JP5225913B2 - 電動車両 - Google Patents

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本発明は、電動車両に係り、特に、電動モータによって駆動輪を駆動する電動車両に関する。
従来から、電動モータによって駆動輪を駆動する電動車両が知られている。このような電動車両においては、電動モータおよび電力供給源としてのバッテリの配置が、車体レイアウト上の大きな要素となる。
特許文献1には、1本のアーム部で後輪を軸支する片持ち式スイングアームを有するスクータ型の電動車両において、スイングアームを車体フレームに揺動自在に軸支するピボット部が形成された幅広部の内部に、電動モータを収納するようにした構成が開示されている。また、複数のバッテリを、車体の前方寄り、車体の中央寄り、車体の後方寄りに分散配置する配置レイアウトが開示されている。
また、特許文献2には、1本のアーム部で後輪を軸支する片持ち式スイングアームを有するスクータ型の電動車両において、車幅方向左側に設けられた1本のアーム部の内部に電動モータを収納するようにした構成が開示されている。
特許第3127529号公報 特許第2987466号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載された電動車両では、いずれも車幅方向左側の重量配分が車幅方向右側より大きくなる可能性があり、電動モータおよびバッテリの相互の配置関係を工夫することによって、車体中心線に対する車幅方向左右の重量バランスを取ることは考慮されていなかった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、車体中心線に対する車幅方向左右の重量バランスを整えることができる電動車両を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、車体フレームに揺動可能に軸支されると共に後輪(WR)を回転可能に軸支するスイングアーム(12)と、該スイングアーム(12)内に設けられる電動モータ(50)と、該電動モータ(50)に電力を供給する高電圧バッテリ(31)と、電動補機類に電力を供給すると共に前記高電圧バッテリ(31)より小型な低電圧バッテリ(30)とを備える電動車両(1)において、前記電動モータ(50)は、車体側面視で前記後輪の投影領域に重なる位置で前記スイングアームの内部に配設されることで、前記電動車両の前輪および後輪を通過する車体中心線に対して車幅方向にオフセット配置されており、前記高電圧バッテリ(31)は、前記車体フレームのヘッドパイプ(3)から後方下方に延びて、その後方に前記スイングアーム(12)の揺動軸(11)が設けられたロアフレーム(5)に沿って配設されており、前記低電圧バッテリ(30)は、前記車体中心線(C)に対して、前記電動モータ(50)のオフセット方向と反対方向にオフセット配置されている点に第1の特徴がある。
また、前記低電圧バッテリ(30)は、前記ヘッドパイプ(3)の側方に配設されている点に第2の特徴がある。
また、前記高電圧バッテリ(31)の重心位置(G1)が、前記車体中心線(C)に対して車幅方向にオフセットして設定されており、そのオフセット方向が、前記電動モータ(50)の車体中心線(C)に対するオフセット方向と反対方向である点に第3の特徴がある。
さらに、前記スイングアーム(12)は、後輪を回転自在に軸支するアーム部が1本のみの片持ち式であり、前記電動モータ(50)の回転軸(43)は、前記後輪の車軸(19)と平行に配置されている点に第4の特徴がある。
第1の特徴によれば、電動モータは、車体側面視で前記後輪の投影領域に重なる位置でスイングアームの内部に配設されることで、電動車両の前輪および後輪を通過する車体中心線に対して車幅方向にオフセット配置されており、高電圧バッテリは、車体フレームのヘッドパイプから後方下方に延びて、その後方にスイングアームの揺動軸が設けられたロアフレームに沿って配設されており、低電圧バッテリは、車体中心線に対して、電動モータのオフセット方向と反対方向にオフセット配置されているので、例えば、電動モータおよび低電圧バッテリの両方が同じ方向にオフセットして配設されている構成に比して、車幅方向の重心位置を車体中央寄りにずらして、車幅方向の重量バランスを整えることができる。また、高電圧バッテリが車体前後方向の略中央に配設され、電動モータが車体後方で車体中心線に対してオフセット配置される構成において、高電圧バッテリに比して小型なためレイアウトの自由度が高い低電圧バッテリによって、車幅方向の重量バランスを整えることができる。
第2の特徴によれば、低電圧バッテリはヘッドパイプの側方に配設されているので、余剰スペースのあるヘッドパイプ横のスペースを有効利用して、車幅方向の重量バランスを整えることができる。また、電動モータが車体後方側に配設されているのに対し、重量物である低電圧バッテリが車体前方側に配設されて、車体前後方向の重量バランスを整えることができる。さらに、高電圧バッテリがロアフレームに沿って車体の下方の低い位置に配設されているのに対し、車体の比較的高い位置に低電圧バッテリが配設されることとなり、高さ方向の重心位置も整えることが可能となる。
第3の特徴によれば、高電圧バッテリの重心位置が、車体中心線に対して車幅方向にオフセットして設定されており、そのオフセット方向が、電動モータの車体中心線に対するオフセット方向と反対方向であるので、低電圧バッテリに加え、高電圧バッテリも用いて車幅方向の重量バランスを整えることができる。
第4の特徴によれば、スイングアームは、後輪を回転自在に軸支するアーム部が1本のみの片持ち式であり、電動モータの回転軸は、後輪の車軸と平行に配置されているので、電動モータが車幅方向に大きくオフセットする構造においても、車幅方向の重量バランスを整えることができる。
本発明の一実施形態に係る電動車両の側面図である。 電動車両の後方斜視図である。 電動車両の前方斜視図である。 電動車両の上面図である。 スイングアームの側面図である。 スイングアームの断面図である。 低電圧バッテリの取付構造を示す斜視図である。 図1の一部拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電動車両1の側面図である。また、図2は、外装部品を取り外した状態の電動車両1の後方斜視図である。電動車両1は、低床フロア9aを有するスクータ型の自動二輪車であり、スイングアーム12に内設された電動モータ50(図4参照)の回転駆動力で後輪WRを駆動するように構成されている。なお、電動モータ50に電力を供給する高電圧バッテリ31は、車体に設けられた不図示の充電口に外部電源を接続することによって充電させることができる。
メインフレーム2の前方側端部には、ステアリングステム7aを回転自在に軸支するヘッドパイプ3が結合されている。ステアリングステム7aの上部には操向ハンドル7が取り付けられ、一方の下部には、左右一対のフロントフォーク4が取り付けられている。フロントフォーク4の下端部には、前輪WFが回転自在に軸支されている。
メインフレーム2の下方には、左右一対のロアフレーム5が連結されており、この左右のロアフレーム5に挟まれるように、電動モータ50に電力を供給する高電圧バッテリ31(例えば、72V)が配設されている。ロアフレーム5は、その後方側で車体上方に屈曲して、荷室17等を支持するリヤフレーム6に連結されている。
ロアフレーム5の後部には、スイングアームピボット11が形成されたピボットプレート20が取り付けられている。スイングアームピボット11には、車幅方向左側のアームのみで後輪WRを支持する片持ち式のスイングアーム12の前端部が揺動自在に軸支されている。スイングアーム12の後部には、後輪WRが車軸19によって回転自在に軸支されており、スイングアーム12の後方端部は、リヤショックユニット13によってリヤフレーム6に吊り下げられている。
スイングアーム12の下部には、高電圧バッテリ31から供給される直流電流を、交流電流に変換して電動モータ50へ供給するモータドライバ(または、PDU:パワー・ドライブ・ユニット)35が配設されている。モータドライバ35からの供給電力は、3本の電力供給ラインLを介して電動モータ50に供給される。電動モータ50の後方側には、後述する減速機構の第1減速歯車46および第2減速歯車47が配設されており、後輪WRは、車軸19によって駆動される。また、モータドライバ35の近傍には、平滑コンデンサ36が配設されている。
操向ハンドル7の車体前方側には、外装部品としてのフロントカウル9が設けられており、フロントカウルの上部には、速度計等を含むメータユニット8が取り付けられている。フロントカウル9の車体前方側には前照灯10が設けられている。また、高電圧バッテリ31の上部には、乗員が足を乗せる低床フロア9aが形成されており、リヤフレーム6の外方にはシートカウル15が設けられている。シートカウル15の上部には、車体前方側のヒンジで開閉するシート14が取り付けられている。また、シートカウル15の後端部には、尾灯装置16が取り付けられている。ピボットプレート20には、車幅方向に離間した2本の脚部を有するセンタースタンド18が取り付けられている。センタースタンド18は、ピボットプレート20の車幅方向内側でロアフレーム5に結合されるスタンドブラケット150に回動自在に軸支されている。
ヘッドパイプ3の車幅方向右側には、前照灯10や制御装置等の電動補機類に電力を供給する低電圧バッテリ30(例えば、12V)が配設されている。低電圧バッテリ30は、高電圧バッテリ31の電力によって充電される。シートカウル15の内側で荷室17の前方には、高電圧バッテリ31の高電圧(72V)を低電圧(12V)に変換するDC−DCコンバータ32と、ヒューズやリレー等を収納するコンタクターボックス33が配設されている。さらに、車幅方向右側のリヤフレーム6の外側には、モータドライバ35等を制御する制御装置(MGU:マネージングユニット)34が、取付ステー34aを介して取り付けられている。
図7を参照して、低電圧バッテリ30の取付構造を説明する。低電圧バッテリ30は、バッテリケース30aに収められてヘッドパイプ3の側方に配置されている。バッテリケース30aは、メインフレーム2に溶着された下側ステー3bおよびヘッドパイプ3に溶着された上側ステー3aに固定されている。上側ステー3aには、ネジ孔を有するボスが形成されており、バッテリケース30aに低電圧バッテリ30を収納した後、バッテリケース30aの下部から延出する押さえ板30bの上部を締結ネジ30cで上側ステー3aに固定することにより、低電圧バッテリ30が所定の位置に配設されることとなる。
図3は、電動車両1の前方斜視図である。また、図4は、電動車両1の上面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。丸パイプ材で形成されたメインフレーム2および左右一対のロアフレーム5は、メインフレーム2の下端部で車幅方向に延出する補強パイプ24によって互いに連結されている。左右のロアフレーム5には、ガセット23が溶着されている。ガセット23には、高電圧バッテリ31を保持するための保持部材22が、ネジ等の締結部材によって固定されている。
荷室17は、左右のリヤフレーム6に挟まれるように配設されており、DC−DCコンバータ32およびコンタクター33は、荷室17の前方下部に形成された斜面部に近接配置されている。また、MGU34は、車幅方向右側のリヤフレーム6に対して、取付ステー34aを介して取り付けられている。
図8を参照して、DC−DCコンバータ32等の取付構造を説明する。DC−DCコンバータ32およびコンタクターボックス33の車体後方側には、左右のリヤフレーム6を連結するクロスメンバ6aが配設されている。クロスメンバ6には、DC−DCコンバータ32を支持する上下対称形状の取付ステー92と、コンタクターボックス33を支持するために下方側に延出する取付ステー94と、荷室17の前端部を支持するために後方側に延出する取付ステー96とが取り付けられている。
DC−DCコンバータ32は、前記取付ステー92に対して車体後方側から螺合する取付ネジ93によって固定されており、コンタクターボックス33は、前記取付ステー94に対して車体後方側から螺合する取付ネジ95によって固定されている。また、荷室17は、その前端部に取付ボス97および前記取付ステー96に対して上方から螺合する取付ネジ98によって固定されている。なお、クロスメンバ6aには、荷室17の支持部を複数設けることが可能である。また、DC−DCコンバータ32およびコンタクターボックス33の車体前方側には、外装部材90の一部を開閉自在とした整備用リッド91が設けられている。
前記したように、低電圧バッテリ30は、ヘッドパイプ3の右側に配設されている。これにより、低電圧バッテリ30は、車体中心線Cに対して車幅方向右側にオフセットして配置されることとなる。また、高電圧バッテリ31は、その重心位置G1が車体中心線Cに対して車幅方向右側にオフセットするように配設されている。本実施形態に係る電動車両1では、この低電圧バッテリ30および高電圧バッテリ31の配置の工夫により、電動モータ50が車幅方向左側にオフセット配置されることによる車幅方向の重量バランスの偏りを整えるようにした点に特徴がある。
電動車両1は、片持ち式のスイングアーム12のアーム部に電動モータ50を配設しているため、重量物である電動モータ50が車体中心線Cに対して車幅方向左側にオフセット配置されることとなり、車幅方向の重量バランスが車幅方向左側に偏りやすい。しかしながら、本実施形態では、車体前方側に位置する低電圧バッテリ30を車幅方向右側にオフセット配置することで、車体の重心位置を車体中心線Cに近づけることが可能となる。また、高電圧バッテリ31の重心位置G1が車体中心線Cより車幅方向右側にあるように設定することで、さらに車体の重心位置を車体中心線Cに近づけることができる。
高電圧バッテリ31は、例えば、車体中心線Cに対して車幅方向寸法が左右均等になるように配設した場合でも、その重心位置G1が車体中心線Cより右側にオフセット配置されるように、車幅方向右側の厚み(縦方向寸法)を左側の厚みより大きくする等の構造を適用することができる。
図5は、スイングアーム12の側面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。モータドライバ35は、スイングアーム12の下面側に設けられた収納スペースに収納されている。この収納スペースは、車体下方側からネジ等を用いてカバー部材21を取り付けることにより閉空間を形成するように構成されている。カバー部材21の下部には、車体後方側に水分を排出する排水孔21aが形成されている。
カバー部材21の車体前方側の端部は、スイングアームピボット11の略中央の位置まで前方側に張り出している。モータドライバ35は、この収納スペースに収められて、スイングアームピボット11寄りの車体前方側の位置に配設されている。これにより、重量物であるモータドライバ35が車体の低い位置に配設されることとなり、電動車両1の重心位置を下げることが可能となる。また、モータドライバがスイングアームピボット11に隣接配置されることで、スイングアーム12の揺動時の慣性モーメントを小さくすることができる。
電動モータ50は、車体側面視で後輪WRの投影領域と重なる、すなわち、オーバーラップするように、スイングアーム12内のスペースに配設されている。モータドライバ35と電動モータ50との間には、電源供給ラインLとしての、U相配線27、V相配線28、W相配線29が配索されている。電動モータ50の後方側には、減速機構の第1減速歯車46および第2減速歯車47が配設されており、後輪WRは、減速ギヤ24の回転軸である車軸19(図1参照)によって駆動される。なお、スイングアーム12の後端部には、リヤショックユニット13の下端部を揺動自在に軸支するリヤショックユニット取付部25が設けられている。
なお、モータドライバ35の側方には、電圧波形の振動を除去するための平滑コンデンサ36が配設されている。略円柱状の平滑コンデンサ36は、取付ステー26を介してスイングアーム12の内壁面に固定されている。
図6は、車体上方から見たスイングアーム12の断面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。スイングアーム12は、左右一対のピボットプレート20に対して、スイングアームピボット(ピボット軸)11を介して揺動自在に軸支されている。ピボット軸11は、ネジ頭64を有する長尺のボルトであり、ブッシュ62を介してスイングアーム12側のボス61に支持される円筒カラー63に挿嵌されて、車幅方向右側のナット89によって固定されている。なお、ブッシュ62は、円筒カラー63に熱固着されており、また、ブッシュ62の外周側には、厚みの小さいカラー部材が熱固着されている。そして、該カラー部材およびブッシュ62が、前記ボス61の貫通孔に圧入されることで、スイングアーム12の車幅方向の位置が規定されることとなる。
スイングアーム12の車体前方側には、モータドライバ35を収納する幅広ケース部80が形成されている。カバー部材21(図1参照)は、この幅広ケース部80の車体下面側に取り付けられている。幅広ケース部80の車体上部には、モータドライバ35を冷却するための複数の放熱フィン81が一体的に設けられており、この放熱フィン81の車体上方側に、強制送風により冷却効果を高めるための電動ファン82が配設されている。
本実施形態に係るスイングアーム12は、左側のアーム部のみで後輪WRを軸支する片持ち式であり、このアーム部の車体後方側の位置に、電動モータ50、回転駆動力の断接機構としての遠心クラッチ40、減速機構70が集中配置されている。
電動モータ50は、スイングアーム12の内壁に固定され、ステータコイル71を有するステータ51と、モータ駆動軸53に固定されたロータ52とからなるインナーロータ式とされる。遠心クラッチ40は、クラッチシュー44が設けられるドライブプレート42と、クラッチシュー44の摩擦抵抗力により被動回転されるクラッチアウタ41とから構成されている。ドライブプレート42は、モータ駆動軸53の図示左側端部に固定されており、一方、クラッチアウタ41は、モータ駆動軸53に回転自在に挿通される出力軸43に対してナット66によって固定されている。なお、モータ駆動軸53と出力軸43とは、2つのニードルローラベアリング75,76によって相互回転可能に構成されている。
そして、遠心クラッチ40は、モータ駆動軸53が所定回転以上になる、すなわち、ドライブプレート42が所定回転以上になると、クラッチシュー44が径方向外側に移動して摩擦抵抗力を発生することで、クラッチアウタ41を被動回転させるように構成されている。これにより、電動モータ50の回転駆動力が出力軸43に伝達されることとなる。
出力軸43に伝達された回転駆動力は、減速機構70を介して最終出力軸48(車軸19)に伝達される。詳しくは、出力軸43の図示右側端部に形成された減速ギヤに歯合する第1減速歯車46、該第1減速歯車46に固定されると共に減速機ケース67に嵌合された軸受79および伝動ケース68に嵌合された軸受78によって回転自在に軸支される第1減速軸45、第1減速軸45に形成された減速ギヤに歯合する第2減速歯車47を介して、該第2減速歯車47に固定されると共に伝動ケース68に嵌合された軸受86および減速機ケース67に嵌合された軸受88によって回転自在に軸支される最終出力軸48に伝達されることとなる。
最終出力軸48の図示右側端部には、後輪WRのホイール56が、カラー69を介してナット72により固定されている。ホイール56の内径側には、ライナー85を有するブレーキドラムが形成されており、その内側には、アンカピン84を軸にしてブレーキカム49によって駆動される上下一対のブレーキシュー83が収納されている。なお、軸受88の図示左方側には、オイルシール87が配置されている。また、平滑コンデンサ36や遠心クラッチ40の車幅方向外側には、一体式のスイングアームケース89が取り付けられている。
平滑コンデンサ36や遠心クラッチ40の車幅方向外側には、一体式のスイングアームケース65が取り付けられている。また、第2減速歯車47の図示右側には、第2減速歯車47の回転速度に基づいて車速を検知する非接触式の車速センサ57が近接配置されている。
上記したように、本発明に係る電動車両1によれば、車体中心線Cより車幅方向左側に電動モータ50がオフセット配置される車両において、低電圧バッテリ30をヘッドパイプ3の右側に配設したので、車幅方向左側に偏る重量バランスを、低電圧バッテリ30の配置構造によって車体中心線Cに近づけることが可能となる。また、電動モータが車体後方側に配設されているのに対し、重量物である低電圧バッテリ30が車体前方側に配設されるので、車体前後方向の重量バランスを整えることが可能となる。
なお、スイングアーム、電動モータ、モータドライバ、低電圧バッテリ、高電圧バッテリ等の形状や構造、低電圧バッテリおよび高電圧バッテリの配置関係等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、低電圧バッテリは、ヘッドパイプの下方や高電圧バッテリの上方で、車体中心線より右側にオフセット配置させてもよい。さらに、スイングアームを車体右側のみにアーム部を有する片持ち式とし、電動モータをこのアーム部の後部に収納すると共に、低電圧バッテリをヘッドパイプの左側に設けてもよい。本発明に係る電動車両は、自動二輪車に限られず、三輪車や四輪車であってもよい。
1…電動車両、2…メインフレーム、3…ヘッドパイプ、5…ロアフレーム、11…スイングアームピボット、12…スイングアーム、17…荷室、18…センタースタンド、20…ピボットプレート、30…低電圧バッテリ、31…高電圧バッテリ、32…DC−DCコンバータ、33…コンタクターボックス、34…制御装置(MGU)、35…モータドライバ(PDU)、36…平滑コンデンサ、50…電動モータ、C…車体中心線、G1…高電圧バッテリの重心位置

Claims (3)

  1. 車体フレームに揺動可能に軸支されると共に後輪(WR)を回転可能に軸支するスイングアーム(12)と、該スイングアーム(12)内に設けられる電動モータ(50)と、該電動モータ(50)に電力を供給する高電圧バッテリ(31)と、電動補機類に電力を供給すると共に前記高電圧バッテリ(31)より小型な低電圧バッテリ(30)とを備える電動車両(1)において、
    前記電動モータ(50)は、車体側面視で前記後輪(WR)の投影領域に重なる位置で前記スイングアーム(12)の内部に配設されることで、前記電動車両の前輪(WF)および後輪(WR)を通過する車体中心線(C)に対して車幅方向にオフセット配置されており、
    前記高電圧バッテリ(31)は、前記車体フレームのヘッドパイプ(3)から後方下方に延びて、その後方に前記スイングアーム(12)の揺動軸(11)が設けられたロアフレーム(5)に沿って配設されており、
    前記低電圧バッテリ(30)は、前記車体中心線(C)に対して、前記電動モータ(50)のオフセット方向と反対方向にオフセット配置されており、
    前記高電圧バッテリ(31)の重心位置(G1)が、前記車体中心線(C)に対して車幅方向にオフセットして設定されており、そのオフセット方向が、前記電動モータ(50)の車体中心線(C)に対するオフセット方向と反対方向であることを特徴とする電動車両。
  2. 前記低電圧バッテリ(30)は、前記ヘッドパイプ(3)の側方に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記スイングアーム(12)は、後輪(WR)を回転自在に軸支するアーム部が1本のみの片持ち式であり、前記電動モータ(50)の回転軸(43)は、前記後輪(WR)の車軸(19)と平行に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動車両。
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