JP5225128B2 - 液面レベルセンサ及びその組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液面の高さを検出する液面レベルセンサに係り、特に液面に浮かぶフロートの上下動により液面の高さを検出する液面レベルセンサに関する。
この種の液面レベルセンサは、例えば、自動車の燃料タンクの液面の高さを監視するためのレベルセンサに利用されている。この液面レベルセンサは、リング状のマグネットが固定された回転部材にアームを介して取り付けられたフロートと、回転部材を所定の回動範囲で回転自在に支持するフレームと、マグネットに対向してフレームに埋設され、マグネットの回転位相を磁束密度の変化により検出するホール素子を備えた液面レベルセンサが広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この構成によれば、液面レベルに連動してフロートが上下動することにより、回転部材のマグネットが回動し、ホール素子を通過する磁力線の磁束密度が変化する。ここで、ホール素子は、電圧が印加された状態で外部から磁界が加えられると、磁束密度に比例したホール電圧を発生することから、このホール電圧を検出することによりマグネットの回転位相、つまり液面レベルを検知するようになっている。
特開2006−208212号公報
ところで、特許文献1によれば、フロートに一端が固定されたアームの他端は、回転部材に設けられた係止部に保持されるとともに、その先端部分がフレームの係止溝に挿入されている。係止溝は、回転部材の回動によりアームの先端部分が移動する方向に円弧状で形成されており、回転部材の回動範囲を規制するようになっている。これにより、回転部材が回動して係止溝の端にアームの先端部分が当接すると、回転部材の回動が停止する。
特許文献1のように、フロートの上下動を回転部材の回転動作に変換し液面レベルを検出する液面レベルセンサは、通常、回転部材からアームを介してフロートが最も低い位置に吊り下げられた状態、つまり液面レベルが最下位を示す状態で、空の燃料タンク内に挿入され、タンク内の所定の位置に手作業で取り付けられる。
ところが、燃料タンク内の空間は狭く暗いため、例えば、作業者が誤ってフレームから吊り下げられたフロートを燃料タンクの底面や側面などに衝突させてしまうことがある。ここで、フロートは、通常、最も低い位置に吊り下げられた状態から設定された方向に移動するように動きが規制されている。このため、衝突時の衝撃によりフロートが移動(上昇)する場合は、フロートの移動によって衝撃が吸収されるため、フレーム側に伝わる衝撃が小さくなる。しかし、フロートが振り切って移動できない方向に衝撃を受けた場合、その衝撃力がフレームに直接伝わり、アームの先端が係止溝の端を強く押し付けて、フレームを破損させるおそれがある。特に、特許文献1の構造では、アームの先端部分が金属製の棒であるため、このアームが係止溝の端を強く押し付けると、アームが折れ曲がったり、樹脂製の係止溝の端が変形したりするおそれがある。
また、特許文献1では、回転部材を支持する構造として、回転部材の中央の孔をフレーム側の軸部の先端部分に嵌入し、軸部の先端側にスナップリングを装着することにより、回転部材がフレームから離れる方向への移動を規制する構造を採用している。しかし、このような構造は、フロートが燃料タンクの底部に衝突したときの衝撃を想定したものとはいえず、衝突時の衝撃によって大きな損傷を招くおそれがある。
一方、このような液面レベルセンサにおいては、組み付け時において液面検出の上限と下限にそれぞれ対応するホール素子等から出力されたホール電圧を計測しておく必要がある。そのため、特許文献1では、回転部材を回転させてアームの一部をフレーム側の係止溝に当接させた状態、つまり回動規制させた状態でホール電圧を検出し、この検出値をフレーム等に埋設されたメモリ(例えばEPROM)に記憶させる書き込みが行われている。
ここで、特許文献1では、フレーム側に回転部材のストッパとなる係止溝を形成し、その係止溝にアームを当接させて回転部材の回動を規制しているため、検出値の書き込みをする際には、回転部材にアームを取り付けておく必要がある。ところが、液面レベルセンサはバリエーションが多く、液面レベルセンサの型番によってアームの形状が異なることから、例えばアームの形状が新しくなる度に書き込み用の専用冶具を作製しなければならず、組み付け作業が複雑になるとともに、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は上記のような問題点に鑑み、フロートが衝突したときの衝撃に耐え得る構造を備えた液面レベルセンサを提供することを第1の課題とする。
本発明は、アームの形状と関係なく、組み付け作業の簡素化を可能とする液面レベルセンサの組立方法を提供することを第2の課題とする。
本発明は、上記の第1の課題を解決するため、リング状のマグネットが同軸で固定される円筒状の回転部材と、この回転部材を回転可能に支持するフレームと、マグネットに対向してフレームに固定され、マグネットの回転位相を磁束密度の変化により検出する磁気検出素子とを備え、液面に浮かぶフロートの上下動により回転部材を回動させるように構成した液面レベルセンサであって、フレームは、回転部材が嵌入される円形溝と、この円形溝の周縁に設けられて、回転部材の外周面から突出する突起部の回動範囲を規制する2箇所のストッパ部とを有してなり、回転部材をフレームの円形溝に組み付けてから、突起部を回動範囲まで回転移動させて係合状態とするとき、突起部が最初に当接する一のストッパ部には回転移動方向に立ち上がる傾斜面が形成され、突起部には一のストッパ部の傾斜面を弾性変形して乗り越えるツメ部が形成されてなり、突起部が回動範囲に位置する状態で、ツメ部が一のストッパ部に当接するときは、液面の最高位状態を検出し、ツメ部の基端側の非弾性部分が他のストッパ部に当接するときは、液面の最低位状態を検出することを特徴とするものである。
このような構成によれば、回転部材をフレームの円形溝に組み付けた状態で、突起部のツメ部が一のストッパの傾斜面を乗り越えるまで回転させることにより、回転部材をフレームの円形溝に容易に係合させることができる。この係合状態において、突起部の回動範囲は2箇所のストッパ部によって規制され、各ストッパ部に突起部が当接することで、液面の最低位状態と最低位状態を検出することができる。本発明によれば、回転部材を係止状態とするための突起部(ツメ部)を利用して、回転部材の回動範囲を規制しているため、フレームのストッパ部を小さくすることができ、液面レベルセンサのコンパクト化を実現することができる。
ここで、例えば、液面が揺動してフロートが上昇したときに、液面の最高位状態が一時的に検出されることがあるが、この場合、回転部材の突起部がストッパ部と当接することによる衝撃は比較的小さい。これに対し、例えば、空の燃料タンク内に液面レベルセンサを取り付けるとき、液面の最低位状態においてフロートが燃料タンクの底面などに衝突すると、回転部材の突起部がストッパ部に強く当接することがある。そこで、本発明では、液面の最高位状態の検出は、強度の弱いツメ部が一のストッパ部に当接することにより検知するものとし、過荷重が掛かりやすい液面の最低位状態の検出は、強度の強いツメ部の基端側の非弾性部分が他のストッパ部に当接することにより検知するものとしている。これにより、例えば、液面レベルセンサを燃料タンク内に挿入するときにフロートを底面などに衝突させたとしても、回転部材やフレームが損傷することを防ぐことができる。
この場合において、回転部材は、突起部よりも軸方向の先端側の外周面から突出する複数の係止突起が、フレームの円形溝の外周面から外側に切り欠いて形成される複数の切欠き溝に嵌入して組み付けられた状態で、突起部が回動範囲まで回転移動することにより、フレームと係合された状態となるように構成することができる。
このような構成によれば、複数の係止突起がフレーム側で係止されるため、回転部材がフレームから離れる方向の移動を簡単な構造で強固に規制することができ、回転部材が離れる方向に力が働いても係止構造の損傷を防ぐことができる。
また、回動範囲は、突起部が回動範囲に位置するときに、ツメ部が一のストッパ部と当接する回転方向のツメ部の長さで調整することができるものとする。これによれば、ツメ部の長さが異なるいくつかの回転部材を用意しておくことで、回動範囲を容易に調整することができる。
また、回転部材は、突起部が回動範囲に位置する状態で、回転部材の回転軸周りの形状がこの軸を含む面に対して鏡面対称のいずれか一方であるものとする。これによれば、鏡面対称の関係となる二つの回転部材を入れ替えてフレームに組み付けることで、ホルダの回転方向を逆転させることができるため、フロートの振れ方向が異なる製品などに対しても容易に適用させることが可能となる。
また、本発明は、上記の第2の課題を解決するため、上記記載の本発明の液面レベルセンサを組み立てる組立方法であって、回転部材をフレームに組み付けて係合状態とする第1の工程と、フレームに係合された回転部材がストッパ部で回転規制された位置における磁気検出素子の検出値をフレームに取り付けられたメモリに記憶する第2の工程と、メモリに記憶後、フロートの上下動を回転部材に伝えるアームを回転部材に取り付ける第3の工程とを含むことを特徴としている。
本発明の液面レベルセンサは、回転部材の突起部がフレームに形成されるストッパ部に当接することで回転部材の回動が規制されることから、回転部材はアームの形状と関係なく回動範囲が規制される。したがって、このような液面レベルセンサを用いるときは、フレームに取り付けられた回転部材にアームを取り付ける前に、回転部材が回転規制される位置における磁気検出素子の検出値をメモリに記憶させておく。このようにすれば、メモリに記憶させる第2の工程までをアームの形状と関係なく共通化することができるため、組み付けの工程の簡素化を図ることができる。またアームの形状に応じてメモリに記憶させる際の専用の冶具を作製する必要がないため、製造コストを低減することができる。
本発明によれば、液面レベルセンサを燃料タンク内に取り付ける際に、フロートを底面などに衝突させても、液面レベルセンサが損傷することを防ぐことができる。
さらに、本発明によれば、アームの形状と関係なく、組み付け作業を簡素化することができる。
本実施形態の液面レベルセンサの分解斜視図である。 図1の液面レベルセンサを裏面側からみた状態を示す分解斜視図である。 図1の液面レベルセンサに用いるフレームの平面図(a)及び右側面図(b)である。 図1の液面レベルセンサに用いるフレームの左側断面図である。 図1の液面レベルセンサに用いるホルダの左側面図(a)及び右側面図(b)である。 図1の液面レベルセンサに用いるフレームにホルダを取り付けたときのホルダの回動範囲を説明する図である。 図1のフレームにホルダを係止させた状態で、ツメ部の長さを切り換えたときの回動範囲の変化を説明する図である。 図1のフレームに回動方向が異なるホルダを係止させたときの平面図である。
以下、本発明を適用してなる液面レベルセンサの一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明を適用してなる液面レベルセンサの一実施形態の分解斜視図である。図2は図1の液面レベルセンサを裏面側からみた状態を示す分解斜視図である。図3(a)は図1の液面レベルセンサに用いられるフレームの平面図、(b)は右側面図である。図4は図1の液面レベルセンサに用いられるフレームの左側断面図である。図5(a)は図1の液面レベルセンサに用いられるホルダの左側面図、(b)は右側面図である。図6は図1のフレームにホルダを係止させたときのホルダの回動範囲を説明する図であり、(a)は液面の最低位状態、(b)は液面の最高位状態を表している。図7は図1のフレームにホルダを係止させた状態でツメ部の長さを切り換えたときの回動範囲の変化を説明する図である。図8は図1のフレームに回動方向が異なるホルダをそれぞれ係止させたときの平面図である。
本実施形態の液面レベルセンサは、例えば、自動車の燃料タンク内の燃料の液面のレベルを検出するものであり、燃料タンク内の所定の位置に本実施形態の液面レベルセンサが取り付けられる。
図1、2に示すように、液面レベルセンサ1は、フレーム2と、回転部材となるホルダ3と、ホルダ3に固定されるマグネット4から構成される。フレーム2は、樹脂材料からなり、矢印A(図1)の液面高さを長手とする扁平な略直方体状に形成されている。フレーム2は、ベースフレーム21と、ベースフレーム21の上に空間22を挟んで設けられる支持フレーム23から構成される。支持フレーム23は、ベースフレーム21の上に略平行に配置され、その両端部がベースフレーム21と連設して支持されるようになっている。支持フレーム23の中央部には、ホルダ孔24が設けられ、ホルダ孔24には、周方向に等間隔で複数(図示例では3つ)の切込み25a〜25cが設けられている。
支持フレーム23のホルダ孔24の周縁に沿った表面23aには、第1ストッパ41と第2ストッパ42が間隔を開けて設けられている。第1ストッパ41と第2ストッパ42は、表面23aから垂直に立ち上がる垂直面41a,42aと、傾斜面41b,42bを有している。
ホルダ孔24の中央には、ホルダ孔24と同軸に、ベースフレーム21から突出する円柱状の支軸26が表面23aから突出して設けられている。支軸26には、磁気検出素子としてホール素子27が埋設されている(図4)。ホール素子27は、ベースフレーム21に埋設された回路基板28と電気的に接続されている。回路基板28には、ホール素子27の他、メモリ(図示せず)が電気的に接続されている。メモリは、後述するように、ホルダ3の回動を規制する位置においてホール素子27から出力されるホール電圧の検出値を記憶するためのもので、例えば、書き込みや消去が可能なEPROMが用いられる。ベースフレーム21には、回路基板28のターミナル(図示せず)が突出する2つのコネクタ部29と、後述するフロートアームを保護する保護壁30が設けられている。
ホルダ3は、樹脂材料からなり、円筒状の一方の開口を閉塞させたカップ状で形成され、外筒32の閉塞面の内側に内筒33が同軸で一体的に設けられている。外筒32の開口周縁の外周面には、複数(図示例では3つ)の突起34a〜34cが周方向に等間隔で設けられ、これらの突起34は、切込み25の位置に対応するとともに、切込み25に挿入可能な大きさで形成されている。また、外筒32の閉塞面の周縁の外周面には、外周面から接線方向に延出する板状の規制部材35が設けられている。この規制部材35は、ホルダ3の軸方向からみた場合、突起34と重ならない位置に配置され、その先端側には、ホルダ3の軸方向に弾性変形するツメ部36が規制部材35を折り返す方向に延設されている。ツメ部36の先端には、ホルダ3の開口側に膨らませた突部が設けられ、この突部には、開口側に向かって傾斜する傾斜面37が形成されている。
ホルダ3の外筒32と内筒33の隙間には、リング状のマグネット4が嵌入されるようになっている。マグネット4の外周には、図2に示すように、外方に突出する突状部4aが設けられ、ホルダ3の外筒32の内周には、マグネット4の突状部4aと係合する係合溝38が設けられている。係合溝38にマグネット4の突状部4aが嵌め込まれることにより、ホルダ3に対するマグネット4の周方向の位置決めが行われるようになっている。
ホルダ3には、図2に示すように、外筒32の内周を一部切り欠いて形成される窪み内に、外筒32の閉塞面の内側から軸方向に延出する板状のフック39が2つ設けられている。このフック39は、ホルダ3の径方向に弾性変形するように形成され、先端側には、内筒33側に向けられて突出するツメが形成されている。
また、ホルダ3には、フロートアーム5の一端を固定する固定部50が設けられている。固定部50は、フロートアーム5の一端が挿入される図示例では2つの貫通孔51、52と、フロートアーム5をガイドするガイド溝53と、フロートアーム5を係合して保持する係合部54から構成される。フロートアーム5の他端には、抜止部材6aによってフロート6が抜けることなく取り付けられている。
フロート6は、液体(例えば燃料)の液面に浮かぶように、例えば、合成樹脂製の略直方体状のものが用いられる。また、フロートアーム5は、例えば、非磁性体であるステンレス鋼等の金属製の丸棒で形成されている。フロートアーム5は、図示例では両端近傍と略中央の3箇所で所定の方向にそれぞれ直角に折れ曲がった形状で、フロート6の上下動によりホルダ3を回転させるように形成されている。これにより、フロート6の上下動の規制範囲、すなわち、フレーム2に対するホルダ3の回動規制範囲は、燃料が最高位状態、つまり満タン(FULL)の状態を示すF点と、最低位状態、つまり空(EMPTY)の状態を示すE点との間で行われるように設定されている。
次に、このようにして構成される液面レベルセンサ1を組み立てる際の動作を説明する。
まず、ホルダ3にマグネット4を嵌め込んで固定する。マグネット4は、外周面から突出する突状部4aを外筒32の係合溝38に合わせた状態でホルダ3内に嵌め込まれる。このとき、フック39はマグネット4の挿入により弾性変形して外側に押し広げられ、マグネット4が奥まで到達したときに元の状態に復帰する。これにより、マグネット4は先端がホルダ3の封止面の内側に当接した位置でホルダ3から軸方向に抜け出ることなくホルダ3に同軸で保持される。また、マグネット5は、突状部4aが係合溝38に係止されているため、回転方向の位置ずれを生じることがない。
続いて、マグネット4が嵌着されたホルダ3をフレーム2内に組み付ける。ここでは、内筒33を支軸26に装着するため、ホルダ3の突起34a〜34cをフレーム2の切込み25a〜25cにそれぞれ対応させて、ホルダ3をフレーム2のホルダ孔24に奥まで挿入する。このとき、ホルダ3は、規制部材35のツメ部36の先端36aを第2ストッパ42よりも時計回りで進めた位置で挿入する。この状態で、ツメ部36の傾斜面37は、第2ストッパ42の傾斜面42bと対向するように配置される。
このようにホルダ3を組み付けた後、ホルダ3を反時計回りに回転させ、ツメ部36が弾性変形してツメ部36が第2ストッパ42を乗り越えるまで回す。このとき、各突起34がホルダ孔24の縁部に引っ掛かってホルダ3がフレーム2から抜け出るのを防止できる。これにより、ホルダ3は、フレーム2と係合状態となり、支軸26回りに回動自由に支持される。ホルダ3の回動範囲は、規制部材35のツメ部36の先端36aが第2ストッパ42の平面42aに突き当たる位置と、規制部材35のツメ部36の基端36bが第1ストッパ41の平面41aに突き当たる位置までの所定の範囲、すなわち、回動規制範囲に設定される。
なお、ホルダ3の回動をスムーズに行うため、ホルダ3の開口端面3aがベースフレーム21と接触しないように、内筒33の開口端面3aが外筒32の開口端面4aよりも軸方向に突出して形成されている。また、支軸26の軸方向の長さは、内筒33の軸方向の長さより短く形成されている。
ところで、このようにして組み立てられた液面レベルセンサ1は、通常、ホルダ3からフロートアーム5を介してフロート6が真下に吊り下げられた状態、つまり液面レベルが最下位を示す状態で、空の燃料タンク内に挿入され、タンク内の所定の位置に手作業で取り付けられる。
ところが、燃料タンク内の空間は狭く暗いため、作業者が誤ってフレーム2から吊り下げられたフロート6を燃料タンクの底部や側面などに衝突させてしまうことがある。この場合、フロート6が回動する方向に衝撃力が加わったときには、フロート6の回動により衝撃力が開放されて、フレーム2側に伝わる衝撃力は小さなものとなる。しかし、フロート6が回動しない方向に衝撃力が加わると、既にフロート6は液面レベルが最下位を示す状態となっているため、フロート6が振り切った状態で衝撃を受けることになる。このため、フロート6は回動せず、フレーム2側に直接力が伝わるため、衝撃は大きなものとなる。このように大きな衝撃を受けると、フレーム2やホルダ3及びフロートアーム5が損傷するおそれがある。
本実施形態では、比較的強度の弱い弾性構造であるツメ部36の先端36aが第2ストッパ42の平面42aに当接するときに、液面の最高位状態を検出し、比較的強度の強い非弾性構造であるツメ部36の基端36bが第1ストッパ41の平面41aに当接するときに、液面の最低位状態を検出するようになっている。すなわち、フレーム2に係合されたホルダ3は、空状態の燃料タンク内では、重力の作用により、フロート6が最下位となる回転位相、つまり図6(a)のように、規制部材35のホルダ3のツメ部36の基端36bが第1ストッパ41の平面41aと当接(E点)する状態となり、液面の最下位状態が検出される。一方、燃料タンク内の液面にフロート6が浮いている状態で、給油や液面の揺動などにより液面が上昇すると、ホルダ3が時計回りに回動し、図6(b)のように、規制部材35のツメ部36の先端36aが第2ストッパ42の平面42aと当接(F点)する状態となり、液面の最高位状態が検出される。
本実施形態では、過荷重がかかるE点側には、強度の高いストッパ構造を採用し、低荷重がかかるF点側には、弾性変形してヒンジ可能なツメ構造を採用するようにしている。このため、液面レベルセンサ1を燃料タンク内に取り付ける際に、フロート6を底面や側面などに衝突させたとしても、E点側の強度の高いストッパ構造により、撓みなどの変形を生じることなく、ホルダ3の回動を制止することができるため、ホルダ3やフレーム2の損傷を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、ホルダ3をフレーム2と係止状態にするためのツメ部36を利用してホルダ3の回動範囲を規制しているため、フレーム2のストッパを小さくすることができ、液面レベルセンサ1を小型化することができる。
また、本実施形態によれば、ホルダ3の3つの突起34a〜34cをフレーム2の切込み25a〜25cに対応させて組み付けた状態でホルダ3を回転させることにより、ホルダ3をフレーム2に対して容易に係合状態とすることができ、しかも、ホルダ3がフレーム2から離れる方向に力が加えられたとしても、3つの突起34a〜34cによってホルダ3を強固に保持することができる。
また、本実施形態では、ホルダ3をフレーム2に組み付けてから回転させて係合状態とした後に、フロートアーム5をホルダ3に差し込んで固定する構造としているため、フロートアーム5の組み付けを最後にすることができ、製品移送時のかさばりを抑制することができる。
また、本実施形態では、フロート2の回動範囲を、規制部材35のツメ部36の先端36aが第2ストッパ42の平面42aに当たる位置と、ツメ部36の基端36bが第1ストッパ41の平面41aに当たる位置までの範囲としているが、この回動範囲は、例えば、規制部材35のツメ部36の長さを適宜変更することにより、調整することが可能である。すなわち、図7に示すように、ホルダ3の回転方向に延在するツメ部36の長さを短くすることで、ツメ部36の先端36aが第2ストッパ42の平面42aに当るまでの周方向の長さを長くすることができるため、例えば、(b)の回動範囲60°を(a)の回動範囲80°まで増やすことができる。このように、規制部材35の一部の長さが異なるホルダ3を用意することにより、共通のフレーム2を用いてフロート6の回動範囲を適宜変更することが可能となる。
また、本実施形態では、ツメ部36の先端36aを第2ストッパ42と当接する方向、つまり図8(a)のように、ホルダ3を時計回りに回転(矢印a)させる例を説明(図6)したが、これに代えて、図8(b)のように、ホルダ3を反時計回りに回転(矢印b)させるように形成してもよい。これらのホルダ3は、ツメ部36が両ストッパ間の回動規制範囲に位置する状態で、ホルダ3の回転軸周りの形状がこの軸を含む面に対して鏡面対称の関係となっている。このように鏡面対称の関係となるホルダを入れ替えて使用することで、ホルダ3の回転方向、つまりE点からF点までの回転方向を逆転させることができ、フロート6の振れ方向が異なる燃料タンクなどに対しても容易に適用させることが可能となる。
ところで、本実施形態の液面レベルセンサ1を組み付ける際には、マグネット4が装着されたホルダ3をフレーム2に組み付けて係合させた状態でホルダ3の回動が規制される位置におけるホール素子27の検出値をメモリに書き込み、その後にフロートアーム5をホルダ3に取り付けるようにしている。具体的には、規制部材35のツメ部36の先端36aが第2ストッパ42の平面42aに当接(F点)する位置と、規制部材35のツメ部36の基端36bが第1ストッパ41の平面41aに当接(E点)する位置において、それぞれホール素子27から出力されるホール電圧を検出し、その検出値をメモリに書き込むようにしている。このようにホルダ3の回動が規制された状態におけるホール電圧の検出値をメモリに書き込むことで、液面検出の上限と下限を規定することができる。そして、メモリへの書き込みが終了すると、液面レベルセンサ1の品番に合うフロートアーム5がホルダ3に組み付けられる。
本実施形態の組み立て方法によれば、フロートアーム5の形状に関係なく、メモリに記憶するまでの工程を共通化及び自動化することができる。これにより、組み付け作業の簡素化を図ることができ、さらに部品を共通化することで先入れ先出しによる在庫削減が可能になる。また、ホルダ3へのフロートアーム5の組み付け作業を手作業等で行う場合、例えば人件費の安い地域でまとめて作業することができるため、製造コストの低減を図ることができる。さらに、フレーム2にホルダ3を組み付け、フロートアーム5を取り付けない状態でコンパクトに輸送することができるため、輸送費の低減が可能になる。
1 液面レベルセンサ
2 フレーム
3 ホルダ
4 マグネット
5 フロートアーム
6 フロート
21 ベースフレーム
22 空間
23 支持フレーム
24 ホルダ孔
25 切込み
26 支軸
27 ホール素子
32 外筒
33 内筒
34 突起
35 規制部材
36 ツメ部
36a 先端
36b 基端
37 傾斜面
41 第1ストッパ
42 第2ストッパ
50 固定部

Claims (5)

  1. リング状のマグネットが同軸で固定される円筒状の回転部材と、該回転部材を回転可能に支持するフレームと、前記マグネットに対向して前記フレームに固定され、前記マグネットの回転位相を磁束密度の変化により検出する磁気検出素子とを備え、液面に浮かぶフロートの上下動により前記回転部材を回動させるように構成した液面レベルセンサであって、
    前記フレームは、前記回転部材が嵌入される円形溝と、該円形溝の周縁に設けられて、前記回転部材の外周面から突出する突起部の回動範囲を規制する2箇所のストッパ部とを有してなり、
    前記回転部材を前記フレームの前記円形溝に組み付けてから、前記突起部を前記回動範囲まで回転移動させて係合状態とするとき、前記突起部が最初に当接する一の前記ストッパ部には前記回転移動方向に立ち上がる傾斜面が形成され、前記突起部には一の前記ストッパ部の前記傾斜面を弾性変形して乗り越えるツメ部が形成されてなり、
    前記突起部が前記回動範囲に位置する状態で、前記ツメ部が一の前記ストッパ部に当接するときは、前記液面の最高位状態を検出し、前記ツメ部の基端側の非弾性部分が他の前記ストッパ部に当接するときは、前記液面の最低位状態を検出するものである液面レベルセンサ。
  2. 前記回転部材は、前記突起部よりも軸方向の先端側の外周面から突出する複数の係止突起が、前記フレームの前記円形溝の外周面から外側に切り欠いて形成される複数の切欠き溝に嵌入して組み付けられた状態で、前記突起部が前記回動範囲まで回転移動することにより、前記フレームと係合された状態となる請求項1に記載の液面レベルセンサ。
  3. 前記回動範囲は、前記突起部が前記回動範囲に位置するときに、前記ツメ部が一の前記ストッパ部と当接する回転方向の前記ツメ部の長さで調整されてなる請求項1又は2に記載の液面レベルセンサ。
  4. 前記回転部材は、前記突起部が前記回動範囲に位置する状態で、該回転部材の回転軸周りの形状が該軸を含む面に対して鏡面対称のいずれか一方である請求項1乃至3のいずれかに記載の液面レベルセンサ。
  5. 請求項1に記載の液面レベルセンサを組み立てる組立方法であって、
    前記回転部材を前記フレームに組み付けて係合状態とする第1の工程と、
    前記フレームに係合された前記回転部材が前記ストッパ部で回転規制された位置における前記磁気検出素子の検出値を前記フレームに取り付けられたメモリに記憶する第2の工程と、
    前記メモリに記憶後、前記フロートの上下動を前記回転部材に伝えるアームを前記回転部材に取り付ける第3の工程とを含む液面レベルセンサの組立方法。
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