以下、情報出力装置、情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、第一の表と、第二の表が出力されており、第一の表のフォーカスされているセルが変更になった場合、当該セルに対応する1以上の属性のいずれかを用いて、第二の表の表示を変更する情報システムについて説明する。また、本実施の形態において、属性に順序が存在し、第二の表において、フォーカスされている属性(例えば、二次上司)と順序が連続する属性(例えば、二次上司、一次上司、本人など)を表示する情報システムについて説明する。本実施の形態において、第二の表の属性表示幅に応じて、第二の表の属性値を出力する情報システムについて説明する。また、本実施の形態において、第二の表は、第一の表のフォーカスされているセルを隠さない位置に生成される情報システムについて説明する。また、本実施の形態において、第二の表を選択できる情報システムについて説明する。また、本実施の形態において、第一の表のセルは入力するためのセルであり、第二の表は表示のための表であり、入力できない情報システムについて説明する。また、本実施の形態において、例えば、人事管理システムを例にとり説明する。さらに、本実施の形態において、第一の表のみが出力されており、第一の表の一のセルを指示した場合、当該セルに対応する1以上の属性のいずれかを用いて、第二の表を出力する情報システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における情報システムの概念図である。情報システムは、情報出力装置1、情報端末2を具備する。情報出力装置1は、第一の表、第二の表を格納し得る装置であり、いわゆるサーバ装置である。情報端末2は、情報出力装置1と、例えば、ネットワークで接続されている端末である。なお、情報出力装置1は、スタンドアロンで動作しても良い。
図2は、本実施の形態における情報システムのブロック図である。情報出力装置1は、第一表格納部11、第二表格納部12、受付部13、第一表出力部14、第二表出力部15、属性取得部16、第二表更新出力部17を具備する。
第二表更新出力部17は、検索式構成手段171、第三表取得手段172、第二表更新手段173を具備する。
情報端末2は、入力受付部21、送信部22、受信部23、出力部24を具備する。
第一表格納部11は、第一の表を格納し得る。第一の表は、2以上の属性の値である2以上の属性値を有するレコードを、2以上格納している表である。第一の表を構成する元の表が、第一表格納部11などの記憶媒体に存在しても良い。つまり、第一の表は、いわゆるビューでも良い。また、第一の表を格納しているデータベース(データの集合)は、いわゆるリレーショナルデータベース、階層型データベース、オブジェクト指向データベース、CSV形式等、そのデータ構造等は問わない。第一表格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
第一表格納部11に第一の表が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して第一の表が第一表格納部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された第一の表が第一表格納部11で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された第一の表が第一表格納部11で記憶されるようになってもよい。
第二表格納部12は、第二の表を格納し得る。第二の表は、2以上の対応属性値を有するレコードを、2以上格納している。対応属性値とは、対応属性の値である。対応属性とは、第一の表の属性と同一または関連付けられた属性である。つまり、第二表格納部12は、第一の表の2以上の属性の全部または一部の属性と同一または関連付けられた属性である2以上の対応属性の値である2以上の対応属性値を有するレコードを、2以上格納している第二の表を格納し得る。第二の表を構成する元の表が存在しても良い。つまり、第二の表は、いわゆるビューでも良い。第二の表を構成する元の表が、第一の表(または第一の表の元の表)と同じでも良い。ただし、出力される第一の表(ビューでも良い)と、出力される第二の表(ビューでも良い)とは異なる。また、第二の表の属性は、順序の情報を有していても良い。順序の情報は、スキーマにおける属性の定義順でも良いし(かかる場合、順序の情報は、明示的には存在しない)、別途、属性に付加されている順序情報でも良い。また、第二の表を格納しているデータベース(データの集合)は、いわゆるリレーショナルデータベース、階層型データベース、オブジェクト指向データベース、CSV形式等、そのデータ構造等は問わない。第二表格納部12は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。第二表格納部12に第二の表が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して第二の表が第二表格納部12で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された第二の表が第二表格納部12で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された第二の表が第二表格納部12で記憶されるようになってもよい。
受付部13は、ユーザが入力した各種の指示を受け付ける。指示とは、例えば、第一表出力部14が出力している第一の表の、一のレコードの一の属性値であるセルに対する指示(以下、適宜、「セル指示」という)である。また、指示とは、例えば、第二の表を他の表に変更する指示(以下、適宜、「第二表変更指示」という)である。また、指示とは、例えば、第一表出力部14が出力する第一の表のセルに対するデータの入力(以下、適宜、「データ入力指示」という)でも良い。また、指示とは、例えば、第一の表を出力する指示(以下、適宜、「第一表出力指示」という)、第二の表を出力する指示(以下、適宜、「第二表出力指示」という)などでも良い。つまり、指示とは、その他の指示やデータや入力等でも良い。また、セル指示とは、直接、セルをマウス等のポインティングデバイスで指示することでも良いし、一のセルにフォーカスがある状態で、特定のボタン(例えば、第二の表の出力ボタンなど)を押下すること等でも良い。つまり、セル指示等の指示の操作の方法は問わない。ここで、指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部13は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。また、受け付けとは、ユーザからの入力の受け付けでも良いし、情報端末2などの外部の装置からの受信でも良い。
第一表出力部14は、第一の表を出力する。第一の表とは、正規形の表、非正規形の表を問わない。第一表出力部14は、格納されている第一の表の一部の属性またはレコードを出力しても良い。かかる一部の属性またはレコードから構成される表も第一の表である。また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置(例えば、情報端末2)への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。第一表出力部14は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。第一表出力部14は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。また、第一表出力部14は、無線または有線の通信手段等で実現されても良い。
第二表出力部15は、第二の表を出力する。第二の表とは、正規形の表、非正規形の表を問わない。格納されている第二の表の一部の属性またはレコードを出力しても良い。かかる一部の属性またはレコードから構成される表も第二の表である。また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置(例えば、情報端末2)への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。第二表出力部15は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。第二表出力部15は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。また、第二表出力部15は、無線または有線の通信手段等で実現されても良い。
属性取得部16は、受付部13が受け付けた指示に対する1以上の属性を取得する。受付部13が受け付けた指示とは、第一の表の一のセルに対する指示である。また、1以上の属性とは、セルに対応する属性であり、通常、一つまたは二つである。ただし、3次元以上の表(立体的な表など)である場合は、セルに対応する属性が3以上の場合もあり得る。また、属性とは、属性を識別する情報であり、例えば、属性名である。また、属性は、属性を識別するIDでも良い。属性取得部16は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。属性取得部16の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
第二表更新出力部17は、属性取得部16が取得した1以上の各属性に対応する、1以上の対応属性を出力するように第二の表を変更する。また、第二表更新出力部17は、属性取得部16が取得した1以上の各属性に対応する、1以上の対応属性、および当該1以上の対応属性の対応属性値を出力するように第二の表を変更しても良い。かかる場合、例えば、まず、第二表更新出力部17は、属性取得部16が取得した1以上の属性を得る。次に、第二表更新出力部17は、当該1以上の各属性に対応する第二の表の1以上の対応属性を取得する。そして、第二表更新出力部17は、出力されている第二の表が出力されるための検索式(たとえば、メモリ上に存在する検索式)を取得する。そして、第二表更新出力部17は、当該検索式のうちの1以上の属性を、1以上の対応属性を用いた検索式に変更し(偶然、前後の属性が同じ属性の場合もあり得る)、当該変更した検索式を実行する。そして、第二表更新出力部17は、実行した結果を、第二の表の出力領域に出力する。その場合、変更になった領域のみを書き換えることは好適である。ここで、第一の表の属性に対応する対応属性(第二の表の属性)とは、例えば、第一の表の属性と属性名が同じ第二の表の属性である。また、例えば、第一の表の属性名と第二の表の属性名の対の情報を管理しており、第一の表の属性の属性名(またはID等)と対になる属性名(またはID等)で識別される属性が、第一の表の属性に対応する対応属性(第二の表の属性)である。
第二表更新出力部17は、対応属性(属性取得部16が取得した1以上の各属性に対応する1以上の属性)および当該1以上の対応属性と順序が連続する1以上の対応属性、および当該2以上の対応属性の2以上の対応属性値を出力するように第二の表を変更する、ことは好適である。ここで、「2以上の対応属性」が2つの対応属性である場合、当該2つの対応属性では、1つの対応属性および対応属性と順序が連続する1つの対応属性である。
第二表更新出力部17は、第二表出力部15が出力している第二の表の領域の大きさ(既に第二の表が出力されている場合は、当該出力されている第二の表の表示属性)に応じて、出力する対応属性の数を決定し、当該対応属性の数に従って、属性取得部16が取得した1以上の各属性に対応する1以上の対応属性および当該1以上の対応属性と順序が連続する1以上の対応属性、および当該2以上の対応属性の2以上の対応属性値を出力するように第二の表を変更する、ことは好適である。
第二表更新出力部17は、受付部13が受け付けた指示に対応する第一の表のセルを隠さない位置に、第二の表を出力するように、第二の表の出力位置を変更する、ことは好適である。
第二表更新出力部17は、出力されている第二の表の予め決められた1以上の属性および値を用いて、他の表を検索する検索式を構成し、当該検索式を実行することにより、新しい第二の表を取得し、当該新しい第二の表を出力する、ことは好適である。第二表更新出力部17が、かかる処理を行う場合は、受付部13が第二の表を他の表に変更する指示である第二表変更指示を受け付けた場合である。
第二表更新出力部17は、属性取得部16が取得した1以上の各属性に対応する1以上の対応属性を用いて、第二の表を検索し、第二の表の一部または全部のレコードを出力する、ことは好適である。かかる場合、第二の表は出力されておらず、セル指示により、第二の表が、新たに出力される。なお、かかる場合、通常、第二表更新出力部17は、第二の表を識別する情報(表名など)を、予め保持している。
なお、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置(情報端末2など)への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。
第二表更新出力部17は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。第二表更新出力部17は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。第二表更新出力部17は、無線または有線の通信手段等により実現され得る。
検索式構成手段171は、属性取得部16が取得した1以上の属性を対応属性とし、当該対応属性を用いた検索式であり、第二の表を検索対象とする検索式を構成する。属性とは、ここでは、属性名と同意義である。また、検索対象とは、第二の表の元になった表でも良い。また、検索式とは、SQL、その他の形式の検索式である。検索式の形式は問わない。検索式構成手段171は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。検索式構成手段171の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
第三表取得手段172は、検索式構成手段171が構成した検索式を実行し、属性取得部16が取得した1以上の各属性に対応する1以上の対応属性、および当該1以上の対応属性の対応属性値を有する第三の表を取得する。第三表取得手段172は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第三表取得手段172の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
第二表更新手段173は、第二の表が出力されている領域に、第三の表を出力し、新しい第二の表を得る。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置(情報端末2など)への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。第二表更新手段173は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。第二表更新手段173は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。第二表更新手段173は、無線または有線の通信手段等により実現され得る。
入力受付部21は、ユーザからの各種の指示を受け付ける。指示とは、受付部13が受け付ける指示と同様の指示である。入力受付部21が受け付ける指示と受付部13が受け付ける指示とは、その形式や構造等が異なっても良い。指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。入力受付部21は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
送信部22は、入力受付部21が受け付けた指示を、情報出力装置1に送信する。送信部22は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
受信部23は、情報出力装置1から出力された情報(例えば、第二の表など)を受信する。受信部23は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
出力部24は、受信部23が受信した情報を出力する。出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。出力部24は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部24は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムの動作について説明する。まず、情報出力装置1の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)受付部13は、指示を受け付けたか否かを判断する。指示を受け付ければステップS302に行き、指示を受け付けなければステップS301に戻る。
(ステップS302)第一表出力部14は、ステップS301で受け付けた指示が第一表出力指示であるか否かを判断する。第一表出力指示であればステップS303に行き、第一表出力指示でなければステップS304に行く。
(ステップS303)第一表出力部14は、第一表出力指示に対応して、第一の表を第一表格納部11から取得し、当該取得した第一の表を出力する。なお、第一表出力指示は、例えば、第一の表を検索対象とする検索式を含む指示である。ステップS301に戻る。
(ステップS304)第二表出力部15は、ステップS301で受け付けた指示が第二表出力指示であるか否かを判断する。第二表出力指示であればステップS305に行き、第二表出力指示でなければステップS306に行く。
(ステップS305)第二表出力部15は、第二表出力指示に対応して、第二の表を第二表格納部12から取得し、当該取得した第二表を出力する。なお、第二表出力指示は、例えば、第二の表を検索対象とする検索式を含む指示である。ステップS301に戻る。
(ステップS306)属性取得部16は、ステップS301で受け付けた指示がセル指示であるか否かを判断する。セル指示であればステップS307に行き、セル指示でなければステップS310に行く。
(ステップS307)第二表更新出力部17は、第二の表が出力中であるか否かを判断する。第二の表が出力中であればステップS308に行き、第二の表が出力中でなければステップS309に行く。
(ステップS308)第二表更新出力部17は、第二表更新処理を行う。第二表更新処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。ステップS301に戻る。
(ステップS309)第二表更新出力部17は、第二表出力処理を行う。第二表出力処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。ステップS301に戻る。
(ステップS310)第二表更新出力部17は、ステップS301で受け付けた指示が第二表変更指示であるか否かを判断する。第二表変更指示であればステップS311に行き、第二表変更指示でなければステップS312に行く。
(ステップS311)第二表更新出力部17は、新第二表出力処理を行う。新第二表出力処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。ステップS301に戻る。
(ステップS312)第一表出力部14は、ステップS301で受け付けた指示がデータ入力指示であるか否かを判断する。データ入力指示であればステップS313に行き、データ入力指示でなければステップS314に行く。
(ステップS313)第一表出力部14は、データ入力指示に対応して、セルの表示を変更する。ステップS301に戻る。
(ステップS314)指示に対応する処理が行われる。ステップS301に戻る。なお、処理の主体は、種々あり得る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS308の第二表更新処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)属性取得部16は、受付部13が受け付けたセル指示に対する1以上の属性を取得する。セル指示に対する1以上の属性とは、指示されたセルに対応する属性名である。この属性(属性名)は、第一の表の属性(属性名)である。指示されたセルに対応する属性名とは、通常、当該セルの縦と横の属性名、またはセルの縦の属性名、またはセルの横の属性名である。
(ステップS402)第二表更新出力部17の検索式構成手段171は、ステップS401で取得した1以上の属性に対応する1以上の対応属性を取得する。対応属性とは、第二の表の属性(属性名)である。なお、対応属性(第二の表の属性)が属性(第一の表の属性)と名称が同じものでも良い。かかる場合、本ステップは省略し得る。
(ステップS403)検索式構成手段171は、出力できる属性(第二の表の属性)の数を取得する。出力できる属性の数は、出力中の第二の表の出力されている属性の数である。
(ステップS404)検索式構成手段171は、ステップS402で取得した対応属性と順序が連続する対応属性(対応属性名)を、「ステップS403で取得した属性の数−1」分だけ取得する。なお、順序は、順番が上がっていく順(昇順)、順番が下がっていく順(降順)のどちらでも良い。また、昇順、降順は、ユーザが指定できても良いことは言うまでもない。さらに、検索式構成手段171は、ステップS402で取得した対応属性と隣接する対応属性(昇順、降順が無関係)を取得しても良い。
(ステップS405)検索式構成手段171は、ステップS402、およびステップS404で取得した対応属性を用いた検索式であり、第二の表を検索対象とする検索式を構成する。さらに具体的には、検索式構成手段171は、出力されている第二の表の検索式を、図示しない記憶媒体(例えば、メモリ)から読み出す。そして、当該検索式内の以前の対応属性を、新たに取得した対応属性(ステップS402、およびステップS404で取得した対応属性)に書き換える。そして、検索式構成手段171は、新たな検索式を得る。この検索式は、第二の表を検索対象とする検索式である。
(ステップS406)第三表取得手段172は、ステップS405で取得された検索式を実行し、第三の表を得る。なお、第三の表の元表は、通常、第二の表の元表と同じ表、または第二の表である。
(ステップS407)第二表更新手段173は、ステップS406で得た第三の表を出力する。この第三の表は、新しい第二の表である。なお、第二表更新手段173は、通常、新しい第二の表を、第二の表が出力されている領域に出力する。ただし、第二表更新手段173は、第一の表のフォーカスされているセルを隠さない位置に、新しい第二の表を出力することは好適である。さらに、第二表更新手段173は、第一の表のフォーカスされているセルに、視覚的に対応付けるように、新しい第二の表を出力することは好適である。「視覚的に対応付ける」とは、例えば、第一の表のフォーカスされているセルと新しい第二の表とを線で結んだり、両方を強調表示したりすること等である。上位処理にリターンする。
なお、図4のフローチャートにおいて、ステップS403などの処理は必須ではない。
次に、ステップS309の第二表出力処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一のステップについて、説明を省略する。
(ステップS501)第二表更新出力部17の検索式構成手段171は、図示しない記憶媒体に格納されている第二の表の名称(または、表のID)、出力することが決定している属性(固定属性)の名称を取得する。
(ステップS502)検索式構成手段171は、ステップS501で取得した第二の表の名称(または、表のID)、固定属性名、およびステップS402、ステップS404で取得した対応属性を用いた検索式であり、第二の表を検索対象とする検索式を構成する。
なお、図5のフローチャートにおいて、ステップS501で取得した第二の表の名称は、第二の表の属性名であっても良い。第二の表の構造によって、表の名称か属性名かが変わってくることは言うまでもない。
次に、ステップS311の新第二表出力処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一のステップについて、説明を省略する。
(ステップS601)第二表更新出力部17の検索式構成手段171は、変更された第二の表の名称(または、表のID)、または属性名を取得する。
(ステップS602)検索式構成手段171は、ステップS601で取得した第二の表の名称(または、表のID)、または属性名、およびステップS402、ステップS404で取得した対応属性を用いた検索式であり、第二の表を検索対象とする検索式を構成する。
なお、図6のフローチャートにおいて、ステップS601で取得した情報は、第二の表の名称でも、第二の表の属性名でも良い。第二の表の構造によって、表の名称か属性名かが変わってくることは言うまでもない。
以下、本実施の形態における情報システムの具体的な動作について説明する。情報システムの概念図は図1である。
今、情報出力装置1の第一表格納部11は、図7に示す第一の表を格納している。図7に示す第一の表は、社員番号「100002」、氏名「小川いずみ」、実施年月「2008年4月」、実施考課「定期昇給考課」、考課表「定期昇給考課表(標準)」の属性値を有する表である。なお、社員番号「100002」、氏名「小川いずみ」等の属性値は、表のレコードを構成する属性値として、第一表格納部11に格納されていても良い。また、第一の表は、横軸の1以上の属性および縦軸の1以上の属性を有する表であるが、横軸の1以上の属性のみを有する表でも良い。第一の表の表示態様は問わない。なお、図7に示す第一の表は、社員「小川いずみ」の、2008年4月における定期昇給考課の成績を管理する表である。また、図7に示す第一の表の属性「本人評価」「一次評価」「二次評価」「三次評価」「決定評価」は、定義されている順(「本人評価」「一次評価」「二次評価」「三次評価」「決定評価」)の順序情報を有するとする。つまり、例えば、図7に示す第一の表の属性は、明示、または非明示に、「1)本人評価」「2)一次評価」「3)二次評価」「4)三次評価」「5)決定評価」という順序情報を有するとする。なお、第一の表は、編集可能である、とする。つまり、今後、2008年4月の社員の評価が確定する、とする。
また、第二表格納部12は、図8、および図9に示す第二の表を格納している。図8の第二の表は、社員番号「100002」、氏名「小川いずみ」、実施年月「2007年11月」、実施考課「冬季賞与考課」、考課表「冬季賞与考課表(標準)」の属性値を有する表である。なお、図8に示す第二の表は、社員「小川いずみ」の、2007年11月における冬季賞与考課の成績を管理する表である。さらに、図9の第二の表は、社員番号「100002」、氏名「小川いずみ」、実施年月「2007年6月」、実施考課「夏季賞与考課」、考課表「夏季賞与考課表(標準)」の属性値を有する表である。なお、図9に示す第二の表は、社員「小川いずみ」の、2007年6月における夏季賞与考課の成績を管理する表である。図8、および図9に示す第二の表の属性も、第一の表の属性と同様に、例えば、明示、または非明示に、「1)本人評価」「2)一次評価」「3)二次評価」「4)三次評価」「5)決定評価」という順序情報を有するとする。なお、第二の表(図8、図9)は、編集不可である、とする。過去の評価に関する表は、確定済みである、とする。
また、第二表出力部15は、第二の表を出力するための検索式の情報を予め保持している、とする。この検索式の情報は、通常、ユーザが入力した情報である。また、この検索式の情報は、例えば、「select $セルに対応する対応属性の次の対応属性,$セルに対応する対応属性 from 冬季賞与考課表(標準)」である、とする。「$セルに対応する対応属性」は、指示されたセルに対する対応属性である。「$セルに対応する対応属性の次の対応属性」は、指示されたセルに対する対応属性の次の順序情報を有する対応属性である。つまり、検索式「select $セルに対応する対応属性の次の対応属性,$セルに対応する対応属性 from 冬季賞与考課表(標準)」は、指示されたセルに対する対応属性、と次の対応属性、および2つの対応属性の属性値を、表「冬季賞与考課表(標準)」(図8の表)から取得して、出力することを示す検索式である。
かかる場合に、情報端末2のユーザは、第一表出力指示を入力した、とする。第一表出力指示は、例えば、「select all from 図7の表」である。
次に、入力受付部21は、第一表出力指示を受け付ける。そして、送信部22は、第一表出力指示を、情報出力装置1に送信する。
次に、情報出力装置1の受付部13は、第一表出力指示を受信する。そして、第一表出力部14は、図7の第一の表を第一表格納部11から読み出し、その属性値(社員番号「100002」、氏名「小川いずみ」、実施年月「2008年4月」、実施考課「定期昇給考課」、考課表「定期昇給考課表(標準)」)とともに、情報端末2に送信する。
次に、情報端末2の受信部23は、図7の第一の表とその属性値を受信する。そして、出力部24は、図10に示す第一の表を表示する。
次に、情報端末2のユーザは、横軸「成績考課.仕事の量.点数」、縦軸「三次評価」に対応するセルを、例えば、マウスで指示する。そして、当該セルにフォーカスが移動する。
次に、情報端末2の入力受付部21は、かかるセル指示を受け付ける。そして、送信部22は、セル指示を情報出力装置1に送信する。なお、セル指示は、セルを特定するセル識別子を含む。セル識別子は、例えば、セルのIDや、横軸「成績考課.仕事の量.点数」および縦軸「三次評価」を有する情報である。
次に、情報出力装置1の受付部13は、セル指示を受信する。そして、第二表更新出力部17は、第二の表が出力中でない、と判断する。
そして、第二表更新出力部17は、以下のような第二表出力処理を行う。つまり、第二表更新出力部17の検索式構成手段171は、図示しない記憶媒体に格納されている第二の表の名称(または、表のID)、出力することが決定している属性(固定属性)の名称を取得する。つまり、第二表更新出力部17は、検索式「select $セルに対応する対応属性の次の対応属性,$セルに対応する対応属性 from 冬季賞与考課表(標準)」を読み出す。ここで、第二表更新出力部17は、表の名称「冬季賞与考課表(標準)」だけを取得しても良い。
次に、属性取得部16は、受付部13が受け付けたセル指示に対する1以上の属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「三次評価」)を取得する。
次に、第二表更新出力部17の検索式構成手段171は、取得した1以上の属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「三次評価」)に対応する1以上の対応属性を取得する。ここで、対応属性は、属性と同じ名称である、とする。そして、検索式構成手段171は、対応属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「三次評価」)を取得する。
次に、検索式「select $セルに対応する対応属性の次の対応属性,$セルに対応する対応属性 from 冬季賞与考課表(標準)」から、出力できる属性(第二の表の属性)の数「2」を取得する。数「2」は、検索式を構成する命令「select」の次の引数の数である。
次に、検索式構成手段171は、取得した対応属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「三次評価」)と順序が連続する対応属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「決定評価」)を取得する。この属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「決定評価」)は、「$セルに対応する対応属性の次の対応属性」に対応する属性である。
次に、検索式構成手段171は、取得した対応属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「三次評価」)(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「決定評価」)を用いた検索式であり、第二の表を検索対象とする検索式を構成する。つまり、検索式構成手段171は、検索式「select (縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「三次評価」),(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「決定評価」) from 冬季賞与考課表(標準)」を構成する。
次に、第三表取得手段172は、当該検索式を実行し、第二の表(新規な第二の表であり、第三の表と同じ)を得る。そして、第二表更新手段173は、第二の表を、情報端末2に送信する。なお、第二の表の属性値も情報端末2に送信される、とする。
次に、情報端末2の受信部23は、第二の表を受信する。そして、出力部24は、第二の表を出力する。この第二の表の出力例を、図11に示す。なお、図11の表示態様(ビューの構成の情報)は、情報出力装置1または情報端末2に、予め格納されている、とする。
次に、ユーザは、第一の表のフォーカスを、(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「三次評価」)のセルから、(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」)のセルに移動するセル指示を入力した、とする。
次に、情報端末2の入力受付部21は、(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」)のセルに移動するセル指示を受け付ける。そして、送信部22は、当該セル指示を情報出力装置1に送信する。
次に、情報出力装置1の受付部13は、当該セル指示(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」)を受信する。
そして、第二表更新出力部17は、当該セル指示に基づいて、以下のような処理を行う。つまり、まず、第二表更新出力部17は、第二の表が出力中であると、判断する。
次に、属性取得部16は、受付部13が受け付けたセル指示(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」)に対する1以上の属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」)を取得する。
次に、第二表更新出力部17の検索式構成手段171は取得した1以上の属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」)に対応する1以上の対応属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」)を取得する。
次に、検索式構成手段171は、出力できる属性(第二の表の属性)の数「2」を取得する。
次に、検索式構成手段171は、取得した対応属性と順序が連続する対応属性(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「一次評価」)を取得する。
次に、検索式構成手段171は、取得した対応属性((縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」)(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「一次評価」))を用いた検索式であり、第二の表を検索対象とする検索式を構成する。つまり、検索式構成手段171は、検索式「select (縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「一次評価」),(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」) from 冬季賞与考課表(標準)」を構成する。
次に、第三表取得手段172は、当該検索式を実行し、第三の表を得る。そして、第二表更新手段173は、第三の表を、情報端末2に送信する。なお、第三の表の属性値も情報端末2に送信される、とする。
次に、情報端末2の受信部23は、第三の表を受信する。そして、出力部24は、第三の表を出力する。この第三の表(新しい第二の表)の出力例を、図12に示す。図12において、第一の表の着目するセルに対応した、第二の表の内容(属性)になっている。
次に、情報端末2のユーザは、横軸「成績考課.仕事の成果.点数」、縦軸「決定評価」に対応するセルを、例えば、マウスで指示する。そして、当該セルにフォーカスが移動する。
次に、情報端末2の入力受付部21は、かかるセル指示を受け付ける。そして、送信部22は、セル指示を情報出力装置1に送信する。なお、セル指示は、セルを特定するセル識別子を含む。セル識別子は、例えば、セルのIDや、横軸「成績考課.仕事の成果.点数」および縦軸「決定評価」を有する情報である。
次に、情報出力装置1の受付部13は、セル指示を受信する。そして、第二表更新出力部17は、第二の表が出力中である、と判断する。
次に、属性取得部16は、受付部13が受け付けたセル指示に対する1以上の属性(横軸「成績考課.仕事の成果.点数」、縦軸「決定評価」)を取得する。
次に、第二表更新出力部17の検索式構成手段171は取得した1以上の属性(横軸「成績考課.仕事の成果.点数」、縦軸「決定評価」)に対応する1以上の対応属性(横軸「成績考課.仕事の成果.点数」、縦軸「決定評価」)を取得する。
次に、検索式構成手段171は、出力できる属性(第二の表の属性)の数「2」を取得する。
次に、検索式構成手段171は、取得した対応属性と順序が連続する対応属性(横軸「成績考課.仕事の成果.点数」、縦軸「三次評価」)を取得する。なお、縦軸「決定評価」は、最も順位が高い属性であるので、次の属性が存在しない。かかる場合、検索式構成手段171は、取得した対応属性の一つ前の属性(順位が隣接する属性)を取得する、とする。つまり、検索式構成手段171は、対応属性(横軸「成績考課.仕事の成果.点数」、縦軸「三次評価」)を取得する。
次に、検索式構成手段171は、取得した対応属性((横軸「成績考課.仕事の成果.点数」、縦軸「決定評価」),(横軸「成績考課.仕事の成果.点数」、縦軸「決定評価」))を用いた検索式であり、第二の表を検索対象とする検索式を構成する。つまり、検索式構成手段171は、検索式「select (横軸「成績考課.仕事の成果.点数」、縦軸「決定評価」),(横軸「成績考課.仕事の成果.点数」、縦軸「決定評価」) from 冬季賞与考課表(標準)」を構成する。
次に、第三表取得手段172は、当該検索式を実行し、第三の表を得る。そして、第二表更新手段173は、第三の表を、情報端末2に送信する。なお、第三の表の属性値も情報端末2に送信される、とする。
次に、情報端末2の受信部23は、第三の表を受信する。そして、出力部24は、第三の表を出力する。この第三の表(新しい第二の表)の出力例を、図13に示す。
次に、情報端末2のユーザは、情報端末2から、第二表変更指示を入力した、とする。ここでの第二表変更指示は、図11の1101のメニューから、「夏季賞与考課」を選択する操作である、とする。「夏季賞与考課」を選択する操作は、冬季賞与考課表である第二の表を、夏季賞与考課表に変更する指示である。
次に、情報端末2の入力受付部21は、第二表変更指示を受け付ける。そして、送信部22は、当該第二表変更指示を情報出力装置1に送信する。なお、第二表変更指示は、新たしい表の名称「夏季賞与考課表(標準)」を含む。
次に、情報出力装置1の受付部13は、当該第二表変更指示を受信する。
次に、第二表更新出力部17の検索式構成手段171は、変更された第二の表の名称「夏季賞与考課表(標準)」を取得する。
次に、属性取得部16は、フォーカスがあるセルに対する1以上の対応属性((縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」)(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「一次評価」))を取得する。なお、対応属性を取得する処理は、上述した処理と同様であるので、詳細な説明を省略する。
次に、検索式構成手段171は、検索式「select (縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「一次評価」),(縦軸「成績考課.仕事の量.点数」、横軸「本人評価」) from 夏季賞与考課表(標準)」を構成する。
次に、第三表取得手段172は、ステップS405で取得された検索式を実行し、第三の表を得る。そして、第二表更新手段173は、ステップS406で得た第三の表を出力する。
次に、情報端末2の受信部23は、第三の表を受信する。そして、出力部24は、第三の表を出力する。この第三の表(新しい第二の表)の出力例を、図14に示す。図14において、図13と比較して、検索対象の表が異なる。
以上、本実施の形態によれば、表示されている表の一のセルの指示に対応して、他の表の表示が変更できる。その結果、ユーザに所望の情報を、容易に提示できる。
さらに、本実施の形態によれば、属性の順序性を考慮した第二の表の表示ができる。かかることにより、ユーザに所望の情報を、容易に提示できる。
また、本実施の形態によれば、第二の表の属性表示幅に応じて属性値を出力できる。かかることにより、第二の表の表示領域を最大限に利用した情報の提示ができる。
また、本実施の形態によれば、第二の表を選択できる。かかることにより、比較対象の複数の表を容易に切り替えながら利用できる。
なお、本実施の形態の具体例によれば、情報出力装置1は、人事情報を管理し、出力する装置であった。また、第一の表は、社員の一の時点の評価に関する情報を有する表であり、第二の表は、社員の他の時点の評価に関する情報を有する表であった。しかし、第一の表および第二の表のデータは問わないことは言うまでもない。なお、上記の他の時点とは、一の時点より時間的に前の時点であることが望ましい。以前の成績を考慮して、現在の評価を行うことが好適であるからである。また、他の時点は、通常、予め決められている。
また、本実施の形態の具体例によれば、第一の表、第二の表は、非正規な表であった。また、第一の表、第二の表は、横軸の1以上の属性、および縦軸の1以上の属性を有する表であった。しかし、第一の表、第二の表は、不揮発性の記録媒体に記録された表から構成される表(いわゆるビュー)でも良い。つまり、第一の表、第二の表等の表は、ビューでも良い。かかる場合、第一の表、および第二の表の元になる元表は、例えば、以下のような表(図15から図18)である。図15は、各社員の成績を管理する表である。図16は、社員管理表であり、社員の情報を管理している。図17は、実施考課管理表であり、実施管理IDに対応する情報を管理している。図18は、考課項目管理表であり、考課項目IDに対応する情報を管理している。図11等に出力されている第一の表、第二の表は、図15から図18の表を用いて、結合演算(JOIN)等することにより得られたビューである。結合演算(JOIN)等のデータベース演算は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
また、本実施の形態において、第一の表のセルに情報を入力するために、一のセルにフォーカスを移動した際に、セル指示が受け付けられ、第二の表の表示が変更されることは好適である。つまり、第一の表のセルに対するデータの入力は受け付け、第二表出力部が出力する第二の表のセルに対するデータの入力は受け付けないことは好適である。第二の表が、第一の表と何らかの関連がある表である場合、第二の表の表示は、第一の表のデータを入力するためのヘルプ情報となる。
また、本実施の形態の具体例によれば、セルは、2つの属性に対応付けられていた。しかし、セルは、一つの属性に対応付けられていても良い。また、セルは、3以上の属性に対応付けられていても良い。
また、本実施の形態の具体例によれば、第二の表を更新するために、検索式を構成した。しかし、検索式を構成せずに(SQLなどの検索式を構成せずに)、対応属性、および対応属性値を取得して、第二の表を更新しても良い。つまり、結果として、セル指示に応じて、第二の表が更新されれば良い。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上の属性の値である2以上の属性値を有するレコードを、2以上格納している第一の表と、前記第一の表の2以上の属性の全部または一部の属性と同一または関連付けられた属性である2以上の対応属性の値である2以上の対応属性値を有するレコードを、2以上格納している第二の表を、記憶媒体に格納しており、コンピュータを、前記第一の表を出力する第一表出力部と、前記第二の表を出力する第二表出力部と、前記第一表出力部が出力している前記第一の表の、一のレコードの一の属性値であるセルに対する指示を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた指示に対する1以上の属性を取得する属性取得部と、前記属性取得部が取得した1以上の各属性に対応する属性であり、第二の表の1以上の対応属性、および当該対応属性の属性値である対応属性値を出力するように前記第二の表を変更する第二表更新出力部として機能させるためのプログラム、である。
また、本実施の形態における情報出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上の属性の値である2以上の属性値を有するレコードを、2以上格納している第一の表と、前記第一の表の2以上の属性の全部または一部の属性と同一または関連付けられた属性である2以上の対応属性の値である2以上の対応属性値を有するレコードを、2以上格納している第二の表を、記憶媒体に格納しており、コンピュータを、前記第一の表を出力する第一表出力部と、ユーザからの、前記第一表出力部が出力している前記第一の表の、一のレコードの一の属性値であるセルに対する指示を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた指示に対する1以上の属性を取得する属性取得部と、前記属性取得部が取得した1以上の各属性に対応する1以上の対応属性を用いて、前記第二の表を検索し、第二の表の一部または全部のレコードを出力する第二表更新出力部として機能させるためのプログラム、である。
また、図19は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の情報出力装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図19は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図20は、コンピュータシステム340のブロック図である。
図19において、コンピュータシステム340は、FDドライブ、CD−ROMドライブを含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344とを含む。
図20において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、MPU3413と、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3415とに接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の情報出力装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の情報出力装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。