JP5224716B2 - 発泡体形成具 - Google Patents
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Description
本発明を車両用の中空構造体に適用される発泡体形成具に具体化した第1の実施形態について図1及び図2に基づいて詳細に説明する。なお、第1の実施形態は特許請求の範囲に対応する発明ではなく、参考例として記載するものである。
図2(a)には、中空構造体51の断面構造が示されている。この中空構造体51は、金属製のインナパネル52と同じく金属製のアウタパネル53とを備えている。本実施形態の発泡体形成具11は、インナパネル52に固定されている。具体的には、中空構造体51の内面となるインナパネル52の面に、固定部14を溶接することで、発泡体形成具11は固定される。次に、インナパネル52とアウタパネル53とを溶接により接合することで、中空構造体51が形成され、こうした中空構造体51は、車両の一部を構成する。そして、組み立てられた車両は、各種塗装工程に供される。各種塗装工程には、車両を構成する金属部分の防錆を目的とした防錆処理が含まれる。こうした防錆処理において、中空構造体51ではその内面及び外面のいずれの面も防錆処理が施される。このとき、発泡体形成具11を構成する金属製支持体13においても、露出している面には防錆処理が施されるものの、接触面15aには熱発泡性基体12の支持面12aが接触しているため、その接触面15aには防錆処理が施されない。
(1)車両に防錆処理が施される際に、金属製支持体13においても露出している面には防錆処理が施されるものの、接触面15aには熱発泡性基体12の支持面12aが接触しているため、その接触面15aには防錆処理が施されない。ここで、熱発泡性基体12から形成した発泡体16は、接触面15aに接触した状態で配置される。そして発泡体16には、多数の気泡が含まれており、その気泡内には、湿気が含まれていることがある。本実施形態の発泡体形成具11の接触面15aには、防錆処理が施されている。このため、気泡内の湿気を要因として接触面15aに錆が発生するといった現象は好適に抑制される。なお、支持体を非金属から形成することで、支持体における錆の発生は回避することは可能である。しかしながら、非金属の支持体は、インナパネル52に溶接することができないため、通常、支持体に係合部を設けるとともにインナパネル52に係合孔を設けて、係合孔に係合部を係合させることで固定される。こうした固定においては、係合孔に防錆処理液が侵入し難い。そして発泡体が形成されると、そうした係合孔が発泡体で覆われることがある。すなわち、非金属の支持体を採用した場合であっても、インナパネル52の係合孔部位における防錆について未だ改善の余地を残している。本実施形態の発泡体形成具11によれば、金属製支持体13の特定部位における錆の発生を好適に抑制することができる。
・熱発泡性基体12の外形は、四角形状に限定されず、円形等に変更してもよい。また、熱発泡性基体12の全体形状は、板状に限定されず、ブロック状等に変更してもよい。
・金属部材としては、インナパネル52等の車両用の金属部材以外に、建築物を構成する金属パネル等が挙げられる。その金属パネルとしては、例えば屋根を構成するパネル、壁材を構成する吸音パネル等が挙げられる。すなわち、金属部材は、防錆処理が施された後に、発泡体16を形成する工程が実施されるものであれば、接触面15aにおける錆の発生を抑制することができるため、そうした金属部材を備えた製品の商品価値を高めることができる。
上記第1の実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)加熱により発泡及び硬化した発泡体を形成する熱発泡性基体と同熱発泡性基体が支持されるとともに金属部材に固定される金属製支持体とを備えてなり、前記金属部材の所定の位置に前記発泡体を形成するための発泡体形成具であって、
前記熱発泡性基体と接触している前記金属製支持体の部位に防錆処理が施されていることを特徴とする発泡体形成具。この構成によれば、金属製支持体において熱発泡性基体と接触している部位は、防錆処理によって錆の発生が抑制される。
(ロ)前記防錆処理が、防錆塗装であることを特徴とする上記(イ)に記載の発泡体形成具。防錆塗装の防錆効果は、例えば、リン酸亜鉛塩等の溶解した処理液に浸漬して皮膜を形成する化成処理よりも、長期にわたって発揮され易い。
(ハ)上記(イ)又は(ロ)に記載の発泡体形成具の製造方法であって、前記金属製支持体を形成する支持体形成工程と、その金属製支持体に防錆処理を施す防錆処理工程と、前記防錆処理の施された前記金属製支持体に前記熱発泡性基体を支持させる支持工程とを含むことを特徴とする発泡体形成具の製造方法。鋼板から金属製支持体を形成するに際して、例えばプレス成形等を通じて金属の表面に微細な傷が生じることがある。すなわち、予め防錆処理を施した鋼板から金属製支持体を形成する場合、防錆処理を施した金属面は、プレス成形等の影響を受けることになる。上記方法によれば、金属製支持体に防錆処理を施しているため、防錆処理の施された金属面がプレス成形等の影響を受けることを回避することができる。このため、防錆処理による作用効果が十分に発揮され易い。
本発明を車両用の中空構造体に適用される発泡体形成具に具体化した第2の実施形態について図3及び図4に基づいて詳細に説明する。なお、第2の実施形態では、主に金属製支持体の構成が第1の実施形態と異なるため、金属製支持体の構成を中心に説明する。
車両の各種塗装工程において、発泡体形成具21が配置された中空構造体には、防錆処理が施される。この防錆処理において、車両を防錆処理液に浸漬すると、中空構造体の内部には、防錆処理液が流入する。このとき、熱発泡性基体22は、本体面24a及び突起部26に対して変位するように金属製支持体23に支持されているため、車両の振動、車両の傾斜、防錆処理液の流動等を通じて、熱発泡性基体22は図4(a)〜(c)に二点鎖線で示すように変位する。このため、熱発泡性基体22と本体面24aとの間への防錆処理液の侵入、及び熱発泡性基体22と突起部26との間への防錆処理液の侵入は、熱発泡性基体22の変位によって促進される。このため、本体面24a及び突起部26においても車両の防錆処理を通じた防錆処理が好適に施されるようになる。また、スペーサ突起28により、本体面24aと熱発泡性基体22との離間が促進されるため、上記防錆処理液の侵入は更に促進されるようになる。加えて、突起部26に隣接して凹部24b及び貫通孔24cが形成されているため、凹部24b及び貫通孔24cを通じて防錆処理液の流動が好適に行われる。このため、本体部24及び突起部26の防錆処理が更に促進される。
(4)熱発泡性基体22は、本体面24a及び突起部26に対して変位するように金属製支持体23に支持されることで、熱発泡性基体22と本体面24aとの間、及び熱発泡性基体22と突起部26との間に対する防錆処理液の侵入が促進される。このため、本体部24及び突起部26においても防錆処理が好適に施されるようになる。このように本実施形態の発泡体形成具21によれば、金属製支持体23の特定部位における錆の発生を好適に抑制することができる。
・前記突起部26による熱発泡性基体22の支持構造を次のように変更することもできる。図5(a)及び図5(b)に示される発泡体形成具31の熱発泡性基体32には、金属製支持体33に設けられる突起部36を挿入する挿入孔32aが形成されている。突起部36は、挿入孔32aに緩挿されるように構成されている。このように構成した場合であっても、図6(a)に示すように、それら突起部36によって、本体面34aに沿った方向に対する熱発泡性基体32の移動範囲が規制される。なお、この発泡体形成具31において、本体部34、本体面34a、貫通孔34c、固定部35、及び保持部37の構成は、前記第2の実施形態と同様である。また、図6(b)に示すように、こうした突起部36に設けた保持部37によっても、本体面34aに直交する方向に対する熱発泡性基体32の移動が規制される。
・図5(a)に示すように、突起部36の基端にスペーサ突起38を一体形成することもできる。また例えば、熱発泡性基体22にスペーサ突起38を一体形成してもよい。
・突起部26及び保持部27の形状は、特に限定されず、三角形状、円柱状等に変更してもよい。
・前記第2の実施形態の保持部27は、折り曲げ形成されている。例えば保持部27を突起部26に溶接等で接合することにより設けてもよい。
・金属部材としては、インナパネル等の車両用の金属部材以外に、建築物を構成する金属パネル等が挙げられる。すなわち、金属部材は、防錆処理が施された後に、発泡体を形成する工程が実施されるものであれば、本体部24,34及び突起部26,36における錆の発生を抑制することができるため、そうした金属部材を備えた物品の商品価値を高めることができる。
Claims (4)
- 加熱により発泡及び硬化した発泡体を形成する熱発泡性基体と、同熱発泡性基体が支持されるとともに金属部材に固定される金属製支持体とを備えてなり、前記金属製支持体が固定された前記金属部材を防錆処理液に浸漬する防錆処理の後に前記加熱が施されることで前記金属部材の所定の位置に前記発泡体を形成するための発泡体形成具であって、
前記金属製支持体は、その本体部を前記金属部材に固定する固定部と、
前記本体部に設けられ、同本体部に対する前記熱発泡性基体の移動範囲を規制する突起部と、
前記突起部に設けられ、前記熱発泡性基体を前記本体部に保持する保持部と、前記本体部と前記熱発泡性基体との間に配置されるスペーサ突起とを備え、
前記熱発泡性基体は、前記本体部及び前記突起部に対して変位するように前記金属製支持体に支持され、その変位が前記防錆処理の際に行われることを特徴とする発泡体形成具。 - 前記突起部は、前記熱発泡性基体を囲繞するように配置され、
前記本体部と前記保持部との距離寸法を、前記本体部と前記保持部との間に配置される前記熱発泡性基体の部位の厚み寸法よりも大きく構成したことを特徴とする請求項1に記載の発泡体形成具。 - 前記熱発泡性基体には、前記突起部を挿入する挿入孔が形成され、
前記突起部は、前記挿入孔に緩挿されるように構成され、
前記本体部と前記保持部との距離寸法を、前記本体部と前記保持部との間に配置される前記熱発泡性基体の部位の厚み寸法よりも大きく構成したことを特徴とする請求項1に記載の発泡体形成具。 - 前記スペーサ突起は、前記本体部、前記熱発泡性基体、及び前記突起部のうち、少なくとも一箇所に一体形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発泡体形成具。
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