JP5223859B2 - 神経因性疼痛新規予防剤及び/又は治療剤 - Google Patents

神経因性疼痛新規予防剤及び/又は治療剤 Download PDF

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Description

本発明は,モルホリン誘導体又はその製薬学的に許容できる塩の神経因性疼痛予防剤及び/又は治療剤としての新規な医薬用途に関する。
神経因性疼痛とは、末梢または中枢神経系の機能異常の結果として生じる難治性疼痛である。病態としては糖尿病性神経障害に伴う疼痛、帯状疱疹後疼痛、線維筋痛症、腰下肢痛症、視床痛などが代表的な疾患として挙げられる。発症のメカニズムは不明な点が多いが、知覚神経の異常な持続的発火等が原因と考えられている。神経因性疼痛の代表的な症状には、自発痛の他にアロディニア、痛覚過敏又は知覚過敏などがある。これらの症状は、"焼け付くような"、"針で刺されるような"又は"電気ショックのような"等と表現される特徴的な痛みを呈する。神経因性疼痛には通常の侵害受容性疼痛に有効である鎮痛剤、特に麻薬性鎮痛薬、消炎鎮痛剤等は効きにくいことが知られている(The Lancet 1999年,353巻,p1959−1966)。例えば、モルヒネは侵害性疼痛に対して、強力な鎮痛作用を有するが、神経因性疼痛に対しては、充分な効果を示さないことが知られている。また、このモルヒネによる不十分な鎮痛作用は神経因性疼痛の大きな特徴であることから、神経因性疼痛の診断にも用いられている(医学のあゆみ 1999年,189巻,10号,p751−755)。モルヒネが神経因性疼痛に効果がほとんどない理由は、神経障害による神経の機能的、形態的な変化、即ち、抑制性ニューロンの変性やオピオイド受容体の減少であると考えられている(最新 脳と神経科学シリーズ 第6巻 痛みの神経科学 メジカルビュー社,1997年, p97)。また、非ステロイド性抗炎症性鎮痛薬についても神経因性疼痛に対して効果がほとんどないことが知られている(The Lancet 1999年,353巻,p1959−1966及び医学のあゆみ 2002年,203巻, 1号、p65−69)。これは、神経因性疼痛の発症病態が炎症性疼痛とは異なることに起因している。つまり、炎症性疼痛は炎症性化学メディエータなどの侵害刺激が組織傷害、疾患または炎症後に放出されたときに誘発され、傷害部位において正常に機能している感覚受容器(侵害受容器)によって検出されて起きるものであり(The Clinical Journal of Pain 2000年、16巻、S131−S138)、抗炎症性鎮痛薬は炎症性化学メディエータ産生を抑制することで鎮痛効果を発揮する。一方、神経因性疼痛は、「神経系における一次病巣または機能不全によって惹起または引き起こされる疼痛」としてIASPによって定義されている(Classification of Chronic Pain、International Association for the Study of Pain(IASP) Task Force on Taxonomy IASP Press:Seattle,1994年、209−214)。ある種の神経因性疼痛は、末梢神経系の傷害または機能不全によって引き起こされる。傷害の結果として、重要なトランスデューサ分子、伝達物質およびイオンチャンネルの発現が変化し、末梢ニューロンの興奮性が変わる。症状の一つの特徴は、通常は非侵害の刺激が疼痛を引き起こすアロディニア症状(異痛症)、または侵害性の刺激が異常に強く増幅された疼痛感覚(痛覚過敏)である(The Clinical Journal of Pain 2000年、16巻、S131−S138)。
神経因性疼痛の治療法としては神経ブロックや脊髄硬膜外電気刺激等の神経外科的治療(医学のあゆみ 1999年,189巻,10号,p757−762)、抗うつ薬(臨床と薬物治療 1999年,18巻,7号,p643−646)及び抗てんかん薬(Clinical Theraputics 2003年,25巻, p2506−2538)等が使用されている。しかしながら、有効性および安全性で満足のいく治療法は確立しておらず、神経因性疼痛に有効な治療剤の開発が望まれている。
神経因性疼痛治療に用いられている抗うつ薬としては、5‐(3‐ジメチルアミノプロピリデン)ジベンゾ[a,d][1,4]‐シクロヘプタジエン(Amitriptyline)等のある種の三環系抗うつ薬が用いられてきた(非特許文献1)。Amitriptyline等のある種の三環系抗うつ薬は、セロトニンおよびノルエピネフリンの再取込阻害作用を有し、シナプス間のそれらモノアミンの濃度を上昇させて、下行性疼痛抑制経路を介した鎮痛作用を示すことが知られている(臨床と薬物治療 1999年,18巻,7号,p643−646)。セロトニンとノルエピネフリンの両方の再取込を阻害するAmitriptylineは、ノルエピネフリンの再取込を選択的に阻害する三環系抗うつ薬である10,11‐ジヒドロ‐N‐メチル‐5H‐ジベンゾ[b,f]アゼピン‐5‐プロパンアミン(Desipramine)よりも鎮痛効果に優れることから、セロトニンおよびノルエピネフリンの双方の再取込阻害が鎮痛作用には重要であることが示唆されている(International Association of the Study of Pain 2001年,21巻,p169−183)。
さらに最近、上記三環系抗うつ薬の副作用面を改善した(S)‐N‐メチル‐γ‐(1‐ナフタレニルオキシ)‐2‐チオフェンプロパンアミン(Duloxetine)や(±)‐1‐[2‐(ジメチルアミノ)‐1‐(4‐メトキシフェニル)エチル]シクロヘキサノール(Venlafaxine)等の選択的セロトニン、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤(Serotonin and Norepinephrine Reuptake Inhibitor(SNRI))が神経因性疼痛患者で有効性を示したとの報告がなされている(非特許文献2)。これら以外のSNRIとしては、シス‐(±)‐2‐(アミノメチル)‐N,N‐ジエチル‐1‐フェニルシクロプロパンカルボキサミド(Milnacipran)等が知られている。
一方、(±)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン・塩酸塩(Indeloxazine hydrochloride)は、ラットの脳においてセロトニンとノルエピネフリンの取り込み部位に対する親和性が高く、セロトニンとノルエピネフリンの取り込みを阻害する作用及び抗うつ作用を有することが知られており、日本及び韓国で脳血管障害を伴う精神科的症状の治療に用いられていた(特許文献1及び非特許文献3)。また、その光学活性体である(+)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン・塩酸塩、及び、(−)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン・塩酸塩も、(±)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン・塩酸塩と同様に、セロトニンとノルエピネフリンの取り込み阻害作用を示すことが知られている(非特許文献4)。また、(S)‐2‐{[(7‐フルオロインダン‐4‐イル)オキシ]メチル}モルホリン・塩酸塩が、セロトニン再取り込み阻害作用に基づくセロトニンによる神経伝達増強作用及び5‐HT2A受容体拮抗作用を併せ持つことによりノルエピネフリンによる神経伝達増強作用を有すること(非特許文献5及び非特許文献6)、不安やうつ病の治療薬として、また中枢神経疾患発症後の機能障害回復促進剤として有用であることが知られている(特許文献2及び3)。
Venlafaxine、Milnacipran、Duloxetine及びAmitriptyline等については、ラット神経因性疼痛モデルで有効であること(非特許文献7及び非特許文献8)が知られているが、Indeloxazineを含むモルホリン誘導体が神経因性疼痛に有効であることについては、報告されていない。
米国特許第4109088号明細書 米国特許第5521180号明細書 米国特許出願公開第2007/0259865号明細書 「ニューロロジー(Neurogyol)」1988年,38巻, p1427−1432 「ヒューマン・サイコファーマコロジー(Human Psycopharmacology)」2004年,19巻,pS21−S25 「ニューロファーマコロジー(Neuropharmacology)」1998年,37巻,p1169−1176 「ケミカル・アンド・ファーマシューティカル・ブレチン(Chemical and Pharmaceutical Bulletin)」、1985年、第33巻、9号、p3766−3774 「ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(European Journal of Pharmacololgy)」2000年,395巻,1号,p31−36 「ザ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー・アンド・エクスペリメンタル・テラピューティクス(The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics)」2002年,302巻,3号,p983−991 「ザ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー・アンド・エクスペリメンタル・テラピューティクス(The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics)」2004年,311巻,2号,p576−584 「ニューロファーマコロジー(Neuropharmacology)」2005年,48巻,p252−263
本発明の課題は、従来のSNRIと比較して、新規で優れた神経因性疼痛の予防剤及び/又は治療剤を提供することである。
本発明者らは上記の課題を達成すべく独自の発想に基づき研究を行ったところ、従来のSNRIと比較して、本発明のモルホリン誘導体が顕著な神経因性疼痛治療効果を示すことを見出し、本発明を完成させた。
本発明の目的は、モルホリン誘導体又はその製薬学的に許容できる塩を有効成分として含有する神経因性疼痛予防剤及び/又は治療剤を提供することである。
本発明の他の目的は、神経因性疼痛を予防及び/又は治療するためのモルホリン誘導体又はその製薬学的に許容できる塩の有効量及び製薬学的に許容できる担体を含有する医薬組成物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、神経因性疼痛を予防及び/又は治療するための医薬を製造するためのモルホリン誘導体又はその製薬学的に許容できる塩の使用を提供することである。
本発明のさらなる目的は、モルホリン誘導体又はその製薬学的に許容できる塩の有効量を投与することからなる神経因性疼痛を予防及び/又は治療する方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、モルホリン誘導体又はその製薬学的に許容できる塩、及び、薬学的に許容される賦形剤を混合することからなる神経因性疼痛を予防及び/又は治療するための医薬用組成物の製造方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、モルホリン誘導体又はその製薬学的に許容できる塩を有効成分として含有する医薬組成物及びモルホリン誘導体又はその製薬学的に許容できる塩が神経因性疼痛を予防及び/又は治療するために使用され得るまたは使用されるべき旨の記載を含むコマーシャルパッケージを提供することである。
本発明は、式(I)で示されるモルホリン誘導体又はそれらの製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する神経因性疼痛予防剤及び/又は治療剤に関する。
Figure 0005223859
1、R2は、同一又は異なって水素原子、低級アルキル基又はフェニル基、
3は、水素、低級アルキル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
点線は、二重結合を形成できる。
更に、本発明は、(±)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩を有効成分として含有する神経因性疼痛の予防剤及び/又は治療剤に関する。
更に、本発明は、(+)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩を有効成分として含有する神経因性疼痛の予防剤及び/又は治療剤に関する。
更に、本発明は、(-)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩を有効成分として含有する神経因性疼痛の予防剤及び/又は治療剤に関する。
本発明は,優れた神経因性疼痛予防剤及び/又は治療剤を提供するものとして有用である。また、本発明は、アロディニア、痛覚過敏、知覚過敏、自発痛、癌性疼痛、三叉神経痛、幻肢痛、帯状疱疹後疼痛、線維筋痛症、腰下肢痛症、視床痛、絞扼性(圧迫性)末梢神経障害、中枢神経障害に伴う痛み、非定形性顔面痛、脊髄損傷に伴う痛み、多発性硬化症に伴う痛み、化学療法誘発ニューロパチーに伴う痛み、モルヒネなどの麻薬性鎮痛薬による鎮痛効果が不十分な癌性疼痛、糖尿病性神経障害に伴う疼痛などの予防剤及び/又は治療剤を提供するものとして特に有用である。
本発明の好ましい態様を以下に示す。
(1)式(I)で示されるモルホリン誘導体又はそれらの製薬学的に許容される塩を有効成分として含有するアロディニア、痛覚過敏、知覚過敏、自発痛、癌性疼痛、三叉神経痛、幻肢痛、帯状疱疹後疼痛、繊維筋痛症、腰下肢痛症、視床痛、絞扼性(圧迫性)末梢神経障害、非定形性顔面痛、脊髄損傷に伴う痛み、多発性硬化症に伴う痛み、化学療法誘発ニューロパチーに伴う痛み、モルヒネなどの麻薬性鎮痛薬による鎮痛効果が不十分な癌性疼痛、糖尿病性神経障害に伴う疼痛の予防剤及び/又は治療剤。
(2)式(I)で示されるモルホリン誘導体又はそれらの製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する糖尿病性神経障害に伴う疼痛の予防剤及び/又は治療剤。
(3)式(I)で示される化合物が(±)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩である(1)に記載の予防剤及び/又は治療剤。
(4)式(I)で示される化合物が(±)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩である(2)に記載の予防剤及び/又は治療剤。
(5)式(I)で示される化合物が(+)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩である(1)に記載の予防剤及び/又は治療剤。
(6)式(I)で示される化合物が(+)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩である(2)に記載の予防剤及び/又は治療剤。
(7)式(I)で示される化合物が(‐)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩である(1)に記載の予防剤及び/又は治療剤。
(8)式(I)で示される化合物が(‐)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩である(2)に記載の予防剤及び/又は治療剤。
(9)式(I)
Figure 0005223859
で示されるモルホリン誘導体(ここで、R1、R2及びR3は、上記定義の通りである。)の好ましい化合物は、式(II)
Figure 0005223859
または、式(III)
Figure 0005223859
(ここで、R1、R2及びR3は、上記定義の通りである。)の化合物であり、更に好ましくは式(II)(ここで、R1、R2及びR3は、上記定義の通りである。)の化合物であり、更に好ましくは、式(II)(ここで、R1、R2及びR3は、全て水素である。)の化合物、即ち(±)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリンである。
式(I)で示されるモルホリン誘導体又はそれらの薬学的に許容される塩の製薬学的に許容できる塩としては、塩酸塩が好ましい。
(+)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩は、CYP阻害作用が極めて弱いので、例えば他剤を服用している患者に対する使用において、薬物相互作用の懸念が極めて小さく安全に投与することができる点で、特に優れている。
本明細書の上記または下記記載において、本発明範囲に含まれる様々な定義の好適例を、下記で詳細に説明する。
「低級アルキル」とは、炭素原子の数が1乃至6の直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素を意味する。例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等が含まれる。
「神経因性疼痛」とは、外傷、圧迫、感染、癌、虚血などや、或いは糖尿病などの代謝障害等の原因によって神経、神経叢或いは神経周囲軟組織が損傷又は変性する神経障害をきたし、神経障害によって引き起こされる何らかの機能異常による痛覚閾値の低下などの持続する疼痛知覚の異常な状態を意味する。具体的には耐え難い自発痛、アロディニア(無害の機械的刺激又は熱刺激による疼痛知覚)、痛覚過敏(有害な刺激に対する過度の応答)又は知覚過敏(接触に対する過度の応答)が含まれるが、これらに限定されるものではない。神経因性疼痛の具体的疾患としては、糖尿病性神経障害に伴う疼痛、癌性疼痛、三叉神経痛、幻肢痛、帯状疱疹後疼痛、線維筋痛症、腰下肢痛症、視床痛、絞扼性(圧迫性)末梢神経障害などの非定形性顔面痛、脊髄損傷に伴う疼痛、多発性硬化症に伴う痛み、化学療法誘発ニューロパチーに伴う痛み、モルヒネなどの麻薬性鎮痛薬による鎮痛効果が不十分な癌性疼痛などが挙げられる。 また、傷害される神経は、中枢性又は末梢性のどちらであってもよく、神経障害の種類は単一性神経障害であっても、多発性神経障害であっても良い。
式(I)の化合物及び/又はその製薬学的に許容できる塩は特許文献1及び非特許文献4に記載された製法により、あるいはそれらに準じた製法により容易に入手可能である。
式(I)の化合物は1以上の不斉中心を有し得、その場合にはエナンチオマーまたはジアステレオマーとして存在することがある。本発明には、これらの混合物と分離した個々のアイソマーの両方が含まれるものとする。
従って、例えば、(±)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリンに加えて、そのエナンチオマーである(+)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン、及び、(−)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリンも、式(I)に含まれる化合物である。
式(I)の化合物は常法により種々の酸との塩にすることができる。化合物(I)の塩は製薬学的に許容される塩であり、有機酸塩(酢酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ギ酸塩、トルエンスルホン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等)、無機酸塩(塩酸塩、臭化水素塩、硫酸塩、リン酸塩等)、アミノ酸塩(アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等)などを挙げることができる。従って、本発明は、式(I)で示されるモルホリン誘導体又はその薬学的に許容される塩の全てを包含するものである。
式(I)の化合物は、水和物、薬学的に許容可能な各種溶媒和物も形成し得る。これら水和物、溶媒和物も本発明に含まれる。
本発明の製剤は、当分野において通常用いられている薬剤用担体、賦形剤等を用いて通常使用されている方法によって調製することができる。投与は錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等による経口投与、又は、関節内、静脈内、筋肉内等の注射剤、坐剤、点眼剤、眼軟膏、経皮用液剤、軟膏剤、経皮用貼付剤、経粘膜液剤、経粘膜貼付剤、吸入剤等による非経口投与のいずれの形態であってもよい。
本発明による経口投与のための固体組成物としては、錠剤、散剤、顆粒剤等が用いられる。このような固体組成物においては、1種又は2種以上の有効成分を、少なくとも1種の不活性な希釈剤、例えば乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、及び/又はメタケイ酸アルミン酸マグネシウム等と混合される。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤や繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、安定化剤、溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤又は丸剤は必要によりショ糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの糖衣又は胃溶性若しくは腸溶性物質のフィルムで被膜してもよい。
経口投与のための液体組成物は、製薬学的に許容される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤又はエリキシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば精製水又はエタノールを含む。当該液体組成物は不活性な希釈剤以外に可溶化剤、湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
非経口投与のための注射剤は、無菌の水性又は非水性の溶液剤、懸濁剤又は乳濁剤を含有する。水性の溶液剤又は懸濁剤としては、例えば注射用蒸留水又は生理食塩液が含まれる。非水溶性の溶液剤又は懸濁剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール又はオリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、又はポリソルベート80(局方名)等がある。このような組成物は、さらに等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、又は溶解補助剤を含んでもよい。これらは例えばバクテリア保留フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合又は照射によって無菌化される。また、これらは無菌の固体組成物を製造し、使用前に無菌水又は無菌の注射用溶媒に溶解又は懸濁して使用することもできる。
経鼻剤等の経粘膜剤は固体、液体又は半固体状のものが用いられ、従来公知の方法に従って製造することができる。例えば公知のpH調整剤、防腐剤、増粘剤や賦形剤が適宜添加され、固体、液体若しくは半固体状に成形される。経鼻剤は通常のスプレー器具、点鼻容器、チューブ、又は鼻腔内挿入具等を用いて投与される。
本発明に用いられる薬剤は、神経因性疼痛を有する患者に対し投与され、1日の投与量は、通常経口投与の場合、体重当たり約0.001乃至100mg/kgが適当であり、好ましくは体重当たり体重当たり約0.01乃至100mg/kg、更に好ましくは体重当たり約0.01乃至10mg/kgが適当である。一日1回で、あるいは2乃至4回に分けて投与する。静脈内投与される場合は、1日の投与量は、体重当たり約0.0001乃至10mg/kgが適当で、1日1回乃至複数回に分けて投与する。また、経粘膜剤としては、体重当たり約0.001乃至100mg/kgを1日1回乃至複数回に分けて投与する。投与量は症状、年令、性別等を考慮して個々の場合に応じて適宜決定される。
以下の実施例は、本発明をより詳細に説明することを目的とし、本発明が下記実施例に限定されるものではない。本発明は実施例により十分に説明されているが、当業者にとり種々の変更や修飾が当然であろうことは理解される。従って、その様な変更や修飾が本発明の範囲を逸脱するものでない限り、それらは本発明に含まれるものである。
実施例1
(実験)
神経因性疼痛に対する鎮痛作用の検証は、L5/L6脊髄神経結紮モデルを用いてKimらの方法に準じて行った。すなわち雄性SDラットの左側L5およびL6坐骨神経をペントバルビタール麻酔下で絹糸で結紮する手術を施した後、評価を実施した。評価法は動物の後肢裏におけるvon Frey Testで検討した(Pain 1992年,50巻, p355−363)。すなわち、von Frey Filamentを用いて、神経結紮ラットの手術側肢に、回避反応が認められるまで加重し、回避反応が認められる最小強度(g)を痛覚閾値として求めた。化合物評価は、安定して閾値の低下が認められる、手術日から7から14日後に実施した。化合物評価の前日にvon Frey Testを実施して痛覚閾値の平均値にバラツキが少なくなるように群分けを行った。溶媒(Vehicle)、(±)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン・塩酸塩(Indeloxazine hydrochloride)、(+)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン・塩酸塩((+)‐Indeloxazine hydrochloride)、(−)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン・塩酸塩((−)‐Indeloxazine hydrochloride)及び、Duloxetineが30mg/kgとなるように溶媒で希釈した希釈液を、各群のラットに経口投与した。Venlafaxineは経口吸収性が悪いことから、腹腔内投与した。溶媒は、蒸留水を用いた。痛覚閾値測定はDuloxetineは投与の3時間後,その他化合物は投与の1時間後に実施した。化合物の鎮痛作用は溶媒投与群の手術側肢の痛覚閾値低下に対する改善作用で検討した。評価方法は、S.K.Joshiらの方法(Neuroscience 2006年 143巻 p587−596)を用いて行なった。有意差検定は、Student−t検定を用い、溶媒投与群と薬物投与群との間で行った。
(結果)
von Frey Testでの結果を表1に示す。表中の数値は,正常側肢の痛覚閾値を100%、手術側肢の痛覚閾値を0%としたときの化合物の閾値改善率の平均値±標準誤差(SEM)を表す。(±)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン・塩酸塩、(+)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン・塩酸塩、及び、(−)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン・塩酸塩は、30mg/kgの経口投与において、溶媒群と比較して有意な差を示し、更に正常側肢閾値レベルまでの痛覚閾値改善効果を示した。すなわち、これら3化合物は神経障害により生じた痛覚閾値低下(アロディニアなどの感覚異常)を正常レベルまでに回復させる鎮痛作用があることが示された。一方、Duloxetine及びVenlafaxineの30mg/kg投与における閾値改善効果は溶媒群と比較して有意な差がなく、部分的な効果であった。
Figure 0005223859
表中の***は、Student−t検定の結果、危険率0.5%未満で、溶媒群と比較して有意な差があることを意味する。
表中の**は、Student−t検定の結果、危険率1%未満で、溶媒群と比較して有意な差があることを意味する。
本発明の医薬組成物は、優れた神経因性疼痛予防剤及び/又は治療剤を提供するものとして有用であり、アロディニア、痛覚過敏、知覚過敏、自発痛、癌性疼痛、三叉神経痛、幻肢痛、帯状疱疹後疼痛、線維筋痛症、腰下肢痛症、視床痛、絞扼性(圧迫性)末梢神経障害、非定形性顔面痛、脊髄損傷に伴う痛み、多発性硬化症に伴う痛み、化学療法誘発ニューロパチーに伴う痛み、モルヒネなどの麻薬性鎮痛薬による鎮痛効果が不十分な癌性疼痛、糖尿病性神経障害に伴う疼痛などの予防剤及び/又は治療剤を提供するものとして特に有用である。

Claims (4)

  1. (+)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩を有効成分として含有する神経因性疼痛の予防剤及び/又は治療剤。
  2. (-)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩を有効成分として含有する神経因性疼痛の予防剤及び/又は治療剤。
  3. 神経因性疼痛を予防及び/又は治療するための医薬を製造するための(+)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩の使用。
  4. 神経因性疼痛を予防及び/又は治療するための医薬を製造するための(-)‐2‐[(インデン‐7‐イルオキシ)メチル]モルホリン又はその製薬学的に許容できる塩の使用。
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