JP5223541B2 - 蒸着装置 - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載の蒸着装置は、蒸発源と、被蒸着材料(フィルム)を巻回するローラ(送り出し軸、巻き取り軸)とを有している。この蒸着装置において、蒸発源が加熱されると、蒸着材料が蒸発して、被蒸着材料に付着することとなる。
本発明によれば、支持部材が、回動手段により前記所定の方向に沿う回転軸を中心として回転するため、前述したスクリーンにおいて第1面及び第2面が前記所定の方向に直交する方向に沿ってそれぞれ形成されている場合に、当該第1面のみが、蒸発源と常時、対向する位置となる。これによれば、第1面にのみ蒸着材料を付着させて反射層を形成でき、蒸発源からの蒸着材料をむら無くスクリーンに付着させることができる。また、回動手段の回転により、スクリーンが搬送される場合には、当該スクリーンに連続して反射層を形成することができるので、スクリーンの生産性を向上することができる。
本発明によれば、蒸発源が、鉛直方向に沿って移動する移動機構に取り付けられているので、例えば、スクリーンの形状及び寸法に応じて、蒸着材料が付着する蒸着面と対向する位置に蒸発源を移動させて、取り付けることができ、前述したスクリーンの第1面にのみ蒸着材料を確実に付着でき、反射層を形成できる。従って、蒸着装置の汎用性を向上することができる。
本発明によれば、遮蔽部材により、蒸発源で蒸発された蒸着材料のスクリーンへの付着範囲が制限されるので、蒸発源に近い位置にあるスクリーンに蒸着材料が付着することを抑制でき、反射層の膜厚を小さくできる。従って、蒸発源から近い位置での膜厚と遠い位置での膜厚とを略均一にできる。
本発明では、前記第1面及び前記第2面は、互いに交差し、かつ、鉛直方向に沿って交互に形成されていることが好ましい。
[蒸着装置の構成]
図1は、本実施形態に係る蒸着装置1の平面図であり、図2は、図1の蒸着装置1のII−II線断面図である。
なお、以下で記載する「上」、「下」、「左」、「右」は、図1及び図2における図面視において、上下左右に相当するものである。
蒸着装置1は、布状のスクリーンに対して、蒸着材料であるアルミニウム等を付着させて、当該スクリーンに反射層を形成するものである。この蒸着装置1は、図1に示すように、チャンバ2と、当該チャンバ2内に配置される搬送装置3及び蒸発源としての坩堝4とを備える。
開閉扉21,22は、チャンバ2内のメンテナンス時や、後述する搬送装置3の送り出しロール31または巻き取りロール32を使用者が着脱する際に、使用される。
移動機構23は、坩堝4を鉛直方向に沿って移動させる。
真空ポンプ5は、例えば、ロータリーポンプや油拡散ポンプ等であり、チャンバ2内の空気を排気し、真空状態にするものである。蒸着時のチャンバ2内部の真空圧は、本実施形態では、4×10−5(Pa)に設定されるが、使用条件に基づいて適宜設定可能である。
巻き取りロール32は、蒸着材料が付着されたスクリーン7を巻回するものであり、送り出しロール31と同様に、鉛直方向にスライドさせることで、チャンバ2内に着脱される。このような巻き取りロール32の回転軸35は、送り出しロール31と同様に、モータ6によって、時計回りに回転駆動される。
ガイドロール34は、送り出しロール31から冷却ロール33、および冷却ロール33から巻き取りロール32に向けて、スクリーン7を案内(ガイド)して送るものである。ガイドロール34の回転軸35は、鉛直方向に沿っており、当該ガイドロール34は自由に回転するようになっている。
このような搬送装置3により、スクリーン7は、毎分3mの速度で送り出しロール31から巻き取りロール32に向けて送られる。
この坩堝4は、前述のように、移動機構23によって支持され、鉛直方向に沿って上下に移動する。坩堝4の設置位置は、スクリーン7の大きさや形状等に応じて設定されるが、蒸着材料をスクリーン7に対して斜め下方から付着させるため、当該スクリーン7の斜め下方に設置される。なお、蒸着材料は、本実施形態では、アルミニウム等の金属片が採用されているが、これに限らず、他の材料であってもよい。
図3は、蒸着装置1で蒸着材料が付着されたスクリーン7の一部を破断した図である。
蒸着装置1により反射層が形成されるスクリーン7は、画像光を斜め下方から近接投射するプロジェクタ(図示略)に用いられるものである。
このスクリーン7の光入射側には、当該スクリーン7を鉛直方向に沿って壁等に配置した際に、それぞれ水平方向に沿って延出し、かつ、互いに鉛直方向に沿って交互に形成された第2面としての水平面71及び傾斜面72が形成され、これらにより光入射側の面は断面視略鋸歯状に形成されている。
傾斜面72は、水平面71とのなす角が鋭角になり、下側を向くように形成されている。この傾斜面72の表面には、前述の蒸着装置1により、アルミニウム等の金属の反射層721が形成される。傾斜面72には、プロジェクタからの画像光が入射され、当該画像光は、傾斜面72によって観察者に向かって反射される。
使用者は、チャンバ2の右側面の開閉扉22を開放して、スクリーン7が予め巻回された送り出しロール31をチャンバ2内に装着する。蒸着作業の前に、図1に示すように、送り出しロール31に巻回されたスクリーン7をガイドロール34、冷却ロール33、及びガイドロール34に沿って、巻き取りロール32にスクリーン7の一端を取り付けておく。
この際、坩堝4は、スクリーン7の下方側に位置するので、蒸着材料は、坩堝4に対向するスクリーン7の傾斜面72にのみ付着し、当該傾斜面72に反射層721が形成される。このようにして反射層721が形成されたスクリーン7は、毎分3mで巻き取りロール32に巻き取られていく。蒸着作業後は、開閉扉22を開放して、巻き取りロール32を取り出す。
冷却ロール33の斜め下方側には、 坩堝4が設けられているので、スクリーン7の傾斜面72に蒸着材料が付着して、反射層721を形成できる。すなわち、プロジェクタから投射される画像光に対向する面である傾斜面72にのみ反射層721を形成することができ、スクリーン7の適切な箇所に反射層721を形成することができ、このようなスクリーン7を用いることにより、蛍光灯等の外光が、水平面71や観察者に向かって反射することを防止でき、ひいては視認される画像光のコントラストの低下を抑制することができる。
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
また、前記実施形態では、水平面71が上側を向いていたが、下側を向いて、傾斜面72と交互に形成されてもよい。
Claims (5)
- 光入射側に互いに所定の角度をなすように形成された第1面及び第2面を有するスクリーンに蒸着により反射層を形成する蒸着装置であって、
前記スクリーンを支持する支持部材と、
蒸着材料を蒸発させて前記第1面に前記反射層を形成する蒸発源とを備え、
前記支持部材は、前記第1面が鉛直方向下側を向き、前記第2面が鉛直方向上側を向くように前記スクリーンを支持し、
前記蒸発源は、前記支持部材によって支持された前記スクリーンの前記光入射側で、かつ、当該スクリーンの下方に配置される
ことを特徴とする蒸着装置。 - 請求項1に記載の蒸着装置において、
前記支持部材により支持された前記スクリーンを、前記第1面及び前記第2面が配列される所定の方向に沿う回転軸を中心として回動させる回動手段を備える
ことを特徴とする蒸着装置。 - 請求項1または請求項2に記載の蒸着装置において、
前記第1面及び前記第2面の配列方向に沿って前記蒸発源を移動させる移動機構を備える
ことを特徴とする蒸着装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の蒸着装置において、
前記支持部材により支持された前記スクリーンと前記蒸発源との間に介装され、前記蒸発源により蒸発された前記蒸着材料を遮蔽して、前記蒸着材料を前記第1面に略均一に付着させる遮蔽部材を備える
ことを特徴とする蒸着装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の蒸着装置において、
前記第1面及び前記第2面は、互いに交差し、かつ、鉛直方向に沿って交互に形成されている
ことを特徴とする蒸着装置。
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