JP5223397B2 - 点滴筒及び輸液セット - Google Patents

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Description

本発明は、栄養剤や薬液などの輸液(点滴液)を患者に投与する際に使用される輸液セット、及びこの輸液セットを構成する点滴筒に関する。
患者に点滴液を投与する際には、図7に示すように、点滴液が貯留された輸液バッグ910と患者(腕)920との間が輸液セット930で繋がれる。輸液セット930は、輸液バッグ910のポート911に穿刺される瓶針931と、点滴液の流量を目視にて確認可能にする点滴筒932と、点滴液の流量調整を行うためのクランプ933と、患者920の静脈に穿刺する静脈針934と、瓶針931と点滴筒932とを繋ぐ第1チューブ935aと、点滴筒932とクランプ933とを繋ぐ第2チューブ935bと、クランプ933と静脈針934とを繋ぐ第3チューブ935cとを備えている。
点滴は、一般に以下の手順で行われる。最初に、クランプ933を閉じた状態で輸液セット930の瓶針931を輸液バッグ910のポート911に穿刺する。次いで、輸液バッグ910をハンガー950に吊り下げる。そして、クランプ933を開きプライミングを行う。プライミングとは、点滴液を静脈針934にまで導入する操作をいう。クランプ933を開くと、輸液バッグ910内の点滴液は、重力により第1チューブ935a、点滴筒932、第2チューブ935b、クランプ933、第3チューブ935cを順に通過する。点滴液が静脈針934にまで到達すると、クランプ933を再度閉じる。単にクランプ933を開いただけでは、これ以前に点滴筒932内に存在していた空気は輸液セット930外にほとんど放出されず、従って、点滴筒932内には点滴液はほとんど貯留しない。そこで、点滴筒932内にその容量の約半分程度の点滴液を貯留させる操作を行う。この操作としては、ポンピング法、倒立法などが良く行われている。ポンピング法は、点滴筒932を押し潰すことにより点滴筒932内の空気の一部を第1チューブ935aを通じて輸液バッグ910内に移動させ、その代わりに点滴液を点滴筒932内に導入する操作である。倒立法は、クランプ933を開いて輸液セット930内に点滴液を導入している最中に、点滴筒932を上下反転させることで、点滴筒932内の空気の一部を第2チューブ935b側に移動させ静脈針934を通じて輸液セット930外に放出する操作である。ポンピング法はクランプ933を閉じて行う必要があるのに対して、倒立法はクランプ933を開いて、点滴筒932を輸液セット930内に導入している過程で行うことができる。プライミングが終了すると、クランプ933を再度閉じて、静脈針934を患者920の静脈に穿刺する。そして、クランプ933を開き、点滴液を患者920に投与する。複数の輸液バッグ910内の点滴液を連続して患者920に投与する場合には、点滴の途中でクランプ933を閉じ、瓶針931を古い輸液バッグ910から新しい輸液バッグ910に刺し替え、その後、クランプ933を開いて点滴を続行する。
輸液セット930内の点滴液が全て流出してしまうと、続いて輸液バッグ910内に残留していた空気が輸液セット930内に流入する。空気が患者920の静脈内に流入するのは危険であるので、これはなんとしても阻止しなければならない。また、複数の輸液バッグ910内の点滴液を連続して患者920に投与する場合に輸液セット930内に空気が流入すると、新しい輸液バッグ910に瓶針931を穿刺する前に、プライミングを再度行い輸液セット930内の不要な空気を排出する必要がある。点滴筒932よりも上流側(瓶針931側)の第1チューブ935a内に流入した空気は、上述のポンピングにより排出することができる。ところが、第2チューブ935bよりも下流側(患者920側)の空気を輸液セット930外に排出することは、静脈針934を患者920に穿刺した状態では困難であり、煩雑な作業が必要である。従って、少なくとも点滴筒932よりも下流側(患者920側)に空気が流入する事態を防止することが望まれる。
このような要望に対して従来より各種の提案がなされている。
特許文献1及び特許文献2には、フロート弁を収納した点滴筒が記載されている。フロート弁は、点滴筒内に点滴液が貯留されている場合には点滴液の液面上に浮かんでいるが、液面が下降するとこれにともない下降して、遂には点滴筒の点滴液流出口に嵌入しこれを閉塞する。これにより、点滴筒よりも下流側(患者側)のチューブ内に空気が流入するのを防止する。
また、特許文献3には、点滴筒よりも上流側(輸液バッグ側)に定量チャンバーを更に備えた輸液セットにおいて、該定量チャンバー内の点滴液流出口近傍に、弁部材を収納した弁部材収納部を設けることが記載されている。この弁部材は、上記特許文献1及び特許文献2に記載されたフロート弁と同様に、定量チャンバー内の点滴液がなくなると定量チャンバーの点滴液流出口を閉塞する。これにより、定量チャンバーよりも下流側(患者側)のチューブ内に空気が流入するのを防止する。
実開昭62−122649号公報 特開2001−224683号公報 特公平6−34826号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の方法は、例えば点滴筒が傾斜すると、フロート弁が点滴液流出口に嵌入できなかったり、あるいは傾いて嵌入してしまったりして、点滴液流出口を確実に閉塞することができない場合がある。また、フロート弁と点滴液流出口との嵌合部の加工精度が低いと、フロート弁と点滴液流出口との間に隙間が生じ、この隙間を空気が通過してしまう。従って、点滴筒よりも下流側(患者側)のチューブ内に空気が流入するのを、安定的に且つ確実に防止することは困難である。
また、特許文献3の方法は、定量チャンバーの使用を前提としている。定量チャンバーを用いた点滴は、これを用いない点滴に比べて、一般に流量(または流速)が格段に少ない。従って、特許文献3に記載された弁部材を収納した弁部材収納部を、定量チャンバーを用いない輸液セットの点滴筒内に設けると、弁部材の位置が弁部材収納部によって点滴液流出口の近傍に拘束されることと相俟って、点滴筒内の点滴液が枯渇していない状態でも、弁部材が点滴液の流れにしたがって点滴液流出口に引き寄せられて、流量(または流速)が変動したり、弁部材が点滴液流出口を意図せずに閉塞してしまったりすることがある。
本発明は、上記の従来の問題を解決し、点滴筒よりも下流側へ空気が流入するを安定的に且つ確実に防止することができ、且つ、点滴液の流量変動が生じにくい点滴筒及び輸液セットを提供することを目的とする。
本発明の点滴筒は、点滴液が貯留される主貯留部と、前記主貯留部内に点滴液を流入させる点滴液流路と、前記点滴液流路を介して前記主貯留部と連通した副貯留部と、前記副貯留部から前記点滴液流路を通って前記主貯留部内に流入する点滴液が通過することができるように設けられた親水性フィルタとを備える。前記主貯留部と前記副貯留部とは前記点滴液流路のみを介して連通しており、前記親水性フィルタは、前記副貯留部内に移動可能に収納されており、前記副貯留部が前記主貯留部よりも上になるように前記点滴筒を配置したとき、前記親水性フィルタは前記点滴液流路の前記副貯留部側の開口を覆うことを特徴とする。
また、本発明の輸液セットは、上記の本発明の点滴筒を備える。
本発明によれば、親水性フィルタが空気の通過を阻止するので、点滴筒よりも下流側に空気が流入するのを安定的に且つ確実に防止することができる。また、点滴液流路を通って主貯留部内に流入する点滴液は常に親水性フィルタを通過するので、点滴液の流量変動はほとんど発生しない。
本発明の上記の点滴筒、前記点滴液流路を介して前記主貯留部と連通した副貯留部を備る。そして、前記親水性フィルタは、前記副貯留部から前記主貯留部へ前記点滴液流路を通って流れる点滴液が通過することができるように設けられている。これにより、副貯留部を、不要な空気を留めておく空気溜まりとして利用することができる。
この場合において、前記親水性フィルタは、前記副貯留部内に移動可能に収納されている。これにより、プライミング時に主貯留部内に点滴液を貯留させる手法として、主貯留部を押し潰すポンピング法を行うことができる。
また、前記副貯留部が前記主貯留部よりも上になるように前記点滴筒を配置したとき、前記親水性フィルタは前記点滴液流路の前記副貯留部側の開口を覆う。これにより、点滴筒を点滴時の通常の姿勢に設置した場合、点滴液流路の開口は親水性フィルタで必ず覆われる。従って、点滴筒よりも下流側に空気が流入するのをより安定的に且つより確実に防止することができる。
前記副貯留部に外界と通ずる通気口が設けられ、前記通気口に疎水性フィルタが設けられていることが好ましい。これにより、プライミング時や輸液バッグを交換する場合に、副貯留部内の空気を容易に輸液セット外に排出することができる。
前記親水性フィルタは、孔径が5〜15μmの平膜フィルタであることが好ましい。孔径がこの数値範囲内であることにより、点滴に必要な流量(流速)を確保しながら、親水性フィルタが濡れたときに空気の通過を阻止する特性を得ることが容易になる。また、平膜フィルタであることにより、親水性フィルタを安価に作成することができる。
前記親水性フィルタが、親水化処理されたPTFEからなることが好ましい。これにより、乾燥状態では空気及び液体のいずれをも通過させるが、濡れた状態では空気を通過させず且つ液体を通過させる特性を有する親水性フィルタを容易に実現することができる。
前記親水性フィルタは前記点滴液内に沈降することが好ましい。これを実現するためには、例えば、親水性フィルタの材料として比重が点滴液よりも大きな材料を使ったり、親水性フィルタに錘を取り付けたりすればよい。これにより、点滴筒を点滴時の通常の姿勢に設置した場合、点滴液流路の開口が親水性フィルタで覆われるように構成することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態にかかる点滴筒100の概略構成を示した断面図である。以下の説明において、図1の紙面の上側を点滴筒100の上側と呼び、図1の紙面の下側を点滴筒100の下側と呼ぶ。この点滴筒100の内部空間は、隔壁121によって、副貯留部101及び主貯留部102の2つの空間に上下に分割されている。隔壁121よりも上側に位置する副貯留部101は、キャップ110及び副筒部120によって囲まれており、隔壁121よりも下側に位置する主貯留部102は副筒部120及び主筒部130によって囲まれている。
キャップ110は略円錐面形状を有し、その中央の頂部に中空円筒形状の流入口111が副筒部120とは反対側に向かって突出して形成されている。流入口111は、副貯留部101と連通している。流入口111には輸液セットのチューブ(図示せず、例えば図7の第1チューブ935a)が接続されて、これを介して点滴筒100(より詳細には副貯留部101)内に点滴液が流入する。流入口111から僅かに離れた位置には、中空円筒形状の通気口115が副筒部120とは反対側に向かって突出して形成されている。通気口115も、副貯留部101と連通している。通気口115の先端の開口は疎水性フィルタ116によって覆われている。
キャップ110の材料は特に限定はないが、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等を使用することができる。
疎水性フィルタ116は、疎水性と通気性とを有している。即ち、液体は通過させないが、気体を通過させる特性を有している。更に、JIS L 1092のB法に規定の耐水圧試験によって測定される耐水圧が0.01MPa以上、さらには0.1MPa以上であることが好ましい。疎水性フィルタ116の材料としては特に制限はないが、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン他)、ポリフッ化ビニリデン等が挙げられる。疎水性フィルタ116は、これらの材料を用いた多孔質層や不織布などの平膜フィルタであることが好ましい。通気口115の開口への疎水性フィルタ116の接合方法としては、特に制限はないが、例えばヒートシール法などの周知の方法を適宜選択することができる。
副筒部120は略円筒形状を有し、その上端側の開口はキャップ110の下端側の開口と接続され、その下端側の開口は主筒部130の上端側の開口と接続されている。接続の方法としては、例えばヒートシール法、嵌合法(即ち、単なる嵌め合わせ)などの周知の方法を適宜選択することができる。副筒部120は、副貯留部101と主貯留部102とを隔てる隔壁121を有し、隔壁121の中央には、中空円筒形状の点滴液流路125が主貯留部102内に突出して形成されている。点滴液流路125は、副貯留部101と主貯留部102とを連通させている。副貯留部101に流入した点滴液は点滴液流路125を通って主貯留部102内に流入する。隔壁121に形成された、点滴液流路125と連通する開口を取り囲むように、副貯留部101側に隆起した環状の環状リブ127が形成されている。環状リブ127の断面形状は、上端が尖った逆V字状である。
主筒部130は略円筒形状を有し、その下端は細く絞られて中空円筒形状の流出口131が形成されている。流出口131は、主貯留部102と連通している。流出口131には輸液セットのチューブ(図示せず、例えば図7の第2チューブ935b)が接続されて、これを介して点滴筒100(より詳細には主貯留部102)内の点滴液が患者に向かって流出する。
副筒部120及び主筒部130の材料は特に限定はないが、副貯留部101内の親水性フィルタ140の状態や副貯留部101及び主貯留部102内の点滴液の状態を視認することを可能にする透明性を有する材料であることが好ましい。更に、主筒部130は、主貯留部102内に点滴液を導入するためのポンピングを行うことを可能にする可撓性を有する材料であることが好ましい。副筒部120及び主筒部130の材料として、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等を使用することができる。
副貯留部101内には、親水性フィルタ140が移動可能に収納されている。図2は、親水性フィルタ140の概略構成を示した斜視図である。親水性フィルタ140の周囲には円環状のフレーム142が取り付けられている。
親水性フィルタ140は、略円形の平膜フィルタである。親水性フィルタ140は、乾燥状態では空気及び液体のいずれをも通過させるが、濡れた状態では空気を通過させず且つ液体を通過させる特性を有している。親水性フィルタ140の材料としては特に限定はないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレンなど)、ポリフッ化ビニリデンなどを用いることができる。親水性フィルタ140は、これらの材料を用いた多孔質層や不織布などの平膜フィルタであることが好ましい。平膜フィルタは、中空糸フィルタなどに比べて一般に安価であるからである。親水性フィルタ140には多数の微細孔が形成されており、その孔径は特に限定はないが、5〜15μm、さらには8〜10μmであることが好ましい。孔径がこの数値範囲の下限より小さいと、点滴液が通過する際の抵抗が大きくなるので、点滴筒100を通過できる点滴液の流速の上限が低くなる。孔径がこの数値範囲の上限より大きいと、湿潤時でも空気が親水性フィルタ140を通過してしまう可能性が高くなる。親水性フィルタ140の表面には親水化処理が施されていることが好ましい。これにより、湿潤時での空気に対する通過阻止特性が向上する。このような親水性フィルタとしては、例えばミリポア社製親水性PTFE製メンブレンフィルターJCWP01300等を用いることができる。
フレーム142は、親水性フィルタ140を略平面状に架張し保持する機能と、点滴液内において親水性フィルタ140を沈降させるための錘としての機能とを担っている。フレーム142の材料は、このような機能を発揮するような強度と比重とを有していることが好ましく、例えば各種金属材料を使用することができる。親水性フィルタ140とフレーム142との接合方法も特に制限はなく、例えば、かしめ、融着など親水性フィルタ140及びフレーム142の材料などに応じて適宜選択して用いることができる。
親水性フィルタ140は、副貯留部101内に自由に移動可能に収納されている。即ち、点滴筒100の姿勢などに応じて、親水性フィルタ140の副貯留部101内での位置や傾きは種々に変化する。しかしながら、図1に示すように、副貯留部101が主貯留部102よりも上になるように点滴筒100を配置したとき、親水性フィルタ140が点滴液流路125の副貯留部101側の開口を常に覆うことができるように、親水性フィルタ140の形状やサイズが設定されていることが好ましい。
以上のように構成された本実施形態の点滴筒100の使用方法とその作用を以下に説明する。
本実施形態の点滴筒100は、従来の点滴筒に置き換えて使用することができる。ここでは、図7に示した従来の輸液セット930の点滴筒932を本実施形態の点滴筒100に置き換えた場合を説明する。即ち、点滴筒100の流入口111は第1チューブ935aに接続され、流出口131は第2チューブ935bに接続される。
点滴は、例えば以下の手順で行うことができる。
最初に、クランプ933を閉じた状態で輸液セット930の瓶針931を輸液バッグ910のポート911に穿刺する。次いで、プライミングを行う。即ち、輸液バッグ910をハンガー950に吊り下げ、クランプ933を開く。輸液バッグ910内の点滴液は、重力により第1チューブ935a内を流れ、点滴筒100の副貯留部101内に流入する。点滴筒100は、通常の使用状態では図1に示すように副貯留部101が主貯留部102よりも上になるように配置されるので、親水性フィルタ140は点滴液流路125の副貯留部101側の開口を覆っている。第1チューブ935a及び副貯留部101内に存在していた空気のほとんどは、点滴液の流入によって、疎水性フィルタ116を通過して輸液セット930外に放出される。また、残りの空気は、親水性フィルタ140が点滴液によって濡らされるまでの間は、親水性フィルタ140の微細孔を通過し、点滴液流路125を通って、最終的には静脈針934から輸液セット930外に放出される。従って、第1チューブ935a及び副貯留部101内は点滴液でほぼ満たされる。疎水性フィルタ116は、液体を通過させないので、点滴液が疎水性フィルタ116を通過して外界に漏れ出すことはない。その後、点滴液は、親水性フィルタ140の微細孔を通過し、点滴液流路125を通って、主貯留部102内に流入する。主貯留部102内に流入した点滴液は、重力により第2チューブ935b、クランプ933、第3チューブ935cに順に流入する。点滴液が静脈針934にまで到達すると、クランプ933を閉じる。
従来のプライミング操作と同様に、点滴筒100の主貯留部102内にその容量の約半分程度の点滴液を貯留させる操作を行う必要がある。この操作としては、従来と同様にポンピング法、倒立法などを行うことができる。
ポンピング法を説明する。単にクランプ933を開いて、輸液バッグ910内の点滴液を輸液セット930内に導入しただけでは、図3Aに示すように、点滴液10は、第1チューブ935a、副貯留部101、第2チューブ935bには充満するが、主貯留部102内にはほとんど貯留されない。そこで、クランプ933を閉じて、図3Bに示すように、主筒部130を押し潰し、主貯留部102の内容積を縮小させる。流出口131側のクランプ933は閉じられているので、逃げ場を失った主貯留部102内の空気は、点滴液流路125を通じて親水性フィルタ140を押圧する。ところが、親水性フィルタ140は濡れているので空気を通過させることはできない。そこで、親水性フィルタ140が僅かに持ち上げられ、空気が気泡11となって副貯留部101内に流入する。気泡11は第1チューブ935aを通って輸液バッグ910内に移動する。主貯留部102の内容積の縮小量に応じた空気が主貯留部102から排出されると、親水性フィルタ140は沈降し、点滴液流路125の副貯留部101側の開口を覆う。その後、主筒部130への圧縮力を解除し、主筒部130が圧縮前の状態に弾性回復すると、主貯留部102内が負圧となり、副貯留部101内の点滴液が親水性フィルタ140及び点滴液流路125を通過してを主貯留部102内に導かれる。主筒部130を押し潰す動作を何回か繰り返すことにより、図3Cに示すように主貯留部102の内容積のおおよそ1/3〜1/2程度の点滴液10を主貯留部102内に貯留させることができる。
倒立法を説明する。倒立法では、従来と同様に、クランプ933を開いて輸液セット930内に点滴液を導入している最中に、輸液バッグ910よりも低い位置で点滴筒100を上下反転させる。これにより、主貯留部102内の空気は、これよりも高い位置にある流出口131を通過して第2チューブ935bへ流出する。これと同時に、第2チューブ935bへ流出した空気の量に応じた点滴液が副貯留部101から点滴液流路125を通じて主貯留部102内に流入し、主貯留部102内に貯留される。主貯留部102内に所望する量の点滴液が流入した時点で点滴筒100の姿勢を元に戻すことにより、図3Cに示すように主貯留部102の内容積のおおよそ1/3〜1/2程度の点滴液を主貯留部102内に貯留させることができる。疎水性フィルタ116は液体を通過させないので、点滴筒100の姿勢を上下逆転しても、点滴液が疎水性フィルタ116を通過して外界に漏れ出すことはない。
以上のように、本実施形態の点滴筒100は、プライミング作業に関して、従来の点滴筒933とほとんど変わることがない。
プライミングが終了すると、従来と同様に、クランプ933を再度閉じて、静脈針934を患者920の静脈に穿刺する。そして、クランプ933を開き、点滴液を患者920に投与する。点滴液の投与時には、点滴筒100は、副貯留部101が主貯留部102よりも上になる通常の姿勢で保持される。このとき、親水性フィルタ140は、図3Cに示すように副貯留部101内の点滴液10内に沈降して点滴液流路125の副貯留部101側の開口を覆っている。点滴液は、親水性フィルタ140の多数の微細孔を通過して、患者の体内に到達する。本実施形態では隔壁121に形成された点滴液流路125の開口径よりも環状リブ127の径が大きい。従って、親水性フィルタ140のうち点滴液が通過できる領域の面積を大きく確保することができるので、点滴時に必要な流量(流速)を容易に確保することができる。更に、親水性フィルタ140に形成された微細孔の孔径を適切に設定すれば、点滴時に必要な流量(流速)を確保することが可能である。また、親水性フィルタ140の位置は点滴を行っている間中、変化しないので、特許文献3に記載された従来の定量チャンバーとは異なり、大流量時に意図せずに点滴液の流量が変動したり点滴液の流れが停止したりすることがない。
輸液セット930内の点滴液が全て流出してしまうと、続いて輸液バッグ910内に残留していた空気が輸液セット930内に流入する。図4は、第1チューブ935a及び副貯留部101内の点滴液が完全に空気に置き換えられた状態を示している。主貯留部102より下流側の輸液セット930の部分内の点滴液10に作用する重力により、主貯留部102内の空気層13が負圧となる。ところが、親水性フィルタ140は湿潤状態にあるので、副貯留部101内の空気は親水性フィルタ140を通過して主貯留部102内に移動することはできない。従って、主貯留部102より下流側の輸液セット930の部分内の点滴液10に作用する重力と、主貯留部102内の空気層13の負圧とがバランスして、点滴液10がこれ以上患者側へ移動するのが阻止される。従って、空気が患者の体内に流入することがない。
副貯留部101内での親水性フィルタ140の位置や姿勢は、点滴時(図3C参照)と点滴終了時(図4参照)とで変化しない。従って、特許文献1及び特許文献2に示された従来の点滴筒と異なり、点滴筒100よりも下流側の第2チューブ935b内に空気が流入するのを常に安定して阻止することができる。
また、親水性フィルタ140は一般に可撓性を有してるので、点滴液流路125の副貯留部101側の開口を取り囲む環状リブ127の上端と容易に密着する。また、環状リブ127の断面形状が逆V字状であるので、環状リブ127と親水性フィルタ140との接触面積が小さくなり、両者の密着性がより向上する。従って、点滴筒100よりも下流側の第2チューブ935b内に空気が流入するのを常に安定して阻止することができる。更に、特許文献1及び特許文献2に示された従来の点滴筒と異なり、副貯留部101側の開口の端縁に高い加工精度は必要ではなく、安価な点滴筒を提供できる。
次に、複数の輸液バッグ910内の点滴液を連続して患者920に投与する場合を説明する。
第1番目の輸液バッグ910内の点滴液が全て流出してしまうと、図4に示すように、第1チューブ935a及び副貯留部101内は空気で満たされ、主貯留部102内にはその容量の約半分程度の点滴液が貯留している。更に、輸液セット930の第2チューブ935bから静脈針934までの部分は点滴液で充満されている。静脈針934は患者920に穿刺されたままである。この状態で、まず、クランプ933を閉じる。次いで、瓶針931を、空となった第1番目の輸液バッグ910のポート911から抜き取り、点滴液が充填された第2番目の輸液バッグ910のポート911に穿刺する。第2番目の輸液バッグ910をハンガー950に吊り下げると、第2番目の輸液バッグ910内の点滴液は、重力により第1チューブ935a内を流れ、点滴筒100の副貯留部101内に流入する。このとき、第1チューブ935a及び副貯留部101内に存在していた空気のほとんどは、点滴液の流入によって、疎水性フィルタ116を通過して輸液セット930外に放出される。第1チューブ935a及び副貯留部101が点滴液で満たされると、クランプ933を開いて点滴を開始する。更に第3番目以降の輸液バッグ910の点滴を行う場合には、上記の操作を繰り返せばよい。
このように、本実施形態の点滴筒100を用いると、第1番目の輸液バッグ910の点滴が終了しても、輸液セット930の第2チューブ935bよりも下流側の部分は点滴液で満たされた状態が維持されるので、瓶針931を第2番目の輸液バッグ910に差し替えるだけで、再度プライミング作業を行うことなく、点滴を連続的に行うことができる。
また、本実施形態の点滴筒100は、上述したように、第1番目の輸液バッグ910の点滴が終了しても、輸液セット930の第2チューブ935bよりも下流側の部分に空気が混入するのを確実に防止できる。従来、輸液セット930の第2チューブ935bよりも下流側の部分に混入した空気を輸液セット930外に放出するためには、静脈針934を患者920から一旦抜き去るか、さもなければ煩雑な作業を行う必要があった。本実施形態の点滴筒100を用いれば、この問題が解消され、静脈針934を患者920に穿刺したままで、瓶針931を空の輸液バッグ910から新しい輸液バッグ910に差し替えるだけで連続して点滴を行うことができる。従って、点滴の安全性が向上し、点滴時間が短縮化され、更に、点滴を行う看護師等の作業負担が軽減される。
上記の実施形態は一例に過ぎず、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、通気口115及び疎水性フィルタ116を省略することができる。
この場合、プライミングにおいて、第1チューブ935a及び副貯留部101内に存在していた空気は、親水性フィルタ140の微細孔を通過し、点滴液流路125を通って、最終的には静脈針934から輸液セット930外に放出される。親水性フィルタ140が点滴液で濡れてしまうと空気は親水性フィルタ140を通過することはできないので、副貯留部101内に僅かに空気が残ってしまう場合があるかも知れない。この空気は、後述する図5に示すように主筒部130を押し潰すことで輸液バッグ910内に移動させることができる。また、仮に副貯留部101内に空気が残存していても、この空気は、濡れてしまった親水性フィルタ140を通過できないので、患者の体内に流入することはない。
また、通気口115及び疎水性フィルタ116を省略した場合、空の輸液バッグ910を新しい輸液バッグ910に交換する際に例えば以下のような操作を行うことが好ましい。クランプ933を閉じて、瓶針931を空の輸液バッグ910から新しい輸液バッグ910に差し替える。次いで、図5に示すように、親水性フィルタ140が点滴液流路125の副貯留部101側の開口から離れるように点滴筒100を僅かに傾けて、主筒部130を押し潰し、主貯留部102の内容積を縮小させる。その結果、第1チューブ935a及び副貯留部101内の空気の一部が輸液バッグ910内に移動する。その後、親水性フィルタ140が点滴液流路125の副貯留部101側の開口を塞ぐように点滴筒100の姿勢を元に戻して、主筒部130への圧縮力を解除する。主筒部130が圧縮前の状態に弾性回復すると、輸液バッグ910内の点滴液が第1チューブ935a及び副貯留部101内に流入する。このような操作を何回か繰り返すことにより、第1チューブ935a及び副貯留部101内を点滴液でほぼ満たすことができる。また、仮に副貯留部101内に空気が残存していても、この空気は、濡れてしまった親水性フィルタ140を通過できないので、患者の体内に流入することはない。その後、クランプ933を開いて点滴を開始する。
親水性フィルタ140がその略平面形状を保持することができる程度の強度を有している場合には、フレーム142は親水性フィルタ140を点滴液内に沈降させる錘として機能すれば良く、従って、その形状は親水性フィルタ140の周囲を取り囲むような環状である必要はない。また、親水性フィルタ140が点滴液内に沈降するような比重を有している場合には、フレーム142として比重の大きな材料を用いる必要はない。更に、親水性フィルタ140の強度及び比重によっては、フレーム142を省略することができる。
点滴液流路125の副貯留部101側の開口を取り囲む環状リブ127は、点滴液が親水性フィルタ140を通過せずに点滴液流路125に流入することができるような隙間の発生を防止するために形成されている。特に、親水性フィルタ140の周囲に、これより厚みの大きなフレーム142を取り付けた場合には、環状リブ127の効果は大きい。但し、点滴液が通過できる隙間の発生を防止できるのであれば、環状リブ127の断面形状を逆V字状ではなく逆U字状、円弧状、略四角形状にしたり、あるいは、環状リブ127を省略したりすることは可能である。また、点滴液の必要な流量を確保できるのであれば、隔壁121に形成された点滴液流路125の開口により近い位置に環状リブ127を形成しても良い。
点滴筒は、主貯留部102と点滴液流路125とを備えていれば良く、点滴筒の筐体が、上記の実施形態のようにキャップ110、副筒部120、主筒部130の3部材によって構成されている必要はない。点滴筒をどのような部材を組み合わせて構成するかは、点滴筒の構造や材料などを考慮して適宜変更することができる。
本発明では、点滴液が点滴液流路125を通って主貯留部102内に流入し、その後患者の体内に流入する点滴処置中に、点滴液が親水性フィルタ140を必ず通過するように親水性フィルタ140が設けられていれば良く、上記の実施形態のように親水性フィルタ140が移動可能に設けられている必要はない。即ち、親水性フィルタ140は、点滴筒100の姿勢などによって移動しないように点滴筒100内に固定されていても良い。例えば、親水性フィルタ140を、点滴液流路125の副貯留部101側の開口を覆うように固定したり、点滴液流路125の主貯留部102側の開口を覆うように固定したり、あるいは点滴液流路125内に固定したりすることができる。この場合、副貯留部101は、不要な空気を留めておく空気溜まりとして機能する。親水性フィルタ140を固定して設けた場合、主貯留部102内に点滴液を貯留させるためには、図3Bに示したポンピング法を実施することは困難であるが、倒立法は実施可能である。
更に、親水性フィルタ140を固定して設ける場合、例えば図6に示した点滴筒200のように副貯留部101を省略することも可能である。この点滴筒200の主貯留部202は、キャップ210及び主筒部230によって囲まれている。キャップ210の中央部を中空管からなる点滴液流路250が貫通している。点滴液流路250の上端部は外界に露出して、輸液セットのチューブ(図示せず、例えば図7の第1チューブ935a)が接続される流入口251として機能する。点滴液流路250の下端部は主貯留部202内に突出している。親水性フィルタ140は点滴液流路250の途中に固定して設けられている。点滴液流路250の親水性フィルタ140が設けられた位置の近傍であって、これより上流側の位置に、通気口115が設けられている。通気口115は点滴液流路250と連通し、通気口115の先端の開口は疎水性フィルタ116によって覆われている。主筒部230の下端は細く絞られて筒状の流出口231が形成されている。流出口231は、主貯留部202と連通し、輸液セットのチューブ(図示せず、例えば図7の第2チューブ935b)が接続される。図6では、親水性フィルタ140は、点滴液流路250の途中に固定されているが、点滴液流路250の下端側の開口を覆うように固定されていても良く、あるいは、点滴液流路250の上端(流入口251)側開口を覆うように固定されていても良い。いずれの場合も、疎水性フィルタ116で覆われた通気口115は、親水性フィルタ140よりも上流側に設けることが好ましい。疎水性フィルタ116で覆われた通気口115を設けることにより、複数の輸液バッグ910内の点滴液を連続して患者920に投与する場合に、瓶針931から親水性フィルタ140までの部分に存在する空気を疎水性フィルタ116を通じて輸液セット930外に容易に放出させることができる。親水性フィルタ140よりも上流側の空気をより多く放出をさせるためには、疎水性フィルタ116で覆われた通気口115は親水性フィルタ140の近傍に取り付けることが好ましい。疎水性フィルタ116で覆われた通気口115を省略することはできる。但し、この場合、第1番目の輸液バッグ910内の点滴液を患者920に投与した後は、親水性フィルタ140が濡れてしまって通気性を失うので、その後第2番目の輸液バッグ910内の点滴液を連続して患者に投与することが困難となる場合がある。
通気口115は、外側に突出した筒状である必要はなく、例えば点滴筒の内外を連通させる単なる貫通孔であっても良い。この貫通孔の開口を覆うように疎水性フィルタ116を取り付けることができる。
上記の実施形態では、点滴筒の上流側端の流入口111,251と瓶針931とを第1チューブ935aで接続したが、本発明の点滴筒はこれに限定されない。例えば、点滴筒の上流側端に瓶針931がチューブを介さずに直接連結された、いわゆる瓶針一体型点滴筒であっても良い。
本発明の点滴筒が適用される輸液セットは図7の構成に限定されず、本発明の点滴筒は点滴筒を備えた公知の種々の輸液セットに適用することができる。例えば、輸液セットは、点滴液中に薬剤を混注するための混注口、点滴液中の空気を捕捉する空気溜まり部、延長チューブを接続するためのコネクタなどを備えていても良い。また、点滴筒が上述した瓶針一体型点滴である場合には、第1チューブ935aは省略される。
本発明の利用分野は特に制限はないが、栄養剤や薬液などの輸液(点滴液)を患者に投与する際に使用される輸液セット及び点滴筒として広く利用することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる点滴筒の概略構成を示した断面図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかる点滴筒に使用される親水性フィルタの概略構成を示した斜視図である。 図3Aは、プライミング操作中の、本発明の一実施形態にかかる点滴筒を示した断面図である。 図3Bは、本発明の一実施形態にかかる点滴筒に対するポンピング操作を説明する断面図である。 図3Cは、主貯留部内に点滴液を所定量貯留させた本発明の一実施形態にかかる点滴筒を示した断面図である。 図4は、点滴終了後の本発明の一実施形態にかかる点滴筒を示した断面図である。 図5は、プライミング操作中の、本発明の別の実施形態にかかる点滴筒を示した断面図である。 図6は、本発明の更に別の実施形態にかかる点滴筒の概略構成を示した断面図である。 図7は、患者に点滴液を投与する一般的な方法の一例を示した概略図である。
符号の説明
10 点滴液
11 気泡
13 空気層
100,200 点滴筒
101 副貯留部
102,202 主貯留部
110,210 キャップ
111,251 流入口
115 通気口
116 疎水性フィルタ
120 副筒部
121 隔壁
125,250 点滴液流路
127 環状リブ
130,230 主筒部
131,231 流出口
140 親水性フィルタ
142 フレーム
910 輸液バッグ
911 ポート
920 患者
930 輸液セット
931 瓶針
932 点滴筒
933 クランプ
934 静脈針
935a,935b,935c チューブ
950 ハンガー

Claims (6)

  1. 点滴液が貯留される主貯留部と、
    前記主貯留部内に点滴液を流入させる点滴液流路と、
    前記点滴液流路を介して前記主貯留部と連通した副貯留部と、
    前記副貯留部から前記点滴液流路を通って前記主貯留部内に流入する点滴液が通過することができるように設けられた親水性フィルタとを備え
    前記主貯留部と前記副貯留部とは前記点滴液流路のみを介して連通しており、
    前記親水性フィルタは、前記副貯留部内に移動可能に収納されており、
    前記副貯留部が前記主貯留部よりも上になるように前記点滴筒を配置したとき、前記親水性フィルタは前記点滴液流路の前記副貯留部側の開口を覆うことを特徴とする点滴筒。
  2. 前記副貯留部に外界と通ずる通気口が設けられ、前記通気口に疎水性フィルタが設けられている請求項に記載の点滴筒。
  3. 前記親水性フィルタは、孔径が5〜15μmの平膜フィルタである請求項1又2に記載の点滴筒。
  4. 前記親水性フィルタが、親水化処理されたPTFEからなる請求項1〜のいずれかに記載の点滴筒。
  5. 前記親水性フィルタは前記点滴液内に沈降する請求項に記載の点滴筒。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の点滴筒を備えた輸液セット。
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