JP5222766B2 - 流体噴射装置 - Google Patents

流体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5222766B2
JP5222766B2 JP2009078522A JP2009078522A JP5222766B2 JP 5222766 B2 JP5222766 B2 JP 5222766B2 JP 2009078522 A JP2009078522 A JP 2009078522A JP 2009078522 A JP2009078522 A JP 2009078522A JP 5222766 B2 JP5222766 B2 JP 5222766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
support member
fluid
medium support
fluid ejecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009078522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010228299A (ja
Inventor
直人 平林
秀紀 萬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Duplo Seiko Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Duplo Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp, Duplo Seiko Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2009078522A priority Critical patent/JP5222766B2/ja
Publication of JP2010228299A publication Critical patent/JP2010228299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5222766B2 publication Critical patent/JP5222766B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、流体噴射装置に関する。
媒体に流体を噴射する流体噴射装置として、例えば下記特許文献1に記載のインクジェットプリンターが知られている。
特許文献1におけるインクジェットプリンターは、複数のインクジェットヘッドをメンテナンスすべく、インクジェットヘッドの下方に配置されている紙葉類を支持する無端状の搬送ベルトを弛ませてインクジェットヘッドと搬送ベルトとの間を離間させた後、メンテナンスユニットを上昇させてインクジェットヘッドのノズル面にキャップを密着させて所望のクリーニング処理を行う構成となっている。
特開2006−321239号公報
しかしながら、特許文献1においては、無端状の搬送ベルトは、そのつなぎ目の強度の確保が難しく、小さい角度で湾曲することができないため、必然的に搬送ベルト用のローラーの径が大きくなり、搬送ベルトの下方に配置されたメンテナンスユニットがインクジェットヘッドから離れてしまう。したがって、上記のような大掛かりな機構が必要とされてメンテナンスユニットの昇降動作に時間が掛かり、クリーニング処理と記録処理とを迅速に切り替えることができないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、クリーニング処理と記録処理とを迅速に切り替えることができる流体噴射装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明者らは、流体噴射ヘッドと流体受け部材とを対向して配置すると共に、その間において媒体を支持する媒体支持部材をその位置から移動させる構成の流体噴射装置を考えた。この構成によれば、該媒体支持部材を移動させることで流体噴射ヘッドと流体受け部材とを短い距離で直接対向させることができ、流体受け部材を流体噴射ヘッドに当接させる時間の短縮、あるいは流体受け部材を動かさずにフラッシング動作を行うことが可能となる。
ところが、上記流体噴射装置では、その構成を採用する関係上、媒体支持部材を移動させる先にスペースを確保しなければならない。例えば、媒体支持部材を媒体の搬送方向以外の方向(例えば、搬送路の幅方向)に移動させた場合等は、その方向に拡張した移動スペースを確保しなければならず、装置が大型化してしまうという問題があった。そこで、本発明者らは、媒体支持部材を媒体の搬送方向に移動させる構成を考えた。しかし、該媒体支持部材の移動経路上のスペースが空であると、搬送される媒体が沈んでしまうので、この媒体を支持する部材が必要となる。本発明者らは、この更なる課題を解決すべく、以下の構成を提案する。
本発明は、流体を噴射する複数のノズルが設けられた噴射面から上記流体を媒体に噴射する流体噴射ヘッドを備える流体噴射装置であって、上記流体噴射ヘッドと対向して配置されて上記流体を受ける流体受け部材と、上記媒体を支持して搬送する搬送路の一部を構成すると共に上記流体噴射ヘッドと上記流体受け部材との間を遮る遮蔽位置と、上記遮蔽位置から退避する非遮蔽位置との間を上記媒体の搬送方向に沿って移動自在な第1媒体支持部材と、上記媒体を支持して搬送する搬送路の一部を構成すると共に上記第1媒体支持部材の移動経路上で上記媒体を支持する支持位置と、上記支持位置から退避する退避位置との間を移動自在な第2媒体支持部材と、上記第2媒体支持部材を上記退避位置から上記支持位置に向けて付勢する付勢装置とを有して、上記第2媒体支持部材は、上記第1媒体支持部材との当接により上記付勢に抗して上記支持位置から上記退避位置に移動するという構成を採用する。
また、本発明は、流体を噴射する複数のノズルが設けられた噴射面から上記流体を媒体に噴射する流体噴射ヘッドを備える流体噴射装置であって、上記流体噴射ヘッドと対向して配置されて上記流体を受ける流体受け部材と、上記媒体を支持して搬送する搬送路の一部を構成すると共に上記流体噴射ヘッドと上記流体受け部材との間を遮る遮蔽位置と、上記遮蔽位置から退避する非遮蔽位置との間を上記媒体の搬送方向に沿って移動自在な第1媒体支持部材と、上記媒体を支持して搬送する搬送路の一部を構成すると共に上記第1媒体支持部材の移動経路上で上記媒体を支持する支持位置と、上記支持位置から退避する退避位置との間を移動自在な第2媒体支持部材とを有するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、第1媒体支持部材の移動経路上で媒体を支持する第2媒体支持部材を設けて、第1媒体支持部材の移動先のスペースでの媒体の沈みを防止する。さらに、該第2媒体支持部材を第1媒体支持部材の移動経路上から退避させることで、媒体の搬送方向における第1媒体支持部材の移動スペースを確保することが可能となる。
また、本発明においては、上記第2媒体支持部材は、上記第1媒体支持部材が上記遮蔽位置に位置するときに上記支持位置に位置し、上記第1媒体支持部材が上記非遮蔽位置に位置するときに上記退避位置に位置するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、第1媒体支持部材と第2媒体支持部材とが互いに衝突しない位置関係とすることが可能となる。
また、本発明においては、上記第2媒体支持部材の移動方向は、上記媒体を支持する面に対し略垂直な方向であるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、第1媒体支持部材の移動方向に対して直交して沈む方向(媒体支持面の垂直方向)に第2媒体支持部材が移動する。このため、第2媒体支持部材の移動幅を低減でき、装置の小型化に寄与できる。
また、本発明においては、上記第2媒体支持部材を上記退避位置から上記支持位置に向けて付勢する付勢装置を有して、上記第2媒体支持部材は、上記第1媒体支持部材との当接により上記付勢に抗して上記支持位置から上記退避位置に移動するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、第1媒体支持部材の移動経路上に位置する第2媒体支持部材は、移動する第1媒体支持部材と当接することで付勢装置の付勢に抗して退避位置に移動する。また、第1媒体支持部材が退避した際は、付勢装置の付勢により自動で退避位置から支持位置に移動することが可能となる。
また、本発明においては、上記第2媒体支持部材の上記当接する当接部は、上記搬送方向に沿う周回りに回転自在に支持されたローラー部からなるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、第1媒体支持部材と当接するローラー部が第1媒体支持部材の移動に伴って回転するため、当接することによる両者間の摩擦が低減され、当接部での削れを抑制することが可能となる。
また、本発明においては、上記支持位置に位置する上記第2媒体支持部材は、上記搬送方向において上記遮蔽位置に位置する上記第1媒体支持部材よりも上流側に設けられているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、流体噴射ヘッドの上流側で媒体を沈ませることなく支持できるため、媒体を適切な位置にガイドでき、記録処理を円滑に実施することが可能となる。
また、本発明においては、上記第1媒体支持部材は、上記流体噴射ヘッドが設けられる側に上記媒体を支持する支持部を有する略板形状であるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、流体噴射ヘッドと流体受け部材との間の距離を短くすることができるため、流体受け部材を流体噴射ヘッドに当接させる時間の短縮、あるいは流体受け部材を動かさずにフラッシング動作を行うことが可能となる。
本発明の実施形態におけるインクジェットプリンターの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態におけるインクジェットプリンターの要部構成を示す平面図である。 本発明の実施形態におけるインクジェットプリンターの要部構成を示す断面図である。 本発明の実施形態におけるインクジェットプリンターの要部構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるノズル形成面におけるノズルの配列状態を示す図である。 本発明の実施形態における記録ヘッドの内部構成を示す部分断面図である。 本発明の実施形態におけるインクジェットプリンターの記録処理及びクリーニング処理の際の動作を示す図である。
以下、本発明に係る流体噴射装置の各実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係る流体噴射装置として、インクジェット式プリンター(以下、インクジェットプリンターと称する)を例示する。
図1は、本発明の実施形態におけるインクジェットプリンター1の概略構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態におけるインクジェットプリンター1の要部構成を示す平面図である。図3は、本発明の実施形態におけるインクジェットプリンター1の要部構成を示す断面図である。図4は、本発明の実施形態におけるインクジェットプリンター1の要部構成を示す斜視図である。
なお、図2〜図4に示すように、記録用紙(媒体)Pの搬送方向をX方向と、該搬送方向と直交する搬送路幅方向をY方向と、X方向及びY方向と直交する高さ方向をZ方向と称して以下説明する場合がある。
インクジェットプリンター1は、記録用紙Pにインク(流体)を噴射することで記録用紙に所定の情報や画像を印字する記録処理を行うものである。このインクジェットプリンター1は、図1に示すように入力装置2と、記憶装置3と、制御装置4と、記録用紙搬送装置5と、記録ヘッド(流体噴射ヘッド)6と、プラテン移動装置8とを有する。
入力装置2は、制御装置4に外部からの記録処理に係る各種指令やデータを入力するものであり、使用者が操作する操作パネルや、外部から印字データ等を入力する通信装置等を含む。
記憶装置3は、記録処理に係る各種構成機器の動作プログラムや入力装置2から入力されるデータを記憶するものである。
制御装置4は、各種構成機器の動作を電気的に制御するものであり、入力装置2、記憶装置3、記録用紙搬送装置5、記録ヘッド6、プラテン移動装置8との間でデータ授受を行う各種入出力インターフェイス回路や、該データに基づき所定の演算処理等を行うCPU等を有する。
記録用紙搬送装置5は、図2及び図3に示すように、X方向に延びる搬送路に沿って記録用紙Pを搬送する複数の搬送ローラー51を有する。搬送ローラー51は、Y方向に延びる回転軸周りに回転することにより記録用紙Pを+X方向に移動させる構成となっている。
記録ヘッド6は、図2に示すように、搬送路の幅方向(Y方向)に沿って複数設けられて、記録ヘッド6a1、6a2、6a3の列と、記録ヘッド6b1、6b2、6b3の列の計2列を構成する。この複数の記録ヘッド6は幅方向に沿って互い違いに配置される千鳥配列となっている。すなわち、Y方向に沿って、記録ヘッド6a1、記録ヘッド6b1、記録ヘッド6a2、記録ヘッド6b2、記録ヘッド6a3、記録ヘッド6b3が順次配置される。
ここで、図5及び図6を参照して記録ヘッド6の構成について説明する。
図5は、本発明の実施形態におけるノズル形成面21Aにおけるノズル17の配列状態を示す図である。図6は、本発明の実施形態における記録ヘッド6の内部構成を示す部分断面図である。
記録ヘッド6は、インクを噴射する複数のノズル17が設けられたノズル形成面(噴射面)21Aを有する。この記録ヘッド6は、ノズル形成面21Aが−Z方向に向くように配置されている。
図5に示すように、ノズル17はノズル形成面21Aにおいて搬送路の幅方向に沿って複数設けられ、ノズル列16を形成する。このノズル列16は、搬送方向に沿って計5列設けられる。ノズル列16Y、16M、16C、16K1、16K2は、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K1)、顔料ブラック(K2)の各色に応じたインクを噴射する構成となっている(図2参照)。
図6に示すように、記録ヘッド6は、ヘッド本体18と、ヘッド本体18に接続された流路形成ユニット22とを備えている。流路形成ユニット22は、振動板19と、流路基板20と、ノズル基板21とを備えると共に、共通インク室29と、インク供給口30と、圧力室31とを形成する。さらに、流路形成ユニット22は、ダイヤフラム部として機能する島部32と、共通インク室29内の圧力変動を吸収するコンプライアンス部33とを備える。ヘッド本体18には、固定部材26と共に駆動ユニット24を収容する収容空間23と、インクを流路形成ユニット22に案内する内部流路28とが形成される。
上記構成の記録ヘッド6によれば、ケーブル27を介して駆動ユニット24に駆動信号が入力されると、圧電素子25が伸縮する。これにより、振動板19がキャビティに接近する方向及び離れる方向に変形(移動)する。このため、圧力室31の容積が変化し、インクを収容した圧力室31の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル17から、インクが噴射される。
図3に戻り、上記構成の記録ヘッド6の各列に対応するように、流体受け部材71がそれらと対向して設けられている。流体受け部材71は、記録ヘッド6に対向する側が開口する略枡形状を有する。流体受け部材71の内には、インクを吸収するスポンジ等の吸収部材75が設けられている。
プラテン(第1媒体支持部材)81(81a、81b)は、記録用紙Pを支持して搬送する搬送路の一部を構成する。プラテン81は、搬送方向に延びる略板形状を有し、記録ヘッド6が設けられる表面(支持部)81A側で記録用紙Pを支持する。なお、プラテン81の表面81Aには、記録用紙Pを平らに支持するためのリブ(凹凸)を有していても良い。また、プラテン81には、移動の際に搬送ローラー51との衝突をさけるためのZ方向に貫通する開口部81Bを複数有する。この開口部81Bは、搬送ローラー51のそれぞれに対応して設けられ、X方向に延びる略矩形状を有する。
プラテン81は、プラテン移動装置8により、記録ヘッド6と流体受け部材71との間を遮る遮蔽位置(図7(a)に示す位置)と、該遮蔽位置から退避する非遮蔽位置(図7(b)に示す位置)との間を、記録用紙Pの搬送方向(X方向)に沿って往復移動自在な構成となっている。
プラテン移動装置8は、図2に示すように、プラテン81の−Y方向側の側部に設けられたラック82と、ラック82に噛合するピニオンギア83と、Y方向においてプラテン81を挟んだ位置にピニオンギア83と対向して配置されるプーリー84とを有する。
ピニオンギア83は、−Y方向側においてラック82と噛合すると共にZ方向に延びる回転軸周りに回転してプラテン81を移動させる構成となっている。ピニオンギア83のZ方向両端部には、歯先円よりも拡径したフランジ83aが設けられる。フランジ83aは、Z方向においてプラテン81を挟む位置に設けられ、Z方向のプラテン81の移動を規制するストッパーとしての機能を有する。
プーリー84は、筒状の両端に拡径したフランジ84aを有する形状を有し、Z方向に延びる回転軸周りに回転自在に支持されている。プーリー84は、その筒状の部位が+Y方向側においてプラテン81の側部と当接して、Y方向におけるラック82とピニオンギア83との相対位置関係を維持する構成となっている。フランジ84aは、Z方向においてプラテン81を挟む位置に設けられ、Z方向のプラテン81の移動を規制するストッパーとしての機能を有する。
可動紙ガイド(第2媒体支持部材)91は、図3に示すように、Z方向において固定紙ガイド92と対向配置され、記録用紙Pを支持して搬送する搬送路の一部を構成する。可動紙ガイド91は、プラテン81の移動経路上で記録用紙Pを支持する支持位置(図7(a)に示す位置)と、該支持位置から退避する退避位置(図7(b)に示す位置)との間を移動自在な構成となっている。
この可動紙ガイド91及び固定紙ガイド92は、遮蔽位置に位置するプラテン81aよりも搬送方向上流側に配置され、印字前の記録用紙Pをガイドする。なお、同じ構成のものを遮蔽位置に位置するプラテン81bよりも搬送方向下流側に配置してもよいが、この位置は、印字後の記録用紙Pが排出される側であるので、特にガイドする必要は無く、沈み込んでいても問題は無い。したがって、本実施形態では、省スペース化及び低コスト化の意味でも、搬送方向上流側にのみ当該構成を用いている。
可動紙ガイド91は、記録用紙Pを支持する複数のリブ93と、複数のリブ93をY方向において所定間隔を空けて連結する回転軸部94とを有し、平面視で略櫛歯形状となっている。
リブ93は、X方向に延びたその先端部(+X方向側の端部)がプラテン81a近傍に配置され、その基端部(−X方向側の端部)が回転軸部94により連結されている。
回転軸部94は、Y方向に延びる軸周りに回転自在に不図示の固定部に支持されおり、各リブ93を一体として回動させる構成となっている。なお、回転軸部94が設けられる位置は、プラテン81aの移動経路上からずれた位置(−Z方向にずれた位置)となっている。
この可動紙ガイド91の+X方向側の端部には、スプリング(付勢装置)95が設けられている。スプリング95は、リブ93の先端部を支持すると共に上方(+Z方向)向けて付勢し、常態で該先端部をプラテン81aの移動経路上(支持位置)に位置させる構成となっている。なお、スプリング95は、少なくとも記録用紙Pの重さで下方に沈まない付勢力を発現させるものを用いる。
また、可動紙ガイド91の+X方向側の端部には、搬送方向に沿う周回りに回転自在なローラー(当接部、ローラー部)96が設けられている。ローラー96は、リブ93の先端部であってプラテン81aの移動経路上に位置し、リブ93よりもプラテン81aに対し先行してその外周面が当接可能な構成となっている。このローラー96は、リブ93の先端部にY方向に延びる軸周りに回転自在に支持されている。
続いて、図7を参照して、上記構成のインクジェットプリンター1の動作について説明する。
図7は、本発明の実施形態におけるインクジェットプリンター1の記録処理及びクリーニング処理の際の動作を示す図である。
記録処理を開始する際、制御装置4は、図7(a)に示すように、プラテン移動装置8に駆動指令を与えて、プラテン81を遮蔽位置に位置させる。プラテン81が、遮蔽位置に位置するとき、可動紙ガイド91は、スプリング95の付勢により支持位置に位置することとなる。
この状態で、制御装置4は、記録用紙Pを搬送させ、記録ヘッド6からインクを噴射して印字を行う。
可動紙ガイド91は、記録用紙Pを下方から支持し、プラテン81の移動先のスペースでの記録用紙Pの沈みを防止する。記録用紙Pは、可動紙ガイド91及び固定紙ガイド92により適切な位置にガイドされて、プラテン81に移る。そして、記録ヘッド6と対向する位置でインクが記録用紙Pに噴射され、画像データに基づく画像が印字される。
制御装置4は、駆動時間あるいは印字枚数をカウントすると共に、それらが所定の閾値を超えた場合に、クリーニング処理が必要であると判断する。
例えば、制御装置4は、印字枚数(例えば5〜10枚)毎に、クリーニング処理が必要であると判断し、記録ヘッド6のフラッシング動作を実行させる。
クリーニング処理が必要であると判断した場合、制御装置4は、プラテン移動装置8に駆動指令を与えて、プラテン81を図7(a)に示す遮蔽位置から図7(b)に示す非遮蔽位置に移動させる。
プラテン81が搬送方向に移動すると、プラテン81の端部と、その移動経路上に位置する可動紙ガイド91の端部とが当接する。可動紙ガイド91の+X方向側の端部には、搬送方向に沿う周回りに回転自在なローラー96が設けられており、その外周面が他の部位よりも先行してプラテン81の端部と当接する。ローラー96は、プラテン81から受ける−X方向の力を、その外周面で−Z方向の力に変換させると共に、プラテン81との摩擦を自身の回転に変換し、可動紙ガイド91の削れを抑制する。
+X方向側の端部に−Z方向の力を受けた可動紙ガイド91は、逆側(−X方向側)の端部に設けられた回転軸部94を支点として回動し、スプリング95の付勢に抗して、記録用紙Pの支持面の垂直方向に移動し、プラテン81の移動経路上から退避する。
このように、プラテン81が非遮蔽位置に位置するときに可動紙ガイド91を退避位置に位置させ、互いに搬送方向で対面衝突して移動を阻害し合わないような位置関係とすることで、円滑な移動が可能となる。また、プラテン81の移動方向に対して直交して沈む方向に可動紙ガイド91が移動することで、例えば、搬送路幅方向(Y方向)に移動させた場合と比べて可動紙ガイド91の移動幅を低減でき、装置の小型化に寄与できる。
上記のようにプラテン81を非遮蔽位置に移動させ、記録ヘッド6と流体受け部材71とが直接対向した状態となったら、制御装置4は、記録ヘッド6から流体受け部材71へインクを吐出(噴射)するフラッシング動作を実行させる。
記録ヘッド6は、使用時間によってノズル17内のインク増粘、あるいはノズル17開口近傍へのゴミの付着によって吐出不良が生じてくるおそれがある。そのため、非記録処理時にノズル17からインクを予備噴射させて増粘したインクやゴミ等を排出させるフラッシング動作を行うことで、記録ヘッド6の噴射特性を維持或いは回復させる。
なお、プラテン81は、記録用紙Pを支えるものであるため略板形状に薄くすることができ、流体受け部材71と記録ヘッド6との隙間は大きくならず、フラッシング動作時に噴射されたインクがミスト化することがない。
上記クリーニング処理の後、制御装置4は、プラテン移動装置8に駆動指令を与えて、プラテン81を非遮蔽位置から遮蔽位置に移動させる。該移動によりプラテン81が可動紙ガイド91上から退避した際は、可動紙ガイド91は、スプリング95の付勢により自動で退避位置から支持位置に移動する。
そして、インクジェットプリンター1は、記録用紙Pを搬送し、記録ヘッド6からインクを噴射して記録処理を行う。
したがって、上述した本実施形態によれば、インクを噴射する複数のノズル17が設けられたノズル形成面21Aから上記インクを記録用紙Pに噴射する記録ヘッド6を備えるインクジェットプリンター1であって、記録ヘッド6と対向して配置されて上記インクを受ける流体受け部材71と、記録用紙Pを支持して搬送する搬送路の一部を構成すると共に記録ヘッド6と流体受け部材71との間を遮る遮蔽位置と、上記遮蔽位置から退避する非遮蔽位置との間を記録用紙Pの搬送方向に沿って移動自在なプラテン81と、記録用紙Pを支持して搬送する搬送路の一部を構成すると共にプラテン81の移動経路上で記録用紙Pを支持する支持位置と、上記支持位置から退避する退避位置との間を移動自在な可動紙ガイド91とを有するという構成を採用することによって、プラテン81の移動先のスペースでの記録用紙Pの沈みを防止することができる。さらに、可動紙ガイド91をプラテン81の移動経路上から退避させることで、記録用紙Pの搬送方向におけるプラテン81の移動スペースを確保することができる。
また、本実施形態においては、プラテン81は、記録ヘッド6が設けられる側で記録用紙Pを支持する略板形状であるという構成を採用することによって、記録ヘッド6と流体受け部材71との間の距離を短くすることができるため、流体受け部材71を動かさずにフラッシング動作を行うことが可能となる。したがって、クリーニング処理と記録処理とを迅速に切り替えることができる。
なお、流体受け部材71の代替として、複数のノズル17を囲むようにノズル形成面21Aと当接可能なキャップ部材を設けて、キャップ部材を介したインク吸引動作によるクリーニング処理を行う構成であってもよい。この場合であっても、キャップ部材を記録ヘッド6に当接させる時間を短縮することができ、クリーニング処理と記録処理とを迅速に切り替えることができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述の実施形態においては、可動紙ガイド91をスプリング95の付勢により支持位置に位置させ、プラテン81との当接により退避位置に位置させると説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、ソレノイドやモーター等の駆動源を用いて、制御装置4がその駆動源を制御して、可動紙ガイド91を移動させる構成であってもよい。
なお、上述の実施形態のようにスプリング95を用いた構成であれば、部品点数が少なく低コストで、且つ、メモリ資源の節約に寄与することができる。
また、例えば、上述の実施形態においては、流体噴射装置がインクジェットプリンター1である場合を例にして説明したが、インクジェットプリンターに限られず、複写機及びファクシミリ等の装置であってもよい。
また、上述の実施形態においては、流体噴射装置が、インク等の流体(液状体)を噴射する流体噴射装置である場合を例にして説明したが、本発明の流体噴射装置は、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に適用することができる。流体噴射装置が噴射可能な流体は、流体、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体、流体として流して噴射できる固体、及び粉体(トナー等)を含む。
また、上述の実施形態において、流体噴射装置から噴射される流体(液状体)としては、インクのみならず、特定の用途に対応する流体を適用可能である。流体噴射装置に、その特定の用途に対応する流体を噴射可能な噴射ヘッドを設け、その噴射ヘッドから特定の用途に対応する流体を噴射して、その流体を所定の物体に付着させることによって、所定のデバイスを製造可能である。例えば、本発明の流体噴射装置(液状体噴射装置)は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した流体(液状体)を噴射する流体噴射装置に適用可能である。
また、流体噴射装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
1…インクジェットプリンター(流体噴射装置)、6…記録ヘッド(流体噴射ヘッド)、17…ノズル、21A…ノズル形成面(噴射面)、71…流体受け部材、81…プラテン(第1媒体支持部材)、81A…表面(支持部)、91…可動紙ガイド(第2媒体支持部材)、94…ローラー(当接部、ローラー部)、95…スプリング(付勢装置)、P…記録用紙(媒体)

Claims (7)

  1. 流体を噴射する複数のノズルが設けられた噴射面から前記流体を媒体に噴射する流体噴射ヘッドを備える流体噴射装置であって、
    前記流体噴射ヘッドと対向して配置されて前記流体を受ける流体受け部材と、
    前記媒体を支持して搬送する搬送路の一部を構成すると共に前記流体噴射ヘッドと前記流体受け部材との間を遮る遮蔽位置と、前記遮蔽位置から退避する非遮蔽位置との間を前記媒体の搬送方向に沿って移動自在な第1媒体支持部材と、
    前記媒体を支持して搬送する搬送路の一部を構成すると共に前記第1媒体支持部材の移動経路上で前記媒体を支持する支持位置と、前記支持位置から退避する退避位置との間を移動自在な第2媒体支持部材と
    前記第2媒体支持部材を前記退避位置から前記支持位置に向けて付勢する付勢装置とを有して、
    前記第2媒体支持部材は、前記第1媒体支持部材との当接により前記付勢に抗して前記支持位置から前記退避位置に移動することを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記第2媒体支持部材は、前記第1媒体支持部材が前記遮蔽位置に位置するときに前記支持位置に位置し、前記第1媒体支持部材が前記非遮蔽位置に位置するときに前記退避位置に位置することを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記第2媒体支持部材の移動方向は、前記媒体を支持する面に対し略垂直な方向であることを特徴とする請求項1または2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記第1媒体支持部材の前記略垂直な方向の移動を規制するストッパーを有することを特徴とする請求項3に記載の流体噴射装置。
  5. 前記第2媒体支持部材の前記当接する当接部は、前記搬送方向に沿う周回りに回転自在に支持されたローラー部からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記支持位置に位置する前記第2媒体支持部材は、前記搬送方向において前記遮蔽位置に位置する前記第1媒体支持部材よりも上流側に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  7. 前記第1媒体支持部材は、前記流体噴射ヘッドが設けられる側に前記媒体を支持する支持部を有する略板形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
JP2009078522A 2009-03-27 2009-03-27 流体噴射装置 Expired - Fee Related JP5222766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009078522A JP5222766B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 流体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009078522A JP5222766B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 流体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010228299A JP2010228299A (ja) 2010-10-14
JP5222766B2 true JP5222766B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=43044612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009078522A Expired - Fee Related JP5222766B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 流体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5222766B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059559A (ja) * 2000-08-14 2002-02-26 Casio Comput Co Ltd カラーインクジェットプリンタ
JP2007069474A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Fujifilm Corp インクジェット装置
JP4680785B2 (ja) * 2006-01-18 2011-05-11 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010228299A (ja) 2010-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010099880A (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2010234735A (ja) 液体吐出装置およびその制御方法
US8556365B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP5957960B2 (ja) 液体噴射装置
JP2008183855A (ja) 流体噴射装置におけるメンテナンス装置及び流体噴射装置
JP2009119652A (ja) 画像形成装置
JP5222759B2 (ja) 流体噴射装置及び流体噴射装置のクリーニング方法
JP2008183856A (ja) 流体噴射装置におけるメンテナンス装置及び流体噴射装置
JP5222766B2 (ja) 流体噴射装置
JP5400426B2 (ja) 流体噴射装置
JP5247575B2 (ja) 流体噴射装置
JP5577815B2 (ja) 記録装置
JP5258654B2 (ja) 流体噴射装置およびクリーニング方法
JP2007001106A (ja) 液体噴射装置
JP5644309B2 (ja) 流体噴射装置
JP2009012384A (ja) 流体噴射装置
JP2010201788A (ja) 流体噴射装置及び流体噴射装置のクリーニング方法
JP5180878B2 (ja) 流体噴射装置及び流体噴射装置のクリーニング方法
JP2008254188A (ja) プリンタ装置
JP2007283545A (ja) 液体噴射装置
JP5719398B2 (ja) 流体噴射装置
JP5396123B2 (ja) 流体噴射装置
JP5400460B2 (ja) 流体噴射装置
JP2010228118A (ja) 流体噴射装置のメンテナンス方法及び流体噴射装置
JP2008194963A (ja) 流体噴射装置及び流体噴射装置の流体払拭部

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120106

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130311

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5222766

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees