JP5221864B2 - 圧力波発生装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
(1) Ps>Pi かつ Rs=Ri
(2) Ps=Pi かつ Rs>Ri
(3) Ps>Pi かつ Rs>Ri
これらいずれかの条件を満たすことにより、上記したように、多孔質層20内への反応種や汚染物の拡散を抑制できるバリア層25を得ることができる。尚、Ps>Pi+10(%)の条件が満たされる場合は、バリア層25によって多孔質層20を補強し、熱絶縁層2全体の機械的強度を高めることができる。また、多孔質層20内へのガス拡散をより効果的に抑制する観点から、Rs−0.5nm>Riの条件を満たすことが好ましい。尚、理想的には、前記2つの条件の両方を満たすことが好ましい。
D=(2αi/ωCi)1/2
ここに、d〔m〕はバリア層25の厚さ、αi〔W/(m・K)〕はバリア層の熱伝導率、Ci〔J/(m3・K)〕はバリア層の熱容量、ω(=2πf〔rad/s〕)は発熱体層3で生じる温度振動の角振動数である。尚、発熱体層3へ与える駆動入力波形を正弦波とすると、当該正弦波の周波数の2倍の周波数が、発熱体層3で生じる理想的な温度振動の周波数f(Hz)に相当する。
2 熱絶縁層
3 発熱体層
4 パッド
20 多孔質層
25 バリア層
Claims (18)
- 基板と、発熱体層と、前記基板と前記発熱体層との間に設けられる熱絶縁層とを含み、前記発熱体層への通電によって引き起こされる前記発熱体層の温度変化が、周囲の媒質中に圧力波を発生させる圧力波発生装置であって、前記熱絶縁層は、多孔質層と、前記多孔質層と前記発熱体層との間に設けられ、前記多孔質層への前記媒質成分の拡散を抑制するバリア層を含み、前記バリア層は、前記多孔質層の一部を体積膨張させることにより形成され、前記多孔質層より多孔度と平均細孔径の少なくとも一方が小さい構造を有することを特徴とする圧力波発生装置。
- 前記バリア層は多孔質構造を有し、前記多孔質層の細孔の少なくとも一部が前記バリア層の細孔に連結されることを特徴とする請求項1に記載の圧力波発生装置。
- 前記多孔質層はシリコンで形成され、前記バリア層はシリコン化合物を含むことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の圧力波発生装置。
- 前記シリコン化合物は、シリコンの酸化物、炭化物、窒化物から選択される少なくと一種であることを特徴とする請求項3に記載の圧力波発生装置。
- 前記多孔質層は、内部に不活性ガスが充填されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧力波発生装置。
- 前記多孔質層は、内部が減圧雰囲気に保持されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧力波発生装置。
- 前記バリア層の熱伝導率をαi、前記バリア層の単位体積あたりの熱容量をCi(J/(m3・K))、前記発熱体層に印加される駆動入力波形を正弦波とし、前記正弦波の周波数の2倍の周波数を前記発熱体層で生じる温度振動の周波数f(Hz)とし、前記温度振動の角振動数をω=2πf(rad/s)とする時、前記バリア層の厚さは、(2αi/ωCi)1/2で規定される熱拡散長(m)以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の圧力波発生装置。
- 前記多孔質層と前記バリア層の少なくとも一方は、電気絶縁性を有する材料で形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の圧力波発生装置。
- 前記電気絶縁性を有する材料は、シリカを含むことを特徴とする請求項8に記載の圧力波発生装置。
- 基板と、発熱体層と、前記基板上と前記発熱体層との間に設けられる熱絶縁層とを含み、前記発熱体層への通電によって引き起こされる前記発熱体層の温度変化が周囲の媒質に熱衝撃を与え、圧力波を発生させる圧力波発生装置の製造方法であって、前記基板上に多孔質層を形成する工程と、前記多孔質層への前記媒質成分の拡散を抑制するバリア層を前記多孔質層上に形成する工程と、前記バリア層上に前記発熱体層を形成する工程とを含み、前記多孔質層の形成工程は、前記基板に陽極酸化処理を施すことで基板表面からある深さにわたって第1多孔質層を形成する工程と、異なる条件で陽極酸化処理を基板に施すことで前記基板内に第1多孔質層に隣接する第2多孔質層を形成する工程とを含み、前記陽極酸化処理の条件は、前記第1多孔質層が、第2多孔質層より多孔度と平均細孔径の少なくとも一方において小さい多孔質構造を有するように決定され、前記バリア層は、前記第1多孔質層の少なくとも一部を体積膨張させることにより形成されることを特徴とする圧力波発生装置の製造方法。
- 前記多孔質層は、前記基板に陽極酸化処理を施すことによって形成され、前記陽極酸化処理の条件は、前記多孔質層の多孔度と平均細孔径の少なくとも一方が、基板表面から深さ方向に徐々に大きくなるように決定されることを特徴とする請求項10に記載の製造方法。
- 前記バリア層は、前記多孔質層の表層部を体積膨張させることにより形成されることを特徴とする請求項11に記載の製造方法。
- 基板と、発熱体層と、前記基板上と前記発熱体層との間に設けられる熱絶縁層とを含み、前記発熱体層への通電によって引き起こされる前記発熱体層の温度変化が周囲の媒質に熱衝撃を与え、圧力波を発生させる圧力波発生装置の製造方法であって、前記基板上に多孔質層を形成する工程と、前記多孔質層への前記媒質成分の拡散を抑制するバリア層を前記多孔質層上に形成する工程と、前記バリア層上に前記発熱体層を形成する工程とを含み、前記バリア層は、前記多孔質層の一部を体積膨張させることにより形成されることを特徴とする圧力波発生装置の製造方法。
- 前記多孔質層の一部を酸化性ガス、炭化性ガス、窒化性ガスの少なくと一種の存在下で加熱することにより体積膨張させることを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
- 前記多孔質層の一部を電解質溶液中で電気化学的に酸化することにより体積膨張させることを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
- 基板と、発熱体層と、前記基板上と前記発熱体層との間に設けられる熱絶縁層とを含み、前記発熱体層への通電によって引き起こされる前記発熱体層の温度変化が周囲の媒質に熱衝撃を与え、圧力波を発生させる圧力波発生装置の製造方法であって、前記基板上に多孔質層を形成する工程と、前記多孔質層への前記媒質成分の拡散を抑制するバリア層を前記多孔質層上に形成する工程と、前記バリア層上に前記発熱体層を形成する工程とを含み、前記バリア層は、前記多孔質層の一部をレーザー加熱により溶融して形成されることを特徴とする圧力波発生装置の製造方法。
- 前記多孔質層の形成工程は、前記基板の表面からある深さにわたって第1多孔質層を形成する工程と、前記第1多孔質層より多孔度と平均細孔径の少なくとも一方が大きい第2多孔質層を前記第1多孔質層に隣接して前記基板内に形成する工程を含み、前記バリア層は、前記第1多孔質層の多孔度と平均細孔径の少なくとも一方を小さくする処理によって形成されることを特徴とする請求項10に記載の製造方法。
- 前記処理は、前記第1多孔質層の少なくとも1部を体積膨張させる処理であることを特徴とする請求項17に記載の製造方法。
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