JP5221537B2 - 1,4−ビス(2−チエニルビニル)ベンゼン誘導体及びその使用 - Google Patents

1,4−ビス(2−チエニルビニル)ベンゼン誘導体及びその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP5221537B2
JP5221537B2 JP2009522125A JP2009522125A JP5221537B2 JP 5221537 B2 JP5221537 B2 JP 5221537B2 JP 2009522125 A JP2009522125 A JP 2009522125A JP 2009522125 A JP2009522125 A JP 2009522125A JP 5221537 B2 JP5221537 B2 JP 5221537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
group
atoms
polymers
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009522125A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009544829A (ja
Inventor
ブエシンク、アルネ
ホイン、スザンネ
ルデマン、オーレリー
メイヤー、フランク
シュルテ、ニエルス
Original Assignee
メルク パテント ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メルク パテント ゲーエムベーハー filed Critical メルク パテント ゲーエムベーハー
Publication of JP2009544829A publication Critical patent/JP2009544829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5221537B2 publication Critical patent/JP5221537B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D409/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D409/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
    • C07D409/10Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a carbon chain containing aromatic rings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Description

本発明は、新規な1,4-ビス(2-チエニルビニル)ベンゼン誘導体、それを含む共役ポリマー、デンドリマー、ブレンド、混合物及び処方、その電子素子、特に、ポリマー有機発光ダイオードにおける使用に関する。
共役ポリマーは、PLED(ポリマー発光ダイオード)において大いに期待できる材料として、現在集中的に研究されている。SMOLED(小分子有機発光ダイオード)と対照的にその簡単な加工性は、対応する発光ダイオードのより高価でない製造が期待されている。
PLEDは、通常発光層から成るだけであることから、OLED(電荷注入、電荷輸送、再結合)の全ての機能を兼ね備えることができるポリマーが必要とされる。そのために、対応する機能を引き受ける相異なるモノマーが重合の間に使用される。全ての三つの発光色の生成のためには、ある種のコモノマーを対応するポリマーに共重合化することが一般的に必要である。(例えば、WO 00/46321、WO 03/020790及びWO 02/077060)このようにして、青色発光ベースポリマー(「主鎖」(バックボーン))から出発して、二つの他の原色である赤色及び緑色を生成することが可能となる。
ポリマーとは対照的に、SMOLEDは、種々の機能を満足する複数の層から構築される。エミッターを含む発光層も、ここには存在する。
OLEDの最も重要な判定基準は、効率、色及び寿命である。これらの特性は、エミッターにより決定的に律せられる。PLEDは、エミッターを使用して構築されるが、寿命と効率は、大面積表示装置での使用の必要条件より未だ著しく劣ったままである。PLEDのための先行技術から知られる材料は、寿命、効率及び色のパラメータに関してしばしば欠点をも有している。
驚くべきことに、ルミネッセンス構造、特に、アルキル或いはアリール置換基を有する1,4-ビス(2-チエニルビニル)ベンゼン誘導体を含むポリマー及びデンドリマーは、これまでの基準となる構造と比べると非常に高い効率を示し、かなりのオーダーの大きさで寿命を増加する。
WO 2005/030827 A1は、白色発光ポリマーを記載する。9頁には、緑色発光コモノマー、とりわけ、Arが随意に置換された芳香族若しくは複素環式芳香族環構造を有する一般式IXのビニルアリーレン単位が提案されている。これら単位は、少なくとも一つの電子リッチ環構造Ar若しくはチオフェン、フラン、ピロール若しくはアルコキシ-、アリールオキシ-或いはアミノ置換フェニルのような電子リッチ置換基を含む環構造Arを含む。WO 2005/030827 A1での具体的な例は、17頁において、2個のチオフェン-2,5-ジイル基と1個の1,5-ジオキシ-1,4-フェニル基を含む式M6のモノマーを開示している。しかしながら、本発明の化合物は、そこには開示されていない。
Figure 0005221537
Figure 0005221537
しかしながら、先行技術からのビニルアリーレン化合物は、例えば、溶液での増加した酸化感度のようないくつかの不利益を有する。更に、アルコキシ置換基は、しばしば正孔輸送に不安定であることが見出された。加えて、モノマー/ポリマーの純化は、増加した酸化感度によってより困難とされる。加えて、先行技術からのポリマーは、しばしば黄色への発光色シフトを示す。
したがって、本発明の目的は、とりわけ、上記不利益を示さないか、減少した程度でしか示さない1,4-ビス(2-チエニルビニル)ベンゼン誘導体を提供することである。この目的は、本発明にしたがう請求項1による化合物の提供により達成された。
それゆえ、本発明は、式Iの1,4-ビス(2-チエニルビニル)ベンゼン誘導体に関する。
Figure 0005221537
ここで、使用される記号と添字は、以下の意味を有する:
〜R10は、互いに独立して、H、X、X-Sp-、-CN、-NO、-NCS、-NCO、-OCN、-SCN、-SF、-Si(R)又は1〜22個のC原子を有する直鎖、分岐或いは環状アルキル若しくはアルコキシ基であって、加えて、1以上の隣接しないC原子は、-C(R)=C(R)-、-C≡C-、-N(R)-、-O-、-S-、-CO-、-CO-O-、-O-CO-、-O-CO-O-により置き代えられてよく、加えて、1以上のH原子は、フッ素により置き代えられてよく、又は1以上の非芳香族基R1-10により置換されてよい5〜40個のC原子を有するアリール、アリールオキシ、ヘテロアリール若しくはヘテロアリールオキシ基であって、加えて、2以上の基R1-10は、互いに脂肪族或いは芳香族、モノ或いはポリ環状環構造を形成してもよく、式I中のベンゼン環若しくはチオフェン環と縮合環構造を形成してもよく、又はポリマーにおける連結を意味し、
Rは、出現毎に同一であるか異なり、H、ハロゲン、1〜22個のC原子を有する直鎖、分岐或いは環状アルキル鎖であって、加えて、1以上の隣接しないC原子は、-O-、-S-、-CO-、-CO-O-、-O-CO-、-O-CO-O-により置き代えられてよく、加えて、1以上のH原子は、フッ素により置き代えられてよく、又は1以上の非芳香族基R1-10により置換されてよい5〜40個のC原子を有するアリール、アリールオキシ、ヘテロアリール若しくはヘテロアリールオキシ基であって;複数の基Rは、互いに及び/又は更なる基R1-10と共に、芳香族或いは脂肪族、モノ或いはポリ環状環構造を形成してもよく、又は式I中のベンゼン環若しくはチオフェン環と縮合環構造を形成してもよく、
は、出現毎に同一であるか異なり、反応性基であり、
Spは、出現毎に同一であるか異なり、スペーサー基若しくは単結合であり、
少なくとも一つの基R〜Rは、随意に置換されたアルキル、アリール若しくはヘテロアリール基を意味する。
本発明は、更に、随意に追加的コモノマーと1以上の式Iの化合物の重合により得ることができるポリマー若しくはデンドリマー、好ましくは、共役ポリマー若しくはデンドリマーに関する。
本発明は、更に、特に、1以上の式Iの化合物と追加的に1以上の発光及び/又は重合可能化合物を含む、好ましくは、低分子量成分から成る、混合物に関する。
本発明は、更に、本発明による1以上のポリマーまたはデンドリマーを含有し、随意に1以上の更なる、ポリマー状、オリゴマー状、樹状若しくは低分子量物質を含むポリマーブレンドに関する。
本発明は、更に以下を含む処方に関する。
−1以上の式Iの化合物若しくはそれから得ることができるポリマー、デンドリマー、ポリマーブレンド或いは低分子量混合物、
−1以上の溶媒及び/又は1以上のポリマーバインダー。
本発明は、更に、本発明の化合物、ポリマー、デンドリマー、混合物及び処方の電子或いは電気光学素子、特に、有機或いはポリマー有機発光ダイオード(OLED、PLED)、有機電界効果トランジスタ(O-FET)、有機集積回路(O-IC)、有機薄膜トランジスタ(O-TFT)、有機太陽電池(O-SC)、有機レーザーダイオード(O-laser)、有機光電池(OPV)要素若しくは有機光受容器(OPC)での使用に関する。
用語「アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」等は多価基、例えば、アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン等をも含む。
以前以後、用語「炭素基」は、更なる原子を含まないか(例えば、-C≡C-のような)、随意に、例えば、N、O、S、P、Si、Se、As、Te若しくはGeのような1以上の更なる原子を含む(例えば、カルボニル等)1価或いは多価有機基を意味する。用語「炭化水素基」は、追加的に1以上の水素原子及び随意に、例えば、N、O、S、P、Si、Se、As、Te若しくはGeのような1以上のヘテロ原子を含む炭素基を意味する。
用語「アリール」は、芳香族炭素基又はそれから誘導される基を意味する。用語「ヘテロアリール」は、1以上のヘテロ原子を含む上記定義にしたがう「アリール」を意味する。
炭素若しくは炭化水素基は、飽和若しくは不飽和基であってよい。不飽和基は、例えば、アリール、アルケニル若しくはアルキニル基である。3個以上のC原子を有する炭素若しくは炭化水素基は、直鎖、分岐及び/又は環状であってよく、スピロ結合若しくは縮合環を有していてもよい。
好ましい炭素及び炭化水素基は、1〜40個、好ましくは1〜25個、特に好ましくは1〜18個のC原子を有する随意に置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ及びアルコキシカルボニルオキシ、又は6〜40個、好ましくは6〜25個のC原子を有する随意に置換されたアリール若しくはアリールオキシ、又は6〜40個、好ましくは6〜25個のC原子を有する随意に置換されたアルキルアリール、アリールアルキル、アルキルアリールオキシ、アリールアルキルオキシ、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールカルボニルオキシ及びアリールオキシカルボニルオキシである。
更に好ましい炭素及び炭化水素基は、C-C40アルキル、C-C40アルケニル、C-C40アルキニル、C-C40アリル、C-C40アルキルジエニル、C-C40ポリエニル、C-C40アリール、C-C40アルキルアリール、C-C40アリールアルキル、C-C40アルキルアリールオキシ、C-C40アリールアルキルオキシ、C-C40ヘテロアリール、C-C40シクロアルキル、C-C40シクロアルケニル等である。特別の選好は、C-C22アルキル、C-C22アルケニル、C-C22アルキニル、C-C22アリル、C-C22アルキルジエニル、C-C12アリール、C-C20アリールアルキル及びC-C20ヘテロアリールである。
更に好ましい炭素若しくは炭化水素基は、1〜40個、好ましくは1〜22個のC原子を有する直鎖、分岐或いは環状アルキル基であって、非置換若しくはF、Cl、Br、I或いはCNによりモノ或いはポリ置換され、そして、1以上の隣接しないCH基は、夫々互いに独立して-C(R)=C(R)-、-C≡C-、-N(R)-、-O-、-S-、-CO-、CO-O-、-O-CO-、-O-CO-O-により、O及び/又はS原子が互いに直接連結しないように、置き代えられていてもよく、ここで、Rは、上記示される意味を有する。
好ましいアルキル基は、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、2-メチルブチル、n-ペンチル、s-ペンチル、シクロペンチル、n-ヘキシル、シクロヘキシル、2-エチルヘキシル、n-ヘプチル、シクロヘプチル、n-オクチル、シクロオクチル、ドデカニル、トリフルオロメチル、パーフルオロ-n-ブチル、2,2,2-トリフルオロエチル、パーフルオロオクチル、パーフルオロヘキシル等である。
好ましいアルケニル基は、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、シクロペンテニル、ヘキセニル、シクロヘキセニル、ヘプテニル、シクロヘプテニル、オクテニル及びシクロオクテニル等である。
好ましいアルキニル基は、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、オクチニル等である。
好ましいアルコキシ基は、例えば、メトキシ、エトキシ、2-メトキシエトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、2-メチルブトキシ、n-ペントキシ、n-ヘキソキシ、n-ヘプトキシ、n-オクトキシ等である。
好ましいアミノ基は、例えば、ジメチルアミノ、メチルアミノ、メチルフェニルアミノ、フェニルアミノ等である。
アリール基は、単環状若しくは多環状であってよく、換言すれば、1個の環(例えば、フェニル)でも、若しくは縮合してもよい(例えば、ナフチル)或いは共有結合してもよい(例えば、ビフェニル)2個以上の環を有してもよく、又は縮合環と連結環との組み合わせを含んでもよい。好ましいものは、完全に共役したアリール基である。
好ましいアリール基は、例えば、フェニル、ビフェニル、トリフェニル、1,1’:3’,1”-ターフェニル-2’-イル、ナフチル、アントラセン、ビナフチル、フェナントレン、ピレン、ジヒドロピレン、クリセン、ペリレン、テトラセン、ペンタセン、ベンゾピレン、フルオレン、インデン、インデノフルオレン、スピロビフルオレン等である。
好ましいヘテロアリール基は、例えば、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,3-トリアゾール、1,2,4-トリアゾール、テトラゾール、フラン、チオフェン、セレノフェン、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2-チアゾール、1,3-チアゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,5-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,3-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾール、1,2,5-チアジアゾール、1,3,4-チアジアゾールのような5員環、又は、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、1,3,5-トリアジン、1,2,4-トリアジン、1,2,3-トリアジン、1,2,4,5-テトラジン、1,2,3,4-テトラジン、1,2,3,5-テトラジンのような6員環、又は、インドール、イソインドール、インドリジン、インダゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、プリン、ナフトイミダゾール、フェナントリイミダゾール、ピリジンイミダゾール、ピラジンイミダゾール、キノキサリンイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール、アントロオキサゾール、フェナントロオキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ジベンゾフラン、キノリン、イソキノリン、プテリジン、ベンゾ-5,6-キノリン、ベンゾ-6,7-キノリン、ベンゾ-7,8-キノリン、ベンゾイソキノリン、アクリジン、フェノチアジン、フェノキサジン、ベンゾピリダジン、ベンゾピリミジン、キノキサリン、フェナジン、ナフチリジン、アザカルバゾール、ベンゾカルボリン、フェナントリジン、フェナントロリン、チエノ[2,3b]チオフェン、チエノ[3,2b]チオフェン、ジチエノチオフェン、イソベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ベンゾチアジアゾチオフェンのような縮合環又はこれら基の組み合わせである。ヘテロアリール基は、アルキル、アルコキシ、チオアルキル、フッ素、フルオロアルキル若しくは他のアリール或いはヘテロアリール基で置換されてもよい。
アリール、ヘテロアリール、炭素及び炭化水素基は、随意に、1以上の置換基を有し、好ましくは、シリル、スルホ、スルホニル、ホルミル、アミン、イミン、ニトリル、メルカプト、ニトロ、ハロゲン、C-C12アルキル、C-C12アリール、C-C12アルコキシ、ヒドロキシル若しくはこれらの組み合わせから成る基より選択される。
好ましい置換基は、例えば、アルキル若しくはアルコキシのような溶解性向上基、フッ素、ニトロ若しくはニトリルのような電子吸引基又はポリマー中でのガラス転移温度(Tg)を上昇させるための基、特に、例えば、t-ブチル若しくは随意に置換されたアリール基のような嵩高い基である。
特に好ましい置換基は、以下「L」として参照され、例えば、F、Cl、Br、I、-CN、-NO、-NCO、-NCS、-OCN、-SCN、-C(=O)N(R)、-C(=O)Y、-C(=O)R、-N(R)であり、ここで、Rは上記に示される意味を有し、Yは、ハロゲン、随意に置換されたシリル、4〜40個、好ましくは6〜20個のC原子を有するアリール及び1〜22個のC原子を有する直鎖或いは分岐アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ若しくはアルコキシカルボニルオキシであって、1以上のH原子は、F若しくはClで随意に置き代えられてもよい。
第1の好ましい具体例では、Xは、例えば、以下の鈴木、山本、スチル、ブーフバルト、クマダ若しくはソノガシラ重合のようなC-C、C-N若しくはC-O連結との重合反応のために適する基を意味する。
この最初の型の好ましい基Xは、ハロゲン、特に、Br、Cl或いはI、更に、-OH、-COOH、-CYO、-CHO、-CHCl、-N(R、-Si(R、-Sn(R、-B(R、-B(OR、-B(OH)、-CR=C(R、-C≡C-、-O-SO、-SiMeF若しくは-SiMeFであり、Yは、ハロゲンを意味し、Meは、メチルを意味し、Rは、随意に置換されるアルキル或いはアリールを意味し、加えて2個の基Rは、芳香族或いは脂肪族、モノ或いはポリ環状環構造を形成してもよい。好ましい基-O-SOは、特に、O-トシレート、O-トリフレート、O-メシレート及びO-ノナフレートである。
第2の好ましい具体例では、Xは、例えば、フリーラジカル或いはイオン性連鎖重合、重付加或いは重縮合のような重合反応のため又はポリマー類似反応、例えば、ポリマー主鎖への付加或いは縮合のために適する基を意味する。特に好ましいものは、連鎖重合、特に、C-C二重結合或いはC-C三重結合を含むものであり、また、例えば、オキセタン或いはエポキシド基のような開環重合に適する基である。
この第2の型の好ましい基Xは、CH=CW-COO-、CH=CW-CO-、
Figure 0005221537
、CH=CW-(O)k1-、CH-CH=CH-O-、(CH=CH)-CH-OCO-、(CH=CH-CHCH-OCO-、(CH=CH)CH-O-、(CH=CH-CHN-、(CH=CH-CHN-CO-、HO-CW-、HS-CW-、HWN-、HO-CW-NH-、CH=CW-CO-NH-、CH=CH-(COO)k1-Phe-(O)k2-、CH=CH-(CO)k1-Phe-(O)k2-、Phe-CH=CH-、HOOC-、OCN-及びWSi-から選択され、ここで、Wは、H、F、Cl、CN、CF、フェニル若しくは1〜5個のC原子を有するアルキル、特に、H、Cl或いはCHを意味し、WとWは、夫々、互いに独立して、H若しくは1〜5個のC原子を有するアルキル、特に、H、メチル、エチル或いはn-プロピルを意味し、W、W及びWは、夫々、互いに独立して、Cl、オキサアルキル若しくは1〜5個のC原子を有するオキサカルボニルアルキルを意味し、WとWは、夫々、互いに独立して、H、Cl若しくは1〜5個のC原子を有するアルキルを意味し、Pheは、上記に定義されるとおりの1以上の基Lにより随意に置換される1,4-フェニレンを意味し、kとkは、夫々、互いに独立して、0或いは1を意味する。
この第2の型の、特に、好ましい基Xは、CH=CH-COO-、CH=C(CH)-COO-、CH=CH-、CH=CH-O-、(CH=CH)-CH-OCO-、(CH=CH)-CH-O-、
Figure 0005221537
特に、ビニル、アクリレート、メタクリレート、オキセタン及びエポキシドである。
用語「スペーサー基」(Sp)は、当業者に知られ、文献に記載されており、例えば、Pure Appl.Chem.73(5),888(2001)を参照されたい。
好ましいスペーサー基Spは、「X-Sp-」が「X-Sp’-X’-」を意味するように式Sp’-X’から選択され、ここで、
Sp’は、1〜20個、好ましくは、1〜12個のC原子を有するアルキレンを意味し、随意に、F、Cl、Br、I若しくはCNによりモノ或いはポリ置換され、加えて、1以上の隣接しないC原子は、夫々、互いに独立して、-O-、-S-、-NH-、-NR-、-SiR00、-CO-、-COO-、-OCO-、-OCO-O-、-S-CO-、-CO-S-、-NR-COO-、-OCO-NR-、-NR-CO-NR-、CH=CH-、-C≡C-によって、O及び/又はS原子が互いに直接連結しないように、置き代えられてよく、
X’は、-O-、-S-、-CO-、-COO-、-OCO-、-O-COO-、-CO-NR-、-NR-CO-、-NR-CO-NR-、OCH-、-CHO-、-SCH-、-CHS-、-CFO-、-CFS-、-SCF-、-CFCH-、-CHCF-、-CFCF-、CH=N-、-N=CH-、-N=N-、-CH=CR、-CY=CY-、-C≡C-、-CH=CH-COO-、-OCO-CH=CH-或いは単結合を意味し、
とR00は、夫々、互いに独立して、Hまたは1〜12個のC原子を有するアルキルを意味し、
とYは、夫々、互いに独立して、H、F、Cl或いはCNを意味し、
X’は、好ましくは、-O-、-S-、-CO-、-COO-、-OCO-、-O-COO-、-CO-NR-、-NR-CO-、-NR-CO-NR-或いは単結合である。
典型的なスペーサー基Sp’は、例えば、-(CH-、-(CHCHO)-CHCH-、-CHCH-S-CHCH-、-CHCH-NH-CHCH-若しくは-(SiR00-O)-であり、ここで、pは、2〜12の整数であり、qは、1〜3の整数であり、RとR00は、上記言及した意味を有する。
特に好ましい基Sp’は、例えば、各場合に、直鎖エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、ノニレン、デシレン、ウンデシレン、ドデシレン、オクタデシレン、エチレンオキシエチレン、メチレンオキシブチレン、エチレンチオエチレン、エチレン-N-メチルイミノエチレン、1-メチルアルキレン、エテニレン、プロペニレン及びブテニレンである。
「ハロゲン」は、F、Cl、Br若しくはIを意味する。
本発明の目的のために、「共役ポリマー」は、主としてsp混成(若しくは随意にsp混成も)の炭素原子を主鎖中に含むポリマーであり、炭素原子は対応するヘテロ原子により置き代えられてもよい。最も単純な場合には、これは、主鎖中の二重及び単結合の交互の存在を意味するが、例えば、メタ連結フェニレンのような単位を含むポリマーも、本発明の目的のための共役ポリマーとみなされることを意図している。「主として」は、共役の中断を生じる自然に(不規則に)生起する欠陥が、用語「共役ポリマー」を無効にはしないことを意味する。更に、主鎖が、例えば、アリールアミン単位、アリールホスフィン単位及び/又はある種のヘテロ環(即ち、N、O、P若しくはS原子を介する共役)及び/又は有機金属錯体(即ち、金属原子を介する共役)を含むならば、用語「共役」は、本出願のテキストで同様に使用される。類似の状況が共役デンドリマーにも適用される。
本発明は、部分共役ポリマーにも関する。本発明の目的のために、「部分共役ポリマー」は、非共役部分、特別な共役中断(例えば、スペーサー基、Sp)或いは分岐により互いに分離される共役領域を含むポリマーを意味する。共役及び部分共役ポリマーは、共役、部分共役或いは他のデンドリマーを含んでもよい。
用語「デンドリマー」は、多官能性中心(コア)から築き上げられた高度に分岐した化合物を意味し、分岐モノマーは規則的な構造で結合され、樹様構造を与えるものを意味するものと解されることを意図している。コアとモノマーの双方共に、純粋に有機的な単位及び有機金属化合物或いは配位化合物の両方から成る任意の所望の分岐構造をここで採用することができる。ここで、「デンドリマー」は、例えばM.Fischer and F.Vogtle(Angew.Chem.,Int.Ed.1999,38,885)により記載されるとおりに理解されることを一般的に意図されている。
アリール(オキシ)或いはヘテロアリール(オキシ)基は、好ましくは、上記定義されるとおりのLによって、モノ-或いはポリ-置換される。
本発明の好ましい具体例は、少なくとも2個の基R〜R10、特に、好ましくは基RとR10が上記定義されるとおりの脱離基Xを意味する式Iの化合物に向けられている。このような化合物は、本発明による共役ポリマー及びデンドリマーの調製のためのモノマーとして適している。式Iのモノマーは、ホモポリマーに変換することができ、式Iの他のモノマー或いは更なるモノマーと反応してコポリマーを得ることができる。ここで、好ましいものは、完全に共役したポリマーを生じるモノマーのみの使用である。
本発明のさらに好ましい具体例は、1以上の基R〜R10若しくはRが上記定義されるとおりの基P-Sp-を意味するか、少なくとも一つの置換基P-Sp-を有する基を意味する式Iの化合物に向けられている。このような化合物での基Pの重合或いは重合類似反応は、ポリマー主鎖或いは側鎖中で式Iの構造を有する非共役の直鎖或いは架橋ポリマーの調製を可能とする。対応して、脱離基Xと反応性基Pの両方を含むモノマー中での基Xの反応は、まず、共役オリゴマー若しくはポリマーの調製を可能とし、次いで基Pの反応により架橋される。
特に好ましい式Iの化合物は、1、2、3或いは4個の基R1−4は、随意に置換された1〜22個のC原子を有するアルキル基または随意に置換された5〜40個のC原子を有するアリール若しくはヘテロアリール基を意味し、他の基R1−4は、Hを意味する。
更に好ましい式Iの化合物は、以下のものである。
−全ての基R1−4が、Hとは異なるもの、
−Rが、Hとは異なり、R2−4が、Hを意味するもの、
−RとRが、Hとは異なり、RとRが、Hを意味するもの、
−RとRが、Hとは異なり、RとRが、Hを意味するもの、
−Hとは異なる全ての基R1−4が、随意に置換されたアルキル、アリール若しくはヘテロアリール基を意味するもの、
−Hとは異なる基R1−4が、随意にフッ素化された1〜22個のC原子を有する直鎖、分岐或いは環状アルキルを意味するもの、
−Hとは異なる基R1−4が、フェニル若しくは1-ナフチル基を意味し、夫々は、随意に、1以上の、好ましくは、1,2或いは3個の基Lにより置換されており;フェニル基は、好ましくは、Lにより、2-及び/又は5-位で置換され、1-ナフチル基は、好ましくは、Lにより、4-位で置換されるもの、
−RとR10は、互いに独立して、Xに対して示される意味の1つを有するもの。
非常に特に好ましい式Iの化合物は、以下の下位式から選ばれる。
Figure 0005221537
ここで、Xは、Xで示される意味の1つを有し、R”は、R5-8で示される意味の1つを有し、Lは、上記言及される意味の1つを有する。これら下位式中で、Lは、好ましくは、1〜22個、特に、好ましくは、1〜12個のC原子を有する直鎖或いは分岐アルキル若しくはフルオロアルキルを意味する。
式Iの化合物は、高収率で、容易に入手可能である。それらは、固体状態で強い緑色ルミネッセンスを示す。
式Iの化合物は、当業者に知られ、文献に記載された方法で調製することができる。更に適切で好ましい合成方法は例で与えられる。本発明は、更に、そこに記載された方法に関する。
本発明による化合物とそれから調製されるポリマー及びデンドリマーは、先行技術と比べて改善された特性、特に、顕著に改善された寿命、高い効率とより良好な色座標を有する。
本発明にしたがって、式Iの化合物は、ポリマーの主鎖或いは側鎖中に組み込むことができる。側鎖への組み込みの場合には、式Iの化合物は、ポリマー主鎖と共役するかポリマー主鎖と非共役することが可能である。
式Iの化合物が、本発明によるポリマーの合成のために使用されるならば、ポリマー中の連結は、好ましくは、基RとR10を介して起こる。この型の連結反応のために、好ましくは、RとR10が、Xのために示される意味の1つを有する式Iのモノマーの使用がなされる。基R9/10とXは、この連結の間に消去される。
本発明によるポリマーの以下の記載では、式Iの化合物は、「式Iの構造単位」或いは「式Iの単位」をも指し、ここで、RとR10、及び他の位置を介して連結する場合には、R〜Rも同様に、ポリマーにおける連結を意味することを意図されている。
本発明の好ましい具体例では、式Iの単位は、ポリマーの主鎖と共約している。これは、一方で上記記載されるとおりのポリマーの共役がそこで保持されるように、ポリマーの主鎖にこれら単位を組み込むことにより達成することができる。他方で、これら単位は、ポリマーの主鎖との共役が存在するように、ポリマーの側鎖に連結することができる。これは、例えば、主鎖への連結が、対応するヘテロ原子により置き代えられてよいsp-混成(或いは随意にsp-混成をも)炭素原子を介してのみ起こる場合である。しかしながら、連結が、例えば、単純(チオ)エーテルブリッジ、エステル、アミド或いはアリーレン鎖のような単位を通じて生じるならば、式Iの単位は、主鎖とは非共役であると定義される。
本発明による共役若しくは部分共役ポリマー及びデンドリマーは、好ましくは、0.01〜25モル%の1以上の式Iの単位を含む。使用される量は、達成されるべきポリマーの色に依存している。単色ポリマーのためには、0.8〜20モル%、特に、好ましくは、1〜15モル%が好まれる。多色ポリマーのためには、割合は、より低く、好ましくは、1.5モル%未満、特に、好ましくは、1モル未満である。
本発明による特に好ましいポリマーは、式Iの単位に加えて更なる構成要素を含み、それゆえコポリマーとみなされるべきである。更なるコモノマーは、本発明によるコポリマーの合成のために必要であるが、しかしながら、それら自身は本発明の主題ではなく、それゆえ参照により記載されねばならない。参照は、ここで特に、WO 02/077060、WO 2005/014689及びそこに引用された文献中の比較的広範囲なリストに対してなされねばならない。これらの更なる構造単位は、例えば以下に記載されるクラスから生じることができる:
群1:ポリマー主鎖を表わすコモノマー。
群2:ポリマーの正孔注入及び/又は輸送特性を増加するコモノマー。
群3:ポリマーの電子注入及び/又は輸送特性を増加するコモノマー。
群4:群2及び群3からの個々の単位の組み合わせを有するコモノマー。
上に言及される基のための適切で好ましい単位は、以下に記載される。
群1−ポリマー主鎖を表わすコモノマー:
群1からの好ましい単位は、6〜40個のC原子を有する芳香族若しくは炭素環構造を含むものである。適切で好ましい単位は、とりわけ、例えばEP 0842208、WO 99/54385、WO 00/22027、WO 00/22026若しくはWO 00/46321に開示されたとおりのフルオレン誘導体、例えばEP 0707020、EP 0894107及びWO 03/020790に開示されたとおりの更なるスピロビフルオレン誘導体若しくはWO 2005/014689に開示されたとおりのジヒドロフェナントレン誘導体である。例えばWO 02/077060に記載されたとおりの2以上のこれらモノマー単位の組み合わせを使用することもできる。得られるポリマーの形態学だけでなく発光色に影響を与えることができる他の構造要素も可能である。ここで好ましいのは、例えば、1,4-フェニレン、1,4-ナフチレン、1,4-或いは9,10-アントリレン、1,6、2,7-或いは4,9-ピレニレン、テトラヒドロピレニレン、3,9-或いは3,10-ペリレニレン、2,7-或いは3,6-フェナントレニレン、4,4’-ビフェニリレン、4,4’’-ターフェニリレン、4,4’-ビ-1,1’-ナフチリレン、4,4’-スチルベニル若しくは4,4’’-ビスチリルアリーレン誘導体のような、6〜40個のC原子を有する置換或いは非置換芳香族構造又はスチルベン若しくはビスチリルアリーレン誘導体である。
ポリマー主鎖のための好ましい単位は、スピロビフルオレン、インデノフルオレン、フェナントレン及びジヒドロフェナントレンである。
群1からの特に好ましい単位は、以下の式の二価の単位であり、破線は、隣接する単位への連結を意味する。
Figure 0005221537
ここで、種々の位置が、1以上の上記定義されるとおりの置換基Rにより置換されてもよく、YYは、Si或いはGeを意味し、VVは、O、S或いはSeを意味する。
群2−ポリマーの正孔注入及び/又は輸送特性を増加するコモノマー:
これらは、一般的に、例えば、置換或いは非置換トリアリールアミン、ベンジジン、テトラアリーレン-パラ-フェニレンジアミン、フェノチアジン、フェノキサジン、ジヒドロフェナジン、チアントレン、ジベンゾ-p-ジオキシン、フェノキサチン、カルバゾール、アズレン、チオフェン、ピロール及びフラン及び高HOMO(HOMO=最高占有分子軌道)を有する更なるO-、S-若しくはN-含有ヘテロ環のような芳香族アミンである。しかしながら、WO 2005/017065に記載されたとおりのトリアリールホスフィンもここで適切である。
群2からの特に好ましい単位は、以下の式の二価の単位であり、破線は、隣接する単位への結合を意味する。
Figure 0005221537
ここで、Rは、Rのための上に言及された意味の1つを有し、これら種々の式は、1以上の置換基Rにより自由な位置で追加的に置換されていてもよく、その他の記号及び添字は次の意味を有する。
iは、出現毎に同一であるか異なり、0、1若しくは2であり;
kは、出現毎に同一であるか異なり、0、1若しくは2、好ましくは、0若しくは1であり;
lは、出現毎に同一であるか異なり、1、2若しくは3、好ましくは、1若しくは2であり;
Ar11、Ar13は、出現毎に同一であるか異なり、2〜40個のC原子を有する芳香族若しくは複素環式芳香族環構造であって、Rによりモノ或いはポリ置換されてもよく、若しくは非置換でもよく;ここで、可能な置換基Rは、随意に任意の自由な位置にあってよく、
Ar12、Ar14は、出現毎に同一であるか異なり、Ar11、Ar13若しくは置換或いは非置換スチルベニレン又はトラニレン単位であり、
Ar15は、出現毎に同一であるか異なり、Ar11により記載されるとおりの構造か、9〜40個の芳香族原子(C或いはヘテロ原子)を有する芳香族若しくは複素環式芳香族環構造であって、Rによりモノ或いはポリ置換されてもよく、少なくとも2個の縮合環から成り;可能な置換基Rは、随意に任意の自由な位置にあってよい。
群3−ポリマーの電子注入及び/又は輸送特性を著しく増加するコモノマー:
これらは、一般的に、例えば、置換或いは非置換ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、アントラセン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリン若しくはフェナジンのような電子不足芳香族若しくはヘテロ環であるが、また、トリアリールボラン及び低LUMO(LUMO=最低空分子軌道)を有する更なるO-、S-若しくはN-を含有するヘテロ環並びに例えばWO 05/040302に開示されたとおりのベンゾフェノン及びその誘導体である。
群3からの特に好ましい単位は、以下の式の二価の単位であり、破線は、隣接する単位への結合を意味する。
Figure 0005221537
ここで、互いに異なる式は、上記定義されるとおりの1以上の置換基Rにより自由な位置で置換されてもよい。
群4−群2及び群3からの個々の単位の組み合わせを有するコモノマー:
本発明によるポリマーは、正孔移動性及び電子移動性を増加する構造が、互いに直接結合する単位を含むことも可能である。しかしながら、これら単位のいくつかは、黄色若しくは赤色に発光色をシフトさせる。したがって、青色若しくは緑色発光の生成のための本発明によるポリマーでのそれらの使用は、より好ましくない。
群4からのこのような単位が、本発明によるポリマーに存在するならば、それらは、好ましくは、以下の式の二価の単位から選択され、破線は、隣接する単位への結合を意味する。
Figure 0005221537
Figure 0005221537
ここで、互いに異なる式は、上記定義のとおりの1以上の置換基Rにより自由な位置で置換されてもよく、記号R、Ar11、k及びlは上で言及された意味を有し、Yは、出現毎に同一であるか異なり、O、S、Se、N、P、Si若しくはGeである。
群1〜4の1つからの1以上の構造単位が、同時に存在することも可能である。
本発明によるポリマーは、更に同様に金属錯体を含んでもよく、主鎖若しくは側鎖中に結合した1以上の配位子及び1以上の金属中心から一般的に構築される。
本発明による好ましいポリマーは、式Iの単位に加えて、群1〜4から選択される1以上の単位を追加的に含む。
本発明による好ましいポリマーは、ここで、式Iの単位に加えて、群1からの単位をも含み、特に好ましくは、少なくとも50モル%のこれら単位を含む。
同様に本発明による好ましいポリマーは、電荷輸送若しくは電荷注入を改善する単位即ち群2及び/又は3からの単位を含み、2〜30モル%のこれら単位の割合が、特に好ましく、2〜10モル%のこれら単位の割合が、非常に特に好ましい。
本発明のさらに特に好ましいポリマーは、群1と群2及び/又は3からの単位を含み、特に、群1からの少なくとも50モル%の単位、群2及び/又は3からの2〜30モル%の単位を含む。
本発明によるポリマーは、好ましくは、10〜10,000、特に、好ましくは20〜5000、特に、50〜2000の反復単位を含む。対応するデンドリマーは、より少ない反復単位を含み得る。
ポリマー及びデンドリマーに要求される溶解度は、特に、種々の反復単位上の置換基によって、式Iの化合物上の置換基R1−10とその他の反復単位上の置換基の両者によって確保される。
本発明によるポリマーは、式Iの単位を含むホモポリマーかコポリマーの何れかである。本発明によるポリマーは、直鎖若しくは分岐(架橋)であってよい。1以上の式Iの単位若しくはその好ましい下位構造に加えて、本発明によるコポリマーは、場合によっては、上に言及される群1〜4からの1以上の更なる構造を含んでもよい。
本発明によるコポリマーは、ランダム、交互或いはブロック様構造を有してもよく、又は交互配置である複数のこれら構造を有する。ブロック様構造を有するコポリマーを得ることができ、更なる構造要素がこの目的のために特に好ましい方法は、例えば、WO 2005/014688に詳細に記載されている。これは、参照のために本出願に組み込まれる。ポリマーが樹状構造を有してもよいことは、この点で同様に再強調されねばならない。
式Iの化合物は、赤色発光ポリマーの合成のための緑色発光コモノマーとして使用することができる。したがって、本発明は、更に、赤色発光ポリマーの合成のための式Iの化合物の使用にも関する。
1モル%より顕著により少ない割合の式Iの化合物が使用されることも好ましいかもしれない。したがって、0.01〜1モル%のこのような化合物が、例えば、青色或いは緑色発光単位として、白色発光コポリマーの合成のために使用することができる。この目的のためには、WO 2005/030828に記載されているとおり、ごく少量の青色或いは緑色発光単位だけが、一般的に必要とされる。したがって、本発明は、白色発光コポリマーの合成のための式Iの化合物の使用にも関する。
本発明による白色発光コポリマーは、好ましくは、少なくとも3種の異なる反復単位を含み、ここで、第1の反復単位、単位Bは、通常少なくとも10モル%の割合で存在し、青色発光を示し、第2の反復単位、単位Gは、通常ポリマー中に0.001〜3モル%の割合で存在し、緑色発光を示し、第3の反復単位、単位Rは、通常ポリマー中に0.0005〜1モル%の割合で存在し、赤色発光を示す。ここで、緑色反復単位は、式Iの単位である。しかしながら、複数の単位R、G及びBも存在してよいが、ここで、少なくとも一つの単位Gは、式Iの単位に一致する。
白色発光は、x=0.33及びy=0.33(1931年からの国際照明委員会の色度座標)のCIE色座標により定義される。しかしながら、色の印象は、個々に変わるかもしれず、この範囲の周辺の値も白色発光の印象を未だ残すことを意味する。本発明の目的のために、白色発光は、その色座標が、約(0.22/0.24)、(0.46/0.44)、(0.28/0.38)及び(0.37/0.28)のx/y色座標を有する点により定義される円内にある発光を意味するものと解されることを意図している。
本出願の目的のために、青色発光反復単位Bは、この単位Bのホモポリマーの膜が、(蛍光或いは燐光)ルミネッセンスを示し、10モル%のこの単位Bと90モル%の2,7-[2’,3’,6’,7’-テトラ(2-メチルブチルオキシ)スピロビフルオレン]イルエンを含むポリマーの膜の発光曲線の最大値が400〜490nmの波長範囲にあるように、定義される。
本出願の目的のために、緑色発光反復単位Gは、10モル%のこの単位Gと90モル%の2,7-[2’,3’,6’,7’-テトラ(2-メチルブチルオキシ)スピロビフルオレン]イルエンを含むポリマーの膜の蛍光或いは燐光曲線の最大値が490〜570nmの波長範囲にあるように、定義される。
本出願の目的のために、赤色発光反復単位Rは、10モル%のこの単位Rと90モル%の2,7-[2’,3’,6’,7’-テトラ(2-メチルブチルオキシ)スピロビフルオレン]イル-エンを含むポリマーの膜の蛍光或いは燐光曲線の最大値が570〜700nmの波長範囲にあるように、定義される。
本発明の目的のために、例えば、黄色或いはオレンジ色のような混合色も、その最大発光に応じて、赤色或いは緑色発光に帰することができることがここで明らかに指摘されねばならない。
適切な青色発光反復単位Bは、典型的には、ポリマー主鎖として使用される単位か、青色エミッターとして使用されるものである。これらは、一般的に少なくとも一つの芳香族或いは他の共役構造を有するが、緑色或いは赤色への発光色をシフトしないものである。好ましいのは、4〜40個のC原子を有する芳香族構造のみならず、スチルベン及びトラン誘導体並びにある種のビス(スチリル)アリーレン誘導体である。これらは、例えば、置換或いは非置換でもよい次の構造である;1,4-フェニレン、1,4-ナフチレン、1,4-或いは9,10-アントラセニレン、2,7-或いは3,6-フェナントリニレン、4,4’-ビフェニリレン、4,4’’-ターフェニリレン、4,4’-ビ-1,1’-ナフチリレン、4,4’-スチルベン誘導体、4,5-ジヒドロピレン誘導体、4,5,9,10-テトラヒドロピレン誘導体(例えば、EP 0699699に記載されるとおり)、フルオレン誘導体(例えば、EP 0842208、WO 99/54385、WO 00/22027、WO 00/22026、WO 00/46321に記載されるとおり)、スピロビフルオレン誘導体(例えば、EP 0707020、EP 0894107、WO 03/020790、WO 02/077060に記載されるとおり)、5,7-ジヒドロベンゾオキセピン誘導体、シス-及びトランス-インデノフルオレン誘導単位(例えば、WO 2004/041901、WO 2004/113412に記載されるとおり)、及び9,10-ジヒドロフェナントレン誘導体(例えば、WO 2005/014689に記載されるとおり)。これらクラスに加えて、いわゆるラッダーPPP(LPPS)(例えば、WO 91/18552に記載されるとおり)のみならず、アンサ構造を含むPPS(例えば、EP 0690086に記載されるとおり)も、例えば、ここで適切でもある。電子リッチではないビス(スチリル)アリーレン誘導体も、この目的のために使用することができる。
この型の1以上の青色発光反復単位Bがポリマー中で使用されることが好ましいかもしれない。
式Iの単位に加えて、ポリマーが更なる緑色発光反復単位Gを含むならば、この目的のために適切な単位は、好ましくは、少なくとも一つの芳香族或いは他の共役構造を有するものであり、緑色への発光色をシフトするものである。好ましい緑色発光反復単位Gの構造は、電子リッチビスチリルアリーレン及びこれら構造の誘導体の群から選ばれる。ここで、特別な理論に拘束されるつもりはないが、電子供与置換基は、発光の緑色シフトを生じる。更に、好ましい緑色発光反復単位は、ベンゾチアジアゾール及び対応する酸素誘導体、キノキサリン、フェノチアジン、フェノキサジン、ジヒドロフェナジン、ビス(チオフェニル)アリーレン、オリゴ(チオフェニレン)並びにフェナジンの群から選ばれる。緑色発光反復単位Gに代えて、複数のこの型の異なる反復単位を使用することもここで許容され、その場合に、緑色発光反復単位Gの合計割合はせいぜい3モル%である。
緑色発光反復単位Gとして適している、特に好ましい構造は、置換されても非置換でもよい以下の式の構造である。
Figure 0005221537
ここで、使用される記号と添字は、以下が適用される。
は、好ましくは、出現毎に同一であるか異なり、S若しくはOであり、
Arは、出現毎に同一であるか異なり、フェニレン、ビフェニレン、フルオレニレン、スピロビフルオレニレン、チエニレン、フラニレン、ピロリレンの群から選ばれるアリーレン基であるが、但し、式(LXVI)と(LXVII)中の少なくとも一つのAr単位は、電子リッチ芳香族単位であらねばならず;これは、この単位を置換或いは非置換チオニレン、フラニレン或いはピロリレンから選ぶことにより、又はこの単位が、少なくとも一つのアルコキシ、アリールオキシ若しくは置換或いは非置換アミノ基若しくはこの型の複数の同一或いは異なる基により置換されるフェニレン基であることにより、達成される。
は、好ましくは、出現毎に同一であるか異なり、H、1〜22個のC原子を有する直鎖、分岐或いは環状アルキル鎖であって、加えて、1以上の隣接しないC原子は、O、S、-CO-O-若しくは-O-CO-O-により置き代えられてよく、1以上のH原子は、フッ素により置き代えられてよく、又は5〜40個のC原子を有する置換或いは非置換アリールであって、加えて、1以上のC原子は、O、S或いはNにより置き代えられてよく、
mは、出現毎に同一であるか異なり、1、2、3、4若しくは5、好ましくは、1、2若しくは3であり、
ここで、破線はポリマー中の連結を示すことが意図され、それらは、ここでメチルを表わしはしない。
適切な赤色発光反復単位Rは、好ましくは、少なくとも一つの芳香族或いは他の共役構造を有するが、赤色への発光色をシフトするものである。赤色発光反復単位Rのための好ましい構造は、例えば、チオフェンのような電子リッチ単位が、例えば、キノキサリン或いはベンゾチアジアゾールのような緑色発光電子不足単位と結合されるものである。更に好ましい赤色発光反復単位Rは、例えば、好ましくは、置換されたルブレン、ペンタセン或いはペリレンのような少なくとも4個の縮合芳香族単位を含む構造、又は、好ましくは、共役プッシュプル構造(ドナー及びアクセプター置換基により置換された構造)又は、好ましくは、置換されてもよいスクアリン或いはキナクリドンのような構造である。赤色発光反復単位Rに代えて、複数のこの型の異なる反復単位を使用することもここで許容され、その場合に、赤色発光反復単位Rの合計割合はせいぜい1モル%である。
赤色発光反復単位Rとして適している、特に好ましい構造は、置換されても非置換でもよく、使用される記号と添字は、上記記載のとおりの同じ意味を有する、以下の式の構造である。
Figure 0005221537
適切な青色-、緑色-及び赤色-発光構造単位B、G及びRは、原則として、三重項状態から発光する、すなわち、エレクトロ蛍光ルミネッセンスではなくエレクトロ燐光ルミネッセンスを示し、しばしばエネルギー効率の増加を引き起こす単位でもある。これらの単位は、三重項エミッターとして以下参照される。低分子量OLEDでのこの型の金属錯体の使用は、例えば、M.A.Baldo et al.(Appl.Phys.Lett.1999,75,4-6)に記載されている。この目的のために適するのは、第1に、重金属、すなわち、36より大きい原子番号を有する元素周期律表からの原子を含む化合物である。特にこの目的のために適するのは、上記言及される条件を満足するdとf族の遷移金属を含む化合物である。非常に特に好ましいものは、ここで、8〜10亜族からの元素(すなわち、Ru、Os、Rh、Ir、Pd、Pt)を含む対応する構造単位である。本発明によるポリマーのための適切な構造単位は、WO 02/068435、DE 10116962、EP 1239526及びWO 2004/026886に記載される種々の錯体である。対応するモノマーは、WO 02/068435に記載されている。
ここで、錯体の色は、使用される金属、正確な配位子構造及び配位子上の置換基によって主に決定される。緑色-及び赤色-発光錯体の両者が知られている。したがって、例えば、非置換トリス(フェニルピリジル)イリジウム(III)は緑色光を放出し、配位炭素原子へのパラ位での電子供与置換基(例えば、ジアリールアミノ置換基)は、発光をオレンンジ−赤色にシフトする。更に、直接に(更なる置換基なしで)オレンジ色或いは暗赤色発光を生じる種々の配位子構造を有するこの錯体の誘導体が知られている。このような配位子の例は、2-フェニルイソキノリン、2-ベンゾチオフェニルピリジン若しくは2-ナフチルピリジンである。
青色-発光錯体は、例えば、トリス(フェニルピリジル)イリジウム(III)親構造を、例えば、複数のフッ素及び/又はシアノ基のような電子吸引置換基により置換することにより得られる。
本発明によるポリマーは、少なくとも1つのモノマーが式Iにより記述される、1以上の型のモノマーの重合により一般的に調製される。適切な重合反応は、当業者に知られ、文献に記載されている。特に適切な好ましい重合反応は、全てC-C連結を生じる以下のものである。
(A)鈴木重合;
(B)山本重合;
(C)スチル重合。
これらの方法により重合を行うことができる手法及びポリマーが反応媒体から単離し純化することのできる手法は、当業者に知られ、文献に、例えば、WO 03/048225若しくはWO 2004/037887に詳細に記載されている。
C-C連結反応は、好ましくは、鈴木カップリング、山本カップリング及びスチルカップリングよりなる群から選択される。
本発明によるデンドリマーは、当業者に知られたプロセスにより、またはそれと同様の方法で調製することができる。適切なプロセスは、文献、例えば、Frechet,Jean M.J.;Hawker,Craig j.,「超分岐ポリフェニレン及び超分岐ポリエステル:新規な可溶性、3次元反応性ポリマー」、Reactive&Functional Polymers(1995),26(1-3),127-36、Janssen,H. M.;Meijer,E.W.「樹状分子の合成と特性決定」、Materials Science and Technology(1999),20(ポリマー合成)403-458、Tomalia,Donald A.,「デンドリマー分子」、Scientific American(1995),272(5),62-6、WO 02/67343 A1若しくはWO 2005/026144 A1に記載されている。
ポリマー及びデンドリマーの合成のためには、対応するモノマーが必要とされる。群1〜4からの上記に記載された単位と型R、G及びBの合成は、当業者に知られ、文献、例えばWO 2005/014689、WO 2005/030827及びWO 2005/030828に記載されている。これらとそこで引用された文献は、参照のために本出願に組み込まれる。
更に、本発明によるポリマー若しくはデンドリマーを純粋物としてではなく、その代わりに任意の所望の型の更なるポリマー状、オリゴマー状、樹状若しくは低分子量物質と一緒に、混合物(ブレンド)として使用することが追加的に好ましいかもしれない。これらは、例えば、電子特性を改善し或いはそれ自体発光し得る。したがって、本発明は、この型のブレンドにも関する。
用語「ブレンド」は、上記下記で少なくとも一つのオリゴマー状若しくはポリマー状成分を含む混合物を指す。
本発明は、更に、1以上の溶媒中に、1以上の本発明による化合物、ポリマー、デンドリマー、ブレンド或いは混合物を含む溶液及び処方に関する。この型の溶液が調製される方法は、当業者に知られ、例えば、WO 02/072714、WO 03/019694及びそこに引用された文献に記載されている。
これらの溶液は、例えば、表面被覆法(例えば、スピンコート)或いは印刷方法(例えば、インクジェット印刷)により薄いポリマー層を製造することを目的として、使用することができる。
式Iの化合物、上記記載されるとおりの1以上の基X-Sp-を含む式Iの構造単位を含むポリマー若しくはデンドリマーは、膜或いは被覆の製造、特に、例えば、現場UV光重合或いは光パターニングのような、例えば、熱的或いは光誘起現場重合及び現場架橋による構造化された被覆の製造のために特に適している。そのような用途のために特に好ましいのは、1以上の基X-Sp-を含み、Xが、アクリレート、メタクリレート、ビニル、エポキシド或いはオキセタンを意味する本発明による化合物、ポリマー若しくはデンドリマーである。対応する式Iの化合物及びそのポリマーの両方とも、ここで、純粋物として使用することができるが、上記記載のとおりのこれら化合物/ポリマーの混合物、処方若しくはブレンドを使用することも可能である。これらは、溶媒及び/又はバインダーを添加して或いは添加せずに使用することができる。上記記載のとおりの方法のための適切な材料、プロセス及び装置は、例えば、WO 2005/083812に記載されている。可能なバインダーは、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリビニルブチラール等、電子光学的に透明なポリマーである。
適切で好ましい溶媒は、例えば、トルエン、アニソール、キシレン、メチルベンゾエート、ジメチルアニソール、メシチレン、テトラリン、ベラトロール及びテトラヒドロフランである。
本発明によるポリマー、デンドリマー、ブレンド及び混合物は、PLEDに使用することができる。PLEDを製造することができる方法は、当業者に知られており、例えば、一般的方法としてWO 2004/070772に詳細に記載されており、個々の場合に応じて適合されねばならない。
上記記載されたとおり、本発明による材料は、PLED若しくはこの方法で製造される表示装置でのエレクトロルミネセンス材料に非常に特に適している。
本発明の目的のために、エレクトロルミネセンス材料は、PLEDでの活性層として使用することのできる材料を意味するものと解される。活性層は、層が電界の適用で発光することができるものであること(発光層)及び/又は、層が正及び/又は負電荷の注入及び/又は輸送を改善するものであること(電荷注入若しくは電荷輸送層)を意味するものと解される。
それゆえ、本発明は、本発明によるポリマー、デンドリマー若しくはブレンドのPLEDでの、特に、エレクトロルミネセンス材料としての使用にも関する。
したがって、本発明は、同様に、1以上の活性層を有し、これら活性層の少なくとも1つが、1以上の本発明によるポリマー若しくはデンドリマーを含む、PLEDに関する。活性層は、例えば、発光層及び/又は輸送層及び/又は電荷注入層であることができる。
本出願のテキスト及び以下の具体例も、PLED及び対応する表示装置に関する本発明による材料の使用に向けられている。説明の制限にもかかわらず、当業者には、更なる発明段階を要することなく、ほんの少しの適用を言及される他の電子素子、例えば、有機電界効果トランジスタ(O-FET)、有機集積回路(O-IC)、有機薄膜トランジスタ(O-TFT)、有機太陽電池(O-SC)、有機レーザーダイオード(O-laser)、有機光電池(OPV)要素或いは素子若しくは有機光受容器(OPC)における更なる使用のための半導体として、本発明による材料を使用することが可能である。
本発明は、同様に、本発明による材料の対応する素子での使用に関する。
同様に、当業者には、更なる発明段階を要することなく、共役ポリマーに対する上記記載を共役デンドリマーに適用することは容易である。したがって、本発明はこの型の共役デンドリマーにも関する。
以下の実施例は、制限することなく、本発明を説明することを意図している。特に、特定の例がその基礎としている定義された化合物のそこに記載された特徴、特性及び効果は、詳細には示されていないが、他に特に断らない限り、特許請求の範囲の保護範囲に入る他の化合物にも適用することができる。
例1
化合物(1)は、以下のとおり調製される;
Figure 0005221537
1.1 ジエチル[5-(ジエトキシホスホリルメチル)-2’,5’-ジメチルビフェニル-2-イルメチル]ホスホネートの調製
Figure 0005221537
50g(180ミリモル)の2’,5’-ビス-クロロメチル-2,5-ジメチルビフェニルが、63ml(366ミリモル)のトリエチルホスフィット中で、ガス発生が終わるまで、160℃で加熱される。残る残留物は、更なる純化をせずに引き続く反応で使用される。
1.2 1,4-ビス(-2-ブロモ-5-ビニルチオフェニル)-2-(2,5-ジメチルビフェニル)ベンゼンの調製
Figure 0005221537
31.8g(65.5ミリモル)のジエチル[5-(ジエトキシホスホリルメチル)-2’,5’-ジメチルビフェニル-2-イルメチル]ホスホネートが、225mlのDMF中にまず導入され、25.18g(262ミリモル)のNaOBuが、保護ガス下約5℃で添加され、5℃で30分間の攪拌後、60mlのDMF中の25g(131ミリモル)の2-ブロモチオフェン-5-カルバルデヒドの溶液が、5℃で15分間にわたって、滴下される。1時間後、75mlの4MのHClが、約5℃で滴下され、沈殿物は吸引ろ過され、MeOHで洗浄され、乾燥される。EtOH/トルエン(4+1)からの7度の再結晶化は、純度>99.8%(RP-HPLCにより測定)で収率28.8g(79%)を有する薄黄色の結晶の形の生成物を与える
例2
化合物(2)は、以下のとおり調製される;
Figure 0005221537
2.1 ジエチル[4-(ジエトキシホスホリルメチル)-2,5-ジナフタレン-1-イルベンジル]ホスホネートの調製
Figure 0005221537
6.97g(13ミリモル)のジエチル[2,5-ジブロモ-4-(ジエトキシホスホリルメチル)ベンジル]ホスホネート、4.7g(27.3ミリモル)のナフチルボロン酸、16.9g(52ミリモル)のCsCOと90mg(0.4ミリモル)のPd(OAc)の混合物が、75mlの無水ジオキサン中に懸濁され、窒素で約30分間飽和される。160mg(0.8ミリモル)のP(t-Bu)が引き続き添加され、混合物は、2時間煮沸加熱される。冷却後、混合物は、水と酢酸エチル間に分配され、有機相は、水で何度も洗浄され、NaSOで乾燥され、溶媒は真空除去される。カラムクロマトグラフィーは、薄黄色の泡状物として7.2g(88%)のジホスホネートを与える。
2.2 1,4-ビス(-2-ブロモ-5-ビニルチオフェニル)-2,5-(1-ナフチル)ベンゼンの調製
Figure 0005221537
8.2g(13ミリモル)のジホスホネートが、60mlの無水DMF中に溶解され、溶液は、5℃に冷却される。5.0g(52ミリモル)のNaOBuが、引き続き小分けにして添加され、20mlのDMF中の5.5g(28.6ミリモル)の2-ブロモチオフェン-5-カルボキサルデヒドが、滴下され、混合物は、約5℃で1時間攪拌される。25mlの4MのHClが、引き続き滴下され、沈殿物は吸引ろ過され、HO、エタノール及びヘプタンで洗浄され、エタノール/トルエン(1+5)から再結晶化され、純度>99.9%(RP-HPLC)で収率6.6g(72%)を有する黄色の結晶の形の生成物を与える
例3〜7
本発明によるポリマーP1〜P4と比較のポリマーC1が、WO 03/020790に記載されるとおりの鈴木カップリングにより合成される。合成されたポリマーP1〜P4と比較例のポリマーC1の組成は、次のとおりである。
Figure 0005221537
Figure 0005221537
Figure 0005221537
例8〜12:素子の例
PLEDの製造
ポリマー発光ダイオードの製造は、既に、特許文献に何度も記載されてきた(例えば、WO 04/037887参照)。例により本発明を説明するために、ポリマーP1〜P4と比較のポリマーC1を含むPLEDは、PEDOTと正孔注入中間層で予め被覆されたITO基板上へのスピンコートにより製造される。(PEDOTは、ポリチオフェン誘導体(H.C.Stark,GoslarからのBaytron P)である。)ポリマー層の厚さは約80nmである。Ba/Ag陰極(Aldrichからの金属)が、次いで蒸着により適用され、PLEDは封入され、電子光学用語で特性決定される。
PLEDにおけるポリマーP1〜P4及びC1の使用で得られた結果が、表1に示される。
結果から見て取れるように、本発明によるポリマーの効率は、比較例のポリマーの効率より良好である。発光色は同等で、これを考慮すると、寿命は、顕著に改善されている。これは、本発明によるポリマーが先行技術にしたがうポリマーより表示装置での使用により適していることを示している。
Figure 0005221537
MUX64、100HZ、カウンターパルスなし。

Claims (13)

  1. 以下の式(Ia)、(Ib)、(Ic)または(Id)の化合物。
    Figure 0005221537
    (ここで、使用される記号と添字は、以下の意味を有する:
    R’’は、互いに独立して、H、X、X-Sp-、-CN、-NO、-NCS、-NCO、-OCN、-SCN、-SF、-Si(R)又は1〜22個のC原子を有する直鎖、分岐或いは環状アルキル若しくはアルコキシ基であって、加えて、1以上の隣接しないC原子は、-C(R)=C(R)-、-C≡C-、-N(R)-、-O-、-S-、-CO-、-CO-O-、-O-CO-、-O-CO-O-により置き代えられてよく、加えて、1以上のH原子は、フッ素により置き代えられてよく、又は夫々が1以上の非芳香族基R’’により置換されてもよい5〜40個のC原子を有するアリール、アリールオキシ、ヘテロアリール若しくはヘテロアリールオキシ基であって、ここで加えて、2個以上の基R’’は、互いに脂肪族或いは芳香族、モノ或いはポリ環状環構造を形成してもよく、式においてベンゼン環若しくはチオフェン環と縮合環構造を形成してもよいものであるか、又はポリマーにおける連結を意味し、
    は、出現毎に同一であるか異なり、反応性基であり、
    Lは、各場合に互いに独立して、1〜22個のC原子を有する随意にフッ素化された直鎖、分岐或いは環状アルキルの1つである。)
  2. 請求項1記載の1以上の化合物から得ることができるポリマー若しくはデンドリマー。
  3. フルオレニレン、スピロビフルオレニレン、ジヒドロフェナントレニリレン、テトラヒドロピレニレン、スチルベニレン、ビスチリルアリーレン、1,4-フェニレン、1,4-ナフチレン、1,4-或いは9,10-アントリレン、1,6-、2,7-或いは4,9-ピレニレン、3,9-或いは3,10-ペリレニレン、2,7-或いは3,6-フェナントレニリレン、4,4’-ビフェニリレン、4,4’’-ターフェニリレン若しくは4,4’-ビ-1,1’-ナフチリレンの群から選択される更なる構成要素を含むことを特徴とする、請求項2記載のポリマー若しくはデンドリマー。
  4. トリアリールアミン、トリアリールホスフィン、ベンジジン、テトラアリーレン-パラ-フェニレンジアミン、フェノチアジン、フェノキサジン、ジヒドロフェナジン、チアントレン、ジベンゾ-p-ジオキシン、フェノキサチン、カルバゾール、アズレン、チオフェン、ピロール若しくはフランの群から選択される更なる構成要素を含むことを特徴とする、請求項2又は3記載のポリマー若しくはデンドリマー。
  5. ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、アントラセン、トリアリールボラン、オキサジアゾール、キノリン、キノキサリン若しくはフェナジンの群から選択される更なる構成要素を含むことを特徴とする、請求項2〜4何れか1項記載のポリマー若しくはデンドリマー。
  6. 少なくとも50モル%の請求項3記載の単位と、2〜30モル%の請求項4及び/又は5記載の単位とを含むことを特徴とする、請求項何れか1項記載のポリマー若しくはデンドリマー。
  7. (Ia)、(Ib)、(Ic)または(Id)の化合物の割合が、0.01〜25モル%であることを特徴とする、請求項2〜6何れか1項記載のポリマー若しくはデンドリマー。
  8. 請求項2〜7何れか1項記載の1以上のポリマー若しくはデンドリマーと、随意に1以上の更なるポリマー状、オリゴマー状、樹状及び/又は低分子量物質を含むブレンド。
  9. 1以上の請求項1記載の式(Ia)、(Ib)、(Ic)または(Id)の化合物と、随意に1以上の発光及び/又は重合可能化合物を含む低分子量化合物から成る混合物。
  10. 請求項1〜9何れか1項記載の1以上のポリマー、デンドリマー、ブレンド或いは混合物と、1以上の溶媒及び/又はポリマーバインダーを含む処方。
  11. 請求項1〜10何れか1項記載の化合物、ポリマー、デンドリマー、ブレンド、混合物或いは処方の、電気光学若しくは電子素子での使用。
  12. 請求項1〜10何れか1項記載の1以上の化合物、ポリマー、デンドリマー、ブレンド、混合物或いは処方を含む素子。
  13. ポリマー有機発光ダイオード(OLED、PLED)、有機電界効果トランジスタ(O-FET)、有機薄膜トランジスタ(O-TFT)、有機集積回路(O-IC)、有機太陽電池(O-SC)、有機レーザーダイオード(O-laser)、有機光電池(OPV)要素若しくは有機光受容器(OPC)であることを特徴とする、請求項12記載の素子。
JP2009522125A 2006-07-28 2007-07-05 1,4−ビス(2−チエニルビニル)ベンゼン誘導体及びその使用 Expired - Fee Related JP5221537B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102006035041A DE102006035041A1 (de) 2006-07-28 2006-07-28 1,4-Bis(2-thienylvinyl)benzolderivate und ihre Verwendung
DE102006035041.3 2006-07-28
PCT/EP2007/005950 WO2008011967A1 (de) 2006-07-28 2007-07-05 1,4-bis(2-thienylvinyl)benzolderivate und ihre verwendung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009544829A JP2009544829A (ja) 2009-12-17
JP5221537B2 true JP5221537B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=38653561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009522125A Expired - Fee Related JP5221537B2 (ja) 2006-07-28 2007-07-05 1,4−ビス(2−チエニルビニル)ベンゼン誘導体及びその使用

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8236968B2 (ja)
EP (1) EP2046785B1 (ja)
JP (1) JP5221537B2 (ja)
KR (1) KR101424835B1 (ja)
CN (1) CN101490044A (ja)
DE (1) DE102006035041A1 (ja)
TW (1) TW200821302A (ja)
WO (1) WO2008011967A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009155595A2 (en) * 2008-06-20 2009-12-23 Tempur-Pedic Management, Inc. Inflatable mattress and method of operating same
KR101280592B1 (ko) * 2008-07-09 2013-07-02 삼성전자주식회사 비닐그룹을 갖는 안트라센 뼈대에 기초한 고성능 유기반도체 화합물 및 이를 이용한 유기 반도체 박막 및 유기박막 전자 소자
DE102008044868A1 (de) * 2008-08-29 2010-03-04 Merck Patent Gmbh Elektrolumineszierende Polymere, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie ihre Verwendung
KR101150507B1 (ko) * 2009-05-21 2012-05-31 고려대학교 산학협력단 엑스모양 공액형 유기 화합물, 이를 이용한 염료감응 광전변환소자 및 염료감응 태양전지
CN102695557B (zh) * 2009-11-25 2015-10-21 日产化学工业株式会社 碳纳米管分散剂
CN103194213B (zh) * 2013-04-02 2015-03-18 华南师范大学 带有长烷基链的二苯乙烯咔唑结构的聚集诱导发光材料及其合成方法和应用
CN103951662B (zh) * 2014-04-30 2016-05-04 华南理工大学 一种1,2,4-噁二唑小分子主体材料及其制备方法、应用
US10026898B2 (en) * 2015-02-18 2018-07-17 Purdue Research Foundation Methods and compositions for enhancing processability and charge transport of polymer semiconductors and devices made therefrom
WO2018196792A1 (en) * 2017-04-25 2018-11-01 The Hong Kong University Of Science And Technology Vertical benzodithiophene-based donor-acceptor polymers for electronic and photonic applications
CN110240694B (zh) * 2019-05-20 2021-09-03 天津大学 氯取代的聚噻吩衍生物及太阳能电池
CN113620927B (zh) * 2021-08-11 2022-07-12 河南省科学院化学研究所有限公司 一种噻吩基苯衍生物及其制备方法和应用、给体材料及其制备方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3223571B2 (ja) * 1992-05-28 2001-10-29 住友化学工業株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子
KR100663052B1 (ko) * 1999-02-04 2007-01-02 다우 글로벌 테크놀로지스 인크. 플루오렌 공중합체 및 이로부터 제조된 디바이스
KR100414394B1 (ko) * 2001-08-16 2004-01-07 일진다이아몬드(주) 신규한 플루오렌계 발광 고분자 및 이를 이용한 전기발광소자
DE10159946A1 (de) * 2001-12-06 2003-06-18 Covion Organic Semiconductors Prozess zur Herstellung von Aryl-Aryl gekoppelten Verbindungen
KR100515516B1 (ko) * 2002-11-30 2005-09-16 신동명 발색 유기 화합물 및 이를 이용한 유기 전기 발광 소자
DE10343606A1 (de) * 2003-09-20 2005-04-14 Covion Organic Semiconductors Gmbh Weiß emittierende Copolymere, deren Darstellung und Verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009544829A (ja) 2009-12-17
KR20090038472A (ko) 2009-04-20
US8236968B2 (en) 2012-08-07
DE102006035041A1 (de) 2008-01-31
US20090321686A1 (en) 2009-12-31
CN101490044A (zh) 2009-07-22
EP2046785B1 (de) 2013-02-27
EP2046785A1 (de) 2009-04-15
KR101424835B1 (ko) 2014-08-01
TW200821302A (en) 2008-05-16
WO2008011967A1 (de) 2008-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5221537B2 (ja) 1,4−ビス(2−チエニルビニル)ベンゼン誘導体及びその使用
JP5507084B2 (ja) 共役ポリマー、その調製及びその使用
JP5714488B2 (ja) エレクトロルミネセンスポリマー、その調製方法およびその使用
JP5836934B2 (ja) 置換インデノフルオレン誘導体を構造単位として含むポリマー、その調製方法およびその使用
KR101732199B1 (ko) 알데히드기를 포함하는 중합체, 상기 중합체의 변환 및 가교, 가교된 중합체, 및 상기 중합체를 함유하는 전계발광 소자
JP5398988B2 (ja) 部分共役ポリマー、その調製および使用
JP5726905B2 (ja) エレクトロルミネッセンスポリマー、その調製方法、およびその使用
JP2010501030A (ja) 共役ポリマー、それの調製方法及びその使用
KR101807339B1 (ko) 유기 전계발광 디바이스용 재료
KR101660991B1 (ko) 저 다분산성을 갖는 신규 중합체
KR101792902B1 (ko) 전자 수송 특성을 지닌 구조 단위들을 갖는 폴리머

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120307

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120803

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130307

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5221537

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees