JP5221485B2 - 視角依存性加飾シート及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、視角依存性加飾シート及びその製造方法に関する。特に、本発明は表面に装飾模様が施された成形品を形成するために用いられる視角依存性加飾シート及びその製造方法に関する。
近年、家電製品の外装体や建築内装材等として、表面に装飾模様が施された合成樹脂パネル等の成形品が広く用いられている。成形品の表面に装飾模様を施す方法としては、装飾層を有する加飾シートによって樹脂成形体の表面を覆う方法がある(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1では、透明アクリル系樹脂シート層、絵柄印刷インキ層、ABS樹脂シート層、及びABS樹脂バッカー層が順に積層された加飾シートが開示されている。特許文献2では、ベースフィルム及びこれの一方面側に形成された装飾層を有する積層シートと、透明樹脂層及びこれの一方面上に画像状に形成された印刷層を有する表面樹脂層とを有し、装飾層が表面樹脂層により覆われた加飾シートが開示されている。
特開2001−334609号公報 特開2007−296848号公報
ところで、近年、上記成形品の装飾態様を更に多様化することが求められている。
そこで、本発明は、従来の加飾シートとは異なった視覚的効果を与える加飾シート及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、ベースフィルム上に第1装飾層を備える積層シート、透明樹脂層上にパターン化された印刷層が突出形成されている中間シート、並びに、表面樹脂層上に第2装飾層を備える表面シートを、第1装飾層と印刷層、透明樹脂層と第2装飾層、がそれぞれ接触するように積層した視角依存性加飾シートであって、第2装飾層は光透過性を有し、印刷層側の第1装飾層の面は光沢面であり、印刷層の突出に対応して第1装飾層に凹部が形成されている、視角依存性加飾シートを提供する。
本発明の視角依存性加飾シートでは、視角に依存して変化する多様な意匠を表現することができる。なお、このような効果が得られる理由は必ずしも明確ではないが、本発明者らは以下のように推察している。
本発明の視角依存性加飾シートでは、印刷層の突出に対応して第1装飾層に凹部が形成されていることにより、3次元的な立体感を有する意匠が表現されると共に、表面樹脂層上の第2装飾層に起因する意匠が表現される。第2装飾層が光透過性を有すると共に印刷層側の第1装飾層の面が光沢面である状態において、このような2つの意匠が表現されることにより、当該2つの意匠が複合化されると推察される。更に、第1装飾層と印刷層、透明樹脂層と第2装飾層がそれぞれ接触することで、第1装飾層と第2装飾層との間に透明樹脂層が配置されることとなり、視角依存性加飾シートを見る角度の変化に応じて視角方向における第1装飾層及び第2装飾層の間の距離が変化することとなる。これにより、2つの意匠の複合態様が変化し、視角に依存して意匠が変化するものと推察される。
透明樹脂層の厚みは30〜500μmであることが好ましい。この場合、視角に依存して変化する更に多様な意匠を表現することができる。
また、本発明は、ベースフィルム上に第1装飾層を備える積層シート、透明樹脂層上にパターン化された印刷層が突出形成されている中間シート、並びに、表面樹脂層上に第2装飾層を備える表面シートを、第1装飾層と印刷層、透明樹脂層と第2装飾層、がそれぞれ接触するように積層を行なう、視角依存性加飾シートの製造方法であって、印刷層側の第1装飾層の面は光沢面であり、積層にあたり、印刷層を第1装飾層に押圧することにより、印刷層の突出に対応した第1装飾層の凹部を形成させる、製造方法を提供する。本発明の視角依存性加飾シートの製造方法では、視角に依存して変化する多様な意匠を表現することができる。
本発明によれば、視角に依存して変化する多様な意匠を表現することが可能な視角依存性加飾シート及びその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る視角依存性加飾シートを示す端面図である。 本発明の一実施形態に係る視角依存性加飾シートの製造方法を示す端面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
まず、図1を参照して、本実施形態の加飾シート(視角依存性加飾シート)1について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る視角依存性加飾シートを示す端面図である。加飾シート1は、積層シート3と、中間シート5と、表面シート7とを有する。
積層シート3は、ベースフィルム30と、ベースフィルム30の一方面上に形成された装飾層(第1装飾層)31とを備える。装飾層31は、ベースフィルム30の上記一方面の全面を覆っていることが好ましい。
中間シート5は、透明樹脂層50と、透明樹脂層50の一方面上に突出するようにパターン化されて形成された印刷層51とを備える。透明樹脂層50の上記一方面は、印刷層51が形成された部分と、印刷層51が形成されていない部分とを有する。
積層シート3及び中間シート5は、装飾層31と印刷層51とが接触するように(内側になるように)積層されている。装飾層31は、印刷層51の突出に対応して凹部35が形成されており、凹凸形状をなしている。これにより、積層シート3における中間シート5側の表面が凹凸形状をなしている。凹部35内には印刷層51が入り込んでおり、透明樹脂層50の上記一方面における印刷層51が形成されていない部分は、装飾層31と接触している。
表面シート7は、表面樹脂層70と、表面樹脂層70の一方面上に形成された装飾層(第2装飾層)71とを備える。装飾層71は、表面樹脂層70の上記一方面の全面を覆っていることが好ましい。表面シート7は、透明樹脂層50と装飾層71とが接触するように中間シート5上に積層されている。
以下、加飾シート1における積層シート3、中間シート5及び表面シート7について更に詳細に説明する。
まず、積層シート3について説明する。積層シート3におけるベースフィルム30としては、樹脂フィルムが用いられる。ベースフィルム30としては、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、AS(アクリロニトリル−スチレン共重合体)樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂及びポリ塩化ビニルからなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む樹脂フィルムが好ましい。ポリオレフィンとしては、低密度又は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン−プロプレン共重合体及びプロプレン−ブテン共重合体のような高結晶性のものや、オレフィン系熱可塑性エラストマーが挙げられる。ベースフィルム30としては、ABS樹脂を含む樹脂フィルムがより好ましい。
ベースフィルム30は、着色剤を含有していてもよい。着色剤を用いることにより、加飾シート1に覆われる樹脂成形体の色が隠蔽され、且つ、装飾層31の下地色としてのベースフィルム30の色を整えることができる。
ベースフィルム30は、必要に応じて、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤及び充填剤のような各種の添加剤を更に含有していてもよい。難燃剤としては、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムが挙げられる。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール及びその誘導体、ベンゾフェノン及びその誘導体が挙げられる。光安定剤としては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤が挙げられる。充填剤としては、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ及びカオリナイトが挙げられる。
ベースフィルム30の厚さは、100〜1000μmが好ましく、100〜500μmがより好ましい。ベースフィルム30は、複数の層から構成される複合フィルムであってもよい。例えばベースフィルム30が2枚の樹脂フィルムから構成される場合、それらが直接熱融着されていてもよいし、層間に接着層を介して積層されていてもよい。2枚の樹脂フィルムを直接熱融着させる方法としては、Tダイを用いた共押出法が好適である。接着層は、例えば2液型ポリウレタンから形成される。接着層を用いる場合、例えばドライラミネーション法により2枚の樹脂フィルムが接着される。
積層シート3の装飾層31は、形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合から構成される所望の意匠が施された層である。装飾層31は、例えば、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学図形、文字、記号、ベタ柄のような模様を有する。装飾層31は、ベースフィルム30の全面を覆って形成されていてもよいし、これに代えて、所望のパターンで画像状に形成されていてもよい。なお、装飾層31の厚さは、1〜50μmが好ましく、1〜10μmがより好ましい。
印刷層51側の装飾層31の表面31aは、光沢面である。具体的には、装飾層31の表面31aの光沢度は、95以上であることが好ましく、100以上であることがより好ましい。光沢度を上記範囲とすることで、視角に依存して変化する更に多様な意匠を表現することができる。光沢度の上限は特に制限はないが、通常200程度である。上記範囲の光沢度は、目的の光沢度を有するインクを用いて装飾層31を形成することにより得ることができる。なお、光沢度は、60°に設定された光沢度計を用いて、JIS−K−7105に規定される条件で測定される値である。高い光沢度を有する装飾層31は、例えば、金属粒子を含有するメタリックインクを用いて形成することができる。
装飾層31は、インクをベースフィルム30に印刷する方法で形成される。印刷方法としては、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、及び転写用シートからの転写が挙げられる。特に、ベースフィルム30の耐溶剤性が低い場合、予め別の支持フィルム上にグラビア印刷により形成された装飾層31をベースフィルム30に転写することが好ましい。
ベースフィルム30に印刷されるインクは、一般に、顔料もしくは染料、ビヒクル、溶剤及び補助剤等を含有していてもよく、金属粒子を含有していてもよい。ビヒクルとしては、塩素化ポリエチレン及び塩素化ポリプロピレンのような塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイソシアネートとポリオールとから生成するポリウレタン、アクリル樹脂、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、並びにポリアミド樹脂が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。ビヒクルは、環境への負荷が小さい点から、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂、酢酸ビニル、セルロース系樹脂及びポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
次に、中間シート5について説明する。中間シート5における透明樹脂層50は、透明樹脂層50を介しても装飾層31が視認できるような光透過性を有する層であり、典型的には透明な樹脂フィルムである。具体的には、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂(ポリフッ化ビニリデン等)、アクリル樹脂・フッ素樹脂の混合物、ポリウレタン、ポリエステル、ポリオレフィン、及びポリスチレン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む樹脂フィルムが挙げられる。これらの中でもアクリル樹脂の樹脂フィルムが好ましい。樹脂フィルムの表面には、マット材がコーティングされていてもよいし、樹脂フィルム中にマット材が練り込まれていてもよい。
透明樹脂層50の厚さは、30〜500μmが好ましく、40〜200μmがより好ましく、50〜100μmが更に好ましい。透明樹脂層50の厚さが30μm未満であると、意匠が重なり視角依存性が低下する傾向があり、500μmを超えると、立体感が低下する傾向がある。
透明樹脂層50及び印刷層51の間には、透明樹脂層50にプライマーを塗工して形成されたプライマー層が設けられていてもよい。プライマーは、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂及びこれらの組み合わせから選ばれる樹脂と溶剤とを含有する。塗工されたプライマーを乾燥してプライマー層が形成される。
印刷層51は無色透明であることが好ましいが、顔料等の色材により着色されていてもよい。印刷層51は周期的なパターンで画像状に形成されている。パターンとしては、例えばドット状、ストライプ状のパターンが挙げられる。この印刷層51のパターンを反映して、装飾層31に凹部35が形成される。
印刷層51のガラス転移温度は、75℃以上であることが好ましい。印刷層51のガラス転移温度は、試料の力学的物性の温度変化を測定するTMA、又は、試料の温度を変えたときの吸熱及び発熱を測定する示差走査熱量測定(DSC)(JIS−K−7121)のような方法により測定することができる。
また、印刷層51の厚さは、5〜20μmが好ましく、8〜15μmがより好ましい。印刷層51の膜厚を上記範囲とすることで、視角に依存して変化する更に多様な意匠を表現することができる。また、印刷層51の厚さが5μm未満であると、立体感が低下する傾向があり、20μmを超えると、立体感が低下する傾向がある。
印刷層51のガラス転移温度が75℃以上である場合、及び/又は、印刷層51の厚さが上記特定範囲内にある場合には、視角に依存して変化する更に多様な意匠を表現することができる。
印刷層51は、光硬化性組成物の光硬化物からなる層であることが好ましい。光硬化性組成物は、例えば、光硬化性成分及び熱可塑性樹脂を含む混合物である。光硬化性成分は、例えば、光硬化性ポリウレタン及び光硬化性ポリエステルを含み、光照射により重合して架橋構造体を生成する成分であることが好ましい。この場合、中間シート5及び積層シート3の間の密着性及び耐候性が向上する。
光硬化性ポリウレタンとしては、例えば、光重合性官能基を有するポリウレタンが挙げられる。光硬化性ポリエステルとしては、例えば、光重合性官能基を有するポリエステルが挙げられる。光重合性官能基としては、(メタ)アクリロイルオキシ基のようなラジカル重合性不飽和基、及びエポキシ基のようなカチオン重合性官能基が挙げられる。なお、「(メタ)アクリロイルオキシ基」とは、アクリロイルオキシ基及びそれに対応するメタクリロイルオキシ基を意味する。同様に以下では、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びそれに対応するメタクリレートを意味する。
光重合性官能基を有するポリウレタンは、2以上の(メタ)アクリレート基を有するウレタン(メタ)アクリレートが好ましい。ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、ポリイソシアネートとポリオールとの反応により生成する、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーに、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートを反応させて得られる。この反応で用いられるポリイソシアネートとしては、2,4−トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート及びジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートのような芳香族ジイソシアネート、並びに、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート及び水素添加トリレンジイソシアネートのような脂肪族又は脂環式イソシアネートが挙げられる。ポリオールとしては、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポリオール及びポリウレタンポリオールが挙げられる。ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量は、250〜100000であることが好ましい。
光重合性官能基を有するポリエステルは、2以上の(メタ)アクリレート基を有するポリエステル(メタ)アクリレートが好ましい。ポリエステル(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジカルボン酸とジオールとから得られるポリエステルに(メタ)アクリレート基を導入したものが挙げられる。ジカルボン酸としては、例えば、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、無水ヘット酸、無水ハイミック酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及び無水トリメリット酸から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。ジオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサノン−1,2−ジオール、シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロールエタン及びトリメチロールプロパンから選ばれる少なくとも1種が挙げられる。ポリエステル(メタ)アクリレートの重量平均分子量は、250〜10000であることが好ましく、500〜10000であることがより好ましい。
ウレタン(メタ)アクリレート及びポリエステル(メタ)アクリレートに関する上記重量平均分子量は、GPC(Gel Permiation Chromatography)法により求められる、標準ポリスチレン換算値である。
光硬化性成分において、ポリエステルとポリウレタンとの比率は、これらの合計量を100とした質量比でポリエステル/ポリウレタン=90/10〜5/95であることが好ましく、ポリエステル/ポリウレタン=60/40〜10/90であることがより好ましい。上記比率がこのような数値範囲内にあることにより、中間シート5と積層シート3との間の密着性及び耐候性のバランスが特に高いレベルで達成される。
光硬化性成分は、光硬化性ポリウレタン及び光硬化性ポリエステルの他に、光重合性のモノマー又はプレポリマーを本発明の趣旨を逸脱しない範囲で更に含んでいてもよい。光重合性のモノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート及びフェノキシエチル(メタ)アクリレートのような単官能(メタ)アクリレート、並びに、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートのような多官能(メタ)アクリレートが挙げられる。光重合性のプレポリマーとしては、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、及びシリコーン(メタ)アクリレートが挙げられる。
光硬化性組成物における熱可塑性樹脂としては、溶剤系のインクを構成する熱可塑性樹脂として一般に用いられているものから選択することができる。熱可塑性樹脂の具体例としては、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリオレフィン(塩素化ポリエチレン及び塩素化ポリプロピレン等)、ポリエステル、ポリイソシアネートとポリオールとから生成するポリウレタン、酢酸ビニル、塩化ビニル、及びセルロース系樹脂が挙げられる。これらの中でも、アクリル樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が好ましい。上記熱可塑性樹脂は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
印刷層51は、光硬化性組成物からなる印刷液(混合物)を透明樹脂層50上に塗布し、塗布された印刷液に対して、パターン化すべき形状に対応して光照射を行い、上記印刷液の光硬化物からなる印刷層として形成されることが好ましい。この場合、印刷液が光硬化性ポリウレタン、光硬化性ポリエステル及び熱可塑性樹脂を含むと、印刷層51の厚みを容易に調整することが可能であり、所望の意匠を容易に得ることができる。
光硬化性組成物からなる印刷液は、典型的には、光硬化性成分を含む紫外線(電離放射線)硬化型インクと、熱可塑性樹脂及び溶剤を含む溶剤系インクとを混合して調製される。
紫外線硬化型インクと溶剤系インクとを混合して印刷液が調製される場合、紫外線硬化型インクと溶剤系インクとの混合比(質量比)は、溶剤を含んだ状態において(紫外線硬化型インク)/(溶剤系インク)=95/5〜10/90が好ましく、90/10〜50/50がより好ましい。
溶剤系インクにおける熱可塑性樹脂の含有量は、溶剤系インク全体の質量を基準として1〜75質量%であることが好ましい。熱可塑性樹脂の含有量がこのような数値範囲内にあることにより、中間シート5と積層シート3との間の密着性及び耐候性のバランスが特に高いレベルで達成される。また、熱可塑性樹脂の含有量が75質量%より大きくなると、印刷層51の厚さを上記好ましい範囲とすることが困難になる傾向にある。
溶剤系インクに含まれる溶剤としては、上記熱可塑性樹脂を溶解又は分散させることが可能なものが用いられる。溶剤の好適な具体例としては、酢酸エチル等のエステル類、ジエチルエーテル等のエーテル類、メチルエチルケトン等のケトン類、トルエン等の芳香族炭化水素類、及び、メタノール等のアルコール類が挙げられる。溶剤の含有量は、通常、熱可塑性樹脂及び溶剤の合計量に対して30〜90質量%程度である。
印刷液は、通常、光重合開始剤を含有する。光重合開始剤としては、通常用いられているものから適宜選択される。上記光硬化性成分における光重合性官能基がラジカル重合性不飽和基である場合、光重合開始剤の具体例としては、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル類が挙げられる。光重合性官能基がカチオン重合性官能基である場合、光重合開始剤の具体例としては、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物及びベンゾインスルホン酸エステルが挙げられる。これらの光重合開始剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。光重合開始剤の含有量は、光硬化性成分100質量部に対して0.1〜10質量部程度である。
透明樹脂層50上への上記印刷液の塗布は、通常採用されている印刷方法を適宜採用して行われる。特に、印刷液は、スクリーン印刷により印刷されることが好ましい。スクリーン印刷の場合、印刷層(スクリーン印刷層)51の膜厚を大きくすることが容易になる。スクリーン印刷の中でも、高い生産効率が得られる点で、平版スクリーン印刷及び連続スクリーン印刷が好ましい。
印刷液を透明樹脂層50上に塗布した後、塗布された印刷液から溶剤を除去することが好ましい。印刷液からの溶剤の除去方法は、加熱を伴って行われることが好ましい。加熱手段としては熱風、赤外線等が挙げられる。溶剤は必ずしも完全に除去される必要はなく、光硬化後に印刷層51が正常に形成される程度の量の溶剤が残存していてもよい。
透明樹脂層50上に塗布された印刷液には、光硬化性組成物の光硬化のため、典型的には紫外線が照射される。紫外線としては、通常190〜380nmの波長域の紫外線が用いられる。紫外線の光源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、及びメタルハライドランプが挙げられる。なお、紫外線照射により光硬化性組成物を光硬化させた後、溶剤を除去してもよい。
次に、表面シート7について説明する。表面シート7における表面樹脂層70は、表面樹脂層70を介しても装飾層31及び装飾層71が視認できるような光透過性を有する透明樹脂層であり、典型的には透明な樹脂フィルムである。具体的には、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂(ポリフッ化ビニリデン等)、アクリル樹脂・フッ素樹脂の混合物、ポリウレタン、ポリエステル、ポリオレフィン、及びポリスチレン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む樹脂フィルムが挙げられる。これらの中でもアクリル樹脂の樹脂フィルムが好ましい。
表面樹脂層70の厚さは、50〜500μmが好ましく、75〜150μmがより好ましい。
装飾層71は、形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合から構成される所望の意匠が施された層である。装飾層71は、例えば、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学図形、文字、記号、ベタ柄のような模様を有する。装飾層71は、表面樹脂層70の全面を覆って形成されていてもよいし、これに代えて、所望のパターンで画像状に形成されていてもよい。
装飾層71の厚さは、1〜50μmが好ましく、1〜10μmがより好ましい。
装飾層71は、視角依存性を有する装飾シートを得る観点から、光透過性を有する。ここでの光透過性とは、装飾層71を介して装飾層31が視覚的に確認できることである。装飾層71は、装飾層31と同様に、インクを表面樹脂層70に印刷する方法で形成される。印刷方法としては、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷及び転写用シートからの転写が挙げられる。特に、予め別の支持フィルム上にグラビア印刷により形成された装飾層71を表面樹脂層70に転写することが好ましい。表面樹脂層70に印刷されるインクは、装飾層31と同様のインクを用いてもよい。
本実施形態の加飾シート1では、積層シート3におけるベースフィルム30と接触するように接着層を設けてもよい。
加飾シート1の全体の厚さは、0.2〜2.0mmであることが好ましく、0.25〜0.50mmがより好ましい。このような特定の厚さを有する加飾シート1は、成形又は賦形の際の条件設定の自由度が高く、各種加工及び取扱いに対する耐性が優れている。
本実施形態の加飾シート1では、積層シート3と、中間シート5と、表面シート7とを備えることにより、視角に依存して変化する多様な意匠を表現することができる。一方、中間シート5又は表面シート7を有しない点で加飾シート1と構成が異なる場合や、表面樹脂層70又は印刷層51を有しない点で加飾シート1と構成が異なる場合には、視角に依存して変化する意匠を得ることはできない。
本実施形態の加飾シート1は、樹脂成形体と、該樹脂成形体の表面の一部又は全体を覆う加飾シートとを備えるパネル等の成形品における当該加飾シートとして好適に用いられる。このような成形品は、例えば、樹脂の射出成形の際に加飾シートと一体成形する方法で得られる。一体成形の方法としては、主として、インモールド成形及びインサート成形がある。インモールド成形では、加飾シートを金型内で所定の形状に賦形し、その状態で加飾シート上に射出成形により樹脂が注入される。一方、インサート成形では、予め賦形された加飾シートを金型内に配置し、金型内では加飾シートを実質的には更に賦形することなく、射出成形により樹脂が加飾シート上に注入される。本実施形態の加飾シート1を備える上記成形品は、インサート成形により形成されることが好ましい。上記成形体における樹脂成形体としては、特に制限はないが、例えばABS樹脂の射出成形体が挙げられる。本実施形態の加飾シート1の場合、それ自体の表面に視角に依存して変化する多様な意匠が表現される装飾模様が予め形成されているため、むらの少ない安定した装飾模様を有する成形品を容易に得ることができる。
次に、図2を参照して、本実施形態の加飾シート1の製造方法について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る加飾シートの製造方法を示す端面図である。
本実施形態の加飾シート1の製造方法は、図2に示すように、ベースフィルム30上に装飾層31を備える積層シート3、透明樹脂層50上にパターン化された印刷層51が突出形成されている中間シート5、並びに、表面樹脂層70上に装飾層71を備える表面シート7を、装飾層31と印刷層51、透明樹脂層50と装飾層71、がそれぞれ接触するように積層を行なう積層工程を有する。
上記積層にあたり、印刷層51が積層シート3側に向いた状態で積層シート3及び中間シート5を貼り合わせ後、ダブルベルトプレス等の公知の熱圧着方法により、積層シート3の装飾層31上に中間シート5を熱圧着する。また、上記積層にあたり、装飾層71が中間シート5側に向いた状態で中間シート5及び表面シート7を貼り合わせた後、公知の熱圧着方法により、中間シート5における透明樹脂層50上に表面シート7を熱圧着する。積層シート3及び中間シート5の熱圧着と、中間シート5及び表面シート7の熱圧着とは同時に行ってもよく、積層シート3及び中間シート5を熱圧着した後に表面シート7を更に熱圧着してもよく、中間シート5及び表面シート7を熱圧着した後に積層シート3を更に熱圧着してもよい。
上記積層にあたり、印刷層51を装飾層31に押圧することにより、印刷層51の突出に対応した装飾層31の凹部35を形成させる。この場合、印刷層51のパターンを反映して、装飾層31に凹部35が形成され、積層シート3の中間シート5側の表面が凹凸形状となる。
以下、本発明を実施例により詳述するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(表面シートの作製)
グラビア印刷して形成された幾何学図形(柄)の装飾層AがPETフィルムの片面の全面に形成された転写用シートと、表面樹脂層としてのアクリル樹脂フィルム(厚さ75μm)とを貼り合わせて積層体を得た。次に、上記積層体を金属ロール及びゴムロール間に挟み、ロール間を通過後にPETフィルムを剥離して、装飾層AをPETフィルムからアクリル樹脂フィルムに転写し、表面シートを作製した。
(中間シートの作製)
UV硬化型インクと溶剤系インクとを、溶剤を含んだ状態おいて質量比で80:20の比率で混合して、光硬化性成分、熱可塑性樹脂及び溶剤を含有する印刷液(スクリーンインク)を調製した。なお、溶剤除去後のUV硬化型インクと溶剤系インクとの比率は、93:7であった。
UV硬化型インクは、光硬化性成分としてのポリエステルアクリレート及びウレタンアクリレートと、光重合開始剤としての1−ヒドロキシ−シクロへキシル−フェニル−ケトンとを含有するものを用いた。ウレタンアクリレートは、2,4−トリレンジイソシアネートと、ポリエステルポリオールとから得られたものを用いた。ウレタンアクリレートの重量平均分子量は15000であった。ポリエステルアクリレートは、テトラヒドロ無水フタル酸と、1,6−ヘキサンジオールとから得られたものを用いた。ポリエステルアクリレートの重量平均分子量は3000であった。ポリエステルアクリレートとウレタンアクリレートとは質量比で1:5の比率で混合した。
溶剤系インクは、熱可塑性樹脂としてのアクリル樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を溶剤としてのシクロヘキサノンに溶解させたものを用いた。樹脂成分の比率は、溶剤系インク全体の質量を基準として31質量%であった。
透明樹脂層としての長尺のアクリル樹脂フィルム(厚さ75μm)に、連続スクリーン印刷機を用いて上記スクリーンインクをドット柄(1.0mm径、1.0mm間隔)に印刷した。ライン速度は速度10m/minとした。印刷後、乾燥炉(熱風及びIR、80℃)を通過させることによりインクから溶剤を除去し、その後UV照射(6kW)を行ってインクを硬化させ、アクリルフィルム上にドット柄の印刷層が形成された中間シートを作製した。
(積層シートの作製)
高輝度インク(光沢度110)をグラビア印刷して形成された装飾層BがPETフィルムの片面の全面に形成された転写用フィルムと、ベースフィルムとしてのABSシート(厚さ150μm)とを貼り合わせて積層体を得た。次に、上記積層体を金属ロール及びゴムロールの間に挟み、ロール間を通過後にPETフィルムを剥離して、装飾層BをPETフィルムからABSシートに転写し、積層シートを作製した。
(加飾シートの作製)
装飾層Bが形成された上記積層シートと、印刷層が形成された上記中間シートとを装飾層B及び印刷層(UVインキ面)が接触するように(内側になる向きで)貼り合わせ、更に、中間シートにおける透明樹脂層側の面に装飾層Aが接触するように表面シートを貼り合わせた。そして、ダブルベルトプレス(ヘッド温度180℃、ライン速度5m/min)を用いて、積層シート、中間シート及び表面シートを熱圧着により一体化して加飾シートを得た。
(実施例2)
中間シートの作製において、透明樹脂層として長尺のアクリル樹脂フィルム(厚さ75μm)を使用したこと以外は実施例1と同様にして加飾シートを得た。
(実施例3)
中間シートの作製において、透明樹脂層として長尺のアクリル樹脂フィルム(厚さ200μm)を使用したこと以外は実施例1と同様にして加飾シートを得た。
(比較例1)
中間シートを設けなかったこと以外は実施例1と同様にして加飾シートを得た。
(比較例2)
表面シートを設けなかったこと以外は実施例1と同様にして加飾シートを得た。
(比較例3)
ABSシート上に形成される装飾層Bが、光沢度70のインクをグラビア印刷して形成された幾何学図形(柄)の着色層(ベタ層)であり、光沢面を有していないこと以外は実施例1と同様にして加飾シートを得た。
(比較例4)
表面樹脂層上に形成される装飾層Aが、インクをグラビア印刷して形成された光透過性を有さない着色層(ベタ層)であること以外は実施例1と同様にして加飾シートを得た。
加飾シートの意匠性(2種混性)を下記の通り評価した。評価結果を表1、2に示す。
(垂直方向の意匠性評価)
サンプルとして得られた加飾シートをテーブルの上に表面シートが上になるように置いた。そして、サンプルから1m離れた状態で垂直(90度)方向からサンプルを目視し、加飾シートにおける表面シートの見え方を観察した。下記の基準に基づき垂直方向の意匠性を評価した。
A:表面シートの装飾層Aのみが確認できた。
B:表面シートの装飾層Aがはっきりと確認できると共に、積層シートの装飾層Bがわずかに確認できた。
C:表面シートの装飾層A及び積層シートの装飾層Bがはっきりと確認できると共に、装飾層A,Bに歪み等の不具合が生じていることが確認された。
(45度傾斜方向の意匠性評価)
サンプルとして得られた加飾シートをテーブルの上に表面シートが上になるように置いた。そして、サンプルから1m離れた状態で垂直方向に対して45度傾斜した方向からサンプルを目視し、加飾シートにおける表面シートの見え方を観察した。下記の基準に基づき45度傾斜方向の意匠性を評価した。
A:表面シートの装飾層A及び積層シートの装飾層Bがはっきりと確認できた。
B:表面シートの装飾層Aがはっきりと確認できると共に、積層シートの装飾層Bがわずかに確認できた。
C:表面シートの装飾層A及び積層シートの装飾層Bの一方しか確認できなかった。
(意匠性変化の評価)
垂直方向の視点において表現される意匠と45度傾斜方向の視点において表現される意匠との間に変化がある場合を「A」とし、変化がない場合を「C」とした。
Figure 0005221485
Figure 0005221485
本発明に係る加飾シートは、樹脂成形体の表面を装飾するために用いられる。本発明に係る加飾シートは、高度の意匠性が望まれる広い産業分野で利用され得るものである。本発明に係る加飾シートは、例えば、車両、船舶又は航空機用の外装パネル、建材、家電製品、家具、壁紙、仏壇、仏具、表札、容器、衣料、鞄、テレホンカード、クレジットカード、もしくはICカードを構成する成形品において好適に用いられる。
1…加飾シート(視角依存性加飾シート)、3…積層シート、5…中間シート、7…表面シート、30…ベースフィルム、31…装飾層(第1装飾層)、31a…装飾層の表面、35…凹部、50…透明樹脂層、51…印刷層、70…表面樹脂層、71…装飾層(第2装飾層)。

Claims (3)

  1. ベースフィルム上に第1装飾層を備える積層シート、透明樹脂層上にパターン化された印刷層が突出形成されている中間シート、並びに、表面樹脂層上に第2装飾層を備える表面シートを、前記第1装飾層と前記印刷層、前記透明樹脂層と前記第2装飾層、がそれぞれ接触するように積層した視角依存性加飾シートであって、
    前記第2装飾層は光透過性を有し、
    前記印刷層側の前記第1装飾層の面は光沢面であり、前記印刷層の突出に対応して前記第1装飾層に凹部が形成されている、視角依存性加飾シート。
  2. 前記透明樹脂層の厚みは30〜500μmである、請求項1に記載の視角依存性加飾シート。
  3. ベースフィルム上に第1装飾層を備える積層シート、透明樹脂層上にパターン化された印刷層が突出形成されている中間シート、並びに、表面樹脂層上に第2装飾層を備える表面シートを、前記第1装飾層と前記印刷層、前記透明樹脂層と前記第2装飾層、がそれぞれ接触するように積層を行なう、視角依存性加飾シートの製造方法であって、
    前記印刷層側の前記第1装飾層の面は光沢面であり、
    前記積層にあたり、前記印刷層を前記第1装飾層に押圧することにより、前記印刷層の突出に対応した前記第1装飾層の凹部を形成させる、製造方法。
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