以下、本発明による販売装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による販売装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による販売装置は、販売対象の購入数が販売確定数量に到達した場合にのみ、販売確定の処理が行われるものである。
図1は、本実施の形態による販売装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による販売装置1は、販売対象情報記憶部11と、購入情報受付部12と、購入情報蓄積部13と、購入数変更部14と、判断部15と、販売確定処理部16と、不販売確定処理部17と、ポイント情報記憶部18と、アンケート結果情報受付部19と、アンケート結果情報蓄積部20と、貢献者情報記憶部21と、送信要求情報受信部22と、ソート部23と、ウェブページ構成部24と、ウェブページ送信部25と、課金情報記憶部26と、課金部27と、を備える。
販売対象情報記憶部11では、販売対象情報が記憶される。販売対象情報は、販売対象識別情報と、販売確定数量と、購入期間情報と、購入数とを対応付ける情報である。なお、販売対象情報は、その他の情報を対応付けてもよい。例えば、それらの情報に加えて、販売上限数量、販売対象価格、販売対象画像、販売対象説明情報、出品者識別情報、販売継続情報のうちの1以上の情報を対応付けてもよい。本実施の形態では、それら全ての情報が販売対象情報で対応付けられているものとする。
販売対象識別情報は、販売の対象となる販売対象を識別する情報である。販売対象とは、例えば、商品であってもよく、サービスであってもよく、またはその他の無体物であってもよい。商品は、例えば、テレビや時計、カメラ、食品、家等であり、動産であってもよく、不動産であってもよい。サービスは、例えば、コンサートや、セミナー、レストランでの食事、建設工事等である。無体物は、例えば、文書のデータや、音楽のデータ、画像や映像のデータ、データベース、ソフトウェア、あるいは、それらを組み合わせたデータ等の情報であってもよく、特許権、意匠権等の権利であってもよい。販売対象識別情報は、例えば、販売対象の名称であってもよく、販売対象の製造番号や識別番号であってもよい。販売確定数量は、この販売確定数量に対応する販売対象識別情報で識別される販売対象を販売する最低の数量である。後述する購入数がこの販売確定数量に到達しない場合には、販売対象の販売が行われないことになる。したがって、この販売確定数量は、例えば、出品者が利益を得ることができる数量に設定されてもよい。購入期間情報は、この購入期間情報に対応する販売対象識別情報で識別される販売対象を購入可能な期間である購入期間の情報である。購入期間情報は、例えば、購入期間の始期と終期とを示す情報であってもよく、購入期間の終期のみを示す情報であってもよく、購入期間の終期までの期間を示す情報であってもよく、あるいは、購入期間を示すことができるその他の情報であってもよい。購入期間情報が、購入期間の終期までの期間を示す情報である場合には、時間の経過に応じて、その情報が適宜、更新されるものとする。購入数は、この購入数に対応する販売対象識別情報で識別される販売対象が購入された数量である。この購入数は、販売対象の購入に応じて、後述する購入数変更部14によって変更される。販売上限数量は、この販売上限数量に対応する販売対象識別情報で識別される販売対象を販売する上限の数量である。販売上限数量が設定されている場合には、販売対象は、その販売上限数量までしか販売されないことになる。なお、販売上限数量が販売確定数量と同じである場合には、販売対象は、ちょうど販売確定数量と同じ数だけ販売されることになる。販売対象価格は、この販売対象価格に対応する販売対象識別情報で識別される販売対象の価格である。この販売対象価格は一度決められると変更されないものであってもよく、あるいは、変動するものであってもよい。販売対象画像は、この販売対象画像に対応する販売対象識別情報で識別される販売対象に関する画像である。販売対象が商品である場合には、販売対象画像は、例えば、その商品の画像であってもよい。また、販売対象がサービスである場合には、販売対象画像は、例えば、そのサービスに関連する画像(例えば、サービスの提供場所であるレストランの画像やセミナー会場の画像など)であってもよく、そのサービスをイメージするための画像(例えば、料理の画像やセミナーをしているところの画像など)であってもよい。この画像は、静止画であってもよく、動画であってもよい。この画像のデータ形式は問わない。販売対象説明情報は、この販売対象説明情報に対応する販売対象識別情報で識別される販売対象に関する説明を示す情報である。出品者識別情報は、この出品者識別情報に対応する販売対象識別情報で識別される販売対象を出品している出品者を識別する情報である。出品者識別情報は、例えば、出品者の名称であってもよく、出品者を識別可能なその他の情報であってもよい。販売継続情報は、この販売継続情報に対応する販売対象識別情報で識別される販売対象の購入数が目標とする数量に到達した後に、継続した販売を行うかどうかに関する情報である。この販売継続情報には、販売対象の購入数が目標とする数量に到達した後に、継続した販売を行うかどうかを示す情報と、継続した販売が行われる場合における、その継続した販売を行うウェブサイトのアドレス(URL)とを含んでいてもよい。なお、販売継続情報に含まれる、販売対象の購入数が目標とする数量に到達した後に、継続した販売を行うかどうかを示す情報によって、継続した販売が行われないことが示される場合には、販売継続情報は、その継続した販売を行うウェブサイトのアドレスを含まなくてもよい。ここで、「目標とする数量」とは、例えば、販売対象を販売確定数量までしか購入できない場合には、その販売確定数量であってもよく、販売対象を販売上限数量までしか購入できない場合には、その販売上限数量であってもよく、また、販売対象の購入数の上限がない場合には、目標とする数量はなくてもよい。また、継続した販売を行うかどうかを示す情報は、継続した販売を行うウェブサイトのアドレスの有無によって示されてもよい。したがって、継続した販売を行うウェブサイトのアドレスの有無が、継続した販売を行うかどうかを示す情報であると考えてもよい。
販売対象情報記憶部11に販売対象情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して販売対象情報が販売対象情報記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された販売対象情報が販売対象情報記憶部11で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された販売対象情報が販売対象情報記憶部11で記憶されるようになってもよい。販売対象情報記憶部11での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。販売対象情報記憶部11は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
ここで、例えば、「販売対象識別情報と、販売確定数量とを対応付ける」とは、販売対象識別情報と販売確定数量の一方の情報から、他方の情報を取得できればよいという意味である。したがって、販売対象情報は、販売対象識別情報と販売確定数量とを組として含む情報を有してもよく、販売対象識別情報と販売確定数量とをリンク付ける情報であってもよい。後者の場合には、販売対象情報は、例えば、販売対象識別情報と販売確定数量の格納されている位置を示すポインタやアドレスとを対応付ける情報であってもよい。本実施の形態では、前者の場合について説明する。また、販売対象識別情報と販売確定数量とは、直接対応付けられていなくてもよい。例えば、販売対象識別情報に、第3の情報が対応しており、その第3の情報に販売確定数量が対応していてもよい。販売対象情報において互いに対応付けられている他の情報についても同様であるとする。また、本実施の形態において説明する、その他の情報が対応付けられている場合についても同様であるとする。
購入情報受付部12は、購入情報を受け付ける。購入情報は、購入者を識別する情報である購入者識別情報と、購入する販売対象を識別する販売対象識別情報と、その販売対象識別情報で識別される販売対象を購入する数量とを含む情報である。この購入情報が受け付けられることにより、販売対象を購入する購入者の意思が示されることになる。購入情報には、販売対象識別情報と、数量との組合せが1個だけ含まれてもよく、あるいは、複数含まれてもよい。なお、販売対象を購入する数量が購入情報にあらわに含まれていなくてもよい。その場合には、販売装置1において、販売対象を購入する数量が1であると判断されると考えてもよい。したがって、販売対象を購入する数量が購入情報にあらわに含まれていなくても、その数量があらわに含まれていないことが、販売対象を購入する数量「1」が含まれていることに対応すると考えてもよい。また、購入情報に含まれている購入者識別情報は、購入者識別情報を特定することができる情報であれば、購入者識別情報そのものでなくてもよい。例えば、販売装置1において、セッションIDやIPアドレスに対応付けて購入者識別情報を管理している場合に、購入情報には、セッションIDやIPアドレスが含まれていてもよい。その場合には、その購入情報に含まれているセッションIDやIPアドレスを用いて購入者識別情報を特定することができるため、そのセッションIDやIPアドレスが購入者識別情報であると考えることができる。販売対象識別情報についても同様である。また、購入情報に、それら以外の情報が含まれていてもよい。例えば、販売対象に対応する販売対象価格が含まれていてもよく、購入者の住所や電話番号などが含まれていてもよい。
なお、購入数の上限が設定されていない販売対象については、購入情報受付部12は、購入数が販売確定数量を超えた販売対象を識別する販売対象識別情報を含む購入情報をも受け付けることになる。また、購入数の上限である販売上限数量が設定されている販売対象については、購入情報受付部12は、購入数が販売上限数量以下である販売対象を識別する販売対象識別情報を含む購入情報を受け付け、購入数が販売上限数量を超える販売対象を識別する販売対象識別情報を含む購入情報を受け付けないことになる。また、購入数の上限が販売確定数量に設定されている販売対象については、購入情報受付部12は、購入数が販売確定数量を超えた販売対象を識別する販売対象識別情報を含む購入情報を受け付けないことになる。これらのことは、結果としてこれらのようになればよいのであって、購入情報受付部12が購入情報の受け付けの可否を判断して、その判断結果に応じた受け付けを行ってもよく、あるいは、結果として、これらのような購入情報の受け付けが行われるようになってもよい。後者の場合としては、例えば、後述するウェブページ構成部24が、購入数の上限である販売上限数量が設定されている販売対象については、購入数が販売上限数量以下である場合にのみ、購入の受け付けを行うウェブページを構成し、購入数の上限が販売確定数量に設定されている販売対象については、購入数が販売確定数量以下である場合にのみ、購入の受け付けを行うウェブページを構成してもよい。
購入情報受付部12は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された購入情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された購入情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された購入情報を受け付けてもよい。本実施の形態では、購入情報が受信される場合について説明する。なお、購入情報受付部12は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、購入情報受付部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
購入情報蓄積部13は、購入情報受付部12が受け付けた購入情報を蓄積する。なお、購入情報蓄積部13は、本実施の形態による販売装置1が効果を奏する範囲において、購入情報受付部12が受け付けた購入情報の一部を蓄積してもよく、全部を蓄積してもよい。また、購入情報蓄積部13は、購入情報受付部12が受け付けた購入情報に対して、さらに別の情報を付加した情報を蓄積してもよい。その場合でも、購入情報蓄積部13が蓄積する情報を購入情報と呼ぶことにする。例えば、購入情報蓄積部13は、購入情報受付部12が受け付けた購入情報に含まれる販売対象識別情報に対応する販売対象価格と、購入情報が受け付けられた順序に関する情報である順序情報とをも蓄積してもよい。この場合における販売対象価格は、購入情報に含まれていてもよく、あるいは、販売対象情報から読み出したものであってもよい。後者の場合には、例えば、購入情報に含まれている販売対象識別情報に対応する販売対象価格を販売対象情報から読み出してもよい。また、順序情報は、ある販売対象について、購入の順序を特定することができる情報であれば、その情報の内容を問わない。例えば、購入の順序を順番に示す「1」「2」「3」…という情報であってもよく、購入情報が受け付けられた日時を示す情報であってもよい。
購入情報蓄積部13は、購入情報を所定の記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、半導体メモリや、光ディスク、磁気ディスク等であり、購入情報蓄積部13が有していてもよく、あるいは購入情報蓄積部13の外部に存在してもよい。また、この記録媒体は、購入情報を一時的に記憶するものであってもよく、そうでなくてもよい。
購入数変更部14は、購入情報受付部12が受け付けた購入情報に含まれる販売対象識別情報に対応付けられる購入数を、その購入情報に含まれる販売対象を購入する数量だけ増加させる。より具体的には、購入数変更部14は、購入情報に含まれる販売対象識別情報を取得し、その販売対象識別情報で販売対象情報を検索する。そして、購入数変更部14は、検索でヒットした販売対象識別情報に対応する購入数を、購入情報に含まれる数量だけ増加させる。
判断部15は、販売対象情報について、購入期間情報の示す購入期間内に、購入数が販売確定数量に到達したかどうか判断する。すなわち、判断部15は、ある販売対象情報について、判断の時点が購入期間情報の示す購入期間内であり、購入数が販売確定数量と同じか、あるいは、それを超えている場合に、その販売対象情報について、購入期間情報の示す購入期間内に、購入数が販売確定数量に到達したと判断する。この判断は、販売(購入)が確定したかどうかの判断となる。すなわち、購入期間情報の示す購入期間内に、購入数が販売確定数量に到達した場合には、販売(購入)が確定することになる。
また、判断部15は、販売対象情報について、購入期間情報の示す購入期間を超えても、購入数が販売確定数量に到達していないかどうかも判断してもよい。すなわち、判断部15は、ある販売対象情報について、判断の時点が購入期間情報の示す購入期間の終期よりも後であり、購入数が販売確定数量未満である場合に、その販売対象情報について、購入期間情報の示す購入期間を超えても、購入数が販売確定数量に到達していないと判断する。この判断は、販売できない(購入できない)こと、すなわち、不販売(不購入)が確定したかどうかの判断となる。すなわち、購入期間情報の示す購入期間を超えても、購入数が販売確定数量に到達していない場合には、不販売が確定することになる。
販売確定処理部16は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断部15によって判断された販売対象について、販売確定の処理を行う。ここで、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断部15によって判断された販売対象とは、厳密には、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断部15によって判断された販売対象情報において、他の情報と対応付けられている販売対象識別情報で識別される販売対象のことである。この販売確定の処理の詳細については後述する。
不販売確定処理部17は、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達しなかったと判断部15によって判断された販売対象について、不販売確定の処理を行う。ここで、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達しなかったと判断部15によって判断された販売対象とは、厳密には、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達しなかったと判断部15によって判断された販売対象情報において、他の情報と対応付けられている販売対象識別情報で識別される販売対象のことである。この不販売確定の処理の詳細については後述する。
ポイント情報記憶部18では、ポイント情報が記憶される。ポイント情報は、購入者識別情報と、その購入者識別情報で識別される購入者のポイント数とを対応付ける情報である。このポイントは、いわゆるポイントサービスによって付与されるポイントと同様のものである。販売装置1における販売対象の購入が確定することに応じて、その販売対象の購入者にポイントが付与されることになる。
ポイント情報記憶部18で記憶されているポイント情報におけるポイント数は、後述するポイント数増加手段34やポイント数減少手段35によって増減されることになるが、その他の手段によって増減されてもよい。例えば、購入者がポイントを実店舗で使用したことに応じて、図示しないポイント情報変更部が、ポイント数を減少させてもよい。
ポイント情報記憶部18での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。ポイント情報記憶部18は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
アンケート結果情報受付部19は、アンケート結果情報を受け付ける。アンケート結果情報は、購入者識別情報と、販売対象識別情報と、アンケートへの回答である回答情報とを含む情報である。販売装置1で販売が確定した場合には、その販売対象に関連するアンケートや、その販売対象の販売に関連するアンケートを実施する。そして、そのアンケートに対する回答が、このアンケート結果情報としてアンケート結果情報受付部19で受け付けられるものである。アンケートにおける質問は、例えば、販売対象の販売が確定した後に、販売対象と一緒に購入者に送信されてもよく、販売対象とは別途、電子メール等で購入者に送信されてもよく、あるいは、購入者が自主的にアンケート回答のサイトにアクセスすることによって閲覧してもよい。
アンケート結果情報受付部19は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力されたアンケート結果情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信されたアンケート結果情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出されたアンケート結果情報を受け付けてもよい。なお、アンケート結果情報受付部19は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、アンケート結果情報受付部19は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
アンケート結果情報蓄積部20は、アンケート結果情報受付部19が受け付けたアンケート結果情報を記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、半導体メモリや、光ディスク、磁気ディスク等であり、アンケート結果情報蓄積部20が有していてもよく、あるいはアンケート結果情報蓄積部20の外部に存在してもよい。また、この記録媒体は、アンケート結果情報を一時的に記憶するものであってもよく、そうでなくてもよい。
貢献者情報記憶部21では、貢献者情報が記憶される。貢献者情報は、販売対象識別情報と、その販売対象識別情報で識別される販売対象の完成の少なくとも一部に貢献した者である貢献者を識別する情報である貢献者識別情報と、その貢献者の利益を示す情報である利益情報とを対応付ける情報である。販売対象の完成の少なくとも一部に貢献した者とは、例えば、その販売対象自体についての企画やデザイン、アイデア等を提供した者であってもよく、その販売対象の販売等についてのアイデアを提供した者や、その販売対象の購入に誘導するためのサイト広告を出した者(いわゆるアフィリエイター等)であってもよい。貢献者識別情報で識別される貢献者は、その貢献者識別情報と対応付けられる販売対象識別情報で識別される販売対象を購入した購入者であってもよく、あるいは、そうでなくてもよい。前者の場合に、例えば、販売対象の購入者のみが貢献者となることができてもよい。
貢献者情報記憶部21で記憶されている貢献者情報における利益情報は、後述する利益増加手段36によって増加されることになるが、その他の手段によって増減されてもよい。例えば、利益情報に対応する金銭が、その利益情報に対応する貢献者識別情報で識別される貢献者の銀行口座等に振り込まれた後に、その利益情報がゼロとなるように、図示しない貢献者情報変更部によって変更されてもよい。
貢献者情報記憶部21での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。貢献者情報記憶部21は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
送信要求情報受信部22は、販売対象情報の送信を要求する送信要求情報を受信する。この送信要求情報は、いわゆるウェブページの送信を要求する情報である。なお、送信要求情報受信部22は、受信を行うための有線または無線の受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、送信要求情報受信部22は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
ソート部23は、販売対象情報をソートする。ソート部23は、例えば、購入期間の残り時間の昇順となるようにソートを行ってもよく、販売確定数量から購入数を減算した数の昇順となるようにソートを行ってもよく、その他の基準でソートを行ってもよい。なお、販売確定数量から購入数を減算した数として、負の値を許容してもよく、あるいは、負の値を許容しなくてもよい。後者の場合には、販売確定数量から購入数を減算した数が負の値となる場合に、その値を全て「0」としてソートを行ってもよい。
ウェブページ構成部24は、販売対象情報記憶部11から販売対象情報を読み出してウェブページを構成してもよい。また、ウェブページ構成部24は、ソート後の販売対象情報についてウェブページを構成してもよい。ここで、ウェブページを構成するとは、例えば、ウェブページを表示するための情報、すなわち、HTMLやXML等のマークアップ言語で記述された情報を構成することである。また、このウェブページの構成は、送信要求情報が受信されたことに連動して行われてもよく、あるいは、送信要求情報の受信と関係なくあらかじめ行われていてもよい。ソート後の販売対象情報についてウェブページが構成される場合には、そのソート後の販売対象情報の順番で販売対象ごとの表示がなされるようにウェブページが構成されるものとする。
また、ウェブページ構成部24は、販売対象情報について、購入数が目標とする数量に到達した場合に、その販売対象情報に対応付けられた、購入することができないことを示す情報である購入不可情報を含むウェブページを構成してもよい。購入不可情報は、例えば、「売り切れ」や、「Sold Out」の画像であってもよい。また、販売対象情報について、購入数が目標とする数量に到達した場合には、ウェブページ構成部24は、その販売対象情報に対応する販売対象を購入することができないようにウェブページを構成することが好適である。販売対象を購入することができないようにウェブページを構成するとは、例えば、販売対象を購入するための「購入」ボタン等を使用できないようにしたウェブページを構成することであってもよい。
また、ウェブページ構成部24は、販売対象情報について、購入数が目標とする数量に到達し、かつ、販売継続情報が継続した販売を行うことを示すと共にその継続した販売を行うウェブサイトのアドレスを含む場合に、その販売対象情報に対応付けられた、その継続した販売を行うウェブサイトへのリンク情報を含むウェブページを構成してもよい。リンク情報は、例えば、継続した販売を行うウェブサイトのアドレスにリンクしているボタンであってもよい。
また、ウェブページ構成部24が、購入数の上限が設定されている各販売対象情報についてウェブページを構成する際には、購入数の上限から現時点での購入数を減算した数、すなわち、購入可能な最大数までの範囲内で購入数を設定可能なようにウェブページを構成してもよい。例えば、購入数のプルダウンメニューにおいて、1,2,…,Nを購入数として選択可能な場合に、そのNの値を、購入数の上限から現時点での購入数を減算した数に設定してもよい。このようにすることで、上限以上の販売対象の購入が行われないようにすることができる。
ウェブページ送信部25は、送信要求情報の受信に応じて、ウェブページ構成部24が構成したウェブページを送信する。なお、ウェブページ送信部25は、通常、送信要求情報の送信元にウェブページを送信するが、そうでなくてもよい。例えば、ウェブページの送信先が送信要求情報に含まれる場合には、その送信先にウェブページを送信してもよい。また、ウェブページ送信部25は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、ウェブページ送信部25は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、送信要求情報受信部22、ソート部23、ウェブページ構成部24、ウェブページ送信部25における各処理は、オンラインショッピングに関する処理としてすでに知られているものであり、詳細な説明を省略する。
課金情報記憶部26では、課金情報が記憶される。課金情報は、出品者識別情報と、その出品者識別情報で識別される出品者への課金金額とを対応付ける情報である。この課金金額は、出品者が販売対象を出品したことに対して課金されるものである。
課金情報記憶部26で記憶されている課金情報における課金金額は、後述する課金部27によって更新されることになるが、その他の手段によって増減されてもよい。例えば、課金金額に対応する金銭が出品者によって支払われた後、あるいは、課金金額に対応する請求が出品者に行われた後に、その課金金額がゼロとなるように、図示しない課金情報変更部によって変更されてもよい。
課金情報記憶部26での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。課金情報記憶部26は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
課金部27は、課金情報記憶部26で記憶されている課金情報における課金金額を増加させるものである。その課金金額の増加の方法として、例えば、次の2つの方法がある。
(1)課金部27は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断部15によって判断された販売対象を識別する販売対象識別情報に対応する出品者識別情報に対応付けられている課金金額を増加させてもよい。この場合には、販売対象の販売が確定した場合に、その販売対象を出品した出品者に対して課金が行われることになる。その課金の金額、すなわち、課金部27が増加させる課金金額は、一定であってもよく、そうでなくてもよい。この場合には、課金部27による課金のタイミングは、通常、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断されたタイミングである。
(2)課金部27は、課金情報において出品者識別情報に対応する課金金額を、販売対象情報においてその出品者識別情報に対応する販売確定数量及び/または購入期間が大きいほど大きくなるように変更してもよい。この場合には、販売対象の販売が確定しなくても、その販売対象が出品されたことに応じて、その販売対象を出品した出品者に対して課金が行われることになる。その課金の金額は、販売確定数量が大きいほど大きくなるものであってもよく、購入期間が長いほど大きくなるものであってもよく、販売確定数量と購入期間とが大きいほど大きくなるものであってもよい。すなわち、課金部27は、例えば、次のいずれかの式によって課金金額を算出してもよい。なお、この課金金額は、一の販売対象情報に対応する課金金額であるため、2以上の販売対象情報についての課金金額を算出する場合には、それぞれの販売対象情報に対応する課金金額を合計すればよい。この場合には、課金部27による課金のタイミングは、例えば、新たな販売対象情報が販売対象情報記憶部11に蓄積されたタイミングであってもよい。または、課金部27は、定期的に、まだ課金処理を行っていない販売対象情報について課金処理を行ってもよい。
課金金額=A×(販売確定数量)
課金金額=B×(購入期間)/(期間の単位量)
課金金額=A×(販売確定数量)+B×(購入期間)/(期間の単位量)
なお、A,Bは、課金の単位となる金額である。また、「期間の単位量」は、購入期間の大きさを測るための単位となる量である。この期間の単位量の単位は、購入期間の単位と同じに設定される。例えば、購入期間が「日数」の単位であれば、期間の単位量も「日数」の単位であるとする。また、課金部27は、販売対象情報に含まれる購入期間情報から、購入期間の量を算出してもよい。例えば、購入期間情報によって、始期が「2009年1月1日」に設定されており、終期が「2009年1月31日」に設定されている場合には、課金部27は、その購入期間情報に対応する購入期間の量として、「31日」や、「744時間」を算出してもよい。また、期間の単位量は、図示しない記録媒体において保持されており、課金部27は、その保持されている期間の単位量を読み出すことによって用いてもよい。上記式のA,Bについても同様である。ここで、期間の単位量が「1(日)」や、「1(時間)」である場合には、購入期間を期間の単位量で割った量として、購入期間そのものを用いるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、課金部27が上記(1)の課金を行う場合について説明する。
次に、販売確定処理部16について、図2を参照しながら説明する。販売確定処理部16は、購入確定情報送信手段31と、発注情報送信手段32と、販売対象価格変更手段33と、ポイント数増加手段34と、ポイント数減少手段35と、利益増加手段36と、を備える。
購入確定情報送信手段31は、購入情報蓄積部13が蓄積した購入情報を参照し、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象を識別する販売対象識別情報を含む購入情報に含まれている購入者識別情報で識別される購入者に対して、販売対象の購入が確定したことを示す情報である購入確定情報を送信する。この購入確定情報が受信されることによって、購入者は購入の確定したことを知ることができる。購入者に対して送信するとは、購入者に対応するアドレス等を送信先として送信することである。この送信は、例えば、電子メールの送信であってもよく、IP通信を利用した送信であってもよく、自動電話発信であってもよく、自動FAX発信であってもよく、その他の送信であってもよい。購入者に対応するアドレス等は、販売装置1において管理されていてもよく、あるいは、購入情報に含まれていてもよい。前者の場合には、例えば、購入者識別情報と、その購入者識別情報で識別される購入者のアドレス等とを対応付ける情報が、販売装置1の図示しない記録媒体において記憶されており、その情報を用いて、購入者に対応するアドレス等が取得されてもよい。購入確定情報は、販売対象の購入が確定したことを示す情報であれば、その内容を問わない。購入確定情報送信手段31は、図示しない記録媒体で記憶されている購入確定情報を読み出して送信してもよい。また、購入確定情報送信手段31は、図示しない記録媒体で記憶されている購入確定情報のテンプレートに情報を追加することによって、購入確定情報を構成してもよい。例えば、購入確定情報に、購入が確定した販売対象を識別する販売対象識別情報が含まれることが好適である。
なお、購入確定情報送信手段31は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、購入確定情報送信手段31は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
発注情報送信手段32は、購入情報蓄積部13が蓄積した購入情報を参照し、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象を識別する販売対象識別情報と、その販売対象識別情報を含む購入情報に含まれている購入者識別情報で識別される購入者に関する情報である購入者情報と、その販売対象識別情報を含む購入情報に含まれている販売対象を購入する数量と、を含む情報である発注情報を送信する。この発注情報の送信先は、例えば、出品者であってもよく、あるいは、出品者によって指定されている販売対象の販売者であってもよい。この発注情報が受信されることによって、例えば、出品者等は、販売が確定したことを知ることができ、販売対象の手配や、販売対象の購入者への発送等を行うことができる。なお、発注情報に含まれる購入者情報は、購入者識別情報であってもよく、あるいは、購入者の氏名や住所、電話番号を含む情報であってもよい。また、発注情報に含まれる購入者情報と、販売対象を購入する数量とは、紐付けられていることが好適である。すなわち、各購入者の購入する数量が分かるようになっていることが好適である。この発注情報の送信は、出品者等に対応するアドレス等を送信先として発注情報を送信することによって行われる。この送信は、例えば、電子メールの送信であってもよく、IP通信を利用した送信であってもよく、自動電話発信であってもよく、自動FAX発信であってもよく、その他の送信であってもよい。出品者等に対応するアドレス等は、販売装置1において管理されていてもよい。例えば、出品者等の識別情報と、その出品者等の識別情報で識別される出品者等のアドレス等とを対応付ける情報が、販売装置1の図示しない記録媒体において記憶されており、その情報を用いて、出品者等に対応するアドレス等が取得されてもよい。例えば、発注情報送信手段32は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象を識別する販売対象識別情報に対応付けられている出品者識別情報を用いて、その出品者識別情報に対応するアドレス等を取得し、そのアドレス等を送信先として発注情報を送信してもよい。発注情報は、販売対象識別情報、購入者情報、各購入者が購入する数量を含む情報であれば、その内容を問わない。発注情報送信手段32は、図示しない記録媒体で記憶されている発注情報のテンプレートに、販売対象識別情報や購入者情報などを追加することによって、発注情報を構成してもよい。
なお、発注情報送信手段32は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、発注情報送信手段32は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
販売対象価格変更手段33は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象に関する販売対象価格が低くなるように販売対象価格を変更する。その販売対象価格を低くする方法として、例えば、次の2つの方法がある。
(1)販売対象価格変更手段33は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象に対応する販売対象価格が低くなるように変更してもよい。販売対象に対応する販売対象価格とは、その販売対象を識別する販売対象識別情報に販売対象情報によって対応付けられている販売対象価格のことである。この場合には、販売対象の購入数が購入期間内に販売確定数量に到達したことによって、それまでに購入された販売対象と、それ以降購入される販売対象の両方について、販売対象価格が低く設定されることになる。そのため、例えば、購入情報蓄積部13が蓄積した購入情報に販売対象価格が含まれる場合には、販売対象価格変更手段33は、購入情報に含まれる販売対象価格であって、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象に対応する販売対象価格が低くなるように変更してもよい。
(2)購入情報蓄積部13が蓄積した購入情報に販売対象価格も含まれる場合には、販売対象価格変更手段33は、購入情報蓄積部13が蓄積した販売対象価格であって、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象に対応する販売対象価格のうち、順序情報の示す購入情報の受け付けの早い順に、購入数が販売確定数量を超えた数量に対応する販売対象価格が低くなるように変更してもよい。「購入数が販売確定数量を超えた数量に対応する販売対象価格」とは、購入数が販売確定数量を超えた数量と同じだけの個数の販売対象に対応する販売対象価格の意味である。この場合には、販売対象の購入数が販売確定数量を超えた分だけ、購入の早い順に販売対象価格の値引きが行われることになる。したがって、このようなシステムとすることにより、販売対象を早期に購入するインセンティブを与えることができる。例えば、販売対象の購入数が販売確定数量を5個超えると、購入の早い順に、5個分の販売対象に対応する販売対象価格が低くなるように変更されることになる。例えば、時系列に沿って、購入者Aが3個の販売対象を購入しており、購入者Bが1個の販売対象を購入しており、購入者Cが1個の販売対象を購入しており、購入者Dが2個の販売対象を購入している場合には、前述のように販売対象の購入数が販売確定数量を5個超えると、購入者A,B,Cに対応する5個分の販売対象に対応する販売対象価格が低くなるように変更されるが、購入者Dに対応する2個分の販売対象に対応する販売対象価格は変更されないことになる。
なお、販売対象価格変更手段33は、販売対象価格が低くなるように変更する場合に、例えば、販売対象価格から一定の金額を引いてもよく、あるいは、販売対象価格に1よりも小さい値(例えば、「0.9」や「0.8」など)をかけてもよい。また、販売対象価格変更手段33による販売対象価格の変更が行われた場合には、その変更後の販売対象価格に応じた請求が購入者に対してなされるものとする。また、本実施の形態では、販売対象価格変更手段33が販売対象価格を変更するとしても、販売対象の購入数が販売確定数量未満である場合には、販売対象価格は不変となる。
ポイント数増加手段34は、購入情報蓄積部13が蓄積した購入情報を参照し、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象を識別する販売対象識別情報を含む購入情報に含まれている購入者識別情報に対応付けられているポイント数を増加させる。したがって、購入者が販売対象を購入した場合には、その購入者に対応するポイント数が増加されることになる。これは、ポイントサービスによるポイントの付与と同様のものである。なお、付与するポイント数は、一定の数量であってもよく、あるいは、購入対象の購入数や、過去の購入実績等に応じて変更されてもよい。例えば、過去に多くの販売対象を購入している購入者に対しては、より多くのポイント数を付与してもよい。
ポイント数減少手段35は、ポイント数増加手段34がポイント数を増加させた後に、その増加されたポイント数に対応する購入者識別情報と、そのポイント数の増加に対応する販売対象を識別する販売対象識別情報とを含むアンケート結果情報が受け付けられない場合には、ポイント数増加手段34が増加させたポイント数を減少させる。したがって、アンケートに対する回答を行った購入者は、ポイント数が減少されないが、回答しなかった購入者は、ポイント数が減少されることになる。このようにして、アンケートに対する回答を行うインセンティブを与えることができる。なお、減少させるポイント数の量は、例えば、一定量であってもよく、そのポイント数の一定の割合であってもよい。また、その減少させるポイント数の量は、ポイント数増加手段34が付与したポイント数を限度とするものであることが好適である。また、ポイント数として、負の値を許容してもよく、あるいは、ポイント数が負の値になる場合には、ポイント数を「0」として負の値のポイント数を許容しなくてもよい。また、増加されたポイント数に対応する購入者識別情報と、ポイント数の増加に対応する販売対象を識別する販売対象識別情報とを含むアンケート結果情報が受け付けられないとの判断は、例えば、そのポイント数の増加に対応する販売対象が販売されてから一定の期間が経過した時点で判断されてもよく、あるいは、そのポイント数の増加に対応する販売対象の購入期間の終期から一定の期間が経過した時点で判断されてもよい。
利益増加手段36は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断部15によって判断された販売対象を識別する販売対象識別情報に対応する利益情報の示す利益を増加させる。このようにすることで、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達した販売対象について貢献した者に、利益を与えることができる。利益増加手段36が増加させる利益の量は一定量であってもよく、あるいは、販売確定数量に到達した販売対象の購入数や過去の貢献度に応じて変更されてもよい。例えば、販売確定数量に到達した販売対象の購入数が多い場合や、過去の貢献度が大きい場合には、より多くの利益が付与されるようにしてもよい。
次に、不販売確定処理部17について、図3を参照しながら説明する。不販売確定処理部17は、不購入確定情報送信手段41と、不販売確定情報送信手段42と、を備える。
不購入確定情報送信手段41は、購入情報蓄積部13が蓄積した購入情報を参照し、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達していないと判断された販売対象を識別する販売対象識別情報を含む購入情報に含まれている購入者識別情報で識別される購入者に対して、販売対象の購入が確定しなかったことを示す情報である不購入確定情報を送信する。この不購入確定情報が受信されることによって、購入者は、結果として販売対象を購入することができなかったこと、すなわち、販売対象を入手することができないことを知ることができる。購入者に対しての送信については、購入確定情報送信手段31に関する説明と同様である。不購入確定情報は、販売対象の購入が確定しなかったことを示す情報であれば、その内容を問わない。不購入確定情報送信手段41は、図示しない記録媒体で記憶されている不購入確定情報を読み出して送信してもよい。また、不購入確定情報送信手段41は、図示しない記録媒体で記憶されている不購入確定情報のテンプレートに情報を追加することによって、不購入確定情報を構成してもよい。例えば、不購入確定情報に、購入が確定しなかった販売対象を識別する販売対象識別情報が含まれることが好適である。
なお、不購入確定情報送信手段41は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、不購入確定情報送信手段41は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
不販売確定情報送信手段42は、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達していないと判断された販売対象を識別する販売対象識別情報を含む情報であり、販売が確定しなかったことを示す情報である不販売確定情報を送信する。この不販売確定情報の送信先は、例えば、出品者であってもよく、あるいは、出品者によって指定されている販売対象の販売者であってもよい。この不販売確定情報が受信されることによって、例えば、出品者等は、販売が確定しなかったこと、すなわち、販売対象が販売されないことを知ることができる。この不販売確定情報には、販売が確定しなかった販売対象を識別する販売対象識別情報が含まれることが好適である。出品者等に対しての送信については、発注情報送信手段32に関する説明と同様である。不販売確定情報は、販売対象識別情報を含む情報であれば、その内容を問わない。不販売確定情報送信手段42は、図示しない記録媒体で記憶されている不販売確定情報のテンプレートに、販売対象識別情報を追加することによって、不販売確定情報を構成してもよい。
なお、不販売確定情報送信手段42は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、不販売確定情報送信手段42は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、販売対象情報記憶部11と、購入情報蓄積部13が購入情報を蓄積する記録媒体と、ポイント情報記憶部18と、アンケート結果情報蓄積部20がアンケート結果情報を蓄積する記録媒体と、貢献者情報記憶部21と、課金情報記憶部26との任意の2以上の記憶部や記録媒体は、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、例えば、販売対象情報を記憶している領域が販売対象情報記憶部11となり、ポイント情報を記憶している領域がポイント情報記憶部18となる。
次に、本実施の形態による販売装置1の動作について、図4、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)購入情報受付部12は、購入情報を受け付けたかどうか判断する。そして、購入情報を受け付けた場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS107に進む。
(ステップS102)購入情報蓄積部13は、購入情報受付部12が受け付けた購入情報を蓄積する。なお、購入情報の蓄積の際に、販売対象価格等をも対応付けて蓄積してもよいことは前述の通りである。
(ステップS103)購入数変更部14は、受け付けられた購入情報に含まれる販売対象識別情報に対応付けられている購入数を、販売対象を購入する数量だけ増加させる。
(ステップS104)判断部15は、購入数の増加された販売対象情報について、購入期間情報の示す購入期間内に、購入数が販売確定数量に到達したかどうか判断する。そして、到達した場合には、ステップS105に進み、到達しなかった場合には、ステップS101に戻る。なお、判断部15は、購入数の増加された販売対象情報について、購入数が販売確定数量を超えている場合にも、購入数が販売確定数量に到達したと判断するものとする。
(ステップS105)販売確定処理部16は、販売確定の処理を行う。この処理の詳細については、図6のフローチャートを用いて後述する。
(ステップS106)課金部27は、課金情報記憶部26で記憶されている課金情報のうち、ステップS101で受け付けられた購入情報に含まれる販売対象識別情報で識別される販売対象の出品者に対応する課金情報の課金金額を増加させる。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS107)判断部15は、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達していないかどうかの判断を行うかどうか判断する。そして、判断を行う場合には、ステップS108に進み、そうでない場合には、ステップS110に進む。なお、判断部15は、例えば、所定の時間ごと(例えば、1時間ごとなど)に、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達していないかどうかの判断を行うと判断してもよい。
(ステップS108)判断部15は、販売対象情報記憶部11で記憶されている各販売対象情報について、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達していない状態となっているかどうか判断する。そして、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達していない状態となっている販売対象情報が存在する場合には、ステップS109に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS109)不販売確定処理部17は、不販売確定の処理を行う。この処理の詳細については、図7のフローチャートを用いて説明する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS110)アンケート結果情報受付部19は、アンケート結果情報を受け付けたかどうか判断する。そして、アンケート結果情報を受け付けた場合には、ステップS111に進み、そうでない場合には、ステップS112に進む。
(ステップS111)アンケート結果情報蓄積部20は、アンケート結果情報受付部19が受け付けたアンケート結果情報を記録媒体に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS112)ポイント数減少手段35は、ポイントを減少させる処理を行うかどうか判断する。そして、ポイントを減少させる処理を行う場合には、ステップS113に進み、そうでない場合には、ステップS114に進む。ポイント数減少手段35は、例えば、所定の期間ごとのタイミング(例えば、毎日午前2時になったタイミング)で、ポイントを減少させる処理を行うと判断してもよい。
(ステップS113)ポイント数減少手段35は、ポイントを減少させる処理を行う。この処理の詳細については、図8のフローチャートを用いて後述する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS114)送信要求情報受信部22は、送信要求情報を受信したかどうか判断する。そして、受信した場合には、ステップS115に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS115)ソート部23は、販売対象情報記憶部11で記憶されている販売対象情報をソートする。
(ステップS116)ウェブページ構成部24は、ソート部23によってソートされた結果の販売対象情報のウェブページを構成する。なお、このウェブページを構成する処理の詳細については、図9のフローチャートを用いて後述する。
(ステップS117)ウェブページ送信部25は、ウェブページ構成部24が構成したウェブページを送信する。このウェブページの送信先は、例えば、送信要求情報の送信元である。そして、ステップS101に戻る。
なお、図4、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
また、図4、図5のフローチャートにおいて、ソートされた販売対象情報を用いてウェブページが構成される場合について説明したが、例えば、一つの販売対象情報に対応するウェブページが構成される場合には、ソート部23によるソートを行わず、ウェブページ構成部24は、販売対象情報記憶部11から販売対象情報を読み出し、その読み出した販売対象情報を用いてウェブページを構成してもよい。
図6は、図4のフローチャートにおける販売確定(ステップS105)の処理の詳細を示すフローチャートである。
(ステップS201)購入確定情報送信手段31は、ステップS101において受け付けられた購入情報に含まれる販売対象識別情報で識別される販売対象を購入した各購入者に対して、購入確定情報を送信する。
(ステップS202)発注情報送信手段32は、ステップS101において受け付けられた購入情報に含まれる販売対象識別情報で識別される販売対象の出品者等に対して、発注情報を送信する。
(ステップS203)販売対象価格変更手段33は、販売対象価格を変更するかどうか判断する。そして、販売対象価格を変更する場合には、ステップS204に進み、そうでない場合には、ステップS205に進む。例えば、ステップS101で受け付けられた購入情報に含まれる販売対象識別情報で識別される販売対象が、販売確定数量を超えても販売される場合には、販売対象価格を変更すると判断し、販売確定数量ちょうどしか販売されない場合には、販売対象価格を変更しないと判断してもよい。
(ステップS204)販売対象価格変更手段33は、ステップS101で受け付けられた購入情報に含まれる販売対象識別情報で識別される販売対象に対応する販売対象価格を変更する処理を行う。
(ステップS205)ポイント数増加手段34は、ポイント数を増加するかどうか判断する。そして、ポイント数を増加する場合には、ステップS206に進み、そうでない場合には、ステップS207に進む。例えば、ポイント情報記憶部18で記憶されているポイント情報に、ステップS101において受け付けられた購入情報に含まれる販売対象識別情報で識別される販売対象を購入した購入者を識別する購入者識別情報と、ポイント数とを対応付けるものが存在する場合に、ポイント数を増加すると判断してもよい。
(ステップS206)ポイント数増加手段34は、ステップS101で受け付けられた購入情報に含まれる購入者識別情報に対応するポイント数を増加させる。
(ステップS207)利益増加手段36は、利益情報の示す利益を増加させるかどうか判断する。そして、利益を増加させる場合には、ステップS208に進み、そうでない場合には、図4のフローチャートに戻る。例えば、貢献者情報記憶部21で記憶されている貢献者情報に、ステップS101で受け付けられた購入情報に含まれる販売対象識別情報と、利益情報とを対応付けるものが存在する場合に、利益を増加させると判断してもよい。
(ステップS208)利益増加手段36は、ステップS101で受け付けられた購入情報に含まれる販売対象識別情報に対応する利益情報の示す利益が増加されるように、利益情報を変更する。そして、図4のフローチャートに戻る。
また、販売確定の処理において、図6のフローチャートで説明した以外の処理を行ってもよいことは言うまでもない。また、購入数が販売確定数量と一致する場合ではなく、購入数が販売確定数量を超えている場合に図6のフローチャートの処理が実行される際には、次のようにして各処理を実行してもよい。まず、その際には、ステップS207において、利益の増加は不要であると判断してもよい。また、その際には、ステップS205において、ステップS101で受け付けられた購入情報に含まれる購入者識別情報についてのみ、その購入者識別情報とポイント数とを対応付けるポイント情報が存在するかどうかを判断し、存在する場合にポイント数を増加すると判断してもよい。また、その際であって、購入数が販売確定数量に到達すれば一律に販売対象価格が変更されるのであれば、ステップS203において、販売対象価格の変更を行わないと判断してもよい。すでに販売対象価格の変更が行われているからである。また、その際であって、購入数が販売確定数量を超えた数量に対応する販売対象価格が変更されるのであれば、ステップS203において、販売対象価格の変更を行うと判断し、ステップS204において、ステップS101で受け付けられた購入情報に含まれる数量分の販売対象価格を変更する処理を行ってもよい。また、その際には、ステップS201において、ステップS101で受け付けられた購入情報に含まれる購入者識別情報で識別される購入者にのみ、購入確定情報を送信してもよい。また、その際には、ステップS202において、ステップS101で受け付けられた購入情報に含まれる販売対象識別情報と、その購入情報に含まれる購入する数量と、その購入情報に含まれる購入者識別情報で識別される購入者に関する購入者情報とを含む発注情報を送信してもよい。このように、購入数が販売確定数量を超えている場合に図6のフローチャートの処理が実行される際には、購入数が販売確定数量を超えた範囲に対応する処理を行うようにしてもよい。
図7は、図4のフローチャートにおける不販売確定(ステップS109)の処理の詳細を示すフローチャートである。
(ステップS301)不購入確定情報送信手段41は、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達しなかった販売対象を購入した購入者に対して、不購入確定情報を送信する。
(ステップS302)不販売確定情報送信手段42は、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達しなかった販売対象の出品者等に対して、不販売確定情報を送信する。そして、図4のフローチャートに戻る。
なお、ステップS108において、2以上の販売対象について、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達しなかったと判断された場合には、その各販売対象について、ステップS301、S302の処理が実行されるものとする。
また、不販売確定の処理において、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達しなかったと判断された販売対象情報を削除する処理や、その販売対象情報に対応付けて無効であることを示すフラグを設定する処理を行ってもよい。そのようにすることで、購入期間を超えており、購入することが不可能な販売対象についての情報がウェブページに含まれることを回避することができうる。
図8は、図5のフローチャートにおけるポイント減少の処理(ステップS113)の詳細を示すフローチャートである。
(ステップS401)ポイント数減少手段35は、カウンタiを1に設定する。
(ステップS402)ポイント数減少手段35は、販売対象情報記憶部11で記憶されているi番目の販売対象情報に対応する販売対象がポイント数の減少の対象となるかどうか判断する。そして、ポイント数の減少の対象となる場合には、ステップS403に進み、そうでない場合には、ステップS409に進む。
ここで、ポイント数減少手段35は、例えば、ポイント数の減少の対象であるとまだ判断されていない販売対象であって、アンケート結果情報の受け付けのための十分な期間の経過している販売対象(例えば、購入期間の終期から所定の期間の経過した販売対象)について、ポイント数の減少の対象となると判断してもよい。
(ステップS403)ポイント数減少手段35は、購入情報蓄積部13が蓄積した購入情報を参照することによって、i番目の販売対象情報に対応する販売対象を購入した購入者を特定する。ここで、購入者を特定するとは、その購入者を識別する購入者識別情報を特定することである。具体的には、ポイント数減少手段35は、i番目の販売対象情報に対応する販売対象識別情報を特定し、その特定した販売対象識別情報を含む購入情報に含まれている購入者識別情報を特定する。なお、購入者識別情報の特定は、例えば、その購入者識別情報を図示しない記録媒体に蓄積することであってもよく、その購入者識別情報に対応付けてフラグ等を設定することであってもよい。
(ステップS404)ポイント数減少手段35は、カウンタjを1に設定する。
(ステップS405)ポイント数減少手段35は、ステップS403で特定した購入者のうち、j番目の購入者からのアンケート結果情報が受け付けられたかどうか判断する。そして、受け付けられた場合には、ステップS407に進み、そうでない場合には、ステップS406に進む。
具体的には、ポイント数減少手段35は、アンケート結果情報蓄積部20が蓄積したアンケート結果情報を参照し、j番目の購入者を識別する購入者識別情報を含むアンケート結果情報が存在するかどうか判断する。そして、存在する場合には、j番目の購入者からのアンケート結果情報が受け付けられたと判断し、存在しない場合には、j番目の購入者からのアンケート結果情報が受け付けられていないと判断する。
(ステップS406)ポイント数減少手段35は、j番目の購入者に対応するポイント数を減少させる。具体的には、ポイント数減少手段35は、ポイント情報記憶部18で記憶されているポイント情報を参照し、j番目の購入者を識別する購入者識別情報に対応するポイント数を減少させる。
(ステップS407)ポイント数減少手段35は、カウンタjを1だけインクリメントする。
(ステップS408)ポイント数減少手段35は、ステップS403で特定した購入者にj番目の購入者が存在するかどうか判断する。そして、存在する場合には、ステップS405に戻り、そうでない場合には、ステップS409に進む。
(ステップS409)ポイント数減少手段35は、カウンタiを1だけインクリメントする。
(ステップS410)ポイント数減少手段35は、販売対象情報記憶部11で記憶されている販売対象情報にi番目の販売対象情報が存在するかどうか判断する。そして、存在する場合には、ステップS402に戻り、存在しない場合には、図5のフローチャートに戻る。
図9は、図5のフローチャートにおけるウェブページの構成(ステップS116)の処理の詳細を示すフローチャートである。
(ステップS501)ウェブページ構成部24は、カウンタiを1に設定する。
(ステップS502)ウェブページ構成部24は、販売対象情報記憶部11で記憶されているi番目の販売対象情報に対応する販売対象の購入数が目標とする数量に到達しているかどうか判断する。そして、到達している場合には、ステップS506に進み、そうでない場合には、ステップS503に進む。
(ステップS503)ウェブページ構成部24は、i番目の販売対象情報を用いて、i番目の販売対象情報に対応する販売対象に関するウェブページの部分を作成する。例えば、i番目の販売対象情報から販売対象識別情報や、販売対象価格等を読み出して、あらかじめ用意されているテンプレートに追加する処理を行う。
(ステップS504)ウェブページ構成部24は、カウンタiを1だけインクリメントする。
(ステップS505)ウェブページ構成部24は、販売対象情報記憶部11で記憶されている販売対象情報にi番目の販売対象情報が存在するかどうか判断する。そして、存在する場合には、ステップS502に戻り、存在しない場合には、図5のフローチャートに戻る。
(ステップS506)ウェブページ構成部24は、i番目の販売対象情報を用いて、i番目の販売対象情報に対応する販売対象に関するウェブページの部分を作成する。例えば、i番目の販売対象情報から販売対象識別情報や、販売対象価格等を読み出して、あらかじめ用意されているテンプレートに追加する処理を行う。なお、この場合には、販売対象のこれ以上の販売を行わないため、ここで作成されるウェブページは、購入ボタン等を実行できないウェブページである。購入ボタン等を実行できないウェブページとは、例えば、購入ボタン等は表示されているが、その購入ボタンをクリックしても購入処理が行われないウェブページであってもよく、購入ボタン等を表示しないウェブページであってもよい。
(ステップS507)ウェブページ構成部24は、i番目の販売対象情報に対応する販売対象について、購入不可情報を追加する。購入不可情報は、購入することができないことを示す画像等の情報である。
(ステップS508)ウェブページ構成部24は、i番目の販売対象情報に含まれる販売継続情報に、継続した販売を行うことを示す情報と、継続した販売を行うウェブサイトのアドレスとが含まれるかどうか判断する。そして、それらが含まれる場合には、ステップS509に進み、そうでない場合には、ステップS504に進む。
(ステップS509)ウェブページ構成部24は、i番目の販売対象情報に対応する販売対象について、リンク情報を追加する。リンク情報は、継続した販売を行うウェブサイトへジャンプするための情報である。例えば、リンク情報は、継続した販売を行うウェブサイトへジャンプするためのボタンの情報であってもよい。そして、ステップS504に進む。
なお、図9のフローチャートにおいて、不販売が確定していない販売対象に対応する販売対象情報のみを、ウェブページに含めるようにしてもよい。そのようにすることで、購入することができない販売対象の情報がウェブページに表示されることを回避することができる。また、図9のフローチャートにおいて、送信要求情報によって送信が要求される1または2以上の販売対象が限定されている場合には、その限定されている範囲内の販売対象に関するウェブページが構成されることになる。例えば、1個の販売対象に対応するウェブページの送信が要求された場合には、図9のフローチャートにおいて、その1個の販売対象に対応するウェブページが構成されてもよい。
次に、本実施の形態による販売装置1の動作について、具体例を用いて説明する。
この具体例では、図10で示されるように、販売装置1と、購入者端末2と、出品者端末3とが、有線または無線の通信回線500で通信可能に接続されているものとする。通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網等である。
また、この具体例では、図11で示される販売対象情報が販売対象情報記憶部11で記憶されているものとする。図11の各販売対象情報は、販売対象識別情報と、販売確定数量と、販売上限数量と、購入数と、購入期間情報と、販売対象価格と、販売対象画像と、販売対象説明情報と、出品者識別情報と、販売継続情報とを対応付けて有する情報である。各レコードが一の販売対象情報に対応している。販売確定数量と販売上限数量とが同じ場合には、ちょうど販売確定数量と同じ数量までしか販売対象を販売しないことを示している。また、図11のレコードには含まれていないが、販売上限数量が設定されていない場合(ブランクである場合)には、販売上限数量がないため、販売対象を上限なく販売できることを示すことになる。また、購入期間情報は、開始日と終了日とを含んでいる。その開始日から、その終了日までが購入期間となる。また、販売継続情報は、継続フラグと、アドレスとを含んでいる。継続フラグが「1」である場合には、継続した販売が行われることを示し、継続フラグが「0」である場合には、継続した販売が行われないことを示す。アドレスは、継続した販売を行うウェブサイトのアドレスである。
あるユーザが、購入者端末2にログインしたとする。そのログイン時には、ユーザID「U001」と、パスワードとを用いた認証が行われ、その購入者端末2において、入力されたユーザIDが保持されているものとする。このユーザIDが、購入者識別情報である。また、そのユーザが購入者端末2を操作して、販売装置1のウェブサイトにアクセスしたとする。すると、送信要求情報が購入者端末2から販売装置1に送信され、送信要求情報受信部22によって受信される(ステップS114)。そして、送信要求情報に含まれる購入者端末2のアドレスがウェブページ送信部25に渡されると共に、ソート部23及びウェブページ構成部24に受信した送信要求情報を渡す。すると、ソート部23は、販売対象情報記憶部11で記憶されている図11の販売対象情報を読み出してソートする(ステップS115)。この具体例では、販売確定数量から購入数を減算した数の昇順となるようにソートを行うものとする。そのソート結果は、ウェブページ構成部24に渡される。ウェブページ構成部24は、ソート部23から受け取った販売対象情報を用いてウェブページを構成する(ステップS116)。この場合には、購入数が目標数量(すなわち、販売上限数量)に到達している販売対象がなかったものとする。したがって、ウェブページ構成部24は、ソート部23から受け取った販売対象情報に含まれる各情報をあらかじめ保持しているテンプレートに追加することによってウェブページを構成する(ステップS501〜505)。そのようにして構成されたウェブページは、ウェブページ送信部25によって、送信要求情報の送信元である購入者端末2に送信される(ステップS117)。
販売装置1から送信されたウェブページは、購入者端末2で受信され、解釈・実行されることによって、図12で示される表示がなされる。図12では、現在の購入数から販売確定数量までの個数が少ない順に上から表示されている。
この表示において、ユーザがマウス等のポインティングデバイスを操作することにより、「シンプルワンピースSP9301」の「詳細情報」ボタンをクリックしたとする。すると、「シンプルワンピースSP9301」の「詳細情報」の送信を要求する旨の送信要求情報が販売装置1に送信される。
その送信要求情報は、販売装置1の送信要求情報受信部22で受信される(ステップS114)。そして、ウェブページ構成部24は、販売対象情報記憶部11で記憶されている図11の販売対象情報を参照し、「シンプルワンピースSP9301」に対応する情報を読み出して、詳細情報のウェブページを構成し、ウェブページ送信部25に渡す(ステップS116、S501〜S505)。そのウェブページは、ウェブページ送信部25によって購入者端末2に送信され、購入者端末2において図13で示される表示がなされる。
図13の表示において、ユーザがマウス等のポインティングデバイスを操作することにより、「購入」ボタンをクリックしたとする。すると、購入者端末2において、詳細情報を表示中の販売対象を識別する販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」と、販売対象の購入数量「1」と、ログイン時に入力され、保持されている購入者識別情報「U001」とを含む購入情報が構成され、販売装置1に送信される。
送信された購入情報は、販売装置1の購入情報受付部12で受信され、購入情報蓄積部13と購入数変更部14とに渡される(ステップS101)。購入情報蓄積部13は、図示しない経路によって販売対象情報記憶部11で記憶されている図11の販売対象情報にアクセスし、受け取った購入情報に含まれる販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を検索キーとした検索を行い、その検索でヒットしたレコードから、販売対象価格「6000」を取得する。また、購入情報蓄積部13は、図示しない時計から現在の日時「2008年12月1日19時20分」を取得する。そして、購入情報蓄積部13は、受け取った購入情報に、販売対象価格と、順序情報である日時とを付加して記録媒体に蓄積する(ステップS102)。図14の1番目のレコードによって、そのようにして蓄積された購入情報が示されている。なお、このようにして購入情報の蓄積が終了した後に、購入の確認のための情報である購入確認情報が、その購入情報の送信元に対して送信されてもよい。
購入数変更部14は、販売対象情報記憶部11で記憶されている図11の販売対象情報にアクセスし、受け取った購入情報に含まれる販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を検索キーとした検索を行い、その検索でヒットしたレコードの購入数を、受け取った購入情報に含まれる販売対象の購入数量「1」だけインクリメントする(ステップS103)。その結果、そのレコードの購入数は「200」となり、販売対象情報記憶部11で記憶されている販売対象情報は、図15で示されるようになる。
判断部15は、購入数が更新されたレコードの購入数「200」と、そのレコードの販売確定数量「200」とを読み出し、購入数が販売確定数量以上であるかどうか判断する(ステップS104)。この場合には、購入数が販売確定数量以上であるため、判断部15は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達した旨の情報と、購入数が販売確定数量に到達したレコードに含まれる販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」とを販売確定処理部16と課金部27とに渡す。
すると、販売確定処理部16は、販売確定の処理を実行する(ステップS105)。具体的には、販売確定処理部16の購入確定情報送信手段31は、購入情報蓄積部13が蓄積した図14で示される購入情報にアクセスし、判断部15から受け取った販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を検索キーとした検索を行い、その検索でヒットした全てのレコードから、購入者識別情報を取得する。なお、販売装置1では、図16で示されるように、購入者に関する情報である購入者情報をあらかじめ図示しない記録媒体において保持しているものとする。図16において、購入者情報では、購入者識別情報と、電子メールアドレスと、住所等とが対応付けられている。図16で示された情報以外にも、購入者の氏名や、電話番号、購入履歴等が購入者情報に含まれていてもよい。購入確定情報送信手段31は、購入情報から取得した購入者識別情報を検索キーとして、図16で示される購入者情報を検索し、その検索でヒットしたレコードから、電子メールアドレスを取得する。そして、その取得した各電子メールアドレスを電子メールの送信先として、受け取った販売対象識別情報を含む購入確定情報を送信する(ステップS201)。この購入確定情報は、あらかじめ図示しない記録媒体で保持している購入確定情報のテンプレートに、受け取った販売対象識別情報を追加したものである。この購入確定情報の電子メールを各購入者が受信して閲覧することにより、各購入者は、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」で識別される販売対象の購入が確定したことを知ることができる。
また、販売確定処理部16の発注情報送信手段32は、販売対象情報記憶部11で記憶されている図15の販売対象情報にアクセスし、判断部15から受け取った販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を検索キーとした検索を行い、その検索でヒットしたレコードから出品者識別情報「E001」と、購入数「200」とを読み出す。また、発注情報送信手段32は、購入確定情報送信手段31と同様にして、購入情報蓄積部13が蓄積した図14で示される購入情報にアクセスし、受け取った販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を検索キーとした検索を行い、その検索でヒットした全てのレコードから、購入者識別情報と、数量とを取得する。また、発注情報送信手段32は、取得した各購入者識別情報を含む購入者情報のレコードを取得する。なお、販売装置1では、図17で示されるように、出品者識別情報と、その出品者識別情報で識別される出品者の電子メールアドレスとを対応付けて有する情報である出品者情報が図示しない記録媒体において保持されているものとする。図17において、電子メールアドレス以外の情報、例えば、出品者の名称や住所、電話番号、出品履歴等の情報も、出品者識別情報に対応付けられていてもよい。
発注情報送信手段32は、受け取った販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」と、取得した購入する「200」と、取得した購入者識別情報に対応する数量と、その取得した購入者識別情報を含む購入者情報の各レコードとを含む発注情報を構成し、その発注情報を、出品者識別情報「E001」に対応する電子メールアドレス「E001@cba...com」を送信先として送信する(ステップS202)。なお、前述のように、発注情報に含まれる数量と、購入者情報とは紐付けられている(例えば、1レコードに、紐付けられている数量と、購入者情報とが含まれている)ものとする。この発注情報の電子メールが出品者によって受信されることにより、出品者は、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」で識別される販売対象の販売が確定したことと、その販売対象の送付先や送付個数等を知ることができる。また、必要に応じて、その販売対象の製造を開始することができる。
次に、販売対象価格変更手段33は、販売対象情報記憶部11で記憶されている図15の販売対象情報にアクセスし、判断部15から受け取った販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」に対応する販売確定数量「200」と、販売上限数量「200」とを取得する。この場合には、両者が一致するため、販売対象価格変更手段33は、販売対象価格の変更を行わないと判断し(ステップS203)、その結果、販売対象価格の変更は行われない。
また、ポイント数増加手段34は、購入確定情報送信手段31と同様にして、判断部15から受け取った販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」で識別される販売対象を購入した購入者識別情報を取得する。また、ポイント数増加手段34は、ポイント情報記憶部18で記憶されている、図18のポイント情報を参照し、取得した購入者識別情報が、そのポイント情報に含まれているかどうか判断する。この場合には、購入者識別情報「U001」が含まれているため、ポイント数増加手段34は、取得した購入者識別情報がポイント情報に含まれている、すなわち、ポイント数の増加の処理を行う、と判断する(ステップS205)。そして、ポイント数増加手段34は、取得した購入者識別情報に対応するポイント数を、あらかじめ決められている増加分である「300」だけ増加させる(ステップS206)。その結果、ポイント情報記憶部18で記憶されているポイント情報は、図19で示されるようになる。
また、この具体例では、貢献者情報記憶部21において、図20で示される貢献者情報が記憶されているとする。図20の貢献者情報において、販売対象識別情報と、貢献者識別情報と、利益情報とが対応付けられている。利益増加手段36は、判断部15から受け取った販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を検索キーとして、図20の貢献者情報を検索し、その検索でヒットがあるかどうか判断する。この場合には、図20で示されるように、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を含むレコードが存在するため、利益増加手段36は、その検索でヒットがある、すなわち、利益情報の示す利益を増加させると判断する(ステップS207)。
そして、利益増加手段36は、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を含むレコードに含まれる利益情報の利益を、あらかじめ決められている増加分である「8000」(円)だけ増加させるように、その利益情報を変更する(ステップS208)。その結果、貢献者情報は、図21で示されるようになる。
次に、課金部27は、課金金額を増加させる処理を行う(ステップS106)。なお、この具体例では、課金情報記憶部26において、図22で示される課金情報が記憶されているとする。図22の課金情報において、出品者識別情報と、課金金額とが対応付けられている。課金部27は、販売対象情報記憶部11で記憶されている図15の販売対象情報にアクセスし、判断部15から受け取った販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を検索キーとした検索を行い、その検索でヒットしたレコードから出品者識別情報「E001」を読み出す。そして、課金部27は、図22の課金情報にアクセスし、読み出した出品者識別情報「E001」を検索キーとした検索を行い、その検索でヒットしたレコードにおける課金金額を、あらかじめ決められている増加分である「30000」(円)だけ増加させるように、その課金情報を変更する(ステップS106)。その結果、課金情報は、図23で示されるようになる。
次に、再度、ユーザが販売装置1のウェブサイトにアクセスしたとする。すると、前述の説明と同様に、送信要求情報が購入者端末2から販売装置1に送信され、送信要求情報受信部22によって受信され(ステップS114)、送信要求情報に含まれる購入者端末2のアドレスがウェブページ送信部25に渡されると共に、ソート部23及びウェブページ構成部24に受信した送信要求情報が渡される。すると、ソート部23は、販売対象情報記憶部11で記憶されている図11の販売対象情報を読み出してソートし(ステップS115)、ソート結果がウェブページ構成部24に渡される。ウェブページ構成部24は、ソート部23から受け取った販売対象情報を用いてウェブページを構成する(ステップS116)。この場合には、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」で識別される販売対象の購入数が目標数量(すなわち、販売上限数量)に到達しているため、ウェブページ構成部24は、その販売対象に関係する部分については、購入ボタン等を無効にすると共に、購入不可情報を追加する(ステップS506,S507)。なお、この具体例では、例えば、図12で示される販売対象の一覧のウェブページには購入ボタン等が存在しないため、購入ボタン等を無効にする処理は行われないことになる(一方、例えば、図13で示される各販売対象の詳細を示すウェブページには購入ボタンが含まれるため、購入数が目標数量に到達している販売対象の詳細を示すウェブページが構成される際には、購入ボタンが無効にされることになる)。また、この具体例では、購入不可情報は、「SOLD OUT」の画像であるとする。また、図15の販売対象情報で示されるように、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」に対応するレコードに含まれる販売継続情報では、継続フラグが「0」に設定されているため、リンク情報の追加は行われない(ステップS508)。その他の部分については、ソート部23から受け取った販売対象情報に含まれる各情報をあらかじめ保持しているテンプレートに追加することによってウェブページが構成される(ステップS501〜505)。そのウェブページは、ウェブページ送信部25によって、送信要求情報の送信元である購入者端末2に送信され(ステップS117)、購入者端末2において図24で示される表示がなされる。図24で示されるように、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」で識別される販売対象がすでに売り切れたことを容易に知ることができるようになる。
なお、ここでは、リンク情報が追加されない場合について説明したが、リンク情報が追加される場合について簡単に説明する。販売対象情報記憶部11で記憶されている販売対象情報が図25で示されるものであったとする。図25の販売対象情報では、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を含むレコードにおいて、販売継続情報が、継続フラグ「1」と、アドレス「http://…」とを含んでいる。この場合には、ウェブページ構成部24は、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」で識別される販売対象の購入数が目標数量に到達しているため、ウェブページ構成部24は、その販売対象に関係する部分については、購入不可情報を追加する(ステップS506,S507)。また、図25の販売対象情報で示されるように、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」に対応するレコードに含まれる販売継続情報では、継続フラグが「1」に設定されており、アドレスも含まれているため、ウェブページ構成部24は、リンク情報も追加する(ステップS508,S509)。このリンク情報は、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」に対応するレコードに含まれるアドレス「http://…」をジャンプ先とするボタンである。そのボタンには、「継続販売はココ!」という文言が表示されるように設定されているものとする。図26は、購入者端末2で表示された、リンク情報を含むウェブページの一例を示す図である。図26で示されるように、購入不可情報「SOLD OUT」の下側に、リンク情報が表示されている。購入者がマウス等のポインティングデバイスを操作することによって、そのリンク情報の「継続販売はココ!」をクリックすることによって、設定されているジャンプ先にジャンプすることになり、購入者は、そのウェブサイトにおいて、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」に対応する販売対象を購入することができる。
次に、アンケート結果情報の受け付けについて説明する。購入者識別情報「U004」で識別される購入者が、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」に対応する販売対象を受け取った後に、アンケート回答用のウェブサイトにアクセスし、購入者識別情報「U004」と、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」とを入力して、アンケートに回答としたとする。すると、それらの情報を含むアンケート結果情報がアンケート結果情報受付部19で受け付けられ(ステップS110)、アンケート結果情報蓄積部20によって記録媒体に蓄積される(ステップS111)。図27の1番目のレコードによって、そのようにして蓄積されたアンケート結果情報が示されている。なお、購入者識別情報「U001」で識別される購入者は、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」に対応する販売対象の購入に関するアンケートに回答しなかったとする。
次に、ポイント数の減少の処理について説明する。毎日午前2時に、ポイント数を減少させるための処理を行うと決められていたとする。また、購入期間が終了してから30日目の販売対象が、ポイント数を減少する対象となる販売対象であると決められていたとする。すると、2009年1月30日の午前2時になった時点で、ポイント数減少手段35は、ポイント数を減少させる処理を行うと判断する(ステップS112)。そして、ポイント数を減少させる処理を行う(ステップS113)。具体的には、ポイント数減少手段35は、販売対象情報記憶部11で記憶されている各販売対象情報を参照し、購入期間情報の終了日が2009年1月30日よりも30日だけ前の2008年12月31日であるものを探す(ステップS401,S402,S409,S410)。この場合には図15の販売対象情報における3番目のレコードが該当するため、ポイント数減少手段35は、そのレコードから販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」を取得し、その販売対象識別情報を検索キーとして購入情報蓄積部13が蓄積した購入情報を検索し、検索でヒットした購入情報から購入者識別情報を取得する(ステップS403)。この取得された購入者識別情報で識別される購入者が、過去に販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」で識別される販売対象を購入した者である。ここでは、購入者識別情報「U001」「U004」…が取得されたものとする。
その後、ポイント数減少手段35は、アンケート結果情報蓄積部20が蓄積した図27のアンケート結果情報において、1番目の購入者識別情報「U001」と、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」とを検索キーとして検索する。すなわち、ポイント数減少手段35は、購入者識別情報が「U001」であり、販売対象識別情報が「シンプルワンピースSP9301」であるアンケート結果情報を検索する。この場合には、そのようなアンケート結果情報が蓄積されていないため、ポイント数減少手段35は、購入者識別情報「U001」で識別される購入者からのアンケート結果情報を受け付けていないと判断し(ステップS404,S405)、ポイント情報記憶部18で記憶されているポイント情報において、購入者識別情報「U001」に対応するポイント数を、あらかじめ決められている減少分である「100」だけ減算する(ステップS406)。その結果、ポイント情報記憶部18で記憶されているポイント情報は、図28で示されるようになる。
次に、ポイント数減少手段35は、2番目の購入者識別情報「U004」と、販売対象識別情報「シンプルワンピースSP9301」とを検索キーとしてアンケート結果情報の検索を行うと、図27の1番目のレコードがヒットする。したがって、ポイント数減少手段35は、購入者識別情報「U004」で識別される購入者からのアンケート結果情報が受け付けられていると判断し(ステップS407,S408,S405)、購入者識別情報「U004」に対応するポイント数を減少させない。このようにして、アンケート結果情報を受け付けた購入者に対してはポイント数を減少させず、アンケート結果情報を受け付けていない購入者に対してはポイント数を減少させる処理が行われることになる。その結果、各購入者に対して、アンケートに回答するインセンティブを与えることができる。
次に、販売対象価格が変更される処理について簡単に説明する。販売対象情報が図15で示されるものである場合において、購入者識別情報「U294」「U107」「U309」で識別される各購入者が、販売対象識別情報「カシュクールワンピースCP2519」で識別される販売対象を1個ずつ購入したとする。すると、購入数が更新されて「151」となり(ステップS103)、判断部15は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達していると判断し(ステップS104)、販売確定処理部16は、販売確定の処理を行う(ステップS105)。なお、購入数が「150」に到達した時点でも、販売確定の処理が実行されているため、この場合には、新たに購入された151個目の販売対象についてのみ販売確定の処理が行われることになる。
具体的には、購入確定情報送信手段31は、151個目の販売対象を購入した購入者識別情報「U309」で識別される購入者に購入確定情報を送信する(ステップS201)。また、発注情報送信手段32は、出品者識別情報「E002」で識別される出品者に発注情報を送信する(ステップS202)。この発注情報には、販売対象識別情報と、新たな購入を行った購入者(ここでは、購入者識別情報「U309」で識別される購入者)に対応する購入者情報と、その購入者が購入する数量とが含まれていればよい。また、販売対象価格変更手段33は、購入数が販売確定数量を超えたため、販売対象価格を変更すると判断する(ステップS203)。なお、この具体例では、販売対象価格変更手段33は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象に対応する販売対象価格のうち、順序情報の示す購入情報の受け付けの早い順に、購入数が販売確定数量を超えた数量に対応する販売対象価格が低くなるように変更すると設定されていたとする。
すると、販売対象価格変更手段33は、購入数が販売確定数量を超えている販売対象を識別する販売対象識別情報「カシュクールワンピースCP2519」を検索キーとして購入情報蓄積部13が蓄積した購入情報を検索し、ヒットした2以上の購入情報の順序情報の示す日時がもっとも古いレコードを特定する。ここでは、購入者識別情報「U203」で識別される購入者に対応する購入情報のレコードが特定されたとする。販売対象価格変更手段33は、そのレコードに含まれる販売対象価格を、あらかじめ決められている減少分「1000」(円)だけ減少させる(ステップS204)。その結果、購入情報が図29で示されるようになる。このようにして、販売対象価格の変更が行われる。なお、この具体例では、販売対象が販売確定数量を超えて購入された数量分だけ、販売対象価格の減少が行われる場合について説明したが、前述のように、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達した際に、全ての販売対象価格を減少するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態による販売装置1によれば、販売対象の購入数が販売確定数量に到達した場合にのみ発注情報を送信することによって、販売対象の購入数が販売確定数量に到達した場合にのみ販売対象の販売が行われることになる。したがって、例えば、あらかじめ販売対象の在庫や販売対象を提供するための用意をしておかなくてもよいことになる。その結果、商品やサービスをあらかじめ用意しておくことに伴う採算割れ等を防止することができうる。また、販売者側がまとまった数量の販売対象の販売を行うことができるため、販売対象の価格を低く設定することも可能となり、購入者側にとっては、販売対象の販売が確定しないリスクはあるものの、販売が確定した場合には、安い価格の販売対象を入手することができる可能性がある。
また、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達した場合に、購入確定数量が購入者に送信されることによって、購入者は、販売対象の購入が確定したことを確認することができる。また、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達しなかった場合に、不購入確定情報が購入者に送信されることによって、購入者は、販売対象の購入が確定しなかったこと、すなわち、購入する意思のあった販売対象を結局、購入することができなかったことを知ることができるようになる。
また、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達した場合に、発注情報が出品者や販売者等に送信されることによって、出品者や販売者等は、販売対象の購入が確定したことを知ることができ、その販売対象の販売に関する処理を進めることができる。販売対象の販売に関する処理とは、例えば、その販売対象を製造することであってもよく、その販売対象の発送処理をすることであってもよく、その販売対象の提供のための準備(例えば、販売対象がセミナーの提供などである場合に、会場の確保や講師の確保など)をすることであってもよい。また、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達しなかった場合に、不販売確定情報が出品者は販売者等に送信されることによって、出品者や販売者等は、販売対象の販売が確定しなかったこと、すなわち、販売する意思のあった販売対象を結局、販売することができなかったことを知ることができる。
また、販売対象の購入が確定した購入者に対してポイントを付与することによって、販売対象を購入するインセンティブを購入者に対して与えることができる。また、販売対象の購入が確定した購入者がアンケートに回答しなかった場合には、その購入者に対応するポイントを減少させることによって、アンケートに回答するインセンティブを購入者に対して与えることができる。また、そのアンケートへの回答を用いることによって、より適切な販売対象の提供等が可能となりうる。
また、販売確定処理部16が利益増加手段36を備えることにより、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達した販売対象の完成の少なくとも一部に貢献している貢献者に対して利益を還元させることができ、販売対象の完成の少なくとも一部に貢献するためのインセンティブを与えることができる。また、購入期間内に販売対象の購入数が販売確定数量に到達した場合にのみ利益を還元するため、販売対象が販売されなかった場合には利益を還元する必要がない。その結果、利益が上がっていないのに貢献者に利益を付与するリスクを回避することができる。
また、課金部27を備えたことによって、出品者が販売対象を出品したことに対する課金を適切に行うことができるようになる。
なお、本実施の形態では、販売装置1が課金の処理を行う場合について説明したが、そうでなくてもよい。販売装置1が課金の処理を行わない場合には、販売装置1は、課金情報記憶部26や、課金部27を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象について貢献を行った者に利益を付与する場合について説明したが、そうでなくてもよい。購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象について貢献を行った者に利益を付与しない場合には、販売装置1は、貢献者情報記憶部21を備えていなくてもよく、また、販売確定処理部16は、利益増加手段36を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、ソート部23によってソートされた販売対象情報を用いてウェブページを構成する場合について説明したが、そうでなくてもよい。ソートされた販売対象情報を用いてウェブページを構成しない場合には、販売装置1は、ソート部23を備えていなくてもよい。ソート部23がない場合には、ウェブページ構成部24は、販売対象情報記憶部11から販売対象情報を読み出し、その読み出した販売対象情報を用いてウェブページを構成することになる。
また、本実施の形態では、ウェブページ構成部24が適宜、購入不可情報を含むウェブページを構成したり、リンク情報を含むウェブページを構成したりする場合について説明したが、そうでなくてもよい。ウェブページ構成部24は、購入不可情報やリンク情報を含むウェブページを構成しなくてもよい。
また、本実施の形態では、販売装置1が送信要求情報の受信に応じてウェブページを送信する場合について説明したが、そうでなくてもよい。販売装置1が送信要求情報の受信に応じてウェブページを送信しない場合には、販売装置1は、送信要求情報受信部22や、ウェブページ構成部24、ウェブページ送信部25を備えていなくてもよい。なお、販売装置1が送信要求情報の受信に応じてウェブページを送信しない場合には、例えば、販売対象情報記憶部11で記憶されている販売対象情報と同様の情報を保持しており、その販売対象情報を用いることによって、送信要求情報の受信に応じてウェブページを送信するウェブサーバが別途、存在してもよい。
また、本実施の形態では、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象を購入した購入者に対応するポイント数を、ポイント数増加手段34が増加させる場合について説明したが、ポイント数増加手段34は、それ以外の方法によってポイント数を増加させてもよい。
例えば、購入情報蓄積部13が順序情報をも蓄積する場合に、ポイント数増加手段34は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象を購入した購入者のうち、順序情報の示す購入情報の受け付けの早い順に、購入数が販売確定数量を超えた数量に対応する販売対象を購入した購入者を識別する購入者識別情報に対応付けられているポイント数を増加させてもよい。例えば、販売対象の購入数が販売確定数量を5個超えると、購入の早い順に、5個分の販売対象を購入した購入者に対してポイントが付与されることになる。例えば、時系列に沿って、購入者Aが3個の販売対象を購入しており、購入者Bが1個の販売対象を購入しており、購入者Cが1個の販売対象を購入しており、購入者Dが1個の販売対象を購入している場合には、前述のように販売対象の購入数が販売確定数量を5個超えると、購入者Aに対して販売対象3個分のポイント数(例えば、「300」ポイント)が付与され、購入者Bに対して販売対象1個分のポイント数(例えば、「100」ポイント)が付与され、購入者Cに対して販売対象1個分のポイント数(例えば、「100」ポイント)が付与されるが、購入者Dに対しては、ポイントが付与されないことになる。なお、その後に販売対象が1個購入されると、購入者Dに対しても販売対象1個分のポイント数(例えば、「100」ポイント)が付与されることになる。
また、例えば、ポイント数増加手段34は、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと判断された販売対象について、販売確定数量を超えて購入されるごと(すなわち、販売確定数量を超えた状態でその販売対象について購入情報が受け付けられるごと)に、その販売対象を購入した特定の購入者を識別する購入者識別情報に対応付けられているポイント数を、所定のポイント数だけ増加させてもよい。その特定の購入者とは、例えば、購入数が販売確定数量に到達するまでに、その販売対象を購入した購入者であってもよく、ポイントを付与する契機となった販売対象の購入が行われる以前に、その販売対象を購入した購入者であってもよい。それらの購入者は、例えば、購入情報蓄積部13が蓄積した順序情報を用いて特定されることになる。また、所定のポイント数は、あらかじめ決められたポイント数を、ポイントが付与される購入者の数で均等に割った値であってもよい。この場合には、所定のポイント数は、例えば、次式のようにして求められる。
(所定のポイント数)=
(あらかじめ決められたポイント数)/(ポイントが付与される購入者数)
また、所定のポイント数は、購入した時期が早いほどポイント数が多くなるように設定された値であってもよい。この場合には、所定のポイント数は、例えば、次式のようにして求められてもよい。
(所定のポイント数)=a−b×{(購入の順番)−1}
ここで、上記式のaは、1番目に購入した購入者のポイント数であり、bは、購入した順番が大きくなるにつれて減算されるポイント数の差分である。なお、特定の購入者の数をNとするときに、N番目の購入者のポイント数=a−b×(N−1)となり、この値が0以上となるようにaやbの値が設定されていることが好適である。
また、本実施の形態では、ポイント数の増減を行う場合について説明したが、そうでなくてもよい。ポイント数の増減を行わない場合には、販売装置1は、ポイント情報記憶部18や、アンケート結果情報受付部19、アンケート結果情報蓄積部20を備えていなくてもよく、また、販売確定処理部16は、ポイント数増加手段34や、ポイント数減少手段35を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、販売対象価格の変更を行う場合について説明したが、そうでなくてもよい。販売対象価格の変更を行わない場合には、販売確定処理部16は、販売対象価格変更手段33を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達していない販売対象について、不販売確定情報や、不購入確定情報を送信する場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、不販売確定情報を送信しない場合には、不販売確定処理部17は、不販売確定情報送信手段42を備えていなくてもよい。また、例えば、不購入確定情報を送信しない場合には、不販売確定処理部17は、不購入確定情報送信手段41を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、購入期間を超えても購入数が販売確定数量に到達していない販売対象について、不販売確定の処理を行う場合について説明したが、そうでなくてもよい。不販売確定の処理を行わない場合には、販売装置1は、不販売確定処理部17を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達した販売対象について、購入確定情報や、発注情報を送信する場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、購入確定情報を送信しない場合には、販売確定処理部16は、購入確定情報送信手段31を備えていなくてもよい。また、例えば、発注情報を送信しない場合には、販売確定処理部16は、発注情報送信手段32を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、ポイント情報記憶部18で記憶されているポイント情報や、貢献者情報記憶部21で記憶されている貢献者情報、課金情報記憶部26で記憶されている課金情報などが適宜、変更される場合について説明したが、それらの情報が他の図示しない構成要素等によって各記憶部から読み出されて用いられてもよく、また、ポイントの使用等に応じて、それらの情報が変更されてもよいことは言うまでもない。
また、本実施の形態では、販売対象情報に種々の情報が含まれている場合について説明したが、本実施の形態による販売装置1が効果を奏する範囲において、それらの情報のうち、一部の情報が販売対象情報に含まれていなくてもよい。例えば、販売対象情報に販売上限数量が含まれていなくてもよい。その場合には、販売確定数量とちょうど一致する購入数までしか販売対象を購入することができなくてもよい。
また、本実施の形態では、販売対象情報に購入期間情報がはじめから含まれている場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、出品時には、販売対象情報において購入期間情報を設定しておらず、その後に、購入期間情報を設定するようにしてもよい。例えば、販売対象の製造終了の期日がいつであるのか分からない場合には、購入期間情報を設定しないで、その販売対象の製造終了の期日が分かった時点で、その製造終了の期日を終期とする購入期間情報を、その販売対象に対応する販売対象情報に設定してもよい。なお、その購入期間情報が販売対象情報に設定されるまでは、常に購入期間内であると判断されるものとする。すなわち、その購入期間情報が販売対象情報に設定されるまでは、終期が無限に先の購入期間情報が設定されていると考えてもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いるしきい値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していない場合であっても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、上記実施の形態において、販売装置1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、あるいは、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態における販売装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、購入者を識別する情報である購入者識別情報と、購入する販売対象を識別する情報である販売対象識別情報と、当該販売対象識別情報で識別される販売対象を購入する数量とを含む購入情報を受け付ける購入情報受付部、前記購入情報受付部が受け付けた購入情報を蓄積する購入情報蓄積部、販売対象識別情報と、当該販売対象を販売する最低の数量である販売確定数量と、前記販売対象を購入可能な期間である購入期間の情報である購入期間情報と、前記販売対象が購入された数量である購入数とを対応付ける情報である販売対象情報が記憶される販売対象情報記憶部で記憶される販売対象情報において、前記購入情報受付部が受け付けた購入情報に含まれる販売対象識別情報に対応付けられる購入数を、当該購入情報に含まれる販売対象を購入する数量だけ増加させる購入数変更部、前記販売対象情報について、購入期間情報の示す購入期間内に、購入数が販売確定数量に到達したかどうか判断する判断部、購入期間内に購入数が販売確定数量に到達したと前記判断部によって判断された販売対象について、販売確定の処理を行う販売確定処理部、として機能させるためのものである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を受信する受信部や、情報を送信する送信部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図30は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による販売装置1を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図30において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図31は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図31において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による販売装置1の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による販売装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。