JP5220947B1 - 射出成形機監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出成形機監視装置の異常判定性能を一段と向上させるものである。
【解決手段】ビデオ信号を基に、正常動作の基準とすべき基準画像データを取得し、順次繰り返される射出成形サイクルにおいて、ビデオ信号を基に検出画像データを取得し、基準画像データのうち、異常動作の発生を監視すべき監視領域に外接する外接線で囲まれた画素でなる監視対象基準を取得し、監視対象基準の画素の明るさと、検出画像データのうち監視対象基準に対応する表示範囲の画素の明るさとの相関演算を行い、相関値に基づき、射出成形機本体の異常動作を監視する。
【選択図】図10

Description

本発明は射出成形機監視装置に関し、特に監視機能を改善しようとするものである。
従来例えば合成樹脂材料を射出成形する射出成形機の監視装置として、撮像手段としてのテレビジョンカメラによって射出成形機本体を撮像して得られるビデオ信号に基づいて、射出成形機本体のインサート成形の射出成形動作が正常か否かの判定をするようにしたものが用いられている(特許文献1参照)。
射出成形機本体は1つの射出成形製品を成形するごとに射出成形サイクルを繰り返す。
すなわち射出成形機本体は、下側金型に対し、作業者の手作業によりインサート金具を適切な箇所にセットされる(この状態を金具セット状態と呼ぶ)。
続いて射出成形機本体は、上側金型が下側金型に圧接した状態(この状態を型締状態と呼ぶ)において、金型としての下側金型と上側金型との間に合成樹脂材料を射出することにより、インサート金具と一体化された射出成形製品を成形する。
下側金型に付着した射出成形製品は、上側金型が下側金型から離間した位置に後退したとき(この状態を型開状態と呼ぶ)、突出しピンによって下側金型から突き出され(この動作を突出し動作と呼ぶ)、取出機により取り出される。
かくして1つの射出成形製品が射出成形機本体から取り出されたとき、射出成形工程の一巡動作(すなわち1回の射出成形サイクル)が終了して次の射出成形サイクルに入る。
このとき作業者の手作業によりインサート金具を下側金型の適切な箇所にセットされ、以下同様にして射出成形サイクルが繰り返される。
特開2012−91354公報
この種の射出成形機監視装置においては、下側金型の所定箇所にインサート金具がセットされていない状態になったり、セットされているものの位置や傾き等が正しくない状態になったりするなどのように、インサート金具セット時に生ずる異常を監視する(これを「1次監視」と呼ぶ)必要がある。
また、射出成形機本体が型開動作をした後に、射出成形製品が下側金型から外れ上側金型の内面に付着した状態で型開位置にまで持ち来される(いわゆる上型残り)状態になったりするなどのように、型開動作時に生ずる異常を監視する(これを「2次監視」と呼ぶ)必要がある。
このような異常が生じたとき、この状態を放置すれば、次の射出成形サイクルにおいて、上側金型及び又は下側金型を損傷したり、不良製品が成形されたりするといったような派生的な事故が生ずるおそれがあり、これらの異常の発生を直ちに検知する必要がある。
射出成形機監視装置は、監視動作開始時に下側金型を撮像することにより、異常を判定する際の基準となる基準画像データを取得し、その後順次繰り返される射出成形サイクルにおいて、下側金型を撮像することにより取得した検出画像データと、予め撮像した基準画像データとを比較することにより、そのような異常の発生を検出する。
そのような異常発生検出処理を行う際、作業者は、監視動作開始時において射出成形機監視装置におけるモニタに表示された基準画像データを目視しながら監視すべき監視領域を予め設定する。その後の射出成形サイクルにおいて射出成形機監視装置は、基準画像データと検出画像データとにおける、予め設定された監視領域内に含まれる画素を比較することにより異常発生検出処理を行う。
そのような異常発生検出処理において、実際には異常が発生していないにも拘わらず、異常が発生したと誤判定してしまった場合、誤判定の原因となった画素を囲うように作業者が監視除外領域を設定する。射出成形機監視装置は、その後の異常発生検出処理において当該監視除外領域内部の画素については、基準画像データと検出画像データとを比較しないことにより、誤判定を防止することがあった。
しかしながらそのような監視除外領域を設けると、当該監視除外領域内で実際に異常が発生した場合にも当該異常の発生を検出できなくなってしまい、異常判定性能が低下してしまうおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、一段と異常判定性能を高め得る射出成形機監視装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、順次繰り返される射出成形サイクルごとに成形用型を用いて成形製品IMを成形する射出成形機本体1における成形用型を撮像手段11によって撮像し、当該撮像手段11のビデオ信号VD1に基づいて得た画像データの変化に応じて、射出成形機本体1の異常動作を監視する射出成形機監視装置10において、ビデオ信号VD1を基に、正常動作の基準とすべき基準画像データ(D1及びD2)を取得する基準画像取得と、順次繰り返される射出成形サイクルにおいて、ビデオ信号VD1を基に異常動作を検出する画像データとして検出画像データ(D4及びD5)を取得する検出画像取得と、基準画像データ(D1及びD2)のうち、異常動作の発生を監視すべき監視領域Kに外接する外接線で囲まれた画素でなる監視対象基準JSを取得する監視対象基準取得と、監視対象基準JSの画素、検出画像データ(D4及びD5)のうち監視対象基準JSに対応する表示範囲内の画素との明るさの変化の方向を示す濃度変位形状の一致度である類似度を検出し、当該類似度が所定の許容値以上か否かを判定することにより、基準画像データ(D1及びD2)と検出画像データ(D4及びD5)とが類似であるか否かを判定する相関式類似度判定処理を行う相関式類似度判定部と、相関式類似度判定部おいて基準画像データ(D1及びD2)と検出画像データ(D4及びD5)とが類似であると判定された場合は射出成形機本体1は正常動作であると判定することにより、射出成形機本体1の異常動作を監視する監視とを設ける。
本発明によれば、相関演算によって、監視対象基準と検出画像データとの濃度変位形状の一致度を検出することにより、監視対象画像部分における表面の明るさのばらつきの影響を小さくすることができるため、一段と異常判定性能を高め得る射出成形機監視装置を実現できる。
本発明による射出成形機監視装置の全体構成を示すブロック図である。 射出成形サイクル(1)を示す略線図である。 射出成形サイクル(2)を示す略線図である。 射出成形機監視処理手順を示すフローチャートである。 基準画像登録方式設定画面を示す略線図である。 監視処理方式設定画面を示す略線図である。 監視領域設定画面を示す略線図である。 監視サイクル処理ルーチンを示すフローチャートである。 監視処理ルーチンを示すフローチャートである。 相関式類似度判定処理ルーチンを示すフローチャートである。 判定基準画像データの作成の説明に供する略線図である。 相関式類似度判定処理の説明に供する略線図である。 感度設定画面を示す略線図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)射出成形機監視装置の全体構成
図1に示すように、射出成形機本体1は、金属部品でなるインサート金具の周囲に合成樹脂材料等を注入して当該インサート金具と合成樹脂材料等とを一体化する、いわゆるインサート成形を行うようになされており、図2(A)に示す型開状態において、図2(B)に示すように下側金型3に対し作業者の手作業により予めインサート金具ICを適切な箇所にセットされる。
続いて射出成形機本体1は、図3(A)に示すように型締状態において、下側金型3と上側金型2との間に合成樹脂材料SRを射出することにより、インサート金具ICと一体化された射出成形製品IMを成形する。
下側金型3に付着した射出成形製品IMは、図3(B)に示すように型開状態において下側金型3から突き出され、取出機7(図1)により取り出される。
かくして1つの射出成形製品IMが射出成形機本体1から取り出されたとき、射出成形工程の一巡動作(すなわち1回の射出成形サイクル)が終了して次の射出成形サイクルに入る。
かかる射出成形機本体1の射出成形サイクルは射出成形機本体駆動制御装置6に設けられているシーケンサによって自動的に制御される。
射出成形機本体1の射出成形動作は射出成形機監視装置10に設けられている撮像手段としてのテレビジョンカメラ11によって撮像され、そのビデオ信号VD1が画像入力回路12においてビデオデータDATA1に変換されて画像処理回路13に入力されて保持される。
画像処理回路13に保持されたビデオデータDATA1は、バス15を介してプログラムメモリ16のプログラムによって処理動作をする中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)17に所定のタイミングで取り込まれると共に、画素ごとにバス15を介してデータメモリ18に格納される。
CPU17は、データメモリ18に格納されたビデオデータDATA1に基づいて、異常の発生の有無を判定し、当該判定結果を表す判定結果画像データDATA2をバス15を介して画像処理回路13に与える。
ここで異常とは、例えば金具セット状態において下側金型3の所定箇所にインサート金具ICがセットされていないこと、セットされているものの位置や傾き等が正しくないこと、或いは射出成形製品IM等の異物が存在すること、型開状態において射出成形製品IMが上側金型2の内面に付着する上型残り状態になること等をいう。これに対し正常とは、金具セット状態において下側金型3に対しインサート金具ICが正しくセットされていること、型開状態において射出成形製品IMが下側金型3の内面に付着していること等をいう。
画像処理回路13は、この判定結果画像データDATA2を画像表示回路19に与えることにより、画像表示回路19においてテレビジョンカメラ11から供給されるビデオ信号VD1に重畳して表示画像信号VD2としてモニタ20に与える。
かくしてモニタ20は、ビデオ信号VD1に基づいて現在テレビジョンカメラ11が撮像している射出成形機本体1の画像に対して、CPU17が判定した異常状態(又は正常状態)を表す判定結果画像データDATA2に基づいて、異常が発生した画像部分に異常発生表示を表示してなる監視画面を作業者に提示する。
またモニタ20には、タッチパネルでなる操作入力部25が組み込まれており、作業者は当該操作入力部25を操作することにより、バス15を介して各種操作指令をCPU17に入力するようになされている。
CPU17は、射出成形機本体駆動制御装置6から制御信号入出力部21を介して与えられる監視制御信号S1によって監視処理動作をすべきタイミングを判知して判定動作をすると共に、当該判定動作及び判定結果に基づいて制御信号入出力部21を介して射出成形機本体駆動制御装置6にシーケンス制御信号S2を与えることにより、射出成形機本体1を射出成形機監視装置10の監視動作と同期動作させるような制御を実行する。
かくしてCPU17は、射出成形機本体1の射出成形サイクルの動作と同期しながら、以下に述べる射出成形機監視処理動作を実行する。
(2)射出成形機監視処理
射出成形機監視処理を開始する状態において、射出成形機本体1は型開状態になっており、作業者によりインサート金具ICがセットされるのを待ち受ける状態となっている。
作業者が操作入力部25を介して射出成形機監視処理モードを指定すると、CPU17は、図4の射出成形機監視処理ルーチンRT1に入って、ステップSP1において基準画像登録方式を設定する。
基準画像登録方式の設定においてCPU17は、図5に示す基準画像登録方式設定画面DIPXをモニタ20に表示する。基準画像登録方式設定画面DIPXは、後述する監視サイクル処理ルーチンRT2(図8)において、CPU17が1次監視及び2次監視を行う際に、基準画像データを1枚のみ登録するか、又は複数枚登録するかのいずれかを設定を行うために用いられる。
この基準画像登録方式設定画面DIPXは、基準画像複数登録実行操作部40を表示する。作業者は、1次監視と2次監視とのそれぞれについて基準画像データを複数枚ずつ(例えばそれぞれ15枚ずつ)登録する場合には、基準画像複数登録実行操作部40におけるONボタン40Aを選択し、これとは逆に1次監視と2次監視とのそれぞれについて基準画像データを1枚ずつのみ登録する場合には、基準画像複数登録実行操作部40におけるOFFボタン40Bを選択する。
続いてCPU17は、ステップSP2において監視処理方式を設定する。監視処理方式の設定においてCPU17は、図6に示す監視処理方式設定画面DIPYをモニタ20に表示する。
監視処理方式設定画面DIPYは、後述する監視サイクル処理ルーチンRT2(図8)において、CPU17が1次監視及び2次監視を行う際に、基準画像データと検出画像データとをどのような画像処理により比較するかを設定するために用いられる。
この監視処理方式設定画面DIPYは、監視処理方式設定操作部42を表示する。作業者は、1次監視及び2次監視において、自動式類似度判定処理(詳細は後述する)により基準画像データと検出画像データとを比較する場合には、監視処理方式設定操作部42における自動式ボタン42Aを選択する一方、相関式類似度判定処理(詳細は後述する)により基準画像データと検出画像データとを比較する場合には、監視処理方式設定操作部42における相関式ボタン42Bを選択する。
ステップSP3においてCPU17は、インサート金具ICをセットした作業者が手動操作パネル31を操作することにより、射出成形機本体1に型締動作を開始させる型締開始信号が射出成形機本体駆動制御装置6から監視制御信号S1としてオンになるのを待ち受け、ステップSP4に移る。
このように射出成形機本体1が型開状態を保持している状態において、CPU17は、ステップSP4において、現在テレビジョンカメラ11から得られているビデオ信号VD1(金具セット状態にある射出成形機本体1の成形用型としての金型内部の映像を表している)を、画像入力回路12を介して1フレーム分のビデオデータDATA1として画像処理回路13に入力する。また画像表示回路19はビデオ信号VD1をテレビジョンカメラ11から供給され、当該ビデオ信号VD1を表示画像信号VD2としてモニタ20に与える。
かくしてモニタ20は、ビデオ信号VD1に基づいて現在テレビジョンカメラ11が撮像している金型内部の映像を作業者に提示する。
続いてCPU17はステップSP5において画像処理回路13に入力された金具セット状態を表す1フレーム分の画像データを1次監視基準画像データD1としてデータメモリ18に登録する。
この実施の形態の場合、CPU17は、キャビティにセットされたインサート金具ICがモニタ20に表示される1次監視基準画像データD1を登録する。
かくしてデータメモリ18に登録された画像データは、射出成形機本体1が正常動作をしているときには、下側金型3に対しインサート金具ICが正しくセットされている状態を表しており、CPU17はこの型開状態の1フレーム分の画像データを、1次監視時の異常発生の有無を判断する際に用いる基準画像データとしてデータメモリ18に取得したことになる。
1次監視基準画像データD1を登録すると、CPU17は、ステップSP6において射出成形機本体駆動制御装置6に対するシーケンス制御信号S2として型締インターロック解除信号を与えることにより、射出成形機本体1が型締動作をして射出成形工程に入ることができる状態にした後、ステップSP7に移る。
射出成形機本体駆動制御装置6は、射出成形機本体1の上側金型2を型開位置にまで後退させたとき、監視制御信号S1としてオン状態に遷移した型開限信号を制御信号入出力部21を介してCPU17に与える。
ステップSP7においてCPU17は、型開限信号がオンになるのを待ち受け、射出成形機本体1が型開状態になるのを確認し、ステップSP8に移る。
CPU17は、ステップSP8においてシーケンス制御信号S2として型締インターロック設定信号を制御信号入出力部21を介して射出成形機本体駆動制御装置6に与えることにより、射出成形機本体1を型締動作させないように射出成形機本体駆動制御装置6を制御し、これにより射出成形機本体1を型開状態のまま保持させる。
CPU17は次のステップSP9において現在テレビジョンカメラ11から得られているビデオ信号VD1(射出成形機本体1が型開状態にあることを表している)を、画像入力回路12を介して1フレーム分のビデオデータDATA1として画像処理回路13に入力する。
続いてCPU17はステップSP10において画像処理回路13に入力された型開状態を表す1フレーム分の画像データを2次監視基準画像データD2としてデータメモリ18に登録する。
この実施の形態の場合、CPU17は、キャビティにセットされたインサート金具ICと、当該インサート金具ICの周囲に射出成形された射出成形製品IMがモニタ20に表示される2次監視基準画像データD2を登録する。
かくしてデータメモリ18に登録された画像データは、射出成形機本体1が正常動作をしているときには、型開状態において射出成形製品IMが下側金型3の内面に付着している状態を表しており、CPU17はこの型開状態の1フレーム分の画像データを、2次監視時の異常発生の有無を判断する際に用いる基準画像データとしてデータメモリ18に取得したことになる。
続いてCPU17は、ステップSP11において、シーケンス制御信号S2として突出しインターロック解除信号を制御信号入出力部21を介して射出成形機本体駆動制御装置6に与えることにより、射出成形機本体1の突出し動作の開始を許すと共に、次のステップSP12において射出成形機本体駆動制御装置6から監視制御信号S1としてオン状態に遷移した突出し完了信号が制御信号入出力部21を介して到来するのを待ち受ける状態になる。
やがてオン状態に遷移した突出し完了信号が到来すると、射出成形機本体1は、下側金型3に付着していた射出成形製品IMが外され、取出機7により取り出された状態になる。このときCPU17は、ステップSP13においてシーケンス制御信号S2として突出しインターロック設定信号を制御信号入出力部21から射出成形機本体駆動制御装置6に与えることにより射出成形機本体1に対して突出し動作をさせない状態に制御する。
続いてCPU17は、ステップSP14において、金具セット状態及び型開動作時において監視対象を監視する領域(以下これを監視領域とも呼ぶ)の位置、形状及び大きさを作業者により設定され、当該監視領域をデータメモリ18に記憶する。
ここで、監視領域とは、後述する1次監視及び2次監視において基準画像データと検出画像データとを比較する際に、当該基準画像データ及び検出画像データにおいて比較する画素データの範囲を示している。CPU17は、当該監視領域の範囲外の画素データについては比較を行わないことにより、1次監視及び2次監視において、監視領域外で発生した、光の反射、ごみの付着等に起因する外乱映像を除去し、当該外乱映像に影響されることなく監視処理を行うことができるようになされている。
この監視領域の設定においてCPU17は、図7(B)に示すように、2次監視基準画像データD2においてキャビティCV1〜CV4に成形された射出成形製品IM1〜IM4それぞれを囲うように、作業者がモニタ20を見ながら操作入力部25を用いて監視領域K1〜K4を設定入力したとき、当該射出成形製品IM1〜IM4をそれぞれ監視対象画像部分J1〜J4として設定し、これを監視領域データとしてデータメモリ18に格納する。
またCPU17は、上述した1次監視基準画像データD1に対しては、図7(A)に示すようにインサート金具IC1〜IC4それぞれを含む画像部分を監視対象画像部分J1〜J4として設定する。
これにより、監視領域データが表す位置は、1次監視基準画像データD1(図7(A))においては射出成形製品IM1〜IM4が成形される空間であるキャビティCV1〜CV4にセットされたインサート金具IC1〜IC4の位置を、一方2次監視基準画像データD2(図7(B))においてはキャビティCV1〜CV4に成形された射出成形製品IM1〜IM4の位置を表していることになる。
続いてCPU17は、次の監視サイクル処理ルーチンRT2(図4)に移り、射出成形機本体1の下側金型3及び上側金型2によって次の射出成形製品を射出成形するための射出成形サイクルを実行させる。
(3)監視サイクル処理
CPU17は、図8に示す監視サイクル処理ルーチンRT2を実行することにより、射出成形機本体1が射出成形製品IMを1つずつ射出成形するごとに射出成形動作に異常が生じたか否かの監視処理を実行する。
(3−1)1次監視処理
監視サイクル処理ルーチンRT2に入ると、ステップSP21においてCPU17は、射出成形機本体1の金具セット状態において型締開始信号が射出成形機本体駆動制御装置6から監視制御信号S1としてオンになるのを待ち受け、ステップSP22に移る。
ステップSP22においてCPU17は、1フレーム分のビデオデータDATA1を1次監視検出画像データD4として画像処理回路13を介してデータメモリ18に記憶する。
ステップSP23においてCPU17は、データメモリ18に記憶された1次監視基準画像データD1と1次監視検出画像データD4とを比較する1次監視処理(詳細は後述する)を実行した後、ステップSP24において比較結果が異常か否かの判定をする。
(3−2)異常時処理
ステップSP24において異常であると判定されると、CPU17は以下のステップSP25〜SP27に示す異常時処理を行う。まずCPU17は、ステップSP25に移り異常警告出力を送出する。
このように1次監視処理で異常と判定された場合、実際上作業者は射出成形機本体1の安全扉を開いてインサート金具ICを適切な位置にセットしなおす、新たなインサート金具ICをセットするなど行い、これにより異常の発生原因を手動で除去し、当該作業が終了したとき安全扉を閉めて再度自動監視サイクルに戻す。
ここで射出成形機本体1の安全扉が閉められたとき、射出成形機本体駆動制御装置6は監視制御信号S1としてオフ状態に遷移したリセット信号を制御信号入出力部21を介してCPU17に送る。
このときCPU17は、ステップSP26においてオフ状態に遷移したリセット信号を受けてステップSP27に移って異常警告出力を消去した後、上述のステップSP21に戻って次の射出成形サイクルに対する監視動作に入る。
これに対してステップSP24において1次監視処理が正常であるとの結果が得られたとき、このことは射出成形機本体1が1次監視において正常であるとの判定結果が得られたことになり、このときCPU17はステップSP28に移る。
(3−3)2次監視処理
CPU17は、ステップSP28において射出成形機本体駆動制御装置6に対するシーケンス制御信号S2として型締インターロック解除信号を与えると共に、次のステップSP29において射出成形機本体駆動制御装置6からの監視制御信号S1としてオン状態に遷移した型開限信号が到来するのを待ち受ける。
オン状態の型開限信号が到来したときCPU17は、次のステップSP30において射出成形機本体駆動制御装置6に対するシーケンス制御信号S2として型締インターロック設定信号を与え、これにより射出成形機本体1が型開状態になったことを確認すると共に、型締動作をさせない状態に射出成形機本体1を制御し、以下に述べる2次監視へ進む。
ステップSP31においてCPU17は、テレビジョンカメラ11のビデオ信号VD1に基づいて突出し状態における2次監視検出画像データD5をデータメモリ18に取り込んで記憶する。
ステップSP32においてCPU17は、データメモリ18に記憶された2次監視基準画像データD2(図6)と2次監視検出画像データD5とを比較する2次監視処理(詳細後述する)を実行した後、ステップSP33において比較結果が異常か否かの判定をする。
ステップSP33において異常であると判定されると、CPU17は上述したステップSP25に移り上述した異常時処理を行う。
これに対してステップSP33において2次監視処理が正常であるとの結果が得られたとき、このことは射出成形機本体1が2次監視において正常であるとの判定結果が得られたことになり、このときCPU17はステップSP34に移る。
CPU17は、ステップSP34において、シーケンス制御信号S2として突出しインターロック解除信号を制御信号入出力部21を介して射出成形機本体駆動制御装置6に与えることにより、射出成形機本体1の突出し動作の開始を許すと共に、次のステップSP35において射出成形機本体駆動制御装置6から監視制御信号S1としてオン状態に遷移した突出し完了信号が制御信号入出力部21を介して到来するのを待ち受ける状態になる。
やがてオン状態に遷移した突出し完了信号が到来すると、CPU17は、ステップSP36においてシーケンス制御信号S2として突出しインターロック設定信号を制御信号入出力部21から射出成形機本体駆動制御装置6に与えることにより射出成形機本体1に対して突出し動作をさせない状態に制御する。
かくして1回の射出成形サイクルが終了したので、CPU17は、上述のステップSP21に移って次の射出成形サイクルに対する監視動作に入る。
作業者が操作入力部25(図1)を操作することにより射出成形サイクルを終了させる場合には、CPU17はステップSP37において肯定結果を得ることにより、監視サイクル処理ルーチンRT2のすべての処理を終了して、ステップSP38から射出成形機監視処理ルーチンRT1(図4)にリターンし、その後ステップSP15において当該射出成形機監視処理ルーチンRT1のすべての処理を終了する。
(4)監視処理
(4−1)監視処理ルーチン
監視サイクル処理ルーチンRT2(図8)におけるステップSP23(1次監視処理)及びステップSP32(2次監視処理)に移ると、CPU17は図9に示す監視処理ルーチンRT3に入る。
監視処理ルーチンRT3に入ると、CPU17は、ステップSP41において位置補正処理を行う。この位置補正処理は、型開動作時においてテレビジョンカメラ11のビデオ信号VD1に基づくビデオデータDATA1において得られる画像データにおいて監視対象となる監視対象画像部分J1〜J4のうち、位置ずれが発生した監視対象画像部分J1〜J4に対応した監視領域Kを移動させることにより、位置ずれの影響を受けることなく本来の正常判定結果を得られるようにし、異常判定性能を向上させたものである。
CPU17はステップSP42に移り、1次監視処理の場合は、データメモリ18に登録された最新の1次監視基準画像データD1を、現在の1次監視検出画像データD4との比較対象となる対象基準画像データとして設定し、2次監視処理の場合は、最新の2次監視基準画像データD2を、現在の2次監視検出画像データD5との比較対象となる対象基準画像データとして設定し、ステップSP43に移る。
ステップSP43においてCPU17は、上述した監視処理方式設定画面DIPY(図6)において選択された方式で類似度判定処理(詳細は後述する)を行うことにより、基準画像データと検出画像データとを比較し、次のステップSP44に移る。
このときCPU17は、監視領域K内部に含まれる画素からなる基準画像データ及び検出画像データを、1次監視処理の場合は対象基準画像データとして設定された1次監視基準画像データD1及び1次監視検出画像データD4から、2次監視処理の場合は対象基準画像データとして設定された2次監視基準画像データD2及び2次監視検出画像データD5から得、この基準画像データと検出画像データとを比較することにより、監視領域K毎に類似度を判定する。
ステップSP44においてCPU17は、全ての監視領域Kの類似度判定結果がOKであったか否かを判定する。
ステップSP44において全ての監視領域Kの類似度判定結果がOKであると判定されると、CPU17はステップSP45に移り、射出成形機本体1が正常動作をしていることを示す正常判定を行うことにより、監視処理ルーチンRT3のすべての処理を終了する。続いてCPU17は、ステップSP53から監視サイクル処理ルーチンRT2(図8)にリターンし、その後ステップSP24又はステップSP33において基準画像データと検出画像データとの比較結果が正常であったと判定をする。
一方ステップSP44において否定結果が得られると、このことは類似度判定結果がNGであった監視領域Kが存在することを意味し、このときCPU17はステップSP46に移り、現在の検出画像データと未だ比較を行っていない、他の基準画像データがデータメモリ18に登録されているか否かを判定する。
ステップSP46において肯定結果が得られると、現在の検出画像データと未だ比較を行っていない基準画像データがデータメモリ18に既に登録されており、その未比較の基準画像データと、現在の検出画像データとは類似する可能性があることを意味している。
このときCPU17はステップSP47に移り、当該未比較の基準画像データを次の対象基準画像データとして設定し、ステップSP43に戻り、類似度判定処理を行う。
このときCPU17は、複数の監視領域Kのうち、既に類似であると判定された監視領域Kについては類似度判定処理を行わず、非類似であると判定された監視領域Kについてのみ類似度判定処理を行うことにより、処理を簡略化するようになされている。
一方ステップSP46において否定結果が得られると、このことは、現在の検出画像データと未だ比較を行っていない基準画像データはデータメモリ18に登録されていないことを意味しているため、現在の検出画像データの比較対象となる基準画像データはこれ以上存在しないことを意味している。
このときCPU17はステップSP48に移り、非類似と判定された検出画像データをモニタ20に表示することにより、当該検出画像データを、現在登録されている基準画像データに加えてデータメモリ18に登録させるか否かを作業者に選択させる。
ステップSP48において肯定結果が得られると、このことは、非類似であると判定されてしまった現在の検出画像データは、射出成形機本体1の異常動作により得られたものではなく、例えばインサート金具ICからの光の反射の仕方が変化したなどに起因するものであり、異常動作と判定するべきものではないと作業者が認識していることを意味している。
このときCPU17は、ステップSP49に移り、現在登録されている基準画像データに現在の検出画像データを追加して登録する。
すなわちデータメモリ18は、1次監視検出画像データD4が1次監視基準画像データD1として追加登録された場合は、複数の1次監視基準画像データD1が登録されることとなり、2次監視検出画像データD5が2次監視基準画像データD2として追加登録された場合は、複数の2次監視基準画像データD2が登録されることとなる。
この実施の形態の場合、データメモリ18は、1次監視基準画像データD1と2次監視基準画像データD2とをそれぞれ15枚分記憶するようになされており、それ以上登録される場合、古い画像データを削除して新たな1次監視基準画像データD1又は2次監視基準画像データD2を記憶する。
これにより射出成形機監視装置10は、金型における単一の状態の画像のみならず、光の反射の仕方が変化した状態など、金型における複数の状態の画像を表す1次監視基準画像データD1又は2次監視基準画像データD2を記憶することができる。
続いてCPU17は、ステップSP45に移り正常判定を行い、ステップSP53から監視サイクル処理ルーチンRT2(図8)にリターンする。
一方ステップSP48において否定結果が得られると、このことは、非類似であると判定されてしまった現在の検出画像データは、射出成形機本体1の異常動作により得られた可能性はあるものの、金型の一部分の光の反射等により異常であると誤判定され、実際には異常が発生していない可能性もあることを意味しており、このときCPU17は、ステップSP50に移る。
ステップSP50においてCPU17は、非類似と判定された検出画像データをモニタ20に表示することにより、監視除外領域を設定するか否かを作業者に選択させる。
ステップSP50において肯定結果が得られると、このことは、非類似であると判定されてしまった現在の検出画像データは、金型の一部分の光の反射等により異常であると誤判定されてしまっただけであるため、異常動作と判定するべきものではないと作業者が認識していることを意味し、このときCPU17は、ステップSP51に移る。
ステップSP51においてCPU17は、非類似と判定された検出画像データをモニタ20に表示し、誤判定の原因となった画素を囲うように作業者に監視除外領域を指定させることにより、監視除外領域をデータメモリ18に記憶する。
これにより当該監視除外領域内部の画素については、今後の監視処理においてCPU17が基準画像データと検出画像データとを比較しないことにより、誤判定を防止することができる。
一方ステップSP50において否定結果が得られると、このことは、非類似であると判定されてしまった現在の検出画像データは、射出成形機本体1の異常動作により得られたものであり、異常動作と判定するべきであると作業者が認識していることを意味し、このときCPU17は、ステップSP52に移る。
ステップSP52においてCPU17は、射出成形機本体1が異常動作をしていることを示す異常判定を行うことにより、監視処理ルーチンRT3のすべての処理を終了して、ステップSP53から監視サイクル処理ルーチンRT2(図8)にリターンし、その後ステップSP24又はステップSP33において基準画像データと検出画像データとの比較結果が異常であったと判定する。
(4−2)動作及び効果
以上の構成において射出成形機監視装置10は、射出成形機本体1が異常動作をしていないと作業者が判断した場合には、基準画像データと非類似であると判定された検出画像データを新たな基準画像データとして追加登録する。
また射出成形機監視装置10は、監視領域K内の類似度判定を行う際、検出画像データが、登録された1の基準画像データと非類似であると判定された場合、類似と判定されるまで、登録された複数の基準画像データと順次比較するようにした。
従来は、実際には異常が発生していないにも拘わらず異常が発生したと誤判定してしまった場合、誤判定の原因となった画素を囲うように作業者が監視除外領域を設定することにより、誤判定を防止していた。
しかしながらそのような監視除外領域を多く設けると、当該監視除外領域内で実際に異常が発生した場合にも当該異常の発生を検出できなくなってしまい、異常判定性能が低下してしまうおそれがあった。
これに対し本実施の形態の射出成形機監視装置10は、作業者の判断により正常動作と判定された検出画像データを、基準画像データとして複数登録しつつ、それ移行の監視処理において、検出画像データを当該複数の基準画像データと順次比較する。
これにより射出成形機監視装置10は、正常であるにも拘わらず1の基準画像データとの比較では非類似と判定してしまった検出画像データを、それ以外の基準画像データとの比較により、類似と判定する可能性を高めることができる。
また射出成形機監視装置10は、検出画像データを複数の基準画像データと順次比較する際、類似と判定された時点において、それ以降基準画像データとの比較は行わず、当該検出画像データを正常であると判定するようにした。これにより射出成形機監視装置10は、処理を簡略化し処理速度を向上させることができる。
特に、本実施の形態の射出成形機本体1で行われるインサート成形の場合、一般的にインサート金具ICは、合成樹脂材料SRよりも光を反射する傾向にあるため、合成樹脂材料SRのみを成形する場合と比較して、検出画像データのバラつきが大きくなる傾向にある。
すなわちそのような場合、インサート金具ICは正しい位置にセットされているにも拘わらず、光の反射の仕方によりインサート金具ICの明るさが様々に変化している状態が基準画像データとして必要になる。
本実施の形態においては、そのような状態に対応し、監視サイクル処理中に取得した、様々にインサート金具ICの明るさが変化している実際の検出画像データを、基準画像データに追加登録するようにした。
これにより、明るさのバラつきにより複数の基準の状態を持つ基準画像データと、検出画像データとを比較することができるため、射出成形機監視装置10は、より精度の高い監視処理を行うことができる。
(5)類似度判定処理
監視処理ルーチンRT3(図9)のステップSP43(類似度判定処理)に移ると、CPU17は、上述した監視処理方式設定処理(図4のステップSP2)において選択された方式で類似度判定処理を行う。
この監視処理方式設定処理で、相関式類似度判定処理が設定された場合、CPU17は以下の相関式類似度判定処理を行う。
(5−1)相関式類似度判定処理
図10に示す相関式類似度判定処理ルーチンRT4に入ると、ステップSP61においてCPU17は、後述する相関値算出処理を行う対象となる監視領域Kである対象監視領域の判定基準画像データJSをデータメモリ18に登録する。判定基準画像データJSの登録においてCPU17は、図11に示すように、監視領域K1〜K4のうち今回の相関値算出の対象となる対象監視領域に対し上下方向及び左右方向から外接する外接線により囲まれた判定エリアM1〜M4の画像部分を、後述する相関式類似度判定処理において監視対象基準となる判定基準画像データとして得る。
CPU17は、監視領域K1〜K4に外接する外接矩形である判定エリアM1〜M4内部の画像部分を判定基準画像データJSとすることにより、多角形でなる監視領域K1〜K4内部の画像部分を判定基準画像データJSとするよりも処理を単純化することができる。
さらにCPU17は、ステップSP62において、検出画像データにおける、基準画像データにおいて設定した対象監視領域に対応する判定エリアM内部の画像部分と、判定基準画像データとを、次式によって比較することにより、検出画像データと判定基準画像データとの類似度を表す相関値Rを求める。
(1)式は正規化相関関係を求める式で、相関値Rを判定基準画像データの各画素の濃度値T(これを明るさ値とも呼ぶ)と、当該判定基準画像データの各画素位置にある検出画像データの濃度値(すなわち明るさ値)Sとの相関関係を、基準画像データを構成する画素数Nについて求めるものである。
この正規化相関関係の算出とは、判定基準画像データと検出画像データとの、濃度変位の形状の一致度を、すなわち判定エリアM内の濃淡画像から求めたベクトルの類似度を見ていると言える。
ここで、監視対象画像部分Jが映し出された基準画像データにおける判定エリアM内の画像(判定基準画像)を図12(A)に、当該判定エリアM内の画像におけるA−A線上の濃度分布グラフG1を図12(B)にそれぞれ示す。
また、正しい位置に存在し正しい形状である監視対象画像部分Jの表面が反射することにより、判定基準画像データに対し当該監視対象画像部分Jの表面の明るさが明るく映し出された検出画像データにおける判定エリアM内の画像を図12(C)に、当該判定エリア内の画像における、図12(A)と同様の位置にあるA−A線上の濃度分布グラフG2を図12(D)にそれぞれ示す。
濃度分布グラフG2においては、監視対象画像部分Jを示す、画素位置P1から画素位置P2までの間の濃度が、濃度分布グラフG1と比べて明るいものとして示されている。
このような判定基準画像データと検出画像データとを、従来のように、監視領域K内に含まれる画素を比較し明るさの偏差を各画素について求め、当該偏差が所定のしきい値を超えた画素の数を集計し、当該集計値が所定の許容値を超えたか否かで類似か又は非類似かの判定を行うと、監視対象画像部分Jの表面全体に亘って、判定基準画像データと検出画像データとで大きく明るさが異なる画素数が多いため、非類似であると判定されてしまう可能性が高い。
しかしながらこの場合、監視対象画像部分Jは正しい位置に存在しており、単に光の反射の仕方が判定基準画像データとは異なっていただけであるため、非類似と判定するのは誤判定であり正常と判定すべきである。
これに対し相関式類似度判定処理の場合、濃度変位の形状の一致度を検出するようにした。ここで、判定基準画像データと検出画像データとは、濃度分布グラフG1及びG2を左から右に向かって観察したとき、どちらも、画素位置P1において「明」→「暗」に変化し画素位置P2において「暗」→「明」に変化している。
すなわち判定基準画像データと検出画像データとは、濃度(明るさ)の変化が、同じ画素位置において同じ方向へ変化している一方、監視対象画像部分Jに相当する画素部分において、濃度変化の量が互いに異なっている。
このような判定基準画像データと検出画像データとの濃度変位形状は、相関式類似度判定処理の場合、ほぼ同一(類似)であると判定される。
CPU17は、このようにして対象監視領域における検出画像データと判定基準画像データとの相関値(類似度)を算出し、次のステップSP63に移る。
ステップSP63においてCPU17は、検出画像データと共に、ステップSP62において算出された相関値を、対象監視領域の内部に配置するようモニタ20に表示する。
ステップSP64においてCPU17は、対象監視領域の相関値が予め設定された所定の許容値以上であるか否かを判定する。
ステップSP64において否定結果が得られると、このときCPU17はステップSP65に移り、対象監視領域内部を赤色に表示することにより、作業者に対し、対象監視領域の相関値は許容値を下回ったことを認識させ、ステップSP66に移る。
ステップSP66においてCPU17は、全ての監視領域K1〜K4の相関値の算出が終了したか否かを判定する。
ステップSP66において否定結果が得られると、このことは、未だ相関値の算出を行っていない監視領域Kが存在することを意味し、このときCPU17はステップSP67に移り、次の監視領域Kを対象監視領域として設定し(すなわち現在の対象監視領域が監視領域K1であった場合、監視領域K2を対象監視領域として設定し)、ステップSP61に戻り、次の監視領域Kにおける検出画像データと対象基準画像データとの類似度を算出する。
一方ステップSP66において肯定結果が得られると、CPU17はステップSP68に移り、全ての監視領域K1〜K4の相関値が許容値以上であったか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、CPU17はステップSP71に移り、全ての監視領域K1〜K4の類似度判定結果がOKであると判定することにより、相関式類似度判定処理ルーチンRT4のすべての処理を終了して、ステップSP73から監視処理ルーチンRT3(図9)にリターンする。
一方ステップSP68において否定結果が得られると、このことは、監視領域K1〜K4の中に、相関値が許容値を下回った監視領域Kが存在したことを意味し、このときCPU17はステップSP69に移る。
ステップSP69においてCPU17は、感度調整を作業者が行う意思があるか否かを判定する。感度調整を行うことを作業者が操作入力部25を介して指定することにより、ステップSP69において肯定結果が得られると、このことは、監視領域Kにおける類似度判定はNGと判定されるべきものではなく、明るさの感度の調整でOKになる程度のものであると作業者が認識しているため、CPU17は、ステップSP70に移り、図13に示す感度設定画面DIPZをモニタ20に表示する。
感度設定画面DIPZは、監視領域K内の監視映像部分について、金型の映像部分に監視対象画像部分J(射出成形製品IM又はインサート金具IC)の映像部分を表示した画像を有する。
これに加えて感度設定画面DIPZは、監視領域Kの外側に感度設定操作アイテム52を表示する。
感度設定操作アイテム52は上向きの三角表示子でなる感度高上操作子53と、下向き三角表示子でなる感度低下操作子54とを有し、作業者は感度を上げるときには感度高上操作子53を操作すればよく、これとは逆に感度を低下させるときには感度低下操作子54を操作すればよい。
この実施の形態の場合、作業者が感度設定操作アイテム52を操作することにより監視領域K毎に感度を調整すると、CPU17は現在の感度に対応して金型と監視対象画像部分Jとの表示を変化させる。
かくして作業者は感度設定画面DIPZの変化を見て自分の操作に応じて感度が設定されていることを容易に確認できるようになされている。
ステップSP70において感度調整が完了すると、CPU17は、ステップSP61に戻り、感度調整後の検出画像データと判定基準画像データとの相関値を再度算出する。
このときCPU17は、複数の監視領域Kのうち、既に類似であると判定された監視領域Kについては相関値算出処理を行わず、非類似であると判定され感度調整が行われた監視領域Kについてのみ相関値算出処理を行うことにより、処理を簡略化するようになされている。
一方ステップSP69において否定結果が得られると、このことは、監視領域Kにおける類似度判定はNGと判定されるべきものであり、感度の調整を行う必要はないと作業者が認識していることを意味している。このときCPU17はステップSP72に移り、類似度判定結果がNGの監視領域Kが存在すると判定することにより、相関式類似度判定処理ルーチンRT4のすべての処理を終了して、ステップSP73から監視処理ルーチンRT3(図9)にリターンする。
このように射出成形機監視装置10は、濃度変位の一致度を検出する相関式類似度判定処理を実行することにより、監視対象画像部分J(インサート金具IC又は射出成形製品IM)の輪郭(外形形状)内部における明るさの変化が、判定結果に与える影響を小さくする(すなわち表面明るさのばらつきに判定結果が大きく左右されないようにする)ことができる。
また射出成形機監視装置10は、判定エリアM全体の類似度で判定するため、非類似と判定されるべきではない、監視対象画像部分Jの輪郭の内側の部分的なくすみや反射が写りこんでいたとしても、類似であると正しくと判定できる。
さらに射出成形機監視装置10は、相関値が許容値を下回った監視領域Kが存在する場合、明るさの感度調整を必要に応じて作業者に行わせ、調整された感度に応じて、再び相関値の算出を実行するようにした。
これにより射出成形機監視装置10は、感度調整でOKになる程度の状態であった場合に、NGの監視領域Kが存在すると判定することなく、感度調整を行わせるだけで全ての監視領域Kの類似度判定をOKとすることができる。
(5−2)自動式類似度判定処理
一方、上述した監視処理方式設定処理(図4のステップSP2)において自動式類似度判定処理が設定された場合、CPU17は以下の自動類似度判定処理を行う。
CPU17は、上述した監視領域設定処理において設定した監視領域K内部に含まれる画素からなる基準画像データ及び検出画像データを、1次監視基準画像データD1及び1次監視検出画像データD4又は2次監視基準画像データD2及び2次監視検出画像データD5から得、この基準画像データと検出画像データとの明るさの偏差を各画素について求め、当該偏差が所定のしきい値を超えた画素の数を集計する。
当該集計値が所定の許容値を超えたとき、CPU17は、1次監視又は2次監視において当該監視領域Kの類似度判定結果がNGであったと判断する。
この自動式類似度判定処理は、上述した相関式類似度判定処理よりも、監視対象画像部分J(インサート金具IC及び射出成形製品IM)の輪郭(外形形状)内部における明るさの変化の影響が判定結果に強く反映される。すなわち監視対象画像部分Jの輪郭内部における明るさが変化すると、自動式類似度判定処理は相関式類似度判定処理よりも、基準画像データと検出画像データとが非類似であると判定する傾向が強い。
このため自動式類似度判定処理は、射出成形製品IMが完全に成形されずに一部が欠けた(いわゆるショートモールド)状態等を監視する際は、相関式類似度判定処理よりも、ショートモールドを発見しやすいと言える。
これにより作業者は、監視対象において発生しやすい異常の状態に対応させて、特にインサート成形においてインサート金具ICの表面の明るさに影響されないように監視を行いたい場合は相関式類似度判定処理を選択する一方、特にショートモールドを重点的に監視したい場合は、自動式類似度判定処理を選択することにより、監視対象に合わせて、より適切な異常判定を行うことができる。
(6)他の実施の形態
なお上述の実施の形態の場合、1次監視と2次監視とのそれぞれについて基準画像データを最大で15枚ずつ登録し、それ以上登録する場合、古い基準画像データを削除して新たな基準画像データを記憶するようにしたが、これに代え、15枚未満又は15枚よりも多くの最大枚数の基準画像データを登録しても良く、最大枚数を十分に大きく設定することにより、登録すべき全ての検出画像データを基準画像データとして登録しても良い。
また上述の実施の形態の場合、1次監視及び2次監視において基準画像データを複数登録するようにしたが、これに代え、1次監視又は2次監視のいずれかにおいてのみ基準画像データを複数登録しても良い。
さらに上述の実施の形態の場合、1次監視及び2次監視において相関式類似度判定処理を行うようにしたが、これに代え、1次監視又は2次監視のいずれかにおいてのみ相関式類似度判定処理を行っても良い。
さらに上述の実施の形態の場合、検出画像データが基準画像データと非類似であると判定された場合、当該検出画像データを作業者が目視することにより、正常か又は異常かを判定するようにしたが、これに代え、所定の画像処理等を施すことにより、検出画像データが正常か又は異常かの判定を射出成形機監視装置10が自動的に行っても良い。
さらに、複数の基準画像データを、射出成形機監視装置10に対し挿抜可能なCFカード等の外部記憶媒体に保存しても良い。
さらに上述の実施の形態の場合、1次監視と2次監視とにおいて共通の監視領域Kを設定したが、これに代え、1次監視においてはインサート金具ICの輪郭の外側近傍を囲いつつ、2次監視において射出成形製品IMの輪郭の外側近傍を囲うような、それぞれ異なる監視領域Kを設定しても良い。
さらに上述の実施の形態の場合、インサート成形を行う射出成形機本体1を監視する射出成形機監視装置10に本発明を適用するようにしたが、これに代え、金属部品でなるアウトサート金具が合成樹脂材料を挟みこむように、当該アウトサート金具と合成樹脂材料等とを一体化するアウトサート成形を行う射出成形機本体を監視する射出成形機監視装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述の実施の形態の場合、下側金型3に対向する上側金型2が上下方向に移動する、いわゆる縦型方式の射出成形機本体1を監視する射出成形機監視装置10において本発明を適用するようにしたが、これに代え、固定側型に対向する可動側型が水平方向に移動する、いわゆる横型方式の射出成形機本体や、回転可能に構成されたロータリーテーブルの上に複数の下側金型が配置され当該下側金型に対向する上側金型が上下方向に移動する、いわゆる縦型ロータリー方式の射出成形機本体等、種々の方式でなる射出成形機本体を監視する射出成形機監視装置に適用しても良い。
さらに上述の実施の形態の場合、インサート金具ICのセット状態を監視する1次監視と、型開動作時における射出成形製品IMの状態を監視する2次監視とにおいて本発明を適用するようにしたが、これに代え、型開動作時において射出成形製品IMが取り出されたキャビティの状態を監視する場合など、射出成形サイクルにおける種々の工程において本発明を適用しても良い。
さらに上述の実施の形態の場合、監視領域Kに外接する外接矩形である判定エリアM内部において相関式類似度判定処理を行うようにしたが、これに代え、楕円形、円形、正方形、多角形等に設定した監視領域の内部において相関式類似度判定処理を行っても良い。
さらに上述した相関式類似度判定処理を行う際、インサート金具の外形形状を抽出する輪郭抽出を行っても良い。
本発明は射出成形機の射出成形動作を監視する場合に適用できる。
1……射出成形機本体、2……上側金型、3……下側金型、6……射出成形機本体駆動制御装置、7……取出機、10……射出成形機監視装置、11……テレビジョンカメラ、12……画像入力回路、13……画像処理回路、15……バス、16……プログラムメモリ、17……中央処理ユニット(CPU)、18……データメモリ、19……画像表示回路、20……モニタ、21……制御信号入出力部、31……手動操作パネル、40……基準画像複数登録実行操作部、40A……ONボタン、40B……OFFボタン、42……監視処理方式設定操作部、42A……自動式ボタン、42B……相関式ボタン、52……感度設定操作アイテム、53……感度高上操作子、54……感度低下操作子、IC……インサート金具、SR……合成樹脂材料、IM……射出成形製品、K……監視領域、KO……対象監視領域、CV……キャビティ、J……監視対象画像部分、D1……1次監視基準画像データ、D2……2次監視基準画像データ、D3……監視領域データ、D4……1次監視検出画像データ、D5……2次監視検出画像データ、JS……判定基準画像データ、
DIPX……基準画像登録方式設定画面、DIPY……監視処理方式設定画面、DIPZ……感度設定画面。

Claims (3)

  1. 順次繰り返される射出成形サイクルごとに成形用型を用いて成形製品を成形する射出成形機本体における成形用型を撮像手段によって撮像し、当該撮像手段のビデオ信号に基づいて得た画像データの変化に応じて、上記射出成形機本体の異常動作を監視する射出成形機監視装置において、
    上記ビデオ信号を基に、正常動作の基準とすべき基準画像データを取得する基準画像取得と、
    順次繰り返される射出成形サイクルにおいて、上記ビデオ信号を基に異常動作を検出する画像データとして検出画像データを取得する検出画像取得と、
    上記基準画像データのうち、異常動作の発生を監視すべき監視領域に外接する外接線で囲まれた画素でなる監視対象基準を取得する監視対象基準取得と、
    上記監視対象基準の画素、上記検出画像データのうち上記監視対象基準に対応する表示範囲内の画素との明るさの変化の方向を示す濃度変位形状の一致度である類似度を検出し、当該類似度が所定の許容値以上か否かを判定することにより、上記基準画像データと上記検出画像データとが類似であるか否かを判定する相関式類似度判定処理を行う相関式類似度判定部と、
    上記相関式類似度判定部において上記基準画像データと上記検出画像データとが類似であると判定された場合は上記射出成形機本体は正常動作であると判定することにより、上記射出成形機本体の異常動作を監視する監視部と
    を有する射出成形機監視装置。
  2. 上記監視領域内に含まれる上記基準画像データと上記検出画像データとの、明るさの偏差を各画素について求め、当該偏差が所定のしきい値を超えた画素の数を集計することにより、上記基準画像データと上記検出画像データとが類似であるか否かを判定する自動式類似度判定処理を行う自動式類似度判定部と、
    ユーザの操作に基づき、上記相関式類似度判定処理を行うか、又は上記自動式類似度判定処理を行うかの指示を受け付ける類似度判定処理選択指示部
    をさらに有し、
    上記相関式類似度判定部は、
    上記ユーザにより上記相関式類似度判定処理を行うと指示された場合、上記相関式類似度判定処理を行い、
    上記自動式類似度判定部は、
    上記ユーザにより上記自動式類似度判定処理を行うと指示された場合、上記自動式類似度判定処理を行う
    請求項1に記載の射出成形機監視装置。
  3. 上記監視領域における明るさの感度を調整する感度調整と、
    上記相関式類似度判定部により算出された類似度を提示する類似度提示
    をさらに有し、
    上記相関式類似度判定部は、上記感度調整により上記感度が調整された場合、調整された感度に基づき、再び上記相関式類似度判定処理を行い、
    上記監視は、上記基準画像データと上記検出画像データとが類似であるか否かを上記相関式類似度判定部により再び判定された結果に基づき、上記射出成形機本体の異常動作を監視する
    請求項1に記載の射出成形機監視装置。
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