JP5220655B2 - 排水ポンプ車および排水方法 - Google Patents

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Description

本発明は、主として豪雨等による浸水した箇所へ緊急出動して搭載している排水ポンプで排水を行い、浸水範囲の拡大防止や早期復旧を図るための排水ポンプ車およびその排水ポンプ車の分解使用による排水方法に関する。
排水ポンプ車は、排水ポンプに水中モータポンプを採用し、排水ホースやフロートとともに電源(発動発電機やPTO機器である発電機等)、制御盤等の排水ポンプの運転制御に必要なすべての機器・機材を一台の車両(トラック)に搭載し、排水ポンプを制御盤を介して電源に接続し運転制御する自己完結型の移動型排水ポンプ設備である。
従来の排水ポンプ車は、排水ポンプから引き出されている電源ケーブルの末端にコネクタを設ける一方、その相手方コネクタを制御盤に設けている。ここで、制御盤は重量物である電源を荷台略中央部に据え付けることから荷台の前部に据え付けられることが多く、前記相手方コネクタは車体の前方に向かって左外側または右外側に立つ作業車の手が届く箇所に設けられている。すなわち荷台の左端付近または右端付近で立ち上がり、車体の左外側または右外側に向く盤面で、しかもその最下部に設けられている(例えば特許文献1、2参照)。
特開2001−140787号公報 特開2003−31982号公報 特開2000−108771号公報
排水ポンプ車を例えば河川堤防上に停車させて、車体の前方に向かって左側の取水域(排水ポンプが水中に投入される被災域)から右側の排水域(排水ポンプの吐出口に接続された排水ホースの先端を臨ませる河川・水路等)に排水を行う際、前記従来の排水ポンプ車では、前記相手方コネクタが車体の前方に向かって左側にある場合、前記相手方コネクタから直接取水域側に前記ケーブルを延ばすことができ(例えば特許文献2参照)、前記ケーブル長の全長を有効長として利用することができる。
しかしながら、前記相手方コネクタが車体の前方に向かって右側にある場合、前記相手方コネクタでは車体の前方に向かって右側から前記ケーブルを車体の前側または後側を迂回させてから取水域側に延ばすことになり、前記ケーブル長の大きなロスを生じ、排水現場によっては前記ケーブル長不足により排水ポンプが取水域の水中に投入できなくなり、排水作業が行えないという不測の事態になる。
このような不測の事態を回避するためには、前記相手方コネクタが取水域側に位置するような向きで排水ポンプ車を排水現場に向かわせる必要がある。すなわち従来の排水ポンプ車は、排水ポンプから引き出されている電源ケーブル末端のコネクタの相手方コネクタを直接制御盤に設けており、排水ポンプ車の使用方向が前記相手方コネクタにより限定され、使い勝手の面で問題がある。
尚、制御盤の荷台の左端付近で立ち上がり車体の左外側に向く盤面と荷台の右端付近で立ち上がり車体の右外側に向く盤面の両方にそれぞれ前記相手方コネクタを設けたり、前記相手方コネクタを設けた制御盤を荷台の左右両側に搭載(例えば特許文献3参照)しても、上記不測の事態を回避することはできるが、排水ポンプ車のコストアップや大型化を招いており、採用困難である。
そこで本発明は上記のような問題に鑑みてなされたもので、排水ポンプから引き出されている電源ケーブル末端のコネクタの相手方コネクタにより使用方向が限定されず、使い勝手がよく、迅速な災害対応が可能な排水ポンプ車を提供することを目的としている。また、排水ポンプ車として使用時の使い勝手とともに、使い勝手のよい分解使用をも可能とし、迅速な災害対応が可能な排水ポンプ車の分解使用による排水方法を提供することを目的としている。
本発明の排水ポンプ車は、水中モータポンプである排水ポンプおよびその吐出口に接続可能な排水ホースとともに、前記排水ポンプを運転制御するための電源および制御盤を車両に搭載した排水ポンプ車において、前記排水ポンプから引き出されている電源ケーブル末端のコネクタの相手方コネクタを取り付けたコネクタボックスと、このコネクタボックスに取り付けた前記相手方コネクタと前記制御盤間の接続ケーブルとを設け、前記コネクタボックスは車体に対し脱着自在とする固定手段により当該車体に固定したことを特徴とするものである。
本発明の排水ポンプ車において、前記コネクタボックスを車体の後面に設置し、前記コネクタを車体の後方から前記相手方コネクタに接続可能に構成することが好ましい。
本発明の排水方法は、前記排水ポンプ車の前記制御盤および前記コネクタボックスの車体からの取り外し作業を含む当該排水ポンプ車の分解工程と、前記排水ポンプと前記制御盤および前記コネクタボックスを含む機器・機材をそれらを搭載していた車両以外の輸送手段で排水現場まで運ぶ輸送工程と、排水現場での前記制御盤および前記コネクタボックスを含む機器・機材の組み立て工程および前記排水ポンプの設置工程とを含むことを特徴とするものである。
本発明の排水ポンプ車によれば、排水ポンプから引き出されている電源ケーブル末端のコネクタの相手方コネクタを取り付けたコネクタボックスは車体に対し脱着自在とする固定手段により当該車体に固定したから、すなわち相手方コネクタを車体に脱着自在に設置したから、相手方コネクタ(コネクタボックス)を車体から取り外して排水ポンプを接続しやすい位置に動かして使用できるので、排水ポンプから引き出されて電源ケーブルの長さ不足といった従来のような不測の事態を回避することができる。よって、排水ポンプ車のコストアップや大型化を招くことなく、排水ポンプ車の使用方向が前記相手方コネクタにより限定されず使い勝手がよく、迅速な災害対応が可能な排水ポンプ車を提供することができる。
また、例えば地震災害等による緊急排水時に現地までの往路が寸断されて排水ポンプでは現地に行けないため、排水ポンプ車を分解・空輸して現地に搬入し使用するとした場合、排水ポンプ車を分解(排水ポンプ、制御盤、電源等に分解)するにあたり、前記相手方コネクタ(コネクタボックス)を車体から取り外すことにより、排水ポンプと制御盤は、前記コネクタおよび前記相手方コネクタによる配線を専門業者を呼ぶ必要がある端子による配線等に変更することなくそのまま使用することができるようになり、排水作業を行うまでの分解・組み立て、離線・結線作業における簡素化および大幅な時間短縮を図ることができる。よって、排水ポンプ車として使用時の使い勝手とともに、使い勝手のよい分解使用をも可能とし、迅速な災害対応が可能な排水ポンプ車を提供することができる。
さらに、前記コネクタボックスを車体の後面に設置し、前記コネクタを車体の後方から前記相手方コネクタに接続可能に構成する場合には、前記コネクタボックスを車体に設置したままで、車体の前方に向かって左右どちら側へも排水ポンプ側の電源ケーブルをその長さを殆どロスなく延ばすことができ、排水ポンプから引き出されている電源ケーブルの長さ不足といった従来のような不測の事態を回避することができる。よって、排水ポンプ車のコストアップや大型化を招くことなく、排水ポンプ車の使用方向が前記相手方コネクタにより限定されず使い勝手がよく、迅速な災害対応が可能な排水ポンプ車を提供することができる。
本発明の排水方法によれば、例えば地震災害等による緊急排水時に現地までの往路が寸断されて排水ポンプでは現地に行けないため、排水ポンプ車を分解・空輸して現地に搬入し使用するとした場合、排水ポンプ車を分解(排水ポンプ、制御盤、電源等に分解)するにあたり、前記相手方コネクタ(コネクタボックス)を車体から取り外すことにより、排水ポンプと制御盤は、前記コネクタおよび前記相手方コネクタによる配線を専門業者を呼ぶ必要がある端子による配線等に変更することなくそのまま使用することができるようになり、排水作業を行うまでの分解・組み立て、離線・結線作業における簡素化および大幅な時間短縮を図ることができる。よって、排水ポンプ車として使用時の使い勝手とともに、使い勝手のよい分解使用をも可能とし、迅速な災害対応が可能な排水ポンプ車の分解使用による排水方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る排水ポンプ車を示す(a)平面(上面)図、(b)左側面図、背面(後面)図である。 本発明の実施の形態に係る排水ポンプ車のコネクタボックスを示す(a)平面(上面)図、(b)左側面図、(c)背面(後面)図である。 本発明の実施の形態に係る排水ポンプ車の車上での電源、制御盤、コネクタボックスの接続状態を示す(a)平面(上面)図、(b)左側面図である。 本発明の実施の形態に係る排水ポンプ車による排水作業状態を示す(a)平面(上面)図、(b)背面(後面)図である。 本発明の実施の形態に係る排水ポンプ車の分解使用状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)(b)(c)に示す排水ポンプ車1は、一台のトラック(車両)2の荷台2a(二点鎖線に示すあおり付き)に、排水ポンプ3、排水ホース4、フロート5とともに、電源(電源盤)6および制御盤7等の排水ポンプ3を運転制御するために必要な機器・機材を搭載し、排水ポンプ3を制御盤7を介して電源6に接続し運転制御する自己完結型の移動型排水ポンプ設備を構成している。尚、排水ポンプ車1には夜間において車体から離れた場所を照らす投光器や車体付近全周囲を照らす照射範囲の広い照明装置も装備されるが、図示は省略している。
電源6には発動発電機を採用している。電源6は重量物であり、トラック2の重心バランスを考慮して荷台2aの略中央部に据え付けている。電源6の固定方法はボルト止めとし、車体に対して脱着容易にしてある。電源6の底面(下面)には電源6と一体の低い脚6aを設け、電源6の底面を設置面から持ち上げ支持している。電源6の車体前方に向かって左側面下部には計器類、表示ランプ、キースイッチを含む操作スイッチ等を配設した操作・表示パネル6bを設けている。電源6の天面(上面)には吊り上げ用金具であるアイボル6cを設けている。尚、電源6には発動発電機に代えてPTO機器である発電機を採用してもよい。
制御盤7は電源6を荷台2aの略中央部に据え付けることから電源6より前側の荷台2aの前部に据え付けている。制御盤7の固定方法はボルト止めとし、車体に対して脱着容易にしてある。制御盤7の底面(下面)には制御盤7の筐体と一体の低い脚7aを設け、制御盤7の底面を設置面から持ち上げ支持している。制御盤7は荷台2aの横幅(左右幅)よりやや狭い横幅(左右幅)を有し、制御盤7の左右側面が荷台2aの左右端付近で立ち上がり、車体の左右外側に向く。制御盤7の車体前方に向かって左側面下部には操作スイッチ、表示ランプ等を配設した操作パネル7bを設けるとともに、操作パネル7bの上側に計器類、表示ランプ等を配設した表示パネル7cを設けている。制御盤7の天面(上面)には吊り上げ用金具であるアイボル7dを設けている。尚、制御盤7の左側面には操作パネル7bと並べて投光器や照明装置から延ばされる電源ケーブルの末端のコネクタの相手コネクタが設けられるが、図示は省略している。
荷台2aの電源6および制御盤7以外のスペースに、排水ポンプ3を複数台(4台)と、ロール状に巻いた所定長さの排水ホース4をポンプ1台に付き複数本(4本)ずつと、フロート5をポンプ1台に付き1つずつとを搭載している。
図2(b)に示すように、排水ポンプ3には、モータ3aの一側にポンプケーシング3bを設け、そのポンプケーシング3b内でモータ軸3cと一体に羽根車3dを回転させることにより、モータ3aと羽根車3dの間におけるポンプケーシング3bにある吸込口3eから吸い込まれた水は羽根車3dを通りそこで加圧されて、ポンプケーシング3bの先端部にある吐出口3fから吐出される中吸い込み型の水中モータポンプを採用しているが、一端に吸込口を有し、他端に吐出口を有するポンプケーシングの内部にモータを設け、そのモータと吸込口の間でモータ軸と一体に羽根車を回転させることにより、吸込口から吸い込まれた水は羽根車を通りそこで加圧されて、モータ外周を通り吐出口から吐出される片吸い込み型の水中モータポンプやその他の水中モータポンプを採用してもよい。
排水ポンプ3はモータ3aから外部に引き出されている所定長さの電源ケーブル8の末端にコネクタ(例えばプラグ)9を設けている。
図2(a)(b)(c)に示すように、各排水ポンプ3のコネクタ9の相手方コネクタ(例えばレセプタクル:ソケット)10を一括に取り付けた直方体状のコネクタボックス11を設けている。コネクタボックス11はその一側面から各相手方コネクタ10のコネクタ9との接続口を外部に突出させている。
車体の後面にはコネクタボックス11を設置するコネクタボックス設置部12を設けている。コネクタボックス設置部12は、トラック2のシャーシ2aの後端部下面を金属板13で閉鎖し、荷台2aの後端左右中央部の床下に前側および後側を開口したコネクタボックス収納空間14を形成するとともに、コネクタボックス収納空間14の後側開口を開放自在に閉じる後側面蓋15と、コネクタボックス収納空間14の上側にある荷台2aの床に開口形成するコネクタボックス出し入れ口16と、コネクタボックス出し入れ口16を開放自在に閉じる荷台2aの床の一部である天面蓋17とを設けて構成している。
コネクタボッス11をコネクタボックス設置部12に設置するには、天面蓋17を取り外し、コネクタボックス11を荷台2aの床上からコネクタボックス出し入れ口16を通して荷台2aの床下のコネクタボックス収納空間14に、各相手方コネクタ10のコネクタ9との接続口が車体の後方へ向く設置姿勢で収納し固定して行うが、コネクタボックス11の固定はコネクタボックス設置部12の底側(下側)からの複数のボルト18によるボルト止め(固定手段の一例)とし、コネクタボックス設置部12に対して脱着容易にしてある。取り外した天面蓋17はコネクタボッス11のコネクタボックス設置部12への設置後、コネクタボックス出し入れ口16に嵌め込み、コネクタボックス出し入れ口16を閉じる。
一方、コネクタボックス11をコネクタボックス設置部12から取り出すには、コネクタボックス11の固定ボルト18をコネクタボックス設置部12の底側(下側)から取り外し、コネクタボックス11の固定を解除するとともに、天面蓋17を取り外し、コネクタボックス11を荷台2aの床下のコネクタボックス収納空間14からコネクタボックス出し入れ口16を通して荷台2aの床上に取り出して行う。取り外した天面蓋17はコネクタボッス11のコネクタボックス設置部12からの取り出し後、コネクタボックス出し入れ口16に嵌め込み、コネクタボックス出し入れ口16を閉じる。
こうして排水ポンプ車1は、相手方コネクタ10(コネクタボックス11)を車体、しかもコネクタ9が車体の後方から接続できて、車体の前方に向かって左右どちら側へも電源ケーブル8がその長さを殆どロスなく延ばすことができる車体の後面に車体に対して脱着自在に設置している。
図2(a)(b)および図3(a)(b)に示すように、コネクタボックス11に取り付けた各相手方コネクタと制御盤7間の接続ケーブル19を設けている。接続ケーブル19の一端はコネクタボックス11のコネクタ9との接続面(後面)に対向する他面(前面)からコネクタボックス11内に引き込まれ、コネクタボックス11内で各相手方コネクタ10と導通接続されている。一方、接続ケーブル19の他端は防水・防塵等のため制御盤7の底面に設けたケーブル挿通孔から内部に引き込まれ、各排水ポンプ3ごとのインバータと導通接続されている。
コネクタボックス設置部12にはコネクタボックス出し入れ口16の口縁を一部張り出して形成したケーブル挿通孔20を設け、コネクタボックス設置部12に設置したコネクタボックス11から接続ケーブル19をコネクタボックス出し入れ口16を閉じた状態でケーブル挿通孔20を通して荷台2aの床上に引き出し、引き出した接続ケーブル19を荷台2aの床上で制御盤7の底面のケーブル挿通孔へ延ばし、相手方コネクタ10(コネクタボックス11)と制御盤7とを車体に対して脱着容易にしてある。
図3(a)(b)に示すように、制御盤7は三相変圧器(ポンプ用)および単層変圧器(投光器・照明装置用)から防水・防塵等のため制御盤7の底面に設けたケーブル挿通孔を通して外部に引き出されている所定長さの接続ケーブル21の末端にコネクタ(例えばプラグ)22を設けるとともに、そのコネクタ22の相手コネクタ(例えばレセプタクル:ソケット)23を電源6の操作・表示パネル6bに設け、電源6と制御盤7間を接続ケーブル21とコネクタ22およびその相手コネクタ23を介して荷台2aの床上で接続し、電源6と制御盤7とを車体に対して脱着容易にしてある。
次に、図4(a)(b)を参照しながら、上記のように構成した排水ポンプ車1としての使用手順について説明する。ここでは、豪雨等による洪水時の内水排除を例にとって説明するが、図4(a)(b)において、紙面中央部に示す河川堤防25の紙面左側を取水域(被災域)26、紙面右側を排水域(河川、水路等)27とする。この場合、排水ポンプ車1を河川堤防24上で停車させて、荷台2aから排水ポンプ3、排水ホース4、フロート5を降ろし、排水ポンプ3の吐出口3fに排水ホース4を接続し、排水ポンプ3のポンプケーシング3bにワイヤロープ等を介してフロート5を取り付けた後、排水ポンプ3を取水域26の水中に投入するとともに、取水域26の水中に投入した排水ポンプ3から排水ホース4を河川堤防24上を横切らせて排水域27に延ばし、排水ホース4の先端を排水域の水面近傍に臨ませる。また、取水域26の水中に投入した排水ポンプ3から電源ケーブル8を河川堤防25上に停車させている車体に向かって延ばし、電源ケーブル8の末端に設けたコネクタ9を車体の後面に設置した相手コネクタ10の接続口に車体の後方から接続し(コネクタボックス設置部12の後側面蓋15は開いている)、排水作業準備を完了する。
この状態で、制御盤7を介して排水ポンプ3のモータ3aに電流を供給し、モータ3aによって羽根車3dを回転させることにより、取水域26の水を排水域27に排水することができる。すなわち内水排除が行われる。
このような排水ポンプ車1としての使用時、排水ポンプ3から引き出されている電源ケーブル8末端のコネクタ9の相手方コネクタ10を車体の後面に設置したから、相手方コネクタ10から車体の前方に向かって左側の取水域26側に直接電源ケーブル8を延ばすことができ、電源ケーブル8の全長を有効長として利用することができる。また、仮に、図4(a)(b)において、紙面中央部に示す河川堤防25の紙面右側が取水域(被災域)26、紙面左側が排水域(河川、水路等)27となる場合であっても、排水ポンプ3から引き出されている電源ケーブル8末端のコネクタ9の相手方コネクタ10を車体の後面に設置したから、相手方コネクタ10から車体の前方に向かって右側の取水域26側に直接電源ケーブル8を延ばすことができ、電源ケーブル8の全長を有効長として利用することができる。
すなわち、排水ポンプ3から引き出されている電源ケーブル8末端のコネクタ9の相手方コネクタ10を車体の後面に設置したから、相手方コネクタ10(コネクタボックス11)を車体から取り外さなくても車体の前方に向かって左右どちら側へも、電源ケーブル8がその長さを殆どロスなく延ばすことができるようになる。またコネクタボックス11を車体から取り外して、さらに使いやすい位置にコネクタボックス11を動かして、使用することもできる。例えばコネクタボックス11を車体から離れた取水域26側の所定位置に動かすことでほぼ接続ケーブル19の長さ分だけ、排水ポンプ3を車体から離れた位置に投入することも可能になる。
尚、コネクタボックス11を車体の後部の側面に設けてもよく、その場合、相手方コネクタ10(コネクタボックス11)を車体から取り外さない状態では取水域の方向によっては電源ケーブル8を迂回する必要を生じるが、荷台2aの前部の側面に設ける場合よりも、前部にある運転席の空間部分の距離だけ迂回距離を短くすることができる。
また、コネクタボックス11を車体から取り外すことによって、コネクタボックス11を排水ポンプ3を接続しやすい位置に動かして使用することができるので、コネクタボックス11が車体のどの位置に設置されたとしても、電源ケーブル8がその長さを殆どロスなく延ばすことができるようになり、そうすると、排水ポンプ車1のコストアップや大型化を招くことなく、排水ポンプ車1の使用方向が相手方コネクタ10により限定されず使い勝手がよく、迅速な災害対応が可能な排水ポンプ車1となる。
次に、図5を参照しながら、上記のように構成した排水ポンプ車1の分解使用について説明する。例えば地震災害等による緊急排水時に現地までの往路が寸断されて排水ポンプ1では現地に行けないため、排水ポンプ車1を分解・空輸して現地に搬入し使用するとした場合、電源6および制御盤7の固定ボルトを外して車体から分離し、トッラク2の荷台2aに搭載した排水ポンプ3、排水ホース4、フロート5、電源6および制御盤7等のポンプ設備を空輸することになるが、排水ポンプ3から引き出されている電源ケーブル8末端のコネクタ9の相手方コネクタ10を排水ポンプ車1の後面に脱着自在に設置したから、排水ポンプ車1の分解時、コネクタボックス11の固定ボルト18を外して、コネクタボックス11をコネクタボックス設置部12から取り出すことで、車体の後面に設置した相手方コネクタ10も電源6および制御盤7と同様に車体から分離し、制御盤7を相手方コネクタ10付きで分解・空輸することができ、排水ポンプ3と制御盤7はコネクタ9および相手方コネクタ10による配線を専門業者を呼ぶ必要がある端子による配線等に変更することなくそのまま使用することができるようになり、そうすると、排水作業を行うまでの分解・組み立て、離線・結線作業における簡素化および大幅な時間短縮を図ることができるから、排水ポンプ車1として使用時の使い勝手とともに、使い勝手のよい分解使用をも可能とし、迅速な災害対応が可能な排水ポンプ車1となる。
また、電源6と制御盤7はコネクタ22およびその相手コネクタ23による配線であり、車上での電源6と制御盤7間の接続および制御盤7と車体の後面に設置した相手方コネクタ10間の接続も荷台2a上の接続ケーブル21および19によるものであるから、排水ポンプ車1の分解使用時の排水作業を行うまでの分解・組み立て、離線・結線作業をより簡素化および時間短縮することができる。さらに、電源6を別途現地で調達し、制御盤7とコネクタボックス11と排水ポンプ3等の機器のみを空輸するようにしてもよい。
また、電源6および制御盤7の底面に脚6aおよび7aを設けたから、電源6および制御盤7を地面に設置した場合であっても、電源6および制御盤7の操作や電源6と制御盤7間のコネクタ接続等が容易に行うことができるとともに、電源6の操作・表示パネル6bおよび制御盤7の操作パネル7bや表示パネル7cに泥等がかかりにくくなり、それらに配設する電気部品が故障しにくくなる。
さらに、コネクタボックス11の外面にマグネットシートを貼り付けて固定して置くことにより、排水ポンプ車1の分解使用時にコネクタボックス11を制御盤7や電源6等の金属製の筐体にマグネットシートを介して吸着保持させることができるので、コネクタボックス11を地面に置いて使用しなくても済み、コネクタ9および相手方コネクタ10に泥等がかかりにくくなり、故障しにくくなる。またコネクタボックス11の外面にマグネットシート(固定手段の他の例)を貼り付けて固定して置くと、排水ポンプ車1としての使用時にコネクタボックス11を車体のどの位置にでも設置しやすくなる。
以上、本実施の形態は本発明に係る排水ポンプ車の一実施の形態を説明したが、本発明は本実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施することができるものである。
1 排水ポンプ車
2 トラック(車両)
2a 荷台
3 排水ポンプ
3a モータ
3f 吐出口
4 排水ホース
5 フロート
6 電源
7 制御盤
8 電源ケーブル
9 コネクタ
10 相手方コネクタ
11 コネクタボックス
12 コネクタボックス設置部
18 ボルト(固定手段)
19 接続ケーブル

Claims (3)

  1. 水中モータポンプである排水ポンプおよびその吐出口に接続可能な排水ホースとともに、前記排水ポンプを運転制御するための電源および制御盤を車両に搭載した排水ポンプ車において、前記排水ポンプから引き出されている電源ケーブル末端のコネクタの相手方コネクタを取り付けたコネクタボックスと、このコネクタボックスに取り付けた前記相手方コネクタと前記制御盤間の接続ケーブルとを設け、前記コネクタボックスは車体に対し脱着自在とする固定手段により当該車体に固定したことを特徴とする排水ポンプ車。
  2. 前記コネクタボックスを車体の後面に設置し、前記コネクタを車体の後方から前記相手方コネクタに接続可能に構成する請求項1に記載の排水ポンプ車。
  3. 請求項1または請求項2に記載の排水ポンプ車の前記制御盤および前記コネクタボックスの車体からの取り外し作業を含む当該排水ポンプ車の分解工程と、前記排水ポンプと前記制御盤および前記コネクタボックスを含む機器・機材をそれらを搭載していた車両以外の輸送手段で排水現場まで運ぶ輸送工程と、排水現場での前記制御盤および前記コネクタボックスを含む機器・機材の組み立て工程および前記排水ポンプの設置工程とを含むことを特徴とする排水方法。
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