以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の断面図である。
図1において、画像形成装置としての複写機10は、画像形成装置本体としての複写機本体300と、複写機本体300の上面に配されたイメージリーダ200とを備えている。
ここで、原稿画像を読み取るイメージリーダ200は、原稿給送装置100、スキャナユニット104、レンズ108、イメージセンサ109等を備えている。そして、このイメージリーダ200により原稿Dを読み取る際には、まずユーザが原稿給送装置100のトレイ100a上に原稿Dをセットする。このとき原稿Dは、トレイ100a上に画像が形成されている面が上向きのフェイスアップ状態でセットされているものとする。
次に、このようにセットされた原稿Dを原稿給送装置100により先頭ページから順に1枚ずつ左方向に搬送した後、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左方向から右方向へ搬送し、この後、排紙トレイ112上に排出する。
この際、所謂流し読みによる原稿読み取りの際には、スキャナユニット104は、所定の位置に保持された状態にあり、このスキャナユニット104上を原稿Dが左から右へと通過することにより原稿Dの読取処理が行われる。この読取処理においては、プラテンガラス102上を通過する際、原稿Dに対してスキャナユニット104のランプ103により光を照射し、その反射光をミラー105,106,107、レンズ108を介してイメージセンサ109に導くようにする。なお、このイメージセンサ109により読み取られた原稿の画像データは、所定の画像処理が施されて露光制御部110にビデオ信号として入力される。
一方、所謂固定読みによる原稿読み取りの際には、原稿給送装置100により搬送した原稿Dをプラテンガラス102上に一旦停止させ、この状態でスキャナユニット104を左から右へと移動させることにより原稿の読取処理を行う。さらに、原稿給送装置100を使用しないで原稿の読み取りを行う場合には、ユーザは、原稿給送装置100を持ち上げ、プラテンガラス102上に原稿をセットする。
また、複写機本体300は、カセット114,115に収納されたシートPを給送するシート給送部1002と、シート給送部1002により給送されたシートPに画像を形成する画像形成部1003とを備えている。更に、複写機本体300は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部等を有する操作表示装置400を備えている。
ここで、画像形成部1003は、感光体ドラム111、現像器113、転写帯電器116等を備えている。そして、画像形成の際には、露光制御部110からのレーザ光が感光体ドラム111上に照射されることにより、感光体ドラム111上に潜像が形成され、さらにこの潜像は、この後、現像器113によってトナー像として顕像化されるようになっている。なお、画像形成部1003の下流側には定着部117、排出ローラ対118等が配設されている。
また、シート給送部1002は、各カセット114,115に収納されたシートPを繰り出すピックアップローラ127,128と、フィードローラ及びリタードローラからなる分離ローラ対129,130とを備えている。そして、分離ローラ対129,130によってカセット114,115の最上位のシートPのみが分離搬送される。
次に、このような構成の複写機本体300の画像形成動作ついて説明する。
まず、既述したようにイメージリーダ200における流し読み、或は固定読み等において、イメージセンサ109により読み取られた原稿Dの画像データは、所定の画像処理が施された後、露光制御部110へ送られる。露光制御部110は、入力したビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力する。
そして、このレーザ光は、ポリゴンミラー110aにより走査されながら感光体ドラム111上に照射され、感光体ドラム111上には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。次に、感光体ドラム111上に形成された静電潜像を現像器113により現像し、トナー像として可視化する。
一方、シートPは、カセット114,115、手差し給紙部125、両面搬送パス124の何れかから感光体ドラム111と転写帯電器116とにより構成される転写部へ搬送される。そして、この転写部において可視化された感光体ドラム111上のトナー像がシートPに転写される。この後、シートPは、定着部117にて定着処理が施される。
次に、定着部117を通過したシートPを切換部材121により一旦パス122に導き、シートPの後端が切換部材121を抜けた後に、シートPをスイッチバックさせ、切換部材121により排出ローラ対118へ搬送し、複写機本体300から排出する。これにより、シートPをトナー像が形成された面が下向きの状態(フェイスダウン)で複写機本体300から排出することができる。
なお、このような所謂反転排紙により、フェイスダウンでシートPを排出することにより、先頭ページから順に画像形成処理を行う場合、例えば、原稿給送装置100を使用して画像形成処理を行う場合には、ページ順序を揃えることができる。また、コンピュータからの画像データに対する画像形成処理を行う場合にもページ順序を揃えることができる。
手差し給紙部125から搬送するOHPシート等の硬いシートPに対して画像形成処理を行う場合は、パス122にシートPを導くことなく、トナー像が形成された面を上向きの状態(フェイスアップ)で排出ローラ対118により複写機本体300から排出する。
また、シートPの両面に画像形成処理を行う場合は、シートPを定着部117からまっすぐ排出ローラ方向へと導き、シートPの後端が切換部材121を抜けた直後にシートPをスイッチバックし、切換部材121により両面搬送パス124へと搬送する。両面搬送パス124へ導かれたシートPは、感光体ドラム111と転写帯電器116との間に再度給送される。
ところで、複写機10は、複写機本体300のシート搬送方向下流側に配設され、複写機本体300の画像形成部1003により画像形成されたシートPを処理するシート処理装置1000を備えている。
シート処理装置1000は、複写機本体300から排出される画像形成済みのシートPを折り処理するシート折り処理手段としてのシート折り装置700と、シートPに対して綴じ処理や製本処理を行うフィニッシャ500と、を備えている。
複写機本体300の排出ローラ対118により排出されたシートPは、シート折り装置700に送られて選択的に折り処理が行われる。シート折り装置700を通過したシートPは、フィニッシャ500に送られ、フィニッシャ500では綴じ処理や製本処理などの各処理が行われる。
次に、シート折り装置700について詳細に説明する。図2は、シート折り装置700及びフィニッシャ500を有するシート処理装置1000を示す説明図である。また、図3及び図4は、シート折り装置700を示す説明図である。
複写機本体300から排出されたシートPは、シート折り装置700の搬送路150又は受入搬送路152へ切換部材151によって選択的に案内される。例えば、A3サイズやB4サイズのシートPで且つ折り処理の指定が操作表示装置400よりなされている場合、複写機本体300より排出されたシートPは、受入搬送路152へ案内され、折り処理が行なわれる。
一方、それ以外の場合、複写機本体300から排出されたシートPは、搬送路150に案内され、折り処理を行うことなくそのままフィニッシャ500へと搬送される。このように、シート折り装置700では、シートPを2つに折り畳む2つ折り処理が選択的に行われる。
シート搬送方向と直交する方向に折り目を有する2つ折り処理を実行する場合、シート折り装置700は、シートPを切換部材151によって、図3に示す受入搬送路152に案内し、搬送ローラ対153で搬送し、シート先端受けストッパ154で受け止める。
このとき、図示しないモータにより、図3に示すシート先端受けストッパ154を、シートサイズ及びシートPの折り量情報に基づいて+方向(下方向)又は−方向(上方向)に移動して待機させる。これにより、折り目から折りシートPの折り返し部の端部(折り端部)までの長さを調節することが可能となる。シートサイズや、シートPの折りシート情報は、複写機本体300から送られてくる情報である。
ところで、搬送されてきたシートPがシート先端受けストッパ154に勢いよくぶつかり、振動したり、シート先端受けストッパ154上で飛び跳ねて斜めになったりすることがある。そして、そのようなシートPを折り曲げローラ155,156によって折り曲げたとき、シートPの先端に対して平行にシートPを折り曲げることができなくなる。これにより、シートPに皺が生じたり、或は、折られたシートPの側端同士を揃えることができず、一方の側端が他方の側端からはみ出し、その後のシートPの搬送に支障をきたし、ジャムの発生原因になることがある。
そこで、搬送されてきたシートPがシート先端受けストッパ154上で飛び跳ねないようにするため、シートPの先端がシート先端受けストッパ154よりやや上流側に到達したとき、シート先端検知センサ157によってシートPの先端を検知している。そして、シートPを搬送中に搬送ローラ対153を回転させている搬送モータM21に1回目の停止をさせ、所定時間後に、再始動(1回目の始動)させて、シートPの先端をシート先端受けストッパ154に当接させる。
これによって、シートPは、シート先端受けストッパ154上で飛び跳ねることなく、静かにシート先端受けストッパ154上に着地する。
その後、搬送ローラ対153は、シートPの先端をシート先端受けストッパ154に当接させたまま、シートPの搬送を継続する。シートPに発生したループ(湾曲)部は、案内壁158の開口部159からはみ出して、座屈状態で、折り曲げローラ155,156のニップ部に接近する。
シートPのループ部が、折り曲げローラ155,156のニップ部に接近したとき、搬送モータM21に2回目の停止をさせ、ループ部の振動が収まってから、2回目の始動をさせる。このため、ループ部は、安定した状態でニップ部に送り込まれる。搬送モータM21の2回目の停止のタイミングは、シートPの先端がシート先端受けストッパ154に当接する前に、シート先端検知センサ157によってシート先端が検知され、その後、搬送モータM21が1回目の始動をしてからの回転数に基づいて行われる。
なお、シートPが、シート先端受けストッパ154に接近したとき、あるいはニップ部に近づいたとき、搬送モータM21を一旦停止(1回目と2回目の停止を)させているが、減速回転させてもよい。従って、シートPは、シート先端受けストッパ154に当接する直前と、折り曲げローラ155,156のニップ部に送り込まれる直前とにおいて、減速、或は一旦停止させられので、皺や折りズレを生じることなく、正確に2つに折り曲げられる。
その後、図4(a)に示すように、折り曲げローラ155,156は、シートPを2つ折りにして搬送路165に搬送する。このとき、折り返し部の長さは、図4(b)に示すように、シート搬送方向に対して上流側(当初のシートPの先端から折り目まで)の折り返し部の端部までの長さが下流側の折り返し部の端部までの長さよりも短くなる状態となる。そして、このように形成された折りシートPは、シート搬送方向に対して下流端側に折り目が形成された状態で搬送される。折りシートPは、搬送路165を経て、排出ローラ対166によってフィニッシャ500に送り込まれる。
次に、フィニッシャ500ついて詳細に説明する。図5は、フィニッシャ500の構成を示す説明図である。
フィニッシャ500は、シート折り装置700から排出されたシートPを順に取り込み、取り込んだ複数のシートPを整合して1つのシート束に束ねる処理、シート束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理を行う。また、フィニッシャ500は、取り込んだシートPの後端付近に穴あけをするパンチ処理、ソート処理、ノンソート処理、及び製本処理などの各シート後処理を行う。
フィニッシャ500は、シート折り装置700から排出されたシートPを入口ローラ対501により内部に取り込む。入口ローラ対501の下流には切換部材551が配置されており、切換部材551は、フィニッシャパス515又は製本パス550へシートPを導く。フィニッシャパス515に導かれたシートPは、搬送ローラ対502を介してバッファローラ503に向けて送られる。入口ローラ対501と搬送ローラ対502との間の搬送経路途中には、入口センサ570が設けられている。
バッファローラ503は、その外周に搬送ローラ対502を介して送られたシートPを所定枚数積層して巻き付け可能なローラであって、バッファローラ503の外周にはその回転中にシートPが各押下コロ504,505,506により巻き付けられる。巻き付けられたシートPはバッファローラ503の回転方向に搬送される。
押下コロ505,506間には、切換部材507が配置され、押下コロ506下流側には、切換部材508が配置されている。
切換部材507は、バッファローラ503に巻き付けられたシートPをバッファローラ503から剥離してノンソートパス509に、又はバッファローラ503に巻き付けられたシートPを巻き付けられた状態でバッファパス511に導く。また、切換部材508は、バッファローラ503に巻き付けられたシートPをバッファローラ503から剥離してソートパス510に、又はバッファローラ503に巻き付けられたシートPを巻き付けられた状態でバッファパス511に導く。なお、バッファパス511途中には、バッファパス511上のシートPを検出するためのバッファパスセンサ572が設けられている。
ノンソートパス509に導かれたシートPは、排出ローラ対512を介してサンプルトレイ580上に排出される。ノンソートパス509の途中には、排紙センサ571が設けられている。
また、ソートパス510に導かれたシートPは、搬送ローラ対513及びその下流側に配置された搬送ローラ対514を介して処理トレイ520上に積載される。ソートパス510の途中には、ソートパス510を通過するシートPを検知するためのソートパスセンサ573が設けられている。
処理トレイ520上に束状に積載されたシートPは、必要に応じて手前側と奥側に設けられた整合部材521による整合処理、ステイプル処理などが施された後に、排出ローラ522a,522bによりスタックトレイ581上に排出される。
排出ローラ522bは揺動ガイド524に支持され、揺動ガイド524は揺動モータ(図示せず)により排出ローラ522bを処理トレイ520上の最上部のシートPに当接させるように揺動する。
排出ローラ522bが処理トレイ520上の最上部のシートPに当接された状態にあるときには、排出ローラ522bは排出ローラ522aと協働して処理トレイ520上のシート束をスタックトレイ581に向けて排出することが可能である。
上述のステイプル処理は、ステイプラ523により行われる。ステイプラ523は、処理トレイ520の外周に沿って移動可能に構成され、処理トレイ520に積載されたシート束を、シート搬送方向に対してシートPの最後尾位置(後端)で綴じることが可能である。
次に、製本パス550に導かれたシートPは、搬送ローラ対552を介してシート積載部530に搬送される。製本パス550の途中には製本入口センサ574が設けられている。そして、シートが順次シート積載部530に搬送されて、シート積載部530にシート束が形成される。このシート積載部530には、製本する際のシート束が積載される。
シート積載部530は、略垂直に傾斜して配置される積載部本体としての製本処理トレイ560と、製本処理トレイ560の下端(シート搬送方向下流端)に配置されるシート束受け部としての可動式のシート位置決め部材554を有している。製本処理トレイ560近傍には、中間ローラ553が設けられている。また、ステイプラ555と対向する位置にはアンビル(図示せず)が設けられており、ステイプラ555とアンビルが協働して、製本処理トレイ560に収納されたシート束に対してステイプル処理を行える構成となっている。
ステイプラ555の下流側には、折りローラ対556と折りローラ対556の対向位置に突き出し部材557が設けられている。突き出し部材557をシート積載部530に収納されたシート束に向けて突出することにより、シート積載部530に収納されたシート束を折り曲げ手段としての折りローラ対556間に押し出す。折りローラ対556は、シート束を折り曲げると共に下流へとシート束を搬送する。折り込まれたシート束は、搬送ローラ対558を介して機外又は他装置へ排出される。搬送ローラ対558の下流には排紙センサ575が設けられている。
次に、フィニッシャ500における製本モード時の動作について説明する。図6〜図10は、フィニッシャ500における製本モード時の動作を示す説明図である。
図1における操作表示装置400において、ユーザにより製本モードが指定されると、図6が示すように、入口ローラ対501及び搬送ローラ対552が回転駆動される。複写機本体300から排出されたシートPは、フィニッシャ500内に入口ローラ対501により取り込まれる。
切換部材551は、シートPを製本パス550へ導く状態で保持されており、シートPは、製本パス550を通過して搬送ローラ対552により順次シート積載部530に収納される。
このとき、中間ローラ553が回転駆動されており、シート積載部530の製本処理トレイ560に収納されているシートPの先端(下流側端部)がシート位置決め部材554に当接するまで搬送される。シートPの先端がシート位置決め部材554に当接し搬送が停止すると、不図示の整合部材がシート搬送方向と直交する幅方向に動作し、シートPの幅方向の整合が行われる。
所定枚数のシートPが整合されて収納されると、図7に示すように、シート位置決め部材554は、ステイプラ555によりシート束の中央にステイプル処理(中綴じ処理)が行われる位置へ移動する。そして、ステイプラ555によりシート束の中央に中綴じ処理が行われる。
次いで、図8及び図9に示すように、ステイプル位置(シートPの中央)が折りローラ対556の中央位置になる位置までシート位置決め部材554を下降させる。そして、折りローラ対556、搬送ローラ対558を回転駆動させると同時に、突き出し部材557を突出させてシート束を折りローラ対556間に押し出す。
シート束は、図10に示すように、折りローラ対556に折り曲げられて製本されつつ下流へと搬送され、搬送ローラ対558により、機外又は他装置へと排出される。
図11は、複写機10の制御装置800のブロック図である。
制御装置800は、複写機10全体を制御するCPU回路部900を備えている。CPU回路部900は、CPU901、ROM902及びRAM903を有し、ROM902には、制御プログラムが格納されている。
CPU回路部900は、制御プログラム及び操作表示装置制御部941の設定に従い、原稿給送装置制御部911、イメージリーダ制御部921、画像信号制御部922、プリンタ制御部931を制御する。更に、CPU回路部900は、制御プログラム及び操作表示装置制御部941の設定に従い、フィニッシャ制御部951及び折り装置制御部961を制御する。
RAM903は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部911は、原稿給送装置100をCPU回路部900からの指示に基づき駆動制御する。イメージリーダ制御部921は、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部922に転送する。
画像信号制御部922は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。また、コンピュータ904から外部I/F905を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。この画像信号制御部922による処理動作は、CPU回路部900により制御される。プリンタ制御部931は、入力されたビデオ信号に基づき上述の露光制御部110を駆動する。
操作表示装置制御部401は、操作表示装置400とCPU回路部900との間で情報のやり取りを行う。操作表示装置400(図1)は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有している。そして操作表示装置400(図1)は、各キーの操作に対応するキー信号を、CPU回路部900に出力するとともに、CPU回路部900からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
制御手段としてのフィニッシャ制御部951は、フィニッシャ500に搭載され、CPU回路部900と情報のやり取りを行うことによってフィニッシャ500全体の駆動制御を行う。この制御内容については後述する。
折り装置制御部961はシート折り装置700に搭載され、フィニッシャ制御部951と情報のやり取りを行いシート折り装置700全体の駆動制御を行う。
次に、操作表示装置400について詳細に説明する。図12は、複写機10における操作表示装置400を示す説明図である。
操作表示装置400には、画像形成動作を開始するためのスタートキー402、画像形成動作を中断するためのストップキー403、置数設定等を行うテンキー404〜413、IDキー414、クリアキー415、リセットキー416などが配置されている。また、上部にタッチパネルが形成された液晶の表示部420が配置されており、画面上にソフトキーを作成可能となっている。
複写機10は、後処理モードとしてノンソート、ソート、ステイプルソート(綴じモード)、製本モードなどの各処理モードを有する。このような処理モードの設定などは操作表示装置400からの入力操作により行われる。例えば、後処理モードを設定する際には、図12に示す初期画面でソフトキーである「ソータ」を選択すると、メニュー選択画面が表示部420に表示され、このメニュー選択画面を用いて処理モードの設定が行われる。
次に、操作表示装置400における製本モードの流れについて説明する。図13〜図18は、操作表示装置400の表示部420を示す説明図である。
まず、ユーザにより図12に示す初期画面でソフトキーである「応用モード」が選択されると、表示部420が図13に示すような各種モードを選択する画面に切り換わる。この状態で「製本」がユーザにより選択されると、図14に示すように、使用するサイズのシートPを選択可能なキーが表示される。
ここで、複写機本体300の各カセットには、それぞれ異なるサイズのシートPが格納されており、ユーザは、使用するシートPが格納されているカセットを選択することとなる。
そして、ユーザによりカセット(図14では、「A3」のカセット)が選択され、「次へ」のソフトキーが押下されると、図15に示すように、製本するシート束に対する処理を設定する画面となる。
製本モードが選択された場合、少なくともシート束の中折りを行うが、中綴じ処理を行うか否かはユーザが選択可能であり、ユーザは、「中綴じする」と「中綴じしない」のいずれかのソフトキーを選択する。更に、中綴じ処理とは独立に、シート束の中紙に対して折りシートを使用するか否かを選択可能となっている。
ここで、中綴じ処理の設定に拘らず、「折り紙を挿入しない」が選択され、「OK」キーが押されると設定が終了する。
また、中綴じ処理の設定に拘らず、「折り紙を挿入する」が選択され、「OK」キーが押されると、次に、図16の折りシートの挿入ページを設定する画面となり、折りシートを使用するページの設定を行う。
折りシートのページ設定は、複数ページ設定可能となっており、折りシートを入れたいページ数を入力する。図16で折りシートのページ設定が終了すると、図17で、折りシートで使用するカセットを選択する。折りシートとして使用するカセットを選択し、「OK」キーが押されると、次に図18で折り返し部の長さの設定を行う。ここで設定された折り返し部の長さを含む折りシート情報に基づいて、後述するシート押え部材の位置を決定する。
図19は、フィニッシャ500におけるシート積載部530近傍を示す概略斜視図である。
フィニッシャ500は、シート積載部530においてシート搬送方向(矢印A方向)と直交する幅方向(矢印B方向)のそれぞれの端部近傍に配置される一対のシート押えユニット595a,595bを備えている。各シート押えユニット595a,595bは、シート積載部530の幅方向中心に対して左右対称に配置されている。ここで、図19に示すシート押えユニット595a,595bの各XYZ直交座標は、シート積載部530の幅方向中心に対して左右対称である。
シート押えユニット595a,595bは、シート押え部材590a,590bを備えている。また、シート押えユニット595a,595bは、シート押え部材590a,590bをシート搬送方向と直交する方向(X,Z方向及びX,Z方向と反対の−X,−Z方向)に移動させる交差移動手段としての交差移動部600a,600bを備えている。また、フィニッシャ500は、シート押えユニット595a,595bをそれぞれシート搬送方向と平行な方向(Y方向及びY方向と反対の−Y方向)に移動させる平行移動手段として平行移動部610a,610bを備えている。そして、平行移動手段としての平行移動部610a,610bと、交差移動手段としての交差移動部600a,600bとによりシート押え部材590a,590bを移動させる移動手段が構成されている。ここで、製本処理トレイ560は、略垂直に傾斜して配置されており、平行移動部610a,610bは、略垂直方向に移動することとなり、交差移動部600a,600bは、略水平方向に移動することとなる。
シート押え部材590a,590bは、シート積載部530に積載されているシート束を押える押え位置と、シート束から離間すると共にシート搬送方向と直交する幅方向に退避する退避位置とに移動可能にシート位置決め部材554の上方に配置されている。
また、シート押え部材590a,590bは、積載部本体側である製本処理トレイ560側にシート束を押し付ける押付面590Aと、押付面590Aの反対側に形成され、シートをシート位置決め部材554に案内する案内面590Bとを有している。各シート押え部材590a,590bの案内面590Bは、シート搬送方向上流側(矢印Y方向)に向かって製本処理トレイ560側に傾斜する傾斜面である。
交差移動部600a,600bは、それぞれモータM13,M14と、モータM13,M14の駆動力を伝達するベルト596a,596bとを備えている。更に、交差移動部600a,600bは、それぞれ略円盤形状に形成され、ベルト596a,596bによりシート搬送方向に平行な回動軸を中心に回動するカム部材591a,591bを備えている。更に、交差移動部600a,600bは、それぞれ基端がL字形状に屈曲してカム部材591a,591bに取り付けられ、先端がシート押え部材590a,590bに取り付けられる軸594a,594bを備えている。
図20及び図21は、交差移動部600a,600bによるシート押え部材590a,590bの移動動作を示す説明図である。
モータM13,M14が駆動すると、その駆動力がベルト596a,596b(図19)を介してカム部材591a,591bに伝達され、カム部材591a,591bが回動し、シート押え部材590a,590bが軸594a,594bを介して動作する。
具体的に説明すると、シート押え部材590a,590bは、カム部材591a,591bが回動することにより、シート搬送方向と直交する幅方向(X方向及びX方向と反対の−X方向)に移動する。更に、シート押え部材590a,590bは、カム部材591a,591bが回動することにより、製本処理トレイ560上に積載されたシート束に接離する接離方向(Z方向及びZ方向と反対の−Z方向)に移動する。このカム部材591a,591bの回動動作により、シート押え部材590a,590bは押え位置(図20)と退避位置(図21)との間を移動することとなる。つまり、交差移動部600a,600bのモータM13,M14を順方向に駆動することにより、カム部材591a,591bが順方向に回動し、シート押え部材590a,590bが、退避位置から−X/−Z方向に移動して押え位置(図20)に移動する。逆に、交差移動部600a,600bのモータM13,M14を逆方向に駆動することにより、カム部材591a,591bが逆方向に回動し、シート押え部材590a,590bが、押え位置からX/Z方向に移動して退避位置(図21)に移動する。
なお、本実施の形態では、各モータM13,M14により各シート押え部材590a,590bを動作させているが、これに限らず、1つのモータで一対のシート押え部材590a,590bを動作させてもよい。
図22は、平行移動部610a,610bによるシート押え部材590a,590bの移動動作を示す説明図である。
シート押え部材590a,590bは、平行移動部610a,610bによりシート搬送方向に沿って移動可能である。つまり、シート押えユニット595a,595bがシート搬送方向に沿って移動することにより、シート押え部材590a,590bがシート搬送方向に沿って移動する。
平行移動部610a,610bは、それぞれシート積載部530の幅方向の端部近傍に配置されるモータM10,M11と、モータM10,M11の駆動力をシート押えユニット595a,595bに伝達するベルト593a,593bとを有している。そして、モータM10、M11の駆動により、シート押えユニット595a,595b(即ち、シート押え部材590a,590b)は、シート搬送方向に対して平行方向に移動可能となっている。
なお、本実施の形態では、各モータM10,M11により各シート押えユニット595a,595bを動作させているが、これに限らず、1つのモータで一対のシート押えユニット595a,595bを動作させてもよい。
ここで、各交差移動部600a,600b及び各平行移動部610a,610bは、制御手段としてのフィニッシャ制御部951(図11)により駆動制御される。
ところで、製本モードが選択されている場合は、図6〜図10を参照して説明したように、最終的にシート積載部530に積載されているシート束を折りローラ対556で折り曲げて製本する。また、図15において説明した中綴じ処理の設定がされた場合は、シート積載部530に積載されたシート束にステイプラ555で中綴じ処理が行われる。このように、シート束に処理を施して製本する場合には、シート束の整合性が重要となる。つまり、製本してしまうと、その後に乱れているシートを修正しようとしても修正が困難である。
そこで、本実施の形態では、シート押え部材590a,590bを以下のように動作させている。
図23は、製本モードが選択された場合のフィニッシャ制御部951によるシート積載処理の制御動作を示すフローチャートである。図24は、シート押え部材590a,590bを折りシートPの折り端部Paに移動させる動作を示す説明図である。図25は、シート押え部材590a,590bを退避位置から押え位置に移動させている途中を示す説明図である。図26は、シート押え部材590a,590bを押え位置に移動させた状態で次のシートP’が搬送されてきた場合を示す説明図である。図27は、シート押え部材590a,590bを押え位置から退避位置に移動させる動作を示す説明図である。
なお、本実施の形態で各シート押え部材590a,590bの初期位置(ホームポジション)は退避位置である。
以下、図23のフローチャートに沿って、図24〜図27を参照しながら説明する。
まず、フィニッシャ制御部951(図11)は、搬送ローラ対552を動作させてシート積載部530に搬送し、1枚目のシートPの積載を完了させる(S1)。
次に、フィニッシャ制御部951は、シート積載部530に搬送されたシートPが折りシートであるか、又は積載済みのシート束の中に折りシートが含まれているか否かを判断する(S2)。
フィニッシャ制御部951は、シート積載部530に搬送されたシートPが折りシートであると判断した場合(S2:Yes)、図24(a)の如く、折り端部Paと対応する位置にシート押え部材590a,590bをY方向又は−Y方向に移動させる(S3)。
ここで、折りシートPの折り端部Paとは、シートを折った場合の折り目と反対側の2つの端部の内、折りシートPにおけるシート搬送方向の折り返し部の長さが短い方の折り端部Paのことである。そして、本実施の形態では、折りシートPは、シート搬送方向と直交する方向の折り目がシート搬送方向下流側となるようにシート積載部530に搬送される。
また、フィニッシャ制御部951は、シート積載部530に積載済みのシート束の中に折りシートが含まれていると判断した場合(S2:Yes)、折り端部Paと対応する位置にシート押え部材590a,590bをY方向又は−Y方向に移動させる(S3)。シート積載部530に積載されているシート束に複数の折りシートが含まれている場合には、複数の折りシートのうち、最上部に位置する折りシートの折り端部に対応する位置にシート押え部材590a,590bを移動させている。このようにS3においては、平行移動部610a,610bにより、シート押え部材590a,590bを折り端部Paの位置に応じて移動させている。
ここで、図24(b)に示すように、折りシートPの折り端部Paと対応する位置とは異なる位置にシート押え部材590a,590bを移動させた状態で押え位置に移動させたと仮定する。これでは、折りシートPがカールしている場合には、折りシートPの折り端部Paが次に搬送されてきたシートに引っ掛って折れ曲がり、また、シート束の整合性が損なわれてしまうおそれがある。
これに対し、本実施の形態では、図24(a)に示すように、フィニッシャ制御部951は、シート搬送方向においてシート積載部530に積載されている折りシートPの折り端部Paに対応する位置にシート押え部材590a,590bを移動させる。具体的に説明すると、フィニッシャ制御部951は、折りシート情報に基づいて、モータM10,M11(図19)を駆動し、シート積載部530に積載されている折りシートPの折り端部Paに対応する位置にシート押え部材590a,590bを移動させる。ここで、折りシート情報は、図18を参照して説明した、ユーザにより設定された折り返し部のシート搬送方向の長さを示す情報である。これにより、折りシートPの折り端部Pa側が外側にカールしていても、折り端部Paがシート押え部材590a,590bにより押え付けられることとなるので、積載不良を抑制することができる。これにより、シートの整合性の低下を防止でき、ひいては製本物の品位低下を防止できる。
また、S3でシート押え部材590a,590bを退避位置に退避させた状態でシート押え部材590a,590bをY方向又は−Y方向に移動させるようにしたので、シート押え部材590a,590bがシート表面を擦りながら摺動することはない。従って、シートの整合性が低下することはなく、また、シート表面に形成された画像の品質が低下することがない。なお、シート押え部材590a,590bの押付面590Aが滑らかな摺動面であり、シートの汚損や整合性の低下のおそれがない場合は、シート押え部材590a,590bを押え位置に移動させた状態でY方向又は−Y方向に移動させてもよい。
なお、フィニッシャ制御部951は、既にシート積載部530に積載されている折り端部Paに対応する位置にシート押え部材590a,590bが移動している場合は、移動させる必要はないので、シート押え部材590a,590bをその位置に保持する。
本実施の形態では、折りシートPの折り端部Paに対応する位置として、シート押え部材590a,590bが折りシートPの折り端部Paを跨ぐ位置にシート押え部材590a,590bを移動させている。これによって、折りシートPを効果的に押えることができ、次のシートP’が搬送されてきても、次のシートP’が折りシートPの折り開口側に入り込むことはない。
次いで、フィニッシャ制御部951は、S3の後、シート押え部材590a,590bを、図25に示すように、押え位置に移動させる(S4)。具体的に説明すると、フィニッシャ制御部951は、モータM13,M14(図19)を駆動してカム部材591a,591bを順方向に回動させてシート押え部材590a,590bを退避位置から−X/−Z方向に移動させて押え位置に移動させている。このように、シートP’がシート積載部530に搬送される前に、シート押え部材590a,590bを押え位置に移動させて、先にシート積載部530に積載されたシートPを押えている。
S4で折りシートPの折り端部Paを押えた後、フィニッシャ制御部951は、図26に示すように、搬送ローラ対552を動作させて次のシートP’をシート積載部530に搬送し、次のシートP’の積載を完了させる(S5)。
このとき、シート押え部材590a,590bがシート束を押えている状態であるが、次のシートP’はシート押え部材590a,590bの案内面590Bによりスムーズにシート位置決め部材554に案内される。従って、シートP’はシート押え部材590a,590bに引っ掛ることはないので、シートの積載不良が防止され、これにより、シート束の整合性の低下が防止され、ひいては製本物の品位の低下が防止される。
このとき、シート押え部材590a,590bは、シートPとシートP’との間に挟まれている状態である。次に、フィニッシャ制御部951は、図27に示すように、シート押え部材590a,590bを押え位置からX/Z方向へ移動させて退避位置に移動させる(S6)。つまり、シート押え部材590a,590bは、Z方向へ移動することにより、シートPの表面から離間し、更に、X方向へ移動することにより、シートPとシートP’の間から退避することとなる。これにより、シート押え部材590a,590bを退避させる際に、シートP’の脱落やシートP’の積載不良が抑制される。
次に、フィニッシャ制御部951は、設定された製本に必要な全てのシートがシート積載部530に積載完了したか否かを判断する(S8)。積載完了した場合(S8:Yes)は、製本モードにおける積載処理を終了し、製本動作に移行する。積載完了していない場合(S8:No)は、S2に移行する。S2で、シート積載部530に搬送されたシートPが折りシートではなく、且つ積載済みのシート束の中に折りシートが含まれていない場合(S2:No)、フィニッシャ制御部951は、次のシートをシート積載部530に搬送して積載を完了させる(S7)。次いで、S8に移行する。
つまり、シート束の最上位に折りシートがある場合のみならず、本実施の形態では、シート束に折りシートが含まれている場合(S2:Yes)でも、シート積載部530のシート束をシート押え部材590a,590bで押えるようにしている。これは、折りシートがシート束に含まれることにより、シート束が膨らんでしまうことがあるからである。これにより、シート束に含まれている折りシートによりシート束が膨むような場合でも、シート押え部材590a,590bによりシート束の膨らみが抑制される。従って、シート束に搬送されてきたシートが入り込むのを防止することができ、積載不良を防止することができる。これにより、シート束の整合性の低下を防止することができ、ひいては製本物の品位低下を防止することができる。
以上、本実施の形態によれば、シートP’がシート積載部530に搬送される前にシート押え部材590a,590bを押え位置に移動させて先にシート積載部に積載されたシートPを押えたことにより、シート積載部530のシート束の膨らみが抑制される。そして、シートPを押えた状態で次のシートP’がシート積載部530に搬送されたときは、シートPの折り端部Paに引っ掛ったり、折りシートであるシートPの折り開口側にシートP’が入り込んだりするのを防止することができる。これにより、シート束の整合性の低下を防止することができる。そして、製本する際には、シート束の整合性の低下が防止されているので、製本物の品位低下を防止することができる。
なお、上記実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施の形態では、シート搬送方向と直交する方向に折り目を有する折りシートを押える構成について説明したが、シート搬送方向と平行な方向に折り目を有する折りシートを押える構成においても本発明は有効である。また、折りシートの折り目がシート搬送方向下流側となるようにシート積載部に搬送される場合について説明したが、折りシートの折り目がシート搬送方向上流側となるようにシート積載部に搬送される場合にも本発明は有効である。
また、上記実施の形態では、シート積載部530に折りシートが積載された場合に、シート押え部材590a,590bによりシート束を押える制御を行う。そして、シート積載部530に折りシートが積載されていない場合は、シート押え部材590a,590bにより押える制御は行わない。しかし、本発明は、これに限定するものではなく、シート積載部にシートが積載されていれば、シート押え部材によりシート束を押える制御を行ってもよい。これにより、シートがカールしている場合等、なんらかの理由でシート間に隙間が生ずるような場合には、シートのカールを抑制することができ、搬送されてきたシートがシート間の隙間に入り込むような積載不良を防止することができる。これにより、シート束の整合性の低下を防止することができ、ひいては製本物の品位低下を防止することができる。
また、上記実施の形態では、シート押え部材がシート搬送方向と直交(直角に交差)する幅方向に移動して押え位置と退避位置とに移動する場合について説明したが、直角に交差する方向に限定するものではない。つまり、シート積載部の積載面に沿う方向であれば、シート押え部材をシート搬送方向と交差する方向に移動させて押え位置と退避位置とに移動させればよい。
また、上記実施の形態では、折りシートPの折り端部Paに跨って折り返し部を押える場合について説明したが、これに限るものではない。次に搬送されてくるシートが折り端部Paに引っ掛るおそれがなければ、折りシートPの折り目と折り端部Paとの間の折り返し部を押えるようにすればよく、シート押え部材が折り端部Paを跨がなくてもよい。
また、上記実施の形態では、積載部本体としての製本処理トレイ560が略垂直に傾斜している場合について説明したが、これに限定するものではない。シート束の整合性がよければ、傾斜角度は特に限定するものではない。また製本処理トレイ560を垂直或いは水平に配置しても本発明は有効である。
また、上記実施の形態では、積載部本体としての製本処理トレイ560と、シート束受け部としてのシート位置決め部材554とが別体である場合について説明したが、一体であってもよい。