JP5219115B2 - 製本システムおよび製本システム制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、製本システムの制御技術に関し、特に、給紙台から送り出された用紙が束ねられた用紙束を使って冊子を作成する製本システムの制御技術に関する。
印刷や電子写真方式などの画像形成手法により画像が形成された用紙を、改めて給紙棚に積載して給送して製本処理を施す製本装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。一方、後処理前に後処理後の記録紙状態を確認することを可能とすべく、後処理イメージデータとプレビュー表示に基づく印刷データとを合成した、記録紙の後処理後の完成予想イメージをプレビュー表示する画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−144766号公報 特開2003−296090号公報
画像が形成された用紙を給紙台にセットし、その給紙台から用紙を給送して後処理を行う場合、画像が形成された用紙をどのように給紙台にセットするかは、その後の適切な製本処理を実現するために極めて重要である。しかし、上述の特許文献に記載される技術では、給紙台へ画像が形成されたどの用紙をどのようにセットするかを製本処理の実施に先立って把握することは困難である。このため、現状では、製本作業者は完成品の冊子の状態を考慮しながら適切な給紙台に適切な用紙をセットしているかをチェックしなければならず、製本作業者は過大な監視負担を負わざるを得ない。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、画像が形成された用紙を給紙台に積載するときに、給紙台に積載すべき用紙をユーザに的確に把握させることが可能な製本システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の製本システムは、画像が形成された用紙が積載される少なくとも1つの給紙台と、給紙台から送り出された用紙に製本処理を施して冊子を作成する製本手段と、画像が形成された用紙の外観を示す用紙ビューの表示に用いられる用紙ビューデータを格納する記憶手段と、用紙ビューが表示されるディスプレイと、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が給紙台に積載されるべきであることを示すようディスプレイに表示させる表示制御手段と、を備える。
この態様によれば、ユーザは、その用紙を給紙台に積載すべきことを容易に把握することができる。このため、給紙台に積載する用紙が適切なものかを確認するユーザの監視負担を軽減させることができる。
記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々の外観を示す用紙ビューの用紙ビューデータと、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために給紙台に積載されるべき用紙の積載順を示す積載順データとを対応付けて格納し、表示制御手段は、格納された用紙ビューデータおよび積載順データを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙の積載順に対応付けてディスプレイに表示させてもよい。
この態様によれば、ユーザは、給紙台に積載すべき用紙の積載順を容易に把握することができる。このため、適切な積載順で給紙台に用紙が積載されているかを確認するときのユーザの監視負担を軽減させることができる。
本発明のある態様の製本システムは、ユーザーにより入力された給紙台への積載順を示す積載順データを取得する積載順取得手段をさらに備えてもよい。表示制御手段は、積載順データが取得された場合、取得された積載順データに対応付けられた用紙ビューデータが表す用紙ビューを、取得された積載順に対応付けてディスプレイに表示させてもよい。
この態様によれば、ユーザは自分が見たい積載順の用紙の用紙ビューをディスプレイに表示させることができる。このため、用紙の積載状態のユーザによる確認を容易なものとし、ユーザの監視負担をより軽減させることができる。
記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々の用紙ビューの用紙ビューデータと、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために給紙台に用紙が積載されるときの用紙の向きを示す用紙向きデータとを対応付けて格納し、表示制御手段は、格納された用紙ビューデータおよび用紙向きデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために給紙台に用紙が積載されるときの用紙の向きに向かせてディスプレイに表示させてもよい。
製本処理の内容によっては、給紙台に積載された用紙が適切な向きに向いていなければ、製本処理後の完成品として適切な冊子を得ることができない場合がある。この態様によれば、ユーザは給紙台に積載された用紙が適切な向きに向いているかを容易にチェックすることが可能となるため、ユーザの監視負担を軽減させることができる。
本発明のある態様の製本システムは、給紙台に積載された用紙を反転させて製本手段に送り出す用紙反転手段をさらに備えてもよい。記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について、両面の各々の面の用紙ビューデータと、その用紙の反転の要否を示す反転要否データとを対応付けて格納し、表示制御手段は、格納された反転要否データを利用して、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために給紙台に積載されるべき用紙の両面のうち、反転の要否に応じた面の用紙ビューをディスプレイに表示させてもよい。
用紙に画像を形成する画像形成装置の中には、ページ順に画像を形成し、そのまま反転させることなく画像形成された用紙を積載するものが存在する。このような画像形成装置で画像形成され積載された用紙をそのまま製本システムの給紙台にセットする場合、適切な冊子を作成するために、給紙台に積載されたされた用紙を一旦反転してその後の後処理工程に搬送する必要が生じる場合がある。この態様によれば、ディスプレイに表示された面が例えば上向きとなるよう給紙台に用紙が積載されているかを確認することにより、ユーザは用紙が適切に積載されているかを容易に確認することができる。
本発明のある態様の製本システムは、ユーザーにより入力された、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙のうちいずれかの用紙の反転の要否を示す反転要否データを取得する反転要否取得手段をさらに備えてもよい。記憶手段は、ユーザにより反転の要否が入力された用紙の両面の各々の面の用紙ビューデータと、その用紙の反転の要否を示す反転要否データとを対応付けて格納してもよい。
この態様によれば、ユーザが自ら用紙の反転の要否を入力することができると共に、ディスプレイに表示された面が例えば上向きとなるよう給紙台に用紙が積載されているかを確認することにより、ユーザは用紙が適切に積載されているかを容易に確認することができる。
給紙台は、第1給紙台および第2給紙台を含んでもよい。表示制御手段は、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために第1給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が第1給紙台に積載されるべき用紙であることを示すようディスプレイに表示し、または所定の冊子を作成する製本処理を実施するために第2給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が第2給紙台に積載されるべき用紙であることを示すようディスプレイに表示させてもよい。
この態様によれば、ユーザは、ディスプレイに表示された用紙ビューを見ることで、どの用紙を第1給紙台に積載べきか、どの用紙を第2給紙台に積載すべきかを容易に把握することができる。このため、適切な用紙を適切な給紙台にセットするためのユーザの監視負担を軽減させることができる。
本発明のある態様の製本システムは、ユーザーにより入力された、第1給紙台および第2給紙台のいずれかの選択入力を取得する給紙台選択取得手段をさらに備えてもよい。表示制御手段は、ユーザによる第1給紙台の選択入力を取得した場合、第1給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が第1給紙台に積載されるべきであることを示すようディスプレイに表示させ、ユーザによる第2給紙台の選択入力を取得した場合、第2給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が第2給紙台に積載されるべきであることを示すようディスプレイに表示させてもよい。
この態様によれば、ユーザは、第1給紙台に用紙を積載するときに第1給紙台を選択し、第2給紙台に用紙を積載するときに第2給紙台を選択することにより、これから用紙をセットする給紙台に積載すべき用紙の用紙ビューを表示させることができる。このため、適切な用紙を給紙台に積載するユーザの監視負担が、給紙台が複数あることにより増大することを抑制することができる。
第1給紙台に積載された用紙に、製本処理に含まれる処理であって用紙に所定の加工する処理である用紙加工処理を施す用紙加工手段をさらに備えてもよい。記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について、用紙ビューの用紙ビューデータと、用紙への所定の加工の要否を示す加工要否データとを対応付けて格納し、表示制御手段は、格納された加工要否データを利用して、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について所定の加工の要否を判定し、所定の加工を要する用紙の用紙ビューを、第1給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューとしてディスプレイに表示し、所定の加工を要しない用紙の用紙ビューを、第2給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューとしてディスプレイに表示させてもよい。
例えば、ある給紙台に積載された用紙には用紙加工処理を施すことが可能となっているが、他の給紙台に積載された用紙には用紙加工処理を施すことができない構造となっている製本システムが存在する。このような製本システムで製本処理を実施する場合、製用紙加工処理が必要な用紙は製用紙加工処理が可能となっている給紙台にセットする必要がある。この態様によれば、ユーザは、用紙加工処理の要否に応じて適切な給紙台に適切な用紙群を容易に載置することができる。
第1給紙台に積載された用紙に周縁部の切り落とし処理を施して製本手段に送り出す周縁切り落とし手段をさらに備えてもよい。記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について、用紙ビューの用紙ビューデータと、用紙のサイズを示す用紙サイズデータとを対応付けて格納し、表示制御手段は、格納された用紙サイズデータを利用して、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について周縁部の切り落とし処理の要否を判定し、周縁部の切り落とし処理を要する用紙の用紙ビューを、第1給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューとしてディスプレイに表示し、周縁部の切り落とし処理を要しない用紙の用紙ビューを、第2給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューとしてディスプレイに表示させてもよい。
たとえば、コピー機などで画像形成された用紙は周辺部に余白部分が生じる。このため、予め大きめの用紙を使って用紙に画像を形成し、製本処理時にこのような用紙の周縁部を切り落とす場合がある。このように用紙の周縁部を切り落とすことが可能な製本システムにおいて、例えば、ある給紙台に積載された用紙には周縁部の切り落とし処理を施すことが可能となっているが、他の給紙台に積載された用紙には周縁部の切り落とし処理を施すことができない構造となっている製本システムが存在する。このような製本システムで製本処理を実施する場合、周縁部の切り落とし処理が必要な用紙は周縁部の切り落とし処理が可能となっている給紙台に積載する必要がある。この態様によれば、ユーザは、このような場合においてもディスプレイに表示された通り給紙台に用紙を積載することにより、周縁部の切り落とし処理の要否に応じて適切な給紙台に適切な用紙を容易に載置することができる。
給紙台は、複数の給紙台を含んでもよい。製本手段は、複数の給紙台の各々から1枚ずつ送り出され丁合された用紙束に製本処理を施して冊子を作成し、表示制御手段は、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために複数の給紙台に積載されるべき用紙のうち所定の給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が所定の給紙台に積載されるべき用紙であることを示すようディスプレイに表示させてもよい。
製本システムには、複数の給紙台の各々から丁合した用紙束を使って製本するものがある。この態様によれば、ユーザは、これから用紙をセットする給紙台に積載すべき用紙を容易に確認することができる。このため、用紙を間違えないよう給紙台に用紙を積載するときのユーザの監視負担を軽減させることができる。
本発明のある態様の製本システムは、ユーザーにより入力された、複数の給紙台のうちいずれかの給紙台の選択入力を取得する給紙台選択取得手段をさらに備えてもよい。表示制御手段は、取得した給紙台の選択入力を利用してユーザにより選択されたトレイを特定し、ユーザにより選択された給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、ユーザにより選択された給紙台に積載されるべき用紙であることを示すようにディスプレイに表示させてもよい。
この態様によれば、ユーザは、これから用紙をセットする給紙台を選択することにより、その給紙台に積載すべき用紙の用紙ビューをディスプレイに表示させることができる。このため、適切な用紙を給紙台に積載するユーザの監視負担が、給紙台が複数あることにより増大することを抑制することができる。
給紙台に積載された用紙のうち最上位の用紙を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像された用紙の撮像データと、撮像時に給紙台において最上位に積載されているべき用紙の外観を示す用紙ビューデータとを比較することにより、給紙台に適切に用紙が積載されているか否かを判定する積載適否判定手段と、給紙台に適切に用紙が積載されていない判定された場合に、ユーザにその旨を報知する報知手段と、をさらに備えてもよい。
例えば、適切な用紙が給紙台に積載されていない、または適切な用紙が給紙台に積載されている場合であっても、ある用紙が用紙向きや表裏が逆に積載されているなどの事態が生じることも考えられる。この態様によれば、このように給紙台に適切に用紙が積載されていないことをユーザに迅速に知らせることができる。このため、製本システムによって適切でない冊子が作成されることを抑制することができる。
記憶手段は、給紙台に積載される用紙のうち最上位に積載されるべき用紙の用紙ビューの表示に用いられる用紙ビューデータを格納し、表示制御手段は、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために給紙台に積載される用紙のうち最上位に積載されるべき用紙の用紙ビューをディスプレイに表示させてもよい。
この態様によれば、ユーザは、最上位に積載される用紙を確認することで、給紙台にセットすべき用紙を容易に特定することができる。このため、用紙を間違えないよう給紙台に用紙をセットするユーザの監視負担をより軽減させることができる。
記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について、その両面の各々の面の外観を示す用紙ビューの表示に用いられる用紙ビューデータを格納し、表示制御手段は、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために給紙台に積載されるべき用紙の両面のうち、その用紙が給紙台に積載されたときに上方に向く面の用紙ビューをディスプレイに表示させてもよい。
ユーザは、給紙台に積載された用紙を見るときは、下方に向く面よりも上方に向く面の方が見やすいと考えられる。この態様によれば、給紙台に積載されるべき用紙の上方に向く面の用紙ビューをディスプレイに表示させることができるため、ユーザは容易に給紙台に積載する用紙が適切なものかを確認することができる。
本発明に係る製本システムによれば、画像が形成された用紙を給紙台に積載するときに、給紙台に積載すべき用紙をユーザに的確に把握させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る製本管理システム100Aの模式的な全体構成図である。製本管理システム100Aは、製本システム10Aおよび中央管理サーバ80などを有する。製本システム10Aは、PC12、ディスプレイ14、給紙装置16、用紙加工装置18、中綴じ折り装置20、小口断裁装置22、および綴じ折りスタッカ24を有する。このうち、用紙加工装置18、中綴じ折り装置20、小口断裁装置22は、用紙に対し製本処理である切り落とし処理、折り目付け処理、綴じ処理、折り処理、小口断裁処理を施す製本手段として機能する。
給紙装置16は、Aトレイ36A、Bトレイ36B、分離給送機構40、CCDセンサ42、およびスイッチバック反転機構44を有する。Aトレイ36Aは、Bトレイ36Bによりも上方に設けられ、積載可能な用紙枚数はBトレイ36Bよりも多く設定されている。Aトレイ36AおよびBトレイ36Bは、モータ(図示せず)を作動させることにより各々が昇降可能に設けられている。以下、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bを、必要に応じて「トレイ」と総称する。
Aトレイ36AおよびBトレイ36Bの各々には、印刷、電子写真方式、インクジェット方式などによる画像形成方法によって画像が形成された用紙が積載される。このため、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bには、画像が形成された用紙が複数重なり合った状態の用紙群が、製本作業者の手によってセットされる。Aトレイ36Aには、通常は表紙以外の冊子の中身の部分である本身を構成する用紙が積載され、Bトレイ36Bには通常は表紙が積載されるが、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bに積載される用紙がこれらに限られないことは勿論である。
分離給送機構40およびCCDセンサ42は、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bの各々に対応して設けられる。分離給送機構40は、Aトレイ36AまたはBトレイ36Bに積載された用紙のうち最上位の用紙を分離して送り出す。第1の実施形態に係る分離給送機構40は、エア吸引式のものが採用されている。エア吸引式の分離給送機構は公知であるため、分離給送機構40の詳細な説明は省略する。
CCDセンサ42は、Aトレイ36AまたはBトレイ36Bにセットされた用紙群のうち最上位の用紙の上面を撮像する。スイッチバック反転機構44は、ソレノイドのオン・オフを切り換えることにより搬送された用紙をスイッチバック反転機構44に搬入し、搬入方向と逆方向にその用紙を搬出することにより、用紙を反転させて搬送方向下流側(以下、単に「下流側」という)へと送り出す。第1の実施形態では、Aトレイ36Aから送り出される用紙の搬送経路にのみスイッチバック反転機構44が設けられている。Aトレイ36AまたはBトレイ36Bから送り出された紙は、給紙装置16内の用紙搬送路を通過して用紙加工装置18に送り出される。
給紙装置16は、内部に給紙制御部28を有する。給紙制御部28は、各種の演算を実行するCPU、各種の制御プログラムを格納するROM、およびデータ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMを有する。給紙制御部28は、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bの各々の昇降、分離給送機構40による用紙の送り出し、CCDセンサ42による撮像、およびスイッチバック反転機構44による用紙の反転をそれぞれ制御する。
用紙加工装置18は、給紙装置16から送り込まれた用紙に、周縁部の切り落とし処理および折り目付け処理を含む用紙加工処理を施す。用紙加工装置18は、周縁部切り落とし機構46および折り目付け機構52を有する。
たとえば、コピー機などで画像形成された用紙は周辺部に余白部分が生じる。このため、予め大きめの用紙を使って用紙に画像を形成し、製本処理時にこのような用紙の周縁部を切り落とす場合がある。周縁部切り落とし機構46は、送り込まれた用紙の周縁部を切り落とすことにより、このような余白の部分を用紙から削除し、見栄えのよい冊子の作成を実現する。
周縁部切り落とし機構46は、位置決めガイド47、両端切り落としスリッタ48、および前後端切り落としカッター50を有する。位置決めガイド47は、各々が装置前後方向に一つずつ配置されるよう一対設けられ、メイン搬送路45に搬送された用紙の搬送方向と平行な両側端と当接し、用紙の搬送方向と垂直な方向への移動を規制する。一対の位置決めガイド47の各々は、モータ(図示せず)を作動させて用紙搬送方向と垂直な方向にそれぞれ移動させることが可能となっている。
両端切り落としスリッタ48は、各々が装置前後方向に一つずつ配置されるよう一対設けられる。一対の両端切り落としスリッタ48の各々は、外周に刃が形成された一対の円盤状のカッターにより構成される。両端切り落としスリッタ48は、位置決めガイド47により両側端が規制された状態で、メイン搬送路45に搬送された用紙の両側端部を用紙の搬送方向と平行な直線で切り落とす。一対の両端切り落としスリッタ48の各々は、モータ(図示せず)を作動させて用紙搬送方向と垂直な方向にそれぞれ移動させることが可能となっている。
前後端切り落としカッター50は両端切り落としスリッタ48の下流側に設けられる。前後端切り落としカッター50は、メイン搬送路45の上方および下方にそれぞれ1つずつ配置されるよう一対設けられ、モータ(図示せず)が作動してメイン搬送路45上方のカッターが下降し、メイン搬送路45下方のカッターが上昇することにより、メイン搬送路45に搬送された用紙の前端部および後端部を、用紙搬送方向と垂直な直線で切り落とす。このように周縁部切り落とし機構46は、両端切り落としスリッタ48および前後端切り落としカッター50により用紙の周縁部を切り落とす。
折り目付け機構52は、メイン搬送路45上方に設けられた折り目付け部材を有する。モータ(図示せず)が作動してこの折り目付け部材が下降し、用紙を押圧することにより、メイン搬送路45に搬送された用紙の中央に、用紙搬送方向と垂直な直線の折り目を付する。
用紙加工装置18は、内部に用紙加工制御部30を有する。用紙加工制御部30は、CPU、ROM、およびRAMを有し、用紙加工装置18に設けられた様々なモータなどのアクチュエータの作動を制御して、位置決めガイド47による規制位置、両端切り落としスリッタ48による用紙の両側端部の切り落とし、前後端切り落としカッター50による用紙の前後端部の切り落とし、および折り目付け機構52による用紙への折り目付けなどを制御する。
また、用紙加工装置18には、用紙周縁部の切り落とし処理や折り目付け処理が行われないバイパス搬送路53が形成されている。第1の実施形態では、給紙装置16においてAトレイ36Aにセットされた用紙群から給紙された用紙は、用紙加工装置18ではバイパス搬送路53を通って中綴じ折り装置20に送り出される。また、給紙装置16においてBトレイ36Bにセットされた用紙群から給紙された用紙は、用紙加工装置18ではメイン搬送路45を通って中綴じ折り装置20に送り出される。しかし、用紙加工装置18がこのような態様に限られず、例えばAトレイ36AおよびBトレイ36Bのいずれにセットされた用紙群から給紙された用紙であっても、用紙加工処理が必要な用紙はメイン搬送路45に搬送し、必要ない用紙はバイパス搬送路53に搬送してもよいことは勿論である。
中綴じ折り装置20は、用紙加工装置18から送り込まれた用紙に中綴じ折り処理を施す。中綴じ折り装置20は、綴じ機構57、折り機構59、折り無しスタッカ68を有する。
綴じ機構57は、揃えガイド54、ステッチャ56、および綴じストッパ58を有する。揃えガイド54は、メイン搬送路55に搬送された用紙の両側端に当接し、用紙搬送方向と垂直方向への用紙の移動を規制する。綴じストッパ58は、メイン搬送路45に搬送された用紙の先端に当接して、用紙搬送方向の用紙の位置決めを行う。綴じストッパ58は、ソレノイドをオン・オフすることによりメイン搬送路55に進退可能とされている。綴じストッパ58は、所定枚数の用紙が重なり合った用紙束が形成されるまでメイン搬送路55に突出させられる。所定枚数の用紙が綴じストッパ58によって係止され重なり合うと、ステッチャ56は、揃えガイド54および綴じストッパ58によって位置決めされた用紙束に対して綴じ処理を施す。
折り機構59は、綴じ機構57の下流側に設けられており、綴じ機構57によって綴じ処理が実施された用紙束に、綴じた箇所で用紙束を折りたたむ折り処理を実施する。折り機構59は、一対の折りローラ60、折りナイフ61、搬送ローラ62、折りストッパ66を有する。
綴じ機構57にて綴じ処理が実施されると、綴じストッパ58が下方に退避し、綴じられた用紙束が折り機構59に送り込まれ、折りストッパ66に当接したところで用紙搬送方向の位置決めがされる。メイン搬送路55の上方には一対の折りローラ60が、軸方向が用紙搬送方向と垂直な方向に向くよう、用紙搬送方向に並設されている。折りナイフ61は、モータ(図示せず)が作動することにより一対の折りローラ60の間とメイン搬送路55の下方とを上昇および下降することが可能となっている。折りストッパ66により用紙束が用紙搬送方向の位置決めがされた状態で折りナイフ61を上昇させることにより、用紙束が一対の折りローラ60の間に巻き込まれる。一対の折りローラ60は、強い力で用紙束を挟持しながら用紙束を上方に搬送するよう回転することにより、用紙束に折り目を付ける。一対の折りローラ60によって折り目が付けられた綴じ折り冊子は、搬送ローラ62によってさらに上方に搬送され、綴じ折り冊子搬送路65を通って排出ローラ64により小口断裁装置22へ送り出される。
中綴じ折り装置20は、内部に中綴じ折り制御部32を有する。中綴じ折り制御部32は、CPU、ROM、およびRAMを有し、中綴じ折り装置20に設けられた様々なモータやソレノイドなどのアクチュエータの作動を制御して、綴じ機構57による綴じ処理、および折り機構59による折り処理を制御する。
なお、折りストッパ66は、ソレノイドをオン・オフすることによりメイン搬送路55に進退可能となっている。中綴じ折り装置20において綴じ処理および折り処理が施されない場合、綴じストッパ58および折りストッパ66はメイン搬送路55から退避した状態となり、用紙加工装置18から搬送された用紙は、折りストッパ66の下流に設けられた折り無しスタッカ68に積載される。
小口断裁装置22は、中綴じ折り装置20から送り込まれた綴じ折り冊子の小口を断裁して、最終的な冊子を作成する。小口断裁装置22は、小口裁断刃70、用紙押さえ部72、および小口断裁ストッパ74を有する。
小口断裁ストッパ74は、ソレノイド(図示せず)をオン・オフすることにより、用紙搬送路75に進退可能とされている。綴じ折り冊子の小口を断裁する場合、小口断裁装置22は、綴じ折り冊子が送り込まれるタイミングで小口断裁ストッパ74を用紙搬送路75に突出させておく。これにより、小口断裁装置22に送り込まれた綴じ折り冊子は先端が小口断裁ストッパ74に当接して用紙搬送方向の位置決めがなされる。
用紙押さえ部72は小口断裁ストッパ74より用紙搬送方向上流側(以下、単に「上流側」という)の用紙搬送路75上方に配置され、モータ(図示せず)が作動することにより下降して用紙搬送路75にある綴じ折り冊子を押さえつけて固定する。小口裁断刃70は用紙押さえ部72のさらに上流の用紙搬送路75上方に配置され、モータ(図示せず)が作動することにより下降する。小口断裁ストッパ74により用紙搬送方向の位置決めがされた状態で、用紙押さえ部72が綴じ折り冊子を押さえつけ、小口裁断刃70がその綴じ折り冊子の小口を断裁して最終的な冊子を作成する。作成された冊子は綴じ折りスタッカ24に送り出され、綴じ折りスタッカ24上に蓄えられる。
小口断裁装置22は、内部に小口断裁制御部34を有する。小口断裁制御部34は、CPU、ROM、およびRAMを有し、小口断裁装置22に設けられた様々なモータやソレノイドなどのアクチュエータの作動を制御して、小口断裁装置22における小口断裁処理を制御する。
PC12は、インターネットなどのネットワーク15を介して中央管理サーバ80に接続されている。メイン制御部26は、給紙装置16、用紙加工装置18、中綴じ折り装置20、および小口断裁装置22のいずれかの内部に配置されている。PC12はメイン制御部26に接続されている。メイン制御部26は、給紙制御部28、用紙加工制御部30、中綴じ折り制御部32、および小口断裁制御部34の各々に接続されている。
図2は、第1の実施形態に係る製本管理システム100Aの機能ブロック図である。PC12、および中央管理サーバ80には、OS(Operation System)、および製本管理システム100Aの動作を制御する製本管理ソフトウェアがインストールされている。図2においてPC12および中央管理サーバ80の各々は、CPU、ROM、およびRAMなどのハードウェア、およびこれらのソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックが描かれている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェアおよびソフトウェアの組合せによって様々な形で実現することができる。
近年、画像形成された用紙の外観を示す用紙ビューの表示に用いられる用紙ビューデータと、画像形成された用紙に対しどのような後処理を施すかを示すデータとを含むジョブデータを、編集、印刷、および製本の各現場で共有できるようフォーマットを標準化する活動が行われている。各現場は、このように標準化されたジョブデータを利用することにより効率的に作業を行うことが可能となる。第1の実施形態に係る製本管理システム100Aは、このうち製本現場である製本システム10Aの構成を示している。
中央管理サーバ80は、送信部84、受信部86、表示制御部88、および記憶部90を有する。送信部84は、ネットワーク15を介してデータを外部に送信し、受信部86はネットワーク15を介して送信されたデータを受信する。表示制御部88は、ディスプレイ82に表示させる表示内容を制御する。記憶部90は、ジョブデータなどのデータを格納する。
ジョブデータは、用紙ビューデータ、製本数データ、用紙枚数データ、切り落とし要否データ、切り落としサイズデータ、折り目付け要否データ、折り目付け位置データ、綴じ要否データ、綴じ位置データ、折り要否データ、折り位置データ、小口断裁要否データ、および小口断裁位置データなどの後処理に関するデータを含む。このうち、切り落とし要否データ、切り落としサイズデータ、折り目付け要否データは、用紙への加工の要否を示す加工要否データとして利用される。
一つのジョブデータには、1冊の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について、1冊の冊子を作成すべく複数の用紙が重ね合わされたときに、表紙が向く方向と同じ方向の用紙面(以下、「表面」という)の外観を示す用紙ビューの用紙ビューデータと、その裏側の用紙面(以下、「裏面」という)の外観を示す用紙ビューの用紙ビューデータが含められている。これら複数の用紙ビューデータの各々は、1冊の冊子を作成すべくその用紙ビューデータに対応する用紙を含む複数の用紙が重ね合わされたときの、その用紙の表紙からの順番である重ね順を示す重ね順データが対応付けられている。また、これら複数の用紙ビューデータの各々は、1冊の冊子を作成すべくその用紙ビューデータに対応する用紙を含む複数の用紙が重ね合わされたときのその用紙の向きを示す用紙向きデータが対応付けられている。また、これら複数の用紙ビューデータの各々は、1冊の冊子を作成すべくその用紙ビューデータに対応する用紙を含む複数の用紙が重ね合わされたときに、その用紙の表面の示すものか裏面を示すものかを表す表裏データが対応付けられている。
なお、例えば製本数データは、作成する冊子の数を示し、用紙枚数データは、1冊の冊子を作成するために必要とされる、画像形成された用紙の枚数を示す。また、切り落とし要否データは、「切り落とししない」、「1枚目のみ切り落としする」、「1枚目と最後のみ切り落としする」、「すべて切り落としする」のいずれかを示すデータを含む。
PC12は、送信部102、受信部104、製本処理実行部106、ジョブ管理部108、後処理情報取得部110、積載適否判定部112、積載トレイ判定部114、表示制御部116、および記憶部118を有する。送信部102はネットワーク15を介してデータを外部に送信し、受信部104はネットワーク15を介して送信されたデータを受信する。
製本処理実行部106は、製本処理の開始や終了を示す信号をメイン制御部26に送信することにより、製本システム10Aによる製本処理を制御する。ジョブ管理部108は、現在実行している製本処理の進行状況や、これから行うことになっている製本処理のジョブデータを管理する。後処理情報取得部110は、ジョブデータに含まれる前述の後処理に関するデータを取得し、給紙制御部28、用紙加工制御部30、中綴じ折り制御部32、および小口断裁制御部34の各々に、後処理に関するデータのうち適切なデータを出力する。
積載適否判定部112は、CCDセンサ42によって撮像された撮像データを利用して、Aトレイ36AまたはBトレイ36Bにセットされた用紙群が適切なものか、および用紙群に含まれる用紙が適切に積載されたものかを判定する。
積載トレイ判定部114は、ジョブデータに含まれる切り落とし要否データを利用して、1冊の冊子を作成するために必要な複数の用紙の各々について、Aトレイ36Aに積載されるべきかBトレイ36Bに積載されるべきかを判定する。積載トレイ判定部114は、この判定結果を、Aトレイ36Aに積載されるべきかBトレイ36Bに積載されるべきかを示すセットトレイデータとして、1冊の冊子を作成するために必要な複数の用紙の各々の用紙ビューデータに対応付けて記憶部118に格納する。例えば3枚の用紙を重ね合わせて中綴じ折り処理を施して1冊の冊子を作成する場合であって、切り落とし要否データが「1枚目のみ切り落とし処理を実施する」ことを示すデータである場合、積載トレイ判定部114は、重ね順が「1」の用紙の用紙ビューデータと、Bトレイ36Bを示すセットトレイデータとを対応付けて記憶部118に格納し、また、重ね順が「2」および「3」の用紙の用紙ビューデータの各々と、Aトレイ36Aを示すセットトレイデータとを対応付けて記憶部118に格納する。
また、積載トレイ判定部114は、ジョブデータに含まれる切り落とし要否データを利用して、1冊の冊子を作成する製本処理を実施するためにAトレイ36AまたはBトレイ36Bにセットすべき複数の用紙の各々の積載順を特定する。積載トレイ判定部114は、特定した積載順を積載順データとして、 1冊の冊子を作成するために必要な複数の用紙の各々の用紙ビューデータに対応付けて記憶部118に格納する。例えば上述の例では、重ね順が「1」の用紙のみがBトレイ36Bに積載されるため、積載トレイ判定部114は、重ね順が「1」の用紙の用紙ビューデータと積載順が「1」の積載順データとを対応付けて記憶部118に格納する。
また、折り機構59の構造上から、折り処理を施す場合は重ね順と逆に給紙制御部28から用紙を送り出さなければならないことから、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bには、用紙が重ね順と逆に積載されている必要がある。このため、この例では、Bトレイ36Bには、重ね順が「3」の用紙が最上位となり、その下に重ね順が「2」の用紙が位置するよう積載される必要がある。したがって、積載トレイ判定部114は、重ね順が「3」の用紙ビューデータと、積載順が「1」の積載順データとを対応付けて記憶部118に格納する。また、積載トレイ判定部114は、重ね順が「2」の用紙ビューデータと、積載順が「2」の積載順データとを対応付けて記憶部118に格納する。
表示制御部116は、ディスプレイ14に表示する表示内容を制御する。記憶部118は、中央管理サーバ80から受信したジョブデータなどのデータを格納する。
図3は、第1の実施形態に係る製本管理システム100Aにおける製本工程を示すフローチャートである。中央管理サーバ80を管理する製本管理者は、中央管理サーバ80から製本システム10AのPC12に、製本システム10Aで実施すべき製本処理のジョブデータを送信する(S10)。PC12の受信部104は中央管理サーバ80から送信されたジョブデータを受信し、記憶部118は、受信したジョブデータを格納する(S12)。
ジョブ管理部108は、中央管理サーバ80から送信されたジョブデータに含まれる製本数データ、用紙枚数データ、および各後処理工程の要否を示すデータなどを利用して、そのジョブデータによる製本処理にかかる時間を算出する。また、ジョブ管理部108は、そのジョブデータによる製本処理より前に予定されている製本処理にかかる時間を、各々の製本処理のジョブデータを利用して同様に算出する。ジョブ管理部108は、算出したこれらの時間を合計して、送信されたジョブデータによる製本処理が終了するまでの時間を算出する。
ジョブ管理部108は、送信されたジョブデータによる製本処理が終了するまでの処理終了予想時間を算出すると、送信部102を使って中央管理サーバ80にその時間を表す処理終了予想時間データを送信する。中央管理サーバ80の受信部86は送信された処理終了時間データを受信し、記憶部90は受信した処理終了予想時間データを格納する。なお、処理終了予想時間が所定の値を超える場合、ジョブ管理部108は、送信部102を使って製本処理を実施することができない旨を示す実施不可データを中央管理サーバ80に送信する。
表示制御部88は、受信した処理終了予想時間データを利用して、例えば「このジョブデータの製本処理が終了するまでにあと約○○分かかります」または「このジョブデータの製本処理の終了は○時○分ごろになります」などのメッセージをディスプレイ14に表示させる。また、表示制御部88は、実施不可データを受信した場合、「この製本システムではこれ以上製本処理を実施することができません。」といったメッセージをディスプレイ14に表示させる。
中央管理サーバ80は製本システム10Aを含め複数の製本システムに接続されている。製本管理者は、ディスプレイ14に表示されたこのようなメッセージを確認し、他の製本システムの納期と比較しながら、例えば納期の遅い製本システムに送信したジョブデータによる製本処理をキャンセルするデータをその製本システムに送信することにより、その製本システムによる製本処理をキャンセルする。こうして製本管理者は、製本処理を実施する製本システムを選択することができる。
基本画面148においてユーザによりトレイタブ158がクリックされると、表示制御部116は、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bの各々に積載すべき用紙の用紙ビューを表示する(S14)。ここで、図4から図6に関連して、用紙ビューの表示態様について詳細に説明する。
図4は、ディスプレイ14に用紙ビューを表示させた状態を示す図である。製本システム10Aの電源をオンにすると、表示制御部116は、ディスプレイ14に基本画面148を表示させる。
基本画面148は、スタートボタン182、ストップボタン184、処理数カウンタ186、およびクリアボタン188を有する。スタートボタン182がマウスでクリックされると、製本処理実行部106は、実施する製本処理のジョブデータと共に製本処理の開始を指示するデータをメイン制御部26に出力する。これにより製本システム10Aは、ジョブデータを使って製本処理を開始する。ストップボタン184がマウスでクリックされると、製本処理実行部106は、製本処理の停止を指示するデータをメイン制御部26に出力し、製本システム10Aは実施中の製本処理を停止する。
処理数カウンタ186には、作成した冊子の数が表示される。ユーザによってクリアボタン188が押されると、処理数カウンタ186に表示されていた数字がリセットされ、ゼロが表示される。
また、基本画面148は、ジョブマネージャタブ156、トレイタブ158、用紙加工タブ160、中綴じ折りタブ162、小口断裁タブ164、およびブックレットタブ166を有している。
ジョブマネージャタブ156がマウスでクリックされると、表示制御部116はジョブマネージャ画面を表示させる。ジョブマネージャ画面には、現在実施している製本処理のジョブデータ、今後実施する予定の製本処理のジョブデータ、および過去に実施した製本処理のジョブデータが表示される。
トレイタブ158がマウスでクリックされると、表示制御部116はトレイ画面を表示させる。トレイ画面には、少なくとも1冊の冊子を作成する製本処理を実施するためにAトレイ36AまたはBトレイ36Bにセットすべき用紙群に含まれる用紙の用紙ビューが、その用紙がAトレイ36AまたはBトレイ36Bのどちらにセットすべき用紙群に含まれる用紙であることを示すよう表示される。トレイ画面の詳細な構成については後述する。
用紙加工タブ160がマウスでクリックされると、表示制御部116は用紙加工画面を表示させる。詳細を図示しないが、表示制御部116は、ジョブデータに含まれる切り落とし要否データ、切り落としサイズデータ、折り目付け要否データ、および折り目付け位置データを利用して、切り落とし処理を実施する場合には切り落とし箇所を、折り目付け処理を実施する場合には折り目付けする位置を、それぞれ用紙ビューに重ねるようにして用紙加工画面を表示させる。
中綴じ折りタブ162がマウスでクリックされると、表示制御部116は中綴じ折り画面を表示させる。詳細を図示しないが、表示制御部116は、ジョブデータに含まれる綴じ要否データ、綴じ位置データ、折り要否データ、および折り位置データを利用して、綴じ処理を実施する場合には綴じる位置を、折り処理を実施する場合には折り目となる位置を、それぞれ用紙ビューに重ねるようにして用紙加工画面を表示させる。
小口断裁タブ164がマウスでクリックされると、表示制御部116は小口断裁画面を表示させる。詳細を図示しないが、表示制御部116は、ジョブデータに含まれる小口断裁要否データおよび小口断裁位置データを利用して、小口断裁処理を実施する場合には小口の断裁箇所を、用紙ビューに重ねるようにして用紙加工画面を表示させる。
ブックレットタブ166がマウスでクリックされると、表示制御部116はブックレット画面を表示させる。表示制御部116は、ジョブデータに含まれる様々な情報を利用して、製本処理が施された後の予想外観図である完成品プレビューを表示する。ブックレット画面の詳細な構成については後述する。
このように表示制御部116は、中央管理サーバ80から送信されたジョブデータに含まれる多くのデータを利用して、ジョブマネージャ画面、トレイ画面、用紙加工画面、中綴じ折り画面、小口断裁画面、およびブックレット画面の各々をディスプレイ14に表示させる。これによって、製本作業者は製本処理の各工程において適切な処理を実施することができるかを、ジョブデータを利用して製本処理に先立ってチェックすることができる。このため、製本処理を実施する直後から品質の高い冊子を製本することが可能となる。
図4は、これらの画面のうち、ユーザによりトレイタブ158が選択され、トレイ画面150が表示された状態を示している。トレイ画面150は、用紙ビュー表示欄152、プロセスモード選択ボタン168、用紙搬送トレイ選択ボタン170、用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172、反転指示チェックボックス174、用紙検知セットボタン176、積載順表示欄178、および積載順選択ボタン180を有する。
用紙ビュー表示欄152には用紙ビュー154が表示される。用紙ビュー表示欄152には縦方向および横方向に目盛りが表示される。これにより、ユーザは用紙サイズを確認することができる。
プロセスモード選択ボタン168は、ユーザによってマウスを使ってクリックされることにより、中綴じ折り処理を施すか否かの選択入力がされる。図4では、中綴じ折り処理が施される通常モードが選択されていることを示す「Normal」の文字が表示されている。なお、プロセスモード選択ボタン168が押されることによりプルダウンメニューが表示され、ユーザは表示されたプルダウンメニューの中からプロセスモードを選択することが可能となっている。
用紙搬送トレイ選択ボタン170は、ユーザによってどの給紙トレイを使って製本処理を実施するかが選択入力される。図4では、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bの双方を使うことを示す「A+B」の文字が表示されている。なお、反転を要する用紙が含まれている場合は、用紙搬送トレイをBトレイ36Bのみとする選択を行うことができず、また、用紙加工処理を要する用紙が含まれている場合は、用紙搬送トレイをAトレイ36Aのみとする選択を行うことはできない。
用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172は、ユーザによってマウスを使ってクリックされることにより、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bのどちらにセットすべき用紙群に含まれる用紙の外観を示す用紙ビューを用紙ビュー表示欄152に表示させるかの選択入力がされる。
PC12は、ユーザーにより入力された、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bのいずれかの選択入力を取得するトレイ選択取得部(図示せず)を有する。トレイ選択取得部は、用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172がユーザによりクリックされAトレイ36AまたはBトレイ36Bが選択されることにより、ユーザにより選択されたトレイを示すセットトレイデータを取得する。
図4では、Aトレイ36Aを示す「Upper(A)」が表示されている。なお、用紙搬送トレイ選択ボタン170においてAトレイ36Aのみが用紙搬送トレイとして選択されている場合、ユーザは用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172によってBトレイ36Bを選択することはできず、Bトレイ36Bのみが用紙搬送トレイとして選択されている場合、ユーザは用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172によってAトレイ36Aを選択することはできない。
反転指示チェックボックス174は、ユーザによってマウスを使ってクリックされることにより、用紙の反転の要否が入力される。ユーザは、反転指示チェックボックス174をチェックすることにより、そのときに用紙ビュー表示欄152に表示されている用紙ビューが示す用紙、すなわち用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172に表示されるトレイにおいて積載順表示欄178に表示される表示順で積載されるべき用紙をスイッチバック反転機構44によって反転させることを指定することができる。また、ユーザは、反転指示チェックボックス174のチェックを外すことにより、このときに用紙ビュー表示欄152に表示されている用紙ビューが示す用紙を反転させる指定を解除することができる。
PC12は、ユーザーにより入力された用紙の反転の要否を示す反転要否データを取得する反転要否取得部(図示せず)を有する。反転要否取得部は、反転指示チェックボックス174がユーザにチェックされることにより、用紙ビュー表示欄152に表示されている用紙ビューが示す用紙の反転の要否を示す反転要否データを取得する。
用紙検知セットボタン176は、ユーザによってマウスを使ってクリックされることにより、用紙ビュー表示欄152に表示されている用紙ビューが示す用紙をCCDセンサ42によって撮像するか否かの指定入力がされる。
積載順表示欄178は、用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172で選択されたトレイに用紙群をセットしたときに、そのトレイに積載されるべき用紙の積載順を示す。図4では、用紙ビュー表示トレイであるAトレイ36Aに積載されるべき用紙が2枚であり、用紙ビュー表示欄152に表示されている用紙ビュー154の最上位からの積載順が「1」であることを示す「1/2」の文字が表示されている。ユーザは、積載順選択ボタン180をクリックすることにより、用紙ビュー表示欄152に用紙ビュー154を表示させる用紙の積載順を指定することができる。
PC12には、ユーザーにより入力された、トレイへの積載順を示す積載順データを取得する積載順取得部(図示せず)が設けられている。積載順取得部は、積載順選択ボタン180がユーザにクリックされることにより入力された積載順の積載順データを取得する。
表示制御部116は、用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172によって選択されたトレイを示すセットトレイデータ、および積載順選択ボタン180によって選択された積載順を示す積載順データの双方に対応付けられた用紙ビューデータのうち、トレイに積載されるときに上面となるべき用紙面を示す用紙ビューデータを取得する。表示制御部116は、取得した用紙ビューデータを用いて用紙ビュー154を用紙ビュー表示欄152に表示させる。
こうしてトレイ画面150には、用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172に表示されたトレイにおいて積載順表示欄178に表示された積載順に積載されるべき用紙の上面外観を示す用紙ビュー154が表示される。ユーザは、積載順表示欄178に表示された積載順の用紙の上面の実際の外観が、用紙ビュー154と同様か否かを判断することにより、用紙群に用紙が適切に積載されているかを容易に判断することが可能となる。図4より、この例では、Aトレイ36Aにセットすべき用紙群のうち、積載順が「1」、すなわち最上位の用紙の上面は、右側に「A」の文字が、左側に「B」の文字が表されたものとなることが分かる。なお、この用紙の下面には右側に「C」の文字が、左側に「D」の文字が表されているものとする。
また、表示制御部116は、記憶部118に格納された用紙向きデータを利用して、トレイに用紙群をセットするときに、積載順選択ボタン180によって選択された積載順の用紙が向くべき方向を判定する。表示制御部116は、その判定結果に基づいて、積載順選択ボタン180によって選択された積載順の用紙ビュー154を、トレイに用紙群をセットするときにその用紙が向くべき方向に向かせて用紙ビュー表示欄152に表示させる。ユーザは、用紙群に含まれる用紙のうち積載順表示欄178に表示される積載順の用紙の実際の向きと、用紙ビュー154の向きとを比較することにより、用紙群に用紙が適切な方向に積載されているかを容易に判断することが可能となる。
なお、表示制御部116は、用紙ビューデータに対応付けられた表裏データを利用して、表面と裏面のどちらが上面となるかを判定する。第1の実施形態に係る製本システム10Aでは、綴じ機構57や折り機構59では表紙は上方向に向く。このため表示制御部116は、反転指示チェックボックス174がチェックされているか否かを判定し、反転指示チェックボックス174がチェックされておらず反転が指定されていない場合、表面が上面になると判定し、反転指示チェックボックス174がチェックされており反転が指定されている場合、裏面が上面になると判定する。この例では、反転指示チェックボックス174がチェックされ反転が指定された場合、表示制御部116は、この用紙の裏面の用紙ビュー154を用紙ビュー表示欄152に表示させる。したがって、この場合、右側に「C」の文字が、左側に「D」の文字が表された用紙ビュー154が表示される。
図5は、図4の状態から積載順選択ボタン180を使って別の積載順の用紙を指定したときの用紙ビューを示す図である。図5では、積載順表示欄178には「2/2」の文字が表されている。このため、用紙ビュー表示欄152には、Aトレイ36Aに積載すべき2枚の用紙群に含まれる、積載順が「2」の用紙の上面の外観が示されている。製本作業者は、図4に示される用紙および図5に示される用紙を重ね合わせたものを一組として、少なくとも作成する冊子の部数と同数の組の用紙が順次積載された状態の用紙群を、Aトレイ36Aに積載する。
この例では、Aトレイ36Aにセットすべき用紙群のうち、積載順が「1」、すなわち最上位の用紙の上面は、右側に「E」の文字が、左側に「F」の文字が表されたものとなることが分かる。なお、この用紙の下面には右側に「G」の文字が、左側に「H」の文字が表されているものとする。
図6は、図4の状態から用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172を使って別のトレイであるBトレイ36Bを選択したときの用紙ビューを示す図である。図6では、積載順表示欄178には「1/1」の文字が表されている。このため、用紙ビュー表示欄152には、Bトレイ36Bに積載すべき1枚の用紙の上面の外観が示されている。製本作業者は、図6に示される用紙が少なくとも作成する冊子の部数と同数積載された状態の用紙群を、Bトレイ36Bに積載する。
この例では、Bトレイ36Bにセットすべき用紙の上面は、右側に「I」の文字が、左側に「J」の文字が表されたものとなることが分かる。なお、この用紙の下面には右側に「K」の文字が、左側に「L」の文字が表されているものとする。
図3に戻る。ディスプレイ14に用紙ビューが表示されると、製本作業者は、その用紙ビューを確認しながら用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172に表示されたトレイに用紙群をセットする(S16)。トレイに用紙群をセットすると、製本作業者は、完成品プレビューであるブックレットプレビューを画面に表示させる(S18)。以下、図7および図8に関連して、このブックレットプレビューについて詳細に説明する。
図7は、ディスプレイ14にブックレットプレビューを表示させた状態を示す図である。表示制御部116は、ユーザによりブックレットタブ166がクリックされると、ブックレット画面190を基本画面148内に表示させる。
ブックレット画面190は、ブックレット表示欄191、見開き順表示欄194、および見開き順選択ボタン196を有する。ブックレット表示欄191にはブックレットプレビュー192が表示される。ブックレット表示欄191には縦方向および横方向に目盛りが表示される。これにより、ユーザはブックレットのサイズを確認することができる。
見開き順表示欄194は、作成された冊子であるブックレットの表紙を「1」とし、以降1枚ページがめくられる毎に1ずつ加算される値である見開き順を示す。見開き順選択ボタン196は、ユーザによりクリックされることにより、この見開き順が選択入力される。したがって、マウスおよび見開き順選択ボタン196は、ユーザによって見開き順が入力される見開き順入力手段として機能する。図7では、見開き順表示欄194に「1」が表示されていることから、見開き順が「1」、すなわちブックレットの表紙を表していることが分かる。
表示制御部116は、見開き順選択ボタン196によって選択された見開き順の用紙ビュー154を、ジョブデータに含まれる用紙ビューデータを利用して取得し、ブックレット表示欄191に表示させる。この例では、作成されたブックレットの表紙は、「I」の文字が表されたものになることが分かる。
図8は、図7の状態から見開き順選択ボタン196を使って別の見開き順を指定したときのブックレットプレビューを示す図である。図8では、見開き順表示欄194に「2」が表示されていることから、ブックレットの表紙をめくった見開き順を表していることが分かる。表紙と背表紙以外の見開き順では、図8に示すようにブックレットプレビュー192は左右2つのページにより構成される。この例では、作成されたブックレットの見開き順「2」は、右ページに「G」が表示され、左ページに「L」が表示されたものとなることが分かる。
図3に戻る。ブックレットプレビューを表示することによって、現状のジョブデータ通りに製本処理を施すと、たとえば周縁部の切り落としサイズが足りず、周縁部に余白が残ってしまうなど、適切なブックレットを作成することができないことが判明する場合がある。このような場合、製本作業者は、ジョブデータを適切なブックレットを作成することができるようジョブデータを修正する必要がある。
このため、製本作業者は、ブックレットプレビューを表示させて現状のジョブデータ通りに製本処理を実施して適切なブックレットを作成することができるか否かを判断することにより、ジョブデータに修正が必要か否かを判断する(S20)。修正が必要ない場合(S20のN)、製本作業者は、S22およびS24の処理をスキップする。
ジョブデータを修正する必要がある場合(S20のY)、製本作業者は、ジョブデータを修正する(S22)。なお、表示制御部116は、ジョブデータを修正するための所定の操作がPC12になされた場合、ユーザIDの入力をユーザに促すユーザID入力画面をディスプレイ14に表示させる。ジョブ管理部108は、入力されたユーザIDが、ジョブデータの修正が認められたユーザのユーザIDか否かを判定し、ジョブデータの修正が認められたユーザのユーザIDである場合にジョブデータの修正を可能とする。これにより、ジョブデータの修正が無秩序に行われることを回避することができる。
ジョブデータを修正すると、製本作業者は、修正ジョブデータを中央管理サーバ80に送信する(S24)。中央管理サーバ80の受信部86は修正ジョブデータを受信し、記憶部90は受信した修正ジョブデータを格納する(S30)。こうして製本管理者は、記憶部90に格納された修正ジョブデータを確認することにより、ジョブデータに修正が加えられたことを知ることができる。
中央管理サーバ80に修正ジョブデータが送信された場合、製本管理者は、そのジョブデータの修正を承認するかを判断する。製本管理者が中央管理サーバ80にジョブデータの修正を承認する所定の入力を行うことにより、送信部84は、修正ジョブデータによる製本処理の実施を承認する承認データをPC12に送信する。PC12の受信部104は送信された承認データを受信し、ジョブ管理部108は、受信した承認データを、承認された修正ジョブデータと対応づけて記憶部118に格納する。
ジョブデータが適正であることを確認すると、製本作業者は、基本画面148のスタートボタン182を押して製本システム10Aによる製本処理を開始する(S26)。製本処理実行部106は、製本処理の実施が指示されたジョブデータが修正されたものである場合、その修正ジョブデータに対応する承認データが記憶部118に格納されているか否かを判定する。承認データがない場合、製本処理実行部106は、製本処理を開始する旨のデータをメイン制御部26に送信せず、製本処理を開始させない。これにより、中央管理サーバ80により製本処理を管理する製本管理者がジョブデータが修正されたことを認識することなく製本処理が実施されることを回避することができる。
製本処理を開始することができると判定した場合、製本処理実行部106は、送信部102を使って製本処理を開始する旨を示すデータと製本処理の対象となるジョブデータをメイン制御部26へ送信する。このときメイン制御部26は、受信したジョブデータに含まれる切り落とし要否データが切り落とし処理を要することを示すものである場合、用紙加工制御部30にジョブデータに含まれる切り落としサイズデータを送信する。用紙加工制御部30は、受信した切り落としサイズデータを利用して両端切り落としスリッタ48の位置や前後端切り落としカッター50による切り落としタイミングを制御する。こうして周縁部切り落とし機構46は、用紙加工装置18に送り込まれた用紙に対し要求されたサイズの切り落とし処理を施す。
また、メイン制御部26は、受信したジョブデータに含まれる折り目付け要否データが折り目付け処理を要することを示す場合、用紙加工制御部30にジョブデータに含まれる折り位置データを送信する。用紙加工制御部30は、受信した折り目付け位置データを利用して折り目付け機構52による折り目付けタイミングを制御する。こうして折り目付け機構52は、用紙加工装置18に送り込まれた用紙に対し要求された位置に折り目付け処理を施す。
また、メイン制御部26は、受信したジョブデータに含まれる綴じ要否データが綴じ処理を要することを示す場合、中綴じ折り制御部32にジョブデータに含まれる綴じ位置データを送信する。中綴じ折り制御部32は、受信した綴じ位置データを利用して綴じストッパ58の位置やステッチャ56による綴じ位置を制御する。こうして綴じ機構57は、中綴じ折り装置20に送り込まれた用紙に対し要求された位置に綴じ処理を施す。
また、メイン制御部26は、受信したジョブデータに含まれる折り要否データが折り処理を要することを示す場合、中綴じ折り制御部32にジョブデータに含まれる折り位置データを送信する。中綴じ折り制御部32は、受信した折り位置データを利用して、中綴じ折り装置20に送り込まれた用紙に折り処理を施す。
また、メイン制御部26は、受信したジョブデータに含まれる小口断裁要否データが小口断裁処理を要することを示す場合、小口断裁制御部34にジョブデータに含まれる小口断裁位置データを送信する。小口断裁制御部34は、受信した小口断裁位置データを利用して小口断裁ストッパ74の位置を制御する。こうして小口断裁装置22は、送り込まれた用紙に対し要求された位置に小口断裁処理を施す。
例えば周縁部切り落とし機構46による切り落とし処理、または折り目付け機構52による折り目付け処理を施す用紙と施さない用紙が交互に用紙加工装置18に送り込まれる場合がある。このためメイン制御部26は、メイン制御部26は、メイン搬送路45に搬送するかバイパス搬送路53に搬送するかの切り換えを指示するデータを用紙加工制御部30に送信することなどにより、所定の処理を要する用紙と要しない用紙とが1冊の冊子を作成するにあたって混在する場合に対応している。
また、給紙制御部28は、Aトレイ36AまたはBトレイ36Bから用紙が送り出される毎に、最上位に積載されている用紙を撮像するようCCDセンサ42を制御する。給紙制御部28は、得られた撮像データをPC12に送信する。
PC12の積載適否判定部112は、ジョブデータを利用して、CCDセンサ42による撮像時にトレイの最上位に積載されているべき用紙の用紙ビューデータを特定する。積載適否判定部112は、給紙装置16から送信された撮像データと、その撮像データが撮像されたタイミングでトレイの最上位に積載されているべき用紙の用紙ビューデータとを比較し、撮像データが示す画像が、最上位に積載されているべき用紙に表された画像と同様か否かを判定することにより、最上位に適切な用紙が適切な用紙向きおよび表裏で積載されているかを判定する。撮像データと用紙ビューデータとを比較する技術は公知であるため説明を省略する。
最上位に適切な用紙が適切な用紙向きおよび表裏で積載されていないと判定された場合、表示制御部116は、例えば「Aトレイ36Aの最上位に積載された用紙は、間違った用紙であるか、用紙向きまたは表裏が適切でありません。」などのメッセージをディスプレイ14に表示させる。このため、表示制御部116およびディスプレイ14は、トレイに適切に用紙が積載されていない場合にその旨を表示してユーザに報知する報知手段としても機能する。
製本処理実行部106は、最上位に適切な用紙が適切な用紙向きおよび表裏で積載されていないと判定された場合、製本処理を停止させる指令データを給紙制御部28、用紙加工制御部30、中綴じ折り制御部32、および小口断裁制御部34に送信して、製本処理の各工程における処理を中止させる。これにより、適切に積載されていない用紙を使って適切でない冊子が作成することを回避することができる。また、ユーザはどちらのトレイの最上位にある用紙が適切に積載されていないかをディスプレイ14の表示により確認することができ、迅速に対応することが可能となる。
また、ジョブ管理部108は、製本処理を実施している間、所定時間毎に、作成すべき残りの冊子数に基づいて、その製本処理の処理終了予想時間を算出する。ジョブ管理部108は、算出した処理終了予想時間を示す処理終了予想時間データを、送信部102を使って中央管理サーバ80に送信する。また、ジョブ管理部108は、製本処理の実施中にジャムや故障が製本システムに発生した場合は、それらのトラブルを示すトラブルデータを送信部102を使って中央管理サーバ80に送信する。中央管理サーバ80の受信部86は送信された処理終了予想時間データやトラブルデータを受信し、記憶部90は受信したそれらのデータを格納する。
表示制御部88は、受信した処理終了予想時間データを利用して、例えば「現在実施している製本処理が終了するまでにあと約○○分かかります。」または「現在実施している製本処理の終了は○時○分ごろになります。」などのメッセージをディスプレイ14に表示させる。また、表示制御部88は、受信したトラブルデータを利用して、例えば「製本システム10Aにおいてジャムが発生しました。」などのメッセージをディスプレイ14に表示させる。これにより製本管理者は、各々の製本システムでの製本処理の進捗状況やトラブルなどを的確に把握することができ、必要に応じて他の製本システムにその製本処理を移行させるなどの対応を迅速にとることができる。
作成すべき全ての冊子の製本処理が終了する、またはユーザによりストップボタン184がクリックされると、製本処理実行部106は、メイン制御部26を介して給紙制御部28、用紙加工制御部30、中綴じ折り制御部32、および小口断裁制御部34に製本処理を停止する指令データを送信し、製本処理を終了させる(S28)。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係る製本管理システム100Bの模式的な全体構成図である。なお、製本管理システム100Bの構成および製本作業の手順は、とくに言及しない限り第1の実施形態に係る製本管理システム100Aと同様である。以下、製本管理システム100Bと同様の箇所については同様の符号を付して説明を省略する。
製本管理システム100Bは、製本システム10Bおよび中央管理サーバ80を備える。製本システム10Bは、PC12、丁合装置122、中綴じ折り装置20、および小口断裁装置22を有する。
丁合装置122は、Aトレイ124A〜Hトレイ124H(以下、必要に応じて「トレイ」と総称する。)の8つのトレイを有する。これら8つのトレイの各々には、分離給送機構126およびCCDセンサ128が対応して設けられている。分離給送機構126およびCCDセンサ128は、第1の実施形態に係る分離給送機構40およびCCDセンサ42と同様であることから説明を省略する。
丁合装置122は、内部に丁合制御部120を有する。丁合制御部120は、分離給送機構126やCCDセンサ128、および各々がAトレイ124A〜Hトレイ124Hの各々を昇降させる複数のモータ(図示せず)の作動を制御することにより、Aトレイ124A〜Hトレイ124Hの各々の昇降を制御する。丁合装置122は、Aトレイ124A〜Hトレイ124Hのうち、所定の複数のトレイの各々から1枚ずつ送り出された用紙を順次重ね合わせて丁合し、作成した用紙束を中綴じ折り装置20に送り出す。中綴じ折り装置20は、丁合装置122から送り込まれた用紙束に綴じ処理または折り処理を施す。
第2の実施形態では、図4〜図6に示す基本画面148の用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172をクリックすることにより、ユーザはAトレイ124A〜Hトレイ124Hのうちいずれかのトレイを選択することが可能となっている。表示制御部116は、ユーザにより用紙ビュー表示トレイ選択されたトレイに積載されるべき用紙の上面の用紙ビューを、用紙ビュー表示欄152に表示させる。
用紙を丁合して用紙束として製本する製本システムでは、多くのトレイが設けられる場合がある。このようにユーザにより選択されたトレイに積載されるべき用紙の上面の用紙ビューを表示することにより、ユーザは、これから用紙を積載しようとするトレイに積載すべき用紙を容易に把握することができ、複数のトレイの各々に適切な用紙を積載するユーザの監視負担を軽減することができる。
第2の実施形態においても、トレイ画面に用紙ビュー表示トレイ選択ボタンが表示され、ユーザはこの用紙ビュー表示トレイ選択ボタンをクリックすることによりAトレイ124AからHトレイ124Hのいずれかのトレイを選択することができる。PC12は、ユーザーにより入力された、Aトレイ124AからHトレイ124Hのいずれかのトレイの選択入力を取得するトレイ選択取得部(図示せず)を有する。トレイ選択取得部は、用紙ビュー表示トレイ選択ボタンがユーザによりクリックされAトレイ124AからHトレイ124Hのいずれかのトレイが選択されることにより、ユーザにより選択されたトレイを示すセットトレイデータを取得する。
表示制御部116は、取得されたセットトレイデータを利用してユーザにより選択されたトレイを特定し、ユーザにより選択されたトレイに積載されるべき用紙の用紙ビューを、例えば「Aトレイ」など、ユーザにより選択されたトレイを特定する名称と共にディスプレイ14に表示させる。こうして、ユーザにより選択されたトレイに積載されるべき用紙の用紙ビュー、そのトレイに積載されるべき用紙であることを示すようにディスプレイに表示させることにより、ユーザは複数のトレイのうちどのトレイにどのような画像が形成された用紙を積載すべきかを容易に把握することができる。
また、給紙制御部28は、Aトレイ124A〜Hトレイ124Hの各々から用紙が送り出される毎に、最上位に積載されている用紙を撮像するようCCDセンサ128の各々を制御する。丁合制御部120は、得られた撮像データをPC12に送信する。
PC12の積載適否判定部112は、ジョブデータを利用して、CCDセンサ128による撮像時にトレイの最上位に積載されているべき用紙の用紙ビューデータを特定する。積載適否判定部112は、丁合装置122から送信された撮像データと、撮像された用紙が積載されたトレイに積載されているべき用紙の用紙ビューデータとを比較し、撮像データが示す画像が、撮像された用紙が積載されたトレイに積載されているべき用紙に表された画像と同様か否かを判定することにより、そのトレイに適切な用紙が適切な用紙向きおよび表裏で積載されているかを判定する。撮像データと用紙ビューデータとを比較する技術は公知であるため説明を省略する。
そのトレイに適切な用紙が適切な用紙向きおよび表裏で積載されていないと判定された場合、表示制御部116は、例えば「Aトレイ124Aに積載された用紙は、間違った用紙であるか、用紙向きまたは表裏が適切でありません。」などのメッセージをディスプレイ14に表示させる。
製本処理実行部106は、トレイに適切な用紙が適切な用紙向きおよび表裏で積載されていないと判定された場合、製本処理を停止させる指令データを丁合装置122、中綴じ折り制御部32、および小口断裁制御部34に送信して、製本処理の各工程における処理を中止させる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
第1の実施形態のある変形例では、記憶部118は、トレイに積載されるべき用紙のうち最上位に積載される用紙の用紙ビューの表示に用いられる用紙ビューデータを格納する。表示制御部116は、格納された用紙ビューデータを利用して、あるジョブデータに係る冊子を作成する製本処理を実施するためにトレイに積載される用紙のうち最上位に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙がトレイに積載される最上位の用紙であることを示すようディスプレイ14に表示させる。このように最上位の用紙の用紙ビューをディスプレイ14に表示させることにより、ユーザはどの用紙群をどのトレイにセットすべきかを容易に理解することが可能となる。
第1の実施形態のある別の変形例では、中央管理サーバ80は、ジョブデータに製本処理を実施するときにトレイに積載されるべき用紙のサイズを示す用紙サイズデータを含めて製本システム10AのPC12にジョブデータを送信する。積載トレイ判定部114は、受信したジョブデータに含まれる用紙サイズデータを利用して、ジョブデータが作成を要求する冊子を作成するために必要とされる用紙に周縁部の切り落とし処理を要するか否かを判定する。積載トレイ判定部114は、切り落とし処理を要する用紙をBトレイ36Bに積載すべき用紙として、Bトレイ36Bを示す積載トレイデータをその用紙の用紙ビューデータに対応付けて記憶部118に格納する。表示制御部116は、ユーザにより用紙ビュー表示トレイ選択ボタン172がクリックされBトレイ36Bが選択されたとき、切り落とし処理を要する用紙の用紙ビューをディスプレイ14に表示させる。
上述したように、製本システム10Aまたは製本システム10Bでは、Bトレイ36Bから送り出された用紙には周縁部の切り落とし処理を施すことが可能だが、Aトレイ36Aから送り出された用紙には周縁部の切り落とし処理を施すことができない。このため、周縁部の切り落とし処理を要する用紙はBトレイ36Bに積載する必要がある。このようにジョブデータに含まれる用紙サイズデータを利用して用紙加工装置18による切り落とし処理が必要か否かを判定することにより、そのジョブデータを用いて製本処理を実施するために、どちらのトレイにどの用紙を積載すべきかを特定することができる。これによって、切り落とし処理を要する用紙が切り落とし処理が施されない用紙が積載されるAトレイ36Aに積載されることを抑制することができる。
第1の実施形態に係る製本管理システムの模式的な全体構成図である。 第1の実施形態に係る製本管理システムの機能ブロック図である。 第1の実施形態に係る製本管理システムにおける製本工程を示すフローチャートである。 ディスプレイに用紙ビューを表示させた状態を示す図である。 図4の状態から積載順選択ボタンを使って別の積載順の用紙を指定したときの用紙ビューを示す図である。 図4の状態から用紙ビュー表示トレイ選択ボタンを使って別のトレイであるBトレイを選択したときの用紙ビューを示す図である。 ディスプレイにブックレットプレビューを表示させた状態を示す図である。 図7の状態から見開き順選択ボタンを使って別の見開き順を指定したときのブックレットプレビューを示す図である。 第2の実施形態に係る製本管理システムの模式的な全体構成図である。
符号の説明
10Aおよび10B 製本システム、 12 PC、 14 ディスプレイ、 16 給紙装置、 18 用紙加工装置、 20 中綴じ折り装置、 22 小口断裁装置、 24 綴じ折りスタッカ、 36A Aトレイ、 36B Bトレイ、 40 分離給送機構、 42 CCDセンサ、 44 スイッチバック反転機構、 46 周縁部切り落とし機構、 52 折り目付け機構、 57 綴じ機構、 59 折り機構、 80 中央管理サーバ、 82 ディスプレイ、 100Aおよび100B 製本管理システム、 106 製本処理実行部、 108 ジョブ管理部、 110 後処理情報取得部、 112 積載適否判定部、 114 積載トレイ判定部、 116 表示制御部、 118 記憶部。

Claims (16)

  1. 画像が形成された用紙が積載される少なくとも1つの給紙台と、
    前記給紙台から送り出された用紙に製本処理を施して冊子を作成する製本手段と、
    画像が形成された用紙の外観を示す用紙ビューの表示に用いられる用紙ビューデータを格納する記憶手段と、
    用紙ビューが表示されるディスプレイと、
    格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が前記給紙台に積載されるべきであることを示すよう前記ディスプレイに表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする製本システム。
  2. 前記記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々の外観を示す用紙ビューの用紙ビューデータと、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記給紙台に積載されるべき用紙の積載順を示す積載順データとを対応付けて格納し、
    前記表示制御手段は、格納された用紙ビューデータおよび積載順データを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙の積載順に対応付けて前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1に記載の製本システム。
  3. ユーザーにより入力された前記給紙台への積載順を示す積載順データを取得する積載順取得手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、積載順データが取得された場合、取得された積載順データに対応付けられた用紙ビューデータが表す用紙ビューを、取得された積載順に対応付けて前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項2に記載の製本システム。
  4. 前記記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々の用紙ビューの用紙ビューデータと、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記給紙台に用紙が積載されるときの用紙の向きを示す用紙向きデータとを対応付けて格納し、
    前記表示制御手段は、格納された用紙ビューデータおよび用紙向きデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記給紙台に用紙が積載されるときの用紙の向きに向かせて前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の製本システム。
  5. 前記給紙台に積載された用紙を反転させて前記製本手段に送り出す用紙反転手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について、両面の各々の面の用紙ビューデータと、その用紙の反転の要否を示す反転要否データとを対応付けて格納し、
    前記表示制御手段は、格納された反転要否データを利用して、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記給紙台に積載されるべき用紙の両面のうち、反転の要否に応じた面の用紙ビューを前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の製本システム。
  6. ユーザーにより入力された、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙のうちいずれかの用紙の反転の要否を示す反転要否データを取得する反転要否取得手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、ユーザにより反転の要否が入力された用紙の両面の各々の面の用紙ビューデータと、その用紙の反転の要否を示す反転要否データとを対応付けて格納することを特徴とする請求項5に記載の製本システム。
  7. 前記給紙台は、第1給紙台および第2給紙台を含み、
    前記表示制御手段は、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記第1給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が前記第1給紙台に積載されるべき用紙であることを示すよう前記ディスプレイに表示し、または所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記第2給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が前記第2給紙台に積載されるべき用紙であることを示すよう前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の製本システム。
  8. ユーザーにより入力された、第1給紙台および前記第2給紙台のいずれかの選択入力を取得する給紙台選択取得手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、
    ユーザによる第1給紙台の選択入力を取得した場合、前記第1給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が前記第1給紙台に積載されるべきであることを示すよう前記ディスプレイに表示させ、
    ユーザによる第2給紙台の選択入力を取得した場合、前記第2給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が前記第2給紙台に積載されるべきであることを示すよう前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項7に記載の製本システム。
  9. 前記第1給紙台に積載された用紙に、製本処理に含まれる処理であって用紙に所定の加工する処理である用紙加工処理を施す用紙加工手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について、用紙ビューの用紙ビューデータと、用紙への所定の加工の要否を示す加工要否データとを対応付けて格納し、
    前記表示制御手段は、格納された加工要否データを利用して、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について所定の加工の要否を判定し、所定の加工を要する用紙の用紙ビューを、前記第1給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューとして前記ディスプレイに表示し、所定の加工を要しない用紙の用紙ビューを、前記第2給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューとして前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項7または8に記載の製本システム。
  10. 前記第1給紙台に積載された用紙に周縁部の切り落とし処理を施して前記製本手段に送り出す周縁切り落とし手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について、用紙ビューの用紙ビューデータと、用紙のサイズを示す用紙サイズデータとを対応付けて格納し、
    前記表示制御手段は、格納された用紙サイズデータを利用して、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について周縁部の切り落とし処理の要否を判定し、周縁部の切り落とし処理を要する用紙の用紙ビューを、前記第1給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューとして前記ディスプレイに表示し、周縁部の切り落とし処理を要しない用紙の用紙ビューを、前記第2給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューとして前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項7または8に記載の製本システム。
  11. 前記給紙台は、複数の給紙台を含み、
    製本手段は、前記複数の給紙台の各々から1枚ずつ送り出され丁合された用紙束に製本処理を施して冊子を作成し、
    前記表示制御手段は、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記複数の給紙台に積載されるべき用紙のうち所定の給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が所定の給紙台に積載されるべき用紙であることを示すよう前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の製本システム。
  12. ユーザーにより入力された、前記複数の給紙台のうちいずれかの給紙台の選択入力を取得する給紙台選択取得手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、取得した給紙台の選択入力を利用してユーザにより選択されたトレイを特定し、ユーザにより選択された給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、ユーザにより選択された給紙台に積載されるべき用紙であることを示すように前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項11に記載の製本システム。
  13. 前記給紙台に積載された用紙のうち最上位の用紙を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された用紙の撮像データと、撮像時に前記給紙台において最上位に積載されているべき用紙の外観を示す用紙ビューデータとを比較することにより、前記給紙台に適切に用紙が積載されているか否かを判定する積載適否判定手段と、
    前記給紙台に適切に用紙が積載されていない判定された場合に、ユーザにその旨を報知する報知手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の製本システム。
  14. 前記記憶手段は、前記給紙台に積載される用紙のうち最上位に積載されるべき用紙の用紙ビューの表示に用いられる用紙ビューデータを格納し、
    前記表示制御手段は、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記給紙台に積載される用紙のうち最上位に積載されるべき用紙の用紙ビューを前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1に記載の製本システム。
  15. 前記記憶手段は、所定の冊子の作成に必要とされる複数の用紙の各々について、その両面の各々の面の外観を示す用紙ビューの表示に用いられる用紙ビューデータを格納し、
    前記表示制御手段は、格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記給紙台に積載されるべき用紙の両面のうち、その用紙が前記給紙台に積載されたときに上方に向く面の用紙ビューを前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の製本システム。
  16. 画像が形成された用紙が積載される少なくとも1つの給紙台と、前記給紙台から送り出された用紙に製本処理を施して冊子を作成する製本手段と、画像が形成された用紙の外観を示す用紙ビューの表示に用いられる用紙ビューデータを格納する記憶手段と、用紙ビューが表示されるディスプレイと、を備える製本システムを制御する製本システム制御プログラムであって、
    格納された用紙ビューデータを利用して、所定の冊子を作成する製本処理を実施するために前記給紙台に積載されるべき用紙の用紙ビューを、その用紙が前記給紙台に積載されるべきであることを示すよう前記ディスプレイに表示させる機能をコンピュータに実行させることを特徴とする製本システム制御プログラム。
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