JP5219097B2 - ヒトまたは動物の死体の保存のための式(i)および/または(ii)の化合物、ならびにこれを含有する組成物の使用 - Google Patents

ヒトまたは動物の死体の保存のための式(i)および/または(ii)の化合物、ならびにこれを含有する組成物の使用 Download PDF

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Description

本発明は、ヒトまたは動物の屍体の保存の分野に関する。さらに特に、本発明は、ヒトもしくは動物の死体を保存および/または防腐処置するため、POM(ポリオキシメチレンジアルキルエーテル)系の少なくとも1種の化合物および/またはジアルデヒドアセタールの、非治療目的の新規な使用に関する。
遺体の防腐処置は、死体を埋葬または火葬するまで死体が受け入れられる外見を維持するため、故人の家族に依頼される風習である。しかし、一部の環境下において、特に、国境を越えて死体を移動させる場合、埋められることを意図した棺桶より薄い壁の棺桶で、また実際に棺桶がないままであっても、火葬の前に死体を輸送する場合、病院で亡くなった人々の死体を彼らの自宅に戻す一部の場合、および仮の墓所に埋める場合も、この行為が必須となると思われる。
さらに、死体の衛生的保存は、生きている人々と故人との間の接触による疾病の伝播、ならびに物体および居住地の汚れおよび汚染をも回避する現代的および有効的手段である。
ヒトまたは動物の屍体を防腐処置および/または保存するのに使用される異なる化合物が知られている。特に、フェノール、ならびにホルムアルデヒドおよびグルタルアルデヒド(1,5−ペンタンジアール)などのアルデヒドは、この分野で一般に使用されている。しかし、これらの化合物は、悪臭があり毒性が高く、処理した死体を硬直状態にしてしまう傾向がある。
フランス特許第1457037号明細書には、環構造内に追加の酸素ヘテロ原子を含むδ−ラクトンを含んでいる、死亡動物の死体の保存用組成物が開示されている。この組成物は、浸漬、注入または注射により屍体に適用することができる。
米国特許第5827511号明細書には、グルタルアルデヒド、少なくとも1つのエタノール芳香族エーテル、エチレングリコールなどの少なくとも1種の保湿剤、および少なくとも1種のアルコールを含む、動脈経路により注射可能な組成物が記載されている。
ヨーロッパ特許第1127490号明細書に、少なくともグリセロール、および有効成分としてプロポリスの水/アルコール抽出物を含む組成物が記載されている。この組成物は、屍体に刷毛で塗るまたは動脈経路により注射することができる。
国際特許出願第2004/093541号パンフレットに、グリオキサールとしても知られているエタンジアール、およびDMSO(ジメチルスルホキシド)などの極性非プロトン性溶媒を含む、注射可能な水溶液状組成物が開示されている。
最後に、ロシア特許第2116725号明細書に、死体の防腐処置をするための、ジエチルアセタール(または1,1−ジエトキシエタン)に基づく溶液が開示されている。
しかし、硬直、蒼白、臭いの発散および/または死体の脱水を回避することを可能にする一方、死体防腐処理者に対して低毒性および低コストを示す新規生成物の必要性が依然としてある。
実際に、本出願会社はここで、ポリオキシメチレンジアルキルエーテル(POM)系の少なくとも1種の化合物および/またはジアルデヒドアセタールを使用して、ヒトまたは動物の死体を保存および/または防腐処置をすることが可能であり、したがって、上述した不利な点の1つまたは複数の解決法を見出すことが可能であることを発見した。
POM化合物は、しかし、異なる使用で知られている。例えば、フランス特許第2881750号明細書に、燃料電池用の燃料としてPOMの使用が記載されている。
同様に、ジアルデヒドアセタール化合物は、しかし、特に1,1,2,2−テトラエトキシエタンなど、例えば有機合成における有利なシントンとして(国際特許出願第02/42524号パンフレット)、添加剤として(ヨーロッパ特許第0855436号明細書)、または接着剤として(フランス特許第2844802号明細書)の使用で知られている。
フランス特許第1457037号明細書 米国特許第5827511号明細書 欧州特許出願公開第1127490号明細書 国際公開第2004/093541号 ロシア特許第2116725号明細書 フランス特許第2881750号明細書 国際公開第02/42524号 欧州特許第0855436号明細書 フランス特許第2844802号明細書
本発明は、さらに特に、式(I)R−(OCH−OR’(式中、RおよびR’は、同一でありまたは異なって、1個から5個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基を表し、nは、1と8との間に含まれる値を持つ指数である。)の少なくとも1種の化合物の使用、および/または式(II)
Figure 0005219097
[式中、R、R、RおよびRは、独立して、1個から8個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基を示す、またはRおよびRならびに/もしくはRおよびRは、一緒になって、これらが結合している2個の酸素原子とともに、OH、CHOH、または1個から8個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝のアルキル基から選択される1つまたは複数の基により場合によって置換されている5員または6員の飽和複素環または不飽和複素環を形成し、Rは、CH−R−CH基(式中、Rは、結合を形成する、または1個から5個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝のアルキレン基または3個から8個の炭素原子を含む飽和炭素環もしくは不飽和炭素環を表す。)を表す、またはRは、3個から8個の炭素原子を含む飽和炭素環もしくは不飽和炭素環である。]
の少なくとも1種のジアルデヒドアセタールの使用を目的とする。
この明細書の文脈において、「の間に含まれる」という用語は、示される境界を含むと解釈されるべきである。
本発明の意味内で、「保存する」は、未処理の組織と比較して酵素作用がヒトまたは動物の組織中で停止するまたは減速され、これによりこの組織の自触媒分解が防止または減速されるという事実、および/または細菌およびミセタエの外部攻撃に対して該組織が未処理の組織より良好な耐性を呈するという事実を意味すると理解される。
本発明に従って使用される化合物(I)は、ポリオキシメチレンジアルキルエーテルであり、これらは、記号POMによってポリオキシメチレンを示し、ここに1文字または2文字を加えて(POMXX)アルキル基のRおよびR’を区別することを可能にし、Mによってメチルを、Eによってエチルを、Pまたはi−Pによって(イソ)プロピルを、Bによってブチルを、Peによってペンチルを、Hによってヘキシルを示し、数字nに対応する指数によって(CHO)の単位(POMXX)を示す。
これらの生成物は、例えば:
−アルキルがメチル基であるCH−(OCH−OCHの場合、POMM(ポリオキシメチレンジメチルエーテル)
−アルキルがエチル基の場合、POME(ポリオキシメチレンジエチルエーテル)
−アルキルがプロピル基の場合、POMP(ポリオキシメチレンジプロピルエーテル)
−アルキルがブチル基の場合、POMB(ポリオキシメチレンジブチルエーテル)
と表す。
POMMは、n個のオキシメチレン(ホルムアルデヒド)単位を持つ化合物を記載するのに使用される。したがって、メチラール(n=1)はPOMMとして識別され、ブチラールはPOMBとして識別される。同じ合成から生じた生成物の混合物を使用すると、これは例えば、n=3から8のPOMMを含む混合物のPOMM3−8として識別される。
これらのPOMは、RがR’と異なる場合不斉である。例えば、2つの(CHO)単位を持つポリオキシメチレンメチルエチルエーテル、即ちCH−(OCH−OCを示すPOMMEを有することが可能となる。
POMにより呈される利点は、おそらくこれらの化学的性質に関連しており、これらの化学的性質自体がこれらの合成方法に依存しており、これによって鎖長を制御することが可能である。通常、POMの沸点は、ホルムアルデヒド(CHO)の単位数およびアルカリ鎖の長さとともに上昇する。他方、水中での溶解性は、(−CHO−)の鎖長およびアルカリ鎖の長さとともに低下する。
毒性の観点から、メチラール(POMM)、エチラール(POME)およびブチラール(POMB)は、メタノールおよびホルムアルデヒドより毒性がずっと少ない。
POMの別の利点は、この低コストである。これは、POMの合成がメタノールおよびホルムアルデヒドに関与し、ホルムアルデヒド自身がメタノールから生成されるからである。
POMの合成は、何年もの間よく知られている。
特に、J.F.Walkerによる本「Formaldehyde」、Robert E.Krieger Publishing Company、Huntington、New York、1975の第3版は、該対象に関する参考の著書である。詳しくは、該本において、合成方法の記載を一方では167頁以下参照により、他方では264頁以下参照により見つけられると思われる。これらの合成方法は、アルコール(メタノールまたはエタノール)またはアセタール(メチラールまたはエチラール)とホルムアルデヒドまたは当量化合物との反応の酸触媒に基づいている。この合成型は、米国特許第2449469号明細書または日本特許第47−40772号明細書など、多数の特許文献において例証されている。
ルイス酸型の触媒作用に基づく他の合成方法も記載された。ルイス酸型のイオン触媒を用いる安定なポリオキシメチレンジエーテルの合成が記載されている特許文献イギリス特許第1120524号明細書を挙げることができる。
混合POM、即ちRがR’と異なる一般式R−(OCH−OR’に対応するものは、上記の目的とする方法に従った直接合成、または2つの異なる対称(R=R’)POMのアセタール交換のいずれかによって得られる。
有利な実施形態によると、本発明は、CH−(OCH)−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、C−(OCH)−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH)−OC、CH−(OCH)−OC、1,1,2,2−テトラエトキシエタン、1,1,3,3,−テトラエトキシプロパン、1,1,3,3−テトラメトキシプロパン、1,4,9,12−テトラオキサジスピロ−[4.2.4.2]テトラデカン、およびこれらの混合物から選択され、非常に優先的にCH−(OCH)−OCH、CH−(OCH−OCH、C−(OCH)−OC、C−(OCH)−OC、1,1,2,2,−テトラ−エトキシエタン、1,1,3,3−テトラエトキシプロパン、1,1,3,3−テトラメトキシプロパン、1,4,9,12−テトラオキサジスピロ[4.2.4.2]−テトラデカン,およびこれらの混合物から選択される少なくとも1種の化合物の使用を目的とする。
有利な実施形態によると、本発明は、対称構造(R=R’)を有する式R−(OCH−OR’の少なくとも1種の化合物の使用に関する。
好ましい実施形態によると、本発明は、式R−(OCH−OR(式中、一方のRがメチルを表し、nが2から8の範囲である、またはRがエチルを表し、nが1から8の範囲である。)の化合物の混合物の使用を目的とする。
またさらに好ましい実施形態によると、本発明は、2と8との間に含まれるnを持つ式CH−(OCH−OCHの化合物の混合物である少なくとも1種の化合物POMM2−8の使用を目的とし、この組成は以下の通りである:
Figure 0005219097
さらに特に、POMM2−8化合物の好ましい組成は以下の通りである:
Figure 0005219097
またさらに好ましい実施形態によると、本発明は、1と8との間に含まれるnを持つ式C−(OCH−OCの化合物の混合物である少なくとも1種のPOME1−8化合物の使用を目的とし、この組成は以下の通りである:
Figure 0005219097
式(II)の化合物として、例えば、グリオキサール(エタンジアール)、プロパンジアールおよびグルタルアルデヒド(ペンタンジアール)ジアセタールのジアセタール、特に式:
Figure 0005219097
Figure 0005219097
の化合物、マロンアルデヒドジアセタール、スクシンアルデヒドジアセタール、およびジアルデヒド環状ジアセタール、
Figure 0005219097
Figure 0005219097
(式中、R−R16は、独立して、H、OH、CHOHを表す、または1個から8個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝のアルキル基を表し、Rは、例えば:
Figure 0005219097
Figure 0005219097
など、Rが上記の通りに定義されたCH−R−CH基を表す。)
も挙げられる。
本発明による化合物(II)の合成のための方法はよく知られている。例えば、フランス特許出願第2844802号明細書に、ジアセタールは、グリオキサール、マロンアルデヒドまたはグルタルアルデヒドなどのジアルデヒドと、アルコール、例えば、モノアルコール、例えばメタノールもしくはエタノールなどと、ジオール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオールもしくはネオペンチルグリコールなどと、またはポリオール、例えばグリセロールもしくはペンタエリスリトールなどとの反応により得ることができると指摘されている。
本発明は、式(I)および/または式(II)の該化合物の少なくとも1種ならびにグリセロールを含む組成物にも関する。
有利な実施形態によると、該組成物は、式(I)および/または式(II)の少なくとも1種の化合物12−70体積%、グリセロール10−15体積%、例えばエタノール、プロパノールおよびイソプロパノールなどの少なくとも1種のアルコール15−75体積%、ならびに例えばOrange Yellow S、二酸化チタンおよび酸化亜鉛などの少なくとも1種の着色剤0−10体積%、ならびに/または特にミント、コリアンダー、タイム、シトロネラおよびグレープフルーツなどの芳香発生物を含む。
この組成物は、有利には石鹸である消毒剤、エチレングリコールおよびポリエチレングリコールなどの湿潤剤、ならびにこれらの混合物など、様々な構成物質を追加として含むことができる。
本発明の別の対象事項は、式(I)および/または式(II)(式中、R、R、R、RおよびRは、上記した通りである。)の少なくとも1種の化合物を含む組成物を死体へ投与することを含む、ヒトまたは動物の死体を保存するおよび/または遺体の防腐処置をするための方法である。
本発明に従った方法の2つの利点は、実行のスピード、即ち、血餅を取り去る速度が高いこと、および保護のスピードも高いことである。
第1の有利な実施形態において、該組成物は、動脈内経路により死体に注射される。
好ましくは、動脈内経路により注射される該組成物は、式(I)の化合物および/または式(II)の化合物の濃度が1重量%から25重量%の範囲である水溶液である。より好ましくはさらに、該組成物が腔内にきれいに注射される。
第2の有利な実施形態において、該組成物は死体中に灌流される。
第3の有利な実施形態において、死体は該組成物に浸漬される。
第4の有利な実施形態において、該組成物は局所経路により死体へ適用される。
これらの投与方法は、当業者によく知られている。
以下に続く実施例は、単に例証の目的で、本発明の言外の制限なく示される。
(実施例1)
POMM 600ml、グリセロール200ml、生理食塩水100ml、石鹸80mlならびに野菜の色素および油20mlを含む組成物を、動脈内経路によりブタの遺骸に注射する。
(実施例2)
アヒルの遺骸に、アクロスオーガニクスから入手可能な1,1,2,2−テトラエトキシ−エタン600ml、グリセロール200ml、生理食塩水100ml、石鹸80mlならびに野菜の色素および油20mlを含む組成物を刷毛で塗る。
Figure 0005219097
(実施例3)
1,1,2,2−テトラエトキシエタンを(アクロスオーガニクスから入手可能な)1,1,3,3−テトラエトキシプロパンに代えて、実施例2を繰り返す。
アクロスオーガニクスから入手可能な1,1,3,3−テトラエトキシプロパン(CAS登録番号122−31−6)は、220℃の沸点および88℃の引火点を有する。
(実施例4)
1,1,2,2−テトラエトキシエタンを(アクロスオーガニクスから入手可能な)1,1,3,3−テトラメトキシプロパンに代えて、実施例2を繰り返す。
アクロスオーガニクスから入手可能な1,1,3,3−テトラメトキシプロパン(CAS登録番号102−52−3)は、183℃の沸点および60℃の引火点を有する。
(実施例5)
アヒルの遺骸に、(MaybridgeSCRから入手可能な)1,4,9,12−テトラオキサジスピロ[4.2.4.2]テトラデカン600ml、グリセロール200ml、生理食塩水100ml、石鹸80ml、ならびに野菜の色素および油20mlを含む組成物を刷毛で塗る。
(実施例6)
POMM2−8またはPOME1−8のいずれかからなる保存流体を、流体800mlをぬるま湯800mlと混合することにより希釈する。
使用するPOMM2−8の組成は以下の通りである:
Figure 0005219097
使用するPOME1−8の組成は以下の通りである:
Figure 0005219097
該保存流体を、多様な年齢の男性および女性の遺骸に電気注射により注射する。この注射は電気ポンプを使用して行う。
注射の後、ドレナージにより体外露出を行う。
該操作を30分だけ持続するが、これは比較的速い。
観察を次の数日(各場合によって、D+1からD+5)に行う。
組み合わせた処置条件および観察を、以下の表にまとめる。
Figure 0005219097
この表から、該保存流体の注射の数日後でも、死体の外観における変化、屍体の臭い、カビの痕跡、および顔または下腹部の開口部からの流出が少しも観察されないことが認められる。
特に、表面組織は依然として極めて柔軟であり、唇は薄いままである。さらに、皮膚は該流体の色合いがわずかに残っているが、メイクアップクリームに帰する必要はない。
本発明による化合物は、したがって、死体の防腐処置のための作業を簡単および迅速にすることを可能にする。

Claims (13)

  1. ヒトまたは動物の死体の保存および/または遺体の防腐処置のための、式:
    (I)R−(OCH−OR’(式中、RおよびR’は、同一でありまたは異なって、1個から5個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基を表し、nは、1と8との間に含まれる値を持つ指数である。)および/または
    (II)
    Figure 0005219097
    [式中、R、R、RおよびRは、独立して、1個から8個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基を示す、またはRおよびRならびに/もしくはRおよびRは一緒になって、これらが結合している2個の酸素原子とともに、OH、CHOH、または1個から8個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝のアルキル基から選択される1つまたは複数の基により場合によって置換されている5員または6員の飽和複素環または不飽和複素環を形成し、Rは、CH−R−CH基(式中、Rは、結合を形成する、または1個から5個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝のアルキレン基、または3個から8個の炭素原子を含む飽和炭素環もしくは不飽和炭素環を表す。)を表す、またはRは、3個から8個の炭素原子を含む飽和炭素環または不飽和炭素環である。]
    の少なくとも1種の化合物の使用。
  2. 前記化合物が、CH−(OCH)−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、CH−(OCH−OCH、C−(OCH)−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH−OC、C−(OCH)−OC、CH−(OCH)−OC、1,1,2,2−テトラエトキシエタン、1,1,3,3−テトラエトキシプロパン、1,1,3,3−テトラメトキシプロパン、1,4,9,12−テトラオキサジスピロ[4.2.4.2]テトラデカンおよびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. 前記化合物が、CH−(OCH)−OCH、CH−(OCH−OCH、C−(OCH)−OC、C−(OCH)−OC、1,1,2,2−テトラエトキシエタン、1,1,3,3−テトラエトキシプロパン、1,1,3,3−テトラメトキシプロパン、1,4,9,12−テトラオキサジスピロ[4.2.4.2]テトラデカンおよびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項2に記載の使用。
  4. 式(I)の化合物が対称構造であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用。
  5. 化合物が、2と8との間に含まれるnを持つ式CH−(OCH−OCHの化合物の混合物であるPOMM2−8であることを特徴とする、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 化合物が、1と8との間に含まれるnを持つ式C−(OCH−OCの化合物の混合物であるPOME1−8であることを特徴とする、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の使用。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物の少なくとも1種およびグリセロールを含む、ヒトまたは動物の死体の保存および/または遺体の防腐処置のための組成物。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載の前記化合物12から70体積%、グリセロール10から15体積%、少なくとも1種のアルコール15から75体積%、ならびに少なくとも1種の着色剤および/または芳香発生物0から10体積%を含む、ヒトまたは動物の死体の保存および/または遺体の防腐処置のための組成物。
  9. 請求項1から6のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物を含む組成物をヒトもしくは動物の死体に投与することを含む、前記死体を保存するおよび/または遺体の防腐処置をするための方法。
  10. 組成物が動脈内経路により前記死体に注射されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 組成物が前記死体に灌流されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  12. 前記死体が組成物に浸漬されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  13. 組成物が局所経路により前記死体に適用されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
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