JP5217153B2 - 高分子化合物およびそれを用いた高分子発光素子 - Google Patents
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- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Description
本発明の目的は、発光材料や電荷輸送材料として有用で、耐熱性、蛍光強度等に優れた高分子化合物およびそれを用いた素子寿命、発光効率等の素子特性に優れた高分子発光素子を提供することにある。
(式中、Ar1は置換基を有していてもよいアリール基または置換基を有していてもよい一価の芳香族複素環基を表し、Ar2は置換基を有していてもよいアリーレン基または置換基を有していてもよい二価の芳香族複素環基を表す。Zは縮合環構造を有する二価の芳香族基を表し、該基は置換基を有していてもよい。2個のAr1は、同一であっても異なっていてもよく、2個のAr2は、同一であっても異なっていてもよい。)
(式中、A環およびB環はそれぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環を表すが、A環およびB環の少なくとも1つが、複数個のベンゼン環が縮合した芳香族炭化水素環であり、2つの結合手はそれぞれA環またはB環上に存在し、RwおよびRxはそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基を表し、RwとRxは互いに結合して環を形成していてもよい。)
(式中、C環およびD環はそれぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香環を表し、2つの結合手はそれぞれC環またはD環上に存在する。Yは酸素原子、硫黄原子または−O−C(RK)2−を表す。RKは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基、ニトロ基またはシアノ基を表す。2個のRKは、同一であっても異なっていてもよい。)
C1〜C12アルコキシとして具体的には、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、ブトキシ、i−ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、3,7−ジメチルオクチルオキシ、ラウリルオキシなどが例示される。
C1〜C12アルキルフェノキシ基として具体的にはメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、ジメチルフェノキシ基、プロピルフェノキシ基、1,3,5−トリメチルフェノキシ基、メチルエチルフェノキシ基、i−プロピルフェノキシ基、ブチルフェノキシ基、i−ブチルフェノキシ基、t−ブチルフェノキシ基、ペンチルフェノキシ基、イソアミルフェノキシ基、ヘキシルフェノキシ基、ヘプチルフェノキシ基、オクチルフェノキシ基、ノニルフェノキシ基、デシルフェノキシ基、ドデシルフェノキシ基などが例示される。
具体的には、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジプロピルアミノ基、i−プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、i−ブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、ヘプチルアミノ基、オクチルアミノ基、2−エチルヘキシルアミノ基、ノニルアミノ基、デシルアミノ基、3,7−ジメチルオクチルアミノ基、ラウリルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、ジシクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、ジシクロヘキシルアミノ基、ピロリジル基、ピペリジル基、ジトリフルオロメチルアミノ基フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基、C1〜C12アルコキシフェニルアミノ基、ジ(C1〜C12アルコキシフェニル)アミノ基、ジ(C1〜C12アルキルフェニル)アミノ基、1−ナフチルアミノ基、2−ナフチルアミノ基、ペンタフルオロフェニルアミノ基、ピリジルアミノ基、ピリダジニルアミノ基、ピリミジルアミノ基、ピラジルアミノ基、トリアジルアミノ基フェニル−C1〜C12アルキルアミノ基、C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルキルアミノ基、C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルキルアミノ基、ジ(C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルキル)アミノ基、ジ(C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルキル)アミノ基、1−ナフチル−C1〜C12アルキルアミノ基、2−ナフチル−C1〜C12アルキルアミノ基などが例示される。
具体的には、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリプロピルシリル基、トリ−i−プロピルシリル基、ジメチル−i−プロピリシリル基、ジエチル−i−プロピルシリル基、t−ブチルシリルジメチルシリル基、ペンチルジメチルシリル基、ヘキシルジメチルシリル基、ヘプチルジメチルシリル基、オクチルジメチルシリル基、2−エチルヘキシル−ジメチルシリル基、ノニルジメチルシリル基、デシルジメチルシリル基、3,7−ジメチルオクチル−ジメチルシリル基、ラウリルジメチルシリル基、フェニル−C1〜C12アルキルシリル基、C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルキルシリル基、C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルキルシリル基、1−ナフチル−C1〜C12アルキルシリル基、2−ナフチル−C1〜C12アルキルシリル基、フェニル−C1〜C12アルキルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基、トリ−p−キシリルシリル基、トリベンジルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、ジメチルフェニルシリル基などが例示される。
なお、以下において、芳香族炭化水素環における結合手は、任意の位置をとり得ることを表す。
それぞれにアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基等の置換基を有するものであり、より一層好ましくはS−1〜S−3、S−6〜S−9、S−11〜S−20それぞれにアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基等の置換基を有するものであり、さらに好ましくはS−1〜S−3、S−6〜S−9、S−14〜S−15およびS−1〜S−3、S−6〜S−9、S−14〜S−15それぞれにアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基等の置換基を有するものであり、中でも好ましくは、S−9、S−14〜S−15およびS−9、S−14〜S−15それぞれにアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基等の置換基を有するものである。
(式中、RD、RE、RF、RG、RHおよびRIはそれぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基を表す。RD、RE、RF、RG、RHおよびRIがそれぞれ複数存在する場合は、互いに同一であっても異なっていてもよい。d、e、fおよびgはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、hおよびiはそれぞれ独立に0〜5の整数を表す。)
(式中、RM1、RM2、RM3およびRM4はそれぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基を表す。RM1、RM2、RM3およびRM4がそれぞれ複数存在する場合は、互いに同一であっても異なっていてもよい。m1およびm3はそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、m2およびm4はそれぞれ独立に0〜5の整数を表す。RL1およびRL2はそれぞれ独立に、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基または1価の複素環基を表す。)
式(2)における
を平面構造式で表したときに、
A環における芳香族炭化水素環と、B環におけるそれとが、構造式の中央の5員環の頂点と、頂点に対向する辺の中点とを結んだ対称軸(点線)に対して非対称であることをいう。
なお、以下において、芳香族炭化水素環における結合手は、任意の位置をとり得ることを表す。
中でも、下記式(1−1)、(1−2)で示される繰り返し単位、(1−3)、(1−4)で示される繰り返し単位が好ましい。
(式中、Rp1、Rq1、Rp2、Rq2、Rp3、Rq3、Rp4およびRq4はそれぞれ独立にアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基を表す。aは0〜3の整数を表し、bは0〜5の整数を表す。Rp1、Rq1、Rp2、Rq2、Rp3、Rq3、Rp4およびRq4が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。Rw1、Rx1、Rw2、Rx2、Rw3、Rx3、Rw4およびRx4はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基を表し、Rw1とRx1、Rw2とRx2、Rw3とRx3、Rw4とRx4はそれぞれ互いに結合して環を形成していてもよい。)
アルキル基、アルコキシ基、アリール基として、より具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、i−プロピル基、ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソアミル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、シクロヘキシルメチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、3,7−ジメチルオクチル基、ラウリル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基等の炭素数が通常1〜20程度の直鎖、分岐または環状のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、ブトキシ基、 i−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、3,7−ジメチルオクチルオキシ基、ラウリルオキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、パーフルオロブトキシ基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、メトキシメチルオキシ基、2−メトキシエチルオキシ基等の炭素数が通常1〜20程度のアルコキシ基;フェニル基、C1〜C12アルコキシフェニル基、C1〜C12アルキルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−アントラセニル基、2−アントラセニル基、9−アントラセニル基、ペンタフルオロフェニル基等の炭素数が通常6〜60程度のアリール基等が例示される。
ここに、C1〜C12アルコキシとして具体的には、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、ブトキシ、i−ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、3,7−ジメチルオクチルオキシ、ラウリルオキシなどが例示され、C1〜C12アルキルフェニル基として具体的にはメチルフェニル基、エチルフェニル基、ジメチルフェニル基、プロピルフェニル基、メシチル基、メチルエチルフェニル基、i−プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、i−ブチルフェニル基、t−ブチルフェニル基、ペンチルフェニル基、イソアミルフェニル基、ヘキシルフェニル基、ヘプチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、デシルフェニル基、ドデシルフェニル基などが例示される。
(1E−1)
なお、以下において、芳香環における結合手は、任意の位置をとり得ることを表す。
−Ar3− (4)
(式中、Ar3は置換基を有していてもよい二価の芳香族基を表す。)
(式(a)においてAr1、Ar2およびZはそれぞれ式(1)におけるAr1、Ar2およびZと同じ意味を表す。Y1はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、式(a−1)で表されるスルホネート基、メトキシ基、ホウ酸エステル基、ホウ酸基、式(a−2)で表される基、式(a−3)で表される基、又は式(a−4)で表される基を表す。)
該触媒としては、あらかじめ合成したものを用いることもできるし、反応系中で調製したものを用いることもできる。本発明においては、該触媒を単独で又は2種以上混合して使用することができる。
該触媒は任意の量で用いることができるが、一般的には式(a)、(b)、(c)で示される化合物のモル数の和に対する、遷移金属化合物の量として0.001〜300モル%が好ましく、0.005〜50モル%がより好ましく、0.01〜20モル%がさらに好ましい。
該塩基は任意の量で用いることができるが、一般的には式(a)、(b)、(c)で示される化合物のモル数の和に対して、0.5〜20当量が好ましく、1〜10当量がより好ましい。
使用する有機溶媒としては、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。これらの有機溶媒は単独で用いてもよいし、二種以上を混合して組み合わせてもよい。
有機溶媒の使用量は、通常、モノマーの濃度が0.1〜90重量%になるような割合で使用する。好ましい割合は1〜50重量%であり、より好ましい割合は2〜30重量%である。
有機溶媒としては、用いる化合物や反応によっても異なるが、一般的に副反応を抑制するために、脱酸素処理を行うことが望ましい。
反応時間は、反応温度などの反応条件で変わるが、通常、1時間以上、好ましくは2〜500時間である。
上記の後処理で得られた高分子化合物の純度が低い場合は、再結晶、ソックスレー抽出器による連続抽出、カラムクロマトグラフィーなどの通常の方法にて精製することが可能である。
有機層は、発光層、正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、電子注入層、インターレイヤー層等のいずれであってもよいが、有機層が発光層であることが好ましい。
ここに、発光層とは、発光する機能を有する層をいい、正孔輸送層とは、正孔を輸送する機能を有する層をいい、電子輸送層とは、電子を輸送する機能を有する層をいう。また、インターレイヤー層とは、発光層と陽極との間で発光層に隣接して存在し、発光層と陽極、又は発光層と、正孔注入層若しくは正孔輸送層とを隔離する役割をもつ層のことである。なお、電子輸送層と正孔輸送層を総称して電荷輸送層と呼ぶ。また、電子注入層と正孔注入層を総称して電荷注入層と呼ぶ。発光層、正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、及び電子注入層は、それぞれ独立に2層以上用いてもよい。
高分子化合物の正孔輸送性材料、電子輸送性材料及び発光性材料としては、WO99/13692、WO99/48160、GB2340304A、WO00/53656、WO01/19834、WO00/55927、GB2348316、WO00/46321、WO00/06665、WO99/54943、WO99/54385、US5777070、WO98/06773、WO97/05184、WO00/35987、WO00/53655、WO01/34722、WO99/24526、WO00/22027、WO00/22026、WO98/27136、US573636、WO98/21262、US5741921、WO97/09394、WO96/29356、WO96/10617、EP0707020、WO95/07955、特開平2001−181618、特開平2001−123156、特開平2001−3045、特開平2000−351967、特開平2000−303066、特開平2000−299189、特開平2000−252065、特開平2000−136379、特開平2000−104057、特開平2000−80167、特開平10−324870、特開平10−114891、特開平9−111233、特開平9−45478等に開示されているポリフルオレン、その誘導体及び共重合体、ポリアリーレン、その誘導体及び共重合体、ポリアリーレンビニレン、その誘導体及び共重合体、芳香族アミン及びその誘導体の(共)重合体が例示される。
具体的には、例えば特開昭57−51781号、同59−194393号公報に記載されているもの等、公知のものが使用可能である。
三重項発光錯体としては、例えば、イリジウムを中心金属とするIr(ppy)3、Btp2Ir(acac)、白金を中心金属とするPtOEP、ユーロピウムを中心金属とするEu(TTA)3phen等が挙げられる。
その正孔輸送材料、電子輸送材料、及び発光材料から選ばれる少なくとも1種類の材料と本発明の高分子化合物の含有比率は、用途に応じて決めればよいが、発光材料の用途の場合は、上記の発光層におけるのと同じ含有比率が好ましい。
該インク組成物中における本発明の高分子化合物の割合は、溶媒を除いた組成物の全重量に対して通常は20wt%〜100wt%であり、好ましくは40wt%〜100wt%である。
またインク組成物中に溶媒が含まれる場合の溶媒の割合は、組成物の全重量に対して1wt%〜99.9wt%であり、好ましくは60wt%〜99.5wt%であり、より好ましくは80wt%〜99.0wt%である。
インク組成物の粘度は印刷法によって異なるが、インクジェットプリント法などインク組成物中が吐出装置を経由するものの場合には、吐出時の目づまりや飛行曲がりを防止するために粘度が25℃において1〜20mPa・sの範囲であることが好ましい。
前記の高分子量の高分子化合物としては、本発明の高分子化合物と同じ溶媒に可溶性で、発光や電荷輸送を阻害しないものであればよい。例えば、高分子量のポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、又は本発明の高分子化合物のうち分子量が大きいものなどを用いることができる。重量平均分子量が50万以上が好ましく、100万以上がより好ましい。
貧溶媒を増粘剤として用いることもできる。すなわち、溶液中の固形分に対する貧溶媒を少量添加することで、粘度を高めることができる。この目的で貧溶媒を添加する場合、溶液中の固形分が析出しない範囲で、溶媒の種類と添加量を選択すればよい。保存時の安定性も考慮すると、貧溶媒の量は、溶液全体に対して50wt%以下であることが好ましく、30wt%以下であることが更に好ましい。
これらのうち、高分子化合物等の溶解性、成膜時の均一性、粘度特性等の観点から、芳香族炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、脂肪族炭化水素系溶媒、エステル系溶媒、ケトン系溶媒が好ましく、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、トリメチルベンゼン、n−プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、n−ブチルベンゼン、イソブチルベンゼン、s−ブチルベンゼン、n−ヘキシルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、1−メチルナフタレン、テトラリン、アニソール、エトキシベンゼン、シクロヘキサン、ビシクロヘキシル、シクロヘキセニルシクロヘキサノン、n−ヘプチルシクロヘキサン、n−ヘキシルシクロヘキサン、デカリン、安息香酸メチル、シクロヘキサノン、2−プロピルシクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−オクタノン、2−ノナノン、2−デカノン、ジシクロヘキシルケトン、アセトフェノン、ベンゾフェノンが好ましい。
溶液中に2種類の溶媒が含まれる場合、そのうちの1種類の溶媒は25℃において固体状態でもよい。成膜性の観点から、1種類の溶媒は沸点が180℃以上の溶媒であることが好ましく、200℃以上の溶媒であることがより好ましい。また、粘度の観点から、2種類の溶媒ともに、60℃において1wt%以上の芳香族重合体が溶解することが好ましく、2種類の溶媒のうちの1種類の溶媒には、25℃において1wt%以上の芳香族重合体が溶解することが好ましい。
溶液中に2種類以上の溶媒が含まれる場合、粘度及び成膜性の観点から、最も沸点が高い溶媒が、溶液中の全溶媒の重量の40〜90wt%であることが好ましく、50〜90wt%であることがより好ましく、65〜85wt%であることがさらに好ましい。
溶液中に含まれる本発明の芳香族重合体は、1種類でも2種類以上でもよく、素子特性等を損なわない範囲で本発明の芳香族重合体以外の高分子化合物を含んでいてもよい。
本発明の溶液には、水、金属及びその塩を1〜1000ppmの範囲で含んでいてもよい。金属としては、具体的にはリチウム、ナトリウム、カルシウム、カリウム、鉄、銅、ニッケル、アルミニウム、亜鉛、クロム、マンガン、コバルト、白金、イリジウム等が挙げられる。また、ケイ素、リン、フッ素、塩素、及び/又は臭素を1〜1000ppmの範囲で含んでいてもよい。
本発明の有機半導体薄膜は、電子移動度又は正孔移動度のいずれか大きい方が、10-5cm2/V/秒以上であることが好ましい。より好ましくは、10-3cm2/V/秒以上であり、さらに好ましくは、10-1cm2/V/秒以上である。
SiO2などの絶縁膜とゲート電極とを形成したSi基板上に該有機半導体薄膜を形成し、Auなどでソース電極とドレイン電極を形成することにより、有機トランジスタとすることができる。
例えば、具体的には、以下のa)〜d)の構造が例示される。
a)陽極/発光層/陰極
b)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極
c)陽極/発光層/電子輸送層/陰極
d)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(ここで、/は各層が隣接して積層されていることを示す。以下同じ。)
またこれら構造の各一について、発光層と陽極との間に、発光層に隣接してインターレイヤー層を設ける構造も例示される。すなわち、以下のa’)〜d’)の構造が例示される。
a’)陽極/インターレイヤー層/発光層/陰極
b’)陽極/正孔輸送層/インターレイヤー層/発光層/陰極
c’)陽極/インターレイヤー層/発光層/電子輸送層/陰極
d’)陽極/正孔輸送層/インターレイヤー層/発光層/電子輸送層/陰極
本発明の高分子発光素子が正孔輸送層を有する場合、使用される正孔輸送性材料としては、ポリビニルカルバゾール若しくはその誘導体、ポリシラン若しくはその誘導体、側鎖若しくは主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体、ポリアニリン若しくはその誘導体、ポリチオフェン若しくはその誘導体、ポリピロール若しくはその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレン)若しくはその誘導体、又はポリ(2,5−チエニレンビニレン)若しくはその誘導体などが例示される。
これらの中で、正孔輸送層に用いる正孔輸送性材料として、ポリビニルカルバゾール若しくはその誘導体、ポリシラン若しくはその誘導体、側鎖若しくは主鎖に芳香族アミン化合物基を有するポリシロキサン誘導体、ポリアニリン若しくはその誘導体、ポリチオフェン若しくはその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレン)若しくはその誘導体、又はポリ(2,5−チエニレンビニレン)若しくはその誘導体等の高分子正孔輸送性材料が好ましく、より好ましくはポリビニルカルバゾール若しくはその誘導体、ポリシラン若しくはその誘導体、側鎖若しくは主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体である。
ポリビニルカルバゾール若しくはその誘導体は、例えばビニルモノマーからカチオン重合又はラジカル重合によって得られる。
ポリシラン若しくはその誘導体としては、ケミカル・レビュー(Chem.Rev.)第89巻、1359頁(1989年)、英国特許GB2300196号公開明細書に記載の化合物等が例示される。合成方法もこれらに記載の方法を用いることができるが、特にキッピング法が好適に用いられる。
ポリシロキサン若しくはその誘導体は、シロキサン骨格構造には正孔輸送性がほとんどないので、側鎖又は主鎖に上記低分子正孔輸送性材料の構造を有するものが好適に用いられる。特に正孔輸送性の芳香族アミンを側鎖又は主鎖に有するものが例示される。
これらのうち、オキサジアゾール誘導体、ベンゾキノン若しくはその誘導体、アントラキノン若しくはその誘導体、又は8−ヒドロキシキノリン若しくはその誘導体の金属錯体、ポリキノリン若しくはその誘導体、ポリキノキサリン若しくはその誘導体、ポリフルオレン若しくはその誘導体が好ましく、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、ベンゾキノン、アントラキノン、トリス(8−キノリノール)アルミニウム、ポリキノリンがさらに好ましい。
電子輸送層の膜厚としては、用いる材料によって最適値が異なり、駆動電圧と発光効率が適度な値となるように選択すればよいが、少なくともピンホールが発生しないような厚さが必要であり、あまり厚いと、素子の駆動電圧が高くなり好ましくない。従って、該電子輸送層の膜厚としては、例えば1nmから1μmであり、好ましくは2nm〜500nmであり、より好ましくは5nm〜200nmである。
さらに電極との密着性向上や電極からの電荷注入の改善のために、電極に隣接して前記の電荷注入層又は膜厚2nm以下の絶縁層を設けてもよく、また、界面の密着性向上や混合の防止等のために電荷輸送層や発光層の界面に薄いバッファー層を挿入してもよい。
積層する層の順番や数、及び各層の厚さについては、発光効率や素子寿命を勘案して適宜用いることができる。
例えば、具体的には、以下のe)〜p)の構造が挙げられる。
e)陽極/電荷注入層/発光層/陰極
f)陽極/発光層/電荷注入層/陰極
g)陽極/電荷注入層/発光層/電荷注入層/陰極
h)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/陰極
i)陽極/正孔輸送層/発光層/電荷注入層/陰極
j)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電荷注入層/陰極
k)陽極/電荷注入層/発光層/電子輸送層/陰極
l)陽極/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
m)陽極/電荷注入層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
n)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
o)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
p)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
またこれら構造の各一について、発光層と陽極との間に、発光層に隣接してインターレイヤー層を設ける構造も例示される。なおこの場合、インターレイヤー層が正孔注入層及び/又は正孔輸送層を兼ねてもよい。
ためには、10-5S/cm以上102以下がより好ましく、10-5S/cm以上101以下がさらに好ましい。
上記電荷注入層が導電性高分子を含む層の場合、該導電性高分子の電気伝導度は、10-5S/cm以上103S/cm以下であることが好ましく、発光画素間のリーク電流を小
さくするためには、10-5S/cm以上102S/cm以下がより好ましく、10-5S/cm以上101S/cm以下がさらに好ましい。
ドープするイオンの種類は、正孔注入層であればアニオン、電子注入層であればカチオンである。アニオンの例としては、ポリスチレンスルホン酸イオン、アルキルベンゼンスルホン酸イオン、樟脳スルホン酸イオンなどが例示され、カチオンの例としては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオンなどが例示される。
具体的には、例えば、以下のq)〜ab)の構造が挙げられる。
q)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/発光層/陰極
r)陽極/発光層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
s)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/発光層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
t)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/発光層/陰極
u)陽極/正孔輸送層/発光層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
v)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/発光層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
w)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/発光層/電子輸送層/陰極
x)陽極/発光層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
y)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/発光層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
z)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
aa)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
ab)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
またこれら構造の各一について、発光層と陽極との間に、発光層に隣接してインターレイヤー層を設ける構造も例示される。なおこの場合、インターレイヤー層が正孔注入層及び/又は正孔輸送層を兼ねてもよい。
インターレイヤー層に用いる材料として、ポリビニルカルバゾール若しくはその誘導体、側鎖若しくは主鎖に芳香族アミンを有するポリアリーレン誘導体、アリールアミン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体などの、芳香族アミンを含むポリマーが例示される。
インターレイヤー層の成膜の方法に制限はないが、例えば高分子材料を用いる場合においては溶液からの成膜による方法が例示される。
インターレイヤー層の膜厚としては、用いる材料によって最適値が異なり、駆動電圧と発光効率が適度な値となるように選択すればよい。例えば1nmから1μmであり、好ましくは2nm〜500nmであり、より好ましくは5nm〜200nmである。
通常本発明の高分子発光素子が有する陽極及び陰極の少なくとも一方が透明又は半透明である。陽極側が透明又は半透明であることが好ましい。
また、陽極上に、電荷注入を容易にするために、フタロシアニン誘導体、導電性高分子、カーボンなどからなる層、又は金属酸化物、金属フッ化物、有機絶縁材料等からなる平均膜厚2nm以下の層を設けてもよい。
該保護層としては、高分子化合物、金属酸化物、金属フッ化物、金属ホウ化物などを用いることができる。また、保護カバーとしては、金属板、ガラス板、表面に低透水率処理を施したプラスチック板などを用いることができ、該カバーを熱硬化樹脂や光硬化樹脂で素子基板と貼り合わせて密閉する方法が好適に用いられる。スペーサーを用いて空間を維持すれば、素子が傷付くのを防ぐことが容易である。該空間に窒素やアルゴンのような不活性なガスを封入すれば、陰極の酸化を防止することができ、さらに酸化バリウム等の乾燥剤を該空間内に設置することにより、製造工程で吸着した水分又は硬化樹脂を通り抜けて浸入する微量の水分が素子にダメージを与えるのを抑制することが容易となる。これらのうち、いずれか1つ以上の方策を採ることが好ましい。
本発明の高分子発光素子を用いて面状の発光を得るためには、面状の陽極と陰極が重なり合うように配置すればよい。また、パターン状の発光を得るためには、前記面状の発光素子の表面にパターン状の窓を設けたマスクを設置する方法、非発光部の有機物層を極端に厚く形成し実質的に非発光とする方法、陽極又は陰極のいずれか一方、又は両方の電極をパターン状に形成する方法がある。これらのいずれかの方法でパターンを形成し、いくつかの電極を独立にON/OFFできるように配置することにより、数字や文字、簡単な記号などを表示できるセグメントタイプの表示素子が得られる。更に、ドットマトリックス素子とするためには、陽極と陰極をともにストライプ状に形成して直交するように配置すればよい。複数の種類の発光色の異なる高分子蛍光体を塗り分ける方法や、カラーフィルター又は蛍光変換フィルターを用いる方法により、部分カラー表示、マルチカラー表示が可能となる。ドットマトリックス素子は、パッシブ駆動も可能であるし、TFTなどと組み合わせてアクティブ駆動してもよい。これらの表示素子は、コンピュータ、テレビ、携帯端末、携帯電話、カーナビゲーション、ビデオカメラのビューファインダーなどの表示装置として用いることができる。
さらに、前記面状の発光素子は、自発光薄型であり、液晶表示装置のバックライト用の面状光源、あるいは面状の照明用光源として好適に用いることができる。また、フレキシブルな基板を用いれば、曲面状の光源や表示装置としても使用できる。
(数平均分子量および重量平均分子量)
ここで、数平均分子量および重量平均分子量については、GPC(島津製作所製:LC−10Avp)によりポリスチレン換算の数平均分子量および重量平均分子量を求めた。測定する重合体は、約0.5wt%の濃度になるようテトラヒドロフランに溶解させ、GPCに50μL注入した。GPCの移動相はテトラヒドロフランを用い、0.6mL/minの流速で流した。カラムは、TSKgel SuperHM−H(東ソー製)2本とTSKgel SuperH2000(東ソー製)1本を直列に繋げた。検出器には示差屈折率検出器(島津製作所製:RID−10A)を用いた。
蛍光スペクトルの測定は以下の方法で行った。重合体の0.8wt%トルエン溶液を石英上にスピンコートして重合体の薄膜を作製した。この薄膜を350nmの波長で励起し、蛍光分光光度計(堀場製作所製Fluorolog)を用いて蛍光スペクトルを測定した。薄膜での相対的な蛍光強度を得るために、水のラマン線の強度を標準に、波数プロットした蛍光スペクトルをスペクトル測定範囲で積分して、分光光度計(Varian社製 Cary5E)を用いて測定した、励起波長での吸光度で割り付けた値を求めた。
ガラス転移温度はDSC(DSC2920、TA Instruments製)により求めた。
[化合物(J1)の合成]
不活性雰囲気下、三口フラスコに9,10−ジブロモアントラセン37.6g(0.11mol)、N−(4−t−ブチルフェニル)アニリン50.4g(0.22mol)、t−ブトキシナトリウム25.8g(0.27mol)、[トリス(ジベンジリデンアセトン)]ジパラジウム2.1g(2.2mmol)、トリ−t−ブチルホスフィン1.8g(9mmol)、脱水トルエン91mLを加え、100℃にて攪拌した。その後、反応溶液を室温まで冷却し、1N塩酸水溶液6.2g、メタノール1250mLを攪拌しながら加え、析出した結晶を濾過し、MeOH、蒸留水にて洗浄し、減圧乾燥して粗生成物を得た。該粗生成物をヘキサンにて再結晶を行い、目的とする化合物(J1)を61g(収率100%、HPLC面百値99.3%)得た。
1H−NMR (299.4 MHz, CDCl3) : 1.27 (s,18H), 6.86 (m,2H), 7.08 (m, 8H), 7.20 (m, 8H), 7.36 (m, 4H),8.21 (m, 4H)
LC−MS(APPI−MS(posi)) : 625 [M+H]+
不活性雰囲気下、三口フラスコに化合物(J1)50.0g(80mmol)、クロロホルム1167mLを加え均一溶液にし、N−ブロモスクシンイミド29.4g(165mmol)と脱水N,N−ジメチルホルムアミド67mLからなる溶液を25−35℃にて攪拌しながら滴下し、さらに25−35℃にて攪拌した。その後、反応混合物を加熱還流させ25℃まで冷却し、メタノール1330mLを滴下し、析出した結晶を濾過、メタノール洗浄、減圧乾燥して、目的とする化合物(J2)を59g(収率95%、HPLC面百値99.2%)得た。
1H−NMR (299.4 MHz, CDCl3) : 1.27 (s,18H), 6.90 (m,4H), 7.08 (m, 4H), 7.25 (m, 8H), 7.39 (m, 4H),8.16 (m, 4H)
LC−MS(APPI−MS(posi)) : 781 [M+H]+
[化合物(J3)の合成]
不活性雰囲気下、三口フラスコに9,10−ジブロモアントラセン15.0g(44.6mmol)、N−(4−メチルフェニル)アニリン16.4g(89.2mmol)、t−ブトキシナトリウム10.3g(107.0mmol)、[トリス(ジベンジリデンアセトン)]ジパラジウム0.82g(0.89mmol)、トリ−t−ブチルホスフィン0.75g(3.57mmol)、脱水トルエン100mLを加え、100℃にて5時間攪拌した。その後、反応溶液を室温まで冷却し、1N塩酸水溶液にて中和し、メタノール500mLを攪拌しながら加え、析出した結晶を濾過し、MeOH、蒸留水にて洗浄し、減圧乾燥して目的とする化合物(J3)を22.7g(収率93%、HPLC面百値98.5%)得た。
1H−NMR (299.4 MHz, CDCl3) : 2.26 (s,6H), 6.86 (m,2H), 7.03(m, 12H), 7.17 (m, 4H), 7.34 (m, 4H),8.18 (m, 4H)
LC−MS(APPI−MS(posi)) : 541[M+H]+
不活性雰囲気下、三口フラスコに化合物(J3)5.0g(9.2mmol)、クロロベンゼン150mLを加え加熱して均一溶液にし、N−ブロモスクシンイミド3.4gと脱水N,N−ジメチルホルムアミド8mLからなる溶液を25−35℃にて攪拌しながら滴下し、さらに25−35℃にて4時間攪拌した。その後、反応混合物を加熱還流させ25−35℃まで冷却し、析出した結晶を濾過、減圧乾燥して、粗生成物を得た。粗生成物をメタノールに懸濁させた後、結晶を濾過、メタノール洗浄、減圧乾燥することで、目的とする化合物(J4)を6.0g(収率92.3%、HPLC面百値99.7%)得た。
1H−NMR (299.4 MHz, CDCl3) : 2.26 (s,6H), 6.87 (m,4H), 7.03(m, 8H), 7.26 (m, 4H), 7.37 (m, 4H),8.11 (m, 4H)
LC−MS(APPI−MS(posi)) : 696 [M]+・
[2,6−ジ−t−ブチルアントラセンの合成]
アントラセン153g、t−ブチルアルコール191g、トリフルオロ酢酸860mLを80−84℃にて24時間攪拌した後、4℃まで冷却し析出した沈殿物を濾過、トルエン洗浄、ヘキサンで洗浄し灰色の固体を得た。該固体をトルエンにて再結晶することで目的とする2,6−ジ−t−ブチルアントラセンを76.2g(収率30.5%、HPLC面百値99.1%)得た。
2,6−ジ−t−ブチルアントラセン76.2gおよび四塩化炭素2.4Lからなる溶液に、臭素82.5gおよび四塩化炭素240mLからなる溶液を24〜30℃にて1時間かけて滴下し、さらに3時間攪拌を行った。次いで、氷浴中にて10%水酸化ナトリウム水溶液1Lを1.5時間かけて滴下し、水層を有機層から分離した。得られた有機層を水洗し、体積が500mLになるまで四塩化炭素を減圧留去し、得られた溶液を攪拌しながら7℃まで冷却し、析出した結晶をろ取することにより、目的とする9,10−ジブロモ−2,6−ジ−t−ブチルアントラセン110g(収率95%、HPLC面百値99.7%)得た。
1H−NMR (299.4 MHz, CDCl3) : 1.49 (s,18H), 7.70 (d,2H), 8.45(s, 2H), 8.50 (d, 2H)
不活性雰囲気下、9,10−ジブロモ−2,6−ジ−t−ブチルアントラセン50.0g、N−(4−t−ブチルフェニル)アニリン50.0g、t−ブトキシナトリウム25.7g、[トリス(ジベンジリデンアセトン)]ジパラジウム2.0g、トリ−t−ブチルホスフィン1.8g、脱水トルエン300mLを加え、90℃にて1時間攪拌した。その後、反応溶液を室温まで冷却し、1N塩酸水溶液318mLにて中和し、メタノール1Lを攪拌しながら加え、析出した結晶を濾過し、MeOHにて洗浄した。該結晶をトルエン900mLに溶解させ、ヘキサン900mLを加えて2hr攪拌し、析出した結晶を濾過、減圧乾燥して目的とする化合物(J5)を45.1g(収率55%、HPLC面百値99.0%)得た。
LC−MS(APPI−MS(posi)) : 737 [M+H]+
不活性雰囲気下、化合物(J5)40.0g、クロロベンゼン840mLを加え加熱して均一溶液にし、N−ブロモスクシンイミド17.7gと脱水N,N−ジメチルホルムアミド40mLからなる溶液を30℃にて攪拌しながら滴下し、7℃にて12時間攪拌した。その後、反応混合物にヘキサン3360mLを加えて1時間攪拌し、析出した沈殿を濾過にて除去し、濾液を全量が200mLになるまで濃縮し析出した固体をろ取した。該固体をトルエンにて再結晶することにより、目的とする化合物(J6)を25.7g(収率53%、HPLC面百値99.3%)得た。
1H−NMR (299.4 MHz, CDCl3) : 1.21 (s,18H), 1.26 (s,18H), 6.89(m, 4H), 7.07 (m, 4H),7.25 (m, 8H),7.42(d,2H),8.01(m,4H)
LC−MS(APPI−MS(posi)) : 893 [M+H]+
[高分子化合物1の合成]
不活性雰囲気下、下記化合物(J2)を0.188g(0.24mmol)、下記化合物(J13)を2.06g(3.76mmol)、下記化合物(J14)を2.10g(3.96mmol)、酢酸パラジウム(2.7mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(29.6mg)、Aliquat336(0.52g,アルドリッチ製)、トルエン(40ml)を混合し、105℃に加熱した。この反応溶液に2M Na2CO3水溶液(10.9ml)を滴下し、2時間還流させた。反応後、フェニルホウ酸(50mg)を加え、さらに2時間還流させた。次いでジエチルジチアカルバミン酸ナトリウム水溶液を加え80℃で2時間撹拌した。冷却後、水(52ml)で2回、3%酢酸水溶液(52ml)で2回、水(52ml)で2回洗浄し、得られた溶液をメタノール(620mL)に滴下、ろ取することで沈殿物を得た。該沈殿物をトルエン(124mL)に溶解させ、アルミナカラム、シリカゲルカラムを通すことにより精製した。得られたトルエン溶液をメタノール(620ml)に滴下し、撹拌した後、得られた沈殿物をろ取し乾燥させた。得られた高分子化合物1の収量は2.54gであった。
高分子化合物1のポリスチレン換算数平均分子量は、1.1×105であり、ポリスチレン換算重量平均分子量は2.5×105であった。蛍光強度は4.5、ガラス転移温度は73℃であった。
[高分子化合物2の合成]
不活性雰囲気下、下記化合物(J2)を0.188g(0.24mmol)、下記化合物(J8)を2.25g(3.76mmol)、下記化合物(J9)を2.74g(3.96mmol)、酢酸パラジウム(2.7mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(29.6mg)、Aliquat336(0.52g,アルドリッチ製)、トルエン(40ml)を混合し、105℃に加熱した。この反応溶液に2M Na2CO3水溶液(10.9ml)を滴下し、4.5時間還流させた。反応後、フェニルホウ酸(50mg)を加え、さらに2時間還流させた。次いでジエチルジチアカルバミン酸ナトリウム水溶液を加え80℃で2時間撹拌した。冷却後、水(52ml)で2回、3%酢酸水溶液(52ml)で2回、水(52ml)で2回洗浄し、得られた溶液をメタノール(620mL)に滴下、ろ取することで沈殿物を得た。該沈殿物をトルエン(124mL)に溶解させ、アルミナカラム、シリカゲルカラムを通すことにより精製した。得られたトルエン溶液をメタノール(620ml)に滴下し、撹拌した後、得られた沈殿物をろ取し乾燥させた。得られた高分子化合物2の収量は2.55gであった。
高分子化合物2のポリスチレン換算数平均分子量は、1.0×105であり、ポリスチレン換算重量平均分子量は2.3×105であった。蛍光強度は7.1、ガラス転移温度は136℃であった。比較例1記載の高分子化合物1と比べ、本願発明にかかる高分子化合物2は、蛍光強度が強く、耐熱性に優れるものである。
なお、化合物(J8)および(J9)は国際公開特許WO2005/056633の148〜150頁に記載の方法で合成した。
[高分子化合物3の合成]
不活性雰囲気下、下記化合物(J2)を0.157g(0.20mmol)、下記化合物(J10)を1.835g(3.15mmol)、下記化合物(J14)を1.777g(3.35mmol)、酢酸パラジウム(2.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(24.8mg)、Aliquat336(0.43g,アルドリッチ製)、トルエン(34ml)を混合し、105℃に加熱した。この反応溶液に2M Na2CO3水溶液(9.1ml)を滴下し、1.5時間還流させた。反応後、フェニルホウ酸(41mg)を加え、さらに2時間還流させた。次いでジエチルジチアカルバミン酸ナトリウム水溶液を加え80℃で2時間撹拌した。冷却後、水(44ml)で2回、3%酢酸水溶液(44ml)で2回、水(44ml)で2回洗浄し、得られた溶液をメタノール(520mL)に滴下、ろ取することで沈殿物を得た。該沈殿物をトルエン(104mL)に溶解させ、アルミナカラム、シリカゲルカラムを通すことにより精製した。得られたトルエン溶液をメタノール(520ml)に滴下し、撹拌した後、得られた沈殿物をろ取し乾燥させた。得られた高分子化合物3の収量は2.19gであった。
高分子化合物3のポリスチレン換算数平均分子量は、1.1×105であり、ポリスチレン換算重量平均分子量は3.3×105であった。
なお、化合物(J10)は特許文献の特開2004−59899の90頁に記載の方法で合成した。
高分子化合物2の、1.2wt%キシレン溶液を調製した。スパッタ法により150nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板に、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホン酸の溶液(バイエル社、BaytronP)を用いてスピンコートにより50nmの厚みで成膜し、ホットプレート上で200℃で10分間乾燥した。次に、上記調製したキシレン溶液を用いてスピンコートにより900rpmの回転速度で成膜した。膜厚は約100nmであった。これを窒素ガス雰囲気下130℃で1時間乾燥した後、陰極としてバリウムを約5nm、次いでアルミニウムを約80nm蒸着して、EL素子を作製した。なお真空度が、1×10-4Pa以下に到達したのち、金属の蒸着を開始した。得られた素子に電圧を引加することにより、緑色のEL発光(ピーク波長525nm)が得られた。該素子は5.5Vで100cd/m2の発光を示し、最大輝度は約6000cd/m2以上と高輝度が得られた。
該素子を49mA/cm2の定電流密度で駆動したところ、半減寿命は48時間と、同じ電流密度で駆動した下記比較例2と比べ本発明の高分子化合物2の方が長寿命であった。
高分子化合物3の、1.0wt%キシレン溶液を調製し、実施例3と同様にEL素子を作製した。発光層は、スピンコートにより4000rpmの回転速度で成膜した。膜厚は約80nmであった。得られた素子に電圧を引加することにより、緑色のEL発光(ピーク波長530nm)が得られた。該素子は6Vで100cd/m2の発光を示し、最大輝度は約12000cd/m2以上と高輝度が得られた。
該素子を49mA/cm2の定電流密度で駆動したところ、半減寿命は250時間以上と、同じ電流密度で駆動した下記比較例2と比べ本発明の高分子化合物3の方が長寿命であった。
実施例3記載の高分子化合物2の代わりに、高分子化合物1を用いて、1.2%キシレン溶液を調製し、これを用いて実施例3と同様にEL素子を作製した。発光層は、スピンコートにより1300rpmの回転速度で成膜した。得られた素子に電圧を印加することにより、緑色のEL発光(ピーク波長525nm)が得られた。
該素子を49mA/cm2の定電流密度で駆動したところ、半減寿命は0.07時間であった。
[高分子化合物4の合成]
不活性雰囲気下、下記化合物(J6)を0.157g(0.17mmol)、下記化合物(J13)を1.50g(2.74mmol)、下記化合物(J14)を1.55g(2.92mmol)、酢酸パラジウム(2.0mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(21.6mg)、Aliquat336(0.38g,アルドリッチ製)、トルエン(29ml)を混合し、105℃に加熱した。この反応溶液に2M Na2CO3水溶液(7.9ml)を滴下し、4.5時間還流させた。反応後、フェニルホウ酸(36mg)を加え、さらに2時間還流させた。次いでジエチルジチアカルバミン酸ナトリウム水溶液を加え80℃で2時間撹拌した。冷却後、水(38ml)で2回、3%酢酸水溶液(38ml)で2回、水(38ml)で2回洗浄し、得られた溶液をメタノール(450mL)に滴下、ろ取することで沈殿物を得た。該沈殿物をトルエン(90mL)に溶解させ、アルミナカラム、シリカゲルカラムを通すことにより精製した。得られたトルエン溶液をメタノール(450ml)に滴下し、撹拌した後、得られた沈殿物をろ取し乾燥させた。得られた高分子化合物4の収量は1.75gであった。
高分子化合物4のポリスチレン換算数平均分子量は、8.3×104であり、ポリスチレン換算重量平均分子量は1.9×105であった。蛍光強度は4.5、ガラス転移温度は78℃であった。
[高分子化合物5の合成]
不活性雰囲気下、下記化合物(J6)を0.180g(0.20mmol)、下記化合物(J8)を1.89g(3.15mmol)、下記化合物(J9)を2.32g(3.35mmol)、酢酸パラジウム(2.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(24.8mg)、Aliquat336(0.43g,アルドリッチ製)、トルエン(34ml)を混合し、105℃に加熱した。この反応溶液に2M Na2CO3水溶液(9.1ml)を滴下し、2時間還流させた。反応後、フェニルホウ酸(41mg)を加え、さらに2時間還流させた。次いでジエチルジチアカルバミン酸ナトリウム水溶液を加え80℃で2時間撹拌した。冷却後、水(44ml)で2回、3%酢酸水溶液(44ml)で2回、水(44ml)で2回洗浄し、得られた溶液をメタノール(520mL)に滴下、ろ取することで沈殿物を得た。該沈殿物をトルエン(104mL)に溶解させ、アルミナカラム、シリカゲルカラムを通すことにより精製した。得られたトルエン溶液をメタノール(520ml)に滴下し、撹拌した後、得られた沈殿物をろ取し乾燥させた。得られた高分子化合物5の収量は1.48gであった。
高分子化合物5のポリスチレン換算数平均分子量は、8.8×104であり、ポリスチレン換算重量平均分子量は1.8×105であった。蛍光強度は8.1、ガラス転移温度は138℃であった。比較例3記載の高分子化合物4と比べ、本願発明にかかる高分子化合物5は、蛍光強度が強く、耐熱性に優れるものである。
高分子化合物5の、1.2wt%キシレン溶液を調製し、実施例3と同様にEL素子を作製した。発光層は、スピンコートにより1400rpmの回転速度で成膜した。膜厚は約80nmであった。得られた素子に電圧を引加することにより、緑色のEL発光(ピーク波長520nm)が得られた。該素子は5Vで100cd/m2の発光を示し、最大輝度は約12000cd/m2以上と高輝度が得られた。
該素子を49mA/cm2の定電流密度で駆動したところ、半減寿命は3時間と、同じ電流密度で駆動した下記比較例4と比べ本発明の高分子化合物5の方が長寿命であった。
実施例6記載の高分子化合物5の代わりに、高分子化合物4を用いて、1.2%キシレン溶液を調製し、これを用いて実施例3と同様にEL素子を作製した。発光層は、スピンコートにより900rpmの回転速度で成膜した。得られた素子に電圧を印加することにより、緑色のEL発光(ピーク波長525nm)が得られた。
該素子を49mA/cm2の定電流密度で駆動したところ、半減寿命は0.02時間であった。
[高分子化合物6の合成]
不活性雰囲気下、下記化合物(J7)を0.630g(0.69mmol)、下記化合物(J8)を0.276g(0.46mmol)、下記化合物(J9)を0.810g(1.17mmol)、酢酸パラジウム(0.8mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(4.9mg)、20wt%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(8.5g)、トルエン(13ml)を混合し、105℃に加熱し、3時間還流させた。反応後、4−t−ブチルブロモベンゼン(123mg)を加え、さらに2時間還流させた。次いでジエチルジチアカルバミン酸ナトリウム水溶液を加え65℃で2時間撹拌した。冷却後、2N塩酸(26ml)で2回、10%酢酸ナトリウム水溶液(26ml)で2回、水(26ml)で2回洗浄し、セライトを通し、得られた溶液をメタノール(510mL)に滴下、ろ取することで沈殿物を得た。該沈殿物をトルエン(104mL)に溶解させ、得られたトルエン溶液をメタノール(520ml)に滴下し、撹拌した後、得られた沈殿物をろ取し乾燥させる操作を2回実施した。得られた高分子化合物6の収量は0.95gであった。
高分子化合物6のポリスチレン換算数平均分子量は、2.8×104であり、ポリスチレン換算重量平均分子量は5.2×104であった。蛍光強度は4.9、ガラス転移温度は125℃であった。
なお、化合物(J7)は国際公開特許WO2005/049546の12頁に記載の方法で合成した。
[高分子化合物6による発光素子の作成]
高分子化合物6の、1.8wt%キシレン溶液を調製し、実施例3と同様にEL素子を作製した。発光層は、スピンコートにより900rpmの回転速度で成膜した。膜厚は約90nmであった。得られた素子に電圧を引加することにより、青色のEL発光(ピーク波長460nm)が得られた。
[高分子化合物7の合成]
100mL 二口フラスコに、下記化合物(J4)を0.0312g(0.044mmol)、下記化合物(J9)を1.524g(2.20mmol)、下記化合物(J11)を1.254g(1.92mmol)、下記化合物(J12)を0.103g(0.22mmol)、相間移動触媒であるAliquatTM0.34gを加え、フラスコ内をアルゴンガスにて置換した。次いで、トルエン19mLを加え、攪拌しながらArバブリングを30分行った。次いで、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム1.9mg、2M炭酸ナトリウム水溶液4.5mLを加え、100℃にて2.5時間攪拌した後、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム2.9mgを追加し、さらに100℃にて3時間攪拌を行った。次いで、4−t−ブチルフェニルホウ酸0.20g、トルエン15mLを加え、100℃にて1.5時間攪拌した。室温まで冷却した後、トルエン80mL、水50mLを加えて攪拌した後、有機層を水層と分離した。該有機層に水を加え攪拌した後、水層と分離した有機層をメタノール500mLに滴下し、得られた沈殿物を濾過、乾燥した。該沈殿物をトルエン100mLに溶解し、シリカゲルとアルミナのカラムに通液させ、メタノール800mLに滴下し、得られた沈殿物を濾過、乾燥し、高分子化合物7を1.7g得た。ポリスチレン換算の数平均分子量及び重量平均分子量は、それぞれMn=1.0×105、Mw=2.3×105であった。
[高分子化合物7による発光素子の作成]
スパッタ法によりITO膜を付けたガラス基板に、ポリ(3,4)エチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフォン酸(Bayer製、Bytron P CH 8000)の懸濁液を、スピンコートにより80nmの厚みで成膜し、ホットプレート上で200℃、15分間乾燥し、次にインターレーヤー層を形成した。次に、実施例9にて得られた高分子化合物7をキシレンに溶解させた。このとき、固形分の濃度は約1.5wt%となるように調製した。このキシレン溶液を用いてスピンコートにより、90nmの厚みで成膜した。その後、窒素雰囲気下で130℃1時間乾燥した後、陰極として、バリウムを、次いでアルミニウムを蒸着して、有機EL素子を作製した。得られた素子に電圧を印加したところ、高分子化合物7由来のピーク波長525nmの緑色発光を示した。また、この素子は7.4Vの電圧を印加した際に、最大発光効率11.5cd/Aを示し、その際の色度座標C.I.E.1931(x,y)=(0.291,0.585)であった。
[高分子化合物8の合成]
化合物(J4)0.080mmol、化合物(J9)4.04mmol、化合物(J12)0.40mmol、下記化合物(J16)3.52mmolをモノマーとして使用した以外は、実施例9と同様の処方にて、高分子化合物8を3.2g得た。ポリスチレン換算の数平均分子量及び重量平均分子量は、それぞれMn=1.4×105、Mw=2.9×105であった。
[高分子化合物8による発光素子の作成]
スパッタ法によりITO膜を付けたガラス基板に、ポリ(3,4)エチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフォン酸(Bayer製、Bytron P CH 8000)の懸濁液を、スピンコートにより80nmの厚みで成膜し、ホットプレート上で200℃、15分間乾燥し、次にインターレーヤー層を形成した。次に、高分子化合物8をキシレンに溶解させた。このとき、固形分の濃度は約1.5wt%となるように調製した。このキシレン溶液を用いてスピンコートにより、85nmの厚みで成膜した。その後、窒素雰囲気下で130℃1時間乾燥した後、陰極として、バリウムを、次いでアルミニウムを蒸着して、有機EL素子を作製した。得られた素子に電圧を印加したところ、高分子化合物8由来のピーク波長525nmの緑色発光を示した。また、この素子は7.4Vの電圧を印加した際に、最大発光効率12.2cd/Aを示し、その際の色度座標C.I.E.1931(x,y)=(0.271,0.565)であった。
スパッタ法によりITO膜を付けたガラス基板に、ポリ(3,4)エチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフォン酸(Bayer製、Bytron P CH 8000)の懸濁液を、スピンコートにより80nmの厚みで成膜し、ホットプレート上で200℃、15分間乾燥し、次にインターレーヤー層を形成した。次に、特許文献1(国際公開第2005/49546号パンフレット)の21頁、実施例8における処方と同様にして、下記化合物(J4)0.60mmol、化合物(J14)6.12mmol、化合物(J15)5.40mmolを縮合重合して得られた高分子化合物9をキシレンに溶解させた。このとき、固形分の濃度は約1.5wt%となるように調製した。このキシレン溶液を用いてスピンコートにより、90nmの厚みで成膜した。その後、窒素雰囲気下で130℃1時間乾燥した後、陰極として、バリウムを、次いでアルミニウムを蒸着して、有機EL素子を作製した。得られた素子に電圧を印加したところ、高分子化合物9由来のピーク波長535nmの緑色発光を示した。また、この素子は4.8Vの電圧を印加した際に、最大発光効率8.5cd/Aを示し、その際の色度座標C.I.E.1931(x,y)=(0.354,0.609)であった。
このように、式(2)で表される繰り返し単位を含まない高分子化合物9と比べ、実施例10および実施例12にてそれぞれ使用した高分子化合物7および高分子化合物8は、高い効率を示し、本願発明にかかる高分子化合物は高分子発光素子に用いる材料として優れた性質を有するものである。
Claims (29)
- 下記式(1)で表される繰り返し単位の1種類以上と下記式(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)および(G−27)から選ばれる繰り返し単位の1種類以上とを含む高分子化合物であり、
式(1)で表される繰り返し単位と、式(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)および(G−27)で表される繰り返し単位の合計とのモル比が、0.10:99.90〜50.00:50.00であることを特徴とする高分子化合物。
(式中、Ar1は置換基を有していてもよいアリール基または置換基を有していてもよい一価の芳香族複素環基を表し、Ar2は置換基を有していてもよいアリーレン基または置換基を有していてもよい二価の芳香族複素環基を表す。Zは縮合環構造を有する二価の芳香族基を表し、該基は置換基を有していてもよい。2個のAr1は、同一であっても異なっていてもよく、2個のAr2は、同一であっても異なっていてもよい。)
(式中、R p1 、R q1 、R p2 、R q2 、R p3 、R q3 、R p4 およびR q4 はそれぞれ独立にアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基を表す。aは0〜3の整数を表し、bは0〜5の整数を表す。R p1 、R q1 、R p2 、R q2 、R p3 、R q3 、R p4 およびR q4 が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。R w1 、R x1 、R w2 、R x2 、R w3 、R x3 、R w4 およびR x4 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基を表し、R w1 とR x1 、R w2 とR x2 、R w3 とR x3 、R w4 とR x4 はそれぞれ互いに結合して環を形成していてもよい。)
(式中、Yは酸素原子、硫黄原子または−O−C(R K ) 2 −を表す。R K は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基、ニトロ基またはシアノ基を表す。2個のR K は、同一であっても異なっていてもよい。R s およびR t はそれぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基、ニトロ基またはシアノ基を表す。R S およびR t が複数存在する場合には、同一であっても異なっていてもよい。mおよびnはそれぞれ独立に0〜3の整数を表す。) - 式(1)において、Zが縮合環を有する置換もしくは無置換の芳香族炭化水素化合物から水素原子2個を除いた原子団であることを特徴とする、請求項1または2に記載の高分子化合物。
- 式(1)において、Zが置換基を有していてもよいアントラセンジイル基または置換基を有していてもよいフルオレンジイル基であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の高分子化合物。
- 式(1)において、Ar1が置換基を有していてもよいフェニル基であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の高分子化合物。
- 式(1)で表される繰り返し単位が、下記式(S−52)で表される二価の基であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の高分子化合物。
(式中、RD、RE、RF、RG、RHおよびRIはそれぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基を表す。RD、RE、RF、RG、RHおよびRIがそれぞれ複数存在する場合は、互いに同一であっても異なっていてもよい。d、e、fおよびgはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、hおよびiはそれぞれ独立に0〜5の整数を表す。) - 式(1)で表される繰り返し単位が、下記式(S−53)で表される二価の基であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の高分子化合物。
(式中、RM1、RM2、RM3およびRM4はそれぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基またはシアノ基を表す。RM1、RM2、RM3およびRM4がそれぞれ複数存在する場合は、互いに同一であっても異なっていてもよい。m1およびm3はそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、m2およびm4はそれぞれ独立に0〜5の整数を表す。RL1およびRL2はそれぞれ独立に、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基または1価の複素環基を表す。) - 式(4)で表される繰り返し単位が、置換基を有する2,7−フルオレンジイル基または置換基を有する3,7−フェノキサジンジイル基であることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の高分子化合物。
- 式(S−52)で表される繰り返し単位、式(1−1)で表される繰り返し単位、置換基を有する2,7−フルオレンジイル基および置換基を有する3,7−フェノキサジンジイル基からなることを特徴とする請求項2〜6および請求項8のいずれかに記載の高分子化合物。
- 正孔輸送材料、電子輸送材料及び発光材料からなる群から選ばれる少なくとも1種類の材料と、請求項1〜9のいずれかに記載の高分子化合物とを含有することを特徴とする高分子組成物。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の高分子化合物を含有することを特徴とする溶液。
- 請求項10に記載の高分子組成物を含有することを特徴とする溶液。
- 2種類以上の有機溶媒を含有する請求項11又は12に記載の溶液。
- 25℃において1〜20mPa・sの粘度を有する請求項11〜13のいずれかに記載の溶液。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の高分子化合物、又は請求項10に記載の高分子組成物を含有する発光性薄膜。
- 蛍光の量子収率が50%以上である請求項15記載の発光性薄膜。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の高分子化合物、又は請求項10に記載の高分子組成物を含有する導電性薄膜。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の高分子化合物、又は請求項10に記載の高分子組成物を含有する有機半導体薄膜。
- 請求項18に記載の有機半導体薄膜を有することを特徴とする有機トランジスタ。
- インクジェット法を用いることを特徴とする請求項15〜18のいずれかに記載の薄膜の製膜方法。
- 陽極及び陰極からなる電極間に、有機層を有し、該有機層が請求項1〜9のいずれかに記載の高分子化合物、又は請求項10に記載の高分子組成物を含むことを特徴とする高分子発光素子。
- 前記有機層が発光層である請求項21記載の高分子発光素子。
- 前記発光層がさらに正孔輸送材料、電子輸送材料又は発光材料を含む請求項22記載の高分子発光素子。
- 陽極及び陰極からなる電極間に、発光層と電荷輸送層とを有し、該電荷輸送層が請求項1〜9のいずれかに記載の高分子化合物、又は請求項10に記載の高分子組成物を含む請求項21に記載の高分子発光素子。
- 陽極及び陰極からなる電極間に、発光層と電荷輸送層とを有し、該電荷輸送層と電極との間に電荷注入層を有し、該電荷注入層が請求項1〜9のいずれかに記載の高分子化合物、又は請求項10に記載の高分子組成物を含む請求項21記載の高分子発光素子。
- 請求項21〜25のいずれかに記載の高分子発光素子を用いたことを特徴とする面状光源。
- 請求項21〜25のいずれかに記載の高分子発光素子を用いたことを特徴とするセグメント表示装置。
- 請求項21〜25のいずれかに記載の高分子発光素子を用いたことを特徴とするドットマトリックス表示装置。
- 請求項21〜25のいずれかに記載の高分子発光素子をバックライトとすることを特徴とする液晶表示装置。
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