JP5216962B2 - 電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、金属製の外装缶を具備する素電池と、素電池の外側に配置される回路基板および保護素子と、回路基板および保護素子を覆う合成樹脂製の外装カバーとを備え、外装カバーが外装缶に対してレーザ溶接により接合固定される電池パックにおいて、溶接部分の接合強度の向上を図る技術に関する。
この種の電池パックの公知例としては、例えば特許文献1ないし3を挙げることができる。これらに記載された電池パックでは、扁平形状の素電池の外側に回路基板等を配置し、これらを覆う外装カバーを素電池に固定することで、回路基板等を素電池に一体化している。
具体的には、特許文献1の電池パックでは、回路基板と外装カバーを樹脂モールドで素電池に固定している。特許文献2の電池パックでは、回路基板と素電池で挟み込んだ基板ホルダーに嵌合凸部を設け、この凸部を外装カバーに設けた嵌合孔に係合することで、外装カバーを素電池に固定している。特許文献3の電池パックでは、外装カバーを素電池に対してネジにより締結固定している。
特開2006−147329号公報(図2) 特開2007−73204号公報(図3) 特開2006−302662号公報(図1)
しかし、特許文献1では、回路基板と外装カバーとを樹脂モールドで素電池に固定するための成型用金型および成型装置などが必要であって、電池パックの製造設備の高コスト化を招く不利がある。特許文献2では、嵌合凸部を押し込まれると、外装カバーが素電池から容易に分離するおそれがあり、回路基板等を適切に保護することができない。特許文献3でも、ドライバなどを用いてネジを緩めるだけで外装カバーを取り外すことができるため、この場合にも回路基板等を適切に保護することができない。なお、接着剤で外装カバーを素電池に固定することも考えられるが、接着剤は固化に時間が掛かるため電池パックの製造効率が悪いうえ、接着剤の揮発成分の処理などが必要な分だけ電池パックの製造コストの上昇を招く不利もある。
そこで本発明では、金属製の外装缶を具備する素電池と、素電池の外側に配置される回路基板および保護素子と、回路基板および保護素子を覆う合成樹脂製の外装カバーとを備える電池パックにおいて、外装カバーを外装缶に対してレーザ溶接により接合固定する。この電池パックによれば、ネジなどの部品点数の増加がなく、電池パックの製造コストの低減化が期待できる。
かかるレーザ溶接による接合を電池パックに応用した場合の問題点としては、限られたスペースに回路基板などが実装されていることから接合面積を広く取ることができず、その結果十分な接合強度が得られず、外装カバーが不用意に分離・脱落するおそれが残ることにある。
本発明の目的は、樹脂製の外装カバーを金属製の外装缶に対してレーザ溶接により固定する電池パックにおいて、接合強度の向上を図って、外装カバーの不用意な分離・脱落を確実に防止することにある。
本発明者等は、種々の外装缶を用いてレーザ溶接を行い接合強度について調べたところ、外装缶の表面状態つまり表面粗さにより接合強度に差があることを見出した。言い換えると、レーザ溶接の接合強度は、溶融した樹脂が金属面の凹凸に侵入した状態で硬化するアンカー効果によるところが大きいことを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、金属製の外装缶2を具備する素電池1と、素電池1の外側に配置される回路基板5および保護素子6と、回路基板5および保護素子6を覆う合成樹脂製の外装カバー7とを備える電池パックを対象とする。外装カバー7は、外装缶2に対してレーザ溶接により接合固定されている。そして、外装カバー7との接合箇所における外装缶2の表面粗さの最大高さRzが、0.2μm以上であることを特徴とする。なお、最大高さRzは、JIS B 0601:2001において規定される。
具体的には、外装缶2は、上面開口を有する金属製の本体ケース3と、本体ケース3の上面開口を塞ぐ金属製の封口板4とで構成されており、外装カバー7は、上壁29と、上壁29の外周縁から下向きに伸びる周側壁30とを有している。本体ケース3の上端に上向きの接合面32が、周側壁30の下端に下向きの接合面33が、それぞれ形成されており、両接合面32・33を突き合わせた状態でレーザ溶接することで、本体ケース3に外装カバー7が接合固定されている。そして、本体ケース3の接合面32の表面粗さの最大高さRzを、0.2μm以上とする。
外装缶2は、上面開口を有する金属製の本体ケース3と、本体ケース3の上面開口を塞ぐ金属製の封口板4とで構成されており、外装カバー7は、上壁29と、上壁29の外周縁から下向きに伸びる周側壁30とを有しており、周側壁30の下端に、下方に延びるスカート部38が形成されている。本体ケース3の側面上端部に外向きの接合面39が、スカート部38に内向きの接合面40が、それぞれ形成されており、両接合面39・40を突き合わせた状態でレーザ溶接することで、本体ケース3に外装カバー7が接合固定されている。そして、本体ケース3の接合面39の表面粗さの最大高さRzを、0.2μm以上とする。
本発明は、金属製の外装缶2を具備する素電池1と、素電池1の上面に配置されて少なくとも回路基板5を保持する合成樹脂製のホルダー41と、回路基板5およびホルダー41を覆った状態でホルダー41に装着される外装カバー7とを備える電池パックを対象とする。ホルダー41は、外装缶2に対してレーザ溶接により接合固定されている。そして、ホルダー41との接合箇所における外装缶2の表面粗さの最大高さRzを、0.2μm以上とする。
具体的には、外装缶2は、上面開口を有する金属製の本体ケース3と、本体ケース3の上面開口を塞ぐ金属製の封口板4とで構成されている。ホルダー41は、底壁44と、底壁44の外周から上向きに伸びて上端部で回路基板5を保持する側壁45とを有している。封口板4に上向きの接合面46が、底壁44に下向きの接合面が、それぞれ形成されており、両接合面46・47を突き合わせた状態でレーザ溶接することで、封口板4にホルダー41が接合固定されている。そして、封口板4の接合面46の表面粗さの最大高さRzを、0.2μm以上とする。
本発明においては、樹脂製の外装カバー7を金属製の外装缶2に対してレーザ溶接により固定する電池パックにおいて、外装カバー7との接合箇所における外装缶2の表面粗さの最大高さRzを0.2μm以上としたので、上述のアンカー効果に基づく外装缶2と外装カバー7との間の良好な接合強度を得ることができる。したがって、外装カバー7の不用意な分離・脱落を確実に防止した信頼性の高い電池パックを提供できる。
すなわち、アンカー効果に基づく接合強度の大小は、金属面の凹凸具合に左右されるものであり、特に樹脂が金属面の凹凸に侵入した状態で硬化することに鑑みると、最大高さRzに拠るところが大きい。そこで、本発明のように最大高さRzを0.2μm以上としていると、外装カバー7を外装缶2に対して不離一体的に接合固定することができるので、外装カバー7の不用意な分離・脱落を確実に防ぐことが可能となる。なお、最大高さRzが0.2μm未満であると、落下衝撃を受けたときに外装カバー7が分離するおそれがある。また、最大高さRzが13μmを超えると、先の分離防止機能が飽和となり、むしろ、外装缶2の成形等が困難となる。
本発明に係る電池パックの具体的形態としては、外装缶2の本体ケース3の上端に形成した上向きの接合面32と、外装カバー7の周側壁30の下端に形成した下向きの接合面33とを突き合わせた状態でレーザ溶接することで、本体ケース3に外装カバー7が接合固定されている形態、あるいは、本体ケース3の側面上端部に形成した外向きの接合面39と、周側壁30の下端から下方に延びるスカート部38に形成した内向きの接合面40とを突き合わせた状態でレーザ溶接することで、本体ケース3に外装カバー7が接合固定されている形態などが考えられる。これらにおいても、外装缶2側の各接合面32・39の表面粗さの最大高さRzを0.2μm以上とすることにより、外装缶2と外装カバー7との接合強度が良好なものとなり、外装カバー7の不用意な分離・脱落を確実に防止できる。
本発明は、樹脂製のホルダー41を金属製の外装缶2に対してレーザ溶接により固定する電池パックにおいても適用できる。この場合には、ホルダー41との接合箇所における外装缶2の表面粗さの最大高さRzを0.2μm以上とすることで、上述のアンカー効果に基づく外装缶2とホルダー41との間の良好な接合強度を得ることができる。したがって、ホルダー41の不用意な分離・脱落を確実に防止した信頼性の高い電池パックを提供できる。
具体的には、外装缶2の封口板4に形成した上向きの接合面46と、ホルダー41の底壁44に形成した下向きの接合面47とを突き合わせた状態でレーザ溶接することで、封口板4にホルダー41を接合固定する。この場合には、封口板4の接合面46の表面粗さの最大高さRzを0.2μm以上とすることにより、外装缶2とホルダー41との接合強度が良好なものとなり、ホルダー41の不用意な分離・脱落を確実に防止できる。
(第1実施形態) 図1から図5に、本発明に係る電池パックの第1実施形態を示す。図1および図2に示すように、電池パックは、充放電が可能なリチウムイオン電池等の二次電池である素電池1を主体として構成される。素電池1は、前後寸法が小さい扁平な直方体状に形成した金属製の外装缶2の内部に、正極シートと負極シートとをセパレータを挟んで渦巻状に巻回してなる電極体と、非水電解液とを封入して構成されている。素電池1の上側には、回路基板5および保護素子6が外装カバー7に覆われた状態で配置されており、素電池1の下面には、合成樹脂製の底カバー8が両面テープ9を介して貼付固定されている。また、素電池1の側面には、その全体を覆うシート状のラベル10が貼付装着されている。ラベル10の上縁からは外装カバー7の上半部が突出し、ラベル10の下縁からは底カバー8の下端部が僅かに突出している。
外装缶2は、上面開口を有する本体ケース3と、この本体ケース3の上面開口を塞ぐ封口板4とで構成されている。本体ケース3および封口板4は、アルミニウムまたはその合金からなる金属を素材として成形されており、本体ケース3の開口上縁に封口板4を内嵌させた状態で、両者3・4の隣接縁をレーザ溶接することで、本体ケース3と封口板4は一体化されている。
図1および図3に示すように、封口板4の中央には、電極体の負極シートにリード片を介して接続された負極端子13が、絶縁パッキング14を介して貫通状に取り付けられている。一方、電極体の正極シートから導出したリード片は、本体ケース3あるいは封口板4の内面に接続されている。そのため、負極端子13を除く外装缶2の表面が、正極端子として機能する。
図1に示すように、封口板4における負極端子13の左側には、外装缶2の内圧が異常上昇したときに開裂してその内圧を解放するための開裂ベント15が形成されている。また、負極端子13の右側には、外装缶2内に電解液を注入するための注液孔16が形成されている。この注液孔16は、電解液の注入後に封止栓17で塞がれる。封止栓17は、レーザ溶接によって封口板4に一体化される。
図1および図3に示すように、封口板4の上面には、回路基板5および保護素子6を含む複数の部品が、外装カバー7に覆われた状態で配置されている。保護素子6は温度ヒューズ(PTC)等からなり、ニッケル板等で成形した一対の接続端子6a・6bを備えている。このうち一方の端子6aが、薄板状のリード板20を介して負極端子13に接続され、他方の端子6bが回路基板5に接続されている。保護素子6と封口板4の間には合成樹脂製の絶縁板21が配置されており、この絶縁板21により、保護素子6およびリード板20が封口板4から絶縁されている。
回路基板5は、左右に長い平板状に形成されており、その上面には3個の外部接続端子23が左右方向に並列配置されている。回路基板5の下面中央には、保護回路を構成する電子部品が樹脂に被覆された状態で設けられており、その左右には、ニッケル板等で成形した一対のリード24・25が設けられている。このうち一方のリード24が、保護素子6の接続端子6bと接続され、他方のリード25が、アルミニウムとニッケルとで成形したクラッド板26を介して、外装缶2の封口板4に接続されている。回路基板5と封口板4の間には合成樹脂製の保持板27が配置されており、この保持板27を介して回路基板5が封口板4に保持されている。
図3および図4に示すように、外装カバー7は、上壁29と、この上壁29の外周縁から下向きに伸びる周側壁30とを有しており、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)などの合成樹脂を素材として射出成形により形成される。上壁29には、回路基板5の各外部接続端子23に臨む位置に、3個の窓口31が形成されている。これら窓口31を介して外部接続端子23が電池パックの外表面に露出することで、外部機器の接続端子を各外部接続端子23に接続して、素電池1に対する充放電を行うことができる。外装カバー7の厚さ寸法は、0.4〜0.5mm程度に設定される。
本実施形態における外装カバー7は、その内部に回路基板5および保護素子6を収容した状態で、外装缶2に対してレーザ溶接により接合固定される。具体的には、図5に示すように、本体ケース3の上端に形成した上向きの接合面32と、周側壁30の下端に形成した下向きの接合面33とを突き合わせて、当該突き合わせ箇所に対してレーザ溶接を施している。レーザ溶接には、例えばYAGレーザ34を用いることができ、本実施形態では、波長を1064nm、出力を75〜1500Wにそれぞれ設定した。
図4に示すように、外装カバー7の周側壁30の下端部には、透明あるいは半透明の透光部35が全周にわたって設けられており、レーザ34は、この透光部35を介して、本体ケース3の接合面32に向けて照射される。このレーザ34の照射により、接合面32と接触する周側壁30の接合面33の表面温度が、外装カバー7を構成する合成樹脂の溶融温度を超えると、接合面33において合成樹脂が溶融して(溶融部分36)、接合面32の微細な凹凸に侵入する。レーザ34の照射が終わると、溶融した樹脂が凹凸に侵入したまま硬化する。このアンカー効果により、外装カバー7が本体ケース3に対して接合固定される。
そのうえで本実施形態では、素電池1の外装缶2における外装カバー7との接合箇所、つまり、本体ケース3の接合面32の表面粗さの最大高さRzを、0.2μm以上に設定した。これにより、上述のアンカー効果に基づく外装缶2と外装カバー7との接合強度が良好なものとなり、外装カバー7の不用意な分離・脱落を確実に防止することが可能となり、信頼性に優れた電池パックを得ることができる。
なお、本実施形態においては、外装カバー7の周側壁30の下端をその全周にわたってレーザ溶接する場合のほか、所定間隔おきにレーザ溶接を施すことができる。この場合は、透光部35も所定間隔おきに設けることができる。
(第2実施形態) 図6および図7は、本発明に係る電池パックの第2実施形態を示す。この第2実施形態では、外装カバー7の周側壁30を構成する前後壁の下端中央部に、下方に延びるスカート部38・38がそれぞれ形成されている。各スカート部38の前後厚さ寸法は、周側壁30のそれよりも小さく、具体的には0.10〜0.15mm程度に設定される。また、各スカート部38の左右寸法は、周側壁30の前後壁のそれの半分程度に設定される。
このように構成した外装カバー7を外装缶2に装着すると、図7に示すように、両スカート部38が本体ケース3の側面上端部に対して外面から重なり、本体ケース3の側面上端部に形成した外向きの接合面39と、各スカート部38に形成した内向きの接合面40とが、互いに突き合わされた状態となる。各スカート部38における接合面40の外方にはレーザ34用の透光部35が設けられており、この透光部35を介して両接合面39・40をレーザ溶接することで、本体ケース3に外装カバー7が接合固定されている。そのため本実施形態では、本体ケース3の接合面39の表面粗さの最大高さRzが、0.2μm以上に設定されている。それ以外の点は、先の第1実施形態と同様であるので、同様の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態によれば、先の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、本体ケース3の接合面39、あるいはスカート部38の接合面40に対して、垂直に近い角度でレーザ34を照射することができるので、レーザ34のエネルギーを両接合面39・40に集中させることができる。したがって、溶接不良の発生を抑えて、本体ケース3に外装カバー7を確実に固定することができる。
なお、本実施形態におけるスカート部38は前後一対としたがこれに限られず、周側壁30の全周にわたって形成することもできる。
(第3実施形態) 図8ないし図12は、本発明に係る電池パックの第3実施形態を示す。この第3実施形態に係る電池パックにおいては、回路基板5を保持する合成樹脂製のホルダー41が素電池1の上面に配置されている。それ以外の点、例えば素電池1の構成等は、先の第1実施形態と同様である。ホルダー41は、外装缶2に対してレーザ溶接により接合固定されており、このホルダー41に対して、外装カバー7が外嵌装着されている。なお、本実施形態において、先の第1実施形態と同様の部材には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8および図9に示すようにホルダー41は、左右に長い底壁44と、底壁44の外周から上向きに伸びる前後一対の側壁45・45とを含んでおり、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)などの合成樹脂を素材として、射出成形によって形成される。ホルダー41の前後左右寸法は、素電池1のそれよりもやや小さく設定される。
底壁44の中央部には、ホルダー41を外装缶2の上面に配置したときに、負極端子13を両側壁45・45の対向空間に露出させるための開口が形成されている。また、右端部における底壁44を、両側壁45の下端から僅かに上方の位置に設けて、ホルダー41を配置したとき、底壁44と封口板4との間に微小空間が形成されるようにしている。かかる微小空間に、クラッド板26と、回路基板5へと繋がるリード25の一端部とが上下に重なった状態で配置されている。
一対の側壁45・45の上端部は、回路基板5の保持部とされており、その左右両端には、回路基板5の水平方向の遊動を規制するための上向きの突起が形成されている。また、両側壁45・45の対向面における左寄りの位置には、保護素子6の保持部が形成されており、各側壁45の外面には、外装カバー7を抜け止め状に保持するための左右一対の係合爪51・51が形成されている。
このように構成したホルダー41を封口板4の上面に配置すると、封口板4の上面に形成した接合面46と、底壁44の下面に形成した接合面47とが、互いに突き合わされた状態となる。図10に示すように底壁44における接合面47の上方には、レーザ34用の透光部35が設けられており、この透光部35を介して両接合面46・47をレーザ溶接することで、封口板4にホルダー41が接合固定されている。そのため本実施形態では、封口板4の接合面46の表面粗さの最大高さRzが、0.2μm以上に設定されている。
ホルダー41を封口板4に接合固定した後は、保護素子6、回路基板5および外装カバー7をホルダー41に対して組み付けていく。保護素子6は、一対の側壁45・45の対向空間に配置されて、両側壁45・45に形成した上述の保持部と底壁44とにより保持される。図11に示すように回路基板5は、ホルダー41の上端部において保持される。回路基板5の左右両端部には、断面U字状の接続子48・49が装着されており、このうち一方の接続子48には、保護素子6に繋がるリード24が接続され、他方の接続子49には、封口板4に繋がるリード25が接続されている。
外装カバー7は、上壁29および周側壁30を有し、3個の窓口31を備える。周側壁30には、ホルダー41の各係合爪51に対応する係合孔52が形成されている。外装カバー7をホルダー41の上方から外嵌させると、各係合爪51が係合孔52に係合して、ホルダー41に外装カバー7が抜け止め状に保持される。外装カバー7は、ホルダー41や回路基板5等を外側から覆って、これらを落下衝撃等の外力から保護している。
以上のように、本実施形態では、外装缶2におけるホルダー41との接合箇所、つまり、封口板4の接合面46の表面粗さの最大高さRzを、0.2μm以上に設定したので、上述のアンカー効果に基づく外装缶2とホルダー41との接合強度が良好なものとなる。したがって、ホルダー41の不用意な分離・脱落を確実に防止した信頼性の高い電池パックを得ることができる。
また、本体ケース4の接合面46、あるいはホルダー41の接合面47に対して、垂直に近い角度でレーザ34を照射することができるので、レーザ34のエネルギーを両接合面46・47に集中させて、溶接不良の発生を抑えることができる。
その他、第1あるいは第2実施形態においては、外装缶2の本体ケース3の上縁あるいは側面上端部において、その全体が表面粗さの基準値を満たすものとしたが、本発明はこれに限られず、少なくとも外装カバー7との接合箇所となる部分、換言すれば、レーザ34を照射される部分のみが、表面粗さの基準値を満たしていればよい。第3実施形態においても同様であり、外装缶2の封口板4において、少なくともレーザ34を照射される部分のみが、表面粗さの基準値を満たしていればよい。外装カバー7およびホルダー41は、全体が透明あるいは半透明に形成してあってもよい。
第1実施形態に係る電池パックの分解斜視図である。 第1実施形態に係る電池パックの全体構成を示す正面図である。 第1実施形態に係る外装カバーとその内部の構造を示す縦断正面図である。 第1実施形態に係る外装カバーを分離した状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る外装カバーとその内部の構造を示す縦断側面図である。 第2実施形態に係る外装カバーを分離した状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る外装カバーとその内部の構造を示す縦断側面図である。 第3実施形態に係る電池パックの分解斜視図である。 第3実施形態に係る素電池にホルダーを固定した状態を示す正面図である。 図9のA方向からの平面図である。 第3実施形態に係る外装カバーを分離した状態を示す斜視図である。 第3実施形態に係るホルダーと外装カバーの係合構造を示す縦断側面図である。
符号の説明
1 素電池
2 外装缶
3 本体ケース
4 封口板
5 回路基板
6 保護素子
7 外装カバー
29 上壁
30 周側壁
35 透光部
38 スカート部
41 ホルダー
44 底壁
45 側壁
51 係合爪
52 係合孔

Claims (4)

  1. 金属製の外装缶を具備する素電池と、該素電池の外側に配置される回路基板および保護素子と、該回路基板および該保護素子を覆う合成樹脂製の外装カバーとを備える電池パックであって、
    前記外装缶は、上面開口を有する金属製の本体ケースと、該本体ケースの上面開口を塞ぐ金属製の封口板とで構成されており、
    前記外装カバーは、上壁と、該上壁の外周縁から下向きに伸びる周側壁とを有しており、
    前記本体ケースの上端に上向きの接合面が、前記外装カバーの周側壁の下端に下向きの接合面が、それぞれ形成されており、両接合面を突き合わせた状態でレーザ溶接することで、前記本体ケースに前記外装カバーが接合固定されており、
    前記外装カバーとの接合箇所における前記本体ケースの接合面の表面粗さの最大高さ(Rz)が、0.2μm以上であることを特徴とする電池パック。
  2. 金属製の外装缶を具備する素電池と、該素電池の外側に配置される回路基板および保護素子と、該回路基板および該保護素子を覆う合成樹脂製の外装カバーとを備える電池パックであって、
    前記外装缶は、上面開口を有する金属製の本体ケースと、該本体ケースの上面開口を塞ぐ金属製の封口板とで構成されており、
    前記外装カバーは、上壁と、該上壁の外周縁から下向きに伸びる周側壁とを有しており、前記周側壁の下端に、下方に延びるスカート部が形成されており、
    前記本体ケースの側面上端部に外向きの接合面が、前記スカート部に内向きの接合面が、それぞれ形成されており、両接合面を突き合わせた状態でレーザ溶接することで、前記本体ケースに前記外装カバーが接合固定されており、
    前記本体ケースの接合面の表面粗さの最大高さ(Rz)が、0.2μm以上であることを特徴とする電池パック。
  3. 金属製の外装缶を具備する素電池と、該素電池の上面に配置されて少なくとも回路基板を保持する合成樹脂製のホルダーと、前記回路基板および前記ホルダーを覆った状態で前記ホルダーに装着される外装カバーとを備える電池パックであって、
    前記ホルダーは、前記外装缶に対してレーザ溶接により接合固定されており、
    前記ホルダーとの接合箇所における前記外装缶の表面粗さの最大高さ(Rz)が、0.2μm以上であることを特徴とする電池パック。
  4. 前記外装缶は、上面開口を有する金属製の本体ケースと、該本体ケースの上面開口を塞ぐ金属製の封口板とで構成されており、
    前記ホルダーは、底壁と、該底壁の外周から上向きに伸びて上端部で前記回路基板を保持する側壁とを有しており、
    前記封口板に上向きの接合面が、前記底壁に下向きの接合面が、それぞれ形成されており、両接合面を突き合わせた状態でレーザ溶接することで、前記封口板に前記ホルダーが接合固定されており、
    前記封口板の接合面の表面粗さの最大高さ(Rz)が、0.2μm以上である請求項3記載の電池パック
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