JP5216543B2 - 物品搬送箱及び無線タグ読取装置 - Google Patents

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本発明は、無線タグが付された物品を搬送するために収容する物品搬送箱及びこの搬送箱に収容されて搬送される物品に付された無線タグを読取るための無線タグ読取装置に関する。
電子部品、記録媒体等の物品を複数収容した物品搬送箱を、搬出拠点から搬入拠点まで搬送する際の物品管理を、無線タグを用いて行う技術は既に知られている。例えば、特許文献1には、複数の物品の夫々に付された無線タグ(製品情報タグ)と、これらの物品を一括して搬送するための搬送材に付された無線タグ(搬送情報タグ)と、上記の両種無線タグの情報を読み取る読取装置と、該読取装置が接続された管理手段とを備えた物流管理システムが開示されている。この物流管理システムにおいては、搬送情報タグには搬送材で搬送する物品の総数を示す総数情報が記録される。管理手段は、搬送情報タグから得た総数情報の値と読み出した製品情報タグの数との一致、不一致をチェックする。
特開2007−031043号公報
従来の技術では、搬送対象の物品だけでなく、その物品を搬送するための物品搬送箱にも無線タグを付す必要があり、コスト高となっていた。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、物品搬送箱の箱本体に無線タグを付す必要をなくし、コストの低減を図ることを目的とする。
本発明の物品搬送箱は、一面を蓋体とし、この蓋体によって閉塞される箱内部を無線タグが付された物品を1点ずつ収容するための複数の収納部する箱本体と、前記蓋体の、前記複数の収納部のうちいずれか1つの収納部と対向する位置に形成され、当該収納部に収納された物品に付された無線タグの情報をタグ読取装置で読み取らせるための読取部とを備え、箱本体の読取部を除く全ての面を通電性を有さない材質で構成し、読取部は通電性を有する材質で構成したものである。
本発明の無線タグ読取装置は、問合せ電波を送信し、この問合せ電波に応答した無線タグからの電波を受信するアンテナと、このアンテナで受信した電波により、問合せ電波に応答した無線タグからその無線タグ固有のタグIDを読み取るタグID読取手段と、このタグID読取手段により物品収納箱に収容される複数の物品にそれぞれ付された無線タグから読取られる複数のタグIDを物品タグIDとして記憶する記憶領域と、物品収納箱を識別するための箱タグを読取る箱タグ読取モードを設定する設定手段と、箱タグ読取モードが設定された状態でタグID読取手段によりタグIDが読取られると、この読取られたタグIDが記憶領域に格納されている物品タグIDの中に存在するか否かを判断する判断手段と、この判断手段により存在すると判断されると、タグID読取手段により読取られたタグIDを箱タグIDとし、この箱タグIDに、記憶領域に格納されている全ての物品タグIDを関連付ける関連付け手段とを備えたものである。
かかる手段を講じた本発明によれば、物品搬送箱の箱本体に無線タグを付す必要がなく、コストを低減できる効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、外形が直方体をなす物品1を複数一括して搬送するための物品搬送箱2に本発明を適用した場合である。
本実施の形態において、物品1を収容する前の物品搬送箱2の斜視図を図1に示し、物品1を収容した後の物品搬送箱2の斜視図を図2に示す。物品搬送箱2は、薄い板状体によって直方体状に成形された箱本体20を有する。すなわち、長方形をなす底面部21と、底面部21に対向して配置される上面部22と、底面部21と上面部22とに挟まれた空間の周囲4面を形成する周面部23a,23b,23c,23dとから、箱本体20を形成している。
箱本体20の内部は、底面部21と各周面部23a,23b,23c,23dとよって囲われた凹部となっている。そして上面部22は、この凹部の開口を開閉自在に閉塞する蓋体となっている。凹部は、仕切り板24によって格子状に仕切られ、10個の収容部25a,25b,…,25jを形成している。このように、箱本体20は、収容部25a〜25jの一面部、すなわち上面部22を蓋体としている。各収容部25a〜25jには、それぞれ搬送対象の物品1a,1b,…,1jが1点ずつ上方から挿入される。挿入された各物品1a〜1jは、それぞれ各収容部25a〜25jの周面によって前後左右への移動が規制される。ここに、仕切り板24は、収容部25a〜25jに収容された物品1a〜1jの位置がずれないように当該物品1a〜1jを固定する固定手段を構成する。
外形が直方体をなす同一サイズの各物品1a〜1jには、それぞれ外周面の同一箇所に無線タグ3a〜3jが付されている。各無線タグ3a〜3jは、自らデータを送信する機能がなく、リーダ・ライタから送られてきた例えばUHF帯搬送波の電力を利用してデータの送信やメモリの書込みを行うパッシブ型である。各無線タグ3a〜3jには、少なくとも固有のIDが記憶されている。
箱本体20の上面部22には、長方形状の読取部26が形成されている。読取部26は、図2に示すように蓋体である上面部22を閉じたとき、図2中左下に位置する収容部25jの上面と対向する位置に形成されている。
箱本体20は、全体がプラスチックモールド等の電波を通す部材で成形されている。ただし、上記読取部26以外の外周面は、鉄、アルミニウム、ステンレス等の電波を通さない金属等の材質で覆われている。したがって、結果的に、箱本体20の読取部26を、通電性を有する材質で構成し、読取部26以外の全面を、通電性を有さない材質で構成している。
次に、上記物品搬送箱2を利用して搬出拠点から中継拠点を経由して搬入拠点まで搬送される多数の物品1を管理する物品管理システムについて、図3〜図7を用いて説明する。
物品管理システムの全体構成を図3に示す。本システムは、物品管理サーバ40を主体とした管理拠点システム4と、それぞれクライアントコンピュータ50,60,70を主体とした搬出拠点システム5、中継拠点システム6及び搬入拠点システム7とから構成される。物品管理サーバ40と、各クライアントコンピュータ50,60,70とは、インターネット等のコンピュータ間ネットワーク8を介して接続されている。
管理拠点システム4の物品管理サーバ40は、データベース41へのデータの書込みやデータベース41の検索等を行う。図4に示すように、1つの箱タグIDと、これに関連付けられた最大10個の物品タグIDとからなる物品管理レコードが、データベース41に記録される。
搬出拠点システム5、中継拠点システム6及び搬入拠点システム7の各クライアントコンピュータ50、60及び70は、それぞれ無線タグ読取装置の一態様であるリーダ・ライタ51、61及び71を接続している。
中継拠点システム6及び搬入拠点システム7のクライアントコンピュータ60及び70に接続されるリーダ・ライタ61及び71は、無線タグを利用した物品管理システムに用いられるリーダ・ライタとして周知のものであり、ゲート型、ハンディ型、据え置き型等、その形式を問わない。
本発明の無線タグ読取装置に相当するリーダ・ライタは、搬出拠点システム5のクライアントコンピュータ50に接続されるリーダ・ライタ51である。このリーダ・ライタ51は、ハンディ型であり、その要部構成を図5のブロック図で示す。
リーダ・ライタ51は、小型・軽量で携帯が可能な本体部9と、この本体部9に取り付けられたアンテナ90とから構成される。アンテナ90は、例えばUHF帯の電波を使用して、無線タグとデータの送受信を行う。
本体部9は、通信部91、入力部92、表示部93、制御部94、記憶部95、送信部96、受信部97及びサーキュレータ98を備えている。通信部91は、制御部94とホスト機器、すなわちこの場合はクライアントコンピュータ50との間でデータ通信を行う。入力部92は、読取開始ボタン、モード切換ボタン等のキーボタンを備え、これらキーボタンの操作に応じた信号の入力を受付ける。表示部93は、操作ガイダンス、エラーメッセージ等を表示する。
送信部96は、制御部94から出力される送信データ信号で所定の搬送波を変調する変調器961と、変調器961で変調された信号を増幅する増幅器962とを備えている。増幅器962で増幅された信号は、サーキュレータ98を介してアンテナ90に供給され、アンテナ90から電波として放射される。
サーキュレータ98は、送信部96側から入力された信号をアンテナ90に出力し、アンテナ90側から入力された信号を受信部97側に出力する。アンテナ90からは、その交信領域内に存在する無線タグから受信した電波に相当する信号がサーキュレータ98に与えられる。
受信部97は、サーキュレータ98を介して入力された信号を増幅する増幅器971と、増幅器971で増幅された信号から所定の搬送波成分を除去して受信データ信号を復調する復調器972とを備えている。復調器972で復調された受信データ信号は、制御部94に与えられる。
制御部94は、通信部91を通じて受信したクライアントコンピュータ50からのコマンドに応じて送信データ信号を生成し、送信部96に与える機能と、受信部97から与えられた受信データ信号からタグデータを復号し、通信部91を介してクライアントコンピュータ50に与える機能とを有する。
記憶部95は、読出し専用のROM領域と、読出し及び書込みが自在なRAM領域とを有する。RAM領域には、特に図6に示すように、箱タグID(X)の記憶領域951と、10個の物品タグID(Y1〜Y10)の記憶領域952と、入力モードフラグFの記憶領域953と、物品タグ数カウンタnの記憶領域954とが形成されている。入力モードフラグFは、物品タグ読取モードのとき“0”となり、箱タグ読取モードのとき“1”となる。記憶領域952のエリア数“10”は、物品搬送箱2によって一括して搬送可能な物品1の最大数である。
ROM領域には、制御部94の動作を制御するプログラムが格納されている。プログラムの1つに、搬出処理プログラムがある。クライアントコンピュータ50から搬出業務の実行指令コマンドが入力されると、搬出処理プログラムが起動する。制御部94は、搬出処理プログラムに従い、図7の流れ図に示す手順の処理を実行する。
先ず、制御部94は、ST(ステップ)1として記憶領域953の入力モードフラグFを“0”にリセットする。また、ST2として記憶領域954の物品タグ数カウンタnを“0”にリセットする。
次に、制御部94は、ST3として表示部93に物品タグの読取りを指示するメッセージを表示させる。そして、読取開始が指示されるのを待機する。入力部92にて読取開始ボタンの操作入力を受付けたならば、読取開始が指示されたので(ST3のYES)、制御部94は、ST4としてタグ問合せコマンドを送信部96に与える。
送信部96は、タグ問合せコマンドで搬送波を変調し、この変調信号を増幅した後、サーキュレータ98を介してアンテナ90に出力する。かくして、アンテナ90からはタグ問合せコマンドの変調信号が電波として放射される。この変調信号を無線タグ3が受信すると、その無線タグ3は、変調信号に続いてアンテナ90から放射される無変調信号の反射量を、自己のメモリ部に設定されているIDで変化させることによりバックスキャッタ変調信号をリーダ・ライタ51に返す。このバックスキャッタ変調信号は、アンテナ90で受信され、サーキュレータ98を介して受信部97に入力される。受信部97は、このバックスキャッタ変調信号を増幅し復調して、復調信号をタグ応答コマンドとして制御部94に与える。
タグ問合せコマンドを送信部96に与えた制御部94は、ST5として受信部97からタグ応答コマンドが送られてくるのを待機する。タグ応答コマンドを受信すると(ST5のYES)、制御部94は、ST6としてこのコマンドを解析して、無線タグ3のIDを読み取る(タグID読取手段)。IDが読取られると、制御部94は、ST7として物品タグ数カウンタnを“1”だけカウントアップする。そして、ST8として記憶領域952の番号nに対応するタグIDエリアに、当該無線タグ3のIDを格納する。
しかる後、制御部94は、物品タグ数カウンタnが設定値“10”に達するか否かを判断する。この設定値“10”は、物品搬送箱2によって一括して搬送可能な物品1の最大数である。
物品タグ数カウンタnが設定値“10”に達していない場合(ST9のNO)、制御部94は、入力部92にて箱タグ読取モードの宣言手段であるモード切換ボタンの入力を受付けたか否かを判断する。入力を受け付けていない場合には(ST10のNO)、制御部94は、ST3に戻り、読取開始が指示されるのを待機する。
以後、制御部94は、入力部92にて読取開始ボタンの操作入力を受付ける毎に、ST4〜ST8の処理を繰り返し実行する。そして、物品タグ数カウンタnが設定値“10”に達するか(ST9のYES)、モード切換ボタンの入力を受付けたならば(ST10のYES)、制御部94は、ST11として入力モードフラグFを“1”にセットする。すなわち、物品タグIDの読取モードから箱タグIDの読取モードに切り換える(設定手段)。
次に、制御部94は、ST12として表示部93に箱タグの読取りを指示するメッセージを表示させる。そして、読取開始が指示されるのを待機する。入力部92にて読取開始ボタンの操作入力を受付けたならば、読取開始が指示されたので(ST12のYES)、制御部94は、ST13としてタグ読取コマンドを送信部96に与える。
送信部96は、タグ読取コマンドで搬送波を変調し、この変調信号を増幅した後、サーキュレータ98を介してアンテナ90に出力する。かくして、アンテナ90からはタグ読取コマンドの変調信号が電波として放射される。この変調信号を無線タグ3が受信すると、その無線タグ3は、変調信号に続いてアンテナ90から放射される無変調信号の反射量を、自己のメモリ部に設定されているIDで変化させることによりバックスキャッタ変調信号をリーダ・ライタ51に返す。このバックスキャッタ変調信号は、アンテナ90で受信され、サーキュレータ98を介して受信部97に入力される。受信部97は、このバックスキャッタ変調信号を増幅し復調して、復調信号をタグ応答コマンドとして制御部94に与える。
タグ読取コマンドを送信部96に与えた制御部94は、ST14として受信部97からタグ応答コマンドが送られてくるのを待機する。タグ応答コマンドを受信すると(ST14のYES)、制御部94は、ST15としてこのコマンドを解析して、無線タグ3のIDを読み取る。IDが読取られると、制御部94は、ST16として今回読取ったIDが、記憶領域952に格納されている物品タグIDの中に存在するか否かを判断する(判断手段)
存在しない場合(ST16のNO)、制御部94は、ST17として表示部93に箱タグの読取エラーを表示する。そして、ST18としてリトライ可能か否かを判断する。リトライ可能な場合(ST18のYES)、制御部94は、ST12に戻り、読取開始が指示されるのを待機する。
予め設定されたリトライ回数続けて読取エラーとなった場合、制御部94は、リトライ不可能と認識する。この場合(ST18のNO)、制御部94は、ST19として記憶領域952のデータをクリアして、今回の処理を終了する。
箱タグIDの入力モードにおいて、無線タグ3から読取ったIDが記憶領域952に格納されている場合(ST16のYES)、制御部94は、ST20として今回読取ったIDを記憶領域951に格納する。次いで、制御部94は、ST21として記憶領域951に記憶されているIDを箱タグIDとし、記憶領域952に記憶されている最大10個のIDを物品タグIDとする。そして、この箱タグIDと、この箱タグIDに関連付けられた最大10個の物品タグIDとを、通信部91を介してクライアントコンピュータ50に送信する(関連付け手段)。しかる後、制御部94は、ST22として記憶領域951及び記憶領域952のデータをクリアして、今回の処理を終了する。
次に、本実施の形態の物品管理システムにおいて、搬出対象である多数の物品1を、物品搬送箱2を利用して搬出拠点から中継拠点を経由して搬入拠点まで搬送する際の作用を拠点毎に説明する。
先ず、搬出拠点の作用について説明する。作業者は、リーダ・ライタ51を用いて各物品1にそれぞれ付されている無線タグ3のIDを非接触で読み取る。そして、無線タグ3のIDを読取る毎に、その無線タグ3が付された物品1を、物品搬送箱2の収容部25a〜25jに収容する。このとき、読取部26に対応した収容部25jには、必ず物品1を収容する。その他の収容部25a〜25iについては、物品1を収容してもしなくてもよい。リーダ・ライタ51においては、無線タグ3のIDを読取る毎に、そのIDが物品タグIDとして記憶領域952に記憶される。
今、物品搬送箱2の全収容部25a〜25jに10点の物品1a〜1jを収容し終えたとする。そうすると、作業者は、蓋体である上面部22を閉塞し、図示しない鍵を掛ける。このとき、リーダ・ライタ51は、物品タグ読取モードから箱タグ読取モードに自動的に切り換わる。
箱タグ読取モードに切り換わったことを確認した作業者は、リーダ・ライタ51のアンテナ90を、物品搬送箱2の読取部26に近づける。そうすると、読取部26に対応する収容部25jに収容されている物品1jに付された無線タグ3jのIDが非接触で読み取られる。このIDは、記憶領域952に記憶されている。したがって、このIDは、箱タグIDとして記憶領域951に記憶される。そして、この箱タグIDと、記憶領域952に記憶されている全ての物品タグIDとが関連付けられて、クライアントコンピュータ50に転送される。
リーダ・ライタ51のアンテナ90を読取部26に近づけたとき、この読取部26は、通電性を有する材質で構成されているので、収容部25jに収容されている物品1jに付された無線タグ3jのIDを確実に読み取ることができる。その一方で、物品搬送箱2の読取部26以外は、通電性を有さない材質で構成されている。したがって、収容部25j以外の収容部25a〜25iに収容されている物品1a〜1iに付された無線タグ3a〜3iのIDが読取られることはない。
クライアントコンピュータ50は、この箱タグIDと物品タグIDとの関連付けデータを、ネットワーク8を介して物品管理サーバ40に送信する。物品管理サーバ40は、この箱タグIDと物品タグIDとの関連付けデータをデータベース41に登録する。
なお、物品搬送箱2に収容する物品1の数が10点に満たなかった場合には、作業者は、モード切換ボタンを操作する。そうすると、リーダ・ライタ51が物品タグ読取モードから箱タグ読取モードに手動で切り換わるので、作業者は、リーダ・ライタ51のアンテナ90を、物品搬送箱2の読取部26に近づける。以後の作用は、前記と同様である。
次に、中継拠点の作用について説明する。中継拠点に物品搬送箱2が搬送されてくると、作業者は、その物品搬送箱2をリーダ・ライタ61のアンテナに近づける。そうすると、この物品搬送箱2の読取部26に対応する収容部25jに収容されている物品1jに付された無線タグ3jのIDが非接触で読み取られ、クライアントコンピュータ60に箱タグIDとして通知される。この通知を受けたクライアントコンピュータ60は、ネットワーク8を介して物品管理サーバ40に箱タグIDの検索を依頼する。この依頼を受けた物品管理サーバ40は、データベース41を検索する。そして、該当する箱タグIDを有するレコードを検出したならば、そのレコードに当該中継地点の通過履歴情報を付加する。また、クライアントコンピュータ60に承認応答を返信する。承認応答を受信したクライアントコンピュータ60は、リーダ・ライタ61の表示部に承認メッセージを表示させる。このメッセージを確認した作業者は、次の拠点に搬出するまで物品搬送箱2を保管する。このように、中継拠点では、物品搬送箱2の鍵を開けることなく、読取部26に対応する収容部25jに収容されている物品1jに付された無線タグ3jのIDを読取るだけで、物品搬送箱2に収容された全ての物品1a〜1jを把握できるので、容易に物品管理を行うことができる。また、物品搬送箱2を開封することなく管理可能となるので、中継地点において物品を紛失するおそれもない。
次に、搬入拠点の作用について説明する。搬入拠点に物品搬送箱2が搬送されてくると、作業者は、その物品搬送箱2をリーダ・ライタ71のアンテナに近づける。そうすると、この物品搬送箱2の読取部26に対応する収容部25jに収容されている物品1jに付された無線タグ3jのIDが非接触で読み取られ、クライアントコンピュータ70に箱タグIDとして通知される。この通知を受けたクライアントコンピュータ70は、ネットワーク8を介して物品管理サーバ40に箱タグIDの検索を依頼する。この依頼を受けた物品管理サーバ40は、データベース41を検索する。そして、該当する箱タグIDを有するレコードを検出したならば、そのレコードに含まれる全ての物品タグIDを読み出す。そして、この物品タグIDのデータを、ネットワーク8を介してクライアントコンピュータ70に送信する。
物品タグIDのデータを受信したクライアントコンピュータ70は、この受信データをリーダ・ライタ71に転送して、表示部に検品開始のメッセージを表示させる。このメッセージを確認した作業者は、物品搬送箱2の鍵を開ける。そして、収容部25a〜25jにそれぞれ収容されている各物品1a〜1jに付された無線タグ3a〜3jのID読取操作を行う。無線タグ3a〜3jのIDを読取ったリーダ・ライタ71は、クライアントコンピュータ70から受取った物品タグIDと照合し、欠品の有無を判定して報知する。
このように、本実施の形態によれば、物品搬送箱2の収容部25jに収容された物品1jに付された無線タグ3jのIDが、当該物品搬送箱2の箱タグIDとして処理されるので、物品搬送箱2に箱タグ専用の無線タグを付す必要がなくなる。したがって、箱タグ専用の無線タグを不要にできるので、コストの低減を図ることができる。
また、本実施の形態では、物品搬送箱2の収容部25jに収容された物品1jは、固定手段である仕切り板24によってその位置がずれないように固定されている。したがって、中継拠点や搬出拠点まで移送されたあとも、物品収容箱2の鍵を開けない限りは、箱タグとして機能する無線タグ3jの位置がずれないので、専用の箱タグを用いなくても搬送対象物品の管理を正確に行うことができる。
また、本実施の形態では、記憶領域952に記憶される無線タグIDの数が、物品収容箱2に収容可能な物品数の最大値に達すると、自動的に箱タグ読取モードが設定されるようになっている。したがって、物品タグ読取モードから箱タグ読取モードに切り換える操作が不要であり、操作を簡略化できる。また、箱タグ読取モードを宣言する宣言手段としてモード切換ボタンを入力部92に設けたので、無線タグIDの数が、物品収容箱2に収容可能な物品数の最大値に達しなくても、任意のタイミングで箱タグ読取モードを設定できる利点がある。
さらに、本実施の形態は、物品搬送箱2を開封することなく、この搬送箱2に収納されている複数の物品の中からいずれか1つの物品に付された無線タグの情報を読取ることができる構成となっている。したがって、搬送経路途中で搬送箱2を開封する必要がないため、搬送箱2内に収納された物品が紛失する危険性を低減できる。また、中継地点にて物品管理を行う際に、物品搬送箱2に収納されている物品に付された無線タグを全て読み取る必要がないため、読取作業に要する時間を短縮できる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、前記実施の形態では、物品搬送箱2の箱本体20の形状を直方体状としたが、その形状はこれに限定されるものではない。要は、搬送対象の物品を複数収容することができる形状であり、その読取部を通電性を有する材質で構成し、読取部以外の全面を通電性を有さない材質で構成したものであればよい。
また、前記実施の形態では、各収容部25a〜25jに収容される全ての物品1a〜1jを仕切り板24で固定したが、少なくとも読取部26に対応した収容部25jに収容される物品1jの位置がずれないように、固定できればよい。例えば、物品と収容部の各々に凹凸部を設け、それを係合させることによって各物品を固定させるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、リーダ・ライタ51の記憶部95に箱タグIDの記憶領域951と、物品タグIDの記憶領域952とを形成し、リーダ・ライタ51にて箱タグIDと物品タグIDとの関連付けを行ったが、これらの記憶領域をクライアントコンピュータ50の記憶部に形成し、リーダ・ライタ51は、読取ったIDを順次クライアントコンピュータ50に転送するだけの構成として、クライアントコンピュータ50にて箱タグIDと物品タグIDとの関連付けを行ってもよい。
また、前記実施の形態では、蓋体22を箱本体20の上面部に設けたが、蓋体が形成される面は上面部に限定されるものではない。すなわち、蓋体22は箱本体20の任意の一面部に形成されていればよい。例えばスライド式の蓋体を側面部に形成し、この蓋体に読取部26を設けてもよい。
また、前記実施の形態ではリーダ・ライタ51をハンディ型として説明したが、必ずしもハンディ型に限定されるものではなく、据置型であってもよい。
また、中継拠点や搬入拠点における作用は、前記実施形態のものはあくまでも一例であり、これに限定されないのは言うまでもない。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
本発明の一実施の形態において、物品を収容する前の物品搬送箱を示す斜視図。 同実施の形態において、物品を収容した後の物品搬送箱を示す斜視図。 同実施の形態における物品管理システムの概略構成を示す模式図。 物品管理システムの一構成要素である物品管理サーバが管理するデータベースのデータ構造を示す図。 物品管理システムの一構成要素であるリーダ・ライタの要部構成を示すブロック図。 同リーダ・ライタの記憶部に形成される主要な記憶領域を示す図。 同リーダ・ライタの制御部が実行する主要なデータ処理の手順を示す流れ図。
符号の説明
1(1a〜1j)…物品、2…物品搬送箱、3(3a〜3j)…無線タグ、20…箱本体、24…仕切り板、25(25a〜25j)…収容部、26…読取部、40…物品管理サーバ、41…データベース、50,60,70…クライアントコンピュータ、51,61,71…リーダ・ライタ(無線タグ読取装置)、90…アンテナ、952…記憶領域、

Claims (5)

  1. 一面を蓋体とし、この蓋体によって閉塞される箱内部を無線タグが付された物品を1点ずつ収容するための複数の収納部する箱本体と、
    前記蓋体の、前記複数の収納部のうちいずれか1つの収納部と対向する位置に形成され、当該収納部に収納された前記物品に付された無線タグの情報をタグ読取装置で読み取らせるための読取部と、
    を備え、
    前記箱本体の前記読取部を除く全ての面を通電性を有さない材質で構成し、前記読取部は通電性を有する材質で構成したことを特徴とする物品搬送箱。
  2. 前記収納部は、収納された前記物品の位置がずれないように前記物品を固定する固定手段、を備えたことを特徴とする請求項1記載の物品搬送箱。
  3. 請求項1または2に記載の物品搬送箱に収容される物品に付された無線タグの情報を読み取るタグ読取装置であって、
    問合せ電波を送信し、この問合せ電波に応答した前記無線タグからの電波を受信するアンテナと、
    このアンテナで受信した電波により、前記問合せ電波に応答した前記無線タグからその無線タグ固有のタグIDを読み取るタグID読取手段と、
    このタグID読取手段により前記物品収納箱に収容される複数の物品にそれぞれ付された前記無線タグから読取られる複数のタグIDを物品タグIDとして記憶する記憶領域と、
    前記物品収納箱を識別するための箱タグを読取る箱タグ読取モードを設定する設定手段と、
    前記箱タグ読取モードが設定された状態で前記タグID読取手段によりタグIDが読取られると、この読取られたタグIDが前記記憶領域に格納されている物品タグIDの中に存在するか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により存在すると判断されると、前記タグID読取手段により読取られたタグIDを箱タグIDとし、この箱タグIDに、前記記憶領域に格納されている全ての物品タグIDを関連付ける関連付け手段と、
    を具備したことを特徴とする無線タグ読取装置。
  4. 前記設定手段は、前記記憶領域に格納された物品タグIDの数が前記物品搬送箱に収容可能な物品数の最大値に達すると、箱タグ読取モードを設定することを特徴とする請求項記載の無線タグ読取装置。
  5. 箱タグ読取モードを宣言する宣言手段、をさらに具備し、
    前記設定手段は、前記宣言手段によって箱タグ読取コードが宣言されると箱タグ読取モードを設定することを特徴とする請求項3または4記載の無線タグ読取装置。
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