JP5215240B2 - 直接変調型半導体レーザ - Google Patents

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Description

本発明は、光送信機を構成する直接変調型半導体レーザに関する。
高速・広帯域でかつ小型の光伝送システムを実現するため、直接変調を行う半導体レーザ(直接変調型半導体レーザ)を複数個並列に並べ、波長多重方式で伝送する方式の開発が進んでいる。この例として、現在規格策定が進む25Gb/s×4波長のLANWDM(Local Area Network Wavelength Division Multiplexing)伝送技術が、従来技術として知られている。
図5は、従来の直接変調型半導体レーザを示す概略構成図である。
図5を参照して、従来の直接変調型半導体レーザを説明すると、n型InP基板1000上のn型のInPクラッド1001上に、回折格子1002を形成し、順次、InGaAsPガイド層1003、InGaAsP活性層1004、p型のInPクラッド1005、キャップ層1006を設け、更に、n型InP基板1000の裏面側にn側電極1007を、キャップ層1006上にp側電極1008を設けている。
n側電極1007をアース1012に接続し、p側電極1008をバイアスT1009に接続し、バイアスT1009を通して、CW(Continuous Wave)電流1010、信号電流1011を注入することで、レーザ発振光1013が信号電流1011によって変調されて、光の送信信号となる。ここで、例えば、CW電流1010は75mA、信号電流1011の振幅は50mA、レーザ発振光1013の平均光出力強度は5dBm、その発振波長は1310nm、伝送速度は25Gb/s、光送信信号の消光比は4dBである。そして、信号電流1011として、ビットパターン[10110]の電気信号を印加すると、レーザ発振光1013として、ビットパターン[10110]の信号光が送信されることになる。
特開平09−283841号公報 特開2003−115800号公報
しかしながら、上記の直接変調型半導体レーザは、きれいなアイ開口が得られない問題があった。図6(a)、(b)に直接変調型半導体レーザの変調波形を示す。図6(a)は10Gb/s、図6(b)は25Gb/sの波形例である。ここでは、アイパターンのonレベルが大きく変形していることがわかる。
この理由としては2点あり、一つは緩和振動よる半導体レーザの出力光強度の振動であり、一旦は光強度がオーバーシュートした半導体レーザが、キャリアの不足から出力光強度を減少させるためである。
もう一つは図7に示すように、電気信号波形自体が一度立ちあがってから出力が減少する傾向を持つためであり、この結果としてキャリアが不足するために、信号光のonレベルが波うつようになる。
なお、図6(b)では、入力される電気信号波形のアンダーシュートにより、offレベルも振動しているが、一般にoffレベルの振動の方がonレベルの振動よりも影響が少ないため、無視することができる。
以上説明したように、従来の直接変調型半導体レーザでは、キャリア不足からきれいなアイ開口が得られない問題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、良好なアイ開口を得ることができる直接変調型半導体レーザを提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る直接変調型半導体レーザは、
半導体レーザを直接変調する直接変調型半導体レーザにおいて、
第1の電気信号に応じた第1の信号光を出力する第1の半導体レーザと、前記第1の半導体レーザの活性層に吸収される波長を含み、第2の電気信号に応じた第2の信号光を出力する第2の半導体レーザとを独立して有し、
前記第2の信号光が前記第1の半導体レーザの活性層に入射するように、前記第1の半導体レーザと前記第2の半導体レーザとを直列に配置し、
前記第1の電気信号として、伝送速度X1の電気NRZ信号を入力し、前記第2の電気信号として、前記伝送速度X1の1ビット分の時間幅を1周期とする周波数X2の電気正弦波信号を入力すると共に、
前記電気NRZ信号及び前記電気正弦波信号の位相を、前記第1の信号光の各ビットの時間幅の中心に、若しくは、前記第1の信号光の各ビットの時間幅の内側に、前記第2の信号光の強度の極大点がくるような位相にしたことを特徴とする。
上記課題を解決する第の発明に係る直接変調型半導体レーザは、
上記第1の発明に記載の直接変調型半導体レーザにおいて、
前記第2の信号光を増幅する増幅領域を、独立して、又は、電気的に分離して設け、
前記増幅領域を間に挟んで、前記第1の半導体レーザと前記第2の半導体レーザとを直列に配置したことを特徴とする。
1の発明によれば、吸収される波長を含む第2の信号光を第1の半導体レーザの活性層に入射すると共に、第1の信号光の各ビットの時間幅の中心に、若しくは、第1の信号光の各ビットの時間幅の内側に、正弦波となる第2の信号光の強度の極大点がくるようにしたので、第1の半導体レーザのキャリア密度をあげて、キャリア密度の不足を解消することができ、その結果、良好なアイ開口を得ることができる。
の発明によれば、第1の半導体レーザと第2の半導体レーザとの間に増幅領域を設けたので、第1の半導体レーザ、第2の半導体レーザ間の相互作用を調整して、よりよい動作条件を得ることができる。
本発明に係る直接変調型半導体レーザの実施形態の一例(実施例1)を示す概略構成図である。 図1に示した直接変調型半導体レーザにおける信号光を示す図である。 本発明に係る直接変調型半導体レーザの参考例を示す概略構成図である。 本発明に係る直接変調型半導体レーザの実施形態の他の一例(実施例)を示す概略構成図である。 従来の直接変調型半導体レーザを示す概略構成図である。 従来の直接変調型半導体レーザにおける変調波形であり、(a)は10Gb/s、(b)は25Gb/sの波形例である。 従来の直接変調型半導体レーザに印加する電気信号波形である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る直接変調型半導体レーザの実施形態を説明する。
(実施例1)
図1は、本実施例の直接変調型半導体レーザを示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施例の直接変調型半導体レーザは、第1の半導体レーザ128と第2の半導体レーザ127とを独立して有し、これらを直列に配置したものである。
第2の半導体レーザ127では、InP基板10上に形成したn−InPクラッド層101上に、回折格子102を形成し、順次、InGaAsPガイド層103、InGaAsP活性層104、p−InPクラッド層105、キャップ層106を設け、更に、InP基板10の裏面側にn側電極107を、キャップ層106上にp側電極108を設けている。第2の半導体レーザ127は、後述する第1の半導体レーザ128のInGaAsP活性層122が吸収する波長を含む波長を出力するように構成されており、この波長に対応して、回折格子102が形成されている。
又、第2の半導体レーザ127の出射側端面(第1の半導体レーザ128側の端面)には、第2の信号光113を透過して、第1の信号光116を反射する反射防止膜132が設けられており、その反対側の端面には、第2の信号光113を反射する高反射膜131が設けられている。
そして、n側電極107をアース112に接地し、p側電極108をバイアスT109に接続し、バイアスT109を通して、CW電流110、正弦波信号電流111(第2の電気信号)を注入することで、正弦波信号電流111に応じた正弦波の第2の信号光113が第2の半導体レーザ127から出力される。
なお、バイアスT109は、コンデンサとコイルをT字状に接続した3ポートの回路であり、入力電気信号にDCバイアスを印加して出力するものである。これは、後述する他のバイアスTも同様である。
一方、第1の半導体レーザ128では、InP基板11上に形成したn−InPクラッド層119上に、回折格子120を形成し、順次、InGaAsPガイド層121、InGaAsP活性層122、p−InPクラッド層123、キャップ層124を設け、更に、InP基板11の裏面側にn側電極130を、キャップ層124上にp側電極125を設けている。第1の半導体レーザ128は、光送信機として使用する波長を出力するように構成されており、この波長に対応して、回折格子120が形成されている。
又、第1の半導体レーザ128の一方の端面(第2の半導体レーザ127側の端面)には、第2の信号光113を透過して、第1の信号光116を反射する反射防止膜133が設けられており、その反対側の端面(第1の半導体レーザ128の出射側端面)には、第1の信号光117を透過して、第2の信号光113を反射する反射防止膜134が設けられている。なお、第1の半導体レーザ128の出射側端面の前面に、第1の信号光117を透過して、第2の信号光113を反射するフィルタ126を更に設けてもよく、フィルタ126により、第1の半導体レーザ128を抜けてきた第2の信号光113をカットすることができる。
そして、n側電極130をアース118に接地し、p側電極125をバイアスT114に接続し、バイアスT114を通して、CW電流115、NRZ(Non Return to Zero)信号電流129(第1の電気信号)を注入することで、NRZ信号電流129に応じた第1の信号光117が第1の半導体レーザ128から出力される。
本実施例の直接変調型半導体レーザにおいて、メインとなるのは第1の半導体レーザ128であり、NRZ信号電流129に従って、NRZ光送信信号となる第1の信号光117を得ることになる。この第1の半導体レーザ128のみでは、前述したように、アイパターンの中央付近において、キャリア不足によりonレベルが振動する傾向にある。
そこで、本実施例の直接変調型半導体レーザでは、伝送速度X1のNRZ信号電流129をp側電極125に印加し、伝送速度X1の1ビット分の時間幅を1周期とする周波数X2の正弦波信号電流111をp側電極108に印加している。更に、正弦波信号電流111とNRZ信号電流129の位相を、第1の信号光117の各ビットの時間幅の中心に、若しくは、第1の信号光117の各ビットの時間幅の内側に、正弦波である第2の信号光113の強度のピーク(極大点)が来るような位相にしている。そして、この第2の信号光113を、直列に配置した第2の半導体レーザ127から第1の半導体レーザ128のInGaAsP活性層122へ入力している。
例えば、本実施例の直接変調型半導体レーザから伝送速度X1=25Gb/sの第1の信号光117を得るために、p側電極125に伝送速度X1=25Gb/sのNRZ信号電流129を印加する場合、p型電極106に周波数X2=25GHzの正弦波信号電流111を印加している。つまり、伝送速度X1の1ビット分の時間幅を1周期とする周波数X2とは、数字だけ見れば、X1=X2である。
又、電気NRZ信号と電気正弦波信号との間の位相については、例えば、図2に示すように、第1の信号光117の各ビットの時間幅の中心に、正弦波である第2の信号光113の強度の極大点がくるようにしている。この位相は多少ずれても良く、第1の信号光117の各ビットの時間幅の内側に、第2の信号光113の強度の極大点があればよい。なお、電気NRZ信号と電気正弦波信号との間の位相は、p側電極125及びp型電極106までの配線長により設定可能であり、上記関係となるように、p側電極125及びp型電極106までの配線長を形成すればよい。
従って、第1の信号光117の各ビットの時間幅の中心又は内側に、第2の信号光113の強度の極大点があるので、各ビットの時間幅の内側において、第1の半導体レーザ128のInGaAsP活性層122が第2の信号光113をより吸収し、キャリアへと変換することになり、キャリアが補充され、キャリアの不足が解消されることになる。これにより、キャリア不足が解消され、良好なアイ開口を得ることができる(波形整形機能)。
参考例1
図3は、本参考例の直接変調型半導体レーザを示す概略構成図である。
図3に示すように、本参考例の直接変調型半導体レーザは、第1の半導体レーザ318と第2の半導体レーザ317とを、同一基板上に直列に配置したものである。
第1の半導体レーザ318及び第2の半導体レーザ317では、同一のInP基板30上に形成したn−InPクラッド層301上に、回折格子302a、302bを各々形成し、その後、順次、InGaAsPガイド層303、InGaAsP活性層304、p−InPクラッド層305(305a、305b)、キャップ層306(306a、306b)を設けている。
参考例では、分離溝316を設けることにより、InGaAsP活性層304より上層が、p−InPクラッド層305a、305b、キャップ層306a、306bに分離されており、この分離溝316により、第1の半導体レーザ318と第2の半導体レーザ317を、電気的に分離して構成することになる。従って、InP基板30の裏面側には共通のn側電極307を設けているが、キャップ層306a、306b上には、p側電極308a、308bを各々独立して設けている。このp側電極308a、308bには、後述するバイアスT309、314を各々接続し、独立して、電気信号を注入することが可能である。
又、第2の半導体レーザ317は、第1の半導体レーザ318におけるInGaAsP活性層304が吸収する波長を含む波長となるように構成されており、この波長に対応して、回折格子302aが形成されている。一方、第1の半導体レーザ318は、光送信機として使用する波長となるように構成されており、この波長に対応して、回折格子302bが形成されている。
又、第1の半導体レーザ318の出射側端面には、第1の半導体レーザ318からの第1の信号光313を透過して、第2の半導体レーザ317からの第2の信号光(図示せず)を反射する反射防止膜322が設けられており、その反対側の端面には、第2の信号光を反射する高反射膜321が設けられている。なお、第1の半導体レーザ318の出射側端面の前面に、第1の信号光313を透過して、第2の信号光を反射するフィルタ326を更に設けてもよく、フィルタ326により、第1の半導体レーザ318を抜けてきた第2の信号光をカットすることができる。
そして、n側電極307をアース312に接地し、p側電極308aをバイアスT309に接続し、p側電極308bをバイアスT314に接続しており、バイアスT309を通して、CW電流310、正弦波信号電流311(第2の電気信号)を注入することで、正弦波信号電流311に応じて、正弦波となる第2の信号光が第2の半導体レーザ317から出力され、バイアスT314を通して、CW電流319、NRZ信号電流315(第1の電気信号)を注入することで、NRZ信号電流315に応じた第1の信号光313が第1の半導体レーザ318から出力される。
参考例の直接変調型半導体レーザにおいても、メインとなるのは第1の半導体レーザ318であり、NRZ信号電流315に従って、NRZ光送信信号となる第1の信号光313を得ることになる。
そして、本参考例の直接変調型半導体レーザでも、伝送速度X1のNRZ信号電流315をp側電極308bに印加し、伝送速度X1の1ビット分の時間幅を1周期とする周波数X2の正弦波信号電流311をp側電極308aに印加している。更に、正弦波信号電流311とNRZ信号電流315の位相を、第1の信号光313の各ビットの時間幅の中心に、若しくは、第1の信号光313の各ビットの時間幅の内側に、正弦波である第2の信号光の強度のピーク(極大点)が来るような位相にしている。そして、この第2の信号光を、直列に配置した第2の半導体レーザ317から第1の半導体レーザ318におけるInGaAsP活性層304へ入力している。
従って、第1の信号光313の各ビットの時間幅の中心又は内側に、第2の信号光の強度の極大点があるので、各ビットの時間幅の内側において、第1の半導体レーザ318におけるInGaAsP活性層304が第2の信号光をより吸収し、キャリアへと変換することになり、キャリアが補充され、キャリアの不足が解消されることになる。これにより、キャリア不足が解消され、良好なアイ開口を得ることができる(波形整形機能)。
(実施例
図4は、本実施例の直接変調型半導体レーザを示す概略構成図である。
図4に示すように、本実施例の直接変調型半導体レーザは、第1の半導体レーザ419と第2の半導体レーザ421と増幅領域420とを有し、増幅領域420を間に挟んで、これらを同一基板上に直列に配置したものである。
第1の半導体レーザ419、第2の半導体レーザ421及び増幅領域420では、同一のInP基板40上に形成したn−InPクラッド層401上に、第2の半導体レーザ421における回折格子402a、第1の半導体レーザ419における回折格子402bを形成し(増幅領域420には回折格子を形成していない。)、その後、順次、InGaAsPガイド層403、InGaAsP活性層404、p−InPクラッド層405(405a、405b、405c)、キャップ層406(406a、406b、406c)を設けている。
本実施例では、分離溝416、417を設けることにより、InGaAsP活性層404より上層が、p−InPクラッド層405a、405b、405c、キャップ層406a、406b、406cに分離されており、この分離溝416、417により、第1の半導体レーザ419、第2の半導体レーザ421及び増幅領域420を、電気的に分離して構成することになる。従って、InP基板40の裏面側には共通のn側電極407を設けているが、キャップ層406a、406b、406c上には、p側電極408a、408b、408cを各々独立して設けている。このp側電極408a、408bには、後述するバイアスT409、414を各々接続し、p側電極408cには、増幅領域420にCW電流418を印加する配線を接続し、独立して、電気信号を注入することが可能である。
又、第2の半導体レーザ421は、第1の半導体レーザ419におけるInGaAsP活性層404が吸収する波長を含む波長となるように構成されており、この波長に対応して、回折格子402aが形成されている。一方、第1の半導体レーザ419は、光送信機として使用する波長となるように構成されており、この波長に対応して、回折格子402bが形成されている。
又、第1の半導体レーザ419の出射側端面には、第1の半導体レーザ419からの第1の信号光413を透過して、第2の半導体レーザ421からの第2の信号光(図示せず)を反射する反射防止膜432が設けられており、その反対側の端面には、第2の信号光を反射する高反射膜431が設けられている。なお、第1の半導体レーザ419の出射側端面の前面に、第1の信号光413を透過して、第2の信号光を反射するフィルタ422を更に設けてもよく、フィルタ422により、第1の半導体レーザ419を抜けてきた第2の信号光をカットすることができる。
そして、n側電極407をアース412に接地し、p側電極408aをバイアスT409に接続し、p側電極408bをバイアスT414に接続している。従って、第2の半導体レーザ421では、バイアスT409を通して、CW電流410、正弦波信号電流411(第2の電気信号)を注入することで、正弦波となる第2の信号光が出力される。又、増幅領域420では、CW電流418を注入することで、第2の半導体レーザ421から出射された第2の信号光の強度が調整される。又、第1の半導体レーザ419では、バイアスT414を通して、CW電流425、NRZ信号電流415(第1の電気信号)を注入することで、第1の信号光413が第1の半導体レーザ419から出力される。
本実施例の直接変調型半導体レーザにおいても、メインとなるのは第1の半導体レーザ419であり、NRZ信号電流415に従って、NRZ光送信信号となる第1の信号光413を得ることになる。
そして、本実施例の直接変調型半導体レーザでは、伝送速度X1のNRZ信号電流415をp側電極408bに印加し、伝送速度X1の1ビット分の時間幅を1周期とする周波数X2の正弦波信号電流411をp側電極408aに印加している。更に、正弦波信号電流411とNRZ信号電流415の位相を、第1の信号光413の各ビットの時間幅の中心に、若しくは、第1の信号光413の各ビットの時間幅の内側に、正弦波である第2の信号光の強度のピーク(極大点)がくるような位相にしている。そして、この第2の信号光を、直列に配置した第2の半導体レーザ421から第1の半導体レーザ419におけるInGaAsP活性層404へ入力しているが、この第2の信号光の強度が増幅領域420で調整されて、入力されることになる。
従って、第1の信号光413の各ビットの時間幅の中心又は内側に、第2の信号光の強度の極大点があるので、各ビットの時間幅の内側において、第1の半導体レーザ419におけるInGaAsP活性層404が第2の信号光をより吸収し、キャリアへと変換することになり、キャリアが補充され、キャリアの不足が解消されることになる。これにより、キャリア不足が解消され、良好なアイ開口を得ることができる(波形整形機能)。
又、増幅領域420において、CW電流418を調節することにより、通過するレーザ光の強度を調整することができ、第1の半導体レーザ419、第2の半導体レーザ421間の相互作用を調整することが可能となり、よりよい動作条件を得ることができる。
なお、上記実施例1、2及び参考例1において、半導体レーザの活性層として、InGaAsP組成のものを例示したが、InGaAsP組成以外でも、例えば、AlGaAs、InGaAlAs、InGaAl、InGaAlP、InGaN等、半導体レーザとして機能する組成のものもよい。
又、活性層の横方向を閉じこめるために、埋込層を用いるようにしてもよい。埋込層としては、ルテニウム(Ru)をドープしたInP、鉄(Fe)をドープしたInP、プロトン(H+)を注入したInP、またはn−InPとp−InPを上下に配したpn接合、ポリイミド埋込等を利用できる。
本発明は、光送信機を構成する直接変調型半導体レーザに好適なものである。
10、11、30、40 InP基板
101、119、301、401 n−InPクラッド
102、120、302a、302b、402a、402b 回折格子
103、121、303、403 InGaAsPガイド層
104、122、304、404 InGaAsP活性層
105、123、305a、3025、405a、405b、405c p−InPクラッド
106、124、306a、306b、406a、406b、406c キャップ層
107、130、307、407 n側電極
108、125、308a、308b、408a、408b、408c p側電極
109、114、309、314、409、414 バイアスT

Claims (2)

  1. 半導体レーザを直接変調する直接変調型半導体レーザにおいて、
    第1の電気信号に応じた第1の信号光を出力する第1の半導体レーザと、前記第1の半導体レーザの活性層に吸収される波長を含み、第2の電気信号に応じた第2の信号光を出力する第2の半導体レーザとを独立して有し、
    前記第2の信号光が前記第1の半導体レーザの活性層に入射するように、前記第1の半導体レーザと前記第2の半導体レーザとを直列に配置し、
    前記第1の電気信号として、伝送速度X1の電気NRZ信号を入力し、前記第2の電気信号として、前記伝送速度X1の1ビット分の時間幅を1周期とする周波数X2の電気正弦波信号を入力すると共に、
    前記電気NRZ信号及び前記電気正弦波信号の位相を、前記第1の信号光の各ビットの時間幅の中心に、若しくは、前記第1の信号光の各ビットの時間幅の内側に、前記第2の信号光の強度の極大点がくるような位相にしたことを特徴とする直接変調型半導体レーザ。
  2. 請求項1に記載の直接変調型半導体レーザにおいて、
    前記第2の信号光を増幅する増幅領域を、独立して、又は、電気的に分離して設け、
    前記増幅領域を間に挟んで、前記第1の半導体レーザと前記第2の半導体レーザとを直列に配置したことを特徴とする直接変調型半導体レーザ。
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