JP5215077B2 - コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、映像と当該映像に対応する音声とを含むコンテンツを再生するコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
技術の進展に伴い、表示装置の画面の大型化および高精細化が進んでいる。最近では108インチの画面を有した表示装置や4096画素×2160画素の高精細画面の開発に成功したことが発表されるほどである。かかる状況を踏まえ、従来、通常の画面(全画面)に加え、少なくとも1つのサブ画面を表示できる表示装置(多画面表示装置)が開発されている。
多画面表示装置は、複数の異なる映像をPinP(Picture in Picture)処理またはPOP(Picture on Picture)処理によって重ね合わせて同時に表示する。視聴者は、表示された多画面を見ることによって、複数の異なる映像を同時に見ることができる。または、一部の映像のみを選んで見ることもできる。
映像の表示は通常、音声の出力を伴う。多画面表示装置では一つの表示装置に複数の異なる映像を表示するが、音声はそのうち1つの映像に対する音声、もしくはそれぞれの映像に応じたそれぞれの音声を出力することになる。サブ画面の映像に対して音声を出力する場合、サブ画面の位置や大きさによらず一定の位置から音声が聞こえるのは不自然で臨場感を損なってしまう。また、もし複数の映像を同時に表示しつつ、それぞれの音声を同時に出力させた場合、いったいどの音声がどの映像のものなのか、視聴者には判別しがたくなる虞がある。
そこで従来、画面の映像と音声とを対応付ける技術(音声定位技術)が開発されている(特許文献1および2を参照)。特許文献1および2の技術は、いずれも、複数のスピーカの各音量を表示画面の位置やサイズに応じて調整することによって、音声を映像に定位させる。このとき各スピーカの全てから音声を出力する。
また従来、表示装置の大画面化に対応すべく、複数のスピーカを多数並べたスピーカ装置も開発されている(特許文献3〜5を参照)。
特開2000−69391号公報(公開日:2000年3月3日) 特開2005−110103号公報(公開日:2005年4月21日) 特開平11−136788(公開日:1999年5月21日) 特開平11−215586(公開日:1999年8月6日) 特開2001−128279(公開日:2001年5月11日)
しかし、上述した従来技術では定位の効果が不十分である。たとえば特許文献1および2の技術では音量のバランスによって音声定位を行っているため、視聴位置によって音声定位が変わってしまうという課題があり、画面が大型化するとそれが顕著になってしまう。
また、特許文献3〜5の各マルチスピーカを特許文献1および2の技術に組み合わせ、スピーカの数を増やしてバランスを調整しやすくする技術も考えられるが、この場合、各スピーカに個別に増幅器が必要となるので、大画面化に伴いコストアップが顕著になるという問題が生ずる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示画面の少なくとも一部を占める領域における映像の表示位置と、当該映像に対応した音声の出力位置との定位を、視聴位置によらず、コストを抑えながら実現するコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
(コンテンツ再生装置)
本発明に係るコンテンツ再生装置は、上記の課題を解決するために、
映像および当該映像に対応する音声を含むコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
表示装置と、
上記表示装置における表示画面の少なくともいずれかの辺に沿って一列に配置される複数のスピーカと、
上記表示画面のうち少なくとも一部を占める表示領域に、上記映像を表示する表示手段と、
上記複数のスピーカのうち、上記表示領域の位置および大きさの少なくともいずれかに応じた位置のものを通じて、上記音声を出力する音声出力手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、映像および当該映像に対応する音声を含むコンテンツ(たとえばテレビ番組)を再生する。このとき映像を表示装置に出力すると共に、映像に対応する音声をスピーカを通じて出力する。表示装置の表示画面は大きなものであり、コンテンツ再生装置は、表示画面の少なくとも一部の表示領域に映像を表示する。
コンテンツ再生装置は、複数のスピーカを備えている。各スピーカは、表示装置における表示画面の少なくともいずれかの辺に沿って一列に配置されている。たとえば、横方向に一列に配置することも可能であり、縦方向も同様である。これらスピーカは望ましくは等間隔で配置され、かつ、表示画面の端から端までをカバーするだけの数のものがあるのがよい。
コンテンツ再生装置は、複数のスピーカのうち、映像を表示する表示領域の位置および大きさに応じた位置のものを用いて、映像に対応する音声を出力する。これにより、表示領域が表示画面のどこにあっても、また、表示画面が非常に大きなものであっても、表示領域の映像に対応する音声を、当該表示領域に確実に定位させられる。したがって、音声の臨場感を損なうことが無い。
また、表示領域の位置に応じて、音声出力用のスピーカを適宜切り替えれば良いので、スピーカごとに音声信号の増幅器を用意する必要がない。結果、装置構成の簡素化およびコストダウンを実現できる。
(コンテンツ再生方法)
本発明に係るコンテンツ再生方法は、上記の課題を解決するために、
表示装置と、上記表示装置における表示画面の少なくともいずれかの辺に沿って一列に配置される複数のスピーカを備え、映像および当該映像に対応する音声を含むコンテンツを再生するコンテンツ再生装置が実行するコンテンツ再生方法であって、
上記表示画面のうち少なくとも一部を占める表示領域に、上記映像を表示する表示ステップと、
上記複数のスピーカのうち、上記表示領域の位置および大きさの少なくともいずれかに応じた位置のものを通じて、上記音声を出力する音声出力ステップを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係るコンテンツ再生装置と同様の作用効果を再生する。
(スピーカの配置方向)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記複数のスピーカは、上記表示画面の横方向に一列に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、映像に応じた音声を、表示領域の横方向に偏らせることなく定位させられる。
(チャンネル数に応じたスピーカ)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記音声出力手段は、上記音声のチャンネル数に応じた上記スピーカを通じて上記音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、映像に応じたステレオ音声またはモノラル音声を、当該映像を表示するための表示領域に定位させられる。
(モノラル音声の出力)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記音声出力手段は、上記チャンネル数が一つである場合、上記表示領域の略中央に対応する位置の上記スピーカを通じて上記音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、映像に応じたモノラル音声を、当該映像を表示する表示領域に定位させられる。
(ステレオ音声の出力)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記音声出力手段は、上記チャンネル数が二つである場合、上記表示領域の右端に応じた位置のスピーカ、および上記表示領域の左端に応じた位置のスピーカを通じて上記音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、映像に応じたステレオ音声を、当該映像を表示する表示領域に定位させられる。
(ステレオ音声の合成)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記音声出力手段は、上記チャンネル数が二つであり、かつ、上記表示領域に対応する上記スピーカが一つである場合、両チャンネルの音声を合成し、当該一つのスピーカを通じて出力することが好ましい。
上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、映像に応じたステレオ音声を出力するのに十分な数のスピーカが、当該映像を表示する表示領域に対応していなくても、当該ステレオ音声を合成したモノラル音声を、当該表示領域に定位させられる。
(3チャンネル音声の出力)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記スピーカを少なくとも三つ備え、
上記音声出力手段は、上記チャンネル数が三つである場合、上記表示領域の右端に応じた位置のスピーカ、上記表示領域の中央に応じた位置のスピーカ、および上記表示領域の左端に応じた位置のスピーカを通じて上記音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、映像に応じた3チャンネルのステレオ音声を、当該映像を表示する表示領域に定位させられる。
(スピーカの選択)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記音声出力手段は、上記表示領域の右端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカを通じて、一方のチャンネルの音声を出力すると共に、上記左端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカから、他方のチャンネルの音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、映像と音声とが一致する視聴位置の広がりを向上させつつ、音声の左右の広がり感も向上させられる。
(サイドスピーカライク)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記音声出力手段は、上記表示領域の右端に接する上下方向の直線と、上記表示領域の左端に接する上下方向の直線との間にある複数の上記スピーカのうち、上記右端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカから、一方のチャンネルの音声を出力すると共に、上記左端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカから、他方のチャンネルの音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、音声を表示領域に定位させつつ、音の左右の広がり感を向上させられる。
(ボトムスピーカライク)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記音声出力手段は、
上記表示領域の右端に接する上下方向の直線を境に上記表示領域の外部にあるスピーカのうち、上記右端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカから、一方のチャンネルの音声を出力すると共に、
上記左端に接する上下方向の直線を境に上記表示領域の外側にあるスピーカのうち、上記左端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカから、他方のチャンネルの音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、映像の表示位置と音声の出力位置とが一致する視聴位置の範囲を、より広げられる。
(音量に応じたスピーカの選択)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記音声出力手段は、上記音声の音量に応じた数の上記スピーカを通じて上記音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、たとえば音量が低ければ一つのスピーカを通じて音声を出力し、逆に大きければ二つ以上のスピーカを通じて音声を出力する。これにより、スピーカを有効に活用できる。
(スピーカ間への音声定位)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記音声出力手段は、所望の音声出力目標位置の両隣にあるスピーカから、上記音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、音声出力目標位置に丁度一致する位置にスピーカが無くても、その両隣のスピーカから音声を出力するので、音声出力目標位置に音声をうまく定位させられる。
(スピーカ間への音声定位)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記音声出力手段は、上記音声出力目標位置の両隣にあるスピーカのうち、当該目標位置により近いスピーカから、より大きい音量の音声を出力する。
上記の構成によれば、両隣のスピーカのうち一方のスピーカから目標位置までの距離と、もう一方のスピーカから目標位置までの距離とが異なっていても、目標位置に丁度一致するように音声を定位させられる。
(二列のスピーカ利用)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置、さらに、
上記複数のスピーカは、上記表示画面における上側および下側の両方において、当該表示画面の横方向に一列に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、コンテンツ再生装置は、映像に応じた音声を、表示領域の横方向および縦方向の両方とも偏らせることなく、表示領域に定位させられる。
(縦方向での音声定位)
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、さらに、
上記表示画面の上側にあるスピーカと下側にあるスピーカとのうち、上記表示領域により近い方のスピーカから、より大きい音量の上記音声を出力することが好ましい。
上記の構成によれば、音声の定位位置を、表示領域の縦方向における中心位置に、よりいっそう近づけられる。
なお、上記コンテンツ再生装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記コンテンツ再生装置をコンピュータにおいて実現するプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係るコンテンツ再生装置は、表示画面の少なくとも一部を占める領域における映像の表示位置と、当該映像に対応した音声の出力位置との定位を、コストを抑えながら実現できる。
〔実施形態1〕
本発明に係る一実施形態について、図1〜図5を参照して以下に説明する。
(テレビジョン装置1の全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1の全体構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1は、表示装置2、映像制御部3、メモリ4、音声信号選択部5、増幅部6、スピーカ切換器7、スピーカ群8、操作部9、MPU10、MPU11、アナログチューナ12、デジタルチューナ13、外部入力14、外部入力15、およびHDMI16を備えている。
表示装置2は、一つの大画面表示パネルを有しており、少なくとも1つのサブ画面を、背景画面(全体画面)と共に同時に表示する。すなわち表示装置2は、いわゆるマルチ画面表示装置である。
映像制御部3は、複数の映像信号を処理することによって、複数の映像を合成し一つの映像として、表示装置2に出力する。すなわち、いわゆるPinP(Picture in Picture)処理またはPonP(Picture on Picture)を行う。
メモリ4は、背景画面に表示される静止画を表すデータ(信号)をあらかじめ格納している。このデータは、映像制御部3によって読み出される。
音声信号選択部5は、MPU11からの指示に基づき、入力された音声信号のいずれを出力するのかを決定し、決定した音声信号を増幅部6に出力する。
増幅部6は、音声信号選択部5から入力された音声信号を増幅してスピーカ切換器7に出力する。
スピーカ切換器7は、増幅部6から入力される音声信号を、複数のスピーカのいずれかに選択的に出力する。
スピーカ群8は、複数のスピーカによって構成されている。この構成の詳細は後述する。
操作部9は、視聴者による操作を受け付ける、リモコンまたはマウス等である。
MPU10およびMPU11の詳細は後述する。
アナログチューナ12は、アナログ放送された放送番組を受信し、当該番組の映像信号を映像制御部3に出力すると共に、当該番組の音声信号を音声信号選択部5に出力する。
デジタルチューナ13は、デジタル放送された放送番組を受信し、当該番組の映像信号を映像制御部3に出力すると共に、当該番組の音声信号を音声信号選択部5に出力する。
外部入力14は、テレビジョン装置1に接続された第1の外部装置からの映像信号および音声信号の入力を受け、当該入力された映像信号を映像制御部3に出力すると共に、当該入力された音声信号を音声信号選択部5に出力する。
外部入力15は、テレビジョン装置1に接続された第2の外部装置からの映像信号および音声信号の入力を受け、当該入力された映像信号を映像制御部3に出力すると共に、当該入力された音声信号を音声信号選択部5に出力する。
HDMI16は、テレビジョン装置1に接続された第3の外部装置からの映像信号および音声信号の入力を受け、当該入力された映像信号を映像制御部3に出力すると共に、当該入力された音声信号を音声信号選択部5に出力する。ここでいうHDMIとは、「High-Definition Multimedia Interface」のことである。
(テレビジョン装置1の要部構成)
図2は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1は、図1に示す各部材に加え、増幅器20、およびスピーカs1〜s12を備えている。増幅器20は増幅部6を構成する。スピーカs1〜s12はスピーカ群8を構成する。スピーカs1〜s12は、いずれもスピーカ切換器7に接続されている。
(背景画面の位置およびサイズ)
図3は、本発明のテレビジョン装置1が、入力されたモノラル音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。この図に示すように、本実施形態のテレビジョン装置1では、背景画面22における視聴者から向かって左上のx座標およびy座標の値は、それぞれ「0」である。一方、背景画面22における視聴者から向かって右上のx座標の値は、「1919」である。また、背景画面22における視聴者から向かって右下のy座標の値は、「1079」である。すなわち、背景画面22のサイズは1920画素×1080画素である。
なお、本実施形態では、サブ画面24の視聴者から向かって左上のx座標およびy座標はそれぞれx_sおよびy_sである。また、サブ画面24の横幅はΔx_sであり、縦幅はΔy_sである。
(サブ画面24の表示)
図3に示す例では、テレビジョン装置1は、背景画面22およびサブ画面24を表示している。表示処理の流れを以下に説明する。映像制御部3が、背景画面映像信号(BACK)およびサブ画面映像信号(SUB)の入力を受け付ける。BACKは背景画面22の映像を表す信号である。SUBはサブ画面24の映像を表す信号である。また、映像制御部3は、サブ画面サイズ情報(SIZE)およびサブ画面位置情報(POS)の入力も受け付ける。SIZEは、サブ画面24のサイズ(縦幅および横幅)を表す情報である。POSは、サブ画面24の表示装置2における表示位置(座標)を表す情報である。
映像制御部3は、SIZEおよびPOSに基づき、BACKおよびSUBを合成(PinP処理)して一つの映像信号を生成し、表示装置2に出力する。これにより表示装置2は、背景画面22およびサブ画面24を重ね合わせた一つの映像を表示する。PinP処理は公知の技術なので、これ以上の詳細な説明を省略する。
(スピーカs1〜s12の配置)
図3に示すように、スピーカs1〜s12は、テレビジョン装置1の筐体の下側(表示画面の下側)に横並びに配置されている。各スピーカは互いに等間隔に配置され、最も左側のスピーカs1は表示画面のほぼ左端付近にあり、最も右側のスピーカs12は表示画面のほぼ右側付近にある。つまり12個のスピーカは、表示画面のx軸の全範囲を部分的かつ個別にカバーする形で配置されている。
各スピーカの中央x座標(表示画面の左端のx座標を「0」とする)は、次の通りである;
スピーカs1:80
スピーカs2:240
スピーカs3:400
スピーカs4:560
スピーカs5:720
スピーカs6:880
スピーカs7:1040
スピーカs8:1200
スピーカs9:1360
スピーカs10:1520
スピーカs11:1680
スピーカs12:1840。
図3に示す例では、テレビジョン装置1は、サブ画面24に表示する映像に対応するモノラル音声を、スピーカs9から選択的に出力している。その他のスピーカ(s1〜s8、s10〜s12)からは、音声信号を出力していない。これによりテレビジョン装置1は、サブ画面24の映像に対応するモノラル音声を、サブ画面24のx軸における略中央に定位させている。
(音声定位処理)
この音声定位を実現する処理をより具体的に説明する。テレビジョン装置1では、まず増幅器20が、サブ画面モノラル音声信号(MONO)の入力を受ける。MONOは、サブ画面24の映像に対応したモノラル音声を表す信号である。増幅器20は、入力されたMONOの振幅を増幅させ、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、モノラル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs9を選択し、当該選択したスピーカs9にMONOを出力する。こうしてスピーカs9は、入力されたMONOが表すモノラル音声を出力する。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7は、MPU11から入力されるスピーカ切換値ss1に基づき、スピーカを1つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOSの入力を受け付け、これらに基づきss1を決定してスピーカ切換器7に出力する。
スピーカ選択処理について、より詳しく説明する。図4は、本発明のテレビジョン装置1が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャートである。例えば、操作部9はマルチポイントのポインティングデバイスであり、これを視聴者が操作することにより、サブ画面24の左上および右下の座標をMPU10に出力する。MPU10は、入力されたサブ画面24の左上および右下の座標から、サブ画面24の横幅Δx_sと高さΔy_sとを求め、サブ画面24の左上の座標(x_s、y_s)と共にMPU11に出力する。図2に記載している、SIZEは、サブ画面24の横幅Δx_sと高さΔy_sであり、POSは、サブ画面24の左上の座標(x_s、y_s)である。
MPU11は、送られたSIZEおよびPOSのうち、サブ画面24の左上の座標x_sと横幅Δx_sの情報を取得する(ステップS1)。MPU11は、入力された信号に基づき、サブ画面24の中央x座標(x_s+Δx_s/2)を求める(ステップS2)。本実施形態では、この値は「1350」である。
(スピーカ選択テーブル26)
MPU11は、算出したx_s+Δx_s/2の値に基づき、ss1を決定する(ステップS3)。この決定には所定のスピーカ選択テーブル26を用いる。図5は、本発明のテレビジョン装置1に記憶されているスピーカ選択テーブル26を示す図である。本実施形態では、図5に示すスピーカ選択テーブル26が、MPU10の内部に格納されている。スピーカ選択テーブル26は、表示装置2におけるある範囲のx座標の値と、所定のスピーカ切換値とを互いに関連付けて格納している。各スピーカ切換値は、スピーカ切換器7に接続されているスピーカ(s1〜s12)をそれぞれ表している。
MPU11は、x_s+Δx_s/2(ここでは「1350」)に関連付けられているスピーカ切換値ss1(図5では「9」)を、スピーカ選択テーブル26から取得する。MPU11は、取得したss1をスピーカ切換器7に出力する(ステップS4)。スピーカ切換器7は、入力されたss1に基づき、MONOを出力する対象のスピーカを選択する。ここではss1は「9」なので、スピーカ切換器7はスピーカs9を選択する。つまりスピーカ切換値の値と同じ番号のスピーカを選択する。これによりスピーカ切換器7は、スピーカs9にMONOを出力し、結果、スピーカs9はMONOが表すモノラル音声を出力する。
(作用効果)
以上のように、テレビジョン装置1は、表示画面の一部領域に表示するサブ画面24のサイズおよび位置に基づき、サブ画面24の映像に対応するモノラル音声を出力するスピーカを選択する。このとき、サブ画面24の中央x座標の最も近辺に配置されているスピーカs9を選択している。したがって、サブ画面24にモノラル音声を確実に定位させることができる。結果、視聴者は、サブ画面24の映像を見るときに、対応するモノラル音声を違和感無く、つまりサブ画面24の映像に関する音声だと明確に認識しながら、耳にする。
〔実施形態2〕
本発明に係る第2の実施形態について、図6〜図8を参照して以下に説明する。なお、上述した第1の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1aの要部構成)
図6は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1aの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1aは、図1に示す各部材に加え、増幅器20a、増幅器20b、およびスピーカs1〜s12を備えている。増幅器20aおよび増幅器20bは増幅部6を構成する。スピーカs1〜s12はスピーカ群8を構成する。スピーカs1〜s12は、いずれもスピーカ切換器7に接続されている。
(ステレオ音声の出力)
図7は、本発明のテレビジョン装置1aが、入力されたステレオ音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。サブ画面24の表示位置は、図3と同様である。テレビジョン装置1aは、サブ画面24の映像に対応するステレオ音声を、スピーカs7およびスピーカs11から選択的に出力している。その他のスピーカ(s1〜s6、s8〜s10、およびs12)からは、音声信号を出力していない。これにより映像に対応するステレオ音声を、サブ画面24に定位させている。
(音声定位処理)
この音声定位を実現する処理をより具体的に説明する。まず増幅器20aは、サブ画面左音声信号(Lch)の入力を受ける。Lchは、ステレオ音声のうち左チャンネル成分を表す信号である。一方、増幅器20bは、サブ画面右音声信号(Rch)の入力を受ける。Rchは、ステレオ音声のうち右チャンネル成分を表す信号である。
増幅器20aは、入力されたLchの振幅を増幅させ、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、サブ画面左音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs7を選択し、当該選択したスピーカs7にLchを出力する。こうしてスピーカs7は、入力されたLchが表す左チャンネル音声を出力する。
増幅器20bは、入力されたRchの振幅を増幅させ、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、右チャンネル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs11を選択し、当該選択したスピーカs11にRchを出力する。こうしてスピーカs11は、入力されたRchが表す右チャンネル音声を出力する。
以上により、テレビジョン装置1aは、サブ画面24の映像に対応したステレオ音声を、スピーカs7およびs11から出力する。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7は、MPU11から入力されるスピーカ切換値ss1およびss2に基づき、スピーカを2つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOSの入力を受け付け、これらに基づきss1およびss2を算出してスピーカ切換器7に出力する。
このスピーカ選択処理について、より詳しく説明する。図8は、本発明のテレビジョン装置1aが実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャート図である。この図に示すように、まずMPU11は、送られたSIZEおよびPOSのうち、サブ画面24の左上の座標x_sと横幅Δx_sとの情報を取得する(ステップS11)。つぎにMPU11は、入力された信号に基づき、x_sおよびx_s+Δx_sを求める(ステップS12)。MPU11は、求めたこれらの値に基づき2つのスピーカ切換値ss1およびss2を決定する(ステップS13)。具体的には、まずx_sに関連付けられているスピーカ切換値を、スピーカ選択テーブル26から選択し、ss1として決定する。本実施形態ではss1の値は「7」である。さらに、x_s+Δx_sに関連付けられているスピーカ切換値をスピーカ選択テーブル26から選択し、ss2として決定する。本実施形態では、ss2の値は「11」である。
MPU11は、決定したss1およびss2をスピーカ切換器7に出力する(ステップS14)。スピーカ切換器7は、入力されたss1に基づき、Lchを出力する対象のスピーカ、およびRchを出力する対象のスピーカをそれぞれ選択する。
ここではss1が「7」なので、スピーカ切換器7は、Lchの出力先としてスピーカs7を選択する。一方、ss2が「11」なので、スピーカ切換器7は、Rchの出力先としてスピーカs11を選択する。したがってスピーカ切換器7は、Lchをスピーカs7に出力し、一方、Rchをスピーカs11に出力する。
(作用効果)
以上の処理によって、テレビジョン装置1aは、サブ画面24に映像を表示しつつ、当該映像に対応したステレオ音声をスピーカs7およびスピーカs11を通じて出力する。スピーカs7の位置はサブ画面24の左端直下であり、スピーカs11はサブ画面24の右端直下である。したがってテレビジョン装置1aは、ステレオ音声をサブ画面24に定位させることができる。結果、視聴者は、サブ画面24の映像を見るときに、対応するステレオ音声を違和感無く、つまりサブ画面24の映像に関する音声だと明確に認識しながら、耳にする。
〔実施形態3〕
本発明に係る第3の実施形態について、図9〜図12を参照して以下に説明する。なお、上述した第1または第2の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1bの要部構成)
図9は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1bの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1bは、図1に示す各部材に加え、増幅器20a、増幅器20b、音声出力選択器28、混合器30、およびスピーカs1〜s12を備えている。増幅器20aおよび増幅器20bは増幅部6を構成する。スピーカs1〜s12はスピーカ群8を構成し、いずれもスピーカ切換器7に接続されている。
(ステレオ音声の出力)
図10は、本発明のテレビジョン装置1bが、入力されたステレオ音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。テレビジョン装置1bは、サブ画面24の映像に対応するステレオ音声をスピーカs7およびスピーカs11から選択的に出力している。その他のスピーカ(s1〜s6、s8〜s10、およびs12)からは、音声信号を出力していない。これにより映像に対応するステレオ音声を、サブ画面24に定位させている。
(モノラル音声の出力)
図11は、本発明のテレビジョン装置1bが、入力されたステレオ音声を合成したモノラル音声をサブ画面24aに定位させている様子を示す図である。図11の例では、テレビジョン装置1bは、サブ画面24aを表示している。サブ画面24aのサイズは、サブ画面24よりも小さい。すなわちサブ画面24aの横幅は、12個あるスピーカのうち1つをカバーするに過ぎない。そこでテレビジョン装置1bは、サブ画面24aの映像に対応したステレオ音声を合成して1つのモノラル音声とし、サブ画面24aの直下に配置されているスピーカs7を通じて出力する。その他のスピーカ(s1〜s6、s8〜s12)からは、音声信号を出力していない。これにより、サブ画面24の映像に対応するモノラル音声を、サブ画面24aに定位させている。
(音声定位処理)
これらの音声定位を実現する処理を、より具体的に説明する。まず混合器30が、LchおよびRchの入力を受ける。混合器30は、入力されたLchおよびRchを混合して一つの音声信号(L+R)を生成し、音声出力選択器28に出力する。音声出力選択器28には、Lchも入力される。音声信号選択部5は、MPU11からの指示に基づき、入力された2つの音声信号(Lch、およびL+R)のうちいずれかを選択して増幅器20aに出力する。
MPU11は、決定したss1およびss2に基づき、いずれの音声信号を出力すべきかを音声出力選択器28に指示する。具体的には、ss1がss2と異なる場合、Lchを選択して出力することを音声出力選択器28に指示する。一方、ss1=ss2の場合、L+Rを選択して出力することを音声出力選択器28に指示する。
テレビジョン装置1bが図10のサイズでサブ画面24を表示する場合、ss1はss2と異なる。このとき増幅器20aは、Lchの入力を受け、これの振幅を増幅してスピーカ切換器7に出力する。一方、増幅器20bはRchの入力を受け、これを増幅してスピーカ切換器7に出力する。これ以降、テレビジョン装置1bは図6の場合と同じ処理を実行することによって、ステレオ音声をサブ画面24に定位させる。
一方、テレビジョン装置1bが図11のサイズでサブ画面24を表示する場合、ss1はss2に等しい。このとき増幅器20aは、L+Rの入力を受け、この振幅を増幅してスピーカ切換器7に出力する。一方、増幅器20bは、Rchの振幅を増幅させてからスピーカ切換器7に出力してもよいし、消費電力削減等のため増幅を行わないようにしてもよい。これらの結果、スピーカ切換器7は、L+Rが表すモノラル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs7を選択し、当該選択したスピーカs7にL+Rを出力する。こうしてスピーカs10は、入力されたL+Rが表すモノラル音声を出力する。なお、スピーカ切換器7は、入力されたRchをいずれのスピーカにも出力しない。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7は、MPU11から入力されるスピーカ切換値ss1およびss2に基づき、スピーカを1つまたは2つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOSの入力を受け付け、これらに基づきss1およびss2を算出してスピーカ切換器7に出力する。
このスピーカ選択処理について、より詳しく説明する。図12は、本発明のテレビジョン装置1bが実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャート図である。この図に示すように、まずMPU11は、送られたSIZEおよびPOSのうち、サブ画面24の左上の座標x_sと横幅Δx_sとの情報を取得する(ステップS21)。MPU11は、入力された信号に基づき、x_sおよびx_s+Δx_sを求める(ステップS22)。MPU11は、求めたこれらの値に基づき2つのスピーカ切換値ss1およびss2を決定する(ステップS23)。具体的には、まずx_sに関連付けられているスピーカ切換値を、スピーカ選択テーブル26から選択し、ss1として決定する。さらに、x_s+Δx_sに関連付けられているスピーカ切換値をスピーカ選択テーブル26から選択し、ss2として決定する。
次にMPU11は、ss1=ss2であるか否かを判定する(ステップS24)。ステップS24における判定の結果が「真」であるとき(YES)、MPU11は、決定した値のss1をスピーカ切換器7に出力する。ここで、ss1の値は「7」であるとする。MPU11は、ss2については決定した値を破棄し、「0」の値としてスピーカ切換器7に出力する。さらに、音声出力選択器28に対し、L+Rを選択して出力することを指示する。この指示を受けた音声出力選択器28は、入力された音声信号(L+R、およびL+R)のうち、L+Rを増幅器20aに出力する(ステップS26)。したがってスピーカ切換器7には、増幅後のL+Rが入力される。
スピーカ切換器7は、入力されたss1に基づき、L+Rを出力すべきスピーカを選択する。ss1の値は「7」なので、スピーカs7を選択する。一方、入力されたss2の値は「0」なので、Rchを出力するスピーカを選択しない(OFF)。
以上の処理によって、テレビジョン装置1bは、サブ画面24aに映像を表示しつつ、当該映像に対応したモノラル音声をスピーカs7を通じて出力する。スピーカs7の位置はサブ画面24aの中央部直下である。したがってテレビジョン装置1bは、モノラル音声をサブ画面24aに定位させることができる。
一方、ステップS24における判定の結果が「偽」であるとき(NO)、MPU11は、決定した値のss1およびss2をいずれもスピーカ切換器7に出力する。さらに、MPU11は、音声出力選択器28に対し、Lchを選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28は、入力された音声信号(Lch、およびL+R)のうち、Lchを増幅器20aに出力する(ステップS26)。したがってスピーカ切換器7には、増幅後のLが入力される。なお、スピーカ切換器7にはRchも入力される。
スピーカ切換器7は、入力されたss1およびss2に基づき、Lchを出力する対象のスピーカ、および、Rchを出力する対象のスピーカを、それぞれ選択する。以降の処理は図8の場合と同様なので、詳細な説明を省略する。
(作用効果)
以上の処理によって、テレビジョン装置1bは、サブ画面24のサイズに応じた種類の音声(ステレオ音声またはモノラル音声)を出力する。したがって、サブ画面24のサイズが変更されても、出力音声の定位に影響を受けることがない。
〔実施形態4〕
本発明に係る第4の実施形態について、図13〜図15を参照して以下に説明する。なお、上述した第1〜第3のいずれかの実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1cの要部構成)
図13は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1cの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1cは、図1に示す各部材に加え、増幅器20a、増幅器20b、増幅器20c、および12個のスピーカs1〜s12を備えている。増幅器20a〜20cは、増幅部6を構成する。スピーカs1〜s12はスピーカ群8を構成し、いずれもスピーカ切換器7に接続されている。
(ステレオ+センター音声の出力)
図14は、本発明のテレビジョン装置1cが、入力されたステレオ音声およびセンター音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。テレビジョン装置1cは、サブ画面24の映像に対応するステレオ+センター音声を、スピーカs7、s9、およびs11から選択的に出力している。その他のスピーカ(s1〜s6、s8、s10、およびs12)からは、音声信号を出力していない。すなわち映像に対応するステレオ+センター音声を、サブ画面24に定位させている。
(音声定位処理)
この音声定位を実現する処理をより具体的に説明する。まず増幅器20aが、Lchの入力を受ける。さらに増幅器20bが、Rchの入力を受ける。また増幅器20cが、サブ画面中央音声信号(Cch)の入力を受ける。Cchは、センター音声を表す信号である。すなわちCchは、三チャンネルの成分からなるステレオ音声のうち、センターチャンネルの成分を表す信号である。
増幅器20aは、Lchの振幅を増幅させてスピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、左チャンネル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs7を選択し、当該選択したスピーカs7にLchを出力する。こうしてスピーカs10は、入力されたLchが表す左チャンネル音声を出力する。
増幅器20bは、Rchの振幅を増幅させてスピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、右チャンネル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs9を選択し、当該選択したスピーカs9にRchを出力する。こうしてスピーカs9は、入力されたRchが表す右チャンネル音声を出力する。
増幅器20cは、Cchの振幅を増幅させてスピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、センターチャンネル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs11を選択し、当該選択したスピーカs11にCchを出力する。こうしてスピーカs11は、入力されたCchが表すセンターチャンネル音声を出力する。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7は、MPU11から入力されるスピーカ切換値ss1、ss2、およびss3に基づき、スピーカを3つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOSの入力を受け、これらに基づきss1、ss2、およびss3を算出してスピーカ切換器7に出力する。
このスピーカ選択処理について、より詳しく説明する。図15は、本発明のテレビジョン装置1cが実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャート図である。この図にしめすように、まずMPU11は、送られたSIZEおよびPOSのうち、サブ画面24の左上の座標x_sと横幅Δx_sの情報を取得する(ステップS31)。MPU11は、入力された信号に基づき、x_s、x_s+Δx_sおよびx_s+Δx_s/2を求める(ステップS32)。MPU11は、求めたこれらの値に基づき3つのスピーカ切換値ss1、ss2、およびss3を決定する(ステップS33)。具体的には、まずx_sに関連付けられているスピーカ切換値を、スピーカ選択テーブル26から選択し、ss1として決定する。さらに、x_s+Δx_sに関連付けられているスピーカ切換値をスピーカ選択テーブル26から選択し、ss2として決定する。最後に、x_s+Δx_s/2に関連付けられているスピーカ切換値をスピーカ選択テーブル26から選択し、ss3として決定する。
MPU11は、決定したss1、ss2、およびss3をスピーカ切換器7に出力する(ステップS34)。スピーカ切換器7は、入力されたss1に基づき、Lchの出力先のスピーカを選択する。さらに、ss2に基づき、Rchの出力先のスピーカを選択する。さらに、ss3に基づき、Cchの出力先のスピーカを選択する。
本実施形態ではss1が「7」なので、スピーカ切換器7はLchの出力先としてスピーカs7を選択する。さらにss2が「11」なので、Rchの出力先としてスピーカs11を選択する。さらにss3が「9」なので、Cchの出力先としてスピーカs9を選択する。したがってスピーカ切換器7は、Lchをスピーカs7に出力し、Rchをスピーカs11に出力し、かつCchをスピーカs9にそれぞれ出力する。
以上の処理によって、テレビジョン装置1cは、サブ画面24に映像を表示しつつ、当該映像に対応したステレオ音声をスピーカs7およびスピーカs11を通じて出力する。さらに、当該映像に応じてセンター音声を、スピーカs9を通じて出力する。スピーカs7はサブ画面24の左端直下に位置し、スピーカs11はサブ画面24の右端直下に位置する。また、スピーカs9はサブ画面24の中央直下に位置する。したがってテレビジョン装置1cは、ステレオ音声およびセンター音声を、いずれもサブ画面24に定位させることができる。結果、視聴者は、サブ画面24の映像を見るときに、当該映像に対応する3チャンネルステレオ音声を違和感無く、つまりサブ画面24の映像に関する音声だと明確に認識しながら、耳にする。
〔実施形態5〕
本発明に係る第5の実施形態について、図16〜図20を参照して以下に説明する。なお、上述した第1〜第4のいずれかの実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1dの要部構成)
図16は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1dの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1dは、図1に示す各部材に加え、増幅器20a〜20c、音声出力選択器28a〜28c、混合器30a〜30c、およびスピーカs1〜s12を備えている。増幅器20a〜20cは、増幅部6を構成する。スピーカs1〜s12はスピーカ群8を構成し、いずれもスピーカ切換器7に接続されている。
本実施形態のテレビジョン装置1dは、サブ画面24を表示する。このとき、サブ画面24のサイズに応じて、サブ画面24に対応する音声を出力するスピーカの数を変更する。各例を図17〜図19にそれぞれ示す。
図17は、本発明のテレビジョン装置1dが、入力されたステレオ音声およびセンター音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。図18は、本発明のテレビジョン装置1dが、入力されたステレオ音声およびセンター音声を2chステレオ音声に変換して、サブ画面24に定位させている様子を示す図である。図19は、本発明のテレビジョン装置1dが、入力されたステレオ音声およびセンター音声を1chモノラル音声に変換して、サブ画面24に定位させている様子を示す図である。
(ステレオ音声およびセンター音声の出力)
図17の例では、テレビジョン装置1dは、サブ画面24に何らかの映像を表示する。テレビジョン装置1dは、表示する映像に対応するステレオ音声をスピーカs7およびs11から選択的に出力している。また、当該映像に対応するセンター音声を、スピーカs9から選択的に出力している。その他のスピーカ(s1〜s6、s8、s10、およびs12)からは、音声信号を出力していない。
(ステレオ音声の出力)
一方、図18の例では、テレビジョン装置1dは、図17よりもサイズの小さいサブ画面24を表示している。すなわち図18のサブ画面24の横幅は、12個あるスピーカのうち2つをカバーするに過ぎない。そこでテレビジョン装置1dは、サブ画面24に表示する映像に対応したステレオ音声にセンター音声をそれぞれ合成して、サブ画面24の下に配置されているスピーカs7およびs11を通じて出力する。その他のスピーカ(s1〜s6、s8〜s12)からは、音声信号を出力していない。
(モノラル音声の出力)
一方、図19の例では、テレビジョン装置1dは、図18よりもサイズの小さいサブ画面24を表示している。すなわち図19のサブ画面24の横幅は、12個あるスピーカのうち1つをカバーするに過ぎない。そこでテレビジョン装置1dは、サブ画面24に表示する映像に対応したステレオ音声およびセンター音声を合成して1つのモノラル音声とし、サブ画面24の直下に配置されているスピーカs7を通じて出力する。その他のスピーカ(s1〜s6、s8〜s12)からは、音声信号を出力していない。
(音声の合成)
混合器30aは、LchおよびCchの入力を受ける。混合器30は、入力されたLchおよびCchを混合して一つの音声信号(L+C/√2)を生成し、音声出力選択器28aに出力する。音声出力選択器28aには、Lchも入力される。音声信号選択部5は、MPU11からの指示に基づき、入力された2つの音声信号(Lch、およびL+C/√2)のうちいずれかを選択して増幅器20aに出力する。
混合器30bは、RchおよびCchの入力を受ける。混合器30bは、入力されたRchおよびCchを混合して一つの音声信号(R+C/√2)を生成し、音声出力選択器28bに出力する。音声出力選択器28bには、Rchも入力される。音声信号選択部5bは、MPU11からの指示に基づき、入力された2つの音声信号(Rch、およびR+C/√2)のうちいずれかを選択して増幅器20bに出力する。
混合器30cは、Lch、Rch、およびCchの入力を受ける。混合器30は、入力されたLch、Rch、およびCchを混合して一つの音声信号(L+R+C)を生成し、音声出力選択器28cに出力する。音声出力選択器28cには、Cchも入力される。音声信号選択部5は、MPU11からの指示に基づき、入力された2つの音声信号(Cch、およびL+R+C)のうちいずれかを選択して増幅器20cに出力する。
(音声信号出力指示)
MPU11は、音声出力選択器28a〜28cに対して、入力される信号のうちいずれを出力すべきかを指示する。具体的には、後述するスピーカ切換値ss1、ss2、およびss3が互いに異なる場合、Lchを選択して出力することを音声出力選択器28aに指示する。このときさらに、Rchを選択して出力することを音声出力選択器28bに指示する。さらに、Cchを選択して出力することを音声出力選択器28cに指示する。
一方、MPU11は、ss1=ss3またはss2=ss3の場合、L+C/√2を選択して出力することを音声出力選択器28aに指示する。このときさらに、R+C/√2を選択して出力することを音声出力選択器28bに指示する。
一方、ss1=ss2=ss3の場合、L+R+Cを選択して出力することを音声出力選択器28cに指示する。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7は、MPU11から入力されるスピーカ切換値ss1、ss2、およびss3に基づき、スピーカを1つ、2つ、または3つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOSの入力を受け付け、これらに基づきss1、ss2、およびss3を算出してスピーカ切換器7に出力する。
このスピーカ選択処理について、より詳細に説明する。図20は、本発明のテレビジョン装置1dが実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャート図である。この図に示すように、まずMPU11は、送られたSIZEおよびPOSのうち、サブ画面24の左上の座標x_sと横幅Δx_sとの情報を取得する(ステップS41)。MPU11は、入力された信号に基づき、x_s、x_s+Δx_s、およびx_s+Δx_s/2を求める(ステップS42)。MPU11は、求めたこれらの値に基づき3つのスピーカ切換値ss1、ss2、およびss3を決定する(ステップS43)。具体的には、まずx_sに関連付けられているスピーカ切換値を、スピーカ選択テーブル26から選択し、ss1として決定する。さらに、x_s+Δx_sに関連付けられているスピーカ切換値をスピーカ選択テーブル26から選択し、ss2として決定する。さらに、x_s+Δx_s/2に関連付けられているスピーカ切換値をスピーカ選択テーブル26から選択し、ss3として決定する。
(モノラル音声出力)
次にMPU11は、ss1=ss2=ss3であるか否かを判定する(ステップS44)。ステップS44における判定の結果が「真」であるとき(YES)、ss1およびss2について決定した値を破棄し、「0」の値としてスピーカ切換器7にそれぞれ出力する(ステップS45)。一方、決定した値のss3をスピーカ切換器7に出力する(ステップS46)。MPU11は、音声出力選択器28cに対し、L+R+Cを選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28cは、入力された音声信号(Cch、およびL+R+C)のうち、L+R+Cを増幅器20cに出力する(ステップS47)。したがってスピーカ切換器7には、増幅後のL+R+Cが入力される。
スピーカ切換器7は、入力されたss3に基づき、L+R+Cを出力すべきスピーカを選択する。ss3の値は「7」なので、スピーカs7を選択する。一方、入力されたss1の値は「0」なので、Lchを出力するスピーカを選択しない(OFF)。同様に、入力されたss2の値は「0」なので、Rchを出力するスピーカを選択しない(OFF)。
以上の処理によって、テレビジョン装置1dは、サブ画面24aに映像を表示しつつ、当該映像に対応したモノラル音声をスピーカs7を通じて出力する。スピーカs7の位置はサブ画面24aの中央部直下である。したがってテレビジョン装置1dは、1チャンネルモノラル音声をサブ画面24aに定位させることができる。
(ステレオ音声出力)
一方、ステップS44における判定の結果が「偽」であるとき(NO)、MPU11は次に、ss1=ss3またはss2=ss3であるか否かを判定する(ステップS48)。ステップS48における判定の結果が「真」であるとき(YES)、MPU11は、決定した値のss1およびss2をスピーカ切換器7に出力する(ステップS49)。ここで、ss1の値は「7」であり、ss2の値は「9」だとする。ss3については決定した値を破棄し、「0」の値としてスピーカ切換器7に出力する(ステップS50)。
MPU11は、音声出力選択器28aに対し、L+C/√2を選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28aは、入力された音声信号(Lch、およびL+C/√2)のうち、L+C/√2を増幅器20aに出力する(ステップS51)。また、MPU11は、音声出力選択器28bに対し、R+C/√2を選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28bは、入力された音声信号(Rch、およびR+C/√2)のうち、R+C/√2を増幅器20bに出力する(ステップS51)。
したがってスピーカ切換器7には、増幅後のL+C/√2、およびR+C/√2が入力される。スピーカ切換器7は、入力されたss1に基づき、L+C/√2を出力すべきスピーカを選択する。ss1の値は「7」なので、スピーカs7を選択する。また、スピーカ切換器7は、入力されたss2に基づき、R+C/√2を出力すべきスピーカを選択する。ss2の値は「9」なので、スピーカs9を選択する。なお、ss3の値は「0」なので、Cchを出力するスピーカを選択しない(OFF)。
以上の処理によって、テレビジョン装置1dは、サブ画面24bに映像を表示しつつ、当該映像に対応したステレオ音声をスピーカs7およびs9を通じて出力する。したがってテレビジョン装置1dは、2チャンネルのステレオ音声をサブ画面24aに定位させることができる。
(ステレオ音声およびセンター音声の出力)
一方、ステップS48における判定の結果が「偽」であるとき(NO)、MPU11は、決定した値のss1、ss2、およびss3をそれぞれスピーカ切換器7に出力する(ステップS52)。さらに、MPU11は、音声出力選択器28に対し、Lchを選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28は、入力された音声信号(Lch、およびL+C/√2)のうち、Lchを増幅器20aに出力する(ステップS53)。また、MPU11は、音声出力選択器28bに対し、Rchを選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28bは、入力された音声信号(Rch、およびR+C/√2)のうち、Rchを増幅器20aに出力する(ステップS53)。また、MPU11は、音声出力選択器28cに対し、Cchを選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28cは、入力された音声信号(Cch、およびL+R+C)のうち、Cchを増幅器20cに出力する(ステップS53)。
したがってスピーカ切換器7には、増幅後のLch、Rch、およびCchが入力される。スピーカ切換器7は、入力されたss1、ss2、およびss3に基づき、Lch、Rch、およびCchを出力すべきスピーカを個別に選択する。以降の処理は図15と同様なので、詳細な説明を省略する。
以上の処理によって、テレビジョン装置1dは、サブ画面24に映像を表示しつつ、当該映像に対応したステレオ音声およびセンター音声を、スピーカs7、s9、およびスピーカs10を通じて出力する。したがってテレビジョン装置1dは、3チャンネルのステレオ音声をサブ画面24aに定位させることができる。
(作用効果)
以上の処理によって、テレビジョン装置1dは、サブ画面24のサイズに応じた種類の音声を出力する。したがって、サブ画面24のサイズが変更されても、出力音声の定位を正常に保つことができる。
〔実施形態6〕
本発明に係る第6の実施形態について、図21〜図23を参照して以下に説明する。なお、上述した第1〜第5の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1eの要部構成)
図21は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1eの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1eは、図1に示す各部材に加え、増幅器20a〜20e、音声出力選択器28aおよび28b、混合器30aおよび30b、ならびにスピーカs1〜s12を備えている。増幅器20a〜20eは、増幅部6を構成する。スピーカs1〜s12はスピーカ群8を構成し、いずれもスピーカ切換器7に接続されている。
(5チャンネル音声の出力)
図22は、本発明のテレビジョン装置1eが、入力された5チャンネルの音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。この図に示すように、テレビジョン装置1eは、サブ画面24の映像に対応するステレオ音声をスピーカs7およびs11から出力している。また、当該映像に対応するセンター音声を、スピーカs9から出力している。さらに、当該映像に対応するサラウンド音声を、スピーカs6およびスピーカs12から出力している。その他のスピーカ(s1〜s5、s8、s10)からは、音声を出力していない。これによりテレビジョン装置1eは、サブ画面24に映像に対応した5チャンネル音声を、サブ画面24に定位させている。
(音声信号の合成)
混合器30aは、Lch、およびサブ画面左サラウンド音声信号(SLch)の入力を受ける。SLchは、サブ画面24の映像に対応する5チャンネル音声のうち、左側のサラウンド音声を表す信号である。混合器30aは、入力されたLchおよびSLchを混合して一つの音声信号(L+SL)を生成し、音声出力選択器28aに出力する。音声出力選択器28aには、Lchも入力される。音声信号選択部5は、MPU11からの指示に基づき、入力された2つの音声信号(Lch、およびL+SL)のうちいずれかを選択して増幅器20aに出力する。
混合器30bは、Rch、およびサブ画面左サラウンド音声信号(SRch)の入力を受ける。SLchは、サブ画面24の映像に対応する5チャンネル音声のうち、左側のサラウンド音声を表す信号である。混合器30bは、入力されたRchおよびSRchを混合して一つの音声信号(R+SR)を生成し、音声出力選択器28bに出力する。音声出力選択器28bには、Rchも入力される。音声信号選択部5bは、MPU11からの指示に基づき、入力された2つの音声信号(Rch、およびR+SR)のうちいずれかを選択して増幅器20bに出力する。
(音声信号の増幅)
増幅器20cは、Cchの入力を受け、増幅してスピーカ切換器7に出力する。増幅器20dは、SLchの入力を受け、増幅してスピーカ切換器7に出力する。増幅器20eは、SRchの入力を受け、増幅してスピーカ切換器7に出力する。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7は、MPU11から入力されるスピーカ切換値ss1〜ss5に基づき、スピーカを3つまたは5つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOSの入力を受け付け、これらに基づきss1〜ss5を算出してスピーカ切換器7に出力する。
このスピーカ選択処理について、より詳細に説明する。図23は、本発明のテレビジョン装置1eが実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャート図である。図23に示すステップS61の処理(ss1、ss2、およびss3の決定)は、図15に示すステップS31〜S33の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。ss1、ss2、およびss3を決定したら、MPU11は、次に、ss1>1かつss2<12であるか否かを判定する(ステップS62)。
(3チャンネル音声出力)
ステップS62における判定の結果が「偽」であるとき(NO)、MPU11は、決定した値のss1、ss2、およびss3をスピーカ切換器7に出力する(ステップS63)。ここで、ss1の値は「7」であり、ss2の値は「12」だとする。ss4およびss5については「0」の値としてスピーカ切換器7にそれぞれ出力する(ステップS50)。
MPU11は、音声出力選択器28aに対し、L+SLを選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28aは、入力された音声信号(Lch、およびL+SL)のうち、L+SLを増幅器20aに出力する(ステップS68)。また、MPU11は、音声出力選択器28bに対し、R+SRを選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28bは、入力された音声信号(Rch、およびR+SR)のうち、R+SRを増幅器20bに出力する(ステップS68)。
したがってスピーカ切換器7には、増幅後のL+SL、R+SR、Cch、SLch、およびSRchが入力される。スピーカ切換器7は、入力されたss1に基づき、L+SLを出力すべきスピーカを選択する。ss1の値は「7」なので、スピーカs7を選択する。また、スピーカ切換器7は、入力されたss2に基づき、R+SRを出力すべきスピーカを選択する。ss2の値は「12」なので、スピーカs12を選択する。また、スピーカ切換器7は、入力されたss3に基づき、Cchを出力する対象のスピーカを選択する。ss3の値は「9」なので、スピーカs9を選択する。一方、入力されたss4およびss5の値はいずれも「0」なので、スピーカ切換器7は、SLchを出力する対象のスピーカも、SRchを出力する対象のスピーカも選択しない。
以上の処理によって、テレビジョン装置1eは、サブ画面24の映像に対応する3チャンネルのステレオ音声を、サブ画面24に定位させることができる。
(5チャンネル音声の出力)
ステップS62における判定の結果が「真」であるとき(YES)、MPU11は、決定した値のss1、ss2、およびss3をスピーカ切換器7に出力する(ステップS63)。ここで、ss1の値は「7」であり、ss2の値は「9」であり、ss3の値は「11」だとする。
次にMPU11は、スピーカ切換値ss4およびss5を算出する。ss4の値として、ss1よりも1つの小さい「6」を決定する。一方、ss5の値として、ss2よりも1つ大きい「12」を決定する。MPU11は、決定したss4およびss5をそれぞれスピーカ切換器7に出力する(ステップS64)。
MPU11は、音声出力選択器28aに対し、Lchを選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28aは、入力された音声信号(Lch、およびL+SL)のうち、Lchを増幅器20aに出力する(ステップS65)。また、MPU11は、音声出力選択器28bに対し、Rchを選択して出力することを指示する。これにより音声出力選択器28bは、入力された音声信号(Rch、およびR)のうち、Rchを増幅器20bに出力する(ステップS65)。
したがってスピーカ切換器7には、増幅後のLch、Rch、Cch、SLch、およびSRchが入力される。スピーカ切換器7は、入力されたss1に基づき、Lchを出力すべきスピーカを選択する。ss1の値は「7」なので、スピーカs7を選択する。また、スピーカ切換器7は、入力されたss2に基づき、Rchを出力すべきスピーカを選択する。ss2の値は「11」なので、スピーカs11を選択する。
さらにスピーカ切換器7は、入力されたss3に基づき、Cchを出力する対象のスピーカを選択する。ss3の値は「9」なので、スピーカs11を選択する。また、スピーカ切換器7は、入力されたss4に基づき、SLchを出力すべきスピーカを選択する。ss4の値は「6」なので、スピーカs6を選択する。また、スピーカ切換器7は、入力されたss5に基づき、SRchを出力すべきスピーカを選択する。ss5の値は「12」なので、スピーカs12を選択する。
以上の処理によって、テレビジョン装置1eは、サブ画面24に映像を表示しつつ、当該映像に対応した5チャンネルのステレオ音声をスピーカs6、s7、s9、s11、およびs12を通じて出力する。これによりテレビジョン装置1eは、サブ画面24の映像に対応する5チャンネルの音声を、サブ画面24に定位させることができる。
(作用効果)
以上の処理によって、テレビジョン装置1eは、サブ画面の位置に応じて、可能な場合のみ、サラウンドチャンネルの広がりを持たせることができ、広がりを持たせることが出来ない場合でも、音の成分を捨てることなく再生することができる。
〔実施形態7〕
本発明に係る第7の実施形態について、図24〜図26を参照して以下に説明する。なお、上述した第1〜第6のいずれかの実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1fの要部構成)
図24は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1fの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1fは、図1に示す各部材に加え、増幅器20a、増幅器20b、およびスピーカs1〜s12を備えている。増幅器20aおよび増幅器20bは増幅部6を構成する。スピーカs1〜s12はスピーカ群8を構成し、いずれもスピーカ切換器7に接続されている。
(ステレオ音声またはモノラル音声の出力)
図25は、本発明のテレビジョン装置1fが、ステレオ音声またはモノラル音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。
テレビジョン装置1fは、サブ画面24の映像にステレオ音声が対応する場合、当該ステレオ音声を、スピーカs7およびスピーカs11から選択的に出力する。その他のスピーカ(s1〜s6、s8〜s10、およびs12)からは、音声信号を出力しない。これにより映像に対応するステレオ音声を、サブ画面24に定位させている。
一方、テレビジョン装置1fは、サブ画面24の映像にモノラル音声が対応する場合、当該モノラル音声を、スピーカs9から選択的に出力する。その他のスピーカ(s1〜s8、およびs10〜s12)からは、音声信号を出力しない。これにより映像に対応するモノラル音声を、サブ画面24に定位させている。
(ステレオ音声の定位)
ステレオ音声の定位を実現する処理をより具体的に説明する。まず増幅器20aはLchの入力を受ける。一方、増幅器20bはRchの入力を受ける。増幅器20aは、入力されたLchの振幅を増幅させ、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、サブ画面左音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs7を選択し、当該選択したスピーカs7にLchを出力する。こうしてスピーカs7は、入力されたLchが表すサブ画面左音声(左チャンネル音声)を出力する。
増幅器20bは、入力されたRchの振幅を増幅させ、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、サブ画面右音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs11を選択し、当該選択したスピーカs11にRchを出力する。こうしてスピーカs11は、入力されたRchが表す右サブ画面右音声(右チャンネル音声)を出力する。
以上により、テレビジョン装置1fは、サブ画面24の映像に対応したステレオ音声を、スピーカs7およびs11から出力する。
(モノラル音声の定位)
モノラル音声の定位を実現する処理を具体的に説明する。まず増幅器20aはMONOの入力を受ける。一方、増幅器20bには何の音声信号も入力されない。増幅器20は、入力されたMONOを増幅し、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、モノラル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs9を選択し、当該選択したスピーカs9にMONOを出力する。こうしてスピーカs9は、入力されたMONOが表す音声を出力する。
以上により、テレビジョン装置1fは、サブ画面24の映像に対応したモノラル音声をスピーカs9から出力する。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7は、MPU11から入力されるスピーカ切換値ss1およびss2に基づき、スピーカを1つまたは2つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOSの入力、および、CHN(サブ画面の音声信号チャンネル数を表す情報)を受け付け、これらに基づきss1およびss2を算出してスピーカ切換器7に出力する。
このスピーカ選択処理について、より詳しく説明する。図26は、本発明のテレビジョン装置1fが実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャート図である。この図に示すように、まずMPU11は、送られたSIZEおよびPOSのうち、サブ画面24の左上の座標x_sと横幅Δx_sとの情報を取得する(ステップS71)。
(モノラル音声定位)
つぎに、MPU11は、サブ画面24の映像に対応する音声信号のチャンネル数が1チャンネル(モノラル音声)か否かを判定する(ステップS72)。ステップS72における判定の結果が「真」であるとき(YES)、MPU11は、入力された信号に基づき、x_s+Δx_s/2を求める(ステップS73)。MPU11は、求めた値に基づき1つのスピーカ切換値ss1を決定する(ステップS74)。具体的には、x_s+Δx_s/2に関連付けられているスピーカ切換値をスピーカ選択テーブル26から選択し、ss2として決定する。本実施形態では、ss2の値は「9」である。
MPU11は、決定したss1をスピーカ切換器7に出力する(ステップS75)。なお、ss2としては「0」をスピーカ切換器7に出力する(ステップS76)。ss1は「9」なので、スピーカ切換器7は、MONOの出力先としてスピーカs9を選択する。
以上の処理によって、テレビジョン装置1fは、サブ画面24に映像を表示しつつ、当該映像に対応したモノラル音声をスピーカs9を通じて出力する。スピーカs9の位置はサブ画面24の中央直下にある。したがってテレビジョン装置1fは、モノラル音声をサブ画面24に定位させることができる。
(ステレオ音声定位)
MPU11は、ステップS72における判定の結果が「偽」であるとき(NO)、ステップS77の処理を実行する。ステップS77〜S80までの処理は、図8に示すステップS12〜S15までの処理と同様なので、詳細な説明を省略する。これらの処理によって、テレビジョン装置1fは、サブ画面24に映像に対応するステレオ音声を、サブ画面24に定位させることができる。
(作用効果)
以上の処理によって、テレビジョン装置1fは、サブ画面24の映像に対応する音声信号のチャンネル数に応じて、音声信号を出力するスピーカを最適なものに柔軟に切り替える。これによりテレビジョン装置1fは、サブ画面24の映像に対応する音声のチャンネル数が変更されても、出力音声の定位を正常に保つことができる。
〔実施形態8〕
本発明に係る第8の実施形態について、図27〜図29を参照して以下に説明する。なお、上述した第1〜第7のいずれかの実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1gの要部構成)
図27は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1gの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1gは、図1に示す各部材に加え、増幅器20a、増幅器20b、増幅器20c、および12個のスピーカs1〜s12を備えている。増幅器20a〜20cは、増幅部6を構成する。スピーカs1〜s12はスピーカ群8を構成し、いずれもスピーカ切換器7に接続されている。
(音声の出力)
図28は、本発明のテレビジョン装置1gが、入力された3チャンネルステレオ音声(ステレオ音声およびセンター音声)、または、ステレオ音声またはモノラル音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。テレビジョン装置1gは、サブ画面24の映像に3チャンネルステレオ音声が対応する場合、当該ステレオ音声を、スピーカs7、s9、およびs11から選択的に出力する。具体的には、左チャンネル音声をスピーカs7から出力し、中央チャンネル音声をスピーカs9から出力し、右チャンネル音声をスピーカs11から出力する。その他のスピーカ(s1〜s6、s8、s10、およびs12)からは、音声信号を出力しない。これにより、映像に対応する3チャンネルステレオ音声をサブ画面24に定位させている。
一方、テレビジョン装置1gは、サブ画面24の映像に2チャンネルステレオ音声が対応する場合、当該ステレオ音声を、スピーカs7およびs11から選択的に出力する。具体的には、左チャンネル音声をスピーカs7から出力し、右チャンネル音声をスピーカs11から出力する。その他のスピーカ(s1〜s6、s8〜s10、およびs12)からは、音声信号を出力しない。これにより、映像に対応する2チャンネルステレオ音声をサブ画面24に定位させている。
一方、テレビジョン装置1gは、サブ画面24の映像に1チャンネルモノラル音声が対応する場合、当該モノラル音声を、スピーカs9から選択的に出力する。その他のスピーカ(s1〜s8、およびs10〜s12)からは、音声信号を出力しない。これにより、映像に対応するモノラル音声をサブ画面24に定位させている。
(3チャンネルステレオ音声の定位)
3チャンネルステレオ音声の定位を実現する処理をより具体的に説明する。まず増幅器20aはLchの入力を受ける。一方、増幅器20bはRchの入力を受ける。また、増幅器20cはCchの入力を受ける。
増幅器20aは、入力されたLchの振幅を増幅させ、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、サブ画面左音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs7を選択し、当該選択したスピーカs7にLchを出力する。こうしてスピーカs7は、入力されたLchが表す左チャンネル音声を出力する。
増幅器20bは、入力されたRchの振幅を増幅させ、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、右チャンネル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs11を選択し、当該選択したスピーカs11にRchを出力する。こうしてスピーカs11は、入力されたRchが表す右チャンネル音声を出力する。
増幅器20cは、入力されたCchの振幅を増幅させ、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、中央チャンネル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs9を選択し、当該選択したスピーカs9にCchを出力する。こうしてスピーカs9は、入力されたCchが表す中央チャンネル音声を出力する。
以上によりテレビジョン装置1gは、サブ画面24の映像に対応した3チャンネルステレオ音声を、スピーカs7、s9、およびs11から出力することによって、当該音声をサブ画面24に定位させる。
(2チャンネルステレオ音声の定位)
2チャンネルステレオ音声の定位を実現する処理をより具体的に説明する。まず増幅器20aはLchの入力を受ける。一方、増幅器20bはRchの入力を受ける。増幅器20aは、入力されたLchの振幅を増幅させ、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、サブ画面左音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs7を選択し、当該選択したスピーカs7にLchを出力する。こうしてスピーカs7は、入力されたLchが表す左チャンネル音声を出力する。
増幅器20bは、入力されたRchの振幅を増幅させ、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、右チャンネル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs11を選択し、当該選択したスピーカs11にRchを出力する。こうしてスピーカs11は、入力されたRchが表す右チャンネル音声を出力する。
以上により、テレビジョン装置1gは、サブ画面24の映像に対応した2チャンネルステレオ音声を、スピーカs7およびs11から出力することによって、当該音声をサブ画面24に定位させる。
(モノラル音声の定位)
モノラル音声の定位を実現する処理を具体的に説明する。増幅器20aおよび20bには何の音声信号も入力されない。増幅器20cはMONOの入力を受ける。増幅器20cは、入力されたMONOを増幅し、スピーカ切換器7に出力する。スピーカ切換器7は、モノラル音声を出力すべきスピーカとしてスピーカs9を選択し、当該選択したスピーカs9にMONOを出力する。こうしてスピーカs9は、入力されたMONOが表すモノラル音声を出力する。
以上により、テレビジョン装置1gは、サブ画面24の映像に対応したモノラル音声を、スピーカs9から出力する。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7は、MPU11から入力されるスピーカ切換値ss1、ss2、およびss3に基づき、スピーカを1つ、2つ、または3つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOS、および、CHN(サブ画面の音声信号チャンネル数を表す情報)の入力を受け付け、これらに基づきss1、ss2、およびss3を算出してスピーカ切換器7に出力する。
このスピーカ選択処理について、より詳しく説明する。図29は、本発明のテレビジョン装置1gが実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャート図である。この図に示すように、MPU11は、送られたSIZEおよびPOSのうち、サブ画面24の左上の座標x_sと横幅Δx_sとの情報を取得する(S81)。つぎに、MPU11は、サブ画面24の映像に対応する音声信号のチャンネル数を判定する(ステップS82)。ステップS82において、チャンネル数を「1」だと判定したとき、MPU11は、入力された信号に基づき、x_s+Δx_s/2を求める(ステップS83)。MPU11は、求めた値に基づき1つのスピーカ切換値ss3を決定する(ステップS84)。具体的には、x_s+Δx_s/2に関連付けられているスピーカ切換値をスピーカ選択テーブル26から選択し、ss3として決定する。本実施形態では、ss3の値は「9」である。
MPU11は、ss1およびss2として「0」をスピーカ切換器7に出力する(ステップS85)。さらに、決定したss3をスピーカ切換器7に出力する(ステップS86)。ss1は「9」なので、スピーカ切換器7は、MONOの出力先としてスピーカs9を選択する。
以上の処理によって、テレビジョン装置1gは、サブ画面24に映像を表示しつつ、当該映像に対応したモノラル音声をスピーカs9を通じて出力する。スピーカs9の位置はサブ画面24の中央直下にある。したがってテレビジョン装置1gは、モノラル音声をサブ画面24に定位させることができる。
(2チャンネルステレオ音声定位)
MPU11は、ステップS82において、チャンネル数を「2」だと判定した場合、ステップS87〜S89の処理を実行する。これらの処理は、図8に示すステップS12〜S14の処理と同様なので、詳細な説明を省略する。ステップS89の処理を終了したあと、MPU11は、ss3として「0」をスピーカ切換器7に出力する(ステップS85)。
スピーカ切換器7は、入力されたss1に基づき、Lchを出力する対象のスピーカを選択する。ここではss1が「7」なので、Lchの出力先としてスピーカs7を選択する。さらにスピーカ切換器7は、入力されたss2に基づき、Rchを出力する対象のスピーカを選択する。ss2は「11」なので、Rchの出力先としてスピーカs11を選択する。したがってスピーカ切換器7は、Lchをスピーカs7に出力し、一方、Rchをスピーカs11に出力する。
以上の処理によって、テレビジョン装置1gは、サブ画面24に映像を表示しつつ、当該映像に対応したステレオ音声をスピーカs7およびスピーカs11を通じて出力する。スピーカs7の位置はサブ画面24の左端直下であり、スピーカs11はサブ画面24の右端直下である。したがってテレビジョン装置1gは、ステレオ音声をサブ画面24に定位させることができる。
(3チャンネルステレオ音声定位)
MPU11は、ステップS82においてチャンネル数を「3」だと判定した場合、ステップS91〜S94までの処理を実行する。これらの処理は、図15に示すステップS32〜S35までの処理と同様なので、詳細な説明を省略する。これらの処理を実行することによって、テレビジョン装置1gは、サブ画面24に映像に対応する3チャンネルステレオ音声を、サブ画面24に定位させることができる。
(作用効果)
以上の処理によって、テレビジョン装置1gは、サブ画面24の映像に対応する音声信号のチャンネル数に応じて、音声信号を出力するスピーカを最適なもの柔軟に切り替える。これによりテレビジョン装置1gは、サブ画面24の映像に対応する音声のチャンネル数が「1」、「2」、および「3」のいずれに変更されても、出力音声の定位を正常に保つことができる。
〔実施形態9〕
本発明に係る第9の実施形態について、図30〜図37を参照して以下に説明する。なお、上述した第1〜第8のいずれかの実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1hの構成)
本実施形態のテレビジョン装置1hの内部構成は、基本的に、第3の実施形態にかかるテレビジョン装置1bと同様である。そのため、詳細な説明を省略する。
(ステレオ音声の出力)
テレビジョン装置1hは、サブ画面24の映像に対応したステレオ音声を、サブ画面24に定位させる。
(音声の広がり感と音像が画面内に定位する視聴位置の広さをバランスよく両立させることを目指す)
図30は、本実施形態のテレビジョン装置1hが、サブ画面24の左右端に接する上下方向の直線にそれぞれ接する2つのスピーカに、ステレオ音声を出力している様子を示す図である。この図の例では、テレビジョン装置1hは、ステレオ音声を構成する左チャンネル音声を出力するスピーカとして、サブ画面24の左端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカを選択する。一方、右チャンネル音声を出力するスピーカとして、サブ画面24の右端の接する上下方向の直線に最も近いスピーカを選択する。これらの選択によって、ステレオ音声の左右の広がり感と、映像の位置と音声の定位位置とが一致する視聴位置の広さとを、バランスよく両立させることを目指す。
(スピーカ選択テーブル26a)
テレビジョン装置1hは、図31に示すスピーカ選択テーブル26aを用いることによって、上述したスピーカ選択を実現する。図31は、本実施形態のテレビジョン装置1hが用いるスピーカ選択テーブル26aを表す図である。例えば、スピーカ選択テーブル26aに格納された情報は、図5に示すスピーカ選択テーブル26と同様である。スピーカ選択テーブル26aは、MPU10の内部に格納されている。
(音声の広がり感を重視)
図32は、本実施形態のテレビジョン装置1hが、サブ画面24の左右端に接する上下方向の直線よりも外側にあり、かつ、当該直線にそれぞれ最も近い2つのスピーカを通じて、ステレオ音声を出力している様子を示す図である。
この図の例では、テレビジョン装置1hは、ステレオ音声を構成する左チャンネル音声を出力するスピーカとして、サブ画面24の左端に接する上下方向の直線の外側にあり、かつ、当該直線に最も近いスピーカを選択する。一方、右チャンネル音声を出力するスピーカとして、サブ画面24の右端の接する上下方向の直線の外側にあり、かつ当該直線に最も近いスピーカを選択する。これらのスピーカ選択によって、ステレオ音声の左右の広がりをより一層増すことができる。結果として、視聴者は、テレビジョン装置1hの外側に配置されたスピーカからステレオ音声を出力しているかのように感じる。
(スピーカ選択テーブル26bおよび26c)
テレビジョン装置1hは、図33に示すスピーカ選択テーブル26b、および図34に示すスピーカ選択テーブル26cを用いることによって、上述したスピーカ選択を実現する。図33は、本実施形態のテレビジョン装置1hが用いるスピーカ選択テーブル26bを表す図である。図34は、本実施形態のテレビジョン装置1hが用いるスピーカ選択テーブル26cを表す図である。スピーカ選択テーブル26bおよび26cは、MPU10の内部に格納されている。
スピーカ選択テーブル26bは、左チャンネル音声を出力するスピーカを選択するためのスピーカ切換値を格納している。したがってMPU11は、左チャンネル音声を出力するスピーカを選択するためのスピーカ切換値ss1を、スピーカ選択テーブル26bから選択する。一方、スピーカ選択テーブル26cは、右チャンネル音声を出力するスピーカを選択するためのスピーカ切換値を格納している。したがってMPU11は、右チャンネル音声を出力するスピーカを選択するためのスピーカ切換値ss2を、スピーカ選択テーブル26cから選択する。
スピーカ選択テーブル26bおよび26cの構造は、基本的に、スピーカ選択テーブル26と同一である。ただし、内部に格納されるx座標の値が異なる。
スピーカ選択テーブル26bでは、各スピーカs2〜s11に個別に対応する各スピーカ切換値(2〜11)に対して、スピーカの中心x座標の値から、当該スピーカの右隣に配置されているスピーカの中心x座標よりも1つ少ない値までが、関連付けられている。ここでいう右側とは、視聴者から見た表示装置2における方向を意味する。
なお、スピーカ選択テーブル26bでは、スピーカs1に対応するスピーカ切換値(1)には、「0」から「239」までが、すなわち、表示装置2の左端のx座標の値から、スピーカs2の中央x座標(240)よりも1つ小さい値までが、関連付けられている。一方、スピーカs12に対応するスピーカ切換値(12)には、スピーカs11の中央x座標の値(1840)から、表示装置2の右端のx座標の値(1919)までが、関連付けられている。
スピーカ選択テーブル26cでは、各スピーカs2〜s11に個別に対応する各スピーカ切換値(2〜11)に対して、スピーカの中心x座標よりも1つ大きい値から、当該スピーカの左隣に配置されているスピーカの中心x座標の値までが、関連付けられている。ここでいう左側とは、視聴者から見た表示装置2における方向を意味する。
なお、スピーカ選択テーブル26cでは、スピーカs1に対応するスピーカ切換値(1)には、「0」から「80」までが、すなわち、表示装置2の左端のx座標から、スピーカs1の中央x座標の値(80)までが、関連付けられている。一方、スピーカs12に対応するスピーカ切換値(12)には、スピーカs11の中央x座標の値(1680)よりも一つ大きい値から、表示装置2の右端のx座標の値(1919)までが、関連付けられている。
(音像が画面内に定位する視聴位置の広さを重視)
図35は、本実施形態のテレビジョン装置1hが、サブ画面24の左右端に接する上下方向の直線よりも内側にあり、かつ、当該直線にそれぞれ最も近い2つのスピーカを通じて、ステレオ音声を出力している様子を示す図である。
この図の例では、テレビジョン装置1hは、ステレオ音声を構成する左チャンネル音声を出力するスピーカとして、サブ画面24の左端に接する上下方向の直線を境としてサブ画面24側に位置し、かつ、当該直線に最も近いスピーカを選択する。さらに、ステレオ音声を構成する右チャンネル音声を出力するスピーカとして、サブ画面24の右端に接する上下方向の直線を境としてサブ画面24側に位置し、かつ、当該直線に最も近いスピーカを選択する。図35では、左チャンネル音声を出力するスピーカとしてスピーカs8を選択し、一方、右チャンネル音声を出力するスピーカとしてスピーカs11を選択している。
これらのスピーカ選択によって、テレビジョン装置1hは、映像の表示位置と音声出力位置とが一致する視聴位置を、より広くすることができる。結果として、視聴者は、テレビジョン装置1hの下側に配置されたスピーカからステレオ音声を出力しているかのように感じる。
(スピーカ選択テーブル26dおよび26e)
テレビジョン装置1hは、図36に示すスピーカ選択テーブル26d、および図37に示すスピーカ選択テーブル26eを用いることによって、上述したスピーカ選択を実現する。図36は、本実施形態のテレビジョン装置1hが用いるスピーカ選択テーブル26dを表す図である。図37は、本実施形態のテレビジョン装置1hが用いるスピーカ選択テーブル26eを表す図である。スピーカ選択テーブル26dおよび26eは、MPU10の内部に格納されている。
スピーカ選択テーブル26dは、左チャンネル音声を出力するスピーカを選択するためのスピーカ切換値を格納している。したがってMPU11は、左チャンネル音声を出力するスピーカを選択するためのスピーカ切換値ss1を、スピーカ選択テーブル26dから選択する。一方、スピーカ選択テーブル26eは、右チャンネル音声を出力するスピーカを選択するためのスピーカ切換値を格納している。したがってMPU11は、右チャンネル音声を出力するスピーカを選択するためのスピーカ切換値ss2を、スピーカ選択テーブル26eから選択する。
スピーカ選択テーブル26dおよび26eの構造は、基本的に、スピーカ選択テーブル26と同一である。ただし、内部に格納されるx座標の値が異なる。具体的には、スピーカ選択テーブル26dはスピーカ選択テーブル26cと同一であり、スピーカ選択テーブル26eはスピーカ選択テーブル26bと同一である。
〔実施形態10〕
本発明に係る第10の実施形態について、図38〜図41を参照して以下に説明する。なお、上述した第1〜第9のいずれかの実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1iの構成)
図38は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1iの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1iは、図1に示す各部材に加え、増幅器20a、増幅器20b、増幅器20c、および12個のスピーカs1〜s12を備えている。増幅器20a〜20cは、増幅部6を構成する。スピーカs1〜s12はスピーカ群8を構成する。スピーカs1〜s12は、いずれもスピーカ切換器7に接続されている。
(音声の出力)
図39は、本発明のテレビジョン装置1iが、入力されたモノラル音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。テレビジョン装置1iは、サブ画面24の映像に対応するモノラル音声をスピーカs8、s9、およびs10から選択的に出力している。なお、テレビジョン装置iは、その他のスピーカ(s1〜s7、s11およびs12)からは、音声信号を出力していない。これにより、サブ画面24の映像に対応するステレオ音声を、サブ画面24に定位させている。
テレビジョン装置1iは、必ずしもこれら3つのスピーカを全て用いるのではない。モノラル音声のボリューム値が基準値を下回る場合はスピーカs9からのみモノラル音声を出力し、基準値を上回る場合には、スピーカs8に加えてスピーカs7およびs9からもモノラル音声を出力する。これにより、3つのスピーカを同時に用いることによって、1つのスピーカでは出せない大音量のモノラル音声を出力する。
(音声定位処理)
これらの音声定位を実現する処理を、より具体的に説明する。増幅器20a〜20cは、いずれも、同じMONOの入力を受ける。増幅器20aは、MPU11から指示に基づきMONOを増幅して、スピーカ切換器7に出力する。増幅器20bおよび20cも同様である。
MPU11は、ボリューム値VOLに基づき、増幅器20a〜20cに対する指示を決定する。具体的には、VOLに応じて増幅値g1〜g3を算出し、それぞれ個別に増幅器20a〜20cに出力する。なお、VOLは、モノラル音声の音量を表す値である。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7は、MPU11から入力されるスピーカ切換値ss1〜ss3に基づき、スピーカを1つまたは3つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOSの入力を受け、これらに基づきss1〜ss3を算出してスピーカ切換器7に出力する。
このスピーカ選択処理について、より詳しく説明する。図40は、本発明のテレビジョン装置1iが実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャート図である。この図に示すように、MPU11は、送られたSIZEおよびPOSのうち、サブ画面24の左上の座標x_sと横幅Δx_sとの情報を取得する(S101)。つぎにMPU11は、入力された信号に基づき、x_s+Δx_s/2を求める(ステップS102)。MPU11は、求めたこれらの値に基づき1つのスピーカ切換値ss1決定する(ステップS103)。具体的には、x_s+Δx_s/2に関連付けられているスピーカ切換値をスピーカ選択テーブル26から選択し、ss1として決定する。
次にMPU11は、ss2およびss3の値を決定する(ステップS104)。具体的には、ss1が「1」なら、ss2の値を「0」に決定する。また、ss1が「1」よりも大きいなら、ss2をss1から「1」を引いた値に決定する。さらに、ss1が「12」なら、ss3の値を「0」に決定する。また、ss1の値が「12」よりも小さいなら、ss3を、ss1に「1」を足した値に決定する。図39ではss1の値は「9」なので、MPU11は、ss2の値として「8」を決定し、一方、ss3の値として「9」を決定する。MPU11は、決定したss1〜ss3をスピーカ切換器7に出力する(ステップS105)。
MPU11は、次に、g1〜g3を決定し、出力する(ステップS106、ステップS107)。具体的には、MPU11は、図41に示すVOLとg1〜g3との関係に基づき、入力されたVOLからg1〜g3をそれぞれ決定する。図41は、VOLとg1〜g3との関係を示す図である。
この図に示すように、VOLが「0」からある一定の値までは、VOLに対応するg1の値は線形的に上昇し、一方、VOLに対応するg2およびg3の値は「0」のままである。すなわち、VOLが当該一定の値になるまでは、g2に基づく増幅器20bのMONO増幅はゼロであり、g3に基づく増幅器20cのMONO増幅もゼロである。一方、g1に基づく増幅器20aのMONO増幅は、VOLの上昇につれて大きくなる。これによりテレビジョン装置1iは、g1に応じたボリュームのモノラル音声を、スピーカs9からのみ出力する。スピーカs9の両隣のスピーカs8およびs10からは音声を出力しない。
一方、VOLの値がある一定値を超えると、g1の値は最大値fmaxに到達してから、この値を保つ。fmaxは、増幅器20aの出力の限界値、または、スピーカs9の入力の限界値を示している。そこで、VOLが当該一定値を超えると、g2およびg3の値がそれぞれ線形的に上昇していく。したがって、これによりテレビジョン装置1iは、g1に応じた最大ボリュームのモノラル音声をスピーカs9から出力すると共に、g2に応じたボリュームのモノラル音声をスピーカs8から出力し、さらに、g3に応じたボリュームのモノラル音声をスピーカs10から出力する。
スピーカ切換器7は、入力されたss1に基づき、増幅器20aから入力されるMONOを出力する対象のスピーカを選択する。ss1の値は「9」なので、スピーカs9を選択する。さらに、入力されたss2に基づき、増幅器20bから入力されるMONOを出力する対象のスピーカを選択する。ss2の値は「8」なので、スピーカs8を選択する。さらに、入力されたss3に基づき、増幅器20cから入力されるMONOを出力する対象のスピーカを選択する。ss3の値は「10」なので、スピーカs10を選択する。
(作用効果)
以上の処理によって、テレビジョン装置1iは、モノラル音声のボリューム値に応じて、用いるスピーカの数を変える。したがって、モノラル音声の音量が一つのスピーカで出力できる範囲を超えていても、より多くのスピーカを用いることによって、当該音量のモノラル音声を正常に出力できる。
〔実施形態11〕
本発明に係る第の実施形態について、図42〜図46を参照して以下に説明する。なお、上述した第1〜第10のいずれかの実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1jの構成)
図42は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1jの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1jは、図1に示す各部材に加え、増幅器20a、増幅器20b、減衰器32a、減衰器32b、および12個のスピーカs1〜s12を備えている。増幅器20aおよび20bは、増幅部6を構成する。スピーカs1〜s12はスピーカ群8を構成する。スピーカs1〜s12は、いずれもスピーカ切換器7に接続されている。
(音声の出力)
図43は、本発明のテレビジョン装置1jが、入力されたモノラル音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。テレビジョン装置1jは、サブ画面24の映像に対応するモノラル音声をスピーカs9およびs10から選択的に出力している。なお、テレビジョン装置1jは、その他のスピーカ(s1〜s8、s11、およびs12)からは音声を出力していない。
テレビジョン装置1jは、2つのスピーカからモノラル音声を出力するとき、それぞれのスピーカの位置に応じて出力音量を調整し、これにより2つのスピーカの間にモノラル音声を定位させる。
(2つのスピーカ間の音声定位処理)
この音声定位を実現する処理を、より具体的に説明する。減衰器32aおよび32bは、いずれもMONOの入力を受ける。減衰器32aは、MPU11による指示に基づき、MONOを減衰して増幅器20aに出力する。増幅器20aはMONOを増幅してスピーカ切換器7に出力する。一方、減衰器32bは、MPU11による指示に基づき、入力MONOを減衰して増幅器20bに出力する。増幅器20bは、MONOを増幅してスピーカ切換器7に出力する。
MPU11は、ボリューム値VOLに基づき、増幅器20aおよび20bに対する指示を決定する。具体的には、VOLに応じて減衰値g1およびg2を算出し、それぞれ個別に減衰器32aおよび32bに出力する。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7は、MPU11から入力されるスピーカ切換値ss1およびss2に基づき、スピーカを2つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOSの入力を受け、これらに基づきss1およびss2を算出してスピーカ切換器7に出力する。
このスピーカ選択処理について、より詳しく説明する。図44は、本発明のテレビジョン装置1jが実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャート図である。この図に示すように、まずMPU11は、送られたSIZEおよびPOSのうち、サブ画面24の左上の座標x_sと、横幅Δx_sとの情報を取得する(ステップS111)。
つぎにMPU11は、入力された信号に基づき、x_s+Δx_s/2を求める(ステップS112)。MPU11は、求めたこれらの値に基づきスピーカ切換値ss1およびss2を決定する(ステップS113)。具体的には、x_s+Δx_s/2に関連付けられているスピーカ切換値を、図45に示すスピーカ選択テーブル26fから選択し、ss1およびss2として決定する。図45は、本実施形態のテレビジョン装置1jが用いるスピーカ選択テーブル26fを表す図である。スピーカ選択テーブル26fはMPU10の内部に格納されている。
スピーカ選択テーブル26fは、モノラル音声を出力するスピーカを選択するための2つのスピーカ切換値をそれぞれ格納している。本実施形態のMPU11は、スピーカ選択テーブル26fから、ss1の値として「9」を、またss2の値として「10」を決定する(ステップS113)。MPU11は、求めたss1およびss2をスピーカ切換器7に出力する。(ステップS114)
MPU11は、次にg1およびg2を決定する。具体的には、MPU11は、x座標が0〜79のときは、g1=0およびg2=1と決定する。一方、x座標が1840〜1919のときは、g1=1およびg2=0と決定する。その他の場合は、図46に示す、所定の参照値とg1との関係、および所定の参照値とg2との関係に基づき、g1およびg2をそれぞれ決定する。図46は、所定の参照値と、減衰値g1およびg2との関係を示す図である。
図46の各グラフの横軸は、所定の参照値を示す。一方、縦軸はg1またはg2の値を示す。そこでMPU11は、まず、x_sから当該参照値を求める。本実施形態では、参照値は、サブ画面24の中心x座標(すなわちx_s+Δx_s/2)に80を足して160で割った余りである。この図に示すように、参照値とg1との関係は、一例として、いわゆる線形減少である。すなわち参照値が増加するほどg1の値は減少する。一方、参照値とg2との関係は、一例として、いわゆる線形増加である。すなわち参照値が増加するほどg1の値も増加する。
MPU11は、x_s+Δx_s/2の値からまず参照値を求め、次に、求めた参照値からg1およびg2を決定する。参照値が大きいほど、g1の値は小さくなり、g2の値は大きくなる。本実施形態では、g1の値はg2の値よりも大きい。MPU11は、決定したg1を減衰器32aに出力し、g2を減衰器32bに出力する。
スピーカ切換器7は、入力されたss1に基づき、増幅器20aから入力されるMONOを出力する対象のスピーカを選択する。ss1の値は「9」なので、スピーカs9を選択する。さらに、入力されたss2に基づき、増幅器20bから入力されるMONOを出力する対象のスピーカを選択する。ss2の値は「10」なので、スピーカs10を選択する。
(作用効果)
以上の処理によって、テレビジョン装置1jは、サブ画面24aに映像を表示しつつ、当該映像に対応したモノラル音声をスピーカs9およびs10を通じて出力する。スピーカs9から出力するモノラル音声は、スピーカs10から出力するモノラル音声よりも大きい。したがって、出力されたモノラル音声は、スピーカs9とs10との間のうち、よりスピーカs9に近い側に定位する。この位置は、サブ画面24の略中央に相当する。したがってテレビジョン装置1jは、モノラル音声をサブ画面24のより適切な位置に定位させることができる。
このように、テレビジョン装置1jは、サブ画面24の略中央にスピーカが配置されていなくても、映像に対応したモノラル音声をサブ画面24の中のより適切な位置に配置させられる。
〔実施形態12〕
本発明に係る第の実施形態について、図47〜図51を参照して以下に説明する。なお、上述した第の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(テレビジョン装置1kの構成)
図47は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1kの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1kは、図1に示す各部材に加え、増幅器20a、増幅器20b、減衰器32a、減衰器32b、12個のスピーカb_s1〜b_s12、および12個のスピーカt_s1からt_s12を備えている。また、テレビジョン装置1kは、スピーカ切換器7の代わりに、スピーカ切換器7aおよびスピーカ切換器7bを備えている。
増幅器20aおよび20bは、増幅部6を構成する。スピーカb_s1〜b_s12およびt_s1〜t_s12は、スピーカ群8を構成する。スピーカt_s1〜t_s12は、いずれもスピーカ切換器7aに接続されている。スピーカb_s1〜b_s12は、いずれもスピーカ切換器7bに接続されている。
(音声の出力)
図48は、本発明のテレビジョン装置1kが、入力されたモノラル音声をサブ画面24に定位させている様子を示す図である。
この図に示すように、スピーカt_s1〜t_s12は、テレビジョン装置1kの筐体の上側(表示画面の上)に横並びに配置されている。各スピーカは互いに等間隔に配置され、最も左側のスピーカt_s1は表示画面のほぼ左端付近にあり、最も右側のスピーカt_s1は表示画面のほぼ右側付近にある。つまり12個のスピーカt_s1〜t_s12は、表示画面のx軸の全範囲を部分的かつ個別にカバーする形で配置されている。
一方、スピーカb_s1〜b_s12は、テレビジョン装置1kの筐体の下側(表示画面の下)に横並びに配置されている。各スピーカは互いに等間隔に配置され、最も左側のスピーカb_s1は表示画面のほぼ左端付近にあり、最も右側のスピーカb_s1は表示画面のほぼ右側付近にある。つまり12個のスピーカb_s1〜b_s12は、表示画面のx軸の全範囲を部分的かつ個別にカバーする形で配置されている。
テレビジョン装置1kは、サブ画面24の映像に対応するモノラル音声を、表示画面の上にあるスピーカt_s9、および表示画面の下にあるb_s9から、選択的に出力している。なお、テレビジョン装置1kは、その他のスピーカ(t_s1〜t_s8、t_s10〜t_s12、b_s1〜b_s8、およびb_s10〜b_s12)からは、音声信号を出力していない。
テレビジョン装置1kは、2つのスピーカからモノラル音声を出力するとき、サブ画面24の位置に応じて各スピーカを選択的に出力し、これによりサブ画面24の横軸の中央付近にモノラル音声を定位させる。
(上下方向の音声定位処理)
この音声定位を実現する処理を、より具体的に説明する。減衰器32aおよび32bは、いずれもMONOの入力を受ける。減衰器32aは、MPU11による指示に基づき、MONOを減衰して増幅器20aに出力する。増幅器20aはMONOを増幅してスピーカ切換器7aに出力する。一方、減衰器32bは、MPU11による指示に基づき、入力MONOを減衰して増幅器20bに出力する。増幅器20bは、MONOを増幅してスピーカ切換器7bに出力する。
MPU11は、SIZEおよびPOSに基づき、減衰器32aおよび32bに対する指示を決定する。具体的には、SIZEおよびPOSに基づき減衰値t_gを算出し、減衰器32aに出力する。一方、SIZEおよびPOSに基づき増幅値b_gを決定し、減衰器32bに出力する。
(スピーカ選択処理)
スピーカ切換器7aおよび7bは、MPU11から入力されるスピーカ切換値に基づき、それぞれスピーカを1つ選択する。MPU11は、SIZEおよびPOSの入力を受け、これらに基づきss1を決定してスピーカ切換器7aおよび7bに出力する。
このスピーカ選択処理について、より詳しく説明する。図49は、本発明のテレビジョン装置1kが実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPU11のフローチャート図である。この図に示すように、まずMPU11は、送られたSIZEおよびPOSのうち、サブ画面24の左上の座標x_sおよびy_sと、横幅Δx_sと、横幅Δy_sとの情報を取得する(ステップS121)。つぎにMPU11は、入力された信号に基づき、x_s+Δx_s/2を求める(ステップS122)。この値は、サブ画面24の中央x座標である。さらに、入力されたSIZEおよびPOSに基づき、y_s+Δy_s/2を求める(ステップS122)。この値は、サブ画面24の中央y座標である。
MPU11は、求めたx_s+Δx_s/2に基づき1つのスピーカ切換値ss1を決定する(ステップS123)。具体的には、x_s+Δx_s/2に関連付けられているスピーカ切換値をスピーカ選択テーブル26から選択し、ss1として決定する。本実施形態では、ss1の値は「9」である。MPU11は、求めたss1をスピーカ切換器7aおよび7bに出力する(ステップS124)。
MPU11は、次にg1およびg2を決定する。具体的には、MPU11は、図50に示す、中央y座標と減衰値t_gとの関係に基づきt_gを決定する。さらに、図51に示す中央y座標と減衰値b_gとの関係に基づきb_gをそれぞれ決定する。図50は、サブ画面24の中央y座標と増幅値t_gとの関係を示す図である。図51は、サブ画面24の中央y座標と増幅値b_gとの関係を示す図である。
図50のグラフの横軸は中央y座標を示し、一方、縦軸はt_gを示す。中央y座標とt_gとの関係は例えば単調減少の線形である。また、図51のグラフの横軸は中央y座標を示し、一方、縦軸はb_gを示す。中央y座標とb_gとの関係は例えば比例の線形である。MPU11は、図50の関係に基づき、求めた中央y座標(y_s+Δy_s/2)に対応するt_gを決定する(ステップS125)。さらに、図51の関係に基づき、求めた中央y座標(y_s+Δy_s/2)に対応するb_gを決定する(ステップS125)。MPU11は、決定したt_gを減衰器32aに出力し、一方、決定したb_gを増幅器20bに出力する(ステップS126)。
スピーカ切換器7aは、入力されたss1に基づき、増幅器20aから入力されるMONOを出力する対象のスピーカを選択する。ss1の値は「9」なので、スピーカt_s9を選択する。一方、スピーカ切換器7bは、入力されたss1に基づき、増幅器20bから入力されるMONOを出力する対象のスピーカを選択する。ss1の値は「9」なので、スピーカb_s9を選択する。
(作用効果)
以上の処理によって、テレビジョン装置1kは、サブ画面24aに映像を表示しつつ、当該映像に対応したモノラル音声をスピーカt_s9およびb_s9を通じて出力する。スピーカb_s9から出力するモノラル音声は、スピーカt_s9から出力するモノラル音声よりも大きい。したがって、出力されたモノラル音声は、スピーカt_s9とb_s9との間のうち、スピーカb_s9の方により近い側に定位する。この位置は、サブ画面24に相当する。したがってテレビジョン装置1kは、モノラル音声をサブ画面24に左右方向だけでなく上下方向も定位させることができる。結果、視聴者は、サブ画面24の映像を見るときに、対応するモノラル音声を違和感無く、つまりサブ画面24の映像に関する音声だと明確に認識しながら、耳にする。
このように、テレビジョン装置1kは、サブ画面24における左右方向の位置のみならず、上下方向の位置においても、映像に対応したモノラル音声をサブ画面24に定位させられる。したがって、視聴者が感じる音声の定位感を、よりいっそう向上できる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。当業者は、請求項に示した範囲内において、本発明をいろいろと変更できる。すなわち、請求項に示した範囲内において、適宜変更された技術的手段を組み合わせれば、新たな実施形態が得られる。
(その他の構成)
なお、本発明を、以下の構成としても実現できる。
(第1構成)
表示部の下側または上側に横方向に配置された3つ以上のスピーカと、
サブ画面の位置およびサイズの少なくともいずれか1つの情報により、出力するスピーカを選択する選択手段とを具備したことを特徴とする表示装置。
(第2構成)
表示部の下側または上側に横方向に配置された3つ以上のスピーカと、
入力音声チャンネル数により、出力するスピーカを選択する選択手段とを具備したことを特徴とする表示装置。
(第3構成)
左チャンネルおよび右チャンネルの音声を出力するスピーカの選択として、
サブ画面の左端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカと、サブ画面の右端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカを選択することを特徴とする上記第1の構成にかかる表示装置。
(第4構成)
左チャンネルおよび右チャンネルの音声を出力するスピーカの選択として、
サブ画面の左端に接する上下方向の直線に対しサブ画面の外側にスピーカがある場合は外側で最も近いスピーカと、サブ画面の右端に接する上下方向の直線に対しサブ画面の外側にスピーカがある場合は外側で最も近いスピーカを選択することを特徴とする第1の構成にかかる表示装置。
(第5構成)
左チャンネルおよび右チャンネルの音声を出力するスピーカの選択として、
サブ画面の左端に接する上下方向の直線に対しサブ画面の内側にスピーカがある場合は内側で最も近いスピーカと、サブ画面の右端に接する上下方向の直線に対しサブ画面の内側にスピーカがある場合は内側で最も近いスピーカを選択することを特徴とする第1の構成にかかる表示装置。
(第6構成)
センターチャンネルもしくはモノラルの音声を出力するスピーカの選択として、
サブ画面の中心に接する上下方向の直線に最も近いスピーカを選択することを特徴とする第1の構成にかかる表示装置。
(第7構成)
ボリュームが大きくなったときに、近傍のスピーカも新たに出力することを特徴とする第1〜第6のいずれかの構成にかかる表示装置。
(第8構成)
所望のスピーカ位置に最も近いスピーカと、所望のスピーカ位置に対して、該スピーカ位置の反対側で最も近いスピーカとを選択し、2つのスピーカで1つの音声定位を行うことを特徴とする第1〜第7のいずれかにかかる表示装置。
(第9構成)
最も近いスピーカのバランスをもう1つのスピーカに対して大きくすることを特徴とする第1〜第8のいずれかにかかる表示装置。
(第10構成)
表示部の下側と上側にそれぞれに横方向に配置された3つ以上のスピーカを持つことを特徴とする第1〜第10構成のいずれかにかかる表示装置。
(第11構成)
上下のうち画面に近いほうのスピーカのバランスを大きく、遠いほうのバランスを小さくすることを特徴とする第10構成にかかる表示装置。
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、テレビジョン装置1に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわちテレビジョン装置1は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビジョン装置1のプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。テレビジョン装置1に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしてのテレビジョン装置1(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
プログラムコードをテレビジョン装置1に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、テレビジョン装置1を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してテレビジョン装置1に供給する。この通信ネットワークはテレビジョン装置1にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置として、幅広く利用できる。特に、大画面の表示装置を備え、放送番組を受信して再生する、いわゆるテレビジョン装置としての利用が見込まれる。
本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る、テレビジョン装置が、入力されたモノラル音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態1に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る、テレビジョン装置に記憶されているスピーカ選択テーブルを示す図である。 本発明の実施形態2に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る、テレビジョン装置が、入力されたステレオ音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態2に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャート図である。 本発明の実施形態3に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る、テレビジョン装置が、入力された音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態3に係る、テレビジョン装置が、入力されたステレオ音声を合成したモノラル音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態3に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャート図である。 本発明の実施形態4に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態4に係る、テレビジョン装置が、入力された音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態4に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャート図である。 本発明の実施形態5に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態5に係る、テレビジョン装置が、入力されたステレオ音声およびセンター音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態5に係る、テレビジョン装置が、入力されたステレオ音声およびセンター音声を2chステレオ音声に変換して、サブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態5に係る、テレビジョン装置が、入力されたステレオ音声およびセンター音声を1chモノラル音声に変換して、サブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態5に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャート図である。 本発明の実施形態6に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態6に係る、テレビジョン装置が、入力された音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態6に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャート図である。 本発明の実施形態7に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態7に係る、テレビジョン装置が、入力された音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態7に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャート図である。 本発明の実施形態8に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態8に係る、テレビジョン装置が、入力された音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態8に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャート図である。 本発明の実施形態9に係る、テレビジョン装置が、サブ画面の左右端に接する上下方向の直線にそれぞれ最も近い位置のスピーカに、ステレオ音声を出力している様子を示す図である。 本発明の実施形態9に係る、テレビジョン装置が用いるスピーカ選択テーブル(図30に対応するもの)を表す図である。 本発明の実施形態9に係る、テレビジョン装置が、サブ画面の左右端に接する上下方向の直線よりも外側にあり、かつ、当該直線にそれぞれ最も近い位置のスピーカを通じて、ステレオ音声を出力している様子を示す図である。 本発明の実施形態9に係る、テレビジョン装置が用いるスピーカ選択テーブル(図32に対応するもの。左chスピーカ用)を表す図である。 本発明の実施形態9に係る、テレビジョン装置が用いるスピーカ選択テーブル(図32に対応するもの。右chスピーカ用)を表す図である。 本発明の実施形態9に係る、テレビジョン装置が、サブ画面の左右端に接する上下方向の直線よりも内側にあり、かつ、当該直線にそれぞれ最も近い位置のスピーカを通じて、ステレオ音声を出力している様子を示す図である。 本発明の実施形態9に係る、テレビジョン装置が用いるスピーカ選択テーブル(図35に対応するもの。左chスピーカ用)を表す図である。 本発明の実施形態9に係る、テレビジョン装置が用いるスピーカ選択テーブル(図35に対応するもの。右chスピーカ用)を表す図である。 本発明の実施形態10に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態10に係る、テレビジョン装置が、入力された音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態10に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャート図である。 本発明の実施形態10に係る、ボリューム値と減衰値との関係を示す図である。 本発明の実施形態11に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態11に係る、テレビジョン装置が、入力された音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態11に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャート図である。 本発明の実施形態11に係る、テレビジョン装置が用いるスピーカ選択テーブル(図43に対応するもの)を表す図である。 本発明の実施形態11に係る、所定の参照値と減衰値との関係を示す図である。 本発明の実施形態12に係る、テレビジョン装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態12に係る、テレビジョン装置が、入力された音声をサブ画面に定位させている様子を示す図である。 本発明の実施形態12に係る、テレビジョン装置が実行するスピーカ選択処理の流れを示すMPUのフローチャート図である。 本発明の実施形態12に係る、サブ画面の中央y座標と減衰値との関係を示す図である。 本発明の実施形態12に係る、サブ画面の中央y座標と減衰値との関係を示す図である。
符号の説明
1 コンテンツ再生装置
2 表示装置
3 映像制御部
4 メモリ
5 音声信号選択部
6 増幅部
7 スピーカ切換器
8 スピーカ群
9 操作部
10 MPU
11 MPU
12 アナログチューナ
13 デジタルチューナ
14 外部入力
15 外部入力
16 HDMI
20 増幅器

Claims (18)

  1. 映像および当該映像に対応する音声を含むコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
    表示装置と、
    上記表示装置における表示画面の少なくともいずれかの辺に沿って一列に配置される複数のスピーカと、
    上記表示画面のうち少なくとも一部を占める表示領域に、上記映像を表示する表示手段と、
    上記複数のスピーカのうち、上記表示領域の位置および大きさの少なくともいずれかに応じた位置のものを通じて、上記音声を出力する音声出力手段と、
    上記表示領域の位置を表す位置情報、および、上記表示領域の大きさを表すサイズ情報の入力を受け付ける受付手段と、
    上記位置情報および上記サイズ情報から、上記表示領域における所定のx座標を求める算出手段とを備え
    上記音声出力手段は、上記複数のスピーカのうち、上記所定のx座標に応じた位置のものを通じて、上記音声を出力することを特徴とするコンテンツ再生装置。
  2. 上記複数のスピーカは、上記表示画面の横方向に一列に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
  3. 上記音声出力手段は、上記音声のチャンネル数に応じた上記スピーカを通じて上記音声を出力することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ再生装置。
  4. 上記音声出力手段は、上記チャンネル数が一つである場合、上記表示領域の略中央に対応する位置の上記スピーカを通じて上記音声を出力することを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ再生装置。
  5. 上記音声出力手段は、上記チャンネル数が二つである場合、上記表示領域の右端に応じた位置のスピーカ、および上記表示領域の左端に応じた位置のスピーカを通じて上記音声を出力することを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ再生装置。
  6. 上記音声出力手段は、上記チャンネル数が二つであり、かつ、上記表示領域に対応する上記スピーカが一つである場合、両チャンネルの音声を合成し、当該一つのスピーカを通じて出力することを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ再生装置。
  7. 上記スピーカを少なくとも三つ備え、
    上記音声出力手段は、上記チャンネル数が三つである場合、上記表示領域の右端に応じた位置のスピーカ、上記表示領域の中央に応じた位置のスピーカ、および上記表示領域の左端に応じた位置のスピーカを通じて上記音声を出力することを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ再生装置。
  8. 上記音声出力手段は、上記表示領域の右端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカを通じて、一方のチャンネルの音声を出力すると共に、上記表示領域の左端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカから、他方のチャンネルの音声を出力することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ再生装置。
  9. 上記音声出力手段は、上記表示領域の右端に接する上下方向の直線と、上記表示領域の左端に接する上下方向の直線との間にある複数の上記スピーカのうち、上記右端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカから、一方のチャンネルの音声を出力すると共に、上記左端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカから、他方のチャンネルの音声を出力することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ再生装置。
  10. 上記音声出力手段は、
    上記表示領域の右端に接する上下方向の直線を境に上記表示領域の外部にあるスピーカのうち、上記右端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカから、一方のチャンネルの音声を出力すると共に、
    上記表示領域の左端に接する上下方向の直線を境に上記表示領域の外側にあるスピーカのうち、上記左端に接する上下方向の直線に最も近いスピーカから、他方のチャンネルの音声を出力することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ再生装置。
  11. 上記音声出力手段は、上記音声の音量に応じた数の上記スピーカを通じて上記音声を出力することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のコンテンツ再生装置。
  12. 上記音声出力手段は、所望の音声出力目標位置の両隣にあるスピーカから、上記音声を出力することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のコンテンツ再生装置。
  13. 上記音声出力手段は、上記音声出力目標位置の両隣にあるスピーカのうち、当該音声出力目標位置により近いスピーカから、より大きい音量の音声を出力することを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ再生装置。
  14. 上記複数のスピーカは、上記表示画面における上側および下側の両方において、当該表示画面の横方向に一列に配置されていることを特徴とする請求項1〜13に記載のコンテンツ再生装置。
  15. 上記表示画面の上側にあるスピーカと下側にあるスピーカとのうち、上記表示領域により近い方のスピーカから、より大きい音量の上記音声を出力することを特徴とする請求項14に記載のコンテンツ再生装置。
  16. 表示装置と、上記表示装置における表示画面の少なくともいずれかの辺に沿って一列に配置される複数のスピーカを備え、映像および当該映像に対応する音声を含むコンテンツを再生するコンテンツ再生装置が実行するコンテンツ再生方法であって、
    上記表示画面のうち少なくとも一部を占める表示領域に、上記映像を表示する表示ステップと、
    上記複数のスピーカのうち、上記表示領域の位置および大きさの少なくともいずれかに応じた位置のものを通じて、上記音声を出力する音声出力ステップと、
    上記表示領域の位置を表す位置情報、および、上記表示領域の大きさを表すサイズ情報の入力を受け付ける受付ステップと、
    上記位置情報および上記サイズ情報から、上記表示領域における所定のx座標を求める算出ステップとを備え
    上記音声出力ステップでは、上記複数のスピーカのうち、上記所定のx座標に応じた位置のものを通じて、上記音声を出力することを特徴とするコンテンツ再生方法。
  17. 請求項1から15項のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置を動作させるプログラムであって、コンピュータを上記コンテンツ再生装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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