以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す断面図である。
図1(a)に於いて、燃料電池システム10は、燃料電池セル20へ水素を供給する際の水素圧力を水素吸蔵合金の平衡圧力以下に調整する機能を有する圧力調整機構が第2のシリコン基板14上に形成された水素流路の上層と、第1のガラス基板11上に形成された第1のシリコン基板13により設けられた水素流路の下層とが、水素吸蔵合金容器筐体18に設けられて構成されている。
第1のガラス基板11上には、第1のシリコン基板13及び第2のシリコン基板14が配置されている。第1のガラス基板11上に載置された第2のシリコン基板14には、温度センサ15や振幅検出回路(振幅信号増幅回路用のヘッドアンプ)チップ(HAチップ)16が埋め込まれている。一方、第1のシリコン基板13上の第2のシリコン基板14には、第1のガラス基板11を介して水素吸蔵合金容器17に延出された配管経路A21と、第2のガラス基板12及び断熱部材19を介して燃料電池セル20に延出された配管経路B22が設けられている。これら配管経路A21及び配管経路B22は、燃料電池セル20に水素を供給するために接続されている。
上記第2のガラス基板12は、第1のガラス基板11との空間に配置された各圧力センサや圧力調整弁の素子が静電破壊を防止するため、第1のガラス基板11と平行に位置するように図示されない保持板に接着されている。燃料電池セル20は水素を燃料として電力を供給するもので、導電性粉体を芯材とし、この芯材を不織布から成る袋中に封入し、外皮で被覆した真空断熱材である断熱部材19を介して第2のガラス基板12が密着されている。この真空断熱材を用いるときは、断熱部材19の厚みが数mmとなるために、第2のガラス基板12を用いずに直接、真空断熱材を水素吸蔵合金筐体18に接着することが望ましい。
また、水素吸蔵合金容器17及び水素吸蔵合金筐体18には、水素補給口24が設けられている。この水素補給口24は、着脱式で接続することにより弁が開くような機構を有している。そして、水素補給口24に、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル等の孔質によって水素を発生する水素発生器等の水素補給ボンベが接続されて注入されることによって、水素吸蔵合金容器17内の水素吸蔵合金へ水素が補給、貯蔵される。
水素吸蔵合金容器17は、厚み方向の長さが短い直方体形状を呈し、厚み方向の水素吸蔵合金容器17上に、燃料電池セル20が密着して配置されている。水素吸蔵合金容器筐体18の外形寸法の一例として、矩形形状した水素吸蔵合金容器筐体18を構成する材料としては、水素吸蔵合金容器17の圧力に耐えるように、アルミニウム或いはステンレス等の金属が用いられる。水素吸蔵合金容器筐体18の外表面は、アルミニウムの場合は多数の溝加工等により冷却用のフィン26が複数形成されている。
また、燃料電池セル20や第1のガラス基板11と第2のガラス基板12との間には、空気吸引口25が挿入されている。空気吸引口25は、端子用基板30が取り付けられた水素吸蔵合金筐体18の一面を除くフィン26の溝部に開口を設けることにより、携帯用機器を挿入時に端子用基板30の端子に押圧するための板ばね部材(図示せず)に妨げられることなく、空気吸引することができる。また、燃料電池セル20と第2のガラス基板12との間に断熱部材19を介することで、燃料電池セル20から発生する熱を遮断することができ、第2のシリコン基板14上に配置した温度センサ15の誤検出を防ぐことができる。更に、上記端子用基板30にはピン端子29が結合されている。上記ピン端子29、温度センサ15、HAチップ16や中継端子基板は、ボンディングワイヤ28によって接続されている。
また、上記端子用基板30には、図1(b)に示されるように、後述する温度センサ、検出用圧力センサ、圧力調節弁から後述する制御回路125へ送信する信号線31a〜31hと、燃料電池セル側からデバイス負荷部や2次電池へ電力供給する駆動線と安全弁、検出用圧力センサと圧力調節弁へ電力供給する駆動線32a〜32hのそれぞれ8本の端子が設けられている。同一端子用基板上に異なる2組の電力供給する駆動線を配置することで、燃料電池システム内の配線の引き回しをすることなく、組み立て工数を削減することができ、燃料電池システム内を簡素化することができる。尚、上記第1のガラス基板11と第2のガラス基板12の間は、圧力調整機構として構成されている。
水素吸蔵合金の平衡圧力は水素吸蔵合金の温度によっても変化し、温度上昇に伴って平衡圧力も増加する。例えば、AB5型のLaNi5を主成分とする水素吸蔵合金を用いた場合、使用環境が0〜45℃程度であることを想定し、平衡圧力が0℃で常圧以上、45℃で0.6MPa、そして60℃で1.0MPaを越えないように20℃の平衡圧力が0.25〜0.35MPa程度の水素吸蔵合金用材料を用いると好適である。水素吸蔵合金容器筐体18は、燃料電池セル20と組み合わされ、水素吸蔵容器17から燃料電池セル20への経路が一体化されることにより、本実施形態の燃料電池システムとなる。上記温度センサ15は、こうした水素吸蔵合金容器筐体18内の温度を測定するために設けられている。
図2は、図1(a)に示された燃料電池システム10の圧力調整機構の部分の詳細な構成を示す断面図である。
図2に於いて、第1のガラス基板11は、水素吸蔵合金容器17上に、傾き調整部材33及びOリング(パッキン材)34を介して配置されている。そして、第1のシリコン基板13上に第2のシリコン基板14と第3のシリコン基板35とが形成され、及び温度センサ15は第3のシリコン基板35上に配置されている。尚、ここでは温度センサ15は第3のシリコン基板35上としているが、図1(a)に示されるように第2のシリコン基板14としてもよい。
第2のシリコン基板14上の上部位置には、ダイヤフラム41に接合された可動側の駆動電極板43が設けられている。また、中継端子基板45には固定側の駆動電極板44が設けられている。この可動側駆動電極板43と固定側駆動電極板44は、対向する位置に配置され、静電容量変化を検出するように1組として構成されている。この場合には、図示されないが、2組の駆動電極板を配置するとよい。
下面側に流路を形成する第1のシリコン基板13と検出用圧力センサとの間には空洞部42を有している。この空洞部42の内表面には、第2のシリコン基板14がガス等で腐食するのを保護するための保護膜40が形成されている。
一方、第3のシリコン基板35には上面には、水晶発振器を用いた正弦波電圧回路38と振幅検出回路用(駆動回路/振幅検出回路)のICチップ36が結合されている。更に、第3シリコン基板35の上側には、複数のピン端子29aが結合されている。第3のシリコン基板35の下部には、温度センサ15が固着されている。
以上のICチップや中継端子基板、複数のピン端子は、ボンディングワイヤ群28a(ボンディングワイヤ28)で接続されている。動作は正弦波電圧回路38から駆動回路/振幅検出回路用のICチップ36の駆動回路を介して強制振動するダイヤフラム41に圧力が加圧したり減圧すると、その出力信号に応じた振幅を検出する駆動回路/振幅検出回路用のICチップ36の振幅検出回路を用いたものである。
尚、水素吸蔵合金筐体と開閉弁との間に細い配管(キャピラリー)を配置すると、水素が通過する際の圧力損により圧力調整弁駆動時の圧力を下げるものであるため、圧力調整器が負荷を低減することもできる。
図3は、第1の実施形態に於ける2種類の燃料電池システムのブロック構成図である。
図3(a)に於いて、上述した水素吸蔵合金筐体18内には水素吸蔵合金容器50を有している。この水素吸蔵合金容器50からは、図示されない配管経路Aを介して開閉弁51、検出用圧力センサ52、更に安全弁53、圧力調整弁54及び補助用圧力調整弁55が配置されている。圧力調整弁54及び補助用圧力調整弁55は、図示されない配管経路Bを介して燃料電池セル56に接続されている。
開閉弁51は、配管経路Aに接続された際に開き、接続が解除された際に閉じる弁機構を兼ね備えた水素補給の開閉弁である。安全弁53は、検出用圧力センサ52と外気口との間に接続され、公知技術である静電駆動方式のマイクロバルブや熱変形導電材料(例えば、形状記憶合金材料)のダイヤフラムによる構成であり、オン(弁が開く)やオフ(弁が閉じる)が可能なスイッチ機能を有している。
また、図3(b)に於いて、水素吸蔵合金容器60からは、図示されない配管経路Aを介して第1及び第2の開閉弁61及び62、第1及び第2の検出用圧力センサ63及び64が配置されている。そして、第1及び第2の検出用圧力センサ63及び64と外気口との間には、第1及び第2の安全弁65及び66が配置されている。また、第1及び第2の検出用圧力センサ63及び64と燃料電池セル69の間には、第1及び第2の圧力調整弁67及び68が配置されている。
次に、水素吸蔵合金容器への水素の補給と燃料電池セル駆動時の動作について説明する。
図3(b)を参照すると、図示されていない水素補給時には、水素吸蔵合金容器60は着脱式で接続することにより弁が開くような機構を有する水素補給口に、上述した水素補給ボンベが接続され、水素補給口を介して水素吸蔵合金容器60内の水素吸蔵合金へ水素が補給、貯蔵される。補給された水素は水素吸蔵合金中に貯蔵される他、配管経路、更に開閉弁以降は遮断された状態で、第1及び第2の開閉弁61及び62から燃料電池セル69までの配管経路に残量の水素ガスが存在する。端末用機器の電源スイッチがオンされると第1及び第2の開閉弁61及び62が開き、水素吸蔵合金に貯蔵されたが圧力調整弁まで供給されて残量の水素ガスと混合され、水素吸蔵合金内の内圧と同じとなる。
次に、第1及び第2の検出用圧力センサ63及び64の検出器からの出力信号を、図示されないメモリ(ROM)に格納されたテーブル表(例えば、図10(a)の表)に換算して圧力調整弁を開く。水素燃料電池セル動作時は、燃料電池セル69への水素ガス圧が0.1MPaになると燃料電池セル69が動作を開始する。消費された水素を補給すべく水素吸蔵合金に貯蔵された水素が、図3(a)に示される例(A社)では開閉弁があり、この開閉弁51から、検出用圧力センサ52、圧力調整弁54を順次経由して燃料電池セル56に供給される。燃料電池セル56側の水素圧力を一定に保持しながら燃料電池セル56が継続的に動作して、図示されていない端末用機器等に安定に電力を供給する。この場合、検出用圧力センサ52と安全弁51とは直接接続されている。尚、図10(a)の表には水素吸蔵合金種類、水素吸蔵量、安全弁と流路数、電気容量、管内圧力限界値、圧力センサ感度、製造年月等の管理する管理データが格納されている。更に、表1に基づいて、圧力調整弁の放出流量の演算をする場合は、検出用圧力センサから出力される実測値と圧力調整弁から出力される実測値の差圧を求めることにより検出できる。
本実施形態では、高圧水素ガスによる圧力調整弁にかかる負荷を軽減するために、図3(b)に示される例(B社)では複数(ここでは2個)の開閉弁61、62と検出用圧力センサ63、64、圧力調整弁67、68が並列に配置されている。第1及び第2の検出用圧力センサ63及び64が、それぞれの第1及び第2の安全弁65及び66と直接接続されている。そして、第1及び第2の安全弁65及び66は外気口に接続されている。第1及び第2開閉弁64及び62と第1及び第2の安全弁65及び66は公知技術である静電駆動方式のマイクロバルブや熱変形導電材料(例えば、形状記憶合金材料)から構成された、オン(弁が開く)やオフ(弁が閉じる)が可能なスイッチ機能を有したダイヤフラムの動作で、それぞれの弁が開く。尚、他の例(C社)として、第2の安全弁を使用しない場合には、ダミー用として形成されている。
ここで、B社の場合には、水素ガスが分圧される所定時間後、検出用圧力センサが所望値になると第1の開閉弁61は閉じ、第2の開閉弁62を開いた後、第2の検出用圧力センサ64が監視を行う。第1及び第2の開閉弁65及び66は検出用圧力センサの監視の基にオン・オフ動作を繰り返す。検出用圧力センサが所望の水素ガス圧になると、圧力調整弁が制御を開始し、燃料電池セル内では0.1MPa圧になるように制御する。更に、圧力調整弁を保護するために複数の開閉弁を同時に使用することも可能である。
このようなオン・オフ動作を繰り返す構成に於いては、CPUやアナログスイッチ等のチップが第2のシリコン基板に埋め込まれていることが望ましい。
図4は、第1の実施形態に於ける更に他の2種類の燃料電池システムのブロック構成図である。
図4(a)に示される構成例のD社の燃料電池システムでは、第1及び第2の開閉弁61及び62の弁動作に同期して補助バルブ70も開閉する。この燃料電池システムは、燃料タンクである水素吸蔵合金容器60と燃料電池セル69間を配管経路で接続した主の微細流体流路である第1及び第2の開閉弁61及び62と第1及び第2の圧力調整弁67及び68を有している。また、水素吸蔵合金容器60と燃料電池セル69間には、副の微細流体流路の補助バルブ70、補助検出用圧力センサ71も、順に配置されている。加えて、上記補助検出用圧力センサ71と安全弁72とが直接接続されている。
温度センサの出力及び管内の補助検出用圧力センサ71の出力が、予め決まられた基準データ(ユニット毎のベンダや水素の種別による管内温度限界値や管内圧力限界値所定値)に基づいて安全弁72を開き、補助バルブ70を開放のまま、水素吸蔵合金容器60からの水素ガスを外部へ放出する。異常発生時に使用していた開閉弁(第1または第2の開閉弁61または62の何れか)を開放することで、第1及び第2のマイクロバルブである(第1及び第2の)圧力調整弁(67及び68)を保護することができる。
また、図4(b)に示される構成例のE社の燃料電池システムでは、燃料タンクである水素吸蔵合金60と第1、第2及び第3の開閉弁61、62及び73との間に補助バルブ70を介在させ、燃料電池セル動作に同期して補助バルブ70も開閉するようにしている。この補助バルブ70の開閉後に、第1、第2及び第3の開閉弁61、62及び73が開く。また、上記補助バルブ70と燃料電池セル69間には、副の微細流体流路の第3の開閉弁73、補助検出用圧力センサ71が順に配置されている。そして、補助バルブ70と安全弁72は、直接接続されている。
温度センサの出力及び管内の補助検出用圧力センサ71の出力が、予め決まられた基準データ(ユニット毎のベンダや水素の種別による管内温度限界値や管内圧力限界値所定値)に基づいて安全弁72を開き、補助バルブ70を開放のまま、水素吸蔵合金容器60からの水素ガスを外部へ放出する。異常発生時に使用していた第1または第2の開閉弁61または62を開放することで、第1及び第2のマイクロバルブである第1及び第2の圧力調整弁67及び68を保護することができる。
尚、各開閉弁と各圧力調整弁との間にそれぞれ検出用圧力センサを配置してもよい。また、補助検出用圧力センサと燃料電池セルに接続する配管経路B間に、第3の補助用圧力調整弁を配置することも可能である。或いは、補助検出用圧力センサと安全弁を直接接続することもできる。
その他、水素吸蔵合金容器に水素ガスを供給するとき等、微細流体流路内の空気(大気)を水素ガスに置換するときには、使用開始時に開閉弁、補助バルブ、安全弁を全て開放することで達成することができる。
次に、燃料電池システムに於ける制御回路の要部の概略構成について、図5に示されるブロック図を参照して説明する。
図5に於いて、水素吸蔵合金容器17と燃料電池セル20を接続するシリコン基板75上には、第1及び第2の開閉弁61及び62、第1及び第2の検出用圧力センサ78及び79、第1及び第2の圧力調整弁67及び68、第1及び第2の安全弁76及び77、補助バルブ81、補助検出用圧力センサ71、安全弁80が配置されている。第1及び第2の検出用圧力センサ78及び79と補助検出用圧力センサ71は、アナログスイッチ84、A/D変換器85を介してマイクロプロセッサ83に接続されている。
上記第1及び第2の検出用圧力センサ78及び79と補助検出用圧力センサ71の出力に基づいて、マイクロプロセッサ83は各駆動回路に制御信号を送出し、圧力センサや圧力調整弁の変位量を供されるようになっている。尚、各開閉弁の動作時間設定(例えば、360秒毎に設定)に従って、アナログスイッチ84の切り替えはマイクロプロセッサ83の指示により行われる。
電池システムユニット82は、マイクロプロセッサ(後述する図13のCPU125と同一、または別途具備した)83と、入力操作部86と、各開閉弁動作時間設定部97と、D/A変換器87と、アナログスイッチ88と、開閉弁と安全弁の駆動回路90と、検出用圧力センサと補助検出用圧力センサ駆動回路91と、圧力調整弁駆動回路92と、残量及び温度(圧力)異常表示部93を有して構成される。
また、マイクロプロセッサ83は、テーブルデータ値(後述する図10、または特開2004−241261号公報に記載の図4または図5に示される水素圧力−水素残量のテーブルデータ値)が格納された記憶手段としてのROM95と、ユニット毎の基準データ値(ベンダ、水素吸蔵合金の種別や型式等による管内温度限界値または管内圧力限界値及び燃料の残量)が格納されている記憶部96と、上述した温度センサ15が接続されている。
尚、マイクロプロセッサ83は、入力操作部86の状態、温度センサ15の出力に基づいて所定のプログラムに従って各開閉弁の設定時間駆動するための各開閉弁動作時間設定手段(タイマ等)を内蔵している。
残量及び異常温度(圧力)表示部93は、マイクロプロセッサ83によって制御されるもので、電池の種別やベンダ名等を表示する表示素子から構成される。温度(圧力)異常検出状態を表示する複数のLEDを表示する。或いは、残量及び異常温度(圧力)表示部93に、例えば、「電池残量が残り少ないです。電池交換の準備をしてください。」や、「異常検出のため、燃料電池を再セットしてください。」等のメッセージを表示するようにしてもよい。
このように、燃料電池の水素ガスの種別等を設定するスイッチ手段を設けたので、ベンダ、水素吸蔵合金の種別や型式等による管内温度限界値または管内圧力限界値を用いることで、燃料電池システムに於ける異常検出精度を向上することができる。
そして、このような構成に於いて、電源オンの状態で電池種別の設定面面が表示される。マイクロプロセッサ83は、入力操作部86のキー入力が行われたこと、及び入力操作部86から指定された水素吸蔵合金の種別やベンダまたは型式を検知する。マイクロプロセッサ83は、ROM95から入力された水素吸蔵合金の種別やベンダとの対応を示すテーブルデータ値を読み出す。そして、記憶部96に、微細流体流路内の温度または検出用圧力限界値と同時に、燃料の残量が格納される。そして、マイクロプロセッサ83は、残量及び異常温度(圧力)表示部93に燃料の残量を表示させる。
次に、図6のフローチャートを参照して、本構成による燃料電池システムの動作について説明する。
本シーケンスが開始され、先ずステップS1にて開閉弁の切り替えが行われる。次いで、ステップS2にて第1の開閉弁61が開放されると、続くステップS3にて第1の検出用圧力センサ78の動作が開始される。そして、ステップS4に於いて、第1の検出用圧力センサ78の値が所定範囲内であるか否かが判定される。ここで、所定範囲内でなければ上記ステップS3に移行して上記の処理動作が繰り返される。一方、第1の検出用圧力センサ78の値が所定範囲内である場合はステップS5に移行する。
ステップS5では、第1の圧力調整弁67の動作が開始されると共に、マイクロプロセッサ83内の図示されないタイマがスタートされる。そして、ステップS6では、サブルーチン「温度センサ異常検出」が実行される。このサブルーチン「温度センサ異常検出」の詳細な動作については、後述する。次いで、ステップS7では、上記ステップS5でスタートされたタイマによる計時が所定時間経過したか否かが判定される。その結果、所定時間が経過していなければ上記ステップS6に移行し、上記の処理動作が繰り返される。一方、所定時間が経過していればステップS8に移行して、本開閉弁(例えば、2系統の微細流体流路の場合は第1または第2の開閉弁で、4系統で開閉弁が4個、8系統で開閉弁が8個等の場合にも適応できる。)の動作の終了が判定される。終了しない場合は上記ステップS1へ移行して以降の処理(例えば、第1の開閉弁が第2の開閉弁に切り替わり、または第2の開閉弁が第1の開閉弁に切り替わる。)動作が繰り返され、終了する場合は本シーケンスが終了する。
図7は、図6のフローチャートに於けるステップS6のサブルーチン「温度センサ異常検出」の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
本ルーチンに入ると、先ず、ステップS11にて温度センサ15の監視動作が開始される。次いで、ステップS12に於いて、温度異常か、または第1の検出用圧力センサ78が所定値以上であるか否かが判定される。ここで、温度異常でない、または該センサの値が所定値内であれば、正常終了であるとして、本サブルーチンを抜けて図6のフローチャートに於けるステップS7へ移行する。一方、上記ステップS12にて、温度異常か、または第1の検出用圧力センサ78が所定値以上であると判定された場合は、ステップS13に移行する。
ステップS13では、これらの異常についてのリトライ動作が開始される。そして、ステップS14に於いて、リトライの回数が判定される。例えば、この場合リトライ回数を3回とすると、3回未満の場合は上記ステップS12に移行して上記処理動作が繰り返される。そして、リトライ回数が3回に達しても上記異常が検出された場合は、ステップS15に移行する。
このステップS15では、異常発生時に使用中の開閉弁(この場合第1の開閉弁61)は開放のままで安全弁80が開放される。次いで、ステップS16にて、燃料電池システムが停止される。この燃料電池システムの停止とは、以下のように行われる。
図示されてない燃料電池セルとデバイス負荷部との間に、昇圧DC/DCコンバータのスイッチングを用いて、燃料電池に接続されている負荷を切り離して発電を停止させる。そして、燃料電池による発電が中止されると、燃料電池セルは2次電池に切り替わり、所定時間後に、上記スイッチングを実施する。すなわち、CPUは燃料電池セルでの発電停止後、燃料電池の出力端を負荷から2次電池に接続することにより、燃料電池内に残留する水素及び空気から生ずる残存電力を2次電池へ充電することが可能となり、燃料電池内に残留する水素を外部へ放出する必要がなくなる。このとき、2次電池に所定値以上の空き容量を確保して充電を行う。
その後、ステップS17に移行して異常終了処理が行われる。
図8は、上述した構成の燃料電池システムから、第1及び第2の検出用圧力センサを除き、補助バルブと補助圧力調整弁との間に補助の検出用圧力センサを配置し、補助の検出用圧力センサと補助圧力調整弁との間から分岐した位置に安全弁を配置した場合の動作を説明するためのフローチャートである。
本シーケンスが開始されると、先ずステップS21にて補助バルブ70が開放され、続いてステップS22にて開閉弁の切り替えが行われる。更に、ステップS23にて第1の開閉弁61が開放されると、続くステップS24にて補助圧力調整弁の動作が開始されると共に、マイクロプロセッサ83内の図示されないタイマがスタートされる。そして、ステップS25に於いて、補助圧力センサの値が所定範囲内であるか否かが判定される。ここで、所定範囲内でなければ上記ステップS24に移行して上記の処理動作が繰り返される。一方、補助圧力センサの値が所定範囲内である場合はステップS26に移行する。
ステップS26では、上述した図7に示されるサブルーチン「温度センサ異常検出」が実行される。このサブルーチン「温度センサ異常検出」の詳細な動作については省略する。次いで、ステップS27では、上記ステップS24でスタートされたタイマによる計時が所定時間経過したか否かが判定される。その結果、所定時間が経過していなければ上記ステップS26に移行し、上記の処理動作が繰り返される。一方、所定時間が経過していればステップS28に移行して、本開閉弁(例えば、2系統の微細流体流路の場合は第1または第2の開閉弁で、4系統で開閉弁が4個、8系統で開閉弁が8個等の場合にも適応できる。)の動作の終了が判定される。終了しない場合は上記ステップS22へ移行して以降の処理(例えば、第1の開閉弁が第2の開閉弁に切り替わり、または第2の開閉弁が第1の開閉弁に切り替わる。)動作が繰り返され、終了する場合は本シーケンスが終了する。
次に、安全弁の動作について、図9のタイミングチャートを参照して説明する。
例えば、B社のフィン無し−一体型燃料電池システムを使用して、第2の開閉弁62が動作中に携帯用機器内のCPUの監視による温度センサからの異常検出が発生した場合である。CPUでは、53℃以上で60秒間に3回のリトライが行われ、53℃以上が継続した場合に温度異常検出と判断される。
第2の検出用圧力センサ64からの内圧が測定され、この内圧が所定以上の場合には安全弁が開放され、水素ガスが外気口へ流出される。このとき、第2の開閉弁62は開放されたままとする。一定時間経過後、第2の検出用圧力センサ64が規定以下の値になると安全弁が閉じられる。そして、第2の開閉弁62が閉じられて第1の開閉弁61が開かれた状態で復帰の状態となる。第1の開閉弁61と第1の安全弁65との間に圧力センサを配置することで、第1の開閉弁61側に於ける流路内の圧力を減圧することもできる。
更に、第1の安全弁65が閉じられるときには、第1の検出用圧力センサ63の動作時に温度異常検出が発生し、第1の開閉弁61は開放されたままとする。第1の検出用圧力センサ63の出力信号が所望の範囲のときは第1の安全弁65が閉じられる。或いは、シリコン基板上に複数の第1及び第2の開閉弁61及び62が組み合わされて使用される場合は、第1及び第2の開閉弁61及び62で接続された第1及び第2の検出用圧力センサ63及び64からの出力信号の平均値が求められることで安全弁が閉じられる。また、C社のように、1つの検出用圧力センサからの出力信号の監視を行い、所望の範囲のときに第1の安全弁を閉じることもできる。
尚、他の手段として温度異常が発生すると使用中の開閉弁を閉じた後、上記安全弁を開放すると、開閉弁を閉じたときに継続する圧力調整弁への高圧力の負担は、燃料電池セルからデバイス負荷や2次電池へと電力供給されて低減することができる。図中の破線は、第1及び第2の開閉弁の正常状態を示している。
本実施形態では、水素吸蔵合金筐体の側面に配置した端子板に信号線8本と駆動線8本を有する。このうち、第2開閉弁の使用数については水素吸蔵合金材料等により選択するようにするとよい。また、第1の開閉弁は、公知の機械的な電磁弁を水素吸蔵合金筐体に取り付けてもよい。更に、温度センサや振幅信号増幅回路用のHAチップが埋め込まれた第2のシリコン基板は、第1のシリコン基板及び第2のシリコン基板とは別に第1のガラス基板上に配置することもできる。
また、温度センサと加速度センサを第2のシリコン基板に埋め込むことができる。この加速度センサを設けることは、液体燃料電池に使用する場合等で液面センサを残量検出に利用する場合には、燃料電池の姿勢により残量測定に誤差が発生するので特に有効である。
また、本発明の実施形態では、燃料として水素吸蔵合金容器筐体としたが、アルコール系燃料(例えば、メタノール)の容器筐体にすることもできる。また、安全弁は、燃料タンクの交換時に大気が燃料流路内に混入する場合がある。燃料流路内に空気が混入すると、燃料電池セルの出力が低下するため、燃料交換後に燃料流路内の空気を水素ガスに置換するパージバルブとして用いることができる。
以上、燃料電池システムによると、水素吸蔵合金容器から燃料電池セルへ水素を供給する配管経路に配置された複数開閉弁、検出用圧力センサ、圧力調整弁と安全弁をガラス基板上のシリコン基板に設け、また、ガラス基板を水素吸蔵合金容器筐体内部に配置しとして一体化することにより、容積を小さくすることができる。また、安全弁を駆動することで、圧力調整弁の負荷を軽減することができる。この結果、携帯機器用燃料電池システム全体の小型化が可能となる。
次に、図11を参照して、シリコン基板上の検出用圧力センサから圧力調整弁への印加電圧について説明する。
図11に示されるように、燃料吸蔵合金材料であるAB5型のLaNi5やAB2型合金を例として説明する。これらの合金材料の温度特性は、メーカや同じメーカで製造される種別により異なることになる。本実施形態では、この温度特性をテーブル表に基づき、圧電調整弁に印加する電圧を決定することにより、燃料吸蔵合金材料による誤差値(例えば、A社、B社製造による水素吸蔵合金の温度特性が異なる場合、現使用温度35℃の状態下に於いて、δ値)を補正することができる。(この場合、20℃に於けるA社製では0.25MPa、B社製では0.40MPaとしている。また、限界値はA社製とB社製も1MPaとしている。)
残量表示用圧力基準温度を27℃とする。例えば、水素やメタノール等の燃料電池を電源とする一眼レフ型デジタルカメラ等の情報機器では、EL(エレクトロルミネッセンス)素子やLED(発光ダイオード)等による表示照明装置は消費電力が多く、照明表示制御は使い難いものとなる。或いは、交換レンズとカメラ本体との通信による交換レンズ着脱検出等の撮影準備動作等を含め、実際に使用している場合(例えば、シャッタチャンスを待つとき)に於いて撮影しようとすると、使用者の意思に反する動作を引き起こすことになり、デジタルカメラ側に依存しきった姿勢制御による燃料電池の残量表示や機器動作可能時間表示等の自動的な管理は、使用者の意思と一致しないという問題がある。
以上のことから、残量表示をする際には、できるだけ、温度特性に影響を受けないことから、現在の環境使用時の温度を35度とする。
ここで、水素吸蔵合金材料に要求される性質は反応が早く、吸蔵圧と放出平衡圧のヒステリシスがあり、材料等の違いによる発生する誤差を補正することを目的とする。温度センサが配置されている場所と、水素吸蔵合金筐体からの配管経路Aの内圧温度との温度差及び圧力センサの内圧温度差がある。電子機器の使用状況に於いて、その都度、測定して残量表示をすることは困難である。初期値を20℃とし、その平均である27.5℃(例えば、予め決められたグループの範囲でCPUからの指示は27℃)の圧力センサ値からPCT線図により残量表示値を求めることができ、温度変化による過圧力の影響を受けることなく残量表示誤差を抑えることができる。
ここで、平均値やグループ化(温度測定範囲を予め2℃から3℃毎にプロットして測定点を決め、その上下範囲を測定点と見なす方法)することにより、工場出荷時に於いて、予め測定された温度毎の圧力線図を格納するメモリの記憶容量を少なくすることができる。或いは、図示されないが、水素吸蔵合金容器内の壁に発振器を用いた複数から成る一対の駆動電極板からダイヤフラムを接合するような圧力センサを内蔵した場合等も、温度センサが配置している位置と金属材料で覆われた水素吸蔵合金容器内では温度差がある。水素吸蔵合金容器内の一対から成る駆動電極板は離間して配置し、残存量が少なくなった場合には差動出力信号に切り替えることもできる。このように、環境下での違いがあることから、現在の使用環境温度35℃と温度特性に用いられる常温20℃の平均値の温度テーブル表を用いる。
水素吸蔵合金容器内に、一対から成る駆動電極板を用いて残量容量を測定する場合や、公知の歪ゲージによる残量水素量を測定する場合(特開平6−33787号公報)等に於いて、出荷前に予めデータ特性表を求めるために製品と同じ容器を2次加工して、温度センサの出力が20℃、23℃、27℃、30℃、32℃、35℃、40℃、45℃毎に変化できるためにサーモモジュールを容器の外表面に取り付ける。水素吸蔵合金容器のバルブを開き、温度毎の水素流量計で放出水素量を求め、対応する一対の駆動電極板からの振幅電圧回路を経て残量水素量を求める。すなわち、図3(a)の燃料電池の構成に於いて、この放出水素量毎に於ける燃料電池の消費総時間の関係が求まる。
残量表示は、残量時間または(残量時間/消費総時間)の%表示とし、残量時間は消費総時間から圧力調整弁と安全弁の使用回数及び使用時間の累積を減算することで求まる。また、各温度に於けるPCT係数を決め、相関(重み付け)を決めておくことになる。ここで得られたデータ(図10(a)、(b)の表)がROM95に格納される。また、ROM95には、記憶部96に格納されているデータの書き込みや読み出すためのプログラムが格納されている。このようにすると、水素吸蔵合金容器に設けた残量検出センサを省略することもできる。
金属材料のステンレス材料から成る水素吸蔵合金筐体の外表面の凹面内にサーモモジュール(例えば、ペルチェ素子)配線基板を配置することで、CPUによる温度コントロールを20℃(常温)になるように行うことができる。その結果、検出用圧力センサの出力信号を安定化することができる。したがって、常温(20℃)に近傍のデータのみを格納することできる。したがって、メモリ(例えば、ROM等)の記憶容量を大幅に減らすことができる。
ここで、PCT係数について説明する。
電子機器内の温度センサの配置されている場所と燃料電池システム内のシリコン基板上に配管された水素配管内の温度との温度差相関をとるために、PCT係数を用いると、過大または過小な残量を検出することなく、正確な残量を表示することができる。
燃料電池セルや2次電池ユニットに使用された温度を電気抵抗に変換するサーミスタ等の温度センサを用いる場合には、燃料電池セルや2次電池ユニットの表面に露出した温度検出部で検出した2次電池の温度は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を介して残量表示するために、マイクロプロセッサ内のPCT係数の演算部に出力する。温度センサは所定の時間毎に数回のサンプリング周期で燃料電池セルや2次電池温度を検出して、検出した燃料電池セルや2次電池温度をPCT係数の演算部に出力する。PCT係数演算部では、電子機器内に使用されている温度センサの配置位置と燃料電池内の管内温度との相関をとるためにPCT係数の演算を行う。
図12は、複数の温度特性に於ける圧力−残量線図である。図12から、PCT係数δPCT を用いた残量表示用テーブルT0 温度への変換について説明する。尚、実測温度に於ける燃料電池の残量を実線で示し、水素ガス流路内の燃料電池の残量を破線で示している。
ここで、例えば、燃料電池セルの温度(30℃)や2次電池温度をT4 (30℃)で水素圧力値P4 MPaとし、燃料電池内の検出用圧力センサが設けられた水素管内部の温度T0 を求めるために、機種毎にカメラ内の構造を予め実測しておくことになる。ここでは、例えば、水素管内部の温度T0 (27℃)とした場合は、PCT係数はδPCT =T0 −T4 となる。
このように、温度差によるPCT係数の演算を行うことにより、燃料電池ユニットに温度センサが内蔵されていない場合にも水素管内部の温度を求めることができる。また、燃料電池セルの温度(33℃)や2次電池温度をT4 (33℃)に温度上昇すると、水素管内部の温度T0 (30℃)となり、PCT係数δPCT は3℃の差となる。
同様に、本実施形態のように、一眼レフレックスカメラ等のカメラモジュールユニット内に温度検出部が配置されている場合、またはデジタルカメラの表面に露出した水深及び水圧/湿度、及び図示されていない水圧、温度(湿度換算付き)検出部を有し、撮影されたアルバムから上記データ等の位置情報に基づいて検索可能な防水付きデジタルカメラ等にも、PCT係数を用いることができる。
或いは、具体的には環境条件が寒く、低温度に於けるカメラ用レンズを保護するためのカバーを開閉する機構、及び駆動回路を具備したデジタルカメラ等に利用することができる。また、水中や海中を撮影する防水用デジタルカメラの場合には、表面温度をT3 (10℃〜20℃)で水素圧力値PS MPaとし、或いは気圧が変化するアルプスの山々の場合等の利用環境条件毎に、PCT係数を決めることができる。
また、屋外での撮影用のデジタルカメラの場合には、表面温度をT1 (35℃)とし、何れのデジタルカメラを利用する場合に於いても、図示されていない外気圧を補正する補正データをメモリに格納する。或いは、高山や水中等では残量表示を停止し、表示面面上に、例えば「残量表示停止中」の警告表示をするようにしてもよい。
燃料電池内の検出用圧力センサが設けられた水素管内部の温度T0 (27℃)が選択されるようにすると、PCT係数は、δPCT =T0 −T1 となる。
このようなPCT係数の演算を行うことにより、燃料電池ユニットに温度センサが内蔵されていない場合にも、水素管内部の温度差を求めることができる。
更に、カメラモジュールユニット内の温度をT2 (25℃)とし、燃料電池内の検出用圧力センサが設けられた水素管内部の温度T0 (27℃)が選択されるようにすると、PCT係数はδPCT =T0 −T2 となる。
このように何処に配置された温度センサを使用するかを選択し、上記の各PCT係数の演算を行うことにより、燃料電池ユニットに温度センサが内蔵されていない場合にも水素管内部の温度を求めることができる。
その他の方法として、電子機器内の電池収納室に取り付けたサーミスタにより電池収納室の室内温度を測定し、電池収納室温度とシリコン基板上の水素流路内の温度との温度差、すなわち、PCT係数から求めることに置き換えることもできる。
次に、図13(a)及び(b)を参照して、燃料電池システムと2次電池やCPUが内蔵された電子機器の残量表示の組み合わせについて説明する。
水素吸蔵合金筐体は、水素吸蔵合金容器100と、シリコン基板101上に配置された開閉102弁、検出用圧力センサ103、圧力調整弁104が形成されており、更に温度センサ105を有している。燃料電池セル110は、アノード電極111、カソード電極112及び高分子固体電解膜113から成っている。携帯用の電子機器載置ユニット(例えば、クレードル装置、プリンタドック(コダック社製品名)、プロジェクタ載置台)120には、制御回路(CPU)125と、上述した開閉弁102や検出用圧力センサ103及び圧力調整弁104を初期駆動する2次充電器(2次電池)121と、該2次電池121の残量を検出する電流検出器、電子カメラや撮像ユニットなど(デバイス負荷部(電池を除く))123と、切り替えスイッチ122と、温度変化によるデータ(図10(a)、(b)の表)が格納されたメモリ127と、燃料電池の残量表示を行う表示部128及びユーザ操作用入力キーから成る入力操作部126とが備えられている。
種類や製造年月毎の燃料電池毎に、配管径路内(例えば、27℃や15℃)を測定環境温度とし、電池の電池寿命は工場出荷前に、以下の作業で測定し、水素燃料電池毎に撮影回数、ストロボ発光回教をメモリ127に格納する(実際に使用するのは、1/5から1/10の閾値である)。
(1)液晶モニタは常時オンする。
(2)30秒毎に光学ズーム機構で望遠端と広角端で交互に撮影する。
(3)ストロボのフル発光を2回に1回は行う。
(4)10枚撮影毎に電源のオン/オフ動作を行う。
以上の条件(1)〜(4)で撮影を続ける。そして、最初に電源がシャットダウン若しくは撮影ができなくなった時点で測定を終了する。そして、各動作に於ける測定時間及び総回数をメモリ127に保存するようにする。格納された各動作に於ける測定時間及び総回数を、特に燃料電池の残量が1/5から1/10の閾値を超えたときに残量表示は、表示面面に、例えば「残量が少ないです。」というメッセージを出力すると共に、燃料電池の残量表示から、1/5〜1/10の残量に対応する各動作の総時間及び所要回数が格納されたメモリに演算処理を切り替えると、残量のうち可能な撮影回数や可能なストロボ発光回数等の表示に切り替えることができる。そして、ユーザが使用した各動作の回数を減算し、カメラが動作状態に於いて所定時間毎にサンプリングした時や電源オフ時等に、各動作の残り回数を更新するようにする。
このようにすると、ユーザにとって、より利便性がよくなる。
その他医療機器としては、例えば特開2003−210395公報の図1に開示されている。電源等のスイッチをオンすることができるカプセル型内視鏡のカプセル型医療機器がある。図1に示されるようなカプセル内視鏡により撮影され、カプセル型内視鏡に内蔵されたアンテナから送信された、例えば、面像信号が受信するための、例えば、表面に露出された温度センサ、アンテナユニット、体内ユニット用電源(燃料電池)、面像表示、操作釦、制御回路、メモリ等が具備された体内ユニットがある。このような体内ユニットにも使用することができる。
尚、例えば上記カプセル型医療機器の場合、途中に中継器を用いるようにしてもよい。
圧力調整弁104からの配管経路は、アノード電極111に接続されている。CPU(制御回路)125は、シリコン基板101に埋め込まれた温度センサ105の出力信号をモニタする。また、燃料電池セル110の残量表示やデバイス負荷部123の電流値を監視する。CPU125は、燃料電池セル110が電子機器120に接続されると、切り替えスイッチ(SW)122によりデバイス負荷部123の出力信号から残量検出ができる。しかしながら、ここでは無視することで、検出用圧力センサ103の出力信号及び温度センサ105からの出力信号を優先して、メモリ127に格納されたユーザが指定したB社の水素吸蔵合金容器で、AB5型の水素吸蔵合金容器の種別及び温度特性から、データ(図10の(a)、(b)の表)の残量演算値を利用して、表示部(ディスプレイ)128に表示する。これにより、ユーザが確認することができる。
例えば、図14(a)に示される例では、表示部128には水素吸蔵合金131とメタノール132が表示されているが、ユーザが入力操作部126を操作することによって、例えば図14(b)に示されるように、AB5型水素合金133とAB2型水素合金134を選択して表示させることができる。
デバイス負荷部123の動作開始信号が入力されたときの起動時は、CPU125が2次電池121を動作させる。つまり、図13(b)に示されるように、燃料電池セル110から2次電池121へは、切り替えスイッチ122によって充電時に接続されるようになっている。携帯用機器であるクレードルの場合には、デバイス負荷部(例えば、電子カメラ等)123が搭載され、燃料電池セル110が動作をすると、CPU125は切り替えスイッチ122を動作させ、2次電池121は休止する。そして、圧力調整弁104の制御や燃料電池セル110は動作状態となり、デバイス負荷部123が動作を行う。このようなとき、CPU125は、燃料電池セル110のみの使用や、燃料電池セル110と2次電池121の併用使用により、コンセントのない屋外等でも利用することができるというメリットがある。
次に、図15乃至図17を参照して、本発明の第1の実施形態に於ける安全弁、開閉弁の構造について説明する。
図15は、安全弁を電磁アクチュエータにより構成した燃料電池システムの一例を示す断面図であり、(a)は安全弁が閉じられた状態を示した図、(b)は安全弁が開かれた状態を示した図である。
第1のシリコン基板141上に第2のシリコン基板142が配置され、その間に流路153が設けられている。そして、第1のシリコン基板141の上側の表面に、第2の磁性層144bがコーティングされた弁座受け皿143が配置されている。一方、第2のシリコン基板142の下層には、上面にリング形状の磁石層146から成るダイヤフラム145が形成されている。更に、第2のシリコン基板142の上層には、微細加工により上記磁石層146に対向した位置に駆動コイル層147が配置されている。この駆動コイル層147には、保護膜としてコイル保護層148が設けられている。そして、ダイヤフラム145の中央に円形または矩形の貫通孔が設けられ、磁石層146のS極面に第1の磁性層144aが接合され、ダイヤフラム145の貫通孔に該第1の磁性層144aが突出されるようにする。
尚、大気圧が磁石層146及びダイヤフラム145の表面を押圧するために、駆動コイル層147の中央部には貫通孔を設けている。
また、第1のシリコン基板141には配管経路A151が、そして第2のシリコン基板142には配管経路B152が、それぞれ設けられている。
このように構成された安全弁150に於いて、先ず、駆動コイルが通電されていない状態について説明する。
第2のシリコン基板142上のダイヤフラム145の磁石層146と、第1のシリコン基板141の第2の磁性層144bを有する弁座受け皿143との間で吸引が行われる。したがって、この状態では安全弁150は閉じられた状態となる。したがって、流路153内の水素154は、配管経路A151側の流路153に留まっている(図15(a))。また、ダイヤフラム145上に配置された磁石層146と軟鉄合金等の第2の磁性層144bとの関係は、厚さ方向に磁化された希土類元素を含む合金材料(例えば、サマリウムコバルト合金)から成る磁石層のS層からの漏れ磁束により、第2の磁性層144bと吸着するようにする。
駆動コイル層148の駆動電流を遮断したときに、確実に配管経路B側への水素を遮断することができる。
次いで、駆動コイル層147が通電された状態について説明する。
駆動コイル層147が通電されると、磁石層146と駆動コイル層147との間に吸引が発生する。すると、第1のシリコン基板141の第2の磁性層144bを有する弁座受け皿143との間で吸引が増加すると、ダイヤフラム145が上昇する。したがって、安全弁50は開いた状態となる(図15(b))。ここでの第2の磁性層144b及び磁石層146は、図15(a)に示されるように、厚さ方向に磁化されたN及びS極のリング形状や矩形形状とした永久磁石に置き換えることができる。
尚、ここでは安全弁150として説明したが、開閉弁であっても同様に構成することができる。
図16は、開閉弁を発熱体アクチュエータにより構成した燃料電池システムの一例を示す断面図であり、(a)は開閉弁が閉じられた状態を示した図、(b)は開閉弁が開かれた状態を示した図である。
第1のシリコン基板141上に第2のシリコン基板142が配置され、その間に流路154が設けられている。そして、第1のシリコン基板141上の上側の表面の凹部に発熱体156が配置され、その外周にはリング状の磁石層146が配置されている。一方、第2のシリコン基板142上に設けられたダイヤフラム145の下部には、磁性層144が形成されている。大気圧及び第1のシリコン基板141上の磁石層146とダイヤフラム145の磁性層144との吸引力により、ダイヤフラム145は下側(第1のシリコン基板141の発熱体156側)に押圧されている。
また、第1のシリコン基板141には配管経路A151が、そして第2のシリコン基板142には配管経路B152が、それぞれ設けられている。
このように構成された開閉弁に於いて、先ず、発熱体素子にパルス印加電圧が加えられていない状態では、大気圧及び第1のシリコン基板141上の磁石層146とダイヤフラム145の磁性層144との吸引力により、ダイヤフラム145は下側(第1のシリコン基板141の発熱体156側)に押圧されている。したがって、この状態では、水素154は配管経路A151側の流路153に留まっている(図16(a))。
次いで、発熱体156にパルス駆動電圧が印加されると、発熱体素子の表面には気泡157が発生する。この気泡157が膨張すると、磁石層146とダイヤフラム145の磁性層144の吸引力より気泡157が大きくなり、ダイヤフラム145が上側に移動する。したがって、弁は開放状態となる(図16(b))。
そして、発熱体素子へのパルス駆動電圧が停止されると、気泡157は収縮する。すると、第1のシリコン基板141に設けられた磁石層146とダイヤフラム145の磁性層144の吸引力が大きくなり、ダイヤフラム145が元の位置へ戻り、弁が閉じられる(図16(a))。
尚、ここでは開閉弁として説明したが、安全弁であっても同様に構成することができる。
図17は、開閉弁を形状記憶合金材料により構成した燃料電池システムの一例を示す断面図であり、(a)は開閉弁が閉じられた状態を示した図、(b)は開閉弁が開かれた状態を示した図である。
ガラス基板160上に第1のシリコン基板161及び第2のシリコン基板162が配置され、その間に流路153が設けられている。そして、ガラス基板160の上側の表面に、弁座受け皿143が配置されている。また、第2のシリコン基板162の上層には、負局164及び正極165に積層されたマルテンサイト相の形状記憶合金材料を用いたダイヤフラム163が設けられている。更に、上記負極164と正極165の間には、絶縁板166が設けられている。
また、ガラス基板160上に形成された弁座受け皿143は、直方体形状で中央部に凹部が形成されている。この直方体の凹部と形状記憶合金(ダイヤフラム)163の突起部163aは嵌合するようになっている。
更に、ガラス基板160には配管経路A151が、そして第2のシリコン基板142には配管経路B152が、それぞれ設けられている。
このように構成された開閉弁に於いて、非通電状態では、ダイヤフラム163は流路154側に球面形状をした凹面形状となると共に、中央に形成された突起部163aが、弁座受け皿143の凹部に嵌合している。このため、水素154はダイヤフラム163によって堰き止められ、配管経路A151側の流路153に留まっている(図17(a))。
そして、通電時に於いて、正極165及び負極164を介して電流が供給されると、ダイヤフラム163が発熱することにより温度が上昇する。すると、形状記憶合金は相変化されて扁平な形状となり、開閉弁は開いた状態となる(図17(b))。
尚、ここでは開閉弁として説明したが、安全弁であっても同様に構成することができる。
また、上述した安全弁及び開閉弁の形状は、図15乃至図17に示される構成に限られるものではない。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図18は本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示した図、図19は図18の構成の燃料電池システムの動作を説明するための図である。
第2の実施形態に於ける燃料電池システムは、2つの燃料電池セルと水素吸蔵合金容器を一体化した構成のものである。
具体的には、筐体171に水素吸蔵合金容器で水素供給口を有する燃料タンク容器172と、半導体基板175上に配置された開閉弁176、検出用圧力センサ177、第1及び第2圧力調整弁179及び180、安全弁178を有している。燃料タンク容器172と開閉弁176は、配管経路A173と接続されている。燃料電池セル側には、第1の圧力調整弁179と第1のアノード電極184を接続する配管経路B1183が設けられている。同様に、第2の圧力調整弁180と第2のアノード電極187を接続する配管経路B2186が設けられている。
燃料電池セルは、上述した第1及び第2のアノード電極184及び187、第1及び第2の高分子固定電解膜185及び188と、カソード電極191と触媒とから構成される。燃料電池セルの中央部には、2つのカソード電極を構成する空気室が配置されている。該空気室は、外気と空気吸引口192から供給される。カソード電極側とアノード電極側との間に、第1及び第2の高分子固定電解膜185及び188が、複数のOリング190である弾性部材で保持されている。第1及び第2の高分子固定電解膜185及び188は、Oリング190によって密封されている。尚、193は水素吸蔵合金容器、194は燃料電池セル、195はガラス基板、196は第1のシリコン基板である。
このような構成の燃料電池システムに於ける動作は、図示されない携帯用機器の操作釦のスイッチがオンされると、2次電池が起動され、開閉弁175が開かれて第1アノード電極184及び第2アノード電極187側に水素ガスが補給される。次いで、検出用圧力センサ177が所望の圧力値かどうかが検出される。この検出された圧力値から、メモリデータ(図10(a)、(b)の表や図19に示される)に基づき、第1及び第2の圧力調整弁179及び180の制御が開始される。
カソード電極191側の空気室は、常時、空気吸引口192から空気が供給されている。各燃料電池セル194は、燃料タンク容器172及び外気からの空気が供給されることにより、燃料電池セルで発電した電力が、図示されない電極からデバイス負荷部や表示装置へ供給されるように構成されている。
図19に於いては、内圧が0.92kPa(53℃以下)の水素吸蔵合金容器193と高分子固体電解膜の機械的な強度が0.1MPa内圧の燃料電池セル194間で、ガラス基板195と該ガラス基板195上に第1のシリコン基板196が形成されている。そして、この第1のシリコン基板196上で、MEMS微細加工技術により形成された水素吸蔵合金容器193側から、開閉弁176と、該開閉弁176からの水素ガスの圧力を測定する検出用圧力センサ177と、上記開閉弁176からの水素ガスを減圧するための圧力調整弁179(180)が設けられている。この圧力調整弁179(180)は、運転動作時には1/9(圧力調整弁がn個配置されている場合はn/9とする)に減圧するように制御される。このとき、圧力調整弁の変化量δ(例えば、圧電体の静電容量の変化)は、図10(a)に示される表に基づいて、両電極間に電圧が印加される。
開閉弁176は、公知技術である燃料電池セル194側の水素圧力により、図示されないが、熱変形する熱変形導電材料が変化するように厚みが調整される。そして、開閉弁176の制御と、水素吸蔵合金容器193側から圧力を受ける面積を小さくして上部から電極間が絶縁膜を介在した熱変形材料が形成されたダイヤフラムにかかる力を減らすように、開閉弁176の下側に配置された弾性材料であるOリング190で上方に押圧する構成である。熱変形材料に電圧が印加すると、Oリング190の押す作用力に打ち勝つようにダイヤフラムが変形して、水素吸蔵合金容器193から水素を送る配管経路と、圧力調整弁へ水素を供給する配管経路とが連通されるように構成されている。
検出用圧力センサ177は、公知技術である歪み変形部材に接合したダイヤフラムが上面側に位置するように、絶縁膜形成とエッチング等の微細加工技術を用いて形成される。或いは、静電基板をダイヤフラムに接合してもよい。下面側に流路を形成する第1のシリコン基板196との間に空洞部を有している。
他の変形例として、本願発明の圧力センサに於いて第1のシリコン基板の表面上で空洞部内の表面に温度センサを配置することもできる。このように構成すると、直接ガス温度を測定することができ、温度センサによるダイヤフラムの歪みもなく、温度センサが配置された損所の位置ずれによる誤差を含めることなく、PCT係数(温度センサの出力温度が60度で1MPaの状態下で1.0と決める)を簡素化することができる。
また、工場出荷前に圧力センサの空洞部及び圧力調整弁の温度毎の圧力差測定をから求め、圧力調整弁からの流量に変換するための関数演算式をROM化したデータを格納することもできる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本第3の実施形態は、上述した図3(b)に示される第1の実施形態に於ける燃料電池システムを変形したものであり、複数の燃料タンク及び複数の燃料電池を備えた燃料電池システムについての例である。
図20は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示したブロック図である。
水素吸蔵合金の異なる第1及び第2の燃料タンク(水素吸蔵合金容器)201及び202からは、図示されていないそれぞれの配管経路を介して、第1及び第2の検出用圧力センサ205及び206と、第1及び第2の開閉弁207及び208が、シリコン基板203上に並列に配置されている。そして、第1及び第2の開閉弁207及び208と外気との間には、安全弁211が配置されている。また、上記第1及び第2の開閉弁207及び208と第1及び第2の燃料電池セル213及び214の間には、それぞれ第1及び第2の圧力調整弁209及び210が配置されている。
上記第1及び第2の燃料電池セル213及び214と、デバイス負荷部218及び2次電池220との間には、第1及び第2の切り替えスイッチ215及び216が、直列に配置されている。
上記第1及び第2の燃料電池セル213及び214と第1及び第2の切り替えスイッチ215及び216は、以下のように動作する。
第1の燃料電池セル213と第2の燃料電池セル214の選択により、デバイス負荷部(撮影時の取得できる撮影枚数や動画時間の制限や再生時のスライドショーの時間制限等)218の電池仕様条件が変えられるようにする。
また、他の具体例として、垂直磁化膜記録材料や相変化記録材料から成るディスク(光ディスク;例えば、相変化型記録媒体、垂直磁化アモルファス記録媒体)状記録媒体内のユーザエリア内に撮影された動画や静止画データを記録するディスク・ビデオカメラに於いては、ディスク・ビデオカメラは、ディスク装置に内蔵するヘッド部の半導体レーザ、或いはヘッドを半径方向にシーク動作させるアクセス機構駆動系に内蔵された温度センサ、またはディスク状記録媒体の近傍に配置された温度センサから、温度を検出する温度検出手段を備えたものを利用することもできる。この場合、第1及び第2の燃料電池セル213及び214と、デバイス負荷部218と2次電池220との間には、第2の切り替えスイッチが並列に配置される(第1の燃料電池セル213と第2の燃料電池セル214を選択する第1の切り替えスイッチは持たない)。
第1及び第2の燃料電池セルを有する燃料電池ユニットに於いて、上記燃料電池セルへ燃料を供給する一組の燃料タンク(水素吸蔵合金容器)を搭載するパッケージとから成り、燃料タンクの裏面の面積より小さい面積を有する冷却素子を、燃料タンクの近傍に配置する。そして、撮像装置に於いて、撮像素子(例えば、CCDやCMOS)が被写体を撮像する起動時に冷却素子を動作させる制御を行う。
或いは、レンズ駆動回路用ICチップの表面温度を測定する温度センサとから成るデバイス負荷部に於いて、温度センサの測定結果に応じて、一対の燃料電池セルの動作を制御回路で制御する。この制御回路は、レンズ駆動回路用ICチップの表面温度が予め定められた値に達した場合に、上記冷却素子の電力供給を開始、または燃料電池セルの電力供給量を下げる。
更に、デバイス負荷部の動作時に於いては、制御回路が上記撮像動作を開始してから、上記撮像素子から静止画像信号をディスク装置へ転送するまでの間に、冷却素子によって燃料電池を冷却することもできる。このような場合、第1の燃料電池セルで撮像装置を駆動し、第2の燃料電池セルでディスク装置及びバッファメモリを駆動するように構成する。そして、第1及び第2の燃料電池セルを休止することなく、同時に動作するようにする。
この動作から第1の燃料電池セルに接続した第1の燃料タンクの残量が撮像装置を駆動する限界値に達したとき、第2の燃料電池セルにより撮像装置とディスク装置及びバッファメモリを駆動するように切り替えられる。
また、第2の燃料電池セルに接続した第2の燃料タンクの残量がディスク装置及びバッファメモリを駆動する限界値に達したとき、第1の燃料電池セルにより撮像装置とディスク装置及びバッファメモリを駆動するように切り替られる。
したがって、ユーザが撮像装置を使用する際に、第1または第2の燃料電池セルの状態(燃料電池の双方を使用中、或いは何れかの燃料電池を使用中)がわかるように表示装置(LCD)上に警告表示を行い、或いは発光ダイオード(LED)を点灯させ、警告メッセージ音や警告メッセージを発声するように構成することも可能である。これにより、ディスク装置を休止させることなく、ディスク装置内のディスク近傍に配置された温度センサ等を用いた微細流体流路管内の圧力センサをCPUが検知して、第1及び第2の燃料電池セルを作動し、撮像装置を駆動することができる。
電池残量警告表示に於いて、常温環境下に比べて低温環境下では使用可能な時間自体が短いという課題を有していた。そのため、温度を検出する温度センサをデバイス負荷部の外装に露出して設ける。検出される温度が所定の低温度となるときだけ、第1及び第2の燃料電池セルが作動するように、それぞれの開閉弁を開放すると、2つの燃料電池セルからデバイス負荷部内の各ドライバ回路への電力供給が可能となる。このようにすると、低温度による燃料残量検出の過小検出を保護することができる。
したがって、ユーザにとって低温度の環境下に於いても、デバイス負荷部内の制御回路に誤動作なく、撮影モードを維持することができる。或いは、撮影モード時、ストロボ装置からストロボ光を発光させる際に電圧の負荷変動が大きくなるが、燃料電池は水素ガスを燃料とすることから、メタノールを燃料とする燃料電池よりも発電効率が高いので、負荷変動にも対応することができる。
また、オートフォーカスモジュールユニットの温度補正用の温度検出センサと兼用することにより、デバイス負荷部の部材を削減できるため、本実施形態のデバイス負荷部を安価に製造することができる。
その他の具体的な例としては、無接点充電用クレードル装置(例えば、特開2006−203997号公報)がある。ここでは、無接点充電用のクレードル装置の電源として、種類の異なる2つの燃料電池を用いることができる。デバイス負荷部の重量や外形形状を認識する認識センサと、1次コイルと、を備えている。
デバイス負荷部が載置されたクレードル装置としては、デバイス負荷部(例えば、電子カメラ)とクレードル装置に設けられた図示されていない無接点充電用のクレードル装置は、デバイス負荷部を無接点充電用のクレードル装置に装着して、デバイス負荷部に内蔵される2次電池を充電する。クレードル装置内の無接点充電用のクレードル装置は、1次コイルと、この1次コイルを直流で励磁するために異なる2種類の燃料電池を内蔵している。
更には、目覚まし用や充電時間を設定する際に、タイマ表示用のバックライトに供給する電源としての単一の燃料電池と、1次コイルを直流で励磁するための単一の燃料電池を併用してクレードル装置内に内蔵してもよい。デバイス負荷部は、無接点充電用のクレードル装置の1次コイルに電磁結合される2次コイルと2次電池の充電状態を制御する充電制御回路とを内蔵している。デバイス負荷部がクレードル装置の無接点充電用のクレードル装置に装着されると、デバイス負荷部に内蔵される2次コイルに直流電力が誘導され、充電制御回路に制御されてデバイス負荷部に内蔵される2次電池を充電することも可能である。
また、上記充電時間設定用のタイマ表示に代えて、2次電池が満充電になるとスイッチング素子がオンからオフに切り替えられる保護回路を備えた制御回路にすることもできる。
更に、上記クレードル装置とデバイス負荷部との間で通信手段を設け、第1の燃料電池がデバイス負荷部の2次電池と接続された状態下に於いて、第1の燃料電池の残量が所定値以下のときは、制御回路は燃料電池セルと2次電池とを遮断し、2次電池への供給が停止した後、上記通信手段を介してデバイス負荷部の2次電池に対してクレードル装置内の第2の燃料電池からの供給開始を要求する信号を送信することで、デバイス負荷部の2次電池への補給も可能である。
また、上述した第2の切り替えスイッチは、燃料タンクが高温高圧発生時に燃料電池の残量をデバイス負荷部から2次電池に切り替えるために設けられている。この燃料タンクの高温高圧状態は、第1または第2の検出用圧力センサの出力信号をCPUに入力し、CPUが第2の切り替えスイッチを作動するように、図示されていないスイッチ駆動回路へ指示を出す。CPUは、ユーザによる電源投入を確認された後に、CPUの指示により選択された燃料タンク(水素吸蔵合金容器)と接続された第1または第2の検出用圧力センサの出力信号を監視する。
そして、CPUはその出力信号が所定値以下のとき、第1または第2の開閉弁を開放した後、第1または第2の圧力調整弁の制御を開始する。そして、選択された燃料タンクの水素ガスは、第1または第2の圧力調整弁から燃料電池セルへ流れる。この燃料タンクから圧力調整弁間である流体流路内で実測された圧力値は、圧力調整弁が許容できる圧力を超えた所定値以上になると安全弁が開放されて水素ガスを外気に逃がすことが可能となり、圧力調整弁を保護することができる。
尚、ここでは複数の燃料タンクからそれぞれの燃料電池セルに接続された2つの微細流体流路として説明したが、単一の燃料タンクと単一の燃料電池セルとを接続した微細流体流路にすることで、第1の切り替えスイッチを省略することができ、簡素化した微細流体流路を具備した燃料電池システムの構成とすることが可能である。
次に、第3の実施形態の変形例について説明する。
図21(a)は、本発明の第3実施形態の変形例としての電子機器システムの構成を示したブロック図である。
同図に於いて、この電子機器システムは、第1の燃料電池がデバイス負荷部の電池収納室に装着され、第2の燃料電池がクレードル装置の電池収納室に装着された構成となっている。
すなわち、本電子機器システムは、デバイス負荷部230と、クレードル装置240とを有して構成される。
デバイス負荷部230は、第1の燃料電池231と、2次電池232と、デバイス負荷(例えば、光ディスクドライブ装置、ズームレンズドライブ装置、フォーカス駆動装置等)233と、制御部(CPU)234と、3つのスイッチ235a、235b、235cとにより構成されている。これらの3つのスイッチ235a、235b、235cは、CPU234によって、その切り替え端子が制御される。
これらのスイッチ235a、235b、235cは、図21(b)に示されるように、通常動作時(クレードル装置240を取り外し可能である)はスイッチ235a、235bがオフ、スイッチ235cがオンとなり、バックアップ時(クレードル装置240は接続または非接続でも使用可能である)はスイッチ235a〜235cは何れもオンとなり、充電時にはスイッチ235aがオン、スイッチ235b、235cがオフとなる。尚、ストロボ発光時は、スイッチ235aがオフ、スイッチ235b、235cがオンとなる。特に、ストロボ発光時の負荷変動による2次電池の電力を供給すると、燃料電池の電力特性を補強することができる。
クレードル装置240は、第2の燃料電池241と、充電制御部242とを有して構成されている。上記2次電池232は、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池で構成される。ここで、充電制御部242は、図示されないが、CPU、DC−DCコンバータ及び電磁リレーで構成されている。デバイス負荷部230側の2次電池232の残量が少なくなると、デバイス負荷部230側のCPU234からクレードル装置240側のCPUに電力供給の要求信号が送信される。そして、クレードル装置240側のCPUは、上記信号の受信後に、DC−DCコンバータを駆動させて2次電池232へ電力供給を行う。その後、クレードル装置240側のCPUからデバイス負荷部230側のCPU234に、満充電か否かの問い合わせを定期的に送信する。そして、2次電池232の容量が満充電になると、デバイス負荷部230側のCPU234からクレードル装置240側のCPUに満充電情報が送信される。クレードル装置240側のCPUは、電磁リレーをオフにして2次電池232の充電が終了する。
例えば、DVD記録媒体のビデオカメラの場合について説明する。
DVD±RWやHDD記憶媒体やディスクカートリッジを用いた記録媒体のビデオカメラの構成に於いては、図21に於いて、第1の燃料電池231がデバイス負荷233に接続されているとき、第2の燃料電池241は2次電池232に接続し、2次電池232もデバイス負荷233に並列接続すると、ビデオカメラで保存されるデータは主に動画や静止画であるため、そのデータ量も多く、バックアップをとるための時間と電力が必要とされる。このようなバックアップ状態に於いては、ディスク記録媒体近傍に配置した温度センサによる温度検出部で制御される第1の燃料電池231と2次電池232で、温度センサによる温度検出部で制御される第2の燃料電池241から充電された2次電池232との総合電力を供給することができる。
第1及び第2の燃料電池231及び241の出力電圧を検出する検出手段と、この検出手段が検出した出力電圧に応じて、切り替えスイッチの入/切を制御する制御布施234とを備えている。特に、デバイス負荷部230の2次電池232による光ディスク装置の立ち上がり時に、半導体レーザのパワーアジャスト(温度検出による再生光量調整や半導体レーザの個々のばらつき調整)開始に同期して、媒体近傍の温度検出に基づいて第1の燃料電池231の起動を開始する。
光ディスク近傍の温度が加熱して所定の温度以上になるCPU234に、温度情報が入力されてデバイス負荷233との接続を遮断し、第1及び第2の燃料電池231及び234の動作をシャットダウンさせる機能を有している。そして、DVDやHDDに保存された保存用画像データを、ある程度の容量を持つ外部記録媒体へ転送してバックアップをとる。この画像データを保存する時に燃料電池が途切れることなく、バックアップ用の電力を得ることができる。したがって、ユーザに意識させることなく確実に撮影データを外部記録媒体に転送して保存することができる。
特開2002−216782号公報では、燃料電池とこれによって充電される複数(3個)の2次電池を並列接続した燃料電池ハイブリッドシステムが開示されている。このシステムは、各2次電池の充電状態を検出する検出手段39を有しており、この検出手段39は各2次電池の電流を検出する電流センサと、電圧を検出する電圧センサ、及び温度を検出する温度センサによって構成されている。更に、管理手段が開示されている。ここでの暖機運転は、外気温度検出部16及びセル温度検出部17からの検出温度に基づいて、暖機運転制御部20を介してヒータ6燃料電池2や冷却ファン7を駆動する。
このようにすると、各2次電池の充放電能力を均一に保つことができ、過充電や充電不足を防ぐことができる。
このように、燃料電池に保護機能を有することは、システム全体が大規模となり、外気温度検出部16やセル温度検出部17や温度センサを備えた各2次電池など、多数の温度センサを用いている。その結果、装置全体が大型化して、複雑な充放電管理なる。
本発明では、例えば、温度センサを用いた温度検出部を新たに燃料電池や燃料タンク内に設ける必要がなく、部品を減らすことができる。
更に、第1燃料電池と第2の燃料電池の温度検出位置を、同一な場所(例えば、ディスク記録媒体近傍に配置した温度センサや撮像素子に配置した温度センサのみ)にすることで、急に温度異常が発生したときに光ディスクや磁気ディスクへの撮影データの書き込みや撮像素子から記録媒体へのデータ転送を遮断させることに同期して燃料電池を遮断するため、システムのオン/オフ動作処理が簡素化される。そして、記録媒体の画像記録が可能である温度上限値と下限値に依存した燃料電池内の微細流体流路内の温度補償ができ、撮影された画像データが光ディスクの記録不可によりバッファに蓄積することの問題点を解決することができる。加えて、第1または第2の燃料電池切れが発生しても、残りの燃料電池によりデバイス負荷部の動作を補償することができる。
また、他の具体的な実施としては、第1の燃料電池起動時に2次電池からデバイス負荷部へ電力を供給することもでき、第1の燃料電池の立ち上げる時間のロスをなくした優位性もある。所定時間後に、デバイス負荷部の2次電池から、第1の燃料電池への切換が行われる。更に、温度センサはクレードル装置の第2の燃料電池収納室の近傍に配置して、第2の燃料電池を制御することもできる。
ユーザは、単にデバイス負荷部(例えば、デジタルカメラ)230をクレードル装置240にセットするだけで、デバイス負荷部230の2次電池232が充電されることを欲していると考えられる。そのため、ユーザにとってはAC電源が使用できない野外活動時に於いて、デバイス負荷部230に自動的に充電されることが望ましい。デバイス負荷部230がクレードル装置240にセットされると、デフォルト状態に於いて、クレードル装置240はデバイス負荷部230に燃料電池から電力を供給してデバイス負荷部230の2次電池232を充電する。デバイス負荷部230の2次電池232の残量が少ない場合は、クレードル装置240に具備された第2の燃料電池241を含む充電制御部242を用いて充電する。
デバイス負荷部230とクレードル装置240とは、図示されないが電気的インターフェイス(例えば、USBインターフェイス)を介して接続されている。この2次電池の種類、容量、電池温度の固有情報をデバイス負荷部230が送受した後、デバイス負荷部230のCPU234は充電表示を制御して、液晶表示画面(図示せず)に充電状態(充電容量の進捗がわかりやすいようにLED点滅あるいはLED識別)の表示を行う。
次に、プリンタドックの場合について説明する。
デバイス負荷部(以下電子カメラと記す)とプリンタとをダイレクト接続し、電子カメラが、プリンタに対して画像情報を転送する転送手段と、プリンタから送信されるプリント終了情報を受信する受信手段とを備え、第1の燃料電池がデジタルカメラ内に配置し、第2の燃料電池をプリンタ(クレードル付)に配置したプリントシステムに於いて、プリンタの外表面に配置された温度センサによる温度検出部に基づいて制御するプリンタ内に配置された第2の燃料電池からデジタルカメラの2次電池に電力を供給することができる。そして、デジタルカメラ使用時には2次電池の残量不足もなく、画像データの印刷を自動的に行うことで、使用者に意識させることなく確実に画像データをプリンタに転送して印刷することができる。
このような構成に於いては、無線通信機能を有する複数のデジタルカメラを有し、これらデジタルカメラのうち少なくとも1つの前記デジタルカメラがホストとなり、他の各デジタルカメラがスレーブとなって相互に無線通信を行う無線通信ネットワークが可能なデジタルカメラシステムにも利用できる。更に、1次電池を有するデバイス負荷部がセットされた場合、デバイス負荷部から電池の種類情報が送信されてくるので、クレードル装置側のCPUでは充電制御を行わず、単にデバイス負荷部の動作用の電力が供給されて、デバイス負荷部の液晶表示画面に「電池の種類が異なり充電できません」等の表示を行う。
また、充電時に於いて、燃料電池の残量が少ない場合等には、デバイス負荷部の動作に必要な電力を優先して供給し、2次電池への電力供給を停止する等を実施した後、デバイス負荷部の液晶表示画面に表示することも可能となる。この結果、デバイス負荷部の液晶表示画面が遮断することなく、2次電池への充電を停止することができる。したがって、ユーザにとって操作性や利便性が高くなる。
ユーザは、単にデバイス負荷部(例えば、デジタルカメラ)をクレードル装置にセットするだけでデバイス負荷部の2次電池が充電されることを欲していると考えられる。したがって、ユーザにとってはAC電源が使用できない野外活動時に於いて、デバイス負荷部に自動的に充電されることが望ましい。デバイス負荷部がクレードル装置にセットされると、デフォルト状態に於いてクレードル装置はデバイス負荷部に燃料電池から電力を供給してデバイス負荷部の2次電池を充電する。デバイス負荷部の2次電池の残量が少ない場合は、クレードル装置に具備された燃料電池を含む充電制御回路を用いて充電する。
デバイス負荷部とクレードル装置とは、電気的インターフェイス(例えば、USBインターフェイス)を介して接続されている。この2次電池の種類、容量、電池温度の固有情報をデバイス負荷部が送受した後、デバイス負荷部のCPUは充電表示を制御して、液晶表示画面に充電状態(充電容量の進捗がわかりやすいようにLED点滅、或いはLED識別)の表示を行う。
尚、ここではクレードル装置について説明をしたが、デバイス負荷部の記憶媒体に格納された画像データを印刷するプリント機能を付加することで、クレードル装置を用紙トレイ付きの携帯用プリンタに置き替えることもできる。また、デバイス負荷部を特開2006−208832号公報に記載された燃料電池及び充電機能を備えたプロジェクタシステムに於ける開示された技術内容に上記記載された内容を付加することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であるのは勿論である。例えば、ガラス基板と半導体基板であるシリコン基板を接合した構成であるが、ガラス基板を半導体基板に置き換え、半導体基板の双方を接合することもできる。
更に、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
10…燃料電池システム、11…第1のガラス基板、12…第2のガラス基板、13…第1のシリコン基板、14…第2のシリコン基板、15…温度センサ、16…ヘッドアンプチップ(HAチップ)、17、60…水素吸蔵合金容器、18…水素吸蔵合金筐体、19…断熱部材、20、56、69…燃料電池セル、21…配管経路A、22…配管経路B、24…水素補給口、25…空気吸引口、26…フィン、28…ボンディングワイヤ、30…端子用基板、41…ダイヤフラム、42…空洞部、45…中継端子基板、50…水素吸蔵合金容器、51…開閉弁、52…検出用圧力センサ、53…安全弁、55…圧力調整弁、55…補助用圧力調整弁、61…第1の開閉弁、62…第2の開閉弁、63…第1の検出用圧力センサ、64…第2の検出用圧力センサ、65…第1の安全弁、66…第2の安全弁、67…第1の圧力調整弁、68…第2の圧力調整弁、70…補助バルブ、71…補助検出用圧力センサ、72…安全弁、73…第3の開閉弁、82…電池システムユニット。