JP5214560B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可変抵抗素子への電圧印加によって不揮発にデータの書き込みを行う不揮発性半導体記憶装置に関する。
近年、ワード線とビット線との交差部に、可変抵抗素子を含むメモリセルを接続し、このメモリセルをアレイ状に配置してなる不揮発性メモリが注目されている。
この種の不揮発性メモリとしては、可変抵抗素子にカルコゲナイド素子を使用したPCRAM(Phase-Change Random Access Memory)、遷移金属酸化物素子を使用したReRAM(Resistance Random Access Memory)、金属陽イオンを析出させて電極間に架橋(コンダクティングブリッジ)を形成したり、析出した金属をイオン化して架橋を破壊することで抵抗値を変化させるもの(CBRAM)等が知られている。これらの可変抵抗メモリの特徴は、抵抗値の変化を情報として記憶する点にある。
PCRAMは、カルコゲナイド素子に印加する電流/電圧パルスの大きさ及び幅等の形状によって発熱から冷却までの過程を制御し、結晶状態又は非結晶状態に相変化させて、素子の抵抗値を制御する(特許文献1参照)。ReRAMには、バイポーラ型とユニポーラ型がある。バイポーラ型の場合、遷移金属酸化物素子に印加する電流/電圧パルスの方向によって素子の抵抗値を制御する。一方、ユニポーラ型の場合、遷移金属酸化物素子に印加する電流/電圧パルスの大きさ及び幅等によって素子の抵抗値を制御する。
高密度メモリセルアレイを実現するためには、ユニポーラ型が好ましい。ユニポーラ型の場合は、トランジスタを用いることなく、ビット線とワード線の各クロスポイントに、可変抵抗素子とダイオード等の整流素子を重ねることによりメモリセルアレイが構成できるためである。
ユニポーラ型のReRAMの場合、可変抵抗メモリに対するデータの書き込みは、可変抵抗素子に、例えば6.0V程度のプログラム電圧を10ns程度印加することでなされる。これにより、可変抵抗素子が高抵抗状態から低抵抗状態へ変化する。この状態変化を「プログラム」、又は「セット」と呼ぶ。また、データがプログラムされた可変抵抗素子に2.0V程度の消去電圧を印加し、1μA〜10μAの電流を200ns〜1μsだけ流すと、可変抵抗素子は低抵抗状態から高抵抗状態へと変化する。この状態変化を、「消去」、又は「リセット」と呼ぶ。このような可変抵抗素子を用いた不揮発性メモリの信頼性向上のためにはリセットの安定化は重要な課題となる。
特表2002−541613号
本発明は、選択メモリセルの安定なリセットを確保しつつ低消費電力化を実現する不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る不揮発性半導体記憶装置は、互いに交差する複数の第1配線及び第2配線、これら複数の第1配線及び第2配線の各交差部に接続された複数のメモリセルからなるメモリセルアレイと、前記第1配線及び第2配線をそれぞれ選択し、前記メモリセルのリセット動作又はセット動作に必要な電圧又は電流を供給する第1配線制御回路及び第2配線制御回路とを備える。前記第1配線制御回路は、非選択の前記第1配線に対して、この非選択第1配線と前記第2配線制御回路との距離に応じた非選択電圧を供給することを特徴とする。
本発明によれば、選択メモリセルの安定なリセットを確保しつつ低消費電力化を実現する不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性メモリのブロック図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイの一部の斜視図である。 図2におけるI-I´線で切断して矢印方向に見たメモリセル1つ分の断面図である。 同実施形態に係る可変抵抗素子の一例を示す模式的な断面図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイ及びその周辺回路を示す斜視図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイ及びその周辺回路の回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのメモリセルに2値データを記憶する場合の可変抵抗素子の抵抗値分布とデータとの関係を示すグラフである。 同実施形態におけるカラム制御回路−メモリセル間の距離とバイアス電圧との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイ及びその周辺回路の回路図である。 同実施形態におけるロウ制御回路−メモリセル間の距離とバイアス電圧との関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイ及びその周辺回路の回路図である。 同実施形態におけるカラム制御回路・ロウ制御回路−メモリセル間の距離とバイアス電圧との関係を示すグラフである。 本発明の第4の実施形態に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイ及びその周辺回路の回路図である。 同実施形態におけるMATとカラム制御回路・ロウ制御回路との位置関係を示す図である。 同実施形態におけるメモリセルアレイ構造におけるアドレス割付を説明する図である 。 本発明の第5の実施形態に係る不揮発性メモリの消去電圧生成回路を示すブロック図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリの非選択ワード線電圧生成回路を示す回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリの非選択ビット線電圧生成回路を示す回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのメモリセルに対する電圧供給パスを示す図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのワード線ドライバを示す回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのビット線ドライバを示す回路図である。 同実施形態におけるロウアドレスの物理的な割り付けを説明する図である。 同実施形態におけるカラムアドレスの物理的な割り付けを説明する図である。 本発明の第6の実施形態に係る不揮発性メモリのワード線ドライバを示す回路図である。 第1の比較例に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイの回路図と、各メモリセルのバイアス状態を示す図である。 第2の比較例に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイの回路図と、各メモリセルのバイアス状態を示す図である。 同比較例に係る不揮発性メモリのメモリセルの位置とバイアス状態との関係を示すグラフである。 第3の比較例に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイ、ワード線ドライバ、及びビット線ドライバを示す回路図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
[全体構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性メモリのブロック図である。
この不揮発性メモリは、後述するPCRAM(相変化型素子)、ReRAM(可変抵抗素子)等の抵抗変化型素子を使用したメモリセルをマトリクス状に配置したメモリセルアレイ1を備える。メモリセルアレイ1のビット線BL(第2配線)方向に隣接する位置には、メモリセルアレイ1のビット線BLを制御し、メモリセルのデータ消去、メモリセルへのデータ書き込み、及びメモリセルからのデータ読み出しを行う第2配線制御回路であるカラム制御回路2が設けられている。また、メモリセルアレイ1のワード線WL(第1配線)方向に隣接する位置には、メモリセルアレイ1のワード線WLを選択し、メモリセルのデータ消去、メモリセルへのデータ書き込み、及びメモリセルからのデータ読み出しに必要な電圧を印加する第1配線制御回路であるロウ制御回路3が設けられている。これらカラム制御回路2及びロウ制御回路3で、メモリセルアレイ1に対するデータの読み出し/書き込みを行うデータ読み出し/書き込み回路を構成する。
データ入出力バッファ4は、外部の図示しないホスト装置と接続され、ホスト装置との間で書き込みデータの受け取り、消去命令の受け取り、読み出しデータの出力、アドレスデータやコマンドデータの受け取りを行う。データ入出力バッファ4は、受け取った書き込みデータをカラム制御回路2に送り、カラム制御回路2から読み出したデータを受け取って外部に出力する。外部のホスト装置からデータ入出力バッファ4に供給されたアドレスは、アドレスレジスタ5を介してカラム制御回路2及びロウ制御回路3に送られる。また、外部のホスト装置からデータ入出力バッファ4に供給されたコマンドは、コマンド・インタフェース6に送られる。コマンド・インタフェース6は、外部からの外部制御信号を受け、データ入出力バッファ4に入力されたデータが書き込みデータかコマンドかアドレスかを判断し、コマンドであれば受け取りコマンド信号としてステートマシン7に転送する。ステートマシン7は、この不揮発性メモリ全体の管理を行うもので、外部のホスト装置からのコマンドを受け付け、読み出し、書き込み、消去、データの入出力管理等を行う。また、外部のホスト装置は、ステートマシン7が管理するステータス情報を受け取り、動作結果を判断することも可能である。また、このステータス情報は書き込み、消去の制御にも利用される。
また、ステートマシン7によってパルスジェネレータ9が制御される。この制御により、パルスジェネレータ9は任意の電圧、任意のタイミングのパルスを出力することが可能となる。ここで、形成されたパルスはカラム制御回路2及びロウ制御回路3で選択された任意の配線へ転送することが可能である。
なお、メモリセルアレイ1以外の周辺回路素子は配線層に形成されたメモリアレイ1の直下のシリコン(Si)基板に形成可能であり、これにより、この不揮発性メモリのチップ面積はほぼ、メモリセルアレイ1の面積に等しくすることも可能である。
[メモリセルアレイ及びその周辺回路]
図2は、メモリセルアレイ1の一部の斜視図、図3は、図2におけるI-I´線で切断して矢印方向に見たメモリセル1つ分の断面図である。
複数本の第1の配線としてワード線WL0〜WL2が平行に配設され、これと交差して複数本の第2の配線としてビット線BL0〜BL2が平行に配設され、これらの各交差部に両配線に挟まれるようにメモリセルMCが配置される。第1及び第2の配線は、熱に強く、且つ抵抗値の低い材料が望ましく、例えばW、WSi、NiSi、CoSi等を用いることができる。
メモリセルMCは、図3に示すように、可変抵抗素子VRと非オーミック素子NOの直列接続回路からなる。
可変抵抗素子VRとしては、電圧印加によって、電流、熱、化学エネルギー等を介して抵抗値を変化させることができるもので、上下にバリアメタル及び接着層として機能する電極EL1、EL2が配置される。電極材としては、Pt、Au、Ag、TiAlN、SrRuO、Ru、RuN、Ir、Co、Ti、TiN、TaN、LaNiO、Al、PtIrOx、PtRhOx、Rh/TaAlN等が用いられる。また、配向性を一様にするようなメタル膜の挿入も可能である。また、別途バッファ層、バリアメタル層、接着層等を挿入することも可能である。
可変抵抗素子VRは、カルコゲナイド等のように結晶状態と非晶質状態の相転移により抵抗値を変化させるもの(PCRAM)、金属陽イオンを析出させて電極間に架橋(コンダクティングブリッジ)を形成したり、析出した金属をイオン化して架橋を破壊することで抵抗値を変化させるもの(CBRAM)、電圧あるいは電流印加により抵抗値が変化するもの(ReRAM)(電極界面に存在する電荷トラップにトラップされた電荷の存在の有無により抵抗変化が起きるものと、酸素欠損等に起因する伝導パスの存在の有無により抵抗変化が起きるものとに大別される。)等を用いることができる。
図4は、ReRAMの例を示す図である。図4に示す可変抵抗素子VRは、電極層11、13の間に記録層12を配置してなる。記録層12は、少なくとも2種類の陽イオン元素を有する複合化合物から構成される。陽イオン元素の少なくとも1種類は電子が不完全に満たされたd軌道を有する遷移元素とし、且つ隣接する陽イオン元素間の最短距離は、0.32nm以下とする。具体的には、化学式AxMyXz(AとMは互いに異なる元素)で表され、例えばスピネル構造(AM2O4)、イルメナイト構造(AMO3)、デラフォサイト構造(AMO2)、LiMoN2構造(AMN2)、ウルフラマイト構造(AMO4)、オリビン構造(A2MO4)、ホランダイト構造(AxMO2)、ラムスデライト構造(AxMO2)ペロブスカイト構造(AMO3)等の結晶構造を持つ材料により構成される。
図4の例では、AがZn、MがMn、XがOである。記録層12内の小さな白丸は拡散イオン(Zn)、大きな白丸は陰イオン(O)、小さな黒丸は遷移元素イオン(Mn)をそれぞれ表している。記録層12の初期状態は高抵抗状態であるが、電極層11を固定電位、電極層13側に負の電圧を印加すると、記録層12中の拡散イオンの一部が電極層13側に移動し、記録層12内の拡散イオンが陰イオンに対して相対的に減少する。電極層13側に移動した拡散イオンは、電極層13から電子を受け取り、メタルとして析出するため、メタル層14を形成する。記録層12の内部では、陰イオンが過剰となり、結果的に記録層12内の遷移元素イオンの下層を上昇させる。これにより、記録層12はキャリアの注入により電子伝導性を有するようになってセット動作が完了する。再生に関しては、記録層12を構成する材料が抵抗変化を起こさない程度の微小な電流値を流せば良い。プログラム状態(低抵抗状態)を初期状態(高抵抗状態)にデータ消去するには、例えば記録層12に大電流を充分な時間流してジュール加熱して、記録層12の酸化還元反応を促進すれば良い。また、セット時と逆向きの電場を印加することによってもリセット動作が可能である。
また、図5に示すように、上述したメモリセルアレイ1を複数積層した三次元構造とすることもできる。ここでは、シリコン基板21上に4層のメモリセルアレイCA0〜CA3を積層した例を示している。各メモリセルアレイのワード線WLは、ビア配線24により共通接続されて基板21上のロウ制御回路23に接続される。各メモリセルアレイCA0〜CA3のビット線BLは独立にそれぞれビア配線25を介して、基板21上のカラム制御回路22に接続される。
図6は、図1のメモリセルアレイ1の詳細を示す等価回路図である。なお、ここでは、非オーミック素子NOとしてダイオードDiを用い、説明を簡単にするため、1層構造であるとして説明を進める。
図6において、メモリセルアレイ1のメモリセルMCは、直列接続されたダイオードDi及び可変抵抗素子VRにより構成される。ダイオードDiのアノードは可変抵抗素子VRを介してビット線BLに接続され、カソードはワード線WLに接続されている。各ビット線BLの一端はカラム制御回路2に接続されている。また、各ワード線WLの一端はロウ制御回路3に接続されている。
なお、メモリセルMCは、個別に選択されても、選択されたワード線WL1につながる複数のメモリセルMCのデータが一括で読み出される形式でも良い。また、メモリセルアレイ1は、図6に示した回路とは、ダイオードDiの極性を逆にして、ワード線WL側からビット線BL側に電流が流れるようにしても良い。
[不揮発性メモリの動作]
次に、このように構成された不揮発性メモリの動作について説明する。
いま、図6の点線円Aで示すように、ワード線WL1及びビット線BL1につながるメモリセルMCを選択メモリセルとしてデータの消去及び書き込みを行う場合を想定する。
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性メモリを説明する前提として比較例に係る不揮発性メモリについて説明する。
図25は、第1の比較例に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイに対するデータ消去及び書き込みを行う際のバイアス電圧供給状態と、各メモリセルのバイアス状態を示す図である。
図中点線円Aが選択メモリセルであるとすると、データの消去は、ワード線WL2に0V、ビット線BL1に、例えば2.0V程度のデータ消去に必要な電圧Vを印加し、1μA〜10μAの電流を200ns〜1μsだけ流すリセット動作により行う。可変抵抗素子VRへのデータの書き込みは、ワード線WL2に0V、ビット線BL1に、例えば6.0V程度(電流値は10nA程度)のデータ書き込みに必要な電圧Vを10ns〜100nsだけ印加して、可変抵抗素子VRの抵抗値を低抵抗範囲内に移動させる処理となる。データの消去は、“1”データを書き込むリセット動作に相当し、データの書き込みは、“0”データを書き込むセット動作に相当する。メモリセルMCを構成する可変抵抗素子VRの抵抗値は、図7に示すように、消去状態では100kΩ〜1MΩの高抵抗範囲に分布し、書き込み(プログラム)状態では1kΩ〜10kΩの低抵抗範囲に分布する。
第1の比較例の場合、図25(b)に示す通り、選択メモリセルMCのダイオードDiには、リセット動作に必要な電流が10μA程度流れるため、1ブロック内に数個の選択メモリセルMCがある場合、データ消去時に選択メモリセルで消費される総電流は数10μA程度となる。
一方、非選択ビット線BL及び非選択ワード線WLに接続された非選択メモリセルMCのダイオードDiには、逆方向のオフリーク電流が1nA程度流れる。この非選択メモリセルMCは、例えば、1K×1Kサイズのブロックの場合、ブロック内に含まれる非選択メモリセルMCの総消費電流は1mA程度となる。
なお、選択メモリセルMCを除く、選択ワード線WL又は選択ビット線BLに接続されたメモリセルMC(以下、「半選択メモリセル」と呼ぶ)の両端には、電位差がないため、半選択メモリセルMCのダイオードDiには、消費電流が生じない。
したがって、1K×1K(=1M)サイズのメモリセルアレイのデータ消去時における総諸費電流は約1mAとなる。
図26は、第2の比較例に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイに対するデータ消去及び書き込みを行う際のバイアス電圧供給状態と、各メモリセルのバイアス状態を示す図である。
第2の比較例に係る不揮発性メモリは、非選択ビット線BLに所定のバイアス電圧Vα、非選択ワード線WLに電圧Vよりもバイアス電圧Vαだけ小さい電圧(V−Vα)を印加する。この場合、非選択メモリセルMCの両端の電位差は、第1の比較例の場合よりも2×Vαだけ小さくなるため、非選択メモリセルに流れるオフリーク電流は0.1nA程度となる。したがって、ブロック内の非選択メモリセルMCの総消費電流を100μA程度に抑えることができる。
一方、半選択メモリセルMCの両端にはバイアス電圧Vαの電位差が生じるため、消費電流は10nA程度となる。したがって、ブロック内の半選択メモリセルMCの総消費電流は20μA程度となる。
その結果、この第2の比較例によれば、ブロック内のデータ消去時の総消費電流を120μA程度に抑えることができる。
ここで、第1及び第2の比較例は、いずれについても選択メモリセルMCがビット線ドライバ及びワード線ドライバの近傍にある場合を想定している。そのため図27に示すメモリセルMC1のように、ビット線ドライバBLDRV(ビア配線)に近いメモリセルMCが選択された場合、選択メモリセルMCの両端には十分なリセット動作に必要な十分なバイアス状態を得ることができる。しかし、図27に示すメモリセルMCnのように、ビット線ドライバBLDRVから遠いメモリセルMCが選択された場合、ビット線ドライバBLDRV及び選択メモリセルMC間にある半選択メモリセルMCによって生じる電圧降下が無視できなくなる。この点、第2の比較例の場合、バイアス電圧Vαによって、この電圧降下量(傾き)を改善することができる。しかし、この場合であっても、選択メモリセルMCの位置によっては期待したバイアス状態を得られないおそれが生じる。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性メモリにかかるカラム制御回路2(ビア配線)−メモリセルMC間の距離とバイアス電圧との関係を示すグラフである。
本実施形態の場合、選択ビット線BLにリセット動作に必要な消去電圧VWR(例えば、4.0V)、非選択ビット線BLに非選択ワード線電圧VUB(例えば、0.5V)、選択ワード線WLに選択ワード線電圧VSS(例えば、0V)、カラム制御回路2から遠い非選択ワード線WLに前記第1非選択電圧である第1の非選択ワード線電圧VUX(例えば、3.2V)、カラム制御回路2に近い非選択ワード線WLに前記第2非選択電圧である第2の非選択ワード線電圧VUX1をそれぞれ印加する。ここで、非選択ビット線電圧VUBは、第2の比較例におけるバイアス電圧Vαに相当する電圧であり、選択ワード線電圧VSSとの関係で選択ワード線WLに接続された半選択メモリセルMCに誤った書き込み/消去が生じない程度の値となる。一方、非選択ワード線電圧VUX及びVUX1は、第2の比較例における「V−Vα」に相当する電圧で、消去電圧VWRとの関係で選択ビット線BLに接続された半選択メモリセルMCに誤った書き込み/消去が生じない程度の値となる。
なお、図6に示す電圧VWR、VUB、VSS、VUX、及びVUX1は、点線円Aで囲まれたメモリセルMCを選択した場合に各ワード線WL及びビット線BLに印加される電圧を表している。また、()内の電圧VSS、VUX、及びVUX1は、点線円Bで囲まれたメモリセルMCを選択した場合に各ワード線WLに印加される電圧を表している。
第2の比較例の場合、カラム制御回路2から遠く離れたメモリセルMCをリセット動作に必要なバイアス状態にする場合には、選択ビット線BLの配線抵抗等によって生じる電圧降下を考慮した十分に大きな消去電圧Vを供給する必要があった。その結果、カラム制御回路2に近い半選択メモリセルMCに大きな順方向電流が流れることになる。
本実施形態の場合、図8に示すように、消去電圧VWRの電圧降下が小さいカラム制御回路2に近い位置にあるワード線WLに対して所定の第2の非選択ワード線電圧VUX1を印加し、消去電圧VWRの電圧降下が大きいカラム制御回路2から遠い位置にあるワード線WLに対して第2の非選択ワード線電圧VUX1よりも低い第1の非選択ワード線電圧VUXを印加している。これによって、カラム制御回路2から遠くのメモリセルMCに対してデータ消去する場合、この選択メモリセルMCにリセット動作に必要な十分な消去電圧VWRを供給できるばかりでなく、第2の比較例と比べ、選択ビット線BLに接続された半選択メモリセルMC、特にカラム制御回路2から近い半選択メモリセルMCの両端に印加される電圧VWR−VUXを小さくすることができる。これによって、半選択メモリセルMCによって生じる消費電流を削減することができる。
以上、本実施形態によれば、選択メモリセルについてはリセット動作に必要なバイアス状態を作りだせるとともに、非選択ワード線電圧を段階的にすることで、半選択メモリセルのバイアス状態も適切に保つことができるため、第1及び第2の比較例に比べ、低消費電流を実現した半導体メモリを提供することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る不揮発性メモリは、ロウ(ワード線)方向に広いメモリセルアレイ1を有する。
第1の実施形態において、消去電圧VWRがカラム制御回路2からの距離に依存するのと同様、選択ワード線電圧VSSもロウ制御回路3からの距離に依存する。具体的には、選択ワード線WLに接続された半選択メモリセルMCによって生じるオフリーク電流の影響によって、ロウ制御回路3から離れるにつれて選択ワード線電圧VSSが上昇する。この影響は、選択ワード線WLに接続される半選択メモリセルMCの数に比例して大きくなる。つまり、ロウ方向に大きいメモリセルアレイ1を有する不揮発性メモリにおいては、その影響が無視できなくなる。
そこで、本実施形態では、各ワード線WL及びビット線BLに図9に示すような電圧を印加する。ここで、図9に示す電圧VWR、VUB、VUB1、VSS、及びVUXは、点線円Cで囲まれたメモリセルMCを選択した場合に各ワード線WL及びビット線BLに印加される電圧である。また、()内の電圧VWR、VUB、及びVUB1は、点線円Dで囲まれたメモリセルMCを選択した場合に各ビット線BLに印加される電圧である。
具体的には、選択ビット線BLにリセット動作に必要な消去電圧VWR(例えば、4.0V)、ロウ制御回路3に近い非選択ビット線BLに第3非選択電圧である第1の非選択ビット線電圧VUB(例えば、0.5V)、ロウ制御回路3から遠い非選択ビット線BLに第1の非選択ビット線VUBよりも高い第4非選択電圧である第2の非選択ビット線電圧VUB1、選択ワード線WLに選択ワード線電圧VSS(例えば、0V)、非選択ワード線WLに非選択ワード線電圧VUX(例えば、3.2V)をそれぞれ印加する。
図10は、本実施形態に係る不揮発性メモリに係るロウ制御回路3(ビア配線)−メモリセルMC間の距離と電圧との関係を示すグラフである。
非選択メモリセルMCには、「VUX−VUB」又は「VUX−VUB1」の逆方向バイアスが印加される。この場合、非選択ビット線電圧をVUBの1種類だけにした場合と比べて、ロウ制御回路3から遠い非選択メモリセルMCに印加される逆方向バイアスは「VUB1−VUB」だけ小さくなる。一般的に、逆方向バイアスが「2×VUB」だけ小さくなると非選択メモリセルMCによって生じるオフリーク電流は1桁から2桁程度改善する。
一方、選択ワード線WLに接続された半選択メモリセルMCのうち、ロウ制御回路3から遠くにあるメモリセルMCの両端には、「VUB−VSS」よりも大きな順方向バイアス「VUB1−VSS」が印加されるため、その分のオフリーク電流が増大することになる。
しかし、非選択メモリセルMCは、選択ワード線WLに接続された半選択メモリセルMCの数に比べて膨大であるため、半選択メモリセルMCにおいて生じるオフリーク電流増大のデメリットよりも、非選択メモリセルMCにおいて生じるオフリーク電流減少のメリットが大きくなる。このメリットは、メモリセルアレイ1がロウ方向に大きいほど、より大きくなる。
以上、本実施形態によれば、ロウ制御回路からの距離に応じて異なる高さの非選択ビット線電圧を印加することで、半導体メモリ全体の消費電流を小さくすることができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る不揮発性メモリは、ロウ(ワード線)方向及びカラム(ビット線)方向に広いメモリセルアレイ1を有する。
第1及び第2の実施形態で説明したように、消去電圧VWR及び選択ワード線電圧VSSは、それぞれカラム制御回路2からの距離及びロウ制御回路3からの距離に依存する。このことから、本実施形態に係る不揮発性メモリのようにロウ方向及びカラム方向に広いメモリセルアレイ1の場合、その影響が無視できなくなる。
そこで、本実施形態では、各ワード線WL及びビット線BLに図11に示すような電圧を印加する。ここで、図11に示す電圧VWR、VUB、VUB1、VSS、VUX、及びVUX1は、点線円Eで囲まれたメモリセルMCを選択した場合に各ワード線WL及びビット線BLに印加される電圧である。また、()内は、点線円Fで囲まれたメモリセルMCを選択した場合に各ワード線WL及びビット線BLに印加される電圧である。
具体的には、選択ビット線BLにリセット動作に必要な消去電圧VWR(例えば、4.0V)、ロウ制御回路3に近い非選択ビット線BLに第1の非選択ビット線電圧VUB(例えば、0.5V)、ロウ制御回路3から遠い非選択ビット線BLに第1の非選択ビット線VUBよりも高い第2の非選択ビット線電圧VUB1、選択ワード線WLに選択ワード線電圧VSS(例えば、0V)、カラム制御回路2から遠い非選択ワード線WLに第1の非選択ワード線電圧VUX(例えば、3.2V)、カラム制御回路2に近い非選択ワード線WLに第1の非選択ワード線電圧VUXよりも低い第2の非選択ワード線電圧VUX1をそれぞれ印加する。
図12は、本実施形態に係る不揮発性メモリに係るカラム制御回路2、ロウ制御回路3(ビア配線)−メモリセル間の距離と電圧との関係を示すグラフである。
本実施形態によれば、例えば、図11の点線円Fに示すようなロロウ制御回路2及びカラム制御回路3から遠いメモリセルMCに対してリセット動作に必要な「VWR−VSS」を供給することができる。また、第1の実施形態と同様、選択ビット線BL及び選択ワード線WLに接続された半選択メモリセルMCに対して適切な順方向バイアスを供給することができる。
ただし、本実施形態の場合、非選択ビット線BLに1種類の非選択ビット線電圧VUB、非選択ワード線WLに1種類の非選択ワード線電圧VUXを印加する場合に比べ、「VUX1−VUB」間又は「VUX−VUB1」間にある非選択メモリセルMCで生じる逆バイアスが増大する。非選択メモリセルMCによって生じるオフリーク電流は、この逆バイアスの増大に対して対数的に比例関係を有する。したがって、本実施形態を適用した場合、メモリセルアレイ1が大きすぎる場合、総オフリーク電流が大きくなる点に留意する必要がある。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイ1は、図13に示す通り、ロウ方向に3行、カラム方向に2列の合計6つの単位セルアレイ(以下、「MAT」と呼ぶ)に分割されている。また、MAT毎に、図14に示す通り、ビット線BLの一端(第3端)に第1の第2配線制御回路であるカラム制御回路2a、他端(第4端)に第2の第2配線制御回路であるカラム制御回路2bを備える。また、ワード線WLの一端(第1端)に第1の第1配線制御であるロウ制御回路3a、他端(第2端)に第2の第1配線制御回路であるロウ制御回路3bを備える。カラム制御回路2a及び2bは、それぞれ第1の第2配線群であるビット線BLm(mは、偶数。以下、「ビット線BLe」と呼ぶとこもある)及び第2の第2配線群であるビット線BLm+1(以下、「ビット線BLo」と呼ぶこともある)を選択・駆動する。一方、ロウ制御回路3a及び3bは、それぞれ第1の第1配線群であるワード線WLn(nは、偶数。以下、「ワード線WLe」と呼ぶこともある)及び第2の第1配線群であるワード線WLn+1(以下、「ワード線WLo」と呼ぶこともある)を選択・駆動する。さらに、カラム制御回路2a及び2b、ロウ制御回路3a及び3b、あるいはビア配線などの配置スペースの関係から、カラム制御回路2a及び2bは、カラム方向に隣接する2つのMATで共有される。同様の理由から、ロウ制御回路3a及び3bは、ロウ方向に隣接する2つのMATで共有される。
ここで、1つのMATについて、図14に示す点線円Gで囲まれたメモリセルMCを選択する場合について説明する。
第3の実施形態と同様、選択ワード線WLに選択ワード線電圧VSS、カラム制御回路2aに近い非選択ワード線WLに第2の非選択ワード線電圧VUX1、カラム制御回路2aから遠い非選択ワード線WLに第2の非選択ワード線電圧VUX1よりも低い第1の非選択ワード線VUXを印加し、選択ビット線BLに消去電圧VWR、ロウ制御回路3aに近い非選択ビット線BLに第1の非選択ビット線電圧VUB、ロウ制御回路3aから遠い非選択ビット線BLに第1の非選択ビット線電圧VUBよりも高い第2の非選択ビット線電圧VUB1に印加した場合を考える。
この場合、例えば、カラム制御回路2aから最も遠いワード線WLn−1に接続された非選択メモリセルのうちビット線BLeに接続されたメモリセルMC(以下、「メモリセルMCe」と呼ぶ)と、ビット線BLoに接続されたメモリセルMC(以下、「メモリセルMCo」と呼ぶ)とは、印加されるバイアス電圧が異なるため、メモリセルMCe又はMCoの一方が理想的なバイアス電圧であっても、他方が理想的ではないバイアス電圧になる点が問題となる。ここで、図13に示すメモリセルアレイ1の場合、例えば、MAT<4>のワード線WL7を選択し、ビット線BL0及びBL7を選択した場合を考える。この場合、選択MAT<4>に隣接するMAT<1>及び<3>〜<5>に半選択メモリセルMC、MAT<1>〜<6>に非選択メモリセルMCが存在し、これら半選択メモリセルMC及び非選択メモリセルMCによって大きなオフリーク電流が生じる。そのため、選択ワード線WL7に印加された選択ワード線電圧VSS及び選択ビット線BL0、BL7に印加された消去電圧VWRの位置依存性が大きくなるため、上記問題点が顕著になる。
そこで、ワード線WLについて、カラム制御回路2aから近い順番に第1アドレスであるロウアドレスを設定するのではなく、図14中の<>のように設定する。具体的には、ロウ制御回路3aに接続されているn/2本のワード線WLeについて、カラム制御回路2aに近いワード線WLの順にロウアドレス<0>〜<n/2−1>を割り付ける。また、ロウ制御回路3bに接続されているn/2本のワード線WLoについて、カラム制御回路3bについて、カラム制御回路2bに近いワード線WLの順にロウアドレス<n/2>〜<n−1>を割り付ける。このように割り付けられたロウアドレスに基づいて第1の非選択ワード線電圧VUXと第2の非選択ワード線電圧VUX1を供給する。
一方、ビット線BLについて、ロウ制御回路3aから近い順番に第2アドレスであるカラムアドレスを設定するのではなく、図13中の<>のように設定する。具体的には、カラム制御回路2aに接続されているm/2本のビット線BLeについて、ロウ制御回路3aに近いビット線BLの順にロウアドレス<0>〜<m/2−1>を割り付ける。また、カラム制御回路2bに接続されているm/2本のビット線BLoについて、ロウ制御回路2bについて、ロウ制御回路3bに近いビット線BLの順にカラムアドレス<m/2>〜<m−1>を割り付ける。この場合、図15に示すように、このように割り付けられたカラムアドレスに基づいて第1の非選択ビット線電圧VUBと第2の非選択ビット線電圧VUB1をシリアルに供給する。この場合、図15中の選択MAT及び選択ワード線WLで指定されたメモリセルMC1及びメモリセルMC2をシリアルにアクセスすることになるため、一度にアクセスできるメモリセルMC数は半分になる。しかし、この場合であっても、選択メモリセルMCの位置に依存しないリセット動作を実現することができる。
[第5の実施形態]
次に、第1〜第4の実施形態を実現するためのパルスジェネレータ9について説明する。
図16は、パルスジェネレータ9の一部を示す回路図である。
本実施形態のパルスジェネレータ9は、消去電圧生成回路530を備える。
消去電圧生成回路530は、選択ビット線BLに供給する消去電圧VWRを生成する回路である。消去電圧生成回路530は、チャージポンプ531、VCO(電圧制御発振器)532、VCOバイアス回路533、オペアンプ534、可変抵抗器535及び536を備える。チャージポンプ531は、供給電圧を昇圧し、消去電圧VWRを生成する。この消去電圧VWRは、直列接続された可変抵抗器535及び536で分圧された上で、オペアンプ534の非反転入力端子(+)に入力される。オペアンプ534は、このオペアンプ534の反転入力端子(−)に入力される基準電圧VBG3と、消去電圧VWRを分圧した電圧とを比較し、消去電圧VWRに応じたフィードバック信号を生成する。VCO532は、VCOバイアス回路533から供給されるバイアス電圧で駆動し、オペアンプ534から与えられるフィードバック信号に基づいてチャージポンプ531を活性化させる。以上から、基準電圧VBG3から消去電圧VWRを安定的に生成することができる。
図17は、パルスジェネレータ9の一部を示しており、第1の非選択ワード線電圧生成回路540、第2の非選択ワード線電圧生成回路540´、及び非選択ワード線電圧スイッチ回路510´の等価回路図である。
第1の非選択ワード線電圧生成回路540は、消去電圧VWRから第1の非選択電圧ワード線電圧VUXを生成する回路である。第2の非選択ワード線電圧生成回路540´は、消去電圧生成回路530から供給される消去電圧VWRから非選択ワード線電圧VUX1を生成する回路である。非選択ワード線電圧生成回路540は、PMOSトランジスタ541、オペアンプ542、可変抵抗器543及び544を備える。PMOSトランジスタ541は、ソースに消去電圧VWRを供給し、ドレインから非選択ワード線電圧VUXを出力する。この非選択ワード線電圧VUXは、直列接続された可変抵抗器543及び544で分圧された上で、オペアンプ542の非反転入力端子(+)に入力される。オペアンプ542は、このオペアンプ542の反転入力端子(−)に入力される基準電圧VBG1に応じたフィードバック信号を生成する。PMOSトランジスタ541は、このフィードバック信号によって制御される。以上から、消去電圧VWRから非選択ワード線VUXを安定的に生成することができる。
第2の非選択ワード線電圧生成回路540´は、消去電圧VWRから第2の非選択電圧ワード線電圧VUX1を生成する回路である。非選択ワード線電圧生成回路540´は、消去電圧生成回路530から供給される消去電圧VWRから第2の非選択ワード線電圧VUX1を生成する回路である。非選択ワード線電圧生成回路540´は、PMOSトランジスタ541´、オペアンプ542´、可変抵抗器543´及び544´を備える。PMOSトランジスタ541´は、ソースに消去電圧VWRを供給し、ドレインから非選択ワード線電圧VUX1を出力する。この非選択ワード線電圧VUX1は、直列接続された可変抵抗器543´及び544´で分圧された上で、オペアンプ542´の非反転入力端子(+)に入力される。オペアンプ542´は、このオペアンプ542´の反転入力端子(−)に入力される基準電圧VBG2に応じたフィードバック信号を生成する。PMOSトランジスタ541´は、このフィードバック信号によって制御される。以上から、消去電圧VWRから非選択ワード線VUX1を安定的に生成することができる。
非選択ワード線電圧スイッチ回路510´は、後述するワード線ドライバWLDRVの一部であり、第1の非選択ワード線電圧生成回路540から供給される第1の非選択ワード線電圧VUXを選択するPMOSトランジスタ514と、第2の非選択ワード線電圧生成回路540´から供給される第2の非選択ワード線電圧VUX1を選択するPMOSトランジスタ515とを備える。PMOSトランジスタ514は、負論理の非選択ワード線電圧選択信号VUXSELnでオン/オフ制御される。一方、PMOSトランジスタ515は、非選択ワード線電圧選択信号VUXSELnと逆論理の非選択ワード線電圧選択信号VUXSELでオン/オフ制御される。以上の構成より、第1及び第2の非選択ワード線電圧VUX及びVUX1のいずれか一方を選択的にワード線WLに印加することができる。
図18は、パルスジェネレータ9の一部であり、第1の非選択ビット線電圧生成回路550の等価回路図である。
第1の非選択ビット線電圧生成回路550は、PMOSトランジスタ551、オペアンプ552及び554、可変抵抗器553、キャパシタ555、NMOSトランジスタ556を備える。
PMOSトランジスタ551は、所定のバイアス信号Vbiasに基づいて供給電圧VCCを調整し、第1の非選択ビット線電圧VUBを出力する。この第1の非選択ビット線電圧VUBはオペアンプ554の非反転入力端子(+)に入力される。オペアンプ552は、所定の基準信号VBG4を入力とするボルテージフォロア回路を構成する。このオペアンプ552の出力は、可変抵抗器553で分圧された上で、オペアンプ554の反転入力端子(−)に入力される。オペアンプ554の出力とNMOSトランジスタ556のゲート、オペアンプ554の非反転入力端子(+)とNMOSトランジスタ556のソースがそれぞれ接続され、オペアンプ554の出力及び非反転入力端子(+)間にコンデンサ555が挿入されており、定電圧回路を構成している。以上の構成から、適切な制御信号Vbiasを供給することで供給電圧VCCから第1の非選択ビット線電圧VUBに安定的に降圧することができる。
図示しない第2の非選択ビット線電圧VUB1を生成する回路についても、オペアンプ552の非反転入力端子(+)に入力される基準電圧VBG4を適切に変えることで、第2の非選択ビット線電圧VUB1を生成する回路を構成することができる。
図19は、選択メモリセルに対する選択ビット線電圧及び選択ワード線電圧の供給パスを説明する図である。
図19には、選択ビット線電圧SELBを選択ビット線BLに供給するカラムパス560、選択ワード線電圧XSELを選択ワード線WLに供給するロウパス570、カラムパス560を介して、センスアンプ出力SAOUTをメモリセルアレイ1に供給するセンスアンプ部580を示している。
センスアンプ部580は、所定方向に並ぶ2つのMAT群に共有されている。センスアンプ部580は、メモリセルMCからのデータ読み出し際にビット線BLのプリチャージのタイミングを与えるビット線プリチャージ信号BLPと、センスアンプ回路S/Aを活性化させるセンスアンプ回路イネーブル信号SAENとよって制御されるセンスアンプ回路S/Aを備える。また、一方のMAT群(以下、「第1MAT群」と呼ぶ)のグローバル選択ビット線GSELBを接続するトランジスタ581、センスアンプS/Aと他方のMAT群(以下、「第2MAT群」と呼ぶ)のグローバルビット線を接続するトランジスタ582を備える。トランジスタ581は、第1MAT群を選択するMAT群アドレス信号STR_ADD及びセンスアンプ部イネーブル信号EN_SAによって制御される。一方、トランジスタ592は、第2MAT群を選択するMAT群アドレス信号XSTR_ADD及びセンスアンプ部イネーブル信号EN_SAによって制御される。
カラムパス560は、グローバルビット線GSELBから与えられる電圧を択一的に選択ビット線電圧SELBにするマルチプレクサMUXと、この選択ビット線電圧SELBをビット線BLに供給するビット線ドライバBLDRVとを備える。マルチプレクサMUXは、マルチプレクサMUXは、MAT毎に備えられており、マルチプレクサMUXを活性化させるマルチプレクサイネーブル信号EN_MX及びMATを選択するMATアドレスMADによって制御される。ビット線ドライバBLDRVは、カラム毎に設けられており、ビット線ドライバBLDRVを活性化させるビット線ドライバイネーブル信号EN_BL及びカラムを選択するカラムアドレスCADによって制御される。このビット線ドライバBLDRVは、選択ビット線電圧SELBによって駆動され、選択ビット線BLに選択メモリセルのリセット動作に必要な電流Iresetを供給する。
ロウパス570は、選択ワード線WLに選択ワード線電圧XSELを供給するワード線ドライバWLDRVと、非選択ワード線電圧VUXをワード線ドライバWLDRVに供給するトランジスタ571と、選択ワード線電圧VSSをワード線ドライバWLDRVに供給するトランジスタ572とを備える。トランジスタ571及び572は相反する論理で、ワード線ドライバWLDRVを活性化させるワード線ドライバイネーブル信号EN_WL及びローカルロウを選択するローカルロウアドレス信号LRADによって制御される。
図28は、非選択ワード線電圧及び非選択ビット線電圧を1種類とした場合のメモリセルアレイ1、ワード線ドライバWLDRV、及びビット線ドライバBLDRVの回路図である。
ワード線ドライバ710(WLDRV)は、PMOSトランジスタ711、NMOSトランジスタ712、及びPMOSトランジスタ713の3つのトランジスタを備える。PMOSトランジスタ711は、非選択ワード線電圧UXL(VUX)(例えば、3.2V)の電源線及びワード線WL間に接続されている。また、NMOSトランジスタ712及びPMOSトランジスタ713は、ワード線選択電圧XSELが供給される電源線及びワード線WLに接続されている。PMOSトランジスタ711及びNMOSトランジスタ712のゲートには、正論理のロウ選択信号RSELが入力される。このロウ選択信号RSELは、選択時に消去電圧VWR(例えば4.0V)、非選択時に選択ワード線電圧VSS(例えば、0V)のレベルの電位となる信号である。また、PMOSトランジスタ713のゲートには、正論理の選択信号SELが入力される。この選択信号SELは、選択時に選択ワード線電圧VSS(例えば、0V)、非選択時に非選択ワード線電圧VUX(例えば、3.2V)のレベルの電位となる信号である。
上記構成によるワード線ドライバ710によれば、ロウ及びワード線WLが選択された場合、ワード線WLに選択ワード線電圧VSSが印加される。一方、ロウが選択されているがワード線が選択されていない場合、あるいは、ロウ及びワード線WLが選択されていない場合、ワード線WLに非選択ワード線電圧VUXが印加される。
ビット線ドライバ720(BLDRV)は、NMOSトランジスタ721、PMOSトランジスタ722、及びNMOSトランジスタ723の3つのトランジスタを備える。NMOSトランジスタ721は、非選択ワード線電圧UBL(VUB)(例えば、0.5V)の電源線及びビット線BL間に接続されている。また、PMOSトランジスタ722及びNMOSトランジスタ723は、ビット線選択電圧SELBが供給される電源線及びビット線BLに接続されている。NMOSトランジスタ721のゲートには、正論理の反カラム選択信号CSELnが入力される。このカラム選択信号CSELnは、選択時に所定の供給電圧VCC(例えば、2.45V以上)、非選択時に選択ワード線電圧VSSのレベルの電位となる信号である。PMOSトランジスタ723のゲート及びバックゲートには、それぞれ負論理の反カラム選択信号XCSEL及び消去電圧VWRが入力される。このカラム選択信号XCSELは、選択時に選択ワード線電圧VSS、非選択時に消去電圧VWRのレベルの電位となる信号である。PMOSトランジスタ723のゲートには、カラム選択信号CSELnと逆論理、かつ、正論理の選択信号CSELが入力される。
上記構成によるビット線ドライバ720によれば、ビット線BLが選択された場合、ビット線BLに消去電圧VWRが印加される。一方、ビット線BLが選択された場合、ビット線BLに非選択ワード線電圧VUBが印加される。また、データ読み出し時には、PMOSトランジスタ722及びNMOSトランジスタ723を介してセンスアンプ回路の出力SAOUT(例えば、3.5V)が印加される。
図20は、本実施形態のワード線ドライバWLDRVの回路図である。図20中の部分回路510は、図28中のワード線ドライバ710と同様である。
このワード線ドライバWLDRVは、2つの非選択ワード線電圧VUX及びVUX1を選択可能とするために、図28中のワード線ドライバ710に更に2つの第1トランジスタであるPMOSトランジスタ514及び第2のトランジスタであるPMOSトランジスタ515からなる非選択ワード線電圧スイッチ回路510´を追加して構成されている。
PMOSトランジスタ514は、非選択ワード線電圧VUXの電源線及びPMOSトランジスタ511(図28中のPMOSトランジスタ711に相当)間に設けられ、負論理の非選択ワード線電圧選択信号VUXSELによって制御される。一方、PMOSトランジスタ515は、非選択ワード線電圧VUX1の電源線及びPMOSトランジスタ711間に設けられ、非選択ワード線電圧選択信号VUXSELに対して逆論理の非選択ワード線電圧選択信号VUXSELnによって制御される。
この構成によれば、ロウ選択信号RSELが非活性化され、かつ、非選択ワード線電圧選択信号VUXSELが活性化された場合、ワード線WLに非選択ワード線電圧VUXが供給される。一方、ロウ選択信号RSELが非活性化され、かつ、非選択ワード線電圧選択信号VUXSELnが活性化された場合、ワード線WLに非選択ワード線電圧VUX1が供給される。
図21は、本実施形態のビット線ドライバBLDRVの回路図である。図21中の部分回路520は、図28中のビット線ドライバ720と同様である。
このビット線ドライバBLDRVは、2つの非選択ワード線電圧VUX及びVUX1を選択可能とするために、図28中のビット線ドライバBLDRVに更に2つの第3トランジスタであるNMOSトランジスタ524及び第4トランジスタであるNMOSトランジスタ525からなる非選択ビット線電圧スイッチ回路520´を追加して構成されている。
NMOSトランジスタ524は、非選択ビット線電圧VUBの電源線及びNMOSトランジスタ521(図28中のNMOSトランジスタ721に相当)間に設けられ、正論理の非選択ビット線電圧選択信号VUBSELによって制御される。一方、NMOSトランジスタ521は、非選択ビット線電圧VUB1の電源線及びNMOSトランジスタ521間に設けられ、非選択ビット線電圧選択信号VUBSELに対して逆論理の非選択ビット線電圧選択信号VUXSELnによって制御される。
この構成によれば、カラム選択信号CSELnが活性化され、かつ、非選択ビット線電圧選択信号VUBSELが活性化された場合、ビット線BLに非選択ビット線電圧VUBが供給される。一方、カラム選択信号CSELnが活性化され、かつ、非選択ビット線電圧選択信号VUBSELnが活性化された場合、ビット線BLに非選択ビット線電圧VUB1が供給される。
ここで、非選択ワード線電圧選択信号VUXSEL、非選択ビット線電圧選択信号VUBSELは、それぞれ図22に示すロウアドレスRA<0>、図23に示すカラムアドレスCA<0>によって決まる。図22、図23に示す不揮発性メモリのメモリセルアレイ1は、積層された複数のセルアレイ層からなる。また、各セルアレイ層のワード線WL、ビット線BLは、図13に示す場合と同様、それぞれロウ制御回路3a及び3b、カラム制御回路2a及び2bによって選択される。
ロウアドレスRAは、図22の場合、14ビットあり、最上位ビットRA<13>は、セルアレイ層の選択に利用される。具体的には、奇数番のセルアレイ層がRA<13>=“0”で選択され、偶数番のセルアレイ層がRA<13>=“1”で選択される。また、ロウアドレスRAの最下位ビットRA<0>は、各セルアレイ層のワード線WLの選択に利用される。具体的には、メモリセルアレイ1の左側に配置されたロウ制御回路で駆動されるワード線WLがRA<0>=“0”で選択され、メモリセルアレイ1の右側に配置されたロウ制御回路で駆動されるワード線WLがRA<0>=“1”で選択される。ここで、上述の通り、非選択ワード線電圧選択信号VUXSELは、このロウアドレスRAの最下位ビットRA<0>によって決定されているため、メモリセルアレイ1の左側に配置されたロウ制御回路で駆動されるワード線WLに対しては、第1の非選ワード線電圧VUXが供給される一方、メモリセルアレイ1の右側に配置されたロウ制御回路で駆動されるワード線WLに対しては、第2の非選択ワード線電圧VUX1が供給されることになる。
カラムアドレスCAは、図23の場合、最下位ビットCA<0>を各セルアレイ層のビット線BLの選択に利用される。具体的には、メモリセルアレイ1の上側に配置されたカラム制御回路で駆動されるビット線BLがRA<0>=“0”で選択され、メモリセルアレイ1の下側に配置されたカラム制御回路で駆動されるビット線BLがRA<0>=“1”で選択される。ここで、上述の通り、非選択ビット線電圧選択信号VUBSELは、このカラムアドレスCAの最下位ビットCA<0>によって決定されるため、メモリセルアレイ1の上側に配置されたカラム制御回路で駆動されるビット線BLに対しては、第2の非選択ビット線電圧VUB1が供給される一方、メモリセルアレイ1の下側に配置されたカラム制御回路で駆動されるビット線BLに対しては、第1の非選択ビット線電圧VUBが供給されることになる。
以上、本実施形態によれば、ロウアドレスRA<0>及びカラムアドレスCA<0>を割り付けし、これらロウアドレスRA<0>及びカラムアドレスCA<0>と非選択ワード線電圧選択信号VUXSEL及び非選択ビット線電圧選択信号VUBSELとを連動させることで、ロウ制御回路あるいはカラム制御回路が、分散されている場合であっても、各メモリセルに対して誤書き込みのない適切なバイアス電圧を供給することができる。
また、図20に示すワード線ドライバ510及び図21に示すビット線ドライバ520を用いることで、第5の実施形態の場合のように非選択ワード線電圧VUX及びVUX1、あるいは、非選択ビット線電圧VUB及びVUB1をシリアルに供給する必要がなくなるため、第5の実施形態よりも、より多くのメモリセルMC数を一度にアクセスすることができる。
[第6の実施形態]
第5の実施形態では、2つの非選択ワード線電圧VUX及びVUX1を供給するワード線ドライバWLDRVと、2つの非選択ビット線電圧VUB及びVUB1を供給するビット線ドライバBLDRVとを説明したが、本発明の第6の実施形態はその改良例となる。
図24は、本発明の第6の実施形態に係る不揮発性メモリのワード線ドライバWLDRV及びビット線ドライバBLDRV周辺の回路図である。
本実施形態に係るワード線ドライバWLDRVは、図20に示すワード線ドライバWLDRVの部分回路510及び510´に相当する部分回路610a及び610a´(又は、610b及び610b´)からなる。
ただし、本実施形態の部分回路610a´(又は、610b´)は、同一の非選択ワード線電圧VUX又はVUX1を供給するワード線ドライバWLDRVに共有されている。
第5の実施形態の場合、複数のワード線ドライバWLDRVがそれぞれ5つのトランジスタで構成されていた。
その点、本実施形態によれば、部分回路610a´(又は、610b´)を複数のワード線ドライバWLDRVで共有されているため、トランジスタ数を削減することができる。その結果、上記実施形態と同様の効果を得ることができるばかりでなく、チップ面積及び製造コストの削減を図ることができる。
1・・・メモリセルアレイ、2・・・カラム制御回路、3・・・ロウ制御回路、4・・・データ入出力バッファ、5・・・アドレスレジスタ、6・・・コマンド・インタフェース、7・・・ステートマシン、9・・・パルスジェネレータ、11、13・・・電極層、12・・・記録層、14・・・メタル層、21・・・シリコン基板、22・・・カラム制御回路、23・・・ロウ制御回路、24、25・・・ビア配線、510・・・ワード線ドライバ、511〜515・・・トランジスタ、520・・・ビット線ドライバ、521〜525・・・トランジスタ、530・・・消去電圧生成回路、531・・・チャージポンプ回路、532・・・VCO(電圧制御発振器)、533・・・VCOバイアス回路、534・・・オペアンプ、535、536・・・可変抵抗器、540、540´・・・非選択ワード線電圧生成回路、541、541´・・・トランジスタ、543、543´、544、544´・・・可変抵抗器、550・・・非選択ビット線電圧生成回路、551、556・・・トランジスタ、552、554・・・オペアンプ、553・・・可変抵抗器、555・・・キャパシタ、560・・・カラムパス、570・・・ロウパス、571、572・・・トランジスタ、580・・・センスアンプ部、581、582・・・トランジスタ、610、610´・・・ワード線ドライバ、611〜615・・・トランジスタ、710・・・ワード線ドライバ、711〜713・・・トランジスタ、720・・・ビット線ドライバ、721〜723・・・トランジスタ。

Claims (9)

  1. 互いに交差する複数の第1配線及び第2配線、これら複数の第1配線及び第2配線の各交差部に接続された複数のメモリセルからなるメモリセルアレイと、
    前記第1配線及び第2配線をそれぞれ選択し、前記メモリセルのリセット動作又はセット動作に必要な電圧又は電流を供給する第1配線制御回路及び第2配線制御回路と
    を備え、
    前記第1配線制御回路は、非選択の前記第1配線に対して、この非選択第1配線と前記第2配線制御回路との距離に応じた非選択電圧を供給する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記複数の第1配線は、第2配線制御回路からの距離が近い第1の第1配線群と、第2配線制御回路からの距離が遠い第2の第1配線群とに二分され、
    前記第1配線制御回路は、前記第1の第1配線群に含まれる非選択の前記第1配線に対して、第1非選択電圧を供給し、前記第2の第1配線群に含まれる非選択の前記第1配線に対して、前記第1非選択電圧とは異なる第2非選択電圧を供給する
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記複数の第2配線は、第1配線制御回路からの距離が近い第1の第2配線群と、第1配線制御回路からの距離が遠い第2の第2配線群とに二分され、
    前記第2配線制御回路は、前記第1の第2配線群に含まれる非選択の前記第2配線に対して、第3非選択電圧を供給し、前記第2の第2配線群に含まれる非選択の前記第2配線に対して、前記第3非選択電圧とは異なる第4非選択電圧を供給する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記第1の第1配線群及び前記第2の第1配線群の順番、又は前記第2の第1配線群及び前記第1の第1配線群の順番で第1アドレスが割り付けられている
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記第1アドレスに基づいて、前記第1非選択電圧及び前記第2非選択電圧がシリアルに供給される
    ことを特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記第1配線制御回路は、前記第1非選択電圧を供給する第1トランジスタ及び前記第2非選択電圧を供給する第2トランジスタを有し、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタは、それぞれ第1アドレスに応じて制御される
    ことを特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記第1の第2配線群及び前記第2の第2配線群の順番、又は前記第2の第2配線群及び前記第1の第2配線群の順番で第2アドレスが割り付けられている
    ことを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記第2アドレスに基づいて、前記第3非選択電圧及び前記第4非選択電圧がシリアルに供給される
    ことを特徴とする請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記第2配線制御回路は、前記第3非選択電圧を供給する第3トランジスタ及び前記第4非選択電圧を供給する第4トランジスタを有し、前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタは、それぞれ第2アドレスに応じて制御される
    ことを特徴とする請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置。
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