JP5212710B2 - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばドライブシャフトの先端側に等速ジョイントを介して取り付けられ、車輪を回転可能に保持するための車輪用軸受装置に関するものである。
自動車等の車両には、車輪を回転可能に保持するための車輪用軸受装置が用いられている。この種の車輪用軸受装置には、例えば、内輪と、複数の転動体を介して内輪に回転自在に連結された外輪とを備えるものがある(例えば特許文献1参照)。また内輪を、同軸となるように互いに一体的に連結された筒状体および軸体によって別体に形成したものもある(例えば特許文献2参照)。
車輪が駆動輪である場合、車輪用軸受装置は、駆動源からの駆動力を車輪に伝達するための等速ジョイントの端部に、前記内輪が動力伝達可能に連結される。
例えば特許文献1、2では、内輪の端部と等速ジョイントの外輪の端部に、それぞれ歯筋が内輪の軸方向と交差方向に延びる複数の歯からなる歯部を形成し、互いの歯部を噛み合わせた状態で、内輪の中心を貫通させたボルトを等速ジョイントの端部の中心に形成したボルト穴に螺合して前記噛み合わせを固定することで、両者を動力伝達可能に連結している。
また、等速ジョイントの端部から軸方向に軸体を一体に形成するとともに、内輪に、前記軸体が挿通される通孔を形成し、前記軸体の外周面および内輪の内周面に、それぞれ略軸方向に延びる複数の歯からなる歯部を形成し、互いの歯部を噛み合わせた状態で、通孔から突出させた軸体の先端に設けたねじ部にナットを螺合して前記噛み合わせを固定することで、両者を動力伝達可能に連結したものも知られている。
特開昭62−194903号公報 特開昭63−184501号公報
前述の特許文献1、2等の従来の連結構造においては、動力伝達時にがたつき等が生じるのを防止するため、歯部に高い寸法精度が求められる。そのため内軸等の、歯部を有する部品を生産するために厳しい寸法管理が必要とされる。また歯部同士を噛み合わせて車輪用軸受装置を組み立てる工程においては、衝突による傷つき等を生じないために前記歯部同士を慎重に噛み合わせた上でボルトやナットを螺合して締め付ける必要があり、組立の工程が複雑である。
そこで、この発明の目的は、車輪用軸受装置を構成する各部品の構造を簡素化して寸法管理を容易化し、かつ組み立ての工程を簡素化できる車輪用軸受装置を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、
車輪を回転可能に保持する車輪用軸受装置(1)であって、駆動源からの駆動力を車輪に伝達するための等速ジョイント(3)と、前記等速ジョイントの端部を構成する外輪(27)に動力伝達可能に連結された軸体(6)、および前記軸体と同軸となるように一体的に連結された軌道輪(7)としての筒状体を含む内輪と、複数の転動体(8)を介して前記内輪に回転自在に連結された外輪(9)とを含み、前記軸体および等速ジョイントは、前記軸体の端部に設けた平坦面(28)を、前記等速ジョイントの外輪の、前記車輪(4)側の外面に形成された平坦面(31)に対向させた状態で、一方の平坦面の複数箇所に形成したボルト穴(29)に他方の平坦面の複数箇所に形成した貫通孔(34)を通してボルト(35)を螺合することで、互いに連結されていると共に、前記軸体は、前記平坦面側の端部(18)が前記筒状体に内嵌されて、前記筒状体に設けられた突き当て部(25)が当該軸体の外周に形成された環状段部(21)に突き当てられ、かつ前記筒状体は、前記突き当て部と背向させて前記軸体の平坦面より中心軸(X)方向に突出させた平坦面(30)を前記等速ジョイントの外輪の平坦面に当接させた状態で、前記ボルトの螺合により前記軸体を前記等速ジョイントの外輪に連結することによって、前記環状段部への突き当て方向に予圧されていることを特徴とする車輪用軸受装置である。
この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものである。なお、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
この発明によれば、軸体および等速ジョイントの端部に形成する平坦面、ボルト穴および貫通孔は、いずれも形状が単純で加工が容易であり、歯部のような厳密な寸法管理を必要としない。そのため、車輪用軸受装置を構成する各部品の構造を簡素化して寸法管理を容易化することができる。また前記平坦面同士を対向させて、ボルトを、貫通孔を通してボルト穴に螺号するだけで軸体と等速ジョイントとを連結できる。そのため、車輪用軸受装置の組み立ての工程を簡素化することができる。
またこの発明によれば、軸体を等速ジョイントに連結する際のボルトの締め付けによって、軌道輪としての筒状体を軸体と等速ジョイントとの間に固定できると共に、前記締め付けのトルクを調整することで、転動体に、前記筒状体を介して適正な予圧をかけることができる。そのため、車輪用軸受装置の組み立ての工程を、より一層、簡素化することができる。
請求項記載の発明は、軸体および等速ジョイントの平坦面に、互いに嵌め合わされる突起(36)および凹部(37)が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の車輪用軸受装置である。
この発明によれば、軸体および等速ジョイントを、前記突起および凹部の嵌め合いによって位置決めしながら、前記両者をボルトの螺合によって連結できるため、車輪用軸受装置の組み立ての工程を、より一層、簡素化することができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車輪用軸受装置1が備えられた車両の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、左右一対の車輪用軸受装置1、1は、それぞれ、ドライブシャフト2の先端側に等速ジョイント3を介して取り付けられている。左右の車輪4、4は、それぞれ対応する車輪用軸受装置1によって回転可能に保持されている。エンジン5からの駆動力はドライブシャフト2に与えられ、ドライブシャフト2から等速ジョイント3を介して車輪用軸受装置1に伝達される。そして車輪用軸受装置1に保持された車輪4が回転される。
この発明は、エンジン5からドライブシャフト2等を介して伝達される駆動力を、車輪4に伝達するための車輪用軸受装置1の改良を内容としている。以下では、本発明の一実施形態に係る車輪用軸受装置1について具体的に説明する。
図2は、車輪用軸受装置1の概略構成を示す図解的な縦断面図である。
図2を参照して、車輪用軸受装置1は、軸体としてのフランジシャフト6および軌道輪7と、複数のボール8(転動体)を介してこれらの部材に回転自在に連結された外輪9と、前記等速ジョイント3とを備えている。フランジシャフト6および軌道輪7は、同軸となるように一体回転可能に連結されている。フランジシャフト6および軌道輪7は、車輪用軸受装置1の内輪として機能する。
車輪用軸受装置1は、外輪9に形成されたフランジ9aを介して図示しない懸架装置に固定されている。また、車輪4(図1参照)は、フランジシャフト6に形成されたフランジ12に固定されている。エンジン5からの駆動力は、フランジシャフト6に伝達される。エンジン5からの駆動力がフランジシャフト6に伝達されることで、フランジシャフト6とともに車輪4が一体回転する。
また、車輪用軸受装置1は、例えば複列アンギュラ玉軸受として機能するように構成されている。複数のボール8は、それぞれ環状をなす2つの列を構成している。一方の列を構成する複数のボール8は、フランジシャフト6と外輪9との間で保持されている。また、他方の列を構成する複数のボール8は、軌道輪7と外輪9との間で保持されている。車輪用軸受装置1の内部すきまは例えば負すきまとされており、各ボール8には予圧が与えられている。
また、外輪9の内周側には、それぞれ環状をなす一対のシール10、11が配置されている。一方のシール10は、外輪9の一端部(図2では左側の開口端部)とフランジシャフト6との間に配置されている。また、他方のシール11は、外輪9の他端部(図2では右側の開口端部)と軌道輪7との間に配置されている。これらのシール10、11によって、車輪用軸受装置1の内部(フランジシャフト6および軌道輪7と外輪9との間)に異物(例えば水や埃など)が侵入することが防止されている。各シール10、11は、外輪9によって保持されており、フランジシャフト6および軌道輪7と外輪9とが相対回転すると、フランジシャフト6または軌道輪7に摺動するようになっている。
フランジシャフト6は、円環状をなす板状のフランジ12と、軸体としての軸部13と、円筒状のいんろう部14とを有している。フランジ12、軸部13およびいんろう部14は、それぞれが同軸となるように一体形成されている。フランジ12は、軸部13の一端部(図2では左端部)の周囲に配置されている。フランジ12は、軸部13の外周から径方向外方に延びている。また、いんろう部14は、軸部13よりも車輪4側(図2では左側)に配置されている。いんろう部14は、軸部13の一端部から車輪4側に突出している。
車輪4は、円環状をなす板状のブレーキディスクロータ(図示せず)をフランジ12との間に挟み込んだ状態で当該フランジ12に固定される。フランジ12は、その車輪4側の端面が取付面12aとなっている。取付面12aは、円環状の平坦面となっている。ブレーキディスクロータは、その内周にいんろう部14が嵌合された状態で取付面12aに沿って取り付けられる。ブレーキディスクロータの内周にいんろう部14が嵌合されることで、ブレーキディスクロータがフランジ12に対して位置決めされる。
また、フランジ12の外周部には、図示しない複数の固定ボルトを取り付けるための取付穴15が形成されている(図2では、取付穴15を1つだけ図示している。)。複数の固定ボルトは、フランジ12の周方向に間隔を隔てて環状に配置される。各固定ボルトの軸部は、取付面12aから車輪4側に突出される。ブレーキディスクロータおよび車輪4は、複数の固定ボルトとこれに対応する複数の固定ナット(図示せず)とによって一体的にフランジ12に固定される。
軸部13は、フランジ12よりもドライブシャフト2側(図2では右側)に突出している。軸部13は、フランジ12よりもドライブシャフト2側に突出する基部16と、基部16からドライブシャフト2側に延びる第1軌道形成部17と、第1軌道形成部17からドライブシャフト2側に延びて軌道輪7に内嵌された嵌合部18(軸体の端部)とを有している。基部16、第1軌道形成部17および嵌合部18は、いずれも外周面が円筒面とされ、同軸となるように一体形成されている。第1軌道形成部17の外径は、基部16の外径よりも小さくされている。嵌合部18の外径は、第1軌道形成部17の外径よりも小さくされている。
シール10は、基部16の周囲に配置されており、基部16の外周面に当接している。基部16の外周面には、フランジシャフト6と外輪9との相対回転に伴ってシール10が摺動する摺動面19が設けられている。
一方の列を構成する複数のボール8は、第1軌道形成部17の周囲に配置されている。基部16と第1軌道形成部17の結合部の外周面には、環状の第1軌道面20が設けられている。また嵌合部18と第1軌道形成部17との結合部には、環状段部21が設けられている。
軌道輪7は、環状の基部22と、基部22から車輪4側に突出し、第1軌道形成部17と対をなす第2軌道形成部23とを有している。基部22および第2軌道形成部23は、いずれも外周面が円筒面とされ、同軸となるように一体形成されている。第2軌道形成部23の外径は、基部22の外径よりも小さくされている。
軌道輪7には、当該軌道輪7を、車輪用軸受装置1の中心軸X方向(図2では左右方向)に貫通する、内周面が円筒状とされた貫通孔24が形成されている。貫通孔24の内径は嵌合部18の外径とほぼ等しくされており、嵌合部18が嵌合されている。嵌合部18が貫通孔24に嵌合した状態で、環状段部21には、第2軌道形成部23の先端部である突き当て部25が突き当てられている。
第2軌道形成部23の外径は、第1軌道形成部17の外径とほぼ等しくされている。フランジシャフト6および軌道輪7が連結された状態で、第1軌道形成部17の外周面と第2軌道形成部23の外周面とは、ほぼ連なっている。他方の列を構成する複数のボール8は、第2軌道形成部23の周囲に配置されており、基部22と第2軌道形成部23の結合部の外周面には、環状の第2軌道面26が設けられている。
等速ジョイント3は、例えばボール型の等速ジョイントであり、ドライブシャフト2(図1参照)と一体回転可能に連結された内輪(図示せず)と、複数のボール(図示せず)を介して内輪に連結されたカップ状の外輪27とを備えている。外輪27のカップ内の空間27aに内輪およびボールが収容されて等速ジョイント3が構成される。この実施形態では、等速ジョイント3の端部としての外輪27が、フランジシャフト6の端部に連結されている。
図3は、図2の車輪用軸受装置1のうち、前記フランジシャフト6と外輪27との連結部分の、連結前の概略構成を拡大して示す図解的な縦断面図である。図4は、図2の車輪用軸受装置1のうち、前記フランジシャフト6の嵌合部18の、ドライブシャフト2側の端部の概略構造を拡大して示す図解的な斜視図である。
図2ないし図4を参照して、フランジシャフト6の嵌合部18の、ドライブシャフト2側の端部は、車輪用軸受装置1の中心軸X方向と直交する円形の平坦面28とされ、当該平坦面28の4箇所から車輪4の方向に凹入させてボルト穴29が形成されている。各ボルト穴29の中心軸線は、中心軸Xと平行とされている。また、各ボルト穴29は、それぞれの中心軸線が中心軸Xから等距離で、かつ互いに等間隔となる位置に形成されている。
軌道輪7の基部22の、ドライブシャフト2側の端部は、車輪用軸受装置1の中心軸X方向と直交し、かつ環状段部21に突き当て部25を突き当てた状態で平坦面28より中心軸X方向に突出した環状の平坦面30とされている。
図5は、図2の車輪用軸受装置1のうち等速ジョイント3の外輪27の、車輪4側の端部の概略構造を拡大して示す図解的な斜視図である。
図2、図3、図5を参照して、外輪27は、車輪4側の端部を構成する底板32を備え、当該底板32の、前記車輪4側の外面が、車輪用軸受装置1の中心軸X方向と直交する平坦面31とされている。また底板の、カップ内の空間27aに臨む内面が、前記平坦面31と平行な内底面33とされている。平坦面31は中心軸Xを中心とする円形に形成され、その直径は、平坦面28の直径、および平坦面30の環の内径より大きくされている。
底板32の4箇所には、両平坦面31、33間を貫通させて貫通孔34が形成されている。貫通孔34は、内周面が円筒状に形成され、その内径が、ボルト穴29の内径より僅かに大きくされている。各貫通孔34の中心軸線は、中心軸Xと平行とされている。また、各貫通孔34は、中心軸Xを一致させて平坦面28、31を対向させた際に、その中心軸線が、各ボルト穴29の中心軸線と一致する位置に形成されている。
フランジシャフト6および外輪27は、互いの平坦面28、30を対向させ、ボルト穴29と貫通孔34とを一致させた状態で、外輪27の空間27a側から、貫通孔34を通してボルト35をボルト穴29に螺合させることによって、互いに動力伝達可能に連結されている。
また、この連結の際に、フランジシャフト6の平坦面28より中心軸X方向に突出した軌道輪7の平坦面30が外輪27の平坦面31と当接し、ボルト35の、ボルト穴29への締め付けによって、前記軌道輪7が、前記平坦面31と、フランジシャフト6の環状段部21との間に挟持されて固定されている。
また、この連結の際のボルト35の締め付けによって、軌道輪7をフランジシャフト6と外輪27との間に固定されていると共に、前記締め付けのトルクを調整することで、ボール8に、前記軌道輪7を介して予圧がかけられている。
エンジン5からの駆動力はドライブシャフト2に与えられ、等速ジョイント3の内輪、複数のボールおよび外輪27を介してフランジシャフト6および軌道輪7に伝達される。これにより、フランジシャフト6および軌道輪7が外輪9に対して相対回転し、フランジシャフト6の回転に伴って車輪4が回転する。このようにして、エンジン5からの駆動力が車輪4に伝達される。
この実施形態では、前記平坦面28、30、31、ボルト穴29および貫通孔34は、いずれも形状が単純で加工が容易であり、歯部のような厳密な寸法管理を必要としないため、車輪用軸受装置1を構成する各部品の構造を簡素化して寸法管理を容易化することができる。
また平坦面28、30を対向させると共に平坦面30、31を当接させて、ボルト35を、貫通孔34を通してボルト穴29に螺号するだけでフランジシャフト6と等速ジョイント3の外輪27とを連結し、軌道輪7を固定すると共に、ボール8を適正に予圧できるため、車輪用軸受装置1の組み立ての工程を簡素化することができる。
図4、図5を参照して、フランジシャフト6の平坦面28および外輪27の平坦面31には、互いに嵌め合わされる突起36および凹部37を設けてもよい。この実施形態では、突起36は、外輪27の平坦面31から車輪4側に突出して形成され、凹部37は、フランジシャフト6の平坦面28から車輪4側に凹入させて形成される。
突起36は、その外周面が円筒状とされ、底板32と同軸(すなわち中心軸Xと同軸)となるように、外輪27と一体形成される。突起36の外径は、平坦面31の直径よりも小さくされる。凹部37は、その内周面が円筒状とされ、嵌合部18と同軸(すなわち中心軸Xと同軸)となるように形成される。凹部37の内径は、突起36の外径とほぼ等しくされる。
上記突起36を凹部37に嵌め合わせると、自動的に、フランジシャフト6と外輪27とが、中心軸Xを一致させて平坦面28、31を対向させた状態とされる。そのため、ボルト穴29と貫通孔34の位置決めを簡略化して、車輪用軸受装置1の組み立ての工程を、より一層、簡素化することができる。
この発明の実施の形態の説明は以上であるが、この発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、前述の実施形態では、転動体としてボール8が用いられ、車輪用軸受装置1が複列アンギュラ玉軸受として機能するように構成されている場合について説明したが、転動体としてはボールに限らず円すいころであってもよいし、車輪用軸受装置1は、複列アンギュラ玉軸受以外の軸受として機能するように構成されていてもよい。
また前述の実施形態では、内輪をフランジシャフト6および軌道輪7で構成していたが、両者は一体に形成してもよい。また第1軌道形成部17を軌道輪7のように独立した軌道輪としてもよい。
また実施形態の変形例では、外輪27側の平坦面31に突起36、フランジシャフト6側の平坦面28に凹部37を設けていたが、逆に平坦面28に突起36、平坦面31に凹部37を形成してもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態に係る車輪用軸受装置が備えられた車両の概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る車輪用軸受装置の概略構成を示す図解的な縦断面図である。 車輪用軸受装置の要部の、連結前の概略構成を拡大して示す図解的な縦断面図である。 フランジシャフトの嵌合部の、端部の概略構造を拡大して示す図解的な斜視図である。 等速ジョイントの外輪の、端部の概略構造を拡大して示す図解的な斜視図である。
符号の説明
1・・・車輪用軸受装置、3・・・等速ジョイント、6・・・フランジシャフト(軸体)、7・・・軌道輪(筒状体)、8・・・ボール(転動体)、9・・・外輪、18・・・嵌合部(軸体の端部)、21・・・環状段部、25・・・突き当て部、27・・・外輪(等速ジョイントの端部)、28・・・平坦面、29・・・ボルト穴、30・・・平坦面、31・・・平坦面、34・・・貫通孔、35・・・ボルト、36・・・突起、37・・・凹部、X・・・中心軸

Claims (2)

  1. 車輪を回転可能に保持する車輪用軸受装置であって、
    駆動源からの駆動力を車輪に伝達するための等速ジョイントと、
    前記等速ジョイントの端部を構成する外輪に動力伝達可能に連結された軸体、および前記軸体と同軸となるように一体的に連結された軌道輪としての筒状体を含む内輪と、
    複数の転動体を介して前記内輪に回転自在に連結された外輪とを含み、
    前記軸体および等速ジョイントは、前記軸体の端部に設けた平坦面を、前記等速ジョイントの外輪の、前記車輪側の外面に形成された平坦面に対向させた状態で、一方の平坦面の複数箇所に形成したボルト穴に他方の平坦面の複数箇所に形成した貫通孔を通してボルトを螺合することで、互いに連結されていると共に、
    前記軸体は、前記平坦面側の端部が前記筒状体に内嵌されて、前記筒状体に設けられた突き当て部が当該軸体の外周に形成された環状段部に突き当てられ、かつ
    前記筒状体は、前記突き当て部と背向させて前記軸体の平坦面より軸方向に突出させた平坦面を前記等速ジョイントの外輪の平坦面に当接させた状態で、前記ボルトの螺合により前記軸体を前記等速ジョイントの外輪に連結することによって、前記環状段部への突き当て方向に予圧されている
    ことを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記軸体および等速ジョイントの平坦面に、互いに嵌め合わされる突起および凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の車輪用軸受装置。
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