JP5211455B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、像担持体表面の静電潜像を、トナー粒子を絶縁性キャリア液に分散させた液体現像剤で現像し、現像により形成されたトナー像を被転写材に転写して最終画像を得る画像形成装置が知られている。また、前記液体現像剤による現像により形成されたトナー像を中間転写体に一次転写し、中間転写体の表面に複数のトナー像を重ね合わせ、その後重ね合わせたトナー像を被転写材に一括転写して最終画像を得る画像形成装置も知られている。
かかる液体現像装置を用いた湿式画像形成装置は、乾式画像形成装置では実現できない利点を有しており、近年その価値が見直されつつある。湿式画像形成装置の主な利点は、サブミクロンサイズの極めて微細なトナーを用いることができるため高画質を実現でき印刷並みの質感を得られること、比較的低温でトナーを用紙に定着できるため省エネルギーを実現できること、などである。特に、近年は画像形成装置の高速化に伴って、高粘度のキャリア液に、トナー粒子を高濃度に分散させた液体現像剤が使用される傾向にある。
ここで、湿式画像形成装置における被転写材へのトナー像の転写は、一般的に、静電力による静電転写方式が用いられてきた。トナー粒子には予め電荷が付与されており、被転写材の裏面側に設けられた転写ローラにトナー粒子と反対極性の電圧を印加することで発生した静電気力によりトナー粒子が移動し、転写が行われる。
ところでこのような画像形成装置において、被転写材への転写に際して十分に均一なベタ濃度を得ようとすれば、十分なトナー量を高い転写効率で転写する必要がある。特に高粘度の液体現像剤を用いる湿式画像形成装置においては、被転写材の表面の性質(例えば表面粗さ)によっては、転写すべきトナー量をかなり大きくしなければならない場合もある。
多量のトナーを安定して高効率で転写するために、例えば特許文献1では、中間転写ベルト上のトナー像に対して、該トナー像を形成するトナーと同極性の電荷を付与する電荷付与手段を設け、電荷を付与することで被転写材への二次転写効率を向上する技術が提示されている。
特開平11−338278号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術のみでは、被転写材の性質に関わらず高品質な画像を出力するという目的のためには不十分である。なぜなら、ベタ部分の濃度の均一な画像を得るためには、被転写材の性質、例えば表面粗さに応じて転写すべき適切なトナー量が異なってくるからである。すなわち、被転写材表面の凸凹に対して表面を確実に覆うような量のトナーを付着させる必要があり、被転写材の表面粗さが大きいほどより多くの量のトナーを付着させる必要がある。
被転写材の表面粗さに応じてトナーの付着量を変更することもできるが、それだけではトナーの帯電量の変動を招き、被転写材上へのトナーの転写効率が著しく悪化する場合があった。
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、被転写材の性質に応じて、適切なトナー量からなるトナー像を高効率に被転写材に転写させることを可能にし、高品質な画像が得られる画像形成装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
本発明のある局面に従う画像形成装置は、像担持体上の静電潜像を液体現像剤によって現像し、形成されたトナー像を被転写材上に転写する画像形成装置において、被転写材の性質の情報として被転写材の表面粗さの情報を取得する被転写材質取得手段と、被転写材質取得手段によって取得された被転写材の性質の情報に応じて、現像により形成されるトナー像のトナー量が被転写材の表面粗さが大きいほど多くなるよう調整する調整手段と、静電潜像を現像する前に、液体現像剤に電荷を付与する第1の電荷付与手段と、静電潜像を現像する現像位置とトナー像を被転写材に転写する転写位置との間でトナー像に電荷を付与する第2の電荷付与手段と、第1の電荷付与手段によって、液体現像剤に付与される電荷量を、被転写材の表面粗さが大きいほど多くなるように調整手段によって調整されたトナー量に応じて制御するとともに、第1の電荷付与手段によって付与されたトナー量に応じた電荷量を有するトナー像の電荷量を被転写材の性質に応じた電荷量に調整すべく、第2の電荷付与手段によってトナー像に付与される逆極性の電荷量が、被転写材質取得手段によって取得された被転写材の表面粗さが大きいほど多くなるよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
好ましくは、第1の電荷付与手段は、トナー像のトナー単位質量当たりの荷電量が略一定となるよう液体現像剤に電荷を付与し、第2の電荷付与手段は、トナー像のトナー単位面積当たりの荷電量が所定量を越えないようにトナー像のトナーに電荷を付与することを特徴とする。
特に、所定量は、被転写材へトナー像を転写することが可能なトナー単位面積当たりの電荷量の限界値であることを特徴とする。
好ましくは、電荷付与手段は、像担持体上のトナー像に電荷を付与することを特徴とする
好ましくは、像担持体上のトナー像を一次転写するための中間転写体を備え電荷付与手段は、中間転写体上のトナー像に電荷を付与することを特徴とする
好ましくは、被転写材質取得手段は、被転写材の種類を取得するものであり、調整手段は、被転写材の種類に応じてナー像のトナー量を調整することを特徴とする
好ましくは、被転写材取得手段は、被転写材の表面粗さを検知するものであり、調整手段は、被転写材の表面粗さに応じてトナー像のトナー量を調整することを特徴とする
好ましくは、電荷付与手段は、コロナ帯電器であることを特徴とする
本発明によれば、被転写材の性質に応じてトナー付着量を変更するとともに、被転写材に転写される前のトナー像に対して、トナー量に応じた量の電荷を付与することで、被転写材の種類に関わらず高品質な画像が得られる画像形成装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(画像形成装置の全体構成)
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成を示す図である。
像担持体としての感光体1の周囲には、矢印で示す回転方向に順に、帯電装置2、露光装置3、液体現像装置4Y、4M、4C、4K、中間転写体5、クリーニング装置6がそれぞれ配設され、前記中間転写体5の周囲には、電荷付与手段7及び転写ローラ8が配設されている。
また、4組の液体現像装置4Y、4M、4C、4Kは、いずれも前記感光体1と離接可能に設けられ、それぞれ、図示しない液体現像剤貯蔵槽及び、表面に液体現像剤を担持し感光体1表面の静電潜像を現像する現像ローラ41とを備えている。
ここで、液体現像装置4Yのトナーをイエロートナー、液体現像装置4Mのトナーをマゼンタトナー、液体現像装置4Cのトナーをシアントナー、液体現像装置4Kのトナーをブラックトナーとし、それぞれの液体現像装置において対応する各色のトナー像を形成して、中間転写体5の表面で重ね合わせ、その後被転写材9に一括転写することでフルカラー画像を形成することができる。
また本画像形成装置は、被転写材9の性質を取得する被転写材質取得手段と、被転写材9の性質に応じて、現像により形成されるトナー像のトナー量を調整する調整手段と、トナー像に電荷を付与する電荷付与手段と、電荷付与手段による電荷付与の量を制御する制御手段とを備えているが、これらについては後で図2を参照して説明する。
(画像形成装置の動作機能)
図1の画像形成装置の動作について、順を追って説明する。
感光体1は矢印で示す方向に回転している。まず、感光体1の表面を帯電装置2により、所定の表面電位に一様に帯電し、その後、露光装置3により画像情報の露光を行い、感光体1の表面に静電潜像を形成する。
次いで液体現像装置4Yを感光体1に対向させ、現像ローラ41の表面に担持された液体現像剤を感光体1に接触させて静電潜像を現像することで、感光体1の表面にイエローのトナー像が形成される。
液体現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いられる液体現像剤は、絶縁性キャリア液にトナー粒子を分散させたものであって、さらに荷電制御剤、分散剤等の機能付与剤を含有していてもよい。
液体現像剤の濃度、粘度は特に限定されるものではないが、トナー粒子などの固形成分を10から50質量%の割合で分散させ、25℃における粘度が0.01Pa・sから10Pa・sの範囲にある高濃度で高粘度の液体現像剤を使用する場合に特に適している。
トナー粒子は図示しないトナー荷電手段(図2では帯電器44)により予め正極性に帯電している。
感光体1がさらに回転すると、表面のトナー像は、感光体1と中間転写体5が当接する一次転写領域に移動する。中間転写体5には図示しない電源により負極性の電圧が印加され、この印加電圧によって発生した電界でトナーが移動することで、感光体1の表面のトナー像が中間転写体5の表面に一次転写される。
一次転写後、感光体1に残存する液体現像剤はクリーニング装置6により除去され、帯電装置2によって感光体1の表面は再び所定の表面電位に一様に帯電する。中間転写体5は、ドラム形状でもよいし、ベルト形状でもよい。
続いて、感光体1の表面に再度静電潜像が形成され、液体現像装置4Mによって現像されて感光体1の表面にはマゼンタのトナー像が形成される。マゼンタのトナー像はその後中間転写体5の表面に一次転写され、中間転写体5の表面にはイエローのトナー像とマゼンタのトナー像が重ね合わされる。
同様にして、液体現像装置4Cで現像されたシアンのトナー像と、液体現像装置4Kで現像されたブラックのトナー像も重ね合わされて、中間転写体5の表面にフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写体5の表面に形成されたフルカラーのトナー像は、中間転写体5が矢印方向に回転することで、中間転写体5と被転写材9が当接する二次転写領域に移動する。
二次転写領域では、被転写材9の裏面にある転写ローラ8によって中間転写体5と被転写材9との間に線圧が加えられながら、転写ローラ8には図示しない電源によって負極性の電圧が印加される。
この電圧印加により、被転写材9の中間転写体5と向き合う表面も負極性の電位となり、被転写材9の表面電位と中間転写体5の表面電位との間の電位差により、トナー像は被転写材9の表面に引き付けられ、この状態で被転写材9が矢印方向に搬送されて二次転写領域を出ると被転写材9上へのトナー像の二次転写が完了する。
トナー像が転写された被転写材9は定着装置10により定着処理がなされ、画像出力が完成する。
(転写前トナーへの電荷付与機能について)
ところで本実施形態においては、中間転写体5の表面に転写されたトナー像は、被転写材9への転写に先立って、電荷付与手段7によって電荷が付与される。
電荷付与手段7による電荷の付与は、全てのトナー像が中間転写体5の表面に重ね合わされてフルカラーのトナー像が形成された後に一回付与するだけでも良いし、全てのトナー像が中間転写体5の表面に重ね合わされるまでの間に複数回に分けて付与してもよい。
また本実施形態においては、被転写材9の性質を取得する被転写材質取得手段、被転写材9の性質(例えば表面粗さ)に応じて、現像により形成されるトナー像のトナー量を調整する調整手段、及び調整されたトナー量に応じて、前述の電荷付与手段7による電荷の付与量を制御する制御手段を備えている。
これらの機能要素の構成について、図2を用いて以下に説明する。
図2は図1と同様の画像形成装置の全体構成図であるが、トナー量の調整、及びトナー像への電荷付与の制御に関わる機能をブロック図として加えたものである。また、現像装置については、図には簡略化のため1台のみ記載したが、図1のように4色に対応して4台備えていても同様である。
図2において、11は制御部であり、トナー量に応じて電荷付与手段7による電荷付与の量を制御する制御手段として機能する。すなわち、電源18を制御し、電荷付与手段7による電荷付与の量を制御する。
12は操作パネルであり、制御部11による制御に必要な入力操作を操作者が行うためのものである。例えば、場合によってはトナー量の調整に反映するために、被転写材の性質として用紙の種類の指定などを行う。その場合は、被転写材質取得手段としても機能する。
13はメモリであり、データテーブルなどが記憶されている。例えば、トナー量に応じた電荷付与量のデータを参照するためテーブル形式で格納しておく、あるいは、用紙の種類や表面粗さに応じたトナー量調整のための出力をやはりテーブルとして格納しておくなどである。
14は汲み上げローラ駆動手段であり、汲み上げローラ43の回転を調整して、液体現像剤槽45からの液体現像剤の汲み上げ量を調整できる機能を有する。15は均しローラ駆動手段であり、汲み上げローラ43から液体現像剤の供給を受ける均しローラ42の回転を調整して、現像ローラ41への現像剤供給量を調整できる機能を有する。
すなわち、汲み上げローラ駆動手段14及び均しローラ駆動手段15は、トナー量を調整する調整手段として機能する。現像ローラ41上の液体現像剤量を調整することによって、中間転写体5上のトナー像のトナー量を調整するものである。
16は電源であり、現像ローラ41上の帯電器44に電圧を供給し、トナーが現像されるに際して適切な荷電を与える。
17はトナー濃度センサである。中間転写体5上のトナー像のトナー量、すなわち被転写材9に転写されるべきトナー量を検知し、電荷付与手段7による電荷付与量に反映するために制御部11に送る。
18は電源であり、制御部11によって制御され、電荷付与手段7が適切な電荷付与量をトナー像に与えられるよう電圧印加する。
19は被転写材表面粗さ検出手段であり、被転写材の性質として表面粗さを検出し、トナー量調整のために制御部11に送る。すなわち、被転写材質取得手段として機能する。
上記の構成要素は、以下のように連係してトナー量調整の動作を行う。
操作パネル12からの用紙種類の情報あるいは被転写材表面粗さ検出手段19からの表面粗さ情報に基づいて、制御部11はメモリ13のデータテーブルを参照し、汲み上げローラ駆動手段14及び均しローラ駆動手段15への適切な出力を決定し、それらの駆動を制御することで、被転写材9の種類または表面粗さに応じて現像ローラ41上のトナー量を調整する。最終的に、中間転写体5上のトナー像のトナー量は、トナー濃度センサ17により制御部11に送られる。
また上記の構成要素は、以下のように連係してトナー像への電荷付与量の制御動作を行う。
トナー濃度センサ17により検知された中間転写体5上のトナー像のトナー量に基づいて、制御部11はメモリ13のデータテーブルを参照し、電荷付与手段7によって中間転写体5上のトナー像に付与すべき電荷量を決定し、そのための適切な出力を決定する。制御部11は、決定した出力により電源18を制御し、電荷付与手段7の出力を制御することにより、中間転写体5上のトナー像にそのトナー量に応じたトナー荷電量になるように電荷を付与する。
このように、被転写材9への転写前のトナー像にそのトナー量に応じた電荷を付与する理由について、以下に説明する。
(トナー像に電荷付与する理由について)
まず(1)転写時の転写効率とトナー荷電量(トナー量に依存する)との関係について述べ、次に(2)被転写材の性質に応じたトナー量の調整について説明し、最後に(3)転写効率を保持するための、トナー量に応じた電荷の付与について説明する。
(1)転写時の転写効率とトナー荷電量との関係
トナー像の転写においては、トナー像のトナー荷電量によっては、転写の効率に影響を与えることを説明する。
例えば、中間転写体5上のトナー像を被転写材9に転写する二次転写領域においては、既述したように被転写材9の表面電位と中間転写体5の表面電位との間の電位差によって、中間転写体5表面のトナーが被転写材9の表面に引き付けられることで転写が可能となる。
ところが、トナーは正極性であるために、被転写材9の表面にトナーが転写され、付着すると、被転写材9上の付着したトナーも含めた表面電位は、トナーが付着していない状態の表面電位に比べてよりプラスになり、被転写材9上の付着トナーも含めた表面電位と中間転写体5の表面電位との間の電位差が小さくなる。
よって、被転写材9の表面にたくさんのトナーが転写され、被転写材9上の付着トナーも含めた表面電位と中間転写体5の表面電位との間の電位差が0になると、それ以上被転写材9上にトナーを引き付けることができなくなる。従って、被転写材9がその表面に引き付けることが可能な単位面積当たりの電荷の量によって、上記の電位差が0になるまでに転写可能なトナーの量が決まる。
もし、中間転写体5上のトナーの単位面積当たりの荷電量(以下、Q/Sと呼称する)が、被転写材9が引き付けることのできる限界を超えてしまうと、中間転写体5上のトナーをすべて転写することはできなくなり、転写率は悪化する。
なお、上記転写ローラ8に印加するバイアスを大きくしたり、転写ローラ8や中間転写体5の電気抵抗を小さくしたりすると、被転写材9が引き付けることのできる単位面積当たりの電荷の量は大きくなるので、転写できるトナー量は多くなる。
しかし、そういった方法で被転写材9表面のトナーが付いてない状態での電位と中間転写体5の表面電位との間の電位差を大きくしすぎると、転写ニップ付近で放電が発生しやすくなる。放電が発生すると転写率が大きく悪化するため、上述のように被転写材9表面のトナーが付いてない状態での電位と中間転写体5の表面電位との間の電位差をむやみに大きくすることはできない。
また、被転写材9が引き付けることのできる最大の電荷量Q/Sが同じでも、現像トナーの単位質量当たりの荷電量(以下、Q/Mと呼称する)を小さくすると、より多くのトナーを転写できるようになる。しかしこの場合も、Q/Mを小さくすると現像時の画像背景部へのトナー付着(かぶり)が起こりやすくなるため、Q/Mをむやみに小さくすることはできない。
以上から明らかなように、より多くの量のトナーを被転写材9上に転写させるためには、中間転写体5上のトナーの単位面積当たりの荷電量Q/Sを適正な量に抑制する必要がある。
(2)被転写材の性質に応じたトナー量の調整
上述したように、転写すべきトナー量に応じてトナーの荷電量Q/Sを適正に抑制する必要があることを述べたが、一方、本実施形態においては、被転写材9の性質に応じて中間転写体5上のトナー量(以下、M/Sと呼称する)の調整を行っている。その理由について、以下に説明する。
被転写材9に転写されたトナー像においてベタ部分の濃度が均一な画像を出力するためには、被転写材9の表面の凸凹に対して表面を確実に覆うような量のトナーを付着させる必要がある。すなわち、被転写材9の表面粗さが大きいほどより多くの量のトナーを付着させる必要がある。例えば、被転写材9としてノンコート紙のような表面の粗い紙に対しては、コート紙に比べてトナー付着量をかなり多くする必要がある。
一方、使用トナー量を低減し、印刷コストや環境への負荷を低減するためには、トナー付着量はなるべく少ない方が好ましい。したがって、被転写材9の表面粗さに応じてその表面を覆うための必要十分な量になるようにトナー付着量を調整することが望ましい。
例えば、被転写材9としてコート紙のような表面粗さの小さい紙に対しては、ノンコート紙のような表面粗さの大きい紙と比較して、トナー付着量を少なくさせる方がよい。
トナー付着量を調整するためには、まず、現像トナー量を調整する必要がある。そのためには、例えば、
a.液体現像装置4の現像ローラ41に現像剤を供給するための汲み上げローラ43及び均しローラ42の現像ローラ41に対する線速比θを大きくして現像ローラ41上の現像剤搬送量を増やす、
b.帯電器44の出力を制御して現像ローラ41上トナーの単位質量当たりの荷電量(Q/M)を小さくする、
などの方法で可能である。
しかし、b.の方法では、Q/Mが低すぎると現像時に画像背景部へのトナー付着(カブリ)が発生することがある。一方、a.の方法では、現像装置4Y、4M、4C、4K内のトナー荷電手段(図2では帯電器44)の出力を調整することで、トナー量を増加させたときにもQ/Mを維持することが可能である。本実施形態では既述したようにa.の方法を実施している。
しかしながら、a.の方法においても、表面粗さの粗い被転写材に対応するために現像トナー量を増加させたときに、もしQ/Mが現像トナー量が少ない場合と同程度であれば、中間転写体5上でトナーの単位面積当たりの荷電量Q/Sは現像トナー量が少ない場合に比べて大きくなってしまうという問題がある。
すなわち、荷電量Q/Sが大きくなりすぎた結果、被転写材9に転写可能な限界を超えてしまうと、中間転写体5上の全てのトナーを転写できなくなり転写効率が悪化する恐れがある。
(3)被転写材の性質、つまりトナー量に応じた電荷の付与
(2)で述べたように、被転写材の性質(表面粗さ)に応じてトナー像のトナー量を調整するが、一方(1)で述べたように、トナーの荷電量によっては、転写の効率が落ちて、トナー像のすべてのトナーを転写できなくなる場合も生じてくる。そこで本実施形態では、被転写材9の表面粗さが粗い場合に、トナー付着量を増加させるようにトナー量調整するとともに、中間転写体5上のトナー量に応じて、中間転写体5表面のトナー像への電荷付与手段7を用いてトナーに電荷付与し、トナーの荷電量をも調整する。
すなわち、トナー量に応じて電荷付与手段7による電荷付与量を調整し、トナーの荷電量を調整することで、表面粗さの粗い被転写材9に対しても、高い転写効率とベタ部分の濃度の均一な画像を得ることが可能になる。
例えば、被転写材9としてノンコート紙のような比較的表面粗さの粗い紙を用いた場合には、中間転写体5上のトナー量を増加させるとともに、中間転写体5上の電荷付与手段7によってトナーと逆極性の電荷を与える量を多くする。
但し、トナーと逆極性の電荷を与えすぎると、今度は中間転写体5上のトナーの単位質量当たりの荷電量Q/Mが小さくなりすぎて、静電気力で移動できなくなって転写効率が低下するので、トナーと逆極性の電荷を付与する量は、転写効率が最大になるように調整する。
逆に、被転写材9としてコート紙のような表面粗さの比較的低い紙を用いた場合には、中間転写体5上のトナー量を減少させるとともに、中間転写体5上の電荷付与手段7によってトナーと逆極性の電荷を与える量を少なくするか、電荷付与が0、または場合によってはトナーと同極性の電荷を与える。
コート紙の場合にも、トナーと逆極性の電荷を与えすぎるとトナー荷電量Q/Mが小さくなりすぎて転写効率が低下する。コート紙の場合はトナー量が少ないので、トナーと逆極性の電荷を付与する量が同じでも、トナーの単位質量当たりの荷電量Q/Mがより小さくなるので、高い転写効率が維持できる逆極性の電荷付与量の上限は低くなる。
なお、上記電荷付与手段7としては、コロナ帯電器、ローラ帯電器などの一般的な電荷付与手段を用いることができる。なかでも、非接触で動作するためトナー像を乱す虞のないコロナ帯電器を用いることが好ましい。また、ローラ帯電器を用いる場合には、金属ローラや弾性ローラにクリーニング部材を付加した構成とすることもできる。
また、電荷付与手段7による電荷の付与量の調整は、電荷付与手段7の出力を調整して行っても良いし、電荷付与手段7による電荷の付与の回数を増減することにより行っても良い。また、出力と回数の両方を調整しても良い。
さらに、本実施形態では予め正極性に帯電させたトナー粒子を使用するとして説明しているため、電荷付与手段7によって、通常負極性の電荷を付与するものとしているが、予め負極性に電荷させたトナー粒子を使用した実施形態も可能であり、その場合は電荷付与手段7によって正極性の電荷を付与することで同じ効果を得ることができる。
被転写材9の性質に応じてトナー付着量と電荷付与手段7による電荷の付与量を調整するには、既述したように、操作者が操作パネル12などを用いて画像形成装置に被転写材9の変更を知らせ、これを受けて制御してもよいし、また、被転写材9の表面粗さを検知する被転写材表面粗さ検出手段19を設けて、画像形成装置に被転写材9の表面粗さ情報を知らせ、これを受けて制御してもよい。
また、中間転写体5上のトナー量を検知するトナー濃度センサ17を設けて、検知したトナー量に基づいて電荷の付与量を制御するようにすればなお好ましい。
被転写材表面粗さ検出手段19としては、例えば、表面粗さの違いによる反射光強度の違いを利用する光学式センサーなど既知の検知手段を用いることができる。この場合、必ずしも表面粗さとしての数値を求める必要はなく、表面粗さの大小関係が判別でき、適切なトナー付着量との対応をとることができればよい。また、中間転写体5上のトナー濃度センサに関しても光学式センサなど既知の検知手段を用いることができる。
(転写効率を保持するための被転写材の性質と電荷付与量の具体的関係)
被転写材9の表面粗さと適切な電荷の付与量との関係を具体的に明らかにするため、図1に示す画像形成装置を用いて4種類の被転写材に画像を出力し、転写効率の評価を行った。中間転写体5と転写ローラ8は導電性NBRゴムローラを用い、転写ローラ8に印加する電圧は、それぞれの条件においてもっとも転写効率が高くなる値に設定した。使用した4種類の被転写材の十点平均粗さRzを表1に示す。
Figure 0005211455
前述したとおり、ベタ濃度が均一な画像を得るには被転写材9の表面をトナーが確実に覆う必要があり、そのためには、被転写材9の表面粗さに応じて付着量を変える必要がある。また、トナー消費量を減らして印刷コストや環境への負荷を低減する観点からは、トナー付着量はなるべく少ない方がよく、以上の観点から、各被転写材それぞれに対して、トナー付着量は必要十分な量に調整した。
具体的には、中間転写体5上の各色のベタ部分のトナー量において、キャストコート紙とグロスコート紙は1.5g/m2、マットコート紙は2.0g/m2、ノンコート紙は2.5g/m2とした。
トナー量の調整は、現像ローラ41に対する供給ローラ(均しローラ42)の線速比を調整することで行い、現像装置4Y、4M、4C、4K内のトナー荷電用コロナ帯電器44の出力を調整して、トナー量を変えても現像ローラ41上トナーの単位質量当たりの荷電量Q/Mは略一定になるようにした。
使用した液体現像剤は、樹脂に顔料を分散してなるトナーを不揮発性の絶縁性キャリアに分散したものであり、さらに少量の分散剤を添加してある。液体現像剤のトナーの割合は25質量%であり、25℃における粘度は0.1Pa・sの高粘度の液体現像剤である。トナーの平均粒径は2.5μmである。
転写効率の評価は以下の条件で行った。マゼンタとシアンの2色重ねのベタ画像を出力し、中間転写体5に形成された、被転写材9への転写前のトナーの質量をA、被転写材9への転写後に中間転写体5に残されたトナーの質量をBとして、下式により転写効率を算出した。
転写効率[%]=((A−B)/A)×100
電荷付与手段7としてコロナ帯電器を使用し、中間転写体5への流れ込み電流を調整することで電荷の付与量を変化させた。前記流れ込み電流とは、電源から流れ出る電流からケーシングへ流れ込む電流を除いたものである。
前記流れ込み電流と電荷の付与量は比例関係にあり、流れ込み電流が−100μAのとき、表面にトナー像が形成された中間転写体5への単位面積あたりの電荷の付与量は−833μC/m2となる。
電荷の付与は、マゼンタとシアンのトナー像が中間転写体5の表面で重ね合わされた後の1回とした。また、転写時の線圧は30N/cmとした。ローラ軸方向の接触長さはすべて30cmである。
転写効率の評価結果を表2に示す。
Figure 0005211455
表面粗さの小さいキャストコート紙、グロスコート紙の場合、電荷付与量が0でも転写効率は100%だが、表面粗さの大きいマットコート紙、ノンコート紙の場合、転写効率が下がってしまっている。
これは、表面粗さの大きい紙に対してはトナー付着量を多くしたがQ/Mについてはほぼ同じになるように現像装置4Y、4M、4C、4K内のトナー荷電手段の出力を調整したために、中間転写体5上トナーの単位面積当たりの荷電量Q/Sが大きくなりすぎたためと考えられる。
しかし、マットコート紙、ノンコート紙に対しても電荷の付与量を多くしていくと、転写効率は100%に達する。これはトナーと逆極性の電荷を付与したことによりQ/Sが下がり被転写材9が引き付けられる量以下になったためと考えられる。
さらに、電荷の付与量を多くしていくと逆に転写効率は下がってしまう。これは、トナーの単位質量当たりの荷電量Q/Mが小さくなりすぎて、静電転写するための静電気力が十分に働かなくなったためと考えられる。
マットコート紙やノンコート紙では、電荷付与量が−625μC/m2において転写効率は100%であるが、同じ条件でキャストコート紙やグロスコート紙はそれぞれ95%となっている。これは、キャストコート紙やグロスコート紙はトナー付着量が少ないために、電荷付与量が同じでもQ/Mがより下がりやすいためである。
以上のように、被転写材9の種類に応じて、中間転写体5上のトナー量を調整しながら、中間転写体5上のトナー像に対する電荷付与量を調整することで、ベタ部分の濃度の均一性を確保しながら転写効率の最大化を図ることができ、被転写材5の種類に応じた高画質の画像を出力することができる。
(別の実施形態について)
なお、本実施形態では、図1に示すような1つの感光体1の周囲に4組の液体現像装置4Y、4M、4C、4Kを配設した構成の画像形成装置を例にとって説明したが、図3に示すような、中間転写体5の周囲に4組の感光体1Y、1M、1C、1Kが配設され、それぞれの感光体が1つの液体現像装置を備えた構成の画像形成装置の場合にも同様の効果を得ることができる。
また図4は、本発明の別の実施形態である画像形成装置の概略構成を示す図である。像担持体としての感光体1の周囲には、矢印で示す回転方向に順に、帯電装置2、露光装置3、液体現像装置4、電荷付与手段7、転写ローラ8、クリーニング装置6がそれぞれ配設されている。
図1の画像形成装置とは異なり、1組の液体現像装置4のみを備えた単色の画像形成装置であり、また中間転写体は設けられていない。それ以外は基本的に図1の画像形成装置と同様の構成である。
図4の画像形成装置の動作は、中間転写体を介さず、感光体1の表面のトナー像が直接被転写材9に転写されることを除いて、基本的に図1の画像形成装置の動作と同様である。すなわち、感光体1の表面に形成された静電潜像が液体現像装置4によって現像され、感光体1の表面にトナー像が形成される。
前記トナー像は、電荷付与手段7によって感光体上トナー量に応じた量の電荷が付与された後、転写ローラ8によって線圧が加えられながらバイアス印加されて被転写材9に転写される。最後に、トナー像が転写された被転写材9は定着装置10により定着処理がなされ、画像出力が完成する。
このように、感光体1の表面のトナー像を直接被転写材9に転写する装置の場合でも、転写前のトナーの単位面積当たりの荷電量と転写効率との関係は中間転写体を備えた装置の場合と同様である。
すなわち、被転写材の種類に応じて、感光体上のトナー量を調整させながら、感光体上のトナー像に対する電荷付与量を調整することで、ベタ部分の濃度の均一性を確保しながら転写効率の最大化を図ることができ、被転写材の種類に応じた高画質の画像を出力することができる。
(実施例1)
図1の画像形成装置を使用して、被転写材の種類ごとに中間転写体上のトナー量を調整し、トナー量に応じて表2の結果を基に最適な電荷の付与量を選択して、画像を出力しながら転写効率を調べた。
トナー付着量は中間転写体上の各色のベタ部分のトナー量において、キャストコート紙とグロスコート紙は1.5g/m2、マットコート紙は2.0g/m2、ノンコート紙は2.5g/m2とした。
トナー量の調整は、現像ローラに対する供給ローラの回転数比を調整することで行い、現像装置内のトナー荷電手段の出力を調整して、トナー量を変えても現像ローラ上トナーの平均荷電量Q/Mは略一定になるようにした。転写時の線圧は30N/cmとした。その他の条件は表2の実験と同じである。
結果を表3に示す。いずれの被転写材についても均一なベタ濃度を確保しながら高い転写効率を実現でき、被転写材の種類に関わらず高品質な画像を得ることができた。
Figure 0005211455
(比較例1〜5)
実施例1と同様の条件であるが、中間転写体上トナー量に応じて最適な電荷の付与量を選択するのではなく、電荷の付与量を0(比較例1)、−208μC/m2(比較例2)、−417μC/m2(比較例3)、−625μC/m2(比較例4)、−833μC/m2(比較例5)の5通りに固定して、4種類の被転写材に画像を出力しながらこのときの転写効率を調べた。
結果を表4に示す。いずれの比較例においても被転写材の種類によっては、実施例1に比べて転写効率が劣る場合があった。
Figure 0005211455
(比較例6)
実施例1と同様の条件であるが、被転写材の種類ごとにトナー付着量を調整するのではなく、いずれの被転写材においてもトナー付着量は中間転写体上の各色のベタ部分のトナー量において、1.5g/m2とした。電荷の付与量を0に固定して、4種類の被転写材に画像を出力しながらこのときの転写効率を調べた。
結果を表5に示す。4種類の被転写材全てで高い転写効率を実現できたものの、マットコート紙、ノンコート紙においてはベタ濃度の均一性が実施例1と比べて劣った。
Figure 0005211455
(実施例2)
実施例1と同じ画像形成装置を使用した。電荷付与手段7として、実施例1と同じコロナ帯電器を使用したが、1回あたりの電荷の付与量は−208μC/m2に固定し、電荷を付与する回数を変化させて電荷の付与量を調整した。
付与回数は0回、1回(電荷量−208μC/m2)、2回(電荷量−417μC/m2)、3回(電荷量−625μC/m2)の4通りの中から4種類の被転写材について中間転写体上のトナー量に応じた最適な付与回数を選択した。
トナー付着量は中間転写体上の各色のベタ部分のトナー量において、キャストコート紙とグロスコート紙は1.5g/m2、マットコート紙は2.0g/m2、ノンコート紙は2.5g/m2とした。
転写効率の評価は、マゼンタ及びシアンの2色重ねのベタ画像で行った。マゼンタ、シアンの順にトナー像を中間転写体に1次転写し、2色のトナー像が重ね合わされた後、被転写材に2次転写して画像を形成した。転写時の線圧は30N/cmとした。ローラ軸方向の接触長さはすべて30cmであった。
結果を表6に示す。いずれの被転写材についても均一なベタ濃度を確保しながら高い転写効率を実現でき、被転写材の種類に関わらず高品質な画像を得ることができた。なお、電荷を付与するタイミングは次の通りであった。
付与回数1回の場合:シアントナー像の1次転写後に1回
付与回数2回の場合:シアントナー像の1次転写後に2回
付与回数3回の場合:マゼンタトナー像の1次転写後に1回と、シアントナー像の1次転写後に2回
Figure 0005211455
(比較例7〜10)
実施例2と同様の条件であるが、中間転写体上トナー量に応じた最適な電荷の付与回数を選択するのではなく、電荷の付与回数を0回、1回(電荷量−208μC/m2)、2回(電荷量−417μC/m2)、3回(電荷量−625μC/m2)の4通りに固定して、4種類の被転写材に画像を出力しながらこのときの転写効率を調べた。
結果を表7に示す。いずれの比較例においても被転写材の種類によっては、実施例2に比べて転写効率が劣る場合があった。
Figure 0005211455
(実施例3)
実施例2と同様の条件であるが、電荷付与手段7としてアルミ製金属ローラ帯電器を使用した。実施例2と同様に、1回あたりの電荷の付与量は−208μC/m2に固定し、電荷を付与する回数を変化させて電荷の付与量を調整した。
付与回数は0、1回(電荷量−208μC/m2)、2回(電荷量−417μC/m2)、3回(電荷量−625μC/m2)の4通りの中から4種類の被転写材について中間転写体上トナー量に応じた最適な付与回数を選択した。
結果を表8に示す。いずれの被転写材についても均一なベタ濃度を確保しながら高い転写効率を実現でき、被転写材の種類に関わらず高品質な画像を得ることができた。
Figure 0005211455
(比較例11〜14)
実施例3と同様の条件であるが、被転写材の種類ごとに中間転写体上トナー量に応じた最適な電荷の付与回数を選択するのではなく、電荷の付与回数を0回、1回(電荷量−208μC/m2)、2回(電荷量−417μC/m2)、3回(電荷量−625μC/m2)の4通りに固定して、4種類の被転写材に画像を出力しながらこのときの転写効率を調べた。
結果を表9に示す。いずれの比較例においても被転写材の種類によっては、実施例3に比べて転写効率が劣る場合があった。
Figure 0005211455
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成例を示す図である。 図1に示す画像形成装置におけるトナー像への電荷付与の制御に関する機能構成例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の別の実施形態として、変形例の概略構成を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の別の実施形態での概略構成例を示す図である。
符号の説明
1、1Y、1M、1C、1K 感光体
2 帯電装置
3 露光装置
4、4Y、4M、4C、4K 液体現像装置
5 中間転写体
6 クリーニング装置
7 電荷付与手段
8 転写ローラ
9 被転写材
10 定着装置
11 制御部
12 操作パネル
13 メモリ
14 汲み上げローラ駆動手段
15 均しローラ駆動手段
16、18 電源
17 トナー濃度センサ
19 被転写材表面粗さ検出手段
41 現像ローラ
42 均しローラ
43 汲み上げローラ
44 帯電器
45 液体現像剤槽

Claims (8)

  1. 像担持体上の静電潜像を液体現像剤によって現像し、形成されたトナー像を被転写材上に転写する画像形成装置において、
    前記被転写材の性質の情報として前記被転写材の表面粗さの情報を取得する被転写材質取得手段と、
    前記被転写材質取得手段によって取得された前記被転写材の性質の情報に応じて、現像により形成される前記トナー像のトナー量が前記被転写材の表面粗さが大きいほど多くなるよう調整する調整手段と、
    前記静電潜像を現像する前に、前記液体現像剤に電荷を付与する第1の電荷付与手段と、
    前記静電潜像を現像する現像位置と前記トナー像を前記被転写材に転写する転写位置との間で前記トナー像に電荷を付与する第2の電荷付与手段と、
    前記第1の電荷付与手段によって、前記液体現像剤に付与される電荷量を、前記被転写材の表面粗さが大きいほど多くなるように前記調整手段によって調整されたトナー量に応じて制御するとともに、前記第1の電荷付与手段によって付与された前記トナー量に応じた電荷量を有する前記トナー像の電荷量を前記被転写材の性質に応じた電荷量に調整すべく、前記第2の電荷付与手段によって前記トナー像に付与される逆極性の電荷量が、前記被転写材質取得手段によって取得された前記被転写材の表面粗さが大きいほど多くなるよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の電荷付与手段は、前記トナー像のトナー単位質量当たりの荷電量が略一定となるよう前記液体現像剤に電荷を付与し、
    前記第2の電荷付与手段は、前記トナー像のトナー単位面積当たりの荷電量が所定量を越えないように前記トナー像のトナーに電荷を付与する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定量は、前記被転写材へ前記トナー像を転写することが可能なトナー単位面積当たりの電荷量の限界値であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電荷付与手段は、
    記像担持体上のトナー像に電荷を付与することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体上のトナー像を一時転写するための中間転写体を備え、
    前記電荷付与手段は、
    前記中間転写体上のトナー像に電荷を付与することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記被転写材質取得手段は、前記被転写材の種類を取得するものであり、
    前記調整手段は、
    前記被転写材の種類に応じて前記トナー像のトナー量を調整することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記被転写材取得手段は、前記被転写材の表面粗さを検知するものであり、
    前記調整手段は、
    前記被転写材の表面粗さに応じて前記トナー像のトナー量を調整することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記電荷付与手段は、コロナ帯電器であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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