JP2008107691A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被転写材の種類に関わらず高品質な画像が得られる画像形成装置を提供することである。
【解決手段】被転写材の性質に応じて、トナーの電荷量を調整する電荷量調整手段と、前記電荷量調整手段によって調整されたトナーの電荷量に応じて、転写電界を形成するため転写装置に供給される転写電流を制御する転写電流制御手段とを備えた画像形成装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、像担持体表面の静電潜像を、トナー粒子を絶縁性キャリア液に分散させた液体現像剤で現像し、現像により形成されたトナー像を被転写材に転写して最終画像を得る画像形成装置が知られている。また、前記液体現像剤による現像により形成されたトナー像を中間転写体に一次転写し、中間転写体の表面に複数のトナー像を重ね合わせ、その後重ね合わせたトナー像を被転写材に一括転写して最終画像を得る画像形成装置も知られている。
かかる液体現像装置を用いた湿式画像形成装置は、乾式画像形成装置では実現できない利点を有しており、近年その価値が見直されつつある。湿式画像形成装置の主な利点は、サブミクロンサイズの極めて微細なトナーを用いることができるため高画質を実現でき印刷並みの質感を得られること、比較的低温でトナーを用紙に定着できるため省エネルギーを実現できること、などである。特に、近年は画像形成装置の高速化に伴って、高粘度のキャリア液に、トナー粒子を高濃度に分散させた液体現像剤が使用される傾向にある。
ここで、湿式画像形成装置における被転写材へのトナー像の転写は、一般的に、静電力による静電転写方式が用いられてきた。トナー粒子には予め電荷が付与されており、被転写材の裏面側に設けられた転写ローラにトナー粒子と反対極性の電圧を印加することで発生した静電気力によりトナー粒子が移動し、転写が行われる。
このような画像形成装置において、使用する被転写材の種類に関わらず高品質の画像を出力するためには、被転写材の性質に応じて画像形成条件を調整する必要がある。特許文献1には、転写紙の特性に応じて画像形成条件を変更する旨が記載されている。
特開平9−304979号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、被転写材の性質に応じてトナーに付与する電荷量を調整しておらず、十分に高品質な画像を出力することはできない。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、被転写材の種類に関わらず高品質な画像が得られる画像形成装置を提供することである。
本発明は、以下の構成により上記課題を達成することができる。
1.
像担持体上の静電潜像をトナーを含む液体現像剤によって現像し、形成されるトナー像を転写電界を用いる静電転写方式の転写装置により被転写材上に転写する画像形成装置において、
前記被転写材の性質を取得する被転写材質取得手段と、
前記被転写材質取得手段によって取得された前記被転写材の性質に応じて、前記トナーの電荷量を調整する電荷量調整手段と、
前記電荷量調整手段によって調整されたトナーの電荷量に応じて、前記転写装置に供給される転写電流を制御する転写電流制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
2.
前記被転写材質取得手段によって取得された前記被転写材の性質に応じて、現像により形成される前記トナー像のトナー量を調整するトナー量調整手段を備えることを特徴とする1に記載の画像形成装置。
3.
前記被転写材の性質は、該被転写材の表面粗さであることを特徴とする1又は2に記載の画像形成装置。
4.
前記被転写材質取得手段は、前記被転写材の表面粗さを検知する検知手段であることを特徴とする3に記載の画像形成装置。
本発明によれば、像担持体上の静電潜像を液体現像剤によってトナー像化し、当該トナー像を被転写材上に転写する画像形成装置において、被転写材の性質に応じて、トナーに付与する電荷量を調整し、転写前のトナー像の持つ電荷量に応じて転写装置に供給される電流値を制御することにより、被転写材の種類に関わらず高品質な画像が得られる画像形成装置を提供できる。
これより、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成を示す図である。潜像担持体としての感光体1の周囲には、矢印で示す回転方向に順に、帯電装置2、露光装置3、液体現像装置4Y、4M、4C、4K、中間転写体5、感光体クリーニング装置6がそれぞれ配設され、前記中間転写体5の周囲には、転写ローラー7、中間転写体クリーニング装置8が配設されている。また、4組の液体現像装置4Y、4M、4C、4Kは、いずれも前記感光体1と離接可能に設けられる。
図2は、図1の画像形成装置において液体現像装置4Y、4M、4C、4Kとして用いられる、液体現像装置4の概略構成を示す図である。液体現像剤貯蔵槽42、汲み上げローラー43、汲み上げ量規制手段44、均しローラー45、及び感光体1表面の静電潜像を液体現像剤で現像する現像ローラー41とを備えている。また、現像ローラー上のトナーに電荷を付与するための電荷付与手段46、感光体1上に現像されずに残った現像剤をクリーニングする現像ローラークリーニング手段47を備える。
ここで、液体現像装置4Yのトナーをイエロートナー、液体現像装置4Mのトナーをマゼンタトナー、液体現像装置4Cのトナーをシアントナー、液体現像装置4Kのトナーをブラックトナーとし、それぞれの液体現像装置において対応する各色のトナー像を形成して、中間転写体5の表面で重ね合わせ、その後被転写材9に一括転写することでフルカラー画像を形成することができる。
図1の画像形成装置の動作について、順を追って説明する。感光体1は矢印で示す方向に回転している。まず、感光体1の表面を帯電装置2により、所定の表面電位に一様に帯電し、その後、露光装置3により画像情報の露光を行い、感光体1の表面に静電潜像を形成する。次いで液体現像装置4Yを感光体1に対向させ、現像ローラー41の表面に担持された液体現像剤を感光体1に接触させて静電潜像を現像することで、感光体1の表面にイエローのトナー像が形成される。
液体現像装置4で用いられる液体現像剤は、絶縁性キャリア液にトナー粒子を分散させたものであって、さらに荷電制御剤、分散剤等の機能付与剤を含有していてもよい。液体現像剤の濃度、粘度は特に限定されるものではないが、トナー粒子などの固形成分を10から50質量%の割合で分散させ、25℃における粘度が0.01Pa・sから10Pa・sの範囲にある高濃度で高粘度の液体現像剤を使用する場合に特に適している。トナー粒子は電荷付与手段46によって正極性の電荷が付与される。
感光体1がさらに回転すると、表面のトナー像は、感光体1と中間転写体5が当接する一次転写領域に移動する。中間転写体5には負極性のバイアスが印加され、このバイアスによって発生した電界でトナーが移動することで、感光体1の表面のトナー像が中間転写体5の表面に一次転写される。一次転写後、感光体1に残存する液体現像剤は感光体クリーニング装置6により除去され、帯電装置2によって感光体1の表面は再び所定の表面電位に一様に帯電する。中間転写体5は、ドラム形状でもよいし、ベルト形状でもよい。
続いて、感光体1の表面に再度静電潜像が形成され、液体現像装置4Mによって現像されて感光体1の表面にはマゼンタのトナー像が形成される。マゼンタのトナー像はその後中間転写体5の表面に一次転写され、中間転写体5の表面にはイエローのトナー像とマゼンタのトナー像が重ね合わされる。同様にして、液体現像装置4Cで現像されたシアンのトナー像と、液体現像装置4Kで現像されたブラックのトナー像も重ね合わされて、中間転写体5の表面にフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写体5の表面に形成されたフルカラーのトナー像は、中間転写体5が矢印方向に回転することで、中間転写体5と被転写材9が当接する二次転写領域に移動する。二次転写領域では、被転写材9の裏面にある転写ローラー7によって中間転写体5と被転写材9との間に線圧が加えられる。この線圧により中間転写体5上の現像剤は被転写材9に密着される。さらに、転写ローラー7には負極性のバイアスが印加され、これにより被転写材9の表面には、トナーと逆極性の電荷が供給される。トナーはこの逆極性の電荷と結びつくことで被転写材上に保持される。この状態で被転写材9が矢印方向に搬送されて二次転写領域を出ると被転写材9上へのトナー像の二次転写が完了する。トナー像が転写された被転写材9は定着装置10により定着処理がなされ、画像出力が完成する。
転写ローラー7へのバイアス印加は、印加電圧値が一定になるように制御する、いわゆる定電圧制御と、印加電流値が一定になるように制御する、いわゆる定電流制御とがあり、本発明においては定電流制御を用いる。その理由は、転写前のトナー像の持つ電荷量が大きく変化した場合にもそれに対応した電流値を設定することで、ほぼ100%の転写率を達成できることである。
本発明の画像形成装置では、被転写材9の性質に応じて被転写材9上に付着させるトナー量を調整するが、これは以下の理由による。ベタ部分の濃度の均一な画像を出力するためには、被転写材9の表面の凸凹に対して表面を確実に覆うような量のトナーを付着させる必要があり、被転写材9の表面粗さが大きいほどより多くの量のトナーを付着させる必要がある。一方、使用トナー量を抑制し、印刷コストや環境への負荷を抑制するためには、トナー付着量はなるべく少ない方が好ましい。したがって、被転写材9の表面粗さに応じてその表面を覆うための必要十分な量になるようにトナー付着量を調整することが望ましい。例えば、コート紙のような表面粗さの小さい紙に対してはトナー付着量を比較的少なくし、ノンコート紙のような表面粗さの大きい紙に対しては、トナー付着量を増加させる必要がある。トナー付着量を調整するためには、現像トナー量を調整する必要があり、例えば、液体現像装置4の現像ローラー41の回転速度に対する均しローラー45及び汲み上げローラー43の回転速度の比θを大きくして現像ローラー41上の現像剤搬送量を増やすことで可能である。
しかし、他の条件は変えないまま、現像ローラー41上の現像剤搬送量を多くすると、トナー荷電量(トナーの持つ単位質量当たりの電荷量Q/M)が小さくなる。Q/Mが小さすぎると現像時に画像背景部へのトナー付着(カブリ)が発生することがある。これを防ぐために、現像装置4内のトナー荷電手段46の出力を調整することで、トナー量を増加させたときにもQ/Mを維持することが可能である。
しかし、表面粗さの粗い被転写材に対応するために現像トナー量を増加させたときに、Q/Mをトナー量が少ない場合と同程度にしようとすると、転写前のトナー像の持つ単位面積当たりの電荷量Q/Sはトナー量が少ない場合に比べて大きくなる。前述したとおり、転写ローラー7にバイアス印加することにより被転写材9の表面にトナーと逆極性の電荷が供給されて、この逆極性の電荷とトナーとが結びついて被転写材上にトナーが保持されることで転写が可能になる。転写前のトナー像の持つ単位面積当たりの電荷量Q/Sが大きくなって、被転写材9の表面に供給可能なトナーと逆極性の電荷量を超えてしまうと、転写効率が悪化してしまう。被転写材9の表面に供給可能なトナーと逆極性の電荷量は、転写ローラー7に供給する電流値で決まる。
逆に、転写前のトナー像の持つ単位面積当たりの電荷量Q/Sがそれほど大きくない場合に、転写ローラー7への供給電流が大きすぎると被転写材9の表面には必要以上に逆極性の電荷が供給されるので、転写前に放電が起こって転写が不安定になり転写効率が悪化する。
以上の理由から、転写前のトナー像の持つ単位面積当たりの電荷量Q/Sに関係なく常に100%の転写効率を得るには、転写前のトナー像の持つ単位面積当たりの電荷量Q/Sに応じて、トナーを100%転写するのに必要十分な電流が流れるように転写ローラー7に供給する電流値を制御する必要がある。
上記のような事情を総合的に考慮して、被転写材の表面粗さに応じてトナー量やトナーに付与する電荷量を調整し、転写前のトナー像の持つ単位面積当たりの電荷量Q/Sに応じて転写電流値を制御することで、被転写材の種類に関わらず高品質な画像を得ることが可能となる。
以下、図3を参照して、本発明の画像形成装置において、被転写材の種類に関わらず高品質な画像を得るための制御方法についてさらに詳しく述べる。なお、図3は、本発明の制御方法を実施するための一例であって、本発明がこの形態に限定されるものではない。
本実施形態においては、被転写材9の性質を取得する被転写材質取得手段、被転写材9の性質(例えば表面粗さ)に応じて、現像により形成されるトナー像のトナー量を調整するトナー量調整手段、被転写材9の性質(例えば表面粗さ)に応じて、トナーの電荷量を調整する電荷量調整手段、前記電荷量調整手段により調整されたトナーの電荷量に応じて、転写装置に供給される転写電流を制御する転写電流制御手段を備えている。
これらの機能要素の構成について、図3を用いて以下に説明する。
図3は図1と同様の画像形成装置の全体構成図であるが、トナー量の調整、及びトナーへの電荷付与の制御、転写装置の転写ローラ7に供給される転写電流の制御に関わる機能をブロック図として加えたものである。また、現像装置4については、図には簡略化のため1台のみ記載したが、図1のように4色に対応して4台備えていても同様である。
図3において、11は制御部であり、被転写材9の性質に応じてトナー量を調整する調整手段、調整したトナー量に応じて電荷付与手段46による電荷付与の量を制御する電荷量調整手段、転写前のトナーの荷電量に応じて転写装置の転写ローラ7に流れる転写電流を制御する転写電流制御手段として機能する。
12は操作パネルであり、制御部11による制御に必要な入力操作を操作者が行うためのものである。例えば、場合によってはトナー量の調整に反映するために、被転写材9の性質として用紙の種類の指定などを行う。その場合は、被転写材質取得手段としても機能する。
13はメモリであり、データテーブルなどが記憶されている。例えば、トナー量に応じた電荷付与量のデータを参照するためテーブル形式で格納しておく、あるいは、用紙の種類や表面粗さに応じたトナー量調整のための出力をやはりテーブルとして格納しておく、または、トナー量や電荷付与量と適切な転写電流値との関係をデータテーブルとして格納しておくなどである。
14は汲み上げローラ駆動手段であり、汲み上げローラ43の回転を調整して、液体現像剤槽42からの液体現像剤の汲み上げ量を調整できる機能を有する。15は均しローラ駆動手段であり、汲み上げローラ43から液体現像剤の供給を受ける均しローラ45の回転を調整して、現像ローラ41への現像剤供給量を調整できる機能を有する。
16はトナー用電源であり、現像ローラ41上の帯電器46に電圧を供給し、トナーが現像されるに際して適切な荷電を与える。
17はトナー荷電量計測手段である。中間転写体5上のトナー像のトナー荷電量、すなわち被転写材9に転写されるべきトナーの荷電量を計測し、転写ローラ7における転写電流に反映するために制御部11に送る。
18は転写用電源であり、制御部11によって制御され、転写装置7における適切な転写電流値を転写ローラに与えられるよう電圧印加する。
19は被転写材表面粗さ検出手段であり、被転写材の性質として表面粗さを検出し、トナー量調整のために制御部11に送る。すなわち、被転写材質取得手段として機能する。
上記の構成要素は、以下のように連係してトナー量、トナー電荷量や転写電流の調整の動作を行う。
操作パネル12からの用紙種類の情報あるいは被転写材表面粗さ検出手段19からの表面粗さ情報に基づいて、制御部11はメモリ13のデータテーブルを参照し、汲み上げローラ駆動手段14及び均しローラ駆動手段15、電源16への適切な出力を決定する。それらの値を制御することで、被転写材9の種類または表面粗さに応じて現像ローラ41上のトナー量及びトナー電荷量が適切な量になるように調整する。
現像ローラー41上の現像剤量やトナー電荷付与手段46の出力を変更すると、中間転写体5上の転写前のトナー像の持つ電荷量が変わる。このため、このトナー像を被転写材9上に100%近い転写効率で転写するための転写ローラー7に供給する電流も変更する必要がある。
表面電位計などを用いて中間転写体5上のトナー像の持つ単位面積当たりの電荷量を検知(トナー荷電量計測手段17)し、これに基づいて、電流値を変更してもよい。
あるいは、表面電位計などのトナー荷電量測定手段を用いずに適切に制御することも可能である。なぜなら、現像ローラー41上の現像剤量やトナー電荷付与手段46の出力が決まれば、中間転写体5上のトナー像の持つ単位面積当たりの電荷量は大体決まるからである。この場合には、現像ローラー41上の現像剤量(この現像剤量は各ローラーの駆動回転数で決まる)とトナー荷電付与手段46の出力条件ごとに、100%転写できるような転写ローラー7への供給電流条件を予め調べてこれらの関係をデータテーブルとしてメモリ13に格納しておき、これを参照して電流値を制御する。
また、感光体1上や中間転写体5上にトナー電荷付与手段(トナー除電手段も含む)を独立又は追加で設け、これらのトナー電荷付与手段の出力もデータテーブルに加え、データテーブルを参照して、制御部11で転写ローラ7の電流値を制御しても良い。さらに、感光体1から中間転写体5への1次転写において実際に流れた電流も、トナー像の持つ荷電量に対応した値になるので、このデータをもとに制御部11で転写ローラー7への供給電流値を制御しても良い。
このように、本実施形態において、上記のような制御を行うことで、被転写材の種類に関わらず高品質な画像が得られるという効果を奏する。また、上記の制御方法以外にも、例えば、ユーザーの指示により使用トナー量をセーブするモードを選択できるようにし、このセーブモードが選択されたときに、トナー量が少なくなるように調整するとともに、トナーに与える電荷量を調整し、転写前のトナー像の持つ電荷量に応じて転写電流を制御すれば、使用トナー量を少なくした場合にも転写効率が悪化することなく高品質の画像が得られるという効果もある。また、出力画像が文字のみからなる画像か、写真のみから成る画像か、あるいは文字と写真との混成の画像かによって、きれいに出力するためのトナー荷電量は変更した方がよい場合がある。このような場合には、転写前のトナー像の持つ電荷量に応じて転写電流を制御すれば転写効率が悪化することなく高品質の画像を提供できる。
なお、ここでは、図1に示すような1つの感光体1の周囲に4組の液体現像装置4Y、4M、4C、4Kを配設した構成の画像形成装置を例にとって説明したが、図4に示すような、中間転写体5の周囲に4組の感光体1Y、1M、1C、1Kが配設され、それぞれの感光体が1つの液体現像装置を備えた構成の画像形成装置の場合にも同様の効果を得ることができる。
図5は、本発明の別の実施形態である画像形成装置の概略構成を示す図である。像担持体としての感光体1の周囲には、矢印で示す回転方向に順に、帯電装置2、露光装置3、液体現像装置4、転写ローラー7、感光体クリーニング装置6がそれぞれ配設されている。図1の画像形成装置とは異なり、1組の液体現像装置4のみを備えた単色の画像形成装置であり、また中間転写体は設けられていない。それ以外は基本的に図1の画像形成装置と同様の構成である。
図5の画像形成装置の動作は、中間転写体を介さず、感光体1の表面のトナー像が直接被転写材9に転写されることを除いて、基本的に図1の画像形成装置の動作と同様である。すなわち、感光体1の表面に形成された静電潜像が液体現像装置4によって現像され、感光体1の表面にトナー像が形成される。前記トナー像は、転写ローラー7によって線圧が加えられながらバイアス印加されて被転写材9に転写される。最後に、トナー像が転写された被転写材9は定着装置10により定着処理がなされ、画像出力が完成する。
このように、感光体1の表面のトナー像を直接被転写材9に転写する装置の場合でも、転写前のトナー像の持つ単位面積当たりの電荷量とこれを100%転写させるのに必要な電流値との関係は中間転写体を備えた装置の場合と同様であり、被転写材の種類に応じてトナー量やトナーに付与する電荷量を調整し、転写前のトナー像の持つ電荷量に応じて転写電流値を制御することで、ベタ部分の濃度の均一性を確保しながら転写効率の最大化を図ることができ、被転写材の種類に関わらず高画質の画像を出力することができる。
(実施例1)
図1の画像形成装置を使用して、4種類の被転写材について、画像形成条件を表1のように設定及び制御して、画像を出力し、このときの転写効率とベタ濃度の均一性を調べた。予め、それぞれの被転写材において、均一なベタ濃度が得られるための必要十分なトナー量を調べた結果、キャストコート紙、グロスコート紙は1.5g/m2、マットコート紙は2.0g/m2、ノンコート紙(上質紙)は2.5g/m2となった。このトナー量が供給できるよう、現像ローラー上の現像剤搬送量を調整した。実際には、現像ローラーに対する均しローラー及び汲み上げローラーの速度比θを調整することで行った。トナー荷電量の調整は、現像ローラー上のコロナ帯電器から現像ローラーに流れ込む電流を調整することで行った。なお、この電流は電源から供給される電流からケーシングに流れる電流を除いたものである。中間転写体5と転写ローラー7は導電性NBRゴムローラを用い、転写ローラー7に供給する電流は、それぞれの条件においてもっとも転写効率が高くなる値に設定した。
使用した液体現像剤は、樹脂に顔料を分散してなるトナーを不揮発性の絶縁性キャリアに分散したものであり、さらに少量の分散剤を添加してある。液体現像剤のトナーの割合は25質量%であり、25℃における粘度は0.1Pa・sの高粘度の液体現像剤である。トナーの平均粒径は2.5μmである。
被転写材の表面粗さは十点平均粗さRz(JIS B 0633:2001)を表面粗さ計を用いて測定した。キャストコート紙は1.7μm、グロスコート紙は2.3μm、マットコート紙は4.8μm、ノンコート紙は12μmであった。
転写効率の評価は以下の条件で行った。マゼンタとシアンの2色重ねのベタ画像を出力し、中間転写体5に形成された、被転写材9への転写前のトナーの質量をA、被転写材9への転写後に中間転写体5に残されたトナーの質量をBとして、下式により転写効率を算出した。
転写効率[%]=((A−B)/A)×100
ベタ濃度均一性の評価は出力画像を目視評価した。
評価結果を表1に示す。いずれの被転写材についても均一なベタ濃度を確保しながら高い転写効率を実現できた。
Figure 2008107691
(比較例1〜5)
実施例1と同様の条件であるが、中間転写体上トナー像の持つ単位面積当たりの電荷量に応じて最適な転写ローラーへの供給電流を選択するのではなく、転写ローラーへの供給電流を120μA(比較例1)、150μA(比較例2)、190μA(比較例3)、220μA(比較例4)、250μA(比較例5)の5通りに固定して、4種類の被転写材に画像を出力しながらこのときの転写効率を調べた。
結果を表2に示す。いずれの比較例においても被転写材の種類によっては、実施例1に比べて転写効率が劣る場合があった。
Figure 2008107691
(比較例6)
実施例1と同様の条件であるが、被転写材の種類ごとにトナー付着量を調整するのではなく、いずれの被転写材においてもトナー付着量は1.5g/m2とし、転写ローラーへの供給電流を150μAとした。その他の画像形成条件も4種類の被転写材で同じとした。
結果を表3に示す。4種類の被転写材全てで高い転写効率を実現できたものの、マットコート紙、ノンコート紙においてはベタ濃度の均一性が実施例1と比べて劣った。
Figure 2008107691
本発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成を示す図である。 本発明に係る液体現像装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態である画像形成装置の転写装置に供給する電流量制御に関する機能構成例を示す図である。 本発明の別の実施形態である画像形成装置の概略構成を示す図である。 本発明の別の実施形態である画像形成装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1、1Y、1M、1C、1K 感光体
2 帯電装置
3 露光装置
4、4Y、4M、4C、4K 液体現像装置
5 中間転写体
6 クリーニング装置
7 転写ローラ
8 中間転写体クリーニング装置
9 被転写材
10 定着装置
11 制御部
12 操作パネル
13 メモリ
14 汲み上げローラ駆動手段
15 均しローラ駆動手段
16、18 電源
17 トナー荷電量計測手段
19 被転写材表面粗さ検出手段
41 現像ローラ
42 液体現像剤槽
43 汲み上げローラ
44 規制ブレード
45 均しローラ
46 電荷付与手段

Claims (4)

  1. 像担持体上の静電潜像をトナーを含む液体現像剤によって現像し、形成されるトナー像を転写電界を用いる静電転写方式の転写装置により被転写材上に転写する画像形成装置において、
    前記被転写材の性質を取得する被転写材質取得手段と、
    前記被転写材質取得手段によって取得された前記被転写材の性質に応じて、前記トナーの電荷量を調整する電荷量調整手段と、
    前記電荷量調整手段によって調整されたトナーの電荷量に応じて、前記転写装置に供給される転写電流を制御する転写電流制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記被転写材質取得手段によって取得された前記被転写材の性質に応じて、現像により形成される前記トナー像のトナー量を調整するトナー量調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記被転写材の性質は、該被転写材の表面粗さであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記被転写材質取得手段は、前記被転写材の表面粗さを検知する検知手段であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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