JP5210838B2 - 高温粒流体の回転式冷却搬送装置 - Google Patents
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Description
この種の高温粒流体の冷却搬送装置として、従来、図7に示すようなスクリュー式の冷却搬送装置が使用されている。
かかる冷却により降温された粒流体は、排出口10から外部に排出され、かかる正規の粒流体のみを火炉内に戻される。
該高温粒流体を回転羽根車に搬入し、該回転羽根車の回転により前記粒流体を該回転羽根車の円周方向に移送させながら、内筒と外筒部の間に形成された冷却室に収容された冷却水で冷却して降温させ、搬入とは前記円周方向の反対側から前記粒流体を搬出するように構成されるとともに、
前記回転羽根車は駆動用の回転軸に取り付けられて回転駆動される歯型状体が円周方向に複数枚配置されてなり、該歯型状体の間には前記投入口からの高温粒流体が供給される移動粒流体室を設けるとともに該歯型状体の内部には冷却水が収容される回転体冷却水室を備えて構成された歯型状の冷却搬送装置を備え、
該歯型状の冷却搬送装置は、直状に上下方向に形成された外筒部内に上方から下方に向けて1列に配置し、該歯型状の冷却搬送装置の複数個の回転軸を右周りに回転するように連結する第1の回転軸系と、該歯型状の冷却搬送装置の残りの複数個の回転軸を左周りに回転するように連結する第2の回転軸系とを備え、該右周りの回転軸と左周りの回転軸とは交互になるように配置され、
さらに、上下の各冷却搬送装置は仕切部材で水平方向に一部仕切られて連通し、連通部分は流動通路を長く取ることができるように各冷却搬送装置の回転軸の回転方向に対応して交互に形成されていることを特徴とする。
該高温粒流体を回転羽根車に搬入し、該回転羽根車の回転により前記粒流体を該回転羽根車の円周方向に移送させながら、内筒と外筒部の間に形成された冷却室に収容された冷却水で冷却して降温させ、搬入とは前記円周方向の反対側から前記粒流体を搬出するように構成されるとともに、
前記回転羽根車は駆動用の回転軸に取り付けられて回転駆動される歯型状体が円周方向に複数枚配置されてなり、該歯型状体の間には前記投入口からの高温粒流体が供給される移動粒流体室を設けるとともに該歯型状体の内部には冷却水が収容される回転体冷却水室を備えて構成された歯型状の冷却搬送装置を備え、
該歯型状の冷却搬送装置は、水平面から鋭角の一定角度を存して直状に下方向に向けて形成された外筒部内に回転軸を揃えて1列に配置して、該歯型状の冷却搬送装置の回転軸を同一方向に回転するように所定間隔をおいて配置したことを特徴とする。
高温粒流体は、投入口から回転羽根車の歯型状体の間に入り、回転駆動される歯型状体とともに回転方向に移動して排出口に送り出されるとともに、内筒と外筒部の間に形成された冷却室に収容された冷却水及び歯型状体の内部に形成される回転体冷却水室内の冷却水の、双方の冷却水によって冷却される。
歯型状体の内部に形成される各回転体冷却水室に、各冷却水噴出孔から放射状に冷却水を噴出させて各回転体冷却水室を個別に冷却し、該冷却水噴出孔から回転体冷却水室を経て冷却水導入孔に至る、半径方向及び軸方向の冷却水循環路を通して冷却水を循環させることができるので、冷却水を各歯型状体の内部に形成される各回転体冷却水室に確実に供給できて、各回転体冷却水室における冷却効果を向上できる。
歯型状の冷却搬送装置を直状に上下方向に形成された外筒部内に上方から下方に向けて1列に配置し、かつ該歯型状の冷却搬送装置を右周りの回転軸と左周りの回転軸とを交互になるように配置したことにより、高温粒流体中の砂の回転方向の流動通路を長く取ることができて、高温粒流体の冷却効果が向上する。
また、歯型状の冷却搬送装置を直状に形成された外筒部内に上方から下方に向けて1列に配置したので、上方の歯型状の冷却搬送装置から下方の歯型状の冷却搬送装置へと高温粒流体の落差ができ、高温粒流体の流動がスムーズになる。
歯型状の冷却搬送装置を、水平面から鋭角の一定角度を存して直状に形成された外筒部内に回転軸を揃えて1列に配置したことにより、上方の歯型状の冷却搬送装置から下方の歯型状の冷却搬送装置へと高温粒流体の落差ができ、高温粒流体の流動がスムーズになるとともに、水平面から鋭角の一定角度を存して直状に形成したので、高さが低くなり設置スペースを低減できる。
図1は本発明の第1基本構成にかかる高温粒流体の回転式冷却搬送装置の回転軸心線に沿うで断面図(図2のA―A線断面図)、図2は図1のB―B線断面図、図3は図1のC―C線断面図である。
前記外筒冷却水室3には、図1に示すように、冷却水入口15から冷却水が導入され、
該外筒冷却水室3内を通って前記高温粒流体を冷却し、冷却水出口17から外部に排出される。
内筒2bの入口部には投入口9が設置され、該投入口9から高温粒流体が搬入される。 前記内筒2b内には、回転羽根車2が設置されている。該回転羽根車2は、回転軸6に固定され、該回転軸6は歯車8を介して駆動装置7に直結駆動されている。
該回転羽根車2は、複数枚(この例では8枚)の歯型状体2aが円周方向に配置されており、各歯型状体2aの間に形成される移動粒流体室4に、前記投入口9から高温粒流体が搬入されるようになっている。
図1において、前記回転軸6端部に冷却水の入口16が設けられ、該冷却水入口16
を通った冷却水は回転軸6内に溜められる。11は冷却水のシールである。該回転軸6内の冷却水は、各前寄り部分から、前記各回転体冷却水室5に向けて、図3に示すように、前記歯型状体2aと同数設置された冷却水噴出孔13を通して、放射状(X矢印)に噴出せしめられる。
また、前記回転軸6は、軸端部の2箇所を軸受12で、前記外筒1に回転自在に支持されている。
また、前記歯型状体2aの間には、前記投入口9からの高温粒流体が供給される移動粒流体室4を設けるとともに該歯型状体2aの内部には冷却水が収容される回転体冷却水室5が形成されており、前記回転羽根車2を前記回転軸6により回転させて歯型状体2aの移動粒流体室4を前記回転体冷却水室5とともに前記円周方向に移動させて、前記高温粒流体を排出口10に送り込むように構成している。
従って、前記高温粒流体は、投入口9から回転羽根車2の歯型状体2aの間に入り、回転駆動される歯型状体2aとともに回転方向に移動して排出口10に送り出されるとともに、内筒2bと外筒部1の間に形成された外筒冷却水室3に収容された冷却水及び歯型状体2aの内部に形成される回転体冷却水室5内の冷却水の、双方の冷却水によって冷却される。
これにより、歯型状体2aの内部に形成される各回転体冷却水室5に、各冷却水噴出孔13から放射状に冷却水を噴出させて各回転体冷却水室5を個別に冷却し、該冷却水噴出孔13から回転体冷却水室5を経て冷却水導入孔14に至る、半径方向及び軸方向の冷却水循環路を通して冷却水を循環させることができることとなり、冷却水を各歯型状体2aの内部に形成される各回転体冷却水室5に確実に供給できて、各回転体冷却水室5における冷却効果を向上できる。
図4は本発明の第2基本構成にかかる高温粒流体の回転式冷却搬送装置の回転軸心線に直角方向の断面図(図2のA―A線断面相当図)である。
この第2基本構成においては、前記投入口9の傾斜部に冷却水が導入される投入口部冷却水室20を設けるとともに、前記排出口10の傾斜部に冷却水が導入される排出口部冷却水室20aを設けている。
その他の構成は、前記第1基本構成と同様であり、これ(図1〜3)と同一の部材は同一の符号で示す。
この場合は、投入口部9及び排出口部10に、投入口部冷却水室20及び排出口部冷却水室20aを設けることにより、投入口部9及び排出口部10の冷却効果がさらに向上する。
図5(A)は本発明の第1実施例にかかる高温粒流体の回転式冷却搬送装置の回転軸心線に直角方向の断面図、(B)はAのD―D断面図である。
図5(A)、(B)において、前記第1基本構成及び第2基本構成と同様な高温粒流体の回転式冷却搬送装置100を、直状に形成された外筒部1内に上方から下方に向けて1列に配置し、該回転式冷却搬送装置100の複数個の回転軸6を右周りに回転するように連結する第1の回転軸系60と、該回転式冷却搬送装置100の残りの複数個の回転軸6aを左周りに回転するように連結する第2の回転軸系61とを備え、該右周りの回転軸6と左周りの回転軸6aとは回転方向が、図に矢印で示すように、交互になるように配置している。
このようにして、各回転式冷却搬送装置100を連通する粒流体室41が形成される。
前記各高温粒流体の回転式冷却搬送装置100は、右回りは仕切部材21で仕切られ、左回りは仕切部材22で仕切られている。
その他の構成は、前記第1基本構成と同様であり、これ(図1〜3)と同一の部材は同一の符号で示す。
また、高温粒流体の回転式冷却搬送装置100を直状に形成された外筒部1内に上方から下方に向けて1列に配置したので、上方の回転式冷却搬送装置100から下方の回転式冷却搬送装置100へと高温粒流体の落差ができ、高温粒流体の流動がスムーズになる。
図6は本発明の第2実施例にかかる高温粒流体の回転式冷却搬送装置の回転軸心線に直角方向の断面図である。
この第2実施例においては、前記第1基本構成及び第2基本構成と同様な高温粒流体の回転式冷却搬送装置100を、直状に形成された外筒部1内に上方から下方に向けて1列に配置し、該回転式冷却搬送装置100の複数個の回転軸6を同一方向(この図においては右回り)に回転するように連結している。また、かかる各回転式冷却搬送装置100を、共通して連通する粒流体室42が形成される。また、前記各高温粒流体の回転式冷却搬送装置100は、仕切部材31で仕切られている。
前記回転軸系は、右周りの場合は、前記第1実施例の第1の回転軸系60と同様に、駆動装置24bに連結部材26で連結されて各回転軸6が駆動装置24bにより右周りに回転せしめられている。
また、かかる回転式冷却搬送装置100は、水平面から鋭角の一定角度βを存して直状に形成された外筒部1内に回転軸6を揃えて1列に配置して、該回転式冷却搬送装置100の回転軸6を同一方向に回転するように所定間隔をおいて配置している。
その他の構成は、前記第1基本構成と同様であり、これ(図1〜3)と同一の部材は同一の符号で示す。
2 回転羽根車
2a 歯型状体
2b 内筒
3 外筒冷却水室
4 移動粒流体室
5 回転体冷却水室
6、6a 回転軸
7 駆動装置
9 投入口
10 排出口
13 冷却水噴出孔
14 冷却水導入孔
20 投入口部冷却水室
20a 排出口部冷却水室
21、22、31 仕切部材
24a、24b 駆動装置
41、42 粒流体室
60 第1の回転軸系
61 第2の回転軸系
β 一定角度
100 高温粒流体の回転式冷却搬送装置
Claims (3)
- 循環流動層炉から排出される灰混じり砂である高温粒流体の回転式冷却搬送装置において、
該高温粒流体を回転羽根車に搬入し、該回転羽根車の回転により前記粒流体を該回転羽根車の円周方向に移送させながら、内筒と外筒部の間に形成された冷却室に収容された冷却水で冷却して降温させ、搬入とは前記円周方向の反対側から前記粒流体を搬出するように構成されるとともに、
前記回転羽根車は駆動用の回転軸に取り付けられて回転駆動される歯型状体が円周方向に複数枚配置されてなり、該歯型状体の間には前記投入口からの高温粒流体が供給される移動粒流体室を設けるとともに該歯型状体の内部には冷却水が収容される回転体冷却水室を備えて構成された歯型状の冷却搬送装置を備え、
該歯型状の冷却搬送装置は、直状に上下方向に形成された外筒部内に上方から下方に向けて1列に配置し、該歯型状の冷却搬送装置の複数個の回転軸を右周りに回転するように連結する第1の回転軸系と、該歯型状の冷却搬送装置の残りの複数個の回転軸を左周りに回転するように連結する第2の回転軸系とを備え、該右周りの回転軸と左周りの回転軸とは交互になるように配置され、
さらに、上下の各冷却搬送装置は仕切部材で水平方向に一部仕切られて連通し、連通部分は流動通路を長く取ることができるように各冷却搬送装置の回転軸の回転方向に対応して交互に形成されていることを特徴とする高温粒流体の回転式冷却搬送装置。 - 循環流動層炉から排出される灰混じり砂である高温粒流体の回転式冷却搬送装置において、
該高温粒流体を回転羽根車に搬入し、該回転羽根車の回転により前記粒流体を該回転羽根車の円周方向に移送させながら、内筒と外筒部の間に形成された冷却室に収容された冷却水で冷却して降温させ、搬入とは前記円周方向の反対側から前記粒流体を搬出するように構成されるとともに、
前記回転羽根車は駆動用の回転軸に取り付けられて回転駆動される歯型状体が円周方向に複数枚配置されてなり、該歯型状体の間には前記投入口からの高温粒流体が供給される移動粒流体室を設けるとともに該歯型状体の内部には冷却水が収容される回転体冷却水室を備えて構成された歯型状の冷却搬送装置を備え、
該歯型状の冷却搬送装置は、水平面から鋭角の一定角度を存して直状に下方向に向けて形成された外筒部内に回転軸を揃えて1列に配置して、該歯型状の冷却搬送装置の回転軸を同一方向に回転するように所定間隔をおいて配置したことを特徴とする高温粒流体の回転式冷却搬送装置。 - 前記回転軸の一端に冷却水の入口を設け、該冷却水を前記回転軸から前記回転体冷却水室に向けて冷却水噴出孔から放射状に噴出させ、前記回転軸の前記冷却水の入口側とは反対側の部位に設けられた冷却水導入孔で前記回転体冷却水室内の冷却水を集合させ、前記冷却水噴出孔から回転体冷却水室を経て冷却水導入孔に至る冷却水循環路を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の高温粒流体の回転式冷却搬送装置。
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