JP6626185B1 - バイオマス原料の洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイオマス原料におけるアルカリ金属や塩素などの腐食性元素の残留量を低減する、バイオマス原料の洗浄装置を提供する。【解決手段】液体を貯留して、前記液体が流れ方向Lに沿って流れるように構成された、流れ方向Lの上流側に位置する上流側洗浄槽41,42および流れ方向Lの下流側に位置する下流側洗浄槽42,43と、上流側洗浄槽41,42および下流側洗浄槽42,43のそれぞれに配置されて、バイオマス原料2を撹拌しながら搬送方向Cに搬送する槽内搬送デバイス50と、上流側洗浄槽41,42と下流側洗浄槽42,43との間を跨ぐように配置されて、バイオマス原料2を下流側洗浄槽42,43から上流側洗浄槽41,42に搬送する槽間搬送デバイス50とを備え、液体が、上流側洗浄槽41,42とにおける流れ方向Lの上流側で供給され、液体の流れ方向Lが、搬送方向Cと逆向きである。【選択図】図2

Description

この発明は、バイオマス原料の洗浄装置に関する。
植物系のバイオマス原料(以下、単に「バイオマス原料」という。)は、ボイラーなどの熱源において、石炭に代表される固体燃料の代替燃料として利用したり、固体燃料と混焼して利用したりすることが検討されている。
バイオマス原料は、一般に、含水量が多いので、そのまま燃焼させると発熱量が低くなる。また、バイオマス原料は、主成分が繊維質であるため、破砕性も悪い。そのため、バイオマス原料をトレファクション(Torrefaction)処理することで燃料化することが検討されている。
トレファクション処理は、半炭化処理とも呼ばれ、バイオマス原料を無酸素雰囲気または低酸素雰囲気で200℃〜300℃で加熱することにより、揮発性有機化合物が熱分解ガスとして分解して抜けた、炭素成分の多い物質を作り出す。トレファクション処理によって得られたトレファクション燃料は、エネルギー密度が高くなり、粉砕性や耐水性が向上するので、石炭の代替燃料としての利用や石炭との混焼が想定されている。
トレファクション処理においては、木くずや間伐材や樹皮チップや建築廃材などが、通常、バイオマス原料として利用されている。通常のバイオマス原料は、アルカリ金属や塩素などの腐食性元素の含有量が少ないものの、腐食性元素を含む異物が付着している場合もある。バイオマス原料の乾燥処理前に何らの処理も行うことなく、トレファクション処理に供されると、通常のバイオマス原料であっても、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管を腐食させるおそれがある。
ゴムの木の廃材や竹や雑草類などの低質のバイオマス原料は、アルカリ金属や塩素などの腐食性元素を、通常のバイオマス原料と比較して高濃度で含んでいる。そのため、低質のバイオマス原料は、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管を腐食させる。低質のバイオマス原料は、燃料としては不向きであると考えられているが、低質のバイオマス原料でも利用可能となると、トレファクション燃料の製造コストの低減が可能になる。
特許文献1は、回転撹拌式のドラムウォッシャーを用いて、塩素含有量が多いパーム油副産物を水洗することによって、塩素含有量を下げる(脱塩する)、バイオマス燃料の製造方法を開示する。
WO2017/014028
上記特許文献1は、バイオマス燃料の製造方法における一工程として水洗脱塩工程を開示するだけであり、水洗脱塩工程を実行するための構成や装置については何も言及していない。
そこで、この発明の課題は、バイオマス原料におけるアルカリ金属や塩素などの腐食性元素の残留量を低減する、バイオマス原料の洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の一態様に係るバイオマス原料の洗浄装置は、
液体を貯留して、前記液体が流れ方向に沿って流れるように構成された、前記流れ方向の上流側に位置する上流側洗浄槽および前記流れ方向の下流側に位置する下流側洗浄槽と、
前記上流側洗浄槽および前記下流側洗浄槽のそれぞれに配置されて、バイオマス原料を撹拌しながら搬送方向に搬送する槽内搬送デバイスと、
前記上流側洗浄槽と前記下流側洗浄槽との間を跨ぐように配置されて、前記バイオマス原料を前記下流側洗浄槽から前記上流側洗浄槽に搬送する槽間搬送デバイスとを備え、
前記液体が、前記上流側洗浄槽における前記流れ方向の上流側で供給され、前記液体の前記流れ方向が、前記搬送方向と逆向きであることを特徴とする。
この発明によれば、上流側洗浄槽および下流側洗浄槽のそれぞれにおいて、バイオマス原料が槽内搬送デバイスによって液体中で撹拌されながら洗浄される。槽間搬送デバイスによって、上流側洗浄槽と下流側洗浄槽との間で液体が混ざることを防止できる。液体の流れ方向が、バイオマス原料の搬送方向と逆向きであるため、流れ方向の上流側ほど、液体が清浄であるので、上流側洗浄槽は下流側洗浄槽よりも清浄な液体で洗浄できる。搬送方向下流側に位置する上流側洗浄槽においては、より清浄な液体によってバイオマス原料が洗浄されるので、バイオマス原料におけるアルカリ金属や塩素などの腐食性元素の残留量を効果的に低減できる。
トレファクション燃料製造システムのブロック図である。 一実施形態に係るバイオマス原料の洗浄装置を説明する図である。 洗浄装置の槽内搬送デバイスを模式的に説明する断面図である。 図3に示した槽内搬送デバイスの一部を示す正面図である。 槽内搬送デバイスの変形例を模式的に説明する一部断面図である。 槽内搬送デバイスの別の変形例を模式的に説明する一部断面図である。 洗浄装置の槽間搬送デバイスを模式的に説明する断面図である。
以下、図面を参照しながら、この発明に係るバイオマス原料2の洗浄装置6の実施の形態を説明するが、まずは、バイオマス原料2の洗浄装置6が使用されるトレファクション燃料製造システム1を説明する。
〔トレファクション燃料製造システム〕
図1を参照しながら、トレファクション燃料製造システム1を説明する。図1は、トレファクション燃料製造システム1のブロック図である。
図1に示すように、トレファクション燃料製造システム1は、植物系のバイオマス原料2(以下、単に「バイオマス原料2」という。)からトレファクション燃料20を製造するためのものである。バイオマス原料2は、一般に、含水量が高いので、そのまま燃焼させると発熱量が低く、主成分が繊維質であるため、破砕性も悪い。そこで、トレファクション燃料製造システム1を用いて、バイオマス原料2からトレファクション燃料20が製造される。
バイオマス原料2は、木くずや間伐材や樹皮チップや建築廃材などの通常タイプのものと、ゴムの木の廃材や竹や雑草類などの低質タイプのものとに分類することができる。低質タイプのものは、アルカリ金属(カリウムやナトリウム)や塩素などの腐食性元素を、通常タイプのものと比較して高濃度で含むため、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管を腐食させる。通常のバイオマス原料2は、アルカリ金属や塩素などの腐食性元素の含有量が少ないものの、腐食性元素を含む異物が付着している場合もある。
図1に例示するトレファクション燃料製造システム1は、破砕装置4と、洗浄装置6と、乾燥装置8と、トレファクション装置10と、冷却装置12と、微粉砕装置14と、ペレット製造装置16と、空冷装置18と、図示しない熱風発生装置とを備える。
バイオマス原料2は、バイオマスラインM1を通じて破砕装置4に供給される。破砕装置4は、バイオマス原料2に対して粉砕、破砕、裁断、摩砕などの機械的な処理を行う。破砕装置4は、例えば、一軸破砕機、二軸破砕機、ハンマークラッシャー、リファイナー、ニーダーなどである。破砕装置4によって、バイオマス原料2は、例えば、長さが約30mmから約40mmのチップに破砕されて、トレファクション用チップに加工される。
粉砕されたチップ状のバイオマス原料2は、バイオマスラインM3を通じて洗浄装置6に供給される。洗浄装置6は、バイオマス原料2を、洗浄槽40に貯留された洗浄用の液体(以下、単に「液体」という。)で洗浄する。洗浄に使用される液体として、例えば水が用いられる。液体は、バイオマス原料2に含まれるかまたはバイオマス原料2に付着しているアルカリ金属(カリウムやナトリウム)や塩素などの腐食性元素を溶出させて、腐食性元素の残留量を減らす。好ましくは、腐食性元素の溶出を促進するために、液体が約80℃から約100℃に加熱される。洗浄に使用される液体は、熱風発生装置によって発生した高温の熱風との熱交換によって加熱される。洗浄装置6は、図2に示すように、洗浄槽40と、洗浄槽40に投入されたバイオマス原料2を搬送する槽内搬送デバイス50および槽間搬送デバイス60を有する。
洗浄されたバイオマス原料2は、バイオマスラインM4を通じて乾燥装置8に供給される。乾燥装置8は、洗浄されたバイオマス原料2を加熱乾燥する。乾燥装置8は、例えば、コンベヤ上に載置されたバイオマス原料2に高温のガスを供給することによって乾燥させるコンベヤ式や、ロータリーキルン式にすることができる。乾燥用ガスとして、熱風発生装置によって発生した高温の熱風が用いられる。乾燥装置8は、間接加熱または直接加熱の何れでもよい。
乾燥されたバイオマス原料2は、バイオマスラインM5を通じてトレファクション装置10に供給される。トレファクション装置10は、バイオマス原料2を例えば無酸素雰囲気または低酸素雰囲気で間接加熱することによって炭素成分の多いトレファクション燃料20を製造する。トレファクション装置10は、例えば、内側シェル部と、内側シェル部の外周に位置する外周加熱部とを有する外熱式ロータリーキルンである。内側シェル部は、図示しない回転駆動モータによって、回転する。内側シェル部に投入されたバイオマス原料2は、外周加熱部によって約200℃〜約300℃に、好ましくは約250℃〜約300℃に間接加熱される。外周加熱部は、熱風発生装置によって発生した高温の熱風と熱交換される熱媒体によって加熱される。バイオマス原料2をトレファクション装置10で間接加熱することによって、トレファクション燃料20が作製される。
トレファクション燃料20は、トレファクションラインM8を通じて冷却装置12に供給される。冷却装置12は、トレファクション装置10によって製造されたトレファクション燃料20を間接冷却する。冷却装置12は、例えば、内側シェル部と、内側シェル部の外周に位置する外周冷却部とを有する。内側シェル部は、図示しない回転駆動モータによって、回転する。内側シェル部には、窒素ガスのような不活性ガスが供給される。内側シェル部に投入されたトレファクション燃料20は、外周冷却部によって間接冷却される。冷却装置12によって、高温のトレファクション燃料20が、発火したり酸化したりすることを防止できる。外周冷却部の冷却に使用された液体は、洗浄装置6で使用される液体として利用される。
冷却されたトレファクション燃料20は、トレファクションラインM9を通じて微粉砕装置14に供給される。微粉砕装置14は、冷却されたトレファクション燃料20を微粉砕する。トレファクション燃料20を微粉砕することによって、圧縮密度が高くなる。微粉砕されたトレファクション燃料20は、トレファクションラインM10を通じてペレット製造装置16に供給される。ペレット製造装置16は、微粉砕されたトレファクション燃料20から、ペレット状のトレファクション燃料20に成形する。トレファクション燃料20をペレット状に成形することにより、トレファクション燃料20のハンドリング性が向上する。ペレット状に成形されたトレファクション燃料20は、トレファクションラインM11を通じて空冷装置18に供給され、空冷装置18によって空冷される。空冷されたトレファクション燃料20は、トレファクションラインM12を通じて、袋詰めなどの梱包作業に供される。このようにして得られたトレファクション燃料20は、石炭の代替燃料として利用したり、石炭との混焼に利用したりすることができる。
〔バイオマス原料の洗浄装置〕
図2から図7を参照しながら、一実施形態に係るバイオマス原料2の洗浄装置6を説明する。図2は、一実施形態に係るバイオマス原料2の洗浄装置6を説明する図である。図3は、洗浄装置6の槽内搬送デバイス50を模式的に説明する断面図である。図4は、図3に示した槽内搬送デバイス50の一部を示す正面図である。図5は、槽内搬送デバイス50の変形例を模式的に説明する一部断面図である。図6は、槽内搬送デバイス50の別の変形例を模式的に説明する一部断面図である。図7は、洗浄装置6の槽間搬送デバイス60を模式的に説明する断面図である。なお、洗浄槽40において液体が流れる流れ方向Lを基準として、流れ方向Lの上流側を単に上流側と言い、流れ方向Lの下流側を単に下流側と言う。
図2に示すように、洗浄装置6は、複数の洗浄槽40と、槽内搬送デバイス50と、槽間搬送デバイス60と、槽外搬送デバイス64と、液体供給部35と、供給部38と、回収容器39とを備える。図2に例示した洗浄装置6では、3つの洗浄槽40と、3つの槽内搬送デバイス50と2つの槽間搬送デバイス60とが、配設されている。後述するように、槽内搬送デバイス50は例えば羽根車であり、槽間搬送デバイス60は例えばコンベヤである。
洗浄槽40として、上流側から順に、第1洗浄槽41と第2洗浄槽42と第3洗浄槽43とが配設されている。第1洗浄槽41と第2洗浄槽42との間では、第1洗浄槽41が上流側洗浄槽であり、第2洗浄槽42が下流側洗浄槽である。第2洗浄槽42と第3洗浄槽43との間では、第2洗浄槽42が上流側洗浄槽であり、第3洗浄槽43が下流側洗浄槽である。すなわち、上流側洗浄槽および下流側洗浄槽の関係は、相対的なものである。第1洗浄槽41、第2洗浄槽42および第3洗浄槽43には、それぞれ、第1槽内液W1、第2槽内液W2および第3槽内液W3が貯留される。
槽内搬送デバイス50は、対応する洗浄槽40に配置される。すなわち、第1洗浄槽41、第2洗浄槽42および第3洗浄槽43のそれぞれには、第1槽内搬送デバイス51、第2槽内搬送デバイス52および第3槽内搬送デバイス53が配設されている。槽間搬送デバイス60は、隣接配置された2つの洗浄槽40の間を跨ぐように配置される。すなわち、第1洗浄槽41と第2洗浄槽42との間を跨ぐように第1槽間搬送デバイス61が配設され、第2洗浄槽42と第3洗浄槽43との間を跨ぐように第2槽間搬送デバイス62が配設されている。
洗浄槽40は、上下方向に延びる壁と、横方向に延びる底部37とによって画定されるとともに、上方が開放された有底形状をしている。洗浄槽40は、平面視で多角形形状をしており、例えば、平面視で矩形形状をしている。図2に示した洗浄装置6における上下方向に延びる壁は、上流壁31、第1隔壁32、第2隔壁33および下流壁34である。第1洗浄槽41は、上流壁31と第1隔壁32と底部37とによって画定されている。第2洗浄槽42は、第1隔壁32と第2隔壁33と底部37とによって画定されている。第3洗浄槽43は、第2隔壁33と下流壁34と底部37とによって画定されている。
第1洗浄槽41の上流側には、液体供給部35が設けられており、液体供給部35を通じて液体が供給されることによって、第1槽内液W1が第1洗浄槽41に貯留される。第1槽内液W1は、流れ方向Lに沿って、すなわち、液体供給部35から第1隔壁32に向けて流れる。液体供給部35から供給される液体の量は、第1洗浄槽41の容積に対して多くないので、第1槽内液W1、第2槽内液W2および第3槽内液W3はゆっくりと流れる。また、バイオマス原料2の比重は、液体の比重よりも小さいので、バイオマス原料2は、第1槽内液W1、第2槽内液W2および第3槽内液W3の各液面に浮遊する。
槽外搬送デバイス64が、第1洗浄槽41と、第1洗浄槽41の上流側に形成される上流領域45とを跨ぐように、傾斜して配置されている。すなわち、槽外搬送デバイス64は、上流領域45および第1洗浄槽41の境界を画定する上流壁31の上方において、傾斜して配置されている。上流領域45の下部には、回収容器39が配置されている。槽外搬送デバイス64の下流側後部が、第1槽内液W1の中に浸漬しているとともに、槽外搬送デバイス64の上流側前部が、上流壁31の上方を越えて、上流領域45の上方に位置している。したがって、槽外搬送デバイス64が、流れ方向Lの下流側に向かって後下がりに傾斜している。
槽外搬送デバイス64の下流側後部の下流側には、第1槽内搬送デバイス51が配設されている。第1槽内搬送デバイス51の下部が、第1槽内液W1の中に浸漬している。第1槽内搬送デバイス51の下流側には、堰き止め部36が配設されている。それにより、バイオマス原料2が、下流側の第2洗浄槽42へ落下することを防止している。堰き止め部36は、第1槽内搬送デバイス51と接触しない程度に、第1槽内搬送デバイス51の近傍に配置されている。当該構成によれば、堰き止め部36と第1槽内搬送デバイス51との間で、バイオマス原料2が滞留することを防止できる。
堰き止め部36は、堰き止め部36の上端部が、第1槽内液W1の液面よりも上方に位置するとともに、堰き止め部36の下端部が第1洗浄槽41の底部37から離間している。堰き止め部36の上部が第1槽内液W1の液面から露出しているので、第1槽内液W1の液面に浮遊するバイオマス原料2を堰き止めることができる。それとともに、堰き止め部36の下端部と底部37との間に液中間隙があるので、第1槽内液W1が液中間隙を潜って下流側に流れることができる。
第1洗浄槽41の下流側の第1槽内液W1が、オーバーフローによって第2洗浄槽42の上流側に対して上方から流入する。例えば、第1隔壁32を上流壁31よりも低くすることにより、第1槽内液W1が第1隔壁32の上端を越えてオーバーフローすることができる。また、上流壁31と第1隔壁32とを同じ高さにしておいて、第1隔壁32の上端よりも下方にオーバーフロー貫通孔(図示せず)を設けることができる。これにより、第1槽内液W1が第1隔壁32のオーバーフロー貫通孔を通じてオーバーフローすることができる。当該構成によれば、ポンプのような流体機械を用いることなく、第1洗浄槽41の液体を第2洗浄槽42に供給できるとともに、第1洗浄槽41と第2洗浄槽42との間で液体が混ざることを防止できる。
第1槽内液W1のオーバーフローによって、第2洗浄槽42の上流側には、液体が供給される。これにより、第2槽内液W2が第2洗浄槽42に貯留される。第2槽内液W2は、流れ方向Lに沿って、すなわち、第1隔壁32から第2隔壁33に向けて、流れる。
第1槽間搬送デバイス61が、第2洗浄槽42と第1洗浄槽41とを跨ぐように、傾斜して配置されている。すなわち、第1槽間搬送デバイス61は、第1洗浄槽41および第2洗浄槽42の境界を画定する第1隔壁32の上方において、傾斜して配置されている。第1槽間搬送デバイス61の下流側後部が、第2槽内液W2の中に浸漬しているとともに、第1槽間搬送デバイス61の上流側前部が、第1隔壁32の上方を越えて、第1洗浄槽41の下流側上方に位置している。したがって、第1槽間搬送デバイス61が、流れ方向Lの下流側に向かって後下がりに傾斜している。
第1槽間搬送デバイス61の下流側後部の下流側には、第2槽内搬送デバイス52が配設されている。第2槽内搬送デバイス52の下部が、第2槽内液W2の中に浸漬している。第2槽内搬送デバイス52の下流側には、堰き止め部36が配設されている。それにより、バイオマス原料2が、下流側の第3洗浄槽43へ落下することを防止している。堰き止め部36は、第2槽内搬送デバイス52と接触しない程度に、第2槽内搬送デバイス52の近傍に配置されている。当該構成によれば、堰き止め部36と第2槽内搬送デバイス52との間で、バイオマス原料2が滞留することを防止できる。
堰き止め部36は、堰き止め部36の上端部が、第2槽内液W2の液面よりも上方に位置するとともに、堰き止め部36の下端部が第2洗浄槽42の底部37から離間している。堰き止め部36の上部が第2槽内液W2の液面から露出しているので、第2槽内液W2の液面に浮遊するバイオマス原料2を堰き止めることができる。それとともに、堰き止め部36の下端部と底部37との間に液中間隙があるので、第2槽内液W2の液体が液中間隙を潜って下流側に流れることができる。
第2洗浄槽42の下流側の第2槽内液W2が、オーバーフローによって第3洗浄槽43の上流側に対して上方から流入する。例えば、第2隔壁33を第1隔壁32よりも低くすることにより、第2槽内液W2が第2隔壁33の上端を越えてオーバーフローすることができる。また、第1隔壁32と第2隔壁33とを同じ高さにしておいて、第2隔壁33の上端よりも下方にオーバーフロー貫通孔(図示せず)を設けることができる。これにより、第2槽内液W2が第2隔壁33のオーバーフロー貫通孔を通じてオーバーフローすることができる。当該構成によれば、ポンプのような流体機械を用いることなく、第2洗浄槽42の液体を第3洗浄槽43に供給できるとともに、第2洗浄槽42と第3洗浄槽43との間で液体が混ざることを防止できる。
第2槽内液W2のオーバーフローによって、第3洗浄槽43の上流側には、液体が供給される。これにより、第3槽内液W3が第3洗浄槽43に貯留される。第3槽内液W3は、流れ方向Lに沿って、すなわち、第2隔壁33から下流壁34に向けて、流れる。
第2槽間搬送デバイス62が、第3洗浄槽43と第2洗浄槽42とを跨ぐように、傾斜して配置されている。すなわち、第2槽間搬送デバイス62は、第2洗浄槽42および第3洗浄槽43の境界を画定する第2隔壁33の上方において、傾斜して配置されている。第2槽間搬送デバイス62の下流側後部が、第3槽内液W3の中に浸漬しているとともに、第2槽間搬送デバイス62の上流側前部が、第2隔壁33の上方を越えて、第2洗浄槽42の下流側上方に位置している。したがって、第2槽間搬送デバイス62が、流れ方向Lの下流側に向かって後下がりに傾斜している。
第2槽間搬送デバイス62の下流側後部の下流側には、第3槽内搬送デバイス53が配設されている。第3槽内搬送デバイス53の下部が、第3槽内液W3の中に浸漬している。第3槽内搬送デバイス53の下流側には、堰き止め部36が配設されている。それにより、バイオマス原料2が、下流側の下流領域46へ落下することを防止している。堰き止め部36は、第3槽内搬送デバイス53と接触しない程度に、第3槽内搬送デバイス53の近傍に配置されている。当該構成によれば、堰き止め部36と第3槽内搬送デバイス53との間で、バイオマス原料2が滞留することを防止できる。
堰き止め部36は、堰き止め部36の上端部が、第3槽内液W3の液面よりも上方に位置するとともに、堰き止め部36の下端部が第3洗浄槽43の底部37から離間している。堰き止め部36の上部が第3槽内液W3の液面から露出しているので、第3槽内液W3の液面に浮遊するバイオマス原料2を堰き止めることができる。それとともに、堰き止め部36の下端部と底部37との間に液中間隙があるので、第3槽内液W3の液体が液中間隙を潜って下流側に流れることができる。
第3洗浄槽43の下流側の第3槽内液W3が、オーバーフローによって下流領域46に排出される。例えば、下流壁34を第2隔壁33よりも低くすることにより、第3槽内液W3が下流壁34の上端を越えてオーバーフローすることができる。また、第2隔壁33と下流壁34とを同じ高さにしておいて、下流壁34の上端よりも下方にオーバーフロー貫通孔(図示せず)を設けることができる。これにより、第3槽内液W3が、下流壁34のオーバーフロー貫通孔を通じてオーバーフローすることができる。下流領域46に排出された液体は、液体供給部35から供給される液体の予熱に使用されたあと、廃棄される。
第1洗浄槽41と第2洗浄槽42と第3洗浄槽43とにおいて液面差を設けることによって、液体が下流側洗浄槽から上流側洗浄槽への逆流が防止され、液体が流れ方向Lに沿って流れることができる。流れ方向Lの上流側に位置する洗浄槽40ほど、液体が清浄であり、バイオマス原料2も洗浄によって清浄になっているので、いずれの洗浄槽40においても流れ方向Lの上流側ほど、液体が清浄である。
壁の高さを、上流壁31>第1隔壁32>第2隔壁33>下流壁34にすることによって、液体が壁の上端を越えるオーバーフローを形成できる。また、壁に設けられたオーバーフロー貫通孔の高さを、第1隔壁32>第2隔壁33>下流壁34にすることによって、液体がオーバーフロー貫通孔を介して流れ落ちるオーバーフローを形成できる。
バイオマス原料2は、供給部38によって第3洗浄槽43に供給される。供給部38は、コンベヤであり、第3洗浄槽43の上方に配設されている。バイオマス原料2は、第3洗浄槽43での堰き止め部36と第3槽内搬送デバイス53との間に供給されて、第3槽内液W3の液面に浮遊する。
浮遊するバイオマス原料2が、第3槽内搬送デバイス53によって、第3槽内液W3の中で撹拌されながら液中を潜って搬送方向Cに搬送される。バイオマス原料2の搬送方向Cは、液体の流れ方向Lと逆向きである。搬送方向Cに搬送される過程で、バイオマス原料2が撹拌・洗浄される。撹拌・洗浄後のバイオマス原料2は、第3槽内液W3の液面に浮遊する。
第3槽内搬送デバイス53で撹拌・洗浄されたバイオマス原料2は、第3槽内搬送デバイス53の搬送力によって、液体の流れに抗しながら第2槽間搬送デバイス62に搬送される。前述のように各洗浄槽40での液体の流速は遅く、そして、バイオマス原料2が下流側から次々と搬送されてバイオマス原料2同士が押し合うので、バイオマス原料2が上流側に移動する。第2槽間搬送デバイス62の下流側後部が、第3槽内液W3の中に浸漬しているので、第3槽内液W3の液面に浮遊するバイオマス原料2が、第2槽間搬送デバイス62によってすくい上げられる。
すくい上げられたバイオマス原料2は、第2槽間搬送デバイス62によって第2洗浄槽42の下流側の上方に搬送される。上方に搬送されたバイオマス原料2は、第2洗浄槽42での堰き止め部36と第2槽内搬送デバイス52との間に供給されて、第2槽内液W2の液面に浮遊する。
浮遊するバイオマス原料2が、第2槽内搬送デバイス52によって、第2槽内液W2の中で撹拌されながら液中を潜って搬送方向Cに搬送される。搬送方向Cに搬送される過程で、バイオマス原料2が撹拌・洗浄される。撹拌・洗浄後のバイオマス原料2は、第2槽内液W2の液面に浮遊する。
第2槽内液W2の液面に浮遊するバイオマス原料2は、第2槽内搬送デバイス52の搬送力によって、液体の流れに抗しながら第1槽間搬送デバイス61に搬送される。第1槽間搬送デバイス61の下流側後部が、第2槽内液W2の中に浸漬しているので、第2槽内液W2の液面に浮遊するバイオマス原料2が、第1槽間搬送デバイス61によってすくい上げられる。
すくい上げられたバイオマス原料2は、第1槽間搬送デバイス61によって第1洗浄槽41の下流側の上方に搬送される。上方に搬送されたバイオマス原料2は、第1洗浄槽41での堰き止め部36と第1槽内搬送デバイス51との間に供給されて、第1槽内液W1の液面に浮遊する。
浮遊するバイオマス原料2が、第1槽内搬送デバイス51によって、第1槽内液W1の中で撹拌されながら液中を潜って搬送方向Cに搬送される。搬送方向Cに搬送される過程で、バイオマス原料2が撹拌・洗浄される。撹拌・洗浄後のバイオマス原料2は、第1槽内液W1の液面に浮遊する。
第1槽内液W1の液面に浮遊するバイオマス原料2は、第1槽内搬送デバイス51の搬送力によって、液体の流れに抗しながら槽外搬送デバイス64に搬送される。槽外搬送デバイス64の下流側後部が、第1槽内液W1の中に浸漬しているので、第1槽内液W1の液面に浮遊するバイオマス原料2が、槽外搬送デバイス64によってすくい上げられる。
すくい上げられたバイオマス原料2は、槽外搬送デバイス64によって上流領域45の上方に搬送される。上方に搬送されたバイオマス原料2は、上流領域45での回収容器39に供給されて回収される。
このように、バイオマス原料2は、まず、第3洗浄槽43の第3槽内液W3の中で第3槽内搬送デバイス53によって撹拌・洗浄される。次に、バイオマス原料2は、第2洗浄槽42の第2槽内液W2の中で第2槽内搬送デバイス52によって撹拌・洗浄される。その後、バイオマス原料2は、第1洗浄槽41の第1槽内液W1の中で第1槽内搬送デバイス51によって撹拌・洗浄される。
第1洗浄槽41、第2洗浄槽42および第3洗浄槽43のそれぞれにおいて、第1槽内搬送デバイス51、第2槽内搬送デバイス52および第3槽内搬送デバイス53によって、バイオマス原料2が液体中で撹拌されながら洗浄される。第1槽間搬送デバイス61によって第1洗浄槽41と第2洗浄槽42との間で液体が混ざることを防止でき、第2槽間搬送デバイス62によって第2洗浄槽42と第3洗浄槽43との間で液体が混ざることを防止できる。液体の流れ方向Lが、バイオマス原料2の搬送方向Cと逆向きであるため、流れ方向Lの上流側ほど、液体が清浄である。したがって、第1洗浄槽41は第2洗浄槽42よりも清浄な液体で洗浄でき、第2洗浄槽42は第3洗浄槽43よりも清浄な液体で洗浄できる。搬送方向Cの下流側(すなわち流れ方向Lの上流側)に位置する第1洗浄槽41および第2洗浄槽42においては、より清浄な液体によってバイオマス原料2が洗浄されるので、バイオマス原料2におけるアルカリ金属や塩素などの腐食性元素の残留量を効果的に低減できる。
〔槽内搬送デバイス〕
図3に示すように、槽内搬送デバイス50は、モータ(電動機)によって回転駆動される回転軸55と、回転軸55から径方向外側に(すなわち放射状に)延びる複数の羽根56を有する羽根車である。各羽根56は、複数の板状部57と、U字状の枠部59とを有する。板状部57は、回転軸55の軸方向に延びるとともに羽根56の延び方向と平行に延びている。板状部57の両端部は、枠部59によって支持されて固定されている。枠部59の両端部が、回転軸55に取り付けられている。回転軸55は、第1槽内液W1、第2槽内液W2および第3槽内液W3の各液面よりも上方に位置している。回転軸55を中心に回動する羽根56によって、第1槽内液W1、第2槽内液W2および第3槽内液W3の中でバイオマス原料2の沈下および浮上が繰り返されるので、バイオマス原料2が、効果的に撹拌・洗浄される。
図4に示すように、隣り合った板状部57の間、回転軸55と板状部57との間、および、枠部59と板状部57との間には、それぞれ、開口部58が設けられている。開口部58は、液体が通過可能であるもののチップ状のバイオマス原料2の通過が妨げられる液体透過性を有するように、寸法構成されている。羽根56が開口部58を有することにより、槽内搬送デバイス50が回転して液体を撹拌するときの流体抵抗を低減できる。なお、上記の開口部58においてバイオマス原料2の通過が妨げられるというのは、バイオマス原料2が開口部58を完全に通過できないことと、バイオマス原料2の搬送に支障が無ければバイオマス原料2が開口部58からいくらか通過できることとを含む。開口部58を大きくすれば、開口部58を通過したバイオマス原料2を複数回撹拌できるという効果がある。
図5に示すように、板状部57は、断面視で、三日月形状にすることができる。三日月形状は、攪拌時において液体に浸漬し始める側に湾曲面を有する。当該構成によれば、槽内搬送デバイス50が回転して液体を撹拌するときの流体抵抗を低減できる。
図6に示すように、板状部57は、断面視で、羽根56の延び方向に対して傾斜した配置にすることができる。当該構成によれば、槽内搬送デバイス50が回転して液体を撹拌するときの流体抵抗を低減できる。
〔槽間搬送デバイス〕
図7に示すように、槽間搬送デバイス60は、駆動輪65および従動輪66と、駆動輪65と従動輪66との間で架け渡された無端循環帯67とを有するコンベヤである。駆動輪65は、図示しないモータ(電動機)によって回転駆動され、無端循環帯67を循環させる。当該構成によれば、バイオマス原料2を円滑に且つ連続的に搬送できる。
無端循環帯67は、例えば、液体透過性を備える無端のベルト体やメッシュベルトとすることができる。ベルト体の厚み方向に貫通した貫通孔が形成されることによって、ベルト体は、液体透過性を備えることができる。液体透過性を備える無端循環帯67では、液体が通過可能であるが、チップ状のバイオマス原料2は通過不可である。当該構成によれば、槽間搬送デバイス60は、バイオマス原料2を上流側洗浄槽に搬送するが、下流側洗浄槽での液体を上流側洗浄槽に搬送しないので、上流側洗浄槽が下流側洗浄槽での液体で汚染されることを防止できる。
無端循環帯67の搬送面には、複数の係合突出部68が設けられている。係合突出部68は、搬送面の外方に突出しており、例えば、無端循環帯67の幅方向に延びている。係合突出部68は、バイオマス原料2と係合する。当該係合により、洗浄槽40の液面に浮遊するバイオマス原料2をすくい上げるのが容易になるとともに、バイオマス原料2が搬送中にずり落ちることが防止される。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
バイオマス原料2の洗浄装置6が3つの洗浄槽40(第1洗浄槽41,第2洗浄槽42,第3洗浄槽43)を有する場合を説明したが、バイオマス原料2の汚れ具合に応じて洗浄槽40の数を増減することができる。すなわち、バイオマス原料2が汚れていると、洗浄槽40の数を増やし、バイオマス原料2があまり汚れていないと、洗浄槽40の数を減らすことができる。
この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
この発明の一態様に係るバイオマス原料2の洗浄装置6は、
液体を貯留して、前記液体が流れ方向Lに沿って流れるように構成された、前記流れ方向Lの上流側に位置する上流側洗浄槽41,42および前記流れ方向Lの下流側に位置する下流側洗浄槽42,43と、
前記上流側洗浄槽41,42および前記下流側洗浄槽42,43のそれぞれに配置されて、バイオマス原料2を撹拌しながら搬送方向Cに搬送する槽内搬送デバイス50と、
前記上流側洗浄槽41,42と前記下流側洗浄槽42,43との間を跨ぐように配置されて、前記バイオマス原料2を前記下流側洗浄槽42,43から前記上流側洗浄槽41,42に搬送する槽間搬送デバイス60とを備え、
前記液体が、前記上流側洗浄槽41,42とにおける前記流れ方向Lの上流側で供給され、前記液体の前記流れ方向Lが、前記搬送方向Cと逆向きであることを特徴とする。
上記構成によれば、
上流側洗浄槽41,42および下流側洗浄槽42,43のそれぞれにおいて、バイオマス原料2が槽内搬送デバイス50によって液体中で撹拌されながら洗浄される。槽間搬送デバイス60によって、上流側洗浄槽41,42と下流側洗浄槽42,43との間で液体が混ざることを防止できる。液体の流れ方向Lが、バイオマス原料2の搬送方向Cと逆向きであるため、流れ方向Lの上流側ほど、液体が清浄であるので、上流側洗浄槽41,42は下流側洗浄槽42,43よりも清浄な液体で洗浄できる。搬送方向C下流側に位置する上流側洗浄槽41,42においては、より清浄な液体によってバイオマス原料2が洗浄されるので、バイオマス原料2におけるアルカリ金属や塩素などの腐食性元素の残留量を効果的に低減できる。
また、一実施形態のバイオマス原料2の洗浄装置6では、
前記上流側洗浄槽41,42および前記下流側洗浄槽42,43が、隣接して配置され、前記上流側洗浄槽41,42からオーバーフローした前記液体が、前記下流側洗浄槽42,43に対して上方から流入するように構成されている。
上記実施形態によれば、ポンプのような流体機械を用いることなく、上流側洗浄槽41,42の液体を下流側洗浄槽42,43に供給できるとともに、上流側洗浄槽41,42と下流側洗浄槽42,43との間で液体が混ざることを防止できる。
また、一実施形態のバイオマス原料2の洗浄装置6では、
前記槽内搬送デバイス50に対して前記流れ方向Lの下流側には、堰き止め部36が設けられており、前記堰き止め部36の上端部が液面よりも上方に位置するとともに、前記堰き止め部36の下端部が前記上流側洗浄槽41,42および前記下流側洗浄槽42,43の底部37から離間している。
上記実施形態によれば、バイオマス原料2を堰き止めることができるとともに、液体が堰き止め部36の下端部と底部37との間で形成される液中間隙を潜って下流側に流れることができる。
また、一実施形態のバイオマス原料2の洗浄装置6では、
前記槽内搬送デバイス50が、回転駆動される回転軸55から径方向外側に延びる羽根56を有する羽根車である。
上記実施形態によれば、回転軸55を中心に回動する羽根56によって、バイオマス原料2の沈下および浮上が繰り返されるので、バイオマス原料2が、効果的に撹拌・洗浄される。
また、一実施形態のバイオマス原料2の洗浄装置6では、
前記羽根56が、前記液体が通過可能である開口部58を有する。
上記実施形態によれば、槽内搬送デバイス50が回転して液体を撹拌するときの流体抵抗を低減できる。
1…トレファクション燃料製造システム
2…バイオマス原料
4…破砕装置
6…洗浄装置
8…乾燥装置
10…トレファクション装置
12…冷却装置
14…微粉砕装置
16…ペレット製造装置
18…空冷装置
20…トレファクション燃料
31…上流壁
32…第1隔壁
33…第2隔壁
34…下流壁
35…液体供給部
36…堰き止め部
37…底部
38…供給部
39…回収容器
40…洗浄槽
41…第1洗浄槽(上流側洗浄槽)
42…第2洗浄槽(上流側洗浄槽,下流側洗浄槽)
43…第3洗浄槽(下流側洗浄槽)
45…上流領域
46…下流領域
50…槽内搬送デバイス(羽根車)
51…第1槽内搬送デバイス
52…第2槽内搬送デバイス
53…第3槽内搬送デバイス
55…回転軸
56…羽根
57…板状部
58…開口部
59…枠部
60…槽間搬送デバイス(コンベヤ)
61…第1槽間搬送デバイス
62…第2槽間搬送デバイス
64…槽外搬送デバイス
65…駆動輪
66…従動輪
67…無端循環帯
68…係合突出部
C…搬送方向
L…流れ方向
M1、M2、M3、M4、M5…バイオマスライン
M8、M9、M10、M11、M12…トレファクションライン
W1…第1槽内液(液体)
W2…第1槽内液(液体)
W3…第3槽内液(液体)

Claims (4)

  1. 液体を貯留して、前記液体が流れ方向に沿って流れるように構成された、前記流れ方向の上流側に位置する上流側洗浄槽および前記流れ方向の下流側に位置する下流側洗浄槽と、
    前記上流側洗浄槽および前記下流側洗浄槽のそれぞれに配置されて、バイオマス原料を撹拌しながら搬送方向に搬送する槽内搬送デバイスと、
    前記上流側洗浄槽と前記下流側洗浄槽との間を跨ぐように配置されて、前記バイオマス原料を前記下流側洗浄槽から前記上流側洗浄槽に搬送する槽間搬送デバイスとを備え、
    前記液体が、前記上流側洗浄槽における前記流れ方向の上流側で供給され、前記液体の前記流れ方向が、前記搬送方向と逆向きであり、
    前記槽内搬送デバイスが、回転駆動される回転軸から径方向外側に延びる羽根を有する羽根車であることを特徴とする、バイオマス原料の洗浄装置。
  2. 前記上流側洗浄槽および前記下流側洗浄槽が、隣接して配置され、前記上流側洗浄槽からオーバーフローした前記液体が、前記下流側洗浄槽に対して上方から流入するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のバイオマス原料の洗浄装置。
  3. 前記槽内搬送デバイスに対して前記流れ方向の下流側には、堰き止め部が設けられており、前記堰き止め部の上端部が液面よりも上方に位置するとともに、前記堰き止め部の下端部が前記上流側洗浄槽および前記下流側洗浄槽の底部から離間していることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバイオマス原料の洗浄装置。
  4. 前記羽根が、前記液体が通過可能である開口部を有することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のバイオマス原料の洗浄装置。
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