JP5209012B2 - 位置合わせ測定方法及び位置合わせ測定装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、位置合わせ測定方法及び位置合わせ測定装置に関する。
画像ベースの位置合わせ測定装置では、測定対象デバイスの微細化に伴い、要求される位置合わせ精度が厳しくなってきていることから、高精度に位置合わせ測定を行うためにサンプリングポイントの多点化が進んでいる。リソグラフィー工程で使用するレチクルへ位置合わせ測定用マークを配置する場合は、ショット領域におけるスクライブライン上に配置する。位置合わせの高精度化の要求に伴い、ショット領域内へ配置する位置合わせ測定用マークの必要個数は増大している。配置可能なスクライブライン上のマークの個数を増大させるためには、個々の位置合わせ測定用マークのサイズを小さくする必要がある。
画像ベースの位置合わせ測定装置は、位置合わせ測定を行なう際に光学顕微鏡を使用している。これにより、位置合わせ測定用マークの小型化が進行すると、光学顕微鏡がもつレンズ収差が位置合わせ計測精度へ影響を与える可能性がある。具体的には、光学顕微鏡(測定光学系)において奇関数収差であるコマ収差がある場合に、位置合わせ測定用マークの光学像がシフトし、位置合わせ測定の誤差が増大する可能性がある。
特開2009−212276号公報 特開2008−53618号公報
1つの実施形態は、例えば、位置合わせ測定の精度を向上できる位置合わせ測定方法及び位置合わせ測定装置を提供することを目的とする。
1つの実施形態によれば、基板上に形成された位置合わせ測定用マークの光学像を測定光学系で取得することにより位置合わせずれ量を測定する位置合わせ測定方法であって、前記測定光学系の画角に対応した測定領域内が2次元的に分割された複数の部分領域のそれぞれに前記位置合わせ測定用マークが位置するように前記位置合わせ測定用マークに対する前記測定領域の相対的な位置を順次にシフトさせながら前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量を予め測定して、前記測定光学系の特性ずれに関する装置要因誤差を前記複数の部分領域のそれぞれごとに求め、前記複数の部分領域ごとに求められた前記装置要因誤差に基づいて前記複数の部分領域のうち使用すべき部分領域を決定し、前記決定された前記使用すべき部分領域に前記位置合わせ測定用マークが位置するように前記位置合わせ測定用マークに対する前記測定領域の相対的な位置をシフトさせた状態で前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量を測定することを特徴とする位置合わせ測定方法が提供される。
また、他の実施形態によれば、基板における位置合わせずれ量を測定する位置合わせ測定装置であって、前記基板上に形成された位置合わせ測定用マークの光学像を取得する測定光学系と、前記基板を保持する基板ステージと、前記測定光学系の画角に対応した測定領域内が2次元的に分割された複数の部分領域のそれぞれに前記位置合わせ測定用マークが位置するように前記基板ステージを駆動させることにより前記位置合わせ測定用マークに対する前記測定領域の相対的な位置を順次にシフトさせながら、前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量を前記複数の部分領域のそれぞれごとに予め測定させる測定制御部と、前記測定制御部の制御に基づいて測定された前記位置合わせずれ量に基づいて、前記測定光学系の特性ずれに関する装置要因誤差を前記複数の部分領域のそれぞれごとに求める演算部と、前記複数の部分領域ごとに求められた前記装置要因誤差に基づいて前記複数の部分領域のうち使用すべき部分領域を決定する決定部とを備え、前記測定制御部は、前記決定された前記使用すべき部分領域に前記位置合わせ測定用マークが位置するように前記基板ステージを駆動させ、前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量を測定させることを特徴とする位置合わせ測定装置が提供される。
実施形態にかかる位置合わせ測定装置の構成を示す図。 実施形態における位置合わせ測定方法を示すフローチャート。 実施形態における位置合わせ測定方法を示す図。 実施形態における位置合わせ測定方法を示す図。 実施形態における位置合わせ測定方法を示す図。 比較例における位置合わせ測定方法を示す図。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる位置合わせ測定装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
実施形態にかかる位置合わせ測定装置100について図1を用いて説明する。図1は、位置合わせ測定装置100の概略構成を示す図である。
位置合わせ測定装置100は、ウエハーステージ(基板ステージ)1、駆動部12、光源5、光学プリズム8、光学ミラー6、光学顕微鏡(測定光学系)7、CCD検出器9、画像処理装置10、処理演算装置11、及び制御部13を備える。
ウエハーステージ1は、その上にウエハー(基板)WFが載置される。具体的には、ウエハーステージ1は、天盤(図示せず)、粗動ステージ(図示せず)、微動ステージ(図示せず)、及びウエハーチャック2を有している。天盤は、位置合わせ測定装置本体(図示せず)に固定されている。粗動ステージは、天盤上に配され、天盤上を例えば6方向(X方向、Y方向、Z方向、X軸回りの回転方向、Y軸回りの回転方向、Z軸回りの回転方向)に駆動される。微動ステージは、粗動ステージ上に配され、粗動ステージ上を例えば6方向(X方向、Y方向、Z方向、X軸回りの回転方向、Y軸回りの回転方向、Z軸回りの回転方向)に粗動ステージより短いストロークでかつ高い精度で駆動される。ウエハーチャック2は、微動ステージ上に配され、ウエハーWFが載置された際にウエハーWFを吸着する。これにより、ウエハーステージ1は、ウエハーチャック2を介してウエハーWFを保持する。
ウエハーWFは、その表面に、複数レイヤL1、L2のパターンが積層されている。また、複数のショット領域SH(図3(a)参照)を含むウエハーWFには、各ショット領域SHごとに、複数の位置合わせ測定用マーク(アライメントマーク)AM1〜AM8が形成されている。すなわち、各ショット領域SHでは、図3(b)に示すように、回路素子のパターンが形成されるべき露光領域ERの周辺のスクライブラインSL上に、複数の位置合わせ測定用マークAM1〜AM8が形成されている。
各位置合わせ測定用マークAM1〜AM8は、複数レイヤL1、L2のマークを含み、レイヤ間の重ね合わせずれ量を測定するために用いられる。例えば、位置合わせ測定用マークAM1は、図3(e)に示すように、X方向の重ね合わせずれを測定するためのレイヤL1のマークL1X1、L1X2と、Y方向の重ね合わせずれを測定するためのレイヤL1のマークL1Y1、L1Y2と、X方向の重ね合わせずれを測定するためのレイヤL2のマークL2X1、L2X2と、Y方向の重ね合わせずれを測定するためのレイヤL2のマークL2Y1、L2Y2とを含む。
図1に示す駆動部12は、制御部13から制御信号を受ける。駆動部12は、制御信号に従って、ウエハーステージ1を例えば6方向(X方向、Y方向、Z方向、X軸回りの回転方向、Y軸回りの回転方向、Z軸回りの回転方向)へそれぞれ駆動する。具体的には、駆動部12は、天盤及び粗動ステージの一方に設けられた第1の可動子(図示せず)と、他方に設けられた第1の振動子(図示せず)と、粗動ステージ及び微動ステージの一方に設けられた第2の可動子(図示せず)と、他方に設けられた第2の振動子(図示せず)とを有する。
制御部13は、駆動部12を介して、ウエハーステージ1を所定の目標位置へ駆動させる。
光源5は、光を発生させて、発生された光を光学プリズム8に向けて出射する。光源5は、例えば、キセノンランプ又はハロゲンランプである。
光学プリズム8は、光路上における光源5と光学ミラー6とCCD検出器9との間に配されている。光学プリズム8は、ハーフミラーとして機能し、光源5から出射された光を透過して光学ミラー6へ導くとともに、光学ミラー6から導かれた光を反射してCCD検出器9へ導く。
光学ミラー6は、光路上における光学プリズム8と光学顕微鏡7との間に配されている。光学ミラー6は、光学プリズム8から導かれた光を反射して光学顕微鏡7へ導き、光学顕微鏡7から導かれた光を反射して光学プリズム8へ導く。
光学顕微鏡7は、光路上における光学ミラー6とウエハーステージ1との間に配されている。光学顕微鏡7は、レンズ(図示せず)を有し、光学ミラー6から導かれた光をレンズで受けてウエハーWF上の位置合わせ測定用マークAM1へ集める。また、光学顕微鏡7は、位置合わせ測定用マークAM1で回折された光をレンズで受けて、光学ミラー6及び光学プリズム8経由でCCD検出器9の撮像面上に位置合わせ測定用マークAM1の光学像を形成する。
なお、他の位置合わせ測定用マークAM2〜AM8についても同様である。また、図1には、光学顕微鏡7が投影光学系(図示せず)と独立に設けられたオフアクシス方式である場合について例示的に示されているが、光学顕微鏡7は投影光学系を介した光学系で位置合わせ測定を行なうためのTTL(Through The Lens)方式であってもよい。
CCD検出器9は、その撮像面に形成された光学像を取得して画像信号(アナログ信号)を生成する。CCD検出器9は、生成した画像信号を画像処理装置10へ供給する。
なお、撮像面に形成された光学像を取得することが可能なものであれば、CCD検出器(CCDイメージセンサー)9に代えて他の方式のイメージセンサー(例えば、CMOSイメージセンサー)が用いられても良い。
画像処理装置10は、CCD検出器9から画像信号を受ける。画像処理装置10は、受けた画像信号に対して所定のアナログ信号処理を行い、処理後の画像信号(アナログ信号)をA/D変換して画像信号(デジタル信号)を生成する。そして、画像処理装置10は、画像信号(デジタル信号)に対して所定のデジタル信号処理を行って画像データを生成し、その画像データからエッジ検出等の画像処理により位置合わせ測定に必要なデータ(波形データ)を取得して処理演算装置11へ供給する。また、画像処理装置10は、画像データを処理演算装置11へ供給する。
処理演算装置11は、波形データ及び画像データを画像処理装置10からそれぞれ受ける。処理演算装置11は、波形データに基づいて、レイヤ間の重ね合わせずれ量を求める。
次に、制御部13及び処理演算装置11の内部構成及び動作について説明する。
制御部13は、測定制御部13a及び記憶部13bを有する。
測定制御部13aは、ウエハーWFにおける複数のショット領域SHから位置合わせ測定用のショット領域SHとして例えば7つのショット領域SH(図3(a)に斜線で示すショット領域)を決定し、7つのショット領域SHから選択した1つのショット領域SH内に光学顕微鏡7の光軸が位置するように、駆動部12を介してウエハーステージ1を駆動させる。
そして、測定制御部13aは、ショット領域SH内における複数の位置合わせ測定用マークAM1〜AM8から、位置合わせ測定に使用する位置合わせ測定用マーク(例えば、AM1)を選択し、選択した位置合わせ測定用マークAM1に光学顕微鏡7の光軸が位置するように、駆動部12を介してウエハーステージ1を駆動させる。すなわち、測定制御部13aは、図3(b)に破線で示すような測定領域内に位置合わせ測定用マークAM1が位置するように、駆動部12を介してウエハーステージ1を駆動させる。
具体的には、測定領域は、光学顕微鏡7の画角に対応した領域であり、例えば光学顕微鏡7の測定視野に対応した矩形領域(図4(a)、(b)の破線で示された領域)である。測定領域は、例えば、図3(c)に示すように、測定領域内が2次元的に分割された複数の部分領域A1〜A5、B1〜B5、C1〜C5、D1〜D5、E1〜E5を有する。すなわち、測定領域内を位置合わせ測定用マークのサイズに応じて2次元的に分割する。例えば、測定領域が50μm×50μmであり、位置合わせ測定用マークが10μm×10μmである場合、測定領域内の分割数は5×5となる。
なお、分割は完全に分離している必要は無くオーバーラップしても構わない。例えば測定画角が50μm、マークサイズが10μmで分割数を10×10というマークサイズの半分がオーバーラップする様な分割方法でも良い。
測定制御部13aは、複数の部分領域A1〜E5のそれぞれに位置合わせ測定用マークAM1が位置するようにウエハーステージ1を順次に駆動させる。具体的には、測定制御部13aは、ノッチ(ウエハーWFの切り欠き部)が下方になるようにウエハーステージ1をZ軸回りに回転させた状態(図4(a)参照)で、部分領域A1〜E5に位置合わせ測定用マークAM1が位置するようにウエハーステージ1をX方向及びY方向に移動させる。また、測定制御部13aは、ノッチが下方の状態(図4(a)参照)から、ノッチが上方になるようにウエハーステージ1をZ軸回りに180°回転させた状態(図4(b)参照)にする。測定制御部13aは、ノッチが上方の状態(図4(b)参照)で、部分領域A1〜E5に位置合わせ測定用マークAM1が位置するようにウエハーステージ1をX方向及びY方向に移動させる。これにより、測定制御部13aは、位置合わせ測定用マークAM1に対する測定領域の相対的な位置を順次にシフトさせながら、ノッチが上方の状態とノッチが下方の状態とについて、位置合わせ測定用マークAM1の位置合わせずれ量を複数の部分領域A1〜E5のそれぞれごとに予め複数回測定させる。
例えば、測定制御部13aは、ノッチが下方の状態(図4(a)参照)とノッチが上方の状態(図4(b)参照)とのそれぞれについて、図3(d)に実線で示すように、部分領域A1に位置合わせ測定用マークAM1が位置するようにウエハーステージ1を駆動させる。これにより、測定制御部13aは、位置合わせ測定用マークAM1の位置合わせずれ量を部分領域A1について予め複数回測定させる。
例えば、測定制御部13aは、ノッチが下方の状態(図4(a)参照)とノッチが上方の状態(図4(b)参照)とのそれぞれについて、図3(d)に破線で示すように、部分領域B1に位置合わせ測定用マークAM1が位置するようにウエハーステージ1を駆動させる。これにより、測定制御部13aは、位置合わせ測定用マークAM1の位置合わせずれ量を部分領域B1について予め複数回測定させる。
例えば、測定制御部13aは、ノッチが下方の状態(図4(a)参照)とノッチが上方の状態(図4(b)参照)とのそれぞれについて、図3(d)に1点鎖線で示すように、部分領域C1に位置合わせ測定用マークAM1が位置するようにウエハーステージ1を駆動させる。これにより、測定制御部13aは、位置合わせ測定用マークAM1の位置合わせずれ量を部分領域C1について予め複数回測定させる。
例えば、測定制御部13aは、ノッチが下方の状態(図4(a)参照)とノッチが上方の状態(図4(b)参照)とのそれぞれについて、図3(d)に2点鎖線で示すように、部分領域E5に位置合わせ測定用マークAM1が位置するようにウエハーステージ1を駆動させる。これにより、測定制御部13aは、位置合わせ測定用マークAM1の位置合わせずれ量を部分領域E5について予め複数回測定させる。
記憶部13bは、位置合わせ測定レシピを記憶している。位置合わせ測定レシピは、位置合わせ測定を行なう場合の測定条件及び測定順序を示す情報を含む。
処理演算装置11は、演算部11a、及び決定部11bを有する。
演算部11aは、上記のようにノッチが下方の状態(図4(a)参照)とノッチが上方の状態(図4(b)参照)とのそれぞれについて測定制御部13aの制御に基づいて予め測定された位置合わせずれ量に基づいて、装置要因誤差を複数の部分領域A1〜E5のそれぞれごとに求める(図5参照)。装置要因誤差は、光学顕微鏡(測定光学系)7の特性ずれに関する誤差成分である。例えば、装置要因誤差は、光学顕微鏡におけるレンズ(図示せず)のコマ収差に関する誤差成分であるTIS(Tool Induced Shift)である。演算部11aは、例えば、複数の部分領域A1〜E5のTIS(A1)〜TIS(E5)をそれぞれ求める(図5参照)。
具体的には、各部分領域A1〜E5について、ノッチが下方の状態で測定された位置合わせずれ量をE(0)、ノッチが下方の状態からZ軸回りに180°回転させた状態(ノッチが上方の状態)で測定された位置合わせずれ量をE(180)とするとき、演算部11aは、
TIS={E(0)+E(180)}/2・・・(数式1)
によりTISを求める。
また、演算部11aは、上記のように測定制御部13aの制御に基づいて予め複数回測定された位置合わせずれ量に基づいて、繰り返し再現性を複数の部分領域A1〜E5のそれぞれごとに求める(図5参照)。繰り返し再現性は、位置合わせずれ量の再現性に関する誤差成分である。例えば、繰り返し再現性は、複数回の位置合わせずれ量の測定値のばらつきが3σ(標準偏差の3倍)で表された誤差成分であるRep(Repeatability)である。演算部11aは、例えば、複数の部分領域A1〜E5のRep(A1)〜Rep(E5)をそれぞれ求める(図5参照)。
また、演算部11aは、予め取得された基準の測定光学系(図示せず)により測定された位置合わせずれ量と、上記のように測定制御部13aの制御に基づいて予め測定された位置合わせずれ量とに基づいて、装置機差を複数の部分領域A1〜E5のそれぞれごとに求める。基準の測定光学系は、基準の位置合わせ測定装置(1号機)に備えられた測定光学系である。基準の測定光学系により測定された位置合わせずれ量の情報は、例えば、通信インターフェース(図示せず)を介して通信回線経由で基準の位置合わせ測定装置へ問い合わせて受信することにより取得されても良いし、ユーザーインターフェース(図示せず)を介してユーザにより入力されることにより取得されても良い。装置機差は、基準の測定光学系に対する測定制御部13aのずれ量に関する誤差成分である。例えば、装置機差は、同じ位置合わせ測定用マークを測定したときの基準の測定光学系による位置合わせずれ量の測定値と測定制御部13aによる位置合わせずれ量の測定値との差分で表されたMat(Tool Matching)である。演算部11aは、例えば、複数の部分領域A1〜E5のMat(A1)〜Mat(E5)をそれぞれ求める(図5参照)。
なお、位置合わせ測定装置が1台しかない場合、すなわち測定光学系を備える位置合わせ測定装置が1台しかない場合、Mat=0とされる。
さらに、演算部11aは、少なくとも装置要因誤差と繰り返し再現性とから、測定誤差を測定精度の判断指標として複数の部分領域A1〜E5のそれぞれごとに求める(図5参照)。測定誤差は、位置合わせ測定におけるトータルの誤差である。例えば、測定誤差は、位置合わせ測定における上記の各誤差成分が総合的に合成されたTMU(Total Measurement Uncertainty)である。
具体的には、各部分領域A1〜E5について、TIS、Rep、Matの測定値をそれぞれTIS、Rep、Matとするとき、演算部11aは、
TMU=√{(TIS)+(Rep)+(Mat)}・・・(数式2)
によりTMUを求める。このTMUは、TIS、Rep、Matのそれぞれに対応した指標である。
なお、位置合わせ測定装置が1台しかない場合、すなわち測定光学系を備える位置合わせ測定装置が1台しかない場合、Mat=0となるので、演算部11aは、
TMU=√{(TIS)+(Rep)}・・・(数式3)
によりTMUを求める。
決定部11bは、複数の部分領域A1〜E5のうち測定誤差(TMU)の最も小さい部分領域を使用すべき部分領域と決定する。例えば、決定部11bは、複数の部分領域A1〜E5の測定誤差TMU(A1)〜TMU(E5)のうちTMU(E5)が最も小さい場合、TMU(E5)に対応した部分領域E5を使用すべき部分領域と決定する。決定部11bは、使用すべき部分領域の情報を制御部13へ供給する。
これにより、制御部13は、使用すべき部分領域の情報を決定部11bから受け、使用すべき部分領域の情報により、記憶部13bに記憶された位置合わせ測定レシピを更新する。その後、測定制御部13aは、レイヤ間の位置合わせずれ量を測定する際に、記憶部13bに記憶された更新後の位置合わせ測定レシピを参照することにより、先に決定された使用すべき部分領域(例えば、E5)に位置合わせ測定用マークが位置する(例えば、図3(d)に2点鎖線で示す相対的な位置関係になる)ようにウエハーステージ1を駆動させる。これにより、測定制御部13aは、先に決定された使用すべき部分領域に位置合わせ測定用マークが位置するように位置合わせ測定用マークに対する測定領域の相対的な位置をシフトさせた状態で、位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量を測定させる。
次に、実施形態における位置合わせ測定方法について図2を用いて説明する。図2は、実施形態における位置合わせ測定方法を示すフローチャートである。
ステップS1では、制御部13が、位置合わせ測定開始の指令を受けて、位置合わせ測定の処理を開始させる。位置合わせ測定開始の指令は、ユーザーインターフェース(図示せず)を介してユーザーから受け付けても良いし、通信インターフェース(図示せず)を介して露光装置(図示せず)のコントローラや外部のコントローラから通信回線経由で受信しても良い。
ステップS2では、制御部13が、記憶部13bに記憶された位置合わせ測定レシピを参照して、その位置合わせ測定レシピが初めて使用するものであるか否かを判断する。制御部13は、初めて使用する位置合わせ測定レシピである場合(ステップS2でYes)、処理をステップS3へ進め、初めて使用する位置合わせ測定レシピでない場合(ステップS2でNo)、処理をステップS22へ進める。
ステップS3では、制御部13の測定制御部13aが、ノッチ(ウエハーWFの切り欠き部に対応したマーク)が下方の状態(0°の向き)になるようにウエハーステージ1をZ軸回りに回転させる(図4(a)参照)。
ステップS4では、測定制御部13aが、ノッチが下方の状態で、測定領域内の部分領域A1、B1、C1、D1、E1で繰り返し再現性を計測する。
具体的には、測定制御部13aは、ノッチが下方の状態で、測定領域内の部分領域A1、B1、C1、D1、E1に位置合わせ測定用マークAM1が位置するようにウエハーステージ1をX方向及びY方向に順次に移動させる。これにより、測定制御部13aは、位置合わせ測定用マークAM1に対する測定領域の相対的な位置を順次にシフトさせながら、ノッチが下方の状態について、位置合わせ測定用マークAM1の位置合わせずれ量を部分領域A1、B1、C1、D1、E1のそれぞれごとに予め複数回測定させる。
演算部11aは、測定制御部13aにより予め複数回測定された位置合わせずれ量に基づいて、繰り返し再現性を部分領域A1、B1、C1、D1、E1のそれぞれごとに求める(図5参照)。例えば、繰り返し再現性は、複数回の位置合わせずれ量の測定値のばらつきが3σ(標準偏差の3倍)で表された誤差成分であるRep(Repeatability)である。演算部11aは、例えば、複数の部分領域A1、B1、C1、D1、E1のRep(A1)、Rep(B1)、Rep(C1)、Rep(D1)、Rep(E1)をそれぞれ求めて(図5参照)処理演算装置11の演算部11aへ供給する。
ステップS5では、測定制御部13aが、ノッチが下方の状態で、ステップS4と同様にして、測定領域内の部分領域A2、B2、C2、D2、E2で繰り返し再現性を計測する。
ステップS6では、測定制御部13aが、ノッチが下方の状態で、ステップS4と同様にして、測定領域内の部分領域A3、B3、C3、D3、E3で繰り返し再現性を計測する。
ステップS7では、測定制御部13aが、ノッチが下方の状態で、ステップS4と同様にして、測定領域内の部分領域A4、B4、C4、D4、E4で繰り返し再現性を計測する。
ステップS8では、測定制御部13aが、ノッチが下方の状態で、ステップS4と同様にして、測定領域内の部分領域A5、B5、C5、D5、E5で繰り返し再現性を計測する。
ステップS9では、測定制御部13aが、ノッチが下方の状態(0°の向き)から、ノッチが上方の状態(180°の向き)になるようにウエハーステージ1をZ軸回りに180°回転させる(図4(b)参照)。
ステップS10では、測定制御部13aが、ノッチが上方の状態で、ステップS4と同様にして、測定領域内の部分領域A1、B1、C1、D1、E1で繰り返し再現性を計測する。
ステップS11では、測定制御部13aが、ノッチが上方の状態で、ステップS4と同様にして、測定領域内の部分領域A2、B2、C2、D2、E2で繰り返し再現性を計測する。
ステップS12では、測定制御部13aが、ノッチが上方の状態で、ステップS4と同様にして、測定領域内の部分領域A3、B3、C3、D3、E3で繰り返し再現性を計測する。
ステップS13では、測定制御部13aが、ノッチが上方の状態で、ステップS4と同様にして、測定領域内の部分領域A4、B4、C4、D4、E4で繰り返し再現性を計測する。
ステップS14では、測定制御部13aが、ノッチが上方の状態で、ステップS4と同様にして、測定領域内の部分領域A5、B5、C5、D5、E5で繰り返し再現性を計測する。
ステップS15では、処理演算装置11の演算部11aが、ノッチが下方の状態(ステップS4〜S8)における位置合わせずれ量の計測結果とノッチが上方の状態(ステップS10〜S14)における位置合わせずれ量の計測結果とから、装置要因誤差を複数の部分領域A1〜E5のそれぞれごとに求める(図5参照)。例えば、装置要因誤差は、光学顕微鏡におけるレンズ(図示せず)のコマ収差に関する誤差成分であるTISである。
具体的には、各部分領域A1〜E5について、ノッチが下方の状態で測定された位置合わせずれ量をE(0)、ノッチが下方の状態からZ軸回りに180°回転させた状態(ノッチが上方の状態)で測定された位置合わせずれ量をE(180)とするとき、演算部11aは、数式1によりTISを求める。このようにして、演算部11aは、例えば、複数の部分領域A1〜E5のTIS(A1)〜TIS(E5)をそれぞれ求める(図5参照)。
ステップS16では、演算部11aが、位置合わせ測定装置が複数台あるか否かを判断する。演算部11aは、他の位置合わせ測定装置があるか否かの情報を、例えば、通信インターフェース(図示せず)を介して通信回線経由で他の位置合わせ測定装置へ問い合わせてその応答を受信することにより取得しても良いし、ユーザーインターフェース(図示せず)を介してユーザにより入力されることにより取得しても良い。演算部11aは、他の位置合わせ測定装置がない、すなわち位置合わせ測定装置が1台しかない場合(ステップS16でNo)、処理をステップS17へ進め、他の位置合わせ測定装置がある、すなわち位置合わせ測定装置が複数台ある場合(ステップS16でYes)、処理をステップS18へ進める。
ステップS17では、演算部11aが、装置要因誤差(TIS)と繰り返し再現性(Rep)とから、測定誤差を測定精度の判断指標として複数の部分領域A1〜E5のそれぞれごとに求める(図5参照)。測定誤差は、例えば、位置合わせ測定における上記の各誤差成分が総合的に合成されたTMUである。
具体的には、各部分領域A1〜E5について、TIS、Repの測定値をそれぞれTIS、Repとするとき、演算部11aは、数式3によりTMUを求める。
ステップS18では、演算部11aが、予め取得された基準の測定光学系(図示せず)により測定された位置合わせずれ量と、上記のように測定制御部13aの制御に基づいて予め測定された位置合わせずれ量とに基づいて、装置機差を複数の部分領域A1〜E5のそれぞれごとに求める。基準の測定光学系は、基準の位置合わせ測定装置(1号機)に備えられた測定光学系である。基準の測定光学系により測定された位置合わせずれ量の情報は、例えば、通信インターフェース(図示せず)を介して通信回線経由で基準の位置合わせ測定装置へ問い合わせて受信することにより取得されても良いし、ユーザーインターフェース(図示せず)を介してユーザにより入力されることにより取得されても良い。
装置機差は、例えば、同じ位置合わせ測定用マークAM1を測定したときの基準の測定光学系による位置合わせずれ量の測定値と測定制御部13aによる位置合わせずれ量の測定値との差分で表されたMatである。演算部11aは、例えば、複数の部分領域A1〜E5のMat(A1)〜Mat(E5)をそれぞれ求める(図5参照)。
ステップS19では、演算部11aが、装置要因誤差(TIS)と繰り返し再現性(Rep)と装置機差(Mat)とから、測定誤差を測定精度の判断指標として複数の部分領域A1〜E5のそれぞれごとに求める(図5参照)。測定誤差は、例えば、位置合わせ測定における上記の各誤差成分が総合的に合成されたTMUである。
具体的には、各部分領域A1〜E5について、TIS、Rep、Matの測定値をそれぞれTIS、Rep、Matとするとき、演算部11aは、数式2によりTMUを求める。
ステップS20では、決定部11bが、複数の部分領域A1〜E5のうち測定誤差(TMU)の最も小さい部分領域を使用すべき部分領域と決定(判定)する。例えば、決定部11bは、複数の部分領域A1〜E5の測定誤差TMU(A1)〜TMU(E5)のうちTMU(E5)が最も小さい場合、TMU(E5)に対応した部分領域E5を使用すべき部分領域とし決定する。決定部11bは、使用すべき部分領域の情報を制御部13へ供給する。
ステップS21では、制御部13が、使用すべき部分領域の情報を決定部11bから受け、使用すべき部分領域の情報により、記憶部13bに記憶された位置合わせ測定レシピを更新する。
ステップS22では、制御部13の測定制御部13aが、レイヤ間の重ね合わせずれ量を測定する際に、記憶部13bに記憶された更新後の位置合わせ測定レシピを参照することにより、先に決定された使用すべき部分領域(例えば、E5)に位置合わせ測定用マークAM1が位置する(例えば、図3(d)に2点鎖線で示す相対的な位置関係になる)ようにウエハーステージ1を駆動させる。これにより、測定制御部13aは、先に決定された使用すべき部分領域に位置合わせ測定用マークAM1が位置するように位置合わせ測定用マークAM1に対する測定領域の相対的な位置をシフトさせた状態で、位置合わせ測定用マークAM1の位置合わせずれ量を測定させる。
なお、以上の処理は、ショット領域SH内における複数の位置合わせ測定用マークAM1〜AM8から他の位置合わせ測定用マークAM2〜AM8が位置合わせ測定に使用される場合も同様である。以上の処理は、使用される位置合わせ測定用マークが変更される場合、再度行なわれる。また、以上の処理は、半導体装置の製造方法におけるリソグラフィー工程毎、位置合わせ測定装置毎、位置合わせ測定に使用されるショット領域毎、位置合わせ測定用マーク毎に行なわれる。上記のステップS20で決定される使用すべき部分領域は、同じウエハー上におけるショット領域間で共通であっても良いし、互いに異なるものが混在していても良い。
ここで、仮に、図6(a)に示すように、ショット領域SH100内における各位置合わせ測定用マークAM101〜AM104のサイズが、光学顕微鏡7の画角に対応した、破線で示すような測定領域のサイズと同等程度である場合について考える。光学顕微鏡7のレンズのコマ収差の大きさは、図6(d)に示すように、測定領域内で分布(場所依存性)を有している。例えば、図6(d)に示す場合、測定領域内では、白色である右上隅から左下隅に至る領域においてコマ収差の影響が大きく、濃い灰色である右下隅又は左上隅に近づくに従って(色が濃くなるに従って)、コマ収差の影響が小さくなっている。このとき、図6(b)に示すように、位置合わせ測定用マークAM101のサイズが測定領域のサイズと同等程度であり、位置合わせ測定用マークAM101がコマ収差の影響の大きい領域と小さい領域との双方に跨っているので、位置合わせ測定用マークAM101を用いてレイヤ間の重ね合わせずれ量を測定した場合に、コマ収差の影響が平均化され、コマ収差が位置合わせ測定の精度に与える影響は小さい傾向にある。しかし、位置合わせ測定用マークAM101〜AM104のサイズが大きいため、ショット領域SH100内の(露光領域ER100周辺の)スクライブラインSL100上に配置可能な位置合わせ測定用マークの個数(図6(a)の場合、4個)が限定される。
それに対して、第1の実施形態では、図3(b)及び(d)に示すように、ショット領域SH内における各位置合わせ測定用マークAM1〜AM8のサイズが測定領域のサイズより大幅に小さくなっている。これにより、ショット領域SH内のスクライブラインSL上に配置可能な位置合わせ測定用マークの個数(図3(b)の場合、8個)を容易に増大させることができ、サンプリングポイントの多点化を実現できるので、位置合わせ測定の精度を向上できる。
あるいは、仮に、図6(c)に示すように、位置合わせ測定用マークのサイズが測定領域のサイズより大幅に小さく、かつ、位置合わせ測定用マークが常に測定領域の中央に位置するようにして位置合わせ測定をする場合について考える。この場合、図6(c)及び(d)に示すように、位置合わせ測定用マークがコマ収差の影響の大きい領域内に位置しているので、位置合わせ測定用マークを用いてレイヤ間の重ね合わせずれ量を測定した場合に、コマ収差により、位置合わせ測定用マークの光学像がシフトし、位置合わせ測定の誤差が増大する可能性がある。
それに対して、第1の実施形態では、ステップS1〜S14において、測定領域内が2次元的に分割された複数の部分領域A1〜E5のそれぞれに位置合わせ測定用マークが位置するように位置合わせ測定用マークと測定領域との相対的な位置を順次にシフトさせながら予備的な位置合わせ測定を行い、ステップS15において、光学顕微鏡(測定光学系)7のレンズのコマ収差(特性ずれ)に関するTIS(装置要因誤差)を各部分領域A1〜E5ごとに求め、ステップS20において、TIS(装置要因誤差)に対応した指標の最も小さい部分領域(例えば、E5)を使用すべき部分領域と決定し、ステップS22において、ステップS20で決定した部分領域に位置合わせ測定用マークが位置するようにさせた状態で、位置合わせ測定を行う。これにより、図3(c)及び図6(d)に示すように、位置合わせ測定用マークが測定領域内におけるコマ収差の影響が最も小さい部分領域に位置するようにさせた状態で、位置合わせ測定を行うことができる。この結果、位置合わせ測定用マークのサイズが測定領域のサイズより大幅に小さい場合でも、コマ収差が位置合わせ測定の精度に与える影響を低減できるので、位置合わせ測定の精度を向上できる。
また、第1の実施形態では、ステップS18において、基準の光学顕微鏡(基準の測定光学系)に対する光学顕微鏡(測定光学系)7の位置合わせずれ量の測定値の差分(ずれ量)に関するMat(装置機差)を各部分領域A1〜E5ごとに求めている。これにより、ステップS19において、Mat(装置機差)も加味した形でTMU(測定誤差)を求めることができるので、位置合わせ測定用マークが測定領域内におけるコマ収差及び装置機差の影響が最も小さい部分領域に位置するようにさせた状態で、位置合わせ測定を行うことができる。この結果、コマ収差及び装置機差が位置合わせ測定の精度に与える影響を低減できるので、この点からも、位置合わせ測定の精度を向上できる。
また、第1の実施形態では、ステップS1〜S14において、位置合わせずれ量の測定を複数回行い、複数回の位置合わせずれ量の測定値のばらつきの3σ(位置合わせずれ量の再現性)に関するRep(繰り返し再現性)を各部分領域A1〜E5ごとに求めている。これにより、ステップS19において、繰り返し再現性も加味した形でTMU(測定誤差)を求めることができるので、位置合わせ測定用マークが測定領域内におけるコマ収差及び繰り返し再現性の影響が最も小さい部分領域に位置するようにさせた状態で、位置合わせ測定を行うことができる。この結果、コマ収差及び繰り返し再現性が位置合わせ測定の精度に与える影響を低減できるので、この点からも、位置合わせ測定の精度を向上できる。
また、第1の実施形態では、位置合わせ測定装置が1台しかなくMat(装置機差)=0とできる場合に、ステップS17において、TIS(装置要因誤差)とRep(繰り返し再現性)とからTMU(測定誤差)を各部分領域A1〜E5ごとに求め、位置合わせ測定装置が複数台ある場合、ステップS19において、TIS(装置要因誤差)とRep(繰り返し再現性)とMat(装置機差)とからTMU(測定誤差)を各部分領域A1〜E5ごとに求めている。これにより、ステップS20において、装置要因誤差、繰り返し再現性、及び装置機差を総合的に考慮した形で位置合わせ測定の測定誤差を求めることができるので、位置合わせ測定用マークが測定領域内におけるコマ収差、繰り返し再現性、及び装置機差の影響が総合的に最も小さい部分領域に位置するようにさせた状態で、位置合わせ測定を行うことができる。この結果、コマ収差、繰り返し再現性、及び装置機差が位置合わせ測定の精度に与える影響を総合的に低減できるので、この点からも、位置合わせ測定の精度を向上できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 ウエハーステージ、2 ウエハーチャック、5 光源、6 光学ミラー、7 光学顕微鏡、8 光学プリズム、9 CCD検出器、10 画像処理装置、11 処理演算装置、11a 演算部、11b 決定部、12 駆動部、13 制御部、13a 測定制御部、13b 記憶部、100 位置合わせ測定装置、A1〜E1 部分領域、AM1〜AM8、AM101〜AM104 位置合わせ測定用マーク、ER、ER100 露光領域、L1X1〜L2Y2 マーク、SH、SH100 ショット領域、SL、SL100 スクライブライン。

Claims (5)

  1. 基板上に形成された位置合わせ測定用マークの光学像を測定光学系で取得することにより位置合わせずれ量を測定する位置合わせ測定方法であって、
    前記測定光学系の画角に対応した測定領域内が2次元的に分割された複数の部分領域のそれぞれに前記位置合わせ測定用マークが位置するように前記位置合わせ測定用マークに対する前記測定領域の相対的な位置を順次にシフトさせながら前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量を予め測定して、前記測定光学系の特性ずれに関する装置要因誤差を前記複数の部分領域のそれぞれごとに求め、
    前記複数の部分領域ごとに求められた前記装置要因誤差に基づいて前記複数の部分領域のうち使用すべき部分領域を決定し、
    前記決定された前記使用すべき部分領域に前記位置合わせ測定用マークが位置するように前記位置合わせ測定用マークに対する前記測定領域の相対的な位置をシフトさせた状態で前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量を測定する
    ことを特徴とする位置合わせ測定方法。
  2. 前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量の予めの測定では、さらに、基準の測定光学系に対する前記測定光学系のずれ量に関する装置機差を前記複数の部分領域のそれぞれごとに求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置合わせ測定方法。
  3. 前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量の予めの測定では、さらに、位置合わせずれ量を複数回測定し、位置合わせずれ量の再現性に関する繰り返し再現性を前記複数の部分領域のそれぞれごとに求める
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置合わせ測定方法。
  4. 前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量の予めの測定では、少なくとも前記装置要因誤差と前記繰り返し再現性とから、トータルの測定誤差を前記複数の部分領域のそれぞれごとに求め、
    前記使用すべき部分領域の決定では、前記複数の部分領域のうち前記トータルの測定誤差の最も小さい部分領域を前記使用すべき部分領域と決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の位置合わせ測定方法。
  5. 基板における位置合わせずれ量を測定する位置合わせ測定装置であって、
    前記基板上に形成された位置合わせ測定用マークの光学像を取得する測定光学系と、
    前記基板を保持する基板ステージと、
    前記測定光学系の画角に対応した測定領域内が2次元的に分割された複数の部分領域のそれぞれに前記位置合わせ測定用マークが位置するように前記基板ステージを駆動させることにより前記位置合わせ測定用マークに対する前記測定領域の相対的な位置を順次にシフトさせながら、前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量を前記複数の部分領域のそれぞれごとに予め測定させる測定制御部と、
    前記測定制御部の制御に基づいて測定された前記位置合わせずれ量に基づいて、前記測定光学系の特性ずれに関する装置要因誤差を前記複数の部分領域のそれぞれごとに求める演算部と、
    前記複数の部分領域ごとに求められた前記装置要因誤差に基づいて前記複数の部分領域のうち使用すべき部分領域を決定する決定部と、
    を備え、
    前記測定制御部は、前記決定された前記使用すべき部分領域に前記位置合わせ測定用マークが位置するように前記基板ステージを駆動させ、前記位置合わせ測定用マークの位置合わせずれ量を測定させる
    ことを特徴とする位置合わせ測定装置。
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