JP5208858B2 - 冷却装置 - Google Patents
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内部に空間を形成すると共に、流入口と流出口とを有する断熱壁体と、
前記空間内に配設されて、被冷却物を収納する被冷却物収納器と、
前記流入口または流出口の近傍に配置されて、流入口から流出口に向ける冷却空気の流通を促進するための流通促進手段と、
を備え、
前記被冷却物収納器内には、多数の金属体が保持されると共に、被冷却物を収納する収納部が設けられ、多数の金属体は、収納部に収納される被冷却物と間接的または直接的に熱交換可能となっており、多数の金属体の間には前記冷却空気が流通可能となっており、
前記流通促進手段は、被冷却物の凝固点近傍までは、流入口から流出口に向ける冷却空気の流通を抑制し、被冷却物の凝固点近傍に達すると、流入口から流出口に向ける冷却空気の流通を促進することを特徴とする。
図1及び図2は、本発明による冷却装置の第1実施形態の図である。
図において、冷却装置10は、断熱壁体12を有する。断熱壁体12は発泡材料等から構成することができる。断熱壁体12の一面は、本体に対して開閉自在となった断熱性の扉14となっている。
被冷却物は、被冷却物収納器30の蓋体34を開けて、収納本体32の収納部32d内に投入されて保持される。被冷却物は、無包装のまま、または硬質合成樹脂製容器、軟質合成樹脂製フィルムまたは軟質合成樹脂製袋等により包装された状態で、被冷却物収納器30に保持することができる。投入時の冷却開始温度は任意であり、0〜100℃の温度とすることができる。被冷却物を投入後、蓋体34は閉じられる。ここで、被冷却物は収納部32dに少なくともその一部が接触し、且つ、被冷却物の上面は、蓋体34の壁体34aに少なくとも一部が接触することが確保されるとよい。
通常、冷却開始直後は、被冷却物はその凝固点よりも高い温度にあるので、ファン18の回転数を低速度(回転数0を含む。)に設定する。そのファン18の能力の0〜50%、好ましくは30〜40%の回転数に設定することができる。よって、冷却空気生成装置50で生成された冷却空気が冷却装置10を通過する流量は少なく、その通過は抑制されている。冷却空気は、冷却装置10の一方の開口12aから冷却装置10内に流入し、被冷却物収納器30を整流状態で通過し、被冷却物収納器30の収納本体32及び蓋体34内に充填された多数の金属粒36の間に形成された僅かな間隙を通過して流れ、金属粒36との熱交換を行い、他方の開口12aから流出する。金属粒36と接触する収納部32dを介して被冷却物との熱交換が行われ、被冷却物の温度が下がる。金属粒36は、熱伝導性の良い金属から成っているために、金属粒36と空気との間での熱交換が行われて金属粒36が冷却され空気に放熱される。
被冷却物の凝固点近傍では、必要な熱容量は激増し、凝固点以上と比べて80倍ほどの熱容量が必要とされる。よく知られているように、この凝固点近傍の温度帯である氷結晶帯は、被冷却物が物性上最も劣化し易い温度領域である。この温度帯を通過する時間が長くなると、氷結晶が成長し、被冷却物の組織が破壊する。この温度帯を短時間で通過することができれば、氷結晶の成長を防ぎ、氷結晶を小さくすることができ、被冷却物の組織の破壊を防ぐことができる。この必要な熱容量が大きい氷結晶帯を短時間で通過することができれば、全体の冷却に要する時間を短縮化することができる。
以上説明した冷却装置10を通過させる冷却空気の流量制御は、凝固点近傍及び任意には凝固点を通過した時点で制御器70によって切り替えられる。制御器70でこの切り替えを行うための条件は、冷却開始からの経過時間が所定時間を経過したこと、または任意の地点の温度が所定温度まで冷却されたこと、とすることができ、この所定時間または所定温度は、事前の計測により特定することができる。
図8及び図9は、本発明の冷却装置10の第2実施形態を表す図である。図において、第1実施形態と同様・同一の部材は同一の符号を用いてその詳細説明を省略する。
よって、この実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
図10は、収納本体32の保持空間の変形例であり、内部に複数の保持空間を備えている。収納本体32の保持空間32bに充填された金属粒36は好ましくは、保持空間の中で自由度を持って拘束されている。金属粒36は均等に分散されることが好ましいが、自重等によりある方向に偏り、不均一になり、冷却空気の流れが偏在するおそれがある。かかる偏在を防ぐために、保持空間32b内に1つ以上の整流板32eを設け、複数の保持空間32b1、32b2、32b3に区分することとしてもよい。
図11は、収納本体32の収納部32dの変形例であり、収納部32dの壁面に被冷却物Pに接触可能となった小突起32fを複数個設けた例である。小突起によって収納部32dと被冷却物Pとの接触を確保すると共に、小突起以外の部分と被冷却物Pとの間で通気を可能にすることができる。
図12は、収納本体32の収納部32dの変形例であり、収納部32dの壁側面に対して出入り可能となり、被冷却物Pに接触可能となった複数のフラットバー32g1を設けると共に、壁底面に対して上下動可能となり、被冷却物Pが載置される受け座32h1を設けた例である。複数のフラットバー32g1は、リング状のばね32g2によって互いに接近する方向に付勢されており、各フラットバー32g1の外径端部にはストッパ32g3が設けられている。また、受け座32h1は、ネジ32h2とナット32h3とによって支持されている。フラットバー32g1が収納部32dの壁側面に対してその略直交する方向に摺動し、受け座32h1が収納部32dの壁底面に対して上下動することで、被冷却物Pの寸法が変化しても、その変化に追従することができる。フラットバー32g1及び受け座32h1は、直接またはネジ32h2を介して間接的に金属粒36と接触して被冷却物Pと熱交換を行う。
図13は、収納本体32の収納部32dの壁面を、金属粒36と同様または大きい寸法の金属球を連続的に溶着したもので構成した例である。金属球は、隣接する金属球とその接触点で溶着されているが、その間に隙間が形成されており、冷却空気の流通が可能となっている。また、その隙間は、金属粒36が通過できない大きさとなっている。この例でも、図11の例と同様の効果が得られる。
図14は、収納本体32の収納部32dを、可撓性のある金網で構成した例である。金網はある程度の可撓性があるので、被冷却物Pの形状の変化に柔軟に追従することができる。
図15は、収納本体32の収納部32dを、より可撓性のある繊維で袋形態に構成した例である。繊維としてはナイロンなど合成繊維を使用することができる。繊維は通気性があるために、この通気性を利用して、金属粒36との熱交換を行わせることができる。また、被冷却物Pの形状の変化により柔軟に追従することができる。この例のように、収納部32dは、必ずしも金属製に限る必要はなく、非金属製とすることも可能であり、近接した距離であれば、金属粒36と被冷却物Pとの間で非金属製の収納部を介して及び空気を介して熱交換を行わせることもできる。
蓋体34は、被冷却物の上面の面積が小さい場合等には、省略することも可能であるが、被冷却物との全方向からの熱交換を行うためには、蓋体34によって被冷却物の上面を覆うことが好ましい。
このようにして、被冷却物の形状の変化に、より柔軟に追従することができる。
前述の例では、被冷却物収納器30の上下方向(上から下、または下から上を含む)に冷却空気が通過していたが、これに限るものではない。被冷却物収納器30の形状に応じて、横方向(右から左、左から右、前から後、後から前を含む)に冷却空気を通過させることができる。好ましくは、被冷却物収納器30の中で最も短手方向に冷却空気を通過させるようにするとよい。
冷却中には、金属粒36または被冷却物収納器30を任意の駆動手段を用いて機械的に動かすことにより、金属粒36を攪拌することもでき、これにより、熱伝導を促進して、冷却時間をより短縮させることも可能である。
以上のように本発明によれば、金属粒36または金属ピン36aのような金属体を多数用いており、金属体は熱伝導率が高いために、被冷却物との熱交換を効率良く行うことができる。
12 断熱壁体
12a 開口(流入口、流出口)
18 ファン(流通促進手段)
30 被冷却物
32 収納本体
32a 壁体(金属壁体)
32b 保持空間
32c 多孔性壁面(通気部)
32d 収納部
34a 壁体(金属壁体)
34b 保持空間
34c 多孔性壁面(通気部)
36 金属粒(金属体)
36a 金属ピン(金属体)
50 冷却空気生成装置
P 被冷却物
Claims (6)
- 被冷却物の冷却を行うために、冷却空気を生成する冷却空気生成装置内に設置される冷却装置であって、
内部に空間を形成すると共に、流入口と流出口とを有する断熱壁体と、
前記空間内に配設されて、被冷却物を収納する被冷却物収納器と、
前記流入口または流出口の近傍に配置されて、流入口から流出口に向ける冷却空気の流通を促進するための流通促進手段と、
を備え、
前記被冷却物収納器内には、多数の金属体が保持されると共に、被冷却物を収納する収納部が設けられ、多数の金属体は、収納部に収納される被冷却物と間接的または直接的に熱交換可能となっており、多数の金属体の間には前記冷却空気が流通可能となっており、
前記流通促進手段は、被冷却物の凝固点近傍までは、流入口から流出口に向ける冷却空気の流通を抑制し、被冷却物の凝固点近傍に達すると、流入口から流出口に向ける冷却空気の流通を促進することを特徴とする冷却装置。 - 前記被冷却物収納器は、金属体を保持して拘束する保持空間を画成する金属壁体を有し、前記金属壁体に前記収納部が設けられることを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
- 前記被冷却物収納器は、前記収納部を有する収納本体と、収納本体に対して開閉可能となった蓋体とを有し、収納本体は前記金属壁体を備えると共に、蓋体は、金属体を保持して拘束する保持空間を画成する金属壁体を有することを特徴とする請求項2記載の冷却装置。
- 前記金属壁体には、金属体の通過は阻止するものの前記冷却空気の流通を許容する通気部が設けられることを特徴とする請求項2または3記載の冷却装置。
- 前記保持空間内で多数の金属体は自由に移動可能であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の冷却装置。
- 前記被冷却物収納器は、前記断熱壁体内の空間から着脱可能であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の冷却装置。
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