JP5208657B2 - 生体圧迫装置及び血圧測定装置 - Google Patents
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Description
自動血圧計は、様々な測定方式や構成のものが開発されているが、その一つに、オシロメトリック式電子血圧計がある。このオシロメトリック式電子血圧計は、空気袋の内圧に重畳した脈波を検出し、この脈波の振幅変化にもとづいて血圧を算出する。また、オシロメトリック式電子血圧計は、上腕に巻き付けられ空気袋を有する生体圧迫装置(一般的に、カフとも呼称される。)と、配管を介して空気袋と連通した、圧力センサ、ポンプ及び排気弁と、圧力センサ、ポンプ及び排気弁と接続された情報処理装置と、情報処理装置と接続された操作スイッチ及び表示器などとからなっている。
これらの生体圧迫装置は、ほぼ三つのタイプに大別される。第一のタイプは、非伸縮性の布などを有する帯状体、この帯状体に収納された空気袋、留め金具及び面ファスナーなどを備えたソフトカフタイプである。第二のタイプは、弾性及び可撓性を有する樹脂製のコア、このコアの内側に取り付けられる空気袋、及び、コアを生体の一部に締め付ける締付手段などを備えたハードコアタイプである。第三のタイプは、圧力センサ、ポンプ、排気弁、情報処理装置、操作スイッチ及び表示器などとともに、一体的に組み立てられる生体圧迫装置であり、載置された自動血圧計の生体圧迫装置に、上腕をセットする必要があるアームインタイプである。
また、アームインタイプの生体圧迫装置は、自動血圧計として高価かつ大型であり、さらに、上述したように、使用者が正しい測定姿勢で上腕を生体圧迫装置にセットしなければならないといった短所を有している。
これらに対し、ハードコアタイプの生体圧迫装置は、上述した短所を改善できる可能性を有しており、近年、様々なコアを有する生体圧迫装置が開発されている。
この生体圧迫装置101によれば、耐久性を向上させるとともに小型化することができ、さらに、血圧の測定精度及び操作性を向上させることができる。
この傾斜を利用することによって、生体圧迫装置101が、たとえば、筋肉質の上腕(図示せず)を締め付ける場合であっても、図11に示すように、コア11がほぼ截頭円錐形状となる。すなわち、コア11の両端部111、112は、腕軸方向とほぼ平行となり、コア11は、筋肉質の上腕(この上腕を、ほぼ截頭円錐形状と仮定する。)の表面(截頭円錐の側面)とほぼ密着する形状となる。
また、生体圧迫装置101は、図12に示すように、締付ベルト102の一方の端部に、細長い矩形状の連結用開口部105が形成されており、この連結用開口部105に、連結板32の係止板323が挿入されていた。このため、締付ベルト102は、太線で示す当接線によって係止板323と連結され、円筒形状を維持する構造であるため、コア11を生体に締め付ける際にコア11が円錐化し始めると、締付ベルト102の片側の部分だけがコア11を締め付けることとなり、コア11のスムースな円錐化を妨げ、上腕に完全にフィットさせることができない場合があった。さらに、この生体圧迫装置を用いた血圧計においては、生体圧迫装置を上腕に完全にフィットさせ、上腕部分を均等に圧迫することにより、血圧の測定精度をさらに向上させることが要望されていた。
このようにすると、生体圧迫装置が、ほぼ截頭円錐形状である生体の一部(たとえば、筋肉質の上腕)を締め付ける場合であっても、締付ベルトが、截頭円錐の側面と密着する形状となる。これにより、生体圧迫装置を生体の一部に完全にフィットさせることができる。
このようにすると、構造を単純化でき、製造原価のコストダウンを図ることができる。
このようにすると、締付ベルトが截頭円錐の側面と密着するように、締付ベルトの長手方向の一方の端部と締付手段とが、相対的に回動することができる。
このようにすると、締付ベルトが、截頭円錐の側面と密着する形状となりやすいので、生体圧迫装置を生体の一部(たとえば、筋肉質の上腕)に完全にフィットさせることの信頼性を高めることができる。
このようにすると、急激にベルト幅が短くなることにより、その部分で締付ベルトが折れ曲がるといった不具合を回避でき、締付ベルトをほぼ円形状に維持することができる。
このようにすると、たとえば、開放レバーを押下することにより、自動的に最大径まで拡径されるべきコアが、収納カバーとの摩擦抵抗によって、自動的に最大径まで拡径されなくなるといった不具合を防止することができる。
このように、本発明は血圧測定装置としても有効であり、生体圧迫装置を生体の一部(たとえば、筋肉質の上腕)に完全にフィットさせることができるので、血圧の測定精度を大幅に向上させることができる。
このようにすると、生体圧迫装置が、ほぼ截頭円錐形状である生体の一部(たとえば、筋肉質の上腕)を締め付ける場合であっても、締付ベルトが、截頭円錐の側面と密着する形状となる。これにより、生体圧迫装置を生体の一部に完全にフィットさせることができる。
以下、本発明の生体圧迫装置の第一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る生体圧迫装置の概略斜視図を示している。
また、図2は、本発明の第一実施形態に係る生体圧迫装置の、保護カバーが取り外された状態の概略上面図を示している。
さらに、図3は、図2の概略A−A断面図を示している。
なお、図1〜3においては、理解しやすいように、空気袋12及びコア11の収納される、伸縮性を有する生地などからなる保護カバーを省略してある。
図1〜3において、生体圧迫装置1は、血圧計用腕帯(カフ)として用いられており、使用者の上腕に装着される。
この生体圧迫装置1は、パイプ123の取り付けられた空気袋12と、この空気袋12の外側に配置された可撓性を有するコア11と、締付ベルト2を有し、この締付ベルト2を介して、コア11を上腕に締め付け、さらに、締め付けた状態を保持する締付手段3と、締付手段3を保護する保護プレート13とを備えている。
コア11は、樹脂製の薄肉平板シートからなっており、展開すると、周方向に長いほぼ矩形状としてある。また、コア11の両端部111、112は、通常、図10に示すように、腕軸方向に対して、肩側から肘側に向かって傾斜した形状としてある。さらに、コア11は、四隅が円弧状に形成されている。図示されたコア11は、締付ベルト2によって湾曲され、円筒形状となっている。また、本実施形態では、展開されたコア11の長手方向の一方の端部111が、展開されたコア11の長手方向の他方の端部112の内側に巻き込まれている。
なお、展開されたコア11の短手方向は、腕軸方向となる。また、コア11の素材を、既製の薄肉平板シートとしてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、射出成形などで製造した薄肉シートとしてもよい。
また、コア11は、ほぼ中央部に、接着、溶着、縫付け又は鳩目鋲などによって、締付手段3の基台31が取り付けられている。また、図示してないが、コア11に、基台31との連結を容易に行うための、連結部を設けてもよい。
空気袋12は、弾性あるいは伸縮性を有する、樹脂製のシート部材からなっている。この空気袋12は、展開すると、周方向に長いほぼ矩形状であり、四隅が円弧状に形成されている。
また、空気袋12は、コア11の内面に、長手方向の両端部が、両面テープ又は接着剤などによって取り付けられている。この空気袋12は、腕軸方向にパイプ123が突設されており、血圧を測定する際には、パイプ123を介して空気が送圧される。
なお、空気袋12は、通常、コア11が測定可能最小径まで縮径されても、一方の端部121と他方の端部122が重ならないように、長手方向の寸法が設定されている。
収納カバー(図示せず)は、全方向に伸びるとともに、伸びた状態から元の形状に復元する折り曲げ自在な織布(たとえば、2WAY生地)からなっている。また、収納カバーは、展開すると、周方向に長いほぼ矩形状(コア11とほぼ同じ形状)の袋であり、空気袋12及びコア11を収納している。
また、通常、折り曲げられた一枚の織布を縫付け、接着又は溶着することによって、収納カバーを製造しているが、これに限定されるものではない。たとえば、内側用の織布及び外側用の織布を縫付け、接着又は溶着することによって、収納カバーを製造してもよい。さらに、内側用の織布と外側用の織布は、特性(たとえば、伸縮性、復元力、摩擦抵抗又は厚さなど)又は形状などが異なっていてもよい。
さらに、収納カバーは、コア11及び空気袋12を収納する一つの袋としてあるが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、収納カバーは、コア11、空気袋12及び締付ベルト2を収納する袋としてもよい。
本実施形態の締付手段3は、基台31、締付ベルト2、連結板32、撮み33、開放レバー34、軸35、ピニオンギア36及び保持用ピン37などを備えている。なお、締付ベルト2及び連結板32については、後述する。
基台31は、コア11と当接する受け板311、312を有しており、接着、溶着、縫付け又は鳩目鋲などによって、コア11と接合されている。また、基台31は、連結板32と当接する係止部313を有している。通常、受け板311、312及び係止部313は、基台31と一体的に成形される。
また、本実施形態の締付手段3は、上述した図10に示す締付手段103とほぼ同様な構成としてあるが、保持用ピン37が、ピニオンギア36の肘側だけに設けられている点などが相違する。
なお、本実施形態の締付手段3は、コア11の長手方向の一方の端部111が該コア11の長手方向の他方の端部112の内側に巻き込まれた状態を保持する固定手段としての機能と、コア11を腕に締め付ける締付機能を有する構成としてあるが、この構成に限定されるものではない。たとえば、ピニオンギア36をモータなどの駆動手段を用いて回転させる構成としてもよい。
図4は、本発明の第一実施形態に係る生体圧迫装置の締付ベルトの概略平面図を示している。
図4において、締付ベルト2は、樹脂製のベルトであり、連結部21、中央部22及びラック部23を有している。また、締付ベルト2は、ほぼ平らに形成され、円弧状に丸められた状態で使用されるので、常に、拡径しようとする復元力を有している。なお、連結部21は、締付ベルト2の長手方向の一方の端部側の部分であり、中央部22は、締付ベルト2の長手方向の中央の部分であり、ラック部23は、締付ベルト2の長手方向の他方の端部側の部分である。
さらに、連結部21は、複数の孔214が、腕軸方向に四段に配設されており、材料費を削減するとともに、中央部22及びラック部23との剛性がほぼ同じになるようにしてある。これにより、保持位置にかかわらず、コア11をほぼ円筒状に維持することができる。
また、連結部21は、ベルト幅がW0である。
また、中央部22は、ベルト幅がW1(W0>W1)である。ここで、中央部22は、連結部21の腕軸方向の肘側に形成されている。
また、ラック部23は、腕軸方向の肩側の側面部に、ピニオンギア36と係合するラック231が(その歯厚が締付ベルト2の厚さとなるように)形成されている。また、締付ベルト2は、通常、約2〜3mmの厚さを有しており、ラック231として十分な機械的強度を備えている。
また、ラック部23は、ベルト幅がW2(W1>W2)である。ここで、ラック部23は、中央部22の腕軸方向の肘側に形成されている。すなわち、ラック部23は、腕軸方向の肩側の側面部に、ラック231が形成されているものの、ラック231の腕軸方向の位置は、連結部21と比べると、腕軸方向の肘側に、位置している。
さらに、ラック部23は、先端側であって、かつ、腕軸方向の肩側に、最大径用係止面234が形成されている。この最大径用係止面234は、ピニオンギア36と当接し、コア11が最大径を超えて拡径されることを防止する。
また、上記の最小径用係止面233及び最大径用係止面234は、ピニオンギア36の外径とほぼ同じ曲率半径を有しているので、ピニオンギア36と全体的に当接するので、ピニオンギア36が損傷するといった不具合を回避することができる。
さらに、ラック部23の先端部側に、ほぼ三角形環状の先端側端部235が形成されている。
このようにすると、急激にベルト幅が短くなることにより、その部分で締付ベルト2が折れ曲がるといった不具合を回避でき、締付ベルト2をほぼ円形状に維持することができる。
通常、W1は、W0の80〜40%の幅を有し、W2は、W0の60〜20%の幅を有しているが、これに限定されるものではない。
図5は、本発明の第一実施形態に係る生体圧迫装置の連結板の概略図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。
図5において、金属製の連結板32は、ベース板321、側板322及び係止板323とからなっており、通常、プレス加工により一体的に形成される。
ベース板321は、細長い矩形状としてある。側板322は、ほぼ鉤状としてあり、軸35が挿入される取付孔324が形成されている。一対の側板322は、ベース板321の長手方向の両端部から、対向するように突設されている。係止板323は、側面方向から見るとほぼU字状に折り曲げられた形状としてあり、ベース板321のほぼ中央部に形成されている。
なお、本実施形態では、連結板32を介して、締付ベルト2を基台31と連結しているが、これに限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、基台31に直接的に、連結用開口部211に挿入される係止部を形成する構成としてもよい。
図6は、本発明の第一実施形態に係る生体圧迫装置の、締付ベルトと連結板との連結状態を説明するための概略図であり、(a)は傾き角が0°の状態を示しており、(b)は傾き角が5°の状態を示しており、(c)は傾き角が10°の状態を示しており、(d)は傾き角が15°の状態を示している。
まず、血圧を測定する生体圧迫装置1の使用者は、コア11及び締付ベルト2の周回径が最大径まで大きくなっていることを確認する。
コア11及び締付ベルト2の周回径が最大径まで大きくなっている生体圧迫装置1は、図6(a)に示すように、締付ベルト2が腕軸方向と直交する方向の基準線と平行であり、この基準線に対する傾き角θは0°である。すなわち、コア11は、ほぼ円筒形状であり、締付ベルト2は、この円筒形状の側面と密着する形状となる。また、締付ベルト2の係止面213は、腕軸方向の肘側に位置する当接点において、係止板323と接触している。
続いて、使用者は、撮み33を締付方向に回転させる。
ここで、使用者の上腕は、筋肉質であり、この上腕の形状をほぼ截頭円錐形状であると仮定する。
通常、使用者が、測定可能な状態まで、コア11を締め付け、撮み33の回転を停止すると、保持用ピン37が保持用孔232に係入し、コア11の締付け状態を良好に保持する。
また、上述したように、締付ベルト2が、腕軸方向と直交する方向の基準線に対して傾き始めるとき、締付ベルト2の係止面213と係止板323との当接点(回動中心点)は、腕軸方向の肘側に位置することが好ましい。これにより、締付ベルト2の腕軸方向の肩側の端部は、肘側の端部より先に截頭円錐の側面と接触し、締付ベルト2は、この截頭円錐形状の側面と密着する形状に、容易に変形することができる。
次に、締付ベルト2が、截頭円錐形状の側面と密着する形状に変形する過程について、図面を参照して説明する。
ここで、締付ベルト2に台形状の連結用開口部211を設ける例を説明したが、締付ベルト2と連結板32が図12に示すように連結されている場合でも、連結板32が基台31に対して腕軸方向に回動できるように可動範囲を有して連結されることによって、締付ベルト2を截頭円錐の側面に密着するように締め付けることができる。
なお、図7においては、理解しやすいように、コア11を省略してある。
図7(a)においては、締付けの途中の状態にある締付ベルト2は、連結部21の腕軸方向の肩側の端部が、截頭円錐形状とした上腕10と接触している。
ここで、図示してないが、連結部21の腕軸方向の肩側の端部が、截頭円錐形状とした上腕10と接触する前に、コア11が円筒形状から截頭円錐形状に変形している。すなわち、最大径に拡開された状態から、締付ベルト2が締め付けを開始すると、まず、コア11の肩側の端部が、上腕10と接触する。
このようにすると、締付ベルト2が、図7(b)に示すように、截頭円錐の側面と密着する形状となりやすいので、生体圧迫装置1を上腕10に完全にフィットさせることができる。さらに、生体圧迫装置1を上腕10に完全にフィットさせることの信頼性を高めることができる。仮に、図示してないが、中央部22及びラック部23が、腕軸方向の肩側に形成されていたとすると、連結部21の腕軸方向の肩側の端部が、上腕10と接触するとき、中央部22及びラック部23の腕軸方向の肩側の端部も、上腕10と接触する。このため、さらに締付ベルト2を締め付けても、締付ベルト2の腕軸方向の肩側の端部が、円筒形状の維持されるコア11に喰い込むように締め付けるといった不具合が発生する。すなわち、このような不具合を効果的に回避することができる。
図8は、本発明の第二実施形態に係る生体圧迫装置の、保護カバーが取り外された状態の概略上面図を示している。
図8において、本実施形態の生体圧迫装置1aは、上述した第一実施形態の生体圧迫装置1と比べると、ベルト収納ガイド4及び引っ張りばね5を備えている点が相違する。なお、生体圧迫装置1aの他の構成は、上述した第一実施形態の生体圧迫装置1とほぼ同様としてある。
したがって、図8において、図2と同様の構成部分については同一の符号を付付して、その詳細な説明を省略する。
ベルト収納ガイド4は、ピニオンギア36によって、締付方向に送り出される締付ベルト2の先端側端部235を、内側に方向付けるガイドであり、基台31に設けられている。
本実施形態のベルト収納ガイド4は、樹脂製の湾曲板41、平板42及び側板43を有している。湾曲板41は、一端が基台31と連結され、他端が平板42と連結された円弧状に湾曲した板である。平板42は、一端が湾曲板41と連結されたほぼ平らな板である。また、側板43は、ほぼ平行四辺形状の平板であり、三つの辺がそれぞれ基台31、湾曲板41及び平板42と連結されている。このベルト収納ガイド4は、通常、基台31と一体的に成形されている。
なお、ベルト収納ガイド4は、上記構成(材質、形状、又は、取り付け部位(本実施形態では基台31)など)に限定されるものではない。たとえば、一つの部品としてベルト収納ガイド4を製造し、基台31に取り付けてもよい。
引っ張りばね5は、一端が、基台31の係止部313と一体的に形成された突起部314に係止され、他端が、連結板32と連結された締付ベルト2に係止されている。この引っ張りばね5は、縮径された締付ベルト2を外側に引っ張る。
ここで、突起部314は、基台31から締付方向に突き出すように形成されている。また、引っ張りばね5の他端が係止される締付ベルト2の位置は、連結板32から所定の距離だけ離れている。すなわち、締付ベルト2が縮径されると、引っ張りばね5が伸び、締付ベルト2を元の状態(最大径の状態)に復帰させようとするばね力が、締付ベルト2に作用する。したがって、開放レバー34が押下されると、自動的に最大径まで拡径されるべき締付ベルト2が、収納カバー(図示せず)との摩擦抵抗によって、拡径されなくなるといった不具合を防止することができる。
なお、縮径されたコア11を拡径する弾性部材として、上記の引っ張りばね5を用いたが、この構成(材質、形状、又は、復元力を作用させる部位など)に限定されるものではない。たとえば、弾性部材として、紐状、帯状又はシート状のゴム製の部材を用いてもよい。
さらに、締付ベルト2の先端側端部235を、確実に内側に方向付けることができる。また、開放レバー34が押下されると、自動的に最大径まで拡径されるべきコア11が、収納カバーとの摩擦抵抗によって、拡径されなくなるといった不具合を防止することができる。
本発明は、血圧測定装置(適宜、血圧計と略称する。)の発明としても有効である。
図9は、本発明の一実施形態に係るオシロメトリック式電子血圧計の要部の概略ブロック図を示している。
図9において、オシロメトリック式電子血圧計6は、空気袋12を内蔵した生体圧迫装置1と、配管61及びパイプ123を介して空気袋12と連通した、圧力センサ62、ポンプ63及び排気弁64と、圧力センサ62、ポンプ63及び排気弁64と接続された情報処理装置65と、情報処理装置65と接続された操作スイッチ66及び表示器67とからなっている。
ここで、本実施形態のオシロメトリック式電子血圧計6は、上述した実施形態の生体圧迫装置1を備えた構成としてある。
なお、本実施形態では、生体圧迫装置1を用いる構成としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、第二実施形態の生体圧迫装置1aを用いた構成としてもよい。
例えば、生体圧迫装置1、1aなどは、オシロメトリック式電子血圧計に用いられる場合に限定されるものではなく、たとえば、コロトコフ音にもとづいて血圧を測定する自動血圧計にも適用することができる。
2 締付ベルト
3 締付手段
4 ベルト収納ガイド
5 引っ張りばね
6 オシロメトリック式電子血圧計
10 上腕
11 コア
12 空気袋
13 保護プレート
21 連結部
22 中央部
23 ラック部
31 基台
32 連結板
33 撮み
34 開放レバー
35 軸
36 ピニオンギア
37 保持用ピン
41 湾曲板
42 平板
43 側板
61 配管
62 圧力センサ
63 ポンプ
64 排気弁
65 情報処理装置
66 操作スイッチ
67 表示器
101 生体圧迫装置
102 締付ベルト
103 締付手段
104 開口部
105 連結用開口部
111 一方の端部
112 他方の端部
121 一方の端部
122 他方の端部
123 パイプ
211 連結用開口部
212 連結板側端部
213 係止面
214 孔
231 ラック
232 保持用孔
233 最小径用係止面
234 最大径用係止面
235 先端側端部
311 受け板
312 受け板
313 係止部
314 突起部
321 ベース板
322 側板
323 係止板
324 取付孔
Claims (4)
- 空気袋と、前記空気袋の外側に配置され、長手方向の一方の端部が長手方向の他方の端部の内側に巻き込まれる可撓性を有するコアと、前記コアを生体の一部に締め付ける締付手段を備え、
前記締付手段は、締付ベルトと、連結板と、ピニオンギア及び保持用ピンを有し、
前記締付ベルトは、長手方向に、連結部と、中央部と、前記ピニオンギアと係合するラックを形成したラック部を有し、前記連結部の端部に三角形状又は台形状の連結用開口部を形成し、この開口部を前記連結板の係止部と係止することによって、前記締付手段と相対的に回動する可動範囲を有した状態で連結し、
かつ、前記締付ベルトは、前記中央部と前記ラック部を肘側に形成するとともに、前記保持用ピンの係入する保持用孔を肘側に配置したことを特徴とする生体圧迫装置。 - 前記締付ベルトの、連結部のベルト幅W 0 、中央部のベルト幅W 1 、及び、ラック部のベルト幅W 2 が、W>0W1>W2であることを特徴とする請求項1に記載の生体圧迫装置。
- 縮径された前記コア及び前記締付ベルトの少なくとも一方を拡径する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の生体圧迫装置。
- 生体圧迫装置を用いる血圧測定装置において、上記請求項1〜3のいずれか一項に記載の前記生体圧迫装置を用いたことを特徴とする血圧測定装置。
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