JP5208605B2 - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents
合わせガラス用中間膜及び合わせガラス Download PDFInfo
- Publication number
- JP5208605B2 JP5208605B2 JP2008184791A JP2008184791A JP5208605B2 JP 5208605 B2 JP5208605 B2 JP 5208605B2 JP 2008184791 A JP2008184791 A JP 2008184791A JP 2008184791 A JP2008184791 A JP 2008184791A JP 5208605 B2 JP5208605 B2 JP 5208605B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminated glass
- interlayer film
- group
- plasticizer
- glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
(1)合わせガラス用中間膜の作製
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度69.0モル%;アセチル基量0.6モル%;平均重合度1700)100重量部に、可塑剤として上記式(1)で表される構造を有する可塑剤に相当するネオペンチルグリコールエトキシレート(四日市合成社製「NGE−04」)(式(1)中、R1=エチレン基、R2=2,2−ジメチルプロピレン基、R3=エチレン基、m+n(平均付加モル数)=4.5)40重量部を添加し、ミキシングロールで均一に溶融混練した。その後、押出機を用いて合わせガラス用中間膜を成形し、膜厚が760μmの合わせガラス用中間膜を作製した。
得られた合わせガラス用中間膜を2枚のクリアガラス(縦300mm×横300mm×厚さ2.0mm)の間に、挟み込ませることにより、積層体を得た。得られた積層体を、真空バッグ内に設置し、常温で933.2hPaの減圧度にて真空バッグ内を脱気した。次いで、脱気状態を維持しながら、真空バッグ内を100℃まで加熱し、100℃に到達した後20分間脱気状態を保持した。その後、真空バッグを自然冷却させ、仮圧着された合わせガラスを得た。仮圧着された合わせガラスを、オートクレーブを用いて135℃及び圧力1.2MPaの条件で20分間圧着し、合わせガラスを作製した。
可塑剤としてのネオペンチルグリコールエトキシレート(四日市合成社製「NGE−04」)の配合量を65重量部に変更したこと以外は参考例1と同様にして、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
可塑剤としてのネオペンチルグリコールエトキシレート(四日市合成社製「NGE−04」)の配合量を35重量部に変更したこと以外は参考例1と同様にして、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
可塑剤としてのネオペンチルグリコールエトキシレート(四日市合成社製「NGE−04」)の配合量を90重量部に変更したこと以外は参考例1と同様にして、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
(1)顔料分散可塑剤の作製
フタロシアニン構造を有する青色顔料5重量部を、可塑剤としてのネオペンチルグリコールエトキシレート(四日市合成社製「NGE−04」)100重量部に添加し、ビーズミルを用いて混合し、顔料分散可塑剤を作製した。
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度69.0モル%;アセチル基量0.6モル%;平均重合度1700)100重量部に、顔料分散可塑剤5重量部を添加し、さらに、ポリビニルブチラール樹脂100重量部に対して、可塑剤としてのネオペンチルグリコールエトキシレート(四日市合成社製「NGE−04」)の配合量が65重量部となるように該ネオペンチルグリコールエトキシレートを添加し、ミキシングロールで均一に溶融混練した。その後、押出機を用いて合わせガラス用中間膜を成形し、膜厚が760μmの合わせガラス用中間膜を作製した。
得られた合わせガラス用中間膜を2枚のクリアガラス(縦300mm×横300mm×厚さ2.0mm)の間に挟み込ませることにより、積層体を得た。得られた積層体を、真空バッグ内に設置し、常温で933.2hPaの減圧度にて真空バッグ内を脱気した。次いで、脱気状態を維持しながら、真空バッグ内を100℃まで加熱し、100℃に到達した後20分間脱気状態を保持した。その後、真空バッグを自然冷却させ、仮圧着された合わせガラスを得た。仮圧着された合わせガラスを、オートクレーブを用いて135℃及び圧力1.2MPaの条件で20分間圧着し、合わせガラスを作製した。
可塑剤としてのネオペンチルグリコールエトキシレート(四日市合成社製「NGE−04」)を、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)に変更したこと以外は参考例1と同様にして、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)の配合量を65重量部に変更したこと以外は、比較例1と同様にして、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
参考例及び比較例で得られた合わせガラスを、縦25mm×横300mmの大きさに切断し、遮音性評価用の合わせガラスを作製した。この遮音性評価用の合わせガラスをダンピング試験用の振動発生機(リオン製「発振機VP−50」)により加振し、そこから得られた振動特性を機械インピーダンス測定装置(リオン社製「XG−81」)にて増幅し、振動スペクトルをFFTスペクトラムアナライザー(リオン社製「多チャンネル分析処理器SA01A2」)により解析し、10℃、20℃及び30℃の各温度における、1000Hz、1500Hz、2000Hz、2500Hz及び3000Hzでの合わせガラスの損失係数を算出した。結果を下記の表1に示した。
参考例及び比較例で得られた合わせガラス用中間膜を、赤色の油性マジックを用いてそれぞれマーキングした。マーキングされた合わせガラス用中間膜を温度25±2℃、湿度23±3%の条件で一週間保管した。保管後の合わせガラス用中間膜を目視で観察した。ブリードアウトした可塑剤によるマーキングの滲みの発生の有無を確認することにより、合わせガラス用中間膜の表面に可塑剤のブリートアウトが生じているか否かを評価した。可塑剤のブリードアウトが生じていない場合を「○」、可塑剤のブリードアウトが生じている場合を「×」として結果を下記の表1に示した。
参考例及び比較例で得られた合わせガラスをそれぞれ、80℃及び相対湿度95%の雰囲気下に放置した。2週間放置した後に、合わせガラスを取り出して、合わせガラスの周辺部における白化距離を測定した。結果を下記の表1に示した。
可塑剤としてのネオペンチルグリコールエトキシレート(四日市合成社製「NGE−04」)を、上記式(1)で表される構造を有する可塑剤に相当する2−ブチル−2−エチル−1,3−β−ヒドロキシエトキシ−プロパン(日本乳化剤社製「DMH−40」)(式(1)中、R1=エチレン基、R2=2−ブチル−2−エチルプロピレン基、R3=エチレン基、m+n(平均付加モル数)=4.5)に変更し、その配合量を45重量部としたこと以外は参考例1と同様にして、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
可塑剤としての2−ブチル−2−エチル−1,3−β−ヒドロキシエトキシ−プロパン(日本乳化剤社製「DMH−40」)の配合量を50重量部に変更したこと以外は実施例6と同様にして、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
可塑剤としての2−ブチル−2−エチル−1,3−β−ヒドロキシエトキシ−プロパン(日本乳化剤社製「DMH−40」)の配合量を60重量部に変更したこと以外は実施例6と同様にして、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
可塑剤としての2−ブチル−2−エチル−1,3−β−ヒドロキシエトキシ−プロパン(日本乳化剤社製「DMH−40」)の配合量を80重量部に変更したこと以外は実施例6と同様にして、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
可塑剤としてのネオペンチルグリコールエトキシレート(四日市合成社製「NGE−04」)を、ペンタエリスリトールポリオキシエチレンエーテル(日本乳化剤社製「PNT−40」)に変更したこと以外は参考例1と同様にして、合わせガラス用中間膜を作製しようと試みた。しかし、なお、合わせガラス用中間膜が成形できなかった。このため、遮音性、ブリードアウト、及び、耐湿性の評価は行なわなかった。
可塑剤としてのネオペンチルグリコールエトキシレート(四日市合成社製「NGE−04」)を、トリメチロールプロパントリポリオキシエチレンエーテル(日本乳化剤社製「TMP−30」)に変更したこと以外は参考例1と同様にして、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
実施例6〜9及び比較例4の合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1〜5及び比較例1,2の合わせガラス用中間膜及び合わせガラスと同様の評価を行った。
Claims (4)
- 前記式(1)において、R1が炭素数2〜5のアルキレン基であり、R2が炭素数5〜10の分岐構造を有するアルキレン基であり、かつR3が炭素数2〜5のアルキレン基である、請求項1に記載の合わせガラス用中間膜。
- 前記分岐構造を有するアルキレン基は、主鎖から分岐している側鎖を有し、該側鎖が炭素数2以上のアルキル基である、請求項1または2に記載の合わせガラス用中間膜。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜が、少なくとも2枚のガラス板の間に挟み込まれていることを特徴とする、合わせガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008184791A JP5208605B2 (ja) | 2008-02-22 | 2008-07-16 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008041879 | 2008-02-22 | ||
JP2008041879 | 2008-02-22 | ||
JP2008184791A JP5208605B2 (ja) | 2008-02-22 | 2008-07-16 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009221094A JP2009221094A (ja) | 2009-10-01 |
JP5208605B2 true JP5208605B2 (ja) | 2013-06-12 |
Family
ID=41238284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008184791A Active JP5208605B2 (ja) | 2008-02-22 | 2008-07-16 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5208605B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10438575B2 (en) | 2017-11-20 | 2019-10-08 | Chang Chun Petrochemical Co., Ltd. | Multilayer film, interlayer film comprising the multilayer film and laminated glass and sound-insulating glass laminate comprising the interlayer film |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018182030A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2018-10-04 | 積水化学工業株式会社 | 熱可塑性樹脂膜及びガラス板含有積層体 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4293615A (en) * | 1980-05-30 | 1981-10-06 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Polyvinyl butyral laminates |
JPH05213637A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-08-24 | Nissan Motor Co Ltd | フォトクロミック合わせガラス |
JP4216969B2 (ja) * | 1999-09-30 | 2009-01-28 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
JP4052769B2 (ja) * | 1999-11-04 | 2008-02-27 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
JP4339485B2 (ja) * | 2000-02-28 | 2009-10-07 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
JP2007070200A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Asahi Glass Co Ltd | 合わせガラス |
JP4465334B2 (ja) * | 2006-06-13 | 2010-05-19 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
-
2008
- 2008-07-16 JP JP2008184791A patent/JP5208605B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10438575B2 (en) | 2017-11-20 | 2019-10-08 | Chang Chun Petrochemical Co., Ltd. | Multilayer film, interlayer film comprising the multilayer film and laminated glass and sound-insulating glass laminate comprising the interlayer film |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009221094A (ja) | 2009-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5416839B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
JP6487771B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
JP6255520B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
JP4686636B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜 | |
CA2400987C (en) | Interlayer film for laminated glass and laminated glass | |
JP5913102B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
CN104470869A (zh) | 夹层玻璃及夹层玻璃的安装方法 | |
WO2017057630A1 (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
MX2013006489A (es) | Intercapa para vidrio laminado y vidrio laminado. | |
JP2013006725A (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
RU2681154C2 (ru) | Межслоевая пленка для ламинированного стекла, а также ламинированное стекло | |
JP2007055822A (ja) | 合わせガラス用中間膜および合わせガラス | |
KR20190132623A (ko) | 접합 유리 | |
JP5208605B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
JP2013163616A (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
WO2018198677A1 (ja) | 合わせガラス | |
JP2013006723A (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
JP2007039300A (ja) | 合わせガラス用中間膜および合わせガラス | |
JP2004002108A (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
JP2007008796A (ja) | 合わせガラス用中間膜および合わせガラス | |
JP2013006724A (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス | |
KR20220035873A (ko) | 접합 유리용 중간막 및 접합 유리 | |
KR20220035872A (ko) | 접합 유리용 중간막 및 접합 유리 | |
JP2012131659A (ja) | 合わせガラス及び合わせガラスの取り付け方法 | |
JP2011046559A (ja) | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110527 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120410 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121017 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130220 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5208605 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301 Year of fee payment: 3 |