JP5208282B2 - 表示パネル装置、表示装置および表示パネル装置の製造方法 - Google Patents

表示パネル装置、表示装置および表示パネル装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いた表示パネル装置、表示装置および表示パネル装置の製造方法に関し、特に、有機EL素子の光の取り出し効率を向上させる技術に関する。
従来の光の取り出し効率を向上させる技術としては、有機EL装置における有機EL素子の発光面側に円形のレンズが配置されたマイクロレンズアレイを設け、光の取り出し効率を向上させるものがあった(例えば、特許文献1、2)。ここで、有機EL素子は、陰極と、有機層と、陽極とを含む。有機層は、陰極と陽極との間に形成される。有機EL素子は、基板の上部に形成される。
有機層は、電子注入層と、電子輸送層と、発光層と、正孔輸送層と、正孔注入層とを含む。有機層は、陽極側から順に、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層および電子注入層が、この順に積層された層である。
図20は、従来のレンズLS10の形状を示す図である。なお、図20には、説明のために、レンズベース層LB10も示される。レンズベース層LB10は、上部にレンズが形成される層である。レンズベース層LB10は、レンズLS10と同じ材料で形成される。
レンズベース層LB10上にはレンズLS10が形成される。以下においては、レンズLS10とレンズベース層LB10とから構成される、図20に示される従来のレンズを、ベース付レンズ10BLという。
図20(a)において、文字列「上面」が対応づけて表記されている上部の図(以下、上面図JAという)は、ベース付レンズ10BLの上面図を示す。
また、図20(a)において、文字列「断面」および「長軸方向」が対応づけて表記されている下部の図は、ベース付レンズ10BLの長軸方向の断面図を示す。また、図20(a)において、文字列「短軸方向」が対応づけて表記されている右下の図は、ベース付レンズ10BLの短軸方向の断面図を示す。
従来のレンズLS10の形状は、上面図JAのように、発光領域LR10の全てではなく、発光領域LR10の一部を覆うような形状である。発光領域LR10は、発光層が形成されている領域であって、光を発する領域である。
図20(b)は、上面図JAに示されるA1−A1’線に沿ったベース付レンズ10BLの断面図である。図20(c)は、上面図JAに示されるB1−B1’線に沿ったベース付レンズ10BLの断面図である。図20(d)は、上面図JAに示されるC1−C1’線に沿ったベース付レンズ10BLの断面図である。図20(e)は、上面図JAに示されるD1−D1’線に沿ったベース付レンズ10BLの断面図である。
図20(f)は、上面図JAに示されるE1−E1’線に沿ったベース付レンズ10BLの断面図である。
図21は、従来のレンズLS10の光の取り出し効率を説明するための図である。
図21において、「角度」とは、発光領域LR10から照射される光のうち、発光面側に進む光の方向とZ軸との間の角度である。ここで、Z軸は、発光領域LR10の面に対し垂直な軸である。「強度」とは、光の強度である。
図21において、特性曲線L1は、レンズ(例えば、レンズLS10)が設けられてない場合における光の強度の特性を示す特性曲線である。ここで、レンズ(例えば、レンズLS10)が設けられていない場合であって、Z軸にそって発光領域LR10から照射された光(角度が0度の光)の強度を1とする。
図21において、特性曲線L2は、各有機EL素子の上部に従来のレンズLS10を設けた場合における、光の強度を示す特性曲線である。この場合、レンズLS10を設けない場合に比べ、レンズLS10を設けた方が、光の取り出し効率は向上する。レンズLS10を設けない場合の光の取り出し効率を1とした場合、レンズLS10を設けた場合の光の取り出し効率は、1.31である。すなわち、レンズLS10を設けない場合に比べ、レンズLS10を設けた方が、光の取り出し効率は31%向上する。
特開平10−172756号公報 特開平4−134302号公報
しかしながら、従来のレンズLS10は、以下の問題点を有する。
ここで、図20(b)、図20(c)、図20(d)、図20(e)および図20(f)の各々は、発光領域LR10から出射される光のうち位置LP1に入射し、位置LP1から出射する光の軌跡の一例も示す。
図20(e)および図20(f)は、位置LP1に入射し、位置LP1から出射する光の全てがベース付レンズ10BLの外部に取り出されている状態を示す。しかしながら、図20(b)、図20(c)および図20(d)は、位置LP1に入射し、位置LP1から出射する光の一部が、レンズベース層LB10と空気層との界面で反射し、ベース付レンズ10BLの外部に取り出されていない状態を示す。
すなわち、図20(a)に示される形状を有する従来のレンズLS10は、当該レンズLS10の長軸方向において、発光領域LR10の中央部から離れるにしたがって、光の取り出し効率が大きく低下するという問題点がある。これは、レンズLS10の長軸方向の断面の上部の形状が楕円弧形状であるためである。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、高い光の取り出し効率を実現可能な表示パネル装置および表示装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従う表示パネル装置は、長軸及び短軸を有する形状に発光領域を規定した発光層を含む画素部と、前記画素部の上方に配置され前記発光領域を覆い、前記発光層から照射される光を透過するレンズとを備え、前記レンズは、前記発光領域の長軸方向の同一直線上において前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが同一であり、且つ前記高さが同一である前記発光領域の長軸方向の領域では前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面の形状が同じであり、前記レンズは、前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面及び前記発光領域の長軸方向に対応する出射側の断面の両端部分が所定の曲率を有する楕円弧形状であり、前記発光領域の短軸方向及び前記発光領域の長軸方向の双方において、前記発光層から照射される光を偏向させる。
発光層から照射される光を透過するレンズが、発光領域の長軸方向の同一直線上において発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが同一であり、前記発光領域の長軸方向に対応する出射側の断面の両端部分が所定の曲率を有する楕円弧形状であるという構成により、従来よりも高い光の取り出し効率を実現することができる。
図1は、第1の実施の形態における表示装置の構成を示すブロック図である。 図2は、表示パネル装置のレイアウトを模式的に示す図である。 図3は、画素部の構成の一例を示す断面図である。 図4は、有機層の構成の一例を示す断面図である。 図5は、画素部の構成の一例を示す上面図である。 図6は、レンズ部の構成の一例を示す断面図である。 図7は、レンズの形状を示す図である。 図8は、第1の実施の形態におけるレンズを説明するための図である。 図9は、レンズの断面形状を説明するための図である。 図10は、ベース付レンズに入射した光の軌跡を示す図である。 図11は、レンズの光の取り出し効率を説明するための図である。 図12は、レンズ部の一部を示す図である。 図13は、屈折率と光の相対強度との関係を示す図である。 図14は、第1の実施の形態の変形例におけるレンズを説明するための図である。 図15は、レンズ部の製造方法を説明するためのレンズの長軸方向の断面図である。 図16は、表示パネル装置の製造方法を説明するための断面図である。 図17は、表示パネル装置の製造方法を説明するための断面図である。 図18は、表示パネル装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。 図19は、表示パネル装置を備える表示装置の外観図である。 図20は、従来のレンズの形状を示す図である。 図21は、従来のレンズの光の取り出し効率を説明するための図である。 図22は、上部平坦レンズ部の一部を示す図である。
本発明のある局面に従う表示パネル装置は、長軸及び短軸を有する形状に発光領域を規定した発光層を含む画素部と、前記画素部の上方に配置され前記発光領域を覆い、前記発光層から照射される光を透過するレンズとを備え、前記レンズは、前記発光領域の長軸方向の同一直線上において前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが同一であり、且つ前記高さが同一である前記発光領域の長軸方向の領域では前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面の形状が同じであり、前記レンズは、前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面及び前記発光領域の長軸方向に対応する出射側の断面の両端部分が所定の曲率を有する楕円弧形状であり、前記発光領域の短軸方向及び前記発光領域の長軸方向の双方において、前記発光層から照射される光を偏向させる。
本態様によると、前記発光領域の長軸方向の同一直線上において前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが同一であり、前記長軸方向の断面の両端部分に曲率を有する。
これにより、前記同一直線上において前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが同一であるので、前記発光層から照射される光のうち、前記同一直線上面に垂直に入射する光量は、前記同一直線上では均一になる。そのため、前記同一直線上面において輝度がばらつくのを防止でき、輝度を均一化できる。その結果、前記短軸方向の光の取り出し効率を向上することが出来る。
また、前記レンズは、前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面及び前記発光領域の長軸方向に対応する出射側の断面の両端部分が所定の曲率を有する楕円弧形状である。
これにより、前記発光領域の短軸方向及び前記発光領域の長軸方向の双方において、前記発光層から照射される光が全反射するのを大幅に抑制することができる。その結果、前記レンズの全周囲にわたって光の取り出し量を増加させることができ、光の取り出し効率を大幅に向上することができる。
また、前記発光領域の長軸方向の端部の上方は、前記レンズのうち前記両端部分が前記楕円弧形状である部分に覆われていることが好ましい。
本態様によると、前記楕円弧形状は円弧形状を含んでもよい。
また、前記画素部は、複数の発光層を含み、前記レンズは、前記複数の発光層の各々に対応して複数設けられ、前記複数のレンズの上面にわたって形成され、前記複数のレンズにより形成された前記複数のレンズの凹凸を平坦化する樹脂層を設け、前記発光領域の短軸方向に対応する前記レンズの出射側の断面及び前記発光領域の長軸方向に対応する前記レンズの出射側の断面の両端部分に形成された楕円弧形状のレンズの表面は、前記樹脂層の樹脂を前記複数のレンズの間の凹部に流動させるガイド面であることが好ましい。
製造プロセスにおいて、前記レンズと封止ガラスとを接着するために樹脂を塗布する際、前記長軸方向の断面の両端部分に曲率がないと隣接する画素間の溝に前記樹脂が充填せず、空気が混入する。その結果、この空気が混入することにより予め設計時に決められたレンズの特性が変わってしまい、光の取り出し効率が悪くなる。
本態様によると、前記複数のレンズの上面にわたって形成され、前記複数のレンズにより形成された前記複数のレンズの凹凸を平坦化する樹脂層が設けられる。この場合、前記発光領域の短軸方向に対応するレンズの出射側の断面及び前記発光領域の長軸方向に対応するレンズの出射側の断面の両端部分に形成された楕円弧形状のレンズの表面は、前記樹脂層の樹脂を前記複数のレンズの間の凹部に流動させるガイド面として機能する。
これにより、前記樹脂層の樹脂は、楕円弧形状のレンズの表面に沿って流動され、前記複数のレンズの間の凹部を充填する。そのため、前記複数のレンズの間の凹部は前記樹脂層により隙間なく充填され、前記複数のレンズの間の凹部に空気が混入することを防止できる。その結果、前記レンズの屈折率が変わるのを防止して、精度よく光を取り出すことが出来る。
また、前記樹脂層の樹脂を前記複数のレンズの間の凹部に流動させるのに、別個のガイド部材を設けるのではなく、既存の構成である前記レンズの表面を利用するので、前記画素部の上に積層される膜厚を厚くすることなく、前記複数のレンズの間の凹部を充填できる。そのため、膜厚が厚くなるのを押さえつつ、前記レンズの特性が変わるのを防止して精度よく光を取り出すことが可能となる。
本態様によると、前記複数の発光層は、赤色、緑色、青色の発光層としてもよい。
本態様によると、前記レンズは、屈折率が1.6〜2.1のいずれかである樹脂により構成される。
これにより、前記レンズの境界面に入射される入射光のうち、前記境界面で全反射する光量を抑制でき、前記レンズの境界面において全反射せずに偏向する光を最大限取り出すことが可能になる。その結果、前記レンズの光の取り出し効率を最大化できる。
また、前記レンズは、屈折率が1.6〜2.1のいずれかである第1の樹脂により構成され、前記樹脂層は、屈折率が1.1〜1.5のいずれかである第2の樹脂により構成されることが好ましい。
本態様によると、前記樹脂層は、屈折率が1.1〜1.5である第2の樹脂により構成される。
これにより、前記樹脂層に入射される入射光のうち、前記樹脂層で全反射する光量を抑制でき、前記樹脂層において全反射せずに偏向する光を最大限に取り出すことが可能になる。その結果、前記レンズから入射された光が前記樹脂層に入射した場合に、前記樹脂層から偏向される光の取り出し効率を最大化できる。
本態様によると、前記発光領域の短軸方向に対応する前記レンズの底面の長さをwとし、前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの距離をhとした場合、h/wは1以下である。
これにより、前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの距離は、前記発光面から発光される光が消失することなく前記レンズの頂点まで到達することができるように設定される。そのため、前記レンズの頂点において、前記発光面からの射出される光を最大限取り出すことができる。その結果、前記光の取り出し効率を最適化できる。
また、前記発光層は、赤色、緑色、又は青色の各々に対応して、前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが規定されることが好ましい。
赤色、緑色、又は青色の各々に対応して、光の取り出し効率が最適となる前記発光層から前記レンズの頂点までの前記発光層の高さは異なる。
本態様によると、前記発光層は、赤色、緑色、又は青色の各々に対応して、前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが規定される。これにより、前記発光層が赤色、緑色、又は青色の各色ついて光の取り出し効率が最適な高さが規定されるので、前記各色に対応して、光の取り出し効率を最大化できる。
また、前記レンズの長軸方向をx方向とし、前記レンズの高さ方向をz方向とするx−z平面に前記レンズの長軸方向の断面を投影した場合、前記レンズの長軸方向の同一直線上において前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが同一である範囲の長さをcとし、前記レンズの長軸方向の長さを2(c+d)とし、前記レンズの底面から頂点までの高さをbとする。この場合、前記レンズの長軸方向の断面形状は、
Figure 0005208282

なる関係式を用いて規定され、前記レンズの短軸方向をy方向とし、前記レンズの高さ方向をz方向とするy−z平面に前記レンズの短軸方向の断面を投影した場合、前記レンズの短軸方向の長さを2aとする。この場合、前記レンズの短軸方向の断面形状は、
Figure 0005208282
なる関係式を用いて規定されることが好ましい。
本態様によると、前記レンズは凸レンズであってもよい。
また、前記画素部は、上部電極と、下部電極とを有し、前記発光層は、前記上部電極及び前記下部電極の間に設けられていることが好ましい。
また、前記発光層と前記下部電極との間には正孔注入層を含むことが好ましい。
この発明の他の局面に従う表示装置は、上記表示パネル装置を備え、前記画素部が複数個マトリクス状に配置されている。
本発明の他の局面に従うと、表示パネル装置の製造方法は、長軸及び短軸を有する形状に発光領域を規定した発光層に対応させて前記発光領域を覆うレンズであって前記発光層から照射される光を透過するレンズを有するレンズ部を準備する第1工程と、封止層にて前記発光層が覆われた画素部を準備する第2工程と、前記レンズ部の下に樹脂層を形成する第3工程と、前記レンズ部と前記画素部とを貼り合わせた後、前記樹脂層を硬化させる第4工程と、を含み、前記レンズは、前記発光領域の長軸方向の同一直線上において前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが同一であり、且つ前記高さが同一である前記発光領域の長軸方向の領域では前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面の形状が同じであり、前記レンズは、前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面及び前記発光領域の長軸方向に対応する出射側の断面の両端部分が所定の曲率を有する楕円弧形状であり、前記発光領域の短軸方向及び前記発光領域の長軸方向の双方において、前記発光層から照射される光を偏向させる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る表示パネル装置および表示装置について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。また、図面は説明のために一部を強調するなどデフォルメすることがあり、必ずしも図面に現れる比率が正しいとは限らない。
<第1の実施の形態>
(表示装置の構成)
図1は、第1の実施の形態における表示装置1000の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、表示装置1000は、制御回路100と、表示パネル装置400とを備える。
表示パネル装置400は、アクティブマトリクス方式の表示パネル装置である。なお、表示パネル装置400は、パッシブマトリクス方式の表示パネル装置であってもよい。表示パネル装置400は、有機EL(Electro Luminescence)素子を使用した有機ELパネルである。表示パネル装置400は、トップエミッション方式の装置である。なお、表示パネル装置400は、ボトムエミッション方式の装置であってもよい。
表示パネル装置400は、データ線駆動回路220と、走査線駆動回路300と、表示部410とを含む。
制御回路100は、データ線駆動回路220および走査線駆動回路300を制御する。
表示部410は、複数の画素部PXを含む。複数の画素部PXは、行列状に配置される。複数の画素部PXの各々は、外部から供給される信号に応じて発光する。
図2は、表示パネル装置400のレイアウトを模式的に示す図である。
図2を参照して、データ線駆動回路220、走査線駆動回路300よび表示部410は、基板5上に形成される。
図3は、画素部PXの構成の一例を示す断面図である。なお、図3には、画素部PXには含まれない、封止層16および樹脂層17が示される。
図3を参照して、画素部PXは、サブ画素部PXR,PXG,PXBから構成される。
サブ画素部PXR,PXG,PXBは、それぞれ、赤、緑および青色の光を発する画素部である。
ここでは、一例として、サブ画素部PXBの構成について説明する。
サブ画素部PXBは、基板5と、絶縁層11と、下部電極としての陽極12と、有機層13と、上部電極としての陰極15とを含む。
絶縁層11は、配線層を絶縁するための層であり、基板5上に形成される。
陽極12は、光反射性を有する電極であり、絶縁層11上に形成される。有機層13は、光を発する層である。
図4は、有機層13の構成の一例を示す断面図である。
図4を参照して、有機層13は、正孔注入層131と、正孔輸送層132と、発光層133と、電子輸送層134と、電子注入層135とを含む。
正孔注入層131は、正孔注入性の材料を主成分とする層であり、陽極12上に形成される。正孔輸送層132は、正孔輸送性の材料を主成分とする層であり、正孔注入層131上に形成される。
発光層133は、正孔と電子とが再結合することにより発光する有機発光材料を主成分とする層であり、正孔輸送層132上に形成される。
電子輸送層134は、電子輸送性の材料を主成分とする層であり、発光層133上に形成される。電子注入層135は、電子輸送層134上に形成される。
なお、有機層13の構成は、図4に示される構成に限定されず、例えば、有機層13は、正孔注入層131と、正孔輸送層132と、発光層133と、電子輸送層134とから構成されてもよい。
再び、図3を参照して、陰極15は、光透過性を有する透明電極であり、有機層13(電子注入層135)上に形成される。
陽極12と、有機層13と、陰極15とにより発光素子が形成される。当該発光素子は、有機EL素子である。
有機層13は、上部電極としての陰極15と、下部電極としての陽極12との間に設けられる。すなわち、有機層13に含まれる発光層133は、上部電極としての陰極15と、下部電極としての陽極12との間に設けられる。また、発光層133と、下部電極としての陽極12との間には、正孔注入層131が形成される。
封止層16は、外気中の水分や酸素などが浸入するのを防止する層であり、陰極15上に形成される。樹脂層17は、封止層16上に形成される。
サブ画素部PXR,PXGの各々は、サブ画素部PXBと同様な構成を有するので詳細な説明は繰り返さない。
サブ画素部PXRに含まれる発光層133は、主に赤色の光を放射する発光層(以下、赤色発光層という)である。赤色発光層は、赤色の光を放射するための材料を含む発光層である。サブ画素部PXGに含まれる発光層133は、主に緑色の光を放射する発光層(以下、緑色発光層という)である。緑色発光層は、緑色の光を放射するための材料を含む発光層である。サブ画素部PXBに含まれる発光層133は、主に青色の光を放射する発光層(以下、青色発光層という)である。青色発光層は、青色の光を放射するための材料を含む発光層である。
前述したように、画素部PXは、サブ画素部PXR,PXG,PXBから構成される。したがって、画素部PXは、赤色発光層、緑色発光層および青色発光層を含む。また、サブ画素部PXR,PXG,PXBの各々は、下部電極としての陽極12と、上部電極としての陰極15とを含む。すなわち、画素部PXは、下部電極としての陽極12と、上部電極としての陰極15とを含む。
基板5の上部には、複数のバンク14が形成される。各バンク14は、有機層13、陰極15および封止層16の形成領域を規定する。
図5は、画素部PXの構成の一例を示す上面図である。
図5を参照して、前述したように、画素部PXは、サブ画素部PXR,PXG,PXBから構成される。
以下においては、サブ画素部PXR,PXG,PXBの各々を、単に、サブ画素部とも表記する。すなわち、表示部410は、複数のサブ画素部を含む。前述したように、複数の画素部PXは、行列状に配置される。したがって、表示部410に含まれる複数のサブ画素部は、行列状に配置される。
サブ画素部PXR,PXG,PXBは、それぞれ、発光領域LR1.1,LR1.2,LR1.3を含む。発光領域LR1.1,LR1.2,LR1.3の各々は、対応するサブ画素部の発光層133に形成される領域である。例えば、発光領域LR1.1は、サブ画素部PXRに含まれる発光層133に形成される領域である。発光領域LR1.1,LR1.2,LR1.3の各々は、発光面19を形成する。発光面19は、光を放射する面である。
以下においては、発光領域LR1.1,LR1.2,LR1.3の各々を、単に、発光領域LR1とも表記する。各発光領域LR1の形状は、長方形である。すなわち、各発光領域LR1は、長軸および短軸を有する形状である。発光層133は、発光領域LR1の形状を、長軸および短軸を有する形状に規定する。
再び、図1、図2および図3を参照して、表示部410は、複数の走査線CLにより、走査線駆動回路300と電気的に接続される。当該複数の走査線CLの各々は、各行に並ぶ複数のサブ画素部と電気的に接続される。走査線駆動回路300は、複数の走査線CLへ、制御信号を送信する。複数の走査線CLの各々は、処理対象となるサブ画素部へ制御信号を供給するための電線である。
また、表示部410は、複数のデータ線DLにより、データ線駆動回路220と電気的に接続される。当該複数のデータ線DLの各々は、各列に並ぶ複数のサブ画素部と電気的に接続される。データ線駆動回路220は、複数のデータ線DLへ、サブ画素部を発光させるための画像信号を送信する。複数のデータ線DLの各々は、画像信号を、処理対象となるサブ画素部に供給するためのデータ線である。
表示部410は、さらに、複数のレンズ部L18を含む。複数のレンズ部L18は、それぞれ、表示部410に含まれる複数の画素部PX上に配置される。前述したように、当該複数の画素部PXは、行列状に配置される。したがって、複数のレンズ部L18は、行列状に配置される。以下においては、表示パネル装置400に含まれる複数のレンズ部L18から構成されるレンズを、レンズ部L18Aと表記する。
図6は、レンズ部L18の構成の一例を示す断面図である。なお、図6には、説明のために、画素部PXも示される。なお、図6において、図3と同じ符号の部分の詳細な説明は繰り返さない。
図6を参照して、画素部PX上には、レンズ部L18が形成される。レンズ部L18は、樹脂層17により、封止層16と接着固定される。
レンズ部L18は、レンズ18.R,18.G,18.Bと、レンズベース層18Dとから構成される。レンズベース層18D上には、レンズ18.R,18.G,18.Bが形成される。
レンズ18.Rは、サブ画素部PXR内の有機層13に含まれる赤色発光層(発光層133)の上方に設けられる。レンズ18.Gは、サブ画素部PXG内の有機層13に含まれる緑色発光層(発光層133)の上方に設けられる。レンズ18.Bは、サブ画素部PXB内の有機層13に含まれる青色発光層(発光層133)の上方に設けられる。すなわち、レンズ18.R,18.G,18.Bは、それぞれ、赤色発光層、緑色発光層および青色発光層に対応して設けられる。
表示部410は、さらに、樹脂層20と、封止ガラス21とを含む。樹脂層20は、封止ガラス21と、レンズ部L18とを接着するための層である。樹脂層20は、透明な材料(例えば、エポキシ系樹脂)により形成される。
樹脂層20は、レンズ18.R,18.G,18.Bの上面にわたって形成される。樹脂層20は、レンズ18.R,18.G,18.Bにより形成される凹凸を平坦化する層である。
以下においては、レンズ18.R,18.G,18.Bの各々を、単に、レンズ18とも表記する。各レンズ18は、透明なレンズである。レンズ18は、凸レンズである。
レンズベース層18Dは、複数のレンズ18が上部に形成される層である。レンズベース層18Dは、レンズ18と同じ材料で形成される。すなわち、レンズベース層18Dは、透明な層である。
図7は、レンズ18の形状を示す図である。なお、図7には、説明のために、レンズベース層18Dも示される。レンズベース層18D上にはレンズ18が形成される。以下においては、レンズ18とレンズベース層18Dとから構成される、図7に示されるレンズを、ベース付レンズ18BLという。
図7において、文字列「上面」が対応づけて表記されている上部の図(以下、上面図PAという)は、ベース付レンズ18BLの上面図を示す。
図7の上面図PAに示されるように、レンズ18の形状は、対応する発光領域LR1を覆う形状である。すなわち、レンズ18は、画素部PXの上方に配置され、対応する発光領域LR1を覆う。レンズ18は、対応する発光層133から照射される光を透過する。
例えば、レンズ18が、レンズ18.Rであるとする。この場合、レンズ18.Rは、画素部PXの上方に配置され、発光領域LR1.1の上方を覆う。また、レンズ18.Rは、サブ画素部PXR内の有機層13に含まれる赤色発光層(発光層133)から照射される光を透過する。なお、光がレンズ18.Rを透過する際、当該透過する光は僅かに偏向する。
すなわち、レンズ18は、発光領域LR1の短軸方向及び発光領域LR1の長軸方向の双方において、発光層133から照射される光を偏向させる。
また、図7において、文字列「断面」および「長軸方向」が対応づけて表記されている下部の図は、ベース付レンズ18BLの長軸方向の断面図を示す。また、図7において、文字列「短軸方向」が対応づけて表記されている右下の図は、レンズ18の短軸方向の断面図を示す。
図8は、第1の実施の形態におけるレンズ18を説明するための図である。
図8(a)は、図6の一部を簡略化して示す断面図である。図8(a)には、発光面19が示される。発光面19は、発光領域LR1内の面である。すなわち、発光面19は、発光層133に形成される面である。
ここで、レンズ18(例えば、レンズ18.R)において、当該レンズ18の短軸方向の幅をwとする。すなわち、wは、発光領域LR1の短軸方向に対応するレンズ18の底面の長さである。また、発光領域LR1の発光面19から、レンズ18の頂点までの距離をhとする。
図8(b)は、h/wの値と光の取り出し効率との関係を示す特性線L11を示す図である。
図8(b)より、h/wの値が1未満の場合には、h/w=1の時と比較して、光の取り出し効率が向上することが分かる。一方、h/w>1の場合は、光の取り出し効率は、ほぼ1となり、光の取り出し効率は向上しない。したがって、h/w≦1とすることが好ましい。すなわち、本実施の形態における表示部410は、h/wは1以下になるように構成される。
図9は、レンズ18の断面形状を説明するための図である。
図9(a)は、レンズ18の長軸方向の断面形状を説明するための図である。
図9(a)を参照して、レンズ18の長軸方向をx方向とし、レンズ18の高さ方向をz方向とするx−z平面にレンズ18の長軸方向の断面を投影したとする。
この場合、レンズ18の長軸方向の同一直線上において発光領域LR1の発光面19からレンズ18の頂点までの高さが同一である範囲の長さをcとし、レンズ18の長軸方向の長さを2(c+d)とし、レンズ18の底面からレンズ18の頂点までの高さをbとする。
この場合、レンズ18の長軸方向の断面形状は、以下の式1および式2の関係式により規定される。
Figure 0005208282
つまり、レンズ18の長軸方向の断面は、−c≦x≦cの範囲において、高さが同一である。すなわち、レンズ18において、発光領域LR1の長軸方向の同一直線上において発光領域LR1の発光面19からレンズ18の頂点までの高さが同一である。
また、レンズ18において、発光領域LR1の長軸方向に対応する出射側の断面の両端部分(−d≦x≦−c、c≦x≦d)が所定の曲率を有する円弧形状である。なお、レンズ18において、発光領域LR1の長軸方向に対応する出射側の断面の両端部分は、円弧形状に限定されず、楕円弧形状であってもよい。なお、楕円弧形状は円弧形状を含む。
また、図7および図9(a)を参照して、発光領域LR1の長軸方向の端部の上方は、前記レンズ18のうち前記出射側の断面の両端部分が前記楕円弧形状である部分に覆われている。ここで、発光領域LR1の長軸方向の端部は、例えば、図7の上面図PAにおいて、発光領域LR1内のうち、A−A’線より左側の領域の部分である。
すなわち、レンズ18において、発光領域LR1の長軸方向の同一直線上において発光領域LR1の発光面19からレンズ18の頂点までの高さが同一でなくてもよい。
つまり、レンズ18において、発光領域LR1の長軸方向の同一直線上において、第1位置に対応する発光領域LR1の発光面19からレンズ18の頂点までの高さと、第2位置に対応する発光領域LR1の発光面19からレンズ18の頂点までの高さは異なってもよい。ここで、第1位置は、例えば、図9(a)の−c≦x≦cの範囲内において、zの値がbである線分上の位置である。また、第2位置は、例えば、図7の上面図PAにおいて、発光領域LR1内のうち、A−A’線より左側の領域内のE−E’線上の位置である。
図9(b)は、レンズ18の短軸方向の断面形状を説明するための図である。
図9(b)を参照して、レンズ18の短軸方向をy方向とし、レンズ18の高さ方向をz方向とするy−z平面にレンズ18の短軸方向の断面を投影したとする。
この場合、レンズ18の短軸方向の長さを2aとすると、レンズ18の短軸方向の断面形状は、以下の式3の関係式を用いて規定される。
Figure 0005208282
つまり、レンズ18の短軸方向の断面形状は、円弧形状である。すなわち、レンズ18において、発光領域LR1の短軸方向に対応する出射側の断面は、円弧形状である。
なお、レンズ18において、発光領域LR1の短軸方向に対応する出射側の断面は、円弧形状に限定されず、所定の曲率を有する楕円弧形状であってもよい。なお、楕円弧形状は円弧形状を含む。
また、図9(a)の−c≦x≦cの範囲において、レンズ18の短軸方向の断面形状は同一である。前述したように、−c≦x≦cの範囲は、レンズ18において、発光領域LR1の長軸方向の同一直線上において発光領域LR1の発光面19からレンズ18の頂点までの高さが同一である部分である。
すなわち、レンズ18において、当該高さが同一である部分に対応する発光領域LR1の長軸方向の領域では発光領域LR1の短軸方向に対応する出射側の断面の形状は同一である。
図10は、ベース付レンズ18BLに入射した光の軌跡を示す図である。なお、ベース付レンズ18BLは、形状以外の全ての要素(例えば、光学特性)は、図20(a)のベース付レンズ10BLと同じであるとする。
例えば、ベース付レンズ18BLの幅、高さおよび屈折率は、それぞれ、図20(a)のベース付レンズ10BLの幅、高さおよび屈折率と同じであるとする。また、発光領域LR1の特性および形状は、それぞれ、発光領域LR10の特性および形状と同じであるとする。
図10(a)は、図7の上面図PAに示されるA−A’線に沿ったベース付レンズ18BLの断面図である。図10(b)は、上面図PAに示されるB−B’線に沿ったベース付レンズ18BLの断面図である。図10(c)は、上面図PAに示されるC−C’線に沿ったベース付レンズ18BLの断面図である。図10(d)は、上面図PAに示されるD−D’線に沿ったベース付レンズ18BLの断面図である。
図10(e)は、上面図PAに示されるE−E’線に沿ったベース付レンズ18BLの断面図である。
図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)および図10(e)の各々は、発光領域LR1から出射される光のうち位置LP2に入射し、位置LP2から出射する光の軌跡の一例を示している。なお、図10において、ベース付レンズ18BLの内部から空気層に向かう光は、僅かに偏向される。しかしながら、図10では、僅かに偏向される光の軌跡は、図の都合上、直線の矢印で示すとする。
図10(a)は、位置LP2に入射し、位置LP2から出射する光の一部が、レンズベース層18Dと空気層との界面で反射し、ベース付レンズ18BLの外部に取り出されていない状態を示す。
しかしながら、図10(b)、図10(c)、図10(d)および図10(e)の各々は、位置LP2に入射し、位置LP2から出射する光の全てがベース付レンズ18BLの外部に取り出されている状態を示す。
したがって、図20および図10を参照することにより、ベース付レンズ18BLは、従来のベース付レンズ10BLと比較して、短軸方向の光をより効率的に取り出せていることが分かる。
なお、図10(a)に示されるベース付レンズ18BLの断面形状は、図10(b)に示されるベース付レンズ18BLの断面形状と同じであってもよい。これにより、さらに、光の取り出し効率を向上させることができる。
図11は、レンズ18の光の取り出し効率を説明するための図である。
図11において、「角度」とは、発光領域LR1から照射される光のうち、発光面側に進む光の方向とZ軸との間の角度である。ここで、Z軸は、発光領域LR1の面に対し垂直な軸である。「強度」とは、図21で説明したので詳細な説明は繰り返さない。
図11において、特性曲線L1は、図21で説明したので詳細な説明は繰り返さない。特性曲線L2Aは、各サブ画素部の上部にレンズ18を設けた場合における、光の強度と角度との関係を示す特性曲線である。なお、レンズ18の屈折率は1.5である。
本明細書において、「屈折率」は、対象となる部材を、530nmの波長の光で計測した場合の屈折率であるとする。例えば、レンズ18の屈折率は、530nmの波長の光で計測した場合における屈折率である。
この場合、レンズ18を設けない場合に比べ、レンズ18を設けた方が、光の取り出し効率は向上する。レンズ18を設けない場合の光の取り出し効率を1とした場合、レンズ18を設けた場合の光の取り出し効率は、1.41である。すなわち、レンズ18を設けない場合に比べ、レンズ18を設けた方が、光の取り出し効率は41%向上する。
前述したように、従来のレンズLS10を設けた場合の光の取り出し効率は31%向上する。一方、レンズ18を設けた場合光の取り出し効率は41%向上する。したがって、41/31=1.32より、複数のレンズ18を設けた構成の表示パネル装置400は、従来よりも、32%もの光の取り出し効率の向上率を実現することができる。
すなわち、レンズ18を設けた構成の表示パネル装置400は、従来のレンズLS10を設けた構成より、高い光の取り出し効率を実現できる。
なお、前述したように、図20(a)に示される形状を有する従来のレンズLS10は、当該レンズLS10の長軸方向において、発光領域LR10の中央部から離れるにしたがって、光の取り出し効率が大きく低下するという問題点がある。これは、レンズLS10の長軸方向の断面の上部の形状が円弧形状であるためである。
この問題点を解消するためには、レンズLS10の長軸方向の断面の上部を平坦にすることが考えられる。以下においては、レンズLS10の長軸方向の断面の上部を平坦化したレンズを、上部平坦レンズという。また、以下においては、行列状に配列された複数の画素部の各々の上部に上部平坦レンズを配置した場合における、複数の上部平坦レンズから構成されるレンズを、上部平坦レンズ部L10Aと表記する。なお、上部平坦レンズ部L10Aは、本実施の形態におけるレンズ部ではない。
図22は、上部平坦レンズ部L10Aの一部を示す図である。
図22(a)は、上部平坦レンズ部L10Aの短軸方向の断面を示す図である。すなわち、短軸方向には、複数の上部平坦レンズが配置される。
上部平坦レンズ部L10Aの上部には、封止ガラス210が設けられる。上部平坦レンズ部L10Aと、封止ガラス210とは、樹脂200により接着される。
図22(b)は、上部平坦レンズ部L10Aの長軸方向の断面を示す図である。すなわち、長軸方向には、複数の上部平坦レンズが配置される。図22(b)では、一例として2つの上部平坦レンズが示される。各上部平坦レンズの長軸方向の断面の両端部分は、上部平坦レンズの底面に対し垂直な面を有する形状である。
図22(b)に示される形状の上部平坦レンズでは、製造プロセスにおいて、上部平坦レンズ部L10Aと封止ガラス210とを接着するために樹脂200を塗布する際、2つの上部平坦レンズの間の溝201に、樹脂200が充填されず、溝201に空気が混入する。この空気が混入することにより予め設計時に決められたレンズの特性が変わってしまい、光の取り出し効率が悪くなる。
一方、本実施の形態のレンズ部L18Aは以下の構成を有する。
図12は、レンズ部L18Aの一部を示す図である。前述したように、レンズ部L18Aは、表示パネル装置400に含まれる複数のレンズ部L18から構成されるレンズである。
図12(a)は、レンズ部L18Aの短軸方向の断面を示す図である。レンズ部L18Aの上部には、封止ガラス21が設けられる。レンズ部L18Aと、封止ガラス21とは、樹脂層20により接着される。当該短軸方向には、複数のレンズ部L18が配置される。樹脂層20は、レンズ部L18Aを構成する複数のレンズ部L18により形成される凹凸を平坦化する層である。各レンズ部L18は、図9(b)に示される形状の前述したレンズ18を3個含む。すなわち、樹脂層20は、レンズ部L18Aを構成する複数のレンズ18により形成される凹凸を平坦化する層である。
図12(b)は、レンズ部L18Aの長軸方向の断面を示す図である。当該長軸方向には、複数のレンズ部L18が配置される。各レンズ部L18は、図9(a)に示される形状の前述したレンズ18を含む。
図9(a)、図12(a)および図12(b)を参照して、レンズ18の長軸方向の断面は、当該断面の両端部分が所定の曲率を有する楕円弧形状(円弧形状)である。また、レンズ18の短軸方向の断面は、所定の曲率を有する楕円弧形状(円弧形状)である。
この場合、レンズ部L18の短軸方向の断面及びレンズ部L18の長軸方向の断面の両端部分に形成された楕円弧形状(円弧形状)のレンズの表面は、樹脂層20を構成する樹脂を複数のレンズ18の間の凹部に流動させるガイド面として機能する。
これにより、樹脂層20を構成する樹脂は、楕円弧形状(円弧形状)のレンズ18の表面に沿って流動され、複数のレンズ18の間の凹部を充填する。そのため、複数のレンズ18の間の凹部は樹脂層20により隙間なく充填され、複数のレンズの間の凹部に空気が混入することを防止できる。その結果、レンズ18の特性が変わるのを防止して、精度よく光を取り出すことが出来る。
また、樹脂層20を構成する樹脂を複数のレンズ18の間の凹部に流動させるのに、別個のガイド部材を設けるのではなく、既存の構成であるレンズ18の表面を利用するので、画素部PXの上に積層される膜厚を厚くすることなく、複数のレンズ18間の凹部を充填できる。そのため、膜厚が厚くなるのを押さえつつ、レンズ18の特性が変わるのを防止して精度よく光を取り出すことが可能となる。
ここで、レンズ18の屈折率は1.78とし、樹脂層20の屈折率は1.35とした。
図13は、屈折率と光の相対強度との関係を示す図である。
図13(a)は、レンズの屈折率と、光の相対強度との関係を示す図である。
図13(a)において、「相対強度」とは、レンズが設けられてない場合の光の強度をLIT0とし、レンズが設けられた場合の光の強度をLIT1とした場合における、LIT1/LIT0の値である。相対強度の値が大きい程、光の取り出し効率は大きくなる。
「レンズ屈折率」とは、レンズ18の屈折率である。特性曲線L3は、「相対強度」と「レンズ屈折率」との関係を示す特性曲線である。
すなわち、図13(a)は、レンズ18の屈折率を変化させた場合における光の取り出し効率の変化を示す。
図13(a)に示される特性により、本実施の形態におけるレンズ18は、屈折率が1.6〜2.1のいずれかである樹脂により構成される。
なお、レンズ18を構成する材料は、前記屈折率の条件を満たすことができるのであれば特に限定されるものではない。レンズ18を構成する材料は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂であってもよい。
図13(b)は、樹脂層の屈折率と、光の相対強度との関係を示す図である。
図13(b)において、「相対強度」は、図13(a)で説明したので詳細な説明は繰り返さない。「樹脂層屈折率」とは、樹脂層20の屈折率である。特性曲線L4は、「相対強度」と「樹脂層屈折率」との関係を示す特性曲線である。
すなわち、図13(b)は、樹脂層20の屈折率を変化させた場合における光の取り出し効率の変化を示す。
図13(b)に示される特性により、本実施の形態における樹脂層20は、屈折率が1.1〜1.5のいずれかである樹脂により構成される。なお、樹脂層20を構成する材料は、前記屈折率の条件を満たすことができるのであれば特に限定されるものではない。樹脂層20を構成する材料は、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン樹脂であってもよい。
以上の材料で構成されるレンズ18、樹脂層20を使用することにより、レンズ18の境界面に入射される入射光のうち、前記境界面で全反射する光量を抑制でき、レンズ18の境界面において全反射せずに偏向する光を最大限に取り出すことが可能になる。その結果、レンズ18の光の取り出し効率を最大化できる。
以上説明したように、本実施の形態の構成を有する表示パネル装置400によれば、光の取り出し効率を大幅に向上させることができる。すなわち、高い光の取り出し効率を実現することができる。
<第1の実施の形態の変形例>
第1の実施の形態では、発光領域LR1の発光面19から、レンズ18の頂点までの距離は、対応する各サブ画素部において同じとした。
本実施の形態の変形例では、画素部PXを構成するサブ画素部PXR,PXG,PXBの各々において、発光面19からレンズ18の頂点までの距離を異なる距離とする。
本実施の形態の変形例における表示装置は、第1の実施の形態で説明した表示装置1000である。そのため、表示装置1000の詳細な説明は繰り返さない。
図14は、第1の実施の形態の変形例におけるレンズ18を説明するための図である。図14は、図6の一部を簡略化して示す断面図である。
ここで、レンズ18.Rに対応する発光領域LR1.1の発光面19から、レンズ18.Rの頂点までの距離をh1とする。また、レンズ18.Gに対応する発光領域LR1.2の発光面19から、レンズ18.Gの頂点までの距離をh2とする。また、レンズ18.Bに対応する発光領域LR1.3の発光面19から、レンズ18.Bの頂点までの距離をh3とする。
RGBの3原色の光の中で、B(青)の光が最もエネルギーが大きい。また、人間の目は、緑光に対して感度が高いため、表示部410が表示する画像の解像度を高めるために、緑(G)の光の取り出し効率を高めるような構成とする。
具体的には、図14に示されるように、サブ画素部PXR,PXG,PXBのうち、サブ画素部PXGに含まれる有機層13の膜厚を最も大きくする。また、サブ画素部PXR,PXG,PXBのうち、サブ画素部PXBに含まれる有機層13の膜厚を最も小さくする。
また、レンズ18.R,18.G,18.Bのうち、レンズ18.Gの曲率が最も小さくなるようにする。また、レンズ18.R,18.G,18.Bのうち、レンズ18.Bの曲率が最も大きくなるようにする。
以上により、距離h1,h2,h3は、h2>h1>h3の関係を満たす。なお、h2>h1>h3の関係に限定されることはない。例えば、距離h1,h2,h3は、h2>h1=h3の関係であってもよい。
すなわち、各色において最適なレンズ18の高さが異なる。本実施の形態の変形例では、緑色の光を透過するレンズ18.Gの高さが最も高いとする。
つまり、サブ画素部PXR,PXG,PXBの各々の発光層133が放射する光の色(赤色、緑色、又は青色)に応じて、発光領域LR1の発光面19から対応するレンズの頂点までの高さが規定される。すなわち、各発光層133において、赤色、緑色、又は青色の各々に対応して、発光領域LR1の発光面19から対応するレンズの頂点までの高さが規定される。
以上のように、各色において最適な高さを規定することで、前記各色に対応して、光の取り出し効率を最大化できる。
(レンズの製造方法)
次に、複数のレンズ18から構成されるレンズ部L18Aの製造方法について説明する。
図15は、レンズ部L18Aの製造方法を説明するためのレンズの長軸方向の断面図である。
まず、金型MB1および金型MB2が、図15(a)に示されるように配置される。金型MB1は、図12(b)に示されるレンズ部L18Aの形状の部分だけ削られた金型である。金型MB2は、平面の金型である。すなわち、金型MB1と、金型MB2との間には、図12(b)に示されるレンズ部L18Aの形状の空間(以下、レンズ空間という)が設けられる。
次に、レンズ空間に、レンズの材料となる樹脂(例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂)が充填される(図15(b)参照)。
そして、レンズ空間に充填された樹脂に紫外線が照射される。これにより、レンズ空間に充填された樹脂が硬化する。
樹脂が硬化すると、金型MB1が外される(図15(c)参照)。これにより、レンズ部L18Aが生成される。
(表示パネル装置の製造方法)
次に、表示パネル装置400の製造方法について説明する。
図16および図17は、表示パネル装置400の製造方法を説明するための断面図である。図16および図17に示される一部の構成要素の形状は、簡略化された形状である。
図18は、表示パネル装置400の製造方法の一例を示すフローチャートである。なお、図18は、表示パネル装置400の製造方法における主な製造工程のみを示す。
まず、第1工程としてのレンズ部準備工程(S110)が行われる。レンズ部準備工程では、レンズ部L18Aが準備される(図16(a)参照)。レンズ部L18Aは、レンズ18を有する。当該レンズ18は、長軸及び短軸を有する形状に発光領域LR1を規定した発光層133に対応させて前記発光領域LR1を覆うレンズであって発光層133から照射される光を透過するレンズである。すなわち、レンズ部準備工程は、レンズ部L18Aを準備する工程である。
次に、封止ガラス接着工程が行われる。封止ガラス接着工程では、まず、レンズ部L18A上に、接着層としての樹脂層20が形成される(図16(b)参照)。
そして、樹脂層20上に封止ガラス21が載せられる(図16(c)参照)。これにより、封止ガラス21は、樹脂層20を介して、レンズ部L18Aと接着される。
次に、第2工程としての画素部準備工程(S120)が行われる。画素部準備工程では、封止層16にて発光層133の上方が覆われた画素部PXが準備される(図17(a)参照)。なお、図17(a)は、図の簡略化のために、複数の画素部PXを、画素部PXとして示している。すなわち、画素部準備工程は、封止層16にて前記発光層133が覆われた画素部PXを準備する工程である。
次に、第3工程としての樹脂層形成工程が行われる(S130)。樹脂層形成工程では、レンズ部L18Aの下に樹脂層17が形成される(図17(a)参照)。すなわち、樹脂層形成工程は、レンズ部L18Aの下に樹脂層17を形成する工程である。
次に、第4工程としての貼り合わせ工程が行われる(S140)。貼り合わせ工程では、下部に樹脂層17が形成されているレンズ部L18Aと、上部に封止層16が形成されている画素部PXとが貼り合わせられる。その後、樹脂層17が硬化される。これにより、レンズ部L18Aが、樹脂層17および封止層16を介して、画素部PXと接合される(図6、図17(b)参照)。
すなわち、貼り合わせ工程は、レンズ部L18Aと画素部PXとを貼り合わせた後、樹脂層17を硬化させる工程である。
以上により、複数の画素部PXの上方にレンズ部L18Aが形成された表示部410が製造される。
その後、図2のデータ線駆動回路220、走査線駆動回路300等が形成されることにより、表示パネル装置400が製造される。
(表示装置の外観図)
図19は、表示パネル装置400を備える表示装置1000の外観図である。
以上、本発明における表示装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、あるいは異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の表示パネル装置400は、光の取り出し効率を大幅に改善することができるので、高効率ディスプレイとして有用である。
L18,L18A レンズ部
LR1.1,LR1.2,LR1.3,LR1 発光領域
PX 画素部
PXR,PXG,PXB サブ画素部
12 陽極
13 有機層
15 陰極
17,20 樹脂層
18BL ベース付レンズ
18D レンズベース層
18.R,18.G,18.B レンズ
220 データ線駆動回路
300 走査線駆動回路
400 表示パネル装置
410 表示部
1000 表示装置

Claims (15)

  1. 長軸及び短軸を有する形状に発光領域を規定した発光層を含む画素部と、
    前記画素部の上方に配置され前記発光領域を覆い、前記発光層から照射される光を透過するレンズと、を備え、
    前記レンズは、前記発光領域の長軸方向の同一直線上において前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが同一であり、且つ前記高さが同一である前記発光領域の長軸方向の領域では前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面の形状が同じであり、
    前記レンズは、前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面及び前記発光領域の長軸方向に対応する出射側の断面の両端部分が所定の曲率を有する楕円弧形状であり、前記発光領域の短軸方向及び前記発光領域の長軸方向の双方において、前記発光層から照射される光を偏向させる
    表示パネル装置。
  2. 前記発光領域の長軸方向の端部の上方は、前記レンズのうち前記両端部分が前記楕円弧形状である部分に覆われている、
    請求項1記載の表示パネル装置。
  3. 前記楕円弧形状は円弧形状を含む
    請求項1記載の表示パネル装置。
  4. 前記画素部は、複数の発光層を含み、
    前記レンズは、前記複数の発光層の各々に対応して複数設けられ、
    前記複数のレンズの上面にわたって形成され、前記複数のレンズにより形成された前記複数のレンズの凹凸を平坦化する樹脂層を設け、
    前記発光領域の短軸方向に対応する前記レンズの出射側の断面及び前記発光領域の長軸方向に対応する前記レンズの出射側の断面の両端部分に形成された楕円弧形状のレンズの表面は、前記樹脂層の樹脂を前記複数のレンズの間の凹部に流動させるガイド面である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示パネル装置。
  5. 前記複数の発光層は、赤色、緑色、青色の発光層である
    請求項4記載の表示パネル装置。
  6. 前記レンズは、屈折率が1.6〜2.1のいずれかである樹脂により構成される
    請求項1記載の表示パネル装置。
  7. 前記レンズは、屈折率が1.6〜2.1のいずれかである第1の樹脂により構成され、
    前記樹脂層は、屈折率が1.1〜1.5のいずれかである第2の樹脂により構成される
    請求項4記載の表示パネル装置。
  8. 前記発光領域の短軸方向に対応する前記レンズの底面の長さをwとし、前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの距離をhとした場合、h/wは1以下である
    請求項1記載の表示パネル装置。
  9. 前記発光層は、赤色、緑色、又は青色の各々に対応して、前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが規定される
    請求項5記載の表示パネル装置。
  10. 前記レンズの長軸方向をx方向とし、前記レンズの高さ方向をz方向とするx−z平面に前記レンズの長軸方向の断面を投影した場合、前記レンズの長軸方向の同一直線上において前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが同一である範囲の長さをcとし、前記レンズの長軸方向の長さを2(c+d)とし、前記レンズの底面から頂点までの高さをbとすると、
    前記レンズの長軸方向の断面形状は、
    Figure 0005208282
    なる関係式を用いて規定され、
    前記レンズの短軸方向をy方向とし、前記レンズの高さ方向をz方向とするy−z平面に前記レンズの短軸方向の断面を投影した場合、前記レンズの短軸方向の長さを2aとすると、
    前記レンズの短軸方向の断面形状は、
    Figure 0005208282
    なる関係式を用いて規定される
    請求項1記載の表示パネル装置。
  11. 前記レンズは、凸レンズである
    請求項1記載の表示パネル装置。
  12. 前記画素部は、上部電極と、下部電極と、を有し、
    前記発光層は、前記上部電極及び前記下部電極の間に設けられている
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の表示パネル装置。
  13. 前記発光層と前記下部電極との間には正孔注入層を含む
    請求項12に記載の表示パネル装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の表示パネル装置を備え、
    前記画素部が複数個マトリクス状に配置されている
    表示装置。
  15. 長軸及び短軸を有する形状に発光領域を規定した発光層に対応させて前記発光領域を覆うレンズであって前記発光層から照射される光を透過するレンズを有するレンズ部を準備する第1工程と、
    封止層にて前記発光層が覆われた画素部を準備する第2工程と、
    前記レンズ部の下に樹脂層を形成する第3工程と、
    前記レンズ部と前記画素部とを貼り合わせた後、前記樹脂層を硬化させる第4工程と、を含み、
    前記レンズは、前記発光領域の長軸方向の同一直線上において前記発光領域の発光面から前記レンズの頂点までの高さが同一であり、且つ前記高さが同一である前記発光領域の長軸方向の領域では前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面の形状が同じであり、
    前記レンズは、前記発光領域の短軸方向に対応する出射側の断面及び前記発光領域の長軸方向に対応する出射側の断面の両端部分が所定の曲率を有する楕円弧形状であり、前記発光領域の短軸方向及び前記発光領域の長軸方向の双方において、前記発光層から照射される光を偏向させる
    表示パネル装置の製造方法。
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