JP5207559B2 - 光情報記録再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ビームを用いて記録媒体に対して情報の記録再生を行う光情報記録再生装置に関する。
近年、光ビームを用いて映像や画像、音声などの情報の記録再生を行う光情報記録再生装置が広く普及している。記録媒体の規格としては、例えば、コンパクトディスク(以下、「CD」と略称する)、Digital Versatile Disc(以下、「DVD」と略称する)、Blu−ray Disc(登録商標。以下、「BD」と略称する)がある。光情報記録再生装置では、光源である半導体レーザからの光を光学系により集光した状態で記録媒体上へと照射し、記録媒体からの反射光を光検出器で受光して情報を再生する。そして記録時には、再生時よりも高いパワーを有する光ビームを記録媒体上へと照射し、光が照射された部分の記録媒体の構造や形状、反射率などを変化させることにより情報の記録を行う。この際、記録媒体に照射するレーザのパワーは、一般にデジタル演算処理により制御される。
以下、光情報記録再生装置のレーザパワー制御について図7を用いて説明する。
図7は、デジタル演算処理によりレーザパワーを制御する従来のレーザパワー制御装置を示すブロック図である。
図7に示すように、レーザパワー制御装置は、演算・制御回路22と、D/A(デジタル−アナログ)変換回路23と、抵抗R1およびR2と、レーザ駆動電流源24と、スイッチ32と、半導体レーザ1とを含む。
D/A変換回路23は、半導体レーザ1のしきい値パワーまでの電流を決めるDATH回路25と、再生電流を決めるDARD回路26と、バイアス電流を決めるDABS回路27と、ピーク電流を決めるDAPK回路28とから構成されている。
レーザ駆動電流源24は、再生電流を流す再生電流源29と、バイアス電流を流すバイアス電流源30と、ピーク電流を流すピーク電流源31とから構成されている。
抵抗R1およびR2は、D/A変換回路23のDATH回路25の出力とDARD回路26の出力とを加算するための抵抗である。
スイッチ32は、入力されるデータに応じて、ピーク電流源31から半導体レーザ1に流れ込むピーク電流をオン、オフする。
さらに、レーザパワー制御装置は、半導体レーザ1から出力されたレーザ光のパワーをモニタするフォトダイオード2と、フォトダイオード2からのモニタ電流を電圧に変換する電流電圧変換回路33と、スイッチ35と、A/D(アナログ−デジタル)変換回路36とを含む。
フォトダイオード2から出力されるモニタ電流は、電流電圧変換回路33で電圧に変換され、モニタ効率のバラツキを吸収する可変抵抗を介して、例えば10倍の増幅回路34に加えられる。
スイッチ35は、再生時にはLoレベルのWTGT信号が与えられて、端子aとbを導通させ、記録時にはHiレベルのWTGT信号が与えられて、端子aとcを導通させる。
A/D変換回路36は、スイッチ35の端子aからの出力信号をA/D変換して、マイクロプロセッサー(CPU)もしくはデジタルシグナルプロセッサー(DSP)からなる演算・制御回路22に出力する。
演算・制御回路22は、A/D変換回路36からの出力に基づき、半導体レーザ1のパワーをモニタすることができる。
ここで、図7に示すレーザパワー制御装置の動作は、再生パワー制御モード、パワー学習モード、記録パワー制御モードの3つに分けられる。
まず、再生パワー制御モードでは、演算・制御回路22は、A/D変換回路36の出力(半導体レーザ1の発光パワーに対応)をモニタし、半導体レーザ1の再生パワーP0が維持されるようにDATH回路26とDARD回路27の出力を制御する。ここで、半導体レーザ1の出力を再生パワーP0で発光させるDATH回路25とDARD回路26の出力値は、装置の組立調整時に求められ、演算・制御回路22の内部のメモリに予め格納されている。
次に、パワー学習モードでは、再生パワー制御モードは解除され、再生パワー制御モード時のDATH回路25の出力とDARD回路26の出力とが維持される。そして、演算・制御回路22は、再生パワーP0近傍の駆動電流の傾きKr(傾き=駆動電流/パワー)と、バイアスパワーPb近傍の駆動電流の傾きKbと、ピークパワーPp近傍の駆動電流の傾きKpを求める。求められたKr、Kb、Kpの値は演算・制御回路22の内部のメモリに格納される。
そして、記録パワー制御モードでは、パワー学習モードと同様に、再生パワー制御モードが解除され、再生パワー制御モード時のDATH回路25の出力とDARD回路26の出力とが維持される。演算・制御回路22は、先のパワー学習モードで求めたKbおよびKpを用いて、所望のバイアスパワー及びピークパワーに相当する駆動電流を求め、DABS回路27の出力とDAPK回路28の出力とを設定する。
上述した従来のレーザパワー制御装置の構成や動作は、例えば、特開平6−338073号公報に開示されている。
図8は、一般的な再生専用装置に用いられるレーザパワー制御回路を示すブロック図である。
図8に示すレーザパワー制御回路において、半導体レーザ1は、電流ドライバ10から電流の供給を受けて発光する。電流ドライバ10は、トランジスタ8と抵抗9によって決まる電圧に応じた電流を出力する。半導体レーザ1から出射された光はフォトダイオード2によって受光される。フォトダイオード2で発生した光電流は、可変抵抗3で電圧に変換されてオペアンプ6の反転入力へと導かれる。オペアンプ6のもう一つの非反転入力には電流源4と可変抵抗5とで設定される電圧が与えられている。これらの電圧値が一致するように電流ドライバの出力はフィードバック制御される。この結果、半導体レーザ1の出力は電流源4の出力、可変抵抗3および5の値によって所望の値となるように制御される。
特開平6−338073号公報
光情報記録再生装置は、パーソナルコンピュータ、AVプレーヤ、AVレコーダーなど様々な製品に組み込まれて普及しているが、現在世界的に最も広く普及しているのは、AVプレーヤや家庭用ゲーム機に搭載されている再生専用装置である。再生専用装置のように普及期を迎えた商品においては、低価格化に対する要求が非常に高いことから、情報の記録・再生機能の両方を有する光情報記録再生装置に対しても、普及が進むにつれて低価格化が求められると考えられる。
しかし、図7で説明したような、記録再生用の従来のレーザパワー制御装置は、一般的な再生専用のレーザパワー制御装置(図8)とは大きく構成が異なっており、記録パワーでの発光制御を行うために多くの専用回路や複雑な演算処理システムを必要とする。したがって、従来のレーザパワー制御装置を用いた場合、最終製品である光情報記録再生装置の高価格化につながり、安価な光情報記録再生装置を実現することが困難である。
本発明は、記録再生の両方に対応可能で、かつ、安価な光情報記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明は、記録媒体に光を照射し、情報の記録および再生を行う光情報記録再生装置に関する。光情報記録再生装置は、光源と、光源に電流を供給する電流ドライバと、光源からの光を記録媒体に集光する光学系と、光源の発光パワーをモニタするモニタ部と、電流ドライバの出力電流を制御する電流ドライバ制御部と、電流ドライバ制御部の動作を制御する演算制御部とを備える。光源と、電流ドライバと、モニタ部と、電流ドライバ制御部内の回路の一部とで、モニタ部の出力に基づいて光源の発光パワーを目標値に近づける閉ループ回路が構成される。更に、光源と、電流ドライバと、電流ドライバ制御部内の回路の他の一部とで、光源に定電流を供給する開ループ回路が構成される。情報の記録を実施する前に、演算制御部は、閉ループ回路を用いて光源を発光させる第1のテスト発光と、開ループ回路を用いて光源を発光させる第2のテスト発光とを順に行い、第1のテスト発光期間にモニタ部の出力からサンプリングした第1のサンプリング値と、第2のテスト発光期間にモニタ部の出力からサンプリングした第2のサンプリング値とを比較する。
本発明の光情報記録再生装置は、閉ループ回路を用いて測定した第1のサンプリング値と、開ループ回路を用いて測定した第2のサンプリング値とを比較して、情報記録時の発光強度を決定する。この構成によれば、再生専用装置に用いられる回路に開ループ回路を付加するというわずかな変更を施すことによって、記録・再生の両方が可能な光情報記録再生装置を安価に実現することができる。
実施の形態1に係る光情報記録再生装置の構成図 図1に示したレーザ制御回路のブロック図 実施の形態1に係る記録パワー設定方法の説明図 実施の形態2に係るレーザ制御回路のブロック図 実施の形態2に係る記録パワー設定方法の説明図 実施の形態3に係るレーザ制御回路のブロック図 従来のレーザパワー制御装置を示すブロック図 一般的な再生専用装置に用いられるレーザパワー制御回路を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面において同じ参照記号は同一または同等のものを示す。尚、以下の実施の形態は、本発明を具現化した一例であって本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る光情報記録再生装置の構成図である。
図1に示す光情報記録再生装置は、半導体レーザ1と、フォトダイオード2と、レーザ制御回路11aと、演算・制御回路12と、光学系36と、光検出器44を備える。光学系36は、偏光ビームスプリッタ37と、コリメータレンズ38と、波長板39と、ミラー40と、対物レンズ41と、シリンドリカルレンズ43とを含む。
光源である半導体レーザ1から出射された光は、偏光ビームスプリッタ37によって反射され、反射された光がコリメータレンズ38により略平行光束に変換される。コリメータレンズ38から出射された光は、波長板39を透過し、ミラー40によって反射された後、対物レンズ41により記録媒体42の情報記録面に集光される。記録媒体42によって反射された光は、逆の経路を辿って偏光ビームスプリッタ37に入射するが、波長板39の作用により戻り光の偏光状態が変わっているため、偏光ビームスプリッタ37へ到達した戻り光の多くはこれを透過し、シリンドリカルレンズ43を経て光検出器44へと入射する。光検出器44の構成や、RF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号の検出原理は既に公知であり、また、これらの検出原理自体は本発明の本質ではないため詳細な説明は省略する。
半導体レーザ1の駆動電流はレーザ制御回路11aから供給される。半導体レーザ1から出射された光の一部はフォトダイオード2によって受光され、レーザ制御回路11aへとフィードバックされる。また、演算・制御回路12はレーザ制御回路11aに対する制御や、光検出器44からの信号の演算、フォーカス制御、トラッキング制御などのシステム全体に対する制御を司る。
図2は、図1に示したレーザ制御回路11aの構成図である。
レーザ制御回路11aは、半導体レーザ1に電流を供給する電流ドライバ10と、電流ドライバ10の出力電流を制御するための電流ドライバ制御回路45aと、WTGT入力端子14と、アンプ19と、モニタ出力端子20とを含む。図2に示す回路において、半導体レーザ1と、電流ドライバ10と、電流ドライバ制御回路45aに含まれる回路の一部と、フォトダイオード2とが閉ループ回路を構成している。また、半導体レーザ1と、電流ドライバ10と、電流ドライバ制御回路45aに含まれる回路の他の一部とが開ループ回路を構成している。
電流ドライバ制御回路45aは、閉ループ回路の一部を構成する回路素子として、オペアンプ6と、オペアンプ6の反転入力に接続される可変抵抗3と、オペアンプ6の非反転入力に接続される電流源4および可変抵抗5と、オペアンプ6の出力とトランジスタ8のゲートとの間に直列に接続されるスイッチ15および16と、コンデンサ7と、トランジスタ8と、抵抗9とを含む。オペアンプ6の反転入力は、フォトダイオード2に接続されている。また、電流ドライバ制御回路45は、開ループ回路の一部を構成する回路素子として、電流源18およびスイッチ17を含む。電流源4および18には演算・制御回路12からの信号が入力され、入力信号に基づいて、電流ドライバ10の出力を制御する。電流源4及び18としては、例えば、設定ステップ数nのD/Aコンバータを使用することができる。この場合、演算・制御回路12から入力されるステップ数に対応して、電流ドライバ10の出力をn段階で調整することができる。
WTGT入力端子14は、演算・制御回路12のWTGT出力端子13に接続されている。レーザ制御回路11a内では、WTGT入力端子14は、スイッチ17に接続されると共に、インバータを介してスイッチ15および16に接続されている。WTGT出力端子13から出力されるWTGT信号は、閉ループ回路を動作させるか、開ループ回路を動作させるかを選択するための信号である。記録媒体の再生時には、WTGT信号をLoレベルにすることにより閉ループ回路が選択的に使用され、記録媒体への記録時にはWTGT信号をHiレベルにすることにより開ループ回路が選択的に使用される。また、記録媒体への記録を開始する前に設けられるテスト発光期間には、閉ループ回路と開ループ回路が順に使用される。この詳細は後述する。
アンプ19には、フォトダイオード2の出力が入力される。アンプ19は、フォトダイオード2から光電流から変換された電圧を所定のゲインで増幅し、増幅した信号をモニタ出力端子20に出力する。モニタ出力端子20は、演算・制御回路12のA/D入力端子21に接続されている。アンプ19と、モニタ出力端子20と、フォトダイオード2とは、半導体レーザ1の発光強度をモニタするためのモニタ部を構成する。
WTGT出力端子13から出力されたWTGT信号がLoレベルの場合、スイッチ15および16が閉じ、スイッチ17が開くことによって、閉ループ回路が実現される。このとき、図8で示した一般的な再生専用パワー制御回路と同様に半導体レーザ1の出力は、電流源4の出力と、可変抵抗3および5の抵抗値に応じて一定に制御される。ここで、電流源4の出力、可変抵抗3および5の抵抗値は、制御インターフェースを介して演算・制御回路12によって設定される。
一方、WTGT出力端子13から出力されたWTGT信号がHiレベルの場合、スイッチ15および16が開き、スイッチ17が閉じることによって、開ループ回路が実現される。このとき、トランジスタ8のゲート電圧は電流源18の出力によって決まるため、電流ドライバ10の出力、即ち、半導体レーザ1の出力は電流源18の出力によって制御される。電流源18の出力は、制御インターフェースを介して演算・制御回路12によって設定される。フォトダイオード2からの光電流は、抵抗3によって電圧に変換され、変換された電圧はアンプ19を介してモニタ出力端子20から出力され、演算・制御回路12のA/D入力端子21へと入力される。
ここで、記録媒体に情報を記録する際の半導体レーザ1の出力パワー(以下、「記録パワー」という)の設定方法を説明する。
図3は、実施の形態1に係る記録パワー設定方法の説明図であり、縦軸は、上から順に、WTGT信号、記録媒体への照射パワー、モニタ出力、A/D入力、電流ドライバ出力を示している。横軸は時間を表す。図3では、時刻t1以前には記録媒体から情報の再生が行われ、時刻t3以降には記録媒体に情報の記録が行われる場合を想定する。時刻t1〜t3の期間は、記録媒体に情報を記録する際の記録パワーを決定するためのテスト発光期間である。
記録媒体の情報の再生を行うための電流源4の出力電流値をIa1とし、記録媒体への照射パワーをP1とする。半導体レーザ1の発光パワーは製品毎に個体差があるため、電流源4の出力電流値Ia1と照射パワーP1との関係は、装置の組み立て調整時に求められ、演算・制御回路12内部のメモリに格納される。
テスト発光期間は、時刻t1〜t2の第1のテスト発光期間と、時刻t2〜t3の第2のテスト発光期間とからなる。
第1のテスト発光期間には、演算・制御回路12は、WTGT信号をLoレベルとし、閉ループ回路を用いて半導体レーザ1を目標とする照射パワーPtで発光させる(以下、「第1のテスト発光」という)。具体的には、演算・制御回路12が電流源4の出力電流値を(Pt/P1×Ia1)に設定することにより、第1のテスト発光を行うことが可能である。そして、第1のテスト発光中のモニタ出力端子20の出力値を演算・制御回路12のA/D入力端子21からサンプリングし、第1のサンプリング値を得る。第1のサンプリング値は演算・制御回路12内部のメモリに格納される。この第1のサンプリング値は、開ループ回路を用いて発光させた半導体レーザ1の発光パワーを調整するための目標値として使用する。演算・制御回路12は、サンプリングが終了すると、再び電流源4の出力電流値をIa1へと戻す。
第1のテスト発光期間に続く第2のテスト発光期間では、演算・制御回路12は、WTGT信号をHiレベルにし、開ループ回路のみを用いて半導体レーザ1を発光させ、半導体レーザ1の発光パワーを調整する。上述したように、電流源18としては、例えば、設定ステップ数nのD/Aコンバータを使用することができる。この場合、演算・制御回路12は、電流源18にステップ数を与えることによって、電流源18の出力電流値を制御することができる。電流源18に与えるステップ数の初期値Sinitは、以下の数式(1)によって与えられる。
Sinit=(Pt/(ηLD×ηOPT)+Ith)/Imax×n ・・・(1)
ここで、
Pt:情報記録時に記録媒体に照射する光ビームのパワー(mW)、
ηLD:光源の発光効率(mW/mA)、
ηOPT:光学系の光利用効率(記録媒体への照射パワー/光源の発光パワー)、
Imax:電流源18の最大電流値(mA)、
Ith:半導体レーザ1の閾値電流(mA)、
n:電流源18の設定ステップ数
である。
例えば、Pt=5mW、ηLD=1.4(mW/mA)、ηOPT=0.1、Imax=100mA、Ith=20mA、n=127(電流源18として7bitのD/Aコンバータを使用)の場合、Sinitは71と計算される。
ただし、上記のパラメータのうち、ηLD、ηOPT、Imaxは個体ごとにばらつきがあるため、上記の数式(1)に基づいて電流源18の出力電流値を設定したとしても、目標のPtの照射パワーが得られるとは限らない。そこで、演算・制御回路12は、WTGT信号をHiレベルにし、電流源18に初期ステップ数Sinitを与えて第2のテスト発光を行い、そのときのA/D入力端子21の出力値をサンプリングし、第2のサンプリング値を得る。演算・制御回路12は、第1のテスト発行時に取得した第1のサンプリング値と第2のサンプリング値とを比較し、第1のサンプリング値と第2のサンプリング値との差が所定値以下となるまで、電流源18の出力電流値を所定量ずつ増減させる。
図3の例では、第2のテスト発光を3回繰り返している。まず、演算・制御回路12は、電流源18にステップ数として71(初期値Sinit)を与えて第2のテスト発光を行う。この場合、得られた第2のサンプリング値は、目標となる第1のサンプリング値より小さく、第1のサンプリング値と第2のサンプリング値との差は、所定の許容値より大きい。そこで、演算・制御回路12は、電流源18に与えるステップ数を72に増やして再度第2のテスト発光を行う。この際に得られた第2のサンプリング値は、依然として第1のサンプリング値より小さく、第1のサンプリング値と第2のサンプリング値との差は、所定の許容値より大きい。したがって、電流源18に与えるステップ数を73に増やして、更に第2のテスト発光を行う。この際に得られた第2のサンプリング値と第1のサンプリング値との差は、所定の許容値より小さいので、情報記録時に電流源18に与えるステップ数を73に決定して、第2のテスト発光を終了する。
以上のように、演算・制御回路12は、開ループ回路を用いて複数回の第2のテスト発光を行い、第1のサンプリング値と第2のサンプリング値との比較と、比較結果に基づく電流源18の出力電流値の調整を繰り返し行う。この第2のテスト発光期間の制御を行うことによって、目標の照射パワーPtが得られる。
第1のサンプリング値と第2のサンプリング値との比較に基づいて、目標照射パワーPtに対応する電流源18の出力設定を探索するアルゴリズムとしては上記の例以外にも様々な手法が適用できる。図3の例では、電流源18に与えるステップ数を1ステップずつ変化させることで、第2のサンプリング値を第1のサンプリング値に近づけていく手法であるが、例えば、第1のサンプリング値と第2のサンプリング値との差が所定値以上の場合には、電流源18に与えるステップ数を一度に2以上変化させることで探索時間の短縮が期待できる。あるいは、第1のサンプリング値と第2のサンプリング値との差分に対応する電流源18の出力電流値の変化量(または、これに対応するステップ数)を演算により求め、求めた演算結果に基づいて電流源18を制御する手法も同様に有効である。探索のアルゴリズムに関してはこのような公知の手法が各種あり、また、これらの探索アルゴリズム自体は本発明の本質ではないため詳細な説明は省略する。
第2のテスト発光期間終了後の時刻t3以降には、第2のテスト発光期間で求めたステップ数を用いて、記録媒体に対する情報の記録が行われる。
以下、テスト発光期間中の発光時間および情報記録時の発光時間について説明する。
第1のテスト発光期間中のテスト発光期間Pw1、第2のテスト発光期間中のテスト発光期間Pw2は、以下の条件を満足する。
Pw1≧Pw2 ・・・(3)
更に、記録媒体への情報記録時における記録パワー発光時間Pw3を加味すると、以下の条件が成り立つ。
Pw1≧Pw2>Pw3 ・・・(4)
第1のテスト発光期間におけるテスト発光時間Pw1は、概ね10〜30ms程度が適当である。この区間は閉ループ制御によりP1、Ptの2点間のパワー制御を行うため、パワーの整定には数msの時間が必要となる。この整定時間は制御の帯域に依存するが、一般にレーザパワー制御では数KHz〜十数KHzのゲイン交点で閉ループを構成することに起因する。よって、P1→Pt、またPt→P1の整定に4〜5ms程度の時間がかかる場合をここでは考える。A/D目標値のサンプリングは、テスト発光時間Pw1内のピークパワー部分に対して行う。サンプリング時間はA/Dコンバータによって異なるが、1回の測定時間としては数μs〜数十μsというのが一般的である。このとき、サンプリング測定を複数回実施することにより、サンプリング結果の信頼性や精度の確保を図ることができる。また、P1→Ptのパワー整定時間のばらつきを考慮して、サンプリング開始までに待ち時間を設けることにより、更にサンプリング結果の信頼性を高めることができる。サンプリングのためのピークパワー発光時間を仮に1ms確保する場合、一例として、Pw1の値は次の通りに設定することができる。
Pw1=4.5ms(P1→Pt遷移時間)+1ms(ピークパワー発光時間)+4.5ms(Pt→P1遷移時間)=10ms
A/Dコンバータの1回のサンプリング時間を50μs、サンプリング回数を5回、サンプリング開始までの待ち時間を50μsとするシステムでは、サンプリングにはトータルで300μsの時間が必要となる。ピークパワー発光時間が1ms確保されていれば、ピークパワー発光期間で十分安定なサンプリングを行うことができる。また、テスト発光に割り当て可能な時間に余裕のある場合や、より低速で安価なA/Dコンバータを使用する場合などは、それぞれに更に余裕をもたせて、Pw1を30ms程度としてもよい。
第2のテスト発光期間におけるテスト発光時間Pw2は、概ね1〜5ms程度が適当である。この期間にはWTGT信号により、閉ループから開ループへ制御状態をスイッチングして電流ドライバ出力を切り替えるため、P1→Pt、Pt→P1のパワー遷移は数μs以下で遷移が可能である。よって、サンプリングを行うピークパワー時間を上記同様1msと仮定すると、P1→Pt、Pt→P1のパワー遷移時間はほとんど無視できるため、Pw2としては1ms確保すればよいことになる。ここでも余裕を見て5ms程度までPw2を長くとっても構わない。
記録媒体への情報記録時における記録パワー発光時間Pw3は、数nsから長くても数十μs程度であるため、テスト発光時間Pw1、Pw2よりは遙かに短い。最近の記録型装置は、記録パワー発光時間Pw3内の記録パルスを直接フォトダイオードやフォトICで受光して、記録パワーをリアルタイム制御するという構成である。この構成を実現するには非常に高速な応答性能を持ったフォトダイオードやフォトICが必要であると同時に、高速なサンプリング回路や演算回路が必要となる。
これに対して、本実施の形態で示す構成を用いれば、再生専用装置の制御回路をわずかに変更することにより記録パワー制御を行うことが可能である。例えば、図2におけるフォトダイオード2には高速応答性は必要ないため、再生専用装置で一般に用いられるような、半導体レーザパッケージ内に配置された後光モニタ用フォトダイオードを使用できる。レーザ制御回路11aについても、再生専用装置の回路(図8参照)に対して、電流源18、スイッチ15〜17、モニタ出力用アンプ19、WTGT入力端子14、モニタ出力端子20を追加しただけである。また、演算・制御回路12にはWTGT出力端子13とA/D入力端子21が必要となるが、光ディスク制御用LSIの場合、汎用のI/Oで代用することが可能である。したがって、再生専用のLSIをそのまま使用し、制御用ファームウェアに上記で説明した内容を追加するだけで、記録再生の両方が可能な装置を実現できる。つまり、再生専用装置との共用性を確保したまま、わずかな回路追加を行うだけで記録装置の実現が可能である。
尚、テスト発光期間(時刻t1〜t3)中は、照射ビームと記録媒体との相対速度(光ディスク装置の場合はディスクの回転数)を通常時よりも高速にすることにより、テスト発光による記録媒体への記録を避けることが可能である。あるいは、テスト発光期間中は、記録媒体に集光される照射ビームのフォーカス位置制御をオフし、照射ビームの焦点位置から記録媒体の情報記録面を積極的にずらすことによってもテスト発光による記録媒体への記録を避けることが可能である。
演算・制御回路12のA/D入力端子21には、入力レンジの上下限があるが、記録パワーの範囲が広い場合には、記録パワーの上下限に対してモニタ出力の上下限が収まらない場合が想定される。そのような場合には、アンプ19にゲイン切り替え部を付加し、所定の記録パワーを境にゲインを切替えることによりA/D入力端子のダイナミックレンジ内にモニタ出力を収めることが可能である。
また、上記例ではパワーに関する既知情報として、再生パワー発光時の電流源4の出力電流値Ia1と照射パワーP1との関係が、装置の組み立て調整時に演算・制御回路12内部のメモリに格納されている例を説明した。電流源4の出力電流値Ia1と照射パワーP1との関係は、第1のテスト発光期間に半導体レーザ1を目標パワーPtで発光させる際、電流源4の出力(あるいは入力されるステップ数)を算出するために使用される。現実には、電流源4は、出力をゼロの設定にしても微小電流を出力したり(オフセットがある場合)、出力を上げてもしばらくは所望の出力が得られなかったり(不感帯がある場合)することが起こりうる。このような場合に目標パワーPtを得るための電流値をPt/P1×Ia1に設定すると誤差が生じる。この記録パワーの設定誤差を抑制するためには、記録パワー領域内にもう1点の既知情報を持つことが有効である。即ち、電流源4の出力Ia2と、そのときの照射パワーP2(Pt近傍)の関係を加えた、(Ia1、P1)、(Ia2、P2)の2点の情報を装置の組み立て調整時に演算・制御回路12内部のメモリに格納する。記録パワーPtの設定には、Ptにより近いP2を基準として電流源4の出力電流を設定することにより、高精度な記録パワーの設定が可能となる。更に、電流源4の出力と照射パワーの関係を3点以上与えることができれば、より高精度な記録パワーの設定も可能である。
尚、レーザ制御回路11aと演算・制御回路12は同一集積回路内に構成されても構わない。また、レーザ制御回路11aにおける各回路要素は、同一集積回路内に構成されてもよいし、複数の集積回路に分割して構成されてもよいし、一部をディスクリート素子で構成しても構わない。
また、図2に示したレーザ制御回路11aは回路の動作を示すための簡易的なブロック図であり、実際の構成においては図示しない抵抗やコンデンサ等の回路素子が用いられることはいうまでもない。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係るレーザ制御回路11bの構成図である。図4に示すレーザ制御回路11bは、図2に示したレーザ制御回路11bからスイッチ16を取り除いたものであり、コンデンサ7がトランジスタ8のゲート電極に常時接続されている。以下、本実施の形態と実施の形態1との相違点を中心に説明する。
まず、WTGT出力端子13から出力されるWTGT信号がLoレベルの場合、スイッチ15は閉じ、スイッチ17は開く。このとき、図8で示した従来の再生専用パワー制御回路と同様に半導体レーザ1の出力は、電流源4の出力と、可変抵抗3および5の抵抗値に応じて一定に制御される。ここで、電流源4の出力、可変抵抗3および5の抵抗値は制御インターフェースを介して演算・制御回路12によって設定される。
一方、WTGT出力端子13から出力されるWTGT信号がHiレベルの場合、スイッチ15は開き、スイッチ17は閉じる。スイッチ15が開くと、トランジスタ8のゲート電圧はコンデンサ7によってホールドされる。よって、WTGT信号がHiレベルになっても、WTGT信号がHiレベルになる直前の電流ドライバ10出力、即ち半導体レーザ1の出力が保持される。
スイッチ17が閉じると、電流源18の出力分だけ、電流ドライバ10の出力、即ち半導体レーザ1の出力が増加する。この電流源18の出力も制御インターフェースを介して演算・制御回路12によって設定される。フォトダイオード2の光電流を抵抗3で電圧変換した電圧はアンプ19を介してモニタ出力端子20から出力され、演算・制御回路のA/D入力端子12へと入力される。
ここで、記録パワーの設定方法を説明する。
図5は、実施の形態2に係る記録パワー設定方法の説明図であり、上から順に、WTGT信号、記録媒体への照射パワー、モニタ出力端子、A/D入力端子、電流ドライバ出力を示している。横軸は、時間を表す。
時刻t1以前は再生状態である。再生時の電流源4の出力電流値がIa1の場合の、記録媒体への照射パワーをP1とする。このときの電流源4の出力Ia1と照射パワーP1の関係は装置の組み立て調整時に求められ、演算・制御回路12内部のメモリに格納される。
時刻t1〜t2の第1のテスト発光期間には、電流源4の出力電流値をPt/P1×Ia1に設定することにより、目標とする照射パワーPtで半導体レーザ1を発光させることが可能である。第1のテスト発光時のモニタ出力は演算・制御回路12のA/D入力端子によってサンプリングされ、得られた値は第1のサンプリング値として演算・制御回路12内部のメモリに格納される。この第1のサンプリング値は、開ループ回路のみを用いて半導体レーザ1を発行させる際の目標値として使用する。サンプリングが終了すると再び電流源4の出力をIa1へと戻す。
時刻t2〜t3の第2のテスト発光期間では、WTGT信号をHiレベルにして、電流ドライバ10に電流源18の出力を加える。電流源18として、設定ステップ数nのD/Aコンバータを使用することができる。この場合、演算・制御回路12は、電流源18にステップ数を与えることによって、電流源18の出力電流値を制御することができる。電流源18に与えるステップ数の初期値Sinitは、下記の数式(2)によって与えられる。
Sinit=(Pt―P1)/(ηLD×ηOPT×Imax)×n ・・・(2)
ここで、
Pt:情報記録時に記録媒体に照射する光ビームのパワー(mW),
ηLD:光源の発光効率(mW/mA)、
ηOPT:光学系の光利用効率(記録媒体への照射パワー/光源の発光パワー)、
Imax:電流源18が設定可能なドライバ出力の最大電流値、
n:電流源18の設定ステップ数
である。
例えば、Pt=5mW、P1=0.3mW、ηLD=1.4、ηOPT=0.1、Imax=70mA、n=127(電流源18として7bitのD/Aコンバータを使用)の場合、上記数式(1)より、Sinitは61と計算される。
ただし、上記パラメータのうち、ηLD、ηOPT、Imaxは個体ごとのばらつきがあるため、上記の数式(2)および(2)’に基づいて電流源18の出力電流値を設定しても目標のPtの照射パワーが得られるとは限らない。そこで、演算制御回路12は、実施の形態1と同様に、第2のテスト発光を何度か繰り返して、A/D入力端子21から第2のサンプリング値を取得し、第1のテスト発光時にA/D入力端子21から取得した第1のサンプリング値に近づける。
図5の例では、電流源18にステップ数として61を与えて第2のテスト発光させた場合、第2のサンプリング値は目標となる第1のサンプリング値より小さく、第1のサンプリング値と第2サンプリング値との差は所定の許容値より大きい。そこで、演算・制御回路12は、電流源18に与えるステップ数を62に増やして第2のテスト発光を行う。このときに得られた第2のサンプリング値も依然として目標値より小さく、第1のサンプリング値と第2サンプリング値との差は所定の許容値より大きいいので、演算・制御回路12は、電流源18に与えるステップ数を63に増やしてテスト発光を行う。この際に得られた第2のサンプリング値と第1のサンプリング値との差は所定の許容値以下であるので、情報記録時に電流源18に与えるステップ数を63に決定し、第2のテスト発光を終了する。
第1のテスト発光期間におけるテスト発光時間Pw1、第2のテスト発光期間におけるテスト発光時間Pw2の好ましい値は実施の形態1で述べたものと同様である。テスト発光時間Pw1、Pw2、記録パワー発光時間Pw3は、実施の形態1と同様に、上記の条件(3)及び(4)を満足する。
本実施の形態では、再生パワーP1で半導体レーザを発光させるのに必要な動作電流は電流源4によって設定されるため、電流源18による電流ドライバ出力が低く抑えられる。また、図2に示したスイッチ16が不要である。したがって、更なる回路の簡素化、低価格化、再生専用装置からの変更点の最小化が図れる。
本実施の形態でも、テスト発光期間(時刻t1〜t3)中は、照射ビームと記録媒体との相対速度(光ディスク装置の場合はディスクの回転数)を通常時よりも高速にすることにより、テスト発光による記録媒体への記録を避けることが可能である。あるいは、テスト発光期間中は記録媒体に対する照射ビームのフォーカス位置制御をオフし、照射ビームの焦点位置から記録媒体の情報記録面を積極的にずらすことによってもテスト発光による記録媒体への記録を避けることが可能である。
実施の形態1と同様に、アンプ19にゲイン切り替え部を付加することにより、演算・制御回路12のA/D入力端子とモニタ出力のダイナミックレンジの整合を図ることが可能である。
また、実施の形態1と同様に、電流源4の出力と照射パワーの関係を2点、あるいは3点以上与えることにより、より高精度な記録パワーの設定が可能である。
尚、レーザ制御回路11bと演算・制御回路12は同一集積回路内に構成されても構わない。また、レーザ制御回路11bにおける各回路要素は、同一集積回路内に構成されてもよいし、複数の集積回路に分割して構成されてもよいし、一部をディスクリート素子で構成しても構わない。
また、図4に示したレーザ制御回路11cは回路の動作を示すための簡易的なブロック図であり、実際の構成においては図示しない抵抗やコンデンサ等の回路素子が用いられることはいうまでもない。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3に係る制御回路11cの構成図である。本実施の形態に係るレーザ制御回路11cでは、閉ループ回路および開ループ回路のそれぞれに、第1の電流ドライバ51および第2の電流ドライバ52が設けられている。以下、本実施の形態と実施の形態2との相違点を中心に説明する。
第1の電流ドライバ51および第2の電流ドライバ52のいずれも、実施の形態2における電流ドライバ10と同一の機能を有する。第1の電流ドライバ51の入力には電流源の出力が接続され、第1の電流ドライバ51の出力は、スイッチ53を介して半導体レーザ1に接続されている。第2の電流ドライバ52は、第2の実施形態と同様に、トランジスタ8と半導体レーザ1とに接続されている。
WTGT出力端子13から出力されるWTGT信号がLoレベルの場合、スイッチ15が閉じ、スイッチ53が開くことによって、閉ループ回路が実現される。このとき、半導体レーザは第2の電流ドライバ52によって駆動され、図8で示した従来の再生専用パワー制御回路と同様に半導体レーザ1の出力は、電流源4の出力と、可変抵抗3および5の抵抗値によって一定に制御される。ここで、電流源4の出力、可変抵抗3および5の抵抗値は制御インターフェースを介して演算・制御回路12によって設定される。
一方、WTGT出力端子13から出力されるWTGT信号がHiレベルの場合、スイッチ15が開き、スイッチ53が閉じることによって、開ループ回路が実現される。スイッチ15が開くと、トランジスタ8のゲート電圧はコンデンサ7によってホールドされる。よって、WTGT信号がHiレベルになっても、WTGT信号がHiになる直前の第2の電流ドライバ52の出力、即ち半導体レーザ1の出力が保持される。
スイッチ53が閉じると、電流源18によって設定される第1の電流ドライバ51の出力電流が、第2の電流ドライバ52の出力電流に加算され、加算された電流が半導体レーザ1へと供給される。電流源18の出力も制御インターフェースを介して演算・制御回路12によって設定される。フォトダイオード2の光電流を抵抗3で電圧変換した電圧はアンプ19を介してモニタ出力端子20から出力され、演算・制御回路のA/D入力端子12へと入力される。
本実施の形態では、情報記録時に半導体レーザ1に電流を供給する第1の電流ドライバ51を、情報再生時に用いる第2の電流ドライバ52とは独立に備えており、スイッチ17のオン・オフによって供給電流を直接スイッチングできるため、より高速な記録パワーの立ち上がり、立ち下がりを実現できる。
記録パワーの設定方法は、実施の形態2の図5を用いて説明したものと同様であるので、繰り返しの説明を省略する。また、第1のテスト発光期間におけるテスト発光時間Pw1、第2のテスト発光期間におけるテスト発光時間Pw2の好ましい値は実施の形態1で述べたものと同様である。テスト発光時間Pw1、Pw2、記録パワー発光時間Pw3は、実施の形態1と同様に、上記の条件(3)及び(4)を満足する。
本実施の形態でも、テスト発光期間(図5の時刻t1〜t3)中は照射ビームと記録媒体との相対速度(光ディスク装置の場合はディスクの回転数)を通常時よりも高速にすることにより、テスト発光による記録媒体への記録を避けることが可能である。あるいは、テスト発光期間中は記録媒体に対する照射ビームのフォーカス位置制御をオフし、照射ビームの焦点位置から記録媒体を積極的にずらすことによってもテスト発光による記録媒体への記録を避けることが可能である。
実施の形態1と同様に、アンプ19にゲイン切替機能を付与することにより、演算・制御回路12のA/D入力端子とモニタ出力のダイナミックレンジの整合を図ることが可能である。
また、実施の形態1と同様に、電流源4の出力と照射パワーの関係を2点、あるいは3点以上与えることにより、より高精度な記録パワーの設定が可能である。
尚、レーザ制御回路11cと演算・制御回路12は同一集積回路内に構成されても構わない。また、レーザ制御回路11cにおける各回路要素は、同一集積回路内に構成されてもよいし、複数の集積回路に分割してもよいし、一部をディスクリート素子で構成しても構わない。
また、図6に示したレーザ制御回路11cは回路の動作を示すための簡易的なブロック図であり、実際の構成においては図示しない抵抗やコンデンサ等の回路素子が用いられることはいうまでもない。
本発明に係る光情報記録再生装置は、パーソナルコンピュータ、AVプレーヤ、AVレコーダー等に利用できる。
1 半導体レーザ
2 フォトダイオード
3、5 可変抵抗
4 電流源
6 オペアンプ
7 コンデンサ
8 トランジスタ
9 抵抗
10 電流ドライバ
11a、11b、11c レーザ制御回路
12 演算・制御回路
13 WTGT出力端子
14 WTGT入力端子
15、16、17、53 スイッチ
18 電流源
19 アンプ
20 モニタ出力端子
21 A/D入力端子
45a、45b、45c 電流ドライバ制御部
51 第1の電流ドライバ
52 第2の電流ドライバ

Claims (13)

  1. 記録媒体に光を照射し、情報の記録および再生を行う光情報記録再生装置であって、
    光源と、
    前記光源に電流を供給する電流ドライバと、
    前記光源からの光を前記記録媒体に集光する光学系と、
    前記光源の発光パワーをモニタするモニタ部と、
    前記電流ドライバの出力電流を制御する電流ドライバ制御部と、
    前記電流ドライバ制御部の動作を制御する演算制御部とを備え、
    前記光源と、前記電流ドライバと、前記モニタ部と、前記電流ドライバ制御部内の回路の一部とで、前記モニタ部の出力に基づいて前記光源の発光パワーを目標値に近づける閉ループ回路が構成され、
    前記光源と、前記電流ドライバと、前記電流ドライバ制御部内の回路の他の一部とで、前記光源に定電流を供給する開ループ回路が構成され、
    前記電流ドライバ制御部は、第1の電流源と第2の電流源とを含み、
    前記閉ループ回路の使用時には、前記演算制御部から出力される情報に基づいて、前記第1の電流源が前記電流ドライバの出力電流値を決定し、
    前記開ループ回路の使用時には、前記演算制御部から出力される情報に基づいて、前記第2の電流源が前記電流ドライバの出力電流値を決定し、
    情報の記録を実施する前に、前記演算制御部は、前記閉ループ回路を用いて前記光源を発光させる第1のテスト発光と、前記開ループ回路を用いて前記光源を発光させる第2のテスト発光とを順に行い、前記第1のテスト発光期間に前記モニタ部の出力からサンプリングした第1のサンプリング値と、前記第2のテスト発光期間に前記モニタ部の出力からサンプリングした第2のサンプリング値とを比較し、前記第1のサンプリング値と前記第2のサンプリング値との差が所定値以下となるように前記第2の電流源の出力電流値の調整を行うことにより前記情報の記録時に用いる発光強度を決定する、光情報記録再生装置。
  2. 前記開ループ回路を用いて行う前記第2のテスト発光時に、前記第2の電流源に与えるステップ数の初期値Sinitが以下の式により決定される、請求項に記載の光情報記録再生装置。
    Sinit=(Pt/(ηLD×ηOPT)+Ith)/Imax×n
    ここで、
    Pt:情報の記録時に記録媒体に照射する光ビームのパワー、
    ηLD:光源の発光効率、
    ηOPT:光学系の光利用効率、
    Imax:第2の電流源が設定可能な最大電流値、
    Ith:光源の閾値電流、
    n:第2の電流源の設定ステップ数
    である。
  3. 前記閉ループ回路を用いた動作から前記開ループ回路を用いた動作への切り替え時に、前記第1の電流源によって設定された前記電流ドライバの出力電流が、前記開ループ回路を用いた動作時に保持される、請求項に記載の光情報記録再生装置。
  4. 前記開ループ回路を用いて行う前記第2のテスト発光時に、前記第2の電流源に与えるステップ数の初期値Sinitが以下の式により決定される、請求項に記載の情報記録再生装置。
    Sinit=(Pt―P1)/(ηLD×ηOPT×Imax)×n
    ここで、
    Pt:情報の記録時に記録媒体に照射する光ビームのパワー、
    P1:情報の再生時に記録媒体に照射する光ビームのパワー、
    ηLD:光源の発光効率、
    ηOPT:光学系の光利用効率、
    Imax:第2の電流源が設定可能な最大電流値、
    Ith:光源の閾値電流、
    n:第2の電流源の設定ステップ数
    である。
  5. 前記第1の電流源の出力値と、記録媒体に照射される光ビームのパワーとの関係を表す少なくとも1点の情報を予め記憶する記憶部を更に備える、請求項に記載の光情報記録再生装置。
  6. 前記第1の電流源の出力値と、記録媒体に照射される光ビームのパワーとの関係を表す2点以上の情報を予め記憶する記憶部を更に備える、請求項に記載の光情報記録再生装置。
  7. 前記第1のテスト発光時におけるテスト発光時間Pw1と、前記第2の発光時におけるテスト発光時間Pw2とは、以下の条件を満足する、請求項1に記載の光情報記録再生装置。
    Pw1≧Pw
  8. 前記テスト発光時間Pw1およびPw2と、記録媒体に情報を記録する際の発光時間Pw3とは、以下の条件を満足する、請求項に記載の光情報記録再生装置。
    Pw1≧Pw2>Pw
  9. 前記第1および第2のテスト発光時における前記記録媒体の回転速度が、情報の記録時における前記記録媒体の回転速度よりも高速である、請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  10. 記録媒体に照射される光ビームのフォーカス制御を、前記第1および第2のテスト発光時には行わない、請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  11. 前記モニタ部は、出力ゲインを切り替えるゲイン切り替え部を含む、請求項1に記載の情報記録再生装置。
  12. 前記モニタ部は、前記光源と同一筐体内に配置されるフォトダイオードを含む、請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  13. 前記電流ドライバは、前記閉ループ回路に設けられる第1の電流ドライバと、前記開ループ回路に設けられる第2の電流ドライバと、前記演算制御部からの制御に基づいて、前記第1の電流ドライバの出力と前記第2の電流ドライバの出力とを加算する加算部とを含み、
    記記録媒体からの情報の再生時および前記第1のテスト発光時には、前記演算制御部は、前記第1の電流ドライバを用いて前記光源を発光させ、
    前記記録媒体への情報の記録時および前記第2のテスト発光時には、前記演算制御部は、第1の電流ドライバと第2の電流ドライバの両方を用いて前記光源を発光させる、請求項1に記載の光情報記録再生装置。
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