JP5206695B2 - スタビライザーブッシュ装置 - Google Patents

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本発明は、スタビライザーバーを車体に支持するスタビライザーブッシュ装置に関する。
車両には、車体のロールを抑制するためにスタビライザーバーが装着されている。このスタビライザーバーは、車幅方向に延在し、その中央部が車体基部に固定され、その両端はゴム製のブッシュを介してロアアームに支持されている。このため、車両の走行中、ロールが生じると、スタビライザーバーが中央部を支点に捩り変形して、ロールに対抗する力を発生させ、ロールを抑えようとする挙動を生じさせている。
一般に、スタビライザーバーの両端には台座部が形成されていて、この台座部にゴム製で筒状のブッシュを介装し、車体のロアアームに設けられた挿通部材となる取付ボルトにブッシュとバーの両端を挿入してナットで閉め込むことで、スタビライザーバーがロアアームに連結支持されるよう構成されている。そして、走行時における入力により、ロアアームとスタビライザーバーとの連結部分、具体的には、スタビライザーバーの台座部と取付ボルトとの間で生じるねじれ等の変位をブッシュが変形することで吸収している。
このような構成のスタビライザーブッシュ装置において、ブッシュは、図10,図11に示すような円筒状のブッシュ104が一般的に採用されており、ブッシュ104は、取付けボルト102に挿入された状態で台座部100に配置され、ナット103の締め込みにより軸方向にある程度圧縮変形された状態で使用される。
また、台座部100には、ブッシュ104の位置ずれを防止するために、リング状の台座部100の周囲にボス部101が形成されている。これは、取付ボルト102にナット103を締め込んでブッシュ104を軸方向に圧縮して周方向に膨張変形させた際に、当該ボス部101がブッシュ104の下部外周面104aに当接することでブッシュの周方向の位置を規制するように構成されている。このようなブッシュの構成としては特許文献1が挙げられる。
実開昭60−108504号公報
従来のスタビライザーブッシュ装置においては、経時の使用によりブッシュの外周部に亀裂が発生し、変形や破損につながることがある。これはブッシュに対して軸方向から圧縮力をかけてボス部に圧接させ、ブッシュ外周部が径方向に膨張変形した状態で使用されるため、ブッシュ外周部に周方向の引っ張り応力(歪み)が発生するためであり、経年使用によりブッシュが劣化してくると、この引っ張り応力の影響により、ブッシュの外周部に軸方向に延びる亀裂が発生することとなる。また使用に伴い、軸方向の圧縮荷重及びスタビライザーバーやロアアームの揺動により発生する捩れ力の入力を繰り返し受けることで、ブッシュにへたりが発生し、このへたりによって生じた隙間によるガタつきからガタ音が発生することがある。
さらに、スタビライザーバーの台座部に位置規制用のボス部が形成されていると、このボス部が、ブッシュの下部側(台座部に装着される側)の外周部と当接してブッシュを大きく変形させるので、当接部位を起点にブッシュ内部に広範囲にわたって大きな応力を生じさせることとなる(図7(b)参照)。しかも応力の高い部分がブッシュの外周部に近い位置に発生するため、ブッシュ外周部に生じる引っ張り応力がより高くなって亀裂の発生に大きく作用し、ブッシュの耐久性に悪影響を与えていた。
ブッシュの耐久性は、単純にブッシュの径方向の厚みを厚くするほど向上させることができるが、スタビライザーバーの台座部の大きさが車両によって決まっているため、ブッシュだけを大型化することができなかった。すなわちブッシュの厚みを大きくするとスタビライザーバーの台座部を大きくする必要があり、コストや重量の面で不利となるため、ブッシュを大きくするには限界があった。
本発明は、ブッシュ外周部に係る過度な応力集中を低減して変形や破損を抑制可能なスタビライザーブッシュ装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、車幅方向に延在し、中央部が車体基部に固定されたスタビライザーバーと、スタビライザーバーの両端に形成された台座部に介装され、車体基部から車幅方向に延在するロアアームに設けられた挿通部材に挿通されて軸方向に圧縮された状態で取付けられる弾性体からなるブッシュを備えたスタビライザーブッシュ装置において、台座部は、周方向に致して軸方向に立ち上がったボス部を有し、ブッシュは、その軸方向略中央部の外周部がボス部内径よりも外方に膨設されていて、台座部に装着される側の端部である下部はボス部内径よりも小径に形成された円筒形状であり、台座部と対向する下部側の外周部が、ブッシュの内側に湾曲する曲面形状に形成されていることを特徴としている。
本発明に係るスタビライザーブッシュ装置において、ブッシュは、台座部に介装されて軸方向に圧縮変形されたときに、下部側の外周部とボス部の内周面との間に隙間を形成することを特徴としている。
本発明に係るスタビライザーブッシュ装置において、ボス部は、台座部の上下両面に設けられ、ブッシュは、台座部を挟み込むように挿通部材に挿通されて台座部の上下両面に配置されることを特徴としている。
本発明に係るスタビライザーブッシュ装置において、ブッシュは、挿通部材が挿通する管状空間内に、当該管状空間を狭まる方向に膨設された複数の突起部が周方向に間隔を空けて形成されていることを特徴としている。
本発明に係るスタビライザーブッシュ装置において、ブッシュは、台座部との装着側と反対側の端部に、ブッシュ外周部に連通する溝が形成されていることしている。
本発明によれば、スタビライザーバーの両端に形成された台座部に介装され、車体基部から車幅方向に延在するロアアームに設けられた挿通部材に挿通されて軸方向に圧縮された状態で取付けられる弾性体からなるブッシュを、その軸方向略中央部の外周部が、台座部の周方向に位置して軸方向に立ち上がったボス部の内径よりも外方に膨設され、台座部に装着される側の端部である下部がボス部の内径よりも小径に形成された円筒形状であり、台座部と対向する下部側の外周部が、ブッシュの内側に湾曲する曲面形状に形成したので、台座部と対向する下部側の外周部とボス部と干渉が少なくなり、使用時にボス部との接触によって生じている内部の応力(歪)が少なくなり、外周部表面全体についての応力(歪)が小さく、均一化するため、ブッシュ外周部に係る過度な応力集中を低減して変形や破損を抑制することができる。
(a)は本発明に係るスタビライザーブッシュ装置に用いるブッシュの概略構成を示す斜視図、(b)は(a)の平面図である。 ブッシュの構成を示す断面図である。 本願構成のブッシュを台座部に装着したときの拡大図である。 本願構成のブッシュを台座部に締め込んだ時の状態を示す拡大図である。 スタビライザーバーが装着された車体の概略構成を示す平面図である。 スタビライザーバーが装着された車体の概略構成を示す正面図である。 (a)は本願構成のブッシュに係る応力の状態を示す図、(b)は従来構成のブッシュに係る応力の状態を示す図である。 (a)は本願構成のブッシュに係る軸方向圧縮状態での応力の解析結果を示す図、(b)は従来構成のブッシュに係る軸方向圧縮状態での応力の解析結果を示す図である。 従来構成と本願構成によるブッシュの解析結果を示す図である。 従来のブッシュを台座部に装着したときの拡大図である。 従来のブッシュを台座部に締め込んだ時の状態を示す拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図5,図6において、スタビライザーブッシュ装置は、符号Wで示す車幅方向に延在する車体基部となるクロスメンバ1に中央部4Cが固定されたスタビライザーバー4と、スタビライザーバー4の両端4A,4Bに形成された台座部7,7に介装され、クロスメンバ1から車幅方向Wに延在する左右一対のロアアーム2,2に設けられた挿通部材となる取付けボルト6,6に挿通されて軸方向に圧縮される弾性体からなるブッシュ3,3を備えている。
各ブッシュ3は、左右対称であって、各ロアアーム2の取付けボルト6にそれぞれ複数個が挿通されて配備される。なお、本実施形態において、取付けボルト6,6は、ロアアーム2の下方から挿入され、ロアアーム2の上下にブッシュ3を介装した状態で設けられており、スタビライザーバー4は、ロアアーム2側との間に図3,図4に示すカラー部材20を介してその上方に連結されるよう構成されている。
スタビライザーバー4の各台座部7は、図3に示すように、円板の中央にボルト挿入穴8が軸方向に貫通して形成されているとともに、周方向に位置して軸方向に立ち上がったボス部7A,7Aが環状に形成されている。
各ブッシュ3は、取付けボルト6に挿通された状態でスタビライザーバー4の台座部7の上下を挟み込むように配置され、図4に示すように、ナット14で締め付けられて軸方向に圧縮された状態で装着(使用)される。
本実施形態において、取付けボルト6,6は、ロアアーム2の下方から挿入され、ロアアーム2の上下にブッシュ3を介装した状態で設けられており、スタビライザーバー4は、ロアアーム2側との間にカラー部材を介してその上方に取付けられるよう構成されている。そして、ナット14の取付けボルト6への締め付けによりロアアーム2とスタビライザーバー4とが、ブッシュ3を介装した状態で可動可能に連結される。
本形態に係る各ブッシュ3は、同一構成であるので、以下1つのブッシュ3を例にして詳細に説明する。
ブッシュ3は、図1,図2に示すように、内部に管状空間31を有するゴム等の弾性体により構成された円筒形状のブッシュ本体32と、ブッシュ本体32の上部32a側に埋め込まれた板金製のワッシャ33とを備えている。ブッシュ本体32は、全体形状が上下方向略中央部分(中央外周部32c)が径方向に膨出された樽型をしており、図3に示すようにブッシュ本体32の一方側の端部である上部32aの径R1より他方側の端部である下部32bの径R2が小径となるように形成されている。
ブッシュ本体32の上部32aには、台座部7に装着される側の端部となる下部32bに向かって窪む水抜き溝34が、放射状に4箇所形成されており、各水抜き溝34の一端はブッシュ本体32の外周まで延びている。このため、上面32aにかかった水は、各水抜き溝34から外周へと流れるので、ワッシャ33の上面に水が溜まるのを防ぐとともにブッシュ内部への水の浸入を低減することができる。
管状空間31内には、図2に示すように、管状空間31の内径を狭める方向に突出した複数の突起部35が周方向に間隔を空けて形成されている。この突起部35は、軸方向に長く、水抜き溝34の形成された位置の下方に4箇所形成されていて、管状空間31に挿通される取付けボルト6を各突起部35で周方向から弾性的に保持するように構成されている。つまり、取付けボルト6は、4つの突起部35で弾性的に保持されるため、艤装時に取付けボルト6の落下を防止することができる。
各突起部35の間には、管状空間31内に進入した水などを突起部35の間の管状空間内壁面を伝わって下部32b側へと流すための水抜き経路36が形成されている。このため、管状空間31内に水が浸入した場合でも、当該水は、水抜き経路36を経て下部32b側から外部へ抜けるので、管状空間31内に水が溜まるようなことがなくなり、錆等による取付けボルト6の劣化を防止することができる。
各水抜き溝34と各突起部35は、周方向へ同一の位相となるように配置されており、水抜き溝34の形成によりブッシュ本体32のゴムボリュームが低減した位相部分を突起部35の肉厚部分で補完している。
ワッシャ33は、水抜き溝34が形成された上部32aの下方の管状空間31内壁面に形成された管状溝37に嵌め込まれることで、ブッシュ本体32に装着されて一体化されている。また突起部35は、ワッシャ33の下面からブッシュ本体32の下部32bまでの軸方向の略中間位置L上に、自身の軸方向略中間部35Aが位置するように配設されている。これは、ブッシュ本体32がナット14で締め付けられて圧縮された際に実際に変形する部位(ワッシャ33下面から下部32bの部位)の軸方向中間位置と、突起部35の軸方向中間位置とを合わせることで、ブッシュ本体32が歪んだ状態(左右対称でない状態)で圧縮変形されることを抑制して、ブッシュ本体32が安定した左右対称の状態で圧縮変形されるようにするためである。また、突起部中央部35Aにおけるブッシュ本体32の厚さtは、他の部分に比べて厚く形成されていて、容量が大きくされている。このような構成のブッシュ3は、図3に示すように、互いの下部32b側が対向するように取付けボルト6に挿通され、互いの下部32bの間に、スタビライザーバー4の両端4A,4Bの各台座部7の装着面7Dにそれぞれ介装される。
ブッシュ本体32は、図2に示すように、軸方向略中央部となる中央外周部32cにおいて最大径となるとともに、その厚さtも最大厚となるように形成されている。そして、中央外周部32cの径R3は、ボス部7Aの内径R4よりも大きく、下部32bの径R2は、ボス部7Aの内径R4よりも小径に形成されている。
さらに、ブッシュ本体32の下部側の外周部となる下部外周部32dは、圧縮変形された状態(台座部7に介装された状態)において、台座部7のボス部7Aとの接触面が少なくなるように、ブッシュ本体32の内側にえぐり込まれるように絞り込まれた曲面形状とされている。より具体的には、図4に示すように、ブッシュ本体32を台座部7に介装された状態でナット14を締め付けて軸方向に圧縮変形したときに、台座部7の内側面7Bと対向する下部外周部32dとボス部7Aの内側面7Bとの間に隙間39を有した状態でブッシュ本体32とボス部7Aとが当接する形状とされている。すなわち、下部外周部32dが、ブッシュ本体32を圧縮変形させた際にボス部7Aの内周面7Bとの間に空間39が形成される曲率に形成されている。また、ブッシュ本体32は、図2に示すように、中央外周部32cから下部外周部32dへ絞り込まれる外周面の変曲点Pが、台座部7に装着されたときに、ボス部7Aの上部7Cよりも上方に位置するように形成されている。
つまり、本発明に係るブッシュ本体32は、中央外周部32cが最大径となるよう外周部が膨出された樽型形状の円筒部材であって、その中央外周部32cがボス部内径R4よりも外方に膨設し、その下部32bはボス部内径R4よりも小径であり、かつ、下部外周部32dがブッシュ本体32内側に湾曲された形状に構成されている。
本発明に係るブッシュ本体32は、下部外周部32dを絞る形状とし、ブッシュ本体32を台座部7に介装して圧縮した際に、ボス部7Aとの干渉により生じる変形を少なくするとともに、ブッシュ本体32の軸方向略中間部となる中央外周部32c付近(使用時に膨らむ頂点・亀裂発生付近)を径方向に膨設してブッシュ本体32の全体的なボリュームを大きくすることにより、ブッシュ本体32の外周部に生じる歪(引っ張り応力)を小さくしている。
このようなブッシュ本体32の形状とすると、使用により軸方向に圧縮しても、ボス部7Aと下部外周部32dとの接触を低減することができる。すなわち、図4に示すようにボス部7Aの内周面7Bの角部7B1に接触した状態で、ボス部内周面7Bと下部外周部32dとの間に空間39が形成されるので、ボス部7Aとの接触によって生じるブッシュ本体32内部の応力(歪)を、絞り形状によって小さくすることができ、外周部表面全体についての応力(歪)を小さく、均一化することができる。従って、経年劣化により、ブッシュ本体32の外周部に生じる亀裂を抑制することができる。また、ブッシュ本体32の中央外周部32cを径方向に膨らます形状としているので、下部外周部32dを絞り込んで形成してもブッシュ本体32の体積を確保することができ、ばね特性を従来形状と同等以上の性能とすることができる。
このような構成のブッシュ3を従来品と比較した例を図7以降に示す。図7は、ブッシュ3の圧縮時の応力(歪)分布をコンピュータ解析した結果を示すものである。図7(a)は本形態のもので、図7(b)は従来構造のブッシュの応力(歪)分布をそれぞれ示す。同図において、符合Aで示す部分が応力(歪)の高い部分を示す。図7の解析結果によると、本形態のブッシュ3では、ブッシュ本体32内部にて高応力(歪)領域が小さくなるとともに、外周部での応力(歪)が従来形状より小さくなることがわかる。
図8は、ブッシュの使用状態での最大歪方向でのコンピュータ解析結果を示すものである。図8(a)は本形態にかかるブッシュ3における軸方向圧縮状態での応力の解析結果を、図8(b)は従来構造のブッシュにおける軸方向圧縮状態での応力の解析結果をそれぞれ示す。本形態のブッシュ形成とすると、特に符号Bで示すボス部7A近傍において、符号B1で示す従来構成のもので発生している応力が緩和されていることがわかる。
図9は、本構成のブッシュ3と従来構成を、以下の条件でコンピュータ解析したときの結果を示すものである。
1.耐久条件
仕 様 軸径 圧縮量 揺動角
本構成 φ10mm 4.25mm 20°
従来構造 ↑ ↑ 20°
2.解析方法
ブッシュに軸方向へ所定の圧縮を加えた後、20°揺動させる。
・メッシュモデル:Hex(8),サイズ:1mm×5deg.
・摩擦係数: 0.3(ゴム同士),0.1(ゴム-金具間)
・ゴム材料:NR/BR(A80)
3.耐久予測方法
台上試験の1サイクル相当の変形をシミュレーションし、ゴムの自由面や接着界面での最大主ひずみ(最大引張ひずみ)の変動量を見ることにより耐久予測を行った。
(1)最大主ひずみを予測のパラメータに用いる理由
ゴム部は引張りひずみの変動により破壊が進むとされるため。
実際に破壊箇所とゴムの自由面での引張りひずみ集中箇所はよく符合する。
そこでゴムの各点での引張り方向の最大ひずみを表わす。最大主ひずみ(場合によっては中間主ひずみ)を耐久予測のパラメータとして用いる。
(2)予測のステップ
解析により、ゴム自由面のひずみ集中部での最大主ひずみの変動量を読み取り、テストピースにより作成したS−N曲線に基づいて予測を行う。
4.解析結果
図9においては本構成の変動量が最も小さく、従来構成の約2倍の耐久性を有していると予想される。
以上実施形態で説明したように本発明のスタビライザーバーブッシュ装置によれば、ブッシュ本体32を大型化せずとも、ブッシュ3の耐久性を向上させることが可能となり、ブッシュ3の変形や破損、また、へたりによるガタ付き等を抑制することができる。
1 車体基部
2 ロアアーム
3 ブッシュ
4 スタビライザーバー
4A,4B 両端
4C 中央部
6 挿通部材
7 台座部
7A ボス部
31 管状空間内
32a 端面部
32b 下部
32c 中央部の外周部
32d 下部側の外周部
34 溝
35 突起部
R4 ボス部内径
W 車幅方向

Claims (5)

  1. 車幅方向に延在し、中央部が車体基部に固定されたスタビライザーバーと、前記スタビライザーバーの両端に形成された台座部に介装され、前記車体基部から車幅方向に延在するロアアームに設けられた挿通部材に挿通されて軸方向に圧縮された状態で取付けられる弾性体からなるブッシュを備えたスタビライザーブッシュ装置において、
    前記台座部は、周方向に致して軸方向に立ち上がったボス部を有し、
    前記ブッシュは、その軸方向略中央部の外周部が前記ボス部内径よりも外方に膨設されていて、前記台座部に装着される側の端部は前記ボス部内径よりも小径に形成された円筒形状であり、前記台座部と対向する下部側の外周部が、前記ブッシュの内側に湾曲する曲面形状に形成されていることを特徴とするスタビライザーブッシュ装置。
  2. 前記ブッシュは、前記台座部に介装されて軸方向に圧縮変形されたときに、前記下部側の外周部と前記ボス部の内周面との間に隙間を形成することを特徴とする請求項1記載のスタビライザーブッシュ装置。
  3. 前記ボス部は、前記台座部の上下両面に設けられ、
    前記ブッシュは、前記台座部を挟み込むように前記挿通部材に挿通されて前記台座部の上下両面に配置されることを特徴とする請求項1または2記載のスタビライザーブッシュ装置。
  4. 前記ブッシュは、前記挿通部材が挿通する管状空間内に、当該管状空間を狭まる方向に膨設された複数の突起部が周方向に間隔を空けて形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスタビライザーブッシュ装置。
  5. 前記ブッシュは、前記台座部との装着側と反対側の端部に、ブッシュ外周部に連通する溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスタビライザーブッシュ装置。
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