JP5206348B2 - 制御回路 - Google Patents

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Description

この発明は、相互に電源電圧の異なる電源および接地箇所の異なるグランドに接続された複数の回路間で、パワーオンリセット信号など、電源電圧が所定の電圧に達したことを示す指示信号を受け渡すための制御回路に関する。
従来、電子回路を備えた装置において、電源投入に伴い電源電圧が所定電圧に上昇するまでパワーオンリセット信号をアクティブにして電子回路をリセット状態に維持したり、あるいは、電源遮断に伴い電源電圧が所定電圧に低下したときにパワーオンリセット信号をアクティブにして電子回路をリセット状態にするパワーオンリセット回路が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平9−163599号公報(第21段落、図1)。
しかし、近年、ICのマルチグランド化、マルチチップ化、Bi−CMOS化などが進む中、ICに搭載された各回路間でグランド電位が異なるケースが発生してきた。そして、そのような状況下で、マスタ・スレーブの関係で構成される回路において、マスタ側の回路がスレーブ側の回路に対してパワーオンリセットをかけるようにしたい要求がある。
図13は、マスタ・スレーブの関係にあるICを示す回路図である。マスタ側のIC40には、パワーオンリセット信号を出力するリセット信号出力回路41が搭載されており、リセット信号出力回路41には、パワーオンリセット信号を出力するコンパレータ42が備えられている。スレーブ側のIC50には、パワーオンリセット信号を検出するリセット信号検出回路51が搭載されている。リセット信号検出回路51は論理回路で構成されている。IC40は、電源VDD1およびグランドG1に接続されており、IC50は、電源VDD1とは電源電圧の異なる電源VDD2と、グランドG1とは接地箇所の異なるグランドG2とに接続されている。
IC40の電源VDD1がパワーオンリセット電圧に低下すると、コンパレータが出力しているパワーオンリセット信号(POR)が非アクティブからアクティブに変化する。リセット信号検出回路51は、パワーオンリセット信号がアクティブに変化したことを検出すると、IC50に搭載された他の回路にパワーオンリセットをかける。
しかし、パワーオンリセット信号検出回路51は、パワーオンリセット信号の電圧に基いて、パワーオンリセット信号がアクティブか非アクティブかを検出するため、グランドG1,G2間に電位差が発生し、パワーオンリセット信号の電圧が変化すると、パワーオンリセット信号がアクティブか非アクティブかを正確に検出することができなくなる。
たとえば、リセット信号検出回路51が、パワーオンリセット信号の0V以上2.5V未満をローレベル、2.5V以上5V以下をハイレベルと判定するように構成されており、パワーオンリセット信号がアクティブローである場合に、グランドG1,G2間に電位差が発生し、非アクティブのときのパワーオンリセット信号が5Vから2.4Vに低下すると、パワーオンリセット信号がアクティブであると誤判定してしまう。また、逆に、アクティブのときのパワーオンリセット信号が0Vから2.5Vに浮くと、パワーオンリセット信号が非アクティブであると誤判定してしまう。
つまり、グランドG1,G2間に電位差が発生すると、IC40からIC50へパワーオンリセット信号を正確に受け渡すことができなくなるおそれがある。
特に、リセット信号検出回路51が論理回路で構成されている場合は、VDD2/2が判定の閾値になるため、グランドG1,G2間に発生する電位差の影響を受け易い。
そこでこの発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、相互に電源電圧の異なる電源および接地箇所の異なるグランドに接続された複数の回路間で、パワーオンリセット信号など、電源電圧が所定の電圧に達したことを示す指示信号の受け渡しの確実性を高めることのできる制御回路を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1の電源(VDD1)および第1のグランド(G1)に接続され、前記第1の電源の電圧が所定の電圧に達したことを示す指示信号(POR)を出力する指示信号出力回路(8)と、前記第1の電源と電源電圧の異なる第2の電源(VDD2)と前記第1のグランドと接地箇所の異なる第2のグランド(G2)とに接続され、前記指示信号出力回路から出力された前記指示信号を検出する指示信号検出回路(9)と、に接続されており、前記指示信号出力回路から出力された前記指示信号を前記指示信号検出回路へ受け渡すための制御回路(2,20)であって、前記第1の電源に接続され、前記指示信号出力回路から出力された指示信号が非アクティブからアクティブに変化したときに電流の出力を開始または停止する電流出力回路(N1,R1,3)と、前記第2の電源に接続され、前記電流出力回路からの出力電流の有無を検出し、その検出結果に応じて、前記指示信号検出回路が検出可能な電圧を発生する電圧発生回路(4,5)と、を備えるという技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の制御回路(2)において、前記電流出力回路(N1,3)は、前記指示信号出力回路(8)から出力された指示信号(POR)が非アクティブからアクティブに変化したときにオンまたはオフする入力トランジスタ(N1)と、前記入力トランジスタに流れる電流をコピーする第1のカレントミラー回路(3)と、前記第1のカレントミラー回路および前記入力トランジスタ間に接続された負荷(R1)と、を備えており、前記電圧発生回路(4,5)は、前記第1のカレントミラー回路によりコピーされた電流をコピーする第2のカレントミラー回路(4)を備え、前記第2のカレントミラー回路によりコピーされた電流を、前記指示信号検出回路が検出するための電圧に変換するという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の制御回路(2)において、前記第1のカレントミラー回路(3)は、入力端子が前記第1の電源(VDD1)と接続されており、出力端子が前記負荷(R1)と接続された第1のトランジスタ(P1)と、入力端子が前記第1の電源と接続されており、前記第1のトランジスタとカレントミラー接続された第2のトランジスタ(P2)と、を備えており、前記第2のカレントミラー回路(4)は、入力端子が前記第2のトランジスタの出力端子に接続されており、出力端子が前記第2のグランド(G2)に接地された第3のトランジスタ(N2)と、入力端子が前記第2の電源(VDD2)と接続されており、かつ、出力端子が前記第2のグランドに接地されており、前記第3のトランジスタとカレントミラー接続された第4のトランジスタ(N3)と、を備えており、前記入力トランジスタの出力端子は、前記第1のグランド(G1)に接地されてなるという技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の制御回路(2)において、前記電流出力回路(N1,R1,3)は、前記指示信号出力回路(8)から出力された指示信号が非アクティブからアクティブに変化したときにオンまたはオフする入力トランジスタ(P4)を備えており、前記電圧発生回路(4,5)は、一端が前記第2の電源(VDD2)に接続された負荷(R2)と、入力端子が前記負荷の他端と接続されており、かつ、出力端子が前記第2のグランド(G2)に接続されており、前記入力トランジスタからの前記出力電流によって動作する出力トランジスタ(N4)と、を備え、前記負荷および出力トランジスタ間に前記電圧を発生するという技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の制御回路(2)において、前記入力トランジスタ(N1)の閾値電圧は、前記第1および第2の電源(VDD1,VDD2)間に発生し得る電位差よりも低いという技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明では、請求項3に記載の制御回路(2)において、前記第1ないし第4のトランジスタは、MOSFET(P1,P2,N2,N3)であるという技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明では、請求項3に記載の制御回路(2)にいおて、前記第1ないし第4のトランジスタは、バイポーラトランジスタ(T1,T2,T4,T5)であるという技術的手段を用いる。
請求項8に記載の発明では、請求項3に記載の制御回路(2)において、前記第1および第2のトランジスタは、MOSFET(P1,P2)であり、前記第3および第4のトランジスタは、バイポーラトランジスタ(T4,T5)であるという技術的手段を用いる。
請求項9に記載の発明では、請求項3に記載の制御回路(2)において、前記第1および第2のトランジスタは、バイポーラトランジスタ(T1,T2)であり、前記第3および第4のトランジスタは、MOSFET(N2,N3)であるという技術的手段を用いる。
請求項10に記載の発明では、請求項4に記載の制御回路(2)において、前記出力トランジスタは、MOSFET(N4)であるという技術的手段を用いる。
請求項11に記載の発明では、請求項4に記載の制御回路(2)において、前記出力トランジスタは、バイポーラトランジスタ(T5)であるという技術的手段を用いる。
請求項12に記載の発明では、請求項2ないし請求項11のいずれか1つに記載の制御回路(2,20)において、前記入力トランジスタは、MOSFET(N1,P4)であるという技術的手段を用いる。
請求項13に記載の発明では、請求項2ないし請求項11のいずれか1つに記載の制御回路(2,20)において、前記入力トランジスタは、バイポーラトランジスタ(T3,T6)であるという技術的手段を用いる。
請求項14に記載の発明では、請求項1ないし請求項13のいずれか1つに記載の制御回路(2,20)において、前記第1の電源(VDD1)の電圧が前記所定の電圧よりも低い電圧に達したときにアクティブの低電圧信号(LR)を出力する低電圧信号出力回路(43)と、前記指示信号(POR)および低電圧信号を入力し、前記指示信号が非アクティブのときでもアクティブの信号を前記入力トランジスタ(N1)へ出力する論理回路(7)と、を備えるという技術的手段を用いる。
請求項15に記載の発明では、請求項2ないし請求項14のいずれか1つに記載の制御回路(2,20)において、前記入力トランジスタ(N1)がオフのときに当該制御回路を動作させて当該制御回路の故障を診断する診断回路(42,P3,SW)を備えるという技術的手段を用いる。
請求項16に記載の発明では、請求項1ないし請求項15のいずれか1つに記載の制御回路(2,20)において、前記電圧発生回路(4,5)の出力にインバータ(6)が接続されてなるという技術的手段を用いる。
請求項17に記載の発明では、請求項1ないし請求項16のいずれか1つに記載の制御回路(2,20)において、前記指示信号は、前記第1の電源(VDD1)が所定の電圧に達したことを示すリセット信号(POR)であるという技術的手段を用いる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(請求項1に係る発明の効果)
電圧発生回路は、電流出力回路からの出力電流の有無を検出し、その検出結果に応じて、指示信号検出回路が検出可能な電圧を発生することができる。
つまり、指示信号の受け側は、送り側の電圧を検出するのではなく、電流の有無のみを検出すれば良いため、受け側は、送り側および受け側間で電源電圧が変動した場合であっても、その影響を受けることなく指示信号を正確に検出することができる。
したがって、請求項1に係る発明によれば、送り側から出力された指示信号を受け側へ確実に受け渡すことができる。
(請求項2および請求項3に係る発明の効果)
第1および第2のカレントミラー回路を用いて指示信号を電流に変換して受け渡すことができるため、受け側は、送り側および受け側間で電源電圧が変動した場合であっても、その影響を受けることなく指示信号を正確に検出することができる。
特に、カレントミラー回路には、出力電流は出力端子およびグランド端子間の電圧に依存しないという特性があるため、第1および第2のグランド間で電位差が発生した場合であっても、その影響を受けることなく指示信号を受け側へ正確に受け渡すことができる。
(請求項4に係る発明の効果)
電圧発生回路に備えられた出力トランジスタは、電流出力回路に備えられた入力トランジスタからの出力電流によって動作し、負荷および出力トランジスタ間に前記電圧を発生することができる。
つまり、指示信号の受け側は、送り側の電圧を検出するのではなく、電流の有無のみを検出すれば良いため、受け側は、送り側および受け側間で電源電圧が変動した場合であっても、その影響を受けることなく指示信号を正確に検出することができる。
したがって、請求項4に係る発明によれば、送り側から出力された指示信号を受け側へ確実に受け渡すことができる。
(請求項5に係る発明の効果)
入力トランジスタの閾値電圧が、第1および第2の電源間に発生し得る電位差よりも低いため、第1および第2の電源間に電位差が発生した場合であっても、入力トランジスタを正確に制御することができるので、指示信号を正確に受け渡すことができる。
(請求項6に係る発明の効果)
第1および第2のカレントミラー回路がMOSFETにより構成されてなるため、バイポーラトランジスタにより構成する場合よりも回路の集積度を高めることができる。また、電源電圧の使用可能範囲を広くすることができる。さらに、閾値電圧の選択範囲を広くすることができる。特に、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)により構成すれば、動作速度を速くすることができ、かつ、消費電力を少なくすることができる。
(請求項7に係る発明の効果)
第1および第2のカレントミラー回路がバイポーラトランジスタにより構成されてなるため、MOSFETにより構成する場合よりも回路の動作速度を速くすることができる。
(請求項8および請求項9に係る発明の効果)
第1のカレントミラー回路を指示信号の送り側に搭載し、第2のカレントミラー回路を指示信号の受け側に搭載する場合、第1および第2のカレントミラー回路を、それを搭載する側と同じ素子によって構成することにより、制御回路の製造効率を高めることができる。
(請求項10および請求項11に係る発明の効果)
出力トランジスタを指示信号の受け側に搭載する場合、出力トランジスタを、指示信号の受け側と同じ素子にすることにより、制御回路の製造効率を高めることができる。
(請求項12および請求項13に係る発明の効果)
入力トランジスタを指示信号の送り側に搭載する場合、出力トランジスタを、指示信号の送り側と同じ素子にすることにより、制御回路の製造効率を高めることができる。
(請求項14に係る発明の効果)
第1の電源の電圧が所定の電圧よりも低い電圧に達したときに指示信号が不定状態(アクティブおよび非アクティブのどちらであるか判定できないような状態)に陥った場合であっても、アクティブの低電圧信号が論理回路に入力され、論理回路からアクティブの信号が入力トランジスタへ出力されるため、指示信号が不定状態に陥ったことに起因して入力トランジスタを制御できなくなるおそれがない。
したがって、送り側から出力された指示信号をより一層確実に受け側へ受け渡すことができる。
(請求項15に係る発明の効果)
入力トランジスタがオフのときに当該制御回路を動作させて当該制御回路の故障を診断することができる。
(請求項16に係る発明の効果)
電圧発生回路の出力にインバータが接続されてなるため、指示信号検出回路の入力レベルを変更することができる。たとえば、指示信号出力回路から出力されたときの指示信号のレベル(ハイレベルまたはローレベル)と、指示信号検出回路の入力レベル(ハイレベルまたはローレベル)とを同じにすることができる。
(請求項17に係る発明の効果)
指示信号が、第1の電源が所定の電圧に達したことを示すリセット信号である場合に、第1および第2のグランド間の電位差の影響を受けてリセット信号の電位が変動すると、リセット信号の受け側がリセット信号を検出することができず、受け側に搭載された回路をリセットできなくなる。
しかし、請求項1ないし請求項16のいずれか1つに記載の制御回路を用いれば、リセット信号を確実に受け側に受け渡すことができるため、受け側に搭載された回路を確実にリセットすることができる。
〈第1実施形態〉
この発明の第1実施形態について図を参照して説明する。この実施形態では、この発明に係る制御回路として、パワーオンリセット信号(請求項1に記載の指示信号に対応する)を受け渡すためのリセット制御回路について説明する。図1は、この実施形態のリセット制御回路が搭載されたICの回路図である。以下、nチャネルMOSFETをnMOSトランジスタと称し、pチャネルMOSFETをpMOSトランジスタと称する。
(ICの構成)
IC(Integrated Circuit)1は、パワーオンリセット信号(POR)を出力するリセット信号出力回路8と、このリセット信号出力回路8から出力されるパワーオンリセット信号によってパワーオンリセットされ、あるいは、パワーオンリセットが解除される第1の制御回路40と、パワーオンリセット信号を検出するリセット信号検出回路9と、このリセット信号検出回路9から出力されるパワーオンリセット信号によってパワーオンリセットされ、あるいは、パワーオンリセットが解除される第2の制御回路41と、リセット信号出力回路8から出力されたパワーオンリセット信号をリセット信号検出回路9へ受け渡す制御を行うリセット制御回路2とを備える。
(リセット制御回路の構成)
リセット信号出力回路8および第1の制御回路40は、共に第1の電源VDD1および第1のグランドG1に接続されている。リセット信号検出回路9および第2の制御回路41は、共に第2の電源VDD2および第2のグランドG2に接続されている。リセット制御回路2は、第1および第2の電源VDD1,VDD2と、第1および第2のグランドG1,G2とに接続されている。第1および第2の電源VDD1,VDD2は電源電圧が異なり、第1および第2のグランドG1,G2は異なる箇所に接地されている。
リセット制御回路2は、第1のカレントミラー回路3と、第2のカレントミラー回路4と、入力トランジスタN1と、抵抗R1,R2と、インバータ6とを備える。この実施形態では、入力トランジスタN1は、nMOSトランジスタであり、パワーオンリセット信号(POR)がアクティブ(ローレベル)のときにオフ状態を維持し、非アクティブ(ハイレベル)のときにオンする。また、リセット信号検出回路9は、インバータ6から出力されるパワーオンリセットモニタ信号(PORモニタ)がローレベルに変化したときにパワーオンリセット信号がアクティブに変化した、つまりリセット信号出力回路8からパワーオンリセット信号が出力されたことを検出する。
入力トランジスタN1のゲート端子は、リセット信号出力回路8の出力に接続されており、ドレイン端子は、抵抗R1を介して第1のカレントミラー制御回路3の出力に接続されており、ソース端子は、第1のグランドG1に接続されている。第1のカレントミラー制御回路3は、第1の電源VDD1から供給される電流を流す。リセット信号出力回路8は、第1のグランドG1に接続されており、第1の電源VDD1から電源の供給を受ける。
第2のカレントミラー制御回路4の入力は、第1のカレントミラー制御回路3の出力と接続されており、第1のカレントミラー制御回路3から出力された電流をコピーする。また、第2のカレントミラー制御回路4は、抵抗回路5を構成する抵抗R2を介して第2の電源VDD2と接続されており、第2のグランドG2と接続されている。インバータ6の入力は、抵抗R2と第2のカレントミラー制御回路4との接続点aに接続されており、インバータ6の出力は、リセット信号検出回路9の入力と接続されている。リセット信号検出回路9は、第2のグランドG2に接続されており、第2の電源VDD2から電源の供給を受ける。
図2は、第1および第2のカレントミラー制御回路3,4を具体化して示すリセット制御回路2の回路図である。第1のカレントミラー制御回路3は、カレントミラー接続された第1のトランジスタP1および第2のトランジスタP2を備える。この実施形態では、第1および第2のトランジスタP1,P2は、共にpMOSトランジスタである。また、両トランジスタP1,P2は、共に電気的特性が同じであり、かつ、ゲート面積および閾値電圧が同じである。
第1および第2のトランジスタP1,P2は、ゲート端子が共通接続されており、その共通接続部分と第1のトランジスタP1のドレイン端子とが接続されている。第1および第2のトランジスタP1,P2の各ソース端子は第1の電源VDD1に接続されており、第1のトランジスタP1のドレイン端子は、抵抗R1の一端に接続されている。
第2のカレントミラー制御回路4は、カレントミラー接続された第3のトランジスタN2および第4のトランジスタN3を備える。この実施形態では、第3および第4のトランジスタN2,N3は、共にnMOSトランジスタである。また、両トランジスタN2,N3は、共に電気的特性が同じであり、かつ、ゲート面積および閾値電圧が同じである。
第3および第4のトランジスタN2,N3は、ゲート端子間が共通接続されており、その共通接続部分と第2のトランジスタN2のドレイン端子とが接続されている。また、その共通接続部分は、抵抗R3を介して第2のグランドG2と接続されている。
第3のトランジスタN2のドレイン端子は、第1のカレントミラー制御回路3を構成する第2のトランジスタP2のドレイン端子と接続されている。第3のトランジスタN2のソース端子は、第2のグランドG2に接続されている。第4のトランジスタN3のドレイン端子は、抵抗R2を介して第2の電源VDD2に接続されており、ソース端子は、第2のグランドG2に接続されている。インバータ6は、第2の電源VDD2から電源の供給を受ける。なお、抵抗R2は、第4のトランジスタN3がオフになったときにインバータ6の入力を確実にハイレベルとなるようにするため、高抵抗になっている。
この実施形態では、リセット信号出力回路8は、第1の電源VDD1の電源電圧と基準電圧とを比較し、第1の電源VDD1が所定の電圧に達したときにパワーオンリセット信号(POR)を出力するコンパレータなどを備える。また、リセット信号検出回路9は、インバータ6から出力されたパワーオンリセットモニタ信号(PORモニタ)がハイレベルであるか、ローレベルであるかを判定する論理回路などを備える。
なお、抵抗R1の抵抗値を調整することにより、電流Iaの電流値を調整することができるため、インバータ6の入力電圧を調整することができる。
また、入力トランジスタN1として、第1および第2の電源VDD1,VDD2間に発生し得る電位差よりも低い閾値電圧Vtを有するものを選定しているため、第1および第2の電源VDD1,VDD2間に電位差が発生した場合であっても、第1の電源VDD1がパワーオンリセット電圧に達したときに入力トランジスタN1を制御することができる。たとえば、上記電位差が1.5Vである場合は、それよりも低い1Vの閾値電圧Vtを有するものを入力トランジスタN1に選定する。
(リセット制御回路の動作条件)
第1および第2の電源VDD1,VDD2の電圧をVDD1,VDD2、第1および第2のグランドG1,G2の電位をG1,G2、抵抗R1,R2の抵抗値をR1,R2とする。また、第1のトランジスタP1の閾値電圧をVtp、第4のトランジスタN3の閾値電圧をVtn、第2のトランジスタP2のソース・ドレイン間電圧をVdsとすると、次の式(1)および(2)が成立する。なお、第1ないし第4のトランジスタの閾値電圧は同一であり、第4のトランジスタN3がオンしたときのVds≒0Vとする。
Ia=(VDD1−Vtp−G1)/R1 ・・・(1)
Ic=αIb=α*βIa ・・・(2)
αおよびβは、第1およびのカレントミラー制御回路3,4の各カレントミラー比によって決まる係数である。パワーオンリセット信号の受け側が正常動作するためには、次の式(3)を満足する必要がある。
Vth>VDD2−R2*Ic ・・・(3)
Iaは、Icが上記式(3)の条件を満たすように設定する。IaおよびIcの関係は、第1およびのカレントミラー制御回路3,4の各カレントミラー比によって決まる。パワーオンリセット信号の受け渡し側が正常動作するためには、次の式(4)を満足する必要がある。
VDD1−G2>Vds+Vtn ・・・(4)
つまり、VDD1(パワーオンリセット電圧)、G1およびG2(第1および第2のグラン間の電位差)は、上記の式(1)〜(4)を満たす範囲で決定する。
(リセット制御回路の動作)
第1の電源VDD1および第2の電源VDD2が各回路の動作電圧を維持している期間は、リセット信号出力回路8から出力されているパワーオンリセット信号(POR)は、非アクティブのハイレベルを維持している。このため、入力トランジスタN1がオンし、第1のカレントミラー回路3が動作するため、抵抗R1に流れる電流Iaと略同じ電流Ibが第2のトランジスタP2のドレインから出力される。
そして、電流Ibを分流した電流が、第2のカレントミラー回路4の第3および第4のトランジスタN2,N3の共通ゲートに流れ、第2のカレントミラー回路4が動作する。第3のトランジスタN2のドレイン・ソース間に流れる電流をId、第2の電源VDD2から抵抗R2に流れる電流をIc、抵抗R2から第4のトランジスタN3のドレインに流れる電流をIeとすると、Id≒Ic+Ieとなる。つまり、第1のカレントミラー回路3に流れる電流Ibが、第2のカレントミラー回路4によってコピーされる。
第4のトランジスタN3のドレイン・ソース間に電流Ieが流れ、抵抗R2および第4のトランジスタN3のドレインの接続点aにおける電位が低下するため、インバータ6の入力電圧がローレベルになり、インバータ6が出力するパワーオンリセットモニタ信号(PORモニタ)がハイレベルになる。
このように、IC1が通常動作している期間は、リセット制御回路2のインバータ6から出力されるパワーオンリセットモニタ信号(PORモニタ)は、ハイレベルを維持するため、リセット信号検出回路9は、第2の電源VDD2および第2のグランドG2に接続された他の回路へ出力しているパワーオンリセット信号をアクティブにしない。
ところで、カレントミラー回路には、出力電流は出力端子およびグランド端子間の電圧に依存しないという特性があるため、第1および第2のグランドG1,G2間に電位差が発生した場合であっても、第1および第2のカレントミラー回路3,4に流れる電流が変化しない。
したがって、第1および第2のグランドG1,G2間に電位差が発生した場合であっても、インバータ6が出力するパワーオンリセットモニタ信号は、安定してハイレベルを維持することができる。このため、動作中にリセット信号検出回路9が誤ってパワーオンリセット信号をアクティブであると検出し、第2の制御回路41をパワーオンリセットするおそれがない。
そして、IC1の電源が遮断され、第1の電源VDD1の電源電圧が、パワーオンリセット信号(POR)を出力するための閾値電圧に達すると、リセット信号出力回路8が出力している非アクティブ状態のパワーオンリセット信号(POR)がハイレベルからアクティブローに変化する。たとえば、第1の電源VDD1の電源電圧が動作電圧の5Vからパワーオンリセット電圧の3Vに低下したときに、リセット信号出力回路6が出力するパワーオンリセット信号がアクティブローに変化する。
これにより、第1の制御回路40がパワーオンリセットされる。また、入力トランジスタN1がオフし、第1のカレントミラー回路3が動作を停止するため、第2のカレントミラー回路4の動作が停止し、第4のトランジスタN3のドレイン・ソース間に電流Ieが流れなくなる。このため、接続点aにおける電位が高くなり、インバータ6の入力レベルがローレベルからハイレベルに変化するため、インバータ6が出力している非アクティブ状態のパワーオンリセットモニタ信号(PORモニタ)がハイレベルからアクティブローに変化する。
これにより、リセット信号検出回路9は、第2の制御回路41へ出力しているパワーオンリセット信号をアクティブに変化させ、第2の制御回路41がパワーオンリセットされる。
このように、リセット制御回路2は、リセット信号出力回路8から出力されたパワーオンリセット信号をリセット信号検出回路9へ受け渡すことができるため、マスター側の第1の制御回路40よりも先にスレーブ側の第2の制御回路41がパワーオンリセットされることがない。
また、IC1の電源が立ち上がったときは、パワーオンリセットを解除する条件が満足されるまでは、パワーオンリセット信号がアクティブローを維持するため、第1の制御回路40はパワーオンリセット状態を維持する。また、パワーオンリセットモニタ信号もアクティブローを維持するので、第2の制御回路41もパワーオンリセット状態を維持する。上記のパワーオンリセットを解除する条件とは、第1の電源VDD1がパワーオンリセット解除電圧に達したという条件、あるいは、第1の電源VDD1が動作電圧に達してから予め設定された時間が経過したという条件などである。
このように、パワーオンリセットがかかっている間に、第1および第2の電源VDD1,VDD2間に電圧変動が発生した場合であっても、第1および第2のカレントミラー回路3,4には、電流が流れないため、インバータ6から出力されるパワーオンリセットモニタ信号がアクティブローを維持するので、第2の制御回路41のパワーオンリセットが解除されることがない。
そして、上記のパワーオンリセットを解除する条件が満足されると、パワーオンリセット信号が非アクティブのハイレベルに変化するため、入力トランジスタN1がオンし、第1および第2のカレントミラー回路3,4に電流が流れ、インバータ6から出力されるパワーオンリセットモニタ信号が非アクティブのハイレベルに変化するので、第2の制御回路41のパワーオンリセットが解除される。
このように、リセット制御回路2は、リセット信号出力回路8から出力されたパワーオンリセット信号をリセット信号検出回路9へ受け渡すことができるため、マスター側の第1の制御回路40よりも先にスレーブ側の第2の制御回路41がパワーオンリセットを解除して動作を開始することがない。
(第1実施形態の効果)
以上のように、第1実施形態のリセット制御回路2を使用すれば、第1および第2のグランドG1,G2間に電位差が発生した場合であっても、リセット信号出力回路8が出力したパワーオンリセット信号をリセット信号検出回路9へ正確に受け渡すことができる。
したがって、リセット信号検出回路9がパワーオンリセット信号がアクティブであるか非アクティブであるかを誤って判定することがない。
また、第1および第2のカレントミラー回路3,4がMOSFETにより構成されてなるため、バイポーラトランジスタにより構成する場合よりも回路の集積度を高めることができる。また、第1および第2の電源VDD1,VDD2の使用可能範囲を広くすることができる。さらに、閾値電圧Vtの選択範囲を広くすることができる。特に、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)により構成すれば、動作速度を速くすることができ、かつ、消費電力を少なくすることができる。
〈第2実施形態〉
次に、この発明の第2実施形態について図を参照して説明する。図3は、この実施形態のリセット制御回路を示す回路図である。この実施形態のリセット制御回路は、パワーオンリセット電圧よりも低い電圧がアクティブレベルに設定された低電圧リセット信号を併用することにより、パワーオンリセットの確実性を高めることを特徴とする。第1実施形態と同じ構成については同じ符号を使用し、説明を省略または簡略化する。
リセット制御回路2は、アクティブレベルがパワーオンリセット電圧よりも低い電圧に設定された低電圧リセット信号(LR)を出力する低電圧リセット信号出力回路43と、イネーブル信号(SE)を出力するイネーブル信号出力回路42と、3入力AND回路7と、第5のトランジスタP3とをさらに備える。イネーブル信号出力回路42、リセット信号出力回路8、低電圧リセット信号出力回路43および3入力AND回路7は、それぞれ第1の電源VDD1および第1のグランドG1に接続されている。この実施形態では、第5のトランジスタP3は、pMOSトランジスタである。
3入力AND回路7には、イネーブル信号(SE)と、パワーオンリセット信号(POR)と、低電圧リセット信号(LR)とが入力される。3入力AND回路7の出力は入力トランジスタN1のゲートに接続されている。この実施形態では、イネーブル信号および低電圧リセット信号のアクティブレベルは、それぞれローレベルである。また、パワーオンリセット信号の閾値電圧は3Vであり、低電圧信号の閾値電圧は1.5Vである。
第5のトランジスタP3のソース端子は第1の電源VDD1に接続されており、ドレイン端子は第1および第2のトランジスタP1,P2の共通ゲート端子に接続されている。第5のトランジスタP3のゲートには、イネーブル信号(SE)が入力されるようになっている。イネーブル信号は、通常はハイレベルであり、故障診断を行うときにローレベルになる。また、第1のトランジスタP1のソース・ドレイン間には、アナログスイッチSWが接続されており、故障診断を行うときにSWを閉じることにより、第1のトランジスタP1のソース・ドレイン間に電流を流し、第1のトランジスタP1の導通を検査する。
IC1が動作しているとき、3入力AND回路7は、イネーブル信号、パワーオンリセット信号および低電圧リセット信号が総てアクティブのとき、つまりハイレベルのときにハイレベル信号を入力トランジスタN1のゲートに出力する。これにより、入力トランジスタN1がオンし、第1および第2のカレントミラー3,4が動作するため、インバータ6が出力するパワーオンリセットモニタ信号が非アクティブのハイレベルになる。
また、IC1の電源が遮断され、第1の電源VDD1が低下し、パワーオンリセット電圧に達すると、リセット信号出力回路8が出力しているパワーオンリセット信号および低電圧リセット信号出力回路43が出力している低電圧リセット信号が共にローレベルに変化する。これにより、3入力AND回路7の出力がローレベルに変化するため、入力トランジスタN1がオフし、第1および第2のカレントミラー回路3,4の動作が停止し、インバータ6が出力しているパワーオンリセットモニタ信号がローレベルに変化する。
このとき、リセット信号出力回路8が出力するパワーオンリセット信号がアクティブローになっているときに、パワーオンリセット信号が不定状態に陥り、パワーオンリセット信号のレベルが変動した場合であっても、低電圧リセット信号出力回路43が出力している低電圧リセット信号がアクティブローを維持するため、3入力AND回路7の出力がアクティブローに維持される。
したがって、第1の電源VDD1がパワーオンリセット電圧に低下したときに、確実に入力トランジスタN1をオフすることができるため、第1の制御回路40の後に第2の制御回路41を確実にパワーオンリセットすることができる。
また、IC1の電源が立ち上がったときは、パワーオンリセットを解除する条件が満足されるまでは、パワーオンリセット信号および低電圧信号が共にアクティブローを維持するため、パワーオンリセット信号および低電圧信号の一方が不定状態に陥っても、パワーオンリセット状態を維持することができる。
また、リセット制御回路2の故障を診断する場合は、イネーブル信号を非アクティブ、つまりローレベルに変化させ、第5のトランジスタP3をオンする。これにより、第2のトランジスタP2がオンし、第2のカレントミラー回路4が動作する、また、アナログスイッチSWを閉じて第1のトランジスタP1のソース・ドレイン間を導通させる。そして、インバータ6が出力するパワーオンリセットモニタ信号がハイレベルになっていない場合は、第1および第2のカレントミラー回路3,4、抵抗R2およびインバータ6を構成する素子の中に機能していない素子が存在すると判定することができる。
[変更例]
(1)図4に示すように、図2に示したnMOSトランジスタN1〜N3に代えてnpnトランジスタT3〜T5を用い、pMOSトランジスタP1,P2に代えてpnpトランジスタT1,T2を用いることもできる。npnトランジスタT3のベースには、npnトランジスタT3のベース電流を制限するためのベース抵抗R4が直列接続されている。このように、リセット制御回路2をバイポーラトランジスタにより構成することにより、MOSFETにより構成する場合よりも回路の動作速度を速くすることができる。
(2)図5に示すように、図2に示したnMOSトランジスタN2,N3に代えてnpnトランジスタT4,T5を用いることもできる。
(3)図6に示すように、図2に示したpMOSトランジスタP1,P2に代えてpnpトランジスタT1,T2を用いることもできる。
〈第3実施形態〉
次に、この発明の第3実施形態について図を参照して説明する。この実施形態のリセット制御回路は、2つのスイッチング制御回路を使用してパワーオンリセット信号を受け渡すことを特徴とする。図7は、この実施形態のリセット制御回路が搭載されたICの回路図である。
(ICの構成)
IC1に搭載されたリセット制御回路2は、第1の電源VDD1から電源の供給を受ける第1のスイッチング回路21と、第2の電源VDD2から電源の供給を受け、第2のグランドG2に接地された第2のスイッチング回路22とを備える。
(リセット制御回路の構成)
図8は、リセット制御回路の回路図である。リセット制御回路20は、バッファ回路11と、入力トランジスタP4と、抵抗R2,R5と、出力トランジスタN4とを備える。バッファ回路11は、パワーオンリセット信号の送り側と受け側とでインピーダンスが異なることを考慮し、パワーオンリセット信号(POR)を安定化させるためにインピーダンス変換を行うものであり、第1の電源VDD1および第1のグランドG1に接続されている。
入力トランジスタP4は、ソース端子が第1の電源VDD1に接続され、ゲート端子がバッファ回路11の出力に接続されている。抵抗R2は一端が第2の電源VDD2に接続され、他端が出力トランジスタN4のドレイン端子に接続されている。出力トランジスタN4は、ソース端子が第2のグランドG2に接続され、ゲート端子がトランジスタP4のドレインに接続されている。
(リセット制御回路の動作条件)
第1および第2の電源VDD1,VDD2の電圧をVDD1,VDD2、第1および第2のグランドG2,G2の電位をG1,G2とし、入力トランジスタP4の閾値電圧をVtp、出力トランジスタN4の閾値電圧をVtnとすると、次の式(5)および(6)が成立する。
VDD1−G1>Vtp ・・・(5)
VDD1−G2>Vtn ・・・(6)
つまり、VDD1(パワーオンリセット電圧)、G1およびG2(第1および第2のグラン間の電位差)は、上記の式(5)および(6)を満たす範囲で決定する。
(リセット制御回路の動作)
パワーオンリセット信号が非アクティブ(ローレベル)のときは、入力トランジスタP4がオンし、入力トランジスタP4のドレイン電流が出力トランジスタN4のゲート端子に流れ、出力トランジスタN4もオンするため、接続点aから出力されるパワーオンリセットモニタ信号が非アクティブ(ローレベル)になる。
また、パワーオンリセット信号がアクティブハイのときは、入力トランジスタP4がオフし、入力トランジスタP4のドレイン電流が出力トランジスタN4のゲート端子に流れないため、出力トランジスタN4もオフし、パワーオンリセットモニタ信号がアクティブハイになる。
このように、出力トランジスタN4は、入力トランジスタP4のドレイン電流の有無に応じてオン・オフし、それに応じてパワーオンリセットモニタ信号が非アクティブまたはアクティブに変化する。
したがって、パワーオンリセット信号が非アクティブのときに第1および第2の電源VDD1,VDD2が変動した場合であっても、入力トランジスタP4がオフし、そのドレイン電流が流れなくならない限り、パワーオンリセットモニタ信号の非アクティブ状態を維持することができる。
また、パワーオンリセット信号がアクティブのときに第1および第2の電源VDD1,VDD2が変動した場合であっても、入力トランジスタP4がオンし、そのドレイン電流が流れない限り、パワーオンリセットモニタ信号のアクティブ状態を維持することができる。
[変更例]
(1)図9に示すように、図8に示した入力トランジスタP4に代えてpnpバイポーラトランジスタT6を使用し、トランジスタN4に代えてnpnバイポーラトランジスタT5を使用することもできる。また、抵抗R2の他端と、トランジスタT5のコレクタ端子との接続点aには、インバータ6の入力が接続されている。また、トランジスタT6,T5のベース端子には、電流制限用のベース抵抗R4,R6がそれぞれ直列接続されている。
このリセット制御回路20の場合は、トランジスタT6のコレクタ電流の有無に応じてトランジスタT5がオン・オフするため、第1および第2の電源VDD1,VDD2の変動によってパワーオンリセットモニタ信号のレベルが誤ってアクティブまたは非アクティブに変化し難い。
(2)図10に示すように、図9に示したトランジスタT5に代えてnMOSトランジスタN4を使用することもできる。
(3)図11に示すように、図8に示したトランジスタN4に代えてnpnバイポーラトランジスタT5を使用することもできる。
〈他の実施形態〉
(1)この発明に係る制御回路は、異なるIC間でパワーオンリセット信号をリセット制御回路に適用することもできる。たとえば、図12に示すように、リセット制御回路を構成する第1のカレントミラー回路3を一方のIC30に搭載し、第2のカレントミラー回路4を他方のIC31に搭載する。そして、第1のカレントミラー回路3の出力と第2のカレントミラー回路4の入力とをボンディングワイヤ10によって接続する。
このような構成の具体例としては、IC30,31が、車両の同一ECU(Electronic Control Unit)に搭載されている場合、あるいは、異なる2つのECUの一方にIC30が搭載れており、他方のECUにIC31が搭載されている場合などが想定される。これらの構成の場合も第1または第2実施形態と同じ効果を奏することができる。
(2)この発明に係る制御回路は、異なる回路またはIC間で相互にパワーオンリセット信号を送受信する構成にも適用することができる。この場合は、パワーオンリセット信号を送受信する回路1組に付き、制御回路を1つ備える構成とすれば良い。
(3)パワーオンリセット信号のアクティブまたは非アクティブの状態を電流の有無として受け側に渡す構成であれば、リセット制御回路を構成する各トランジスタは、MOSFETまたはバイポーラトランジスタに限定されるものではない。また、MOSFETもnMOSまたはpMOSのいずれも選択することができる。
(4)パワーオンリセット信号およびパワーオンリセットモニタ信号のアクティブ時のレベルは、ローレベルおよびハイレベルのどちらに設定しても良い。
(5)この発明に係る制御回路が受け渡すことのできる指示信号は、パワーオンリセット信号に限定されない。たとえば、電源電圧が動作電圧よりも高いまたは低いなど、異常電圧になっていることを示す信号(たとえば、異常判定フラグ)でも良い。
第1実施形態のリセット制御回路が搭載されたICの回路図である。 第1および第2のカレントミラー制御回路3,4を具体化して示すリセット制御回路2の回路図である。 第2実施形態のリセット制御回路を示す回路図である。 第1および第2実施形態の変更例を示す回路図である。 第1および第2実施形態の変更例を示す回路図である。 第1および第2実施形態の変更例を示す回路図である。 第3実施形態のリセット制御回路が搭載されたICの回路図である。 第3実施形態のリセット制御回路の回路図である。 第3実施形態の変更例を示す回路図である。 第3実施形態の変更例を示す回路図である。 第3実施形態の変更例を示す回路図である。 他の実施形態の回路図である。 従来のマスタ・スレーブの関係にあるICを示す回路図である。
符号の説明
1・・IC、2・・リセット制御回路(制御回路)、
3・・第1のカレントミラー回路(電流出力回路)、4・・第2のカレントミラー回路(電圧発生回路)、5・・抵抗回路(電圧発生回路)、6・・インバータ、
7・・3入力AND回路(論理回路)、
8・・リセット信号出力回路(指示信号出力回路)、
9・・リセット信号検出回路(指示信号検出回路)、
N1・・入力トランジスタ(電流出力回路)、N4・・出力トランジスタ、
VDD1・・第1の電源、VDD2・・第2の電源、G1・・第1のグランド、
G2・・第2のグランド。

Claims (17)

  1. 第1の電源および第1のグランドに接続され、前記第1の電源の電圧が所定の電圧に達したことを示す指示信号を出力する指示信号出力回路と、
    前記第1の電源と電源電圧の異なる第2の電源と前記第1のグランドと接地箇所の異なる第2のグランドとに接続され、前記指示信号出力回路から出力された前記指示信号を検出する指示信号検出回路と、に接続されており、前記指示信号出力回路から出力された前記指示信号を前記指示信号検出回路へ受け渡すための制御回路であって、
    前記第1の電源に接続され、前記指示信号出力回路から出力された指示信号が非アクティブからアクティブに変化したときに電流の出力を開始または停止する電流出力回路と、
    前記第2の電源に接続され、前記電流出力回路からの出力電流の有無を検出し、その検出結果に応じて、前記指示信号検出回路が検出可能な電圧を発生する電圧発生回路と、
    を備えることを特徴とする制御回路。
  2. 前記電流出力回路は、
    前記指示信号出力回路から出力された指示信号が非アクティブからアクティブに変化したときにオンまたはオフする入力トランジスタと、
    前記入力トランジスタに流れる電流をコピーする第1のカレントミラー回路と、
    前記第1のカレントミラー回路および前記入力トランジスタ間に接続された負荷と、を備えており、
    前記電圧発生回路は、
    前記第1のカレントミラー回路によりコピーされた電流をコピーする第2のカレントミラー回路を備え、前記第2のカレントミラー回路によりコピーされた電流を、前記指示信号検出回路が検出するための電圧に変換することを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記第1のカレントミラー回路は、
    入力端子が前記第1の電源と接続されており、出力端子が前記負荷と接続された第1のトランジスタと、
    入力端子が前記第1の電源と接続されており、前記第1のトランジスタとカレントミラー接続された第2のトランジスタと、を備えており、
    前記第2のカレントミラー回路は、
    入力端子が前記第2のトランジスタの出力端子に接続されており、出力端子が前記第2のグランドに接地された第3のトランジスタと、
    入力端子が前記第2の電源と接続されており、かつ、出力端子が前記第2のグランドに接地されており、前記第3のトランジスタとカレントミラー接続された第4のトランジスタと、を備えており、
    前記入力トランジスタの出力端子は、前記第1のグランドに接地されてなることを特徴とする請求項2に記載の制御回路。
  4. 前記電流出力回路は、
    前記指示信号出力回路から出力された指示信号が非アクティブからアクティブに変化したときにオンまたはオフする入力トランジスタを備えており、
    前記電圧発生回路は、
    一端が前記第2の電源に接続された負荷と、
    入力端子が前記負荷の他端と接続されており、かつ、出力端子が前記第2のグランドに接続されており、前記入力トランジスタからの前記出力電流によって動作する出力トランジスタと、を備え、前記負荷および出力トランジスタ間に前記電圧を発生することを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  5. 前記入力トランジスタの閾値電圧は、前記第1および第2の電源間に発生し得る電位差よりも低いことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の制御回路。
  6. 前記第1ないし第4のトランジスタは、MOSFETであることを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
  7. 前記第1ないし第4のトランジスタは、バイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
  8. 前記第1および第2のトランジスタは、MOSFETであり、前記第3および第4のトランジスタは、バイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
  9. 前記第1および第2のトランジスタは、バイポーラトランジスタであり、前記第3および第4のトランジスタは、MOSFETであることを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
  10. 前記出力トランジスタは、MOSFETであることを特徴とする請求項4に記載の制御回路。
  11. 前記出力トランジスタは、バイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項4に記載の制御回路。
  12. 前記入力トランジスタは、MOSFETであることを特徴とする請求項2ないし請求項11のいずれか1つに記載の制御回路。
  13. 前記入力トランジスタは、バイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項2ないし請求項11のいずれか1つに記載の制御回路。
  14. 前記第1の電源の電圧が前記所定の電圧よりも低い電圧に達したときにアクティブの低電圧信号を出力する低電圧信号出力回路と、
    前記指示信号および低電圧信号を入力し、前記指示信号が非アクティブのときでもアクティブの信号を前記入力トランジスタへ出力する論理回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1つに記載の制御回路。
  15. 前記入力トランジスタがオフのときに当該制御回路を動作させて当該制御回路の故障を診断する診断回路を備えることを特徴とする請求項2ないし請求項14のいずれか1つに記載の制御回路。
  16. 前記電圧発生回路の出力にインバータが接続されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか1つに記載の制御回路。
  17. 前記指示信号は、前記第1の電源が所定の電圧に達したことを示すリセット信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれか1つに記載の制御回路。
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