JP5205032B2 - 空気圧縮装置および空気圧縮機本体の制御装置 - Google Patents

空気圧縮装置および空気圧縮機本体の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えばタンクに対して圧縮空気を供給する空気圧縮装置の制御装置に関する。
一般に、空気圧縮装置による圧縮空気を貯留するタンクと、該タンク内の圧力を計測する圧力センサと、圧力センサによる圧力検出値に基づいて空気圧縮装置を制御する制御回路を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この場合、制御回路は、圧力検出値が圧力上限値よりも高くなったときに空気圧縮装置の圧縮運転を停止(圧縮停止)し、圧力検出値が圧力下限値よりも低くなったときに空気圧縮装置の圧縮運転を再開する構成となっていた。これにより、タンク内の圧力に応じて空気圧縮装置の圧縮運転と圧縮停止とを切換えて、タンク内の圧力を調整していた。
特開2007-120497号公報
ところで、上述した従来技術では、タンク内の圧力検出値と制御圧力値(圧力上限値、圧力下限値)とを比較して空気圧縮装置の圧縮運転と圧縮停止とを制御していた。このため、例えば圧縮空気の消費流量が非常に少ないにも拘らず、検出圧力値が圧力下限値まで低下すると、圧力上限値に到達するまで圧縮運転を行うことになり、無駄な電力を消費していた。
また、特許文献1には、タンク内の圧力変化に基づいて圧力検出値が圧力上限値に到達するまでの時間を予測すると共に、この予測した時間と予め設定された時間しきい値とを比較して、空気圧縮装置の運転/停止を制御する構成が開示されている。しかし、この従来技術では、圧縮空気の消費流量と空気圧縮装置が供給する供給流量とが近い場合には、タンク内の圧力変化が小さくなることから、圧力検出値が圧力上限値付近に到達するまで空気圧縮装置を停止することができず、消費電力を低減する効果(省エネ効果)が得られないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、空気圧縮装置の運転時間および停止時間の加算時間が一定となるように制御し、消費電力を低減することができる空気圧縮装置および空気圧縮機本体の制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、空気を圧縮して吐出する空気圧縮機本体と、該空気圧縮機本体から吐出された圧縮空気を貯留するタンクと、該タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段により検出された前記タンク内の圧力に応じて、前記空気圧縮機本体の圧縮運転と圧縮停止とを切換えて制御する制御手段とを備えてなる空気圧縮装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記制御手段は、前記圧力検出手段によって検出された前記タンク内の圧力が所定の圧力下限値まで低下したときに、前記空気圧縮機本体の圧縮運転を開始する圧縮運転開始手段と、前記空気圧縮機本体の圧縮運転中に前記圧力検出手段によって検出された前記タンク内の圧力の単位時間当たりの増加率を演算する圧力増加率演算手段と、該圧力増加率演算手段によって演算した圧力の増加率に基づいて、現在の前記空気圧縮機本体を圧縮停止に切換えたときに、前記タンク内の圧力が前記圧力下限値まで低下するまでの停止時間を予測する停止時間予測手段と、該停止時間予測手段によって予測した停止時間に現在までの運転時間を加算して、この加算時間が所定の時間しきい値に到達したときに、前記空気圧縮機本体を圧縮停止に切換える圧縮停止切換手段とを備える構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記空気圧縮装置は、駆動源となる電動モータと、該電動モータの運転と停止を切換える電磁開閉器とを備え、前記時間しきい値は、該電磁開閉器の切換え回数に基づいて決定する構成としている。
請求項3の発明は、前記空気圧縮装置は前記タンクに対して圧縮空気を供給する複数台の空気圧縮機本体によって構成し、前記停止時間予測手段は、前記圧力増加率演算手段によって演算した圧力の増加率に基づいて、運転中の前記空気圧縮機本体のうちいずれか1台を圧縮停止に切換えたときに、前記タンク内の圧力が前記圧力下限値まで低下するまでの停止時間を予測し、前記圧縮停止切換手段は、前記停止時間と運転時間との加算時間が所定の時間しきい値に到達したときに、該複数台の空気圧縮機本体の運転台数を減少させる構成としている。
さらに、請求項4の発明は、空気を圧縮して貯留するタンクに吐出する空気圧縮機本体を制御する制御装置であって、前記制御装置は、前記タンクの圧力が所定の圧力下限値まで低下したときに、前記空気圧縮機本体の圧縮運転を開始する圧縮運転開始手段と、前記空気圧縮機本体の圧縮運転中に前記タンク内の圧力の単位時間当たりの増加率を演算する圧力増加率演算手段と、該圧力増加率演算手段によって演算した圧力の増加率に基づいて、現在の前記空気圧縮機本体を圧縮停止に切換えたときに、前記タンク内の圧力が前記圧力下限値まで低下するまでの停止時間を予測する停止時間予測手段と、該停止時間予測手段によって予測した停止時間に現在までの運転時間を加算して、この加算時間が所定の時間しきい値に到達したときに、前記空気圧縮機本体を圧縮停止に切換える圧縮停止切換手段を備える構成としたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、停止時間予測手段は、圧力の増加率に基づいて、運転中の空気圧縮機本体を圧縮停止に切換えたときに、タンク内の圧力が圧力下限値(運転再開する圧力値)まで低下するまでの停止時間を予測する。そして、圧縮停止切換手段は、予測した停止時間に現在までの運転時間を加算して、この加算時間が所定の時間しきい値に到達したときに、空気圧縮機本体を圧縮停止に切換える。このため、運転時間と停止時間とを加算した加算時間が一定となるにように空気圧縮機本体を制御することができる。これにより、例えば圧縮空気の消費流量が非常に少ない場合や圧縮空気の消費流量が空気圧縮機本体の供給流量に近い場合でも、検出圧力値が圧力上限値に到達する前に空気圧縮機本体を圧縮停止に切換えることができる。この結果、タンク内の圧力が圧力上限値付近となった状態で圧縮運転を行う時間を短縮することができ、空気圧縮機本体の負荷を軽減して消費電力を低減することができる。
請求項2の発明によれば、空気圧縮機本体を圧縮停止に切換えるための時間しきい値は、電磁開閉器の切換え回数に基づいて決定している。ここで、本発明では、圧縮空気の消費流量によらず、空気圧縮機本体が圧縮運転を開始した後に、再度圧縮運転を開始するまでの運転周期(起動頻度)をほぼ一定にすることができる。一方、電磁開閉器の電気的または機械的な寿命は、一般的に電磁開閉器の切換え回数によって決まる。このため、例えば空気圧縮装置のメンテナンス時間が予め決められているときには、メンテナンス時間を寿命までの切換え回数で割った値よりも空気圧縮装置の運転周期を長くするのが好ましい。これにより、電磁開閉器が寿命となる前に空気圧縮装置のメンテナンスを行うことができ、電磁開閉器の損傷や故障を未然に防止することができる。
請求項3の発明によれば、停止時間予測手段は、圧力増加率演算手段によって演算した圧力の増加率に基づいて、運転中の空気圧縮機本体のうちいずれか1台を圧縮停止に切換えたときに、タンク内の圧力が圧力下限値まで低下するまでの停止時間を予測し、圧縮停止切換手段は、停止時間と運転時間との加算時間が所定の時間しきい値に到達したときに、複数台の空気圧縮機本体の運転台数を減少させる構成とした。このため、タンク内の圧力が圧力上限値付近となった状態で圧縮運転を行う時間を短縮できる。これにより、空気圧縮装置の負荷を軽減して消費電力を低減することができる。また、空気圧縮機本体の運転台数を減少させることによって、空気圧縮装置の吐出容量の時間平均値を制御することができる。
さらに、請求項4の発明によれば、停止時間予測手段は、圧力の増加率に基づいて、運転中の空気圧縮機本体を圧縮停止に切換えたときに、タンク内の圧力が圧力下限値(運転再開する圧力値)まで低下するまでの停止時間を予測する。そして、圧縮停止切換手段は、予測した停止時間に現在までの運転時間を加算して、この加算時間が所定の時間しきい値に到達したときに、空気圧縮機本体を圧縮停止に切換える。このため、運転時間と停止時間とを加算した加算時間が一定となるにように空気圧縮機本体を制御することができる。これにより、例えば圧縮空気の消費流量が非常に少ない場合や圧縮空気の消費流量が空気圧縮機本体の供給流量に近い場合でも、検出圧力値が圧力上限値に到達する前に空気圧縮機本体を圧縮停止に切換えることができる。この結果、請求項1の発明と同様、タンク内の圧力が圧力上限値付近となった状態で圧縮運転を行う時間を短縮することができ、空気圧縮機本体の負荷を軽減して消費電力を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態による空気圧縮装置を添付図面に従って詳細に説明する。
図1において、1は空気を圧縮して吐出する空気圧縮装置を示している。空気圧縮装置1は、駆動源としての電動モータ2と、該電動モータ2によって駆動される圧縮機本体3とを備えている。ここで、圧縮機本体3は、例えばレシプロ型、スクリュウ型、スクロール型等の各種の圧縮機構によって構成されている。
また、電動モータ2と電源との間には電磁開閉器4が設けられている。そして、電磁開閉器4は、そのON/OFFに応じて、電動モータ2に対する電力の供給/停止を切換える。これにより、電動モータ2は、電磁開閉器4によって、運転と停止とが切換わる構成となっている。
5は圧縮機本体3の吐出側に接続されたタンクで、該タンク5は、圧縮機本体3から吐出された圧縮空気を貯留する。また、タンク5には、取出し弁6を備えた出力配管7が取付けられている。これにより、タンク5は、出力配管7を介して外部の空圧機器(図示せず)に接続されると共に、取出し弁6を開弁することによって該空圧機器に向けて圧縮空気を供給するものである。
8はタンク5に接続された圧力検出手段としての圧力センサで、該圧力センサ8は、タンク5内の圧縮空気の圧力Pを検出し、圧力Pに応じた圧力信号を出力する。
9はタンク5に接続された温度検出手段としての温度センサで、該温度センサ9は、タンク5内の圧縮空気の温度Tを検出し、温度Tに応じた温度信号を出力する。
10は空気圧縮装置1の圧縮運転と圧縮停止とを切換えて空気圧縮装置1の吐出容量を制御する制御手段としての制御回路で、該制御回路10は、圧力センサ8、温度センサ9および電磁開閉器4に接続されている。また、制御回路10には、例えば圧縮機本体3が供給する圧縮空気の供給流量Fs(NL/s)、タンク5の容量V(L)、時間しきい値T0(s)、タンク5内の圧力下限値Pmin(MPa)と圧力上限値Pmax(MPa)等が予め記憶されている。このとき、圧力下限値Pminは、圧縮運転を再開するために予め設定されたタンク5内の圧力値である。一方、圧力上限値Pmaxは、圧縮運転を停止するために予め設定されたタンク5内の圧力値である。さらに、制御回路10はタイマ10Aを備え、該タイマ10Aは、空気圧縮装置1が起動する毎に起動開始からの運転時間Taを計測する。
そして、制御回路10は、後述する運転制御処理を行い、タンク5内の圧力Pと温度Tとに基づいて電磁開閉器4のON/OFFを制御する。これにより、制御回路10は、電動モータ2の運転と停止とを切換えることによって、空気圧縮装置1の圧縮運転と圧縮停止とを切換える構成となっている。
本実施の形態による空気圧縮装置1は上述の如き構成を有するもので、次に、図1および図2を参照しつつ、タンク5の圧力P等に応じて圧縮運転と圧縮停止とを切換える運転制御処理について説明する。
なお、図2に示す運転制御処理は、予め決められたサンプリング周期(例えば200ms)毎に行うものである。
まず、ステップ1では、圧力センサ8からの圧力信号を用いて、一定のサンプリング周期で現在のタンク5内の圧力P(t)を計測する。そして、ステップ2では、温度センサ9からの温度信号を用いて、一定のサンプリング周期で現在のタンク5内の圧縮空気の温度Tを計測する。
次に、ステップ3では、圧縮機本体3が圧縮運転中か否か、即ち電磁開閉器4がONとなって電動モータ2が駆動しているか否かを判定する。そして、ステップ3で「NO」と判定したときには、電動モータ2は停止し、圧縮機本体3は圧縮空気の吐出を停止している。
このため、ステップ4に移って、圧力P(t)が復帰圧としての圧力下限値Pminよりも低下したか否かを判定する。そして、ステップ4で「NO」と判定したときには、圧力P(t)は圧力下限値Pminよりも高く、タンク5に圧縮空気を補充する必要はないものと考えられる。このため、ステップ9に移って、そのままリターンする。
一方、ステップ4で「YES」と判定したときには、圧力P(t)は圧力下限値Pminよりも低下して、タンク5内の圧縮空気が不足しているものと考えられる。このため、ステップ5に移って制御回路10内のタイマ10Aがスタートしているか否かを判定する。そして、ステップ5で「YES」と判定したときには、ステップ6に移って、現在動作中(計時中)のタイマ10Aをリセットし、計時動作をやり直す。これに対し、ステップ5で「NO」と判定したときには、現在タイマ10Aは停止しているから、ステップ7に移って、タイマ10Aをスタートさせる。
そして、ステップ6,7が終了した後には、ステップ8に移行して、電磁開閉器4をONに切換えて電動モータ2を駆動する。これにより、圧縮機本体3は圧縮運転を開始する。そして、ステップ8が終了すると、ステップ9に移ってリターンする。
また、ステップ3で「YES」と判定したときには、電動モータ2は駆動し、圧縮機本体3は圧縮運転を行っている。このため、圧縮運転を停止するべきか否かを判定するために、ステップ10以降の処理を行う。
ステップ10では、以下の数1の式に示すように、現在の圧力P(t)と1秒前の圧力P(t-1)との差を演算し、圧力変化値ΔP(MPa/s)を求める。なお、圧力P(t-1)として例えば前回のサンプリングで取得した200ms前の圧力を用いてもよい。この場合、圧力P(t)と圧力P(t-1)との差分をサンプリング周期(200ms)で割ることによって、単位時間(1秒)当たりの圧力変化値ΔP(MPa/s)を求めることができる。但し、サンプリング周期が短い場合には、タンク5内の圧力の変化量が小さくなるため、誤差が生じ易い傾向がある。
Figure 0005205032
次に、ステップ11では、タンク5から外部に供給されている圧縮空気の消費流量Fc(NL/s)を演算する。具体的には、以下の数2の式に示すように、例えば理想気体の状態方程式が用いられ、圧縮機本体3の供給流量Fs(NL/s)、タンク5の容量V(L)、圧力変化値ΔP(MPa/s)、気体定数R、温度Tに基づいて、圧縮空気の消費流量Fc(NL/s)が算出される。
Figure 0005205032
次に、ステップ12では、運転中の圧縮機本体3を仮に停止した場合に、現在の圧力P(t)から圧力下限値Pminまで圧力が低下するまでの停止時間Tb(s)を演算する。具体的には、以下の数3の式に示すように、現在の圧力P(t)と圧力下限値Pminとの圧力差(MPa)、タンク5の容量V(L)、気体定数R、温度T、圧縮空気の消費流量Fc(NL/s)に基づいて、停止時間Tb(s)が算出される。
Figure 0005205032
次に、ステップ13では、圧縮機本体3が起動開始してから現在までの運転時間Ta(s)をタイマ10Aが計時した値から取得する。
次に、ステップ14では、運転時間Taと停止時間Tbとの加算時間が時間しきい値T0よりも大きいか否かを判定する。ここで、時間しきい値T0は、電磁開閉器4の切換え回数に基づいて決定している。具体的には、空気圧縮装置1のメンテナンス時間が予め決められているときには、メンテナンス時間を電磁開閉器4が寿命となるまでの切換え回数で割った値よりも大きな値に設定されている。例えば、空気圧縮装置1のメンテナンス時間を10000時間とし、電気的または機械的寿命となる電磁開閉器4の切換え回数が200万回とすると、このメンテナンス時間を切換え回数で割った値は18秒となる。このため、実験的に求めた停止時間Tbの誤差マージン(例えば2秒)を考慮して、時間しきい値T0は例えば20秒に設定されている。
そして、ステップ14で「YES」と判定したときには、運転時間Taと停止時間Tbとの加算時間が時間しきい値T0よりも長時間となっているから、圧縮機本体3の運転頻度を一定に保つために、現在運転中の圧縮機本体3を停止する必要がある。このため、ステップ16でタイマ10Aを停止すると共に、ステップ17でタイマ10Aをリセットし、ステップ18で電磁開閉器4をOFFに切換えて電動モータ2を停止する。これにより、圧縮機本体3は運転を停止し、圧縮停止に切換わる。そして、ステップ18が終了すると、ステップ19に移ってリターンする。
一方、ステップ14で「NO」と判定したときには、運転時間Taと停止時間Tbとの加算時間が時間しきい値T0よりも短時間となっているから、圧縮機本体3の運転頻度の観点では現在運転中の圧縮機本体3を停止する必要はない。このため、ステップ15に移って現在の圧力P(t)が停止圧としての圧力上限値Pmax以上が否かを判定する。
そして、ステップ15で「NO」と判定したときには、現在の圧力P(t)が圧力上限値Pmaxに到達しておらず、圧縮運転を停止する必要がないと考えられる。このため、現在の運転状態を維持して、ステップ19に移ってリターンする。
一方、ステップ15で「YES」と判定したときには、現在の圧力P(t)が圧力上限値Pmax以上に高圧になっており、圧縮機本体3を圧縮停止に切換える必要があると考えられる。このため、ステップ16〜18の処理を行い、タイマ10Aの停止、リセットおよび圧縮機本体3の停止を行う。その後、ステップ19に移ってリターンする。
次に、従来技術と同様な比較例による制御処理と、本実施の形態による運転制御処理とを比較した。その結果を図3に示す。なお、図3中の実線は、本実施の形態による運転制御処理を行った場合のタンク5内の圧力Pを示している。一方、図3中の点線は、比較例による制御処理として、圧力下限値Pminと圧力上限値Pmaxに到達する毎に圧縮運転と圧縮停止とを切換える場合のタンク5内の圧力P′を示している。
図3に示すように、比較例では圧力P′が圧力上限値Pmaxまで上昇したときに圧縮運転を圧縮停止に切換える。このため、圧力P′の増加率が小さいときには、圧力P′が高い領域(圧力上限値Pmax付近)で圧縮運転を行う時間が長くなり、消費電力が増加する傾向がある。
これに対し、本実施の形態による運転制御処理では、運転時間Taと停止時間Tbとの加算時間が時間しきい値T0よりも短時間となるように、圧縮運転を圧縮停止に切換える。これにより、圧力Pの増加率が大きい場合、即ち加算時間が時間しきい値T0に到達する前に圧力Pが圧力上限値Pmaxに到達する場合を除いて、運転時間Taと停止時間Tbとの加算時間は時間しきい値T0とほぼ同じ値で一定となる。このため、圧力Pの増加率が小さいときでも、圧力Pが圧力上限値Pmaxに到達する前に圧縮停止に切換えることができる。この結果、全体的に圧力Pが低い領域、即ち消費電力が少ない領域で圧縮運転を行うことができる。図3中で電力同士を比較すると、本実施の形態による電力量(電力の時間積分量)が比較例の電力量よりも下回ることが分かる。
かくして、本実施の形態によれば、制御回路10は、圧力Pの増加率に基づいて、運転中の空気圧縮装置1を圧縮停止に切換えたときに、タンク5内の圧力Pが圧力下限値Pminまで低下するまでの停止時間Tbを予測する。そして、制御回路10は、停止時間Tbに現在までの運転時間Taを加算して、この加算時間が所定の時間しきい値T0に到達したときに、空気圧縮装置1を圧縮停止に切換える。このため、運転時間Taと停止時間Tbとを加算した加算時間が一定となるにように空気圧縮装置1を制御することができる。これにより、例えば圧縮空気の消費流量が非常に少ない場合や圧縮空気の消費流量が空気圧縮装置1の供給流量に近い場合でも、検出圧力値P(t)が圧力上限値Pmaxに到達する前に空気圧縮装置1を圧縮停止に切換えることができる。この結果、タンク5内の圧力Pが圧力上限値Pmax付近となった状態で圧縮運転を行う時間を短縮することができ、空気圧縮装置1の負荷を軽減して消費電力を低減することができる。
また、時間しきい値T0は電磁開閉器4の切換え回数に基づいて決定したから、メンテナンス時間を寿命となる電磁開閉器4の切換え回数で割った値よりも時間しきい値T0を大きな値に設定することができる。これにより、電磁開閉器4が寿命となる前に空気圧縮装置1のメンテナンスを行うことができ、電磁開閉器4の損傷や故障を未然に防止することができる。
なお、前記実施の形態では、図2中のステップ4,8が圧縮運転開始手段の具体例を示し、図2中のステップ10が圧力増加率演算手段の具体例を示し、ステップ11,12が停止時間予測手段の具体例を示し、ステップ13〜18が圧縮停止切換手段の具体例を示している。
また、前記実施の形態では、時間しきい値T0は電磁開閉器4の切換え回数の寿命および空気圧縮装置1のメンテナンス時間に基づいて決定するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、時間しきい値は、圧縮機本体を起動するときの突入電流、電動モータのON/OFF頻度、寿命、故障率および空気圧縮装置のメンテナンス時間(メンテナンス周期)に基づいて決定する構成としてもよい。
また、前記実施の形態による空気圧縮装置では、タンク5内の圧縮空気の温度Tを検出する温度センサ9を設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば圧縮空気の温度として通常時の平均温度を予め記憶しておき、この記憶した平均温度を用いて消費流量を演算する構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、圧縮機本体3(電動モータ2)を駆動して圧縮運転を行い、圧縮機本体3を停止して圧縮停止する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えばレシプロ等アンロード運転が可能な圧縮機においては、ロード運転を行って圧縮運転を行い、アンロード運転を行って圧縮停止する構成としてもよい。
さらに、前記実施の形態では、単一の圧縮機本体3を用いて空気圧縮装置1を構成するものとしたが、タンクに対して圧縮空気を供給する複数台の空気圧縮機本体によって空気圧縮装置を構成してもよい。この場合、制御回路(圧縮停止切換手段)は、停止時間と運転時間との加算時間が所定の時間しきい値に到達したときに、運転中の空気圧縮機本体のうちいずれか1台を停止させて、空気圧縮機本体の運転台数を減少させる。これにより、タンク内の圧力が圧力上限値付近となった状態で圧縮運転を行う時間を短縮できる。この結果、空気圧縮装置の負荷を軽減して消費電力を低減することができる。また、空気圧縮機本体の運転台数を減少させることによって、空気圧縮装置の吐出容量の時間平均値を制御することができる。
本発明の実施の形態による空気圧縮装置示す全体構成図である。 図1中の空気圧縮装置による運転制御処理を示す流れ図である。 タンク内の圧力、タイマの動作、電磁開閉器のON/OFF、電力の時間変化を示す特性線図である。
符号の説明
1 空気圧縮装置
2 電動モータ
3 圧縮機本体
4 電磁開閉器
5 タンク
8 圧力センサ(圧力検出手段)
10 制御回路(制御手段)
10A タイマ

Claims (4)

  1. 空気を圧縮して吐出する空気圧縮機本体と、該空気圧縮機本体から吐出された圧縮空気を貯留するタンクと、該タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段により検出された前記タンク内の圧力に応じて、前記空気圧縮機本体の圧縮運転と圧縮停止とを切換えて制御する制御手段とを備えてなる空気圧縮装置において、
    前記制御手段は、
    前記圧力検出手段によって検出された前記タンク内の圧力が所定の圧力下限値まで低下したときに、前記空気圧縮機本体の圧縮運転を開始する圧縮運転開始手段と、
    前記空気圧縮機本体の圧縮運転中に前記圧力検出手段によって検出された前記タンク内の圧力の単位時間当たりの増加率を演算する圧力増加率演算手段と、
    該圧力増加率演算手段によって演算した圧力の増加率に基づいて、現在の前記空気圧縮機本体を圧縮停止に切換えたときに、前記タンク内の圧力が前記圧力下限値まで低下するまでの停止時間を予測する停止時間予測手段と、
    該停止時間予測手段によって予測した停止時間に現在までの運転時間を加算して、この加算時間が所定の時間しきい値に到達したときに、前記空気圧縮機本体を圧縮停止に切換える圧縮停止切換手段とを備える構成としたことを特徴とする空気圧縮装置。
  2. 前記空気圧縮装置は、駆動源となる電動モータと、該電動モータの運転と停止を切換える電磁開閉器とを備え、
    前記時間しきい値は、該電磁開閉器の切換え回数に基づいて決定する構成としてなる請求項1に記載の空気圧縮装置。
  3. 前記空気圧縮装置は前記タンクに対して圧縮空気を供給する複数台の空気圧縮機本体によって構成し、
    前記停止時間予測手段は、前記圧力増加率演算手段によって演算した圧力の増加率に基づいて、運転中の前記空気圧縮機本体のうちいずれか1台を圧縮停止に切換えたときに、前記タンク内の圧力が前記圧力下限値まで低下するまでの停止時間を予測し、
    前記圧縮停止切換手段は、前記停止時間と運転時間との加算時間が所定の時間しきい値に到達したときに、該複数台の空気圧縮機本体の運転台数を減少させる構成としてなる請求項1または2に記載の空気圧縮装置。
  4. 空気を圧縮して貯留するタンクに吐出する空気圧縮機本体を制御する制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記タンクの圧力が所定の圧力下限値まで低下したときに、前記空気圧縮機本体の圧縮運転を開始する圧縮運転開始手段と、
    前記空気圧縮機本体の圧縮運転中に前記タンク内の圧力の単位時間当たりの増加率を演算する圧力増加率演算手段と、
    該圧力増加率演算手段によって演算した圧力の増加率に基づいて、現在の前記空気圧縮機本体を圧縮停止に切換えたときに、前記タンク内の圧力が前記圧力下限値まで低下するまでの停止時間を予測する停止時間予測手段と、
    該停止時間予測手段によって予測した停止時間に現在までの運転時間を加算して、この加算時間が所定の時間しきい値に到達したときに、前記空気圧縮機本体を圧縮停止に切換える圧縮停止切換手段とを備える構成としたことを特徴とする空気圧縮機本体の制御装置。
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