JPH0893652A - 空気圧縮機 - Google Patents

空気圧縮機

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JPH0893652A
JPH0893652A JP25757094A JP25757094A JPH0893652A JP H0893652 A JPH0893652 A JP H0893652A JP 25757094 A JP25757094 A JP 25757094A JP 25757094 A JP25757094 A JP 25757094A JP H0893652 A JPH0893652 A JP H0893652A
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electric motor
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JP25757094A
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Toshio Inoue
利雄 井上
Tatsuya Suzuki
逹也 鈴木
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷低減装置を備えた空気圧縮機において、
圧縮効率を高めると共に、電動モータの保護を図る。 【構成】 交流電源31と電動モータ3の間に起動スイ
ッチ回路32を接続し、電圧検出回路41によって検出
電圧Vを制御回路42に出力する。この検出電圧Vが立
下がり状態から立上がった状態となったときに、アンロ
ード運転からロード運転に切換える。これにより、電動
モータ3の定格回転数に達したと同時に運転モードを適
確に切換えることができ、運転効率の向上と電動モータ
3への負荷を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動モータ起動時の負
荷を軽減する負荷軽減装置を備えた空気圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧縮機の起動と同時に負荷運転
を行い、吸込行程で吸込弁を開弁し、圧縮行程で吐出弁
を開弁させることは電動モータに大きな負荷がかかり、
特に、空気タンク等に残圧があって吐出側が高圧になっ
ている場合、前記電動モータの負荷も非常に大きくな
り、このため、電動モータの寿命を縮めたり、ときには
起動不能による焼損事故に及ぶことがある。
【0003】このため、前記起動時の負荷を軽減させる
ために、手動または自動により吸込弁を開いて所定時間
無負荷運転させる負荷軽減装置が備えられている。
【0004】ここで、図8ないし図13に従来技術とし
てタイマ制御によりアンロード運転からロード運転にモ
ードを切換える負荷軽減装置を備えた空気圧縮機を示し
説明する。
【0005】図中、1は圧縮空気貯蔵用の空気タンクを
示し、該空気タンク1上には圧縮機本体2および該圧縮
機本体2を駆動する電動モータ3が載置されている。
【0006】ここで、前記圧縮機本体2は、クランク室
4と、該クランク室4の上側に連設されたシリンダ5お
よびシリンダヘッド6と、該シリンダヘッド6に装着さ
れた吸込フィルタ7と、前記シリンダヘッド6と前記空
気タンク1とを接続する吐出管8とから大略構成されて
いる。
【0007】また、前記電動モータ3は、回転伝達用の
ベルト9を介して前記クランク室4に設けられたプーリ
10と回転可能に連結されており、電動モータ3が回転
するとピストン・クランク機構を介してシリンダ5内の
ピストン11(図9参照)が往復動するようになってい
る。
【0008】さらに、前記空気タンク1の右端部には、
空気タンク1内の圧力が異常な高圧となるのを防止する
安全弁12と、該空気タンク1内の圧力変化を検出し、
圧力が所定の高圧となったとき開成し、所定の低圧とな
ったとき閉成する圧力スイッチ13が設けられている。
該圧力スイッチ13は後述するように、前記電動モータ
3の起動スイッチとして作動するものである。
【0009】前記圧縮機本体2のシリンダヘッド6近傍
の詳細を図9に示す。
【0010】即ち、シリンダヘッド6は、前記吸込フィ
ルタ7が取付けられる吸込口14およびこの吸込口14
に連なる吸込室15と、前記吐出管8が取付けられる吐
出口16および該吐出口16に連なる吐出室17とを有
しており、該吸込室15と吐出室17は隔壁18によっ
て仕切られている。そして、シリンダヘッド6の弁板1
9には、前記吸込室15とシリンダ5内の圧縮室20と
の間、および吐出室17と圧縮室20との間にそれぞれ
吸込弁21および吐出弁22が装着された通気口23,
24が穿設されている。また、前記シリンダ5内には、
該シリンダ5内を上下方向に摺動するピストン11が設
けられており、該ピストン11は連接棒25を介してク
ランク室4内のクランク(図示せず)と接続され、該ピ
ストン11が往復動することにより、吸込室15から吸
込弁21を介して吸込んだ気体を圧縮室20内で圧縮
し、吐出弁16を介して吐出室17へ吐出せしめるよう
になっている。
【0011】次に、26はシリンダヘッド6に設けら
れ、起動負荷軽減装置の主要部をなすアンロード機構を
示し、該アンロード機構26は、ケース27内に設けら
れたソレノイド28と、該ソレノイド28が通電される
ことにより下方に吸引されるプランジャ29と、該プラ
ンジャ29を常時は図中上方へ付勢するため該プランジ
ャ29と前記ケース27との間に張設されたばね30と
から構成されている。前記プランジャ29の先端29A
は、吸込室15内を突出して前記通気口23内まで延設
されている。
【0012】そして、アンロード機構26のソレノイド
28に通電すると、プランジャ29がばね30に抗して
吸引されることにより、その先端29Aが吸込弁21が
押動して離座せしめ、これにより該吸込弁21が強制開
弁されるように構成されている。また、ソレノイド28
への通電が停止されると、前記プランジャ29はばね3
0に付勢されて上方の原位置に復帰し、これにより前記
吸込弁21は通常の開閉動作を行うことができるように
なっている。
【0013】次に、従来技術による負荷軽減装置の電気
回路を図10に示す。
【0014】図中、31は交流電源を示し、該交流電源
31には起動スイッチ回路32および電動モータ3が直
列接続されている。ここで、前記起動スイッチ回路32
は、電動モータ3に交流電源31を接続するものであ
り、この起動スイッチ回路32は、手動操作のメインス
イッチとなる押釦スイッチ33と、前記空気タンク1内
圧力を検出して開,閉成する圧力スイッチ13とを直列
接続することにより構成されている。例えば、空気タン
ク1内が所定圧力よりも低圧となっているときには該圧
力スイッチ13は閉成して図10の状態にあるから、前
記押釦スイッチ33を押圧し該押釦スイッチ33を閉成
すると直ちに負荷側に交流電源31が接続され、電動モ
ータ3の起動がなられるようになっている。これとは逆
に、空気タンク1内圧力が所定の高圧となっているとき
には、圧力スイッチ13は閉成状態となっているから、
押釦スイッチ33が閉成されても負荷側への接続はなさ
れず、よって電動モータ3の起動を中止するようになっ
ている。
【0015】34は起動スイッチ回路32の負荷側に並
列接続され、内部にタイマ34Aを内蔵した制御回路を
示し、該制御回路34は後に説明する図11に示す負荷
軽減処理を行うことによりアンロード機構26のソレノ
イド28への電流の通電を制御して圧縮機本体2のロー
ド運転とアンロード運転とのモード切換えを行うように
なっている。また、該制御回路34にはリード線35,
35を介して交流電源31が接続され、該各リード線3
5を介して入力される電圧はソレノイド28を励磁する
ための電源として使用されている。
【0016】従来技術による負荷軽減装置を備えた空気
圧縮機は以上詳述した如くに構成されるが、次に、図1
1に基づいてロード運転とアンロード運転とのモード切
換制御について説明する。
【0017】まず、この処理は押釦スイッチ33を閉成
することにより処理を開始し、ステップ1では圧力スイ
ッチ13が閉成しているか否かを判定し、空気タンク1
内の圧力が所定の低圧となって該圧力スイッチ13が閉
成するまで待機し、「YES」と判定した場合には、ス
テップ2に移り、アンロード機構26を作動させると共
にタイマTをスタートさせる。
【0018】即ち、アンロード機構26のソレノイド2
8に通電を行うことによって該ソレノイド28が励磁さ
れ、これに伴ってプランジャ29は下方に吸引される。
そして、プランジャ29の先端29Aは吸込弁21を押
動して強制開弁し、吸込室15と圧縮室20とを連通状
態にして電動モータ3の起動時における負荷トルクを軽
減するようになる。
【0019】さらに、ステップ3ではタイマTが予め設
定された所定時間T0 になるまで待機し、この所定時間
T0 を経過するまでアンロード運転を行い、所定時間T
0 を経過した後に、ステップ4に移り、ソレノイド28
への通電を解除することにより、アンロード運転からロ
ード運転にモードを切換え、ステップ5でリターンす
る。
【0020】このように、従来技術による負荷軽減装置
を備えた空気圧縮機では、起動スイッチ回路32が閉成
してから所定時間T0 が経過するまでアンロード機構2
6を作動させてアンロード運転を行うことにより、電動
モータ3の起動時における負荷トルクを軽減して圧縮機
本体2の起動不能を防止すると共に、当該電動モータ3
の寿命を延ばすことができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術における空気圧縮機における制御回路34では、
予め設定された所定時間T0 を経過した後にアンロード
運転からロード運転にモードを切換えるようになってい
るため、所定時間T0 の設定により、下記のような問題
が生じる。
【0022】ここで、図12および図13に電動モータ
3の起動時における電圧、電流の変化を示すに、便宜
上、電動モータ3が起動してから定格回転になるまでの
時間を起動時間TS 、制御回路34によるアンロード運
転となる時間をアンロード時間T0 とする。また、電動
モータ3停止時の電圧を供給電圧V1 、起動時の電圧を
最低電圧V2 、アンロード運転時の電圧をアンロード電
圧V3 、ロード運転時の電圧をロード電圧V4 とする。
さらに、起動時の電流を最低電流A2 、アンロード運転
時の電流をアンロード電流A3 、ロード運転時の電流を
ロード電流A4 とする。
【0023】まず、図12に示すように、制御回路34
で予め設定された所定時間(アンロード時間)T0 がア
ンロード時間T0 >起動時間TS となっている場合に
は、電動モータ3が定格回転数に達した後も制御回路3
4のタイマTによりアンロード運転を続けるため、T0
−TS の時間だけ無駄に電動モータ3が回転し、運転効
率を低下させるという問題がある。
【0024】次に、図13に示すように、アンロード時
間T0 <起動時間TS となっている場合には、電動モー
タ3が定格回転数に達していないうちにタイマが切れ、
電動モータ3が定格回転数以下のときにロード運転に切
換わるため、該電動モータ3が起動運転中に圧縮機本体
2の大きな負荷がかかり電動モータ3の寿命を縮めた
り、起動不能による焼損事故等を引き起こす虞れがあ
る。
【0025】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は適確にアンロード運転からロー
ド運転にモードを切換えることのできる空気圧縮機を提
供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、シリンダ内でピストンを往
復動させ、吸込室から吸込弁を介して吸込んだ空気を圧
縮室内で圧縮し吐出弁より吐出せしめる圧縮機本体と、
該圧縮機本体を駆動させるために設けられた電動モータ
と、前記圧縮機本体の吸込弁側に設けられ、該吸込弁を
強制開弁することによってアンロード運転を行うアンロ
ード機構とからなる空気圧縮機において、前記アンロー
ド機構によってアンロード運転を開始した後に前記電動
モータに印加される電圧を検出する電圧検出手段と、該
電圧検出手段によって検出される検出電圧が立下がった
後に立上がった状態で、前記アンロード機構によるアン
ロード運転からロード運転に切換える運転モード切換手
段とから構成したことを特徴とする。
【0027】また、請求項2の発明では、シリンダ内で
ピストンを往復動させ、吸込室から吸込弁を介して吸込
んだ空気を圧縮室内で圧縮し吐出弁より吐出せしめる圧
縮機本体と、該圧縮機本体を駆動させるために設けられ
た電動モータと、前記圧縮機本体の吸込弁側に設けら
れ、該吸込弁を強制開弁することによってアンロード運
転を行うアンロード機構とからなる空気圧縮機におい
て、前記アンロード機構によってアンロード運転を開始
した後に前記電動モータに供給される電流を検出する電
流検出手段と、該電流検出手段によって検出される検出
電流が立上がった後に立下がった状態で、前記アンロー
ド機構によるアンロード運転からロード運転に切換える
運転モード切換手段とから構成したことを特徴とする。
【0028】
【作用】従来技術で述べた図12および図13のよう
に、電動モータの起動時における電圧は、起動直後は電
圧降下により降下し、起動運転完了(電動モータ3が定
格回転数に達するとき)が近づくに従って電圧が上昇し
て定格回転数まで起動した後は一定電圧になるという特
性を示す。
【0029】これに着目し、請求項1の発明では、電動
モータに印加される電圧を電圧検出手段によって検出電
圧として検出し、運転モード切換手段によって、この検
出電圧が立下がった後に立上がった状態となったとき
に、アンロード機構の作動を停止させアンロード運転か
らロード運転にモードを切換える構成としたから、電動
モータの状態を検出電圧で監視し、電動モータが定格回
転数に達したときに圧縮機本体をアンロード運転からロ
ード運転に適確なモード切換えを行うことができる。
【0030】従来技術で述べた図12および図13のよ
うに、電動モータの起動時における電流は、起動直後は
電圧降下の影響によって上昇し、起動運転完了が近づく
に従って電流が下降して起動運転終了後には一定電流に
なるという特性を示す。
【0031】これに着目し、請求項2の発明では、電動
モータに供給される電流を電流検出手段によって検出電
流として検出し、運転モード切換手段によって、この検
出電流が立上がった後に立下がった状態となったとき
に、アンロード機構の作動を停止させアンロード運転か
らロード運転にモードを切換える構成としたから、電動
モータの状態を検出電流で監視し、電動モータが定格回
転数まで達したときに圧縮機本体をアンロード運転から
ロード運転に適確にモード切換えを行うことができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図7に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0033】まず、図1ないし図4に本発明による第1
の実施例を示すに、図1は負荷軽減装置の電気回路図を
示す。
【0034】図中、41は本実施例による電圧検出手段
となる電圧検出回路を示し、該電圧検出回路41は起動
スイッチ回路32よりも交流電源31側に該起動スイッ
チ回路32と並列接続され、該交流電源31から出力さ
れる電圧の変動を検出電圧Vとして検出するものであ
る。
【0035】42は運転モード切換手段としての制御回
路を示し、該制御回路42は電圧検出回路41の出力側
に接続され、マイクロコンピュータまたはハード回路に
よって構成され、入力側には前記電圧検出回路41、出
力側にはアンロード機構26のソレノイド28がそれぞ
れ接続されている。また、該制御回路42にはリード線
43,43を介して交流電源31が接続され、該各リー
ド線43を介して入力される電圧はソレノイド28を励
磁するための電源として使用されている。
【0036】ここで、前記制御回路42は図2と図3に
示す処理プログラムが格納されていると共に、読込んだ
検出電圧Vを記憶する記憶エリアと、電圧変化ΔVが変
化するか否かを比較する判定因子等が設けられている。
【0037】本実施例による負荷軽減装置を備えた空気
圧縮機は以上詳述した如くに構成されるが、次に、図2
および図3に基づいてロード運転とアンロード運転との
モード切換制御について説明する。
【0038】まず、この処理は押釦スイッチ33を閉成
することにより処理を開始し、ステップ11では圧力ス
イッチ13が閉成しているか否かを判定し、空気タンク
1内の圧力が所定の低圧となって該圧力スイッチ13が
閉成するまで待機し、「YES」と判定した場合には、
ステップ12に移り、アンロード機構26を作動させ、
プランジャ29を下側に移動させて吸込弁21を強制開
弁し、電動モータ3の起動時の負荷トルクを軽減させ
る。
【0039】さらに、ステップ13では電圧検出回路4
1によって検出電圧Vを読込み、ステップ14で先に読
込まれた記憶電圧V0 との差を電圧変化ΔVとして演算
し、ステップ15では、この電圧変化ΔVが負であるか
否かを判定する。
【0040】このステップ15で、「NO」と判定した
場合には、検出電圧Vの変化は立上り状態が変化してい
ない状態であるから、ステップ16に移り、検出電圧V
を記憶電圧V0 として記憶し、ステップ13に戻って、
ステップ13以降の処理を繰返す。一方、ステップ15
で「YES」と判定した場合には、ステップ17に移
り、該ステップ17では検出電圧Vを記憶電圧V0 とし
て記憶し、ステップ18に移る。
【0041】ここで、電圧変化ΔVが負になるというこ
とは、検出電圧Vは下降している状態であるから、検出
電圧Vが図4に示す領域aの立下がり状態にあると判定
することができる。
【0042】さらに、ステップ18〜ステップ21は前
述したステップ13〜ステップ16と同様の処理を行っ
ているものの、ステップ20における判定処理のみが電
圧変化ΔVが正となったか否かを判定するようになって
いる。
【0043】このステップ20で、「NO」と判定した
場合には、検出電圧Vはいまだに下降している状態であ
るから、ステップ21で検出電圧Vを記憶電圧V0 とし
て記憶し、ステップ18以降の処理を繰返す。一方、ス
テップ20で「YES」と判定した場合には、ステップ
22に移り、該ステップ22では検出電圧Vを記憶電圧
V0 として記憶し、ステップ23に移る。
【0044】ここで、電圧変化ΔVが正になるというこ
とは、検出電圧Vは上昇している状態であるから、検出
電圧Vが図4に示す領域bの立上り状態にあると判定す
ることができる。
【0045】さらに、ステップ23〜ステップ26は前
述したステップ13〜ステップ16と同様の処理を行っ
ているものの、ステップ25における判定処理のみが電
圧変化ΔVが零または負となったときを判定するように
なっている。
【0046】このステップ25で、「NO」と判定した
場合には、検出電圧はいまだに上昇している状態である
から、ステップ26で検出電圧Vを記憶電圧V0 として
記憶し、ステップ23以降の処理を繰返す。
【0047】一方、ステップ25で「YES」と判定し
た場合、即ち電圧変化ΔVが正の状態から零または負に
変化する場合を判定したときには、検出電圧Vが立上が
り状態から水平または下降状態に変化したとみなすこと
ができ、検出電圧Vが図4に示す領域cの状態に入った
と判定することができる。
【0048】そして、ステップ25が「NO」から「Y
ES」に変化した状態は、電動モータ3が起動時間TS
を完了してロード運転可能となった時間であるから、ス
テップ27に移って、アンロード機構26のソレノイド
28への通電を停止し、プランジャ29を上側に移動さ
せて吸込弁21を閉弁し、アンロード運転からロード運
転にモードを切換えてステップ28でリターンさせる。
【0049】このように、本実施例による空気圧縮機で
は、電圧検出回路41によって電動モータ3に印加され
る電圧を検出電圧Vとして監視し、制御回路42によっ
て該検出電圧Vの変化に基づいてアンロード機構26を
解除する構成としたから、起動スイッチ回路32を閉成
してアンロード運転を行った後に、検出電圧Vの変化が
立下がった後に立上がった状態となったときにアンロー
ド運転からロード運転に確実にモードを切換えることが
できる。そして、検出電圧Vの変化が立下がった後に立
上がった状態となったときは、電動モータ3が定格回転
数に達したとき(即ち、起動運転終了時)であり、この
時にアンロード運転からロード運転のモード切換え時を
適確に合わせることができる。
【0050】この結果、電動モータ3が起動運転終了後
にしばらくの間アンロード運転するのを防止することが
でき、電動モータの起動運転終了と同時にロード運転に
切換えることができ、圧縮機本体2の圧縮効率を確実に
高めることができる。そして、従来存在していた無駄な
アンロード運転時間をなくし、効果的にロード運転を行
って、空気タンク1への圧縮空気の充填をスピーディに
行うことができる。
【0051】また、電動モータ3が定格回転数に達して
いない起動運転中にアンロード運転からロード運転に切
換わるのも防止でき、電動モータ3に大きな負荷がかか
るのを防止でき、該電動モータ3の寿命を効果的に延ば
すと共に、起動不能による焼損事故を確実に防止でき
る。
【0052】さらに、本実施例では、例えば電動モータ
3のブラシ、軸受等の摩耗により、該電動モータ3の定
格回転数に達するまでの起動時間TS が長くなった場合
でも、検出電圧Vが立下がった後に立上がった状態とな
る起動運転を終了した状態となるまではアンロード運転
を続行するから、従来技術のように制御回路34を用い
た時間制御とは異なり、電動モータ3の劣化に対しても
対応することができ、圧縮効率を確実に高めると共に、
電動モータ3の寿命を延ばすことができる。
【0053】さらに、交流電源31が他の駆動装置等に
電圧を供給することによって、検出電圧Vが低い場合で
あっても、電動モータ3が定格回転数に達するまでは、
アンロード運転からロード運転に切換わることがないか
ら、圧縮効率を高め、電動モータ3の寿命を延ばすこと
ができる。
【0054】次に、図5ないし図7に本発明の第2の実
施例を示すに、本実施例の特徴は、電動モータに印加さ
れる電流に基づいて、空気圧縮機本体をアンロード運転
からロード運転に切換えるようにしたものである。な
お、本実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0055】まず、図5に第2の実施例による負荷軽減
装置の電気回路図を示す。
【0056】図中、51は本実施例による電流検出手段
となる電流検出回路を示し、該電流検出回路51は起動
スイッチ回路32の交流電源31側に直列接続され、電
動モータ3に供給される電流の変動を検出電流Aとして
検出するものである。
【0057】52は運転モード切換手段としての制御回
路を示し、該制御回路52は電流検出回路51の出力側
に接続され、マイクロコンピュータまたはハード回路に
よって構成され、入力側には前記電流検出回路51、出
力側にはアンロード機構26のソレノイド28がそれぞ
れ接続されている。また、該制御回路52にはリード線
53,53を介して交流電源31が接続され、該各リー
ド線43を介して入力される電圧はソレノイド28を励
磁するための電源として使用されている。
【0058】ここで、前記制御回路52は図6と図7に
示す処理プログラムが格納されていると共に、読込んだ
検出電流Aを記憶する記憶エリアと、電流変化ΔAが変
化するか否かを比較する判定因子等が設けられている。
【0059】本実施例による負荷軽減装置を備えた空気
圧縮機は以上詳述した如くに構成されるが、次に、図6
および図7に基づいてロード運転とアンロード運転との
モード切換制御について説明する。
【0060】まず、この処理は押釦スイッチ33を閉成
することにより処理を開始し、ステップ31では圧力ス
イッチ13が閉成しているか否かを判定し、空気タンク
1内の圧力が所定の低圧となって該圧力スイッチ13が
閉成するまで待機し、「YES」と判定した場合には、
ステップ32に移り、アンロード機構26を作動させ、
プランジャ29を下側に移動させて吸込弁21を強制開
弁し、電動モータ3の起動時の負荷トルクを軽減させ
る。
【0061】さらに、ステップ33では電流検出回路5
1によって検出電流Aを読込み、ステップ34で先に読
込まれた記憶電流A0 との差を電流変化ΔAとして演算
し、ステップ35では、この電流変化ΔAが正であるか
否かを判定する。
【0062】このステップ35で、「NO」と判定した
場合には、ステップ36に移り、検出電流Aを記憶電流
A0 として記憶し、ステップ33に戻り、ステップ33
以降の処理を繰返す。一方、ステップ35で「YES」
と判定した場合には、ステップ37に移り、該ステップ
37では検出電流Aを記憶電流A0 として記憶し、ステ
ップ38に移る。
【0063】ここで、電流変化ΔAが正になるというこ
とは、検出電流Aは上昇している状態であるから、検出
電流Aが図4に示す領域aの立上り状態にあると判定す
ることができる。
【0064】さらに、ステップ38〜ステップ41は前
述したステップ33〜ステップ36と同様の処理を行っ
ているものの、ステップ40における判定処理のみが電
流変化ΔAが負となったか否かを判定するようになって
いる。
【0065】このステップ40で、「NO」と判定した
場合には、検出電流Aはいまだに上昇している状態であ
るから、ステップ41で検出電流Aを記憶電流A0 とし
て記憶し、ステップ38以降の処理を繰返す。一方、ス
テップ40で「YES」と判定した場合には、ステップ
42に移り、該ステップ42では検出電流Aを記憶電流
A0 として記憶し、ステップ43に移る。
【0066】ここで、電流変化ΔAが負になるというこ
とは、検出電流Aは下降している状態であるから、検出
電流Aが図4に示す領域bの立下がり状態にあると判定
することができる。
【0067】さらに、ステップ43〜ステップ46は前
述したステップ33〜ステップ36と同様の処理を行っ
ているものの、ステップ45における判定処理のみが電
流変化ΔAが零または正となったときを判定するように
なっている。
【0068】このステップ45で、「NO」と判定した
場合には、検出電圧はいまだに下降している状態である
から、ステップ46で検出電流Aを記憶電流A0 として
記憶し、ステップ43以降の処理を繰返す。
【0069】一方、ステップ45で「YES」と判定し
た場合、即ち電流変化ΔAが負の状態から零または正に
変化する場合を判定したときには、検出電流Aが下降状
態から水平または上昇状態に変化したとみなすことがで
き、検出電流Aが図4に示す領域cの状態に入ったと判
定することができる。
【0070】そして、ステップ45が「NO」から「Y
ES」に変化した状態は、電動モータ3が起動時間TS
を完了してロード運転可能となった時間であるから、ス
テップ47に移って、アンロード機構26のソレノイド
28への通電を停止し、プランジャ29を上側に移動さ
せて吸込弁21を閉弁し、アンロード運転からロード運
転に切換えてステップ48でリターンさせる。
【0071】このように、本実施例による空気圧縮機で
は、電流検出回路51によって電動モータ3に供給され
る電流を検出電流Aとして監視し、制御回路42によっ
て該検出電流Aの変化に基づいてアンロード機構26を
解除する構成としたから、起動スイッチ回路32が閉成
してアンロード運転を行った後に、検出電流Aの変化が
立上がった後に立下がった状態となったときにアンロー
ド運転からロード運転に確実にモードを切換えることが
できる。そして、検出電流Aの変化が立上がった後に立
下がった状態となったときは、電動モータ3が定格回転
数に達したときであり、この時にアンロード運転からロ
ード運転の切換え時を適確に合わせることができる。
【0072】このように構成される第2の実施例による
空気圧縮機においても、前述した第1の実施例と同様
に、空気圧縮機の運転効率を高めると共に、電動モータ
3に加わる負荷を軽減して該電動モータ3の寿命を効果
的に延ばすことができる等の効果を奏する。
【0073】なお、前記各実施例では、アンロード機構
26はソレノイド28に通電することによって、プラン
ジャ29を移動させる電気的な構成としたが、本発明は
これに限らず、機械的に吸込弁21を作動させるものに
適用してもよい。
【0074】また、前記各実施例では、起動スイッチ回
路32を押釦スイッチ33と圧力スイッチ13とから構
成してなる所謂圧力開閉式電磁弁を例示したが、起動ス
イッチ回路32は空気タンク1内の圧力によって開,閉
成する圧力スイッチ13を設ける構成とせず、除いて押
釦スイッチ33のみで構成し、手動操作で起動停止させ
る形式の圧縮機に適用してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、電動モータに印加される電圧を電圧検出手段に
よって検出電圧として検出し、運転モード切換手段によ
って、この検出電圧が立下がった後に立上がった状態と
なったときに、アンロード機構の作動を停止させアンロ
ード運転からロード運転に切換える構成としたから、電
動モータの状態を検出電圧で監視し、電動モータが定格
回転数まで起動したとき、即ち検出電圧が立下がった後
に立上がった状態となったときに圧縮機本体をアンロー
ド運転からロード運転にモードを適確に切換えることが
できる。この結果、空気圧縮機の運転効率を高めると共
に、電動モータに加わる負荷を軽減し、該電動モータの
寿命を効果的に延ばすことができる。
【0076】また、請求項2の発明では、電動モータに
供給される電流を電流検出手段によって検出電流として
検出し、運転モード切換手段によって、この検出電流が
立上がった後に立下がった状態となったときに、アンロ
ード機構の作動を停止させアンロード運転からロード運
転に切換える構成としたから、電動モータの状態を検出
電流で監視し、電動モータが定格回転数まで起動したと
き、即ち検出電流が立上がった後に立下がった状態とな
ったとき圧縮機本体をアンロード運転からロード運転に
モードを適確に切換えることができ、空気圧縮機の運転
効率を高めると共に、電動モータに加わる負荷を軽減
し、該電動モータの寿命を効果的に延ばすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による空気圧縮機の回路構成を示
す電気回路図である。
【図2】第1の実施例による負荷軽減処理を示す流れ図
である。
【図3】図2に続く負荷軽減処理を示す流れ図である。
【図4】第1の実施例によるアンロード運転からロード
運転に切換わるときの電圧、電流変化を示す特性線図で
ある。
【図5】第2の実施例による空気圧縮機の回路構成を示
す電気回路図である。
【図6】第2の実施例による負荷軽減処理を示す流れ図
である。
【図7】図6に続く負荷軽減処理を示す流れ図である。
【図8】従来技術による空気圧縮機の外観図である。
【図9】図1中の圧縮機本体の要部を示す縦断面図であ
る。
【図10】従来技術による空気圧縮機の回路構成を示す
電気回路図である。
【図11】従来技術による負荷軽減処理を示す流れ図で
ある。
【図12】従来技術によるアンロード時間よりも起動時
間が短いときのアンロード運転からロード運転に切換わ
るときの電圧、電流変化を示す特性線図である。
【図13】従来技術によるアンロード時間よりも起動時
間が長いときのアンロード運転からロード運転に切換わ
るときの電圧、電流変化を示す特性線図である。
【符号の説明】
2 圧縮機本体 3 電動モータ 5 シリンダ 11 ピストン 15 吸込室 20 圧縮室 21 吸込弁 22 吐出弁 26 アンロード機構 28 ソレノイド 41 電圧検出回路(電圧検出手段) 42,52 制御回路 51 電流検出回路(電流検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内でピストンを往復動させ、吸
    込室から吸込弁を介して吸込んだ空気を圧縮室内で圧縮
    し吐出弁より吐出せしめる圧縮機本体と、該圧縮機本体
    を駆動させるために設けられた電動モータと、前記圧縮
    機本体の吸込弁側に設けられ、該吸込弁を強制開弁する
    ことによってアンロード運転を行うアンロード機構とか
    らなる空気圧縮機において、前記アンロード機構によっ
    てアンロード運転を開始した後に前記電動モータに印加
    される電圧を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段
    によって検出される検出電圧が立下がった後に立上がっ
    た状態で、前記アンロード機構によるアンロード運転か
    らロード運転に切換える運転モード切換手段とから構成
    したことを特徴とする空気圧縮機。
  2. 【請求項2】 シリンダ内でピストンを往復動させ、吸
    込室から吸込弁を介して吸込んだ空気を圧縮室内で圧縮
    し吐出弁より吐出せしめる圧縮機本体と、該圧縮機本体
    を駆動させるために設けられた電動モータと、前記圧縮
    機本体の吸込弁側に設けられ、該吸込弁を強制開弁する
    ことによってアンロード運転を行うアンロード機構とか
    らなる空気圧縮機において、前記アンロード機構によっ
    てアンロード運転を開始した後に前記電動モータに供給
    される電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段
    によって検出される検出電流が立上がった後に立下がっ
    た状態で、前記アンロード機構によるアンロード運転か
    らロード運転に切換える運転モード切換手段とから構成
    したことを特徴とする空気圧縮機。
JP25757094A 1994-09-27 1994-09-27 空気圧縮機 Pending JPH0893652A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101799007A (zh) * 2010-03-31 2010-08-11 中国第一汽车集团公司 空压机负荷率测量仪

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101799007A (zh) * 2010-03-31 2010-08-11 中国第一汽车集团公司 空压机负荷率测量仪

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