JP5204560B2 - アクチュエータ - Google Patents
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Description
特許文献1に係るアクチュエータ10は、ケース本体14と、ケース本体14に組み付けられる蓋体16とを備えている。また、アクチュエータ10は、ターミナルとして、ケース12の外部からモータ20へ給電するための給電部材24を備えている。
このため、給電部材24の取り付けの際に2度の位置決めを要し、位置決めが煩雑であった。
また、挿入ピンが挿入孔に挿入されたターミナルは、突起が当接して挿入ピン周りの回転が規制されるので、ターミナルがカバーに位置決めされる。
これにより、カバーをケース本体に取り付ける際には、ケース本体に対するターミナルの位置が決まるので、別途、ターミナルをケース本体に対して位置決めする必要がなくなり、ターミナルの取り付けが容易となる。
(本実施形態に係るアクチュエータの構成)
まず、本実施形態に係るアクチュエータの構成を説明する。図1は、本実施形態に係るアクチュエータの構成を示す概略図であり、(A)は正面図を示し、(B)は底面図を示す。図2は、本実施形態に係るアクチュエータのカバーを示す概略図であり、内側(ケース本体に対向する側)から見た図である。
図3は、ターミナルの挿入孔に挿入ピンに挿入する様子を示した概略図である。図4は、本実施形態に係るアクチュエータのカバーに固定されるターミナルの固定部を拡大した拡大図である。
図5は、図4に示す構成において、ターミナルを位置決めする突起の形成位置を替えた変形例を示す拡大図である。図6は、挿入孔が挿入ピンに挿入されるターミナルが案内される様子を示した概略図である。
ケース本体12及びカバー14は、絶縁性を有する絶縁性部材で形成されており、具体的には、例えば、樹脂で形成されている。
ケース本体12には、給電がなされる被給電部の一例としてのモータ16と、モータ16からの駆動力が出力される出力軸15と、モータ16からの駆動力を出力軸15へ伝達するための複数のギア(図示省略)が設けられている。
出力軸15から出力される駆動力は、種々の用途に用いることが可能であり、アクチュエータ10は、ワイパモータ、パワーウインドウモータ、パワーシートモータ、ウオーム減速機を有するモータ等として適用することが可能である。
さらに、カバー14には、図1(A)及び図1(B)に示すように、ケース本体12の係合片34に係合するスナップフィット32が形成されている。
カバー14は、ねじ30によってケース本体12にねじ止めされると共に、スナップフィット32が係合片34に係合することにより、ケース本体12に固定される。
ターミナル17、ターミナル18及びターミナル19は、導電性を有する導電性部材で形成されており、具体的には、例えば、銅、金、白金などの金属で形成されている。
また、ターミナル17は、カバー14に固定される固定部17Cと、外部から給電される端子17Bとを備えて構成されている。この固定部17C及び端子17Bは、一体的に形成されている。
また、ターミナル17とターミナル19との間には、図2に示すように、PTCサーミスタ25が設けられている。このPTCサーミスタ25は、電流を流すと自己発熱によって抵抗が増大し、電流が流れにくくなる性質を有している。これにより、過大な電流がモータ16へ流れるのを抑制する。
ターミナル18は、給電部18A、固定部18C及び端子18Bが一体的に形成されている。
なお、固定部18Cは、種々の形状とすることができる。ただし、固定部18Cは、後述の突起22が外縁に当接することにより回転が規制されることを考慮すると、少なくとも、挿入ピン20を中心とする円形状以外の形状とされる必要がある。また、固定部18Cは、後述の突起22が当接する部分として、その外縁に少なくとも1つ以上の辺を有する形状であることが望ましい。
また、挿入ピン20は、断面円形状に形成されている。具体的には、挿入ピン20は、円柱状又は円筒状で形成されている。
また、突起22及び突起23は、それぞれ、壁部36及び壁部38から挿入ピン20側へ突起している。
これにより、ターミナル18は、挿入ピン20の挿入孔18Dへの挿入方向(図6におけるA方向)に沿って線状とされた突起22上をターミナル18が滑るように、カバー14に取り付けられる。
なお、傾斜22Aは、突起22の先端部に形成すればよいので、寸法管理が容易となるとともに、組付け性も向上する。
また、突起23には、突起22と同様に、ターミナル18の案内を開始する案内開始側に傾斜が形成されている。傾斜は、ターミナル18のカバー14の取り付け時に移動する方向(図6のB方向)に沿って徐々に張り出す形状とされている。
また、突起23は、挿入ピン20に挿入されたターミナル18の固定部18Cの辺18CBに当接し、挿入ピン20を回転中心とした挿入ピン20周りの回転が抑制される。具体的には、突起23は、ターミナル18の図4におけるY方向の回転を規制する。なお、突起23は、ターミナル18の図4におけるX方向の回転も規制する。
この構成では、壁部36に、挿入ピン20が挿入孔18Dに挿入されたターミナル18に当接する2つの突起42、43が一体的に形成されている。また、突起42、43は、それぞれ、壁部36から挿入ピン20側へ突起している。
また、突起42には、ターミナル18の案内を開始する案内開始側に傾斜が形成されている。傾斜は、ターミナル18のカバー14の取り付け時に移動する方向に沿って徐々に張り出す形状とされている。
また、突起43には、突起42と同様に、ターミナル18の案内を開始する案内開始側に傾斜が形成されている。傾斜は、ターミナル18のカバー14の取り付け時に移動する方向に沿って徐々に張り出す形状とされている。
また、突起43は、挿入ピン20に挿入されたターミナル18の固定部18Cの辺18CAに当接し、挿入ピン20を回転中心とした挿入ピン20周りの回転が抑制される。具体的には、突起43は、ターミナル18の図5におけるY方向の回転を規制する。なお、突起43は、ターミナル18の図5におけるX方向の回転も規制する。
なお、ターミナル18の回転を規制する突起としては、3つ以上形成されていても良い。
次に、実施形態の作用を説明する。
本実施形態に係るアクチュエータ10では、ターミナル18をカバー14に取り付ける際には、ターミナル18をカバー14側(図6のB方向)へ移動させることにより、挿入ピン20が挿入孔18Dに挿入される。
また、突起22及び突起23の案内開始側に傾斜が形成されているので、ターミナル18を案内しやすい。
これにより、カバー14をケース本体12に取り付ける際には、ケース本体12に対するターミナル18の位置が決まるので、別途、ターミナル18をケース本体12に対して位置決めする必要がなくなり、ターミナル18の取り付けが容易となる。
Claims (4)
- ケース本体に取り付けられるカバーと、
前記カバーから突出する挿入ピンと、
前記挿入ピンが抜けないように挿入される挿入孔を有する固定部と、前記挿入ピンの軸方向視にて前記固定部の外縁をなす辺に沿って当該固定部から延出された延出部分と、を備え、前記ケース本体に設けられた被給電部に給電するためのターミナルと、
前記固定部の前記辺及び前記延出部分に沿って前記カバーに設けられ、前記固定部の前記辺及び前記延出部分に対向する壁部と、
前記挿入ピンの突出方向に沿って前記壁部に形成され、前記挿入ピンが前記挿入孔に挿入される前記ターミナルを案内し、前記挿入ピンが前記挿入孔に挿入された前記ターミナルに当接して該ターミナルの前記挿入ピン周りの回転を規制する突起と、
を備えたアクチュエータ。 - ケース本体に取り付けられるカバーと、
前記カバーから突出する挿入ピンと、
前記挿入ピンが抜けないように挿入される挿入孔を有し、前記ケース本体に設けられた被給電部に給電するためのターミナルと、
前記挿入ピンの軸方向視にて前記ターミナルの外縁に対して異なる方向から対向する複数の壁部と、
前記挿入ピンの突出方向に沿って前記複数の壁部のそれぞれに形成され、前記挿入ピンが前記挿入孔に挿入される前記ターミナルを案内し、前記挿入ピンが前記挿入孔に挿入された前記ターミナルに当接して該ターミナルの前記挿入ピン周りの回転を規制する突起と、
を備えたアクチュエータ。 - 前記突起は、複数設けられ、
複数の前記突起のうち一方の前記突起が前記ターミナルに当接して該ターミナルの前記挿入ピン周りの一方への回転を規制し、複数の前記突起のうち他方の前記突起が前記ターミナルに当接して該ターミナルの前記挿入ピン周りの他方への回転を規制する請求項1又は2に記載のアクチュエータ。 - 前記突起は、前記ターミナルの案内を開始する案内開始側に傾斜が形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
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