以下、本発明の一実施形態に係る操作装置及びこれを備えた画像形成装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複合機の構成を示す側面概略図である。図2は、操作部400の部分拡大図である。複合機1は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等を兼ね備えている。複合機1は、本体部200と、本体部200の用紙搬出側、例えば左側に配設された用紙後処理部300と、操作者が種々の操作指令等を入力するための操作部400と、本体部200の上部に配設された原稿読み取り部500と、原稿読み取り部500の上部に配設された原稿給送部600とから構成される。
図2にも示すように、操作部400は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部410と、操作者から操作指示が入力される操作キー部430を備える。操作キー部430は、ヘルプキー431、スタートキー432、テンキー433、及び機能切換キー434等を備える。
ヘルプキー431は、操作者から、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等に関する各操作方法を表示する操作案内画面(ヘルプ画面)を表示部410に表示させる指示を受け付けるものである。
スタートキー432は、コピー動作やスキャン動作等の各動作を開始させる指示を操作
者から受け付ける。テンキー433は、コピー部数を指定する指示等を操作者から受け付けるキーである。機能切換キー434は、コピー機能、送信機能(スキャナ機能、ファクシミリ機能等)、ボックス機能(後述するHDD74内に設けられている操作者毎の記憶領域(メールボックス)に記憶されているデータを読み出してプリントする機能)等を相互に切り替える機能切換指示を操作者から受け付けるキーである。
表示部410は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、タッチパネルを組み合わせたタッチパネルユニット等を備えている。表示部410は、種々の操作画面を表示すると共に、操作者が表示面(表示されている操作キー)をタッチすることで種々の機能の実行指令を入力することが可能とされている。
ワークフローボタン450は、ユーザにより予め設定されている設定内容でコピー動作やスキャン動作等の機能を実行するワークフロー動作や、当該ワークフロー動作を登録、変更、又は削除する操作を行うための処理を開始させる指示の入力をユーザから受け付けるボタンである。
コピーボタン451は、コピー機能の開始指示をユーザから受け付けるためのボタンである。送信ボタン452は、スキャナによりドキュメントデータを読み取って、指定された相手先にメールで送信するメール送信機能の開始指示をユーザから受け付けるためのボタンである。文書ボックスボタン453は、スキャナによりドキュメントデータを読み取って、指定された保存先(複合機1のHDD74内に設けられたフォルダ等)に保存する文書ボックス機能の開始指示をユーザから受け付けるためのボタンである。コピーボタン451、送信ボタン452、文書ボックスボタン453のいずれかがユーザにより押下操作されると、押下されたボタンに対応する機能の初期表示画面が表示部410に表示され、各機能の処理が開始される。
原稿給送部60は、原稿載置部601、給紙ローラ602、原稿搬送部603及び原稿排出部604を備え、原稿読み取り部500は、スキャナ501を備える。給紙ローラ602は、原稿載置部601にセットされた所要枚数分の原稿を一枚ずつ繰り出し、原稿搬送部603は、繰り出される原稿を順次スキャナ501の読み取り位置に搬送する。スキャナ501は搬送される原稿の画像を順次読み取り、読み取られた原稿は原稿排出部604に排出される。
本体部200は、複数の給紙カセット201、複数の給紙ローラ202、転写ローラ203、感光体ドラム204、露光装置206、現像装置207、定着ローラ208、排出口209、及び排出トレイ210等を備える。
感光体ドラム204は、矢印方向に回転しながら帯電装置(図示省略)によって一様に帯電される。露光装置206は、原稿読み取り部500において読み取られた原稿の画像に応じて変調されたレーザ光を感光体ドラム204上に走査し、ドラム表面に各色毎の静電潜像を形成する。現像装置207は、黒色の現像剤を感光体ドラム204に供給してトナー画像を形成する。
一方、給紙ローラ202は、印刷用紙が収納された給紙カセット201から印刷用紙を引き出し、転写ローラ203まで給送する。転写ローラ203は、搬送された印刷用紙に感光体ドラム204上のトナー像を転写させ、定着ローラ208は、転写されたトナー像を加熱して印刷用紙に定着させる。その後、印刷用紙は、本体部200の排出口209から用紙後処理部300に搬入される。また、印刷用紙は、必要に応じて排出トレイ210へも排出される。
用紙後処理部300は、搬入口301、印刷用紙搬送部302、搬出口303及びスタックトレイ304等を備える。印刷用紙搬送部302は、排出口209から搬入口301に搬入された印刷用紙を順次搬送し、最終的に搬出口303からスタックトレイ304へ印刷用紙を排出する。スタックトレイ304は、搬出口303から搬出された印刷用紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能に構成されている。
図3は、図1に示す複合機の制御ブロック図である。複合機1は、スキャナ部11、画像処理部21、プリンタ部31、操作部400、制御部51、ネットワークI/F(インターフェース)部71、HDD(ハードディスクドライブ)74、及びファクシミリ通信部75を備える。
スキャナ部11は、図1に示すスキャナ501を構成する露光ランプ12及びCCD(電荷結合素子)13を含む。スキャナ部11は、露光ランプ12により原稿を照射し、その反射光をCCD13で受光することにより、原稿から画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像を画像処理部21へ出力する。
画像処理部21は、補正部22、画像加工部23及び画像メモリ24を含む。画像処理部21は、読み取られた画像を必要に応じて補正部22及び画像加工部23により処理する。画像処理部21によって処理された画像は印刷用に画像メモリ24に記憶され、又はプリンタ部31に出力される。補正部22は、読み取られた画像に対してレベル補正、γ補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部23は、画像の圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
プリンタ部31は、図1に示す給紙カセット201及び給紙ローラ202等から構成される用紙搬送部32、図1に示す感光体ドラム204、露光装置206及び現像装置207等から構成される画像形成部33、図1に示す転写ローラ203等から構成される転写部34、及び図1に示す定着ローラ208等から構成される定着部35を含む。プリンタ部31は、スキャナ部11により読み取られた原稿データを用いて画像を記録紙に印刷する。具体的には、用紙搬送部32は記録紙を画像形成部33へ搬送し、画像形成部33は上記の画像に対応するトナー像を形成し、転写部34はトナー像を記録紙に転写し、定着部35はトナー像を記録紙に定着させて画像を形成する。
ネットワークI/F部71は、ネットワークインタフェース(10/100Base-TX)等を用い、LANを介して外部装置との間での種々のデータの送受信を制御する。HDD74は、スキャナ部11によって読み取られた画像及び当該画像に設定されている出力形式等を記憶する。
操作部400は、図1及び図2に示したように表示部410、操作キー部430を備える。表示部410は、タッチパネル機能により各種指示の入力を受け付ける複数のキーを表示制御部522による制御の下で表示する。操作キー部430には、図2に示した機能切換キー434、スタートキー432、テンキー433等が設けられている。制御部51のCPU52は、上記表示部410及び操作部400の各キーから、操作者によって入力された指示を受け付ける。
ファクシミリ通信部75は、符号化/復号化部(図示省略)、変復調部(図示省略)及びNCU(Network Control Unit)(図示省略)を含む。ファクシミリ通信部75は、スキャナ部11によって読み取られた原稿の画像データを、電話回線を介してファクシミリ装置等へ送信したり、ファクシミリ装置等から送信された画像データを受信したりする。符号化/復号化部は、送信する画像データを圧縮・符号化し、受信した画像データを伸長・復号化する。変復調部は、圧縮・符号化された画像データを音声信号に変調し、受信した信号(音声信号)を画像データに復調する。NCUは、送受信先となるファクシミリ装置等との電話回線による接続を制御する。
制御部51は、CPU52と、表示用データ記憶部53と、記憶部54と、テンプレート記憶部55を備える。
CPU52は、複合機1の動作制御を司るものである。表示用データ記憶部53は、操作者に対する操作案内を表示するための各種データ(本実施形態では、特に、表示用データ記憶部53は、コピー動作やスキャン動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定を受け付けるための受付画面を表示部410に表示させるための表示用データを記憶している)や、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等の各機能の動作状況等を表示するための画像データ(画像、文字、記号等の各データを含む)を記憶している。
記憶部54は、後述する指示受付部523によりユーザから受け付けられたコピー動作やスキャン動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定の内容に、後述する表示形式受付部524によってユーザから受け付けられた表示形式と、後述するテンプレート選択受付部525で受け付けられたテンプレートとを関連付けて記憶する。
テンプレート記憶部55は、電気機器で実行可能な機能についての各設定の組み合わせでなるテンプレート(定型フォーム)を複数記憶する。当該テンプレートは、例えば、コピー動作等の各機能毎に、各機能で適用する部数、用紙サイズ、倍率、濃度、集約印刷、原稿画質、両面分割等の設定の項目を記憶したものである。当該テンプレートは、コピー動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定をユーザに案内する処理を行うためのワークフロー、又はコピー動作等の機能を実行する際に適用される各設定の内容を記憶して当該各設定内容でコピー動作等の機能を実行させるワークフローに用いられる。
CPU52は、制御部521、表示制御部522、指示受付部523、表示形式受付部524、及びテンプレート選択受付部525を備える。
制御部521は、複合機1の各部(スキャナ部11,画像処理部21、プリンタ部31等)の動作制御を司る。
表示制御部522は、表示部410の表示動作を制御する。表示制御部522は、例えば、コピー動作やスキャン動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定をユーザから受け付けるための受付画面を表示部410に表示させる。
指示受付部523は、表示制御部522による上記各設定の受付画面の表示時に、当該各設定の内容を指定する指示を、例えば表示部410に備えられるタッチパネル機能により、ユーザから受け付ける。また、指示受付部523は、表示制御部522が表示部410に削除指示受付画像を表示させているときに、記憶部54に記憶されている前記各設定の内容や、これに関連付けられたテンプレート及び表示形式を削除する削除指示等をユーザから受け付ける。さらに、指示受付部523は、表示部410での表示に用いられているウィザード形式表示、一覧表示、又はメニュー形式表示を、他の表示形式に変更する表示形式変更指示をユーザから受け付ける。
表示形式受付部524は、指示受付部523により受け付けられた上記各設定の内容をそれぞれ別画面で対話型により順次表示するウィザード形式表示、指示受付部523により受け付けられた上記各設定の内容を並記して一画面に一覧表示する一覧表示、又は指示受付部523により受け付けられた上記各設定の内容をそれぞれの画像を用いて一画面に表示するメニュー形式表示の中から、ユーザ所望の表示形式を選択する表示形式選択指示を、例えば上記タッチパネル機能によりユーザから受け付ける。なお、表示形式受付部524は、ウィザード形式表示、一覧表示、又はメニュー形式表示の全てを選択可能として受け付けるものに限られず、ウィザード形式表示、一覧表示、又はメニュー形式表示のうち、少なくとも2つ以上の中から、ユーザ所望の表示形式の選択をユーザから受け付けるものであればよい。
テンプレート選択受付部525は、テンプレート記憶部55に記憶されたテンプレートから所望のテンプレートの選択を、例えば上記タッチパネル機能によりユーザから受け付ける。
次に、複合機1におけるワークフロー作成及び登録時の処理を説明する。図4及び図5は、複合機1におけるワークフロー作成及び登録時の処理を示すフローチャートである。図6は、コピー機能についてのワークフロー作成及び登録時の表示部410の表示画面の遷移を示す図、図7はスキャン機能についてのワークフロー作成及び登録時の表示部410の表示画面の遷移を示す図である。図8,図9は表示部410の表示画面の例を示す図である。図10はワークフロー削除時の表示部410の表示画面の遷移を示す図である。
複合機1の主電源がユーザによりオンとされ、例えば、コピーボタン451が押下操作されてコピー機能が開始されるとき、表示制御部522は、表示部410に、例えば図8に示す初期画面4100を表示させる(S1)。
この初期画面4100の表示時に、操作部400のワークフローボタン450がユーザにより押下され、指示受付部523に、ワークフローの開始指示が受け付けられると(S2でYES)、表示制御部522は、ワークフロー画面4101(図6)を表示させる(S3)。これにより、ワークフローの作成及び登録、削除の処理が開始される。表示制御部522は、ワークフロー画面4101に、ユーザからワークフローの新規登録及び削除を受け付けるための新規登録/削除ボタン4101gを表示させる。
なお、上記初期画面4100の表示時に、ワークフローボタン450がユーザにより押下されず(、ワークフローの開始指示が受け付けられず)、初期画面4100においてユーザによって指定された用紙選択や倍率等の設定内容、又は既に設定済みの設定内容で、スタートキー432やテンキー433等の押下操作が行われてコピー動作の実行指示が入力された場合は(S2でNO)、当該押下操作に従って、通常通りのコピー動作等が実行される(S17)。
上記表示制御部522によるワークフロー画面4101の表示中に、ユーザにより新規登録/削除ボタン4101gが押下されると、表示制御部522は、ワークフローの新規登録又は削除のいずれを行うかの選択指示をユーザに対して促すワークフロー登録/削除画面4102(図6)を表示部410に表示させる。例えば、表示制御部522は、ワークフロー画面4101からワークフロー登録/削除画面4102に表示を切り換えるとき、表示部410の表示領域の上部から下部に向かって、又は下部から上部に向かって、ワークフロー登録/削除画面4102が徐々にスライド移動して表示部410の表示領域に現れ、最終的にはワークフロー登録/削除画面4102の全体が表示されるように、表示部410の表示を切り換える。表示制御部522は、ワークフロー登録/削除画面4102に、ユーザからワークフローの新規登録指示を受け付けるための新規登録ボタン4102aと、ユーザからワークフローの削除指示を受け付けるための削除ボタン4102bを表示させる。
ここで、ユーザにより削除ボタン4102bが押下されて、タッチパネル機能により指示受付部523にワークフローの削除指示が受け付けられると(S4で「削除指示」)、表示制御部522は、表示部410に、削除するワークフローの選択を促す削除対象選択画面4103(図10)を表示させる。この削除対象選択画面4103には、図10に示すように、削除対象となる各ワークフローを示す画像W1,W2…が表示される。例えば、表示制御部522は、ワークフロー登録/削除画面4102から削除対象選択画面4103に表示を切り換えるとき、表示部410の表示領域の左部から右部に向かって、又は右部から左部に向かって、削除対象選択画面4103が徐々にスライド移動して表示部410の表示領域に現れ、最終的には削除対象選択画面4103の全体が表示されるように、表示部410の表示を切り換える。
なお、記憶部54には、削除が許可されるワークフロー(例えば、ユーザによりカスタマイズ作成されたワークフロー)と、削除が許可されないワークフロー(例えば、デフォルトで装備されているワークフロー)とを示す情報が記憶されている。表示制御部522は、当該情報に従って、削除が許可されるワークフローのみを画像W1,W2…として削除対象選択画面4103に表示させ、削除が許可されないワークフローは削除対象選択画面4103に表示させないか、或いは、図10に示すようにグレーアウト表示とし、ユーザに対して、削除が許可されるワークフローと、削除が許可されないワークフローとを認識させる。
この削除対象選択画面4103の表示時に、ユーザにより、削除が許可されるワークフローを示す画像W1,W2…のいずれかが押下されて、タッチパネル機能により、指示受付部523に、削除の対象とするワークフローの選択が受け付けられると(S18でYES)、表示制御部522は削除確認画面4108dを表示部410に表示させる。例えば、表示制御部522は、削除対象選択画面4103から削除確認画面4108dに表示を切り換えるとき、表示部410の表示領域の上部から下部に向かって、又は下部から上部に向かって、削除確認画面4108dが徐々にスライド移動して表示部410の表示領域に現れ、最終的には削除確認画面4108dの全体が表示されるように、表示部410の表示を切り換える。
この削除確認画面4108dには、ユーザから上記ワークフローの削除を承認する旨の指示を受け付けるための「はい」ボタン4108d1と、ユーザから上記ワークフローの削除を拒否する旨の指示を受け付けるための「いいえ」ボタン4108d2が表示制御部522によって表示される。ここで、ユーザにより「はい」ボタン4108d1が押下操作され、制御部521が、ワークフローの削除を承認する旨の指示を受け付けると、制御部521は、当該選択されたワークフローを構成する例えばコピー機能についての各設定の内容と、これに関連付けられたテンプレート及び表示形式を記憶部54から削除する(S19)。この後、表示制御部522は削除報知画面4109dを表示部410に表示させる。なお、特に図4及び図5では図示していないが、ユーザにより「いいえ」ボタン4108d2が押下操作され、制御部521が、ワークフローの削除を拒否する旨の指示を受け付けると、処理はS3に戻る。
一方、ワークフロー登録/削除画面4102の表示時に、ユーザにより新規登録ボタン4102aが押下されて、タッチパネル機能により指示受付部523にワークフローの新規登録指示が受け付けられると(S4で「新規登録指示」)、表示制御部522は、表示部410に、ワークフローの作成に用いるテンプレートの選択を促すテンプレート選択画面4104(図6)を表示部410に表示させる。このテンプレート選択画面4104には、ワークフローの作成に用いることが可能な各テンプレートを示す画像T1〜T6が表示される。
このテンプレート選択画面4104の表示時に、ユーザにより、テンプレートを示す画像T1〜T6のいずれかが押下されて、タッチパネル機能により、指示受付部523に、ワークフローの作成に用いるテンプレートの選択が受け付けられると(S5でYES)、表示制御部522は、当該選択されたテンプレートを記憶部54から読み出し、当該読み出したテンプレートが示す機能の各設定(例えば、コピー機能の場合、部数、用紙サイズ、倍率、濃度、集約印刷、原稿画質、両面分割等)についてのそれぞれの受付画面をウィザード形式表示により表示部410に順次表示する(S6)。表示用データ記憶部53には、当該各設定の受付画面を表示部410に表示させるための表示用データを記憶している。表示制御部522は、当該各設定の受付画面として、当該各設定(例えば、コピー機能の場合、部数、用紙サイズ、倍率、濃度、集約印刷、原稿画質、両面分割等)の内容の入力時に従来から用いられている一般的な受付画面の表示用データを、ウィザード形式表示でユーザに対して案内する場合にも共用する。当該受付画面の例は、図6に示す部数受付画面4105、図9に示す集約受付画面4105Bである。
例えば、表示制御部522は、テンプレート選択画面4104から各受付画面に表示を切り換えるとき、表示部410の表示領域の左部から右部に向かって、又は右部から左部に向かって、各受付画面が徐々にスライド移動して表示部410の表示領域に現れ、最終的には各受付画面の全体が表示されるように、表示部410の表示を切り換える。
指示受付部523は、上記各設定についての受付画面の表示時に、当該受付画面上に表示した操作ボタンのユーザによる操作に基づいて、タッチパネル機能により、当該受付画面で案内している設定についての内容指定(例えば、上記部数の具体数等)を受け付ける(S7)。
表示制御部522は、上記読み出したテンプレートが示す機能についての全ての設定の受付画面を表示し、各受付画面での内容指定を受け付けるまで受付画面の表示処理及び設定内容の受付処理を繰り返し(S8)、全ての設定についての受付画面の表示処理及び設定内容の受付処理を完了すると(S8でNO)、表示部410に、表示形式選択画面4106を表示する(S9)。
表示制御部522は、この表示形式選択画面4106に、上述したウィザード形式表示、一覧表示、又はメニュー形式表示のいずれかの表示形式の選択をユーザに促すウィザード形式表示ボタン4106a、一覧表示ボタン4106b、メニュー形式ボタン4106cを表示させる。
この表示形式選択画面4106の表示時に、ウィザード形式表示ボタン4106a、一覧表示ボタン4106b、メニュー形式ボタン4106cのいずれがユーサによって押下され、タッチパネル機能により、表示形式受付部524に、いずれかの表示形式の選択指示が受け付けられると(S10でYES)、制御部521は、S7等において指示受付部523により受け付けられた上記各設定の内容に、S11等で表示形式受付部524によって受け付けられた表示形式と、S5においてテンプレート選択受付部525で受け付けられたテンプレートとを関連付ける(S11)。すなわち、当該関連付けにより、例えばコピー動作等の機能を実行する際に、上記S7等において指示受付部523により受け付けられた上記各設定の内容をユーザに対して確認させる表示を、S11等で表示形式受付部524によって受け付けられた表示形式で行い、当該各設定の内容でコピー動作等の機能を実行させるワークフローが作成される。なお、S10及びS11で受け付けられた表示形式は、後述するワークフローの呼出処理における各設定の受付画面の表示時に適用されるものである。
続いて、表示制御部522は、表示部410に、当該作成されたワークフローの名称の入力画面4107を表示させる(S12)。この入力画面4107には、キーボード画像4107a等が表示され、ユーザが当該キーボード画像を押下することでタッチパネル機能により、ユーザからのワークフロー名の入力が可能とされている。
上記入力画面4107の操作により、ユーザからワークフロー名が入力されると(S13)、制御部521は、S7等において指示受付部523により受け付けられた上記各設定の内容を並べて一覧表示した画像4108aと、当該一覧表示した各設定の内容で登録する指示を受け付けるための登録ボタン4108bと、当該一覧表示した各設定の内容を変更する指示を受け付けるための設定変更ボタン4108cとを有する確認画面4108を表示部410に表示させる(S14)。
例えば、表示制御部522は、入力画面4107から確認画面4108に表示を切り換えるとき、表示部410の表示領域の上部から下部に向かって、又は下部から上部に向かって、一覧表示画像4108aが徐々にスライド移動して表示部410の表示領域に現れ、最終的には一覧表示画像4108aの全体が現れて確認画面4108が表示されるように、表示部410の表示を切り換える。
この確認画面4108の表示時に、ユーザにより登録ボタン4108bが押下され、指示受付部523に、一覧表示した各設定の内容で登録する指示が受け付けられると(S15で「登録指示」)、制御部521は、当該一覧表示されている各設定の内容と、表示形式受付部524によって受け付けられた表示形式と、S5においてテンプレート選択受付部525で受け付けられたテンプレートとを記憶部54に記憶させる(S16)。なお、この後、表示制御部522は、表示部410に、登録完了をユーザに対して報知する登録完了画面4109を表示させる。
また、上記確認画面4108の表示時に、ユーザにより設定変更ボタン4108cが押下され、指示受付部523に、当該一覧表示した各設定の内容を変更する設定変更指示が受け付けられると(S15で「設定変更指示」)、表示制御部522は、処理をS6に戻し、S5で選択が受け付けられたテンプレートが示す機能の各設定(例えば、コピー機能の場合、部数、用紙サイズ、倍率、濃度、集約印刷、原稿画質、両面分割等)についての各受付画面を再び表示部410に順次表示する処理に戻る(S6)。
また、一覧表示画像4108aにおける上記各設定内容の表示部分をユーザが押下操作すると、タッチパネル機能により、表示制御部522が、当該押下された設定内容を変更する指示を受け付け、当該押下された設定内容に対応する受付画面を表示部410に表示させ、制御部521が、この受付画面において、当該押下された設定内容の変更指示を個別に受け付けるようにしてもよい。
なお、上記では、コピー機能時の表示画面遷移を用いて説明したが、例えばスキャン機能時表示画面遷移は図7に示すように、各設定に対応する受付画面(例えば受付画面4105C)がスキャナ機能に応じた設定項目を示すものとなる。
次に、複合機1におけるワークフロー呼出時の処理を説明する。図11及び図12、複合機1におけるワークフロー呼出時の処理を示すフローチャートである。図13は、コピー機能についてのワークフロー呼出時のウィザード形式表示による表示画面の遷移を示す図、図14は、コピー機能についてのワークフロー呼出時の一覧表示形式による表示画面の遷移を示す図、図15はコピー機能についてのワークフロー呼出時のメニュー表示形式による表示画面の遷移を示す図である。なお、図4及び図5に示したワークフロー作成及び登録時の処理と同様の処理は説明を省略する。
複合機1の主電源がユーザによりオンとされたとき、表示制御部522は、表示部410に予め定められた初期画面4100を表示させる(S21)。
この初期画面4100の表示時に、操作部400のワークフローボタン450がユーザにより押下され、指示受付部523に、ワークフローの開始指示が受け付けられると(S22でYES)、表示制御部522は、ワークフロー画面4101(図13)を表示させる(S3)。ワークフロー画面4101には、記憶部54に記憶(登録)されている各ワークフローを示すワークフロー画像4101a〜4101fが表示される。
ここで、ユーザにより、新規登録/削除ボタン4101gが押下された場合は、図4及び図5に示したS5乃至S16、及びS18,S19の処理が行われる。当該処理は、図4及び図5に示した通りであるため、ここでは説明を省略する。
ワークフロー画面4101の表示時に、ワークフロー画面4101内に表示されているワークフロー画像4101a〜4101fのいずれかがユーザによって押下され、複合機1が備える機能(例えばコピー動作等)の実行について適用するワークフローを選択するワークフロー選択指示がユーザから受け付けられると(S24でYES)、表示制御部522は、当該選択されたワークフローを記憶部54から読み出し、当該読み出したワークフローが保有する表示形式情報(図4及び図5に示したS10,S11で受け付けられた表示形式)に基づいて、当該ワークフローが示す表示形式を判別する(S25)。
表示制御部522は、当該読み出したワークフローが示す表示形式がウィザード形式表示であると判別した場合は(S25でYES)、表示形式変更指示受付ボタン4105a,確認画面表示指示受付ボタン4105bと共に、当該読み出したワークフローが示す機能の各設定(例えば、コピー機能の場合、部数、用紙サイズ、倍率、濃度、集約印刷、原稿画質、両面分割等)についてのそれぞれの受付画面(例えば、図13に示す受付画面4105)を順次表示部410に表示する(S26)。
表示形式変更指示受付4105aは、表示部410の表示形式を他の表示形式に切り換える指示をユーザから受け付けるためのボタンである。例えば、図13の受付画面4105に示すように、当該表示形式変更指示受付4105aが表示される。
確認画面表示指示受付ボタン4105bは、当該読み出したワークフローに登録されている設定内容を確認可能な一覧表示形式による確認画面を表示する指示をユーザから受け付けるためのボタンである。例えば、図13の受付画面4105に示すように、当該表示形式変更指示受付ボタン4105bが表示される。
なお、表示制御部522は、各受付画面に表示を切り換えるとき、表示部410の表示領域の左部から右部に向かって、又は右部から左部に向かって、各受付画面が徐々にスライド移動して表示部410の表示領域に現れ、最終的には各受付画面の全体が表示されるように、表示部410の表示を切り換える。
また、表示制御部522は、上記確認画面に表示を切り換えるとき、表示部410の表示領域の上部から下部に向かって、又は下部から上部に向かって、上記確認画面が徐々にスライド移動して表示部410の表示領域に現れ、最終的には上記確認画面の全体が表示されるように、表示部410の表示を切り換える。
すなわち、表示制御部522は、ユーザに対してワークフローに従った流れで設定内容の入力を案内する場合や、設定内容の入力操作が続く場合は、左右方向に表示部410の画面を切り換え、設定内容の入力操作が終了して確認を求める場合には上下方向に表示部410の画面を切り換えることで、画面表示の切り換わり方により(視覚効果により)、求められる操作が異なることをユーザに認識させる。
指示受付部523は、上記各設定についての受付画面の表示時に、ユーザによる確認画面表示指示受付ボタン4105bの押下操作に基づいて、タッチパネル機能により、確認画面表示の指示をユーザから受け付けると(S27でYES)、表示制御部522は、押下された表示形式変更指示受付ボタン4105bに対応する一覧表示形式の確認画面を表示部410に表示する(S41)。この確認画面に表示を切り換えるときにおいても、上述したように、表示部410の表示領域の上部から下部に向かって、表示制御部522は、又は下部から上部に向かって、上記確認画面が徐々にスライド移動して表示部410の表示領域に現れ、最終的には上記確認画面の全体が表示されるように、表示部410の表示を切り換える。なお、当該確認画面には、既にユーザにより当該ワークフローに登録されている各設定の内容が表示されることになる。この後、処理はS31に移る。
指示受付部523は、上記各設定についての受付画面の表示時に、ユーザによる表示形式変更指示受付4105aの押下操作に基づいて、タッチパネル機能により、表示形式変更指示をユーザから受け付けると(S27でNO,S44でYES)、表示制御部522は、ユーザに対して表示形式の選択を促す表示形式選択画面を表示部410に表示させる(S45)。この表示形式選択画面には、この時点までに表示部410に表示されていた表示形式とは異なる他の2種の表示形式のうち、いずれかを選択する指示を受け付けるためのボタンが表示制御部522により表示される。この表示形式選択画面の表示中に、ユーザによる当該ボタン操作でタッチパネル機能により、いずれかの表示形式が選択されると、表示制御部522は、当該選択された表示形式を、以降の表示部410での表示に用いる表示形式に設定する(S46)。この後、処理はS25に移る。
一方、指示受付部523が、上記各設定についての受付画面の表示時において、ユーザによる表示形式変更指示受付ボタン4105a及び確認画面表示指示受付ボタン4105bの押下操作に基づく指示をユーザから受け付けない場合であって(S27でNO,S44でNO)、当該受付画面上に表示した操作ボタン(例えば、図13に示す受付画面4105の操作ボタン4105c,4105d)又はテンキー433等のユーザによる操作に基づいて、タッチパネル機能により、当該受付画面で案内している設定についての内容指定(例えば、上記部数の具体数等)を受け付けた場合は(S28でYES)、当該指示された内容に設定の内容を変更する(S29)。
表示制御部522は、上記読み出したテンプレートが示す機能についての全ての設定の受付画面を表示するまで、当該受付画面の表示処理及び設定内容の受付処理を繰り返し(S30)、全ての設定についての受付画面の表示処理及び設定内容の受付処理を完了すると(S30でNO)、表示部410に、この時点で受け付けられている設定内容(S28等において指示受付部523により受け付けられた上記各設定の内容等)を並べて一覧表示した画像4110aと、当該一覧表示した各設定の内容で機能を実行する機能実行指示を受け付けるための機能実行ボタン4110bと、当該一覧表示した各設定の内容を変更する指示を受け付けるための設定変更ボタン4110cとを有する確認画面4110を表示部410に表示させる(S31)。なお、全ての設定についての受付画面の表示処理及び設定内容の受付処理を完了していない場合は(S30でYES)、処理をS26に戻す。
また、S25において、当該選択されたワークフローが示す表示形式がメニュー表示形式の場合は(S25でNO,S34でYES)、表示制御部522は、図15に示すように、各設定の内容を示す画像4111a〜4111gを一画面に表示するメニュー表示画面4111を表示部410に表示させる(S35)。
なお、このメニュー画面4111は、図8に示した初期画面4100の表示用データを共用して用いることができる。表示制御部522は、初期画面4100に、予め保有しているOKボタン4111hの画像を追加して、メニュー画面4111を作成することが可能である。
このメニュー表示画面4111の表示時に、画像4111a〜4111gのいずれかがユーザによって押下されることで、設定内容を変更する対象とされる設定が、タッチパネル機能により指示受付部523にユーザから受け付けられると(S36でYES)、表示制御部522は、当該選択された設定に対応する受付画面(例えば、図15に示す受付画面4105)を表示部410に表示させる(S37)。この後、当該受付画面で案内している設定についての内容指定(例えば、上記部数の具体数等)を受け付けた場合は(S38でYES)、当該指示された内容に設定の内容を変更する(S39)。なお、当該メニュー表示画面4111から受付画面への表示遷移、受付画面で案内している設定についての内容指定の受付は、メニュー表示画面4111で表示している設定の全てについて可能とされている。なお、当該メニュー表示画面4111から遷移して表示される各受付画面は、ウィザード形式表示で用いられる受付画面と同様である。すなわち、表示制御部522は、記憶部54に記憶されている各設定の受付画面を、ウィザード形式表示とメニュー表示形式とで共用する。このため、特に図11及び図12には示していないが、当該メニュー表示画面4111から遷移したとき等に表示される各受付画面にも、表示形式変更指示受付ボタンが表示され、ユーザによって当該表示形式変更指示受付ボタンが押下されることで表示形式変更指示をユーザから受け付けると表示制御部522は、この時点で表示に適用している表示形式(メニュー表示形式)を、押下された表示形式変更指示受付ボタンに対応する他の表示形式に変更する。当該表示形式の変更後の処理は、図11及び図12に示すフローチャートにおいて、変更後の表示形式の画面表示に対応する処理に移行して開始される。
当該設定内容の変更後、表示制御部522は、再びメニュー表示画面4111を表示部410に表示させる。メニュー表示画面4111に表示されているOKボタン4111hがユーザによって押下されると、処理はS31に移る。
また、当該選択されたワークフローが示す表示形式がメニュー表示形式ではなく一覧表示形式である場合は(S34でNO)、表示制御部522は、表示部410に、S27等において指示受付部523により受け付けられた上記各設定の内容を並べて一覧表示した画像4110aと、機能実行ボタン4110bと、設定変更ボタン4110cとを有する確認画面4110を表示部410に表示させる(S31)。
この確認画面4110の表示時に、ユーザにより機能実行ボタン4110bが押下され、指示受付部523に、一覧表示した各設定の内容で機能を実行する指示が受け付けられると(S32で「機能実行指示」)、制御部521は、当該一覧表示されている各設定の内容で機能(コピー動作等)を実行させる(S33)。
なお、上記確認画面4110の表示時に、ユーザにより設定変更ボタン4110cが押下され、指示受付部523に、当該一覧表示した各設定の内容を変更する設定変更指示が受け付けられると(S32で「設定変更指示」)、メニュー形式又は一覧表示形式のいずれかにより、ここまで表示していた場合は(S43でYES)、表示制御部522は処理をS35に戻す。また、ウィザード形式により、ここまで表示していた場合は(S43でNO)、表示制御部522は処理をS26に戻す。なお、S43でNOの場合にも、処理をS35に戻すようにしてもよい。
また、複合機1によるワークフロー作成及び登録時、及びワークフロー呼出時には、ユーザによる機能設定の操作進度に応じたガイダンス表示を行うことも可能である。この操作進度に応じたガイダンス表示処理を行う複合機1の制御ブロック図を図16に示す。なお、図3に示した構成と同様の構成は説明を省略する。
この場合の複合機1は、制御部51のCPU52が、更に操作進度検出部526を備える。操作進度検出部526は、指示受付部523においてユーザから機能の各設定内容の指示を受け付ける時に、ユーザによる操作進度を検出する。例えば、操作進度検出部526は、当該操作進度として、(1)ユーザによる当該指示の誤入力回数、又は(2)誤入力頻度、或いは、(3)ユーザによる前記各設定の内容を指定する際に要した時間を検出する。
さらに、制御部51は、ガイダンス表示用データ記憶部56を備える。ガイダンス表示用データ記憶部56は、操作進度検出部526によって検出される各操作進度に対応するそれぞれの操作ガイダンスを表示するためのガイダンス表示データを当該各操作進度別に記憶している。表示制御部522は、操作進度検出部526によって検出される操作進度に対応するガイダンス表示データをガイダンス用表示データ記憶部56から読み出して、表示部410に表示させる。
次に、当該複合機1におけるワークフロー作成及び登録時の処理を説明する。図17及び図18は、複合機1におけるワークフロー作成及び登録時の処理を示すフローチャートである。図19及び図20は、操作ガイダンス表示時の表示画面の例を示す図である。なお、図4及び図5に示した処理と同様の処理は説明を省略する。
テンプレート選択画面4104の表示時に、ユーザにより、テンプレートを示す画像T1〜T6のいずれかが押下され、指示受付部523に、ワークフローの作成に用いるテンプレートの選択が受け付けられ(S55でYES)、表示制御部522が、当該選択されたテンプレートが示す機能の各設定についてのそれぞれの受付画面を表示部410に順次表示し(S56)、指示受付部523が、ユーザによる操作に基づいて、当該受付画面で案内している設定についての内容指定(例えば、上記部数の具体数等)の受け付けを開始したとき、操作進度検出部526は、当該各設定の内容の入力に、例えば、ユーザによる当該指示の誤入力回数(例えば、設定不可能な部数桁数の入力等の回数、前画面に戻る操作の回数等)、誤入力頻度(予め定められた時間(例えば1分間)内における誤入力の回数)、或いは、ユーザによる各設定の内容を指定する際に要した時間(各受付画面表示後に入力操作が行われない時間等)を検出する(S57)。
表示制御部522は、操作進度検出部526によって検出された操作進度が予め定められた値(例えば、1つの受付画面の表示時における誤入力回数が3回、1つの受付画面について前画面に戻る操作が5回、各受付画面表示後に入力操作が行われない時間が2分間等)に達しているか否かを判断し(S58)、操作進度が予め定められた値に達している場合には(S58でYES)、表示制御部522は、操作進度に応じたガイダンス表示用データ(誤入力回数の多少の別や、入力操作が行われない時間の長短に応じたガイダンス表示用データ)をガイダンス表示用データ記憶部56から読み出し(S59)、当該読み出したガイダンス表示用データを表示部410に表示させる(S60)。操作進度が予め定められた値に達していない場合は(S58でNO)、S59及びS60の処理はスキップされる。
例えば、表示部410にコピー機能時における部数設定の受付画面が表示されているときに、ユーザが、設定不可能な部数桁数の入力を予め定められた回数(3回)行ったことが操作進度として操作進度検出部526によって検出されている場合には、表示制御部522は、当該操作進度に対応するガイダンス表示用データをガイダンス表示用データ記憶部56から読み出し、図19に示すように、「3桁までの部数を入力してください」の旨のメッセージ等を示すガイダンス表示を表示部410に表示させる。
また例えば、表示部410にコピー機能時における部数設定の受付画面が表示されているときに、ユーザにより部数の入力操作が行われない時間が予め定められた時間(2分間等)に達したことが操作進度として操作進度検出部526によって検出されている場合には、表示制御部522は、当該操作進度に対応するガイダンス表示用データをガイダンス表示用データ記憶部56から読み出し、図20に示すように、「この画面では、コピーで作成する部数を入力します。操作部のテンキー、画面上の「+」ボタン、又は「−」ボタンを押して部数を入力して下さい。」の旨のメッセージ等を示すガイダンス表示を表示部410に表示させる。
指示受付部523は、上記各設定についての受付画面の表示時に、当該受付画面上に表示した操作ボタンのユーザによる操作に基づいて、タッチパネル機能により、当該受付画面で案内している設定についての内容指定(例えば、上記部数の具体数等)の入力操作が完了すると(S61でYES)、当該受け付けた設定内容を受け付ける(S62)。以降の処理は、図4及び図5に示した処理と同様である。
次に、当該複合機1におけるワークフロー呼出時の処理を説明する。図21及び図22は、複合機1におけるワークフロー呼出時の処理を示すフローチャートである。なお、図4,図5,図11,及び図12に示した処理と同様の処理は説明を省略する。
指示受付部523が、受付画面上に表示した操作ボタンのユーザによる操作に基づいて、当該受付画面で案内している設定についての内容指定、及び表示形式変更の受け付けをウィザード形式表示又はメニュー表示形式で開始したとき(S85,S101)、操作進度検出部526は、当該各設定の内容の入力に、例えば、ユーザによる当該指示の誤入力回数、誤入力頻度、或いは、ユーザによる各設定の内容を指定する際に要した時間を検出する(S86,S102)。
表示制御部522は、操作進度検出部526によって検出された操作進度が予め定められた値に達しているか否かを判断し(S87,S103)、操作進度が予め定められた値に達している場合には(S87でYES,S103でYES)、表示制御部522は、操作進度に応じたガイダンス表示用データをガイダンス表示用データ記憶部56から読み出し(S88,S104)、当該読み出したガイダンス表示用データを表示部410に表示させる(S89,S105)。
なお、ワークフロー作成及び登録時、ワークフロー呼出時において、各設定内容のそれぞれの受付画面に、表示制御部522が、ユーザから上記ガイダンス表示を行わせる旨の指示を受け付けるためのガイダンス指示ボタンを表示させておき、当該ガイダンス指示ボタンがユーザによって押下操作された場合に、タッチパネル機能により、表示制御部522がガイダンス表示を行わせる旨の指示を受け付け、当該ユーザからの指示に基づいて、上述したガイダンス表示(例えば図20に示したガイダンス表示)を行うようにしてもよい。この場合、操作部400のヘルプキー431の押下に基づいて、表示制御部522がガイダンス表示を行わせる旨の指示を受け付けるようにしてもよい。さらには、例えば図19に示すガイダンス表示が行われているきに、上記ガイダンス指示ボタン又はヘルプー431を2回連続して押下操作した場合に、表示制御部522が、図20に示すような、更に詳細な説明を行うガイダンス表示を行うようにしてもよい。
指示受付部523は、上記各設定についての受付画面の表示時に、当該受付画面上に表示した操作ボタンのユーザによる操作に基づいて、表示形式の変更指示入力操作、又は当該受付画面で案内している設定についての内容指定の入力操作が完了すると(S91でYES,S106でYES)、設定を当該受け付けた内容に変更する(S92,S107)。以降の処理は、図11及び図12に示した処理と同様である。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。上記図1乃至図22に示した構成及び処理は、本発明の実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記実施形態に限定する趣旨ではない。
例えば、上記各実施形態では、記憶部54に、指示受付部523によりユーザから受け付けられたコピー動作やスキャン動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定の内容に、表示形式受付部524によってユーザから受け付けられた表示形式と、テンプレート選択受付部525で受け付けられたテンプレートとを関連付けて記憶するものとしているが、当該テンプレートを用いることなく、指示受付部523によりユーザから受け付けられたコピー動作やスキャン動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定の内容に、表示形式受付部524によってユーザから受け付けられた表示形式を関連付けて記憶部54に記憶するようにしてもよい。
また、例えば、上記各実施形態では、本発明に係る電気機器の一例を画像形成装置、すなわち複合機1として説明したが、本発明に係る電気機器は複合機に限られず、他の画像形成装置(コピー機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、プリンタ等)であっても構わないし、更には、洗濯機、炊飯器、オーディオ機器等、画像形成装置とは異なる他の電気機器であっても構わない。