JP5201844B2 - キャップ - Google Patents
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Description
特に、インナーリングを肉厚の厚い大インナープラグ部と肉厚の薄い小インナープラグ部が段差を介して構成しているので、シーリング状態では、大インナープラグ部で密封性を向上させ、開口につれて小インナープラグが適正に変形してヘッドスペース部の圧力を適正にコントロールすることができ、泡の吹き出しをより効果的に防止することができる。
したがって、請求項1の発明によれば、開栓時の内容液の吹き出しを効果的に防止できる。
さらに、アウターリング本体の下端に外方斜め上方に延びた足を有しているので、ボトル落下時に該足が衝撃緩衝材として機能し、落下衝撃に対する耐性を向上させることができる。また、該足が肩部絞り成形時に屈曲変形して、ボトル口端部の形状変化を吸収するので、ボトル口端部外周面の多少の寸法バラツキに対しても吸収し対応することができ、第2の目的を達成できる。
図1は、本発明の実施形態に係る金属製キャップ(以下、単にキャップという)1のボトル装着前の状態を表す一部破断正面図であり、図2は装着後の状態を表す一部破断正面図である。本実施形態のキャップは、キャップ本体となる金属製シェル(以下、単にシェルという。)2と、その天壁裏面に嵌合された弾性材で形成された中栓3とからなる。シェル2は、天壁4とスカート壁5とからなり、ボトル口へのシーリング前の状態では、図1に示すように、スカート壁下端部に容器の顎部を覆う環状凸部6が形成されて下方に延び、その途中にタンパーエビデントバンド7を区画形成するためのスリットとブリッジとからなる弱化線8が形成されている。また、天壁4の近傍には周方向に凹凸が交互に存在するナール10が形成され、その凹部上端縁が切断されてガス抜き穴を形成するとともに、切断端縁が半径方向内側に屈曲して、天壁裏面に装着される中栓3が落下するのを防止する係止片11として機能する。
中栓3は、天面部15に外周から順にアウターリング16、インナーリング17が垂下して設けられ、アウターリング16とインナーリング17の頂部間に天面が環状円弧部となっている天面環状部18を形成し、アウターリング16、天面環状部18、インナーリング17とで同図(b)に拡大して示すように、ボトル口端部(本実施形態ではカール部)31が嵌合する断面略U字状のボトル口端部嵌合環状溝19を形成している。該ボトル口端部嵌合環状溝19は、後述するように開栓時の液吹き出し防止機能と密封機能を果たすために、インナーリング17がボトル口端部内周面33に当接し、且つアウターリング16がボトル口端部外周面32に当接する関係を保つように形成されていることが重要である。
このように、アウターリング16を略V字状に形成することによって、アウターリングを単に樹脂の塊状に肉厚に形成する場合と比べて、シェル肩部の絞り成形が容易となり、ボトル口端部外周面との密着性が向上して、密封性を高めると共に、後述するように落下時に衝撃を吸収し、密封が破壊されるのを防止する機能が向上する。
図3(a)は、キャップ1をボトル30に被せ、その天面を押圧することによって、ボトル開口部のカール部31が、中栓3のボトル口端部嵌合環状溝19に嵌合した状態である。該状態では図1(b)に拡大して示すように、ボトル口端部嵌合環状溝19の内周面がカール部外周面の断面半分以上に亘って当接した状態となっている。この状態で、ショルダー成形型35が下降して、シェルの肩部を押圧して絞り成形する。ショルダー成形型35は、従来と同様に、シェル2の肩部に環状段差面を形成するショルダー成形型面36を有し、ショルダー成形型35が下降することによって、成形型面36の内周角部が同図(b)〜(c)に示すように、中栓3の略V字状になっているアウターリング16のアウターリング本体部20と足部21とのV状空間22の上方でシェルを押圧する。その結果、成形型面36の下降によりシェル2の肩部12がV状空間22方向に変形するにつれて、アウターリング本体部20と足部21にそれらを半径方向内側に倒す斜めの分力が作用し、同図(c)に示すように、アウターリング本体部20の内側側面がボトル口端部外周面32に圧接して密封すると共に、足21も内向きに変位して、アウターリング本体部20の外周面と当接し、その状態をシェル肩部の絞り成形により維持する。次いで、同図(d)に示すようにショルダ−成形型35の中央部に位置する押圧板37が下降し、シェルの天壁4を押圧することによって、シェルの天壁4と中栓の天面部15が密接する。
図4は開栓時のキャップを開栓方向に回転させた時の開栓角度毎の状態を示し、(a)は0゜つまり密封状態、(b)は開栓角度100゜の状態、この角度でブリッジの破断が起こる。(c)は開栓角度180゜で一次リークが起こっている状態になっている。(d)は開栓角度230゜で、この状態では2次リークが起こっている状態を示している。
(a)の状態、つまり未開栓状態では、ボトルのカール部31の断面略全周がボトル口端部嵌合溝19の内周部と接触して密封状態になっているが、基本的なシールはアウターリング本体部20とボトル口端部外周面32との圧接によって図っている。この状態からキャップを開栓方向に回転させることよって、ネジのリード角に沿ってキャップが上昇し、カール部31の頂面とボトル口端部嵌合溝の天面環状溝との間に空間42ができ、その空間は次第に大きくなることによって空間内が負圧になる。そのため、ヘッドスペースの陽圧によって、弱当接状態にある比較的変形し易いインナーリングとボトル口端部内周面33との密封が破壊されて、ヘッドスペース40と空間42とがガス導通状態となり、インナーリング17でのシール性は殆どなくなり、シールはアウターリング16によって維持される。この状態は、一次リークが発生するまで維持される。略100゜まで回転すると、弱化線8のブリッジの破断が起こるが、その時点ではまだ、密封は破壊されていない。
なお、以上のブリッジブレイク角度、一次リーク角度、二次リーク角度は、必ずしも一様でなく、金属シェル及び中栓の材質や肉厚、及び内圧等によって左右されるので、それらの条件に合わせて前記インナーリングの大インナープラグ及び小インナープラグの寸法を設計すればよい。
したがって、アウターリングの上記形状は、開栓時の液飛び出しの防止を目的としたインナーリングとアウターリングの組み合わせに関わらず、インナーリングを有しない従来の金属キャップのライナーにおけるアウターリング形状としても有効に採用できる。
3 中栓 4 天壁
5 スカート壁 6 環状凸部
7 タンパーエビデントバンド 8 弱化線
12 肩部 15 天面部
16 アウターリング 17 インナーリング
18 天面環状部 19 ボトル口端部嵌合環状溝
20 アウターリング本体部 21 足
22 空間 25 大インナープラグ
26 小インナープラグ 27 屈曲部
28 段差部 30 ボトル
31 カール部 32 ボトル口端部外周面
33 ボトル口端部内周面 34 キャップ付き密封ボトル
35 ショルダー成形型 36 成形型面
37 押圧板 40 ヘッドスペース
41 泡
Claims (3)
- ボトル内が陽圧状態であるボトルに適用するキャップであって、
キャップ本体と、該キャップ本体の内側に嵌合された弾性材で形成された中栓からなり、前記中栓は天面部、インナーリング、アウターリングを有し、前記インナーリングと前記アウターリングの頂部間が環状に形成された天面環状部となっており、前記インナーリング、前記アウターリング及び前記天面環状部でボトル口端部が嵌合当接するボトル口端部嵌合環状溝を形成し、
前記中栓のインナーリングは、上方の肉厚の厚い大インナープラグと該大インナープラグの下方に段差部を介して肉厚の薄い小インナープラグからなり、
前記アウターリングは、アウターリング本体とその下端から外方斜め上方に延びた足からなり、
且つ前記ボトル口端部嵌合環状溝は、前記アウターリング本体の内周面下端が前記インナーリングの小インナープラグ外周面下端より前記天面環状部寄りになるように上方位置に形成され、開栓に際して前記アウターリングとボトル口端部外周面との接触が離れるまで、前記小インナープラグがボトル口端部内周面と接触状態を保っていることを特徴とするキャップ。 - 前記大インナープラグは天面根元から1.5mm〜2.5mm長さ、0.6mm〜1.5mm幅とし、前記小インナープラグは前記大インナープラグ下部から下方に1.5mm〜3mm長さで延びていて、幅は前記大インナープラグの1/5〜4/5であることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
- 前記キャップは、前記キャップ本体が金属製シェルで形成された金属製キャップであり、前記金属製シェルの内側に前記中栓が嵌合された状態でボトル口に、ヘッド圧による押圧、シェル肩部の絞り加工、およびネジ成形により密封装着され、前記金属シェル肩部の絞り加工時に、前記アウターリングの前記足がアウターリング下部を軸として径方向内側へ倒れ込むことにより、該金属製キャップをボトル口に密封装着した状態で前記アウターリング本体と前記足がボトル口端部外壁と前記キャップ本体肩部内壁間に挟まった状態になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャップ。
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