JP5201624B2 - 溶接部の圧延方法 - Google Patents

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本発明は、複数の鋼帯を順次溶接で接続しながら連続圧延するとき、鋼帯本体の圧延速度よりも溶接部の圧延速度を低下させて圧延する溶接部の圧延方法に関する。
鋼帯を所望の厚さに仕上げる圧延には、1基の圧延スタンドで圧延する場合や複数の圧延スタンドを並列に配置して圧延する、いわゆるタンデム圧延する場合がある。いずれの場合にも、圧延能率を向上するために、複数の鋼帯を順次溶接で接続しながら圧延する連続圧延を行うことがある。複数の鋼帯を連続して圧延する場合、圧延装置の入側に設けられる溶接機で、すでに圧延装置に装入されている前鋼帯の後端に、後鋼帯の先端を溶接して接続する。後鋼帯は、前鋼帯に導かれて圧延装置へ装入され、前鋼帯に続いて圧延される。このとき、鋼帯の本体と同様に溶接部も圧延される。溶接部は、鋼帯の本体と機械的特性および形状が異なるので、鋼帯の本体と同じ条件で圧延されると、圧延中に破断することがある。鋼帯の溶接部が破断すると、圧延を一旦中断し、前鋼帯を圧延装置から取り出し、後鋼帯を張力負荷状態にしてから圧延を再開しなければならないので、復旧に時間を要して圧延能率が低下するという問題がある。
このような問題を解決する先行技術として、溶接部の板厚方向の形状を計測し、その計測結果に基づいて溶接部の圧延速度や張力を制御する圧延方法(特許文献1参照)、また、溶接部の破断確率を実績データから求め、破断確率に基づく破断による生産阻害量と、溶接部圧延時の圧延速度の減速による生産阻害量とを勘案して、溶接部の圧延速度を制御する方法(特許文献2参照)がある。特許文献1および特許文献2では、溶接部の形状や品質特性の観点から圧延時における鋼帯の破断を防止する方策を提案し、破断の回避による圧延能率の向上を図っている。
しかし、溶接部の圧延における能率阻害の原因は、溶接部の破断に限るものではない。溶接部の破断以外にも、圧延能率を阻害する以下のような問題がある。図5は、溶接部および溶接部近傍の鋼帯の状態を示す。鋼帯1は、溶接部2および溶接部近傍で横曲がりを有していることがある。ここで、横曲がりとは、溶接部2および溶接部近傍の鋼帯1が、鋼帯1の圧延方向に対して直交する方向、すなわち鋼帯1の幅方向へ弧状に変形していることをいい、変形の程度を横曲がり量と呼ぶ。図5に基づいて横曲がり量をさらに説明する。溶接部2および溶接部近傍を除く鋼帯1の定常部における幅方向の中心線3から、溶接部2およびその近傍の鋼帯1が、幅方向へ弧を描くように変形して突出している距離をWsとする。この距離Wsから鋼帯1の半幅W/2を減算して得られるWcを横曲がり量と定義する。
横曲がりは、熱間圧延鋼帯で発生することが多い。熱間圧延はスラブ単位で行われる。スラブの先端および後端は、自由端であり圧延時に張力が付加されないので、圧延方向に直交する方向にぶれ易く横曲がりを生じやすい。熱間圧延鋼帯の横曲がり部分をすべて除去すると製品歩留が低下するので、横曲がりを有するまま次工程に送られることが多い。横曲がりを有する熱間圧延鋼帯を連続圧延するべく、その先端部と後端部とを溶接して接続すると、溶接部2および溶接部近傍の鋼帯1は横曲がりを有することになる。
鋼帯1を順次溶接で接続して連続圧延する場合、横曲がりを有する溶接部2は、圧延ロールの軸方向の中心に対して偏った位置で圧延される。圧延ロールの中心に対して偏った位置で圧延されると、鋼帯1は、その片側だけが強く圧下され、強く圧下される側の反対側へ寄るという、いわゆる板逃げを生じる。板逃げが生じると、鋼帯1が圧延装置に擦れて損傷し、甚だしい場合には鋼帯1が圧延ロールに巻き込まれるという絞込みが発生する。
従来、溶接部2の圧延時には、圧延速度を遅くし、圧延機の操作者が圧延ロールの圧下バランスを手動調整して板逃げの発生を防止している。図6は、鋼帯の定常部および溶接部を圧延する場合の圧延速度の対比を示す。図6中のライン4は、溶接部2を含む鋼帯1を圧延する場合の圧延速度の時間推移を表す。鋼帯1の定常部の圧延速度Vsに対して、溶接部2を圧延するときには、その圧延速度Vwを遅くしている。たとえば、定常部の圧延速度Vsが300m/minであるのに対して、溶接部の圧延速度Vwは50m/min程度である。このように溶接部2の圧延速度Vwを遅くするのは、操作者の圧下バランスの手動調整作業が圧延に追随できるようにするためである。溶接部2を圧延する場合、溶接部2および溶接部近傍の鋼帯1の横曲がり量Wcに関わらず、圧延速度Vwを一律に遅くしているのが実情であり、圧延速度Vwを遅くすることにより溶接部の圧延能率が低下するという問題がある。
圧延速度低下による能率低下を防止するために、被圧延材が圧延機に噛み込む時の圧延トルクの増加量を予測し、該予測値に基づいて噛み込み時の圧延速度低下量を求め、被圧延材が噛み込む前に、圧延速度低下量相当分を予め増速しておく方法が提案されている(特許文献3参照)。
特開2003−136106号公報 特開2006−205201号公報 特開2005−254289号公報
しかし、特許文献1および特許文献2は、溶接部の破断を防止する技術を開示し、また特許文献3は、被圧延材の噛み込みによる圧延速度低下を圧延トルク増加予測値に基づいて補う方法を開示するけれども、溶接部2および溶接部近傍の鋼帯1の横曲がりによる圧延能率の低下を解決する方法については全く明らかにしていない。
本発明の目的は、順次溶接して接続される複数の鋼帯の連続圧延時に、横曲がりを有する鋼帯の溶接部の圧延速度低下を抑制して圧延能率を向上することができる溶接部の圧延方法を提供することである。
本発明は、複数の鋼帯を溶接機で順次溶接で接続しながら、溶接機の下流側に配置される圧延スタンドで連続圧延するに際し、鋼帯本体の圧延速度よりも溶接部の圧延速度を低下させて圧延する溶接部の圧延方法において、
溶接部および溶接部近傍の鋼帯が、圧延方向に直交する方向へ弧状に変形する横曲がりを、溶接機と圧延スタンドとの間で、溶接部の通過に同期して検出し、
横曲がりが少ない程、溶接部の圧延速度の低下が少なくなるようにして圧延することを特徴とする溶接部の圧延方法である。
また、本発明で、鋼帯同士を溶接する間に鋼帯の圧延を続けることができるように、圧延前の鋼帯を蓄えて圧延に供するルーパーを設け、前記横曲がりの検出をルーパーよりも圧延方向の上流側で行う。
本発明によれば、溶接部および溶接部近傍の鋼帯の横曲がりが少ない程、溶接部の圧延速度の低下が少なくなるようにして圧延する。すなわち、横曲がりが少ない場合、溶接部の圧延速度を少しだけ遅くし、横曲がりが多くなるのに伴って、溶接部の圧延速度を低下させる程度が大きくなるように、溶接部の圧延速度を調整する。横曲がりが少ない場合、溶接部を圧延する際の圧下バランスの調整代が少ないので、圧延速度の低下の程度を少なくしても、圧下バランスの調整を溶接部の圧延に追随させて板逃げの発生を防止することができる。このように、横曲がりに応じて、特に横曲がりが少ない場合、溶接部の圧延速度を低速化する程度を少なくすることができるので、圧延能率を向上することが可能になる。
また、横曲がりの検出を、ルーパーよりも圧延方向の上流側で行うので、溶接部の横曲がりを検出してから、溶接部が圧延されるまでの時間を十分にとることができる。このことによって、横曲がりの検出後、時間的余裕をもって圧延速度の調整を開始することが可能になる。
図1は、本発明の実施の形態である溶接部の圧延方法を示す。また、図2は、溶接部の圧延方法に好適に用いられる圧延装置の構成を簡略化して示す。本発明の溶接部の圧延方法は、大略、順次溶接で接続される複数の鋼帯を連続圧延するに際し、溶接部および溶接部近傍の鋼帯の横曲がりを検出し、横曲がりが少ない場合には、溶接部の圧延速度の低下の程度が少なくなるようにして圧延する方法である。
溶接部の圧延方法の詳細な説明の前に、該方法に用いられる圧延装置10の構成について説明する。圧延装置10は、鋼帯11と鋼帯11とが接続される溶接部12を含む複数の鋼帯11を連続して圧延することに用いられる。圧延装置10は、上および下ペイオフリール13a,13b、溶接機14、ルーパー15、第1センターポジションコントローラー16、第2センターポジションコントローラー17、ブライドルロール18、テンションレベラー19、圧延スタンド20、モーター21、5つのデフレクタロール22a〜22e、溶接部検出器23、走行距離計24および制御部25を含む。以後、センターポジションコントローラーを、CPCと略記する。
上および下ペイオフリール13a,13bは、圧延に供する鋼帯11のコイルを、交互に巻戻して溶接機14へ送り込む。溶接機14は、既に圧延装置10内へ送り込まれている前鋼帯11の後端部と、たとえば上ペイオフリール13aから巻戻される後鋼帯11の先端部とを溶接して接続する。溶接機14は、特に限定されるものではないが、たとえばフラッシュバット溶接機などが用いられる。
ルーパー15は、設置位置が固定される2つのデフレクタロール22c,22dに対して、ルーパーロール26を近接離反させるように矢符27で示す方向に進退させ、ある程度の長さの鋼帯11を蓄える。ルーパー15は、溶接機14で前鋼帯11と後鋼帯11とを接続する間、蓄える鋼帯11を圧延スタンド20へ送り込んで、圧延を続けることができるようにする。
第1CPC16はルーパー15よりも圧延方向上流側に設けられ、第2CPC17はルーパー15よりも圧延方向下流側に設けられる。第1CPC16および第2CPC17は、圧延方向に直交する方向、すなわち幅方向における鋼帯11の位置を検出し、鋼帯11の幅方向中央部が予め定める位置になるように制御する信号を不図示の位置制御部へ出力する。位置制御部は、第1および第2CPC16,17からの制御信号に従って、鋼帯11の中央位置制御を行う。また、第1CPC16および第2CPC17は、いずれも溶接部12および溶接部近傍の鋼帯11の横曲がりを検出することができる。しかし、圧延装置10では、横曲がりを第1CPC16で検出する。ルーパー15下流側の第2CPC17で横曲がりを検出すると、第2CPC17から圧延スタンド20までの鋼帯走行距離が短いので、横曲がり検出後圧延速度調整開始までに、溶接部が圧延スタンド20に到達してしまうおそれがある。一方、ルーパー15上流側の第1CPC16で横曲がりを検出すると、第1CPC16から圧延スタンド20までの鋼帯走行距離が長いので、横曲がり検出後圧延速度調整開始までに、十分な時間的余裕を得ることができる。
第1CPC16は、基本的に鋼帯11の走行が幅方向にずれている量を検出するが、鋼帯11の幅寸法が同じである限り、走行のずれと鋼帯11に生じている横曲がりとを識別することができない。したがって、後述する溶接部検出器23と走行距離計24とによって、溶接部12が第1CPC16を通過するタイミングと同期して検出する場合のみ、その検出値を横曲がり量として制御部25に対して出力する。
ブライドルロール18は、鋼帯11の張力を調整する。テンションレベラー19は、圧延前に鋼帯11の形状を矯正する。圧延スタンド20は、1対の圧延ロール28,28b、1対の中間ロール29a,29bおよび1対のバックアップロール30a,30bを備える。なお、圧延スタンド20は、圧下機構も備えるが図示を省く。圧延装置10では、圧延スタンド20が1基のみの構成であるが、これに限定されることなく複数の圧延スタンドがタンデムに配置される構成であってもよい。モーター21は、圧延スタンド20のロールを回転駆動させる。モーター21の回転速度の調整によって、ロール周速度すなわち圧延速度を調整する。
溶接部検出器23は、溶接部12を検出するセンサーであり、たとえば光センサーなどで実現できる。溶接部12の溶接線上のいずれかの部分に貫通孔を形成しておき、貫通孔の走行ルート上に光センサーを設ける。溶接部12の貫通孔が光センサーの位置に達するとき、光センサーから出射される光は貫通孔を通過し、光センサーは反射光を検知できないので、溶接部12を検出することができる。溶接部検出器23による溶接部12の検出結果は、制御部25に対して出力される。
走行距離計24は、鋼帯11の走行距離を計測する。計測結果は、制御部25に対して出力される。制御部25は、溶接部検出器23が溶接部12を検出するたびに走行距離をリセットする。したがって、溶接部検出器23で溶接部12を検出するごとに、予め定める位置を基準にして溶接部12の走行距離を得る、すなわち圧延装置10内における溶接部12の走行位置をトラッキングすることができる。第1CPC16で横曲がり量を検出するタイミング、圧延スタンド20で溶接部12を圧延するときに圧延速度の変更を開始するタイミングおよび溶接部12の圧延後に圧延速度を元に復帰させるタイミングは、溶接部検出器23および走行距離計24による溶接部走行位置のトラッキングにより定めることができる。
制御部25は、モーター21に電力供給する電源であり、かつモーター21の動作を制御する制御回路である。また、制御部25は、メモリ31を備える。メモリ31には、横曲がり量と、横曲がり量に対応する溶接部12の圧延速度とがテーブルデータとして予め格納される。図3は、テーブルデータにおける横曲がり量Wcと圧延速度との関係を例示する。図3のライン32は、横曲がり量Wcと圧延速度との関係をグラフ化した一例である。横曲がり量Wcが増加するのに伴って、溶接部12の圧延速度をステップ状に遅くする関係にある。制御部25は、第1CPC16が検出する横曲がり量Wcに応じて溶接部12の圧延速度をテーブルデータから選定し、圧延スタンド20での圧延速度が選定した速度になるように、モーター21に供給する電流を制御する。
図1に戻って溶接部の圧延方法について詳細に説明する。前鋼帯11と後鋼帯11とが溶接機14で接続され、後鋼帯11が前鋼帯11に導かれて圧延装置10へ装入されている状態で、溶接部の圧延方法を開始する。
ステップa1では、溶接部12が溶接部検出器23の設けられる位置に達して検出され、検出結果が制御部25へ出力される。ステップa2では、溶接部検出信号を受けて鋼帯11の積算走行距離がリセットされ、予め定める位置、たとえば溶接部検出器23の設置位置を基準にして、走行距離計24による溶接部12の新たな走行距離の計数、すなわち溶接部12の走行位置のトラッキングが開始される。ステップa3では、溶接部12が第1CPC16に達するとき、第1CPC16で溶接部12および溶接部近傍の鋼帯11の横曲がり量Wcが検出され、制御部25に対して出力される。ステップa4およびa5では、テーブルデータがメモリ31から読み出され、横曲がり量Wcに対応する圧延速度が選定される。このとき選定される圧延速度は、前述の図3に示すように、横曲がり量Wcが少ない場合には低速下の程度が少ないように設定されている。
ステップa6では、溶接部12が圧延スタンド20の入側の所定位置に達したか否かが判定される。圧延スタンド20の入側の所定位置とは、圧延スタンド20から入側の方向に予め定める距離にある位置のことであり、溶接部12の前方で圧延速度の変更を開始する位置に該当する。鋼帯11は、溶接部近傍を含めて弧を描くように横曲がりしているので、溶接部12だけでなく溶接部近傍の鋼帯11についても板逃げ防止のための圧下バランス調整をする必要がある。また、制御部25からの制御信号に対するモーター21の応答速度を考慮する必要がある。これらのことから、溶接部12の前方の所定位置から圧延速度の変更を開始する。所定位置は、固定値である必要はなく、鋼帯11の種類ごとに経験的に把握される横曲がりの弧の長さおよび制御信号に対するモーター21の応答速度に応じて適宜定められる。溶接部12が、所定位置に達するまでステップa6を繰り返し、所定位置に達するとステップa7に進む。ステップa7では、圧延速度を選定した速度になるように調整する。選定した圧延速度に基づき、制御部25からモーター21に対して供給する電流を制御することによって圧延速度を調整する。
ステップa8では、溶接部12が圧延スタンド20の出側の所定位置に達したか否かが判定される。圧延スタンド20の出側の所定位置とは、圧延スタンド20から出側の方向に予め定める距離にある位置のことであり、溶接部12の後方で圧延速度の復帰動作を開始する位置に該当する。出側の所定位置も、固定値である必要はなく、入側の所定位置と同様にして適宜設定される。ステップa6およびa8における圧延スタンド20の入側および出側の所定位置は、たとえばキーボードなどで制御部25に予め入力して設定することができる。ステップa9では、圧延速度を調整前の速度に復帰させる。圧延速度の復帰も、制御部25からモーター21に対して供給する電流を制御することによって行う。制御部25のモーター電流制御により圧延速度が復帰して、一連の動作が終了する。さらに後の鋼帯11が溶接で接続されている場合、溶接部12が溶接部検出器23の位置に達するとき、ステップa1からの動作が繰り返される。
ステップa7で圧延速度の調整が行われているとき、これと並行して、圧延スタンド20の操作者は、溶接部12を圧延する際の圧下バランスの調整を行う。横曲がりが少ない場合、圧延速度の低下が少なくなるようにして圧延されるが、圧下バランスの調整代も少ないので、短時間であっても十分余裕をもって調整することができる。横曲がりが多い場合、横曲がりの程度に応じて圧延速度の低下を大きくして圧延するので、圧下バランスの調整代が大きくても時間をかけて調整することができる。いずれの場合でも余裕をもって圧下バランスを調整し、板逃げを防止することができる。
図4は、溶接部の圧延速度の実績を示す。鋼帯の数562コイルの連続圧延に対して溶接部の圧延方法を適用し、溶接部の圧延速度の実績を求めた。溶接部の圧延方法を適用しない場合、溶接部を圧延するときの圧延速度を一律に50m/minまで遅くしていた。しかし、横曲がり量Wcが少ない場合、溶接部の圧延速度の低下の程度を少なくする溶接部の圧延方法を適用することによって、溶接部の圧延速度を速くすることができた。図4に示す圧延速度の実績値について平均値を算出したところ80m/minとなり、溶接部を圧延するときの能率を速度換算で約60%向上することができた。
本発明の実施の形態である溶接部の圧延方法を示すフローチャートである。 溶接部の圧延方法に好適に用いられる圧延装置の構成を簡略化して示す図である。 テーブルデータにおける横曲がり量Wcと圧延速度との関係を例示するグラフである。 溶接部の圧延速度の実績を示すグラフである。 溶接部および溶接部近傍の鋼帯の状態を示す平面図である。 鋼帯の定常部および溶接部を圧延する場合の圧延速度の対比を示すグラフである。
符号の説明
10 圧延装置
11 鋼帯
12 溶接部
16 第1CPC
20 圧延スタンド
21 モーター
23 溶接部検出器
24 走行距離計
25 制御部

Claims (2)

  1. 複数の鋼帯を溶接機で順次溶接で接続しながら、溶接機の下流側に配置される圧延スタンドで連続圧延するに際し、鋼帯本体の圧延速度よりも溶接部の圧延速度を低下させて圧延する溶接部の圧延方法において、
    溶接部および溶接部近傍の鋼帯が、圧延方向に直交する方向へ弧状に変形する横曲がりを、溶接機と圧延スタンドとの間で、溶接部の通過に同期して検出し、
    横曲がりが少ない程、溶接部の圧延速度の低下が少なくなるようにして圧延することを特徴とする溶接部の圧延方法。
  2. 鋼帯同士を溶接する間に鋼帯の圧延を続けることができるように、圧延前の鋼帯を蓄えて圧延に供するルーパーを設け、
    前記横曲がりの検出をルーパーよりも圧延方向の上流側で行うことを特徴とする請求項1記載の溶接部の圧延方法。
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