JP5201293B2 - 磁気グリッドスケール受け板構造 - Google Patents

Description

本発明は磁気信号測量の技術分野に関し、具体的には磁気グリッドスケール受け板構造に関する。

磁気グリッドは電磁特性及び磁気記録原理を利用して変位を検出する装置であり、一般的には、標尺磁気グリッド、磁気グリッド読取りヘッド、及び検出回路という３つの部分を有する。標尺磁気グリッド上には、磁気記録ヘッドで記録された一定波長の方形波又は正弦波信号を有する。検出するとき、磁気グリッド読取りヘッドは標尺磁気グリッド上の方形波又は正弦波電磁信号を読取り、且つそれを電気信号に変換し、その電気信号に基づいて変位に対する検出を実現する。

現在、磁気グリッドスケールを受けるための磁気グリッドスケール受け板構造がある。受け板は一般的に１つの長尺状のものであり、工作機械ガイドレールの片側に取り付けられるとともに、スケールケースは受け板上に取り付けられ、スケールケース内には磁気ストライプが配置されている。磁気グリッド読取りヘッドは工作機械ガイドレールの他方の片側に取り付けられる。磁気ストライプと磁気グリッド読取りヘッドとは相対的に運動する。磁気グリッドが精密な測量工具であるため、磁気グリッドの測量精度を保証するために、磁気ストライプと磁気グリッド読取りヘッドとの隙間及び両者の平行度を厳格に保証しなければならない。しかしながら、１つの長尺状の受け板はたとえ校正されても、その真直度を保証しにくい。微視的に見ると、長尺状の受け板は歪んで湾曲しているため、スケールケースと磁気ストライプの真直度を保証しにくい。磁気ストライプと磁気グリッド読取りヘッドとの平行が保証されにくいため、磁気グリッドの測量精度に影響を与える。

本発明は上記従来技術における不足を克服するために、構造が合理的で、真直度及び平行度の高い磁気グリッドスケール受け板構造を提供している。

本発明の目的は、以下の技術方案によって実現される。

本磁気グリッドスケール受け板構造は、複数枚の受け板と、磁気ストライプが内蔵された２段以上のスケールケースとを含み、各段のスケールケースの両端はそれぞれ２つの受け板に固定装着されており、各受け板は工作機械ガイドレールの片側に固定装着されている。

１つの好ましい構造としては、前記受け板の上部には３つの孔が開いており、下部には２つの孔が開いており、各孔には調整用の止めネジが取り付けられている。（止めネジの調整は、受け板のスケールケース取り付け基面とガイドレールとの平行を保証するためである。）

１つの好ましい構造としては、前記スケールケースの中間位置に１つの受け板が固定接続されることにより、受け板のスケールケース取り付け基面とガイドレールとの平行をさらに保証することができる。

１つの好ましい構造としては、前記スケールケースと受け板とは、六角皿頭ボルトを介して接続固定されている。

１つの好ましい構造としては、前記受け板と工作機械ガイドレールの片側とは、六角皿頭ボルトを介して接続されている。

１つの好ましい構造としては、前記受け板の下部には、スケールケースを位置決めするための突出ブロックが設けられている。

１つの好ましい構造としては、前記受け板の長さは１１８mmであり、幅は８０mmであり、厚さは１６mmである。

１つの好ましい構造としては、磁気グリッドスケールの両端の外側において、前記受け板とスケールケースとは一直線になっている。

１つの好ましい構造としては、前記受け板は鋼又はアルミニウム合金材料で製造されている。

本発明は従来技術に対して以下のメリットを有する。

複数枚の受け板は工作機械ガイドレールの片側に固定装着されており、磁気グリッド読取りヘッドは工作機械ガイドレールの他方の片側に取り付けられ、磁気グリッド読取りヘッドは磁気ストライプに対して運動する。本磁気グリッドスケール受け板構造において、受け板は複数枚の構造に設計されている。その寸法が小さいため、受け板は精密に校正される必要がなく、工数や時間が節約され、歪みや湾曲も存在しないため、受け板に取り付けられたスケールケースと磁気ストライプとの真直度を保証し、磁気ストライプと磁気グリッド読取りヘッドとの平行度を向上し、磁気グリッドの測量精度を向上した。

本発明の磁気グリッドスケール受け板構造の１種の構造模式図である。 図１の磁気グリッドスケール受け板構造の受け板の構造模式図である。

以下、図面及び実施例を結合しながら本発明をさらに説明する。

実施例１：
図１に示す磁気グリッドスケール受け板構造は４つの受け板１と３段のスケールケース２とを含み、スケールケース２内には磁気ストライプ３が配置されており、各段のスケールケース２の両端はそれぞれ２つの受け板１に固定装着されており、各受け板１は工作機械ガイドレール（図示せず）の片側に固定装着されている。受け板１の上部には３つの孔６が開いており、下部にも２つの孔６が開いているが、５つの孔６のいずれにも調整用の止めネジが取り付けられている。（止めネジの調整は、受け板１のスケールケース取り付け基面７とガイドレールとの平行を保証するためである。）スケールケース２と受け板１とは、六角皿頭ボルトを介して接続されている。受け板１は、六角ボルトを介して工作機械ガイドレール（図示せず）の片側に固定されている。

図２に示すように、受け板１の下方には、スケールケース２を位置決めするための突出ブロック４が設けられている。受け板の長さは１１８mmであり、幅は８０mmであり、厚さは１６mmである。磁気グリッドスケールの末端において、受け板１とスケールケース２とは一直線になっている。受け板１は鋼又はアルミニウム合金材料で製造されている。

本構造のメリットは以下の通りである。
複数枚の受け板１は工作機械ガイドレールの片側に固定装着されており、磁気グリッド読取りヘッド５は工作機械ガイドレールの他方の片側に取り付けられ、磁気グリッド読取りヘッド５は磁気ストライプ３に対して運動する。本磁気グリッドスケール受け板構造において、受け板１は複数枚の構造に設計されている。その寸法が小さいため、受け板１は精密に校正される必要がなく、工数や時間が節約され、歪みや湾曲も存在しないため、受け板１に取り付けられたスケールケース２と磁気ストライプ３との真直度を保証し、磁気ストライプ３と磁気グリッド読取りヘッド５との平行度を向上し、磁気グリッドの測量精度を向上した。

実施例２：
本実施例は下記の技術特徴以外、実施例１と同じである：
スケールケース２が長い場合、スケールケース２の中間位置に１段の受け板１が固定接続されることにより、受け板１のスケールケース取り付け基面７とガイドレールとの平行をさらに保証することができる。
上記具体的な実施形態は本発明の好ましい実施例であり、本発明の請求項を限定するものではない。本発明の技術方案と背離しない如何なる改変及びほかの置換え方式も、本発明の保護範囲に含まれる。

Claims (8)

1. 複数枚の受け板と、
   磁気ストライプが内蔵された２段以上のスケールケースと
   を含み、
   各段のスケールケースの両端はそれぞれ１枚の受け板に固定装着されており、
   各受け板は工作機械ガイドレールの片側に固定装着されており、
   前記受け板の一方の端部には３つの孔が開いており、他方の端部には２つの孔が開いており、各孔には調整用の止めネジが取り付けられていることを特徴とする磁気グリッドスケール受け板構造。
2. 前記スケールケースの中間位置に前記受け板の１枚が固定接続されていることを特徴とする請求項１に記載の磁気グリッドスケール受け板構造。
3. 前記スケールケースと前記受け板とは、六角皿頭ボルトを介して接続固定されていることを特徴とする請求項１または２に記載の磁気グリッドスケール受け板構造。
4. 前記受け板と前記工作機械ガイドレールの片側とは六角皿頭ボルトを介して接続されていることを特徴とする請求項１から３の何れか１項に記載の磁気グリッドスケール受け板構造。
5. 前記受け板の他方の端部には前記スケールケースを位置決めするための突出ブロックが設けられていることを特徴とする請求項１から４の何れか１項に記載の磁気グリッドスケール受け板構造。
6. 前記受け板の長さは１１８mmであり、幅は８０mmであり、厚さは１６mmであることを特徴とする請求項１から５の何れか１項に記載の磁気グリッドスケール受け板構造。
7. 磁気グリッドスケールの末端において、前記受け板と前記スケールケースとは一直線になっていることを特徴とする請求項１から６の何れか１項に記載の磁気グリッドスケール受け板構造。
8. 前記受け板は鋼又はアルミニウム合金材料で製造されていることを特徴とする請求項１から７の何れか１項に記載の磁気グリッドスケール受け板構造。

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