JP5201172B2 - 画像表示方法及び装置並びにプロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示方法及び装置並びにプロジェクタに関するものである。
近年、情報機器の発達はめざましく、解像度が高く、低消費電力でかつ薄型の画像表示装置の要求が高まり、研究開発が進められている。中でも液晶表示装置は液晶分子の配列を電気的に制御して、光学的特性を変化させることができ、上記のニーズに対応できる表示装置として期待されている。このような液晶表示装置の一形態として、液晶ライトバルブを用いた光学系から射出される表示画像を投射レンズを通してスクリーンに拡大投射する液晶プロジェクタが知られている。
液晶プロジェクタは光変調器として液晶ライトバルブを用いたものであるが、プロジェクタには、液晶ライトバルブの他、デジタルミラーデバイスを光変調器としたものも実用化されている。ところが、この種の従来のプロジェクタは以下のような問題点を有している。
(1)光学系を構成する様々な光学要素で生じる光漏れや迷光のため、充分なコントラストが得られない。そのため、表示できる階調範囲(ダイナミックレンジ)が狭く、陰極線管(CRT)を用いた既存のテレビ受像機に比較すると、表示画像の品質や迫力の点で劣ってしまう。
(2)各種の映像信号処理により表示画像の品質向上を図ろうとしても、ダイナミックレンジが固定されているために、充分な効果を発揮することができない。
このようなプロジェクタの問題点に対する解決策、つまりダイナミックレンジを拡張する方法としては、映像信号に応じて光変調器(ライトバルブ)に入射させる光の量を変化させることが考えられる。それを実現するのに最も簡便な方法は、ランプの光出力強度を変化させることである。プロジェクタにおいて、メタルハライドランプの出力光の制御を行う方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−66501号公報
プロジェクタに用いるランプとしては高圧水銀ランプが現在主流となっているが、高圧水銀ランプで光出力強度を制御するのは極めて困難な状況である。このことから、ランプの光出力強度自体は変化させなくても、光変調手段への入射光量を映像信号に応じて変化させることのできる方法が求められている。
さらに上記の問題点に加えて、現行のプロジェクタでは光源の明るさが固定されているため、例えば暗めの鑑賞環境においては表示画像が明るくなりすぎたり、また、投射距離や投射レンズのズーミングにより投射スクリーンサイズを変化させた際に、それに応じて表示画像の明るさが変化してしまうという問題点もあった。
このような課題を解決するために、近年、プロジェクタの照明装置として、上述のメタルハライドランプや高圧水銀ランプ等の光源に調光用のルーバ(遮光板)を組み合わせた構造のものが提案されている。具体的には、光源から射出された光の光軸上に遮光板を配置し、これをその主面に平行な回動軸の回りに回動させることで光源光を一部遮光する。この種の照明装置に関する発明は、本出願人も既に多数出願している。
この構成によれば、光源とは別体に設けられた調光手段によって、光源から射出された光の光量調整を任意に行なうことができる。このため、照明光を例えば映像信号に基づいて調節することで、光源の光出力強度が一定のままでも被照明領域(光変調装置)において表示画像に応じた明るさの光を得ることができ、プロジェクタのダイナミックレンジの拡張に寄与することができる。同様に、投射拡大率,使用環境下における明るさの状況、若しくは、使用者の好み等に応じた明るさの光を得ることができる。
ところが、調光及び伸張処理によって黒レベルが変化するという原理上、映像信号に同期して調光処理及び伸張処理を行うことは、映像中に不用意な明るさ変化を生じさせることとなり、それは視聴者にとって表示画像上のちらつきとして認識される。このため、従来のプロジェクタにおいては、映像信号の切り替わりとは一致させずに、比較的低速度で調光処理及び伸張処理を行うことによって、表示画像のちらつきを防止している。しかしながら、映像信号に対する調光及び伸張処理の遅れは、例えば、暗いシーンから明るいシーンに表示画像が切り替わった際に、表示画像に白とびが生じるという問題を生じる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、全体として表示画像の印象を変えることなく、白とびを防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像表示方法は、照明光の調光処理と映像信号の階調数の伸張処理とによって表示画像を調整する画像表示方法であって、上記表示画像の明るさを特徴付ける画像パラメータを上記映像信号から単位時間毎に抽出する第1ステップと、上記画像パラメータの時間変化に依存して上記調光処理と上記伸張処理とに係るシステム制御パラメータを決定し当該システム制御パラメータに基づいて上記調光処理及び上記伸張処理を徐々に行う第2ステップとを備え、上記映像信号の階調数を目標階調まで伸張する間、表示画像における映像変化が知覚されないようにかつ白とびが生じないように上記映像信号の階調特性を修正する修正ステップを有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像表示装置は、照明光の調光処理と映像信号の階調数の伸張処理とによって表示画像が調整される画像表示装置であって、上記表示画像の明るさを特徴付ける画像パラメータを映像信号から単位時間毎に抽出する画像パラメータ抽出手段と、上記画像パラメータの時間変化に依存して上記調光処理と上記伸張処理とに係るシステム制御パラメータを決定し当該システム制御パラメータに基づいて上記調光処理及び上記伸張処理を徐々に行う制御手段とを備え、上記制御手段は、上記映像信号の階調数を目標階調まで伸張する間、表示画像における映像変化が知覚されないようにかつ白とびが生じないように上記映像信号の階調特性を修正することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明に係る画像表示方法及び装置によれば、映像信号の階調数が目標階調まで伸張される間、映像変化が知覚されないようにかつ白とびが生じないようにその階調特性が修正される。
従来の画像処理方法及び装置では、調光処理及び伸張処理を徐々に行うため、上述のように表示画像のちらつきを防止できるものの、例えば、表示画像が暗い状態から明るい状態となった場合に、表示画像に白とびが生じる。このため、本発明に係る画像表示方法及び装置のように、映像変化が知覚されないようにかつ白とびが生じないように上記映像信号の階調特性を修正することによって、全体として表示画像の印象を変えることなく、白とびを防止することが可能となる。
階調特性の修正の具体的方法としては、階調特性を当該階調特性の途中部位から曲線とする方法や、階調特性の傾きを当該階調特性の途中部位から変化させるという方法を採用することができる。
本発明のように、階調特性を当該階調特性の途中部位から曲線にしたり、階調特性の傾きを当該階調特性の途中部位から変化させることによって、階調特性の高階調側(白とびが生じる側)の階調特性のみを表示画像に白とびが生じないように補正することができる。そして、低階調側(白とびが生じない側)の階調特性をそのままにすることで、全体として表示画像の印象を変えることなく、白とびを防止することが可能となる。
また、本発明に係る画像表示方法及び装置は、表示画像において白とびが検出された場合に、階調特性の修正を行うこととすることができる。このように、表示画像において白とびが検出された場合に階調特性の修正を行うことは、白とびのない状態での不用意な階調変化を抑止することとなり、表示画像により自然な印象を持たせることが可能となる。
また、本発明に係る画像表示方法及び装置は、表示画像を複数領域に分割し、当該複数領域のいずれかにおいて白とびが検出された場合に、白とびが検出された領域の階調特性を修正するようにしても良い。このように、白とびが検出された領域の階調特性のみを修正することによって、例えば、画像表示装置における制御手段の負担をさらに軽減させることが可能となる。
また、本発明に係る画像表示方法は、照明光の調光処理と映像信号の階調数の伸張処理とによって表示画像を調整する画像表示方法であって、上記表示画像の明るさを特徴付ける画像パラメータを上記映像信号から単位時間毎に抽出する第1ステップと、上記画像パラメータの時間変化に依存して上記調光処理と上記伸張処理とに係るシステム制御パラメータを決定し当該システム制御パラメータに基づいて上記調光処理及び上記伸張処理を徐々に行う第2ステップとを備え、上記画像領域を複数領域に分割し、当該複数領域のいずれかにおいて白とびが検出された場合に、白とびが検出された領域における上記映像信号に対する伸張係数を他の領域の上記映像信号に対する伸張係数よりも小さくすることを特徴とする。
また、本発明に係る画像表示装置は、照明光の調光処理と映像信号の階調数の伸張処理とによって表示画像が調整される画像表示装置であって、上記表示画像の明るさを特徴付ける画像パラメータを映像信号から単位時間毎に抽出する画像パラメータ抽出手段と、上記画像パラメータの時間変化に依存して上記調光処理と上記伸張処理とに係るシステム制御パラメータを決定し当該システム制御パラメータに基づいて上記調光処理及び上記伸張処理を徐々に行う制御手段と、上記表示画像を複数領域に分割して各領域毎に白とびを検出する白とび検出手段とを備え、上記制御手段は、白とびが検出された領域における上記映像信号に対する伸張係数を他の領域の上記映像信号に対する伸張係数よりも小さくすることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明に係る画像表示方法及び装置によれば、白とびが検出された領域における上記映像信号に対する伸張係数が他の領域の上記映像信号に対する伸張係数よりも小さくされる。すなわち、白とびが検出された領域における映像信号に対する伸張処理が他の領域における映像信号に対する伸張処理よりも強く行われる。
このような場合であっても、白とびが検出されない領域における映像信号に対する伸張処理は、徐々に行われるため、全体として表示画像の印象を変えることなく、白とびを防止することが可能となる。
なお、白とびが検出された領域の周囲の領域における上記映像信号に対する伸張係数を、白とびが検出された領域における上記映像信号に対する伸張係数より大きくし、かつ、これらの領域以外の領域における上記映像信号に対する伸張係数より小さくすることが好ましい。これによって、白とびが検出された領域と、その周囲の領域との表示画像を滑らかに繋ぐことができるため、表示特性を向上させることが可能となる。
次に、本発明に係るプロジェクタは、本発明に係る画像表示装置を備えることを特徴とする。本発明に係る画像表示装置によれば、全体として表示画像の印象を変えることなく、白とびを防止することができるため、コントラストが向上されたプロジェクタを提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成図である。 同、プロジェクタの制御装置の構成を示すブロック図。 映像信号の階調数分布を示したヒストグラムである。 映像信号の階調数分布を示したヒストグラムである。 表示画像を複数領域に分割した様子を示した図である。 映像信号の階調特性を示した図である。 映像信号の階調数分布を示したヒストグラムである。 映像信号の階調特性を示した図である。 映像信号の階調特性を示した図である。 映像信号の階調特性を示した図である。 映像信号の階調特性を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る画像表示方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る画像表示方法を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る画像表示方法及び装置並びにプロジェクタの一実施形態について説明する。
なお、本発明の画像表示方法を用いる画像表示装置の一例として、R(赤)、G(緑)、B(青)の異なる色毎に液晶ライトバルブを備えた3板式のプロジェクタを用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は、プロジェクタの一例を示した概略構成図である。本実施の形態のプロジェクタは、図1に示すように、光源510、調光素子26、ダイクロイックミラー513、514、反射ミラー515、516、517、リレーレンズ518、519、520、赤色光用液晶ライトバルブ522、緑色光用液晶ライトバルブ523、青色光用液晶ライトバルブ524、クロスダイクロイックプリズム525、投射レンズ系526を備えている。
調光素子26としては、例えば、透過率が可変とされた液晶パネルを用いても良いし、可動式の遮光板などを用いても良い。液晶パネルを用いた調光素子は応答速度が比較的速いものである一方、可動式遮光板などを用いた機械的な調光素子は応答速度が比較的遅いものである。いずれにしても、これら調光素子と液晶ライトバルブとの応答速度は異なるものである。
光源510は、超高圧水銀灯等のランプ511とランプ511の光を反射するリフレクタ512とから構成されている。この光源510とダイクロイックミラー513との間には、光源510からの光量を調節する調光素子26が配置されている。
青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー513は、光源510からの白色光のうちの赤色光Lを透過させるとともに、青色光Lと緑色光Lとを反射する。透過した赤色光Lは反射ミラー517で反射され、赤色光用液晶ライトバルブ522に入射される。
一方、ダイクロイックミラー513で反射された緑色光Lは、緑色光反射用のダイクロイックミラー514によって反射され、緑色光用液晶ライトバルブ523に入射される。
また、ダイクロイックミラー513で反射された青色光Lは、ダイクロイックミラー514も透過し、リレーレンズ518、反射ミラー515、リレーレンズ519、反射ミラー516、リレーレンズ520からなるリレー系521を経て、青色光用液晶ライトバルブ524に入射される。
各液晶ライトバルブ522、523、524により変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム525に入射する。このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されたものである。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ系526によってスクリーン527上に投射され、画像が拡大されて表示される。各液晶ライトバルブ522、523、524には、映像信号に基づいて、各色光に所定の画像処理を施す画像処理部(図1では図示を省略)が接続されている。
次に、本実施形態のプロジェクタの駆動方法について説明する。
図2は本実施形態のプロジェクタの駆動回路の構成を示すブロック図である。調光機能を持たないプロジェクタの場合、入力された映像信号は適当な補正処理を経て、そのまま液晶パネルドライバに供給されるが、調光機能を有し、かつそれを映像信号に基づいて制御する本実施形態の場合、基本的な構成として、以下に説明するようにデジタル信号処理ブロックであるDSP(1)〜DSP(3)などの回路が必要となる。
本実施形態では、図2に示すように、アナログ信号として入力された映像信号がADコンバータ81を経て第1のデジタル信号処理回路であるDSP(1)82(制御信号決定手段)に入力される。DSP(1)82では、映像信号から明るさ制御信号が決定される。DSP(2)83(調光制御手段)では、明るさ制御信号に基づいて調光素子ドライバ84を制御し、最終的には調光素子ドライバ84が調光素子26を実際に駆動する。
一方、DSP(1)82で決定された明るさ制御信号は、映像信号とともにDSP(3)86(映像信号伸張手段)にも入力される。DSP(3)86では明るさ制御信号に基づいて映像信号を適当な階調範囲に伸張する。伸張処理後の映像信号はDAコンバータ87により再びアナログ信号に変換された後、パネルドライバ88に入力され、パネルドライバ88から赤色光用液晶ライトバルブ522、緑色光用液晶ライトバルブ523、青色光用液晶ライトバルブ524のそれぞれに供給される。
ここで、調光素子26の制御方法について説明する。
表示映像適応型の制御
表示映像適応型の制御、すなわち明るい映像シーンでは光量が多くなり、暗いシーンでは光量が少なくなるような表示映像に適応した明るさ制御を行なう場合について考える。この場合、上記で説明したように、DSP(1)82で映像信号に基づいて明るさ制御信号が決定されるが、その方法には例えば次の3通りが考えられる。
(a)注目しているフレームに含まれている画素データのうち、明るさが最大の階調数を明るさ制御信号とする方法。
例えば0〜255の256ステップの階調数を含む映像信号を想定する。連続した映像を構成する任意の1フレームに着目した場合、そのフレームに含まれる画素データの階調数毎の出現数分布(ヒストグラム)が、図3のようになったとする。この図の場合、ヒストグラムに含まれる最も明るい階調数が150であるので、この階調数150を明るさ制御信号とする。この方法は、入力される映像信号に対し、最も忠実に明るさを表現できる方法である。
(b)注目しているフレームに含まれている階調数毎の出現数分布(ヒストグラム)より、最大の明るさから出現数について一定の割合(例えば10%)となる階調数を明るさ制御信号とする方法。
例えば映像信号の出現数分布が図4のようであった場合、ヒストグラムより明るい側から10%の領域をとる。10%に相当するところの階調数が230であったとすると、この階調数230を明るさ制御信号とする。図4に示したヒストグラムのように、階調数255の近傍に突発的なピークがあった場合、上記(a)の方法を採用すれば、階調数255が明るさ制御信号となる。しかしながら、この突発的なピーク部分は表示画像全体における情報としてはあまり意味をなしていない。これに対して、階調数230を明るさ制御信号とする本方法は、表示画像全体の中で情報として意味を持つ領域によって判定する方法と言うことができる。なお、上記の割合は2〜50%程度の範囲で変化させてもよい。
(c)表示画像を複数のブロックに分割して、ブロック毎、含まれている画素の階調数の平均値を求め、最大のものを明るさ制御信号とする方法。
例えば図5に示すように、表示画像をm×n個のブロックに分割し、それぞれのブロックA11,…,Amn毎の明るさ(階調数)の平均値を算出し、そのうちで最大のものを明るさ制御信号とする。なお、表示画像の分割数は6〜200程度とすることが望ましい。この方法は、表示画像全体の雰囲気を損なうことなく、明るさを制御できる方法である。
上記(a)〜(c)の方法について、明るさ制御信号の判定を、表示領域全体に対して行う他に、例えば表示領域の中央部分など、特定の部分だけに上記方法を適用することもできる。この場合、視聴者が注目している部分から明るさを決定するような制御の仕方が可能となる。
次にDSP(2)83において、上記の方法で決定した明るさ制御信号に基づいて調光素子ドライバ84を制御するが、この方法にも例えば次の2通りが考えられる。
(a)出力された明るさ制御信号に対して、調光素子による単位時間(例えば1/30秒)あたりの明るさ変化が既定値を超えないように制御する方法。
この場合は、予め用意されたLUT(ルック・アップ・テーブル)に明るさ制御信号を照らし合わせることで、明るさに応じた素子制御を行う。調光素子を比較的低速で動作させれば、細かい時間の変化に素子が追従しないため、短い周期での明暗の変化を避けることができる。
(b)出力された明るさ制御信号にLPF(ローパスフィルター)をかけ、その出力で制御する方法。
例えばLPFによって1〜30秒以下の明るさ制御信号の変化分をカットし、その出力によって制御する。この方法によれば、細かい時間の変化分はカットされるため、上記のような短い周期での明暗の変化を避けることができる。
このようにして、例えば階調数190が明るさ制御信号に決定された場合、最大明るさ(階調数255)の光量を100%とすると、190/255=75%の光量が得られるように調光素子26を駆動する。本実施形態の場合、調光素子26は具体的には遮光板31,32であるから、透過率が75%(遮光率が25%)となるように遮光板31,32を回動させる。同様に、階調数230が明るさ制御信号である場合、230/255=90%の光量が得られるように調光素子26を駆動する。
一方、DSP(3)86では、DSP(1)82で決定された明るさ制御信号と映像信号に基づいて映像信号を適当な階調範囲まで伸張する。例えば最大階調範囲にまで伸張する場合、上記の例では表示可能な最大階調数が255であるから、図3の例で明るさ制御信号が階調数150の場合、階調数0〜150までの映像信号を図6に示すように階調数0〜255まで、調光素子26の動作と同期して徐々に伸張する。このような照明光量の制御と映像信号の伸張処理によって、映像のダイナミックレンジを拡張しつつ、滑らかな階調数表現を実現することができる。
なお、本実施形態において、本発明に係る階調特性とは、図6に示すような、横軸を入力階調数、縦軸を出力階調数とした座標上で表される関数の特性である。
次に、表示画像のシーンが暗いシーンから明るいシーンに切り替わった場合におけるDSP(3)86の動作について説明する。なお、以下の説明において、DSP(3)は、入力された映像信号の階調数を最大階調範囲(0〜255)にまで伸張するものとして説明する。
上述のように、DSP(3)は、映像信号を調光素子26の動作と同期させて徐々に伸張する。このため、例えば、図3に示した表示画像から図7に示すような映像信号に変わった場合には、高階調側に白とび(階調潰れ)が生じる。すなわち、DSP(3)は、図3のヒストグラムにおいて示したような明るさを有する映像信号の階調数を150から255に伸張処理しているため、この状態で、図7のヒストグラムにおいて示したような明るさを有する映像信号が入力されると、このうち150以上の階調数が255以上となるように伸張処理してしまうため、白とびが生じる(図8参照)。DSP(3)は、徐々に図7に示す映像信号の階調数0〜200を図9に示すように最大階調範囲0〜255(目標階調)まで伸張する。したがって、DSP(3)に示す映像信号が目標階調まで、伸張する間、表示画像に白とびが生じる。
そこで、本実施形態に係るDSP(3)は、映像信号の階調数を目標階調まで伸張する間、映像の変化が知覚されないようにかつ白とびが生じないように映像信号の階調特性を修正する。
具体的には、図10に示すように、階調特性を途中部位から曲線としたり、図11に示すように、階調特性の傾きを途中部位から変化させることによって、階調特性を修正する。このように階調特性を修正することによって、白とびが生じる側(高階調側)の階調特性を白とびが生じないように(階調数が255以下となるように)修正される。そして白とびが生じない側(低階調側)を目標階調に向けて徐々に伸張処理することによって、全体として表示画像の印象を変えることなく、白とびを防止することが可能となる。
なお、図10に示すように、階調特性を途中部位から曲線となるように修正した場合には、階調特性の低階調側と高階調側とが滑らかに繋がるように低階調側も、図10の低調側の階調特性に沿うような曲線となるように修正しても良い。
その後、調光素子の動作と同期させて映像信号を図9に示すような目標階調まで徐々に伸張することによって、急激な明るさ変化から生じる表示映像のちらつきを防止すると共に、表示画面の白とびを防止することが可能となる。
なお、DSP(1)82において、表示画像の白とびを検出し、この検出結果が入力された場合にのみ、DSP(3)86が階調特性を修正するようにしても良い。これによって、DSP(3)86にかかる負担を軽減させることが可能となる。
また、DSP(1)82において、表示画像を複数領域に分割して各領域における白とびを検出し、この検出結果が入力された場合に、DSP(3)86が白とびが検出された領域における階調特性を修正するようにしても良い。これによって、DSP(3)における負担をさらに軽減させることが可能となる。
なお、このようにDSP(1)82において白とびを検出する場合には、DSP(1)は、本発明の画像処理装置に係る白とび検出手段の機能を有している。
(第2実施形態)
次に、図12及び図13を参照して、本第2実施形態に係る画像処理方法について説明する。本第2実施形態に係る画像処理方法と、上記第1実施形態に係る画像処理方法とにおいて異なる点は、表示画像のシーンが暗いシーンから明るいシーンに切り替わった場合におけるDSP(3)86の動作である。なお、本第2実施形態においては、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。また、図12及び図13において、縦軸は階調数を示し、横軸は表示画像内位置を示す。
図12(a)は、表示画像が暗いシーンの場合を示す映像信号のヒストグラムである。この図に示すように、例えば、暗いシーンを示す映像信号の最大階調数が180であった場合には、DSP(3)86は、図12(b)に示すように、映像信号に伸張係数kをかけることによって、階調数180を255まで伸張する。
続いて、この状態において、明るいシーンの映像信号(最大階調数190)がDSP(3)86に入力されると、図13(a)に示すように、暗いシーンの最大階調数である180以上の階調数が伸張係数kをかけることによって階調数255以上に伸張されてしまい、その領域において白とびが生じる。
そこで、DSP(1)82において、表示画面の白とびが生じた領域を検出し、この検出結果をDSP(3)に入力する。そして、DSP(3)86は、DSP(1)82の検出結果に基づき、白とびが検出された領域の伸張係数kを小さくする。具体的には、DSP(3)86は、予め記憶されたテーブルから、入力された最大階調数(190)が255以下となるような伸張係数k’を選択し、白とびが検出された領域の伸張係数として用いる。また、DSP(3)86は、白とびが検出された領域の周囲の領域における映像信号に対する伸張係数を、白とびが検出された領域における映像信号に対する伸張係数より大きくし、かつ、これらの領域以外の領域における映像信号に対する伸張係数より小さくする。
このように、DSP(3)86において、白とびが検出された領域の伸張係数kを小さくし、さらに、白とびが検出された領域の周囲の領域における映像信号に対する伸張係数を、白とびが検出された領域における映像信号に対する伸張係数より大きくし、かつ、これらの領域以外の領域における映像信号に対する伸張係数より小さくすることによって、図13(b)に示すように、白とびが生じることを防止すると共に、白とびが検出された領域とその周囲の領域との表示画像を滑らかに繋ぐことができる。また、通常、白とびが生じる領域は、表示画面のごく一部であるため、本第2実施形態に係る画像表示方法によれば、全体として表示画像の印象を変えることなく、白とびを防止することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る画像表示方法及び装置並びにプロジェクタの好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記各実施形態では、調光手段として調光素子26を用いたものを例示した。この調光素子26は例えば、機械式のシャッター及び液晶シャッターなどが考えられる。
また、本発明の技術範囲はこのような調光手段に限定されず、例えば高圧水銀ランプやLED(発光ダイオード)などの光源の出力強度を直接的に変化させる調光手段を用いたプロジェクタに対して本発明を適用することも可能である。
また、上記実施形態では、プロジェクタとして透過型の液晶装置を光変調手段として用いたものを例示した。しかし、本発明の技術範囲はこのような透過型のものに限定されず、例えばLCOS等の反射型のプロジェクタ、或いは、MEMS技術に基づくミラー方式の空間光変調器を用いたプロジェクタに対して本発明を適用することも可能である。
26……調光素子、82……DSP(1)、83……DSP(2)、86……DSP(3)、510……光源

Claims (11)

  1. 光を射出する光源部と、前記光源部から射出された光を映像信号に基づいて変調する光変調部とを備える画像表示装置における画像表示方法であって、
    画像の明るさを特徴付ける画像パラメータを前記映像信号から単位時間毎に抽出する第1ステップと、
    前記画像パラメータの時間変化に依存して、前記光源部から前記光変調部に入射する光の光量を調整する調光処理、及び前記映像信号の階調範囲を伸張する伸張処理を前記画像の変化に遅れて徐々に行う第2ステップとを備え、
    前記第2ステップにおいて、前記画像が第1の画像から当該第1の画像よりも明るい第2の画像に変化した場合に、前記映像信号の伸張状態を前記第1の画像に対応した全階調にかけて伸張係数が一定である第1の伸張状態から前記第2の画像に対応した全階調にかけて伸張係数が一定である第2の伸張状態に変化させる間、高階調側の伸張係数を低階調側の伸張係数よりも小さくすることを特徴とする画像表示方法。
  2. 前記第2ステップにおいて、前記映像信号の入出力の変換特性である階調特性を、当該階調特性の途中部位から曲線にすることを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
  3. 前記第2ステップにおいて、前記映像信号の入出力の変換特性である階調特性の傾きを、当該階調特性の途中部位から変化させることを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
  4. 前記表示画像において白とびが発生することが検出された場合に、高階調側の伸張係数を低階調側の伸張係数よりも小さくすることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の画像表示方法。
  5. 前記表示画像を複数領域に分割し、当該複数領域のいずれかにおいて白とびが発生することが検出された場合に、白とびが発生することが検出された領域において高階調側の伸張係数を低階調側の伸張係数よりも小さくすることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の画像表示方法。
  6. 光を射出する光源部と、
    前記光源部から射出された光を映像信号に基づいて変調する光変調部と、
    画像の明るさを特徴付ける画像パラメータを前記映像信号から単位時間毎に抽出する画像パラメータ抽出手段と、
    前記画像パラメータの時間変化に依存して、前記光源部から前記光変調部に入射する光の光量を調整する調光処理、及び前記映像信号の階調範囲を伸張する伸張処理を前記画像の変化に遅れて徐々に行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記画像が第1の画像から当該第1の画像よりも明るい第2の画像に変化した場合に、前記映像信号の伸張状態を第1の画像に対応した全階調にかけて伸張係数が一定である第1の伸張状態から前記第2の画像に対応した全階調にかけて伸張係数が一定である第2の伸張状態に変化させる間、高階調側の伸張係数を低階調側の伸張係数よりも小さくすることを特徴とする画像表示装置。
  7. 前記制御手段は、前記映像信号の入出力の変換特性である階調特性が、当該階調特性の途中部位から曲線となるように修正することを特徴とする請求項6記載の画像表示装置。
  8. 前記制御手段は、前記映像信号の入出力の変換特性である階調特性の傾きが、当該階調特性の途中部位から変化するように前記階調特性を修正することを特徴とする請求項6記載の画像表示装置。
  9. 前記画像における白とびが発生することを検出する白とび検出手段を備え、
    当該白とび検出手段において前記白とびが発生することが検出された場合に、前記制御手段は、高階調側の伸張係数を低階調側の伸張係数よりも小さくすることを特徴とする請求項6〜8いずれかに記載の画像表示装置。
  10. 前記白とび検出手段は、前記表示画像を複数領域に分割し、各領域毎に白とびを検出し、
    前記制御手段は、白とびが発生することが検出された領域における高階調側の伸張係数を低階調側の伸張係数よりも小さくすることを特徴とする請求項6〜8いずれかに記載の画像表示装置。
  11. 請求項6〜10いずれかの画像表示装置を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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