JP5201007B2 - スイッチング制御回路および該スイッチング制御回路を用いるac/dcコンバータ - Google Patents

スイッチング制御回路および該スイッチング制御回路を用いるac/dcコンバータ Download PDF

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Description

本発明は、スイッチング制御回路および該スイッチング制御回路を用いるAC/DCコンバータに関し、特に、ブラウンアウト回路がブラウンアウト状態の端緒を検知後、AC入力信号からクロック信号を生成し該クロック信号をカウンタ入力としてカウント動作を行って所定の設定時間を得るタイマーを具備するスイッチング制御回路および該スイッチング制御回路を用いるAC/DCコンバータに関する。
入力のAC電圧を、スイッチング制御回路の制御により所定のDC電圧出力に変換するスイッチング電源には、「ブラウンアウト」を検出・対策する機能があり、この機能については例えば特許文献1などに説明されている。一般に「ブラウンアウト」とは、電源電圧が仕様の下限より低くかつ0V以上の値に一時落ち込み、スイッチング電源(例.AC/DCコンバータ)が正常状態を維持できなくなり、まさにブラックアウト(機能停止)に至る中間にあることを意味する。したがって、通常、スイッチング電源はブラックアウト(機能停止)に至る前に「ブラウンアウト」を検出する機能を備えるように設計されている。
図3は、ブラウンアウト検出機能を有する従来のスイッチング制御回路および該制御回路を用いるAC/DCコンバータの構成を示す図である。図3において従来のAC/DCコンバータは、例えば50Hzの交流電源Vin(1)に接続された高周波カット(ノイズ)フィルタ2を有する。高周波カット(ノイズ)フィルタ2は交流電源ラインに接続されたインダクタL1(3)と、交流電源ライン間に接続されたコンデンサ4とから成る。交流電源Vin(1)に高周波カット(ノイズ)フィルタ2を接続する構成のAC/DCコンバータは特許文献2に示されるように公知のものである。
高周波カット(ノイズ)フィルタ2の出力段には、整流ダイオード6等からなる全波整流回路5が接続されている。全波整流回路5の出力端とグランドとの間には第1の平滑コンデンサC1(7)が接続されるとともに、全波整流回路5の出力端8(出力端8の電圧をVmとする)とグランドとの間に分圧抵抗R1(9),R2(10)が接続されている。そして分圧抵抗R1(9)と分圧抵抗R2(10)の接続点11から得られる出力端8の電圧Vmの分圧電圧を、スイッチング制御回路20のヒステリシスコンパレータ22の−入力端子に接続する。
ブラウンアウト検出機能を有する従来のスイッチング制御回路20は、ヒステリシスコンパレータ22の+入力端子に接続される基準電圧21とヒステリシスコンパレータ22の−入力端子に接続される出力端8の電圧Vmの分圧電圧とを比較し、分圧電圧が基準電圧21以下になったことを検出したときにはハイ(H)レベルの出力23をタイマー24に与える。タイマー24は、ヒステリシスコンパレータ22の出力23がハイ(H)レベル状態の時間をカウントし、カウントアップした時間が予め設定した時間を経過したときにハイ(H)レベルの出力25をNOR回路26の一方の入力に与える。また、予め設定した時間が経過する前にヒステリシスコンパレータ22の出力23がロー(L)レベルに戻ると、タイマー24はリセットされる。NOR回路26の他方の入力には図示していないPWMまたはPFM制御回路からの高周波数パルス信号27が与えられている。そしてNOR回路26の出力28はNチャンネルMOSFETから成るスイッチング素子15のON/OFFを制御するゲート端子に印加され、タイマー24の出力25がハイ(H)レベルになるとスイッチング素子15がOFFになるよう制御する。
なお、ブラウンアウト検出時の動作を除く通常時の動作では、タイマー24の出力25はロー(L)レベルとなっており、このロー(L)レベル信号がNOR回路26の一方の入力に与えられ、またNOR回路26の他方の入力には図示していないPWMまたはPFM制御回路からの高周波パルス信号27が与えられているので、NOR回路26は上記高周波数のパルス信号27をそのまま通過させてその出力28とする。これがNチャンネルMOSFETから成るスイッチング素子15のゲート端子に印加されるため、これによりスイッチング素子15のON/OFFが制御される。
また全波整流回路5の出力端8はエネルギー蓄積要素としてのインダクタL2(12)を経て逆流阻止用ダイオード13に直列に接続される。インダクタL2(12)と逆流阻止用ダイオード13の接続点14(インダクタL2(12)の出力端子)とグランドとの間には上述したNチャンネルMOSFETから成るスイッチング素子15と抵抗16が直列に接続され、さらに抵抗16の一端がグランドに接続される。また逆流阻止用ダイオード13のカソード端(カソード端電圧をVoとする)17とグランドの間には第2の平滑コンデンサC2(18)が接続される。そしてカソード端電圧Voから所望の直流電圧を得ることでAC/DCコンバータを構成する。
図4は、従来のタイマーの構成を示すブロック図であり、図4においてタイマー24は、発振器241から供給されるクロック信号をカウンタ242でカウントして所定の設定時間を得る構成のもので、当業者に広く知られている構成である。なお図4には、図3に示した、ヒステリシスコンパレータ22の出力23のレベルを監視して、ハイ(H)レベルならカウントアップし、予め設定した時間の経過前にロー(L)レベルならリセットする構成については図示していない。また図4では発振器241がタイマー24内に含まれる構成としているが、実際にはスイッチング制御用に用意され、上述した高周波パルス信号27の生成に関与する不図示の発振器と共用されており、該発振器の発振周波数は通常では数十KHz〜数MHzのものが使用されている。
特開2008−130733号公報(段落0006〜0008) 特開平7−131984号公報(図1,3,5,7)
図3に示す従来のスイッチング制御回路および該制御回路を用いるAC/DCコンバータでは、タイマー24で得られる時間が、「発振器241の周期」と「カウンタ242の段数」で決まるものとなるため、所望のブラウンアウト動作信号をタイマー24から得るためには回路規模が大きくなるという課題があった。すなわち通常、スイッチング制御用の発振周波数は、上述したように、数十KHz〜数MHzであるため、タイマー24で数百ミリ秒レベルの長いタイマー時間を得ようとする場合、カウンタ242の段数が多くなり、回路規模が増大するという問題があった。
そこで、本発明は、スイッチング制御用の発振周波数より3桁程度もしくはそれ以上に周期が長い交流(AC)入力信号からクロック信号を生成し、それをカウンタへのクロック信号に用いて少ない段数のカウンタでタイマーを構成し、該タイマーから所望のブラウンアウト動作信号を得るスイッチング制御回路および該制御回路を用いるAC/DCコンバータを提供することを目的とする。
本発明のスイッチング制御回路は、ノイズフィルタを通して得た交流入力を整流回路で整流して入力電圧を得る構成のAC/DCコンバータにおいて、ブラウンアウト状態の端緒を検知するブラウンアウト回路と、該ブラウンアウト回路が前記ブラウンアウト状態の端緒を検知した後に、前記交流入力の電圧が所定の基準電圧以下になったことを検出してクロック信号を生成するクロック信号生成回路と、生成された前記クロック信号をカウントするカウンタを有し、該カウンタの出力から所定の設定時間を得るタイマーと、を備えている。
また本発明において前記ブラウンアウト回路は、第1の基準電圧と前記交流入力の電圧の比較を行う第1の比較手段を備え、該第1の比較手段は、前記交流入力の電圧が前記第1の基準電圧以下になったことを検知することによりブラウンアウト状態の端緒を検知するとともに、前記交流入力の電圧が前記第1の基準電圧以上であることを検知すると前記比較手段の出力により前記タイマーを構成する前記カウンタをリセットすることを特徴とする。
また本発明において前記クロック信号生成回路は、第2の基準電圧と前記交流入力の電圧の比較を行う第2の比較手段を備え、該第2の比較手段は、前記ブラウンアウト回路が前記ブラウンアウト状態の端緒を検知した後に、前記交流入力の電圧が前記第2の基準電圧以下になったことを検知したことをクロック信号として出力し、該出力をロジック回路を介して前記タイマーを構成する前記カウンタの初段のフリップフロップのクロック入力端に入力することを特徴とする。その場合、前記カウンタの初段のフリップフロップは、Tタイプフリップフロップであることが望ましい。
また本発明において前記ロジック回路は、前記タイマーを構成する前記カウンタの最終段のフリップフロップの出力が一方の入力端に印加されるAND回路であることを特徴とする。その場合、前記カウンタの最終段のフリップフロップは、RSタイプフリップフロップであることが望ましい。
また本発明において前記第1の比較手段は、前記第1の基準電圧が複数の値をとるヒステリシスコンパレータであってもよい。
また本発明において前記第2の比較手段は、前記第2の基準電圧が複数の値をとるヒステリシスコンパレータであってもよい。
また、本発明のAC/DCコンバータは、ノイズフィルタを通して得た交流入力を整流回路で整流して入力電圧を得る構成のAC/DCコンバータであって、上述したスイッチング制御回路を用いてスイッチング素子を制御することを特徴とする。
本発明によれば、スイッチング制御用の発振周波数より3桁程度もしくはそれ以上に周期が長い交流(AC)入力信号からクロック信号を生成してそれをカウンタへのクロック信号に用いることにより、数百ミリ秒レベルの長いタイマー時間を得る場合でも、少ない段数のカウンタでタイマーを構成できるので、回路規模を小さくすることができる。
また上記した本発明のスイッチング制御回路を用いてAC/DCコンバータを構成しているので、回路規模を大きくせずにAC/DCコンバータを実現することができる。
ブラウンアウト検出機能を有する本発明の実施形態に係るスイッチング制御回路および該制御回路を用いるAC/DCコンバータの構成を示す図である。 AC入力波形から生成したクロック信号を本発明に係るカウンタに入力してカウント動作を行う様子を示す波形図である。 ブラウンアウト検出機能を有する従来のスイッチング制御回路および該制御回路を用いるAC/DCコンバータの構成を示す図である。 従来のタイマーの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、ブラウンアウト検出機能を有する本発明の実施の形態に係るスイッチング制御回路および該制御回路を用いるAC/DCコンバータの構成を示す図である。繰り返すことになるが、「ブラウンアウト」とは、電源電圧が仕様の下限より低くかつ0V以上の値に一時落ち込み、スイッチング電源(例.AC/DCコンバータ)が正常状態を維持できなくなり、まさにブラックアウト(機能停止)に至る中間にあることを意味し、通常、スイッチング電源はブラックアウト(機能停止)に至る前に「ブラウンアウト」を検出する機能を備えるよう設計されている。
図1においてAC/DCコンバータは、例えば50Hzの交流電源Vin(1)に接続された高周波カット(ノイズ)フィルタ2を有する。高周波カット(ノイズ)フィルタ2は交流電源ラインに接続されたインダクタL1(3)と、交流電源ライン間に接続されたコンデンサ4とから成る。交流電源Vin(1)に高周波カット(ノイズ)フィルタ2を接続する構成のAC/DCコンバータは図3にも示されているように従来から知られているものである。
高周波カット(ノイズ)フィルタ2の出力段には、整流ダイオード6等からなる全波整流回路5が接続されている。全波整流回路5の出力端とグランドとの間には第1の平滑コンデンサC1(7)が接続されるとともに、全波整流回路5の出力端8(出力端8の電圧をVmとする)とグランドとの間に分圧抵抗R1(9),R2(10)が接続されている。そして分圧抵抗R1(9)と分圧抵抗R2(10)の接続点aから得られる出力端8の電圧Vmの分圧電圧を、スイッチング制御回路50のヒステリシスコンパレータ22およびヒステリシスコンパレータ32の−入力端子にそれぞれ接続する。なお、ヒステリシスコンパレータ22およびヒステリシスコンパレータ32は、ヒステリシス特性をもたない通常のコンパレータであってもよい。
ブラウンアウト検出機能を有するスイッチング制御回路50は、ヒステリシスコンパレータ22の+入力端子に接続される基準電圧(Vth1)21とヒステリシスコンパレータ22の−入力端子に接続される出力端8の電圧Vmの分圧電圧aとを比較し、分圧電圧aが基準電圧(Vth1)21以上になったことを検知したときには、ブラウンアウト状態の端緒の検知としてのハイ(H)レベルのブラウンアウト信号(リセット信号)23を、カウンタ40を構成するTFF41〜43及びRSFF44の各リセット端子に与える。なお、実際はヒステリシスコンパレータ22にヒステリシス特性をもたせるために、基準電圧(Vth1)21は高低の二値を有し、ヒステリシスコンパレータ22の出力がハイ(H)レベルのときは高側の値をとり、ヒステリシスコンパレータ22の出力がロー(L)レベルのときは低側の値をとる。また、ヒステリシスコンパレータ22をヒステリシス特性のない通常のコンパレータで置き換える場合、基準電圧(Vth1)21は固定値となる。なお、TFFはTタイプのFF(フリップフロップ)、またRSFFはリセット-セットタイプのFFを意味し、いずれもその機能は当業者に広く知られているのでここでは説明を省略する。
ここで、図1におけるタイマー機能について説明する。図1においてタイマー機能は、図1に示したカウンタ40により実現される。カウンタ40は、ヒステリシスコンパレータ22の出力23がハイ(H)レベル状態となったことを受けて、カウンタ40を構成するTFF41〜43及びRSFF44をリセット状態に置く。つまり、カウント値を“0”の状態にする。また、カウンタ40をリセット状態に置いたことにより、RSFF44の反転Q出力端の出力25をハイ(H)レベルに置き、AND回路26’及びAND回路34の一方の入力端それぞれにこれを印加し、他方の入力端からの信号通過を可能にする。その結果、AND回路26’の他方の入力端から図示していないPWMまたはPFM制御回路からの高周波数パルス信号27を通過させ、AND回路26’の出力28をNチャンネルMOSFETから成るスイッチング素子15のON/OFFを制御するゲート端子に印加してスイッチング制御を行う。また、AND回路34の他方の入力端からクロック信号33の通過を可能とせしめ、AND回路34の出力(クロック信号)35をカウンタ40の1段目のTFF41のクロック入力端に導く。これにより、カウンタ40は、ヒステリシスコンパレータ回路22がブラウンアウト状態(所定のAC入力電圧低下状態)の端緒を検知した場合に、リセットがはずれてヒステリシスコンパレータ32より出力されるクロック信号33のカウントが可能となる。これについては後述する。
ブラウンアウト状態ではない通常時の動作では、分圧電圧aが基準電圧(Vth1)21以上になることで、リセット信号23を、カウンタ40を構成するTFF41〜43及びRSFF44の各リセット端子に与えてカウンタ40をゼロリセットする。これにより、カウンタ40の最終段に設けられるRSFF44もリセットされ、RSFF44の反転Q出力端の出力25がハイ(H)レベルになり、AND回路26’及びAND回路34の一方の入力端それぞれにこのハイ(H)レベルが印加されて、他方の入力端からの信号通過を可能にする。その結果、AND回路26’の他方の入力端から図示していないPWMまたはPFM制御回路からの高周波数パルス信号27を通過させ、AND回路26’の出力28をNチャンネルMOSFETから成るスイッチング素子15のON/OFFを制御するゲート端子に印加してスイッチング制御を行う。
また全波整流回路5の出力端8はエネルギー蓄積要素としてのインダクタL2(12)を経て逆流阻止用ダイオード13に直列に接続される。インダクタL2(12)と逆流阻止用ダイオード13の接続点14(インダクタL2(12)の出力端子)とグランドとの間には上述したNチャンネルMOSFETから成るスイッチング素子15と抵抗16が直列に接続され、さらに抵抗16の一端がグランドに接続される。なお、抵抗16はスイッチング素子15に流れる電流を検出して、これをいわゆる電流モードの制御に用いるためのものであって、電流モードの制御を行わない場合は抵抗16を設けなくてもよい。また逆流阻止用ダイオード13のカソード端(カソード端電圧をVoとする)17とグランドの間には第2の平滑コンデンサC2(18)が接続される。そしてカソード端電圧Voから所望の直流電圧を得ることでAC/DCコンバータを構成する。
ここで、図1におけるスイッチング制御回路50におけるクロック信号33のカウント動作について図2を参照しながら詳しく説明する。なお、図1は、説明の簡単化のために、ヒステリシスコンパレータ22およびヒステリシスコンパレータ32がヒステリシス特性をもたない通常のコンパレータであるとした場合の説明となっている。もしくは、ヒステリシスコンパレータ22およびヒステリシスコンパレータ32に対する基準電圧Vth1,Vth2に関し、それらの高低の二値の幅が非常に狭い場合の説明と考えてもよい。図1において、まずコンパレータ22が、交流(AC)入力を抵抗分圧した電圧(a点電位)と基準電圧(Vth1)21を比較する。図2に示すように、a点電位と基準電圧(Vth1)21を比較し、a点電位が基準電圧(Vth1)21以上になったことを検知したときには、カウンタ40を構成するTFF41〜43及びRSFF44の各リセット端子にハイ(H)レベルのブラウンアウト出力信号(リセット信号)23を出力してカウンタ40をリセットする。これによりカウンタ40の初期値は“0”になるとともにRSFF44の反転Q出力25がハイ(H)レベルとなり、これがAND回路26’及びAND回路34の一方の入力端それぞれに印加される。
また、コンパレータ22は、a点電位が基準電圧(Vth1)21以下になったことを検知すると、ブラウンアウト状態の端緒の検知としてのロー(L)レベルのブラウンアウト出力信号23を出力して、カウンタ40のリセットを解除する。
その一方で、図1においてコンパレータ32が、交流(AC)入力を抵抗分圧した電圧(a点電位)と基準電圧(Vth2)31を比較する。図2に示すように、a点電位と基準電圧(Vth2)31とを比較し、a点電位が基準電圧(Vth2)31以下になったことを検出したときには、コンパレータ32からハイ(H)レベルの信号を出力し、またa点電位が基準電圧(Vth2)31以上になったことを検出したときには、ロー(L)レベルの信号を出力することで矩形波のクロック信号33を生成し出力する。この矩形波のクロック信号33は、AND回路34を介してカウンタ40の1段目のTFF41のクロック入力端に入力される。
カウンタ40については、TタイプフリップフロップTFF41,TFF42の反転Q出力端が、それぞれTタイプフリップフロップTFF42,TFF43のクロック入力端に接続されるという、カウンタとしての接続がなされている。すなわち、TタイプフリップフロップTFF41,TFF42およびTFF43は、クロック信号33(もしくは信号35)の立ち上がりによってカウントアップする3段のカウンタを構成している。
3段目のTFF43が保持した内容は、そのQ出力端から出力され、これを4段目のRSFF44のセット入力端に入力する。したがい、リセット信号23が入力されないままクロック信号33(もしくは信号35)が4クロック出力されると(4回立ち上がると)、3段目のTFF43のQ出力がハイ(H)レベルとなって4段目のRSFF44がセットされ、RSFF44の反転Q出力端の出力25をロー(L)レベルに置くとともに、図示せざるQ出力端をハイ(H)レベルに置くことになる。
つまりカウンタ40は、リセット信号23が入力されない状態が継続したときにカウンタ40を構成するフリップフロップの段数分だけクロック信号33(もしくは信号35)の立上げパルスをカウントすることで、タイマー機能を実現している。そして所定の数のクロック信号33をカウントすることによって、最後の段に設けられているRSFF44の反転Q出力端の出力25がロー(L)レベルを出力することにより、図示していないPWMまたはPFM制御回路からの高周波数パルス信号27のAND回路26’のゲート通過を遮断し、これにより、スイッチング素子15がOFFになるよう制御する。つまり、ブラウンアウト動作状態に入ることになる。またクロック信号33のAND回路34のゲート通過を遮断して、これ以上のカウント動作を停止させる。なお、カウンタ40に設けたTFF等の段数は単なる例示であってこの例に限られるものではない。ただ、最終段に設けたRSFFおよびその前段に設けたTFFの組み合せは図示例と同じものであることが望ましい。この場合、カウンタ40のTタイプフリップフロップTFFの段数をnとすると、クロック信号33(もしくは信号35)の立上げパルスを2(n−1)回カウントすると、n段目のTタイプフリップフロップTFFのQ出力がハイ(H)レベルとなって最終段のRSFFがセットされ、RSFFの反転Q出力端の出力25がロー(L)レベルになる。
ここで、スイッチング制御用の発振周波数が数十KHz〜数MHzであるのに対し、クロック信号33(もしくは信号35)の周波数は商用電源周波数の50Hzもしくは60Hzであるので、クロック信号33(もしくは信号35)の周期をスイッチング制御用の発振周波数の周期より3〜6桁程度長くすることができる。
このように本実施形態に係るスイッチング制御回路を用いるAC/DCコンバータは、ブラウンアウト状態(所定のAC入力電圧低下状態)の端緒を検知する回路22がAC入力電圧の低下の端緒を検知後、カウンタ40がスイッチング制御用の発振周波数より3 桁程度周期が長い交流(AC)入力信号からクロック信号33を生成し、そのクロック信号33をカウントし、フリップフロップを所定の段数だけ設けたカウンタ40により段数分のカウントを行ったあとに、スイッチング素子15のスイッチング動作を停止させることで、数百ミリ秒レベルの長いタイマー時間を得る場合でも、少ない段数のカウンタでタイマーを構成できるため、スイッチング制御回路の回路規模を小さくできる。その結果、スイッチング制御回路を半導体ICで製作する上で回路規模を小さくできることとなり、またAC/DCコンバータを安価に提供することが可能となる。
1 交流電源
2 高周波カット(ノイズ)フィルタ
3 インダクタ
4 コンデンサ
5 全波整流回路
6 整流ダイオード
7 平滑コンデンサ
8 全波整流回路の出力端
9 分圧抵抗
10 分圧抵抗
12 インダクタ
13 逆流阻止用ダイオード
14 接続点
15 スイッチング素子
16 抵抗
17 接続点
18 平滑コンデンサ
21 (第1の)基準電圧(Vth1)
22 ヒステリシスコンパレータ
23 ブラウンアウト出力信号(リセット信号)
25 RSFF出力(カウンタ出力)
26’ AND回路
27 高周波パルス信号
31 (第2の)基準電圧(Vth2)
32 ヒステリシスコンパレータ
33 クロック信号(コンパレータ出力)
34 AND回路
35 AND回路出力(クロック信号)
40 カウンタ
41〜43 TFF(T型フリップフロップ)
44 RSFF(リセット-セット型フリップフロップ)
50 スイッチング制御回路

Claims (9)

  1. ノイズフィルタを通して得た交流入力を整流回路で整流して入力電圧を得る構成のAC/DCコンバータにおいて、
    ブラウンアウト状態の端緒を検知するブラウンアウト回路と、
    該ブラウンアウト回路が前記ブラウンアウト状態の端緒を検知した後に、前記交流入力の電圧が所定の基準電圧以下になったことを検出してクロック信号を生成するクロック信号生成回路と、
    生成された前記クロック信号をカウントするカウンタを有し、該カウンタの出力から所定の設定時間を得るタイマーと、
    を備えることを特徴とするスイッチング制御回路。
  2. 前記ブラウンアウト回路は、
    第1の基準電圧と前記交流入力の電圧の比較を行う第1の比較手段を備え、
    該第1の比較手段は、前記交流入力の電圧が前記第1の基準電圧以下になったことを検知することによりブラウンアウト状態の端緒を検知するとともに、前記交流入力の電圧が前記第1の基準電圧以上であることを検知すると前記第1の比較手段の出力により前記タイマーを構成する前記カウンタをリセットすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング制御回路。
  3. 前記クロック信号生成回路は、
    第2の基準電圧と前記交流入力の電圧の比較を行う第2の比較手段を備え、
    該第2の比較手段は、前記ブラウンアウト回路が前記ブラウンアウト状態の端緒を検知した後に、前記交流入力の電圧が前記第2の基準電圧以下になったことを検知したことをクロック信号として出力し、該出力をロジック回路を介して前記タイマーを構成する前記カウンタの初段のフリップフロップのクロック入力端に入力することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング制御回路。
  4. 前記カウンタの初段のフリップフロップは、Tタイプフリップフロップであることを特徴とする請求項3に記載のスイッチング制御回路。
  5. 前記ロジック回路は、前記タイマーを構成する前記カウンタの最終段のフリップフロップの出力が一方の入力端に印加されるAND回路であることを特徴とする請求項3に記載のスイッチング制御回路。
  6. 前記カウンタの最終段のフリップフロップは、RSタイプフリップフロップであることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング制御回路。
  7. 前記第1の比較手段は、前記第1の基準電圧が複数の値をとるヒステリシスコンパレータであることを特徴とする請求項2に記載のスイッチング制御回路。
  8. 前記第2の比較手段は、前記第2の基準電圧が複数の値をとるヒステリシスコンパレータであることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか一項に記載のスイッチング制御回路。
  9. ノイズフィルタを通して得た交流入力を整流回路で整流して入力電圧を得る構成のAC/DCコンバータにおいて、
    前記請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のスイッチング制御回路を用いてスイッチング素子を制御することを特徴とするAC/DCコンバータ。
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