JP5199597B2 - スライド型携帯端末 - Google Patents

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    • H04M1/0235Slidable or telescopic telephones, i.e. with a relative translation movement of the body parts; Telephones using a combination of translation and other relative motions of the body parts
    • H04M1/0237Sliding mechanism with one degree of freedom

Description

本発明は携帯端末に係り、特に第1筐体の裏面および第2筐体の表面が互いに対面するように積層された携帯状態と、第1筐体の裏面および第2筐体の表面が相対的に平行移動して伸長状態とを選択可能な携帯電話やPDA、カメラ、ノート型パソコン等のスライド型携帯端末に関するものである。
近年、携帯電話が多数開発され使用されているが、この携帯電話には、単純な棒状を呈するストレート型の他に、回転型ヒンジ装置を介して開閉可能な折畳型やスライド装置を介して開閉可能なスライド型等が各種開発されている。
スライド型携帯電話は、第1の筐体と第2の筐体を上下方向に重ね合わせた状態で相対的にスライドさせるスライド機構を有し、このスライド機構は、第1の筐体と第2の筐体のいずれか一方のものに取り付けたスライドケースと、そのスライドケースに対し摺動可能に取り付けられ前記第1の筐体と第2の筐体のいずれか他方のものに取り付けられたスライダーと、このスライダーと前記スライドケースとの間に設けられ前記スライダーを所定の摺動位置から閉方向及び開方向へ摺動付勢させる弾性手段とで構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−210649号公報
このようなスライド機構にあっては、スライド型携帯電話を手に持っているときに不意に開いてしまったり、また伸長させて開いた状態でメールや通話をしているときに容易に閉じることがない様、所望の付勢力が必要なので、弾性手段が内装される。この弾性手段は、例えば、ねじりコイルばねで構成され、スライダーとスライドケースとの間に設けられる。
スライドケースに対してスライダーを所定の摺動位置から閉方向及び開方向へ移動させると、ねじりコイルばねは、スライドケースに固定された弾性手段の一端を中心に回転する。そのため、ねじりコイルばねのコイル部が閉状態のときに存在する空間とともに開状態のときに存在する空間を予め形成しなければならない構成なので、スライダーとスライドケースの間には、常にねじりコイルばねの摺動空間が必要である。その結果、スライダーとスライドケースからなるスライド機構は所定厚みが必要だったので、これを搭載する携帯端末も厚くなるため、携帯端末の小型化が困難であった。
また、ねじりコイルばねは、前述の付勢力が必要であるため、生じる応力を小さくする手段として巻数を増やすのが望ましいが、一方で、コイル部が摺動する空間の高さを高くしなければならない。そのため、スライド機構の厚みも厚くしなければならないなど、スライド機構の薄型化と付勢力の確保の両立を図るのが難しかった。
また、使用者は、携帯端末にストラップを装着して使用する場合が多い。このストラップ付きスライド型携帯端末装置を閉状態にしてズボンのポケットや鞄に収納してあるとき、ポケット等から取り出すときにはこのストラップを掴んで引っ張り出す。このとき、所望の付勢力が無いと本体部は開いてしまい、消費電力を増大させてしまう。一方、開状態においては、例えば、下方の筐体を把持して歩きながら使用した場合、上方にある筐体に力が加わって閉じてしまうと、文字入力を中断しなければならないことがあるので、所望の付勢力が必要である。
また、製造上のばらつきや部品寸法のばらつきがあった場合、所望力を満たすことができなくなって、開状態や閉状態が維持できなくなってしまうことがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、第1に、スライド型携帯端末の薄型化を図る。
第2に、弾性部材を大型化せずとも確実に閉状態を維持できるようにする。
第3に、閉状態または開状態を維持するために、磁石と、磁石が吸引する吸引部材を用いたとき、両者が追突しても磁石が破損しないようにする。
第4に、弾性部材を厚く(高く)せずに、発生する応力を軽減させて長寿命化を図ったスライド型携帯端末を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のスライド型携帯端末は、第1筐体と、第2筐体と、前記2つの筐体を連結する連結部と、を備え、前記2つの筐体は、互いに重なる閉状態と、前記第2筐体に対して前記第1筐体を所定方向にスライドさせて伸長した開状態と、になり、前記連結部は、前記2つの筐体が前記閉状態または前記開状態となるように該2つの筐体に付勢力を付与するばねを有し、前記ばねは、前記第1筐体とともに移動する第1位置にコイル部の片端が固定され、前記第2筐体とともに移動する第2位置に前記コイル部の他端が固定され、前記コイル部は、前記2つの筐体の一部が前記進行方向で対向し合って形成する間隙に配置され、前記間隙は、前記閉状態のときに前記第1位置に対して前記所定方向寄りに配置したことを特徴とする。
この構成により、閉状態から開状態へと筐体態様が変化するとき、コイル部が他の部品との干渉を回避できるようにしながら、開状態のときにコイル部が位置する空間を予め形成しなくてもいいので、本体部内のスペースを有効利用することで本体部の小型化が図れる。
本発明の請求項2記載のスライド型携帯端末は、請求項1記載のスライド型携帯端末において、前記第筐体側に保持される磁石と、前記第筐体側に保持され前記磁石が吸引する吸引部材とを共に前記間隙に備え、前記閉状態のときに前記磁石に対して前記吸引部材が作用することを特徴とする。
この構成によれば、開状態のときに磁石または吸引部材のいずれか一方が位置する空間を予め形成しなくてもいいので、本体部内のスペースを有効利用することで本体部の小型化が図れる。
本発明の請求項3記載のスライド型携帯端末は、請求項2記載のスライド型携帯端末において、前記磁石と前記吸引部材のいずれか一方は、前記往復移動方向に移動する移動量を規制する規制手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、閉状態における摺動力は磁石による吸引力で実現し、磁石と吸引部材とが対面したときに、磁石に発生する衝撃力を緩和させることができる。
また、第1筐体と、第2筐体と、前記第1筐体は前記第2筐体に対して往復移動方向に進行するように、前記2つの筐体をスライド可能に連結する連結部と、を備え、前記2つの筐体は、互いに重なる閉状態と、前記第1筐体を所定方向に進行させて伸長した開状態と、になり、前記連結部は、前記第1筐体とともに移動する第1位置に磁石を設け、前記第2筐体とともに移動する第2位置に前記磁石に吸引される吸引部材を設け、前記2つの筐体が前記閉状態となるように該2つの筐体に吸引力を付与し、前記磁石または前記吸引部材のうちいずれか一方は、前記2つの筐体の間であって前記往復移動方向に対向する第3位置に配置させてもよい。さらに、前記磁石と前記吸引部材のいずれか一方は、前記連結部が摺動する方向に移動する移動量を規制する規制手段を設けるとよい。
この構成により、開状態のときに磁石または吸引部材のいずれか他方が位置する空間を予め形成しなくてもいいので、本体部内のスペースを有効利用することで本体部の小型化が図れる。また、閉状態または開状態の維持力は磁石による吸引力で実現し、磁石と吸引部材とが対面したときに、磁石に発生する衝撃力を緩和させることができる。
本発明の請求項4記載のスライド型携帯端末は、第1筐体と、第2筐体と、前記2つの筐体を閉状態から開状態へと往復移動するように連結する連結部と、を備え、前記連結部は、前記2つの筐体が前記閉状態または前記開状態となるように該2つの筐体に付勢力を付与する弾性部を有し、前記弾性部は、前記第1筐体とともに移動する前記連結部の第1位置に片端が固定され、前記第2筐体側の前記連結部の第2位置に他端が固定され、前記弾性部は、前記片端に前記第1位置に取り付けられる第1の腕部と、前記他端に前記第2位置に取り付けられる第2の腕部とが接続された中央コイル部を有し、前記中央コイル部は大径と小径のコイル部とからなり、前記中央コイル部の最上面または最下面であって、かつ前記大径のコイル部の中心を対称軸として前記2つの腕部の開始位置の対称位置近傍から小径な中央コイル部を開始させ、及び終了させるように形成したことを特徴とす
この構成によれば、小径の中央コイル部を形成しても中央コイル部の厚みを増やさずに展開有効長を長くすることができる。
本発明によれば、コイル部や、磁石または磁石が吸引する吸引部材のいずれか一方を、開状態のときに位置する空間を閉状態のときに形成しなくともいいので、本体部内のスペースを有効利用することで本体部の小型化が図れる。
また、磁石と吸引部材とが対面したときや、使用者が落下させたときに生じる衝撃力を緩和させられるので、磁石の破損を回避する。また、製造上や部品寸法のばらつきがあっても、確実に吸引力の作用によって閉状態が維持できるようにすることができる。
また、ねじりコイルばねの腕部と重なったり干渉しないように小径の中央コイル部を形成したので、ねじりコイルばねを厚く(高く)せずに有効展開長を長くし、ねじりコイルばねに生じる曲げ応力を軽減でき、寿命特性を向上させることができる。また、ねじりコイルばねが変形しても腕部と小径な中央コイル部とは干渉しないので、変形後でも中央コイル部の厚みが小径の中央コイル部がない従来と変わらない。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、ここでは、本発明のスライド型携帯端末として、スライド型携帯電話に適用して説明する。
図1は、本発明の実施形態1におけるスライド型携帯電話の外観を示す斜視図であり、(a)は閉状態、(b)は開状態を示す。図2は、図1の略中央断面図を示す。図3は、本発明の実施形態1におけるスライド型携帯電話の筐体内の電気的構成を示すブロック図である。図4は、本発明の実施形態1における連結部の分解斜視図である。図5は、図4の部分拡大図である。図6は、本発明の実施形態1における連結部の平面図であり、(a)は閉状態、(b)は開状態を示す。図7は、本発明の実施形態1におけるねじりコイルばねの中心を通る本体部の断面図であり、(a)は閉状態、(b)は開状態を示す。図8は、連結部をばね−質点系に置き換えた概念図である。図9は、本体部を閉状態から開状態へと開くときの摺動力の測定結果を示す。
図1乃至図3に示すように、本実施形態1のスライド型携帯電話(以下、本体部という)1は、大略構成として、2つの筐体がスライド可能に連結されており、2つの筐体の一方を上筐体2、他方の筐体を下筐体3として説明する。本体部1は、上下の筐体2、3をスライド可能に固設する連結部4を備える。この連結部4の摺動動作により本体部1はスライド可能に連結されている。
携帯時や着信したメールのチェックする場合、図1(a)に示すように、本体部1が閉じた状態(閉状態)で用いられる。他方、文字や数字、電話番号を入力する場合、図1(b)に示すように、本体部1を開いた状態(開状態)で用いられる。本体部1が開状態、閉状態のいずれであっても、受話や終話ができる。また本体部1は、閉状態から開状態になるとき、図1に示すように下筐体3に対して上筐体2が矢印A方向にLだけ移動する。
上筐体2は、レシーバ5と、表示部6と、表示部用クッション7と、第1カメラ部8と、第2カメラ部9と、第1磁石10と、第1操作部11と、第1プリント基板12と、アンテナ13とを収容し、主面2Aに透明窓14が設けられている。第1プリント基板12には、無線回路部15、整合回路部16、データ変換部17、音声処理部18、画像処理部19、情報記録部20及び制御部21などを実装している。また、給電部(図示せず)を形成し、この給電部にアンテナ13が接続される。
一方、下筐体3は、送話部(マイクロフォン)22と、第2操作部23と、スピーカ(図3にのみ図示)24と、磁気検出素子として用いるホール素子25と、第2プリント基板26と、UIMカード装着部27と、着脱可能な電池28などを収容している。このうち、下筐体3の主面3Aには、本体部1が開状態のとき第2操作部23が露呈する。契約者の情報や電話番号情報、個人識別情報などが記録されたICカードとして使用されるUIM(User Identity Module)カード29(図6に図示))は電池28の下に配設されたUIMカード装着部27に装着され、電池28を覆う電池カバー30と電池28が外された状態で交換できるようになっている。
連結部4は、上下の筐体2、3をスライド可能に固設するものであり、前述の上筐体2と下筐体3に一体的に構成してもよい。本実施形態1では、ガイドレール部31と、ベース部32と、ねじりコイルばね33と、第1リベット34と、第2リベット35と、第2磁石36と、第2磁石36を収容する収容部材37と、吸引部材38と、で構成している。本体部1を閉状態から開状態へと態様を変化させるために、ネジ(図示せず)によって上筐体2に固定されるガイドレール部31に対して、ネジ(図示せず)によって下筐体3に固定されるベース部32が摺動可能になっている。
また、フレキシブルプリント基板39(可撓性配線部材)は、上筐体2と下筐体3との間に折り曲げられて配置される。フレキシブルプリント基板39の一端は、第1プリント基板12における下筐体3側に向く表面に設けられたコネクタ40Aに差し込まれ、フレキシブルプリント基板39の他端は第2プリント基板26における電池カバー30側に向く表面に設けられたコネクタ40Bに差し込まれて、第1プリント基板12と第2プリント基板26とを電気的に接続する。
上筐体2は、下筐体3の第2操作部23と重なる後端側に対して先端側が厚く形成されている。一方、下筐体3は、上筐体2の第1操作部11と重なる後端側に対して先端側が薄く形成されている。また、使用者は、片手で下筐体3を把持しながら親指で上筐体2の主面2Aを押し上げて開状態にすることができるようにするためには、2つの筐体2、3を同時に握られないようにするのが好ましい。そこで、下筐体3は上筐体2の両側面を囲むように形成したことにより、把持する手が上筐体2に触れにくくしてある。
次に、本実施形態1のスライド型携帯電話の本体部1が有する各構成要素について、さらに具体的に説明する。
上筐体2について、説明する。
レシーバ5は、第1音声出力部であり、通信相手の音声を出力するものである。着信時、使用者はレシーバ5に耳を当て、相手の音声を聞き取る。
表示部6は、表示部用クッション7を介して主面2Aの一部を形成する透明窓14の下側に配置される。表示部6には、受信電界強度を示すマーク、電池残容量情報、時刻情報や着信情報、入力した文字や記号等が表示される。
使用者は、本体部1が開閉何れかの状態であっても、表示部6に表示される表示情報が認識できる。この表示部6は、液晶表示器(LCD)や有機EL等により構成され、可撓性を有するフレキシブルプリント配線板等からなる表示部用配線部材によって第1プリント基板12に接続されている。
第1カメラ部8は、レシーバ5に隣接して設けられ、TV電話時には、使用者を撮影し撮影画像は表示部6に鏡像として表示され、通話相手には音声とともにこの撮影画像が送信される。また、顔認証機能を有し、予め登録された画像と比較して使用者自身か否かを判別する。
第2カメラ部9は、第1カメラ部8の背面に配設され、表示部6の後方が撮像可能になっている。被写体が使用者の前方にあるとき、撮影しながら表示部6に表示される撮影画像が確認できる。この第2カメラ部9と前述した第1カメラ部8は、ともに捉えた被写体からの入射光を、レンズ群を通過してCCD(電荷結合素子)などの光電変換素子にて光信号から電気信号に変換され、画像情報が生成される。この画像情報は、画像処理部19にて処理された後、表示部6に画像を生成する。
このため、表示部6、第1カメラ部8及び第2カメラ部9は、画像処理部19と接続されており、これら第1カメラ部8及び第2カメラ部9が撮影した画像情報は、所定の撮影を行うと、情報記録部20に記録される。なお、この情報記録部20は、この画像情報の他にも、電話番号情報や音声情報、撮像した画像情報以外の画像情報(受信した画像情報等)、作成中または送受信したメール等の文字情報を記録することができる。
第1磁石10は、上筐体2の下端側であって、本体部1が閉状態のとき、ホール素子25と重なる位置に配置されている。
第1操作部11は、上筐体2の主面2Aの下端に配置された複数の操作ボタンで構成されている。受話ボタンや終話ボタン、レシーバ5やスピーカ24から出力される音量の調節、マナーモードへの切替え、メニュー画面における選択と確定などができる操作ボタンなどからなる。
第1プリント基板12は、表示部6の下側に配置される。
アンテナ13は、上筐体2の先端であって、第2カメラ部9に隣接して配置される。
下筐体3について、説明する。
第2操作部23は、下筐体の主面に配置された複数の操作ボタンで構成されている。電話番号や文字を入力するために、数字や文字、記号が印刷されている。
マイクロフォン22は、第2操作部23とともに下筐体3の主面3Aに配置され本体部1が閉状態のときに上筐体2が対向して覆われ、本体部1が開状態のときに露出するように設けられている。
スピーカ24は、第2音声出力部であり、着信音やハンズフリー時の音声などを出力するものである。
ホール素子25は、本体部1が閉状態のときには第1磁石10と対向するように、第2プリント基板26上に設けられている。このホール素子25は、本体部1が閉状態では、第1磁石10が近接状態にあるため、第1磁石10の磁界を検出して制御部21に検出信号を出力する。また、このホール素子25は、本体部1が開状態であれば第1磁石10が離間するので、この第1磁石10の磁界を検出できないため、ホール素子25は検出信号を生成しない。すなわち、ホール素子25が第1磁石10を検出すると本体部1は閉状態であり、検出できなければ開状態である。
本体部1が閉状態のときに第1操作部11を操作すると、第1操作部11を照明する光源がオンとなる。所定時間操作されなければ、照明はオフとなる。本体部1を閉状態から開状態にすると、第1操作部11と第2操作部23を照明する光源がともにオンとなり、第1操作部11及び第2操作部23の文字や記号が明瞭に見ることができる。本体部1を開状態から閉状態にすると、第1操作部11と第2操作部23を照明する光源がともにオフとなり、消費電力を低減させる。
第2プリント基板26は、電池28の周辺に設けられ、一部にはUIMカード装着部27や電池28に接続されるコネクタ(図示せず)を備える。
制御部21は、第1操作部11、第2操作部23、ホール素子25、無線回路部15、データ変換部17、画像処理部19及び情報記録部20に接続されており、これらの制御を行う。さらに、この制御部21は、電池28にも接続されている。
無線回路部15は、整合回路部16を介してアンテナ13に接続されており、このアンテナ13で受信したデータを処理してデータ変換部17に出力するように構成されている。整合回路部16は、アンテナ13のインピーダンスを無線回路部15の入力インピーダンスに整合させる。一方、データ変換部17は音声処理部18に接続されており、音声処理部18は、レシーバ5、スピーカ24及びマイクロフォン22にそれぞれ接続されている。
従って、このデータ変換部17では、整合回路部16、無線回路部15及び制御部21を介して、アンテナ13からの受信データを音声データに変換して音声処理部18に出力する。
音声処理部18は、音声データを復号化して音声信号を生成した後、レシーバ5やスピーカ24に出力する。レシーバ5やスピーカ24は、音声処理部18から伝達された音声信号に対応する音声を出力する。
また、音声処理部18は、マイクロフォン22が受けた音声を符号化して音声データを生成した後、データ変換部17に出力する。データ変換部17は、入力した音声データを通信データに変換した後、無線回路部15に出力する。無線回路部15は、受け取った通信データを処理し、アンテナ13から無線信号の電波として送信する。
フレキシブルプリント基板39は、閉状態のときには、折り曲げられた部位は第2カメラ部9に隣接した位置に形成されている。閉状態にすると、折り曲げられた部位が移動し、移動後の状態を図7(b)に図示する。
連結部4について、図4、図5を用いて詳述する。
図4において、ガイドレール部31、ベース部32、収容部材37は非磁性の金属薄板で形成される。吸引部材38は磁性の金属薄板で形成される。
ベース部32は、第1中央部41と、第1中央部41の両端であって向かいように形成されたコの字状の案内部42と、第1中央部41上に形成され向かいあうように折り曲げられた一対の保持部43と、UIMカード装着部27が設けられるための第1穴44と、ねじりコイルばね33のコイル部33Aの片端側の腕の先端に形成された第1リング部45に第1リベット34が貫通後、第1リベット34の先端がカシメにて取り付けられる第2穴46(特許請求の範囲に記載の第1位置)と、を有する。
ガイドレール部31は、第2中央部47と、第2中央部47の両端に形成され案内部42に摺動案内される摺動部48と、ねじりコイルばね33のコイル部33Aの他端側の腕の先端に形成された第2リング部49に第2リベット35が貫通後、第2リベット35の先端がカシメにて取り付けられる第3穴50(特許請求の範囲に記載の第2位置)と、2つの突起51を有する直角曲げ部52と、を有する。
ねじりコイルばね33は、第1リング部45が形成された片端が第2穴46を中心に第1中央部41上を旋回移動する。第2リング部49が形成された他端が下筐体3の主面3Aの裏側に対面しながら移動する。コイル部33Aは右巻きに成形されており、本体部1が閉状態のとき、第2穴46が第3穴50に対して矢印A方向寄りに配置される。また、ねじりコイルばね33は、所定のねじれ角が付与されて連結部4に取り付けられる。コイル部33Aは、第1穴44と直角曲げ部52の間であって、略長方形状なUIMカード29(図6(a)、図6(b)に2点鎖線で示す)における一角が斜面に形成されたC面部29Aに隣接するように配置される。C面部29Aに隣接させずに第1穴44と直角曲げ部52の間にコイル部33Aを配置した場合、コイル部33Aの直径を小さくしない限り第1穴44と直角曲げ部52の間の距離を大きくしなければならず、結果的に本体部1の全長を増長させてしまう。コイル部33Aの直径を小さくすると、所望の開閉力を得るために付与するねじれ角を小さくしない限り、発生する曲げ応力が増大して許容応力を超えてしまう恐れがあるので、コイル部33Aの直径を小さくすることは好ましくない。
本実施形態1のように、コイル部33AをC面部29Aに隣接配置させることで、本体部1内の空間を有効利用し、本体部1の全長の増大を回避することで、携帯端末に好適なサイズを実現している。さらに、ベース部32の表面側(電池28が装着される側面とは反対側)には、このコイル部33AやUIMカード装着部27が設けられる隙間を設けて下筐体3の主面3Aが形成されている。そして、下筐体3の主面3Aは、上筐体2の第1操作部11とガイドレール部31との間に位置する。
また、ベース部32の裏面側には、電池28が搭載される。ガイドレール部31の表面側には第1プリント基板12、表示部6が搭載される。
このような構成によって、閉状態における本体部1には、活用していないスペースを最少にし、本体部1の小型化、薄型化を図っている。
図5において、矢印B方向へ着磁方向を向けた第2磁石36は収容部材37内に収容される。収容部材37は、略直方形状の第2磁石36が収容できるように、複数の曲げで形成されている。
保持部43には幅W1の第4穴53が形成されている。収容部材37を保持部43に組み付けると、この第4穴53には収容部材37の側面に形成された幅W2(W1>W2)の折り曲げ片54が撓みながら係合する。係合後は、折り曲げ片54が第4穴53に引っかかっているので抜けない。また、収容部材37は、係合後に生じる隙間(W1−W2)だけ矢印B方向に移動できるようになっている。換言すると、収容部材37は、保持部43により、矢印B方向に(W1−W2)以下の移動に規制される。この(W1−W2)はLに対して十分小さい。
吸引部材38に設けられた2つの貫通穴55には突起51が夫々嵌め合わせられた後にカシメにて取り付けられ、吸引部材38が直角曲げ部52に一体的に取り付けられる。
次に、動作について、図6、図7を用いて説明する。本体部1が閉状態のとき、図6(a)、図7(a)に示すように、第1中央部41と第2中央部47とが重なっている。ねじりコイルばね33のコイル部33Aは、第1中央部41上であって第1穴44と直角曲げ部52との間に位置するように配置されている。吸引部材38は、第2磁石36により吸引されて吸引部材38と収容部材37とが密着している。図7(a)には、コイル部33Aが収容配置された間隙56を斜線で示しており、この間隙56は、上筐体2の主面2Aの裏面の一部と、下筐体3の主面3Aの裏面の一部と、ガイドレール部31の直角曲げ部52と、ベース部32の第1中央部41と、UIMカード装着部27とが囲む領域に形成されている。
本体部1を閉状態から開状態にしたとき、図6(b)、図7(b)に示すように、ガイドレール部31とともに上筐体1が矢印A方向に進行することで、吸引部材38と収容部材37とが離遠し、UIMカード装着部27と直角曲げ部52とが離遠して、下筐体3の主面3Aが露出する。同時に、ねじりコイルばね33は、第1リベット34を中心に時計方向に回転しながらコイル部33Aが直角曲げ部52を追従する。ここで、ガイドレール部31は、直線動作であるのに対しコイル部33Aは回転動作をするため、コイル部33Aは直角曲げ部52に追突しない。図7(b)には、コイル部33Aが収容配置された間隙57を斜線で示す。
本体部1が開状態におけるコイル部33Aの位置は、本体部1が閉状態のときにガイドレール部31が存在していた位置である。ガイドレール部31が矢印A方向にLだけ移動したことにより間隙56は進行方向にLだけ増大して間隙57を生成している。
従来は、閉状態時であっても、開状態のときにコイル部が位置する空間を予め形成していなければならなかったので、閉状態における本体部1の厚みや長さを小さくすることが困難であった。この課題を解決するために、本実施形態1では、コイル部33Aを配置した空間は、上筐体2の移動とともに上筐体2の移動量だけ膨張(伸長)している。この伸長する間隙56にコイル部33Aを配置することで、開状態におけるコイル部33Aの配設スペースが確保されるようになっている。
また、この伸長する間隙56には、第2磁石36と、収容部材37と、吸引部材38も配置してある。その結果、上述した、伸縮する間隙56にコイル部33Aを配置したときと同様に、開状態における吸引部材38の配設スペースが確保されるようになっている。
すなわち、伸縮する間隙56にコイル部33Aや第2磁石36、吸引部材38を配置することで、開状態における存在位置を閉状態のときに予め形成しなくてもよいので、本体部1内のスペースが有効活用できる。
本体部1を開状態から閉状態にしたときは、ガイドレール部31とともに上筐体1が矢印A方向とは反対方向に進行することで、吸引部材38が収容部材37に近寄り、また、直角曲げ部52がUIMカード装着部27に近寄り、下筐体3の主面3Aが上筐体2に覆われる。同時に、ねじりコイルばね33は、第1リベット34を中心に反時計方向に回転しながらコイル部33Aが直角曲げ部52に追従される。ここで、ねじりコイルばね33は、本体部1が開状態では、コイル部33Aの上面側(上筐体2側)にも間隙57の一部があるため、第1中央部41に対してコイル部33Aは浮上することが可能である。この開状態から閉じるとき、ねじりコイルばね33の第2リング部49はコイル部33Aより先に下筐体3の主面3Aの裏側に進入するので、右巻きに形成されたコイル部33Aの上面側が導かれて進入できる。
仮に、ねじりコイルばね33のコイル部33Aを左巻きに成形した場合、第1リング部48を有する片端はコイル部33Aの上面側から形成され、第2リング部49を有する他端はコイル部33Aの下面側(ベース部32側)から成形される。この場合、本体部1を開状態から閉じるときは、コイル部33Aより先に第2リング部49が下筐体3の主面3Aの裏側に進入するが、コイル部33Aの上面側が浮上していると、コイル部33Aは下筐体3の主面3Aの裏側に進入する前に主面3Aの先端3Bに追突してしまう。そのため、コイル部33Aの上面側と下筐体3の主面3Aの裏側とのスキマを大きく確保しなければならないため、本体部1の厚型化を招く。
従って、本実施形態1のように、所定高さの空間にコイル部33Aが出入りする構成のとき、コイル部33Aの巻き方向は、開状態から閉状態にするとき、先頭である第2リング部49を有する他端はコイル部33Aの上面から開始されるように巻き方向を設定すればよい。
なお、本実施形態1では、ねじりコイルばね33の片端および他端の先端に、それぞれ第1リング部45、第2リング部49を形成したが、この形状に限るものではなく、先端を折り曲げて第2穴46や第3穴50に係合させてもよい。
次に、図8と図9を用いて、摺動力について説明する。図8は、連結部をばね−質点系に置き換えた概念図ある。ここで、図8に示すように、ねじりコイルばね33を直線状のばねに置き換えると、付勢力(ばね力)は、第1リベット34と質量mで表わされたガイドレール部31の第2リベット35に作用する。質量mは案内部42に対して付勢され、摩擦力を生じる。第1リベット34と第2リベット35とがなす角をθとすると、質量mを矢印A方向に摺動させるときの摺動力のうち、ばね力は、ねじりコイルばね33が生じるばね力とコサイン・θの積となる。
図9は、下筐体3を固定し上筐体2を閉状態から開状態へと開くときの摺動力の測定結果を示す。本体部1が閉状態では、第2磁石36は吸引部材38を吸引しているので、本体部1を閉状態から開こうとするときの摺動力は、ねじりコイルばね33の力と第2磁石36の吸引力と摩擦力との和になる。第2磁石36が吸引部材38から離遠するまで上筐体2を摺動させると、吸引部材38に作用する第2磁石36の吸引力が限りなくゼロに近づくので、摺動力はねじりコイルばね33の力と摩擦力との和になる。図9より、上筐体2がαだけ移動すると摺動力が急激に低下していることが理解される。
仮に、本実施形態1の第2磁石36が無い場合の閉状態の摺動力は点Eとなる。第2磁石36の吸引力が作用して点Eから点Fまで増大している。
上筐体2を矢印A方向に約L/2だけ移動させると、第1リベット34と第2リベット35とが最短となって、θが90度になる。その結果、付勢力はゼロになる。上筐体2を矢印A方向に約L/2以上移動させると、付勢力の向きが反転し、半自動的に開状態へと移行する。
開状態から閉じるときも付勢力は同様に生じる。
ここで、本体部1を閉じるときの第2磁石の動作について説明する。吸引部材38が第2磁石36を収容した収容部材37に当接すると、第2磁石36には衝撃力が付与される。このとき、第2磁石36がベース部32にリジット(頑丈)に固定されていると、前述の衝撃力が第2磁石に作用し、時には、磁石の破損を招く場合がある。また、この種の携帯端末は、ポケットから取り出すときに誤って落下させてしまったときにも、第2磁石に衝撃力を付加させてしまうときがある。
そこで、本発明の実施形態1では、吸引部材38が第2磁石36を収容した収容部材37に急速に追突したときなどには、収容部材37が(W1―W2)だけ移動できるように保持することで、第2磁石36の破損を回避できるようにしてある。
また、本体部1は、多数の部品からなっているが、製造上のばらつき、部品の寸法ばらつきにより、収容部材37と吸引部材38の対面しあう側面が平行にならない場合があるなど、予め設定された閉状態位置にばらつきが生じてしまう。そこで、正規な閉状態の位置にばらつきが生じた場合でも、収容部材37と吸引部材38を確実に密着させることができるようにするために、収容部材37を(W1―W2)だけ移動できるようにし、(W1−W2)の範囲内で収容部材37が向く方向を補正できるようにすることで、収容部材37と吸引部材38の対面しあう側面を平行にすることができる。本実施形態1では、正規な閉状態位置を中心に矢印A方向とその反対方向に移動できる移動量を均等配分したが、配分量は適宜設定すればよい。
なお、本実施形態1では、上述したように、収容部材37が摺動方向に移動できるようにしたが、他の実施形態として、直角曲げ部52と吸引部材38との間に、クッションなどからなる弾性部材を介在させ、正規な位置で圧縮されるようにしてもよい。この場合、収容部材37と吸引部材38の対面しあう側面が平行ではない場合、弾性部材が偏って圧縮されることで傾きを補正する。
また、収容部材37を用いない例として、第2磁石36と吸引部材38を直接対面させてもよい。この場合、吸引部材38に対向する第2磁石36の対向面の裏面に弾性部材を設け、第2磁石36を吸引部材38に付勢当接させればよい。このとき、第2磁石36と吸引部材38の対面しあう側面が平行でなければ、弾性部材が偏って圧縮されることで傾きを補正し、第2磁石36と吸引部材38の対面しあう側面を平行にすることができる。
また、第2磁石36は、閉状態のときに吸引部材38を吸引する構造として説明したが、開状態のとき、さらには、両方の状態で磁石が吸引部材を吸引する構造としてもよい。
なお、収容部材37は、第2磁石36の取り付け方法を簡素にするために用いたものであり、第2磁石36はベース部32に接着して固定したり、他の形状をした収容部材に収容させてもよい。さらには、磁石の一側面に磁性体金属体(ヨーク)を設けて磁化させ、このヨークを吸引部材に対面させてもよい。この場合、ヨークが移動できるようにして吸引部材を吸引する構成にすればよいなど、本実施形態1で述べた形態に限るものではない。
すなわち、磁石が吸引部材を吸引して、本体部の閉状態や開状態を維持するようにするときには、磁石や磁石に一体的に保持された磁性体と、これらが吸引する吸引部材とは、吸引し合う側面が傾きを有して非平行なとき、いずれか一方に傾き補正をさせればよい。
また、本実施形態1では、上筐体と下筐体とをスライド可能に連結する連結部を専用に設けたが、ガイドレール部を上筐体に一体的に形成し、ベース部を下筐体に形成し、上筐体と下筐体の間にねじりコイルばねや圧縮ばね、引張ばねなど、2つの筐体に付勢力を付与するばね部材を配置してもよい。
以上説明したように、ねじりコイルばね33は、下筐体3とともに移動する第2穴46にコイル部33Aの片端を固定し、上筐体2とともに移動する第3穴50にコイル部33Aの他端を固定し、コイル部33Aは間隙56に配置する。この間隙56は、閉状態のときに第3穴50に対して矢印A方向寄りに配置したので、コイル部33Aと直角曲げ部52とは、2つの筐体2、3がスライド動作をしても干渉しない。また、開状態のときにコイル部33Aが位置する空間を、閉状態のときに予め形成しなくてもいいので、本体部1内のスペースを有効利用することで本体部の小型化が図れる。
また、閉状態のときに、第2磁石36が吸引部材38を吸引する構成であって、第2磁石36を収容する収容部材38を摺動方向に移動できるようにしたので、第2磁石36の破損を回避することができる。また、製造上や部品寸法のばらつきがあっても、吸引力の作用によって確実に閉状態が維持できるようにすることができる。
なお、本実施形態1では、ねじりコイル部のコイル平均径を全ての巻数で共通にした一般的なねじりコイルばねを用いたが、他の形態として、コイル部を渦巻ばねのような渦巻き状にしてもよい。また、ねじりコイルばねの代替として圧縮ばねや引張ばねを用いた場合でも、伸縮する空間にコイル部を配置すれば、閉状態において、開状態のときに位置するための空間を予め形成しなくても、開状態における存在位置が確保される。
また、本実施形態1では、第1に、コイル部は、閉状態から開状態へと変化するときに伸長する空間に配置して、筐体内部の有効活用するものである。第2に、閉状態または開状態を維持するために磁石を用い、この磁石が破損しにくい取り付け構造を実現する構造を述べたが、必ずしも両構造を同時に実現せずともよい。すなあち、本発明は上述した実施形態1に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で選択し実施し得るものである。ものである。
(実施形態2)
ねじりコイルばねの変形例について説明する。ねじりコイルばねは、最大に開かれた状態から最小に閉じられた状態への変形を繰り返す。このようなねじりコイルばねは、最大に開かれたときに生じる最小曲げ応力と、最小に閉じられたときに生じる最大曲げ応力と、これら2つの曲げ応力の比とが、耐久性に関わる。特に、最大曲げ応力を十分小さくすることが耐久性を高めるために重要である。そのためには、コイルの巻数を増やしたりコイル平均径を大きくするのが好ましいが、反面、ねじりコイルばねが占有するスペース(面積や高さ)が大きくなり、装置の大型化を招く。
以下、最大応力を小さくするねじりコイルばねを実現する実施形態2について、説明する。
図10は、従来のねじりコイルばねを示し、(a)は平面図、(b)は中央断面図である。図11は、実施形態2におけるねじりコイルばねを示し、(a)は平面図、(b)は中央断面図である。
先に、従来のねじりコイルばねを説明する。図10において、ねじりコイルばね61は、第10腕部A62と、第10腕部A62の端部から右巻きに巻かれる大径な第10中央コイル部A63と、第10中央コイル部A63が約2回巻かれたあとに接続された第10腕部B64と、からなり、巻数が2巻きのねじりコイルばねである。このとき、ねじりコイルばねの厚みH1は線径の3倍〔(巻き数N+1)×線径〕となる。
これに対し、本実施形態2のねじりコイルばね65は、図11において、第11腕部A66と、第11腕部A66の端部から右巻きに巻かれる大径な第11中央コイル部A(第10中央コイル部Aと同径)67と、第11中央コイル部A67が約3/2回巻かれたあとに続いて右巻きに巻かれる小径な第11中央コイル部B68と、第11中央コイル部Bが1回巻かれたあとに続いて右巻きに約1/2回巻かれる第11中央コイル部C(第11中央コイル部Aと同径)69と、第11中央コイル部C69の終端に接続された第11腕部B70と、からなる。
すなわち、従来のねじりコイルばね61に対し本実施形態2のねじりコイルばね65は、最後に形成される大径な第11中央コイル部C69を形成する前に小径な第11コイル部B68を介在させることで、展開有効長(第11腕部A66先端から第11腕部B70先端までの長さ)を長くしている。また、このとき、ねじりコイルばねの厚みH2は線径の3倍となる。
なお、この小径な第11コイル部B68が大径(第11中央コイル部A66と同径)であれば有効巻き数が3となり、ねじりコイルばねの厚みH2は線径の4倍となる。
従って、有効展開長は、有効巻き数が2の場合よりは大きく有効巻き数が3の場合よりは小さい。かつ、ねじりコイルばねの高さは有効巻き数が2の場合と同程度になる。
また、ねじりコイルばね65の第11腕部A66と第11腕部B70とは、本体部1が閉状態または閉状態のとき180度以下の角度αをなす。本体部1が閉状態と開状態の間の中間状態のとき、第11腕部A66と第11腕部B70とがなす角はβとなる。この中間状態のときの第11腕部A66と第11腕部B70とを2点鎖線で示す。角度αの略中心(α/2)の位置(または、中央コイル部の軸を対称軸とし、第11腕部A66の終端や第11腕部B70の終端を対称にした位置)に、第11腕部A66の終端から開始された第11中央コイル部A67の終端と、この終端から開始される第11中央コイル部B68の始端及び終端が重なるように位置している。
なお、第11中央コイル部B68の直径は、第11腕部A66と第11腕部B70とが撓んだとき(本体部1が開状態と閉状態の中間)に干渉しなければように設定すればよい。
すなわち、小径な第11中央コイル部B68は、第11中央コイル部A67の1巻き目(第11中央コイル部B68の前に形成されている第11中央コイル部A67)の始端と重ならないようにすることで、従来のねじりコイルばね61より厚く(高く)ならないようにしている。
ねじりコイルばねの曲げ応力σは、展開有効長に反比例する(JIS B 2709より)。
従って、大径な中央コイル部の最後に小径なコイル部を形成することで、ばねの厚みを増大させずにねじりコイルばねの有効部展開長さを長くすることができるので、長くなった分に反比例して応力を低減させることができる。
なお、図11では、小径な第11中央コイル部B68が下面にあるが、上面(図11を反転した状態)に形成してもよい。
以上まとめると、両端が支持され、ねじれ角が変化するように取り付けられたねじりコイルばねは、中央コイル部の最上面または最下面であって、かつ大径のコイル部の中心を対称軸として2つの腕部の開始位置の対称位置近傍から小径な中央コイル部を開始させ、及び終了させるように形成したので、小径の中央コイル部の周囲長だけばねの有効部展開長さを長くすることができる。
なお、実施形態2で述べたねじりコイルばねは、連結部に用いるときのみに限るものではない。
すなわち、厚みを増大させずに有効展開長を長くする効果は常に有するので、一端を中心に他端が回転し、ねじれ角が第1所定角度から第2所定角度への変化を繰り返すように用いる時に用いれば、ねじりコイルばねの長寿命化を図ることができる。
なお、本実施形態2では、有効巻き数が2巻きのねじりコイルばねの変形例として説明したが、1巻き以上のねじりコイルばねに適用すれば、同様な効果を得られる。
本発明のスライド型携帯端末は、閉状態から開状態へと筐体の態様を変化させたときに伸長する空間に、付勢力を付与するばねを配置することで、挙動するばねの必要空間を最小限にすることできる。また、磁石と吸引部材を配置しても同様である。さらに、磁石とこの磁石に吸引される吸引部材とが吸引し合うことで開状態や閉状態を維持するようにしたとき、磁石の破損が回避し、また部品のばらつきがあっても着実に吸引されるようにしたので、確実に開状態や閉状態が維持されるなど、多くの効果を有する。装置携帯電話機、PDA、モバイル型のPC、ノート型PCなどのようなスライド可能な小型電子機器におけるスライド装置に適用するのに好適である。
本発明の実施形態1におけるスライド型携帯電話の外観を示す斜視図(a)は閉状態、(b)は開状態 図1の略中央断面図 本発明の実施形態1におけるスライド型携帯電話の筐体内の電気的構成を示すブロック図 本発明の実施形態1における連結部の分解斜視図 図4の部分拡大図 本発明の実施形態1における連結部の平面図(a)は閉状態、(b)は開状態 本発明の実施形態1におけるねじりコイルばねの中心を通る本体部の断面図(a)は閉状態、(b)は開状態 連結部をばね−質点系に置き換えた概念図 本体部を閉状態から開状態へと開くときの摺動力の測定結果 従来のねじりコイルばねを示し、(a)は平面図、(b)は中央断面図 本発明の実施形態2におけるねじりコイルばねを示し、(a)は平面図、(b)は中央断面図
符号の説明
1 スライド型携帯電話(携帯端末)の本体部
2 上筐体(第1筐体)
3 下筐体(第2筐体)
4 連結部
31 ガイドレール部
32 ベース部
33 ねじりコイルばね
33A コイル部
36 第2磁石
38 吸引部材
46 第2穴
50 第3穴
56、57 間隙

Claims (4)

  1. 第1筐体と、第2筐体と、前記2つの筐体を状態から状態へと往復移動するように連結する連結部と、を備え、
    前記連結部は、前記2つの筐体が前記状態または前記状態となるように該2つの筐体に付勢力を付与する弾性部を有し、
    前記弾性部は、前記第1筐体とともに移動する前記連結部の第1位置に片端が固定され、前記第2筐体側の前記連結部の第2位置に他端が固定され、
    前記弾性部の中心は、前記第1筐体と前記第2筐体とで形成される間隙に配置され、
    前記間隙は、前記閉状態のときに前記第1位置に対して前記伸長方向側に配置され、前記閉状態より前記開状態の容積が大きくなることを特徴とするスライド型携帯端末。
  2. 前記第筐体側に保持される磁石と、前記第筐体側に保持され前記磁石が吸引する吸引部材とを共に前記間隙に備え、
    前記閉状態のときに前記磁石に対して前記吸引部材が作用することを特徴とする請求項1に記載のスライド型携帯端末。
  3. 前記磁石と前記吸引部材のいずれか一方は、前記往復移動方向に移動する移動量を規制する規制手段を有することを特徴とする請求項2に記載のスライド型携帯端末。
  4. 第1筐体と、第2筐体と、前記2つの筐体を閉状態から開状態へと往復移動するように連結する連結部と、を備え、
    前記連結部は、前記2つの筐体が前記閉状態または前記開状態となるように該2つの筐体に付勢力を付与する弾性部を有し、
    前記弾性部は、前記第1筐体とともに移動する前記連結部の第1位置に片端が固定され、前記第2筐体側の前記連結部の第2位置に他端が固定され、
    前記弾性部は、前記片端に前記第1位置に取り付けられる第1の腕部と、前記他端に前記第2位置に取り付けられる第2の腕部とが接続された中央コイル部を有し、前記中央コイル部は大径と小径のコイル部とからなり、前記中央コイル部の最上面または最下面であって、かつ前記大径のコイル部の中心を対称軸として前記2つの腕部の開始位置の対称位置近傍から小径な中央コイル部を開始させ、及び終了させるように形成したことを特徴とすスライド型携帯端末。
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