JP5199192B2 - 建築用伸縮間仕切りのパンタグラフ機構 - Google Patents
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Description
特許文献1の伸縮門扉を、図11(A)に基づき説明する。この伸縮門扉は、吊元側支柱及び戸当り側支柱との間に等間隔で配置された複数の縦枠材108と、各縦枠材108が連結されたパンタグラフ機構109とを備えている。
各門扉本体の各縦枠材108は、前後に間隔を置いて配置された一対の縦桟110,111の上端同士及び下端同士が連結され、2本の支柱間と略同じ幅に構成されている。
第2発明の建築用伸縮間仕切りのパンタグラフ機構は、第1発明において、前記可動リンクの内部であって、前記支軸を通した結合部に、補強ピースが挿入されており、該補強ピースは、前記可動リンクと相似形の四角筒であって、かつ前記可動リンクの内壁に密着する大きさであり、かつ前記支軸を通す孔が形成されていることを特徴とする。
第3発明の建築用伸縮間仕切りのパンタグラフ機構は、一対の対向する平行壁と、該平行壁に直交する他の一対の対向する直交壁とからなる四角筒状のパイプを用いた可動リンクを、複数本隣り合せにし、各可動リンクの平行壁に支軸を通して互いに傾動可能に結合した建築用伸縮間仕切りのパンタグラフ機構であって、前記可動リンクの内部に前記可動リンクと相似形の四角筒であって、前記可動リンクの内壁に密着する大きさであり、かつ支軸を通す孔を形成した補強ピースを挿入しており、隣接する前記可動リンクの平行壁同士の間における前記支軸上には、カラーを挿入しており、該カラーは、その外延部が前記可動リンクに挿入された補強ピースの筒壁であって、前記可動リンクの直交壁に密着する短辺壁に到達する寸法であり、可動リンクに作用した外力がカラーと可動リンクの直交壁と補強ピースの短辺壁を通して隣接する可動リンクに力を伝えることができることを特徴とする。
第2発明によれば、可動リンクの内部の補強ピースが可動リンクの内壁に密着しているので、変形に対する抵抗力が高く、可動リンクの筒形状に変形が生じにくい。また、補強ピースと可動リンクの直交壁に加わる外力はカラーによって受け止められるので、複数の可動リンクおよび補強ピースが共働して外力に耐えることになり、より高い破損変形防止効果が得られる。
第3発明によれば、可動リンクの内部の補強ピースが可動リンクの内壁に密着しており、隣接する可動リンクの間のカラーは、その外延部が補強ピースの筒壁から力を受け止める位置にあるので、風圧等の外力はカラーと可動リンクの筒壁を介して補強ピースの筒壁に伝えられる。このため、複数の可動リンクおよび補強ピースが共働して外力に耐えることになり、より高い破損変形防止効果が得られる。
まず、図4に基づき、本発明の適用対象の一つである伸縮門扉Aを説明する。図中左端の符号1は吊元側端枠、図中石端の符号2は戸当側端枠であり、この2本の端枠1,2の間には複数本の縦桟3が配置され、これらがパンタグラフを構成する可動リンク5,6で連結されている。可動リンク5,6は図中で表側と裏側の2本がセットとなり、一対のパンタグラフとなっている。以下では、表側を可動リンク5、裏側を可動リンク6として説明する。
このパンタグラフ機構は、図4のI部分、すなわち上スライド部USと下スライド部LSの連結部分である。
支軸10の両端には、スライドブッシュ41が嵌められ、スライドブッシュ41には縦桟3が取付けられている。なお、伸縮門扉Aの両端では、スライドブッシュ41に端枠1,2が縦桟3の替りに取付けられる。
このパンタグラフ機構は、図4のII部分、すなわち支点部の連結部分である。同図に示すように、可動リンク5,6の隣接する平行壁5b,6bの間において、支軸11にカラー20が嵌められており、各可動リンク5,6の結合部内にはそれぞれ補強ピース30が嵌められている。支軸11の両端には、ブッシュ42が嵌められ、その外側に縦桟3が位置している。また、支軸11は長いものを用い、その両端には、縦桟3の外からビス15をねじ込み縦桟3を固定している。
このパンタグラフ機構は、図4のIII部分、すなわちパンタシャフト部の連結部分である。同図に示すように、可動リンク5,6の隣接する平行壁5b,6bの間において、支軸12にカラー20が嵌められており、各可動リンク5,6の結合部内にはそれぞれ補強ピース30が嵌められている。支軸12は短いものを用い、その両端から座金43を介してビス15をねじ込み、可動リンク5,6とカラー20を離れないように結合している。
この伸縮門扉Bは、基本構造は伸縮門扉Aと同じであるが、縦桟3に目隠し板8を取付けたものである。図7と図8にも示すように、目隠し板8は裏表の板8a,8bの組合せからなり、各板8a,8bは縦桟3の左右両側に延びている。左側の表裏間隔は右側の表裏間隔よりも狭くなっている。このため、伸縮門扉Bを縮めたとき間隔の狭い板8a,8bは隣接する間隔の広い板8a,8bの間に入っていくので、伸縮門扉Bの伸縮動作を妨げない。また、伸縮門扉Bを伸長した状態で内外の視線を遮ることができ、プライバシー保護や防風等に有益である。なお、風圧を受けると、強い破壊力が生じるという問題もある。
図7は第4実施形態のパンタグラフ機構を示している。
このパンタグラフ機構は、図9のVII部分、すなわちスライド部の連結部分である。同図に示すように、可動リンク5,6の隣接する平行壁5b,6bの間において、支軸10にカラー20が嵌められており、各可動リンク5,6の結合部内にはそれぞれ補強ピース30が嵌められている。支軸10の両端には、スライドブッシュ41が嵌められ、スライドブッシュ41には縦桟3が取付けられている。なお、伸縮門扉Bの両端では、スライドブッシュ41に端枠1,2が縦桟3の替りに取付けられる。
このパンタグラフ機構は、図9のVIII部分、すなわち支点部の連結部分である。同図に示すように、可動リンク5,6の隣接する平行壁5b,6bの間において、支軸11にカラー20が嵌められており、各可動リンク5,6の結合部内にはそれぞれ補強ピース30が嵌められている。支軸11の両端には、ブッシュ42が嵌められ、その外側に縦桟3が位置している。支軸11は長いものを用い、その両端には、縦桟3の外からビス15をねじ込み、縦桟3を固定している。
このパンタグラフ機構は、カラー20Bの寸法のみが前記各実施形態と相違している。すなわち、本実施形態のカラー20Bは、既述のカラー20に比べて外径がやや小さく、補強ピース30の一対の短辺壁30a,30a間の距離に相当する寸法のものである。つまり、カラー20Bの外延部は、補強ピース30の短辺壁30a(換言すれば筒壁)に到達する寸法を有している。
本実施形態では、図10に示すように、可動リンク5,6の隣接する平行壁5b,6bの間において、支軸10にカラー20Bが嵌められており、各可動リンク5,6の結合部内にはそれぞれ補強ピース30が嵌められている。支軸10の両端には、スライドブッシュ41が嵌められ、その外側に縦桟3が位置している。
前記各実施形態では、各可動リンク5,6の平行壁5b,6bが長辺であり、直交壁5a,5bが短辺であったが、逆に支軸10の通る平行壁5b,6bが短辺であり、直交壁5a,6aが長辺であってもよい。また、ほぼ同等の長さをもつ正四角形のパイプを用いてもよい。
5,6 可動リンク
10,11,12 支軸
20 カラー
30 補強ピース
Claims (3)
- 一対の対向する平行壁と、該平行壁に直交する他の一対の対向する直交壁とからなる四角筒状のパイプを用いた可動リンクを、複数本隣り合せにし、各可動リンクの平行壁に支軸を通して互いに傾動可能に結合した建築用伸縮間仕切りのパンタグラフ機構であって、
隣接する可動リンクの平行壁同士の間における前記支軸上に、カラーを挿入しており、
該カラーは、その外延部が前記可動リンクの直交壁に到達する寸法であり、可動リンクに作用した外力が直交壁を通して隣接する可動リンクに力を伝えることができる
ことを特徴とする建築用伸縮間仕切りのパンタグラフ機構。 - 前記可動リンクの内部であって、
前記支軸を通した結合部に、補強ピースが挿入されており、
該補強ピースは、前記可動リンクと相似形の四角筒であって、かつ前記可動リンクの内壁に密着する大きさであり、かつ前記支軸を通す孔が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の建築用伸縮間仕切りのパンタグラフ機構。 - 一対の対向する平行壁と、該平行壁に直交する他の一対の対向する直交壁とからなる四角筒状のパイプを用いた可動リンクを、複数本隣り合せにし、各可動リンクの平行壁に支軸を通して互いに傾動可能に結合した建築用伸縮間仕切りのパンタグラフ機構であって、
前記可動リンクの内部に前記可動リンクと相似形の四角筒であって、前記可動リンクの内壁に密着する大きさであり、かつ支軸を通す孔を形成した補強ピースを挿入しており、
隣接する前記可動リンクの平行壁同士の間における前記支軸上には、カラーを挿入しており、
該カラーは、その外延部が前記可動リンクに挿入された補強ピースの筒壁であって、前記可動リンクの直交壁に密着する短辺壁に到達する寸法であり、可動リンクに作用した外力がカラーと可動リンクの直交壁と補強ピースの短辺壁を通して隣接する可動リンクに力を伝えることができる
ことを特徴とする建築用伸縮間仕切りのパンタグラフ機構。
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