JP2005180160A - 開口部耐震補強装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低コストで所要強度を有する開口部耐震補強装置を提供する。
【解決手段】 一方のブレス材5(5A、50A)と他方のブレス材5(5B、50B)とはX字状に交叉して左右の柱2、2に架設してあり、各ブレス材5(50)、5(50)は交叉位置を外して長手方向の一部に小断面積部51(510)を少なくとも1ヵ所有しており、補強材6(60)は小断面積部51(510)に設けてあり、ブレス材5(50)の伸びを許容するとともに、小断面積部51(510)を覆い、小断面積部51(510)の座屈を防止している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば木造住宅軸組み工法などにおいて耐震性を向上させるために開口部に組み込む開口部耐震補強装置に関するものである。
従来、上記した開口部耐震補強装置として、例えば特許文献1の第一実施形態(図5)の如く軸心のずれに伴う偏心荷重を低減する為に開口部耐震補強装置を軸組の見込面内に設置する方法が用いられ、開口部の総体的な壁量を増加させることによって地震発生時の変形を抑えるようにしたものが開示されている。
特開2002−276050号公報
ところが、特許文献1の開口部耐震補強装置では、とりわけ開口面積の大きい開口部に施工する場合には所要強度の確保のために補強桟(筋交い)を太くする、或いは補強桟の本数を増やすこと以外には対応策が考えられず、これではコスト的に高くつくという問題があった。そこで、所定の強度を確保しつつこうした問題点を解決することが従来の課題となっていた。
請求項1に記載の発明は、一方のブレス材と他方のブレス材と補強材とを備え、一方のブレス材と他方のブレス材とはX字状に交叉して左右の柱に架設してあり、各ブレス材は交叉位置を外して長手方向の一部に小断面積部を少なくとも1ヵ所有しており、補強材は小断面積部に設けてあり、ブレス材の伸びを許容するとともに、小断面積部を覆い、小断面積部の座屈を防止している構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
請求項2に記載の発明は上記した請求項1の構成に加えて、一方のブレス材と他方のブレス材とは交叉位置を連結してある構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
請求項3に記載の発明は上記した請求項1または請求項2の構成に加えて、一方のブレス材と他方のブレス材とは各々の小断面積部を交叉位置の左右いずれか一方側のみ、または交叉位置の上下いずれか一方側のみに設けてある構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
請求項4に記載の発明は上記した請求項1または請求項2の構成に加えて、一方のブレス材と他方のブレス材とは各々の小断面積部を交叉位置の両側に設けてある構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
請求項5に記載の発明は上記した請求項2の構成に加えて、一方のブレス材と他方のブレス材とは各々の小断面積部を交叉位置の左右いずれか一方側のみ、または交叉位置の上下いずれか一方側のみに少なくとも2ヶ所設けてある構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
本発明の請求項1に係わる開口部耐震補強装置において、地震発生時に軸組み構造体が柱間方向の強い層間変位を受けた場合、X字状に交叉した一方のブレス材には強い引っ張り力が作用し、他方のブレス材には強い圧縮力が作用することとなる。このとき、強い引っ張り力が作用する一方のブレス材では特に小断面積部において引っ張り力に応じた伸びが生ずることとなるが、補強材は小断面積部に設けて小断面積部を補強しており、且つ、ブレス材の伸びを許容するものであるから、この伸びに自在に対応できるものである。また、強い圧縮力が作用する他方のブレス材では特に小断面積部において耐力以上の強い圧縮荷重が作用すると小断面積部が塑性変形に至ってこの力を吸収することとなり、小断面積部のみではそのまま座屈に至るところを、補強材が小断面積部を覆ってその座屈を防止しているものであるから、耐力以上の強い圧縮荷重を受けて塑性変形領域に至っても小断面積部が座屈変形することがなく、ブレス材としての機能を維持し得るものである。即ち、本発明の請求項1の開口部耐震補強装置は上記した機構によって開口部に柱間方向の大きな層間変位力を受けた場合にも軸組み構造体の倒壊を防止するための強度を確保できるという効果を有するものである。そして、小断面積部を補強材で覆っているので外観を大きく損ねることもないものである。
本発明の請求項2に係わる開口部耐震補強装置においては請求項1の効果に加えて、一方のブレス材と他方のブレス材とは交叉位置を連結してあるから、各ブレス材は連結部が固定部として加わることによって座屈長さが半分になり、したがって耐座屈強度が高くなる。また、一方のブレス材と他方のブレス材とを交叉位置で連結してあることにより左右の柱間の面外方向への捩れに対する抵抗力も増強できる。したがって必要なブレス材の断面積をより小さく(ブレス材をより細く)設定できる。
本発明の請求項3に係わる開口部耐震補強装置では、上記した請求項1または請求項2の効果において、各ブレス材の小断面積部は交叉位置の上下又は左右いずれか一方側のみに設けてあるから、最も簡単な構成でブレス材の耐震性能を増強し得るものであり、開口部の上下左右いずれか半分だけでもブレス材に取り付けた補強材の取付け部分を見せたくない場合に特に有効である。
本発明の請求項4に係わる開口部耐震補強装置では、上記した請求項1または請求項2の効果において、各ブレス材の小断面積部を交叉位置の両側に設けてあるので、小断面積部1個当たりの長さを短くでき、それに伴い補強材の長さも短くでき、且つ、補強材の強度も小さいもので良いので、補強材の取り付け方法も簡便にでき、補強材に費やす費用を抑えることができる。
本発明の請求項5に係わる開口部耐震補強装置においては上記した請求項2の効果に加えて、交叉するブレス材において連結した交叉位置の左右または上下のいずれか一方側のみに小断面積部を少なくとも2ヶ所設けてあるから、開口部の上下左右いずれか半分だけでも補強材の取付け部を見せたくない場合に特に有効であると同時に、小断面積部を2ヶ所設けた側ではさらに大きい耐震強度を付与できることになるから、所定の耐震強度に対してはブレス材の所要断面積を更により小さくすることができ、即ち、更に細いブレス材を用いることができ、したがって更に材料費を抑えることができる。
本発明に係わる開口部耐震補強装置において、ブレス材及び補強材にはアルミニウム合金製の押出形材を用いることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第一実施形態の開口部耐震補強装置1を軸組み柱2、2間に取り付けた状態の正面図及び横断面図を表わしている。図2は図1の横断面図に示したA部及びB部を拡大して柱2とX字状に交叉して配置したブレス材5、5との取り付け固定状態を表わしている。図3は図1の正面図に示したブレス材5のC部を拡大してブレス材5及びブレス材5に設けた小断面積部51に取り付けてある補強材6の詳細を表わしている。
図1に示す如く、本発明の第一実施形態の開口部耐震補強装置1は左右の柱2、2と上梁8A及び下梁8Bとを軸組みして固定金具91、92及び93、94で固定した木造軸組み構造体に取り付けたものであり、左右の柱2、2に固定ねじ95、95、・・・で各々固定した左右のベース材3、3と左右のベース材3、3に各々固定する左右の取付材4、4と、左右の柱2、2間にX字状に配置したブレス材5、5とを備えており、この第一実施形態の開口部耐震補強装置1の場合はこのように備えた一組のブレス材5、5を前記の通り左右の柱2、2に固定した取付材4、4にねじ止め固定し、左右の柱2、2間で上梁8A及び下梁8Bの間にこれを3組固定した場合を示している。
この第一実施形態の開口部補強装置1に使用しているブレス材5は図3のD−D線断面図に示すように三連の中空部を有する断面外形略直方形の断面形状をしており、且つ、中間の中空部の外面を凹ませて薄肉部5aとしたアルミニウム合金形材を用いている。X字状に配置したブレス材5、5は図2に示す如く、間にスペーサー73aを挟んで交叉位置を室内外方向に挿通するボルト・ナット73で連結固定してあり、且つ、交叉位置の両側でブレス材5、5の左右両端部に各々近い位置に図3に示す如く薄肉部5aを含む中空部のみを残し両端の中空部を切除する部分カット加工を施した小断面積部51を設けてある。補強材6は2つの補強部材6a、6aを組み合わせ、ブレス材5の小断面積部51と干渉しない位置を固着具74で固定し、図3のE−E線断面図に示す如くこの小断面積部51の周囲を覆って補強するものである。そして、この補強材6は長さがブレス材5を部分カット加工して設けた小断面積部の長さよりやや短く、補強材6の外周面はブレス材5の外周面と略同一に設けてある。
本発明の第一実施形態の開口部補強装置1は上記した構造としてあるから、軸組み構造体の上梁8Aと下梁8Bとの間に左右方向の層間変位力が発生するとX字状に配置した一方のブレス材5には引張り力が作用し、他方のブレス材5には圧縮力が作用することとなり、これらの作用の影響はブレス材5の耐力を超える大きな層間変位力を受けたときに一方のブレス材5においては小断面積部51が延びて破断に至る方向に働き、他方のブレス材5においては小断面積部51が圧縮されて座屈変形に至る方向に働く。このとき引っ張り力が作用する一方のブレス材5の小断面積部51を上記した通りに被覆している補強材6は、ブレス材5の長手方向の一部である小断面積部51に被着してブレス材5の伸びを許容するようになっているからブレス材5は引っ張り力に対応して延びることとなる。また、圧縮力が作用する他方のブレス材5では補強材6はブレス材5の小断面積部51のほぼ全周を覆っているから小断面積部51が強く圧縮されて塑性変形に至り座屈しようとしても補強材6が小断面積部51を覆っていてその座屈変形を防止する働きをするとともに、小断面積部51が圧縮されても補強材6の長手方向の端面がブレス材5の部分カットした端面に当接してそれ以上は縮まないこととなるので、軸組み構造体の上梁8Aと下梁8Bとの間に上記したような大きな層間変位力が発生しても小断面積部51のわずかな塑性変形によってより大きな層間変位力をも吸収し、小断面積部51を被覆している補強材6によって小断面積部51の座屈を防止して耐えうるようになっており、したがって耐震補強効果を発揮することができる。尚、小断面積部51はより端部に近い位置に配置するほど座屈を起こしにくいものであるから、支障のない限りできるだけ端部に近い位置に配置することにより、よりブレス材として高い強度を確保できる。
また、ブレス材5、5は交叉位置においてスペーサー73aを挟んで室内外方向に挿通するボルト・ナット73で連結固定しているから、互いの中間位置を拘束しあっていることとなるのでブレス材5、5同士を連結してない場合に較べるとブレス材5の座屈長さは半分になって耐座屈強度は大きくなり、加えて、開口部耐震補強装置1の室内外方向への捩れに対する抵抗力も増強できるから、所定の強度を確保するためにはより形材断面の小さい(座屈強度の小さい)ブレス材5を用いればよいこととなるので材料コストを低減できると同時にブレス材5の小断面積部51を補強材6で覆っているのですっきりした外観にすることができる。という効果も得られる。
次に、本発明の第二実施形態の開口部補強装置10について説明する。第二実施形態の開口部補強装置10は図1及び図2に示した第一実施形態の開口部補強装置1を開口部補強装置10に、ブレス材5をブレス材50に、補強材6を補強材60にそれぞれ置き換えた、即ち、ブレス材の補強部の別の形態を例示するものである。図4は第二実施形態の開口部補強装置10の構造要部を示しており、第一実施形態において開口部補強装置1の構造要部を表わした図3に対応するものである。
第二実施形態のブレス材50は図4のF−F線断面図に示すとおり第一実施形態のブレス材5と同一形状のものであり、三連の中空部の内の中間の中空部の外面部を凹ませて薄肉部50aとしたアルミニウム合金押出形材を用いている。ブレス材50は端部に近い位置に薄肉部50aを含む中空部のみを残し両端の中空部を切除する部分カット加工を施した小断面積部510を設けてある。補強材60は2つの補強部材60a、60aを組み合わせてブレス材50にねじ止め固定し、小断面積部510を被覆するとともにブレス材50の長手方向の一部に被着して使用するものである。補強材60を形成する補強部材60a、60aは各々上下対称な櫛型形状を為し、図4の正面図およびH−H線断面図に示す如く長手方向において小断面積部510の両端部の外側でブレス材50の側面に被着するように設けてあり、小断面積部510を被覆するようにブレス材50に取り付けたときに長手方向の端部がブレス材50の側面に被着してねじ止め固定可能となる側面部610と、取り付けた時にブレス材50の上下面と略同一面を形成する端部突条620、620とを有し、側面部610、610と端部突条620、620とで小断面積部510の周囲に断面略矩形を形成するものである。また、補強部材60aは図4のG−G線断面図及びH−H線断面図に示す如く、ブレス材50の薄肉部50a(小断面積部510)の側面に当接する当接突条630、630と、小断面積部510の上下面に当接してこれを被覆する被覆突条640、640とを有している。さらに補強部材60aはH−H線断面図及び平面図に示す如く端部突条620、620及び被覆突条640、640の長手方向両端部を部分カット加工によって切除し、その切り残し部がブレス材50の小断面積部510の長手方向寸法より短かくなるように、且つ、部分カット部がブレス材50の小断面積部510近傍の側面に被着するように設けてある。ブレス材50は小断面積部510の長手方向両側端近傍の薄肉部50a、50aの一方に丸孔520を、他方にブレス材50の長手方向に長く設けた長孔530を明けてあり、補強部材60aは長手方向両端の側面部610、610に丸孔を設けて固定ねじ(ボルト・ナット)740を挿通するとともに、各々薄肉部50a、50aに設けた丸孔520及び長孔530を挿通してブレス材50にねじ止め固定してある。
本発明の第二実施形態の開口部耐震補強装置10は上記したように設けてあるから、先に第一実施形態の開口部補強装置1の場合において説明したと同様に軸組み構造体の上梁8Aと下梁8Bとの間に左右方向の層間変位力が発生すると一方のブレス材50においては引っ張り力が作用して小断面積部510が延びて破断に至る方向に働き、他方のブレス材50においては圧縮力が作用して小断面積部510が圧縮されて座屈変形に至る方向に働く。そしてこのとき、引っ張り力が作用する一方のブレス材50は特に小断面積部510において作用した引っ張り力に対応した伸びが生ずることとなるが、上記した通り、補強材60の当接突条630及び被覆突条640が小断面積部510を被覆するとともに、補強部材60の側面部610の両端がブレス材50の側面に被着し、薄肉部50aに設けた一方の丸孔520及び他方の長孔530を各々挿通する固定ねじ740、740で両者を固定しているので、ブレス材50の特に小断面積部510の伸びを上記した長孔によって許容していることとなるものである。また、圧縮力が作用する他方のブレス材50では補強材60の当接突条630及び被覆突条640はブレス材50の小断面積部510のほぼ全周を覆っているから小断面積部510が強く圧縮されて塑性変形に至り座屈しようとしても補強材60が小断面積部510の座屈変形を防止する働きをするとともに、小断面積部510が圧縮されて収縮し、塑性変形に至っても、上記した通り、補強材60の端部突条620及び被覆突条640を部分カット加工した切り残し部がブレス材50の小断面積部510の長手方向寸法より短かく設けてあるので、この収縮を許容するとともに圧縮力を吸収し得るものであり、且つ、この第二実施形態の開口部耐震補強装置では第一実施形態の場合に比較して、補強材60が小断面積部510の周囲だけでなく、側面部610が小断面積部510近傍のブレス材50の側面にも被着して固定してあるので小断面積部510の座屈変形を防止する補強材60の働きがより強化されたものとなっているものである。したがって、本発明の第二実施形態の開口部耐震補強装置10は上記した第一実施形態の開口部耐震補強装置1と同様の耐震補強効果を有し、加えてより強い耐座屈変形力を有しているものである。
次に、図5および図6を用いて本発明の第三実施形態の開口部補強装置11について説明する。第三実施形態において柱及び梁からなる軸組み構造部への取付構造は上記した第一実施形態及び第二実施形態と何ら変わらないので図6では図示を省略した。第三実施形態の開口部補強装置11は上記した第一実施形態及び第二実施形態と同様に左右のベース材3、3に固定した左右の取付材4、4に両端部を固定してX字状に交叉して配置したブレス材50、50を備えており、図5及び図6に示した通り第二実施形態で使用したのと同一形状のブレス材50及び補強材60を使用している。図5に示すように第三実施形態のブレス材50の補強部の形態と図4に示した第二実施形態の補強部の形態との主な相違点は2点あり、第一の相違点は第二実施形態の場合には補強材60を固定するためにブレス材50に設けた丸孔520及び長孔530の位置を薄肉部50aに設けたのに対して、第三実施形態においてはブレス材50に設けた丸孔521及び長孔531の位置を厚肉部50bに設けることによって固定ねじ(ボルト・ナット)740で固定してブレス材50の小断面積部510を補強する効果をより強固にしたことであり、このように設けたことによって特にブレス材の捩れに対する抵抗力を大きくしたものである。加えて第二の相違点は、小断面積部510の座屈防止のために周囲を覆っている補強部材60a、60aの被覆突条640を切り残した部分も押えねじ(ボルト・ナット)750で固定する事によって座屈防止効果をより強化したことである。
さらに、第三実施形態の開口部補強装置11は図6の平面図に示す如く互いに交叉する一方のブレス材50Aと他方のブレス材50Bとを同一平面上に配置したものであり、図6のJ−J線断面図に示す如く互いの交叉位置における干渉を回避するために一方のブレス材50Aは通し材とし、他方のブレス材50Bは交叉位置で切断して、切断した他方のブレス材50B、50B同士を連結補強材65で繋いでボルト・ナットで連結したものである。連結補強材65は切断した他方のブレス材50B、50B同士を連結するとともに、一方のブレス材50Aを室内外方向に挟み付けており、一方のブレス材50Aと連結補強材65とは室内外方向に貫通する交叉位置固定ねじ760で固定してある。
本発明の第三実施形態の開口部耐震補強装置11は上記したように設けてあるから、地震発生時などに受ける左右方向の層間変位力に対して各ブレス材50、50の小断面積部510、510、510、510が各々受ける引張り力及び圧縮力は先に第一実施形態の開口部補強装置1及び第二実施形態の開口部補強装置10の場合において説明したと同様の形態によって吸収されるものであり、これによって耐震補強効果が付与されるものである。また、互いに交叉する一方のブレス材50Aと他方のブレス材50Bとは同一平面状に配置して交叉位置を連結補助材65を介して互いに連結してあるので、各ブレス材50A、50Bの連結部が固定部として加わることによって座屈長さが半分になり、したがって耐座屈強度がより高くなるという効果も第一実施形態及び第二実施形態の場合と同様に得られる。そして、この第三実施形態の開口部耐震補強装置11では先に説明したとおり第二実施形態の場合に対して、補強部材60a、60aの被覆突条640を切り残した部分にも押えねじ750による固定を追加してある事によって小断面積部50aの座屈防止効果をより強化しているものであり、加えて、補強材60のねじ止め固定位置即ち丸孔521及び長孔531をブレス材50の厚肉部50bに設けて有ることによって小断面積部50aの補強効果をより強固なものにするとともに、左右方向の変形力に加えて室内外方向の捩れ力が加わった場合に対しても捩れ抵抗力がより強化されたより信頼性の高い開口部補強装置となっているものである。
図7(a)は本発明の上記した第一実施形態〜第三実施形態の耐震補強装置1、10または11を模式的なパターンで表わしたものであり、図7(b)〜図7(f)は本発明の耐震補強装置の上記した実施形態以外の第四実施形態〜第八実施形態を同様の模式的なパターンで表わしたものである。各図において各々軸組み柱2、2間にX字状に交叉して配置固定したブレス材5A、5Bを取り付けた開口部耐震補強装置1において、軸組み構造体の上梁8Aと下梁8Bとの間に左右方向の層間変位力が発生する、即ち例えば図示したように、軸組み構造体の上梁8Aが左方への矢印で示した変位力を生じ、下梁8Bが右方への矢印で示した変位力を生じたときに、X字状に配置した一方のブレス材5Aには引張り力が作用し、他方のブレス材5Bには圧縮力が作用することとなり、これを受けて各ブレス材5A、5Bに設けた小断面積部51、51(図3参照)及びそれを被覆補強する補強材6、6にはそれぞれ図示した矢印の方向の引っ張り力若しくは圧縮力が作用することとなる。また、ブレス材同士を交叉位置で連結した場合(a、c、e、f)については作図の都合上小さい矢印で示したが、図の矢印の方向にそれぞれ引っ張り力若しくは圧縮力が作用することとなる。但し、図7において各矢印は力のかかる方向を参考的に示すものであって力の大きさを示すものではない。以下、図7に基づいて第四実施形態〜第八実施形態の開口部耐震補強装置1について詳述する。
第四実施形態の開口部耐震補強装置1を表わす図7(b)は第一実施形態または第二実施形態の耐震補強装置1または10を表わした図7(a)からブレス材5A、5Bの交叉位置の連結を無くして互いに独立したブレス材としたものである。この場合、各ブレス材5A、5Bの両端に近い位置に各々第一実施形態または第二実施形態と同様の小断面積部51、51を設けて補強材6、6を取り付けてあるので、例えば左右の柱2、2からの圧縮力が作用するブレス材5Bでは両端の補強材6、6に左右から各々同様の圧縮力が作用し、両側の小断面積部51、51の耐力を超える圧縮力を受けると、第一実施形態において説明したと同様に、小断面積部51は塑性変形を起こして圧縮力を吸収するに至り、したがって一方の小断面積部51から他方の小断面積部51に伝達される圧縮力は自身の塑性変形による圧縮力の吸収分だけ軽減されることとなり、開口部耐震補強装置1としての耐震強度を向上させているものである。また、ブレス材5A、5Bの小断面積部51、51を交叉位置の両側に設けてあるので、小断面積部51は1個当たりの長さを短くすることができ、それに伴い補強材6の長さも短くでき、且つ、補強材6の強度も小さいもので良いので、補強材の取り付け方法も簡便なものにでき、したがって補強材に費やす費用を抑えることができる。唯、この第四実施形態の場合ブレス材5A、5Bは交叉位置を連結してないのでブレス材の座屈長さが第一実施形態又は第二実施形態を示した図7(a)の場合に比較して2倍になるため全体としての開口部補強装置としての強度は劣るものであるが、交叉位置を連結してない分だけ施工は容易である。
第五実施形態の開口部耐震補強装置1を表わす図7(c)は第一実施形態または第二実施形態の耐震補強装置1または10を表わした図7(a)に対してブレス材5A、5Bの交叉位置の連結部の片側のみに小断面積部51及び補強材6を設けた構成としたものである。この場合、各ブレス材5A、5Bの交叉位置の下方側のみの端部に近い位置に各々第一実施形態または第二実施形態と同様の小断面積部51を設けて補強材6、6を取り付けてあり、交叉位置の上側は小断面積部を設けてない。従って、例えば左右の柱2、2からの圧縮力が作用するブレス材5Bでは交叉位置の下方側に設けた小断面積部51が耐力を超える圧縮力を受けると、第一実施形態において説明したと同様に、小断面積部51は塑性変形を起こして圧縮力を吸収するに至り、交叉位置の上方の小断面積部を設けてない側には変化が起こらないものであり、第一実施形態に較べると耐震性能は劣るが小断面積部51が1ヶ所のみで構造が簡単であり、開口部の上側は補強材6を取り付けた部分がないので、開口部の上側半分だけでもブレス材5に取り付けた補強材6の部分を見せたくない場合に特に有効である。
第六実施形態の開口部耐震補強装置1を表わす図7(d)は第四実施形態の耐震補強装置1を表わした図7(b)に較べるとブレス材5A、5Bの下端に近い位置のみに小断面積部51及び補強材6を一ヶ所づつのみ設け、且つ、ブレス材5A、5Bの交叉位置は連結してない構成としたものである。この場合、交叉するブレス材同士を連結してなく、且つ、小断面積部51はブレス材に1ヶ所のみしか設けてないから上記した第一実施形態〜第五実施形態の開口部耐震補強装置に比較すると上記のいずれよりも耐震強度は最も弱いものであるが構造的には最も単純で施工が容易なものであり、且つ、第五実施形態の場合と同様に開口部の上側には補強材6を設けてないので開口部の上側半分だけでもブレス材5に取り付けた補強材6の部分を見せたくない場合に特に有効である。
第七実施形態の開口部耐震補強装置1を表わす図7(e)は第五実施形態の耐震補強装置1を表わした図7(c)に対してブレス材5A、5Bの交叉位置の下方側に小断面積部51及び補強材6をブレス材5A、5Bの交叉位置に近い位置にもう1ヶ所づつ追加して設けた構成としたものである。この場合、各ブレス材5A、5Bの交叉位置の下方側の端部に近い位置にも各々同様の小断面積部51を設けて補強材6、6を取り付けてあり、交叉位置の上側は小断面積部を設けてない。従って、例えば左右の柱2、2からの圧縮力が作用するブレス材5Bでは交叉位置の下方側に設けた2ヶ所の小断面積部51、51が耐力を超える圧縮力を受けると、第一実施形態において説明したと同様に、小断面積部51、51は塑性変形を起こして圧縮力を吸収するに至り、より強い耐震補強強度を付与することができるものであり、小断面積部51を各ブレス材5A、5Bに2ヶ所づつ設けた第四実施形態と同様の効果を有するとともに、交叉位置の上方の小断面積部を設けてない側には変化が起こらず、上記した第一実施形態〜第六実施形態の開口部補強装置に較べると耐震性能は最も強いものが得られるので所定の耐震性能を得ようとするときはブレス材を最も細くすることができ、したがって材料コストを下げることができ、且つ、第五実施形態及び第六実施形態の開口部補強装置と同様に開口部の上側は補強材6を設けてないので開口部の上側半分だけでもブレス材5に取り付けた補強材6の部分を見せたくない場合に特に有効である。
第八実施形態の開口部耐震補強装置1を表わす図7(f)は第七実施形態の耐震補強装置1を表わした図7(e)に加えてブレス材5A、5Bの交叉位置の上方にも下方に設けたと同様に小断面積部を2ヶ所づつ設けたものである。この場合、互いに連結したブレス材5A、5Bは交叉位置の両側に各々2ヶ所づつ、計4ヶ所づつの小断面積部51、51、51、51を設けてあるので、例えば左右の柱2、2からの圧縮力が作用するブレス材5Bでは4箇所の補強材6、6、6、6に左右から各々同様の圧縮力が作用し、各々小断面積部51、51、51、51の耐力を超える圧縮力を受けると、第一実施形態において説明したと同様に、小断面積部51、51、51、51は塑性変形を起こして圧縮力を吸収するに至り、したがって中間をもう一方のブレス材に連結して固定した位置の両側に2ヶ所づつ、計4ヶ所の小断面積部51、51、51、51同士の間で伝達される圧縮力は自身の塑性変形による圧縮力の吸収分だけ軽減されることとなり、開口部耐震補強装置1としての耐震強度を一層向上させているものであり、特に大開口部の耐震補強に適したものということができる。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記した各実施形態においてブレス材を左右の柱に固定する方法は上記した方法に限定されるものではなく、ベース材又は取り付け材のいずれか一方を用いずに柱に固定したベース材または取付材に固定してあってもよく、或いはブレス材を柱に直接固定してあっても良い。ブレス材の形状及び小断面積部の形状・配置、また補強材の形状及び取り付け固定方法はいずれも上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、補強材は嵌合など、ねじ止め以外の固定方法を用いることができる。第一実施形態、第二実施形態、第五実施形態、第七実施形態及び第八実施形態におけるブレス材同士の交叉位置を連結する場合の固定方法は上記したボルト・ナットなどによる固定方法に限定されるものではない。
第一実施形態の開口部耐震補強装置の取り付け状態全体説明図である。 図1に示した第一実施形態の開口部耐震補強装置のA部(柱とベース材、取付材の連結固定部)及びB部(ブレス材の交叉位置)を拡大した説明図である。 図1に示した第一実施形態の開口部耐震補強装置のC部(ブレス材の端部および小断面積部)を拡大した詳細説明図である。 第二実施形態の開口部耐震補強装置のブレス材の端部および小断面積部(補強部)を拡大した詳細説明図である。 第三実施形態の開口部耐震補強装置のブレス材の端部および小断面積部(補強部)を拡大した詳細説明図である。 第三実施形態の開口部耐震補強装置をあらわす正面図、平面図及びブレス材の交叉状態を説明する断面図である。 第一実施形態〜第八実施形態の開口部耐震補強装置のブレス材および補強材の取り付け状態を模式的にパターン化して示した説明図である。
符号の説明
1、10、11 開口部耐震補強装置
2 柱
3 ベース材
4 取付材
5、50 ブレス材
51、510 小断面積部
6、60 補強材

Claims (5)

  1. 一方のブレス材と他方のブレス材と補強材とを備え、
    一方のブレス材と他方のブレス材とはX字状に交叉して左右の柱に架設してあり、
    各ブレス材は交叉位置を外して長手方向の一部に小断面積部を少なくとも1ヵ所有しており、
    補強材は小断面積部に設けてあり、ブレス材の伸びを許容するとともに、小断面積部を覆い、小断面積部の座屈を防止していることを特徴とする開口部耐震補強装置。
  2. 一方のブレス材と他方のブレス材とは交叉位置を連結してあることを特徴とする請求項1に記載の開口部耐震補強装置。
  3. 一方のブレス材と他方のブレス材とは各々の小断面積部を交叉位置の左右いずれか一方側のみ、または交叉位置の上下いずれか一方側のみに設けてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開口部耐震補強装置。
  4. 一方のブレス材と他方のブレス材とは各々の小断面積部を交叉位置の両側に設けてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開口部耐震補強装置。
  5. 一方のブレス材と他方のブレス材とは各々の小断面積部を交叉位置の左右いずれか一方側のみ、または交叉位置の上下いずれか一方側のみに少なくとも2ヶ所設けてあることを特徴とする請求項2に記載の開口部耐震補強装置。
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