JP3392979B2 - 伸縮門扉 - Google Patents

伸縮門扉

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JP3392979B2
JP3392979B2 JP07986395A JP7986395A JP3392979B2 JP 3392979 B2 JP3392979 B2 JP 3392979B2 JP 07986395 A JP07986395 A JP 07986395A JP 7986395 A JP7986395 A JP 7986395A JP 3392979 B2 JP3392979 B2 JP 3392979B2
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克実 香川
正貴 塩原
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日本工機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物、車庫の出入口等
に設置する伸縮門扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物、車庫の出入口等に設置する
伸縮門扉には、前後に縦桟を有する縦枠材を門扉伸縮方
向に複数本配置し、この各縦枠材を門扉伸縮方向に伸縮
自在に連結するパンタグラフ機構を前後の縦桟間に配置
し、このパンタグラフ機構の交差部を貫通する移動軸の
両端部に、前後の縦桟の一対のガイド部間に上下摺動自
在に係合する摺動具を設けたものがある。
【0003】この種の伸縮門扉における移動軸と摺動具
との係合構造には、実公昭63−36156号、又は実
開昭60−104592号公報に記載のものがある。前
者のものは、移動軸の両端部に細軸部を設け、各摺動具
に、移動軸の細軸部が嵌合する嵌合孔と、この嵌合孔に
連通し且つ細軸部の直径より若干幅が狭い上下方向の割
り溝とを設け、移動軸の細軸部を上下方向から割り溝に
圧入状に通過させた後、移動軸の細軸部を嵌合孔に嵌合
し、各摺動具が移動軸の両端部から前後方向に移動しな
いように構成されている。また後者のものは、移動軸が
円筒状であって、この移動軸の両端部に内径が狭小とな
る絞り部を形成し、この絞り部に、摺動具を固着するた
めのリベットの外れ止め用膨出部を固定することにより
移動軸と摺動具とを離脱不能に連結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の伸縮門扉では、
移動軸の細軸部を摺動具の嵌合孔に嵌合させて前後方向
への移動を規制しているので、移動軸の両端部に細軸部
を形成する必要があり、移動軸の加工に手間を要し、製
作コストが増加するという問題がある。また摺動具の割
り溝が上下方向に形成されているので、摺動具を縦桟内
に上下方向から挿入する際に、摺動具が縦桟に当接する
と、その時の衝撃によって移動軸から摺動具が外れる恐
れがあり、組み立て時の取り扱いを慎重に行わなければ
ならず、組み立て作業の容易化を図り難いという問題が
ある。
【0005】一方、後者のものは、移動軸の両端部に絞
り部を形成する必要があるため、前者のものと同様に、
移動軸の加工が手間で製作コストが増加するという問題
があり、しかも組み立て時にカシメ作業を必要とするの
で、組み立て作業が極めて煩雑になるという問題があ
る。本発明は、このような従来の課題に鑑み、移動軸の
製作が容易で製作コストを低減でき、しかも組み立て作
業を容易に行うことができる伸縮門扉を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、前後に縦桟7,8 を有する縦枠材5 を門扉伸縮方向に
複数本配置し、この各縦枠材5 を門扉伸縮方向に伸縮自
在に連結するパンタグラフ機構6 を前後の縦桟7,8 間に
配置し、このパンタグラフ機構6 の交差部を貫通する移
動軸17の両端部に、前後の縦桟7,8 の一対のガイド部13
間に上下摺動自在に嵌合する摺動具27を設けた伸縮門扉
において、パンタグラフ機構6 の構成部材15,21 〜26と
各摺動具27との間の移動軸17上に軸端側から軸心方向に
圧入された戻り止めナット28を設けると共に、各摺動具
27に、移動軸17に軸端側から軸心方向に嵌合する嵌合孔
35と、該嵌合孔35に嵌合する移動軸17の軸端側に係合す
る係合部37とを設け、各戻り止めナット28と各摺動具27
とを脱落不能に結合したものである。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、各摺動具27に、一対のガイド部13間
を経て縦桟7,8 内に前後方向から挿入可能な挿入頭部38
と、この挿入頭部38を縦桟7,8 内に挿入した時に一対の
ガイド部13が両側から摺動自在に嵌合する摺動溝34と、
この摺動溝34に嵌合する各ガイド部13を反挿入方向に離
脱不能に係止する係止部36とを設けたものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明では、パンタグラフ機
構6 の構成部材15,21 〜26と各摺動具27との間の移動軸
17上に、その軸端側から軸心方向に圧入された戻り止め
ナット28があり、また移動軸17の軸端側が軸心方向から
嵌合孔35に嵌合し、且つ移動軸17の軸端が係合部37に係
合するように、移動軸17の両端側に各摺動具27が嵌着し
ている。そして、戻り止めナット28と摺動具27とを夫々
離脱不能に結合している。
【0009】これにより、移動軸17の両端側の一対の戻
り止めナット28によって移動軸17上のパンタグラフ機構
6 の構成部材15,21 〜26を位置決めできると共に、各摺
動具27を移動軸17の両端側に離脱不能に固定できる。ま
た摺動具27と戻り止めナット28とを離脱不能に結合し
て、移動軸17に圧入した戻り止めナット28と係合部37と
で摺動具27を移動軸17に固定するため、移動軸17は製作
の容易な円柱状で足り、しかもリベットやネジ等の固着
具を用いることなく容易に摺動具27を固定できる。
【0010】請求項2に記載の本発明では、各摺動具27
の挿入頭部37を一対のガイド部13側に当てて、この一対
のガイド部13間を経て縦桟7,8 内に前後方向に挿入し、
その各ガイド部13を摺動溝34に摺動自在に嵌合させる。
この嵌合状態では、係止部36が一対のガイド部13に係合
して、ガイド部13が摺動溝34から前後方向に離脱しない
ように係止する。このため、縦桟7,8 の中途部から摺動
具27を一対のガイド部13間に挿入でき、パンタグラフ機
構6 側に対する縦桟7,8 の組み付けが容易にできる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1乃至図8は本発明の第1実施例を例示する。
図1及び図2において、1 は吊元側支柱、2 は戸当たり
側支柱であり、これらの各支柱1,2 はガレージ等の出入
口部3 の左右両端で地面に立設されている。
【0012】4 は伸縮式の門扉本体で、出入口部3 を開
閉するように、吊元側支柱1 と戸当たり側支柱2 との間
に伸縮自在に設けられている。この門扉本体4 は、門扉
伸縮方向に等間隔をおいて上下方向に配置された多数本
の縦枠材5 と、この各縦枠材5 を門扉伸縮方向に相互に
伸縮自在に連結するパンタグラフ機構6 とを備えてい
る。
【0013】各縦枠材5 は、図3に示すように、各支柱
1,2 と略同幅の逆U字状であって、前後に離間対向して
配置された一対の縦桟7,8 と、各縦桟7,8 の上端部を前
後に連結する連結桟9 とを備えている。
【0014】各縦桟7,8 は、図4及び図5に示すよう
に、前後方向の外側に湾曲状に突出する湾曲部10と、こ
の湾曲部10の両端から前後方向に沿ってパンタグラフ機
構6 側に平行に延びる左右一対の側壁11と、各側壁11の
先端から縦桟7,8 内に対向状に突出する左右一対の突出
部12と、各突出部12から前後方向に沿ってパンタグラフ
機構6 と反対側に平行に延びる左右一対のガイド部13と
を備えている。
【0015】伸縮方向両端の各縦枠材5 は、図7に示す
ように、前後の縦桟7,8 を平面視コ字状の連結板14を介
して一体的に形成したもので、連結板14の両端部が各縦
桟7,8 の湾曲部10の支柱1,2 側端部に夫々連結されてい
る。パンタグラフ機構6 は、図1に示すように、各縦枠
材5 に対して上下方向の4箇所で交差し且つ縦枠材5 間
では上下方向の3箇所で交差するように、斜め方向に傾
斜して交差状に配置された長さの異なる3種類の斜め桟
15を多数組揃えて構成されている。
【0016】3種類の斜め桟15の内、斜め桟15a は両端
から1番目と2番目の縦枠材5 に、斜め桟15b は1番目
乃至3番目の縦枠材5 に、斜め桟15c は1番目乃至4番
目の縦枠材5 及びそれより内側の各4個の縦枠材5 に夫
々枢支連結されている。パンタグラフ機構6 の4箇所の
交差部の内、下から2番目の交差部に固定軸16が、また
その他の交差部に移動軸17が夫々配置され、各固定軸16
及び移動軸17が前後の縦桟7,8 間に架設されている。
【0017】固定軸16は、図8に示すように円筒状であ
って、この固定軸16にはパンタグラフ機構6 の構成部材
である斜め桟15及びスペーサー18,19 が套嵌され、両端
部がリベット20を介して各縦桟7,8 の湾曲部10が夫々固
定されている。移動軸17は、図4乃至図7に示すように
円柱状であって、この移動軸17にはパンタグラフ機構6
の構成部材である斜め桟15及びスペーサー21〜26が套嵌
され、その両端部に、前後の縦桟7,8 の一対のガイド部
13間に上下摺動自在に嵌合する摺動具27と、移動軸17に
係止して摺動具27を移動軸17に装着するための戻り止め
ナット28とが設けられている。
【0018】戻り止めナット28は、中央に貫通孔を有す
る円板状であって、内周側には周方向に等分に分割され
た複数個の係止片30が一体に設けられている。各係止片
30は摺動具27を移動軸17の外周に軸端側から軸心方向に
圧入できるように、戻り止めナット28の厚さ方向の一方
側に傾斜状に折り曲げて形成されている。
【0019】各係止片30の先端に内接する内接円の直径
は、移動軸17の直径より若干小さく形成されており、係
止片30の傾斜方向に沿って移動軸17を通して圧入した時
に、各係止片30の先端が移動軸17の外周に圧着して食い
込み、反挿通方向には戻り止めナット28が抜けないよう
になっている。戻り止めナット28は、移動軸17上のスペ
ーサー22,26 と各摺動具27との間に、移動軸17の軸端側
から軸心方向に圧入されて各スペーサー22,26 の側面に
当接している。
【0020】各摺動具27は合成樹脂であって、図5に示
すように、リング状の中間壁部31と、この中間壁部31の
軸心方向の両側に一体形成された大径筒部32及び小径筒
部33とを備えている。そして、摺動具27の中間壁部31か
ら小径筒部33側の内周側は、移動軸17が軸端側から軸心
方向に圧入し嵌合する嵌合孔35となっている。
【0021】摺動具27の小径筒部33の外周側には、縦桟
7,8 の一対のガイド部13が両側から摺動自在に嵌合する
摺動溝34と、この摺動溝34に嵌合した一対のガイド部13
を離脱不能に係止する係止部36とが形成されている。更
に、摺動具27の小径筒部33の先端側には、嵌合孔35内の
移動軸17の軸端側に係合し且つ嵌合孔35の先端を閉塞す
る係合部37と、一対のガイド部13間を経て縦桟7,8 内に
前後方向から挿入可能な挿入頭部38とが設けられてい
る。
【0022】挿入頭部38はその先端が一対のガイド部13
間の間隔よりも小径状に形成された截頭円錐状であっ
て、この挿入頭部38と摺動溝34との間に係止部36が形成
されている。従って、挿入頭部38の先端側を一対のガイ
ド部13間にあてがった状態で、移動軸17により摺動具27
を縦桟7,8 側に押圧すれば、挿入頭部38が一対のガイド
部13間の間隔を押し広げて縦桟7,8 内に挿入可能であ
る。
【0023】各摺動具27には、その中間壁部31と大径筒
部32とによって嵌合凹部39が形成され、また大径筒部32
の内周側は、開口端側に移るに従って小径状となるよう
にナット係止部40が形成されている。そして、嵌合凹部
39には、係止片30を嵌合孔35側に向けた状態で、側面が
中間壁部31に当接し且つ外周が大径筒部32内に略密嵌す
るように戻り止めナット28が圧入により嵌合され、ナッ
ト係止部40により離脱不能に係止されている。
【0024】嵌合孔31の開口側には、戻り止めナット28
の係止片30と干渉しないように傾斜面31b が形成され、
また大径筒部32の開口側には、戻り止めナット28をナッ
ト係止部40に抗して容易に圧入できるように傾斜面32a
が形成されている。摺動溝34は、大径の第1摺動溝34a
と小径の第2摺動溝34b とを軸心方向に備え、大径の第
1摺動溝34a が中間壁部31側に設けられている。第1摺
動溝34a は一対のガイド部13間よりも若干小径に形成さ
れ、また各ガイド部13の幅は、第1摺動溝34a の軸心方
向の寸法より大で、第1摺動溝34a 及び第2摺動溝34b
を合わせた摺動溝34の軸心方向の寸法よりも小さくなっ
ている。従って、各ガイド部13は摺動溝34内の第1摺動
溝34a に沿って上下方向に摺動自在である。
【0025】吊元側の縦枠材5 は吊元側支柱1 にヒンジ
41を介して上下方向の軸心廻りに揺動自在に連結され、
また戸当たり側の縦枠材5 は前後両側に開閉操作用の把
手42と、門扉本体4 を閉状態で戸当たり側支柱2 に施錠
するための施錠装置43とを有している。そして、中央部
及び戸当たり側の縦枠材5 には、門扉本体4 の前後両側
にキャスター車輪44が取り付けられ、キャスター車輪44
から吊元側に1個あけた縦枠材5 には門扉本体4 の閉時
にロックするための落とし棒45が夫々設けられている。
【0026】次に、伸縮門扉の組み立てについて説明す
る。先ず、摺動具27の嵌合凹部39内に戻り止めナット28
を圧入により嵌合させて、摺動具27と戻り止めナット28
とを離脱不能に結合する。この場合、先ず戻り止めナッ
ト28の係止片30を嵌合凹部39側に向けた状態で、戻り止
めナット28を大径筒部32の開口側に当接させる。その
後、戻り止めナット28を嵌合凹部39側に押圧すると、戻
り止めナット28の外周側が弾性変形しながら大径筒部32
内のナット係合部37を通過するので、戻り止めナット28
を嵌合凹部39に圧入により容易に嵌合できる。そして、
この嵌合状態では、戻り止めナット28は側面が中間壁部
31に当接し、外周が大径筒部32に密嵌状に嵌合して、ナ
ット係止部40により摺動具27から離脱不能に結合されて
いる。
【0027】門扉の組み立てに際しては、パンタグラフ
機構6 の構成部品である斜め桟15及びスペーサー21〜26
を移動軸17に套嵌した後、この移動軸17の両端部に戻り
止めナット28付きの摺動具27を夫々圧入して、移動軸17
上の斜め桟15及びスペーサー21〜26を位置決めすると共
に、移動軸17の両端部に各摺動具27を離脱不能に固定す
る。
【0028】戻り止めナット28付きの摺動具27を移動軸
17に圧入する場合には、戻り止めナット28の係止片30側
に移動軸17の軸端を当接させ、その状態で移動軸17と摺
動具27との何れかを挿入方向に押圧する。すると移動軸
17がその軸端で戻り止めナット28の各係止片30を押し広
げて摺動具27の嵌合孔35内に進入し、小径筒部33を嵌合
孔35側から外側に強制的に押し広げながら、移動軸17が
摺動具27の嵌合孔35に圧入により嵌合して行き、軸端が
係合部37に到達し係合する。
【0029】そして、この嵌合状態では、各戻り止めナ
ット28の係止片30が移動軸17の表面側に食い込んで係合
するので、この係止片30の食い込みによって、摺動具27
は反挿入方向に対しては移動不能になる。また摺動具27
は係合部37が移動軸17の軸端に係合して挿入方向にも移
動不能である。これによって、各摺動具27を移動軸17の
両端部に容易且つ確実に固定されるので、この一対の摺
動具27により移動軸17上の斜め桟15及びスペーサー21〜
26を確実に位置決めできると共に、移動軸17の両端部に
各摺動具27を離脱不能に固定できる。
【0030】特に、戻り止めナット28付きの摺動具27を
移動軸17に軸端側から圧入して装着して、移動軸17の両
端部に各摺動具27を嵌着しているので、移動軸17には抜
け止め用の細軸部や絞り部等を加工する必要がなく、円
柱状の移動軸17で足りる。このため、移動軸17を容易に
製作できると同時に、リベットやネジ等の固着具が不要
になり、パンタグラフ機構6 側等の組み立て作業を容易
に行うことができる。
【0031】しかも、戻り止めナット28付きの摺動具27
を移動軸17に圧入しているが、摺動具27の係合部37を移
動軸17の軸端に係合させているので、一対の摺動具27に
よって斜め桟15及びスペーサー21〜26の締め付けを防止
でき、門扉本体4 の円滑な開閉を確保できる。
【0032】更に、摺動具27の嵌合凹部39に戻り止めナ
ット28を圧入してナット係止部40で係止することによっ
て、摺動具27と戻り止めナット28とを離脱不能に予め結
合して置き、この戻り止めナット28付きの摺動具27を移
動軸17に軸端側から軸心方向に圧入し嵌着しているた
め、戻り止めナット28によって摺動具27を移動軸17に離
脱不能に固定しているにも拘わらず、戻り止めナット28
による摺動具27の固定が容易であり、組み立て時の作業
性が向上する。
【0033】各移動軸17の両端部に摺動具27を圧入して
パンタグラフ機構6 側の組み立てが完了すると、次に移
動軸17の両端部の各摺動具27を前後両側の縦桟7,8 の一
対のガイド部13間に嵌合させる。この場合には、先ず摺
動具27の小径筒部33側に形成された截頭円錐状の挿入頭
部38を縦桟7,8 の長手方向(上下方向)の中途部で一対
のガイド部13間に当接させ、その状態で移動軸17の軸心
方向に沿って縦桟7,8側へと前後方向に押圧する。
【0034】すると、縦桟7,8 の湾曲部10及び側壁11等
が弾性変形して一対のガイド部13間の間隔が拡がり、挿
入頭部38が一対のガイド部13間を経て縦桟7,8 内に挿入
されるので、一対のガイド部13が摺動溝34に両側から嵌
合する。そして、一対のガイド部13が摺動溝34に嵌合す
ると、各ガイド部13に係止部36が係合して、この係止部
36が摺動具27を縦桟7,8 内から前後方向に離脱不能に係
止する。
【0035】このように、各摺動具27を縦桟7,8 の中途
部で一対のガイド部13間に挿入できるので、縦桟7,8 の
長手方向の一端側から摺動具27を順次に1個ずつ挿入し
て、その摺動溝34を各ガイド部13間に嵌合させる従来に
比較して、縦桟7,8 に対して摺動具27を容易に嵌合する
ことが可能であり、パンタグラフ機構6 の前後両側に各
縦桟7,8 を組み付ける際の組み付け作業を簡略化でき、
容易且つ迅速に組み付けることができる。
【0036】特に、摺動具27を縦桟7,8 の中途部で一対
のガイド部13間に嵌合させ得るので、1本の縦桟7,8 に
対して複数個の摺動具27を嵌合させる場合に非常に便利
である。また摺動具27は全体として正面視円形状であっ
て、それ自体に方向性がないので、摺動具27の縦桟係止
部36側を縦桟7,8 の一対のガイド部13間に挿入する際に
も、摺動具27の上下左右を考慮する必要がなく、組み付
け作業が容易である。
【0037】なお、両端の縦枠材5 は、前後の縦桟7,8
を連結板14を介して一体的に形成されているので、縦桟
7,8 に各摺動具27を係合させる際に、従来と同様に縦桟
7,8の一端から摺動具27を順に縦桟7,8 内に挿入する。
門扉本体4 を閉じる場合には、戸当たり側の縦枠材5 の
把手42を持って戸当たり側支柱2 に向かって引っ張り、
門扉本体4 を収縮状態から伸長させて行く。すると、移
動軸17が各斜め桟15に引っ張られ、固定軸16より上側の
移動軸17は下方へ、また固定軸16より下側の移動軸17は
上方へ夫々縦桟7,8 に沿って移動し、各縦枠材5 の間隔
が広くなる。
【0038】門扉本体4 を開ける場合には、施錠装置43
を解除した後、門扉本体4 を吊元側支柱1 に向かって押
して行けば、移動軸17が上方又は下方に移動し、各縦枠
材5の間隔が収縮して開状態となる。
【0039】図9及び図10は本発明の第2実施例を示
し、摺動具27の第2摺動溝34b に各縦桟7,8 のガイド部
13を摺動自在に係合させたものである。この場合にも、
移動軸17と摺動具27との組み立て作業は第1実施例と同
様に行うことができる。また、縦桟7,8 のガイド部13を
第2摺動溝34b に係合させる際には、各縦桟7,8 の端部
から各摺動具27を上下方向に順に挿入して行けば良い。
【0040】以上、本発明の各実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、挿入頭部38、係止部36側を弾性変形可能に設け、
挿入頭部38を一対のガイド部13間に挿入する際に、挿入
頭部38、係止部36側を弾性変形させて縦桟7,8 内に挿入
するようにしても良い。
【0041】また、摺動溝34を第1摺動溝34a と同径に
形成し、第2摺動溝34b を省略しても良い。更に、挿入
頭部38を截頭円錐状に形成しているが、縦桟7,8 のガイ
ド部13の開口側に、挿入頭部38をを容易に挿入できるよ
うに傾斜面を設ければ、挿入頭部38は截頭円錐状に構成
する必要はなく、その他の形状にしても良い。摺動具27
と戻り止めナット28は、摺動具成形用の金型内に戻り止
めナット28をセットして置き、その後、金型内に合成樹
脂材料を注入し成形して離脱不能に結合しても良い。係
合部37は、嵌合孔35の先端側に小孔ができるように形成
しても良い。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、前後
に縦桟7,8 を有する縦枠材5 を門扉伸縮方向に複数本配
置し、この各縦枠材5 を門扉伸縮方向に伸縮自在に連結
するパンタグラフ機構6 を前後の縦桟7,8 間に配置し、
このパンタグラフ機構6 の交差部を貫通する移動軸17の
両端部に、前後の縦桟7,8 の一対のガイド部13間に上下
摺動自在に嵌合する摺動具27を設けた伸縮門扉におい
て、パンタグラフ機構6 の構成部材15,21 〜26と各摺動
具27との間の移動軸17上に軸端側から軸心方向に圧入さ
れた戻り止めナット28を設けると共に、各摺動具27に、
移動軸17に軸端側から軸心方向に嵌合する嵌合孔35と、
該嵌合孔35に嵌合する移動軸17の軸端側に係合する係合
部37とを設け、各戻り止めナット28と各摺動具27とを脱
落不能に結合しているので、次のような顕著な効果を奏
する。
【0043】 移動軸17の両端部に摺動具27を容易且
つ確実に固定でき、この一対の摺動具27によって移動軸
17上のパンタグラフ機構6 の構成部材21〜26を確実に位
置決めできると共に、移動軸17の両端部に各摺動具27を
離脱不能に固定できる。
【0044】 戻り止めナット28と摺動具27とを離脱
不能に結合し、その戻り止めナット28を移動軸17に軸端
側から圧入しているので、移動軸17に抜け止め用の細軸
部や絞り部等を加工する必要がなく、移動軸17を容易に
製作できると同時に、リベットやネジ等の固着具が不要
になり、パンタグラフ機構6 側等の組み立て作業を容易
にできる。
【0045】 摺動具27に結合した戻り止めナット28
を移動軸17に圧入する一方、摺動具27の係合部37を移動
軸17の軸端に係合させているので、一対の摺動具27によ
るパンタグラフ機構6 の構成部材21〜26の締め付けを防
止できる。
【0046】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明において、各摺動具27に、一対のガイド
部13間を経て縦桟7,8 内に前後方向から挿入可能な挿入
頭部38と、この挿入頭部38を縦桟7,8 内に挿入した時に
一対のガイド部13が両側から摺動自在に嵌合する摺動溝
34と、この摺動溝34に嵌合する各ガイド部13を反挿入方
向に離脱不能に係止する係止部36とを設けているので、
次のような顕著な効果を奏する。
【0047】 縦桟7,8 の長手方向の中途部から摺動
具27を一対のガイド部13間に挿入して、その摺動溝34に
一対のガイド部13を嵌合させることができるので、縦桟
7,8 の長手方向の一端側から摺動具27を順次挿入して、
その摺動溝34に各ガイド部13を係合させる従来に比較し
て、各縦桟7,8 に対して摺動具27を容易に嵌合でき、パ
ンタグラフ機構6 の前後両側に各縦桟7,8 を容易且つ迅
速に組み付けることができる。
【0048】 摺動具27を縦桟7,8 の中途部で一対の
ガイド部13間に嵌合させ得るので、1本の縦桟7,8 に対
して複数個の摺動具27を嵌合させる場合に非常に便利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す門扉全体の正面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示す門扉全体の平面図で
ある。
【図3】図1のAーA線断面図である。
【図4】図1のBーB線断面図である。
【図5】図4の要部拡大断面図である。
【図6】図5のCーC線断面図である。
【図7】図1のDーD線断面図である。
【図8】図1のEーE線断面図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す移動軸の平断面図で
ある。
【図10】図9の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
5 縦枠材 6 パンタグラフ機構6 7,8 縦桟 13 ガイド部 15 斜め桟 (パンタグラフ機構6 の構成部材) 17 移動軸 21〜26 スペーサー (構成部材) 27 摺動具 28 戻り止めナット 32 嵌合凹部 34 摺動溝 35 嵌合孔 36 係止部 37 係合部 38 挿入頭部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 11/00 - 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後に縦桟(7)(8)を有する縦枠材(5) を
    門扉伸縮方向に複数本配置し、この各縦枠材(5) を門扉
    伸縮方向に伸縮自在に連結するパンタグラフ機構(6) を
    前後の縦桟(7)(8)間に配置し、このパンタグラフ機構
    (6) の交差部を貫通する移動軸(17)の両端部に、前後の
    縦桟(7)(8)の一対のガイド部(13)間に上下摺動自在に嵌
    合する摺動具(27)を設けた伸縮門扉において、パンタグ
    ラフ機構(6) の構成部材(15)(21)〜(26)と各摺動具(27)
    との間の移動軸(17)上に軸端側から軸心方向に圧入され
    た戻り止めナット(28)を設けると共に、各摺動具(27)
    に、移動軸(17)に軸端側から軸心方向に嵌合する嵌合孔
    (35)と、該嵌合孔(35)に嵌合する移動軸(17)の軸端側に
    係合する係合部(37)とを設け、各戻り止めナット(28)と
    各摺動具(27)とを脱落不能に結合したことを特徴とする
    伸縮門扉。
  2. 【請求項2】 各摺動具(27)に、一対のガイド部(13)間
    を経て縦桟(7)(8)内に前後方向から挿入可能な挿入頭部
    (38)と、この挿入頭部38を縦桟(7)(8)内に挿入した時に
    一対のガイド部(13)が両側から摺動自在に嵌合する摺動
    溝(34)と、この摺動溝(34)に嵌合する各ガイド部(13)を
    反挿入方向に離脱不能に係止する係止部(36)とを設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の伸縮門扉。
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